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JP3398331B2 - 温度補償型水晶発振器の製造方法 - Google Patents

温度補償型水晶発振器の製造方法

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Publication number
JP3398331B2
JP3398331B2 JP24427798A JP24427798A JP3398331B2 JP 3398331 B2 JP3398331 B2 JP 3398331B2 JP 24427798 A JP24427798 A JP 24427798A JP 24427798 A JP24427798 A JP 24427798A JP 3398331 B2 JP3398331 B2 JP 3398331B2
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chip
container body
crystal oscillator
crystal
temperature
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JP24427798A
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英文 畠中
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Kyocera Corp
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Publication date
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First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17116361&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3398331(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば移動体通信機
器等に用いられる温度補償型水晶発振器の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】水晶発振器は、移動体通信機器等に送受
信を制御する基準周波数を発生させる非常に重要な部品
である。このような移動体通信機器等に用いられる水晶
発振器は、移動体通信機器の小型化に伴い、容積を非常
に小型化しなくてはならない。
【0003】また、周囲の温度が激しく変動する環境で
使用しても、周波数が安定化するようにしなくてはなら
ない。
【0004】このため、後述の要求に対しては、水晶振
動子の固有温度周波数特性(例えばATカット厚み滑り
水晶振動子の場合には、3次の曲線で示される温度周波
数特性を有する)を、周囲の温度に対して周波数が平坦
化するための温度補償が行われている。
【0005】この温度補償を、小型で且つ高性能に行う
ために、発振インバータをはじめ、少なくとも、所定温
度に対する温度補償データを記憶させるメモリ機能、電
圧変換機能、バリキャップダイオード機能、制御機能が
集積化されたICチップを用いて、周囲の温度に対して
変動してしまう水晶振動子の発振周波数を、温度補償デ
ータに基づいて動作するバリキャップダイオードの容量
値を所定値に設定して、発振器全体としての発振周波数
を平坦化していた。
【0006】このような小型化及び高精度の温度補償を
達成する温度補償型水晶発振器としては、特開平10−
28024号に示すような温度補償型水晶発振器が提案
されていた。この温度補償型水晶発振器は、単板状基板
の底面に開口形状が矩形状の枠状脚部とから成り、底面
に開口が矩形状で凹部状のキャビティー部を有した容器
体を用いていた。そして、容器体の表面に水晶振動子
を、容器体のキャビティー部内に制御回路を夫々振り分
けて実装していた。
【0007】図7〜9は、その従来の温度補償型水晶発
振器を示す図である。
【0008】従来の温度補償型水晶発振器は、容器体5
1、矩形状の水晶振動子52、発振制御用回路を構成す
るICチップ53及び金属製蓋体54とから主に構成さ
れている。
【0009】この温度補償型水晶発振器では、単板状の
セラミック基板55に、単板状のセラミック基板55の
底面周囲に形成した開口形状が矩形状の枠状脚部56を
一体的に形成した容器体51を用いていた。これによ
り、容器体51の底面にキャビティー部57が形成され
る。
【0010】容器体51の表面とキャビティー部57の
底面を仕切る単板状のセラミック基板55には、表面側
とキャビティー部57とを導通するビアホール導体58
が形成されており、その表面には金属製蓋体54を封止
するための封止導体パターン59が形成されている。ま
た、キャビティー部57の底面には、IC電極パッドを
含む所定配線パターン60が形成されている。さらに、
枠状脚部56の底面の例えば一対の長辺側端辺に、夫々
2つの外部端子電極61〜64が形成されている。ま
た、容器体1の一対の短辺の端面には底面にまで延びる
複数の凹み部を形成し、この凹み部の内壁面に温度補償
データ書き込み端子電極65〜68が形成されている。
【0011】そして、この容器体1の表面側に、水晶振
動子支持台69、70を介して短冊状の水晶振動子52
が導電性接着材71、72で導電的接合し、さらに、水
晶振動子52を気密的に封止するために封止用導体パタ
ーン59を用いて概略皿状の金属製蓋体54を一体的に
接合していた。
【0012】また、キャビティー部57には、ICチッ
プ53が実装されている。このICチップ53は、IC
電極パッドとバンプまたはボンディングワイヤを介して
接続されている。さらに、キャビティー部57内には充
填樹脂73が充填・硬化されている。これにより、IC
チップ53が完全に被覆され、耐湿性を向上させてい
る。
【0013】上述の構造において、容器体51の表面に
実装した水晶振動子52は、ビアホール導体58、58
を介してICチップ53と接続して、ICチップ53は
所定配線パターン60・・・を介して外部端子電極61
〜64、温度補償データ書き込み端子電極65〜68に
接続されている。
【0014】上述の温度補償型水晶発振器では、ICチ
ップ53に書き込むための書き込み端子電極65〜68
が、容器体51の一対の側面に形成されている。しか
し、実際には、書き込み端子電極65〜68は、容器体
51の側面から底面にかけて形成されている。
【0015】このような構造の水晶発振器は、以下の工
程によって製造される。
【0016】まず、容器体51、水晶振動子52、IC
チップ53などを用意する。
【0017】次に、容器体51の表面の支持台69、7
0に水晶振動子52を実装し、金属製蓋体54によっ
て、水晶振動子52を気密的に封止する。例えば、容器
体51の上面に予めシールリングを周設しておき、金属
製蓋体54を載置し、シーム接合する。
【0018】次に、容器体51の下部側キャビティー部
57内に、ICチップ53を実装する。具体的には、I
Cチップ53はキャビティー部57の底面に接合され、
ICチップ53とIC電極パッドを含む所定配線パター
ン60とをAuワイヤを介してボンディング接続する。
【0019】次に、キャビティー部57内に充填樹脂7
3を充填・硬化する。
【0020】その後、容器体51の外表に導出された書
き込み端子電極65〜68を用いて所定温度補償データ
をICチップ53に書き込み処理を行う。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述の温度補償型水晶
発振器では、容器体51のセラミック基板55によっ
て、水晶振動子52とICチップ53とを仕切るように
分離されており、夫々別個に実装されている。
【0022】しかし、先に実装した水晶振動子52の発
振特性が温度補償回路によって制御できない特性を有し
ていたり、発振不良があった場合には、容器体51の底
面のキャビティー部57内にICチップ53を実装し
て、外部端子電極61〜64を用いて測定して、初めて
水晶振動子52の不具合状態が判別できる。
【0023】従って、仮に水晶振動子52が不具合であ
った場合、容器体51に実装した水晶振動子52及びI
Cチップ53毎廃棄しなくてはならず、非常にコスト的
に不利であった。
【0024】また、水晶振動子52を容器体51に実装
した後、水晶振動子52の発振特性を測定するためのモ
ニタ電極パッドを、容器体51の外表面に形成しておく
ことも考えられる。しかし、最終的な温度補償型水晶発
振器においては、このモニタ電極パッドがプリント配線
基板に実装された後に、容器体51の外表面に露出され
ていると、外部からの不要な電気ノイズが加わらないよ
うに処理しなくてはならないという問題がある。
【0025】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、容器体に実装した水晶振動子
の特性を測定でき、且つ安定した所定発振が可能であ
り、しかも、ICチップの無駄を省き、且つICチップ
の安定した動作が可能で小型化な温度補償型水晶発振器
の製造方法を提供するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、下面にキ
ャビティー部を有し、上面に水晶振動子が実装される電
極パッドを、該キャビティー部の内表面にモニタ電極パ
ッドを設けた容器体を準備する工程と、前記容器体の上
面に水晶振動子を実装するとともに、該水晶振動子を前
記モニタ電極パッドに接続する工程と、前記モニタ電極
パッドを用いて前記水晶振動子の発振特性を測定しつ
つ、必要に応じて発振特性の調整を行う工程と、前記水
晶振動子を熱エージングする工程と、前記水晶振動子を
蓋体で気密封止する蓋体を被覆する工程と、前記キャビ
ティー部内にICチップを収容する工程と、前記ICチ
ップに前記水晶振動子の温度補償を行うための温度補償
データを書き込む工程とから成ることを特徴とする温度
補償型水晶発振器の製造方法である。
【0027】また、好ましくは、前記容器体の側面に
は、ICチップと接続し、温度補償データを書き込むた
めのIC制御端子電極が形成されている温度補償型水晶
発振器の製造方法である。
【0028】
【作用】本発明では、下面にキャビティー部が形成され
た容器体の上面側に水晶振動子が、キャビティー部内に
ICチップが夫々実装されている。即ち、容器体の厚み
方向に水晶振動子とICチップとが配置されているた
め、プリント配線基板上での実装面積を小さくすること
ができる小型な温度補償水晶発振器となる。
【0029】しかも、水晶振動子、ICチップが互いに
異なる収容領域に別々に配置されているため、水晶振動
子を長期にわたり安定した収容環境で維持できるので、
水晶振動子の発振動作の安定化が可能となる。
【0030】また、容器体の上面に実装した水晶振動子
の発振特性を測定するモニタ電極パッドが、キャビティ
ー部の内表面に形成されている。従って、モニタ電極パ
ッドが容器体の外表面に露出していないため、プリント
配線基板に温度補償型水晶発振器を実装した後に、外部
からの不要な電気ノイズや電気的な衝撃が加わらないこ
とからも水晶振動子の安定した動作が維持できる。
【0031】また、モニタ電極パッドを用いて容器体に
実装した水晶振動子単独の発振特性を、ICチップの実
装前に測定することができる。これにより、ICチップ
の実装前に水晶振動子の周波数の測定や調整が容易に行
え、且つ温度補償データによって補償し易い水晶振動子
の発振特性とすることができる。
【0032】尚、水晶振動子の実装にあたり、調整した
周波数の安定化のために、熱エージング工程を実施する
ものの、この熱エージング工程をICチップの実装前で
行える。これによって、ICチップにとって熱エージン
グ工程による不要な熱印加がないため、安定したICチ
ップの動作が可能になる。
【0033】また、水晶振動子の不具合によって、容器
体全体の廃棄を余儀なくされても、ICチップが未実装
状態であるため、ICチップの無駄な消費、その後の無
駄な製造工程を実施する必要がなくなる。
【0034】その製造方法は、まず、容器体の上面に水
晶振動子を実装し、水晶振動子の周波数調整を行い、周
波数安定化の熱エージング工程を行っている。そして、
水晶振動子の封止を行った後、ICチップを初めてキャ
ビティー部内に実装している。
【0035】即ち、水晶振動子の実装に必要な熱処理工
程が終了したのちに、ICチップが実装されるため、I
Cチップにかかる熱履歴回数を減少することができる。
【0036】このため、ICチップの動作信頼性を高め
ることができる。また、同時にICチップの電極と接続
部材(バンプやワイヤ)などの接合面で発生するカーゲ
ンダールボイド現象を有効に抑えることもできるため、
ICチップの接合状態も安定し、これによっても、IC
チップの安定した動作が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の温度補償型水晶発
振器の製造方法を図面に基づいて詳説する。
【0038】図1は本発明にかかる温度補償型水晶発振
器の断面図であり、図2は側面図であり、図3は蓋体を
省略した状態の上面図であり、図4は充填樹脂を省略し
た状態の下面図である。図5は、内部配線パターンを示
す概略平面図である。尚、図1は、図3のX−X線断面
を示している。
【0039】本発明にかかる温度補償型水晶発振器は、
上面(以下、表面という)が平坦で且つ下面(以下、底
面という)側に凹部状キャビティー部が形成された概略
直方体状の容器体1、矩形状の水晶振動子2、制御回路
を構成するICチップ3及び2つの電子部品素子4、
5、金属製蓋体6及び充填樹脂7とから主に構成されて
いる。
【0040】容器体1は、複数の略矩形状のセラミック
絶縁層1a、1b、異形状の開口を有する概略枠状セラ
ミック絶縁層1c、1dが一体的に積層されて構成され
ている。このセラミック絶縁層1a、1bによって、水
晶振動子2とICチップ3、電子部品素子4、5とを仕
切る仕切部8となり、また、セラミック絶縁層1c、1
dによって枠状脚部9となる。この枠状脚部9によっ
て、仕切部8の底面に、該底面と枠状脚部9とに囲まれ
た凹部状のキャビティー部10が構成される。
【0041】そして、容器体1の底面の4つの隅部に
は、各々外部端子電極11〜14が形成されている。ま
た、容器体1の一対の長辺側側面には、ICチップ3に
必要な温度補償データや制御のため各種情報を書き込む
ための複数のIC制御端子電極15〜18が形成されて
いる。
【0042】容器体1の表面、即ち、仕切部8の表面に
は、その外周を取り囲むように封止用導体パターン19
が形成されており、また、容器体1表面の長手方向の一
端部寄りに水晶振動子2と接続するための水晶振動子用
電極パッド20、21が並設されている。また、上述の
水晶振動子用電極パッド20、21上には水晶振動子2
を容器体1の表面との間に所定間隔を形成するための接
続用バンプ22、23が形成されている。尚、本発明で
は、接続用バンプ22、23を含めて水晶振動子2が実
装される電極パッドとしている。
【0043】また、容器体1表面の長手方向の他端部寄
りに、水晶振動子2の他方端部側を支持する保持用バン
プ24が形成されている。
【0044】また、セラミック絶縁層1aには、水晶振
動子用電極パッド20、21と接続する2つのビアホー
ル導体25、26(尚、26は図では省略する)が形成
され、セラミック絶縁層1bには、キャビティー部10
の底面に導出する第2のビアホール導体27、28が形
成され、さらに、セラミック絶縁層1aと1bとの層間
には両ビアホール導体25と27、26と28とを接続
する内部配線パターン29、30が形成されている。
【0045】また、セラミック絶縁層1bの底面側主面
には、ICチップ3と上述のIC制御端子電極15〜1
8とを接続し、また、ICチップ3と電子部品素子4、
5とを接続し、さらにICチップ3、電子部品素子4、
5と外部端子電極11〜14と接続する各種配線パター
ン31・・・が形成されている。尚、キャビティー部1
0の底面領域に各種配線パターン31の一部を構成する
IC電極パッド32・・・、素子電極パッド33・・・
が形成されている。尚、第2のビアホール導体27、2
8は、直接または所定配線パターン31を介して、IC
チップ3の入力電極に接続するが、同時に、キャビティ
ー部10の底面にはモニタ電極パッド34、35が形成
されている。
【0046】以上のように、容器体1の内部には、一方
端が表面に、他端がキャビティー部10内に導出される
ビアホール導体25、内部配線パターン29、ビアホー
ル導体27及びビアホール導体26、内部配線パターン
30、ビアホール導体28からなる導電経路が形成され
ることになる。
【0047】尚、外部端子電極11〜14の構造につい
ては、容器体1の底面の4隅部に形成した平面部11a
〜14aと、セラミック絶縁層1c、1dの4つの角部
を厚み方向に概略1/4円形状の切り欠いた凹部の内壁
に形成した端面部11b〜14bとから構成されてい
る。また、グランド電位の外部端子電極13は、容器体
1の表面に形成した封止用導体パターン19と接続し、
金属製蓋体6にシールド効果を達成させている。このた
め、グランド電位の外部端子電極13に関しては図のよ
うにセラミック絶縁層1a〜1dの全てを貫通するビア
ホール導体及び配線パターンによって、封止用導体パタ
ーン19と接続したり、また、外部端子電極13の端面
部13bを容器体1の表面にまで延出して、封止用導体
パターン19と接続したりする。
【0048】また、IC制御端子電極15〜18は、セ
ラミック絶縁層1a、1dには形成されておらず、セラ
ミック絶縁層1a、1dに挟まれた中間層、例えばセラ
ミック絶縁層1b、1c部分の長辺の端面に形成されて
いる。従って、図2に示すように、IC制御端子電極1
5〜18(図2では15、16)は、容器体1の側面で
底面及び表面に接することが一切なく形成されている。
これは、容器体1の表面側においては表面側に形成され
た封止用導体パターン19との短絡を避け、また、容器
体1の底面側においてはプリント配線基板に半田接合し
た時、プリント配線基板の配線パターンと短絡を避ける
ためである。さらに、IC制御端子電極15〜18は、
セラミック絶縁層1b、1cの長辺側端面に凹み部を形
成して、この凹み部の内壁面に形成されていることが望
ましい。これにより、外部要因、例えば、温度補償型水
晶発振器をプリント配線基板上に搬送する場合の搬送手
段などがIC制御端子電極15〜18に接触し、ICチ
ップ3に書き込まれた温度補償データが変動し、温度補
償動作に誤動作が発生しないようにしている。
【0049】上述の容器体1は、セラミック絶縁層1a
〜1dとなるセラミックグリーンシートを用いて形成す
る。具体的には、絶縁層1aとなる矩形状セラミックグ
リーンシートに例えば第1ビアホール導体25、26と
なる貫通孔を形成し、モリブデンやタングステンなどの
高融点金属ペーストで貫通孔を充填する。同時に、表面
に水晶振動子用電極パッド20、21となる導体膜、バ
ンプ22〜24となる導体膜、封止用導体パターン19
となる導体膜を上述の導電性ペーストの印刷により形成
する。
【0050】また、絶縁層1bとなる矩形状セラミック
グリーンシートに第2ビアホール導体27、28となる
貫通孔及びIC制御端子電極15〜18が形成される凹
み部を形成し、上述の高融点金属ペーストで該貫通孔を
充填し、該凹み部の内壁面に導体膜を形成する。同時
に、このグリーンシートのキャビティー部10の底面と
なる面に、IC電極パッド32、素子電極パッド33、
モニタ電極パッド34、35及びIC電極パッド32、
素子電極パッド33と各端子電極11〜18とを接続し
所定回路網を構成する各種配線パターン31となる導体
膜を形成する。
【0051】また、セラミック絶縁層1a又はセラミッ
ク絶縁層1bとなるグリーンシートのいずれかに、その
接合面に、第1のビアホール導体25、26と第2のビ
アホール導体27、28とを接続する内部配線パターン
29、30となる導体膜を、上述の高融点金属ペースト
の印刷により形成する。
【0052】また、セラミック絶縁層1cとなる異形状
の開口を有する枠状セラミックグリーンシートに、外部
端子電極の端面部11b〜14b及びIC制御端子電極
15〜18となる凹み部を形成し、その凹み部の内壁表
面を上述の高融点金属ペーストで外部端子電極の端面部
11b〜14b及びIC制御端子電極15〜18となる
導体膜を形成する。
【0053】また、セラミック絶縁層1dとなる異形状
の開口を有する枠状セラミックグリーンシートに、外部
端子電極11〜14の端面部11b〜14bとなる凹み
部を形成し、その凹み部の内壁表面を上述の高融点金属
ペーストで外部端子電極11〜14の端面部11b〜1
4bとなる導体膜を形成する。同時に、このグリーンシ
ートの底面となる面の四隅部に概略矩形状の外部端子電
極11〜14の平面部11a〜14aとなる導体膜を形
成する。尚、概略矩形状の平面部11a〜14aは、4
つの隅部の凹み部に形成される端面部11b〜14bに
導通するように延出されて形成されている。
【0054】次に、このような各グリーンシートを積層
・圧着した後、焼成処理を行う。特に、容器体1の表面
に水晶振動子2を実装し、キャビティー部10にICチ
ップ3を実装するため、両面の平坦度が重要である。圧
着工程においては、容器体1の表面を基準面としてプレ
スを行うが、キャビティー部10の底面領域にも均一な
圧力でプレスを行うために、例えばキャビティー部10
に補助充填部材を充填したり、また、プレス先端面が平
坦な上パンチが凸状の治具でプレスを行ったり、セラミ
ック絶縁層1a、1bとセラミック絶縁層1c、1dと
を分けてプレスを行い、その後両者をプレスにより圧着
を行う。
【0055】次に、容器体1の表面に露出する外部端子
電極11〜14、IC制御端子電極15〜18、封止用
導体パターン19、水晶振動子用電極パッド20、2
1、IC電極パッド32・・・、素子電極パッド33・
・・、モニタ電極パッド34、35、各種配線パターン
31、バンプ22〜24上にNiメッキ、フラッシュ金
メッキなどを施して、容器体1が達成される。
【0056】これにより、容器体1の内部に形成される
ビアホール導体25〜28及び配線パターン29、31
は、モリブデンやタングステンなどの高融点金属導体か
らなり、容器体1の表面に露出される各電極11〜1
8、封止用導体パターン19、各電極パッド20、2
1、32・・・、33・・・、モニタ電極パッド34、
35及び各種配線パターン31は、高融点金属導体上に
Ni層、金層の多層構造となる。
【0057】尚、グランド電位となる外部端子電極13
と封止用導体パターン19との接続構造によって、例え
ば、セラミック絶縁層1a〜1dを貫くビアホール導体
及び内部配線パターンを、上述のビアホール導体形成及
び配線パターン形成時に同時に形成したり、また、例え
ばセラミック絶縁層1a、1bの1つの角部のみにも、
凹み部を形成し、端面部13bを延出させるよう導体膜
を形成すればよい。これは、グランド電位に限らず、例
えば大きな電流が流れ得るVCCの端子電極、例えば1
1において、所定配線パターン31に接続させるにあた
り、セラミック絶縁層1c、1dの1つの角部のみなら
ず、枠状脚部9内にビアホール導体を形成して、互いに
接続させるようにしてもよい。
【0058】また、容器体1の表面において、水晶振動
子用電極パッド20、21上に接続用バンプ22、2
3、他方端部側に保持用バンプ24を、導電性ペースト
の重ね印刷により形成したが、Ag粉末を含む導電性ペ
ーストの塗布・焼き付けやAg粉末を含む樹脂ペースト
の塗布・硬化などにより形成してもよい。また、接続用
バンプ22、23を所定高さとするために複数回の塗布
を行えばよい。好ましくは、容器体1の表面から接続用
バンプ22、23の頂点部分までの高さは、例えば15
〜20μmであり、保持用バンプ24の頂点部分までの
高さは、接続用バンプ22、23よりも例えば5〜10
μm程度低い値となっている。
【0059】さらに、封止用導体パターン19上に、概
略矩形状の金属枠体であるシールリング36を接合す
る。シールリング36は42アロイ、コバール、リン青
銅などからなり封止用導体パターン19の形状に対応す
る構造となっている。このシールリング36は封止用導
体パターン19にろう付けによって接合されている。
【0060】上述のような容器体1の表面には、水晶振
動子2が配置されている。水晶振動子2は、所定カッ
ト、例えばATカットされた矩形状の水晶板2aの両主
面に形成された振動電極2b、2c、該振動電極2b、
2cから一方他端部に延出された島状の引出電極部2
d、2eとから構成されている。尚、図3において下面
側の振動電極2c及び引出電極2eは点線で示す。この
引出電極2d、2eは、水晶振動子用電極パッド20、
21と導電性接着材2f、2gを介して接続するもので
ある。
【0061】また、振動電極2b、2c及び引出電極2
d、2eは、水晶板2aの両面に下地としてCrやN
i、表面層としてAgやAuなどの導電性材料の蒸着、
スパッタリングなどの薄膜技法により被着形成する。
【0062】容器体1の表面側に実装された水晶振動子
2は金属製蓋体6によって気密的に封止されている。金
属製蓋体6は、コバールや42アロイなどの金属材料か
らなり、例えば0.1mmの厚みであり、容器体1の表
面の封止用導体パターン19にろう付けされた枠状のシ
ールリング36と密接するように溶接・接合される。
尚、金属製蓋体6の外表面側主面にはNi、アルミニウ
ム等を被着する。これは、溶接時にろう材が融け表面側
主面に回り込まないようにして、安定かつ強固な溶接・
接合できるようにするものである。
【0063】容器体1のキャビティー部10の底面に
は、発振を制御する制御回路を構成するICチップ3が
実装されている。ICチップ3は、例えば3次の曲線で
示される固有温度周波数特性による水晶振動子2の周波
数変動を、常温を含む広い温度範囲で平坦化するように
制御して発振出力するものである。具体的には、シリコ
ンチップに周知のPNドープにより、発振回路を構成す
る発振インバータ、負荷容量成分、帰還抵抗に加え、水
晶振動子2の固有温度周波数特性を平坦化するために必
要な温度補償データを記憶するメモリ部、周囲の温度検
知する感温センサ部、バリキャップダイオード、所定温
度補償データに基づいて所定電圧に変換してバリキャッ
プダイオードに供給するDA変換手段、外部から書き込
まれる信号をメモリ部に保持するAD変換手段、これら
の動作を制御するプロセッサー部などから構成されてい
る。
【0064】このようなICチップ3には、例えば、電
源電圧が供給されるVCC端子、グランド電位となるG
ND端子、水晶振動子2と接続される水晶接続端子、発
振出力を行うOUT端子、外部から周波数の調整を可能
とするVCON端子、補償データ書き込みのために用い
る例えば4つのデータ書き込み制御端子とを有してい
る。
【0065】ICチップ3のVCC端子(電源部)は、
所定IC電極パッド32、所定配線パターン31を介し
て外部端子電極11に導出されている。また、OUT端
子は、所定IC電極パッド32、所定配線パターン31
を介して外部端子電極12に導出されている。
【0066】また、GND端子(一種の電源部)は、所
定IC電極パッド32、所定配線パターン31を介して
外部端子電極13に導出されている。VCON端子は所
定IC電極パッド32、所定配線パターン31を介して
外部端子電極14に導出されている。また、2つの水晶
接続端子は、所定ICパッド32、所定配線パターン3
1やモニタ電極34(35)、第2のビアホール導体2
7、28、内部配線パターン29、30、第1のビアホ
ール導体25、26からなる導電経路を介して容器体1
の表面の電極パッド20、21に各々導出されている。
さらに、4つのデータ書き込み制御端子は、所定IC電
極パッド32、所定配線パターン31を介して各々IC
制御端子電極15〜18に導出されている。
【0067】これらの各端子は例えばICチップ3の実
装面上にアルミ電極として形成されている。尚、各アル
ミ電極上に金や半田などのバンプを形成しておき、上述
のIC電極パッド32・・・に超音波ボンディングや導
電性フィラーを用いたボンディングなどによって接合及
び接続される。尚、ICチップ6の上面側に各アルミ電
極を形成し、例えばボンディングワイヤを介してIC電
極パッド32・・・に接続しても構わないが、キャビテ
ィー部10の形状が大きくならないよう留意する必要が
ある。
【0068】電子部品素子4、5は、例えばチップ状コ
ンデンサである。例えば、電子部品素子4、5は、一対
の素子電極パッド33、33間に、Ag粉末を含む導電
性樹脂接着材を介して接合される。
【0069】電子部品素子4であるコンデンサは、IC
チップ3とOUTとなる外部端子電極12との間で、一
方がグランド電位となるように接続される。これは、出
力信号中にノイズとなる直流成分を除去するものであ
る。
【0070】また、電子部品素子5であるコンデンサ
は、ICチップ3とVCCとなる外部端子電極11との
間に接続され、VCCとなる外部端子電極11に供給さ
れる電源電圧に重畳する高周波ノイズを除去するもので
ある。
【0071】そして、キャビティー部10内には、この
ICチップ3と2つ電子部品素子4、5とがキャビティ
ー部10の形状に応じて、最も実装スペースを最小にす
るように並設されている。
【0072】例えば、図4に示すよう、例えば、平面形
状がICチップ3の容器体1の短辺の幅の中心軸上に、
平面形状の小さい電子部品素子4、5が並設されてい
る。即ち、図中、電子部品素子4、ICチップ3、電子
部品素子5の順に配置され、電子部品素子4、ICチッ
プ3、電子部品素子5の全体の配置形状が概略十字形状
となっている。
【0073】しかも、キャビティー部10の平面開口
(底面)形状は、電子部品素子4、ICチップ3、電子
部品素子5の全体の配置構造に略相似関係の概略十字形
状となっている。
【0074】例えば、キャビティー部10は、矩形状の
中心部10eから各辺に向かって、且つ、容器体1の4
つの隅部に形成された外部端子電極11〜14の隣接し
あう領域間に延出する張出部10a〜10dが形成され
ており、これにより、概略十字形状となっている。そし
て、張出部10aに電子部品素子5が、張出部10cに
電子部品素子4が主に配置されている。中央部10e及
び張出部10b、10d部分にICチップ3が配置され
ている。即ち、キャビティー部10は外部端子電極11
〜14の配置箇所を避けて、キャビティー部10に配置
するICチップ3及び電子部品素子4、5の配置形状を
考慮して、最も小型化及び外部端子電極11〜14の接
合強度の維持が可能な形状となっている。
【0075】また、キャビティー部10には、上述のI
Cチップ3、電子部品素子4、5を強固に接合させ、ま
た、耐湿信頼性を向上させるために、充填樹脂7が充填
形成されている。充填樹脂7は、例えば、少なくとも2
種類の充填樹脂から成り、例えばキャビティー部10底
面側に主に充填・硬化される樹脂層7aと、該樹脂層7
a上に充填・硬化される樹脂層7bである。具体的に、
キャビティー部10の底面側に充填・硬化される収縮率
が比較的大きい樹脂材料で構成される。一般にアンダー
フィル樹脂と言われるエポキシ樹脂などの樹脂成分が多
い材料である。この樹脂層7aは、少なくともICチッ
プ3の上面を完全に被覆する程度に充填・硬化されてい
る。
【0076】即ち、ICチップ3、電子部品素子4、5
とキャビティー部10の底面との間に充填された樹脂層
7aの収縮によって発生する応力によって、両者の接合
強度が向上する。しかも、ICチップ3を完全に覆うよ
うに形成された樹脂層7aの収縮によって発生する応力
が、ICチップ3に向かって発生する。これにより、応
力がICチップ3の上面側からキャビティー部10の底
面側に押しつけるように働き、キャビティー部10の底
面に接合したICチップ3の接合強度が向上する。
【0077】また、樹脂層7bは、収縮応力の大きい樹
脂層7aによって、ICチップ3や電子部品素子4、5
を被覆する樹脂層7aの膜厚が薄くなってしまい、その
結果、耐湿性などが充分に得られないという問題を解消
するために充填・硬化されるものである。これにより、
キャビティー部10内に実装したICチップ3や電子部
品素子4、5の接合強度が向上し、また、耐湿性信頼性
が向上する。
【0078】尚、充填樹脂7は、キャビティー部10の
開口面から突出させないようにする。
【0079】これは、温度補償型水晶発振器を安定して
プリント配線基板に配置するためである。
【0080】本発明において、容器体1の底面側にキャ
ビティー部10が形成されており、この容器体1の表面
に水晶振動子2が実装されており、容器体1の底面のキ
ャビティー部10にICチップ3が実装されている。
尚、このキャビティー部10には、同時に電子部品素子
4、5が配置されている。
【0081】即ち、水晶振動子2は、容器体1の表面
と、シールリング36と金属製蓋体6とに囲まれた気密
領域に単独に配置され、ICチップ3は容器体1のキャ
ビティー部10内の領域とに実装されており、両者が全
く異なる領域に配置されている。
【0082】従って、水晶振動子2の動作環境が、経時
的に変動しないため、水晶振動子2の安定的な動作が図
れる。
【0083】また、水晶振動子2とICチップ3とが容
器体1の仕切り部8を介して、装置の厚み方向に積層さ
れて配置されているため、温度補償型水晶発振器のプリ
ント配線基板への実装面積も小さくなる。
【0084】また、キャビティー部10の内部に、実装
された水晶振動子2に、第1のビアホール導体25、2
6、内部配線パターン29、30、第2のビアホール導
体27、28の導電経路を介して接続されるモニタ電極
パッド34、35が形成されている。
【0085】即ち、容器体1の外表面にモニタ電極パッ
ド34、35が露出することがない。これにより、プリ
ント配線基板上に温度補償型水晶発振器を接合した後
に、外部からの不要な電気ノイズや電気的な衝撃、浮遊
容量などが加わらないため、水晶振動子2の安定した動
作が維持できる。しかも、図4、図5に示すように、I
Cチップ3によって、モニタ電極パッド34、35が隠
蔽されておれば、ICチップ3の本体が実質的にグラン
ド電位化されていることから、プリント配線基板とモニ
タ電極パッド34、35に発生する浮遊容量を遮断する
ことができるため、例えば、充填樹脂7の外表面にシー
ルド電極が不要となり、プリント配線基板上の配線パタ
ーンの引き回し設計が自由に行えることにもなる。
【0086】また、モニタ電極パッド34、35を用い
て容器体1に実装した水晶振動子2単独の発振特性を、
ICチップ3の実装前に測定することができる。これに
より、水晶振動子2の周波数変動の調整が容易に行え、
特に、温度補償データによって補償し易い水晶振動子2
の発振特性とすることができる。
【0087】また、水晶振動子2の発振不具合によっ
て、容器体1全体を廃棄しなくてはならない場合でも、
ICチップ3が容器体1に未実装状態であるため、IC
チップ3を無駄にすることがない。これにより、全体と
して安価な温度補償型水晶発振器となる。
【0088】また、ICチップ3の動作に関して、水晶
振動子2の調整した周波数の安定化のために、熱エージ
ング工程を実施するものの、この熱エージング工程で
は、ICチップの実装する必要がない。これは、上述の
ように、水晶振動子2の発振特性を測定するモニタ電極
パッド34、35がキャビティー部10内に延出されて
いるためである。従って、ICチップ3への熱エージン
グ工程などの不要な熱印加がないため、安定したICチ
ップの動作が可能になる。
【0089】次に、上述の温度補償型水晶発振器の組立
方法を図6の工程図を用いて説明する。
【0090】まず、図6の(a)工程である容器体1を
形成する。詳細な構造及びその形成方法については、上
述した通りである。尚、容器体1の表面には、シールリ
ング36がろう付けなどにより接合しておいても構わな
い。
【0091】同時に、図6の(b)工程である水晶振動
子2の選別工程を行う。即ち、水晶振動子2はカット角
の微小な変動により周波数特性が大きく変化してしま
う。従って、ICチップ3によって温度補償が可能な水
晶振動子、周波数のバラツキによるランク分けなどが行
われる。
【0092】次に、図6の(c)工程である選別されて
所定特性を満足する良品の水晶振動子2を容器体1表面
に実装する。具体的には、容器体1の表面の水晶振動子
用電極パッド20、21上に形成した接続用バンプ2
2、23と、水晶振動子2の引出電極部2d、2eとが
合致するように位置決め載置し、引出電極部2d、2e
と電極パッド20、21とをAg等の導電性接着材2
f、2gを用いて両者を接合する。尚、水晶振動子5の
他端側の下面は、保持用バンプ24上に載置されて接合
が行われるが、この時、導電性接着材の硬化時に収縮応
力が働き、水晶振動子2の他端側先端を持ち上がり、容
器体1の表面との間に、接続用バンプ22、23の高さ
に相当する間隙が形成されることになる。
【0093】これにより、水晶振動子2の振動電極2
b、2cは、電極パッド20、21、第1のビアホール
導体25、26、内部配線パターン29、30及び第2
ビアホール導体27、28を介して、キャビティー部1
0の底面に形成した所定配線パターン31及びモニタ電
極パッド34、35に導出されることになる。
【0094】次に、図6の(d)工程である水晶振動子
2の周波数の測定を行う。具体的には、キャビティー部
10の底面に形成されたモニタ電極パッド34、35に
周波数測定装置の測定用端子(プローブ)を接触させ、
水晶振動子2を所定発振させて、周波数を測定する。
【0095】次に、図6の(e)工程である水晶振動子
2の周波数の調整を行う。具体的には、容器体1に接合
された水晶振動子2の上面側の振動電極2b上に、Ag
などの金属の蒸着を行い、実質的に振動電極2bの質量
を変動させて発振周波数の調整を行う。この時、周波数
を調整して、ICチップ3で温度補償が行い易いよう、
例えば、常温での周波数が、要求される周波数に設定し
たりする。これにより、ICチップ3の温度補償動作の
信頼が向上する。また、補償データの情報量が非常に小
さくて済み、このデータを記憶するメモリ部の小容量化
によりICチップ3の小型化、低コストに有利である。
【0096】尚、蒸着装置の構造次第で、図6の(d)工
程である水晶振動子2の周波数の測定と(e)工程であ
る水晶振動子2の周波数の調整を同時に行うこともでき
る。
【0097】次に、図6の(f)工程である水晶振動子
2の周波数特性の安定化を行う。具体的には、水晶振動
子2が接合した容器体1全体を、150〜250℃で熱
処理を行う。この熱処理を一般に熱エージングという。
この熱エージングにより、振動電極2b上に被着した周
波数調整用の蒸着物を安定化させる。これにより、水晶
振動子2の周波数特性が安定化する。また、水晶振動子
2を接合する導電性ペーストなどに含まれている溶剤な
どの不純物を揮発させる。これは、水晶振動子2を収容
する環境が経時的に変動しないようにするためであり、
長期にわたり水晶振動子2の所定発振動作の安定化が図
れる。
【0098】この工程では、金属製蓋体6が被覆される
前に行われる。これは、不純物を水晶振動子2の収納領
域から外部に完全に揮発させるためである。また、IC
チップ3がキャビティー部10に実装される前に行われ
る。これは、ICチップ3の動作信頼性を低下させる原
因である熱印加の回数を減少させるためである。これに
より、ICチップ3も同時に動作信頼性が向上する。
【0099】次に、図6の(g)工程である金属製蓋体
6による水晶振動子2の被覆を行う。
【0100】具体的には、容器体1の表面に周設したシ
ールリング36上に、金属製蓋体6を載置し、金属製蓋
体6の周囲をシーム溶接用のローラー電極(図示せず)
で、溶接電流を印加しながら接触移動させて両者を溶接
する。この時、容器体1表面、シールリング36及び金
属製蓋体6によって囲まれる水晶振動子2の収容領域が
所定雰囲気になるようにする。また、その後、必要に応
じて熱エージング処理を再度行う。これは、先の熱エー
ジング工程からこの工程にかけて、収容領域内の不純物
などが侵入してしまうことが考えられ、このような不純
物などを金属製蓋体6の内表面に付着固定されて、収容
領域が所定雰囲気に保たれるようにするためである。
【0101】また、この工程が終了したのち、気密領域
に収容された水晶振動子2の最終的な発振特性を、キャ
ビティー部10の底面に形成したモニタ電極パッド3
4、35で測定しておくことが望ましい。これは最終工
程の温度補償データを書き込むにあたり、書き込むべき
データの判断材料とするためである。
【0102】次に、図6の(h)の工程であるICチッ
プ3の前処理を行う。この前処理とは、ICチップ3の
接合方法によっては省略できる。本実施では、ICチッ
プ3をバンプを介してキャビティー部10底面のIC電
極パッド32・・・に接合するため、この工程でバンプ
を形成する。例えば、ICチップ3の実装面の各入出力
部のアルミ電極上に、Auワイヤなどを用いてAuバン
プを形成しておく。
【0103】尚、アルミ電極上Auバンプを形成した状
態で、高い熱印加を施すと、AlとAuの拡散スピード
の差によりカーゲンダールボイド現象が発生し、Alと
Auとの接合界面における接続強度が低下するが、上術
のように、熱エージング工程または熱エージング処理を
既に完了しているため、このような問題が起こらない。
【0104】次に、図6の(i)工程であるICチップ
3をキャビティー部10内に実装を行う。尚、同時に電
子部品素子4、5の実装も行う。
【0105】ICチップ3の実装は、ICチップ3に形
成した各Auバンプと各IC電極パッド32・・・とが
合致するように、ICチップ3を位置決め載置し、その
後、ICチップ3に超音波などを印加して互いに融着さ
せる。
【0106】また、電子部品素子4、5の接合は、素子
電極パッド33・・・・にAg粉末などを含む導電性樹
脂ペーストを塗布し、電子部品素子4、5を載置し、導
電性樹脂ペーストをキュアー処理して硬化する。
【0107】このキュアー処理時の熱をICチップ3に
印加させたくない場合には、電子部品素子4、5を実装
した後、ICチップ3を実装すればよい。
【0108】次に、図6の(j)工程であるキャビティー
部10内に充填樹脂7を充填・硬化する。
【0109】具体的には、ICチップ3や電子部品素子
4、5の全体を一般にアンダーフィルと言われる樹脂材
料で完全に覆い硬化し樹脂層7aを形成し、続いてこの
樹脂層7a上に耐湿性に優れたエポキシ樹脂を充填・硬
化して樹脂層7bを形成する。
【0110】この工程により、1バンプあたり60g重
程度の強度しかない接合強度が、このアンダーフィルを
特にICチップ3の上面にまで被覆されるように形成す
ることにより、飛躍的に向上する。
【0111】次に図(6)の(k)の工程であるICチッ
プ3へのデータ書き込み工程である。
【0112】書き込むデータとは、容器体1の表面に実
装されている水晶振動子2の周波数特性に応じて、常温
を含む広い温度範囲で発振周波数を平坦化するデータ
と、必要に応じ、このデータを処理するプログラムなど
のデータである。
【0113】具体的には、容器体1側面の凹部の内壁に
形成されたIC制御端子電極15〜18に、例えば、メ
モリーライタ装置のプローブを接触させて、所定データ
を書き込む。
【0114】尚、必要に応じて、書き込みによって記憶
された補償データに基づいて、温度変化による周波数補
償状態を確認し、再度修正が必要な場合、修正補償デー
タを書き込んでも構わない。
【0115】温度補償動作によっては、書き込むデータ
は異なり、例えば、所定温度における水晶振動子2の発
振周波数を、基準周波数からの変動量に応じて、バリキ
ャップダイオードの動作制御によって補正するためのデ
ータである。即ち、感温手段による周囲温度に基づい
て、周波数変位量を補正するために、バリキャップダイ
オードの容量を制御する電圧を適正化するデータであ
る。これにより、水晶振動子2が有する固有の温度周波
数特性は、常温を含む広い温度範囲で平坦化されること
になる。
【0116】上述の製造方法では、図6の(a)工程で
水晶振動子2を実装し、図6の(c)〜(f)の工程で水
晶振動子2の周波数測定、調整を行い、さらに、周波数
の安定化の熱エージング工程を行っている。その後、図
6の(g)の工程で水晶振動子2の封止を行った後、図
6の(i)工程で初めて、ICチップ3をキャビティー
部10内に収容・実装している。
【0117】従って、少なくともICチップ3を実装す
る際には、水晶振動子2の発振周波数の特性の安定化な
どに必要な熱印加工程は終了しており、ICチップ3に
かかる熱履歴回数を減少できる。これにより、ICチッ
プ3の動作信頼性が向上する。
【0118】また、上述の実装順により、ICチップ3
のアルミ電極とAuバンプとの接合部分で発生するカー
ゲンダールボイド現象の発生を抑えることができ、IC
チップ3の安定した動作及び強固な接合が達成できる。
【0119】また、キャビティー部10の底面に形成し
たモニタ電極パッド34、35によって、容器体1に実
装した水晶振動子2の発振特性を、ICチップ10の実
装前であれば、各工程後においても測定することができ
る。各工程後の発振特性の結果次第、水晶振動子2のみ
を実装した状態で容器体1を廃棄できるため、ICチッ
プ3の無駄な消費がなくなり、製造方法の全体をとおし
て無駄な作業がなくなり、全体的として、非常に安価な
製造方法となる。
【0120】また、温度補償に必要なデータを書き込む
際に、ICチップ3が実装される前であって、容器体1
に実装された水晶振動子2の純粋な発振特性(周波数特
性)を、キャビティー部10の底面に形成したモニタ電
極パッド34、35を用いて測定することができる。こ
のため、予め温度補償に必要とすされるデータを認識す
ることもでき、ICチップ3が実装される後、ICチッ
プ3に書き込まれる温度補償に必要なデータ書き込み工
程が非常に効率よく行えることになる。
【0121】尚、上述の実施例では、ICチップ3を容
器体1のIC電極パッド32・・・に接続する方法とし
ては、バンプを用いた超音波融着でおこなっているが、
その他に導電性接着材を介在させて接続してもよい。ま
た、ICチップ3の入出力部の形成位置を上面側にし
て、ボンディングワイヤを用いて接続してもよい。
【0122】この場合、充填樹脂7に、収縮率の大きい
樹脂を避けるべきである。これは、ワイヤが収縮応力に
よって倒れたりすることを防止するためである。即ち、
本実施例であっても、充分なキャビティー部10内でI
Cチップ3を充分な強度で接合できるのであれば、あえ
て充填樹脂7を多層構造とせず、主に耐湿性を重視した
1種類の樹脂材料で充填樹脂を形成してもよい。
【0123】また、容器体1の仕切り部8を多層構造と
しているが、水晶振動子2の収納領域と、ICチップ3
の収納領域(キャビティー部)との間のリークが完全に
防止できるのであれば、仕切り部8を単板上基板で構成
しても構わない。この場合には、IC制御端子電極15
〜18が容器体1の表面及び底面に隣接しないようにす
ることが重要であるため、枠状脚部9を多層構造とす
る。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、容器体の表面に水晶振
動子を実装し、底面側にICチップを実装しているた
め、表面面積の小さい小型な温度補償水晶発振器とな
る。
【0125】また、水晶振動子とICチップとを全く異
なる領域に収納することができるため、水晶振動子の発
振動作を長期にわたり安定させることができる。
【0126】また、水晶振動子の発振特性を測定するモ
ニタ電極パッドがキャビティー部の底面に形成され、容
器体の外表面に露出していない。このため、水晶振動子
が外部と遮断されることからも、外部要因による動作不
良は発生しない。
【0127】また、モニタ電極パッドを用いることによ
り、水晶振動子単独の発振特性を、ICチップの実装前
に測定することができる。水晶振動子の周波数調整や温
度補償データの選択が非常に簡単になる。
【0128】水晶振動子の発振特性の不良を製造工程中
に簡単に検出できるため、ICチップの無駄な消費、無
駄な製造工程の未実施により、安価な温度補償型水晶発
振器となる。
【0129】また、容器体の表面に水晶振動子を実装し
た後に、ICチップを実装している。従って、水晶振動
子の実装に必要な熱処理が、ICチップに印加されず、
ICチップの動作信頼性や実装信頼性を高めることがで
きる。これによっても、ICチップの安定した動作が可
能となる。
【0130】よって、小型で、且つ発振動作、ICチッ
プによる温度補償動作が安定化し、安定した所定発振が
可能で、安価な温度補償型水晶発振器の製造方法とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる温度補償型水晶発振器の断面図
である。
【図2】本発明にかかる温度補償型水晶発振器の側面図
である。
【図3】本発明にかかる温度補償型水晶発振器の蓋体省
略した状態の上面図である。
【図4】本発明にかかる温度補償型水晶発振器の充填樹
脂を省略した下面図である。
【図5】内部配線パターンを示す概略平面図である。
【図6】製造工程を示す工程流れ図である。
【図7】従来の温度補償型水晶発振器の断面図である。
【図8】従来の温度補償型水晶発振器の省略した上面図
である。
【図9】従来の温度補償型水晶発振器の下面図である。
【符号の説明】
1・・容器体 2・・水晶振動子 3・・ICチップ 4、5・・電子部品素子 6・・・金属製蓋体 7・・・充填樹脂 10・・・キャビティー部 11〜14・・・外部端子電極 15〜18・・・IC制御端子電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 5/32 H03H 3/02 H03H 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面にキャビティー部を有し、上面に水
    晶振動子が実装される電極パッドを、該キャビティー部
    の内表面にモニタ電極パッドを設けた容器体を準備する
    工程と、 前記容器体の上面に水晶振動子を実装するとともに、該
    水晶振動子を前記モニタ電極パッドに接続する工程と、 前記モニタ電極パッドを用いて前記水晶振動子の発振特
    性を測定しつつ、必要に応じて発振特性の調整を行う工
    程と、 前記水晶振動子を熱エージングする工程と、 前記水晶振動子を蓋体で気密封止する蓋体を被覆する工
    程と、 前記キャビティー部内にICチップを収容する工程と、 前記ICチップに前記水晶振動子の温度補償を行うため
    の温度補償データを書き込む工程とから成ることを特徴
    とする温度補償型水晶発振器の製造方法。
  2. 【請求項2】前記容器体の側面には、ICチップと接続
    し且つ温度補償データを書き込むためのIC制御端子電
    極が形成されていることを特徴とする請求項1記載の温
    度補償型水晶発振器の製造方法。
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