JP3364778B2 - スカム収集装置 - Google Patents
スカム収集装置Info
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Description
る沈殿可能な固形物,フロックを沈殿除去して下水を浄
化する施設としての最初沈殿池や最終沈殿池あるいは導
水渠等に発生するスカムを収集するスカム収集装置に関
するものである。
く採用され、実績のあるものとして、パイプスキマーに
よる方式を挙げることができる。パイプスキマーによる
スカム除去原理は、フライト式汚泥掻寄機の水面上のリ
ターンフライトを利用してスカムをパイプスキマーまで
掻き寄せ、切り欠きのあるパイプを定期的に回転(転
倒)させ、切り欠き部分より越流させ、その越流水と共
に水面上のスカムをパイプ内にのみ込み、スカムピット
まで排出するものである。スカムピットに貯留された低
濃度のスカム(スカム水)は、スカム分離機によって濃
縮され、濃縮スカムは、スカムかごによって場外に搬出
され、処分される。そして、スカム分離機からの脱離液
および脱水機からの脱水ろ液は最終的に沈砂池あるいは
最初沈殿池といった水処理系へ返送される。
よって発生する粘性を有しかつ気泡を多く含んだスカム
と、生物学的脱窒で発生した窒素ガスが活性汚泥に付着
し、これを浮上させて発生するスカムとがある。発生量
から見るとほとんどのスカムは最終沈殿池の流入地点で
発生するが、硝化脱窒に起因するスカムは最終沈殿池の
全域で発生する可能性がある。そこで、パイプスキマー
等のスカム除去装置は、下流域の越流堰近くに設置され
ることが多い。しかし、最終沈殿池に流入直後浮上した
スカムは、パイプスキマーまでの間を浮遊するため、ス
カム水の水面上に長時間スカムが滞留し、悪臭を発生し
たり、さらには浮遊しているスカムの上部が乾燥・固化
しやすい。したがって、スカム除去装置は最終沈殿池の
中央部分から上流側、望ましくは最終沈殿池の流入地点
に設置したいところである。このようにすると、パイプ
スキマーの下流側で浮上したスカムは、水路を行く水の
流れに乗って、さらに下流側に流下し、処理水と共に越
流堰より流出するが、風向きによっては上流に向かって
スカムが逆流することがある。この場合、一旦パイプス
キマーの下流側にスカムが付着すると、粘性を有するが
ために、このスカムを離脱させることは容易ではない。
また、最終沈殿池の側壁面に付着したスカムの離脱も非
常に困難である。
チメートル以内に設計されている。これは、これはパイ
プスキマーがのみ込んだスカムを含む被浄化水を排水す
る水量に限度があるためである。ところが近年、放線菌
の異常増殖等の原因でスカムが大量に発生し、数十セン
チメートルもの厚さのスカムが発生することがある。パ
イプスキマーは、このような分厚いスカムの除去には不
適当であり、放置すればスカムが乾燥・固化し、その除
去が非常に困難となる。
を解決し、上記(1) の点に関しては上流側のスカムの排
除と同時に下流側のスカムを除去し得るようにし、ま
た、上記(2) の点に関しては分厚いスカムを強制的にス
カム吸込口に寄せ集め、さらに寄せ集めたスカムを破砕
して吸い込みやすくしたスカム収集装置を提供すること
を目的とする。
めに、この発明は、スカムを含む被浄化水の水面下部分
にスカム吸込口を有するスカム収集槽と、圧力流体のス
プレーを噴出させてスカムを上流側および下流側からス
カム吸込口に向けて移送するスカム移送手段と、スカム
収集槽を水路方向に2分する態様で、前記被浄化水の水
面上を浮遊するスカムを遮るように水路の幅方向ほぼ全
体に亘って設けられ、スカム収集槽の上流側と下流側を
連通する切欠部を有するスカム遮蔽板と、スカム吸込口
から吸い込まれスカム収集槽に収集されたスカムを吸引
排出する機構を有するスカム排出手段とを備えることを
特徴とするスカム収集装置を構成した。
に所定の間隔で複数列配設され、圧力流体のスプレーを
水路の中央部を指向させ、かつ、実質的に水平方向に噴
出するスカム移送用スプレーノズルとするとよい。ま
た、スカム吸込口の近傍の上方に、スプレーによりスカ
ムを破砕するためのスカム破砕用スプレーノズルを設け
るとより効果的である。
集装置の実施の形態について示す平面図であり、図2
は、その要部の縦断面図である。両図において、最終沈
殿池で発生するスカムSを含む被浄化水の水路10に
は、その流入地点付近にスカム吸込口1aを有するスカ
ム収集槽1が設けられる。スカム吸込口1aは、浮遊し
たスカムを吸い込みやすいように前記被浄化水の水面よ
りやや下方に設置される。
ム移送手段2により上流側および下流側からスカム吸込
口1aに向けて移送される。スカム移送手段2は、スカ
ムSを含む被浄化水の水面上方において、スカム吸込口
1aを挟んで水路10の上流側にスカムSの移送方向に
所定の間隔で複数列配設された移送用スプレーノズル2
1 a,21 b〜21 nと、水路10の下流側に同様に複
数列配設された移送用スプレーノズル22 a,22 b〜
22 nとから構成される。各列の移送用スプレーノズル
は、水路10の左右両側に1基ずつ合計2基(必要によ
り3基以上としてもよい)水路10の中央部を指向させ
て配設される。
21 a,21 b〜21 nと、下流側の移送用スプレーノ
ズル22 a,22 b〜22 nのそれぞれは、送水管20
a,20b〜20nにより一系統にまとめられて、水中
に設けた圧力水ポンプ22に接続され、その先端部より
圧力水のスプレーを噴出する。それぞれの移送用スプレ
ーノズルは、スプレー形状のフラットなものを採用し、
水面上方における水面に近い位置、具体的には水面上方
200〜 100mm以内程度の位置で、圧力水のスプレーが水
路10の中央部を指向させ、かつ、実質的に水平方向に
噴出するように水平またはやや上向き角度で取付けると
好結果が得られる。これは、移送用スプレーノズルを下
方(水面側)に向けると、噴出水がスカムSをたたくた
め、スカムの破壊あるいは一時的な沈降を起こし、効率
的なスカムの移送を行えないおそれがあるためである。
プレーノズル21 a,21 b〜21nと下流側の移送用
スプレーノズル22 a,22 b〜22 nから噴出する圧
力水のスプレーにより気流が発生し、この気流によりま
たは気流が発生させる吹送流により、移送方向へ移送さ
れる。この場合、電動弁Va,Vb〜Vnの開閉によ
り、スカム収集装置2から遠い側の移送用スプレーノズ
ル21 a,22 aから、スカム収集装置2に近い側の移
送用スプレーノズル21 n,22 nに向って順次スプレ
ーすれば、スプレー水量を最小限に抑え、かつ効率良く
スカムSを移送することもできる。
て前記スカム収集槽1を水路方向に2分する態様で、被
浄化水の水面上を浮遊するスカムSを遮るためのスカム
遮蔽板3が配設される。スカム遮蔽板3は、スカム収集
槽1の内部では、水路10の上流側と下流側とが連通し
てスカム収集槽1に収集されたスカムを効率よく除去で
きるように切欠部3aを形成している。
集槽1に収集されたスカムは、スカム排出手段4により
排出される。スカム排出手段4は、スカム収集槽1に収
集されたスカムを吸引する例えば自吸式の吸引ポンプ4
0と、下端部をスカム収集槽1の内部に臨ませた吸引管
42とにより構成される。吸引ポンプ40は、水中ポン
プや水封式の真空ポンプであってもよい。吸引ポンプ4
0により吸引管42を通して吸引されたスカムは、吸引
ポンプ40の排出側に接続された排出管44を介して搬
送され、スカム貯留槽46に貯留される。貯留したスカ
ムは、濃縮、脱水等、次工程での処理がなされる。
の他の実施態様について示すものであり、スカム吸込口
1aの上流側と下流側に近接した位置の上方に、スカム
破砕用スプレーノズル51 ,52 を設けている。スカム
破砕用スプレーノズル51 ,52 は、図示しない送水管
を介して、図1に示す水中に設けた圧力水ポンプ22に
接続され、その先端部より圧力水のスプレーを噴出す
る。スカム吸込口1aの近傍に移送されてきたスカムS
の内、特に分厚いスカムは、スカム吸込口1aに吸い込
まれる直前においてスカム破砕用スプレーノズル51 ,
52 から噴出する圧力水のスプレーにより破砕された
後、スカム収集槽1に収集される。
集装置によれば、パイプスキマーによらず、スカムをス
カム収集槽のスカム吸込口に向けスカム移送手段によ
り、特にスカムの移送方向に所定の間隔で複数列配設し
たスカム移送用スプレーノズルから、圧力流体のスプレ
ーを、水路の中央部を指向させ、かつ、実質的に水平方
向に噴出させることにより、水路上に広範囲に浮上した
スカムを強制的にスカム吸込口に移送収集し、また、ス
カム吸込口はスカム遮蔽板により2分されて上流側と下
流側の両側に設けられており、しかも、スカム遮蔽板に
スカム収集槽の上流側と下流側を連通する切欠部を設
け、スカム排出手段により排出除去するので、スカムの
吸引点が一箇所であるにもかかわらず、上流側のスカム
の排除と同時に下流側のスカムを除去することが可能で
ある。したがって、スカムを短時間で効率よく除去する
ことができ、同時に、最終沈殿池の景観悪化等の問題を
解決することができる。さらに、分厚いスカムを除去す
る場合には、これをスカム吸込口に寄せ集め、スカム吸
込口の近傍の上方に設けたスカム破砕用スプレーノズル
から噴出するスプレーにより破砕することにより、スカ
ムを吸い込みやすくし、その流入を速やかにかつスムー
ズに行うことができる。したがって、大量に発生し、分
厚く成長したスカムの除去が容易である。
ついて示す平面図である。
について示す要部の縦断面図である。
側) 22 a,22 b〜22 n…移送用スプレーノズル(下流
側) 3 …スカム遮蔽板 3a…切欠部 4 …スカム排出手段 51 ,52 …スカム破砕用スプレーノズル 10 …水路 20a,20b〜20n…送水管 22 …圧力水ポンプ 40 …吸引ポンプ 42 …吸引管 44 …排出管 46 …スカム貯留槽 S …スカム
Claims (3)
- 【請求項1】 スカムを含む被浄化水の水面下部分にス
カム吸込口を有するスカム収集槽と、圧力流体のスプレ
ーを噴出させてスカムを上流側および下流側からスカム
吸込口に向けて移送するスカム移送手段と、スカム収集
槽を水路方向に2分する態様で、前記被浄化水の水面上
を浮遊するスカムを遮るように水路の幅方向ほぼ全体に
亘って設けられ、スカム収集槽の上流側と下流側を連通
する切欠部を有するスカム遮蔽板と、スカム吸込口から
吸い込まれスカム収集槽に収集されたスカムを吸引排出
する機構を有するスカム排出手段とを備えることを特徴
とするスカム収集装置。 - 【請求項2】 前記スカム移送手段は、スカムの移送方
向に所定の間隔で複数列配設され、圧力流体のスプレー
を水路の中央部を指向させ、かつ、実質的に水平方向に
噴出するスカム移送用スプレーノズルからなる請求項1
に記載のスカム収集装置。 - 【請求項3】 スカム吸込口の近傍の上方に、スプレー
によりスカムを破砕するためのスカム破砕用スプレーノ
ズルを設けてなる請求項1または請求項2に記載のスカ
ム収集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31263795A JP3364778B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | スカム収集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31263795A JP3364778B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | スカム収集装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150147A JPH09150147A (ja) | 1997-06-10 |
JP3364778B2 true JP3364778B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=18031611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31263795A Expired - Fee Related JP3364778B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | スカム収集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3364778B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31263795A patent/JP3364778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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