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JP3378879B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法

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Publication number
JP3378879B2
JP3378879B2 JP33954897A JP33954897A JP3378879B2 JP 3378879 B2 JP3378879 B2 JP 3378879B2 JP 33954897 A JP33954897 A JP 33954897A JP 33954897 A JP33954897 A JP 33954897A JP 3378879 B2 JP3378879 B2 JP 3378879B2
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JP
Japan
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memory
transistor
gate electrode
insulating film
select
Prior art date
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JP33954897A
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桂太 高橋
雅文 土井
博之 土井
暢征 田村
寧 奥田
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to TW087120087A priority patent/TW430997B/zh
Priority to EP98123178A priority patent/EP0924768A3/en
Priority to US09/206,560 priority patent/US6169307B1/en
Publication of JPH11177068A publication Critical patent/JPH11177068A/ja
Priority to US09/677,844 priority patent/US6377490B1/en
Priority to US10/050,965 priority patent/US6657893B2/en
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0408Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors
    • G11C16/0416Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors comprising cells containing a single floating gate transistor and no select transistor, e.g. UV EPROM
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0408Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors
    • G11C16/0433Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells containing floating gate transistors comprising cells containing a single floating gate transistor and one or more separate select transistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置、特に浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の2層
ゲート電極を有するFlash EEPROMとして機能する不揮発
性半導体記憶装置及びその駆動方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、Flash EEPROMの低電圧下で
の単一電源による書換えや、低電圧下における高速読み
出しに対する要望が強くなっている。ここで、低電圧と
は、1.5Vから3.3V程度をさしている。
【0003】Flash EEPROMには様々な種類があ
る。例えば、ある社では、書き込み時にはドレイン側か
らCHE(Channnel Hot Electron)により浮遊ゲート電
極に電子を注入し、消去時にはソース側からFNトンネ
ル電流により電子を引き抜く方式(以下、CHE方式と
呼ぶ)を用いている。この方式は、EPROMの延長技
術で回路の構成と製造プロセスの組立を行なうことがで
きるという長所を有しているが、書込み時に1セルあた
り500μA程度の消費電流が必要なことから、5Vの
単一電源による書換えは比較的容易に実現されるもの
の、2.5V以下の単一電源による書換えは実現困難で
ある。
【0004】一方、最近主流となりつつあるのは、書き
込み時には浮遊ゲート電極からドレイン側にFNトンネ
ル電流を用いて電子を引き抜き、消去時には浮遊ゲート
電極にチャネル全面におけるFNトンネル電流を用いて
電子を注入する方式である。かかる方式を利用したFlas
h EEPROMの例としては、U.S.Pat.5283758に開示
されているDINOR型Flash EEPROMや、U.S.Pa
t.5592415 に開示されているAND型Flash EEPRO
Mなどがある。これらは、書込み・消去ともにFNトン
ネル電流を用いるために、書込み・消去時に必要な電流
が小さく、低電圧(例えば2.5V)の単一電源による
書換えが可能であるという特徴を有している。以下、こ
の方式をドレイン側FN−FN型Flash EEPROMと
呼ぶ。
【0005】以下、ドレイン側FN−FN型Flash EE
PROMの構造及びその駆動方法を説明し、その課題を
整理する。次に、その課題を解決する方法として提案さ
れている別の従来の不揮発性半導体記憶装置及びその駆
動方法について説明する。なお、以下に説明するドレイ
ン側FN−FN型Flash EEPROMは、DINOR型
Flash EEPROMを想定している。
【0006】まず、ドレイン側FN−FN型Flash EE
PROMの構造及び駆動方法を説明する。
【0007】図24は、上記ドレイン側FN−FN型Fl
ash EEPROMの例を示す断面図である。図におい
て、101はP型半導体基板、102は深いN型ウェ
ル、103はP型ウェル、104はゲート絶縁膜、10
5は浮遊ゲート電極、106は電極間絶縁膜、107は
制御ゲート電極、108はドレイン拡散層、109はソ
ース拡散層である。
【0008】同図に示すFlash EEPROMの構造は、
上記CHE方式のFlash EEPROMと基本的には同じ
であるが、拡散層の形状がやや異なる。つまり、CHE
方式のFlash EEPROMでは、ソース拡散層がドレイ
ン拡散層に比べて深いのに対し、ドレイン側FN−FN
型Flash EEPROMでは、ドレイン拡散層108がソ
ース拡散層109に比べて深い。これは、CHE方式の
Flash EEPROMでは、ソース拡散層と浮遊ゲート電
極間のトンネル電流を利用するのに対し、ドレイン側F
N−FN型Flash EEPROMでは、ドレイン拡散層1
08と浮遊ゲート電極105間のトンネル電流を利用す
ることに起因する。
【0009】次に、ドレイン側FN−FN型Flash EE
PROMのアレイ構造及び消去方法について説明する。
図25(a),(b)は、上記従来のドレイン側FN−
FN型Flash EEPROM における不揮発性半導体記
憶装置のメモリセルを一括して消去する際の電圧の印加
状態を示す電気回路図及びそのときの電子の移動状態を
示す断面図である。
【0010】まず、図25(a)を参照しながら、ドレ
イン側FN−FN型Flash EEPROMのアレイ構造に
ついて説明する。同図に示すように、メモリ・ワード線
(M.W−0,1,2)は、X方向に並んでいるメモリ
セルの制御ゲート電極107を接続しており、ソース線
(S−0,1,2)は、X方向に並んでいるメモリセル
のソース拡散層109を接続しており、ビット線(B−
0,1,2)は、Y方向に並んでいるメモリセルのドレイ
ン拡散層108を接続している。
【0011】このように、メモリセルのワード線(メモ
リ・ワード線)に対して、ソース線は平行に、ビット線
は直交するようにそれぞれ配置されている。
【0012】次に、消去方法について説明する。図25
(a)には、同図中の9個のメモリセルを一括して消去
する場合の電圧の印加状態が示されている。同図に示す
ように、メモリ・ワード線(M.W−0,1,2)に+
7Vの電圧を、P型ウェル(PW)に−7Vの電圧をそ
れぞれ印加する。以上の設定により、全メモリトランジ
スタの制御ゲート電極107とチャネル表面との間の電
位差が14Vとなるため、図25(b)に示すように、
浮遊ゲート電極105とチャネル表面との間の全領域に
トンネル電流が流れ、浮遊ゲート電極105中へ電子が
注入される。このとき、メモリトランジスタのしきい値
電圧が約4Vとなる。
【0013】次に、書込み方法について説明する。図2
6(a),(b)は、上記ドレイン側FN−FN型Flas
h EEPROMにおける中央のメモリセルを1つだけ選
択して書込む際の電圧の印加状態を示す電気回路図及び
そのときの電子の移動状態を示す断面図である。図26
(a)に示すように、選択的に書込むメモリセル(選択
メモリセル)のメモリ・ワード線(M.W−1)に−9
Vの電圧を、ビット線(B−1)に+5Vの電圧を、P
型ウェル3(PW)に0Vの電圧をそれぞれ印加する。
以上のような電圧の設定により、選択したメモリセルの
制御ゲート電極107とドレイン拡散層108との間の
電位差が14Vとなるため、図26(b)に示すよう
に、浮遊ゲート電極105とドレイン拡散層108との
間にトンネル電流が流れて、浮遊ゲート電極105中の
電子が除去される。このとき、メモリトランジスタのし
きい値電圧は約1.2Vとなる。
【0014】さらに、非選択メモリセルの誤書込みを防
止するために、メモリ・ワード線(M.W−0,2)に
0Vの電圧を、ビット線(B−0,2)に0Vの電圧を
それぞれ印加する。以上の設定により、非選択メモリセ
ルの制御ゲート電極107とドレイン拡散層108間の
電位差を、最大9Vに抑えることができ、非選択メモリ
セルの誤書込みを防止できる。
【0015】次に、読み出し方法について説明する。図
27(a),(b)は、上記ドレイン側FN−FN型Fl
ash EEPROMにおける不揮発性半導体記憶装置の中
央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す際の電圧の
印加状態を示す電気回路図及びそのときの電子の移動状
態を示す断面図である。図27(a)に示すように、選
択的に読み出すメモリセル(選択メモリセル)のメモリ
・ワード線(M.W−1)に3Vの電圧を、ビット線
(B−1)に1Vの電圧を、P型ウェル(PW)に0V
の電圧を印加する。以上の設定により、選択したメモリ
トランジスタが書込状態(VT=1.2V)にある場合
は、図27(b)に示すように電流が流れ、選択したメ
モリトランジスタが消去状態(VT=4V)にある場合
は、電流が流れないので、記憶状態を判定できる。
【0016】さて、ドレイン側FN−FN型Flash EE
PROMには、以下に説明するような3つの課題があ
る。
【0017】第1は、信頼性が高くないという点であ
る。ドレイン側FN−FN型Flash EEPROMで用い
られている方法、つまりドレイン拡散層108と浮遊ゲ
ート電極105との間のトンネル電流を利用する方法で
は、ドレイン拡散層108とP型ウェル103の間に約
5Vの電位差が必要であり、かつ制御ゲート電極107
に−9Vの電圧が印加されるのでドレイン拡散層108
とP型ウエル103との間にバンド・バンド間トンネル
電流が発生する。このために、P型ウエル103内のド
レイン拡散層108との間の境界付近の領域においてバ
ンド・バンド間トンネル電流に起因するホールが発生
し、そのホールがゲート絶縁膜104にトラップされる
ことにより信頼性が悪化するという課題を有していた。
【0018】第2は、書込み時の消費電力である。ドレ
イン側FN−FN型Flash EEPROMにおけるドレイ
ン拡散層108と浮遊ゲート電極105との間のトンネ
ル電流を利用する方法では、バンド・バンド間トンネル
電流が発生する。このために、1セルあたり、100n
A程度の書込み電流が必要であった。
【0019】第3は、読み出し時電源電圧の低電圧化で
ある。ドレイン側FN−FN型Flash EEPROMは、
1個のメモリトランジスタで構成されているために、書
込み後しきい値電圧のバラツキ制御を制御しようとする
と、1ビット毎に書込み深さ(しきい値電圧)を制御す
る必要があり、制御回路が複雑な構成にならざるを得な
い。さらに、しきい値電圧が0.8V程度のバラツキ範
囲でしか制御できないため、書込み後のしきい値電圧
は、約0.8Vから1.6Vの間に分布する。よって、
誤読み出しを生じないためには、低電圧動作をさせると
いっても、2.5V程度が限界であった。
【0020】そこで、上記第1〜第3の課題を克服すべ
く提案されているサイドウォール型セレクトトランジス
タを設けた不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法
(U.S.Pat.5402371)について説明する。
【0021】図28は、この不揮発性半導体記憶装置の
断面図である。同図に示すように、セレクトトランジス
タは、浮遊ゲート電極105及び制御ゲート電極107
の側方にサイドウォールとして形成され選択ゲート電極
113を有しており、選択ゲート電極113と浮遊ゲー
ト電極105及び制御ゲート電極107との間には横方
向電極間絶縁膜112が介在している。また、選択ゲー
ト電極113と基板との間にはゲート絶縁膜111が介
在している。
【0022】図28に示す不揮発性半導体記憶装置は、
ドレイン側FN−FN型Flash EEPROMの有する3
つの課題に対し、ポリシリコン・サイドウォールからな
る選択ゲート電極113を利用して、書込み・消去とも
に浮遊ゲート電極105とチャネル全面間のトンネル電
流を利用した書換え方法を実現するものである。この書
換え方法を実現することにより、ドレイン拡散層108
とP型ウェル103との間に電位差が不要となり、バン
ド・バンド間トンネル電流が発生しない。このために、
バンド・バンド間トンネル電流に起因するホールが発生
せず、信頼性上の課題を解決し、さらに、書換え時の消
費電流を低減することも可能である。また、セレクトト
ランジスタを設けることにより、メモリトランジスタの
しきい値電圧が負になっても、メモリセルのしきい値電
圧はセレクトトランジスタのしきい値電圧で制限される
という特性を有するものである。
【0023】なお、書込み・消去ともに浮遊ゲート電極
105とチャネル全面間のトンネル電流を利用した書換
え方法については、NAND型Flash EEPROMで実
現している例もあり、信頼性(書換え保証回数)及び低
電圧の単一電源による書換えに対する優位性も実証され
ている。しかし、このNAND型Flash EEPROM
は、そのアレイ構造がNAND型であるため、ランダム
アクセス時間が長いという欠点を有している。ところ
で、図28に示す不揮発性半導体記憶装置は、そのアレ
イ構造がNOR型であるために、ランダムアクセス時間
が速いという長所を有している。ただし、セルサイズは
NAND型Flash EEPROMより大きくなる。
【0024】以上をまとめると、図28に示す不揮発性
半導体記憶装置は、ランダムアクセス時間が速い特徴を
有するNOR型アレイ構造を有しつつ、書込み・消去と
もに浮遊ゲート電極105とチャネル全面間のトンネル
電流を利用した書換え方法を実現するための提案である
と要約できる。そこで、以下では、図28に示す従来の
不揮発性半導体記憶装置のアレイ構造及び駆動方法につ
いて説明する。
【0025】図29(a),(b)は、上記図28に示
す従来のサイドウォール型セレクトトランジスタを設け
た不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを一括して消去
する際の電圧の印加状態を示す電気回路図及びそのとき
の電子の移動状態を示す断面図である。
【0026】まず、この不揮発性半導体記憶装置のアレ
イ構造について説明する。図29(a)に示すように、
メモリ・ワード線(M.W−0,1,2)は、X方向に
並んでいるメモリセルの制御ゲート電極107を接続し
ており、セレクト・ワード線(S.W−0,1,2)は、
X方向に並んでいるメモリセルの選択ゲート電極113
を接続しており、ソース線(S−0,1,2)は、X方向
に並んでいるメモリセルのソース拡散層109を接続し
ており、ビット線(B−0,1,2)は、Y方向に並んで
いるメモリセルのドレイン拡散層108を接続してい
る。このように、メモリセルのワード線(メモリ・ワー
ド線とセレクト・ワード線)に対して、ソース線は平行
に、ビット線は直交するように配置されている。
【0027】次に、消去方法について説明する。図29
(a)には、同図に示す9個のメモリセルを一括して消
去する場合の電圧の印加状態が示されている。すなわ
ち、メモリ・ワード線(M.W−0,1,2)に−7V
の電圧を、P型ウェル(PW)に+7Vの電圧をそれぞ
れ印加する。この電圧設定により、全メモリトランジス
タの制御ゲート電極107とチャネル表面間の電位差が
14Vとなるため、図29(b)に示すように、浮遊ゲ
ート電極105とチャネル表面との間の全領域にトンネ
ル電流が流れ、浮遊ゲート電極105中の電子が除去さ
れる。このとき、メモリトランジスタのしきい値電圧は
約−1Vとなる。メモリセルは、セレクトトランジスタ
(VT=0.6V)とメモリトランジスタ(VT=−1
V)との直列構造であるため、メモリセルのしきい値電
圧は0.6Vとなる。
【0028】次に、書込み方法について説明する。図3
0(a)は、上記図28に示すサイドウォール型セレク
トトランジスタを設けた不揮発性半導体記憶装置におけ
る中央のメモリセルを1つだけ選択して書込む際の電圧
の印加状態を示す電気回路図及びそのときの電子の移動
状態を示す断面図である。図30(a)に示すように、
選択的に書込むメモリセル(選択メモリセル)のメモリ
・ワード線(M.W−1)に+9Vの電圧を、セレクト
・ワード線(S.W−1)に−5Vの電圧を、ビット線
(B−1)に−5Vの電圧を、P型ウェル(PW)に−
5Vの電圧をそれぞれ印加する。この電圧設定により、
選択したメモリトランジスタの制御ゲート電極107と
チャネル表面間の電位差が14Vとなるため、図30
(b)に示すように、浮遊ゲート電極105とチャネル
表面との間の全領域にトンネル電流が流れ、浮遊ゲート
電極105中に電子が注入される。このとき、メモリト
ランジスタのしきい値電圧は約4Vとなる。メモリセル
は、セレクトトランジスタ(VT=0.6V)とメモリ
トランジスタ(VT=4V)の直列構造であるため、メ
モリセルのしきい値電圧は4Vとなる。
【0029】さらに、非選択メモリセルの誤書込みを防
止するために、メモリ・ワード線(M.W−0,2)に
−5Vの電圧を、セレクト・ワード線(S.W−0,
2)に−5Vの電圧を、ビット線(B−0,2)に0V
の電圧をそれぞれ印加する。この電圧設定により、非選
択メモリセルのメモリトランジスタの制御ゲート電極1
07とチャネル表面との間の電位差を、最大9Vに抑え
ることができ、非選択メモリセルの誤書込みを防止でき
る。ここで、全てのセレクト・ワード線(S.W−0,
1,2)に−5Vの電圧を印加しているのは、全てのセ
レクト・トランジスタをオフ状態にする必要があるため
である。例えば、選択したメモリセルに接続されたセレ
クト・ワード線(S.W−1)に0Vの電圧を印加する
と、セレクト・トランジスタがオン状態になるため、選
択したビット線に印加した−5Vの電圧が、ソース線
(S−1)を介し、選択メモリセルとY方向に共通な非
選択メモリセルのビット線に伝達されてしまい、誤書込
みが生じる。
【0030】次に、読み出し方法について説明する。図
31(a),(b)は、図28に示すサイドウォール型
セレクトトランジスタを設けた不揮発性半導体記憶装置
における中央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す
際の電圧の印加状態を示す電気回路図及びそのときの電
子の移動状態を示す断面図である。図31(a)に示す
ように、選択的に読み出すメモリセル(選択メモリセ
ル)のメモリ・ワード線(M.W−1)に3Vの電圧
を、セレクト・ワード線(S.W−1)に3Vの電圧
を、ビット線(B−1)に1Vの電圧を、P型ウェル
(PW)に0Vの電圧をそれぞれ印加する。この電圧設
定により、選択したメモリトランジスタが消去状態(V
T=0.6V)の場合は、図31(b)に示すように、
ソース拡散層109からドレイン拡散層108に電子が
移動することで電流が流れ、選択したメモリトランジス
タが書込み状態(VT=4V)の場合は、電流が流れな
いので、記憶状態を判定できる。
【0031】ここで、図28に示す不揮発性半導体記憶
装置及びその駆動方法は、図24に示すドレイン側FN
−FN型Flash EEPROMに対して、下記の3つの利
点を有する。
【0032】第1は、信頼性の向上である。図24に示
すドレイン側FN−FN型Flash EEPROMで用いら
れている方法、つまり書き込みにドレイン拡散層108
と浮遊ゲート電極105間のトンネル電流を利用する方
法では、ドレイン拡散層108とP型ウェル103の間
に約5Vの電位差が必要であり、かつ制御ゲート電極に
−9Vの電圧が印加されるためにバンド・バンド間トン
ネル電流が発生する。このために、バンド・バンド間ト
ンネル電流に起因するホールが発生し、そのホールがゲ
ート絶縁膜にトラップされるために信頼性上の課題を有
していた。しかし、図28に示すサイドウォール型選択
ゲート電極を有するFlash EEPROMでは、書込み、
消去ともに、浮遊ゲート電極105とメモリトランジス
タのチャネル表面との間の全領域に流れるトンネル電流
を利用しているため、ドレイン拡散層108とP型ウェ
ル103の間に発生する電位差がゼロであり、バンド・
バンド間トンネル電流が発生しない。このため、信頼性
を劣化させるホールがほとんど発生せず、信頼性の劣化
が抑制される。
【0033】第2は、書込み、消去時の低消費電力化で
ある。図24に示すドレイン側FN−FN型Flash EE
PROMで用いられている方法、つまりドレイン拡散層
108とメモリトランジスタの浮遊ゲート電極105間
のトンネル電流を利用する方法では、バンド・バンド間
トンネル電流が発生する。このために、1メモリセルあ
たり、100nA程度の書込み電流が必要であった。そ
れに対し、図28に示すFlash EEPROMでは、書込
み、消去ともに、バンド・バンド間トンネル電流が発生
せず、1メモリセルあたり1nA以下の書込み電流とな
る。すなわち、図28に示すFlash EEPROMでは、
ドレイン側FN−FN型Flash EEPROMの100分
の1以下の低消費電力化が可能である。これにより、内
部昇圧回路面積の削減、ないしは同時書込可能ビット数
増加による書込時間低減効果、より低い電圧での書き換
え動作を実現できる。
【0034】第3は、読み出し時電源電圧の低電圧化で
ある。ドレイン側FN−FN型Flash EEPROMは、
1個のメモリトランジスタで構成されているために、書
込み後しきい値電圧のバラツキを制御するために、1ビ
ット毎に書込み深さ(しきい値電圧)を制御する必要が
あり、制御回路が複雑な構成にならざるを得ない。さら
に、しきい値電圧が0.8V程度のバラツキ範囲でしか
制御できないため、書込み後のしきい値電圧は、約0.
8Vから1.6Vの間に分布する。よって、低電圧動作
をさせるといっても、誤読み出しを生じないためには、
2.5V程度が限界であった。それに対し、図28に示
すFlash EEPROMでは、メモリセルがセレクトトラ
ンジスタとメモリトランジスタの2個のトランジスタの
直列構造を有しており、メモリトランジスタのしきい値
電圧が負になっても、メモリセルのしきい値電圧はセレ
クトトランジスタのしきい値電圧以下にならない。この
ため、メモリセルのしきい値電圧を0.6Vから0.8
V程度の分布に設定可能であり、このような分布の抑制
により、例えば1.5V程度の低電圧で読み出すことが
可能である。
【0035】ただし、メモリセル面積は増大するという
不具合はある。ドレイン側FN−FN型Flash EEPR
OMは、1個のメモリトランジスタからメモリセルが構
成されている。しかし、図28に示すFlash EEPRO
Mの構造では、セレクトトランジスタが動作上必要とな
るので、その分メモリセル面積は増大する。しかし、サ
イドウォールを利用したセレクトトランジスタを使用す
ることにより、セレクトトランジスタを追加することに
よるドレイン側FN−FN型Flash EEPROMと比較
したメモリセル面積の増大が抑えられる。
【0036】したがって、図28に示す不揮発性半導体
記憶装置及びその駆動方法は、ドレイン側FN−FN型
Flash EEPROMに対して上述のような3つの利点を
有しているといえる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】上記図28に示す不揮
発性半導体記憶装置及びその駆動方法は、ドレイン側F
N−FN型Flash EEPROMに対して3つの利点を有
していたが、その実現性において、下記の2つの課題が
あった。
【0038】第1の課題は、選択ゲート電極−制御ゲー
ト電極間の横方向電極間絶縁膜112の信頼性である。
【0039】図31(a),(b)に示す書込み時に、
選択メモリセルのメモリ・ワード線(M.W−0,2)
に9Vの電圧が、セレクト・ワード線に−5Vの電圧が
それぞれ印加されると、制御ゲート電極107と選択ゲ
ート電極113との間の横方向電極間絶縁膜112に1
4V(5+9)の電位差が発生する。ところで、プロセ
ス構成上、横方向電極間絶縁膜112とセレクトトラン
ジスタのゲート絶縁膜111は同時に形成する必要があ
る。一方、サイドウォールで構成されている選択ゲート
電極113の横方向の厚み(ゲート長)はプロセス上あ
まり厚くすることができず、たかだか約0.2μmであ
ることから、セレクトトランジスタの機能を発揮するた
めには、セレクトトランジスタのゲート絶縁膜111は
4nm程度でなければならない。したがって、横方向電
極間絶縁膜112の厚みは、ポリシリコン上の増速酸化
効果を考慮しても、せいぜい10nm程度となる。すな
わち、この10nm程度の厚みの横方向電極間絶縁膜1
12に書込み時に14Vの電位差が印加されることにな
り、絶縁破壊が生じるなど信頼性が悪化するおそれがあ
る。
【0040】第2の課題は、選択ゲート電極113を有
するセレクトトランジスタのソース・ドレイン間耐圧で
ある。
【0041】書込み時に、選択メモリセルとワード線を
共有する非選択メモリセルのセレクトトランジスタのド
レイン拡散層108は約0Vの電位に、ソース拡散層1
09は約−5Vの電位(ソース線はオープン状態ではあ
るが、ほぼP型ウェルと同電位となる)になり、両者間
には5Vの電位差が発生する。しかし、上述のように選
択ゲート電極113のゲート長がたかだか約0.2μm
であることを考慮すると、セレクトトランジスタのソー
ス・ドレイン間耐圧はせいぜい2.5V程度であり、5
Vにはとても達しない。よって、書き込み時に、非選択
メモリセルのセレクトトランジスタがオフ状態となら
ず、誤書込が発生するおそれがある。
【0042】以上のような問題点があるために、図28
に示すような従来提案されている不揮発性半導体記憶装
置及びその駆動方法は、実現性に疑問がある。
【0043】本発明は上記問題点に着目してなされたも
のであり、その目的は、メモリトランジスタとセレクト
トランジスタとを備えたFlash EEPROMとして機能
する不揮発性半導体記憶装置を前提とし、セレクトトラ
ンジスタ−メモリトランジスタ間の横方向電極間絶縁膜
の信頼性の悪化や、セレクトトランジスタのソース・ド
レイン間耐圧の不足に起因する誤書き込みを防止しうる
不揮発性半導体記憶装置及び駆動方法を提供することに
ある。
【0044】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、本発明では、セレクトトランジスタをサイドウ
ォールを利用したトランジスタではなく独立したトラン
ジスタを用い、ソース線をビット線毎に電気的に独立し
て設け、ビット線に平行(ワード線に直交)に配置した
り、ソース線をビット線毎に電気的に独立して設け、ビ
ット線に平行(ワード線に直交)に配置し、かつ、ウェ
ル領域をビット線毎に電気的に独立して設けるなどの手
段を講じている。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導
体基板のウェル領域の上に複数のメモリセルを行列状に
配置してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体
記憶装置であって、上記メモリセルは、上記半導体基板
のソース拡散層とドレイン拡散層との間に、上記半導体
基板の上に形成された第1のゲート絶縁膜、該第1のゲ
ート絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電極、該浮遊ゲ
ート電極の上に形成された電極間絶縁膜、及び該電極間
絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極を有するメモリ
トランジスタと、上記半導体基板の上に形成された第2
のゲート絶縁膜及び該第2のゲート絶縁膜の上に形成さ
れた選択ゲート電極を有し、上記メモリトランジスタと
は離間して配置されたセレクトトランジスタと、上記メ
モリトランジスタとセレクトトランジスタとの間に位置
する半導体基板内の領域に形成された中間拡散層とを設
けて構成され、上記浮遊ゲート電極から電子を除去する
際と上記浮遊ゲート電極に電子を注入する際には、上記
メモリトランジスタの第1のゲート絶縁膜の略全面を電
子が通過するトンネル電流を用いるとともに、上記複数
のメモリセルのうち行方向に並ぶメモリセルの各メモリ
トランジスタの制御ゲート電極を接続するメモリ・ワー
ド線と、上記複数のメモリセルのうち行方向に並ぶメモ
リセルの各セレクトトランジスタの選択ゲート電極を接
続するセレクト・ワード線と、上記複数のメモリセルの
うち列方向に並ぶメモリセルの各ソース拡散層を接続す
るソース線と、上記複数のメモリセルのうち列方向に並
ぶメモリセルの各ドレイン拡散層を接続するビット線と
をさらに備え、所定のメモリセル内のメモリトランジス
タの浮遊ゲート電極に電子を注入するときに、上記所定
のメモリセル内のセレクトトランジスタをオンする。
【0072】これにより、ソース線がビット線と平行に
つまり列方向に延びて各ビット線毎に電気的に独立に設
けられているため、ソース線を介したビット線間リーク
が発生しない構造となる。したがって、第1の不揮発性
半導体記憶装置の効果に加えて、メモリトランジスタの
浮遊ゲート電極に電子を注入する際の誤書き込みを確実
に防止することができる。また、セレクト・ワード線を
制御するデコーダ回路の縮小と高速動作化を実現するこ
とが可能になる。
【0073】
【0074】上記ソース拡散層はデータの読み出し時に
おいてソースとして機能し、上記ドレイン拡散層はデー
タの読み出し時においてドレインとして機能することが
好ましい。
【0075】上記ソース線及びビット線は上記列方向に
並ぶメモリセルごとに独立していることが好ましい。
【0076】上記ウェル領域は、上記メモリセルの列毎
に電気的に分離されていることが好ましい。
【0077】上記セレクトトランジスタの上記第2のゲ
ート絶縁膜は、上記メモリトランジスタの上記第2の絶
縁膜と同時に形成された絶縁膜により構成されかつ少な
くともゲート長方向にほぼ均一な膜厚を有し、上記セレ
クトトランジスタの上記選択ゲート電極は、上記メモリ
トランジスタの上記浮遊ゲート電極と同時に堆積された
第1の導体膜により構成され、上記セレクトトランジス
タは、上記選択ゲート電極の上に形成され、上記メモリ
トランジスタの上記電極間絶縁膜と同時に形成された絶
縁膜により構成される第2の電極間絶縁膜と、上記第2
の電極間絶縁膜の上に形成され、上記メモリトランジス
タの上記制御ゲート電極と同時に堆積された第2の導体
膜により構成されるダミー電極とをさらに備え、上記選
択ゲート電極と上記ダミー電極とは電気的に短絡されて
いることをが好ましい。
【0078】上記ドレイン拡散層と上記中間拡散層と上
記ソース拡散層とが同時に不純物を上記半導体基板内に
導入することにより形成されていることが好ましい。
【0079】本発明の不揮発性半導体記憶装置の駆動方
法は、半導体基板のウェル領域の上に複数のメモリセル
を行列状に配置してなるメモリセルアレイを有する不揮
発性半導体記憶装置の駆動方法であって、上記メモリセ
ルは、上記半導体基板のソース拡散層とドレイン拡散層
との間に、上記半導体基板の上に形成された第1のゲー
ト絶縁膜、該第1のゲート絶縁膜の上に形成された浮遊
ゲート電極、該浮遊ゲート電極の上に形成された電極間
絶縁膜、及び該電極間絶縁膜の上に形成された制御ゲー
ト電極を有するメモリトランジスタと、上記半導体基板
の上に形成された第2のゲート絶縁膜及び該第2のゲー
ト絶縁膜の上に形成された選択ゲート電極を有し、上記
メモリトランジスタとは離間して配置されたセレクトト
ランジスタと、上記メモリトランジスタとセレクトトラ
ンジスタとの間に位置する半導体基板内の領域に形成さ
れた中間拡散層とを設けて構成され、上記浮遊ゲート電
極から電子を除去する際と上記浮遊ゲート電極に電子を
注入する際には、上記メモリトランジスタの第1のゲー
ト絶縁膜の略全面を電子が通過するトンネル電流を用い
るとともに、上記複数のメモリセルのうち行方向に並ぶ
メモリセルの各メモリトランジスタの制御ゲート電極を
接続するメモリ・ワード線と、上記複数のメモリセルの
うち行方向に並ぶメモリセルの各セレクトトランジスタ
の選択ゲート電極を接続するセレクト・ワード線と、上
記複数のメモリセルのうち列方向に並ぶメモリセルの各
ソース拡散層を接続するソース線と、上記複数のメモリ
セルのうち列方向に並ぶメモリセルの各ドレイン拡散層
を接続するビット線とをさらに備え、所定のメモリセル
内のメモリトランジスタの浮遊ゲート電極に電子を注入
するときに、上記所定のメモリセル内のセレクトトラン
ジスタをオンする。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0096】(第1の実施形態) まず、第1の実施形態について説明する。これは、セレ
クトトランジスタをサイドウォールを利用したトランジ
スタではなく、独立して構成したトランジスタを用いる
手段を用いた実施形態である。
【0097】図1は、第1の実施形態における不揮発性
半導体記憶装置のメモリセルのY方向断面(ゲート長方
向を含む断面,図4(a)参照)の構造を示す断面図で
ある。ただし、図4(a)では、見かけ上1つのメモリ
セル内に配置されるメモリトランジスタとセレクトトラ
ンジスタとは図中左右(X方向)に並んでいるように表
されているが、メモリトランジスタの制御ゲート電極と
平行なメモリ・ワード線M.W及びセレクトトランジス
タの選択ゲート電極と平行なセレクト・ワード線S.W
が図中左右に延びていることから、実際には両者は図の
縦方向(Y方向)に並んで配置されていることがわか
る。同図において、1はP型半導体基板、2は深いN型
ウェル、3はP型ウェルである。そして、4はメモリト
ランジスタのゲート絶縁膜、5は第1ポリシリコン膜か
らなるメモリトランジスタの浮遊ゲート電極、6はメモ
リトランジスタの電極間絶縁膜、7は第2ポリシリコン
膜からなるメモリトランジスタの制御ゲート電極、8は
ドレイン拡散層、9はソース拡散層である。また、11
は第1ポリシリコン膜からなるセレクトトランジスタの
ゲート絶縁膜、13は第2ポリシリコン膜からなるセレ
クトトランジスタの選択ゲート電極、16はセレクトト
ランジスタの電極間絶縁膜、15はセレクトトランジス
タのダミー電極である。ただし、セレクトトランジスタ
の選択ゲート電極14とダミー電極15とは図示されて
いない部位で短絡されており、セレクトトランジスタ
は、一般的なMOSトランジスタとして機能する。ま
た、10はメモリトランジスタ−セレクトトランジスタ
間に位置する基板内に形成された中間拡散層である。
【0098】同図に示すように、第1の実施形態におけ
る不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルが、同図の右
側に位置する通常のスタックゲート型のメモリトランジ
スタ(Memory Tr)と、同図の左側に位置する
セレクトトランジスタ(Select Tr)とから構
成されている。また、ドレイン拡散層8はメモリトラン
ジスタ側に、ソース拡散層9はセレクトトランジスタ側
に配置されており、メモリトランジスタとセレクトトラ
ンジスタとの間には中間拡散層10が設けられた構造と
なっている。
【0099】なお、同図において、メモリトランジスタ
の浮遊ゲート電極5とセレクトトランジスタの選択ゲー
ト電極13とが同じ第1ポリシリコン膜で構成され,メ
モリトランジスタの制御ゲート電極7とセレクトトラン
ジスタのダミー電極15とが同じ第2ポリシリコン膜で
構成されているが、本発明は、必ずしもかかる実施形態
に限定されるものではない。例えば、セレクトトランジ
スタのダミー電極をなくし、選択ゲート電極13のみの
通常の1層ポリシリコンゲート構造を用いてもよいが、
それよりも本実施形態に示す構造の方が共通の工程でゲ
ート形状を加工できるので、メモリセルサイズを小さく
することができる。
【0100】さらに、メモリトランジスタとセレクトト
ランジスタのゲート絶縁膜4,11は、同じ工程で形成
された同じ膜厚の絶縁膜を用い、それぞれのしきい値電
圧は同時注入された不純物の濃度によって制御され、ド
レイン拡散層8,ソース拡散層9及び中間拡散層10は
同時注入された不純物によって形成されるので、不純物
濃度や深さがいずれも等しく対称的な構造となってい
る。このような構造を採ることにより、半導体装置を形
成するための工程を簡略化できる。ここで、メモリトラ
ンジスタとセレクトトランジスタのゲート絶縁膜4,1
1の膜厚は、メモリトランジスタがトンネル電流を利用
して書き込み,消去される必要があることから約8nm
に設定されている。なお、従来のドレイン側FN−FN
型Flash EEPROMでは、図24に示すドレイン拡散
層108と浮遊ゲート電極105間のトンネル電流を発
生させるために、ドレイン拡散層108とソース拡散層
109は別工程において、不純物濃度や拡散深さが異な
るように非対称的に形成する必要があり、工程の簡略化
と微細化が困難であったが、本実施形態の構造ではかか
る不具合は生じない。
【0101】図2は、第1の実施形態における不揮発性
半導体記憶装置のメモリトランジスタ部のX方向断面
(ゲート幅方向を含む断面,図4(a)参照)の構造を
示す断面図である。同図において、14は素子分離絶縁
膜である。同図に示されているように、メモリトランジ
スタの浮遊ゲート電極5は、素子分離絶縁膜14上で各
メモリトランジスタ毎に分離されている。
【0102】図3は、第1の実施形態における不揮発性
半導体記憶装置のセレクトトランジスタ部のX方向断面
の構造を示す断面図である。同図に示すように、選択ゲ
ート電極13はX方向に相隣接する各セレクトトランジ
スタ間で連続しており、一定の長さ毎に、素子分離絶縁
膜14上で金属配線20などを用いてダミー電極15と
電気的に短絡されている。
【0103】図4(a),(b)は、本実施形態におけ
る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを一括して消去
する際の電圧の印加状態を示す電気回路図及びそのとき
の電子の移動状態を示す断面図である。なお、本実施形
態は、電源電圧1.5Vにおける動作を想定して記述し
ている。
【0104】まず、図4(a)を参照しながら、本実施
形態における不揮発性半導体記憶装置のアレイ構造につ
いて説明する。同図に示すように、メモリ・ワード線
(M.W−0,1,2)は、X方向に並んでいるメモリ
トランジスタの制御ゲート電極7を接続しており、セレ
クト・ワード線(S.W−0,1,2)は、X方向に並
んでいるセレクトトランジスタの選択ゲート電極13を
接続しており、ソース線(S−0,1,2)は、X方向
に並んでいるメモリセルのソース拡散層9を接続してお
り、ビット線(B−0,1,2)は、Y方向に並んでい
るメモリセルのドレイン拡散層8を接続している。
【0105】このように、メモリセルのワード線(メモ
リ・ワード線とセレクト・ワード線)に対して、ソース
線は平行に、ビット線は直交するように配置されてい
る。
【0106】次に、消去方法について説明する。図4
(a)には、図示されている9個のメモリセルを1括し
て消去する際の電圧の印加状態が示されている。同図に
示すように、メモリ・ワード線(M.W−0,1,2)
に−8Vの電圧を、P型ウェル(PW)に+5Vの電圧
を、セレクト・ワード線(S.W−0,1,2)に1.
5Vの電圧をそれぞれ印加する。以上の設定により、全
メモリトランジスタの制御ゲート電極7とチャネル表面
との間の電位差が13Vとなるため、図4(b)に示す
ように、メモリトランジスタの浮遊ゲート電極5とメモ
リトランジスタのチャネル表面との間の全領域にトンネ
ル電流が流れて、浮遊ゲート電極5中の電子が除去され
る。このとき、メモリトランジスタのしきい値電圧は約
−1.5Vとなる。
【0107】なお、セレクトトランジスタのしきい値電
圧は約0.6Vに設定している。さらに、セレクト・ワ
ード線(S.W−0,1,2)の電位は、電源電圧であ
る1.5Vに設定しているが、これは、セレクトトラン
ジスタのゲート絶縁膜11(厚みが約8nm)にかかる
電界を緩和するためである。このような電圧の印加方法
により、セレクトトランジスタのゲート絶縁膜11に加
わる電界が4.4MV/cmとなり、信頼性保証の一般
的基準である5MV/cm以下になる。よって、ゲート
絶縁膜11の劣化に起因する信頼性の悪化を確実に防止
することができる。
【0108】なお、ソース線(S−0,1,2)とビッ
ト線(B−0,1,2)には、P型ウェル3と同電位を
印加してもよい。
【0109】また、メモリ・ワード線(M.W−0,
1,2)に0V(接地電位)の電圧を、P型ウェル(P
W)に+13Vの電圧をそれぞれ印加しても良い。その
場合には、負電圧を使用しないため周辺回路が単純にな
る利点を有するが、正電圧の絶対値が大きくなる(5V
→13V)ため、トランジスタの高耐圧化が必要になる
という不利益もある。
【0110】次に、書込み方法について説明する。図5
(a),(b)は、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置における中央のメモリセルを1つだけ選択して
書込む際の電圧印加状態を示す電気回路図及びそのとき
の電子の移動状態を示す断面図である。図5(a)に示
すように、選択メモリセルの制御ゲート電極につながる
メモリ・ワード線(M.W−1)に+9Vの電圧を、選
択メモリセルの選択ゲート電極につながるセレクト・ワ
ード線(S.W−1)に−3.5Vの電圧を、選択メモ
リセルのドレイン拡散層につながるビット線(B−1)
に−3.5Vの電圧を、P型ウェル(PW)に−3.5
Vの電圧をそれぞれ印加する。この電圧の設定により、
選択メモリセルのメモリトランジスタの制御ゲート電極
7とチャネル表面との間の電位差が12.5Vとなるた
め、図5(b)に示すように、メモリトランジスタの浮
遊ゲート電極5とメモリトランジスタのチャネル表面と
の間の全領域にトンネル電流が流れて、浮遊ゲート電極
5中へ電子が注入される。このとき、メモリトランジス
タのしきい値電圧は約1Vとなる。
【0111】さらに、非選択メモリセルの誤書込みを防
止するために、他のメモリ・ワード線(M.W−0,
2)に0Vの電圧を、他のセレクト・ワード線(S.W
−0,2)に−3.5Vの電圧を、他のビット線(B−
0,2)に1.5Vの電圧をそれぞれ印加する。以上の
設定により、非選択メモリセルのメモリトランジスタの
制御ゲート電極7とチャネル表面との間の電位差を最大
7.5Vに抑えることができ、非選択メモリセルの誤書
込みを防止できる。ここで、全てのセレクト・ワード線
(S.W−0,1,2)に−3.5Vの電圧を印加して
いるのは、全てのセレクト・トランジスタをオフ状態に
する必要があるためであり、その理由は、従来例で説明
したごとく誤書き込みを防止するためである。
【0112】なお、メモリセルのメモリ・ワード線
(M.W−1)に+12.5Vの電圧、セレクト・ワー
ド線(S.W−1)に0Vの電圧、ビット線(B−1)
に0Vの電圧、P型ウェル(PW)に0Vの電圧をそれ
ぞれ印加し、負電圧を使用しない書込方法も可能であ
る。この場合、非選択メモリセルの誤書込みを防止する
ためには、メモリ・ワード線(M.W−0,2)に0V
の電圧、セレクト・ワード線(S.W−0,2)に0V
の電圧、ビット線(B−0,2)に5.0Vの電圧を印
加すれば良い。
【0113】なお、第1の実施形態において、セレクト
トランジスタの選択ゲート電極13のゲート長は、約5
Vのソース・ドレイン間耐圧を確保するために、約0.
5μmに設定されている。本実施形態の選択ゲート13
は、図28に示す従来の不揮発性半導体記憶装置のごと
くサイドウォールによって構成されていないので、その
ゲート長を自由に設定できる。また、セレクトトランジ
スタとメモリトランジスタとの間の間隔は、最小加工ル
ール程度(例えば、0.3μm)離れており、図28に
示す従来の不揮発性半導体記憶装置で問題となる横方向
電極間絶縁膜112の信頼性の悪化という問題は生じな
い。
【0114】次に、読み出し方法について説明する。図
6(a),(b)は、本実施形態における不揮発性半導
体記憶装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して読み
出す際の電圧の印加状態を示す電気回路図及びそのとき
の電子の移動状態を示す断面図である。図6(a)に示
すように、全てのメモリセルのメモリ・ワード線(M.
W−0,1,2)に0Vの電圧を印加し、選択メモリセ
ルにつながるセレクト・ワード線(S.W−1)に1.
5Vの電圧を他のセレクト・ワード線(S.W−0,
2)に0Vの電圧をそれぞれ印加し、選択メモリセルに
つながるビット線(B−1)に1Vの電圧を印加しかつ
他のビット線(B−0,2)をオープンにして、P型ウ
ェル(PW)に0Vの電圧を印加する。以上の電圧設定
により、選択メモリセルのメモリトランジスタが消去状
態(VT=−2V)にある場合は、図6(b)に示すよ
うに電子が移動して電流が流れ、選択メモリセルのメモ
リトランジスタが書込み状態(VT=1V)にある場合
は、電流が流れないので、記憶状態を判定できる。
【0115】このように、本実施形態の読み出し方法で
は、読み出し時に選択メモリセルの選択ゲート電極13
につながるセレクト・ワード線の電圧を制御すること
で、メモリ・ワード線を選択する必要がない方法を用い
ている。メモリ・ワード線のデコーダの構成は高電圧の
正負電圧を駆動するために複雑であるが、セレクト・ワ
ード線のデコーダの構成は簡素であるので、このような
読み出し方法は、書き込みや消去よりもはるかに高速動
作が要求される読み出しの高速化に有利である。また、
読み出し時のゲート・リード・ディスターブを軽減でき
る利点も有する。ここで、ゲート・リード・ディスター
ブとは、制御ゲート電極に印加される読み出しゲート電
圧により、メモリセルに誤書き込み/誤消去が生じる現
象である。
【0116】なお、全てのメモリセルのワード線にメモ
リセルのしきい値電圧以下の正電圧を印加してもよい
し、選択メモリセルのメモリワード線のみにメモリセル
のしきい値電圧以下の正電圧を印加しもよいが、上記本
実施形態の方法が最も簡便である。
【0117】以上のように、本実施形態では、図28に
示す従来の不揮発性半導体記憶装置がドレイン側FN−
FN型Flash EEPROMに対する利点をそのまま有し
ている。
【0118】1.信頼性の向上 2.書込み、消去時の低消費電力化 3.読み出し時電源電圧の低電圧化 しかも、図28に示す従来の不揮発性半導体記憶装置に
おいて生じる以下の2つの不具合を解消することができ
る。
【0119】1.横方向電極間絶縁膜の信頼性の悪化 2.サイドウォールで形成された選択ゲート電極を有す
るセレクトトランジスタの耐圧の不足 これにより、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、
良好な特性を発揮しながら極めて実現性の高い構造を有
するものである。
【0120】なお、上記第1の実施形態の不揮発性半導
体記憶装置では、図28に示す不揮発性半導体記憶装置
における実現性を阻害している第2の課題を解決するた
めに、セレクトトランジスタの選択ゲート電極のゲート
長を0.2μm以上にする必要があり、微細化には不利
益な一面がある。しかし、実際上、0.35μm程度の
デザインルールで行なわれる製造プロセスに適用する場
合には、面積増加の影響は少ない。従来、Flash EEP
ROMにおいては、占有面積を低減する目的からメモリ
トランジスタのみだけの1トランジスタが主流である。
また、セレクトトランジスタを設ける場合も、図28に
示すように、サイドウォール型選択ゲート電極を備える
ことで、占有面積をできるだけ小さくするようにしてい
る。しかし、汎用のFlash EEPROMはともかくマイ
コン用のものなど種類によっては占有面積の低減よりも
むしろ低電圧化や信頼性の向上やマイコン用半導体プロ
セスとの整合性を優先すべき場合があり、本実施形態の
不揮発性半導体記憶装置は係る用途に特に適していると
いえる。
【0121】(第2の実施形態) 次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態に
おける不揮発性半導体記憶装置は、ソース線をビット線
毎に独立して設け、ビット線に平行(ワード線に直交)
に配置する手段を用いたものである。
【0122】本実施形態における不揮発性半導体記憶装
置のメモリトランジスタ及びセレクトトランジスタの構
造は、上記第1の実施形態と同じであるので、図示及び
説明を省略する。
【0123】図7は、本実施形態における不揮発性半導
体記憶装置の消去時における電圧の印加状態を示す電気
回路図である。なお、本実施形態は、電源電圧1.5V
における動作を想定して記述している。
【0124】まず、図7を参照しながら、本実施形態に
おける不揮発性半導体記憶装置のアレイ構造について説
明する。同図に示すように、メモリ・ワード線(M.W
−0,1,2)は、X方向に並んでいるメモリトランジ
スタの制御ゲート電極7を接続しており、セレクト・ワ
ード線(S.W−0,1,2)は、X方向に並んでいる
セレクトトランジスタの選択ゲート電極13を接続して
おり、ソース線(S−0,1,2)は、Y方向に並んで
いるメモリセルのソース拡散層9を接続しており、ビッ
ト線(B−0,1,2)は、Y方向に並んでいるメモリ
セルのドレイン拡散層8を接続している。
【0125】このように、本実施形態のアレイ構造にお
いては、メモリセルのワード線(メモリ・ワード線
(M.W−0,1,2)とセレクト・ワード線(S.W
−0,1,2))に対して、ビット線(B−0,1,
2)だけでなくソース線(S−0,1,2)も直交する
ように配置されている点が上記第1の実施形態と異なる
点である。つまり、X方向に相隣接しているメモリセル
間では、ソース線(S−0,1,2)は電気的に独立し
て設けられている。
【0126】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の消去方法について説明する。図7には、図示
されている9個のメモリセルを一括して消去する際の電
圧の印加状態が示されている。同図に示すように、全て
のメモリ・ワード線(M.W−0,1,2)に−8Vの
電圧を印加し、全てのセレクト・ワード線(S.W−
0,1,2)に1.5Vの電圧を印加し、全てのビット
線(B−0,1,2)及びソース線(S−0,1,2)
をオープンにして、P型ウェル(PW)に+5Vの電圧
をそれぞれ印加する。このときの消去動作は、既に説明
した第1の実施形態における消去動作と同様であり(図
4(b)参照)、詳細な説明は省略する。
【0127】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の書込み方法について説明する。図8は、中央
のメモリセルを1つだけ選択して書込む際の電圧の印加
状態を示す電気回路図である。同図に示すように、選択
メモリセルの制御ゲート電極につながるメモリ・ワード
線(M.W−1)に+9Vの電圧を、選択メモリセルの
選択ゲート電極につながるセレクト・ワード線(S.W
−1)に0Vの電圧を、選択メモリセルのドレイン拡散
層につながるビット線(B−1)に−3.5Vの電圧
を、P型ウェル(PW)に−3.5Vの電圧を印加す
る。以上の設定により、選択したメモリトランジスタの
制御ゲート電極7とチャネル表面との間の電位差が1
2.5Vとなるため、図4(b)に示すと同様に、メモ
リトランジスタの浮遊ゲート電極5とメモリトランジス
タのチャネル表面との間の全領域にトンネル電流が流
れ、浮遊ゲート電極5中へ電子が注入される。このと
き、メモリトランジスタのしきい値電圧は約1Vとな
る。
【0128】さらに、非選択メモリセルの誤書込みを防
止するために、他のメモリ・ワード線(M.W−0,
2)に0Vの電圧を、他のビット線(B−0,2)に
1.5Vの電圧をそれぞれ印加する。以上の設定によ
り、非選択メモリセルのメモリトランジスタの制御ゲー
ト電極7とチャネル表面間の電位差を、最大7.5Vに
抑えることができ、非選択メモリセルの誤書込みを防止
できる。
【0129】ここで、セレクトトランジスタは、上記第
1の実施形態と異なり、オフ状態にする必要がない。そ
の理由は、ソース線がビット線と平行に、各ビット線毎
に電気的に独立に設けられているため、ソース線を介し
たビット線間リークが発生しないためである。
【0130】なお、同図に示すように、全てのセレクト
・ワード線(S.W−0,1,2)に0Vの電圧を印加
しているのは、セレクトトランジスタのゲート絶縁膜
(約8nm)にかかる電界を緩和するためであり、別の
値でも良い。
【0131】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の読み出し方法について説明する。図9は、中
央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す際の電圧の
印加状態を示す電気回路図である。同図に示すように、
全てのメモリセルのメモリ・ワード線(M.W−0,
1,2)に0Vの電圧を、選択メモリセルの選択ゲート
電極につながるセレクト・ワード線(S.W−1)に
1.5Vの電圧を他のセレクト・ワード線(S.W−
1,2)に0Vの電圧を、選択メモリセルのドレイン拡
散層につながるビット線(B−1)に1Vの電圧を印加
しかつ他のビット線(B−0,2)をオープンにし、P
型ウェル(PW)に0Vの電圧を印加する。このときの
読み出し動作は、既に説明した第1の実施形態における
読み出し動作と同様であり(図5(b)参照)、詳細な
説明は省略する。
【0132】本実施形態における不揮発性半導体記憶装
置の駆動方法によると、セレクト・ワード線に印加され
る電圧は、消去、書込み、読み出しともに0Vから1.
5Vの間であるので、セレクト・ワード線を制御するデ
コーダを、電源電圧(1.5V)程度の耐圧を有する微
細なトランジスタで構成することも可能である。よっ
て、セレクト・ワード線を制御するデコーダ面積の縮小
および高速動作化に有利である。
【0133】なお、上記第2の実施形態では、負電圧を
使用する方法のみ説明したが、上記第1の実施形態で説
明したのと同様に、負電圧を使用しない駆動方法も可能
である。
【0134】以上のように、本実施形態では、図28に
示す従来の不揮発性半導体記憶装置がドレイン側FN−
FN型Flash EEPROMに対する利点をそのまま有し
ている。
【0135】1.信頼性の向上 2.書込み、消去時の低消費電力化 3.読み出し時電源電圧の低電圧化 しかも、図28に示す従来の不揮発性半導体記憶装置に
おいて生じる以下の2つの不具合を解消することができ
る。
【0136】1.横方向電極間絶縁膜の信頼性の悪化 2.サイドウォールで形成された選択ゲート電極を有す
るセレクトトランジスタの耐圧の不足 また、上記第1の実施形態では、図28に示す従来の不
揮発性半導体記憶装置における実現性を阻害する第2の
不具合を解消するために、セレクトトランジスタの選択
ゲート電極のゲート長を0.2μm以上とする必要があ
り、微細化を図るには不利益があった。それに対し、本
実施形態では、ソース線の配置方法を工夫したために、
セレクトトランジスタの耐圧を5V以上に設定する必要
がない。よって、図28に示す従来の不揮発性半導体記
憶装置における実現性を阻害する第2の不具合を解消す
るためにセレクトトランジスタの選択ゲート電極のゲー
ト長に制限を設ける必要はなく、微細化を図る上におい
て上記第1の実施形態よりも有利である。
【0137】(第3の実施形態) ところで、図28に示す従来の不揮発性半導体記憶装置
や、上記第1及び第2の実施形態における不揮発性半導
体記憶装置では、ビット線に正と負の両極性の電圧を印
加する必要があるので、ビット線駆動回路が複雑にな
る。特に、ビット線駆動回路には、読み出し回路が含ま
れていることから、複雑なビット線駆動回路は、高速読
み出しに対して不利である。
【0138】そこで、第3の実施形態ではこのような不
利を解消するための対策に関して説明する。第3の実施
形態の不揮発性半導体記憶装置は、ソース線をビット線
毎に独立して設け、ビット線に平行(ワード線に直交)
に配置する手段を用いたものの別の実施形態である。
【0139】本実施形態における不揮発性半導体記憶装
置のメモリトランジスタ及びセレクトトランジスタの構
造は、上記第1の実施形態と同じであるので、図示及び
説明を省略する。ただし、本実施形態では、上記第1、
第2の実施形態とは反対に、メモリセルのソース拡散層
9側にメモリトランジスタが、ドレイン拡散層8側にセ
レクトトラジスタが配置されている。
【0140】図10(a),(b)は、本実施形態にお
ける不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを一括して消
去する際の電圧の印加状態を示す電気回路図及びそのと
きの電子の移動状態を示す断面図である。なお、本実施
形態は、電源電圧1.5Vにおける動作を想定して記述
している。
【0141】図10(a)に示すように、本実施形態に
おけるアレイ構造は、図7に示す上記第2の実施形態に
おけるアレイ構造と同様である。また、本実施形態にお
ける不揮発性半導体記憶装置の消去方法及び消去動作
も、上記第2施形態と同様である(図7及び図10
(a)参照)。すなわち、図10(a)に示す電圧の印
加によって、図10(b)に示すように、浮遊ゲート電
極5とメモリトランジスタのチャネル表面との間の全領
域にトンネル電流が流れ、浮遊ゲート電極5中の電子が
除去される。
【0142】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の書込み方法について説明する。図11
(a),(b)は、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して書き込
む際の電圧の印加状態を示す電気回路図及びそのときの
電子の移動状態を示す断面図である。図11(a)に示
すように、選択メモリセルの制御ゲート電極につながる
メモリ・ワード線(M.W−1)に+9Vの電圧を、選
択メモリセルの選択ゲート電極につながるセレクト・ワ
ード線(S.W−1)に0Vの電圧を、選択メモリセル
のドレイン拡散層につながるソース線(S−1)に−
3.5Vの電圧を、P型ウェル(PW)に−3.5Vの
電圧をそれぞれ印加する。この電圧の設定により、選択
メモリセルのメモリトランジスタの制御ゲート電極7と
チャネル表面との間の電位差が12.5Vとなるため、
図11(b)に示すように、メモリトランジスタの浮遊
ゲート電極5とメモリトランジスタのチャネル表面との
間の全領域にトンネル電流が流れ、浮遊ゲート電極5中
へ電子が注入される。このとき、メモリトランジスタの
しきい値電圧は約1Vとなる。
【0143】さらに、非選択メモリセルの誤書込みを防
止するために、他のメモリ・ワード線(M.W−0,
2)に0Vの電圧を、他のセレクト・ワード線(S.W
−0,2)に0Vの電圧を、他のソース線(S−0,
2)に1.5Vの電圧をそれぞれ印加する。この電圧の
設定により、非選択メモリセルのメモリトランジスタの
制御ゲート電極7とチャネル表面との間の電位差を、最
大7.5Vに抑えることができ、非選択メモリセルの誤
書込みを防止できる。なお、全てのビット線(B−0,
1,2)は、オープン状態としている。
【0144】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置で
は、メモリトランジスタをソース拡散層9側に配置した
ことにより、書き込みの際に選択メモリセルのビット線
に負電圧を印加する必要がなくなった。
【0145】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の読み出し方法について説明する。図12
(a),(b)は、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して読み出
す際の電圧の印加状態を示す電気回路図及びそのときの
電子の移動状態を示す断面図である。図12(a)に示
す読み出し時の電圧の印加状態は、上記第2の実施形態
における読み出し時の電圧の印加状態(図9参照)と同
じである。そして、この電圧の印加により、消去状態に
あるメモリセルにおいては図12(b)に示すように電
子が移動して電流が流れる一方、書き込む状態にあるメ
モリセルにおいては電流が流れないことを利用して、記
憶状態を判定できる。なお、読み出し時のビット線電圧
(1V)が、選択されたメモリセルの中間拡散層10に
のみ印加されるため、読み出し時のドレイン・ディスタ
ーブを軽減できる利点がある。ここで、ドレイン・ディ
スターブとは、ドレインに印加される読み出しドレイン
電圧により、メモリセルに誤書き込み/誤消去が生じる
現象である。
【0146】なお、上記実施形態では、負電圧を使用す
る方法のみ説明したが、第1の実施形態で説明したのと
同様に、負電圧を使用しない駆動方法も可能である。
【0147】以上のように、本実施形態では、図28に
示す従来の不揮発性半導体記憶装置がドレイン側FN−
FN型Flash EEPROMに対する利点をそのまま有し
ている。
【0148】1.信頼性の向上 2.書込み、消去時の低消費電力化 3.読み出し時電源電圧の低電圧化 しかも、図28に示す従来の不揮発性半導体記憶装置に
おいて生じる以下の2つの不具合を解消することができ
る。
【0149】1.横方向電極間絶縁膜の信頼性の悪化 2.サイドウォールで形成された選択ゲート電極を有す
るセレクトトランジスタの耐圧の不足 これにより、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、
良好な特性を発揮しながら極めて実現性の高い構造を有
するものである。
【0150】特に、本実施形態では上記第1,第2の実
施形態に比べて、以下の利点がある。すなわち、上記第
1及び第2の実施形態では、ビット線に正と負の両極性
の電圧を印加する必要があるために、ビット線駆動回路
が複雑になる。特に、ビット線駆動回路には読み出し回
路が含まれており、複雑なビット線駆動回路は、高速読
み出しに対しては不利に作用する。それに対し、第3の
実施形態では、メモリトランジスタをメモリセルのソー
ス拡散層9側に配置することにより、ビット線に負の極
性の電圧を印加する必要がなくなるため、ビット線駆動
回路を単純に構成でき、高速読み出しに対して有利であ
る。ただし、ソース線にデコーダを設ける必要があり、
周辺回路の面積が増大するという点では不利に作用す
る。したがって、不揮発性半導体記憶装置の用途によっ
て、本実施形態の構造とするか、第1,第2の実施形態
の構造とするかを使い分けることが好ましい。
【0151】(第4の実施形態) 上記第1〜第3の実施形態では、書込み時にP型ウェル
3に−3.5Vの電圧を印加し、ビット線ないしはソー
ス線に1.5Vの電圧を印加するために、ドレイン拡散
層8ないしはソース拡散層9とP型ウェル間3に5V
(3.5+1.5)の電位差が印加されるので、この拡
散層・P型ウェル間耐圧を確保する必要があった。この
耐圧の確保の必要性は、より微細化を図ろうとする際に
は障害になるおそれがある。
【0152】そこで、第4の実施形態においては、かか
る拡散層・P型ウェル間耐圧の確保を必要としない不揮
発性半導体記憶装置の実施形態について説明する。本実
施形態の不揮発性半導体記憶装置は、ソース線をビット
線毎に電気的に独立して設け、ビット線に平行(ワード
線に直交)に配置し、かつ、P型ウェル3をビット線毎
に電気的に独立して設ける手段を用いたものである。
【0153】図13は、本実施形態における不揮発性半
導体記憶装置のメモリトランジスタ部のX方向断面の構
造を示す断面図である。なお、本実施形態における不揮
発性半導体記憶装置のメモリトランジスタ部のY方向断
面の構造は、上記第3の実施形態における図10(b)
に示す不揮発性半導体記憶装置の構図と同じである。つ
まり、メモリトランジスタはソース拡散層9側に、セレ
クトトランジスタはドレイン拡散層8側にそれぞれ配置
されている。
【0154】同図に示すように、本実施形態において
は、X方向においてP型ウェル3を分離するためのウェ
ル分離絶縁膜18が設けられており、メモリトランジス
タの浮遊ゲート電極5は、ウェル分離絶縁膜18上で各
メモリトランジスタ毎に分割されている。このウェル分
離絶縁膜18はY方向に直線状に延伸しており、Y方向
の同じ断面内にある複数個のメモリセルは同一のP型ウ
ェル3a,3b,3c内にそれぞれ配置されている。な
お、ここでは、P型ウェル3の下面を深いN型ウェル2
によりP型半導体基板1と電気的に分離したが、SOI
(Silicon On Insulater)構造を用いて、絶縁膜で電気
的に分離してもよい。
【0155】図14は、第4の実施形態における不揮発
性半導体記憶装置のセレクトトランジスタ部のX方向断
面の構造を示す断面図である。同図に示すように、選択
ゲート電極13はX方向に隣接する各セレクトトランジ
スタで連続しており、一定の長さ毎に、ウェル分離絶縁
膜18上でダミー電極15と金属配線20などを用いて
電気的に短絡されている。
【0156】図15は、第4の実施形態における不揮発
性半導体記憶装置の消去時における電圧の印加状態を示
す電気回路図である。なお、本実施形態は、電源電圧
1.5Vにおける動作を想定して記述している。
【0157】図15に示されるように、本実施形態にお
ける不揮発性半導体記憶装置のアレイ構造は、既に説明
した第3の実施形態のアレイ構造と同じである。ただ
し、本実施形態では、X方向に隣接する各メモリセル毎
に分割されたP型ウェル3a,3b,3c内に、Y方向
に並ぶ複数のメモリセルがそれぞれ共通に配置されてお
り、各P型ウェル3a,3b,3cにコンタクトするウ
ェルコンタクト配線(PW−0,2,3)が設けられて
いて、デコーダにより各P型ウェル3a,3b,3cご
とに独立した電圧を設定することが可能となっている。
【0158】図15に示すように、消去時における電圧
の印加状態は、各P型ウェル3a,3b,3cにつなが
るウェルコンタクト配線(PW−0,1,2)は同じ電
圧5Vを印加しているので、結局、既に説明した第3の
実施形態における消去時の電圧印加状態と同様であるた
め(図10参照)、説明を省略する。
【0159】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の書込み方法について説明する。図16は、本
実施形態における不揮発性半導体記憶装置の中央のメモ
リセルを1つ選択して書込む際の電圧の印加状態を示す
電気回路図である。同図に示すように、選択メモリセル
の制御ゲート電極につながるメモリ・ワード線(M.W
−1)に+9Vの電圧を、選択メモリセルの選択ゲート
電極につながるセレクト・ワード線(S.W−1)に0
Vの電圧、選択メモリセルのソース拡散層につながるソ
ース線(S−1)に−3.5Vの電圧を、選択メモリセ
ルのP型ウェル3bにつながるウェルコンタクト配線
(PW−1)に−3.5Vの電圧を印加する。以上の電
圧設定により、選択メモリセルの制御ゲート電極7とチ
ャネル表面との間の電位差が12.5Vとなるため、図
11(b)に示すと同様に、メモリトランジスタの浮遊
ゲート電極5とメモリトランジスタのチャネル表面との
間の全領域にトンネル電流が流れ、浮遊ゲート電極5中
へ電子が注入される。このとき、メモリトランジスタの
しきい値電圧は約1Vとなる。
【0160】さらに、非選択メモリセルの誤書込みを防
止するために、他のメモリ・ワード線(M.W−0,
2)に0Vの電圧を、他のセレクト・ワード線(S.W
−0,2)に0Vの電圧、ソース線(S−0,2)に
1.5Vの電圧を、他のウェルコンタクト配線(PW−
0,2)に1.5Vの電圧を印加する。以上の電圧設定
により、非選択メモリセルのメモリトランジスタの制御
ゲート電極7とチャネル表面との間の電位差を最大7.
5Vに抑えることができ、非選択メモリセルの誤書込み
を防止できる。なお、全てのビット線(B−0,1,
2)は、オープン状態として、制御をできるだけ簡素に
している。
【0161】本実施形態の不揮発性半導体記憶装置によ
ると、このように、非選択メモリセルのP型ウェルの電
位をビット線毎に制御可能としたことにより、ソース拡
散層9(又はドレイン拡散層8)とP型ウェル3の間の
電位差を0Vとすることができ、この部分の耐圧を確保
する必要性をなくしている。
【0162】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の読み出し方法について説明する。図17は、
本実施形態における不揮発性半導体記憶装置の中央のメ
モリセルを1つ選択して読み出す際の電圧の印加状態を
示す電気回路図である。同図に示されている読み出し時
の電圧の印加状態は、各ウェルコンタクト配線(PW−
0,1,2)の印加電圧がいずれも同じOVであること
から、結局、図12(a)に示す第3の実施形態の読み
出し時の電圧設定方法と同じであり、そのときの消去状
態にあるメモリセルにおける電子の移動作用も、図12
(b)に示す第3の実施形態の作用と同様である。
【0163】なお、上記実施形態では、負電圧を使用す
る方法のみ説明したが、第1の実施形態で説明したのと
同様に、負電圧を使用しない駆動方法も可能である。
【0164】以上のように、本実施形態では、図28に
示す従来の不揮発性半導体記憶装置がドレイン側FN−
FN型Flash EEPROMに対する利点をそのまま有し
ている。
【0165】1.信頼性の向上 2.書込み、消去時の低消費電力化 3.読み出し時電源電圧の低電圧化 しかも、図28に示す従来の不揮発性半導体記憶装置に
おいて生じる以下の2つの不具合を解消することができ
る。
【0166】1.横方向電極間絶縁膜の信頼性の悪化 2.サイドウォールで形成された選択ゲート電極を有す
るセレクトトランジスタの耐圧の不足 これにより、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、
良好な特性を発揮しながら極めて実現性の高い構造を有
するものである。
【0167】特に、本実施形態では、上記第1,第2又
は第3の実施形態に比べて、以下のような利点がある。
すなわち、第1、第2又は第3の実施形態では、ソース
拡散層9(又はドレイン拡散層8)とP型ウェル3間の
電位差が5V程度発生するため、両者間の耐圧を確保す
る必要があり、例えばデザインルールが0.2μm以下
程度に微細化を図ろうとすると問題が生じる。それに対
し、本実施形態では、ソース線をビット線毎に独立して
設け、ビット線に平行(ワード線に直交)に配置し、か
つ、P型ウェルをビット線毎に電気的に独立して設ける
ことにより、ソース拡散層9(又はドレイン拡散層8)
とP型ウェルの間の電位差を0Vとすることが容易とな
り、特に、デザインルールが0.2μm以下の微細化に
は有利である。
【0168】なお、本実施形態では、メモリトランジス
タをメモリセルのソース拡散層9側に、セレクトトラン
ジスタをメモリセルのドレイン拡散層8側に配置してい
るが、各トランジスタを互いに逆に配置しても良い。
【0169】また、本実施形態では、消去を浮遊ゲート
電極5からの電子除去(メモリセルのVT=−1.5
V)、書込みを浮遊ゲート電極5への電子注入(メモリ
セルのVT=1.0V)としたが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではない。
【0170】図18は、消去を浮遊ゲート電極5への電
子注入としたときの消去時における電圧の印加状態を示
す電気回路図である。また、図19は、書込みを浮遊ゲ
ート電極5からの電子除去としたときの書き込み時にお
ける電圧の印加状態を示す電気回路図である。このよう
に、P型ウェル3をビット線毎に電気的に独立して制御
可能としたことにより、書込み・消去のしきい値電圧の
定義を逆転して使用することも可能となった。その作用
効果については、次の実施形態において説明する。
【0171】(第5の実施形態) 上記第1〜第4の実施形態では、メモリトランジスタと
セレクトトランジスタが必要である。つまり、第1の実
施形態においては、ワード線方向に配置されたソース線
をオープン状態とするために、セレクトトランジスタを
メモリセルのソース側に設ける必要がある。また、第
2,第3及び第4の実施形態においては、複数のメモリ
セルを一括して消去する動作を、浮遊ゲート電極5から
の電子除去(しきい値電圧が低くなる)としたために、
過剰消去問題を回避するために、セレクトトランジスタ
を設ける必要があった(配置はソース側でもドレイン側
でもよい)。このため、図24に示す従来のドレイン側
FN−FN型Flash EEPROMに対し、メモリセル面
積の増大を招くという点では不利である。
【0172】そこで、第5の実施形態では、メモリセル
面積の増大を回避しうる不揮発性半導体記憶装置の実施
形態について説明する。本実施形態における不揮発性半
導体記憶装置は、ソース線をビット線毎に独立して設
け、ビット線に平行(ワード線に直交)に配置し、か
つ、P型ウェル3をビット線毎に電気的に独立して設け
る手段を用い、かつ、メモリセルをセレクトトランジス
タを設けずに1つのメモリトランジスタで構成したもの
である。
【0173】図20は、本実施形態における不揮発性半
導体記憶装置のメモリトランジスタ部のY方向断面の構
造を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態
のメモリセルは、第1の実施形態における図1に示す符
号と同じ符号で示される部材のみから構成されているの
で、説明を省略する。すなわち、本実施形態のメモリセ
ルは、メモリトランジスタのみで構成されており、セレ
クトトランジスタは設けられていない。
【0174】図21は、本実施形態における不揮発性半
導体記憶装置の消去時の電圧の印加状態を示す電気回路
図である。なお、本実施形態は、電源電圧1.5Vにお
ける動作を想定して記述している。
【0175】まず、図21を参照しながら、本実施形態
における不揮発性半導体記憶装置のアレイ構造について
説明する。同図に示すように、メモリ・ワード線(M.
W−0,1,2)は、X方向に並んでいるメモリトラン
ジスタの制御ゲート電極7を接続しており、ソース線
(S−0,1,2)は、Y方向に並んでいるメモリトラ
ンジスタのソース拡散層9を接続しており、ビット線
(B−0,1,2)は、Y方向に並んでいるメモリトラ
ンジスタのドレイン拡散層8を接続している。
【0176】このように、メモリセルのワード線(メモ
リ・ワード線(M.W−0,1,2))に対して、ソー
ス線(S−0,1,2)とビット線(B−0,1,2)
が直交するように配置されている。また、ソース線(S
−0,1,2)は、ビット線(B−0,1,2)毎に設
けられており、X方向に隣接するメモリセル間で電気的
に分離されている。また、上記第4の実施形態と同様
に、X方向に隣接するメモリセル間でP型ウェル3が電
気的に分離されており、ウェルコンタクト配線(PW−
0,1,2)のデコーダによりP型ウェル3の電位が制
御可能な構造を有している。
【0177】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の消去方法について説明する。図21では、図
示されている9個のメモリセルを一括して消去する場合
の電圧の印加状態が示されている。同図に示すように、
全てのメモリ・ワード線(M.W−0,1,2)に+9
Vの電圧を、全てのウェルコンタクト配線(PW−0,
1,2)に−3.5Vの電圧を印加する。以上の電圧設
定により、全メモリトランジスタの制御ゲート電極7と
チャネル表面との間の電位差が12.5Vとなるため、
メモリトランジスタの浮遊ゲート電極5とメモリトラン
ジスタのチャネル表面との間の全領域にトンネル電流が
流れ、浮遊ゲート電極5中へ電子が注入される。このと
き、メモリトランジスタのしきい値電圧は約2.0Vと
なる。
【0178】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の書込み方法について説明する。図22は、本
実施形態における不揮発性半導体記憶装置の中央のメモ
リセルを1つだけ選択して書込む際の電圧の印加状態を
示す電気回路図である。同図に示すように、選択メモリ
セルの制御ゲート電極につながるメモリ・ワード線
(M.W−1)に−8Vの電圧を、選択メモリセルのP
型ウェルにつながるウェルコンタクト配線(PW−1)
に5Vの電圧をそれぞれ印加する。以上の電圧設定によ
り、選択したメモリトランジスタの制御ゲート電極7と
チャネル表面との間の電位差が13Vとなるため、浮遊
ゲート電極5とチャネル表面との間の全領域にトンネル
電流が流れ、浮遊ゲート電極5中から電子が除去され
る。このとき、メモリトランジスタのしきい値電圧は約
0.5Vとなる。
【0179】さらに、非選択メモリセルの誤書込みを防
止するために、他のメモリ・ワード線(M.W−0,
2)に0Vの電圧を、他のウェルコンタクト配線(PW
−0,2)に0Vの電圧をそれぞれ印加する。以上の電
圧設定により、非選択メモリセルのメモリトランジスタ
の制御ゲート電極7とチャネル表面との間の電位差を最
大8Vに抑えることができ、非選択メモリセルの誤書込
みを防止できる。なお、全てのビット線(B−0,1,
2)及びソース線(S−0,1,2)はオープン状態
(約0V)とするか、あるいは当該ビット線及びソース
線が接続されるメモリセルのP型ウェルと同電位とす
る。
【0180】このように、非選択メモリセルのP型ウェ
ル3の電位を独立して制御可能としたことにより、電子
除去(しきい値電圧が低くなる)による書き込み時に、
1ビット毎にしきい値電圧を制御可能な書込み状態とす
ることができるため、過剰消去の不具合を回避しつつ、
メモリトランジスタのみでメモリセルを構成することが
可能となった。
【0181】次に、本実施形態における不揮発性半導体
記憶装置の読み出し方法について説明する。図23は、
本実施形態における不揮発性半導体記憶装置の中央のメ
モリセルを1つだけ選択して読み出す際の電圧の印加状
態を示す電気回路図である。同図に示すように、選択メ
モリセルの制御ゲート電極につながるメモリ・ワード線
(M.W−1)に1.5Vの電圧を他のメモリ・ワード
線(M.W−0,2)に0Vの電圧を印加し、選択メモ
リセルのドレイン拡散層につながるビット線(B−1)
に1Vの電圧を印加し、他のビット線(B−0,2)を
オープンにして、全てのウェルコンタクト配線(PW−
0,1,2)に0Vの電圧を印加する。以上の電圧設定
により、選択メモリセルのメモリトランジスタが消去状
態(VT=2V)の場合は電流が流れず、選択したメモ
リトランジスタが書込み状態(VT=0.5V)の場合
は電流が流れるので、記憶状態を判定できる。
【0182】なお、上記実施形態では、負電圧を使用す
る方法のみ説明したが、第1の実施形態で説明したのと
同様に、負電圧を使用しない駆動方法も可能である。
【0183】以上のように、本実施形態では、図28に
示す従来の不揮発性半導体記憶装置がドレイン側FN−
FN型Flash EEPROMに対する利点をそのまま有し
ている。
【0184】1.信頼性の向上 2.書込み、消去時の低消費電力化 3.読み出し時電源電圧の低電圧化 しかも、図28に示す従来の不揮発性半導体記憶装置に
おいて生じる以下の2つの不具合を解消することができ
る。
【0185】1.横方向電極間絶縁膜の信頼性の悪化 2.サイドウォールで形成された選択ゲート電極を有す
るセレクトトランジスタの耐圧の不足 これにより、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、
良好な特性を発揮しながら極めて実現性の高い構造を有
するものである。
【0186】特に、本実施形態の不揮発性半導体記憶装
置は、セレクトトランジスタを不要として、1つのメモ
リトランジスタのみで構成されているため、図28に示
す不揮発性半導体記憶装置よりも、メモリセル面積を小
さくできる。ただし、メモリセルの書込み深さ(しきい
値電圧)を1ビット毎に制御し、狭い分布範囲(例え
ば、0.6Vから0.8Vの間)に収めるための回路技
術が必要となる。
【0187】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置又はそ
の駆動方法によれば、複数のメモリセルを行列状に配置
してなるメモリセルアレイを有する不揮発性半導体記憶
装置の構造として、ソース拡散層とドレイン拡散層との
間にメモリトランジスタとセレクトトランジスタと中間
拡散層とを設け、あるいは、ウェル領域をメモリセルの
列伍とに分離しておいて、浮遊ゲート電極に電子を注入
する際に、メモリトランジスタのゲート絶縁膜の略全面
を電子が通過するトンネル電流を用いるようにしたの
で、信頼性の高い、書込み,消去時の消費電力の少な
い、読み出し時電源電圧の低いなどの特性を発揮しうる
不揮発性半導体記憶装置の実現を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置のメモリセルのY方向断面の構造を示す断面図であ
る。
【図2】第1の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置のメモリトランジスタ部のX方向断面の構造を示す断
面図である。
【図3】第1の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置のセレクトトランジスタ部のX方向断面の構造を示す
断面図である。
【図4】第1の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置のメモリセルを一括して消去する際の電圧印加状態を
示す電気回路図及びそのときの電子の移動状態を示す断
面図である。
【図5】第1の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置の中央のメモリセルを1つだけ選択して書込む際の電
圧印加状態を示す電気回路図及びそのときの電子の移動
状態を示す断面図である。
【図6】第1の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置の中央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す際の
電圧印加状態を示す電気回路図及びそのときの電子の移
動状態を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置の消去時の電圧印加状態を示す電気回路図である。
【図8】第2の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置の中央のメモリセルを1つだけ選択して書込む際の電
圧印加状態を示す電気回路図である。
【図9】第2の実施形態における不揮発性半導体記憶装
置の中央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す際の
電圧印加状態を示す電気回路図である。
【図10】第3の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルを一括して消去する際の電圧印加状態
を示す電気回路図及びそのときの電子の移動状態を示す
断面図である。
【図11】第3の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して書込む際の
電圧印加状態を示す電気回路図及びそのときの電子の移
動状態を示す断面図である。
【図12】第3の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す際
の電圧印加状態を示す電気回路図及びそのときの電子の
移動状態を示す断面図である。
【図13】第4の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置のメモリトランジスタ部のX方向断面の構造を示す
断面図である。
【図14】第4の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置のセレクトトランジスタ部のX方向断面の構造を示
す断面図である。
【図15】第4の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルを一括して消去する際の電圧印加状態
を示す電気回路図である。
【図16】第4の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して書込む際の
電圧印加状態を示す電気回路図である。
【図17】第4の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す際
の電圧印加状態を示す電気回路図である。
【図18】第4の実施形態の別形態である消去を浮遊ゲ
ート電極への電子注入としたときの消去時における電圧
印加状態を示す電気回路図である。
【図19】第4の実施形態の別形態である書込みを浮遊
ゲート電極5からの電子除去としたときの書き込み時に
おける電圧印加状態を示す電気回路図である。
【図20】第5の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルのY方向断面の構造を示す断面図であ
る。
【図21】第5の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルを一括して消去する際の電圧印加状態
を示す電気回路図である。
【図22】第5の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して書込む際の
電圧印加状態を示す電気回路図である。
【図23】第5の実施形態における不揮発性半導体記憶
装置の中央のメモリセルを1つだけ選択して読み出す際
の電圧印加状態を示す電気回路図である。
【図24】従来のドレイン側FN−FN型Flash EEP
ROMの構造の例を示す断面図である。
【図25】従来のドレイン側FN−FN型Flash EEP
ROMにおける不揮発性半導体記憶装置のメモリセルを
一括して消去する際の電圧印加状態を示す電気回路図及
びそのときの電子の移動状態を示す断面図である。
【図26】従来のドレイン側FN−FN型Flash EEP
ROMにおける中央のメモリセルを1つだけ選択して書
込む際の電圧印加状態を示す電気回路図及びそのときの
電子の移動状態を示す断面図である。
【図27】従来のドレイン側FN−FN型Flash EEP
ROMにおける不揮発性半導体記憶装置の中央のメモリ
セルを1つだけ選択して読み出す際の電圧印加状態を示
す電気回路図及びそのときの電子の移動状態を示す断面
図である。
【図28】従来のサイドウォール型セレクトトランジス
タを設けた不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの構造
を示す断面図である。
【図29】図28に示すサイドウォール型セレクトトラ
ンジスタを設けた不揮発性半導体記憶装置のメモリセル
を一括して消去する際の電圧印加状態を示す電気回路図
及びそのときの電子の移動状態を示す断面図である。
【図30】図28に示すサイドウォール型セレクトトラ
ンジスタを設けた不揮発性半導体記憶装置の中央のメモ
リセルを1つだけ選択して書込む際の電圧印加状態を示
す電気回路図及びそのときの電子の移動状態を示す断面
図である。
【図31】図28に示すサイドウォール型セレクトトラ
ンジスタを設けた不揮発性半導体記憶装置の中央のメモ
リセルを1つだけ選択して読み出す際の電圧印加状態を
示す電気回路図及びそのときの電子の移動状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 N型ウェル 3 P型ウェル 4 ゲート絶縁膜 5 浮遊ゲート電極 6 電極間絶縁膜 7 制御ゲート電極 8 ドレイン拡散層 9 ソース拡散層 10 中間拡散層 11 ゲート絶縁膜 12 横方向電極間絶縁膜 13 選択ゲート電極 14 素子分離絶縁膜 15 ダミー電極 16 電極間絶縁膜 18 ウェル分離絶縁膜 20 金属配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 暢征 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (72)発明者 奥田 寧 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−125041(JP,A) 特開 昭62−113478(JP,A) 特開 昭61−281546(JP,A) 特開 平6−334156(JP,A) 特開 平6−5870(JP,A) 特開 平9−148463(JP,A) 特開 平9−260518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 G11C 16/04 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板のウェル領域の上に複数のメ
    モリセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有
    する不揮発性半導体記憶装置であって、 上記メモリセルは、 上記半導体基板のソース拡散層とドレイン拡散層との間
    に、 上記半導体基板の上に形成された第1のゲート絶縁膜、
    該第1のゲート絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電
    極、該浮遊ゲート電極の上に形成された電極間絶縁膜、
    及び該電極間絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極を
    有するメモリトランジスタと、 上記半導体基板の上に形成された第2のゲート絶縁膜及
    び該第2のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電
    極を有し、上記メモリトランジスタとは離間して配置さ
    れたセレクトトランジスタと、 上記メモリトランジスタとセレクトトランジスタとの間
    に位置する半導体基板内の領域に形成された中間拡散層
    とを設けて構成され、 上記浮遊ゲート電極から電子を除去する際と上記浮遊ゲ
    ート電極に電子を注入する際には、上記メモリトランジ
    スタの第1のゲート絶縁膜の略全面を電子が通過するト
    ンネル電流を用いるとともに、 上記複数のメモリセルのうち行方向に並ぶメモリセルの
    各メモリトランジスタの制御ゲート電極を接続するメモ
    リ・ワード線と、 上記複数のメモリセルのうち行方向に並ぶメモリセルの
    各セレクトトランジスタの選択ゲート電極を接続するセ
    レクト・ワード線と、 上記複数のメモリセルのうち列方向に並ぶメモリセルの
    各ソース拡散層を接続するソース線と、 上記複数のメモリセルのうち列方向に並ぶメモリセルの
    各ドレイン拡散層を接続するビット線とをさらに備え、 所定のメモリセル内のメモリトランジスタの浮遊ゲート
    電極に電子を注入するときに、上記所定のメモリセル内
    のセレクトトランジスタをオンする ことを特徴とする不
    揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記ソース拡散層はデータの読み出し時においてソース
    として機能し、上記ドレイン拡散層はデータの読み出し
    時においてドレインとして機能することを特徴とする半
    導体装置記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記ソース線及びビット線は上記列方向に並ぶメモリセ
    ルごとに独立していることを特徴とする半導体装置記憶
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記ウェル領域は、上記メモリセルの列毎に電気的に分
    離されていることを特徴とする半導体装置記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記セレクトトランジスタの上記第2のゲート絶縁膜
    は、上記メモリトランジスタの上記第2の絶縁膜と同時
    に形成された絶縁膜により構成されかつ少なくともゲー
    ト長方向にほぼ均一な膜厚を有し、 上記セレクトトランジスタの上記選択ゲート電極は、上
    記メモリトランジスタの上記浮遊ゲート電極と同時に堆
    積された第1の導体膜により構成され、 上記セレクトトランジスタは、 上記選択ゲート電極の上に形成され、上記メモリトラン
    ジスタの上記電極間絶縁膜と同時に形成された絶縁膜に
    より構成される第2の電極間絶縁膜と、 上記第2の電極間絶縁膜の上に形成され、上記メモリト
    ランジスタの上記制御ゲート電極と同時に堆積された第
    2の導体膜により構成されるダミー電極とをさらに備
    え、 上記選択ゲート電極と上記ダミー電極とは電気的に短絡
    されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載の不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記ドレイン拡散層と上記中間拡散層と上記ソース拡散
    層とが同時に不純物を上記半導体基板内に導入すること
    により形成されていることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板のウェル領域の上に複数のメ
    モリセルを行列状に配置してなるメモリセルアレイを有
    する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、 上記メモリセルは、 上記半導体基板のソース拡散層とドレイン拡散層との間
    に、 上記半導体基板の上に形成された第1のゲート絶縁膜、
    該第1のゲート絶縁膜の上に形成された浮遊ゲート電
    極、該浮遊ゲート電極の上に形成された電極間絶縁膜、
    及び該電極間絶縁膜の上に形成された制御ゲート電極を
    有するメモリトランジスタと、 上記半導体基板の上に形成された第2のゲート絶縁膜及
    び該第2のゲート絶縁膜の上に形成された選択ゲート電
    極を有し、上記メモリトランジスタとは離間して配置さ
    れたセレクトトランジスタと、 上記メモリトランジスタとセレクトトランジスタとの間
    に位置する半導体基板内の領域に形成された中間拡散層
    とを設けて構成され、 上記浮遊ゲート電極から電子を除去する際と上記浮遊ゲ
    ート電極に電子を注入する際には、上記メモリトランジ
    スタの第1のゲート絶縁膜の略全面を電子が通過するト
    ンネル電流を用いるとともに、 上記複数のメモリセルのうち行方向に並ぶメモリセルの
    各メモリトランジスタの制御ゲート電極を接続するメモ
    リ・ワード線と、 上記複数のメモリセルのうち行方向に並ぶメモリセルの
    各セレクトトランジスタの選択ゲート電極を接続するセ
    レクト・ワード線と、 上記複数のメモリセルのうち列方向に並ぶメモリセルの
    各ソース拡散層を接続するソース線と、 上記複数のメモリセルのうち列方向に並ぶメモリセルの
    各ドレイン拡散層を接続するビット線とをさらに備え、 所定のメモリセル内のメモリトランジスタの浮遊ゲート
    電極に電子を注入するときに、上記所定のメモリセル内
    のセレクトトランジスタをオンする ことを特徴とする不
    揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の不揮発性半導体記憶装置
    の駆動方法において、 上記ソース拡散層はデータの読み出し時においてソース
    として機能し、上記ドレイン拡散層はデータの読み出し
    時においてドレインとして機能することを特徴とする半
    導体装置記憶装置の駆動方法。
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