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JP3413076B2 - 中央市場システム及び電子市場システム - Google Patents

中央市場システム及び電子市場システム

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Publication number
JP3413076B2
JP3413076B2 JP25387197A JP25387197A JP3413076B2 JP 3413076 B2 JP3413076 B2 JP 3413076B2 JP 25387197 A JP25387197 A JP 25387197A JP 25387197 A JP25387197 A JP 25387197A JP 3413076 B2 JP3413076 B2 JP 3413076B2
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JP
Japan
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market
transaction
central
electronic
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JP25387197A
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滋 小柳
満 柿元
節 鈴岡
明彦 仲瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10320494A publication Critical patent/JPH10320494A/ja
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上で
開設される電子市場を円滑かつ効果的に運用するための
中央市場システム及び電子市場システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットが急速に普及し、
インターネットによるビジネス活動が関心を集めてい
る。
【0003】既存のビジネス形態の代表的なものの1つ
として市場がある。すなわち、売り手と買い手が共通の
場に集まって相場を形成し、取引を成立させるものが市
場である。この市場を電子的に実現することができれ
ば、売り手、買い手とも一同に会する必要がなくなり、
また迅速な取引や平等な参加が可能となる等の利点があ
る。
【0004】従来、このような市場の電子化に関して
は、電話やFAX、電子メールを用いて通信を電子化す
ることに主眼が置かれている。これにより、遠隔地から
の市場参加が可能となったが、市場の中心となる売買の
仲介は人間を介して行う必要があり、電子化の利点であ
る迅速性や平等性が実現されていない。また、人手の介
入が必要なため市場運営コストの低減も実現が困難であ
る。
【0005】電子的な市場を実現するには、市場の持つ
機能を電子的に実現する必要がある。売り手はできるだ
け高く売ることを願い、買い手はできるだけ安く買うこ
とを願う。需要が供給を上回るとき価格は上がり、供給
が需要を上回るとき価格低下する。このような機能を反
映して、複数の売り手と買い手間で適性な価格で最適な
組合せを自動的に見つける方法が必要である。売り手、
買い手の売買の意思は固定されたものではなく、市場で
の相場等の各種の要因により変化するものである。この
ように、電子的な市場では市場原理に沿った機能をソフ
トウェア的に実現することが必要であるが、このような
方法を実現することが困難であった。
【0006】さらに、電子的な市場が世界中で同時に開
設された場合、ネットワークを利用することにより遠隔
地からの市場参加が可能となるため、これらに同時に参
加することが可能となるが、これらの市場が連動してい
ないと重複して売買の可能性があり、複数市場への同時
参加が困難となる。
【0007】また、従来の電子市場では、電子市場に参
加しようとしてから成約するまでに時間を要する場合が
あり、電子化のメリットを活かした、より効率的な電子
市場が要望される。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の電子
市場システムでは申込み情報等の通信については電子メ
ール等を用いて可能であるが、市場の中心となる売買の
仲介は人間が行っており、参加者の要望に柔軟に対応で
き、かつ円滑に運営可能な効果的な電子市場を実現する
ことは困難であった。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、円滑な運営を可能としかつ参加者の要望に柔軟に
対応できる効果的な電子市場を実現できる中央市場シス
テム及び電子市場システムを提供することを目的とす
る。
【0013】一方、従来の電子市場システムでは、電子
化したことによるメリットが十分に活かされていないと
ともに、電子化によるデメリットも解決されていない部
分があった。
【0014】本発明は、電子的な市場を効率よく実現可
能な中央市場システム及び電子市場システムを提供する
ことを目的とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
ると、予め中央市場システムから市場クライアントシス
テムに通知された予定の時刻毎に繰り返し開設される少
なくとも1つの電子市場を運営する中央市場システムで
あって、前記市場クライアントシステムから送信される
少なくとも売買の別を示すデータと購入または販売に係
る価格データとを含む売買申込情報を受付ける受付手段
と、受付けた前記売買申込情報を格納する第1の情報格
納手段と、前記第1の情報格納手段に格納された前記売
買申込情報に含まれる前記購入に係る価格データと販売
に係る価格データとを照合して取引を成立させる処理を
行う照合手段と、少なくとも前記取引が成立した売買申
込情報を送信した前記市場クライアントシステムに該取
引が成立した旨の情報を通知する通知手段と、前記市場
クライアントシステムから通知された、前記市場クライ
アントシステムから通知された、希望する取引価格で前
記取引が成立するように前記電子市場が開設される一連
の時刻毎の購入または販売に係る取引希望価格を予め
定するための時系列情報を格納する第2の情報格納手段
と、前記電子市場が開設される各時刻毎に、該第2の情
報格納手段に格納された前記時系列情報から当該時刻に
おける当該市場クライアントシステムの購入または販売
に係る価格を求め、該求めた価格に基づいて前記第1の
情報格納手段に格納された前記売買申込情報に含まれる
前記購入または販売に係る価格データを更新する更新手
段とを備えたことを特徴とする中央市場システムが提供
される。
【0020】本発明の第2の観点によると、複数系統の
電子市場を並行して開設可能に構成され、該電子市場を
運営する中央市場システムであって、前記市場クライア
ントシステムから送信される少なくとも売買の別を示す
データと購入または販売に係る価格データとを含む売買
申込情報を受付ける受付手段と、前記複数系統の電子市
場に対応して設けられ、受付けた前記売買申込情報を格
納する複数の第1の情報格納手段と、前記複数系統の電
子市場に対応して設けられ、同一系統の電子市場に対応
する前記売買申込情報に含まれる前記購入に係る価格デ
ータと販売に係る価格データとを照合して取引を成立さ
せる処理を行う複数の照合手段と、少なくとも前記取引
が成立した売買申込情報を送信した前記市場クライアン
トシステムに該取引が成立した旨の情報を通知する通知
手段と、前記市場クライアントシステムから通知され
た、前記複数系統の電子市場に並行的に売買の申込を行
う旨を示す重複売買申込情報、および一つの系統の電子
市場での該申込に対する取引が成立した旨の情報に対す
る他の系統の電子市場への該申込の扱いを変更する情報
に基づいて、該複数の電子市場を連動させる処理を行う
連動手段とを備えたことを特徴とする中央市場システム
が提供される。
【0021】ここで、前記連動手段は、例えば第1の系
統と第2の系統を連動させる処理を行うために、該第1
の系統において前記取引が成立したとき該第2の系統に
対応する前記第1の情報格納手段における該取引が成立
した売買申込情報に含まれる前記購入に係る価格データ
と販売に係る価格データを更新を行う。
【0022】本発明の第3の観点によると、少なくとも
1つの電子市場を運営する中央市場システムであって、
前記市場クライアントシステムから送信される少なくと
も売買の別を示すデータと購入または販売に係る価格デ
ータとを含む売買申込情報を受付ける受付手段と、受付
けた前記売買申込情報を格納する第1の情報格納手段
と、前記第1の情報格納手段に格納された前記売買申込
情報に含まれる前記購入に係る価格データと販売に係る
価格データとを照合して取引を成立させる処理を行う照
合手段と、少なくとも前記取引が成立した売買申込情報
を送信した前記市場クライアントシステムに該取引が成
立した旨の情報を通知する通知手段と、前記市場クライ
アントシステムから通知された、前記中央市場システム
と他の中央市場システムを含む複数の中央市場システム
により開設される複数系統の電子市場に並行的に1つの
売買の申込を行う旨を示す重複売買申込情報、および一
つの系統の電子市場での該申込に対する取引が成立した
旨の情報に対する他の系統の電子市場への該申込の扱い
を変更する情報に基づいて、前記中央市場システムが前
記他の中央市場システムと協調して該申込に関して該複
数の電子市場を連動させるための処理を行う連動手段と
を備えたことを特徴とする中央市場システムが提供され
る。
【0023】ここで、前記連動手段は、例えば前記取引
が成立した場合には前記他の中央市場システムに対して
該取引が成立した旨の情報を通知し、前記他の中央市場
から前記取引が成立した旨の情報の通知を受けた場合に
は前記第1の情報格納手段における該取引が成立した売
買申込情報に含まれる前記購入に係る価格データと販売
に係る価格データを更新を行う。
【0024】第1〜第3の観点に係る中央市場システム
においては、前記取引の成立の確定に先立ち、該取引に
おける購入側と販売側の双方の前記市場クライアントシ
ステムに確認のための問い合わせを行う手段と、前記問
い合わせに対して前記双方の市場クライアントシステム
から前記取引の成立を承認する旨の応答があった場合に
のみ前記取引の成立を確定させる手段とをさらに備えて
いてもよい。
【0025】さらに、第1〜第3の観点に係る中央市場
システムにおいて、前記取引の成立に先立ち、該取引の
成立に対する確認のための問い合わせを申込元に対して
行う手段を備え、前記市場クライアントシステムは、前
記複数台の前記中央市場システムによりそれぞれ開設さ
れる前記複数系統の電子市場に並行的に1つの売買の申
込を行う手段と、少なくとも売買の別を示すデータと購
入または販売に係る価格データとを含む売買申込情報を
前記中央市場システムにそれぞれ送信する手段と、前記
問い合わせを行った複数の前記中央市場システムのうち
の所望の中央市場システムを選択して該選択した中央市
場システムに対して該問い合わせに対する承認の応答を
行う手段とを備えてもよい。
【0026】本発明の第4の観点によると、予め中央市
場システムから市場クライアントシステムに通知された
予定の時刻毎に繰り返し開設される少なくとも1つの電
子市場を運営する少なくとも1台の中央市場システム
と、所望の中央市場システムと情報を交換して所望の電
子市場に参加する複数台の市場クライアントシステムと
から構成される電子市場システムであって、前記市場ク
ライアントシステムは、希望する取引価格で前記取引が
成立するように電子市場が開設される一連の時刻毎の購
入または販売に係る取引希望価格を予め指定するための
時系列情報を予め前記中央市場システムに通知する手段
を備え、前記中央市場システムは、前記市場クライアン
トシステムから送信される少なくとも売買の別を示すデ
ータと購入または販売に係る価格データとを含む売買申
込情報を受付ける受付手段と、受付けた前記売買申込情
報を格納する第1の情報格納手段と、前記第1の情報格
納手段に格納された前記売買申込情報に含まれる前記購
入に係る価格データと販売に係る価格データとを照合し
て取引を成立させる処理を行う照合手段と、少なくとも
前記取引が成立した売買申込情報を送信した前記市場ク
ライアントシステムに該取引が成立した旨の情報を通知
する通知手段と、前記市場クライアントシステムから通
知された前記時系列情報を格納する第2の情報格納手段
と、前記電子市場が開設される各時刻毎に、該第2の情
報格納手段に格納された前記時系列情報から当該時刻に
おける当該市場クライアントシステムの購入または販売
に係る価格を求め、該求めた価格に基づいて前記第1の
情報格納手段に格納された前記売買申込情報に含まれる
前記購入または販売に係る価格データを更新する更新手
段とを備えたことを特徴とする電子市場システムが提供
される。
【0027】本発明の第5の観点によると、複数系統の
電子市場を並行して開設可能に構成され、該電子市場を
運営する少なくとも1台の中央市場システムと、該中央
市場システムと情報を交換して所望の電子市場に参加す
る複数台の市場クライアントシステムとから構成される
電子市場システムであって、前記市場クライアントシス
テムは、同一の中央市場システムにより開設される前記
複数系統の電子市場に並行的に1つの売買の申込を行う
場合にその旨を通知するための重複売買申込情報を少な
くとも売買の別を示すデータと購入または販売に係る価
格データとを含む売買申込情報とともに当該中央市場シ
ステムに送信する手段を備え、前記中央市場システム
は、前記市場クライアントシステムから送信される前記
売買申込情報を受付ける受付手段と、前記複数系統の電
子市場に対応して設けられ、受付けた前記売買申込情報
を格納する複数の第1の情報格納手段と、前記複数系統
の電子市場に対応して設けられ、同一系統の電子市場に
対応する前記売買申込情報に含まれる前記購入に係る価
格データと販売に係る価格データとを照合して取引を成
立させる処理を行う複数の照合手段と、少なくとも前記
取引が成立した売買申込情報を送信した前記市場クライ
アントシステムに該取引が成立した旨の情報を通知する
通知手段と、前記市場クライアントシステムから通知さ
れた、前記複数系統の電子市場に並行的に売買の申込を
行う旨を示す重複売買申込情報、および一つの系統の電
子市場での該申込に対する取引が成立した旨の情報に対
する他の系統の電子市場への該申込の扱いを変更する情
に基づいて、該複数の電子市場を連動させる処理を行
う連動手段とを備えたことを特徴とする電子市場システ
ムが提供される。
【0028】本発明の第6の観点によると、複数系統の
電子市場を並行して開設可能に構成され、該電子市場を
運営する少なくとも1台の中央市場システムと、該中央
市場システムと情報を交換して所望の電子市場に参加す
る複数台の市場クライアントシステムとから構成される
電子市場システムであって、前記市場クライアントシス
テムは、異なる前記中央市場システムにより開設される
前記複数系統の電子市場に並行的に1つの売買の申込を
行う場合にその旨を通知するための重複売買申込情報を
少なくとも売買の別を示すデータと購入または販売に係
る価格データとを含む売買申込情報とともに当該中央市
場システムに送信する手段を備え、前記中央市場システ
ムは、前記市場クライアントシステムから送信される前
記売買申込情報を受付ける受付手段と、前記複数系統の
電子市場に対応して設けられ、受付けた前記売買申込情
報を格納する複数の第1の情報格納手段と、前記複数系
統の電子市場に対応して設けられ、同一系統の電子市場
に対応する前記売買申込情報に含まれる前記購入に係る
価格データと販売に係る価格データとを照合して取引を
成立させる処理を行う複数の照合手段と、少なくとも前
記取引が成立した売買申込情報を送信した前記市場クラ
イアントシステムに該取引が成立した旨の情報を通知す
る通知手段と、同一の前記市場クライアントシステムか
ら通知された前記重複売買申込情報、および一つの系統
の電子市場での該申込に対する取引が成立した旨の情報
に他逸する他の系統の電子市場への該申込の扱いを変更
する情報に基づいて、前記中央市場システムが前記他の
中央市場システムと協調して該申込に関して該複数の電
子市場を連動させる処理を行う連動手段とを備えたこと
を特徴とする電子市場システムが提供される。
【0029】第4〜第6の観点に係る電子市場システム
において、前記市場クライアントシステムは、異なる前
記中央市場システムにより開設される複数系統の電子市
場に並行的に1つの売買の申込を行う場合、前記売買申
込情報を対応する前記中央市場システムにそれぞれ送信
する手段と、該中央市場システムからの該申込について
の取引の成立に対する確認のための問い合わせに応答す
る手段とを備え、前記中央市場システムは、前記取引の
成立の確定に先立ち、該取引における購入側と販売側の
双方の前記市場クライアントシステムに確認のための問
い合わせを行う手段と、前記問い合わせに対して前記双
方の市場クライアントシステムから前記取引の成立を承
認する旨の応答があった場合にのみ前記取引の成立を確
定させる手段とをさらに備えていてもよい。
【0030】さらに、第4〜第6の観点に係る電子市場
システムにおいて、前記市場クライアントシステムは、
異なる前記中央市場システムにより開設される複数系統
の前記電子市場に時間的な重複がないように1つの売買
の申込を順次行うためのスケジュールを示す時間依存情
報を前記売買申込情報とともに該当する前記中央市場シ
ステムにそれぞれ送信する手段を備え、前記中央市場シ
ステムの各々は、同一の前記市場クライアントシステム
から送信される前記時間依存情報を受信したとき該時間
依存情報をもとに該当する回における電子市場について
のみ前記受け付けた前記売買申込情報を前記第1の情報
格納手段に格納する手段をさらに備えていてもよい。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】なお、以上の各装置に係る発明は方法に係
る発明としても成立し、各方法に係る発明は装置に係る
発明としても成立する。
【0071】また、上記の発明は、相当する手順あるい
は手段をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録した機械読取り可能な媒体としても成立する。
【0072】本発明によれば、市場メカニズムを電子化
することにより、市場参加者は地理的に離れていても市
場に参加でき、市場状況に応じた戦略を手続きとして組
み込むことにより判断の省力化が可能となり、また、複
数商品の市場に連動しながら同時に参加することや、分
散された市場に同時に参加することが可能となり、取り
引きの利便性を高めることができる。
【0073】市場運営者にとっては、市場開設が電子的
に行えるため迅速にかつ平等な市場を効率良く運営する
ことができる。
【0074】また、本発明によれば、市場メカニズムを
電子化することにより、市場参加者は地理的に離れてい
ても市場に参加でき、オンデマンドで市場情報の入手や
照合の自動化が可能となる。
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。
【0079】最初に本発明の実施の形態に係る電子市場
システムの基本的な構成について説明する。
【0080】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態に係る電子市場システムについて説明する。
【0081】図1に本実施形態に係る電子市場システム
の構成を示す。
【0082】本電子市場システムは、市場開設サイトに
おける中央市場システム1と、市場参加者(販売側、購
入側)のサイトにおける複数(任意数)の市場クライア
ントシステム3から構成される。
【0083】中央市場システム1と、個々の市場クライ
アントシステム3とは、例えばインターネットなどの所
定のネットワーク(図示せず)を通じて相互に通信可能
であるものとする。なお、図中、中央市場システム1と
個々の市場クライアントシステム3の夫々における通信
インターフェース部分の記述は省略してある。また、中
央市場システム1と市場クライアントシステム3は、い
ずれも計算機等を利用して構成することができる。
【0084】中央市場システム1は、市場クライアント
システム3からの申込を受け付ける入力部11、購買申
込データを格納する購買申込データ格納部12、販売申
込データを格納する販売申込データ格納部13、これら
格納された購買申込データと販売申込データとを照合す
る照合部14、照合結果等を市場クライアントシステム
3に通知する通知部15を備えている。
【0085】市場クライアントシステム3は、売買の申
し込み情報を市場クライアントシステム3に送信し、市
場クライアントシステム3から成約等の通知を受ける。
【0086】次に、図2の中央市場システム1と市場ク
ライアントシステム3の基本的な動作手順を参照しなが
ら、中央市場システム1の基本的な働きと、中央市場シ
ステム1により開設される電子市場の基本的な内容と、
市場クライアントシステム3の電子市場への基本的な参
加の仕方について説明する。
【0087】まず、本実施形態では、電子市場は予め定
められたタイムスケジュールにしたがって繰り返し開設
されるものとする。一例としては、電子市場が一定の時
刻に、例えば午前9時から午後3時までの毎時0分とい
ったように、開設される場合が考えられる。
【0088】中央市場システム1は、市場クライアント
システム3に対して市場内容、市場開設時間などの市場
開設情報をあらかじめ通知部15より通知する。この通
知は、市場クライアントシステム3からの要求に応じて
行っても良いし、予め登録された市場クライアントシス
テム3に定期的に行っても良い。また、要求のない市場
クライアントシステム3に対しても宣伝的に行っても構
わない。
【0089】さて、市場に参加しようとする販売側また
は購入側の市場クライアントシステム3は、売買の申し
込み情報を作成して中央市場システム1に転送する(ス
テップS4)。
【0090】すなわち、市場開設時刻(あるいはそれ以
前の申込締切時刻)までに、各市場クライアントシステ
ム3から売買の申し込み情報が中央市場システム1に送
付されてくる。
【0091】中央市場システム1は、クライアントシス
テム3から受信した売買の申し込み情報をもとに申込デ
ータを購買申込データ格納部12または販売申込データ
格納部13に格納する(ステップS1)。
【0092】市場開設時間となると、中央市場システム
1の照合部14は、市場クライアントシステム3からの
売買の申し込みを照合して売買の成立をはかる(ステッ
プS2)。
【0093】照合に関しては、一般に最低販売価格が最
高購入価格以下であれば成立する。このような組合せが
複数個ある場合は、どの組合せを選択するかはいくつか
考えられるが、市場の平等性を保証する必要がある。例
えば、販売価格の低いものと購入価格の高いものとを順
に組合せ、同額の場合はランダムに選択する方式があ
る。また、成約した価格を決める方法についてもいくつ
かの方法が考えられるが、例えば販売価格と購入価格の
中間値をとる方法がある。
【0094】中央市場システム1は、取り引きの成立し
たものに関してはその旨を通知部15より販売側と購入
側の双方の市場クライアントシステム3に通知する(ス
テップS3)。なお、取り引きの成立しなかったものに
関してはその旨を明示的に市場クライアントシステム3
に通知するようにしても良いし、取り引きが成立した旨
の通知がなかったことをもって、取り引きが成立しなか
ったことを知らしめるようにしても良い。
【0095】また、中央市場システム1は、市場に参加
している全体の市場クライアントシステム3に対して、
成約価格等の市場状況などの当該市場に関する市場情報
を通知部15より知らせるようにすると好ましい。
【0096】さらに、中央市場システム1は、売買が成
立したものに関して、契約書作成、決済、物流等と連携
をとるため、関連システムに必要な情報を転送するよう
にすると好ましい。
【0097】さて、市場に参加した各市場クライアント
システム3は、中央市場システム1から通知を受ける
(ステップS5)。
【0098】取り引きが成立した旨の通知を受け取った
ことにより、当該申込の目的が達成されたことを知るこ
とができる。また、取り引きが成立しなかった旨の通知
を受け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通知
が送られてこなかったことにより、当該申込の目的が達
成されたことを知ることができる。
【0099】取り引きが成立しなかったことを知った場
合、各市場クライアントシステム3は、例えば中央市場
システム1から通知された市場情報を参照しながら、次
の市場開設時刻に向けて売買の申し込み情報を作成し、
中央市場システム3に送付して、市場に参加する。ある
いは、例えば中央市場システム1から通知された市場情
報を参照するなどして検討した結果、次の市場への参加
はしないことを決定する。
【0100】次に、いくつかの具体例をあげて照合処理
について説明する。
【0101】ここでは、1つの中央市場システム1と6
つの市場クライアントシステム3から構成されるとす
る。
【0102】ある商品に関してある市場開設時刻におい
て、A、B、Cの3社が販売の申し込み、D、E、Fの
3社が購入の申し込みを行い、販売希望価格をA社が1
00円、B社が150円、C社が180円とし、購入希
望価格をD社が80円、E社が90円、F社が100円
としたものとする。
【0103】この場合は、最低販売価格がA社の100
円、最大購入価格がF社の100円で一致しているの
で、A社とF社の間で取り引きが成立する。もちろん、
取り引き価格は100円となる。
【0104】第2の例として、販売希望価格をA社が1
00円、B社が150円、C社が180円とし、購入希
望価格をD社が80円、E社が90円、F社が120円
としたものとする。
【0105】この場合は、最低販売価格がA社の100
円、最大購入価格がF社の120円であり、最低販売価
格の方が低いのでA社とF社の間で取り引きが成立する
条件は満たしている。
【0106】このときの取り引き価格の決定方法には種
々の方法が考えられるが、100円と120円の間で適
当な値を取る方法が考えらる。ここでは、両者の中間値
を取って110円に決定するものとする。
【0107】第3の例として、販売希望価格をA社が1
00円、B社が120円、C社が180円とし、購入希
望価格をD社が80円、E社が120円、F社が130
円としたものとする。
【0108】この場合は、成約し得る複数の組合せが存
在する。すなわち、A社とE社、B社とE社、A社とF
社、B社とF社の組合せが可能となる。
【0109】この中でいずれを選択しても良いが、ここ
では最低販売価格のA社と最高購入価格のF社、2番目
に低い販売価格のB社と2番目に高い購入価格のE社と
の間で取り引きを成立させるものとする。あるいは、最
低販売価格のA社と2番目に高い購入価格のE社、2番
目に低い販売価格のB社と最高購入価格のF社との間で
取り引きを成立させるようにしても良い。
【0110】ところで、上記の各例では、販売側、購入
側との取り引き単位が同じとしていたが、第4の例とし
て、取り引き量を加えた場合について説明する。
【0111】例えば販売側の取り引き申込み数量と金額
は図3に示すようでり、一方、購入側の取り引き申込み
数量と金額は図4に示すようであるとする。
【0112】この場合も、第3の例と同様に成約し得る
複数の組合せが可能となるが、例えば前述したように販
売価格の低い順と購入価格の高い順に照合を行い、両者
の数量の小さい方を取り引き数量とすれば良い。
【0113】本例においては、まず最低販売価格を提示
したA社と最高購買価格を提示したF社の間で取り引き
が成立し、取り引き価格としては中間値の115円、数
量としてA社の10とF社の5の小さい方である5が決
定される。これにより、F社の購入申込は全て成立した
ので購入社リスト(購買申込データ格納部12)から削
除するが、A社の販売申込は残量が5となり、販売者リ
スト(販売申込データ格納部13)の数量を減らして照
合を継続する。
【0114】次にA社とE社との間で取り引きが成立す
る。この取り引き価格は110円、数量は5となる。こ
れにより、A社の販売申込は全て成立したので販売社リ
ストから削除するが、E社の購入申込は残量が10とな
り、購入者リストの数量を減らして照合を継続する。
【0115】その次にB社とE社との間で取り引きが成
立し、取り引き価格は120円、数量は5となる。これ
により、B社の販売申込は全て成立したので販売社リス
トから削除するが、E社の購入申込は残量が5となり、
購入者リストの数量を減らして照合を継続する。
【0116】これ以降は販売価格が購入価格を上回るた
め、取り引きは成立しない。
【0117】次に、図5に本実施形態の中央市場システ
ム1のより詳しくした動作手順の一例を示す。
【0118】本実施形態では、市場クライアントシステ
ム3は個々の市場毎に売買の申し込み情報として購買申
込データまたは販売申込データを作成して中央市場シス
テム1に送付するものである。なお、本実施形態では、
市場クライアントシステム3における売買価格の決定に
は、例えば中央市場システム1から得た市場情報をもと
にするなどした価格決定の支援ソフトを用いても良い
し、ユーザの判断が介在しても良い。
【0119】前述したように電子市場は繰り返し予定の
時刻に開設されるものとする。
【0120】中央市場システム1は、次の電子市場の開
設時刻になるまで(ステップS11)、随時、市場クラ
イアント3からの次の電子市場への売買の申し込みを受
け付ける(ステップS12,S13)。
【0121】市場クライアント3から次の電子市場への
売買の申し込みを受信した場合(ステップS13)、受
信したデータが購買申込データならば(ステップS1
4)、これを購買申込データ格納部12に格納し(ステ
ップS15)、受信したデータが販売申込データならば
(ステップS14)、これを販売申込データ格納部13
に格納し(ステップS16)、ステップS11に戻る。
【0122】以上の動作を繰り返し、ステップS11で
開設時刻になったならば、照合部14により照合処理を
行う(ステップS17)。
【0123】そして、通知部15から照合結果を市場ク
ライアントシステムに通知する(ステップS18)。
【0124】なお、ステップS18の通知は、ステップ
S17の照合がすべて終了してから行っても良いし、ス
テップS17の照合において成約する都度、その時点で
行っても良い。
【0125】そして、購買申込データ格納部12と販売
申込データ格納部13からデータを削除し、次の登録に
備え、ステップS11に戻り、申込の受信待ちに入る。
【0126】なお、当該回の市場に参加した市場クライ
アントシステム3で、取り引きが成立しなかったもの
は、前述したように、適宜、次の市場に参加する場合の
価格等を決定し、あるいは参加しないことを決定し、参
加する場合は、次の電子市場の開設時刻までに購買申込
データまたは購買申込データを中央市場システム1に送
信する。
【0127】次に、図6に本実施形態の中央市場システ
ム1のより詳しくした動作手順の他の例を示す。図5の
手順では、市場開設時刻になるまで申込を受付け、市場
開設時刻になったら申込を締切り、ステップS19で購
買申込データ格納部12と販売申込データ格納部13が
初期化された後に、次回の申込の受付を開始するが、図
6の手順は、申込の受付開始時刻と受付締切時刻をも予
め設定しておくようにしたものである。それ以外の点
は、図5の手順と同様である。
【0128】まず、中央市場システム1は、市場クライ
アントシステム3に対して市場開設情報として受付開始
時刻と受付締切時刻をもあらかじめ通知部15より通知
しておく。
【0129】中央市場システム1は、受付開始時刻にな
ったら(ステップS11−1)、受付締切時刻になるま
で、随時、市場クライアント3からの当該回の電子市場
への売買の申し込みを受け付ける(ステップS11−
2,S12,S13)。図5の手順と同様に受信した申
込データは購買申込データ格納部12または販売申込デ
ータ格納部13に格納する。
【0130】そして、ステップS11−3で開設時刻に
なったならば、照合処理・通知処理を行う。
【0131】そして、購買申込データ格納部12と販売
申込データ格納部13からデータを削除し、次の登録に
備え、ステップS11に戻り、次の受付開始時刻を待
つ。
【0132】なお、以下に示す第2〜第9の実施形態で
は、以上説明したような構成を基本的な構成として持つ
ものとし、第2〜第9の実施形態の説明は、主に各実施
形態が第1の実施形態と相違する点あるいは第1の実施
形態に付加する点につてい行うものとする。
【0133】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0134】本実施形態では、市場クライアントシステ
ム3は一連の市場開設時刻での売買価格等の情報をあら
かじめ時系列データとして中央市場システム1に送付し
ておき、中央市場システム1側では時系列データがある
限りにおいて該当する市場クライアントシステム3につ
いては購買申込データまたは販売申込データを自動更新
するようにしたものである。
【0135】図7に本実施形態に係る電子市場システム
の構成を示す。また、図8に本実施形態の中央市場シス
テムの動作手順の一例を示す。
【0136】図7に示されるように、本実施形態に係る
中央市場システム1は、第1の実施形態における構成に
加えて、売買申込時系列データ格納部16と更新部17
を有する。
【0137】時系列データ格納部16は、市場クライア
ントシステム3よりあらかじめ送付された売買申込時系
列データを格納する。
【0138】更新部17は、市場が開設される各時刻毎
に、時系列データ格納部16内の各市場クライアントシ
ステム3の売買申込時系列データから対応する時刻の購
入価格または販売価格をそれぞれ抽出し、購買申込デー
タ格納部12または販売申込データ格納部13に設定す
る。
【0139】これにより、中央市場システム1と市場ク
ライアントシステム3との間の通信を低減させることが
できるとともに、時間に沿って除々に販売価格を下げた
り購入価格を上げたりする操作が自動化される。
【0140】ここで、売買申込時系列データとこれによ
る購買申込データおよび販売申込データの自動更新につ
いて説明する。
【0141】図9に売買申込時系列データの一例を示
す。図9の例では、各社の時間毎の価格はグラフの形で
表され、横軸は時刻を、縦軸は価格をそれぞれ表してい
る。この市場開設時毎の価格グラフは、各市場クライア
ントシステム3においてテーブルあるいは手続きの形で
作成し、中央市場システム1に送付される。
【0142】図9に示すように、一般に販売側のグラフ
は減少方向となり、購入側のグラフは増加方向となる。
これら6つのグラフを各市場開設時刻毎に比較すること
により、売買の成立が判定できる。
【0143】図9の例の場合、11時までは販売側A、
B、C社の価格は購入側D、E、F社の価格を上回って
おり、取り引きは成立しない。
【0144】12時になると、A社の販売価格と、D
社、F社の販売価格は一致する。従ってこの時点でA社
とD社、あるいはF社の間で取り引きが成立する。ここ
ではA社とD社の間で取り引きを成立させるものとす
る。これ以降はA社、D社のグラフは消去する。
【0145】次に取り引きが成立するのは、3時の時点
でC社とE社あるいはF社の間である。ここでは最高購
入価格と最低販売価格を提示しているF社とC社との間
で成立するものとする。
【0146】このように時間に対応した販売、購入戦略
を表現することができる。
【0147】次に、図8を参照しながら本実施形態の中
央市場システム1の動作手順について説明する。なお、
前述したように電子市場は繰り返し予定の時刻に開設さ
れるものであるが、図8においては繰り返しのための記
述は省略し、1つの電子市場についての手順のみ示して
ある。
【0148】中央市場システム1は、市場クライアント
3からの申込を随時受付けており、売買申込時系列デー
タを受信したならば、これを売買申込時系列データ格納
部16に格納するものとする。
【0149】さて、中央市場システム1では、開設時刻
になったならば(あるいは開設時刻以前の設定時刻にな
ったならば)、更新部17により次の電子市場の開設に
向けて、売買申込時系列データ格納部16から当該電子
市場の開設時刻に対応するデータを読み出す(ステップ
S21)。
【0150】次に、更新部17は、読み出したデータが
購買側のものであれば(ステップS22)、これを購買
申込データとして購買申込データ格納部12に格納し
(ステップS23)、読み出したデータが販売側のもの
であれば(ステップS22)、これを販売申込データと
して販売申込データ格納部13に格納する(ステップS
24)。
【0151】なお、市場クライアントシステムから送信
されてきた購買申込データや販売申込データも購買申込
データ格納部12や販売申込データ格納部13に格納す
る。
【0152】以上の動作を、該当するデータがなくなる
まで繰り返する(ステップS25)。
【0153】次に、データの設定がすべて完了したなら
ば(開設時刻以前に設定が完了する場合は開設時刻にな
ったならば)、第1の実施形態で示したような照合部1
4による照合処理/通知部15による通知処理を行う
(ステップS26,S27)。
【0154】なお、中央市場システム1では、後処理と
して、購買申込データ格納部12と販売申込データ格納
部13からデータを削除し、成約した売買申込時系列デ
ータものに対応する売買申込時系列データを売買申込時
系列データ格納部16から削除し、次回の市場開設の準
備に移行する。
【0155】なお、本実施形態では、購買申込データや
販売申込データによる申込と、売買申込時系列データに
よる申込の両方を受付けたが、すべて売買申込時系列デ
ータにより申込を受付けるようにしても良い。この場
合、1回のみ申し込むときは、購買申込データや販売申
込データに時刻の情報を付加したものを売買申込時系列
データとして扱うようにすれば良い。
【0156】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。
【0157】本実施形態では、中央市場システム1から
各時刻毎に販売価格の最低値、平均値、購入価格の最高
値、平均値、販売申し込み総数、購入申し込み総数を各
市場クライアントシステム3に通知し、市場クライアン
トシステム3にはこれらの情報をもとに次の時刻での販
売価格あるいは購入価格を自動的に決定する機能を設け
たものである。
【0158】図10に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。また、図11に本実施形態に係る市場
クライアントシステムの動作手順の一例を示し、図12
に本実施形態に係る中央市場システムの動作手順の一例
を示す。
【0159】本実施形態に係る中央市場システム1は、
第1の実施形態における構成とほぼ同様である。
【0160】図10に示されるように、本実施形態に係
る市場クライアントシステム3は、第1の実施形態にお
ける構成に加えて、手続き格納部31と更新部32を有
する。
【0161】手続き格納部31には、次の時刻での販売
価格あるいは購入価格を決定するための手続きが格納さ
れる。
【0162】更新部32は、手続き格納部31に格納さ
れている予め設定された手続きを起動し、中央市場シス
テム1から送付された市場情報に基づいて、次の時刻で
の販売価格あるいは購入価格を決定する。なお、決定さ
れた価格の情報を含む申込データは第1の実施形態と同
様にして中央市場システム1に送付する。
【0163】これによって、市場クライアントシステム
3では市場の状況に応じた自動的な判断が可能となり、
市場参加者の操作の自動化が向上する。
【0164】ここで、市場情報に基づく価格の自動決定
機能について説明する。
【0165】本実施形態では、中央市場システム1は市
場開設時刻以前に前回の市場に関する情報を市場クライ
アントシステム3に送付するものとする。これによっ
て、市場クライアントシステム3では、これらの情報を
参照して次の購入価格あるいは販売価格を決定すること
ができる。
【0166】具体例として、市場にA〜Fの6社が参加
し、A、Bは販売側、C、D、E、Fは購入側であると
する。このとき、前回の市場開設時刻での各社の提示価
格が図13に示すようであったものとする。この時点で
は最低販売価格が最高購入価格を上回っているため、取
り引きは成立しなかったことになる。この市場に関する
情報として、例えば図14に示すような市場情報を中央
市場システム1が市場クライアントシステム3に知らせ
るとする。
【0167】本実施形態では、各市場クライアントシス
テム3は、中央市場システム1より送られてくるこれら
の値を用いて次の申込価格を決定する手続きを内蔵する
ことができるようにしている。
【0168】そのような手続きの一例としてA社の手続
きを以下に示す。 (1)もし、販売提示総数<購入提示総数ならば、販売
価格はそのままで提示する。 (2)もし、最高購入提示価格<販売限界価格ならば、
次回は提示しない。 (3)もし、販売価格−最高購入提示価格<10なら
ば、その差の半分だけ販売価格を下げる。
【0169】第1の条件は、供給より需要が上回ってい
る場合であり、売り手としては強気で販売価格を下げず
に対処することを表している。第2の条件は、販売の限
界価格以上の購入提示がない場合であり、この場合は取
り引きの見込みがないとし判断し、次回には提示しない
ことを表している。第3の条件は、提示した販売価格と
最高購入提示価格の差が小さいと判断した場合であり、
この場合は販売価格を下げて取り引きの成立を目指すこ
とを表している。
【0170】このように規則の形式で手続きを記述し、
マッチしたものが複数個あるならば規則間で優先度を設
ける方式が考えられる。なお、手続きの記述はどのよう
な形式でも良い。
【0171】このように、中央市場システム1より送ら
れてくる市場情報を用いて次回の市場開設時刻に提示す
る価格を決定する手続きを内蔵することにより、市場ク
ライアントシステム3では、市場状況に応じた判断が可
能となる。
【0172】次に、図11、図12を参照しながら本実
施形態の電子市場システムの動作手順について説明す
る。なお、前述したように電子市場は繰り返し予定の時
刻に開設されるものであるが、図12においては繰り返
しのための記述は省略し、1つの電子市場についての手
順のみ示してある。
【0173】市場に参加しようとする販売側または購入
側の市場クライアントシステム3は、売買の申し込み情
報を作成して中央市場システム1に転送する(ステップ
S31)。そして、中央市場システム1からの通知を待
つ。
【0174】一方、中央市場システム1では、第1の実
施形態と同様に、申込データの受付け、格納、照合、通
知等の処理を行う(ステップS36)。また、市場情報
の送信を行う(ステップS37)。
【0175】さて、市場に参加した各市場クライアント
システム3は、取り引きが成立した旨の通知を受け取っ
たことにより、当該申込の目的が達成されたことを知る
ことができる。また、取り引きが成立しなかった旨の通
知を受け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通
知が送られてこなかったことにより、当該申込の目的が
達成されたことを知ることができる。
【0176】市場クライアントシステム3は、取り引き
が成立しなかったことを知った場合(ステップS3
2)、中央市場システム1から送信される市場情報を受
信し(ステップS33)、更新部32により手続きを起
動し市場情報に基づいて次の時刻での販売価格あるいは
購入価格を決定する(ステップS34)。なお、直前の
市場情報だけではなく過去の市場情報の履歴に基づいて
次の売買申込時系列データを生成するようにしても良
い。
【0177】もし、次の市場への参加はしないことが決
定された場合(ステップS35)、手順を終了する。
【0178】もし、次の市場へ再度参加する場合(ステ
ップS35)、ステップS31に戻り、売買の申し込み
情報を中央市場システム1に転送して、結果の通知を待
つ。なお、市場クライアントシステム3は、取り引きが
成立したことを知った場合(ステップS32)、当該手
順に関してはこれを終了する。なお、この場合において
も、後の参考等のため、中央市場システム1から送信さ
れる市場情報を受信し、これを蓄積するようにしても良
い。
【0179】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。
【0180】本実施形態では、第2の実施形態のように
市場クライアントシステム3は一連の市場開設時刻での
売買価格等の情報をあらかじめ申込時系列データとして
中央市場システム1に送付しておき、中央市場システム
1側では時系列データがある限りにおいて該当する市場
クライアントシステム3については購買申込データまた
は販売申込データを自動更新するようにするとともに、
第3の実施形態のように、市場クライアントシステム3
には、中央市場システム1から通知された、販売価格の
最低値、平均値、購入価格の最高値、平均値、販売申し
込み総数、購入申し込み総数をもとに、次の申込時系列
データを生成する機能を設けたものである。
【0181】図15に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。また、図16に本実施形態に係る中央
市場システムの動作手順の一例を示し、図17に本実施
形態に係る市場クライアントシステムの動作手順の一例
を示す。
【0182】図15に示されるように、本実施形態に係
る中央市場システム1は、第1の実施形態における構成
に加えて、売買申込時系列データ格納部18と更新部1
9を有する。
【0183】時系列データ格納部18は、市場クライア
ントシステム3よりあらかじめ送付された売買申込時系
列データを格納する。
【0184】更新部19は、市場が開設される各時刻毎
に、時系列データ格納部18内の各市場クライアントシ
ステム3の売買申込時系列データから対応する時刻の購
入価格または販売価格をそれぞれ抽出し、購買申込デー
タ格納部12または販売申込データ格納部13に設定す
る。
【0185】これにより、中央市場システム1と市場ク
ライアントシステム3との間の通信を低減させることが
できるとともに、時間に沿って除々に販売価格を下げた
り購入価格を上げたりする操作が自動化される。
【0186】図15に示されるように、本実施形態に係
る市場クライアントシステム3は、第1の実施形態にお
ける構成に加えて、手続き格納部33と更新部34を有
する。
【0187】手続き格納部33には、次の売買申込時系
列データを決定するための手続きが格納される。なお、
第3の実施形態では、手続きは次の売買申込データを決
定するためのものであったが、本実施形態の場合、時系
列データを決定するために、手続きとして、例えば時間
に対する価格の増加あるいは減少の傾きを設定あるいは
修正する規則、時間の経過に伴った価格の変化のさせ方
(時間−価格曲線の形状;図9参照)の設定あるいは修
正する規則等が含まれる。
【0188】更新部34は、手続き格納部33に格納さ
れている予め設定された手続きを起動し、中央市場シス
テム1から送付された市場情報に基づいて、次の売買申
込時系列データを決定する。なお、決定された売買申込
時系列データは第1の実施形態と同様にして中央市場シ
ステム1に送付する。
【0189】これによって、市場クライアントシステム
3では市場の状況に応じた自動的な判断が可能となり、
市場参加者の操作の自動化が向上する。
【0190】次に、図16を参照しながら本実施形態の
中央市場システム1の動作手順について説明する。な
お、前述したように電子市場は繰り返し予定の時刻に開
設されるものであるが、図16においては繰り返しのた
めの記述は省略し、1つの電子市場についての手順のみ
示してある。
【0191】中央市場システム1は、市場クライアント
3からの申込を随時受付けており、売買申込時系列デー
タを受信したならば、これを売買申込時系列データ格納
部16に格納するものとする。
【0192】さて、中央市場システム1では、開設時刻
になったならば(あるいは開設時刻以前の設定時刻にな
ったならば)、更新部19により次の電子市場の開設に
向けて、売買申込時系列データ格納部18から当該電子
市場の開設時刻に対応するデータを読み出す(ステップ
S41)。
【0193】次に、更新部19は、読み出したデータが
購買側のものであれば(ステップS42)、これを購買
申込データとして購買申込データ格納部12に格納し
(ステップS43)、読み出したデータが販売側のもの
であれば(ステップS42)、これを販売申込データと
して販売申込データ格納部13に格納する(ステップS
44)。
【0194】なお、市場クライアントシステムから送信
されてきた購買申込データや販売申込データも購買申込
データ格納部12や販売申込データ格納部13に格納す
る。
【0195】以上の動作を、該当するデータがなくなる
まで繰り返する(ステップS45)。
【0196】次に、データの設定がすべて完了したなら
ば(開設時刻以前に設定が完了する場合は開設時刻にな
ったならば)、照合部14による照合処理/通知部15
による通知処理を行う(ステップS46,S47)。
【0197】なお、中央市場システム1では、後処理と
して、購買申込データ格納部12と販売申込データ格納
部13からデータを削除し、成約した売買申込時系列デ
ータものに対応する売買申込時系列データを売買申込時
系列データ格納部18から削除し、次回の市場開設の準
備に移行する。
【0198】次、図17を参照しながら本実施形態の市
場クライアントシステムの動作手順について説明する。
【0199】市場に参加しようとする販売側または購入
側の市場クライアントシステム3は、売買申込時系列デ
ータを作成して中央市場システム1に転送する(ステッ
プS51)。そして、中央市場システム1からの通知を
待つ(ステップS52)。
【0200】さて、市場に参加した各市場クライアント
システム3は、取り引きが成立した旨の通知を受け取っ
たことにより、当該申込の目的が達成されたことを知る
ことができる。また、取り引きが成立しなかった旨の通
知を受け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通
知が送られてこなかったことにより、当該申込の目的が
達成されたことを知ることができる。
【0201】市場クライアントシステム3は、取り引き
が成立しなかったことを知った場合(ステップS5
3)、中央市場システム1から送信される市場情報を受
信しておく(ステップS54)。
【0202】そして、先に中央市場システム1に送信し
た売買申込時系列データに次回分のデータが含まれてい
るならば(ステップS55)、ステップS52に戻って
次の電子市場における結果の通知を待つ。
【0203】一方、先に中央市場システム1に送信した
売買申込時系列データにはもう次回分のデータは含まれ
ていないならば(ステップS55)、更新部34により
手続きを起動し通知された市場情報に基づいて次の売買
申込時系列データを生成する(ステップS56)。な
お、直前の市場情報だけではなく過去の市場情報の履歴
に基づいて次の売買申込時系列データを生成するように
しても良い。
【0204】もし、次の市場への参加はしないことが決
定された場合(ステップS57)、手順を終了する。
【0205】もし、次の市場へ再度参加する場合(ステ
ップS35)、ステップS51に戻り、売買申込時系列
データを中央市場システム1に転送して、結果の通知を
待つ。
【0206】なお、市場クライアントシステム3は、取
り引きが成立したことを知った場合(ステップS5
3)、当該手順に関してはこれを終了する。なお、この
場合においても、後の参考等のため、中央市場システム
1から送信される市場情報を受信し、これを蓄積するよ
うにしても良い。
【0207】なお、本実施形態では、先に中央市場シス
テム1に送信した売買申込時系列データにはもう次回分
のデータは含まれていない場合に、次の売買申込時系列
データを生成するようにしたが、先に中央市場システム
1に送信した売買申込時系列データには次回分のデータ
が含まれていても、これを修正したい場合には、次の売
買申込時系列データを生成し、これを中央市場システム
1に登録し直すようにしても良い。
【0208】なお、市場クライアントシステム3が購買
申込データや販売申込データにより申し込みを行う場合
の手順は第1の実施形態と同様である。
【0209】なお、本実施形態では、購買申込データや
販売申込データによる申込と、売買申込時系列データに
よる申込の両方を受付けたが、すべて売買申込時系列デ
ータにより申込を受付けるようにしても良い。この場
合、1回のみ申し込むときは、購買申込データや販売申
込データに時刻の情報を付加したものを売買申込時系列
データとして扱うようにすれば良い。
【0210】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について説明する。
【0211】本実施形態は、第3の実施形態と同じ機能
を中央市場システム1に内在させるようにしたものであ
る。
【0212】図18に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。また、図19に本実施形態の中央市場
システムの動作手順の一例を示す。
【0213】図18に示されるように、本実施形態に係
る中央市場システム1は、第1の実施形態における構成
に加えて、売買申込データ生成手続き格納部20と更新
部21を有する。
【0214】売買申込データ生成手続き格納部20は、
市場クライアントシステム3よりあらかじめ送付され
た、次の時刻での販売価格あるいは購入価格を決定する
ための売買申込データ生成手続きを格納する。
【0215】更新部21は、市場参加者の作成した売買
申込データ生成手続きを実行することにより、次の時刻
での販売価格あるいは購入価格を決定し、購買申込デー
タ格納部12あるいは販売申込データ格納部13に設定
する。
【0216】これによって、市場開設時刻毎の中央市場
システム1と市場クライアントシステム3との間の通信
を行わなくても市場状況を反映した売買申込データの生
成が自動的にできる。また、時間に沿って除々に販売価
格を下げたり購入価格を上げたりする操作が自動化され
る。
【0217】次に、図19を参照しながら本実施形態の
中央市場システム1の動作手順について説明する。な
お、前述したように電子市場は繰り返し予定の時刻に開
設されるものであるが、図19においては繰り返しのた
めの記述は省略し、1つの電子市場についての手順のみ
示してある。
【0218】中央市場システム1は、市場クライアント
3からの申込を随時受付けており、売買申込時系列デー
タを受信したならば、これを売買申込時系列データ格納
部16に格納するものとする。
【0219】さて、中央市場システム1では、開設時刻
になったならば(あるいは開設時刻以前の設定時刻にな
ったならば)、まず、更新部21により売買申込データ
生成手続き格納部20から市場参加者の作成した売買申
込データ生成手続きを読出す(ステップS61)。
【0220】次に、更新部21は、売買申込データ生成
手続きを実行することにより、通知された市場情報に基
づいて、次の時刻での販売価格あるいは購入価格を決定
し、あるいは次回は申し込まないことを決定する(ステ
ップS62)。
【0221】もし、次の市場への参加はしないことが決
定された場合(ステップS63)、購買申込データ格納
部12および販売申込データ格納部13には何も格納し
ない。
【0222】もし、次の市場へ再度参加する場合(ステ
ップS63)、更新部17は、生成されたデータが購買
側のものであれば(ステップS64)、これを購買申込
データとして購買申込データ格納部12に格納し(ステ
ップS65)、生成されたデータが販売側のものであれ
ば(ステップS64)、これを販売申込データとして販
売申込データ格納部13に格納する(ステップS6
6)。
【0223】なお、市場クライアントシステムから送信
されてきた購買申込データや販売申込データも購買申込
データ格納部12や販売申込データ格納部13に格納す
る。
【0224】以上の動作を、該当する手続きがなくなる
まで繰り返する(ステップS25)。
【0225】次に、データの設定がすべて完了したなら
ば(開設時刻以前に設定が完了する場合は開設時刻にな
ったならば)、照合部14による照合処理/通知部15
による通知処理を行う(ステップS68,S69)。
【0226】なお、中央市場システム1では、後処理と
して、購買申込データ格納部12と販売申込データ格納
部13からデータを削除し、成約したものに対応する売
買申込時系列データを売買申込時系列データ格納部16
から削除し、次回の市場開設の準備に移行する。なお、
ここでは、申込しないことが決定された売買申込時系列
データについても、次回移行の申込の可能性がないもの
として売買申込時系列データ格納部16から削除するも
のとする。
【0227】一方、市場に参加しようとする販売側また
は購入側の市場クライアントシステム3は、売買申込時
系列データを作成して中央市場システム1に転送する。
そして、中央市場システム1からの通知を待つ。
【0228】市場に参加した各市場クライアントシステ
ム3は、取り引きが成立した旨の通知を受け取ったこと
により、当該申込の目的が達成されたことを知ることが
できる。また、取り引きが成立しなかった旨の通知を受
け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通知が送
られてこなかったことにより、当該申込の目的が達成さ
れたことを知ることができる。
【0229】なお、本実施形態においても、中央市場シ
ステム1から市場クライアントシステム3に市場情報を
送信し、市場クライアントシステム3は送信される市場
情報を受信し、これを蓄積するようにしても良い。
【0230】なお、市場クライアントシステム3は売買
申込データ生成手続きに有効期間の情報を付加して中央
市場システム1に送信し、中央市場システム1は各売買
申込データ生成手続きについてその有効期間の間だけこ
れを用いるようにしても良い。
【0231】なお、市場クライアントシステム3が購買
申込データや販売申込データにより申し込みを行う場合
の手順は第1の実施形態と同様である。
【0232】なお、本実施形態では、購買申込データや
販売申込データによる申込と、売買申込時系列データに
よる申込の両方を受付けたが、すべて売買申込データ生
成手続きにより申込を受付けるようにしても良い。この
場合、1回のみ申し込むときは、1回分の購買申込デー
タや販売申込データを生成する売買申込データ生成手続
きを用いるようにすれば良い。
【0233】なお、本実施形態でも、第4の実施形態と
同様に市場クライアントシステム3に中央市場システム
1から通知された市場情報をもとにして売買申込データ
生成手続きを作成する機能を設け、市場クライアントシ
ステム3が、中央市場システム1からの市場情報をもと
に所定の手続きにより売買申込データ生成手続きを生成
しあるいは修正し、これを中央市場システム1に登録す
るあるいは登録し直すようにしても良い。
【0234】以上、基本的な構成を有する第1の実施形
態、購買申込データと販売申込データに関する所定の機
能を中央市場システムや市場クライアントシステムに付
加した第2の実施形態〜第5の実施形態について説明し
てきたが、これら各実施形態は、任意に組み合わせて実
施することが可能である。
【0235】例えば、第1の実施形態〜第6の実施形態
までのすべての機能を備え、市場クライアントシステム
は、購買申込データあるいは販売申込データによって
も、売買申込時系列データによっても、売買申込データ
生成手続きによっても、中央市場システムに申込を行う
ことができるようにしても良い。
【0236】以下では、複数の市場への重複した申込を
実現する場合の実施形態について説明する。以下の第6
〜第9の実施形態では、説明を分かりやすくするため
に、市場クライアントシステムは購買申込データあるい
は販売申込データによって申込を行う場合について説明
するが、第1の実施形態〜第6の実施形態のうちから任
意に組み合わせたものを、第6〜第9の各実施形態に適
用することが可能である。
【0237】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態について説明する。
【0238】図20に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。また、図21に本実施形態に係る中央
市場システムの動作手順の一例を示す。
【0239】本実施形態では、第1の実施形態における
構成において、中央市場システム1に2系統の電子市場
の機能を設けたものであり、第1系統に専用に購買申込
データ格納部121 と販売申込データ格納部131 と照
合部141 が設けられ、第2系統に専用に購買申込デー
タ格納部122 と販売申込データ格納部132 と照合部
142 が設けられ、入力部11と通知部15は両系統で
共用される。
【0240】また、本実施形態に係る中央市場システム
1は、第1の実施形態における構成に加えて、第1系統
の電子市場と第2系統の電子市場を連動させるために、
連動手続き格納部22と連動部23を有する。
【0241】本実施形態では、1つの中央市場システム
1により電子市場が複数商品について開設される場合を
想定している。すなわち、購入者は複数商品市場のいず
れかの市場で有利な方に参加したいという場合である。
このような場合には、市場クライアントシステム3は複
数の市場に申し込み情報が重複している旨を記入して中
央市場システム1に送付する。これを受理した中央市場
システム1では、連動部23により売買が重複しないよ
うに制御を行う。連動部23には双方の照合部141
142 より照合結果が入力され、連動部23はあらかじ
め重複申込が連動手続きとして連動手続き格納部22に
登録されているならば、これを実行して他方の売買申込
データを変更する。これによって、市場内の商品市場間
の連動を可能にできる。
【0242】次に、具体例を用いて商品市場間の連動処
理について説明する。
【0243】本例では、「りんご」と「みかん」に対す
る市場が同時に開設されるとする(りんご市場が第1系
統で、みかん市場第2系統で開設されるとする)。ここ
では購入者は複数の市場に同時に申し込めるとする。ま
た、いずれかの市場で成立すれば、他の市場ではキャン
セルする連動機能を持つものとする。
【0244】ここでは、りんご市場におけるある時刻で
の申込状況が図22に示すようであり、また、みかん市
場におけるある時刻での申込状況が図23に示すようで
あるとする。
【0245】ここではE社は「りんご」か「みかん」の
いずれかが必要なのであって両方はいらないと仮定す
る。2つの市場が独立ならば、りんご市場では最低販売
価格を提示したA社と最高購入価格を提示したE社の取
り引きが成立し、みかん市場で同様にC社とE社の取り
引きが成立し、E社が重複して購入しなければならな
い。このような重複を避けながら複数の市場に同時に申
し込める機能を実現するため、重複して申し込む場合に
は、市場クライアントシステム3では予め中央市場シス
テム1に連動していることを知らせ、中央市場システム
1では連動情報を保持し、一方の市場が成立すれば他方
の市場への申込を変更することにより重複を避ける手法
を導入する。
【0246】E社は予めりんご市場への申込とみかん市
場への申込が重複していることを申込時に中央市場シス
テム1に知らせる。連動手続きには、例えば次のような
手続きが連動手続き格納部22に登録される。 (1)もし、りんご市場でE社が成立すれば、みかん市
場でのE社の申込をキャンセルする。 (2)もし、みかん市場でE社が成立すれば、みかん市
場でのE社の申込をキャンセルする。
【0247】りんご市場とみかん市場のいずれが先に開
設されても良いが、ここではりんご市場が先とする。り
んご市場において最低販売価格を提示したA社と最高購
入価格を提示したE社との間で取り引きが成立する。
【0248】中央市場システム1の第1系統の照合部1
1 では、この成約情報を連動部23に知らせる。連動
部23では登録されいている連動手続きとのマッチング
を行う。この場合、第1の規則とマッチングがとれるの
で、第2系統の購買申込データ格納部122 から該当す
るデータを削除して、みかん市場でのE社の申込をキャ
ンセルする。次にみかん市場が開設されたとき、E社の
申込はキャンセルされているので、C社とG社との間で
取り引きが成立する。
【0249】このように複数商品の市場の同時開設にお
いて、競合を解消することにより市場参加者の利便性を
増すことができる。
【0250】次に、図21を参照しながら本実施形態の
中央市場システム1の動作手順について説明する。な
お、前述したように電子市場は繰り返し予定の時刻に開
設されるものであるが、図21においては繰り返しのた
めの記述は省略し、1つの電子市場についての手順のみ
示してある。
【0251】中央市場システム1は、クライアントシス
テム3からの申込を受付ける(ステップS71)。
【0252】受信した申込が第1系統の市場に対するも
のであれば、申込データを購買申込データ格納部121
または販売申込データ格納部131 に格納し(ステップ
S72−1)、第2系統の市場に対するものであれば、
申込データを購買申込データ格納部122 または販売申
込データ格納部132 に格納する(ステップS72−
2)。
【0253】なお、前述のように重複参加の申込である
場合には、購買申込データ格納部121 と122 の両方
または販売申込データ格納部131 と132 の両方に格
納されることになり、また、前述したような連動手続き
が連動手続き格納部22に登録される。
【0254】なお、ステップS72−1、ステップS7
2−2は、申込の受信に応じて繰り返し行われる。
【0255】それぞれの系統では、市場開設時間となる
と、照合部141 ,142 により市場クライアントシス
テム3からの売買の申し込みを照合して売買の成立をは
かる(ステップS73−1とステップS73−2)。
【0256】そして、前述したように必要に応じて連動
処理が行われる(ステップS74−1とステップS74
−2)。例えば、前述したように重複申込について先に
成約した第1系統では成立情報を照合部141 から連動
部23に知らせ、連動部23では連動手続きに従って第
2系統の対応する申込をキャンセルすることを決定し、
第2系統ではこれに応じて購買申込データ格納部122
または販売申込データ格納部132 から該当するデータ
が削除される。
【0257】以上の手順が、それぞれの系統について、
照合が完了するまで繰り返し行われる(ステップS75
−1とステップS75−2)。
【0258】なお、第1の実施形態で説明したように、
必要に応じて通知処理が行われる。
【0259】一方、市場に参加しようとする販売側また
は購入側の市場クライアントシステム3は、申込にあた
って申込が重複していることをも中央市場システム1−
1,1−2に通知する。そして、中央市場システム1−
1,1−2からの通知を待つ。
【0260】市場に参加した各市場クライアントシステ
ム3は、取り引きが成立した旨の通知を受け取ったこと
により、当該申込の目的が達成されたことを知ることが
できる。また、取り引きが成立しなかった旨の通知を受
け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通知が送
られてこなかったことにより、当該申込の目的が達成さ
れたことを知ることができる。
【0261】なお、第1の実施形態で説明したように申
込の数量の一部のみ成約することがある場合において、
一部のみでは成約しないようにしても良いし、一部のみ
成約した場合、他の系統の市場において当該データにつ
いてその成約した一部の数量のみキャンセルする(デー
タ中の数量を更新する)ようにしても良いし、一部のみ
成約した場合、他の系統の市場において当該データをす
べてキャンセルするようにしても良い。
【0262】本実施形態では、2つの市場の連動につい
て説明したが、3以上の市場を連動させることも同様し
て可能である。
【0263】(第7の実施形態)次に、本発明の第7の
実施形態について説明する。
【0264】図24に本発明の第7の実施形態に係る電
子市場システムの構成を示す。また、図25に本実施形
態に係る中央市場システムの動作手順の一例を示す。
【0265】本実施形態では、電子市場システムは、市
場開設サイトにおける2つの中央市場システム1−1,
1−2と、市場参加者のサイトにおける複数の市場クラ
イアントシステム3から構成されるものである。
【0266】第6の実施形態では、1つの中央市場シス
テム1内に開設される複数の市場を連動させるようにし
たが、本実施形態では、第6の実施形態と同様の仕組み
により、異なる2つの中央市場システム1内に夫々開設
される複数の市場を連動されるようにしたものである。
【0267】本実施形態に係る中央市場システム1−1
は、第1の実施形態における構成に、市場連動手続きの
機能を付加したもので、入力部11−1、購買申込デー
タ格納部12−1、販売申込データ格納部13−1、照
合部14−1、通知部15−1、市場連動手続き格納部
24−1、市場連動部25−1を備えている。
【0268】また、中央市場システム1−2は、中央市
場システム1−1と同様の構成であり、入力部11−
2、購買申込データ格納部12−2、販売申込データ格
納部13−2、照合部14−2、通知部15−2、市場
連動手続き格納部24−2、市場連動部25−2を備え
ている。
【0269】なお、市場クライアントシステム3の構成
・動作は第6の実施形態と同様であり、また図24では
その記述を省略している。
【0270】本実施形態では、電子市場が分散して同時
開設されている場合を想定している。すなわち、購入者
は分散されている複数市場に同時に参加し、いずれかの
市場で売買が重複することなく有利な方での取り引きを
行いたいという場合である。このような場合には、市場
クライアントシステム3は複数の市場に申し込み情報が
重複している旨を記入して双方の中央市場システム1−
1,1−2に送付する。これを受理した分散された中央
市場システム1−1,1−2では、それらの間で照合結
果をやりとりし、売買が重複しないように制御を行う。
市場連動部25−1,25−2は、他方の中央市場シス
テム1−2,1−1から送付されてきた照合結果を受理
し、あらかじめ重複申込が市場連動手続きとして市場連
動手続き格納部24−1,24−2に登録されているな
らば、これを実行して売買申込データを変更する。これ
によって、市場間の連動を可能にできる。
【0271】次に、具体例を用いて市場間の連動処理に
ついて説明する。
【0272】本例では、中央市場システム#1(1−
1)が東京にあり、中央市場システム#2(1−2)が
大阪にあり、東京市場と大阪市場が交互に開催され、相
互に成約結果を送付するものとする。
【0273】ここでは、東京市場での申込状況が図26
に示すようになっており、また、大阪市場での申込状況
が図27に示すようになっているとする。
【0274】本例では、E社は両方の市場に重複して購
入の申込をしている。あらかじめ重複をとるため、両方
の市場の市場連動手続き格納部24−1,24−2に例
えば以下のような手続きを登録する。 (1)もし、東京市場でE社が成立すれば、大阪市場で
のE社の申込をキャンセルする。 (2)もし、大阪市場でE社が成立すれば、東京市場で
のE社の申込をキャンセルする。
【0275】第1の手続きは大阪市場の市場連動手続き
格納部24−2に格納され、第2の手続きは東京市場の
市場連動手続き格納部24−1に格納されるようにす
る。
【0276】まず、東京市場が開催されるとする。この
場合には、A社とE社が照合し、取り引きが成立するも
のとする。この結果を東京市場から大阪市場に送付す
る。
【0277】大阪市場では市場連動部25−2より、上
記の手続き1が起動され、購買申込データ格納部12−
2から該当するデータを削除して、大阪市場でのE社の
申込をキャンセルする。これにより、大阪市場では照合
の対象とならないため重複は生じない。
【0278】次に、図25を参照しながら本実施形態の
中央市場システム1の動作手順について説明する。図2
5(a)は中央市場システム1−1の手順であり、
(b)は中央市場システム1−2の手順であり、いずれ
も同様の手順となっている。なお、前述したように電子
市場は繰り返し予定の時刻に開設されるものであるが、
図25においては繰り返しのための記述は省略し、1つ
の電子市場についての手順のみ示してある。
【0279】中央市場システム1−1と1−2は、それ
ぞれ、クライアントシステム3からの申込を受付ける
(ステップS81−1とS81−2)。
【0280】受信したデータが購買申込データならば、
これを購買申込データ格納部12−1に格納し、受信し
たデータが販売申込データならば、これを販売申込デー
タ格納部13−1に格納する(ステップS82−1とS
82−2)。
【0281】なお、前述のように重複申込である場合に
は、前述したような連動手続きが市場連動手続き格納部
24−1に登録される。
【0282】なお、ステップS82−1、ステップS8
2−2は、申込の受信に応じて繰り返し行われる。
【0283】それぞれの系統では、市場開設時間となる
と、照合を開始する。
【0284】まず、照合に先だって、他の中央市場シス
テム1−2,1−1から重複申込に係るものについての
成約の通知があれば(ステップS83−1とS83−
2)、前述したように該通知をもとに連動処理を行う
(ステップS84−1とS84−2)。例えば他の市場
で成約したものに対応するデータをキャンセルする。
【0285】次に、照合部14−1,14−2により市
場クライアントシステム3からの売買の申し込みを照合
して売買の成立をはかる(ステップS85−1とステッ
プS85−2)。
【0286】照合の結果、成約したものが重複申込に係
るものであるならば、当該重複にかかる他の中央市場シ
ステム1−2,1−1に成約の通知を行う(ステップS
86−1とステップS86−2)。
【0287】以上の手順が、それぞれの市場において、
照合が完了するまで繰り返し行われる(ステップS87
−1とステップS87−2)。
【0288】なお、第1の実施形態で説明したように、
必要に応じて通知処理が行われる。
【0289】一方、市場に参加しようとする販売側また
は購入側の市場クライアントシステム3は、申込にあた
って重複申込に関する情報をも中央市場システム1−
1,1−2に通知する。そして、中央市場システム1−
1,1−2からの通知を待つ。
【0290】市場に参加した各市場クライアントシステ
ム3は、取り引きが成立した旨の通知を受け取ったこと
により、当該申込の目的が達成されたことを知ることが
できる。また、取り引きが成立しなかった旨の通知を受
け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通知が送
られてこなかったことにより、当該申込の目的が達成さ
れたことを知ることができる。
【0291】なお、第1の実施形態で説明したように申
込の数量の一部のみ成約することがある場合において、
一部のみでは成約しないようにしても良いし、一部のみ
成約した旨とその数量を他の中央市場システムに通知
し、通知を受けた他の中央市場システムは当該データに
ついてその成約した一部の数量のみキャンセルする(デ
ータ中の数量を更新する)ようにしても良いし、一部の
み成約した旨とその数量を他の中央市場システムに通知
し、通知を受けた他の中央市場システムは当該データを
すべてキャンセルするようにしても良い。
【0292】本実施形態では、2つの市場の連動につい
て説明したが、3以上の市場を連動させることも同様し
て可能である。
【0293】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態について説明する。
【0294】図28に本発明の第8の実施形態に係る電
子市場システムの構成を示す。また、図29に本実施形
態に係る中央市場システムの動作手順の一例を示す。
【0295】本実施形態では、電子市場システムは、市
場開設サイトにおける2つの中央市場システム1−1,
1−2と、市場参加者のサイトにおける複数の市場クラ
イアントシステム3から構成されるものである。
【0296】本実施形態は、分散された電子市場におい
て重複申込を制御する第2の方式である。すなわち、第
7の実施形態では、複数の市場への重複申込については
市場間で通知を行うなどして重複複数の市場を連動させ
る連動処理を行ったが、本実施形態では、連動処理は行
わずその代わりに、成約するものについては市場クライ
アントシステム3に問い合わせを行い、購入側と販売側
の双方から承認の応答があった場合に限って成約させる
ようにしたものである。
【0297】本実施形態に係る中央市場システム1−1
は、第1の実施形態における構成に、市場クライアント
システム3に対する確認処理の機能を付加したもので、
入力部11−1、購買申込データ格納部12−1、販売
申込データ格納部13−1、照合部14−1、通知部1
5−1、確認部26−1を備えている。
【0298】また、中央市場システム1−2は、中央市
場システム1−1と同様の構成であり、入力部11−
2、購買申込データ格納部12−2、販売申込データ格
納部13−2、照合部14−2、通知部15−2、確認
部26−2を備えている。
【0299】なお、本実施形態に係る市場クライアント
システム3は応答部35を有するが、その他の構成・動
作は第7の実施形態と同様である。
【0300】本実施形態では、中央市場システム1−
1,1−2は、それぞれ、販売申込と購買申込の照合を
とるときに、対象となる市場クライアントシステム3に
確認をとる。中央市場システム1−1,1−2内の確認
部26−1,26−2は、それぞれ、売買の照合した双
方の市場クライアントシステム3に対して確認要求メッ
セージを出し市場クライアントシステムからの返答を待
つ。市場クライアントシステム3では重複した売買に対
して1回だけ承認の応答を出し、他の売買に対しては否
認の応答を出すことにより重複した売買を避けることが
できる。
【0301】次に、具体例を用いて市場間の連動処理に
ついて説明する。ここでは、第7の実施形態で用いたも
のと同じ例を用いるものとする(図26、図27)。
【0302】前述のように本実施形態では、中央市場シ
ステム1−1,1−2では照合した結果に対して、双方
の市場クライアントシステム3に問い合わせ、確認の得
られたものに関して取り引きが成立する。
【0303】ここでは、東京市場と大阪市場がほぼ同時
に開設され、照合を行うとする。その結果、東京市場で
はA社とE社、大阪市場ではC社とE社が照合する。
【0304】この場合、東京市場を開設する中央市場シ
ステム1−1では、対応する市場クライアントシステム
3(A社とE社)に確認要求メッセージを送付し、大阪
市場を開設する中央市場システム1−2では、対応する
市場クライアントシステム3(C社とE社)に確認要求
メッセージを送付する。
【0305】その結果、E社には東京市場、大阪市場の
双方から確認要求メッセージが到達する。市場クライア
ントシステム3において、複数から確認要求メッセージ
が到達した場合に、どのような決定方法により承認の応
答をする方を決定するかについては自由であるが、ここ
では、E社はどちらか早く到着した方に承認を返し、遅
く到着した方には否認を返すものとする。この場合、大
阪市場からの確認要求メッセージの方が早く到着し、大
阪市場に承認を返すものとする。なお、この他にも決定
方法としては、例えば第1の実施形態で説明したように
申込の数量の一部のみ成約することがある場合におい
て、より多くの数量が成約した方に承認の応答を通知す
る方法も考えられる。
【0306】中央市場システム1−1,1−2では購買
側と販売側の市場クライアントシステム3双方から承認
の返事を得たときのみ取り引きが成立するので、本例で
は、東京市場ではE社より否認の返事を受け取ったた
め、A社とE社の取り引きはキャンセルし、一方、大阪
市場ではC社とE社双方から承認の返事を得て、取り引
きが成立する。なお、東京市場、大阪市場とも、引き続
いて照合を行うが、いずれも他に照合するものがないの
で、照合は終了となる。
【0307】以上のように市場クライアントシステム3
に問い合わせることにより重複を避けることができる。
【0308】次に、図29を参照しながら本実施形態の
中央市場システム1の動作手順について説明する。図2
9(a)は中央市場システム1−1の手順であり、
(b)は中央市場システム1−2の手順であり、いずれ
も同様の手順となっている。なお、前述したように電子
市場は繰り返し予定の時刻に開設されるものであるが、
図25においては繰り返しのための記述は省略し、1つ
の電子市場についての手順のみ示してある。
【0309】中央市場システム1−1と1−2は、それ
ぞれ、クライアントシステム3からの申込を受付ける
(ステップS91−1とS91−2)。
【0310】受信したデータが購買申込データならば、
これを購買申込データ格納部12−1に格納し、受信し
たデータが販売申込データならば、これを販売申込デー
タ格納部13−1に格納する(ステップS92−1とS
92−2)。
【0311】なお、ステップS92−1、ステップS9
2−2は、申込の受信に応じて繰り返し行われる。
【0312】それぞれの系統では、市場開設時間となる
と、照合部14−1,14−2により市場クライアント
システム3からの売買の申し込みを照合して売買の成立
をはかる(ステップS93−1とステップS93−
2)。
【0313】次に、前述したように、成約し得るものに
ついて対象となる購入側と販売側の双方の市場クライア
ントシステム3に確認をとり、双方の市場クライアント
システム3から承認の応答があったに場合にのみこれを
成約させ、それ以外の場合には取り引きが成立しないも
のとする(ステップS94−1とステップS94−
2)。
【0314】そして、成約した旨あるいは成約しなかっ
た旨等の情報を市場クライアントシステム3に送信する
(ステップS95−1とステップS95−2)。
【0315】以上の照合処理と確認処理が、それぞれの
市場において、照合が完了するまで繰り返し行われる
(ステップS87−1とステップS87−2)。
【0316】なお、第1の実施形態で説明したように、
必要に応じて通知処理が行われる。
【0317】一方、市場に参加しようとする販売側また
は購入側の市場クライアントシステム3は、申込にあた
って重複申込に関する情報をも中央市場システム1−
1,1−2に通知する。そして、中央市場システム1−
1,1−2からの通知を待つ。
【0318】市場に参加した各市場クライアントシステ
ム3は、取り引きが成立した旨の通知を受け取ったこと
により、当該申込の目的が達成されたことを知ることが
できる。また、取り引きが成立しなかった旨の通知を受
け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通知が送
られてこなかったことにより、当該申込の目的が達成さ
れたことを知ることができる。
【0319】なお、上記ではすべての申込について確認
を行うようにしたが、第7の実施形態のように重複申込
である場合には、その旨を市場クライアントシステム3
から重複申込する各中央市場システム1−1,1−2に
通知し、各中央市場システム1−1,1−2では、重複
情報を登録しておき、確認の処理は重複申込に係るもの
についてのみ行うようにしても良い。
【0320】本実施形態では、2つの市場の連動につい
て説明したが、3以上の市場を連動させることも同様し
て可能である。
【0321】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態について説明する。
【0322】図30に本発明の第9の実施形態に係る電
子市場システムの構成を示す。また、図31に本実施形
態に係る中央市場システムの動作手順の一例を示す。
【0323】本実施形態では、電子市場システムは、市
場開設サイトにおける2つの中央市場システム1−1,
1−2と、市場参加者のサイトにおける複数の市場クラ
イアントシステム3から構成されるものである。
【0324】本実施形態では、分散された電子市場にお
いて重複申込を制御する第3の方式である。本実施形態
では、複数の市場に重複参加する市場クライアントシス
テム3側が同時刻においては1つの市場に参加するよう
に設定した時間依存手続きを作成して中央市場システム
1−1,1−2に送信し、中央市場システム1−1,1
−2では受信した時間依存手続きに従って申込データを
更新するようにしたものである。
【0325】本実施形態に係る中央市場システム1−1
は、第1の実施形態における構成に、時間依存手続きの
機能を付加したもので、入力部11−1、購買申込デー
タ格納部12−1、販売申込データ格納部13−1、照
合部14−1、通知部15−1、時間依存手続き格納部
27−1、時間更新部28−1を備えている。
【0326】また、中央市場システム1−2は、中央市
場システム1−1と同様の構成であり、入力部11−
2、購買申込データ格納部12−2、販売申込データ格
納部13−2、照合部14−2、通知部15−2、時間
依存手続き格納部27−2、時間更新部28−2を備え
ている。
【0327】本実施形態では、複数市場に同時に参加す
る市場クライアントシステム3はあらかじめ参加時間を
時間依存手続きに登録する。中央市場システム1−1,
1−2では、それぞれ、市場開設時間毎に時間更新部2
8−1,28−2を起動し、時間依存手続きを実行する
ことにより、重複した申込を時間毎に切り替えることに
より重複を制御する。
【0328】次に、具体例を用いて時間依存手続きによ
る時間更新について説明する。
【0329】ここでは、各中央市場システム1−1,1
−2での照合開始時刻と照合終了時刻があらかじめ公開
されているとする。中央市場システム1−1,1−2で
は照合開始時刻までに申し込まれた売買申し込みを照合
し、結果を照合終了時刻までに市場クライアントシステ
ム3に送付するものとする。
【0330】本例では、東京市場は中央市場システム1
−1により開設され、大阪市場は中央市場システム1−
2により開設されるものとする。また、東京市場の照合
開始時刻と照合終了時刻が図32に示すようであるり、
大阪市場の照合開始時刻と照合終了時刻が図33に示す
ようであるとする。
【0331】東京市場と大阪市場の双方に参加しようと
する市場クライアントシステム3では双方の市場開設時
間の重複を調べることにより、最適な市場参加方法を決
める。例えば、それぞれの照合開始時刻と照合終了時刻
が図32と図33のようである場合は、図34に示すよ
うにスケジューリングすれば、同時刻での重複はない。
【0332】市場クライアントシステム3では重複のな
い市場参加時間をあらかじめ求め、時間依存手続きとし
て表現して中央市場システム1−1,1−2に送付す
る。この手続きの表現は、単なる参加時間のリストでも
よいし、規則性を利用した手続き表現でもよい。なお、
申込データについては第1の実施形態のようにその都度
送信しても良いし、第2の実施形態のように時系列デー
タとして送信しても良いし、第5の実施形態のように手
続きとして送信しても良いし、時間依存手続き中に付加
して送信するようにしても良い。
【0333】中央市場システム1−1,1−2では、各
市場開設時刻毎に時間更新部28−1,28−2により
時間依存手続きを起動して各市場クライアントシステム
3が参加するか否かを決定し、参加する場合には申込デ
ータを購買申込データ格納部12−1,12−2または
販売申込データ格納部13−1,13−2に格納し、照
合を行う。このようにして、分散された市場間の重複を
とることができる。
【0334】次に、図31を参照しながら本実施形態の
中央市場システム1−1,1−2の動作手順について説
明する。なお、図31においては繰り返しのための記述
は省略し、1つの電子市場についての手順のみ示してあ
る。
【0335】中央市場システム1−1は、市場クライア
ント3からの申込を随時受付けており、時間依存手続き
を受信したならば、これを時間依存手続き格納部27−
1に格納するものとする。
【0336】さて、中央市場システム1では、開設時刻
になったならば(あるいは開設時刻以前の設定時刻にな
ったならば)、まず、時間更新部28−1により時間依
存手続き格納部27−1から市場参加者の作成した時間
依存手続きを読出す(ステップS101)。
【0337】次に、更新部27−1は、時間依存手続き
を実行することにより、次の時刻の市場に参加するか否
かを決定するとともに、参加する場合の申込データを求
める(ステップS102)。
【0338】もし、次の市場への参加はしないことが決
定された場合(ステップS103)、購買申込データ格
納部12および販売申込データ格納部13には何も格納
しない。
【0339】もし、次の市場へ再度参加する場合(ステ
ップS103)、更新部27−1は、求められた申込デ
ータが購買側のものであれば(ステップS104)、こ
れを購買申込データ格納部12−1に格納し(ステップ
S105)、求められた申込データが販売側のものであ
れば(ステップS104)、これを販売申込データ格納
部13−1に格納する(ステップS106)。
【0340】以上の動作を、該当する手続きがなくなる
まで繰り返する(ステップS25)。
【0341】なお、時間依存手続きの通知なしに購買申
込データや販売申込データを受付ける場合には、市場ク
ライアントシステムから送信されてきた購買申込データ
や販売申込データも購買申込データ格納部12−1や販
売申込データ格納部13−1に格納する。
【0342】次に、データの設定がすべて完了したなら
ば(開設時刻以前に設定が完了する場合は開設時刻にな
ったならば)、照合部14−1による照合処理/通知部
15−1による通知処理を行う(ステップS108,S
109)。
【0343】なお、ここでは、成約があったものについ
ては時間依存手続きに記述されている他の市場に該当す
る中央市場システム1−2にその情報を通知し、通知を
受けた他の中央市場システム1−2では対応する情報を
すべて削除するものとする。
【0344】なお、第1の実施形態で説明したように申
込の数量の一部のみ成約することがある場合において、
一部のみでは成約しないようにしても良いし、一部のみ
成約した旨とその数量を他の中央市場システムに通知
し、通知を受けた他の中央市場システムは当該データに
ついてその成約した一部の数量に対応するデータの部分
のみキャンセルする(データ中の数量を更新する)よう
にしても良いし、一部のみ成約した旨とその数量を他の
中央市場システムに通知し、通知を受けた他の中央市場
システムは対応する情報をすべてキャンセルするように
しても良い。
【0345】なお、中央市場システム1−1では、後処
理として、購買申込データ格納部12−1と販売申込デ
ータ格納部13−1からデータを削除し、成約したもの
に対応する時間依存手続きを時間依存手続き格納部16
−1から削除し、次回の市場開設の準備に移行する。
【0346】なお、第1の実施形態で説明したように、
必要に応じて通知処理が行われる。
【0347】中央市場システム1−2についても以上と
同様である。
【0348】一方、市場に参加しようとする販売側また
は購入側の市場クライアントシステム3は、申込にあた
って時間依存手続きをも中央市場システム1−1,1−
2に通知する。そして、中央市場システム1−1,1−
2からの通知を待つ。
【0349】市場に参加した各市場クライアントシステ
ム3は、取り引きが成立した旨の通知を受け取ったこと
により、当該申込の目的が達成されたことを知ることが
できる。また、取り引きが成立しなかった旨の通知を受
け取ったことにより、取り引きが成立した旨の通知が送
られてこなかったことにより、当該申込の目的が達成さ
れたことを知ることができる。
【0350】本実施形態では、2つの市場の連動につい
て説明したが、3以上の市場を連動させることも同様に
して可能である。
【0351】(第10の実施形態)次に、本発明の第1
0の実施形態について説明する。
【0352】図35に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。
【0353】本電子市場システムは、市場を運営する中
央市場システム101と、市場に参加する売り手のサイ
トに設置される複数の売り手側端末103と、市場に参
加する買い手のサイトに設置される複数の買い手側端末
102から構成される。
【0354】中央市場システム101の基本的な機能と
して、市場に関する情報提供およびマッチングの2つの
機能のうちの少なくとも一方を提供する。市場に関する
情報提供とは、買い手側の購入したい商品に関する情報
を売り手側から入手し、これを買い手側に返送する機能
である。マッチング機能とは、買い手側の購入したい商
品に関する情報を売り手側から入手するとともに、中央
市場システム101では買い手側の仕様との照合を行な
い、もっともふさわしいものを選択して仮予約し、売り
手側、買い手側の双方に通知する機能である。
【0355】市場に関する情報提供機能に関しては、買
い手側の仕様と売り手側の情報との照合は買い手側端末
で行なわれる。選択された商品を購入するためには買い
手側は照合結果に基づいて購入依頼書を発行する(ただ
し、情報提供と購入依頼書の発行との間に時間的な差異
が生じ、もっともふさわしい商品が品切れにより購入で
きない状況が生じる可能性はある)。中央市場システム
101は購入依頼書を売り手側に中継し、売り手側から
受諾メッセージが来たら買い手側に取引成立通知を送信
する。
【0356】マッチング機能では、予め買い手側は仕様
を明確に記述しておく。この場合、情報入手と照合との
間に時間的な差異がないためもっともふさわしい商品が
必ず仮予約できる。
【0357】(第11の実施形態)次に、本発明の第1
1の実施形態について説明する。
【0358】図36に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。本電子市場システムは、市場を運営す
る中央市場システム101と、市場に参加する売り手の
サイトに設置される複数の売り手側端末103と、市場
に参加する買い手のサイトに設置される複数の買い手側
端末102から構成される。本実施形態は、市場に関す
る情報提供の機能を提供するものである。
【0359】電子市場システム101における電子市場
の開設に先だって、売り手側の商品情報は予め中央市場
システム101内の売り手商品ファイル114に格納さ
れている。
【0360】市場の開設は買い手側のアクセスが生じた
ときにオンデマンドで行なわれる。
【0361】中央市場システム101は、買い手側端末
102より送付される見積り依頼書を買い手側受信部1
11により受け取り、売り手選択部112では対応する
商品を販売する売り手を売り手商品ファイル114より
検索して選択する。続いて、売り手側送信部113によ
り、選択された売り手に見積り依頼を送信して売り手端
末103よりの返信を待つ。
【0362】売り手側では、端末103内に格納された
プログラムによりあるいは人手の介在により、対応する
商品の見積書を作成して中央市場システムに返信する。
【0363】中央市場システム101では、売り手側受
信部115により売り手から返送される見積書を受信す
ると、それらをまとめて買い手側送信部116を起動
し、対応する買い手側に返送する。
【0364】以上の処理は予め決められた時間内に行な
われるものとする。すなわち、売り手側からの返信が一
定時間内にない場合には返信がないものとして処理を続
行する。これにより、買い手側では見積り依頼書を発行
してから一定時間内に必ず返答を受け取ることが保証さ
れ、予め決められた時刻に開設される市場に比べて大幅
な業務効率の向上がはかれる。
【0365】買い手側では返送された見積書より購入依
頼書を発行して中央市場システム101に送信する。
【0366】中央市場システム101では、買い手側受
信部111により購入依頼書を受信すれば、売り手側送
信部113により対応する売り手端末に送信する。
【0367】売り手側端末103では、購入依頼書を受
信すれば在庫/納期等をチェックして、accept/
rejectのいずれかを中央市場システム101に返
送する。
【0368】中央市場システム101では、売り手側端
末103よりacceptを受信することにより取引の
成立とみなし、対応する買い手側端末102、売り手側
端末103の双方に通知するとともに、取引の照明のた
めの記録を保存する。
【0369】中央市場システム101が売り手端末10
3よりrejectを受信すれば取引は不成立であり、
買い手側送信部116により対応する買い手側端末10
2にrejectを返信する。
【0370】以下、具体例を用いて本実施形態を説明す
る。
【0371】ここでは、3つの買い手側端末(A、B、
C)と3つの売り手側端末(X、Y、Z)が存在するも
のとして説明する。また、本市場の扱う商品を、「りん
ご」と「みかん」とする。X、Y、Z社の「りんご」の
販売価格および在庫を図37のように仮定し、「みか
ん」の販売価格および在庫を図38のように仮定する。
【0372】A社の買い手側端末102より、みかん1
00個の見積り依頼書が中央市場システム101に送信
されてきたとする。
【0373】買い手側受信部111はこの情報を売り手
選択部112に渡す。売り手選択部112は売り手商品
ファイル114を検索し、該当する売り手を得る。ここ
では、売り手商品ファイル114には図39のように情
報が格納されているとする。
【0374】これより売り手送信部113は、みかんを
取り扱う売り手はX、Y、Zの3社であることを知り、
X、Y、Z社にA社の見積り依頼書を送付し、返答を待
つ。
【0375】本例の場合、X社は在庫が不足するため返
答しない。Y社は120円、Z社は100円という見積
書を一定時間内に返答する。
【0376】中央市場システム101は、この結果をま
とめて、買い手側送信部116により、A社に対して、
Y社は120円、Z社は100円という情報を一定時間
内に返答する。
【0377】A社の買い手側端末102は、これを受け
て自動的にあるいは人手の介在により、例えばZ社の方
が安価なのでZ社を選択し、Z社に対する購入依頼書を
一定時間内に中央市場システム101に送付する。
【0378】中央市場システム101では、A社からの
購入依頼書を受信すると、見積り記録ファイル(図示せ
ず)を参照し、対応するZ社に購入依頼書を転送する。
【0379】Z社は購入依頼書を受信すると在庫をチェ
ックしてaccept/rejectを判定し、中央市
場システム101に返答する。
【0380】中央市場システム101は、Z社よりac
ceptを受信すると取引成立とみなし、A社に通知す
るとともに、取引の証明のための記録を保存する。
【0381】以上の処理におけるA社、中央市場システ
ム、Z社間の情報の流れを図40に示す。
【0382】(第12の実施形態)次に、本発明の第1
2の実施形態について説明する。
【0383】図41に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。本電子市場システムは、市場を運営す
る中央市場システム101と、市場に参加する売り手の
サイトに設置される複数の売り手側端末103と、市場
に参加する買い手のサイトに設置される複数の買い手側
端末102から構成される。本実施形態は、マッチング
機能を提供するものである。
【0384】電子市場システム101における電子市場
の開設に先だって、売り手側の商品情報は予め中央市場
システム101内の売り手商品ファイル114に格納さ
れている。
【0385】市場の開設は買い手側のアクセスが生じた
ときにオンデマンドで行なわれる。ただし、一定時間内
に到着した複数の買い手側アクセスを一括して取り扱う
ことも可能とする。このように一括して取り扱うと、売
り手側にも買い手を選択する機能を組み込むことが可能
となる。
【0386】中央市場システム101は、買い手側端末
102より送付される見積り依頼書を買い手側受信部1
11により受け取り、一定時間以内にこれらを一括して
売り手選択部112に伝達し、対応する商品を販売する
売り手を売り手商品ファイル114より検索して選択す
る。続いて、売り手側送信部113により、選択された
売り手に見積り依頼を送信して売り手端末よりの返信を
待つ。
【0387】売り手側では、端末103内に格納された
プログラムによりあるいは人手の介在により、対応する
商品の見積書を作成して中央市場システム101に返信
する。
【0388】中央市場システム101では、売り手側受
信部115により売り手から返送される見積書を受信す
ると、照合部117によりマッチングを行なう。照合部
117ではマッチングの結果もっともふさわしい売り手
と買い手の対を仮予約として登録し、買い手側送信部1
15ではそれぞれ対応する買い手側に返送する。
【0389】買い手側では返送された仮予約書を受信す
ると一定時間内に購入依頼書を発行して中央市場システ
ム101に送信する。
【0390】中央市場システム101では、買い手側受
信部111により購入依頼書を受信すれば取引の成立と
みなし、対応する買い手側端末102、売り手側端末1
03の双方に通知するとともに、取引の照明のための記
録を保存する。買い手側端末103より一定時間内に購
入依頼書が送信されてこない場合には、取引不成立とみ
なし、仮予約を取り消す。
【0391】以下、具体例を用いて本実施形態を説明す
る。
【0392】取り扱う商品、および売り手の商品に関し
ては第11の実施形態すなわち図37、図38、図39
と同様とする。なお、本実施形態では、買い手側は照合
のための購入条件を見積り依頼書中に明記するものとす
る。
【0393】A社の買い手側端末102より見積り依頼
書が送信され、この見積り依頼書では、りんご50個、
価格は100円以下という購入条件が提示されたとす
る。同様に、B社からは、りんご50個、価格は120
円以下という購入条件が提示されたとする。
【0394】中央市場システム101では、買い手側受
信部111によりこの情報を照合部118に渡す。照合
部118は、売り手商品ファイル114よりりんごの取
り扱いはX、Y社であることを知り、X、Y社に対して
A社とB社の購入条件を送付し、返答を待つ。
【0395】X社、Y社はA社とB社の購入条件に対し
て次のような返答を作成するとする。ただし、Y社のり
んごの販売価格は120円であり、A社の購入条件を満
たさないのでY社からA社への返答はないとする。 X社からA社への返答 : 価格100円、個数50個 X社からB社への返答:価格100円、個数50個 Y社からA社への返答:reject Y社からB社への返答:価格120円、個数50個 中央市場システム101の売り手側受信部115は、X
社、Y社からこの情報を受け取ると照合部117に渡
し、照合が開始される。この場合、X社の在庫は50個
であるので、A社とB社の両方には販売できない。
【0396】照合部117における照合方法は、種々の
ものが考えられるが、ここではランダムに売り手を並
べ、その順に在庫のある限りマッチングする手法とす
る。この照合処理の手順の一例を図42に示す。
【0397】以下、図42のフローチャートに沿ってマ
ッチングの一例を説明する。
【0398】まず、ステップS111で売り手、買い手
の対を作る。本例においてはpは以下の3個となる。 (X社、A社)、(X社、B社)、(Y社、B社) なお、括弧内の左側の要素が売り手、右側の要素が買い
手である。
【0399】ステップS112において、買い手を順に
並べる。第1のケースとしてb(1)をA社、b(2)
をB社とした場合について説明する。
【0400】ステップS113において、b(1)はe
mptyではないのでステップS114に進む。
【0401】ステップS114で、A社に対する回答は
X社のみであるので、ステップS115は通過し、ステ
ップS116でマッチングによりA社とX社が照合する
ので、これを仮予約として登録する。
【0402】次に、ステップS117でX社の在庫を調
整する。X社の在庫は50個なので、A社とのへの販売
によりX社は在庫切れとなり、X社→B社への販売は不
可能となるので、ステップS118により、(X社、B
社)をpより除去する。
【0403】以上でA社の処理を終わり、次にb(2)
のB社の処理に移る。
【0404】(X社、B社)の回答はpより除去されて
いるので、ステップS114においてB社への回答はY
社のみとなる。
【0405】ステップS116において、B社とY社が
マッチングし、これを仮予約として登録する。同様にY
社の在庫は100個であるので、B社への販売個数50
個を減じて在庫を50とする。
【0406】ステップS113に戻り、b(3)はem
ptyであるので、処理を終了する。このようにA社の
マッチングを先に行なうことにより、(X社、A社)、
(Y社、B社)の2つの仮予約が成立する。
【0407】一方、bにおける順序をB社、A社の順に
すると(b(1)をB社、b(2)をA社とすると)、
ステップS114でB社に対する回答はX社、Y社の両
方となり、ステップS116でマッチングにおいてX社
の方が低価格なのでB社とX社が照合し、これを仮予約
として登録する。
【0408】ステップS117で、X社の在庫を調整
し、B社への販売によりX社は在庫切れとなり、(X
社、A社)をpより除去する。
【0409】次にA社の処理に移るが、ステップS11
4においてA社への回答はemptyとなり、ステップ
S115のチェックによりA社に関してはマッチングな
しで終了する。
【0410】(第13の実施形態)次に、本発明の第1
3の実施形態について説明する。
【0411】図43に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。本電子市場システムは、市場を運営す
る中央市場システム101と、市場に参加する売り手の
サイトに設置される複数の売り手側端末103と、市場
に参加する買い手のサイトに設置される複数の買い手側
端末102から構成される。
【0412】第11、第12の実施形態では、買い手側
端末より見積り依頼のアクセスがあるとその都度、対応
する売り手側端末との間で見積りや購入依頼に関する通
信が行われるが、本実施形態では、中央市場システム1
01内の売り手商品ファイル114に売り手毎の商品の
価格、在庫、納期等の販売に関する情報を保持すること
で、個々の売り手側端末103とその都度通信すること
なく情報提供やマッチングを中央市場システム101内
で実現可能としたものである。
【0413】第12の実施形態と同様に、中央市場シス
テム101は、一定時間内に買い手側端末より送付され
る見積り依頼書を買い手側受信部111により受け取
り、これらを一括して照合部118に伝達する。照合部
118では、売り手商品ファイル114を検索して、対
応する商品の販売情報を得ると、買い手側受信部113
より受信した買い手側見積り依頼書の仕様とのマッチン
グを、例えば第12の実施形態のような手順で行なう。
照合部118では、マッチングの結果もっともふさわし
い売り手と買い手の対を仮予約として登録し、買い手側
送信部113ではそれぞれ対応する買い手側に返送す
る。
【0414】買い手側では返送された仮予約書を受信す
ると一定時間内に購入依頼書を発行して中央市場システ
ム101に送信する。中央市場システム101では、買
い手側受信部111により購入依頼書を受信すれば取引
の成立とみなし、対応する買い手側端末102、売り手
側端末103の双方に通知するとともに、取引の証明の
ための記録を保存する。買い手側端末102より一定時
間内に購入依頼書が送信されてこない場合には、取引不
成立とみなし、仮予約を取り消す。
【0415】なお、売り手商品ファイル114のある売
り手の商品の価格、在庫、納期等の販売に関する情報の
修正は、修正部119を通じて行われる。
【0416】(第14の実施形態)次に、本発明の第1
4の実施形態について説明する。
【0417】図44に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。本電子市場システムは、市場を運営す
る中央市場システム101と、市場に参加する売り手の
サイトに設置される複数の売り手側端末103と、市場
に参加する買い手のサイトに設置される複数の買い手側
端末102から構成される。本実施形態は、マッチング
機能を提供するものである。
【0418】まず、売り手は自らが取り扱っている商品
の売り手商品ファイル114に、購入個数−単価対応表
1140を登録する。購入個数−単価対応表とは、商品
の販売個数と、その時の単価を記録したものである。通
常、商品を大量に購入する相手に対しては、単価を低く
設定する場合が多いので購入個数−単価対応表1140
は複数のエントリーを持って良い。また、単価や販売個
数は売り手の持つ在庫に応じて変わることもあるので、
その場合は購入個数−単価対応表1140はその都度更
新する。なお、売り手商品ファイル114の情報や購入
個数−単価対応表1140の修正は、修正部119を通
じて行われる。
【0419】買い手から見積もり依頼を受け取ると、見
積もり依頼分割部120では、個々の商品を販売してい
る各売り手の購入個数−単価対応表1140を参照し
て、全体の購入価格が最も安くなるように、どの売り手
にいくつ注文するかを決定する。それにしたがって、見
積もり依頼分割部120は、見積もり依頼を分割し、個
々の売り手に対して分割した見積もり依頼を送信する。
見積もり依頼分割部120は、分割した見積もり依頼全
てに対して見積書を受信するのを待って、それらをまと
めて買い手に対して返送する。
【0420】以下、具体例を用いて本実施形態を説明す
る。
【0421】買い手Aがメロンを100個購入しようと
するものとする。「メロン」に関して、2つの売り手X
社、Y社があり、売り手商品ファイル114には、図4
5のようなX社についての購入個数−単価対応表と、図
46のようなY社についての購入個数−単価対応表とが
登録されているものとする。なお、Y社では在庫に限り
があって、80個より多くは売ることができないものと
している。
【0422】最も単価の安いケースはY社から40個以
上を購入する場合であるが、買い手Aは100個購入し
ようとするのに対しY社は80個までしか売れないの
で、X社とY社に分割して購入する必要がある。
【0423】ここで、図47に、100個の購入個数を
X社、Y社に振り分けた場合に購入価格がどのように変
化するかを示す。縦軸には購入金額、横軸にはY社から
の購入個数を取ってある。つまり、左端がメロン100
個全部をX社から購入する場合、右端がメロン100個
全部をY社から購入する場合(ただしY社からは80個
までしか購入できないのでこれは実現できない)を示
す。太い実践で示した部分が購入金額であるが、X社、
Y社のメロンの単価が不連続になる販売個数で購入金額
も不連続に変化するので、これらの位置で購入金額が最
も安くなる可能性がある。
【0424】図48に、見積もり依頼分割部120の処
理手順の一例を示す。
【0425】まず、見積もり依頼分割部120は、メロ
ンを販売している全ての売りての購入個数−単価対応表
1140を調べ、最適な販売個数の組合せの候補をリス
トアップする(ステップS121)。本例では売り手X
の単価が変化する購買個数が50、売り手Yの単価が変
化する購買個数が80であることから、最適な購買個数
の候補は以下のように抽出される。 (X、Y)=(100、0)、(60、40)、(5
0、50)、(20、80) 続いて、見積もり依頼分割部120は、それぞれの候補
についてトータルの購入コストを計算する(ステップS
122)。本例では以下のような結果になる。 (100、0):100*70 + 0*80 = 7,000 (60、40): 60*70 + 40*60 = 6,600 (50、50): 50*70 + 50*60 = 6,500 (20、80): 20*100 + 80*60 = 6,800 この結果、X社、Y社からそれぞれ50個購入するのが
最もコストが低いことが分かる。そこで、本例の場合
は、(X、Y)=(50、50)の組み合わせに決定さ
れる(ステップS123)。
【0426】そこで、見積もり依頼分割部120は、A
からのメロン100個の見積もり依頼をXに対するメロ
ン50個の見積もり依頼とY社に対するメロン50個の
見積もり依頼に分割して、それぞれX社、Y社に送信す
る(ステップS124)。
【0427】見積もり依頼分割部はX社、Y社からの見
積書を待って(ステップS125)、それらをまとめて
Aに返送する(ステップS126)。
【0428】なお、本見積もり依頼分割に関する機能
は、第10〜第13の実施形態のいずれとも組み合わせ
て実施可能である。
【0429】(第15の実施形態)次に、本発明の第1
5の実施形態について説明する。
【0430】本実施形態は、第10〜第12の実施形態
における取り引き成立過程を記録する機能に関するもの
である。
【0431】本実施形態では、まず、買い手側の見積り
依頼書に取り引き基本番号を付加して管理する。この処
理の例として2つの形態を示す。
【0432】第1の形態を図49に示す。この形態で
は、買い手側端末102より見積り依頼書が中央市場シ
ステム101の買い手側受信部111に送られる。買い
手側受信部111は、見積り依頼書160を受けとる
と、取り引き基本番号割り当て部151から取り引き基
本番号を取得し、見積り依頼書に付加して取り引き基本
番号付き見積り依頼161として処理を進める。
【0433】第2の形態を図50に示す。この形態で
は、買い手側端末102より取り引き基本番号発行依頼
が中央市場システム101の買い手側受信部111に送
られる。買い手側受信部111は、取り引き基本情報割
り当て部151より取り引き基本番号を取得し、買い手
側送信部116を通じて、買い手側端末102に取り引
き基本番号を送信する。買い手側端末102では、見積
り依頼に取り引き基本番号を付加し、取り引き基本番号
付見積り依頼162として、再度中央市場システム10
1に送信する。
【0434】第1の形態と第2の形態の違いは、第2の
形態では買い手側端末102が見積り依頼を発行した時
点で取り引き基本番号を記録することが出来る点であ
る。
【0435】次に、中央市場システム101で取り引き
過程の記録を市場ログファイルに記録する場合の構成例
を図51に示す。ここでは、上記の第1または第2の形
態により、見積り依頼書、見積書、購入依頼書には取り
引き基本番号が付けられているものとする。
【0436】中央市場システム101では、買い手側端
末102から見積り依頼書を受けとると、それらを第1
0〜第12の実施形態の手順に従って、売り手側端末1
03に送付する。その際、取り引き過程記録部152で
は、市場ログファイル153内の、当該取り引き基本番
号に対応するリンクに見積り依頼書の複製を繋げる。
【0437】中央市場システム101では、売り手側端
末103から見積書を受けとると、当該見積り書に付加
されている取り引き基本番号を元に市場ログファイル1
53から対応する見積り依頼書を検索する。そして、見
積書中の、品名、個数、価格、納期等の記載事項が見積
り依頼書の記載事項の条件と合致しているかチェックす
る。
【0438】もし合致していない場合は、見積書を無効
にする、あるいは売り手側端末103に警告のメッセー
ジを送り見積書を送り返す等の予め定められた処理を行
なう。
【0439】見積書の記載事項と見積り依頼書の記載事
項が合致している場合は、第10〜第12の実施形態の
手順に従って、見積書を買い手側の端末に送付する。そ
の際、取り引き過程記録部152では、市場ログファイ
ル153内の、当該取り引き基本番号に対応するリンク
に見積書の複製を繋げるようにしてもよい。
【0440】中央市場システム101では、買い手側端
末102から購入依頼書を受けとると、当該見積り書に
付加されている取り引き基本番号と売り手の会社名を元
に市場ログファイル152から対応する見積書を検索す
る。そして、購入依頼書中の、品名、個数、価格、納
期、売り手会社等の記載事項が見積書の記載事項の条件
と合致しているかチェックする。
【0441】もし合致していない場合は、購入依頼書を
無効にする、あるいは買い手側端末102に警告のメッ
セージを送り購入依頼書を送り返す等の予め定められた
処理を行なう。
【0442】購入依頼書の記載事項と見積書の記載事項
が合致している場合は、第10〜第12の実施形態の手
順に従って、購入依頼書を売り手側の端末103に送付
する。その際、取り引き過程記録部152では、市場ロ
グファイル153内の、当該取り引き基本番号に対応す
るリンクに購入依頼書の複製を繋げるようにしてもよ
い。
【0443】ここで、市場ログファイル153の構成例
を図52に、中央市場システム101が市場ログファイ
ル153を作成する手順の一例を図53に示す。
【0444】売り手側端末または買い手側端末からメッ
セージを受け取ると(ステップS131)、見積り依頼
書ならば(ステップS132)、市場ログファイルに記
録し(ステップS142)、メッセージを売り手側端末
に送付する(ステップS143)。
【0445】ステップS131で受け取ったメッセージ
が、見積書ならば(ステップS133)、まず、市場ロ
グファイルより対応する見積り依頼書を検索する(ステ
ップS139)。そして、これら対応する見積書と見積
り依頼書の記載内容を比較し、記載内容が合致している
ならば(ステップS140)、メッセージを買い手側端
末に送付する(ステップS144)。一方、記載内容が
合致していないならば(ステップS140)、定められ
た例外処理を行う(ステップS141)。
【0446】ステップS131で受け取ったメッセージ
が、購入依頼書ならば(ステップS134)、まず、市
場ログファイルより対応する見積書を検索する(ステッ
プS136)。そして、これら対応する見積書と見積り
依頼書の記載内容を比較し、記載内容が合致しているな
らば(ステップS137)、メッセージを売り手側端末
に送付する(ステップS143)。一方、記載内容が合
致していないならば(ステップS137)、定められた
例外処理を行う(ステップS138)。
【0447】なお、ステップS131で受け取ったメッ
セージが、見積り依頼書、見積書、購入依頼書のいずれ
にも該当しなければ(ステップS132〜S134)、
定められた例外処理を行う(ステップS135)。
【0448】本実施例に係る市場ログファイル153は
本電子市場システム101外での当該取り引きに関する
活動(実際の物の引渡し等)における契約の証拠として
使用することも可能である。また、取り引きが成立した
後は、当該取り引きに関する全てのログ、もしくは見積
りだけが行なわれたログを消去して、市場ログファイル
101の領域を確保することも可能である。
【0449】(第16の実施形態)次に、本発明の第1
6の実施形態について説明する。
【0450】本実施形態は、第10〜第14の実施形態
において送受信されるメッセージの消失を検出する機能
に関するものである。
【0451】本実施形態では、各伝票に固有な伝票番号
が付けられる。伝票番号は、全システム内で一意となる
ように、売り手側、買い手側の端末の番号と各端末で生
成される連続番号との結合とする。この伝票番号のデー
タ形式の一例を図54に示す。
【0452】図55に本実施形態に係る電子市場システ
ムにおけるメッセージ消失検知に関する要部構成を示
す。
【0453】買い手側端末102、売り手側端末103
には、端末ごとに、伝票番号発生部121,131が設
けられ、図54で示した形式の伝票番号が生成される。
【0454】買い手側端末102、売り手側端末103
には、端末ごとに、前回伝票番号記憶部122,132
が設けられ、前回受信したメッセージの伝票番号が記憶
される。
【0455】中央市場システム101の買い手側受信部
111、売り手側受信部115には、各買い手、売り手
ごとに、前回受信したメッセージの伝票番号が記憶され
ている(前回伝票番号記憶部164,166)。
【0456】中央市場システムの買い手側送信部11
6、売り手側送信部113には、各買い手、売り手に対
して前回送信したメッセージの伝票番号が記憶されてい
る(前回伝票番号記憶部167,165)。
【0457】買い手側端末102、売り手側端末10
3、中央市場システム101の買い手側送信部116、
中央市場システム101の売り手側送信部113は、そ
れぞれ、メッセージを送信する際に、当該メッセージに
前回送信したメッセージの伝票番号を付加する。更に、
前回伝票番号記憶部の前回送信したメッセージの伝票番
号を当該メッセージの取り引き基本番号とする。
【0458】買い手側端末102、売り手側端末10
3、中央市場システム101の買い手側送信部116、
中央市場システム101の売り手側送信部113は、そ
れぞれ、メッセージを受信した際に、前回伝票記憶部内
の前回受信した伝票番号と、今回受信したメッセージに
付けられている、前回送信された伝票番号とを比較し、
それらが一致していればメッセージの消失はなかったも
のとして、今回受信したメッセージの伝票番号を前回伝
票番号記憶部に格納する。受信したメッセージ内の前回
送信された伝票番号と、前回伝票番号記憶部内の前回受
信した伝票番号が一致しない場合は、メッセージが消失
していることを検知する。
【0459】メッセージ消失を検知した後は、システム
で定められた所定の処理を行なうが、例えば、システム
全体を停止するメッセージを送った後に、前回受信した
伝票番号とメッセージの再送要求を送信し、第15の実
施形態に示された市場ログファイルの内容に従って、最
新伝票までのメッセージを再送するように要求すること
も可能である。
【0460】図56に、買い手側端末102、売り手側
端末103、中央市場システム101の買い手側送信部
116、中央市場システム101の売り手側送信部11
3がメッセージを送信する際の処理手順の一例を示す。
【0461】すなわち、前回伝票番号記載部より前回送
出したメッセージの伝票番号を取り出し(ステップS1
51)、メッセージに前回送出したメッセージの伝票番
号と新たに生成した伝票番号を付加して送出し(ステッ
プS152)、前回伝票番号記憶部に今回送出したメッ
セージの伝票番号を格納する(ステップS153)。
【0462】図57に、買い手側端末102、売り手側
端末103、中央市場システム101の買い手側受信部
111、中央市場システム101の売り手側受信部11
5がメッセージを受信する際の処理手順の一例を示す。
【0463】すなわち、メッセージを受信したならば
(ステップS161)、前回伝票番号記憶部より前回受
信したメッセージの伝票番号を取り出し(ステップS1
62)、受信したメッセージ内の前回送られた伝票番号
と、前回伝票番号記憶部内の前回受信した伝票番号が一
致しているならば(ステップS163)、今回受信した
メッセージの伝票番号を前回伝票番号記憶部に格納する
(ステップS164)。一方、ステップS163にて両
伝票番号が一致していないならば、メッセージ消失を検
出したことになる。
【0464】(第17の実施形態)次に、本発明の第1
7の実施形態について説明する。
【0465】本実施形態は、第10〜第14の実施形態
において送受信されるメッセージの消失を検出する機能
に関するものである。
【0466】本実施形態では、各伝票に固有な伝票番号
が付けられる。伝票番号は、全システム内で一意となる
ように、売り手側、買い手側の端末の番号と各端末で生
成される連続番号との結合とする。この伝票番号のデー
タ形式の一例を図54示す。
【0467】図58に本実施形態に係る電子市場システ
ムにおけるメッセージ消失検知に関する要部構成を示
す。
【0468】買い手側端末102、売り手側端末103
には、端末ごとに、伝票番号発生部124,134が設
けられ、図54で示した形式の伝票番号が生成される。
【0469】買い手側端末102、売り手側端末10
3、中央市場システム101の買い手側送信部116、
売り手側送信部113には、各送信先の買い手側端末、
売り手側端末、中央市場システムに対応する送信伝票番
号記憶部125,135,105,203が設けられ、
メッセージを送信する際に当該メッセージの伝票番号が
記憶される。
【0470】買い手側端末102、売り手側端末10
3、中央市場システム101の買い手側受信部111、
売り手側受信部115には、各送信元の買い手側端末、
売り手側端末、中央市場システムに対応する受信伝票番
号記憶部126,136,202,204が設けられ、
メッセージを受信する際に当該メッセージの伝票番号が
記憶される。
【0471】買い手側端末102、売り手側端末10
3、中央市場システム101に備えられている同期用タ
イマー123,133,201により、一定時間に一
回、メッセージを送信可能な買い手側端末102、売り
手側端末103、中央市場システム101に対して同期
メッセージが送出される。その際、送信先の買い手側端
末102、売り手側端末103、中央市場システム10
1に対応する送信伝票番号記憶部内の、今までに送信し
たメッセージの伝票番号群が同期メッセージに付加され
て送出される。
【0472】同期メッセージを受信した買い手側端末1
02、売り手側端末103、中央市場システム101
は、送信元の買い手側端末102、売り手側端末10
3、中央市場システム101に対応する受信伝票番号記
憶部から今までに受けとったメッセージの伝票番号群を
取りだし、これを同期メッセージに付加されているメッ
セージの伝票番号群と比較する。
【0473】この両者の伝票番号群が等しければ、メッ
セージの消失はないものとし、受信伝票番号記憶部内の
伝票番号群を消去し、メッセージ送信元に送信伝票番号
記憶部内の伝票番号群を消去する依頼を送り、2次記憶
容量を確保することも可能である。
【0474】この両者の伝票番号群が一致しない場合
は、メッセージが途中で消失していることを検知する。
【0475】メッセージ消失を検知した後は、システム
で定められた所定の処理を行なうが、例えばシステム全
体を停止するメッセージを送った後に、受信伝票番号記
憶部内の伝票番号群とメッセージの再送要求を送信し、
第15の実施形態に示された市場ログファイルの内容に
従って、最新伝票までのメッセージを再送するように要
求することも可能である。
【0476】図59に、買い手側端末102、売り手側
端末103、中央市場システム101の買い手側送信部
116、中央市場システム101の売り手側送信部11
3がメッセージを送信する際の処理手順の一例を示す。
【0477】すなわち、送信伝票記憶部に送信する伝票
の伝票番号を記録し(ステップS171)、メッセージ
を送信する(ステップS172)。
【0478】図60に、買い手側端末102、売り手側
端末103、中央市場システム101の買い手側受信部
111、中央市場システム101の売り手側受信部11
5がメッセージを受信する際の処理手順の一例を示す。
【0479】すなわち、メッセージを受信したならば
(ステップS181)、メッセージから伝票番号を取得
し(ステップS181)、受信伝票記憶部に受信した伝
票の伝票番号を記録する(ステップS182)。
【0480】図61に、受信部111、中央市場システ
ム101の売り手側受信部115が同期メッセージを受
信する際の処理手順の一例を示す。
【0481】すなわち、同期メッセージを受信したなら
ば(ステップS191)、同期メッセージから付加され
ている伝票番号群を取り出し(ステップS192)、受
信伝票記憶部から伝票番号群を取り出し(ステップS1
93)、受信伝票記憶部内の伝票番号群と同期メッセー
ジ内の伝票番号群が等しいか否か調べ(ステップS19
4)、等しくなければ、メッセージ消失を検出したこと
になる。
【0482】(第18の実施形態)次に、本発明の第1
8の実施形態について説明する。
【0483】本実施形態は、中央市場システムと売り手
側や買い手側の端末との間でのセキュリティに関するも
ので、第1〜第17の各実施形態と組み合わせて実施す
ることが可能である。
【0484】図62に本実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す。売り手側端末102および買い手側端
末103を便宜上クライアントと呼ぶ。クライアント側
は端末1002、デバイス1020から成り立ってい
る。端末1002は売り手もしくは買い手とのユーザイ
ンターフェースを取る。
【0485】クライアント側で情報を中央市場システム
1001に送る場合には、まず端末1002で作成した
送信データがデバイス1020に送られる。
【0486】デバイス1020内では、時計1025と
デバイス固有のID1024とシリアル番号1029を
付加して、エンコーダ1023で暗号化する。その暗号
化したものを記憶装置1026に格納すると共に、暗号
化したデータを端末1002に渡して送信する。
【0487】送信が成功したかどうかをもデバイス10
20内の記録装置1026に保存する。この情報も時計
1025の時刻情報と共にエンコードして保存する。
【0488】シリアル番号は一度参照するたびに一つイ
ンクリメントされ、十分なビット幅を持ち、もしシリア
ル番号が桁溢れを起こした場合には、再び0となる。
【0489】クライアント側で情報を中央市場システム
1001から受信する場合には、まず端末1002で受
けたデータをデバイス1020に送る。このデータは暗
号化されているので、端末1002ではその内容を知る
ことはできない。
【0490】デバイス1020では、そのデータを時計
1025の時刻情報とシリアル番号9と合わせて記憶装
置1026に格納する。さらに受信データをデコーダ1
028で復号して端末1002に返す。端末1002で
はデコーダ1028の復号化により平文になったものを
利用する。
【0491】中央市場システム1001も、上記と同様
の手順により、情報の送受信を暗号化・復号化すると共
に、時刻情報と共に記録する。
【0492】ここで、中央市場システム1001の時計
1015とクライアント側のデバイス1020内の時計
1025とが必ずしも一致していない、もしくはずれが
生じることが考えられる。そこで、中央市場システム1
001からクライアントのデバイス1020内の時計1
025を設定して時間合わせができるようにする。もし
くは中央市場システム1001からクライアントのデバ
イス1020内の時計1025の時間を読み取って両時
計の時間のずれを記録しておき、相手の時計と自時計と
を論理的に同期させる。このときにはクライアント側も
中央市場システム1001の時計1025の時刻を読み
取り、両時計のずれ(あるいは中央市場システム100
1の時計1025の時刻自体)をデバイス1020内の
記憶装置1026で記録しておく。
【0493】また、定期的もしくはランダムな時刻もし
くは通信の直前・直後に、時計合わせをしたり、相手の
時計の時刻を読みとり、時刻を物理的もしくは論理的に
同期させる。
【0494】このようにすることにより、クライアント
側もしくは中央市場システム1001の側が故意もしく
は事故によって、時刻が正常でない状態になったことを
監視できる。例えば、両時計の時差が急激に広がったこ
とで異常を検知する。
【0495】エンコーダ1023とデコーダ1028と
は異なる鍵を用いておくのが好ましい。そのようにすれ
ば、エンコーダ1023でエンコードしたものをデコー
ダ1028で元にもどすことはできない。また、デコー
ダ1028でデコードしたものをエンコーダ1023で
元に戻すこともできない。
【0496】デバイス1020内の記憶装置1026の
情報はオーバーフローする前に端末1002内の記憶装
置に書き出す機能をもつ。書き出したデータは上記の理
由により、解読することも改変することもできない。ま
た、この暗号化されたデータはシリアル番号を含んでい
るので、痕跡を残さずに、データを削除することもでき
ない。
【0497】クライアント側端末1002も中央市場シ
ステム1001も単独ではこのデータを解読することは
できない。この情報は裁判所などの公の立ち会いのもと
で、中央市場システムが管理するパスワードとそのIC
カードを用いていた側が管理しているパスワードとの両
方を用いて初めて内容が読み出せるようにしておく。さ
らに、第三のパスワードとして電子公証人もしくは認証
局のパスワードが必要であってもよい。
【0498】デバイス1020はICカードで構成する
ことが考えられる。また、パソコン等で広く用いられて
いるPCMCIA仕様のものであってもよい。また、パ
ソコン形態端末システム等の任意のコンピュータシステ
ムとのインターフェースを持つ任意の形態の装置であっ
てもよい。
【0499】なお、以上の各機能は、ソフトウェアとし
ても実現可能である。また、上記した各手順あるいは手
段をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
した機械読取り可能な媒体として実施することもでき
る。
【0500】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、その技術的範囲において種々変形して
実施することができる。
【0501】
【発明の効果】本発明によれば、市場メカニズムを電子
化することにより、円滑な運営を可能としかつ参加者の
要望に柔軟に対応できる効果的な電子市場を実現でき
る。特に、市場参加者は地理的に離れていても市場に参
加でき、市場状況に応じた戦略を手続きとして組み込む
ことにより判断の省力化が可能となり、また、複数商品
の市場に連動しながら同時に参加することや、分散され
た市場に同時に参加することが可能となり、取り引きの
利便性を高めることができる。
【0502】また、本発明によれば、市場メカニズムの
電子化を工夫することにより、市場参加者は地理的に離
れていても市場に参加でき、オンデマンドで市場情報の
入手や照合の自動化が可能となる。
【0503】また、市場運営者にとっては、市場開設が
電子的に行えるため迅速にかつ平等な市場を効率良く運
営することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す図
【図2】本発明の中央市場システムと市場クライアント
システムの基本的な処理手順を示すフローチャート
【図3】販売申込データの一例を示す図
【図4】購買申込データの一例を示す図
【図5】同実施形態に係る中央市場システムの処理手順
の一例を示すフローチャート
【図6】同実施形態に係る中央市場システムの処理手順
の他の例を示すフローチャート
【図7】本発明の第2の実施形態に係る電子市場システ
ムの構成を示す図
【図8】同実施形態に係る中央市場システムの処理手順
の一例を示すフローチャート
【図9】売買申込時系列データの一例を示す図
【図10】本発明の第3の実施形態に係る電子市場シス
テムの構成を示す図
【図11】同実施形態に係る市場クライアントシステム
の処理手順の一例を示すフローチャート
【図12】同実施形態に係る中央市場システムの処理手
順の一例を示すフローチャート
【図13】売買申込データの一例を示す図
【図14】市場情報の一例を示す図
【図15】本発明の第4の実施形態に係る電子市場シス
テムの構成を示す図
【図16】同実施形態に係る中央市場システムの処理手
順の一例を示すフローチャート
【図17】同実施形態に係る市場クライアントシステム
の処理手順の一例を示すフローチャート
【図18】本発明の第5の実施形態に係る電子市場シス
テムの構成を示す図
【図19】同実施形態に係る中央市場システムの処理手
順の一例を示すフローチャート
【図20】本発明の第6の実施形態に係る電子市場シス
テムの構成を示す図
【図21】同実施形態に係る中央市場システムの処理手
順の一例を示すフローチャート
【図22】売買申込データの一例を示す図
【図23】売買申込データの一例を示す図
【図24】本発明の第7の実施形態に係る電子市場シス
テムの構成を示す図
【図25】同実施形態に係る中央市場システムの処理手
順の一例を示すフローチャート
【図26】売買申込データの一例を示す図
【図27】売買申込データの一例を示す図
【図28】本発明の第8の実施形態に係る電子市場シス
テムの構成を示す図
【図29】同実施形態に係る中央市場システムの処理手
順の一例を示すフローチャート
【図30】本発明の第9の実施形態に係る電子市場シス
テムの構成を示す図
【図31】同実施形態に係る中央市場システムの処理手
順の一例を示すフローチャート
【図32】時間依存手続きの一例を示す図
【図33】時間依存手続きの一例を示す図
【図34】時間依存手続きの一例を示す図
【図35】本発明の第10の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【図36】本発明の第11の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【図37】販売価格および在庫の一例を示す図
【図38】販売価格および在庫の一例を示す図
【図39】売り手商品ファイルに格納される情報の一例
を示す図
【図40】情報提供機能に関する情報の流れを示す図
【図41】本発明の第12の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【図42】同実施形態に係るマッチングの処理手順の一
例を示すフローチャート
【図43】本発明の第13の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【図44】本発明の第14の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【図45】購入個数−単価対応表の一例を示す図
【図46】購入個数−単価対応表の一例を示す図
【図47】見積もり依頼分割による価格の推移を説明す
るための図
【図48】見積もり依頼分割部の処理手順の一例を示す
フローチャート
【図49】本発明の第15の実施形態に係る電子市場シ
ステムの取り引き基本番号付加に関する構成を示す図
【図50】本発明の第15の実施形態に係る電子市場シ
ステムの取り引き基本番号付加に関する他の構成を示す
【図51】本発明の第15の実施形態に係る電子市場シ
ステムの市場ログファイル作成に関する構成を示す図
【図52】市場ログファイルの構成例を示す図
【図53】市場ログファイル処理の手順の一例を示すフ
ローチャート
【図54】伝票番号のデータ形式の一例を示す図
【図55】本発明の第16の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【図56】メッセージ送出側の処理手順の一例を示すフ
ローチャート
【図57】メッセージ受信側の処理手順の一例を示すフ
ローチャート
【図58】本発明の第17の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【図59】メッセージ送信手順の一例を示すフローチャ
ート
【図60】メッセージ受信手順の一例を示すフローチャ
ート
【図61】同期メッセージ受信手順の一例を示すフロー
チャート
【図62】本発明の第18の実施形態に係る電子市場シ
ステムの構成を示す図
【符号の説明】
1,1−1,1−2…中央市場システム 3…市場クライアントシステム 11,11−11,11−12…入力部 12,121 ,122 ,12−1,12−2…購買申込
データ格納部 13,131 ,132 ,13−1,13−2…販売申込
データ格納部 14,141 ,142 ,14−1,14−2…照合部 15,15−1,15−2…通知部 16,18…販売申込時系列データ格納部 17,19,21,32,34…更新部 20…売買申込データ生成手続き格納部 22…連動手続き格納部 23…連動部 24−1,24−2…市場連動手続き格納部 25−1,25−2…市場連動部 26−1,26−2…確認部 27−1,27−2…時間依存手続き格納部 28−1,28−2…時間更新部 31,33…手続き格納部 35…応答部 101…中央市場システム 102…買い手側端末 103…売り手側端末 111…買い手側受信部 112…売り手選択部 113…売り手側送信部 114…売り手商品ファイル 115…売り手側受信部 116…買い手側送信部 117,118…照合部 119…修正部 120…見積もり依頼分割部 1140…購入個数−単価対応表 151…取り引き基本番号割り当て部 152…取り引き過程記録部 153…市場ログファイル 121,131…伝票番号発生部 122,132,164,165,166,167…前
回伝票番号記憶部 123,133,201…同期用タイマー 124,134…伝票番号発生部 125,135,105,203…送信伝票番号記憶部 126,136,202,204…受信伝票番号記憶部 1001…中央市場システム 1002…端末 1020…デバイス 1023…エンコーダ 1024…ID 1015,1025…時計 1026…記憶装置 1028…デコーダ 1029…シリアル番号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲瀬 明彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平9−6871(JP,A) 特開 平8−161412(JP,A) 特開 平7−302287(JP,A) 特開 平8−315047(JP,A) 特開 平5−324690(JP,A) 特開 平3−204767(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 148

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め中央市場システムから市場クライアン
    トシステムに通知された予定の時刻毎に繰り返し開設さ
    れる少なくとも1つの電子市場を運営する中央市場シス
    テムであって、 前記市場クライアントシステムから送信される少なくと
    も売買の別を示すデータと購入または販売に係る価格デ
    ータとを含む売買申込情報を受付ける受付手段と、 受付けた前記売買申込情報を格納する第1の情報格納手
    段と、 前記第1の情報格納手段に格納された前記売買申込情報
    に含まれる前記購入に係る価格データと販売に係る価格
    データとを照合して取引を成立させる処理を行う照合手
    段と、 少なくとも前記取引が成立した売買申込情報を送信した
    前記市場クライアントシステムに該取引が成立した旨の
    情報を通知する通知手段と、 前記市場クライアントシステムから通知された、希望す
    る取引価格で前記取引が成立するように前記電子市場が
    開設される一連の時刻毎の購入または販売に係る取引希
    価格を予め指定するための時系列情報を格納する第2
    の情報格納手段と、 前記電子市場が開設される各時刻毎に、該第2の情報格
    納手段に格納された前記時系列情報から当該時刻におけ
    る当該市場クライアントシステムの購入または販売に係
    る価格を求め、該求めた価格に基づいて前記第1の情報
    格納手段に格納された前記売買申込情報に含まれる前記
    購入または販売に係る価格データを更新する更新手段と
    を備えたことを特徴とする中央市場システム。
  2. 【請求項2】複数系統の電子市場を並行して開設可能に
    構成され、該電子市場を運営する中央市場システムであ
    って、 前記市場クライアントシステムから送信される少なくと
    も売買の別を示すデータと購入または販売に係る価格デ
    ータとを含む売買申込情報を受付ける受付手段と、 前記複数系統の電子市場に対応して設けられ、受付けた
    前記売買申込情報を格納する複数の第1の情報格納手段
    と、 前記複数系統の電子市場に対応して設けられ、同一系統
    の電子市場に対応する前記売買申込情報に含まれる前記
    購入に係る価格データと販売に係る価格データとを照合
    して取引を成立させる処理を行う複数の照合手段と、 少なくとも前記取引が成立した売買申込情報を送信した
    前記市場クライアントシステムに該取引が成立した旨の
    情報を通知する通知手段と、 前記市場クライアントシステムから通知された、前記複
    数系統の電子市場に並行的に売買の申込を行う旨を示す
    重複売買申込情報、および一つの系統の電子市場での該
    申込に対する取引が成立した旨の情報に対する他の系統
    の電子市場への該申込の扱いを変更する情報に基づい
    て、該複数の電子市場を連動させる処理を行う連動手段
    とを備えたことを特徴とする中央市場システム。
  3. 【請求項3】前記連動手段は、第1の系統と第2の系統
    を連動させる処理を行うために、該第1の系統において
    前記取引が成立したとき該第2の系統に対応する前記第
    1の情報格納手段における該取引が成立した売買申込情
    報に含まれる前記購入に係る価格データと販売に係る価
    格データ更新を行うことを特徴とする請求項に記載
    の中央市場システム。
  4. 【請求項4】少なくとも1つの電子市場を運営する中央
    市場システムであって、 前記市場クライアントシステムから送信される少なくと
    も売買の別を示すデータと購入または販売に係る価格デ
    ータとを含む売買申込情報を受付ける受付手段と、 受付けた前記売買申込情報を格納する第1の情報格納手
    段と、 前記第1の情報格納手段に格納された前記売買申込情報
    に含まれる前記購入に係る価格データと販売に係る価格
    データとを照合して取引を成立させる処理を行う照合手
    段と、 少なくとも前記取引が成立した売買申込情報を送信した
    前記市場クライアントシステムに該取引が成立した旨の
    情報を通知する通知手段と、 前記市場クライアントシステムから通知された、前記中
    央市場システムと他の中央市場システムを含む複数の中
    央市場システムにより開設される複数系統の電子市場に
    並行的に1つの売買の申込を行う旨を示す重複売買申込
    情報、および一つの系統の電子市場での該申込に対する
    取引が成立した旨の情報に対する他の系統の電子市場へ
    の該申込の扱いを変更する情報に基づいて、前記中央市
    場システムが前記他の中央市場システムと協調して該申
    込に関して該複数の電子市場を連動させるための処理を
    行う連動手段とを備えたことを特徴とする中央市場シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記連動手段は、前記取引が成立した場合
    には前記他の中央市場システムに対して該取引が成立し
    た旨の情報を通知し、前記他の中央市場から前記取引が
    成立した旨の情報の通知を受けた場合には前記第1の情
    報格納手段における該取引が成立した売買申込情報に含
    まれる前記購入に係る価格データと販売に係る価格デー
    タの更新を行うことを特徴とする請求項4に記載の中央
    市場システム。
  6. 【請求項6】前記取引の成立の確定に先立ち、該取引に
    おける購入側と販売側の双方の前記市場クライアントシ
    ステムに確認のための問い合わせを行う手段と、 前記問い合わせに対して前記双方の市場クライアントシ
    ステムから前記取引の成立を承認する旨の応答があった
    場合にのみ前記取引の成立を確定させる手段とをさらに
    備えたことを特徴とする請求項1、2または4のいずれ
    か1項に記載の中央市場システム。
  7. 【請求項7】前記中央市場システムは、前記取引の成立
    に先立ち、該取引の成立に対する確認のための問い合わ
    せを申込元に対して行う手段を備え、 前記市場クライアントシステムは、 前記複数台の前記中央市場システムによりそれぞれ開設
    される前記複数系統の電子市場に並行的に1つの売買の
    申込を行う手段と、 少なくとも売買の別を示すデータと購入または販売に係
    る価格データとを含む売買申込情報を前記中央市場シス
    テムにそれぞれ送信する手段と、 前記問い合わせを行った複数の前記中央市場システムの
    うちの所望の中央市場システムを選択して該選択した中
    央市場システムに対して該問い合わせに対する承認の応
    答を行う手段とを備えたことを特徴とする請求項1、2
    または4のいずれか1項に記載の中央市場システム。
  8. 【請求項8】予め中央市場システムから市場クライアン
    トシステムに通知された予定の時刻毎に繰り返し開設さ
    れる少なくとも1つの電子市場を運営する少なくとも1
    台の中央市場システムと、所望の中央市場システムと情
    報を交換して所望の電子市場に参加する複数台の市場ク
    ライアントシステムとから構成される電子市場システム
    であって、 前記市場クライアントシステムは、希望する取引価格で
    前記取引が成立するように電子市場が開設される一連の
    時刻毎の購入または販売に係る取引希望価格を予め指定
    するための時系列情報を予め前記中央市場システムに通
    知する手段を備え、 前記中央市場システムは、 前記市場クライアントシステムから送信される少なくと
    も売買の別を示すデータと購入または販売に係る価格デ
    ータとを含む売買申込情報を受付ける受付手段と、 受付けた前記売買申込情報を格納する第1の情報格納手
    段と、 前記第1の情報格納手段に格納された前記売買申込情報
    に含まれる前記購入に係る価格データと販売に係る価格
    データとを照合して取引を成立させる処理を行う照合手
    段と、 少なくとも前記取引が成立した売買申込情報を送信した
    前記市場クライアントシステムに該取引が成立した旨の
    情報を通知する通知手段と、 前記市場クライアントシステムから通知された前記時系
    列情報を格納する第2の情報格納手段と、 前記電子市場が開設される各時刻毎に、該第2の情報格
    納手段に格納された前記時系列情報から当該時刻におけ
    る当該市場クライアントシステムの購入または販売に係
    る価格を求め、該求めた価格に基づいて前記第1の情報
    格納手段に格納された前記売買申込情報に含まれる前記
    購入または販売に係る価格データを更新する更新手段と
    を備えたことを特徴とする電子市場システム。
  9. 【請求項9】複数系統の電子市場を並行して開設可能に
    構成され、該電子市場を運営する少なくとも1台の中央
    市場システムと、該中央市場システムと情報を交換して
    所望の電子市場に参加する複数台の市場クライアントシ
    ステムとから構成される電子市場システムであって、 前記市場クライアントシステムは、同一の中央市場シス
    テムにより開設される前記複数系統の電子市場に並行的
    に1つの売買の申込を行う場合にその旨を通知するため
    の重複売買申込情報を少なくとも売買の別を示すデータ
    と購入または販売に係る価格データとを含む売買申込情
    報とともに当該中央市場システムに送信する手段を備
    え、 前記中央市場システムは、 前記市場クライアントシステムから送信される前記売買
    申込情報を受付ける受付手段と、 前記複数系統の電子市場に対応して設けられ、受付けた
    前記売買申込情報を格納する複数の第1の情報格納手段
    と、 前記複数系統の電子市場に対応して設けられ、同一系統
    の電子市場に対応する前記売買申込情報に含まれる前記
    購入に係る価格データと販売に係る価格データとを照合
    して取引を成立させる処理を行う複数の照合手段と、 少なくとも前記取引が成立した売買申込情報を送信した
    前記市場クライアントシステムに該取引が成立した旨の
    情報を通知する通知手段と、 前記市場クライアントシステムから通知された、前記複
    数系統の電子市場に並行的に売買の申込を行う旨を示す
    重複売買申込情報、および一つの系統の電子市場での該
    申込に対する取引が成立した旨の情報に対する他の系統
    の電子市場への該申込の扱いを変更する情報に基づい
    て、該複数の電子市場を連動させる処理を行う連動手段
    とを備えたことを特徴とする電子市場システム。
  10. 【請求項10】複数系統の電子市場を並行して開設可能
    に構成され、該電子市場を運営する少なくとも1台の中
    央市場システムと、該中央市場システムと情報を交換し
    て所望の電子市場に参加する複数台の市場クライアント
    システムとから構成される電子市場システムであって、 前記市場クライアントシステムは、異なる前記中央市場
    システムにより開設される前記複数系統の電子市場に並
    行的に売買の申込を行う場合にその旨を通知するための
    重複売買申込情報を少なくとも売買の別を示すデータと
    購入または販売に係る価格データとを含む売買申込情報
    とともに当該中央市場システムに送信する手段を備え、 前記中央市場システムは、 前記市場クライアントシステムから送信される前記売買
    申込情報を受付ける受付手段と、 前記複数系統の電子市場に対応して設けられ、受付けた
    前記売買申込情報を格納する複数の第1の情報格納手段
    と、 前記複数系統の電子市場に対応して設けられ、同一系統
    の電子市場に対応する前記売買申込情報に含まれる前記
    購入に係る価格データと販売に係る価格データとを照合
    して取引を成立させる処理を行う複数の照合手段と、 少なくとも前記取引が成立した売買申込情報を送信した
    前記市場クライアントシステムに該取引が成立した旨の
    情報を通知する通知手段と、 同一の前記市場クライアントシステムから通知された前
    記重複売買申込情報、および一つの系統の電子市場での
    該申込に対する取引が成立した旨の情報に対する他の系
    統の電子市場への該申込の扱いを変更する情報に基づい
    て、前記中央市場システムが前記他の中央市場システム
    と協調して該申込に関して該複数の電子市場を連動させ
    る処理を行う連動手段とを備えたことを特徴とする電子
    市場システム。
  11. 【請求項11】前記市場クライアントシステムは、 異なる前記中央市場システムにより開設される複数系統
    の電子市場に並行的に1つの売買の申込を行う場合、前
    記売買申込情報を対応する前記中央市場システムにそれ
    ぞれ送信する手段と、 該中央市場システムからの該申込についての取引の成立
    に対する確認のための問い合わせに応答する手段とを備
    え、 前記中央市場システムは、前記取引の成立の確定に先立
    ち、該取引における購入側と販売側の双方の前記市場ク
    ライアントシステムに確認のための問い合わせを行う手
    段と、 前記問い合わせに対して前記双方の市場クライアントシ
    ステムから前記取引の成立を承認する旨の応答があった
    場合にのみ前記取引の成立を確定させる手段とをさらに
    備えたことを特徴とする請求項請求項8乃至10のいず
    れか1項に記載の電子市場システム。
  12. 【請求項12】前記市場クライアントシステムは、異な
    る前記中央市場システムにより開設される複数系統の前
    記電子市場に時間的な重複がないように1つの売買の申
    込を順次行うためのスケジュールを示す時間依存情報を
    前記売買申込情報とともに該当する前記中央市場システ
    ムにそれぞれ送信する手段を備え、 前記中央市場システムの各々は、同一の前記市場クライ
    アントシステムから送信される前記時間依存情報を受信
    したとき該時間依存情報をもとに該当する回における電
    子市場についてのみ前記受け付けた前記売買申込情報を
    前記第1の情報格納手段に格納する手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の電子市場システム。
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