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JP3375690B2 - ブレーキ機構を有するサーボシリンダ装置 - Google Patents

ブレーキ機構を有するサーボシリンダ装置

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Publication number
JP3375690B2
JP3375690B2 JP25445393A JP25445393A JP3375690B2 JP 3375690 B2 JP3375690 B2 JP 3375690B2 JP 25445393 A JP25445393 A JP 25445393A JP 25445393 A JP25445393 A JP 25445393A JP 3375690 B2 JP3375690 B2 JP 3375690B2
Authority
JP
Japan
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piston
brake mechanism
pressure
cylinder
brake
Prior art date
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JP25445393A
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JPH07110013A (ja
Inventor
行雄 寺尾
博通 梶川
薫 鈴木
Original Assignee
エスエムシー株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by エスエムシー株式会社 filed Critical エスエムシー株式会社
Priority to JP25445393A priority Critical patent/JP3375690B2/ja
Priority to TW083109222A priority patent/TW274116B/zh
Priority to EP94115917A priority patent/EP0647502B1/en
Priority to DE69400564T priority patent/DE69400564T2/de
Priority to KR1019940026135A priority patent/KR0149531B1/ko
Priority to US08/321,626 priority patent/US5614778A/en
Priority to CN94117102A priority patent/CN1064115C/zh
Publication of JPH07110013A publication Critical patent/JPH07110013A/ja
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、シリンダ使用中に流
体圧の供給断、あるいは電源断等が発生した際、シリン
ダに不都合が発生しないようにピストンを確実に制動さ
せることが可能なブレーキ機構を有するサーボシリンダ
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、ロッドの先端に固着されたテ
ーブル等によってワークを変位させるアクチュエータに
おいて、前記ロッドをシリンダ内のピストンに係合さ
せ、このピストンを空気圧で変位させる方法と、該ロッ
ドをボールねじに固着し、このボールねじを介してモー
タ等によってピストンを変位させる方法がある。 【0003】空気圧によってピストンを変位させる方法
は、出力が大きく、負荷の大きいワークを変位させるこ
とができるが、空気自体が圧縮性流体であるため該ワー
クを精度よく位置決めすることは、実質的に困難であっ
た。 【0004】一方、モータによってワークを変位させる
方法は、電気的制御であるために停止位置を厳密に求め
ることは可能であるが、重量のあるワークを移送して位
置決めしようとするとき、出力が大きいモータを選択せ
ざるを得ず、この結果、モータ自体が大型化するという
欠点があった。 【0005】そこで、ワークを停止位置近傍まで空気圧
を利用してシリンダによって移送し、その停止位置近傍
からモータでワークを所望の位置に精度良く停止させる
アクチュエータが提案されている。このような構成をと
ることにより、モータが小型のもので済み、アクチュエ
ータ全体を小型化させることができるとともに、所望の
位置に精度良くワークを停止させることが可能になっ
た。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ア
クチュエータのピストンを上下方向に変位させて使用す
る場合には、電源断あるいは流体圧の供給が停止する等
の故障によりワークが急激に落下するおそれがある。 【0007】本発明は、この種の問題を解決するために
なされたものであって、流体圧の供給停止あるいは電源
断に拘わらず、簡略な構成でワークを原位置で保持でき
ブレーキ機構を有するサーボシリンダ装置を提供する
ことを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、シリンダボディと、 前記シリンダボデ
ィに配設され、電気信号により駆動される回転駆動源
と、 前記回転駆動源の回転駆動力によって回転する送り
ねじ軸と、 前記送りねじ軸に螺合され、前記回転駆動力
とシリンダ室に供給される圧力流体の押圧力との切換作
用下に前記シリンダボディの軸線方向に沿って変位自在
に設けられたピストンと、 前記回転駆動源の回転駆動力
を前記送りねじ軸に伝達する駆動力伝達手段と、 供給さ
れる圧力流体の押圧力により前記ピストンを非制動状態
とし、前記非制動状態からの圧力低下により前記ピスト
ンに対して制動を行うブレーキ機構と、付勢信号が付与
されることにより圧力流体供給源と前記ブレーキ機構
を連通させて該ブレーキ機構に対して圧力流体を供給
し、滅勢信号が付与されることにより前記ブレーキ機構
を大気開放する電磁制御弁と 備えることを特徴とす
る。 【0009】 【作用】本発明に係るブレーキ機構を有するサーボシリ
ンダ装置では、供給される圧力流体の圧力が低下した際
にピストンを制動するブレーキ機構を備えているため、
圧力流体供給源の故障等により圧力流体の供給が停止し
た場合には、該ブレーキ機構が作動してピストンをその
位置で制動する。 【0010】また、電源断によりシリンダボディ圧力
流体を供給する電磁制御弁が滅勢され、シリンダボディ
に供給された圧力流体の圧力が低下してピストンが落下
する状態になっていたとしても、ブレーキ機構圧力流
を供給する電制御弁が閉成して該ブレーキ機構を大
気開放することによってブレーキ機構を作動させ、ピス
トンをその位置で瞬時に制動する。 【0011】したがって、該シリンダを上下方向に使用
してもワークが落下するおそれはない。 【0012】さらに、前記電磁制御弁に付勢信号が付与
されることにより圧力流体供給源とブレーキ機構とを連
通させて前記ブレーキ機構に対して圧力流体が供給され
るこ とにより、ピストンを制動しているブレーキ機構の
制動状態が解除される。 【0013】 【実施例】本発明に係るブレーキ機構を有するサーボシ
リンダ装置について、好適な実施例を挙げ、添付の図面
を参照しながら以下詳細に説明する。 【0014】図1を参照して、サーボシリンダ装置10
を概略説明する。先ず、圧縮空気供給源(圧力流体供給
源)12から圧縮空気を所定圧力に制御する電−空レギ
ュレータ13、ノーマルクローズ型の電磁切換弁(電磁
制御弁)14を介してシリンダ本体(シリンダボディ)
16に圧縮空気を供給する。あるいは、電磁切換弁14
を介してシリンダ本体16から圧縮空気を大気開放する
ことにより、ワークWを係合しているピストンロッド1
8とともにピストン20を上下方向に変位させる。前記
ピストン20の上下動によってピストン20と係合して
いるボールねじ軸(送りねじ軸)22が回転し、タイミ
ングベルト24、モータ(回転駆動源)26の駆動軸2
8を介してエンコーダ30の出力を得、該エンコーダ3
0の信号でピストン20の変位量を検出する。ピストン
20が所定位置に到達したところでコントローラ32か
ら電−空レギュレータ13の設定値をワークWの静荷重
のみを支持する圧力値に変更するように変更信号が伝送
されるとともに、モータ26に駆動信号が伝送される。
この結果、空気圧に代えてモータ26の駆動力によって
ボールねじ軸22を介してピストン20が変位するに至
る。コントローラ32は、エンコーダ30の出力に基づ
いてピストン20が所定位置まで到達したことを確認し
た時点で、コントローラ32からの信号によりノーマル
クローズ型の電磁切換弁34が滅勢されてディスクブレ
ーキ機構(ブレーキ機構)36を付勢し、ピストン20
が停止される。 【0015】このように動作するサーボシリンダ装置1
0のシリンダ本体16の構成並びにその動作について詳
細に説明する。 【0016】シリンダ本体16は、図2に示すように、
ヘッドカバー40とシリンダチューブ42とロッドカバ
ー44とワークWに係合するテーブル46とから基本的
に構成される。前記シリンダ本体16の内部には、図3
に示すように、シリンダチューブ42内に空気を供給す
る空気圧供給機構48と、ボールねじ軸回転機構50
と、ボールねじ軸22を制動してピストン20の変位を
停止させるディスクブレーキ機構36と、テーブル46
の回転を防止する回り止め機構52が設けられている。 【0017】前記空気圧供給機構48は、圧縮空気供給
源12に連通された電−空レギュレータ13、前記電−
空レギュレータ13に連通する電磁切換弁14がヘッド
カバー40内に内蔵され、前記電磁切換弁14から接続
プレート60、シリンダチューブ42の通路62を介し
てシリンダ室64のロッドカバー44側端部に連通され
ている。前記シリンダ室64のヘッドカバー40の側端
部には、シリンダチューブ42の外部に連通する通路6
6が画成されている。 【0018】前記ボールねじ軸回転機構50では、図3
に示すように、ヘッドカバー40においてボールねじ軸
22がアンギュラ玉軸受70を介して軸方向に変位自在
かつ回動自在に軸支されている。前記ボールねじ軸22
は、前記シリンダ室64内に相当する部分にのみ、ねじ
溝72が刻設されているとともに、前記シリンダ室64
のヘッドカバー40側端部で一旦拡径した後、段々に縮
径し、その端部にプーリ74が設けられている。前記ボ
ールねじ軸22は、ピストン20に嵌合されたボデイ7
8とボールねじを介して係合する。前記ピストン20に
は、図4に示すように、ロッドカバー44側端部および
ヘッドカバー40側端部に緩衝部材80a、80bが設
けられるとともに、シリンダ室64の内周面と摺動する
部分には、磁石82とピストンパッキン84が嵌合され
ている。前記磁石82は、シリンダチューブ42の外側
面の所定位置に設けられたセンサによってピストン20
の位置の異常を検出するために用いられる。 【0019】前記ヘッドカバー40の内部には、前記ボ
ールねじ軸22に平行にモータ26が設けられ、その駆
動軸28の端部にプーリ86が設けられるとともに、前
記駆動軸28の回転角度を検出するエンコーダ30が設
けられている。さらに、前記プーリ74、86間には、
タイミングベルト24が懸架されている。 【0020】ディスクブレーキ機構36は、図5に示す
ように、前記アンギュラ玉軸受70が設けられているヘ
ッドカバー40の孔部100に配設された部材により構
成されている。前記孔部100は、ボールねじ軸22の
プーリ74側から前記アンギュラ玉軸受70を指向して
二段に縮径しており、その一段目の底面に半径方向断面
L字状のブレーキ用シリンダ102がその膨出部102
aをボールねじ軸22側に指向して固着されている。前
記ブレーキ用シリンダ102の内周面に当接するように
して半径方向断面が略L字状の円筒形状のピストン10
4が配設される。前記ピストン104は、プーリ74側
に固着された制動部材106と該ピストン104の膨出
部104aとによって前記ブレーキ用シリンダ102の
膨出部102aを挟み込むように配置され、前記ピスト
ン104の膨出部104aあるいは制動部材106が前
記ブレーキ用シリンダ102の膨出部102aに当接す
ることによって前記ピストン104の軸方向の可動範囲
を規制している。さらに、前記ピストン104とブレー
キ用シリンダ102の間には空間108が画成され、ブ
レーキ用シリンダ102の内周面と摺動する前記ピスト
ン104の外周面に嵌着されたピストンパッキン114
a、114bによって前記空間108が気密に保持され
ている。圧縮空気供給源12と連通している電磁切換弁
34と前記空間108とは、ヘッドカバー40およびブ
レーキ用シリンダ102の内部に画成された通路11
0、112を介して連通されている。前記孔部100の
二段目の底面には、軸受押さえ部材116が固着されて
おり、前記軸受押さえ部材116とピストン104の間
にコイルスプリング118が挿入されている。したがっ
て、前記ピストン104は、コイルスプリング118に
よってZ1方向に常時付勢されている。さらに、前記ブ
レーキ用シリンダ102は、支持部材120を介してド
ーナツ状の円板体である制動部材122を支持してい
る。 【0021】一方、前記ボールねじ軸22は、前記プー
リ74の近傍においてコマ用キー124、コマ126を
介してブレーキディスク128を装着している。前記ブ
レーキディスク128は、制動部材122近傍で回転す
るように構成されている。 【0022】回り止め機構52は、ピストンロッド18
を介して変位されるテーブル46が前記ピストンロッド
18とともに回動することを阻止する機構である。 【0023】前記ピストンロッド18は、図3に示すよ
うに円筒形状であり、ピストン20のロッドカバー44
側に螺着されている。前記ピストンロッド18の内部の
孔部130には、ボールねじ軸22が前記孔部130の
壁面に当接することなく、前記ピストンロッド18と軸
芯を一致させて挿入されている。前記ピストンロッド1
8のロッドカバー44側端部には軸体132が螺着さ
れ、前記軸体132が図示しないボルト等によってテー
ブル46と固着されている。前記テーブル46の両端部
には、ガイドロッド134a、134bが図示しないボ
ルトによって固着されている。前記ガイドロッド134
a、134bは、ロッドカバー44の両側面に設けられ
たボールブッシュ136a、136bによって軸方向に
摺動自在に支持され、前記ロッドカバー44の端面に装
着されたフランジ138の孔部140a、140bに挿
入されている。 【0024】なお、ヘッドカバー40には、コントロー
ラ32からの制御信号および電源信号を接続する端子1
42、144が設けられた端子台146が設けられてい
る。 【0025】次に、このように構成されるサーボシリン
ダ装置10の動作説明を行う。ここでは、ワークWを上
方向に変位させる(シリンダ室64内において、ピスト
ン20を位置X1から位置X2に変位させる)場合につ
いて図6を参照して説明する。 【0026】ピストンが位置X1で停止状態(時間0〜
t1)にある場合、電−空レギュレータ13は、ワーク
W、ピストンロッド18、ピストン20等の静荷重のみ
を支持する圧力P0に設定されるとともに、電磁切換弁
14が付勢され、電磁切換弁34が滅勢されている。こ
の結果、シリンダ本体16のシリンダ室64のロッドカ
バー44側の第1室64aの圧力がP0となり、ワーク
W、ピストン20等を確実に支持する一方、ディスクブ
レーキ機構36の空間108が大気開放されているた
め、ピストン104がコイルスプリング118の弾発力
のもとにZ1方向に変位されて制動部材106がブレー
キディスク128に圧接される。このように、該ブレー
キディスク128が制動部材106、122で挟持され
ることによりボールねじ軸22の回動が阻止され、ピス
トン20を停止させている。 【0027】ピストン20を位置X2に変位させる場合
には、先ず、コントローラ32から電−空レギュレータ
13に設定圧力をP1(>P0)に変更させる変更信号
が伝送されるとともに、電磁切換弁34に付勢信号が伝
送される。この結果、圧縮空気供給源12とディスクブ
レーキ機構36の空間108とが連通し、空間108に
圧縮空気が供給され、図5において二点鎖線で示すよう
に、コイルスプリング118の弾発力に逆らってピスト
ン104がZ2方向に変位し、ボールねじ軸22のブレ
ーキディスク128から制動部材106を離間させてデ
ィスクブレーキ機構36を非作動状態にする。すなわ
ち、ピストン20は変位自在の状態になる。この状態で
電−空レギュレータ13、電磁切換弁14から圧力P1
の圧縮空気がシリンダ本体16の前記第1室64aに導
入されることにより、ピストン20がZ1方向に変位す
る。 【0028】この際、ボールねじ軸22とボデイ78が
係合しているため、ピストン20に回転モーメントが作
用する。しかしながら、ピストンロッド18を介してピ
ストン20に接続しているテーブル46に装着された回
り止め用のガイドロッド134a、134bがフランジ
138の孔部140a、140bに挿入されているた
め、ピストン20が回転することはない。したがって、
ピストン20の変位動作に伴いボールねじ軸22が回転
するに至る。前記回転は、前記ボールねじ軸22のヘッ
ドカバー40側端部に設けられたプーリ74、タイミン
グベルト24、プーリ86を介してモータ26の駆動軸
28に伝達される。結局、駆動軸28の回転量がエンコ
ーダ30を介してコントローラ32に伝送され、ピスト
ン20の変位量として検出される。 【0029】コントローラ32において、ピストン20
が位置X2から距離ε1の切換位置に到達したことを検
出する(時間t2)と、設定圧力をP1からP0に変更
させる変更信号が電−空レギュレータ13に伝送される
とともに、モータ26に付勢信号が伝送される。この結
果、シリンダ本体16の第1室64aの圧力がP0とな
ってピストン20、ワークW等の静荷重のみを支持する
ことになるが、モータ26が駆動されるため、プーリ8
6、タイミングベルト24、プーリ74、ボールねじ軸
22を介してピストン20が低速で距離ε1だけ変位す
る。 【0030】エンコーダ30の出力に基づきコントロー
ラ32においてピストン20が位置X2に到達したこと
が検出される(時間t3)と、モータ26と電磁切換弁
34に滅勢信号が伝送される。 【0031】この結果、空間108に供給されていた圧
縮空気が通路112、110を介して電磁切換弁34か
ら大気開放される。したがって、ピストン104がコイ
ルスプリング118の弾発力によりZ1方向に変位され
(二点鎖線位置→実線位置)、制動部材106がブレー
キディスク128に圧接され、制動部材106、122
でブレーキディスク128を挟持することになる。した
がって、ボールねじ軸22の回転動作が停止され、ピス
トン20が停止位置X2で精度良く停止される。 【0032】一方、ピストン20を位置X2から位置
1に変位させる場合には、先ず、時間t4において、コ
ントローラ32から電磁切換弁14に滅勢信号が伝送さ
れるとともに、電磁切換弁34に付勢信号が伝送され
る。この結果、ディスクブレーキ機構36は、空間10
8に圧縮空気が導入され、制動部材106がボールねじ
軸22のブレーキディスク128から離間させられる。
したがって、ブレーキが非作動状態になる。そこで、シ
リンダ本体16の第1室64aの圧力が大気開放により
P0からP2に低下し、ピストン20がワークW等の負
荷によりZ2方向に変位する。 【0033】エンコーダ30からの出力に基づきコント
ローラ32でピストン20が位置X2から位置X1に向
かって変位したことを検出した(時間t5)場合には、
電磁切換弁14に付勢信号を伝送するとともに、モータ
26に付勢信号を伝送する。この結果、シリンダ本体1
6の第1室64aの圧力は、再びP0に回復し、ワーク
W等の静荷重を支持する。そこで、モータ26の駆動力
によりピストン20がZ2方向に変位される。 【0034】エンコーダ30の出力に基づいてコントロ
ーラ32によってピストン20が位置X1に到達したと
検出される(時間t6)と、モータ26と電磁切換弁3
4に滅勢信号が伝送される。したがって、ディスクブレ
ーキ機構36の空間108の圧縮空気が大気開放され、
コイルスプリング118の弾発力の作用下に制動部材1
06、122によってブレーキディスク128が挟持さ
れてボールねじ軸22の回動動作を制動するため、位
X1でピストン20が精度良く停止する。 【0035】このように、本実施例に係るサーボシリン
ダ装置10では、ボールねじ軸22に設けられたブレー
キディスク128をディスクブレーキ機構36の制動部
材106、122によって挟持することにより、ボール
ねじ軸22の回動を制動させ、ピストン20を停止させ
ている。したがって、空気圧からモータ26による低速
の変位に切り換えられたピストン20を瞬時に停止させ
ることができる。 【0036】このようなサーボシリンダ装置10におい
て、圧縮空気供給源12の故障による空気圧の供給断あ
るいは電源断による安全制御について説明する。 【0037】ディスクブレーキ機構36の作動につい
て、図6における時間t1〜t2(空気圧によピスト
ン20Z1方向変位中)との関連で説明する。 【0038】この場合には、図6に示す通常制御状態に
おいて、電−空レギュレータ13は圧力P1に設定さ
れ、電磁切換弁14、34は付勢中である。したがっ
て、シリンダ本体16の第1室64aに圧力P1の圧縮
空気が供給されている(図6(d)参照)とともに、デ
ィスクブレーキ機構36の空間108には圧縮空気が供
給され、制動部材106がボールねじ軸22のブレーキ
ディスク128から離間され、ピストン20が変位自在
となっている。 【0039】ここで、圧縮空気供給源12に故障が発生
した場合には、シリンダ本体16の第1室64aに供給
される圧縮空気の圧力が低下し、ピストン20、ワーク
W等の静荷重を支持する圧力P0よりも下回ることによ
り、ピストン20がZ2方向に変位するおそれがある。
しかしながら、ディスクブレーキ機構36では、空間1
08に供給される圧力の低下により、コイルスプリング
118の弾発力を介してピストン104がZ1方向に変
位してボールねじ軸22のブレーキディスク128に制
動部材106を圧接させる。この結果、制動部材10
6、122によってブレーキディスク128が挟持され
てボールねじ軸22の回動を制動し、ピストン20の落
下(Z2方向の変位)を阻止する。 【0040】電源断が発生した場合には、電磁切換弁1
4が滅勢され、シリンダ本体16の第1室64aが大気
開放となる。したがって、ピストン20がZ2方向に変
位するおそれがある。しかしながら、電磁切換弁34も
滅勢されるために、空間108は通路110、112を
介して大気開放され、ボールねじ軸22のブレーキディ
スク128をコイルスプリング118の弾発作用下に制
動部材106、122で挟持して制動する。この結果、
ピストン20の落下(Z2方向の変位)を阻止する。 【0041】これ以外のモータ26によるピストン20
の変位中(時間t2〜t3、時間t5〜t6)の場合、
あるいはピストン20の落下中(時間t4〜t5)の場
合についても略同様の作用が営まれるため、説明を省略
する。 【0042】また、ピストン20の制動中(時間0〜t
1、時間t3〜t4)の場合、ピストン制動中の場合に
は、電磁切換弁34が滅勢されており、空間108が大
気開放されている(図6(f)参照)ため、圧縮空気供
給源12の故障あるいは電源断による影響はない。 【0043】このように、本実施例に係るサーボシリン
ダ装置10では、ノーマルクローズ型の電磁切換弁34
で圧縮空気供給源12とディスクブレーキ機構36とを
連通させたため、また、ディスクブレーキ機構36を空
気圧低下により制動するように構成したため、圧縮空気
供給源12の故障あるいは電源断に拘わらずピストン2
0を素早く停止させ、ワークWの落下事故等を確実に阻
止することができる。 【0044】なお、本実施例に係るシリンダ本体16の
回り止め機構52では、ガイドロッド134a、134
bによってピストン20およびテーブル46の回り止め
を行っているが、ピストンロッド18にスプライン状の
凸条を設け、ロッドカバー44側に前記凸条が嵌合する
孔部を画成することによっても回り止め機能が達成でき
る。 【0045】また、ワークWが重量の軽い場合には、自
重で落下(Z2方向)しないおそれがあるため、シリン
ダ室64のヘッドカバー40側の第2室64bと圧縮空
気供給源12とを通路66、減圧弁150を介して連通
させる構成が考えられる。この場合、ピストン20をZ
2方向に変位させる際に、電磁切換弁14が滅勢されて
第1室64aが大気開放された場合、前記第2室64b
には常時、圧力が付与されいるため、前記第1室64a
と第2室64bとの圧力差に基づいてピストン20をZ
2方向に変位させることができる。 【0046】 【発明の効果】本発明に係るブレーキ機構を有するサー
ボシリンダ装置によれば、以下の効果が得られる。 【0047】すなわち、供給される圧力流体の圧力が低
下した際にピストンを制動するブレーキ機構を備えてい
るため、圧力流体供給源の故障等により圧力流体の供給
が停止した場合には、該ブレーキ機構が作動してピスト
ンをその位置で制動することができる。 【0048】また、電源断によりシリンダボディ圧力
流体を供給する電磁制御弁が滅勢され、シリンダボディ
に供給される圧力流体圧力が低下してピストンが落下
する状態になっていたとしても、ブレーキ機構圧力流
を供給する電制御弁が閉成して該ブレーキ機構を大
気開放することによってブレーキ機構を作動させ、ピス
トンをその位置で瞬時に制動することができる。 【0049】したがって、該シリンダを上下方向に使用
した際に、圧力流体供給源の故障や電源断等が発生して
もワークが落下することを確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係るサーボシリンダ装置の全
体構成図である。 【図2】本発明の実施例に係るサーボシリンダ装置のシ
リンダ本体の斜視説明図である。 【図3】本発明の実施例に係るサーボシリンダ装置のシ
リンダ本体の一部断面説明図である。 【図4】本発明の実施例に係るサーボシリンダ装置のシ
リンダ本体におけるピストン部分の断面説明図である。 【図5】本発明の実施例に係るサーボシリンダ装置のシ
リンダ本体におけるディスクブレーキ機構の一部断面説
明図である。 【図6】本発明の実施例に係るサーボシリンダ装置のタ
イミングチャートである。 【符号の説明】 10…サーボシリンダ装置 13…電−空レ
ギュレータ 14、34…電磁切換弁 16…シリンダ
本体 20、104…ピストン 22…ボールね
じ軸 24…タイミングベルト 26…モータ 28…駆動軸 30…エンコー
ダ 32…コントローラ 36…ディスク
ブレーキ機構 74、86…プーリ 106、122
…制動部材 108…空間 118…コイル
スプリング 128…ブレーキディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 薫 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術セン ター内 (56)参考文献 実開 平2−119503(JP,U) 実開 昭60−116433(JP,U) 実開 昭58−88031(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/26 F15B 15/08 F16J 1/16

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】シリンダボディと、 前記シリンダボディに配設され、電気信号により駆動さ
    れる回転駆動源と、 前記回転駆動源の回転駆動力によって回転する送りねじ
    軸と、 前記送りねじ軸に螺合され、前記回転駆動力とシリンダ
    室に供給される圧力流体の押圧力との切換作用下に前記
    シリンダボディの軸線方向に沿って変位自在に設けられ
    たピストンと、 前記回転駆動源の回転駆動力を前記送りねじ軸に伝達す
    る駆動力伝達手段と、 供給される圧力流体の押圧力により前記ピストンを非制
    動状態とし、前記非制動状態からの圧力低下により前記
    ピストンに対して制動を行うブレーキ機構と、 付勢信号が付与されることにより圧力流体供給源と前記
    ブレーキ機構とを連通させて該ブレーキ機構に対して圧
    力流体を供給し、滅勢信号が付与されることにより前記
    ブレーキ機構を大気開放する電磁制御弁と 備えることを特徴とするブレーキ機構を有するサーボ
    シリンダ装置
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