JP3410579B2 - 投影型カラー画像表示装置 - Google Patents
投影型カラー画像表示装置Info
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Description
ィルターを用いないで一枚の液晶表示素子によりカラー
表示を行う単板式の投影型カラー画像表示装置に関し、
特にコンパクトな投影型カラー液晶テレビジョンシステ
ムや情報表示システムに適用される投影型カラー画像表
示装置に関するものである。
る。投影型表示装置に使用される液晶表示素子は、それ
自体は発光しないので別に光源を設ける必要があるが、
投影型ブラウン管表示装置に用いられるブラウン管と比
較すると、色再現範囲が広いこと、小型・軽量であるた
め持ち運びしやすいこと、コンバージェンス調整が不要
であることなどの非常に優れた特徴を持っているため、
今後の発展が期待される。上述したような液晶表示素子
を用いた投影型カラー画像表示方式には、三原色に応じ
て液晶表示素子を3枚用いる3板式と、1枚のみを用い
る単板式がある。前者の3板式の投影型カラー画像表示
装置は、白色光を赤・緑・青の3原色それぞれの色光に
分割する光学系と、その色光を制御して画像を形成する
液晶表示素子をそれぞれ独立に設け、各色の画像を光学
的に重畳してフルカラー表示を行う構成をなっている。
この3板式の構成では、白色光源から放射される光を有
効に利用できるが、光学系が繁雑で部品点数が多くなっ
てしまい、コスト及び小型化の点では後述の単板式に比
べて一般的に不利である。
は、3原色カラーフィルターがモザイク状またはストラ
イプ状等のパターンに形成された液晶表示素子を投影光
学系によって投影するもので、例えば特開昭59−23
0383号に開示されている。単板式は液晶表示素子の
使用は1枚のみであり、かつ光学系も3板式に比べて単
純な光学系で構成することができ、低コスト、小型の投
影型システムに適している。しかし、カラーフィルター
を用いるため、入射光の約1/3しか利用できず、他の
光はカラーフィルターによって吸収または反射される。
つまり、カラーフィルターを用いる単板式での画面の明
るさは、等しい光源を用いた3板式と比較して約1/3
に低下してしまう。
する1つの解決法であるが、民生用として使用する場
合、消費電力の大きな光源を用いることは好ましくな
い。また、吸収タイプのカラーフィルターを用いる場
合、カラーフィルターに吸収された光のエネルギーは熱
に変わるため、いたずらに光源を明るくすると、液晶表
示素子の温度上昇を引き起こすだけでなく、カラーフィ
ルターの退色が加速される。したがって、与えられた光
束を如何に有効に利用するかが投影型カラー画像表示装
置の利用価値を向上させる上で重要な課題である。
画像表示装置の欠点を解決すべく、複数のダイクロイッ
クミラーを扇形に配置して光利用率向上を図ったカラー
画像表示装置が提案されている(特開平4−60538
号)。
る単板式投影型カラー画像表示装置の概略構成図であ
る。球面鏡2を有する白色光源1からの光は、コンデン
サーレンズ3でほぼ平行光とされ、その白色光束を3種
のダイクロイックミラー13R、13G、13Bが受け
る。ダイクロイックミラー13R、13G、13Bは、
それぞれ異なる角度で扇状にこの順に光軸上に配置され
ている。また、ダイクロイックミラー13R、13G、
13Bは、それぞれ赤、緑、青の各波長帯の光を選択的
に反射し、他は透過する特性を有しており、周知の多層
薄膜コーティング技術により形成されている。以下R、
G、Bはそれぞれ赤、緑、青の各色を表す。
3Bによって作られたR、G、Bの光束は、液晶表示素
子7の光源側に貼り合わせて配置されているマイクロレ
ンズアレイ6に入射する。液晶表示素子7はそれぞれ対
応する色信号が独立して印加されている表示電極で駆動
される液晶部位を有し、その液晶部位は画素開口部とな
っている。一方のマイクロレンズアレイ6は、上記画素
開口部へ光束を色毎に分配して照射し、かつそれぞれの
画素開口部に収束させるように構成されている。尚、マ
イクロレンズアレイ6のマイクロレンズの周期は液晶表
示素子7のR、G、B3画素分の周期に対応している。
液晶表示素子7を経た光束は、フィールドレンズ8およ
び投影レンズ9により投影スクリーン10上に投影され
る。
口部への収束を同時に行うホログラム素子を直視用の液
晶表示素子に適用し、照明光の利用効率を高める方式が
提案されている(特開平6−222361号)。図8は
特開平6−222361号における一実施例の構成図で
ある。この構成において、液晶表示素子15の光入射側
にホログラム素子14が設けられている。このホログラ
ム素子14は入射した光の全ての波長域について回折を
起こすタイプのホログラムである。ホログラム素子14
に白色光を入射させると白色光に含まれる光成分の波長
の大小に応じて異なる角度に回折する。また、ホログラ
ム素子14は、液晶表示素子15のR、G、B3画素分
の周期で光を収束する働きを持っており、この働きによ
って液晶表示素子15の各色毎の画素開口部に所定の色
の光を収束させる。
る他の実施例では、R、G、Bの3画素分の周期を持つ
マイクロレンズアレイで入射光を集光し、その後方に設
置したホログラム素子で波長の大小に応じて異なる角度
に光を回折し、液晶表示素子のR、G、Bの各画素開口
部に光を振り分けている。尚、特開平6−222361
号における液晶表示素子15にはカラーフィルター16
が設けられている。以上のことは、特開平6−2819
32号にも同時に開示されている。
他の実施例では、波長の大小に応じて異なる角度に回折
するホログラム素子と、光を収束する働きを持つホログ
ラム素子と分離したものが開示されている。
平4−60538号における単板式の投影型カラー画像
表示装置では、吸収型のカラーフィルターを用いないの
で光の利用効率が向上するが、以下のような問題があっ
た。
反射するダイクロイックミラー13R、13G、13B
によって白色光束は各色の光束に分離されるが、そのた
めに光束の進路を60゜〜90゜と大きく曲げる配置を
とるため、光学系が占めるスペースが大きくなってい
る。また、ダイクロイックミラー13R、13G、13
Bは光路に対して斜めに配置するので、光路に垂直に置
いた場合と比較してダイクロイックミラー13R、13
G、13Bの表面積を大きくする必要があり、このため
光学部品のコストが上昇する。
G、13Bによって分割された各色の光束は液晶表示素
子7にそれぞれ異なる角度で入射するが、このとき同時
に各色の光束が液晶表示素子7上でほぼ同一に重なるよ
うに、ダイクロイックミラー13R、13G、13Bを
設定する必要がある。これは、液晶表示素子7の面内で
R、G、Bの光の混合比が変化しホワイトバランスが崩
れないようにするためである。
式の投影型カラー画像表示装置では、液晶表示素子から
の光束の出射角が色毎に異なっており、全体の光の広が
りかたが相当大きくなっている。図9(a)は、各色毎
の光の出射角を示す。
光束をスクリーンに投影するためには図9(b)の大径
円で示す大口径の(F値の小さい)投影レンズを用いな
ければならない。しかし、投影レンズはF値を小さくす
るほど作製が難しくなり、コスト上昇の要因となる。コ
ストダウンの為に必要とされるF値より大きなF値、つ
まり図9(b)の小径円で示す小口径の投影レンズを用
いると投影レンズの瞳位置でR光およびB光のケラレ
(図9(b)の斜線部)が発生し、この2つの色光のス
クリーン到達光束が減少する。また、液晶プロジェクタ
ーによく用いられる光源のうち、例えばメタルハライド
ランプ、ハロゲンランプ等はスペクトル分布が一様では
なく、メタルハライドランプは赤域に輝線スペクトルが
ないため赤が弱く、ハロゲンランプは青域に輝線スペク
トルがないため青が弱いスペクトル分布となっている。
このため、小口径の投影レンズ、および上記ランプを用
いると、元々少ない色光が、更に投影レンズの瞳位置で
ケラレるため、ホワイトバランスが大きく緑側にシフト
してしまう。つまり、特開平4−60538号における
単板式の投影型カラー画像表示装置で、スペクトルが一
様でない光源を使い、コストダウンの為に必要なF値よ
り大きなF値の投影レンズを用いると、投影レンズの瞳
位置でのケラレのためホワイトバランスが悪化してしま
うという欠点を有している。
び特開平6−281932号における従来の問題点を説
明する。これら特開平6−222361号等でも、光の
利用効率は向上するが、以下のような問題があった。
うに光を収束する働きを持つことにより周期構造を必要
とする。従って、液晶表示素子15の画素に対して正確
に位置合わせをする必要がある。しかし、白色光を収束
するマイクロレンズアレイと比較して、ホログラム素子
14は色分離の機能を余分に持っているため、この機能
が位置合わせ作業の際に妨げとなって正確な位置合わせ
が困難である。特に、マイクロレンズアレイ、ホログラ
ム素子および液晶表示素子の位置合わせについては、そ
れぞれが周期構造を持つため、非常に困難である。
のが作製されれば後はそれを複製して量産できるという
メリットがある。しかし、マイクロレンズと同等の集光
状態を再現するためには、前記ホログラム素子14では
液晶表示素子の画素に対応した集光させる働きを持たせ
なければならないため、複数回に分けて露光する必要が
あり、その結果、工程が繁雑になり大本の原盤ホログラ
ム素子を作るのが難しい。
し、マイクロレンズアレイの後方にホログラム素子で色
分離を行う場合は、ホログラム素子に入射する時点で光
の入射角分布が生じており、回折角がわずかずつ異なっ
てくる。そのため画素開口部における集光スポットが大
きくなってしまい、それを補正するためにはホログラム
素子の干渉縞にマイクロレンズアレイの形状に即した周
期性を持たせる必要がある。このようなホログラム素子
に周期性を持たせることによる不利な点は、上記(1)
で述べたとおりである。
決すべくなされたものであり、軽量小型化を図ることが
でき、また低コスト化が可能な投影型カラー画像表示装
置を提供することを目的とする。
像表示装置は、光源と、該光源からの光束を複数の色の
光束に分割し、各々異なる方向に回折する、波長選択性
を有する光学素子と、該ホログラム素子からの該複数の
色の光束を収束させるマイクロレンズアレイと、該マイ
クロレンズアレイにて収束された該複数の色の光束が対
応する画素に入射される液晶表示素子と、該液晶表示素
子により変調された該複数の色の光束を受け、該液晶表
示素子に表示された画像を投影する光学手段と、を具備
し、該液晶表示素子に入射する3原色の色光のうち、該
光源の発光スペクトルが最も弱い色光を該液晶表示素子
の表示面法線に近い角度で入射させるように該光学素子
の回折波長域および回折角度を選んでおり、そのことに
より上記目的が達成される。
長域および回折角の異なるホログラム素子を2つ以上積
層して用いてもよく、また、2つ以上の波長域の光束に
対して各々異なる回折角を有する多重ホログラム素子で
構成してもよい。
光源からの白色光束を反射させて光路を曲げずに済み、
色分割手段である光学素子を光路にほぼ垂直に配置する
ので、光学素子をマイクロレンズアレイと液晶表示素子
に重ね合わせることが可能になる。したがって、従来よ
りも装置の光路長を短くでき、これにより投影型カラー
画像表示装置の軽量小型化とコストダウンを図ることが
できる。さらに、発光スペクトルの弱い色光は液晶表示
素子の表示面法線に近い角度で入射し、また、出射する
のでコストダウンのために小口径(高F値)の投影レン
ズを用いても、投影レンズの瞳位置でのケラレがなくな
り、良好なホワイトバランスが維持できる。
選択性のあるホログラム素子を重ねて構成する。このホ
ログラム素子は原盤を作製した後に複製を作ることによ
り安価に量産できるので、従来のようにダイクロイック
ミラーを使用したときよりもコストダウン可能である。
また、ホログラム素子をマイクロレンズ前方に配置する
ことによりホログラム素子自体については周期構造を持
たなくてもよい。従って、マイクロレンズアレイ程の精
密な位置合わせを必要としない。また、それ故に、ホロ
グラム素子の製造も容易である。
子を1枚の多重ホログラム素子で構成するため部品点数
が少なくなりコストダウンの効果がさらに増す。
図5に示すようにホログラム記録用基板上にできる2光
束の干渉縞を記録することにより作製したホログラム素
子を使用できる。ここで前記2光束の角度設定は、「レ
ーザーと画像」龍岡静夫著(共立出版)p.77−81
に記述してあるように、使用する波長域の光がブラッグ
の回折条件を満たすような干渉縞が発生するように指定
すればよい。
型カラー液晶表示装置の全体を示す模式図である。本実
施例のカラー画像表示装置は、球面鏡2を備えた白色光
源1と、コンデンサーレンズ3と、GおよびBのそれぞ
れに対してのみ回折効果を及ぼすホログラム素子4およ
び5と、マイクロレンズアレイ6を備えた液晶表示素子
7と、フィールドレンズ8および投影レンズ9からなる
投影光学系と、投影スクリーン10とを有する。
電力が150W、アーク長が5mmのメタルハライドラ
ンプを用いているが、ハロゲンランプやキセノンランプ
等を使用してもかまわない。白色光源1の背面には球面
鏡2が配置され、前面には口径が80mmφ、焦点距離
fcが60mmのコンデンサーレンズ3が配置されてい
る。
心と一致するように配置され、また白色光源1の発光部
の中心はコンデンサーレンズ3の焦点と一致するように
配置されている。コンデンサーレンズ3を出射した光束
はほぼ平行光となっている。白色光源1から平行光束を
得る手段としては、上記コンデンサーレンズを用いる方
式に限らず、回転放物面鏡を用いる方法や、回転楕円面
鏡とインテグレーターを併用する方法などが適宜選択さ
れる。
ためには、カラー画像表示には無用な紫外線(UV)お
よび赤外線(IR)をカットするためのUV−IRカッ
トフィルタ(図1では省略している)を、図1中のコン
デンサーレンズ3と液晶表示素子7の間に挿入するとよ
い。
子7の近傍部分を模式的に示す断面図である。但し、図
2では液晶表示素子7の構成要素である偏光板、配向膜
等は簡略化のため省略してある。
デンサーレンズ3の側の面に、液晶表示素子7から遠い
順にホログラム素子4、ホログラム素子5、およびマイ
クロレンズアレイ6が積み重なって貼り合わされてい
る。コンデンサーレンズ3を通過して略平行光となった
白色光束は、ホログラム素子4、5にほぼ垂直に入射す
る。ホログラム素子4はGの光束に対してのみ回折効果
を及ぼす構成となっており、ホログラム素子5はBの光
束に対してのみ回折効果を及ぼす構成となっている。回
折を受けないRの光束はホログラム素子4および5をそ
のまま通過する。上記ホログラム素子4、5でのG、B
の回折角を適宜選択することで、入射した白色光束のう
ちGおよびBの光束を、紙面内においてRの光束に対し
て対称となるようにθずつ異なる角度で出射させる。
素子7の画素配列ピッチをPとし、マイクロレンズアレ
イ6の焦点距離をfμとすると、下記(1)式のように
なる。
光材料として、例えばデュポン(株)製オムニデックス
352を用い、これを塗布した透明基板に対して、アル
ゴンレーザ(波長514.5nm)にて2つの平行光束
を両者間の角度を調整して照射し、このとき生じた干渉
縞を記録することにより、G用のホログラム素子4及び
B用のホログラム素子5を作製した。なお、ホログラム
記録用光源としては、上記の他にHe−Neレーザ、K
rレーザ等を用いることができる。
5のみを抜き出して光の進行経路を示したものである。
本発明では、ホログラム素子4、5の後方に設置された
マイクロレンズアレイ6により液晶表示素子7の画素に
対応する光を収束させるため、ホログラム素子4、5の
回折条件はそれぞれ面内において一定で周期性は不要で
あり、干渉縞の記録もそれぞれ1回で終了する。また、
本実施例のホログラム素子4、5は、従来例で用いたも
のとは波長選択性を有するホログラムである点が異なっ
ている。
R、G、Bの各光束は、ホログラム素子4、5の出射側
に存在するマイクロレンズアレイ6にそれぞれ異なる角
度で入射する。図1では、Rの光束はマイクロレンズア
レイ6に垂直に入射する。
のR、G、Bに対応する3画素に対して1つのマイクロ
レンズが対応するように配置されており、その焦点距離
fμは720μm(ガラス基板中では対向基板厚の1.
1mmに相当)とし、液晶表示素子7に光学接着材を用
いて貼りつけた。
タ配列でマトリックス状に配置された矩形状の画素12
が、該画素12をスイッチングする半導体薄膜トランジ
スタを介してダイナミック表示駆動されるツイステッド
・ネマティックモード(TN)のアクティブマトリクス
型液晶表示素子を用いた。また、画素ピッチは縦横とも
100μm、画素開口部の大きさは縦50μm×横70
μm、画素数は縦480×横640とした。
離fμが720μm、液晶表示素子7の画素ピッチPが
100μmであるため、本実施例では上記(1)式に基
づき、ホログラム素子の、R光に対する回折角度θは、
θ=tan-1(100/720)≒8゜となる。よっ
て、液晶表示素子7にはRの光束が垂直入射し、G、B
の2光束はそれぞれ±θの角度で入射することになる。
これによって、マイクロレンズアレイ6による各色の集
光スポットは、液晶表示素子7の対応する画素に入射す
ることになる。
にした駆動信号により入射された光を変調する。この変
調を受けて液晶表示素子7を通過した光は、フィールド
レンズ8で効率よく投影レンズ9に導かれ、投影レンズ
9は投影スクリーン10上に液晶表示素子7で作られる
カラー画像を拡大投影する。
ンズアレイ6を貼りつける際は、従来と同様に画素とマ
イクロレンズとの正確な位置調整をする必要があるが、
本発明のホログラム素子については、周期構造を持たな
いので正確な位置調整を必要としない。このことは、後
述の実施例2でも同様である。
ンズアレイ6および液晶表示素子7に対してごく近距離
に配置することで、R、G、Bの各光束の液晶表示素子
7上での照度分布のズレは殆ど無視できる。本実施例で
はホログラム素子4、5をマイクロレンズアレイ6に貼
りつけ、照度分布のズレを最小にして投影画像のホワイ
トバランスを高めている。このことは実施例2でも同様
である。
プを用いたので発光スペクトルのうち、R成分が最も弱
いが、Rの光束を中心に配したので、コストダウンのた
めの投影レンズ9の口径を小さくしてもケラレは生じに
くく、ホワイトバランスの悪化が起こりにくい。これ
は、例えば、光源1にBの光量の少ないハロゲンランプ
を使った場合、ホログラム素子4、5はB以外のR、G
を回折させるものを使用すればよく、その場合はR、
G、Bの各光束が液晶表示素子7の対応する色の画素に
集光されるようにマイクロレンズアレイ6の各マイクロ
レンズと画素の配置は適宜変更される。光源の発光スペ
クトルが均一で、かつ投影レンズ9の口径が大きく、十
分にケラレを無視できる場合は、ホログラム素子4、5
で回折させる色は、図2の例に限らず、自由に選ぶこと
ができる。
法としては、イオン交換法{Appl.Opt.Vo
l.21,p.1052(1984),又はElect
ron.Lett.Vol.17,p.452(198
1)}を利用できる。更には、膨潤法(鈴木他、“プラ
スチックマイクロレンズの新しい作製法”第24回微小
光学研究会)、熱ダレ法{Zoran D.Popov
ic et al.“Technique for m
onolithic fabricationof m
icrolenz arrays”,Appl.Op
t.Vol.27,p.1281(1988)}、蒸着
法(特開昭55−135808号)、熱転写法(特開昭
61−64158号)、機械加工法、または特開平3−
248125号に示されている方法等が利用できる。
に液晶表示素子7を貼りつけ、さらにもう一方の面には
ホログラム素子4、5を貼りつけるので、マイクロレン
ズアレイ6の光学面は両側とも平面の方が機械的強度の
点で好ましい。
に屈折率分布型マイクロレンズを作り込むイオン交換法
で作製したマイクロレンズアレイを用いた。但し、本発
明に用いるマイクロレンズアレイは、その製法をイオン
交換法に限定するものではない。例えば、熱ダレ法等
の、平板基板に物理的形状のマイクロレンズを作り込む
製法による場合でも、レンズ形状の凹凸が生じる側の面
にレベリング層やカバーガラス等を設けて平坦化する工
程を追加することで、その集光機能および貼り合せ後の
機械的強度を損なうことなく作製することが可能であ
る。このことは、実施例2でも同様である。
ラー画像表示装置ホログラム素子として用いる多重ホロ
グラム素子の近傍を示す図である。
基本構成は、実施例1とほぼ同様であり、ホログラム素
子4、5を重ねて用いる代わりに、一枚のホログラムに
2つの干渉縞を重ねて記録した多重ホログラム素子11
を用いたものである。
書き込み方法は、基本的には実施例1で用いたホログラ
ム素子と同じであるが、1枚のホログラムに対して、複
数の干渉縞を書き込む必要がある。具体的には以下のよ
うにすることができる。例えば実施例1のようにG、B
に対応する2つの干渉縞を書き込む場合、まず一方の光
(G、Bのどちらでもよい)に対応する干渉縞を書き込
んだ後、他方の光の干渉縞を書き込む。この場合、それ
ぞれの干渉縞に対する露光量は1度しか記録しない場合
の半分にする必要がある。
材料及びレーザを用い、G、Bに対応する2つの干渉縞
を書き込んだ多重ホログラム11を作製したところ、実
施例1のホログラム素子4、5を積層した場合と同等の
効果が得られた。
ム素子を感光材料を用いて光の干渉縞を屈折率の差とし
て書き込む方法にて作製したが、ホログラム素子の作製
法としてはその他に、UV硬化樹脂や透明プラスチック
等を用い、ブレーズド格子やグレーティングで作製する
方法などを採用することができる。
波長に対して選択性のあるホログラム素子2枚または多
重ホログラム素子1枚を用いる構成としたが、本発明は
これに限らない。たとえば、その他にも、波長選択性が
あり、白色光で再生ができるものであれば、いかなるも
のでも使用することができる。この場合には、1つのホ
ログラム素子で2以上の光束の出射角を調整することが
可能である。
せるために、R、G、Bの3色に対応する3枚のホログ
ラム素子、あるいは1枚の多重ホログラム素子を用いて
もよい。
因であるR、G、B以外の不要な光を画素に入射させな
いホログラム素子、例えば回折により光を反射させる特
性を持つホログラム素子を追加した構成としてもよい。
素子4、5および11は、前述した方法で一旦記録作製
した後は、公知の複製技術により同等の回折効果を持つ
光学素子を量産でき、安価に作ることができる。このた
め、従来のダイクロイックミラーを色分離の手段として
用いた場合よりも低コスト化が図れる。また、色分離か
ら液晶表示素子までの光路長を最短にでき、投影型カラ
ー画像表示装置全体のサイズを小さくすることが可能で
ある。
子7のフィールドレンズ8の側に、R、G、Bの各色の
光束の主光線が互いに平行となるよう回折させる、波長
選択性のあるホログラム素子を重ねて配置してもよい。
これにより投影レンズ9の入射瞳での集光位置が色によ
ってばらつくのを防止して、一カ所に重複させることが
できる。その結果、投影レンズの直径を小さくでき、ま
たコストの低廉化を図ることができる。この目的に用い
るホログラム素子としては、本発明のホログラム素子
4、5および11と同じものを使用することが可能であ
る。図10(a)はその場合の液晶表示素子7付近の構
成と光の進行状況を表す図であり、図10(b)は同じ
く、投影型画像表示装置全体の概略構成図である。ホロ
グラム素子に実施例1のごとくG、Bの光を回折させる
ものを選んだ場合、液晶表示素子7のフィールドレンズ
8側に設けるホログラム素子16、17もG、Bの光を
回折させるものを使用し、光束の進行方向をRの光と同
様にする。
1に基づいて説明する。
大きな違いは、白色光源1、反射鏡2、コンデンサレン
ズ3等で作られた略平行な白色光束を液晶表示素子7、
フィールドレンズ8、投影レンズ9からなる光軸とは斜
めに入射させる点である。ホログラム素子18、19、
20はそれぞれR、G、Bの光を、Rは液晶表示素子の
表示面法線方向に入射するように、GとBはRの光束を
中心にそれぞれθずつ異なる角度で入射するように回折
させる波長選択性を持つ。ホログラム素子18、19、
20で回折された光束はそれ以降は、実施例1と同様の
状態になっており、同様の経路を辿って投影スクリーン
10に投影されるので、それ以降の説明は省略する。
尚、実施例1に対する実施例2の変更に倣って、ホログ
ラム素子18、19、20を一つの多重ホログラム素子
に置き換えてもよい。
に記載の投影型カラー画像表示装置は、光源から液晶表
示素子までの光路長を短くすることが可能になり、これ
により軽量小型化を図れ、低コストの装置を提供できる
とともに、投影画像のホワイトバランスを保持したま
ま、投影レンズにおけるコストダウンを図ることができ
る。
グラム素子を用いることで光学部品のコストダウンを図
ることができる。請求項3に記載の構成ではホログラム
素子が1つで済むため、部品点数を減少させ得、更なる
コストダウンを図ることが可能である。
装置を概略的に示す構成図である。
た液晶表示素子の要部詳細図(断面図)である。
たマイクロレンズアレイと液晶表示素子の画素配列とを
模式的に示す正面図である。
傍を示す図である。
る。
の近傍を示す図である。
る。
おける液晶表示素子通過後の光束の進み方を示し、
(b)は投影レンズ瞳位置におけるケラレを示す図であ
る。
示素子の要部詳細図(断面図)を示し、(b)はその液
晶表示素子を用いた投影型カラー画像表示装置を概略的
に示す構成図である。
ム素子近傍を示し、(b)はそのホログラム素子を用い
た投影型カラー画像表示装置を概略的に示す構成図であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 光源と、 該光源からの光束を複数の色の光束に分割し、各々異な
る方向に回折する、波長選択性を有する光学素子と、 該ホログラム素子からの該複数の色の光束を収束させる
マイクロレンズアレイと、 該マイクロレンズアレイにて収束された該複数の色の光
束が対応する画素に入射される液晶表示素子と、 該液晶表示素子により変調された該複数の色の光束を受
け、該液晶表示素子に表示された画像を投影する光学手
段と、 を具備し、 該液晶表示素子に入射する3原色の色光のうち、該光源
の発光スペクトルが最も弱い色光を該液晶表示素子の表
示面法線に近い角度で入射させるように該光学素子の回
折波長域および回折角度を選んでいる 投影型カラー画像
表示装置。 - 【請求項2】 前記光学素子が、回折する光束の波長域
および回折角の異なるホログラム素子を2以上積層して
構成されている請求項1に記載の投影型カラー画像表示
装置。 - 【請求項3】 前記光学素子が、2以上の光束の波長域
に対して各々異なる回折角を有する多重ホログラム素子
からなる請求項1に記載の投影型カラー画像表示装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10443695A JP3410579B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 投影型カラー画像表示装置 |
DE69627561T DE69627561T2 (de) | 1995-02-10 | 1996-02-09 | Projektionsbildanzeigevorrichtung |
EP96101914A EP0726681B1 (en) | 1995-02-10 | 1996-02-09 | Projection type image display apparatus |
US08/599,320 US5760850A (en) | 1995-02-10 | 1996-02-09 | Projection type image display apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10443695A JP3410579B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | 投影型カラー画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08297327A JPH08297327A (ja) | 1996-11-12 |
JP3410579B2 true JP3410579B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=14380621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10443695A Expired - Lifetime JP3410579B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-04-27 | 投影型カラー画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3410579B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100397260B1 (ko) * | 1998-05-29 | 2003-10-17 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 프로젝션이 가능한 볼륨 홀로그래픽 디지탈 저장 시스템 |
JP4877440B2 (ja) * | 2001-01-11 | 2012-02-15 | 大日本印刷株式会社 | カラー画像表示装置 |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP10443695A patent/JP3410579B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08297327A (ja) | 1996-11-12 |
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