JP3375173B2 - 水硬性組成物およびその製造方法 - Google Patents
水硬性組成物およびその製造方法Info
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B24/00—Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
- C04B24/24—Macromolecular compounds
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Description
固め不要な水硬性組成物およびその製造方法に関するも
のである。更に詳しくは建築材料および二次製品材料と
して使用するコンクリート、モルタルおよびペーストの
粘性および流動性を高め、骨材、セメント、水の分離抵
抗性に優れた性状を与えるもので、バイブレーター等の
振動による締め固め不要な水硬性組成物に関するもので
ある。
にコンクリート製品の製造には、鉄筋を配筋した型枠内
へ硬練りコンクリートを投入してバイブレーター振動に
より締め固めを行うのが一般的である。しかし、近年打
設時のバイブレーターによる騒音公害が深刻な問題とな
っている。振動騒音の低減策としては、軟練りコンクリ
ートによる振動締め固めが考えられるが、振動をかけ過
ぎると骨材分離を生じ、鉄筋間または鉄筋/型枠間で骨
材による閉塞が起こる。その結果、充填性の低下やコン
クリート組成の不均一化を引き起こし、コンクリート強
度の低下を招く。
点を考慮し、コンクリートにチキソトロピー性を付与す
ることによって、充填性および材料分離に優れたコンク
リート製品が得られることを見出し、本発明を完成する
に至ったものである。
構造を有するグルカン、高性能減水剤および水硬性粉体
を含有し、分岐構造を有するグルカンがβ−1,6−結
合の側鎖を有するβ−1,3−グルカンであることを特
徴とする水硬性組成物に関するものである。
を有するグルカンを用いることによって、低剪断応力条
件下では粘度が高く、剪断応力を加えていくと急激に粘
度が低下するといった性能が発現する。その結果、コン
クリート打設時には高流動性を維持しながら、打設後は
骨材分離抵抗性を有するコンクリートの製造が可能にな
る。分岐を有しない直鎖のグルカン、例えばカードラ
ン、パキマン、パラミロン(例えば、特開平4-367550号
公報記載の水硬性組成物)ではチキソトロピー性が乏し
いため、十分な分離抵抗性を発現しない。また、スクレ
ロタン、レンチナンの様な側鎖が長い分岐構造を有する
グルカンでは、凝集性が強くなり過ぎ、流動性が低下す
る。
としては、分岐構造を有するβ−1,3−グルカン及び
分岐構造を有するβ−1,4−グルカンが好ましい。分
岐構造を有するβ−1,3−グルカンの中でもβ−1,
6−結合の側鎖を有するβ−1,3−グルカンが特に好
ましく、一例として、下記の化学構造式である多糖NG
L (日本合成化学工業(株)製)が挙げられる。また、
分岐構造を有するβ−1,4−グルカンとしては、キサ
ンタンガムが適している。
の好ましい添加量は、セメントに対して有効分で0.05〜
5重量%で、更に好ましくは 0.1〜2重量%である。
子量としては、30万〜 500万が適している。分子量30万
未満では十分な増粘作用が発現しない。 500万を越える
と凝集性が顕著になり、チキソトロピー性が失われる傾
向にある。
ンクリートとして用いる場合、JISA 1101に規定するス
ランプ試験において、スランプフロー値が50cm以上を必
要とする。十分な充填性を確保するためにはスランプフ
ロー値60cm以上が好ましい。スランプフロー値が50cm未
満では十分な充填性を確保できない。
ント、または粉末度3,000cm2/g以上の微粉末とセメン
トの混合物が良い。粉末度3,000cm2/g以上の微粉末と
しては、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカヒュー
ム、石粉等の群から選ばれる1種または2種以上の微粉
末が使用されるが、コスト面および供給面を考慮する
と、高炉スラグ、フライアッシュおよび石粉が望まし
い。微粉末の粉末度は分離抵抗性の点から比表面積が高
いほど良く、例えば、高炉スラグの場合 5,000〜10,000
cm2/gが好ましい。粉末度がこの範囲以下であっても
配合量を多くすることで所定の分離抵抗性を得られる。
(スランプフロー値:50cm以上)を得るために、高性能
減水剤をセメントに対して有効分で 0.3〜3.0 重量%添
加するのが好ましい。使用可能な高性能減水剤として
は、ナフタレンスルホン酸金属塩ホルムアルデヒド縮合
物〔例えば、マイテイ150 : 花王(株)製〕やメラミン
スルホン酸金属塩ホルムアルデヒド縮合物〔例えば、マ
イテイ150V-2:花王(株)製〕が挙げられる。さらに高
性能減水剤としては、メラミン、フェノール、尿素およ
びアニリンのメチロール化物およびスルホン化物の群か
ら選ばれる1種または2種以上の化合物のホルムアルデ
ヒド縮合物、例えば、フェノールスルホン酸ホルムアル
デヒド縮合物(特許No.1097647号に記載の化合物等)、
フェノール・スルファニル酸ホルムアルデヒド共縮合物
(特開平1-113419号公報に記載の化合物等)、さらに不
飽和モノカルボン酸およびその誘導体、不飽和ジカルボ
ン酸およびその誘導体の群から選ばれる1種または2種
以上の単量体を重合して得られる重合物または共重合体
(特公平2-7901号、特開平3-75252 号、特公平2-8983号
に記載の化合物等)が挙げられる。本発明の水硬性組成
物は、コンクリート成型体に使用される。コンクリート
成型体は特に限定されるものではなく、通常バイブレー
ターによって締め固められている成型体が対象となる。
合物への添加方法は、水溶液または粉末のどちらの状態
でも可能であり、その添加時期は、セメントとのドライ
ブレンド、混練水への溶解、またはセメント配合物の混
練開始期、即ちセメントへの注水と同時もしくは注水直
後からセメント配合物の混練終了までの間に添加するこ
とも可能であり、一旦練り上がったセメント配合物への
添加も可能である。また、一時に全量添加する方法ある
いは数回に分割して添加する方法のどちらの方法でも可
能である。
スルホン酸またはその塩、オキシカルボン酸またはその
塩、ポリカルボン酸またはその塩、およびポリアルキル
無水カルボン酸またはその塩(例えば、特公昭63- 5346
号、特開昭62-83344号、特開平1-270550号)などと予め
混合しておいても良く、また、一方をセメントまたはセ
メント配合物に配合した後、あるいは一方をセメントま
たはセメント配合物に配合して練っておいてから他方を
配合しても良い。
ば、徐放性分散剤、AE減水剤、流動化剤、高性能減水
剤、遅延剤、早強剤、促進剤、起泡剤、発泡剤、消泡
剤、保水剤、増粘剤、セルフレベリング剤、防水剤、防
錆剤、着色剤、防黴剤、ひび割れ低減剤、高分子エマル
ション、その他界面活性剤、水溶性高分子、膨張剤
(材)、グラスファイバーおよびこれらの複数の併用も
可能である。
性、骨材分離抵抗性、強度の確保が可能となることか
ら、コンクリートの使用方法、コンクリートの施工方法
が飛躍的に改善され、特にコンクリート製品の製造にお
いては騒音解消、製造合理化への波及効果が大きい。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
7) 細骨材(S) :紀ノ川産砂(比重 2.57 ) 粗骨材(G) :宝塚産砕石(比重 2.62 ) 微粉末(F) 高炉スラグ :比表面積 8,000cm2/g、比重 2.90 フライアッシュ:比表面積 3,600cm2/g、比重 2.90 石粉 :比表面積 3,500cm2/g、比重 2.70 <コンクリートの練り混ぜ方法>セメント分散剤を予め
練り混ぜ水に溶解し、20℃にて 100リットルの傾胴ミキ
サーを用い、50リットルのコンクリートを3分間混練し
た後、スランプフローと骨材分離抵抗性を測定した。ス
ランプフロー試験はJIS A 1101に準拠して行った。上記
の材料を用いて調製したコンクリート組成物の配合組成
および使用した減水剤を表1、2に示す。
性能減水剤または減水剤)とβ−グルカン (日本合成化
学工業(株)製 多糖NGL、キサンタンガム等) を添
加した場合のJIS A 1101の方法で測定したコンクリート
のスランプフロー値(cm)とコンクリートの分離抵抗性を
表3及び表4に示す。
は、スランプフロー値が60cm以上の高流動性を示し、か
つ分離抵抗性が良好である。一方、比較品の場合、減水
剤を用いると分離抵抗性は満足されるものの、減水剤を
5%添加してもスランプフロー値は40cm程度であり、流
動効果を示さないことが分かる。また、分岐を有しない
β−グルカンでは、スランプフロー値が60cm以上に
なると分離抵抗性が低下することが分かる。
来のコンクリートに比べ、卓越した高流動性を維持しつ
つ、優れた骨材分離抵抗性を有することが可能になる。
Claims (5)
- 【請求項1】 分子量30万〜500万の分岐構造を有する
グルカン、高性能減水剤および水硬性粉体を含有し、分
岐構造を有するグルカンがβ−1,6−結合の側鎖を有
するβ−1,3−グルカンであることを特徴とする水硬
性組成物。 - 【請求項2】 β−1,6−結合の側鎖を有するβ−
1,3−グルカンが下記の化学構造式である請求項1記
載の水硬性組成物。 【化1】 - 【請求項3】 高性能減水剤が、ナフタレン、メラミ
ン、フェノール、尿素およびアニリンの何れかのメチロ
ール化物およびスルホン化物の群から選ばれる1種また
は2種以上の化合物のホルムアルデヒド縮合物である請
求項1又は2記載の水硬性組成物。 - 【請求項4】 高性能減水剤が、不飽和モノカルボン酸
およびその誘導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導
体の群から選ばれる1種または2種以上の単量体を重合
して得られる重合物または共重合体である請求項1又は
2記載の水硬性組成物。 - 【請求項5】 流動性が、JIS A 1101に規定するスラン
プ試験において、スランプフロー値が60〜70cmの範囲で
ある請求項1〜4の何れか1項に記載の水硬性組成物の
製造方法。
Priority Applications (1)
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JP10100993A JP3375173B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 水硬性組成物およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06305805A JPH06305805A (ja) | 1994-11-01 |
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CN111718148A (zh) * | 2020-07-03 | 2020-09-29 | 汤如齐 | 一种具有保坍性能的水泥用减水剂的制备方法 |
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- 1993-04-27 JP JP10100993A patent/JP3375173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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