JP3377321B2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents
自動車用ドアトリムInfo
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドアの開閉時や走行中
等におけるドアからの異音の発生を確実に防止すること
ができる自動車用ドアトリムに関するものである。
等におけるドアからの異音の発生を確実に防止すること
ができる自動車用ドアトリムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車用ドアトリムとして、図
5に示されるように、基材11の表面に表皮材12をそ
の周縁が基材11の裏面に巻き込み端部14として巻き
込まれた状態で被装したものが広く使用されているが、
裏面側に巻き込んだ表皮材12の表皮層13がボディパ
ネル20に直接接触するのでドアの開閉時や走行中等に
ドアから異音が発生するという現象があった。
5に示されるように、基材11の表面に表皮材12をそ
の周縁が基材11の裏面に巻き込み端部14として巻き
込まれた状態で被装したものが広く使用されているが、
裏面側に巻き込んだ表皮材12の表皮層13がボディパ
ネル20に直接接触するのでドアの開閉時や走行中等に
ドアから異音が発生するという現象があった。
【0003】そこで、例えば実開昭55−87811号
公報に示されるように、表皮材とボディパネルとの間に
発泡性樹脂等からなる緩衝材を介在させて異音発生の防
止を図ったものも提案されているが、緩衝材の装着に手
間がかかり組立作業が煩雑になるという問題点があると
ともに、別途緩衝材を準備する必要があることからコス
ト的にも高くなるという問題点があった。
公報に示されるように、表皮材とボディパネルとの間に
発泡性樹脂等からなる緩衝材を介在させて異音発生の防
止を図ったものも提案されているが、緩衝材の装着に手
間がかかり組立作業が煩雑になるという問題点があると
ともに、別途緩衝材を準備する必要があることからコス
ト的にも高くなるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、ドアの開閉時や走行中等にお
けるドアからの異音の発生を確実に防止することができ
るとともに、特別な部材を用いることもなく組立作業が
容易で優れた生産性を発揮することができ、しかも、生
産コストも安くすることができる自動車用ドアトリムを
提供することを目的として完成されたものである。
従来の問題点を解決して、ドアの開閉時や走行中等にお
けるドアからの異音の発生を確実に防止することができ
るとともに、特別な部材を用いることもなく組立作業が
容易で優れた生産性を発揮することができ、しかも、生
産コストも安くすることができる自動車用ドアトリムを
提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の自動車用ドアトリムは、基材の表
面に表皮材をその周縁が基材の裏面に巻き込み端部とし
て巻き込まれた状態で被装してある自動車用ドアトリム
において、前記表皮材を表皮層にパッド層が積層された
積層表皮材として基材の裏面に巻き込まれた巻き込み端
部のうちボディパネルと接触する面の前記表皮層を一部
剥離除去してパッド層の一部が露呈されたパッド露出面
に形成したことを特徴とするものである。
めになされた本発明の自動車用ドアトリムは、基材の表
面に表皮材をその周縁が基材の裏面に巻き込み端部とし
て巻き込まれた状態で被装してある自動車用ドアトリム
において、前記表皮材を表皮層にパッド層が積層された
積層表皮材として基材の裏面に巻き込まれた巻き込み端
部のうちボディパネルと接触する面の前記表皮層を一部
剥離除去してパッド層の一部が露呈されたパッド露出面
に形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このように構成されたものにおいては、表皮材
の巻き込み端部のボディパネルとの接触部を表皮層に積
層されているパッド層のパッド露出面としてあるので、
従来のようにボディパネルが表皮層に直接当たることが
回避されることとなり、発泡性樹脂からなるパッド層の
クッション作用によって異音が生ずることを確実に防止
することとなる。
の巻き込み端部のボディパネルとの接触部を表皮層に積
層されているパッド層のパッド露出面としてあるので、
従来のようにボディパネルが表皮層に直接当たることが
回避されることとなり、発泡性樹脂からなるパッド層の
クッション作用によって異音が生ずることを確実に防止
することとなる。
【0007】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例について詳細に
説明する。図中1は自動車用ドアトリムの基材、2は基
材1の表面にその周縁が基材1の裏面に巻き込み端部5
として巻き込まれた状態で被装してある表皮材である。
この表皮材2は塩化ビニル樹脂シートなどの表皮層4の
裏面にポリプロピレン発泡層などの発泡性樹脂からなる
パッド層3を積層一体化した積層表皮材としてある。
説明する。図中1は自動車用ドアトリムの基材、2は基
材1の表面にその周縁が基材1の裏面に巻き込み端部5
として巻き込まれた状態で被装してある表皮材である。
この表皮材2は塩化ビニル樹脂シートなどの表皮層4の
裏面にポリプロピレン発泡層などの発泡性樹脂からなる
パッド層3を積層一体化した積層表皮材としてある。
【0008】そして、本発明においては前記表皮材2の
巻き込み端部5のうちボディパネル10と接触する面に
前記パッド層3の一部をパッド露出面6として露呈させ
てある点に構造上の特徴がある。即ち、図1に示す第1
の実施例では、基材1のボディパネル10との接触面側
下方部には凸部1aが形成され、該凸部1aに対応して
巻き込み端部5の一部が突出しているとともに、該突出
部の表皮層4が剥離除去されてパッド層3の露出面6と
され、これがボディパネル10との接触部となってい
る。この結果、ボディパネル10は弾力性のあるパッド
層3と直接接触することとなるので、異音の発生現象が
なくなるとともに両者間のシール性も増すこととなる。
巻き込み端部5のうちボディパネル10と接触する面に
前記パッド層3の一部をパッド露出面6として露呈させ
てある点に構造上の特徴がある。即ち、図1に示す第1
の実施例では、基材1のボディパネル10との接触面側
下方部には凸部1aが形成され、該凸部1aに対応して
巻き込み端部5の一部が突出しているとともに、該突出
部の表皮層4が剥離除去されてパッド層3の露出面6と
され、これがボディパネル10との接触部となってい
る。この結果、ボディパネル10は弾力性のあるパッド
層3と直接接触することとなるので、異音の発生現象が
なくなるとともに両者間のシール性も増すこととなる。
【0009】なお、このような自動車用ドアトリムは図
2に示されるように、通常の真空成形型によって抜け勾
配等の問題もなく容易に生産することができるものであ
り、成形後に巻き込み端部5の突出部の表皮層4をスラ
イス加工等により剥離除去したうえ折り返して基材周縁
部の端末処理を施せばよい。また、図3に示されるよう
に、基材1は平板状のものとしておき巻き込み端部4側
にのみ突出部を形成したうえ、該突出部の表皮層4を剥
離除去してパッド層3の露出面6とし、ボディパネル1
0との接触部とするようにしてもよい。その他、図4に
示されるように、従来と同様の自動車用ドアトリムを成
形したうえ、基材1の裏面側において表皮材2の巻き込
み端部5を表皮層4、4同士が密着するよう二重に折り
返して端部のパッド層3を露出面6として露呈させたも
のとすることもできる。
2に示されるように、通常の真空成形型によって抜け勾
配等の問題もなく容易に生産することができるものであ
り、成形後に巻き込み端部5の突出部の表皮層4をスラ
イス加工等により剥離除去したうえ折り返して基材周縁
部の端末処理を施せばよい。また、図3に示されるよう
に、基材1は平板状のものとしておき巻き込み端部4側
にのみ突出部を形成したうえ、該突出部の表皮層4を剥
離除去してパッド層3の露出面6とし、ボディパネル1
0との接触部とするようにしてもよい。その他、図4に
示されるように、従来と同様の自動車用ドアトリムを成
形したうえ、基材1の裏面側において表皮材2の巻き込
み端部5を表皮層4、4同士が密着するよう二重に折り
返して端部のパッド層3を露出面6として露呈させたも
のとすることもできる。
【0010】このように構成されたものは、表皮材2が
基材1の周縁部において折り返されて裏面側まで巻き込
まれた状態で添装されていることは従来のこの種自動車
用ドアトリムと同様であるが、表皮材2を表皮層4にパ
ッド層3が積層された積層表皮材として基材1の裏面に
巻き込まれた巻き込み端部5のうちボディパネルと接触
する面に前記パッド層3の一部をパッド露出面6として
露呈させてあるので、従来のようにボディパネル10が
表皮材2の巻き込み端部5の表皮層4に直接当たること
が回避されることとなり、発泡性樹脂からなり弾力性を
有するパッド層3のクッション作用によって異音が生ず
ることを確実に防止することとなる。更には、両者間の
シール性も高まりより高品質な自動車用ドアトリムを提
供できることとなる。しかも、表皮材とボディパネル1
0との間に発泡性樹脂等からなる緩衝材を別に介在させ
て異音発生の防止を図ったものとは異なり、積層表皮材
のパッド層を有効に利用したので緩衝材の準備や装着作
業が不要となってコストダウンもできる利点がある。
基材1の周縁部において折り返されて裏面側まで巻き込
まれた状態で添装されていることは従来のこの種自動車
用ドアトリムと同様であるが、表皮材2を表皮層4にパ
ッド層3が積層された積層表皮材として基材1の裏面に
巻き込まれた巻き込み端部5のうちボディパネルと接触
する面に前記パッド層3の一部をパッド露出面6として
露呈させてあるので、従来のようにボディパネル10が
表皮材2の巻き込み端部5の表皮層4に直接当たること
が回避されることとなり、発泡性樹脂からなり弾力性を
有するパッド層3のクッション作用によって異音が生ず
ることを確実に防止することとなる。更には、両者間の
シール性も高まりより高品質な自動車用ドアトリムを提
供できることとなる。しかも、表皮材とボディパネル1
0との間に発泡性樹脂等からなる緩衝材を別に介在させ
て異音発生の防止を図ったものとは異なり、積層表皮材
のパッド層を有効に利用したので緩衝材の準備や装着作
業が不要となってコストダウンもできる利点がある。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明はドアの開閉時や走行中等におけるドアからの異音の
発生を確実に防止することができるとともに、特別な部
材を用いることもなく組立作業が容易で優れた生産性を
発揮することができ、また、生産コストも安くすること
ができるものである。よって本発明は従来の問題点を一
掃した自動車用ドアトリムとして、産業の発展に寄与す
るところは極めて大である。
明はドアの開閉時や走行中等におけるドアからの異音の
発生を確実に防止することができるとともに、特別な部
材を用いることもなく組立作業が容易で優れた生産性を
発揮することができ、また、生産コストも安くすること
ができるものである。よって本発明は従来の問題点を一
掃した自動車用ドアトリムとして、産業の発展に寄与す
るところは極めて大である。
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る自動車用ドアトリムの成
形工程の説明図である。
形工程の説明図である。
【図3】その他の実施例を示す断面図である。
【図4】その他の実施例に係る自動車用ドアトリムの成
形工程の説明図である。
形工程の説明図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
1 基材
2 表皮材
3 パッド層
4 表皮層
5 巻き込み端部
6 露出面
Claims (2)
- 【請求項1】 基材(1) の表面に表皮材(2)をその周縁
が基材(1) の裏面に巻き込み端部(5) として巻き込まれ
た状態で被装してある自動車用ドアトリムにおいて、前
記表皮材(2)を表皮層(4) にパッド層(3) が積層された
積層表皮材として基材(1) の裏面に巻き込まれた巻き込
み端部(5) のうちボディパネルと接触する面の前記表皮
層(4) を一部剥離除去してパッド層(3) の一部が露呈さ
れたパッド露出面(6)に形成したことを特徴とする自動
車用ドアトリム。 - 【請求項2】 パッド露出面(6) が、積層表皮材(2) の
巻き込み端部(5) を二重に折り返してその端部のパッド
層(3) を露出させたものである請求項1に記載の自動車
用ドアトリム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01359795A JP3377321B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 自動車用ドアトリム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01359795A JP3377321B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 自動車用ドアトリム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207572A JPH08207572A (ja) | 1996-08-13 |
JP3377321B2 true JP3377321B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=11837623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01359795A Expired - Fee Related JP3377321B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 自動車用ドアトリム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3377321B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4319505B2 (ja) * | 2003-10-06 | 2009-08-26 | 西川ゴム工業株式会社 | 自動車用ドア構造 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP01359795A patent/JP3377321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08207572A (ja) | 1996-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20021119 |
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S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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