JP3414725B2 - 釣糸用スプール組立体および釣糸用スプール - Google Patents
釣糸用スプール組立体および釣糸用スプールInfo
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- JP3414725B2 JP3414725B2 JP2001200496A JP2001200496A JP3414725B2 JP 3414725 B2 JP3414725 B2 JP 3414725B2 JP 2001200496 A JP2001200496 A JP 2001200496A JP 2001200496 A JP2001200496 A JP 2001200496A JP 3414725 B2 JP3414725 B2 JP 3414725B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、釣糸を巻き取
っておくためのスプール、およびこのスプールを構成す
る部品であるスプール組立体に関するものである。
っておくためのスプール、およびこのスプールを構成す
る部品であるスプール組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から釣糸は、所定の長さ(たとえば150m程度)に裁
断されて販売されているが、釣糸の保存の便宜等のため
に、これをスプールに巻き取った状態で販売されてい
る。
から釣糸は、所定の長さ(たとえば150m程度)に裁
断されて販売されているが、釣糸の保存の便宜等のため
に、これをスプールに巻き取った状態で販売されてい
る。
【0003】ところが、釣糸を使用した後は、スプール
がゴミとして発生し、しかも、このスプールは一般にプ
ラスチック等の合成樹脂により構成されているから、不
要となったスプールをそのまま通常のゴミとして棄てる
ことができないという問題があった。
がゴミとして発生し、しかも、このスプールは一般にプ
ラスチック等の合成樹脂により構成されているから、不
要となったスプールをそのまま通常のゴミとして棄てる
ことができないという問題があった。
【0004】ところで、スプールがプラスチック等によ
り構成されるのは、その強度を確保するためである。す
なわち、市販されている釣糸は、長尺の釣糸束から繰り
出され、これをスプールに所定長さだけ巻き取ることに
より製品として完成されるが、このとき釣糸は一定のテ
ンションが負荷された状態で巻き取られるので、スプー
ルには一定の強度(剛性)が要求される。
り構成されるのは、その強度を確保するためである。す
なわち、市販されている釣糸は、長尺の釣糸束から繰り
出され、これをスプールに所定長さだけ巻き取ることに
より製品として完成されるが、このとき釣糸は一定のテ
ンションが負荷された状態で巻き取られるので、スプー
ルには一定の強度(剛性)が要求される。
【0005】また、かかる釣糸の流通を考えた場合、従
来の樹脂製スプールでは重量が大きく、大量輸送をする
ときのコストが上昇するという問題もあった。
来の樹脂製スプールでは重量が大きく、大量輸送をする
ときのコストが上昇するという問題もあった。
【0006】本願発明は、かかる背景の下になされたも
のであって、ゴミ問題に有効に対処することができると
共に、従来よりも軽量化を図って大量輸送に適する釣糸
用のスプール、およびかかるスプールを構成する部品で
あるスプール組立体を提供することを目的とするもので
ある。
のであって、ゴミ問題に有効に対処することができると
共に、従来よりも軽量化を図って大量輸送に適する釣糸
用のスプール、およびかかるスプールを構成する部品で
あるスプール組立体を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 上記目的を達成す
るため、本願に係る釣糸用スプール組立体は、底面部お
よび底面部の周縁に連続して漸次拡径するようにテーパ
が形成された周面部を有する器状の芯部と、芯部に連続
して形成された鍔部と、上記周面部に設けられ、当該周
面部の周方向に沿って放射状に配置され且つ軸方向に延
びる複数のリブとを備え、当該リブは、上記テーパを相
殺して上記周面部の最大外径が一定となるように楔状に
形成されており、上記芯部、鍔部およびリブは、紙を用
いたプレスモールド成型により一体的に構成されている
ことを特徴とするものである。
るため、本願に係る釣糸用スプール組立体は、底面部お
よび底面部の周縁に連続して漸次拡径するようにテーパ
が形成された周面部を有する器状の芯部と、芯部に連続
して形成された鍔部と、上記周面部に設けられ、当該周
面部の周方向に沿って放射状に配置され且つ軸方向に延
びる複数のリブとを備え、当該リブは、上記テーパを相
殺して上記周面部の最大外径が一定となるように楔状に
形成されており、上記芯部、鍔部およびリブは、紙を用
いたプレスモールド成型により一体的に構成されている
ことを特徴とするものである。
【0008】この構成によれば、芯部、鍔部およびリブ
が紙により構成されるから、釣糸用スプール組立体は、
通常のゴミとして廃棄することができる。そして、この
釣糸用スプール組立体は、釣糸用スプールの主要部品と
して構成されるものであるから、釣糸用スプールの軽量
化を図ることができる。しかも、この釣糸用スプール組
立体は、プレスモールド成型により一体的に成形される
から高い剛性を確保することができ、これを用いて釣糸
用スプールを構成した場合には、当該釣糸用スプールに
釣糸を巻き付けるために十分な剛性を確保することがで
きる。なお、釣糸は、上記周面部に巻き取ることができ
る。
が紙により構成されるから、釣糸用スプール組立体は、
通常のゴミとして廃棄することができる。そして、この
釣糸用スプール組立体は、釣糸用スプールの主要部品と
して構成されるものであるから、釣糸用スプールの軽量
化を図ることができる。しかも、この釣糸用スプール組
立体は、プレスモールド成型により一体的に成形される
から高い剛性を確保することができ、これを用いて釣糸
用スプールを構成した場合には、当該釣糸用スプールに
釣糸を巻き付けるために十分な剛性を確保することがで
きる。なお、釣糸は、上記周面部に巻き取ることができ
る。
【0009】加えて、芯部を構成する周面部はテーパを
有するので、成型時のいわゆる型離れに優れる。したが
って、この周面部に上記リブが一体的に形成される場合
であっても、成型後に型から容易に取り出すことができ
る。しかも、このリブによって上記周面部の最大外径が
一定となるから、巻き取られた釣糸が上記周面部に沿っ
て傾斜することがなく、良好な巻取を実現することがで
きる。
有するので、成型時のいわゆる型離れに優れる。したが
って、この周面部に上記リブが一体的に形成される場合
であっても、成型後に型から容易に取り出すことができ
る。しかも、このリブによって上記周面部の最大外径が
一定となるから、巻き取られた釣糸が上記周面部に沿っ
て傾斜することがなく、良好な巻取を実現することがで
きる。
【0010】(2) 上記底面部の中央部に、上記鍔部側
へ延びるボス部を形成することもできる。すなわち、上
記底面部の中央部をいわゆる上げ底状態にすることがで
きる。このようにすれば、釣糸用スプール組立体の剛性
を一層向上させることができる。
へ延びるボス部を形成することもできる。すなわち、上
記底面部の中央部をいわゆる上げ底状態にすることがで
きる。このようにすれば、釣糸用スプール組立体の剛性
を一層向上させることができる。
【0011】(3) 上記底面部の中央部に、当該底面部
から上記鍔部側へ貫通する貫通孔を設けることもでき
る。このようにすれば、貫通孔に所要の支持軸を挿通す
ることによって、釣糸用スプール組立体を支持すること
ができる。特に、上記ボス部を設けた場合には、支持軸
がボス部を貫通することになるので、支持軸によって釣
糸用スプール組立体の確実な保持が可能となる。その結
果、当該釣糸用スプール組立体を用いて釣糸用スプール
を構成した場合に、当該釣糸用スプールを支持軸によっ
て確実に位置決め・保持が可能となり、釣糸の巻取作業
が容易になる。
から上記鍔部側へ貫通する貫通孔を設けることもでき
る。このようにすれば、貫通孔に所要の支持軸を挿通す
ることによって、釣糸用スプール組立体を支持すること
ができる。特に、上記ボス部を設けた場合には、支持軸
がボス部を貫通することになるので、支持軸によって釣
糸用スプール組立体の確実な保持が可能となる。その結
果、当該釣糸用スプール組立体を用いて釣糸用スプール
を構成した場合に、当該釣糸用スプールを支持軸によっ
て確実に位置決め・保持が可能となり、釣糸の巻取作業
が容易になる。
【0012】(4) 上記底面部には、当該底面部から突
出する係止片を設けることもできる。このようにすれ
ば、釣糸用スプールを組み立てる際に、係止片を他の部
品に係合させることが可能となる。したがって、釣糸用
スプール組立体を用いた釣糸用スプールの剛性をさらに
向上させることが可能となる。
出する係止片を設けることもできる。このようにすれ
ば、釣糸用スプールを組み立てる際に、係止片を他の部
品に係合させることが可能となる。したがって、釣糸用
スプール組立体を用いた釣糸用スプールの剛性をさらに
向上させることが可能となる。
【0013】(5) また、上記目的を達成するため、本
願に係る釣糸用スプールは、上記釣糸用スプール組立体
と、上記底面部に設けられ、上記鍔部と対向配置された
平板状の対向鍔部材とを有することを特徴とするもので
ある。
願に係る釣糸用スプールは、上記釣糸用スプール組立体
と、上記底面部に設けられ、上記鍔部と対向配置された
平板状の対向鍔部材とを有することを特徴とするもので
ある。
【0014】この構成によれば、上述の釣糸用スプール
組立体が主要部品となって釣糸用スプールを構成するこ
とができる。そして、釣糸用スプール組立体が紙により
構成されるから、当該釣糸用スプールは、通常のゴミと
して廃棄することができると共に、その軽量化を図るこ
とができる。しかも、釣糸用スプール組立体がプレスモ
ールド成型により構成されるから、釣糸を巻き付けるた
めに十分な剛性を確保することができる。
組立体が主要部品となって釣糸用スプールを構成するこ
とができる。そして、釣糸用スプール組立体が紙により
構成されるから、当該釣糸用スプールは、通常のゴミと
して廃棄することができると共に、その軽量化を図るこ
とができる。しかも、釣糸用スプール組立体がプレスモ
ールド成型により構成されるから、釣糸を巻き付けるた
めに十分な剛性を確保することができる。
【0015】(6) 上記対向鍔部材を紙を用いたプレス
モールド成型により構成することもできる。このように
すれば、釣糸用スプールをさらに軽量化することができ
る。
モールド成型により構成することもできる。このように
すれば、釣糸用スプールをさらに軽量化することができ
る。
【0016】(7) 上記対向鍔部材には、上記釣糸用ス
プール組立体との相対的位置を位置決めするための位置
決め片を設けることができる。このようにすれば、釣糸
用スプール組立体と対向鍔部材とを組み付ける際に、両
者の位置決めが容易であり、組立作業を簡単にすること
ができる。
プール組立体との相対的位置を位置決めするための位置
決め片を設けることができる。このようにすれば、釣糸
用スプール組立体と対向鍔部材とを組み付ける際に、両
者の位置決めが容易であり、組立作業を簡単にすること
ができる。
【0017】(8) 上記対向鍔部材の上記釣糸用スプー
ル組立体と対向する対向面に、上記スプール組立体に形
成された上記係止片が係合する係合凹部を設けることが
できる。このようにすれば、係止片と係合凹部とが係合
することによって、釣糸用スプール組立体と対向鍔部と
を組み付けた際に、両者の連結を確実なものとすること
ができる。
ル組立体と対向する対向面に、上記スプール組立体に形
成された上記係止片が係合する係合凹部を設けることが
できる。このようにすれば、係止片と係合凹部とが係合
することによって、釣糸用スプール組立体と対向鍔部と
を組み付けた際に、両者の連結を確実なものとすること
ができる。
【0018】(9) 上記対向鍔部材には、釣糸用スプー
ル同士を連結するための連結部材を設けることもでき
る。すなわち、連結部材により釣糸用スプールを複数連
結することができる。その結果、一の釣糸用スプールに
所定長さの釣糸を巻き取った後に、引き続いて当該一の
釣糸用スプールと隣り合う他のスプールに釣糸を巻き取
ることができるという利点がある。
ル同士を連結するための連結部材を設けることもでき
る。すなわち、連結部材により釣糸用スプールを複数連
結することができる。その結果、一の釣糸用スプールに
所定長さの釣糸を巻き取った後に、引き続いて当該一の
釣糸用スプールと隣り合う他のスプールに釣糸を巻き取
ることができるという利点がある。
【0019】特に、上記連結部材は、上記対向鍔部材か
ら釣糸用スプールの軸方向に沿って外方に突出された突
片により構成することができ、当該突片は、上記釣糸用
スプール組立体の芯部に嵌合する外形寸法に設定するこ
とができる。
ら釣糸用スプールの軸方向に沿って外方に突出された突
片により構成することができ、当該突片は、上記釣糸用
スプール組立体の芯部に嵌合する外形寸法に設定するこ
とができる。
【0020】このようにすれば、一の釣糸用スプールの
突片を、隣り合う他の釣糸用スプールの芯部に嵌め込む
ことにより、簡単に両釣糸用スプールを連結することが
できる。
突片を、隣り合う他の釣糸用スプールの芯部に嵌め込む
ことにより、簡単に両釣糸用スプールを連結することが
できる。
【0021】(10) また、上記係合凹部は、上記対向鍔
部材の一部を屈曲して形成された溝部により構成するこ
とができる。このようにすれば、対向鍔部材の外形を一
部屈曲させることにより、係合凹部を簡単に構成するこ
とができる。特に、対向鍔部材をプレスモールド成型す
る場合には、きわめて簡単に係合凹部を構成することが
できる。
部材の一部を屈曲して形成された溝部により構成するこ
とができる。このようにすれば、対向鍔部材の外形を一
部屈曲させることにより、係合凹部を簡単に構成するこ
とができる。特に、対向鍔部材をプレスモールド成型す
る場合には、きわめて簡単に係合凹部を構成することが
できる。
【0022】(11) 上記対向鍔部材の屈曲された部分に
よって、上記連結部材を兼ねるようにすることもでき
る。すなわち、対向鍔部材の屈曲された部分の内側部分
で上記係合凹部を構成すると同時に、外側部分で上記連
結部材を構成することができる。これにより、係合凹部
および連結部材を別々に構成する必要がない。
よって、上記連結部材を兼ねるようにすることもでき
る。すなわち、対向鍔部材の屈曲された部分の内側部分
で上記係合凹部を構成すると同時に、外側部分で上記連
結部材を構成することができる。これにより、係合凹部
および連結部材を別々に構成する必要がない。
【0023】(12) さらに、上記対向鍔部材の周縁部
に、当該周縁部の肉厚が厚くなるようにライナーを設け
ることができる。このようにすれば、対応鍔部材の剛性
を向上させることができると共に、周縁部以外の部分の
肉厚を薄くすることもでき、釣糸用スプールの軽量化を
一層すすめることができる。
に、当該周縁部の肉厚が厚くなるようにライナーを設け
ることができる。このようにすれば、対応鍔部材の剛性
を向上させることができると共に、周縁部以外の部分の
肉厚を薄くすることもでき、釣糸用スプールの軽量化を
一層すすめることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施形態に係る釣糸用
スプール(以下、単に「スプール」という。)10の外
観斜視図であり、図2は、図1におけるA−矢視図であ
る。また、図3は、スプール10の分解斜視図である。
スプール(以下、単に「スプール」という。)10の外
観斜視図であり、図2は、図1におけるA−矢視図であ
る。また、図3は、スプール10の分解斜視図である。
【0026】これらの図を参照して説明する。スプール
10は、スプール本体11(釣糸用スプール組立体)と
側板12(対向鍔部材)とを備えており、これらが接着
剤等を用いて固着されている。なお、スプール本体11
と側板12とを固着するための手段としては、接着剤に
限らず他の既知の固着手段を採用することができる。
10は、スプール本体11(釣糸用スプール組立体)と
側板12(対向鍔部材)とを備えており、これらが接着
剤等を用いて固着されている。なお、スプール本体11
と側板12とを固着するための手段としては、接着剤に
限らず他の既知の固着手段を採用することができる。
【0027】本実施形態の特徴とするところは、スプー
ル本体11および側板12が紙を用いたプレスモールド
成型により一体的に形成されている点、およびスプール
本体11の周面部13は図に示すように傾斜面に形成さ
れており、且つこの傾斜を相殺するように楔状のリブ1
4が設けられている点である。以下、詳しく説明する。
ル本体11および側板12が紙を用いたプレスモールド
成型により一体的に形成されている点、およびスプール
本体11の周面部13は図に示すように傾斜面に形成さ
れており、且つこの傾斜を相殺するように楔状のリブ1
4が設けられている点である。以下、詳しく説明する。
【0028】(1) スプール本体
図4は図1におけるB−B断面図であり、スプール10
の内部構造を示す断面図である。なお、同図では、スプ
ール本体11と側板12との連結構造を説明するため
に、両者を離反させた状態を示している。
の内部構造を示す断面図である。なお、同図では、スプ
ール本体11と側板12との連結構造を説明するため
に、両者を離反させた状態を示している。
【0029】図3および図4を参照して説明する。スプ
ール本体11は、芯部15と、鍔部16と、リブ14と
を備えている。
ール本体11は、芯部15と、鍔部16と、リブ14と
を備えている。
【0030】芯部15は、円形の底面部17および周面
部13を備えており、周面部13は、底面部17の周縁
に連続して鍔部16側へ延びている。つまり、周面部1
3は、断面円形の筒状を呈している。そして、周面部1
3は、鍔部16側に向かって漸次拡径されており、その
ため、周面部13はテーパを形成している。
部13を備えており、周面部13は、底面部17の周縁
に連続して鍔部16側へ延びている。つまり、周面部1
3は、断面円形の筒状を呈している。そして、周面部1
3は、鍔部16側に向かって漸次拡径されており、その
ため、周面部13はテーパを形成している。
【0031】鍔部16は、芯部15の先端に連続して径
方向外方へ延設されている。また、リブ14は、本実施
形態では4本設けられている。各リブ14は、周面部1
3の周方向に放射状に設けられている。もっとも、この
リブ14は4本に限定されるものではなく、さらに本数
を増やすこともできる。各リブ14は、図に示すような
楔状に形成されており、楔の傾斜は、周面部13の傾斜
に対応されている。したがって、各リブ14の外側面1
8によって周面部13の傾斜が相殺され、外側面18が
芯部15の軸方向に沿うように配置される。すなわち、
各リブ14の外側面18が周面部13の最大外径を規定
することになり、周面部13の最大外径は、一定とな
る。
方向外方へ延設されている。また、リブ14は、本実施
形態では4本設けられている。各リブ14は、周面部1
3の周方向に放射状に設けられている。もっとも、この
リブ14は4本に限定されるものではなく、さらに本数
を増やすこともできる。各リブ14は、図に示すような
楔状に形成されており、楔の傾斜は、周面部13の傾斜
に対応されている。したがって、各リブ14の外側面1
8によって周面部13の傾斜が相殺され、外側面18が
芯部15の軸方向に沿うように配置される。すなわち、
各リブ14の外側面18が周面部13の最大外径を規定
することになり、周面部13の最大外径は、一定とな
る。
【0032】さらに、本実施形態では、上記底面部17
に、ボス部19および係止片20が形成されている。そ
して、底面部17およびボス部19を貫く貫通孔21,
22が設けられている。
に、ボス部19および係止片20が形成されている。そ
して、底面部17およびボス部19を貫く貫通孔21,
22が設けられている。
【0033】ボス部19は図4に示すように筒状に形成
されており、底面部17に連続して鍔部16側へ延びて
いる。すなわち、ボス部19は、底面部17から鍔部1
6側へ立ち上がるように形成されており、その結果、底
面部17に上記貫通孔21が形成されている。また、貫
通孔22は、ボス部19の天板部23に設けられてい
る。この貫通孔22は、図1に示すように四角形状に形
成されている。かかる形状としたことによる作用効果に
ついては後述する。なお、このボス部19は無くすこと
もできる。その場合には、底面部17が平板状となり、
その中央部に上記貫通孔22を設けることができる。
されており、底面部17に連続して鍔部16側へ延びて
いる。すなわち、ボス部19は、底面部17から鍔部1
6側へ立ち上がるように形成されており、その結果、底
面部17に上記貫通孔21が形成されている。また、貫
通孔22は、ボス部19の天板部23に設けられてい
る。この貫通孔22は、図1に示すように四角形状に形
成されている。かかる形状としたことによる作用効果に
ついては後述する。なお、このボス部19は無くすこと
もできる。その場合には、底面部17が平板状となり、
その中央部に上記貫通孔22を設けることができる。
【0034】係止片20は、短い円筒状に形成されてお
り、底面部17に連続して側板12側へ延びている。こ
の係止片20は、後述する側板12の係合溝(係合凹
部)24に係合するようになっている。かかる係止片2
0の作用効果については後述する。
り、底面部17に連続して側板12側へ延びている。こ
の係止片20は、後述する側板12の係合溝(係合凹
部)24に係合するようになっている。かかる係止片2
0の作用効果については後述する。
【0035】本実施形態では、係止片20は円筒状に形
成されており、これに対応させて係合溝24も円形に形
成されているが(図3参照)、係止片20を他の形状と
することもでき、それに合わせて係合溝24の形状も適
当に設定することができる。要するに、係止片20の形
状は特に限定されるものではなく、係合溝24と確実に
係合することができるものであればよい。なお、この係
止片20も無くすことができる。
成されており、これに対応させて係合溝24も円形に形
成されているが(図3参照)、係止片20を他の形状と
することもでき、それに合わせて係合溝24の形状も適
当に設定することができる。要するに、係止片20の形
状は特に限定されるものではなく、係合溝24と確実に
係合することができるものであればよい。なお、この係
止片20も無くすことができる。
【0036】(2) 側板
側板12は、図1および図2に示すように、スプール本
体11の底面部17に固着されており、スプール本体1
1の鍔部16と対向している。この側板12がスプール
本体11に取り付けられることにより、側板12がスプ
ール10の他方の鍔部として構成される。つまり、スプ
ール本体11と側板12とによって、釣糸を巻き取るた
めのスプール10が構成される。また、側板12の中央
部には貫通孔30が設けられている。この貫通孔30
は、スプール本体11側に設けられた上記貫通孔23と
同芯であり、同一形状である。
体11の底面部17に固着されており、スプール本体1
1の鍔部16と対向している。この側板12がスプール
本体11に取り付けられることにより、側板12がスプ
ール10の他方の鍔部として構成される。つまり、スプ
ール本体11と側板12とによって、釣糸を巻き取るた
めのスプール10が構成される。また、側板12の中央
部には貫通孔30が設けられている。この貫通孔30
は、スプール本体11側に設けられた上記貫通孔23と
同芯であり、同一形状である。
【0037】再び図3および図4を参照して説明する。
本実施形態では、側板12の対向面25(スプール本体
11と対向する面)に、上記係合溝24が設けられてい
る。また、この対向面25には、リング部材26(位置
決め片)が形成されている。
本実施形態では、側板12の対向面25(スプール本体
11と対向する面)に、上記係合溝24が設けられてい
る。また、この対向面25には、リング部材26(位置
決め片)が形成されている。
【0038】係合溝24は、上述したように円形に形成
されており、スプール本体11の係止片20がぴったり
と嵌合することができるようになっている。本実施形態
では、係合溝24は、側板12の一部を対向面25から
反対向面27(対向面25の裏面)側に屈曲形成するこ
とにより構成されている。ただし、かかる構造に限定さ
れることはなく、側板12の肉厚を厚くして、側板12
の対向面25を切り欠くことによって係合溝24を設け
ることもできる。なお、上記係止片20を省略するとき
は、この係合溝24も無くすことができる。
されており、スプール本体11の係止片20がぴったり
と嵌合することができるようになっている。本実施形態
では、係合溝24は、側板12の一部を対向面25から
反対向面27(対向面25の裏面)側に屈曲形成するこ
とにより構成されている。ただし、かかる構造に限定さ
れることはなく、側板12の肉厚を厚くして、側板12
の対向面25を切り欠くことによって係合溝24を設け
ることもできる。なお、上記係止片20を省略するとき
は、この係合溝24も無くすことができる。
【0039】リング部材26は、側板12の対向面25
に設けられており、側板12と一体的に形成されてい
る。リング部材26は、図に示すように円形に形成され
ており、その内径は、上記芯部15を構成する周面部1
3の最大外径、すなわち、上記リブ14の外側面18を
含絡する周面部13の外径に対応している。このリング
部材26によって、スプール本体11と側板12との位
置決めが容易となる。なお、このリング部材26を無く
すこともできる。
に設けられており、側板12と一体的に形成されてい
る。リング部材26は、図に示すように円形に形成され
ており、その内径は、上記芯部15を構成する周面部1
3の最大外径、すなわち、上記リブ14の外側面18を
含絡する周面部13の外径に対応している。このリング
部材26によって、スプール本体11と側板12との位
置決めが容易となる。なお、このリング部材26を無く
すこともできる。
【0040】また、側板12の上記反対向面27にはラ
イナー28および連結部29(連結部材)が設けられて
いる(図2参照)。
イナー28および連結部29(連結部材)が設けられて
いる(図2参照)。
【0041】ライナー28は、反対向面27の外縁部に
沿って形成されており、側板12と一体的に形成されて
いる。このライナー28を設けることにより、側板12
の剛性、すなわち、鍔部16に対向する他方の鍔部の剛
性を向上させることができると共に、側板12の中央部
分の肉厚を薄くして軽量化を図れるという利点がある。
なお、このライナー28は無くすこともできる。
沿って形成されており、側板12と一体的に形成されて
いる。このライナー28を設けることにより、側板12
の剛性、すなわち、鍔部16に対向する他方の鍔部の剛
性を向上させることができると共に、側板12の中央部
分の肉厚を薄くして軽量化を図れるという利点がある。
なお、このライナー28は無くすこともできる。
【0042】連結部29は、反対向面27から外方に突
出するように形成されている。本実施形態では、この連
結部29は、側板12を屈曲させたことにより構成され
ている。つまり、上記係合溝24を構成することによっ
て、当該係合溝24を区画する外壁部分によって連結部
29が形成されている。言い換えれば、側板12を屈曲
させることによって係合溝24が構成されると共に、当
該屈曲させた部分が連結部29を兼ねていることにな
る。
出するように形成されている。本実施形態では、この連
結部29は、側板12を屈曲させたことにより構成され
ている。つまり、上記係合溝24を構成することによっ
て、当該係合溝24を区画する外壁部分によって連結部
29が形成されている。言い換えれば、側板12を屈曲
させることによって係合溝24が構成されると共に、当
該屈曲させた部分が連結部29を兼ねていることにな
る。
【0043】もっとも、係合溝24を構成する部分によ
って連結部29を兼ねる構造とするほかに、たとえばブ
ロック状の突片を反対向面27に突設し、これにより連
結部29を構成するようにすることもできる。その場合
の突片の外形形状は、上記連結部29の外形形状と同様
なものとすることができる。
って連結部29を兼ねる構造とするほかに、たとえばブ
ロック状の突片を反対向面27に突設し、これにより連
結部29を構成するようにすることもできる。その場合
の突片の外形形状は、上記連結部29の外形形状と同様
なものとすることができる。
【0044】そして、この連結部29の外径寸法は、上
記芯部15の開口部分の内径に対応している。したがっ
て、この連結部29は、スプール本体11の鍔部16側
から芯部15に嵌め込むことができるようになってい
る。なお、この連結部29は無くすこともできる。
記芯部15の開口部分の内径に対応している。したがっ
て、この連結部29は、スプール本体11の鍔部16側
から芯部15に嵌め込むことができるようになってい
る。なお、この連結部29は無くすこともできる。
【0045】(3) スプールの製造方法と使用方法
上記スプール本体11および側板12は、上述したよう
に紙を用いたプレスモールド成型により構成されてい
る。使用する紙の材質は特に限定されず、古紙等を採用
することもできる。プレスモールド成型は一般的な成型
方法であって、たとえば古紙を液体状に加工した後、型
によりプレスし、乾燥させることにより、スプール本体
11および側板12の形状を成形することができる。
に紙を用いたプレスモールド成型により構成されてい
る。使用する紙の材質は特に限定されず、古紙等を採用
することもできる。プレスモールド成型は一般的な成型
方法であって、たとえば古紙を液体状に加工した後、型
によりプレスし、乾燥させることにより、スプール本体
11および側板12の形状を成形することができる。
【0046】本実施形態に係るスプール10によれば、
次のような作用効果を奏する。
次のような作用効果を奏する。
【0047】まず、スプール本体11および側板12が
紙により構成されるから、通常のゴミとして廃棄するこ
とができる。本実施形態では、側板12を別部材として
いるので、仮に、側板12のみが樹脂等により構成され
る場合であっても、スプール本体11が紙により構成さ
れているから、側板12のみを取り外して通常のゴミと
して廃棄することができる。また、側板12を別部材と
しているので、側板12を製造する際に、その表面に巻
き取る釣糸の名称や号数、巻き取られている長さ等の諸
元を印刷等により記載することができる。したがって、
従来ではこのような諸元の記載は、スプールの製造後、
あるいは製品としての釣糸(スプールに釣糸が巻かれた
状態)が完成した後に別工程として行っていたが、本実
施形態に係るスプール10では、かかる別工程を設ける
ことなく、製品としての釣糸を製造することができると
いう利点がある。
紙により構成されるから、通常のゴミとして廃棄するこ
とができる。本実施形態では、側板12を別部材として
いるので、仮に、側板12のみが樹脂等により構成され
る場合であっても、スプール本体11が紙により構成さ
れているから、側板12のみを取り外して通常のゴミと
して廃棄することができる。また、側板12を別部材と
しているので、側板12を製造する際に、その表面に巻
き取る釣糸の名称や号数、巻き取られている長さ等の諸
元を印刷等により記載することができる。したがって、
従来ではこのような諸元の記載は、スプールの製造後、
あるいは製品としての釣糸(スプールに釣糸が巻かれた
状態)が完成した後に別工程として行っていたが、本実
施形態に係るスプール10では、かかる別工程を設ける
ことなく、製品としての釣糸を製造することができると
いう利点がある。
【0048】スプール本体11は、スプール10の主要
部品として構成されるものであるから、スプール10の
軽量化を図ることができる。したがって、スプール10
に釣糸を巻き取った状態での製品としての「釣糸」の大
量輸送も従来に比べて容易となり、輸送のためのコスト
を低減させることができる。
部品として構成されるものであるから、スプール10の
軽量化を図ることができる。したがって、スプール10
に釣糸を巻き取った状態での製品としての「釣糸」の大
量輸送も従来に比べて容易となり、輸送のためのコスト
を低減させることができる。
【0049】スプール本体11は、プレスモールド成型
により一体的に成形されるから高い剛性を確保すること
ができる。その結果、スプール10全体として高い剛性
を確保することができ、釣糸を良好に巻き取ることがで
きる。
により一体的に成形されるから高い剛性を確保すること
ができる。その結果、スプール10全体として高い剛性
を確保することができ、釣糸を良好に巻き取ることがで
きる。
【0050】加えて、スプール本体11の芯部15を構
成する周面部13にテーパが形成されているので、成型
時のいわゆる型離れに優れる。したがって、この周面部
13にリブ14が一体的に形成されが、その場合であっ
ても、成型後に型から容易に取り出すことができ、製造
が容易である。しかも、このリブ14によって上記周面
部13のテーパが相殺されるから、巻き取られた釣糸が
周面部13に沿って傾斜することがなく、良好な巻取を
実現することができる。
成する周面部13にテーパが形成されているので、成型
時のいわゆる型離れに優れる。したがって、この周面部
13にリブ14が一体的に形成されが、その場合であっ
ても、成型後に型から容易に取り出すことができ、製造
が容易である。しかも、このリブ14によって上記周面
部13のテーパが相殺されるから、巻き取られた釣糸が
周面部13に沿って傾斜することがなく、良好な巻取を
実現することができる。
【0051】さらに、特に本実施形態に係るスプール1
0では、次のような特有の作用効果を奏する。
0では、次のような特有の作用効果を奏する。
【0052】スプール本体11の底面部17の中央部に
ボス部19を設けているから、底面スプール10の剛性
を一層向上させることができるという利点がある。しか
も、側板12およびボス部19には、上述した貫通孔3
0および貫通孔22が設けられているから、この貫通孔
30,22に所定の支持軸を挿通した場合に、スプール
10を確実に保持することができる。
ボス部19を設けているから、底面スプール10の剛性
を一層向上させることができるという利点がある。しか
も、側板12およびボス部19には、上述した貫通孔3
0および貫通孔22が設けられているから、この貫通孔
30,22に所定の支持軸を挿通した場合に、スプール
10を確実に保持することができる。
【0053】なお、この支持軸とは、たとえば釣糸をス
プール10に巻き取るための釣糸巻取装置のスプール支
持軸であって、その場合には、スプール10を確実に保
持して、釣糸を良好に巻き取ることができる。さらに、
本実施形態では、上記貫通孔30,22は四角形状に形
成されているから、上記スプール支持軸を挿通した場合
に、スプール10を位置決めした状態で保持することが
できるという利点がある。
プール10に巻き取るための釣糸巻取装置のスプール支
持軸であって、その場合には、スプール10を確実に保
持して、釣糸を良好に巻き取ることができる。さらに、
本実施形態では、上記貫通孔30,22は四角形状に形
成されているから、上記スプール支持軸を挿通した場合
に、スプール10を位置決めした状態で保持することが
できるという利点がある。
【0054】もっとも、この貫通孔30,22は四角形
状に限定されることはなく、上記位置決めをすることが
できるものであれば、多角形状にすることもできる。ま
た、円形の穴として、キー溝を設けて位置決めするよう
にしてもよい。
状に限定されることはなく、上記位置決めをすることが
できるものであれば、多角形状にすることもできる。ま
た、円形の穴として、キー溝を設けて位置決めするよう
にしてもよい。
【0055】また、本実施形態では、上記底面部17に
係止片20を設け、側板12に係合溝24を設けている
ので、スプール10を組み立てる際に、これらを係合さ
せることにより、両者の位置決めと連結を確実に行うこ
とができると共に、スプール10の剛性が一層向上する
という利点がある。特に、この係合溝24は、側板12
の一部を屈曲して形成しているから、側板12を成型す
る際に、同時に簡単に構成することができる。
係止片20を設け、側板12に係合溝24を設けている
ので、スプール10を組み立てる際に、これらを係合さ
せることにより、両者の位置決めと連結を確実に行うこ
とができると共に、スプール10の剛性が一層向上する
という利点がある。特に、この係合溝24は、側板12
の一部を屈曲して形成しているから、側板12を成型す
る際に、同時に簡単に構成することができる。
【0056】さらに、本実施形態では、側板12にリン
グ部材26設けているので、スプール本体11と側板1
2との位置決めを一層確実に行うことができ、スプール
10の組立作業が簡単であり、且つスプール10の組立
精度を向上させることができるという利点がある。
グ部材26設けているので、スプール本体11と側板1
2との位置決めを一層確実に行うことができ、スプール
10の組立作業が簡単であり、且つスプール10の組立
精度を向上させることができるという利点がある。
【0057】また、本実施形態では、側板12に連結部
29を設けているので、この連結部29を他のスプール
10に嵌合させることにより、スプール10を複数連結
することができる。その結果、上述した釣糸巻取装置に
よって釣糸を巻き取る際に、スプール支持軸に複数連結
されたスプール10を配置し、一のスプール10に所定
長さの釣糸を巻き取った後に、引き続いて当該一のスプ
ール30と隣り合う他のスプールに釣糸を巻き取ること
ができるという利点がある。
29を設けているので、この連結部29を他のスプール
10に嵌合させることにより、スプール10を複数連結
することができる。その結果、上述した釣糸巻取装置に
よって釣糸を巻き取る際に、スプール支持軸に複数連結
されたスプール10を配置し、一のスプール10に所定
長さの釣糸を巻き取った後に、引き続いて当該一のスプ
ール30と隣り合う他のスプールに釣糸を巻き取ること
ができるという利点がある。
【0058】なお、その場合、図5に示すように、スプ
ール10の鍔部16および側板12に、切欠部31を設
けることができる。このようにすれば、一のスプール1
0に所定長さの釣糸を巻き取った後に、釣糸を切欠部3
1を介して隣のスプールに架け渡すことが簡単となり、
引き続いて隣のスプールに釣糸を巻き取ることが容易と
なる。
ール10の鍔部16および側板12に、切欠部31を設
けることができる。このようにすれば、一のスプール1
0に所定長さの釣糸を巻き取った後に、釣糸を切欠部3
1を介して隣のスプールに架け渡すことが簡単となり、
引き続いて隣のスプールに釣糸を巻き取ることが容易と
なる。
【0059】さらに、本実施形態では、上記側板12を
屈曲させた部分によって上記係合溝24を構成するとと
もに、当該屈曲部分によって上記連結部29兼ねている
から、係合溝24および連結部29別々に構成する必要
がなく、スプール10の製造コストを低減させることが
できるという利点がある。
屈曲させた部分によって上記係合溝24を構成するとと
もに、当該屈曲部分によって上記連結部29兼ねている
から、係合溝24および連結部29別々に構成する必要
がなく、スプール10の製造コストを低減させることが
できるという利点がある。
【0060】加えて本実施停滞では、側板12にライナ
ー28を設けているから、ライナー28の剛性、引いて
はスプール10全体の剛性を向上させることができる。
その結果、側板12の周縁部以外の部分の肉厚を薄くす
ることもでき、スプール10全体の軽量化を一層すすめ
ることができる。
ー28を設けているから、ライナー28の剛性、引いて
はスプール10全体の剛性を向上させることができる。
その結果、側板12の周縁部以外の部分の肉厚を薄くす
ることもでき、スプール10全体の軽量化を一層すすめ
ることができる。
【0061】なお、本実施形態においては、次のような
設計変更例も考えられる。すなわち、上記実施形態で
は、鍔部16および側板12の外形を円形としている
が、これを多角形状にすることもできる。そのようにす
れば、たとえばスプール10を傾斜面に載置した場合
に、当該傾斜面を転がり落ちることがないという利点が
ある。
設計変更例も考えられる。すなわち、上記実施形態で
は、鍔部16および側板12の外形を円形としている
が、これを多角形状にすることもできる。そのようにす
れば、たとえばスプール10を傾斜面に載置した場合
に、当該傾斜面を転がり落ちることがないという利点が
ある。
【0062】また、鍔部16の外径と側板12の外径と
を同一としているが、これらの外径を異ならせることも
できる。そのようにしても、スプール10が傾斜面を転
がり落ちることがないという利点がある。しかも、鍔部
16の外径と側板12の外径とを異ならせることによ
り、スプール10の「向き」が明確になる。したがっ
て、このスプール10を釣糸巻取装置にセットする場合
に、スプール10の「向き」に間違いが生じるのを防止
することができるという利点もある。
を同一としているが、これらの外径を異ならせることも
できる。そのようにしても、スプール10が傾斜面を転
がり落ちることがないという利点がある。しかも、鍔部
16の外径と側板12の外径とを異ならせることによ
り、スプール10の「向き」が明確になる。したがっ
て、このスプール10を釣糸巻取装置にセットする場合
に、スプール10の「向き」に間違いが生じるのを防止
することができるという利点もある。
【0063】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、釣糸用
スプールを構成する主要部品である釣糸用スプール組立
体およびこれを用いて構成される釣糸用スプールを紙に
より構成するから、これを通常のゴミとして廃棄するこ
とができ、合成樹脂からなる従来のスプールが抱えてい
たゴミ問題を解決することができる。
スプールを構成する主要部品である釣糸用スプール組立
体およびこれを用いて構成される釣糸用スプールを紙に
より構成するから、これを通常のゴミとして廃棄するこ
とができ、合成樹脂からなる従来のスプールが抱えてい
たゴミ問題を解決することができる。
【0064】しかも、紙により製造するから、釣糸用ス
プールの軽量化が図れる。加えて、プレスモールド成型
により製造することによって、釣糸用スプールの高い剛
性を確保することができる。
プールの軽量化が図れる。加えて、プレスモールド成型
により製造することによって、釣糸用スプールの高い剛
性を確保することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るスプールの斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明の一実施形態に係るスプールの斜視図で
あって、図1におけるA−矢視図である。
あって、図1におけるA−矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るスプールの分解
斜視図である。
斜視図である。
【図4】図1におけるB−B断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の設計変更例に係るスプー
ルの斜視図である。
ルの斜視図である。
10 スプール
11 スプール本体
12 側板
13 周面部
14 リブ
15 芯部
16 鍔部
17 底面部
18 外側面
19 ボス部
20 係止片
22 貫通孔
24 係合溝
25 対向面
26 リング部材
27 反対向面
28 ライナー
29 連結部
30 貫通孔
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平11−60074(JP,A)
特開 平10−129938(JP,A)
特開 平10−210912(JP,A)
実開 平2−52571(JP,U)
実開 平6−7483(JP,U)
登録実用新案3002252(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01K 97/06
B65H 75/00 - 75/14
Claims (13)
- 【請求項1】 底面部および底面部の周縁に連続して漸
次拡径するようにテーパが形成された周面部を有する器
状の芯部と、 芯部に連続して形成された鍔部と、 上記周面部に設けられ、当該周面部の周方向に沿って放
射状に配置され且つ軸方向に延びる複数のリブとを備
え、 当該リブは、上記テーパを相殺して上記周面部の最大外
径が一定となるように楔状に形成されており、 上記芯部、鍔部およびリブは、紙を用いたプレスモール
ド成型により一体的に構成されていることを特徴とする
釣糸用スプール組立体。 - 【請求項2】 請求項1記載の釣糸用スプール組立体に
おいて、 上記底面部の中央部に、上記鍔部側へ延びるボス部が形
成されていることを特徴とする釣糸用スプール組立体。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の釣糸用スプール
組立体において、 上記底面部の中央部に、当該底面部から上記鍔部側へ貫
通する貫通孔が形成されていることを特徴とする釣糸用
スプール組立体。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の釣
糸用スプール組立体において、 上記底面部には、当該底面部から突出する係止片が形成
されていることを特徴とする釣糸用スプール組立体。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の釣
糸用スプール組立体と、 上記底面部に設けられ、上記鍔部と対向配置された平板
状の対向鍔部材とを有することを特徴とする釣糸用スプ
ール。 - 【請求項6】 請求項5記載の釣糸用スプールにおい
て、 上記対向鍔部材は、紙を用いたプレスモールド成型によ
り構成されていることを特徴とする釣糸用スプール。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の釣糸用スプール
において、 上記対向鍔部材には、上記釣糸用スプール組立体との相
対的位置を位置決めするための位置決め片が設けられて
いることを特徴とする釣糸用スプール。 - 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の釣
糸用スプールにおいて、 上記対向鍔部材の上記釣糸用スプール組立体と対向する
対向面に、上記スプール組立体に形成された上記係止片
が係合する係合凹部が設けられていることを特徴とする
釣糸用スプール。 - 【請求項9】 請求項5ないし8のいずれかに記載の釣
糸用スプールにおいて、 上記対向鍔部材には、釣糸用スプール同士を連結するた
めの連結部材が設けられていることを特徴とする釣糸用
スプール。 - 【請求項10】 請求項9記載の釣糸用スプールにおい
て、 上記連結部材は、上記対向鍔部材から釣糸用スプールの
軸方向に沿って外方に突出された突片により構成され、 当該突片は、上記釣糸用スプール組立体の芯部に嵌合す
る外形寸法に設定されていることを特徴とする - 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれかに記載
の釣糸用スプールにおいて、 上記係合凹部は、上記対向鍔部材の一部を屈曲して形成
された溝部により構成されていることを特徴とする釣糸
用スプール。 - 【請求項12】 請求項11記載の釣糸用スプールにお
いて、 上記対向鍔部材の屈曲された部分が、上記連結部材を兼
ねていることを特徴とする釣糸用スプール。 - 【請求項13】 請求項5ないし12のいずれかに記載
の釣糸用スプールにおいて、 上記対向鍔部材の周縁部に、当該周縁部の肉厚が厚くな
るようにライナーが設けられていることを特徴とする釣
糸用スプール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001200496A JP3414725B2 (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 釣糸用スプール組立体および釣糸用スプール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001200496A JP3414725B2 (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 釣糸用スプール組立体および釣糸用スプール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003009742A JP2003009742A (ja) | 2003-01-14 |
JP3414725B2 true JP3414725B2 (ja) | 2003-06-09 |
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ID=19037609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001200496A Expired - Fee Related JP3414725B2 (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 釣糸用スプール組立体および釣糸用スプール |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3414725B2 (ja) |
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KR101940349B1 (ko) * | 2011-07-08 | 2019-01-18 | 히타치가세이가부시끼가이샤 | 접착 테이프용 릴, 권중체, 곤포물, 릴의 접착 테이프를 권회하기 위한 접착 테이프용 릴로서의 용도, 및 접착 테이프용 릴의 제조 방법 |
KR102317326B1 (ko) * | 2021-05-21 | 2021-10-25 | 홍종인 | 갈치낚시채비의 기둥줄 자새 |
CN115535732B (zh) * | 2022-10-14 | 2025-03-14 | 深圳讯道实业股份有限公司 | 一种电缆自动卷线装置及其电缆卷线筒 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3002252U (ja) | 1994-03-22 | 1994-09-20 | 株式会社北光商事 | 輸送用ボビン |
-
2001
- 2001-07-02 JP JP2001200496A patent/JP3414725B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3002252U (ja) | 1994-03-22 | 1994-09-20 | 株式会社北光商事 | 輸送用ボビン |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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