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JP3415412B2 - 伸縮離脱防止継手 - Google Patents

伸縮離脱防止継手

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Publication number
JP3415412B2
JP3415412B2 JP29301297A JP29301297A JP3415412B2 JP 3415412 B2 JP3415412 B2 JP 3415412B2 JP 29301297 A JP29301297 A JP 29301297A JP 29301297 A JP29301297 A JP 29301297A JP 3415412 B2 JP3415412 B2 JP 3415412B2
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JP
Japan
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lock ring
synthetic resin
end surface
opening
expansion
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Expired - Fee Related
Application number
JP29301297A
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JPH11125373A (ja
Inventor
▲頼▼信 赤石
良樹 山田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP29301297A priority Critical patent/JP3415412B2/ja
Publication of JPH11125373A publication Critical patent/JPH11125373A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮自在性と離脱
防止性を兼ね備えた合成樹脂製管継手の改良に関し、特
に該継手部に離脱方向(挿口が抜け出す方向)の外力が
加わったときでも、安定して高度の離脱防止効果を発揮
し得る様に改善された伸縮離脱防止継手に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】伸縮性と離脱防止性を兼ね備えた継手と
しては、例えば図7(A),(B)の要部断面図に示す
様な構造の継手が知られている。
【0003】即ち図7(A),(B)において1は挿
口、2は受口を示し、挿口1の先端部外周にはロックリ
ング掛止突起3が形成されると共に、最先端外周側には
面取り状のテーパ面4が設けられている。一方受口2の
開口部側内周面には、シール用パッキン収容部5が設け
られ、これにシール用パッキン6が装着されると共に、
その奥側にはロックリング収容部7が形成され、これに
金属等の剛性材からなる少なくとも1つ割りで締り勝手
のロックリング8が装着され、更にその奥側には、上記
挿口1先端部の管軸方向(図の左右方向)移動を許す腔
部9が適当な長さ(L)で形成されている。
【0004】そして上記ロックリング収容部7には、受
口奥側方向に拡径するテーパ面Tが設けられると共に、
収容部7の受口開口側端部はロックリング掛止部Sを構
成しており、挿口1が左方向(抜け方向)に移動してロ
ックリング掛止突起3の左側垂直面(掛止面)がロック
リング8に当接し、更に抜け方向へ移動しようとして該
ロックリング8に受口開口側方向の力がかかった時に
は、ロックリング8がテーパ面Tに沿って僅かにスライ
ドしつつ縮径し、該ロックリング8がロックリング掛止
部Sに当接した時点で、挿口1の離脱が阻止される様に
構成されている。
【0005】従って、受口2のシール用パッキン収容部
5にシール用パッキン6、ロックリング収容部7にロッ
クリング8を夫々装着した状態で、挿口1先端外周のテ
ーパ面4を利用して、該挿口1先端のロックリング掛止
突起3をロックリング8の奥側まで突っ込んだ状態[図
7(A)]では、挿口1と受口2はシール用パッキン6
によりシール作用を受けて液密下に接続され、挿口1
は、腔部9の軸方向長さ分だけ受口2奥方向への挿入が
許される。他方挿口1は、図7(A)の状態から矢印方
向に移動して管路全体の伸長に対応することができる
が、その先端のロックリング掛止突起3がロックリング
8に当接し且つ該ロックリング8がロックリング掛止部
Sに当接した時点で抜け方向の移動が阻止され[図7
(B)]、ここで離脱防止が図られる。
【0006】ところで上記の様な継手構造は、従来より
鋳鉄等の金属材によって作製されており、上記の様な受
・挿継手構造とすることによって、管軸方向に伸縮自在
性を持たせると共に継手部の離脱を防止することができ
た。ところが最近、継手素材の軽量化や低コスト化、更
には発錆による問題などが指摘されるにつれて、この様
な継手を例えば高性能ポリエチレンの如き合成樹脂材で
作製しようとする傾向が生じてきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な合成樹脂製
の継手であっても、図示した様な構造とすれば継手部の
伸縮自在性と離脱防止性はある程度発揮される。ところ
がこの様な合成樹脂製の管継手では、金属材に比べて素
材の剛性不足に起因して新たな問題を生じることが確認
された。
【0008】即ちこの様な合成樹脂製管継手部に、地盤
沈下や地震などによる地盤変動等によって離脱方向に大
きな外力が作用した場合、離脱防止効果が失われること
が経験された。この理由は次の様に考えられる。
【0009】即ち合成樹脂によって前記の様な離脱防止
継手を作製する場合、その例としては図8に示す様な構
造のものが考えられる。この図において挿口1と受口2
は、いずれも硬質合成樹脂によって成形するものとし、
前記図7の例と同様に挿口1の先端部外周にはロックリ
ング掛止突起3が形成されると共に、最先端外周側には
面取り状のテーパ面4を設ける。一方受口2の開口部側
内周面には、シール用パッキン収容部5を設けてこれに
シール用パッキン6を装着すると共に、その奥側にはロ
ックリング収容部7を形成し、これに剛性材からなるロ
ックリング8を装着し、更にその奥側には、上記挿口1
先端部の管軸方向(図の左右方向)移動を許す腔部9を
適当な長さ(L)で形成する。
【0010】そして上記ロックリング収容部7には、受
口奥側方向に拡径するテーパ面Tを設けると共に、該収
容部7の受口開口側端部はロックリング掛止部Sとし、
挿口1が左方向(抜け方向)に移動してロックリング掛
止突起3の左側垂直面(掛止面)がロックリング8に当
接し、更に抜け方向へ移動しようとして該ロックリング
8に受口開口側方向の力が加わった時には、ロックリン
グ8がテーパ面Tに沿って僅かにスライドしつつ縮径
し、該ロックリング8がロックリング掛止部Sに当接し
た時点で、挿口1の離脱を阻止できる様に構成する。図
中11は内周面の複数箇所(通常4〜8箇所程度)に設
けた補強用リブ、12は挿口1の挿し込み端を規制する
ストッパーを示し、この様な構成とすることによって、
受口2を軽量化しつつ剛性アップを図ることも有効とな
る。
【0011】ところが、この様な合成樹脂製の伸縮離脱
防止継手を実用化すべく種々研究を進めるうち、この様
な合成樹脂製管継手部に地盤沈下や地震などによる地盤
変動等によって離脱方向に大きな外力が作用した場合、
離脱防止効果が失われることが経験された。そこでこの
理由を明らかにすべく種々研究を重ねた結果、次の様な
事実が確認された。
【0012】第1の理由は、例えば図9(A),
(B),(C)にその要部断面を示す如く、挿口1先端
部のロックリング掛止突起3がロックリング8に当接し
て離脱防止された状態で更に抜出方向の外力を受けたと
き、挿口1のロックリング掛止突起3が抜出方向の力に
耐え切れなくなって変形し、外周方向に膨れ上がった後
[図9(A)]、該掛止突起3がめくられる様に削り取
られ[図9(B),(C)]、ついには離脱防止効果が
失われる現象を生じるためである。
【0013】また第2の理由は、例えば図10(A),
(B),(C)にその要部断面を示す如く、挿口1先端
部のロックリング掛止突起3がロックリング8に当接す
ると共に、該ロックリング8の受口開口側端面がロック
リング収容部7のロックリング掛止部Sに当たって離脱
防止された状態で更に抜出方向の外力を受けたとき、該
ロックリング掛止部Sが抜出方向の力に耐え切れなくな
って変形し、内周方向に膨れ上がった後[図10
(A)]、該掛止部Sがめくられる様に削り取られ[図
10(B),(C)]、ついには離脱防止効果が失われ
る現象を生じるためである。
【0014】こうした現象は、管継手の構成素材として
強度の乏しい合成樹脂を用いたときに見られる特有の現
象であり、従って合成樹脂製の伸縮離脱防止継手を実用
化するには、こうした合成樹脂材の強度不足に起因する
離脱防止不足の問題を改善する必要がある。
【0015】本発明は上記の様な問題点に着目してなさ
れたものであって、その目的は、合成樹脂製の伸縮離脱
防止継手に見られる前述の様な離脱防止不足の問題を改
善しようとする点にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係る伸縮離脱防止継手とは、開口端近
傍にシール用パッキン収容部を有すると共に、該シール
用パッキン収容部より奥側には、前記開口端部側から奥
側に向かって拡径するテーパ面と該テーパ面の前記開口
端側にロックリング掛止部を有するロックリング収容部
を有する合成樹脂製の受口と、先端部側外周面にロック
リング掛止突起を有する合成樹脂製の挿口と、前記ロッ
クリング収容部に収容され、前記ロックリング掛止部に
当接する第1端面と前記ロックリング掛止突起に当接す
る第2端面を有し、前記合成樹脂よりも高剛性の素材か
らなるロックリングを備えた伸縮離脱防止継手におい
て、(a)前記ロックリングの前記第1端面外周側に、
前記ロックリング掛止部と係合する段部を設け、(b)
前記ロックリングの前記第2端面内周側に、前記ロック
リング掛止突起と係合する段部を設け、(c)前記ロッ
クリングの前記第1端面に溝を形成し、あるいは(d)
前記ロックリングの前記第2端面に溝を形成し、前記ロ
ックリング掛止突起またはロックリング掛止部の変形と
削り取られ現象による離脱防止効果の喪失を改善したと
ころに要旨を有している。
【0017】上記本発明を実施するに当っては、上記
(a)の構成と上記(b)または(d)の構成を組合わ
せ、あるいは上記(b)の構成と上記(a)または
(c)の構成を組み合わせれば、前記ロックリング掛止
突起とロックリング掛止部の双方の変形と削り取られ現
象による離脱を防止することができ、離脱防止効果を一
段と高めることができるので好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】上記の様に本発明では、合成樹脂
製の伸縮離脱防止継手に見られる前記ロックリング掛止
突起3やロックリング掛止部Sの強度不足をロックリン
グ8の構造を改善することによって補い、離脱防止効果
の向上を図ったところに特徴を有している。
【0019】以下、一実施例を示す図面を参照しつつ本
発明の実施形態を具体的に説明するが、本発明はもとよ
り下記実施例によって制限を受けるものではなく、前後
記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施す
ることも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技
術的範囲に含まれる。
【0020】図1は本発明にかかる伸縮離脱防止継手を
例示する断面説明図であり、図中の各符号は前記図8の
例と実質的に変わらないので、重複説明は割愛する。こ
の図における本発明の特徴的構成はロックリング8の形
状を工夫したところにあり、図1(継手全体の断面図)
および図2(ロックリングを示す要部断面図)に現われ
る如く、ロックリング8の受口開口側端部を第1端面A
とすると、該第1端面A側に段部8aが形成され、該段
部8aの受口開口側に突出した突出部が、ロックリング
掛止部Sに続く受口開口側の内周面を内面側から支持す
る様に構成されている。またロックリング8の前記掛止
突起3との当接側を第2端面Bとすると、該第2端面B
には段部8bが形成され、該段部8bの受口奥側に突出
した突出部が、ロックリング掛止突起3を外周方向から
包接する様に構成されている。以下、これら段部8a,
8bの機能について詳述する。
【0021】本発明で使用するロックリング8の第1端
面Aに設けられる段部8aは、離脱防止継手が離脱方向
の外力を受けてロックリング掛止部Sにロックリング8
の第1端面Aが当接した時には、図3にその要部断面を
示す如く段部8aの突出した内面側がロックリング掛止
部Sとそれに繋がる受口内面側に侵入し、内面側から支
持する様に形成されている。従って、この状態から挿口
1に更に抜出方向の力が加わって前記図10に示した如
く該ロックリング掛止面Sの内面側が内周方向へ膨れ上
がろうとしても、上記段部8aにより内周側から支持さ
れるため該膨れが阻止され、更には上記掛止部Sがめく
り上がったり削り取られる現象が抑えられ、ひいては離
脱防止機能が著しく高められることになる。
【0022】また、ロックリング8の第2端面Bに設け
られる段部8bは、離脱防止継手が離脱方向の外力を受
けて挿口1のロックリング掛止突起3にロックリング8
の第2端面Aが当接した時には、図3に示す如く段部8
bの突出した外面側がロックリング掛止突起3とこれに
続く頂面の一部に外周側から被さる様に形成されてい
る。従って、この状態から挿口1に更に抜出方向の力が
加わって前記図9に示した如く該掛止突起3が外周側に
膨れ上がろうとしても、上記段部8bにより外周側から
抑えられるため該膨れが阻止され、更には該掛止突起3
がめくり上がったり削り取られる現象が抑えられ、ひい
ては離脱防止機能が著しく高められることになる。
【0023】図4,5は、本発明の他の実施例で用いら
れるロックリング8およびその装着状態を示す要部断面
説明図であり、本例では、図4(A),(B)に示す如
くロックリング8の第1端面Aに溝8xが設けられると
共に、第2端面Bにも溝8yが設けられている。
【0024】そして上記溝8xには、離脱防止継手が離
脱方向の外力を受けてロックリング掛止部Sに該第1端
面Aが当接した時に、図5(A),(B)にその要部断
面を示す如く溝8x内へ侵入し、上記掛止部Sに繋がる
管肉部の合成樹脂が内面側へ膨出するのを抑える様に構
成されている。また上記溝8yには、離脱防止継手が離
脱方向の外力を受けてロックリング掛止突起3に該第2
端面Bが当接した時に、図5(A),(B)にその要部
断面を示す如く溝8y内へ侵入し、該掛止突起3の管肉
部の合成樹脂が外面側へ膨出するのを抑える様に構成さ
れている。
【0025】その結果、上記掛止部Sや掛止突起3がめ
くり上がったり削り取られる現象が抑えられ、ひいては
離脱防止機能が著しく高められることになる。この溝8
x,8yは、上記の様にロックリング掛止面Sあるいは
ロックリング掛止突起3の立ち上がり面に食い込み、ア
ンカー効果によって管肉部の内面側もしくは外面側への
膨れ上りを阻止するところに特徴を有するものであるか
ら、溝8x,8yの形状・構造、数などは一切制限され
ない。
【0026】なお上記では、段部8a,8bあるいは溝
8x,8yを共に有するロックリング8を例示して夫々
の各機能を個別に説明したが、挿口1と受口2を同一の
合成樹脂材によって成形したときには、上記ロックリン
グ掛止突起3とロックリング掛止部Sの変形やめくり上
がり現象が並行的に進行するので、これらを同時に阻止
するには、図1〜5に示した如くロックリング8に段部
8a,8bあるいは溝8x,8yを共に設けておくこと
が望ましい。しかし場合によっては、ロックリング8に
段部8aまたは8bの一方のみを形成し、ロックリング
掛止突起3およびロックリング掛止部Sの一方側のみを
強化することによって離脱防止機能を高めることも可能
であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0027】上記の様に本発明では、ロックリング8に
段部8a,8bあるいは溝8x,8yを形成し、ロック
リング掛止突起3および/またはロックリング掛止面S
に繋がる管肉部がめくり上がったり削り取られるのを阻
止し、離脱防止効果がより確実に発揮される様にしたと
ころに特徴を有するものであり、こうした目的を達成し
得る限り、図示した以外にも種々変更して実施すること
が可能である。
【0028】例えば図6(A),(B)は、本発明で用
いられるロックリング8の他の構造を示す要部断面説明
図であり、図6(A)は、ロックリング8の第1端面A
に段部8aを形成し、第2端面Bに溝8yを形成した
例、図6(B)は、ロッククリング8の第1端面Aに溝
8xを形成し、第2端面Bに段部8aを形成した例をそ
れぞれ示しており、これらも勿論好ましいロックリング
8として有効に利用できる。
【0029】尚、該ロックリング8によって掛止される
掛止突起3は、大抵の場合挿口1の先端部でほぼ90℃
の角度で立ち上がっており、該立上り角部には抜出方向
の外力が集中して該掛止突起3のめくり上がりが加速さ
れる恐れがある。従ってこの様な障害を防止するには、
例えば図3〜5に示した如く、ロックリング掛止突起3
の立上り部をアール加工して応力の集中を軽減すること
が望ましく、またロックリング8の該立上り部に当接す
る隅角部にもほぼ同じ曲率のアール加工を施しておけ
ば、所謂ノッチ効果による割れとそれに伴う削り取られ
現象も防止され、離脱防止効果を一段と高めることがで
きるので好ましい。
【0030】本発明は概略以上の様に構成されるが、そ
の特徴は、前述の如く硬質素材からなるロックリング8
に当接して離脱方向の外力を受けたときのロックリング
掛止突起3の膨れ変形と削り取られ現象を段部8aまた
は溝8xによって抑え、および/またはロックリング掛
止面Sの内面側への膨出変形と削り取られ現象を段部8
bまたは溝8yによって抑え、離脱防止効果がより確実
に発揮される様にしたところに特徴を有するものであ
り、こうした特徴が有効に発揮される限り、離脱防止継
手全体としての構造・形状、シール用パッキン収容部5
やシール用パッキン6、ロックリング収容部7、ロック
リング掛止突起3等の個々の形状や構造は必要に応じて
任意に変更することが可能である。
【0031】また挿口1先端の前記掛止突起3の部分に
は、ロックリング8による抱締力と引き抜き方向の力が
加わり、またシール用パッキン6当接領域にも締付方向
の力が加わるので、こうした締付力に対する抗力を高め
るため、例えば図1に示した様に、挿口1の前記掛止突
起3の内面側やシール用パッキン6当接領域の内面側
に、ステンレス鋼や砲金などの金属や硬質塩化ビニル樹
脂、ポリフェニレン系樹脂の如き、挿口1の構成素材よ
りも高剛性の難変形材からなる補強リング14やスリー
ブ15等を装着して補強することは、本発明を実用化す
る際の好ましい態様として推奨される。
【0032】なおこれら補強リング14やスリーブ15
は別体として形成してもよく、或は一体に形成したもの
であっても構わない。またこれらは、挿口1を成形する
際に成形型内に予め装着しておいてインサート成形によ
り一体化してもよく、或は予め成形した挿口に事後的に
装着することも可能である。事後的に装着する場合は、
装着を容易にするため軸方向にスリットを設けた開き勝
手のリング状もしくは短管状とし、縮径させた状態で挿
口1の内面側に装入し弾発力で挿口内面に密着させるこ
とも有効である。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、伸
縮離脱防止継手に使用するロックリングの受口開口部側
の第1端面に段部または溝を形成し、および/または、
該ロックリングの受口奥側の第2端面に、段部または溝
を形成し、これら段部や溝によってロックリング掛止突
起3および/またはロックリング掛止面Sが膨れ上がっ
たり削り取られる現象を抑制することによって、離脱防
止効果をより確実に発揮させ得ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮離脱防止継手の代表的な実施
例を示す断面説明図である。
【図2】本発明で使用するロックリングを例示する要部
断面説明図である。
【図3】本発明で使用するロックリングの効果を説明す
るための要部断面説明図である。
【図4】本発明で使用するロックリングの変形例を示す
要部断面説明図である。
【図5】図4に示したロックリングが離脱方向の力を受
けて変形した状態を示す要部断面説明図である。
【図6】本発明で用いられる他のロックリングを例示す
る要部断面説明図である。
【図7】従来の鋳物製伸縮離脱防止継手を例示する要部
断面説明図である。
【図8】本発明者らが考えた合成樹脂製伸縮離脱防止継
手を例示する要部断面説明図である。
【図9】図8に示した様な合成樹脂製伸縮離脱防止継手
に指摘される問題点を説明する為の要部断面説明図であ
る。
【図10】図8に示した様な合成樹脂製伸縮離脱防止継
手に指摘される他の問題点を説明する為の要部断面説明
図である。
【符号の説明】
1 挿口 2 受口 3 ロックリング掛止突起 4 テーパ面 5 シール用パッキン収容部 7 ロックリング収容部 6 シール用パッキン 8 ロックリング 8a,8b 段部 8x,8y 溝 9 腔部 11 補強リブ 12 ストッパー 14 補強リング 15 スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 21/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口端近傍にシール用パッキン収容部を
    有すると共に、該シール用パッキン収容部より奥側に
    は、前記開口端部側から奥側に向かって拡径するテーパ
    面と該テーパ面の前記開口端側にロックリング掛止部を
    有するロックリング収容部を有する合成樹脂製の受口
    と、 先端部側外周面にロックリング掛止突起を有する合成樹
    脂製の挿口と、 前記ロックリング収容部に収容され、前記ロックリング
    掛止部に当接する第1端面と前記ロックリング掛止突起
    に当接する第2端面を有し、前記合成樹脂よりも高剛性
    の素材からなるロックリングを備えた伸縮離脱防止継手
    において、 前記ロックリングの前記第1端面外周側に、前記ロック
    リング掛止部と係合する段部を有していることを特徴と
    する伸縮離脱防止継手。
  2. 【請求項2】 開口端近傍にシール用パッキン収容部を
    有すると共に、該シール用パッキン収容部より奥側に
    は、前記開口端部側から奥側に向かって拡径するテーパ
    面と該テーパ面の前記開口端側にロックリング掛止部を
    有するロックリング収容部を有する合成樹脂製の受口
    と、 先端部側外周面にロックリング掛止突起を有する合成樹
    脂製の挿口と、 前記ロックリング収容部に収容され、前記ロックリング
    掛止部に当接する第1端面と前記ロックリング掛止突起
    に当接する第2端面を有し、前記合成樹脂よりも高剛性
    の素材からなるロックリングを備えた伸縮離脱防止継手
    において、 前記ロックリングの前記第2端面内周側に、前記ロック
    リング掛止突起と係合する段部を有していることを特徴
    とする伸縮離脱防止継手。
  3. 【請求項3】 開口端近傍にシール用パッキン収容部を
    有すると共に、該シール用パッキン収容部より奥側に
    は、前記開口端部側から奥側に向かって拡径するテーパ
    面と該テーパ面の前記開口端側にロックリング掛止部を
    有するロックリング収容部を有する合成樹脂製の受口
    と、 先端部側外周面にロックリング掛止突起を有する合成樹
    脂製の挿口と、 前記ロックリング収容部に収容され、前記ロックリング
    掛止部に当接する第1端面と前記ロックリング掛止突起
    に当接する第2端面を有し、前記合成樹脂よりも高剛性
    の素材からなるロックリングを備えた伸縮離脱防止継手
    において、 前記ロックリングの前記第1端面に溝が形成されている
    ことを特徴とする伸縮離脱防止継手。
  4. 【請求項4】 開口端近傍にシール用パッキン収容部を
    有すると共に、該シール用パッキン収容部より奥側に
    は、前記開口端部側から奥側に向かって拡径するテーパ
    面と該テーパ面の前記開口端側にロックリング掛止部を
    有するロックリング収容部を有する合成樹脂製の受口
    と、 先端部側外周面にロックリング掛止突起を有する合成樹
    脂製の挿口と、 前記ロックリング収容部に収容され、前記ロックリング
    掛止部に当接する第1端面と前記ロックリング掛止突起
    に当接する第2端面を有し、前記合成樹脂よりも高剛性
    の素材からなるロックリングを備えた伸縮離脱防止継手
    において、 前記ロックリングの前記第2端面に溝が形成されている
    ことを特徴とする伸縮離脱防止継手。
  5. 【請求項5】 前記ロックリングの前記第2端面内周側
    に、前記ロックリング掛止突起と係合する段部が形成さ
    れている請求項1記載の伸縮離脱防止継手。
  6. 【請求項6】 前記ロックリングの前記第2端面に溝が
    形成されている請求項1記載の伸縮離脱防止継手。
  7. 【請求項7】 前記ロックリングの前記第1端面に溝が
    形成されている請求項2記載の伸縮離脱防止継手。
  8. 【請求項8】 前記ロックリングの前記第2端面に溝が
    形成されている請求項3記載の伸縮離脱防止継手。
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