JP3380651B2 - 可変分周器 - Google Patents
可変分周器Info
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Description
に、シリアル通信における通信クロックを生成するボー
レートジェネレータなどに用いられる可変分周器に関す
る。
ロック図である。この可変分周器100はボーレートジ
ェネレータに用いられるものであり、所定周波数の基準
クロックを生成する基準クロック発生器12と、この基
準クロックによりカウントアップされ、カウント信号C
を出力するアップカウンタ50と、CPU(中央演算装
置)22により設定される設定値Nを出力するレジスタ
14と、カウント信号Cと設定値Nとを比較する一致検
出器52と、この一致検出器52から出力される信号を
2分周して分周クロックを出力するトグルフリップフロ
ップ102とから構成される。
ジスタ14にはCPU22から設定値Nが設定され、こ
の設定値Nはそのまま一致検出器52に入力される。一
方、アップカウンタ50には基準クロック発生器12に
より生成された基準クロックが入力される。図16に示
すように、アップカウンタ50において、カウント信号
Cは基準クロックの立ち上がりに同期して1つづつ、設
定値Nに応じて‘0’から‘N’までカウントアップさ
れ、このカウント信号Cも一致検出器52に入力され
る。
Nおよびカウント信号Cが比較され、一致が検出された
場合、一致検出器52から一致検出信号が出力され、こ
の一致検出信号はアップカウンタ50およびトグルフリ
ップフロップ102に入力される。図16に示すよう
に、アップカウンタ50に一致検出信号が入力される
と、カウント信号Cはクリアされて‘0’に戻される。
また、トグルフリップフロップ102においては分周ク
ロックが反転され、以後、上述する動作を繰り返し行う
ことにより、基準クロックから分周クロックを得てい
る。
例のブロック図である。この可変分周器104は、可変
分周器100と比較して、アップカウンタ50の代わり
に、基準クロックによりカウントダウンされるカウント
信号Cを出力するダウンカウンタ58を用いる点と、一
致検出器52の代わりに、カウント信号Cが‘0’にな
るとゼロ検出信号を出力するゼロ検出器60を用いる点
とが相違するだけであるから、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
ゼロ検出信号により、レジスタ14に設定された設定値
Nがダウンカウンタ58に設定(ロード)されると、ダ
ウンカウンタ58により、カウント信号Cは‘N’から
‘0’までカウントダウンされる。そして、ゼロ検出器
60により、カウント信号Cが‘0’になったことが検
出されてゼロ検出信号が出力されると、トグルフリップ
フロップ102により分周クロックが反転されるととも
に、ダウンカウンタ58に設定値Nが再設定される。
て、カウンタ50,58は(N+1)進カウンタとして
機能し、レジスタ14に設定される設定値Nに応じて、
基準クロックの周波数を2×(N+1)分周した分周ク
ロックを得ることができる。このように、たとえ基準ク
ロックの周波数が固定であっても、レジスタ14に設定
される設定値Nを変更することにより、得られる分周ク
ロックの周波数を適宜変更することができる。
上述する可変分周器100,104の分周クロックをさ
らに1/16または1/64に分周して、これをボーレ
ートとしている。例えば、従来は可変分周器100,1
04に8〜12ビットのカウンタ50,58を備え、基
準クロックの周波数として1〜10MHzを与えること
により、分周クロックの周波数として4.8〜19.2
KHz、即ち、分周クロックを1/16に分周したボー
レートを使用する場合、ボーレートとして300〜12
00bpsが良く使用されていた。
数fsys /分周クロックの周波数f baud)は2桁強と大
きいため、即ち、分周比が大きければボーレートから要
求される分周クロックの周波数と、可変分周器100,
104から出力される分周クロックの周波数との誤差を
小さくすることができるため、可変分周器100,10
4から出力される分周クロックの周波数の精度は充分得
られていた。
通信スピードの高速化、例えば基準クロックとして5〜
30MHz、ボーレートとして2400〜38400b
psというように高速化されると、これらの可変分周器
100,104では、基準クロックを2×(N+1)分
周してしまうため、即ち、整数値でしか分周することが
できないため、分周比が小さくなると、ボーレートから
要求される分周クロックの周波数に対して、可変分周器
100,104から出力される分周クロックの周波数の
誤差が大きくなる場合があるという問題点があった。
たボーレートとして38400bpsを使用する場合、
要求される分周クロックの周波数は614.4KHzと
なるため、基準クロックの周波数として10MHz,8
MHzおよび5MHzが与えられると、要求される分周
比はそれぞれ16.28(=10MHz/614.4K
Hz),13.02(=8MHz/614.4KHz)
および8.14(=5MHz/614.4KHz)とな
る。
可変分周器100,104の分周比は2×(N+1)で
表されるため、基準クロックの周波数が10MHz,8
MHzおよび5MHzの場合、その分周比をそれぞれ1
6,14および8としかすることができず、その結果、
可変分周器100,104から出力される分周クロック
はそれぞれ625KHz,571.43KHzおよび6
25KHzとなる。このため、要求される分周クロック
の周波数に対して生成される分周クロックの周波数の誤
差、即ち、生成されるボーレートの誤差は、それぞれ
1.7%,7.0%および1.7%となる。
トの誤差は2%程度が限界と考えられている。即ち、ボ
ーレートの誤差が大きいと通信エラーを生じる可能性が
高いため、上述する例において、基準クロックの周波数
を8MHzとして可変分周器100,104を使用する
ことはできない。このため、システムクロックを基準ク
ロックとして使用している場合には、シリアル通信に使
用するボーレートに応じて、システムクロックの周波数
を小さく変更したり、あるいは分周比を大きくするため
に、システムクロックを使用せずにボーレート専用の基
準クロック発生器12を設け、この基準クロックの周波
数を大きくするなどしていた。
る基準クロックの最大周波数が8MHzである場合に、
シリアル通信に使用されるボーレートの誤差を解消する
ために、システムクロックの周波数を5MHzに落とし
てしまうと、システム全体の性能が低下されるという問
題点があった。また、基準クロック発生器12を設ける
場合には、シリアル通信に専用の発振器を用意しなけれ
ばならないため、コストが高くなるという問題点があっ
た。
従来技術に基づく種々の問題点をかえりみて、基準クロ
ックから高精度に分周クロックを得ることができる可変
分周器を提供することにある。
ートジェネレータに用いられる従来の可変分周器によれ
ば、得られる分周比は整数値であった。このため、近年
の通信系の高速化に伴って要求される分周比が小さくな
ると、充分な周波数精度を得ることが困難となり、その
ために様々な制限を強いられていた。また、従来は精度
を1〜2%以内に収め、かつ分周クロックのデューティ
(パルスのハイレベル幅とローレベル幅との比)50%
を得ることを前提としていた。しかし、実際にはシリア
ル通信において精度は厳密に要求されるが、デューティ
の偏りは厳密には要求されていなかった。本発明者らは
この点に着目し、デューティを僅かにずらすことによ
り、基準クロックから要求される分周クロックを高精度
に生成することができることを見い出した。
の第1態様は、設定された設定値を出力するレジスタ
と、所定周波数の基準クロック毎に、前記レジスタより
出力される設定値を累算し、桁あふれ信号を出力する少
なくとも2ビットの累算器と、この累算器より出力され
る桁あふれ信号をカウントし、少なくとも1ビットのカ
ウント信号を出力するカウンタとを備えることを特徴と
する可変分周器を提供する。
器であって、さらに、検出信号により再設定され、前記
基準クロック毎にカウントされる少なくとも1ビットの
第2のカウント信号を出力する第2のカウンタと、この
第2のカウンタが前記レジスタより出力される設定値に
相当する計数値をカウントした時、前記検出信号を出力
する検出器と、前記累算器より出力される桁あふれ信号
と前記検出器より出力される検出信号とを切替信号によ
り前記カウンタに選択出力する切替器とを備えることを
特徴とする可変分周器を提供する。
設定値を出力するレジスタと、切替信号および検出信号
に応じて、前記レジスタより出力される設定値と所定値
とを選択出力する第1の切替器と、所定周波数の基準ク
ロック毎に前記第1の切替器の出力信号を累算し、累算
信号および桁あふれ信号を出力する少なくとも2ビット
の累算器と、この累算器が前記レジスタより出力される
設定値に相当する計数値を累算した時、前記検出信号を
出力する検出器と、前記切替信号に応じて、前記累算器
より出力される桁あふれ信号と前記検出器より出力され
る検出信号とを選択出力する第2の切替器と、この第2
の切替器の出力信号をカウントし、少なくとも1ビット
のカウント信号を出力するカウンタとを備えることを特
徴とする可変分周器を提供する。
所定値は、1または−1であるのが好ましい。
に応じて、前記累算器より出力される桁あふれ信号と前
記検出器より出力される検出信号とを選択出力する代わ
りに、前記切替信号に応じて、前記累算器より出力され
る桁あふれ信号の極性を反転するのが好ましい。
出力される設定値の上位ビットの1つであるのが好まし
い。
ト信号が2ビット以上のカウント信号である時、そのカ
ウント信号の中の1ビットを選択信号により分周クロッ
クとして選択出力するセレクタを備えるのが好ましい。
りレジスタから出力される設定値を基準クロック毎に累
算、即ち、累積加算または累積減算し、所定時間毎に桁
あふれ信号、即ち、累積加算の場合には桁上げ信号(キ
ャリー信号)、累積減算の場合には桁借り信号(ボロー
信号)をカウンタに対して出力し、カウンタによりこの
桁あふれ信号をカウント、即ち、カウントアップまたは
カウントダウンすることにより、基準クロックを分周し
て分周クロックを出力するものである。
従来の可変分周器の機能と、本発明の第1態様の可変分
周器の機能とを併せ持つものである。ここで、従来の可
変分周器とは、従来技術において説明した可変分周器1
00,104などのことである。
本発明の第2態様の可変分周器と同様に、従来の可変分
周器の機能と、本発明の第1態様の可変分周器の機能と
を併せ持つもので、さらに従来の可変分周器の構成要素
と、本発明の第1態様の可変分周器の構成要素とを共通
利用することにより、その回路規模が削減された構造を
有するものである。
累算器のビット数およびレジスタに設定される設定値を
適宜決定することにより、あたかも分周比を小数点以下
の値を有する値として基準クロックを分周することがで
きる。また、本発明の第2態様の可変分周器のように、
従来の可変分周器の機能と本発明の第1態様の可変分周
器の機能とを併せ持つことにより、高周波数および低周
波数のいずれにおいても高精度な分周クロックを得るこ
とができる。さらに、本発明の第3態様の可変分周器の
ように、構成要素を共用することにより、回路規模を削
減することができる。このため、本発明の可変分周器に
よれば、基準クロックや通信速度が高速化されて要求さ
れる分周比が小さくなっても、基準クロックから高精度
な分周クロックを、小さな回路規模で、プログラマブル
に、しかも容易に得ることができる。
いて、本発明の可変分周器を詳細に説明する。
一実施例のブロック図である。この可変分周器10は、
基準クロックを出力する基準クロック発生器12と、C
PU22により設定される設定値を出力するレジスタ1
4と、桁あふれ信号を出力する累算器16と、カウント
信号を出力するカウンタ18と、分周クロックを出力す
るセレクタ20とから構成される。この可変分周器10
において、累算器16には基準クロックおよび設定値が
入力され、カウンタ18には桁あふれ信号が入力され、
セレクタ20にはカウント信号および選択信号が入力さ
れる。
波数を有する基準クロックを生成するものであり、例え
ば水晶発振回路などを挙げることができる。なお、本発
明の第1態様の可変分周器10によれば、システムクロ
ックから最適な分周クロックを得ることができるため、
この可変分周器10に専用の基準クロック発生器12を
備える必要は全くない。従って、基準クロック発生器1
2を備えても良いが、基準クロックとしてシステムクロ
ックを使用するのがコストや実装面積の削減などの点に
おいて好ましい。
を累算器16に供給するものであり、例えば複数個のフ
リップフロップにより構成される一般的なレジスタ等を
挙げることができる。なお、同図においては、CPU2
2によりソフトウェア的に設定値が設定される例を示し
ているが、これに限定されるわけではなく、例えばスイ
ッチなどを利用して、ハードウェア的に設定値が設定さ
れるよう構成しても良い。
出力される設定値を基準クロック毎に累算して桁あふれ
信号を出力するものである。累算器16としては、例え
ば桁あふれ信号として桁上げ信号を出力する累積加算器
や、桁あふれ信号として桁借り信号を出力する累積減算
器などを挙げることができる。なお、レジスタ14およ
び累算器16は少なくとも1ビットあれば良いが、これ
らのビット数は同数であるのが好ましい。
力される桁あふれ信号をカウントして、少なくとも1ビ
ットのカウント信号を出力するものである。このカウン
タ18は、例えばアップカウンタまたはダウンカウンタ
のいずれであっても良いし、桁あふれ信号をクロック信
号としてカウントされる非同期カウンタ、または桁あふ
れ信号を許可信号として基準クロックによりカウントさ
れる同期カウンタのいずれであっても良い。
ら出力されるカウント信号の中の1ビットを選択信号に
より選択し、これを分周クロックとして出力するもので
ある。なお、カウンタ18から出力されるカウント信号
が1ビットだけの場合、このセレクタ20は必ずしも必
要ではないことは言うまでもないことである。
の可変分周器を構成する累算器およびカウンタの一実施
例の構成回路図を示す。同図において、累算器はmビッ
トの累積加算ユニット24(24a,24b)からなる
累積加算器16であり、カウンタはnビットのカウンタ
ユニット40(40a,40b)からなるアップカウン
タ18である。
加算ユニット24aは、EXORゲート26,28およ
びAND−OR複合ゲート30から構成される全加算器
32と、この全加算器32の出力を基準クロック信号の
立ち上がりに同期して保持するフリップフロップ34と
から構成される。なお、最下位ビットの累積加算ユニッ
ト24bの全加算器32に相当する部分は、下位ビット
からの桁上げ信号が入力されないため、EXORゲート
26およびANDゲート36からなる半加算器38によ
り構成される。また、それぞれの累積加算ユニット24
には、図示していないレジスタ14から設定値が入力さ
れ、最上位ビットの累積加算ユニット24aからは桁上
げ信号が出力される。
カウンタユニット40aは、カウント信号を反転するE
XORゲート42と、上位ビットへの桁上げ信号を生成
するANDゲート44と、カウント信号を基準クロック
信号の立ち上がりに同期して保持するフリップフロップ
46とから構成される。なお、最上位ビットのカウンタ
ユニット40bは上位ビットへ桁上げ信号を出力する必
要がないため、桁上げ信号を生成するANDゲート44
は有していない。また、累積加算器16の最上位ビット
の累積加算ユニット24aから出力される桁上げ信号
は、このカウンタ18の最下位ビットのカウンタユニッ
ト40aに入力され、それぞれのカウンタユニット40
からはカウント信号が出力される。本発明の第1態様の
可変分周器を構成する累算器16およびカウンタ18
は、例えばこのように構成される。
態様の可変分周器10において、図2に示すように、累
算器16はmビットの累積加算器であり、カウンタ18
はnビットのアップカウンタである場合を例に挙げて、
その動作を説明する。
スタ14にはCPU22から設定値Rが設定され、この
設定値Rはそのまま累算器16に入力される。累算器1
6において、この設定値Rは、基準クロック発生器12
により生成される基準クロックの立ち上がりに同期して
累積加算される。そして、累算器16のビット数および
設定値Rに応じて累積加算値が累算器16のビット数m
を超えた時、累算器16から桁上げ信号が出力され、こ
の桁上げ信号はカウンタ18に入力される。
されると、カウンタ18において、カウント信号は基準
クロックの立ち上がりに同期して1つづつ、‘0’から
‘2 n −1’までカウントアップされ、このカウント信
号はセレクタ20に入力される。カウンタ18から出力
されるカウント信号は、セレクタ20において選択信号
により、カウント信号の中の1ビットが選択され、これ
が分周クロックとして出力される。以後、上述する動作
を繰り返し行うことにより、基準クロックから分周クロ
ックを得ている。
号の周波数fc は、 fc =fsys ×R/2m により表される。ここで、fsys は基準クロックの周波
数、Rは設定値、mは累算器16のビット数である。
1)はセレクタ20により選択されるカウント信号のビ
ットに対応するものである。
0によれば、レジスタ14に設定される設定値Rに応じ
て、基準クロックの周波数を(2j+m+1 /R)分周した
分周クロックを得ることができる。即ち、本発明の第1
態様の可変分周器10においては、整数値は勿論のこ
と、小数点以下の値を有する数値で基準クロックを分周
することもできるため、レジスタ14に設定される設定
値Rおよび累算器16のビット数mを適宜変更すること
により、基準クロックをより最適な分周比で分周して、
所望の周波数を有する分周クロックを得ることが可能で
ある。
て、設定値Nを1つ変化させた場合の分周クロックの周
波数の変化分は、 fsys /(2×(N+1))−fsys /(2×((N+
1)+1)) =fsys /(2×(N+2)×(N+1)) となる。即ち、設定値Nを1つ変化させることにより、
分周クロックの周波数が設定値Nに依存して変化するた
め、分周クロックの周波数の調整が困難であった。
器10において、設定値Rを1つ変化させた場合の分周
クロックの周波数の変化分は、 fsys ×(R+1)/2j+m+1 −fsys ×R/2j+m+1 =fsys /2j+m+1 となる。即ち、設定値Rを1つ変化させることにより、
分周クロックの周波数が累積値Rに関係のない所定値
(固定値)づつ変化されるため、従来の可変分周器10
0,104と比較して分周クロックの周波数の調整が容
易であり、さらに累算器16のビット数mを増加すれば
する程、より細かく分周クロックの周波数を調整するこ
とができることは一目瞭然である。
うに、分周クロックを1/16に分周したボーレートと
して38400bpsを使用する場合、基準クロックの
周波数として8MHzが与えられると、要求される分周
比は13.02である。本発明の第1態様の可変分周器
10によれば、例えば累算器16のビット数mを7ビッ
ト、設定値Rを20(10進数)とし、カウンタ18の
カウント信号のビット0を分周クロックとして選択すれ
ば、その分周比は、 分周比=2j+m+1 /R=20+7+1 /20=12.8 となる。従って、要求される分周クロックの周波数に対
して生成される分周クロックの周波数の誤差、即ち、生
成されるボーレートの周波数の誤差を1.7%にするこ
とができる。
て、それぞれ3ビットのアップカウンタおよび5ビット
の累積加算器を用い、分周クロックとしてセレクタ20
によりカウント信号のビット0を選択し、設定値Rとし
てレジスタ14に‘01011(2進数)’を設定して
いるものとして、本発明の第1態様の可変分周器10の
動作を、図3(a)および(b)を参照しながら説明す
る。
可変分周器10の状態を分割表示したものであり、(基
準クロック数):(カウンタのカウント信号)_(累積
加算器の累積加算値)の形式で、基準クロック0から基
準クロック68までのカウント信号および累積加算値の
状態が示されている。なお、カウント信号および累積加
算値は2進数表示であり、ともに右側を下位ビット、左
側を上位ビットとしている。
値Rを基準クロック毎に累積加算する。同図に示すよう
に、例えば基準クロック0における累積加算値を‘00
000’として、基準クロック1における累積加算値は
‘01011’となり、以下同様に、基準クロック2で
は‘10110’、基準クロック3では‘00001’
となる。また、基準クロック4以後も同様である。
‘00001’になると、累積加算器16からカウンタ
18に対して桁上げ信号が出力され、カウンタ18のカ
ウント信号が1つ増加する。即ち、カウンタ18から出
力されるカウント信号は‘001’となり、分周クロッ
クは反転する。以後、上述する動作が繰り返し行われ、
図3(a)および(b)に示すように、基準クロック
3,6,9,12,15,18,21,24,27,3
0において、即ち、3基準クロックごとに同様にカウン
タ18のカウント信号が1つづつ増加していき、分周ク
ロックは反転する。
算値は‘00000’となり、分周クロック、即ち、カ
ウント信号のビット0は2基準クロックで反転する。こ
れは設定値のビット数mが5ビット、即ち、累算器16
の周期が32基準クロックであり、設定値Rが‘010
11’、即ち、11(10進数)であるため、32/1
1=2余り10となり、累算器16から2または3基準
クロック毎に桁上げ信号が出力されるためである。ま
た、このことは、基準クロック64においても同様であ
り、以後、32基準クロック毎に繰り返される。
発明の第1態様の可変分周器10によれば、分周クロッ
クがデューティ50%にならない場合もあり得るが、小
数点以下の値を有する数値で基準クロックを分周するこ
とが可能になる。
力される桁あふれ信号は、累算器16のビット数mおよ
び設定値Rがどのような値であっても、1基準クロック
周期(=1/fsys )の違いを生じる場合があるだけで
ある。また、従来技術の説明において既に述べたよう
に、基準クロックは高速クロック化される傾向にあるた
め、その周期は短くなる傾向にあるし、シリアル通信に
おいては、ボーレート、即ち、分周クロックの周波数精
度は厳密に要求されるものの、デューティの偏りは厳密
には要求されていない。このため、分周クロックのデュ
ーティの偏りは実用上何ら問題とはならないことは言う
までもないことである。
様の可変分周器の一実施例のブロック図である。可変分
周器48は、本発明の第1態様の可変分周器10におい
て、さらに図14の従来の可変分周器100に示すアッ
プカウンタ50および一致検出器52と、切替器54と
を有するものであり、可変分周器56は、本発明の第1
態様の可変分周器10において、さらに図15の従来の
可変分周器104に示すダウンカウンタ58およびゼロ
検出器60と、切替器54とを有するものであるから、
同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明
は省略する。
様の可変分周器10の機能と、図14に示す従来の可変
分周器100の機能とを有し、同様に、可変分周器56
は、本発明の第1態様の可変分周器10の機能と、図1
5に示す従来の可変分周器104の機能とを有し、これ
ら両方の機能を切替器54に入力される切替信号により
切り替えて使用することができる。
変分周器10において、得られる分周比は2j+m+1 /R
であり、得られる分周クロックの周波数はfsys ×R/
2j+ m+1 であり、設定値Rを1つ変化させた場合の分周
クロックの周波数の変化分はfsys /2j+m+1 である。
例えばカウント信号のビットj=0、累算器16のビッ
ト数m=8とし、0≦設定値R≦255(=28 −1)
とすると、得られる分周比は2,512/255,…,
256,512であり、得られる分周クロックの周波数
はfsys /2,255×fsys /512,…,fsys /
256,fsys/512となる。
おいて、得られる分周比は2×(N+1)であり、得ら
れる分周クロックの周波数はfsys ×(N+1)/2で
あり、設定値Nを1つ変化させた場合の分周クロックの
周波数の変化分はfsys /(2×(N+2)×(N+
1))である。同様に、0≦設定値N≦255とする
と、得られる分周比は2,4,…,510,512であ
り、得られる分周クロックの周波数はfsys /2,f
sys /4,…,fsys /510,fsys /512とな
る。
においては、分周クロックの周波数の変化分は設定値R
にかかわらず常に一定であり、従来の可変分周器10
0,104と比べて高周波数においても分周クロックの
周波数の調整が容易であるという利点を有している。こ
れに対し、従来の可変分周器100,104において
は、設定値Nが小さくなるほど、即ち、分周クロックの
周波数が高くなるほど、その変化分が大きく調整が困難
であるという欠点を有している反面、設定値Nが大きく
なるほど、即ち、分周クロックが低周波数になるほど、
分周クロックの周波数の変化分も小さくなり、微調整が
可能であるという利点を有している。
周器10と従来の可変分周器100,104との両方に
おいて、共通に得られる分周比(分周クロックの周波
数)はあるものの、それぞれの可変分周器によってのみ
得られる分周比も存在するため、これらの可変分周器を
組み合わせることにより、さらに広い周波数範囲で高精
度な分周クロックを得ることができる。即ち、本発明の
第2態様の可変分周器48,56は、本発明の第1態様
の可変分周器10と、従来の可変分周器100,104
との両方の機能を有しているため、高周波数および低周
波数のいずれにおいても分周クロックの周波数をさらに
容易に調整可能であるという特徴を有している。
周器の一実施例のブロック図である。この可変分周器6
2は、回路規模を増大させることなく、本発明の第1態
様の可変分周器10の機能(以下、第1モードと記述す
る)と、図15に示す従来の可変分周器104の機能
(以下、第2モードと記述する)の両方の機能を有する
もので、本発明の第1態様の可変分周器10において、
さらに第1の切替器64と、第2の切替器54と、検出
器66とを有するものであるから、同一の構成要素には
同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
様の可変分周器10の機能と、図15に示す従来の可変
分周器104の機能の両方の機能を有する可変分周器6
2が示されているが、本発明の第3態様の可変分周器は
これに限定されるものではなく、本発明の第1態様の可
変分周器10の機能と、図14に示す従来の可変分周器
100の機能の両方の機能を有する可変分周器であって
も同様に構成可能なことは言うまでもないことである。
力される累算信号(累積値)が入力され、この検出器6
6からは検出信号が出力される。また、第1の切替器6
4には、レジスタ14より出力される設定値と、検出器
66より出力される検出信号と、第1モードと第2モー
ドとを切り替える切替信号とが入力され、その出力信号
は累算器16に入力される。また、第2の切替器54に
は、累算器16より出力される桁あふれ信号と、検出器
66より出力される検出信号と、切替信号とが入力さ
れ、その出力信号はカウンタ18に入力される。
てのみ使用されるもので、図15に示す従来の可変分周
器104のゼロ検出器60、または図14に示す従来の
可変分周器100の一致検出器52に相当するものであ
る。即ち、累算器16がダウンカウンタとして使用され
る場合、検出器66には累算器16より出力される累算
信号が入力され、累積減算される累算器16より出力さ
れる累算信号が‘0’になると、ゼロ検出器60より出
力されるゼロ検出信号に相当する検出信号を出力する。
また、累算器16がアップカウンタとして使用される場
合、検出器66には累算器16より出力される累算信号
と、レジスタ14より出力される設定値とが入力され、
累積加算される累算器16より出力される累算信号がレ
ジスタ14より出力される設定値になると、一致検出器
52より出力される一致検出信号に相当する検出信号を
出力する。
り出力される検出信号と切替信号とに応じて、レジスタ
14より出力される設定値と所定値とを選択出力するも
のである。即ち、切替信号により第1モードが選択され
た場合、累算器16により累算される値として、第1の
切替器64からはレジスタ14より出力される設定値が
出力される。一方、切替信号により第2モードが選択さ
れ、累算器16がダウンカウンタとして使用される場
合、検出信号がアクティブ状態の時は、累算器16に設
定される初期値として、第1の切替器64からはレジス
タ14より出力される設定値が出力され、逆に、検出信
号が非アクティブ状態の時は、累算器16によりカウン
トダウンされる値として所定値が出力される。
れ、累算器16がアップカウンタとして使用される場
合、累算器16によりカウントアップされる値として、
第1の切替器64からは所定値が出力される。なお、第
1の切替器64から出力される所定値は特に限定される
ものではないが、従来の可変分周器100,104のア
ップカウンタ50やダウンカウンタ58の機能を実現す
るために、‘+1’または‘−1’であるのが好まし
い。
応じて、累算器16より出力される桁あふれ信号と、検
出器66より出力される検出信号とを選択出力するもの
である。即ち、切替信号により第1モードが選択された
場合、第2の切替器54からは累算器16より出力され
る桁あふれ信号が出力される。一方、切替信号により第
2モードが選択された場合、第2の切替器54からは検
出器66より出力される検出信号が出力される。
より出力される所定値が2の補数などのマイナス表現で
表されている場合、検出器66より出力される検出信号
の代わりに、累算器16より出力される桁あふれ信号の
反転信号を使用可能な場合もある。この場合、第2の切
替器54の回路規模をさらに削減することができ、より
好ましい。次に、本発明の第1態様の可変分周器10と
従来の可変分周器104とを組み合わせる場合を例に挙
げて、本発明の第3態様の可変分周器62のより好まし
い構成について説明する。
器の別の実施例のブロック図である。このブロック図
は、図1に示す本発明の第1態様の可変分周器10のブ
ロック図において、累算器16をさらに詳細に図示する
ものである。即ち、累算器16は、レジスタ68と、レ
ジスタ14より出力される設定値とレジスタ68より出
力される累算信号とを加算して、レジスタ68に出力す
る加算器70とから構成される。
のブロック図である。このブロック図は、図15に示す
従来の可変分周器104のブロック図において、ダウン
カウンタ58をさらに詳細に図示するものである。即
ち、ダウンカウンタ58は、レジスタ68と、このレジ
スタ68より出力される累算信号から‘1’を減算する
デクリメンタ(減算器)72と、ゼロ検出器60より出
力されるゼロ検出信号によって、レジスタ14より出力
される設定値とデクリメンタ72の出力信号とをレジス
タ68に選択出力するセレクタ73とから構成される。
態様の可変分周器10と、図17に示す従来の可変分周
器104とを組み合わせて構成された可変分周器のブロ
ック図である。この可変分周器74は、基準クロックを
出力する基準クロック発生器12と、CPU22により
設定される設定値を出力するレジスタ14と、このレジ
スタ14より出力される設定値とレジスタ68より出力
される累算信号とを加算する加算器70と、レジスタ6
8より出力される累算信号を減算するデクリメンタ72
と、レジスタ14より出力される設定値、加算器70の
出力信号およびデクリメンタ72の出力信号のいずれか
を選択出力するセレクタ76と、このセレクタ76の出
力信号を保持するレジスタ68と、レジスタ68より出
力される累算信号が‘0’になったことを検出するゼロ
検出器60と、レジスタ68より出力される桁上げ信号
とゼロ検出器60より出力されるゼロ検出信号のいずれ
かを選択出力するセレクタ80と、このセレクタ80の
出力信号を分周するカウンタ18とから構成される。
分周器104のレジスタ14と、本発明の第1態様の可
変分周器10のレジスタ14とは共用され、従来の可変
分周器104のトグルフリップフロップ102と、本発
明の第1態様の可変分周器10のカウンタ18とは共用
され、従来の可変分周器104のダウンカウンタ58を
構成するレジスタ68と、本発明の第1態様の可変分周
器10の累算器16を構成するレジスタ68とは共用さ
れる。このように、本発明の第1態様の可変分周器10
の構成要素と従来の可変分周器104の構成要素とを共
用することにより、可変分周器74の回路規模を削減す
ることができる。
の一部を変更した部分ブロック図である。図8に示す可
変分周器74において、レジスタ14より出力され、セ
レクタ76に直接入力される設定値は、第2モードにお
いて、レジスタ14より出力される設定値をレジスタ6
8に設定(ロード)するための経路である。なお、この
経路を通して設定値がレジスタ68に設定されるのは、
レジスタ68より出力される累算信号が‘0’になった
時だけである。
‘0’が入力されるため、加算器70の出力信号はレジ
スタ14より出力される設定値に等しくなる。このた
め、図9の可変分周器82に示すように、レジスタ14
より出力される設定値をレジスタ68に設定するための
経路を省略することができ、さらにセレクタ76の入力
端を2つに削減することができる。なお、可変分周器8
2の動作開始前にレジスタ68より出力される累算信号
を‘0’に初期化しておくのが好ましい。
2の一部を変更した部分ブロック図である。デクリメン
タ72は、レジスタ68より出力される累算信号から
‘1’を減算するものであり、レジスタ68の出力信号
に‘−1’を加算することによっても実現することがで
きる。さらに、図9に示す可変分周器82において、加
算器70の出力信号とデクリメンタ72の出力信号と
は、セレクタ76によりいずれか一方だけが使用される
ため、図10の可変分周器84に示すように、デクリメ
ンタ72を削減することができる。
器84の一部を変更した部分ブロック図である。図10
の可変分周器84において、セレクタ76に入力される
‘−1’は定数であり、さらに‘−1’が2の補数表現
で‘111 … 111’(オール1)になることか
ら、図11の可変分周器88に示すように、セレクタ7
6を使用する代わりにORゲート90を使用することが
でき、さらに回路規模を削減することができる。なお、
ORゲート90を制御するNORゲート92には、検出
信号および切替信号が入力される。
分周器を構成する累算器16、カウンタ18、検出器6
6、第1および第2の切替器64,54の一実施例の構
成回路図を示す。なお、累算器16およびカウンタ18
は、ビット数が異なる点を除いて図2に示す本発明の第
1態様の可変分周器10を構成する累算器16およびカ
ウンタ18と同一であるから、同一の構成要素には同一
の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
す従来の可変分周器104を構成するゼロ検出器60に
相当するもので、NORゲート94から構成される。こ
のNORゲート94には、それぞれの累積加算ユニット
24を構成するフリップフロップ34より出力される累
算信号が入力され、NORゲート94からは検出信号
(ゼロ検出信号)が出力される。
0と、NORゲート92とから構成される。ORゲート
90の一方の入力端には、レジスタ14より出力される
設定値がそれぞれ入力され、他方の入力端には共通にN
ORゲート92の出力信号が入力され、ORゲート90
の出力端はそれぞれ累積加算ユニット24の入力端に接
続されている。また、NORゲート92の入力端には、
検出信号および切替信号が入力されている。
(イクスクルーシブノア)ゲート96から構成される。
XNORゲート96の一方の入力端には、最上位ビット
の累積加算ユニット24aから出力される桁上げ信号が
入力され、他方の入力端には切替信号が入力され、XN
ORゲート96の出力端は、最下位ビットのカウンタユ
ニット40aに入力されている。本発明の第3態様の可
変分周器を構成する累算器16、カウンタ18、検出器
66、第1および第2の切替器64,54は、例えばこ
のように構成される。
する。まず、切替信号により第1モードが選択された場
合、即ち、図示例においては切替信号としてハイレベル
が入力された場合、検出信号の状態にかかわらず第1の
切替器64を構成するNORゲート92の出力信号はロ
ーレベルとなり、それぞれのORゲート90からはレジ
スタ14より出力される設定値がそのまま出力される。
Rゲート96からは、最上位ビットの累積加算ユニット
24aから出力される桁上げ信号がそのまま出力され
る。即ち、切替信号により第1モードが選択された場
合、この可変分周器は、本発明の第1態様の可変分周器
10と同一構成になり、本発明の第1態様の可変分周器
10と同様に動作するため、その動作説明は省略する。
れた場合、即ち、図示例においては切替信号としてロー
レベルが入力された場合、第1の切替器64を構成する
NORゲート92の出力信号は、検出信号の状態に応じ
て決定される。検出信号がアクティブ状態の場合、即
ち、図示例においてはハイレベルの場合、NORゲート
92の出力信号はローレベルとなり、それぞれのORゲ
ート90からはレジスタ14より出力される設定値が出
力され、累算器16にはレジスタ14より出力される設
定値が設定(ロード)される。
の切替器64を構成するNORゲート92の出力信号は
ハイレベルとなり、それぞれのORゲート90からはハ
イレベルが出力される。即ち、検出信号がローレベルの
場合、累算器16には2の補数表現の‘−1’が入力さ
れ、累積加算器16によって‘−1’を累積加算するこ
とにより、減算が行われることになり、累算器16はダ
ウンカウンタとして使用される。
Rゲート96からは、最上位ビットの累積加算ユニット
24aから出力される桁上げ信号の反転信号が出力され
る。第2モードが選択された場合、第2の切替器54か
らは検出器66より出力される検出信号が選択出力され
るよう回路を構成しても良いが、この実施例の回路構成
の場合、2の補数表現の‘−1’、即ち、‘111 …
111’(オール1)を累積加算しているため、フリ
ップフロップ34より出力される累算信号(累積加算
値)が‘000 … 000’(オール0)の場合を除
いて常にアクティブ状態の桁上げ信号が出力される。即
ち、この桁上げ信号の反転信号は、検出器66より出力
される検出信号と同一タイミングでアクティブ状態にな
るため、この桁上げ信号の反転信号を検出器66より出
力される検出信号の代わりに使用することができ、さら
に回路規模を削減することができる。
にはCPU22により設定値が設定され、累算器16を
構成するフリップフロップ34より出力される累算信号
は、例えばリセット信号などにより、動作開始前に全て
‘0’に初期化される。この時、検出器66より出力さ
れる検出信号がアクティブ状態であるハイレベルになる
と、累算器16には第1の切替器64を通してレジスタ
14より出力される設定値が入力されるとともに、累算
器16より出力される桁上げ信号はローレベル、即ち、
第2の切替器54の出力信号はアクティブ状態であるハ
イレベルになる。
同期して、累算器16を構成するフリップフロップ34
にレジスタ14より出力される設定値が設定されると、
検出器66より出力される検出信号が非アクティブ状態
であるローレベルになり、累算器16の全ての入力端に
は第1の切替器64を通してハイレベル、即ち、2の補
数表現の‘−1’が入力され、累算器16より出力され
る桁上げ信号がハイレベル、即ち、第2の切替器54の
出力信号が非アクティブ状態であるローレベルになると
ともに、カウンタ18より出力されるカウント信号はカ
ウントアップされない(設定値がゼロ以外の時)。
6を構成するフリップフロップ34の出力信号は、基準
クロックの立ち上がりに同期して1つづつ、設定値から
‘0’までカウントダウンされる。フリップフロップ3
4の出力信号が全て‘0’になると上述する動作が繰り
返し行われ、第2の切替器54の出力信号がアクティブ
状態であるハイレベルになる毎にカウンタ18より出力
されるカウント信号がカウントアップされる。
替信号により第1モードが選択されると、本発明の第1
態様の可変分周器10と同様に動作させることができ、
切替信号により第2モードが選択されると、従来の可変
分周器104と同様に動作させることができる。また、
この可変分周器は、デクリメンタ72を使用することな
く、累算器16を使用して従来の可変分周器104の構
成要素であるダウンカウンタ58を実現しているため、
回路規模の増加を極めて小さく抑えることができるとい
う利点がある。
のビット数が8ビットの場合、本発明の第3態様の可変
分周器62は、本発明の第2態様の可変分周器56と比
較して、デクリメンタ72、8個のセレクタ76、セレ
クタ80が削減され、逆に、8個のORゲート90、X
NORゲート96、NORゲート92が追加されてい
る。削減されたゲート数は概算で約80ゲートであり、
本発明の第2態様の可変分周器56の回路規模が約25
0ゲート程度と考えられるため、本発明の第3態様の可
変分周器62は、本発明の第2態様の可変分周器56よ
りも、回路規模を約30%削減することができた。
号は、例えば外部から入力されても良いし、あるいはフ
リップフロップ等を用いて保持するようにしたり、スイ
ッチにより設定できるように構成するなどしても良い。
また、既に述べたように、次第に要求される分周クロッ
クの周波数は高くなり、分周比は小さくなる傾向にある
ため、即ち、例えば切替信号をハイレベルとして第1モ
ードを選択し、レジスタ14に設定される設定値も大き
な値となるため、例えばレジスタ14より出力される設
定値の上位ビットの1つを切替信号として使用すること
もできる。
変分周器の別の実施例の構成回路図である。この可変分
周器は、図12に示す本発明の第3態様の可変分周器と
比較して、レジスタ14より出力される設定値の最上位
ビット、即ち、ビット7が切替信号として使用されてい
る点が相違するだけであるから、同一の構成要素には同
一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、同
図においては、図面の簡略化のために全加算器32およ
び半加算器38をブロック表示している。
設定値の上位ビットを切替信号として使用することによ
り、第1モードと第2モードを有効に使い分けることが
できるとともに、切替信号を設定するための外部端子、
記憶素子、スイッチなどが不要になるという利点があ
る。なお、レジスタ14の最上位ビットを切替信号とし
て使用する場合、第1モードにおいて得られる分周比は
28+1 /R(但し、128≦R≦255)となり、第2
モードにおいて得られる分周比は2×(N+1)(但
し、0≦R≦127)となる。
分周器は、累算器により基準クロック毎に設定値を累算
し、カウンタにより累算器から出力される桁あふれ信号
をカウントすることにより、基準クロックを分周して分
周クロックを出力するものであり、従来の可変分周器と
比較して高周波数においても分周クロックの周波数の調
整が容易である。また、本発明の可変分周器は、小さな
回路規模で、さらに従来の可変分周器の機能を備えるこ
とにより、低周波数においても分周クロックの微調整が
可能である。このため、本発明の可変分周器によれば、
低周波数での対応に加えて、高周波数において累算器の
ビット数および設定値を適宜決定することにより、基準
クロックを小数点以下の数値を有する値の分周比で分周
することができるため、たとえ基準クロックや通信速度
が高速化されて要求される分周比が小さくなっても高精
度にプログラマブルに、しかも容易に分周クロックを得
ることができる。
ロック図である。
器およびカウンタの一実施例の構成回路図である。
様の可変分周器において、基準クロックとカウント信号
と累積加算値との関係を示す図の一実施例である。
ロック図である。
ブロック図である。
ロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
変更部分を示す一実施例の部分ブロック図である。
一部を変更した部分ブロック図である。
の一部を変更した部分ブロック図である。
算器、カウンタ、検出器、第1および第2の切替器の一
実施例のブロック図である。
算器、カウンタ、検出器、第1および第2の切替器の別
の実施例のブロック図である。
る。
る。
ングチャートである。
図である。
00,104 可変分周器 12 基準クロック発生器 14,68 レジスタ 16 累算器 18,50,58 カウンタ 20,73,76,80 セレクタ 22 CPU(中央演算装置) 24,24a,24b 累積加算ユニット 26,28,42 EXORゲート 30 AND−OR複合ゲート 32,38,70 加算器 34,46 フリップフロップ 36,44 ANDゲート 40,40a,40b カウンタユニット 52,60,66 検出器 54,64 切替器 72 デクリメンタ(減算器) 90 ORゲート 92,94 NORゲート 96 XNORゲート 102 トグルフリップフロップ
Claims (6)
- 【請求項1】設定された設定値を出力するレジスタと、
所定周波数の基準クロック毎に、前記レジスタより出力
される設定値を累算し、桁あふれ信号を出力する少なく
とも2ビットの累算器と、この累算器より出力される桁
あふれ信号をカウントし、少なくとも1ビットのカウン
ト信号を出力するカウンタと、検出信号により再設定さ
れ、前記基準クロック毎にカウントされる少くとも1ビ
ットの第2のカウント信号を出力する第2のカウンタ
と、この第2のカウンタが前記レジスタより出力される
設定値に相当する計数値をカウントした時、前記検出信
号を出力する検出器と、前記累算器より出力される桁あ
ふれ信号と前記検出器より出力される検出信号とを切替
信号により前記カウンタに選択出力する切替器とを備え
ることを特徴とする可変分周器。 - 【請求項2】設定された設定値を出力するレジスタと、
切替信号および検出信号に応じて、前記レジスタより出
力される設定値と所定値とを選択出力する第1の切替器
と、所定周波数の基準クロック毎に前記第1の切替器の
出力信号を累算し、累算信号および桁あふれ信号を出力
する少なくとも2ビットの累算器と、この累算器が前記
レジスタより出力される設定値に相当する計数値を累算
した時、前記検出信号を出力する検出器と、前記切替信
号に応じて、前記累算器より出力される桁あふれ信号と
前記検出器より出力される検出信号とを選択出力する第
2の切替器と、この第2の切替器の出力信号をカウント
し、少なくとも1ビットのカウント信号を出力するカウ
ンタとを備えることを特徴とする可変分周器。 - 【請求項3】前記第1の切替器より出力される所定値
は、1または−1である請求項2に記載の可変分周器。 - 【請求項4】前記第2の切替器は、前記切替信号に応じ
て、前記累算器より出力される桁あふれ信号と前記検出
器より出力される検出信号とを選択出力する代わりに、
前記切替信号に応じて、前記累算器より出力される桁あ
ふれ信号の極性を反転する請求項2に記載の可変分周
器。 - 【請求項5】前記切替信号は、前記レジスタより出力さ
れる設定値の上位ビットの1つである請求項2〜4のい
ずれかに記載の可変分周器。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の可変分周
器であって、 さらに、前記少なくとも1ビットのカウント信号が2ビ
ット以上のカウント信号である時、そのカウント信号の
中の1ビットを選択信号により分周クロックとして選択
出力するセレクタを備えることを特徴とする可変分周
器。
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