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JP3394003B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP3394003B2
JP3394003B2 JP5933999A JP5933999A JP3394003B2 JP 3394003 B2 JP3394003 B2 JP 3394003B2 JP 5933999 A JP5933999 A JP 5933999A JP 5933999 A JP5933999 A JP 5933999A JP 3394003 B2 JP3394003 B2 JP 3394003B2
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Japan
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scan
plasma display
pulse
display panel
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邦啓 美馬
邦夫 関本
克己 足達
功 川原
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルに高品質な映像を表示させるためのプラズマ
ディスプレイパネルの駆動方法に関する。 【0002】 【従来の技術】現在フラットディスプレイデバイスとし
てプラズマディスプレイパネルが注目され、映像を高画
質に表示するプラズマディスプレイ駆動方法の開発が進
められている。図9はプラズマディスプレイパネルの上
部38および下部39にデータ電極を分割して配置した
デュアルスキャン駆動方式の場合のプラズマディスプレ
イパネルとデータ側駆動部,スキャン側駆動部およびサ
ステイン側駆動部の接続を示した図である。 【0003】プラズマディスプレイパネルの上部に配置
された複数本のデータ側電極30に上部データ側駆動部
34を接続し、同パネルの下部に前記データ側電極31
に配置された複数本のデータ側電極31に下部データ側
駆動部35を接続し、垂直に交差するn本(nは偶数)
のスキャン側電極32にスキャン側駆動部36を接続
し、スキャン側電極32に平行に配置されたn本のサス
テイン側電極33にサステイン側駆動部37を接続す
る。 【0004】図8は交流放電型プラズマディスプレイパ
ネルのセル構造の概略図である。図8のように前面板4
0の表面にはスキャン側電極32,サステイン側電極3
3,誘電体41および保護膜42が配置され、背面板4
4の表面にはデータ側電極 31,誘電体45,セル隔
壁43および蛍光体46が配置されている。またセル内
の空間には発光放電させる気体47が封入されている。 【0005】プラズマディスプレイパネルでは1フレー
ムの映像を複数のサブフィールド(以下、「S.F.」と
記載する。)に分割することによって階調表現をする方
式が用いられている。そして、交流放電型では一般的に
セル中の気体の放電を制御するために1S.F.を更に
4つの期間に分割する。この4つの期間について図7を
使用して説明する。 【0006】図7は、1S.F.中の従来の交流放電型
プラズマディスプレイの駆動波形である。セットアップ
期間1では放電が生じやすくするためにプラズマディス
プレイパネル内の全セルに均一的に壁電荷を蓄積させ
る。アドレス期間2では点灯させるセルの書き込み放電
を行う。サステイン期間3では前記アドレス期間2で書
き込まれたセルを点灯させその点灯を維持させる。イレ
ース期間4では壁電荷を消去させることによってセルの
点灯を停止させる。同図において、5は最終走査パル
ス、6は第1サステインパルス、7はサステイン側電極
印加電圧波形、8はn本(nは偶数)の走査ラインを持
つプラズマディスプレイパネル上部から1本目およびn
/2+1本目のスキャン側電極印加電圧波形、9は同パ
ネル上部から2本目およびn/2+2本目のスキャン側
電極印加電圧波形、10は同パネル上部からn/2本目
およびn本目のスキャン側電極印加電圧波形を表してい
る。 【0007】図10を使ってこの4つの期間について詳
しく述べる。ここではプラズマディスプレイパネルの下
部のセルを例にとって述べるが同パネル上部においても
同様のことが言える。図10は、セル内の放電を説明す
るためのセル断面図である。セットアップ期間1ではス
キャン側電極32にデータ側電極31および前記サステ
イン側電極33に比べ高い電圧を印加しセル内の気体4
7を放電させる(同図中a)。それによって発生した電
荷はデータ側電極31,スキャン側電極32およびサス
テイン側電極33間の電位差を打ち消すようにセルの壁
面に蓄積されるので、スキャン側電極32付近の保護膜
表面51には負の電荷が壁電荷として蓄積され、またデ
ータ側電極31付近の蛍光体層表面50およびサステイ
ン側電極33付近の保護膜表面52には正の電荷が壁電
荷として蓄積される。この壁電荷によりスキャン側電極
−データ側電極間には壁電位V1がスキャン側電極−サ
ステイン側電極間には壁電位V2が生じる(同図中
b)。 【0008】アドレス期間2ではセルを点灯させる場合
にはスキャン側電極32にデータ側電極31およびサス
テイン側電極33に比べ低い電圧を印加させることによ
り、つまりスキャン側電極−データ電極間には壁電位V
1と同方向に電圧を印加させるとともにスキャン側電極
−サステイン側電極間には壁電位V2と同方向に電圧を
印加させることにより書き込み放電を生じさせる(同図
中c)。これにより蛍光体層表面50、保護層表面52
には負の電荷が蓄積されスキャン側電極32付近の保護
層表面51には正の電荷が壁電荷として蓄積される(同
図中d)。これによりサステイン−スキャン側電極間に
は壁電位V3が生じる(同図中e)。 【0009】サステイン期間3ではスキャン側電極32
にサステイン側電極33に比べ高い電圧を印加させるこ
とにより、つまりサステイン側電極−スキャン側電極間
に壁電位V3と同方向に電圧を印加させることにより維
持放電を生じさせる(同図中fおよびg)。これにより
セル点灯を開始させることができる。そして、サステイ
ン側電極−スキャン側電極交互に極性が入れ替わるよう
にパルスを印加することにより断続的にパルス発光させ
ることができる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、セルピッチ
の大きいプラズマディスプレイパネルを点灯する場合で
は問題にならなかったが、セルピッチの細かい高精細な
プラズマディスプレイパネルを点灯させる場合、同パネ
ル上下部及び中央付近のセルに点灯障害が発生する。特
に同パネルの中央付近での点灯障害はディスプレイ装置
としては重大な課題となる。以下、その課題について説
明する。 【0011】点灯障害はプラズマディスプレイパネルの
セルサイズや駆動条件等によって異なり大きく以下の3
つに分類することができる。第1の点灯障害は図9中の
パネル上部38およびパネル下部39の下部に点灯不良
が帯状に発生するものである(以下、「帯状点灯障害」と
称する。)。この原因を本発明者らが探求したところ、
サステイン期間の初期のパルス印加時に過大な放電が生
じることにより壁電荷に異常をきたし維持放電が持続し
ないことにあり、更に、過大な放電は書き込み放電によ
ってセル内の気体が励起状態となっているところにサス
テインパルスを印加させることにより生じることが分か
った。 【0012】第2の点灯障害は図9中のパネル上部38
およびパネル下部39の下部に輝線が生じるものである
(以下、「過放電点灯障害」と称する。)。これはパネル
上部38およびパネル下部39の上部のセルの壁電荷に
比べパネル上部38およびパネル下部39の最下部のセ
ルの壁電荷が多く蓄積されるために生じる。このことを
図11を使って詳述する。図11はプラズマディスプレ
イパネル中央部のパネルの概略図である。上部データ側
電極30,下部データ側電極31,スキャン側電極3
2,サステイン側電極33およびセル隔壁43を同パネ
ル表面板から見た図となっている。図中アドレス方向に
従って順次書き込み放電が行われるため、あるセルで書
き込み放電が生じた後に同セル下部のセルに書き込みが
行われることによって、書き込み放電時の電荷の一部が
下部のセルへ順次移動する。しかし、図中上部パネル最
終走査ライン中のセルでは書き込み放電後同セルの下部
のセルでは書き込みが行われないため書き込み放電が生
じた後の余剰電荷が壁電荷として蓄積される。これによ
り図10中の壁電位V3が大きくなり、他のセルに比べ
低い電圧をサステイン電極−スキャン電極間に印加する
事で維持放電が発生し、表示映像上では輝線として現れ
る。 【0013】第3の点灯障害は図9中のパネル上部38
およびパネル下部39の上部のセルでは書き込み不良と
なる確率が他のセルに比べ高く、パネル中央付近で点灯
不良が生じる点灯障害である(以下、「書き込み不良点
灯障害」と称する。)。パネル上部38およびパネル下
部39の上部のセルではアドレス期間の一番最初に放電
がなされるので励起された気体が少ないため書き込み放
電が生じにくく、書き込み不良となる確率が他のセルに
比べ高くなることが原因である。 【0014】本発明は、かかる従来の課題を克服するた
めになされたもので、維持放電直前の前記気体中の電荷
量を調節すると共に書き込み放電の強度を調節すること
により高品質の映像を表示させるためのプラズマディス
プレイパネルの駆動方法を提供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために以下の方法を用いた。第1の点灯障害である
帯状点灯障害を抑えるために、最終走査パルスと第1サ
ステインパルスとの間にセル内の気体中の電荷を消滅さ
せるための期間を設ける。 【0016】第2の点灯障害である過放電点灯障害を抑
えるために、最終走査パルス印加時に他の走査パルス印
加時に比べサステイン電極印加電圧を減少させる。又
は、最終走査パルス印加時に他の走査パルス印加時に比
べ最終走査パルスのパルス幅を短縮する。第3の点灯障
害である書き込み不良点灯障害を抑えるために、パネル
上部及びパネル下部の1本目の走査ライン中のセルの書
き込み時に他のセルの書き込み時に比べサステイン電極
印加電圧を増加させる。 【0017】これらの方法を用いることによりセル内の
放電が安定に行われ高品質の映像を表示させることが可
能となる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1に係るデ
ュアルスキャン方式によるプラズマディスプレイパネル
の駆動方法を示したものである。同図において、図7と
同様に1はセットアップ期間、2はアドレス期間、3は
サステイン期間、4はイレース期間、5は最終走査パル
ス、6は第1サステインパルス、7はサステイン側電極
印加電圧波形、8はn本(nは偶数)の走査ラインを持
つプラズマディスプレイパネル上部から1本目およびn
/2+1本目のスキャン側電極印加電圧波形、9は同パ
ネル上部から2本目およびn/2+2本目のスキャン側
電極印加電圧波形、10は同パネル上部からn/2本目
およびn本目のスキャン側電極印加電圧波形を表し、2
0は最終走査パルスから第1サステインパルスまでの時
間を表している。なお、図1で、電圧波形において図面
上方が高電位、図面下方が低電位を表す。また、アドレ
ス期間において実際に壁電荷が形成されるセルは、書き
込み信号パルスが印加されたデータ側電極と走査パルス
が印加されたスキャン側電極とが交差して構成されるセ
ルである。 【0019】ここで、第1の点灯障害の原因について説
明すると、書き込み放電によって生じた電荷がセルに封
入された気体が励起状態になっているところに、サステ
イン期間における最初のパルスである第1サステインパ
ルス6を印加させると過大な維持放電が生じ壁電荷が過
分に蓄積される。その後、第1サステインパルスの立ち
下がり時に壁電荷を放出して放電が生じ、次のサステイ
ンパルスが印加されたときの放電が弱まり維持放電を持
続させることができない。そのため帯状点灯障害が発生
する。 【0020】そこで、本実施形態では、この第1の点灯
障害の要因である書き込み放電による影響を回避するた
めに、最終走査パルス5を印加してから、書き込み放電
によって生じた前記気体の励起状態が時間を経て安定状
態になった後に、つまり、時間20を経過した後、第1
サステインパルス6を印加させることとし、これによっ
て過大な維持放電を抑える。ここで、時間20は、図1
に示すように最終走査パルス5の後縁5aから第1サス
テインパルス6の前縁6aまでの時間を指す。 【0021】この時間20は、少なくとも気体が励起状
態から安定状態になるまでの時間であれば、それを超え
る時間であっても構わないが、あまり長くすると、サス
テイン期間3が短くなり、印加するサステインパルス数
を減少させなければならなくなり輝度が低下するので、
サステイン期間が圧縮されることで輝度が低下しない程
度の時間であることが望ましい。 【0022】セル中の気体が励起状態から安定状態への
移行する時間は当該気体の種類および組成によって異な
るが、最終走査パルス5から第1サステインパルス6ま
での時間20を20μsから80μsにする事によって
帯状点灯障害を防ぐことができることを、発明者らは実
験的に確認した。気体が励起状態から安定状態に移行す
る期間は、次のようにして測定することができる。 【0023】スキャン側電極、サステイン側電極、デー
タ側電極それぞれに図2に示すようなパルスを印加する
ことによって測定する。すなわち、スキャン・サステイ
ン側電極に交互にパルスP1をT1の期間、印加させる
ことによってセル内の気体を放電させパネルを点灯させ
る。その後、T2の期間を経てデータ側電極に前記パル
スP1よりも細い時間幅のパルス(消去パルス)P2を
印加させる。その時に放電が生じるが、徐々にT2を長
くしてゆき、放電が生じないT2を測定する。これはセ
ル内の気体が励起状態にあれば前記消去パルスP2によ
って放電が生じるが、気体が安定状態になっていれば放
電が生じないことを利用したものである。このようにし
て決定される期間T2が気体が励起状態から安定状態に
移行する期間である。 【0024】なお、従来、最終走査パルス5が印加され
てから第1サステインパルスが印加されるまでの期間は
10μs程度であったと考えられる。以下述べる実施の
形態2、及び実施の形態3は、前述した第2の点灯障害
を解消するため創案されたプラズマディスプレイパネル
の駆動方法である。即ち、パネル上部、パネル下部の最
終ラインに余剰電荷が蓄積しないようにすることで、過
放電点灯障害を解消する手法の一例である。 【0025】第2の点灯障害である過放電点灯障害は、
n/2本目およびn本目の走査ライン中のセルは他の走
査ラインに比べ壁電荷が多く蓄積されるために生じる。
これは、1本目およびn/2+1本目の走査ラインから
書き込みを始め、n/2本目およびn本目の走査ライン
まで順次書き込みを行うために、最後に書き込みが行わ
れるn/2本目およびn本目の走査ラインは書き込み放
電された後の余剰電荷が壁電荷として蓄積されることに
よる。 【0026】パネル上部、パネル下部の最終ラインに余
剰電荷が蓄積しないようにするには、具体的に以下実施
形態2、実施形態3のようにして行う。 (実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2における
プラズマディスプレイパネルの駆動方法を示したもので
あり、同図において、図1と同じ番号は同じ要素を表し
ている。図3において、21はスキャン側電極に最終走
査パルスが印加された時にサステイン電極印加電圧を低
下させることを示す。 【0027】上述のように最後に書き込みが行われるn
/2本目およびn本目の走査ラインは書き込み放電され
た後の余剰電荷が壁電荷として蓄積される。そのため他
の走査ラインと同じ条件で印加するとサステイン期間で
他のセルよりも低い電圧で維持放電が始まる。よって、
本実施形態では第2の点灯障害である過放電点灯障害を
抑えるために、図3中の21のように最後に書き込まれ
る走査ラインではサステイン電極−スキャン電極間に印
加する電圧を下げることとした。これにより書き込み放
電後にスキャン側電極−サステイン側電極間の電位差を
打ち消すようにセルの壁面に蓄積される電荷量を減少さ
せることで壁電荷量を調節することができる。そして、
アドレス期間終了時のセルの壁電荷を一様にし、映像を
高品質に表示させることができる。 【0028】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法を示
したものであり、同図において、図1と同様の番号は、
同様の要素を表している。図4において、22は最終走
査パルスの幅を示す。第2の点灯障害である過放電点灯
障害を抑えるために、図4中の最終走査パルス幅22を
他の走査パルスよりも短縮することによって気体中の電
荷がセルの壁面に移動して蓄積されることを抑えること
で壁電荷量を調節する。これによりアドレス期間終了時
のセルの壁電荷を一様にし、映像を高品質に表示させる
ことができる。 【0029】(実施の形態4)図5は本発明の実施の形
態4に係るプラズマディスプレイパネルの駆動方法を示
したものであり、同図において、図1と同様の番号は、
同様の要素を表している。図5において、23はスキャ
ン側電極に最初の走査パルスが印加された時にサステイ
ン電極印加電圧を増加させることを示している。 【0030】第3の点灯障害である書き込み不良点灯障
害の原因は1本目およびn/2+1本目の走査ライン中
のセルでは前記気体が励起状態になっていないため書き
込み放電が生じる確率が他のセルに比べ低いことであ
る。第3の点灯障害である書き込み不良点灯障害を押さ
えるために図4中の23のようにサステイン電極−スキ
ャン電極間に高電圧を印加しセル中の気体に印加させる
電圧を増加させることとした。これによって同気体の放
電を促し、書き込み放電が生じる確率を高めることがで
きる。であるから、書き込み不良が低減され、プラズマ
ディスプレイパネル上部および中央部の不灯セルを減ら
し高品質の映像が表示することができる。 【0031】ここで、上記した電圧波形になるように各
電極駆動部を制御する回路の一例について説明する。図
6は、その回路の構成を示す図である。波形の調整は、
タイミング制御部60によって行う。タイミング制御部
60は、クロック発生部61、アドレス期間制御部6
2、及びサステイン期間制部御63とから構成されてい
る。クロック発生部61は、映像信号から分離された水
平、垂直同期信号を基にして、各電極に印加する電圧波
形を制御する際のタイミングの基準となるクロックパル
スを発生する回路であり、アドレス期間制御部62は、
アドレス期間における走査パルスの波形や印加するタイ
ミング、書き込み信号パルス生成のタイミングを制御
し、サステイン期間制御部63は、サステイン期間にお
けるサステインパルスの波形や印加するタイミングを制
御する。 【0032】アドレス期間制御部62は、カウンター部
62aと制御信号発生部62bとから構成され、サステ
イン期間制御部63は、カウンター部63aと制御信号
発生部63bとから構成されている。カウンター部62
a、63aは、クロック発生部61で発生されたクロッ
クパルスをカウントする。なお、カウンタ部62a、6
3aでのカウント値は、1S.Fが終了すればリセット
される。 【0033】制御信号発生部62bは、カウンター部6
2aのカウント値及びフレームメモリ65から読み出し
たサブフィールド情報に基づいて、データ側電極に印加
する書き込み信号パルスを発生させるタイミング信号を
生成して上部データ側駆動部34、下部データ側駆動部
35に出力する。また、この制御信号生成とともに、ス
キャン側駆動部36、サステイン側駆動部37に所定の
電圧のパルスを印加するように指示する。ここで、サブ
フィールド情報とは、各画素において該当する階調値を
表示するためにどのサブフィールドを点灯、非点灯とす
るかを表す情報である。なお、入力映像信号はA/D変
換器64、サブフィールド分割制御部65で画素ごとに
生成されたサブフィールド情報に変換されたのち、フレ
ームメモリ66に一旦格納され、制御信号生成部62b
により読み出される。 【0034】制御信号発生部63bは、カウンター部6
3aのカウント値に応じて、スキャン側電極に印加する
電圧の電位及びサステイン側電極に印加する走査パルス
の電位、タイミングを制御する制御信号を発生して、ス
キャン側駆動部36、サステイン側駆動部37に出力す
る。より具体的に説明すると、まず、クロック発生部6
1でクロックパルスが生成され、カウンター部62aで
これをカウントし、1ライン(行方向)相当のカウント
値になれば、フレームメモリ66からサブフィールド情
報を読み出し、1ラインに書き込みを行う。 【0035】これと並行して、カウンター部62a、6
3aでクロックパルスをカウントし、カウント値に応じ
た制御信号を各制御部62、63は発生させる。つま
り、実施の形態1の場合には、サステイン期間制御部6
3は、カウンター部63aのカウント値が予め定められ
た所定の値K1になれば、サステインパルスをスキャン
・サステイン側電極に印加するように制御信号発生部6
3bで生成された制御信号を各電極駆動部に出力してそ
の旨の指示を発する。ここで、カウント値K1は、第1
の点灯障害である帯状点灯障害を解消できるように各ラ
インへの書き込みが終了した時点から、つまり、最後の
走査パルスが印加された時点から前述した気体が安定状
態に移行する期間を考慮した値に設定されている。 【0036】次に、実施の形態2の場合には、アドレス
期間制御部62は、カウンター部62aのカウント値が
予め定められた所定の値K2になれば、次のラインへの
書き込みの際にはサステイン側電極に印加する電位を下
げるように、制御信号発生部62bで生成した信号をサ
ステイン側電極駆動部に出力してこれにその旨の指示を
発する。ここで、カウント値K2は、2分割画面におい
てパネル上部、パネル下部それぞれの(最終ライン−
1)本目のラインに書き込みが完了する値に設定してい
る。従って、最終ラインへの書き込みによって形成され
る壁電荷が過剰となるのが回避されるため、第2の点灯
障害である過放電点灯障害を解消することができる。 【0037】また、実施の形態3の場合には、カウンタ
ー部62aのカウント値が予め定められた所定の値K2
になれば、次のラインへの書き込みの際にはサステイン
側電極に印加するパルスの幅を狭めるように、アドレス
期間制御部62は、サステイン側電極駆動部に指示を発
する。これにより、最終ラインへの書き込みによって形
成される壁電荷が過剰となるのが回避されるため、第2
の点灯障害である過放電点灯障害を解消することができ
る。 【0038】更に、実施の形態4の場合には、アドレス
期間制御部62は、カウンター部62aのカウント値が
予め定められた所定の値K3になれば、スキャン側電極
に印加する電位を一時的に上げるように、制御信号発生
部62bで生成した制御信号をスキャン側電極駆動部に
出力することによりその旨を指示する。ここで、カウン
ト値K3は、2分割画面においてパネル上部、パネル下
部それぞれの1本目のラインに書き込みが開始する時点
の値に設定している。従って、第1ラインへの書き込み
時に書き込み不良が低減される。 【0039】なお、本発明はプラズマディスプレイパネ
ルをデータ側電極を上下に分割した場合の同パネルの上
端,下端および中央付近の点灯障害について述べたが、
データ側電極を分割せずに駆動したシングルスキャン方
式を用いた場合でも同パネルの上端および下端にと同様
な点灯障害が発生する。これを上記の方法を用いて点灯
障害の発生を抑えることができることは言うまでもな
い。 【0040】 【発明の効果】以上説明してきたように本発明のプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法によれば以下のような
効果を奏する。即ち、最終走査パルスと第1サステイン
パルスとの間にセル内の気体中の電荷を消滅させるため
の期間を設けることにより維持放電が停止することを抑
え、帯状点灯障害を防ぐことができる。また、最終走査
パルス印加時に他の走査パルス印加時に比べサステイン
電極印加電圧を減少させること又は最終走査パルス印加
時に他の走査パルス印加時に比べ最終走査パルスのパル
ス幅を短縮することによって、書き込み放電後のセルの
壁電荷をパネル内で一様にし、過放電点灯障害を抑える
ことができる。更に、最上端の走査ライン(デュアルス
キャン方式であれば、2分割された画面の上部、下部そ
れぞれの1本目のライン)中のセルの書き込み時に他の
セルの書き込み時よりもサステイン電極印加電圧を増加
させることによって、書き込み放電を促し、書き込み不
良点灯障害を防ぐことができる。 【0041】このように、点灯障害を除去できるので、
高品質映像をセルピッチの細かい高精細パネルにおいて
実現することができる。特に、デュアルスキャン方式の
プラズマディスプレイパネルでの高品質の映像を表示さ
せる点で顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態1に係るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法を示す図である。 【図2】気体が励起状態から安定状態に移行する期間の
測定方法を説明する図である。 【図3】本発明の実施の形態2に係るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法を示す図である。 【図4】本発明の実施の形態3に係るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法を示す図である。 【図5】本発明の実施の形態4に係るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法を示す図である。 【図6】本発明の実施の形態に係るタイミング制御部の
構成を示す図である。 【図7】従来のプラズマディスプレイパネルの駆動方法
の一例を示す図である。 【図8】プラズマディスプレイパネルの構造の一例を示
す図である。 【図9】従来及び実施形態に係るプラズマディスプレイ
パネル、データ側駆動部、スキャン側駆動部およびサス
テイン側駆動部の接続を示した図である。 【図10】セル内の放電を説明するための図である。 【図11】プラズマディスプレイパネル中央部のセルの
書き込み放電を説明するための図である。 【符号の説明】 1 セットアップ期間 2 アドレス期間 3 サステイン期間 4 イレース期間 5 最終走査パルス 6 第1サステインパルス 7 サステイン側電極印加電圧波形 8 1本目およびn/2本目のスキャン側電極印加電
圧波形 9 2本目およびn/2+1本目のスキャン側電極印
加電圧波形 10 n/2−1本目およびn本目のスキャン側電極印
加電圧波形 20 最終走査パルスから第1サステインパルスまでの
時間 60 タイミング制御部 61 クロック発生部 62 アドレス期間制御部 62a カウンター部 62b 制御信号発生部 63 サステイン期間制御部 63a カウンター部 63b 制御信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 功 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−83159(JP,A) 特開2000−113822(JP,A) 特開2000−214822(JP,A) 特開 平11−327505(JP,A) 特開2000−66636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/28 G09G 3/20 622 G09G 3/20 624 G09G 3/20 642

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】プラズマディスプレイパネルの第1の領域
    に配置された複数本の第1の列電極および第2の領域に
    配置された複数本の第2の列電極と、前記列電極と交差
    するように配置された複数本の第1の行電極と、前記第
    1の行電極と平行に配置された複数本の第2の行電極を
    有するプラズマディスプレイパネルにおいて、前記複数
    の第1の行電極に順次走査パルスを印加するとともに映
    像データに応じて前記列電極に書き込みパルスを印加す
    ることによってセルの点灯または消灯を選択するアドレ
    ス期間と、前記第1の行電極及び前記第2の行電極に交
    互にサステインパルスを印加しセルの点灯を維持するサ
    ステイン期間を繰り返すことによってプラズマディスプ
    レイパネルに映像を表示させ、デュアルスキャン方式で
    プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動方法であっ
    て、前記アドレス期間の最後に第1の行電極に印加され
    る走査パルスの後縁から前記サステイン期間の始期に前
    記第1の行電極及び前記第2の行電極に印加される最初
    の前記サステインパルスの前縁までの間には、20μs
    ec〜80μsecの時間幅を含むことを特徴とするプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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