[go: up one dir, main page]

JP3360418B2 - 強誘電体半導体記憶装置 - Google Patents

強誘電体半導体記憶装置

Info

Publication number
JP3360418B2
JP3360418B2 JP12489194A JP12489194A JP3360418B2 JP 3360418 B2 JP3360418 B2 JP 3360418B2 JP 12489194 A JP12489194 A JP 12489194A JP 12489194 A JP12489194 A JP 12489194A JP 3360418 B2 JP3360418 B2 JP 3360418B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
vcc
ferroelectric
reference voltage
fram
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12489194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07335767A (ja
Inventor
孝之 江守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP12489194A priority Critical patent/JP3360418B2/ja
Publication of JPH07335767A publication Critical patent/JPH07335767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3360418B2 publication Critical patent/JP3360418B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリセルの電荷蓄積
手段として強誘電体膜を用いた強誘電体半導体記憶装置
に関するものである。
【0001】
【従来の技術】半導体記憶装置は、一般的な汎用メモリ
として大型計算機やミニコンクラスのメインフレームを
はじめ、パーソナルコンピュータなどの多くの情報機器
に用いられており、特にDRAM(Dynamic Random Acce
ss Memory)は、高集積化、高歩留り、低消費電力である
という特徴を有し、また低価格ということからその需要
は大きい。DRAMは、SiO2 などの絶縁膜で構成さ
れるキャパシタに電荷を蓄積してデータを記憶するた
め、リークなどによりデータが短時間で失われやすい揮
発性のメモリである。その結果、一定時間ごとにデータ
をビット線BLに読み出し補強して再格納する、いわゆ
るリフレッシュ動作が必要となり、電源を切った場合に
は記憶内容が消去される。最近では、SiO2 などの絶
縁膜の代わりに、PbTiO3,PZT(Pb(Zr0.4Ti0.6)O3)あ
るいはPLZT((Pb,La)(Zr,Ti)03)などの強誘電体膜で
構成される強誘電体キャパシタを用いて、DRAMとし
ての機能にプラスして、不揮発性メモリとしての用いる
ことができるメモリセル(以下、FRAMとも記す)が
提案されている。図7は、従来のFRAMに用いられる
FRAMセルの構成図である。図7に示すように、従来
のFRAMに用いられるFRAMセルは、nMOSトラ
ンジスタTrと強誘電体キャパシタFC(以下、単にF
Cとも記す)とを有する。nMOSトランジスタTr
は、ドレイン(D)がビット線BLに接続され、ゲート
(G)がワード線WLに接続され、ソース(S)が強誘
電体キャパシタFCの一方の電極に接続されている。キ
ャパシタFCの他方の電極はプレート線PLに接続され
ている。
【0002】図8は、図7に示すnMOSトランジスタ
Trのしきい電圧Vthを無視した場合に、強誘電体キ
ャパシタFCに印加される電圧(V)とFCに蓄積され
る蓄積電荷(Q)との関係を示すヒステリシスループで
ある。図7に示すFRAMセルでは、”1”を書き込む
場合に、強誘電体キャパシタFCに対して「Vcc」を
印加する。強誘電体キャパシタFCの両端に「Vcc」
が印加されると、強誘電体キャパシタFCの分極状態は
図8に示す分極状態「P1」となる。そして、強誘電体
キャパシタFCに印加される電圧が「0」になったとき
に、強誘電体キャパシタFCの分極状態は図8に示す
「P2」となる。一方、”0”を書き込む場合には、強
誘電体キャパシタFCに「−Vcc」の電圧を印加す
る。その結果、強誘電体キャパシタFCの分極状態は図
8に示す「P3」となる。そして、強誘電体キャパシタ
FCに印加される電圧が「0」になったときに、強誘電
体キャパシタFCの分極状態は図8に示す「P4」とな
る。
【0003】図7に示すFRAMセルから記憶情報を読
み出す場合には、強誘電体キャパシタFCに電圧「−V
cc」を印加する。強誘電体キャパシタFCに電圧「−
Vcc」が印加されると、強誘電体キャパシタFCの分
極状態は図8に示すヒステリシスループloopに沿っ
て変化し、最終的に「P3」となる。このとき、FRA
Mセルに”1”が記憶されている場合には、FCの分極
状態が「P2」から「P3」に変化し、スイッチ蓄積電
荷SCがビット線BLに放出される。一方、FRAMセ
ルに”0”が記憶されている場合には、FCの分極状態
が「P4」から「P3」に変化し、アンスイッチ蓄積電
荷USCがビット線BLに放出される。
【0004】図7に示すFRAMセルでは、読み取り動
作において、例えば、スイッチ蓄積電荷SCとアンスイ
ッチ蓄積電荷USCとの差分に相当する信号電荷をセン
スアンプで検出することで、FRAMセルに”1”ある
いは”0”のいずれが記憶されているかを判断する。従
って、図7に示すFRAMセルでは、スイッチ蓄積電荷
SCとアンスイッチ蓄積電荷USCとの差分が大きいほ
ど読み取り動作の高感度化および高速化が図れ、読み取
り動作が容易になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のFRA
Mでは、実際には、”1”を書き込む際に図7に示す強
誘電体キャパシタFCには、ビット線BLに印加される
電圧「Vcc」がそのまま印加されることはなく、電圧
「Vcc−Vth」が印加されていた。ここで、「Vt
h」はnMOSトランジスタTrのしきい電圧である。
従って、従来のFRAMでは、スイッチ蓄積電荷SCは
実際には図9に示すようになり、図8を用いて説明した
nMOSトランジスタTrのしきい電圧を考慮しない場
合に比べて小さくなる。
【0006】以下、この理由を図7、図9を参照しなが
ら説明する。図9は、nMOSトランジスタTrのしき
い電圧を考慮した場合における図7に示す強誘電体キャ
パシタFCに印加される電圧(V)とFCに蓄積される
蓄積電荷(Q)との関係を示すヒステリシスループであ
る。図9に示すloop(0)は”0”の書き込み動作
における強誘電体キャパシタFCのヒステリシスループ
である。また、図9に示すloop(1)は”1”の書
き込み動作および読み取り動作における強誘電体キャパ
シタFCのヒステリシスループである。
【0007】図7に示すFRAMセルでは、nMOSト
ランジスタTrのソースから強誘電体キャパシタFCの
一方の電極に電圧を供給している。図7に示すFRAM
セルでは、”1”を書き込む際に、ビット線BLおよび
ワード線WLに電圧「Vcc」を印加し、プレート線P
Lに電圧「0」を印加する。nMOSトランジスタTr
のドレイン/ソース間は、ゲートとソースとの間にしき
い電圧「Vth」以上の電圧が生じたときに導通状態に
なる。従って、nMOSトランジスタTrのソースの電
圧の最大値は「Vcc−Vth」になる。
【0008】そのため、”1”が書き込まれる場合に
は、FRAMセルの強誘電体キャパシタFCには電圧
「Vcc−Vth」が印加され、FCの分極状態は書き
込み動作および読み取り動作において図9に示すヒステ
リシスループloop(1)に沿って変化する。このと
き、「Vcc」は「Vcc−Vth」よりも大きいた
め、図9に示すヒステリシスループloop(1)は図
8に示す理論上のヒステリシスループloopの内側に
位置し、図9に示すスイッチ蓄積電荷SCは、図8に示
すスイッチ蓄積電荷SCに比べて小さい。
【0009】一方、図7に示すFRAMセルでは、”
0”を書き込む際には、ビット線BLの電圧は「0」で
あり、プレート線PLおよびワード線WLに電圧「Vc
c」が印加される。従って、強誘電体キャパシタFCに
は電圧「−Vcc」が印加され、強誘電体キャパシタF
Cの分極状態は書き込み動作および読み取り動作におい
て図9に示すヒステリシスループloop(0)に沿っ
て変化する。図9に示すヒステリシスループloop
(0)は図8に示す理論上のヒステリシスループloo
pと等しい。そのため、図9に示すアンスイッチ蓄積電
荷USCは図8に示すアンスイッチ蓄積電荷USCと等
しくなる。
【0010】従って、FRAMでは、実際には、スイッ
チ蓄積電荷SCとアンスイッチ蓄積電荷USCとの差分
は、図8を用いて説明した場合に比べて小さくなる。そ
の結果、実際の読み取り動作時において信号電荷をセン
スアンプを用いて検出する際に、当該検出が困難にな
り、読み取り動作の高感度化および高速化が図れないお
それがあった。
【0011】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされ、強誘電体膜を用いたメモリセルの読み取り
の感度向上および高速化を図ることができる強誘電体半
導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の強
誘電体記憶装置は、極性の異なる電圧が選択的に印加さ
れ、当該印加された電圧による分極状態に応じて情報を
記憶し、マトリクス状に配置された複数のメモリセルの
それぞれに対応して設けられた強誘電体膜と、前記強誘
電体膜に前記極性が異なる電圧を選択的に印加し、前記
強誘電体膜の一方の電極にソースが接続されたpMOS
トランジスタと、前記pMOSトランジスタのドレイン
に接続されたビット線と、前記pMOSトランジスタの
ゲートに接続されたワード線と、前記強誘電体膜の他方
の電極に接続されるプレートとを有し、前記強誘電体膜
にデータ「1」を書き込む場合に、前記ワード線に前記
pMOSトランジスタのしきい電圧より低い基準電圧を
印加し前記ビット線に、前記しきい電圧より高い基準電
圧を印加した状態で、前記前記プレート線に印加する電
圧を前記しきい電圧より高い基準電圧から前記しきい電
圧より低い基準電圧に切り換える。
【0013】また、本発明の強誘電体記憶装置は、好ま
しくは、前記強誘電体膜に記憶されたデータを読み出す
場合に、前記ワード線に前記しきい電圧より低い基準電
圧を印加し、プレート線に前記しきい電圧より高い基準
電圧を印加する。また、本発明の強誘電体記憶装置は、
好ましくは、前記強誘電体膜にデータ「0」を書き込む
場合に、前記ワード線に前記しきい電圧より低い基準電
圧を印加し、前記ビット線に前記しきい電圧より低い基
準電圧を印加し、前記プレート線に前記しきい電圧より
高い基準電圧を印加した状態で、前記ビット線に印加す
る電圧を前記しきい電圧より高い基準電圧から前記しき
い電圧より低い基準電圧に切り換える。
【0014】
【作用】本発明の強誘電体半導体記憶装置では、例え
ば、書き込み動作において、pMOSトランジスタのゲ
ートにはワード線から基準電圧「0」が印加され、ドレ
イン/ソース間は導通状態になっている。先ず、本発明
の強誘電体半導体記憶装置にデータ”1”を書き込む場
合における作用について述べる。ドレインにはビット線
から前記基準電圧「Vcc」が印加されており、ソース
の電圧は基準電圧「Vcc」になっている。この状態
で、プレート線に印加される電圧を基準電圧「Vcc」
から基準電圧「0」に立ち下げると、強誘電体膜にはソ
ースからの電圧「Vcc」とプレート線からの電圧
「0」との差分に相当する電圧「Vcc」(第1の電
圧)が印加される。すなわち、本発明の強誘電体半導体
記憶装置では、pMOSトランジスタを用いることでソ
ースに、ビット線からの基準電圧「Vcc」の電圧をそ
のまま発生させることができ、強誘電体膜に電圧「Vc
c」を印加することができる。
【0015】強誘電体膜は、電圧「Vcc」が印加され
ると、それに応じて分極し、その後、第1のヒステリシ
スループに沿って変化する。強誘電体膜に印加される電
圧が低下すると(例えば「0」になると)、強誘電体膜
の第1のヒステリシスループに応じた分極状態になる。
【0016】次に、本発明の強誘電体半導体記憶装置に
データ”0”を書き込む場合における作用について述べ
る。ドレインにはビット線から前記基準電圧「Vcc」
が印加されており、ソースの電圧は基準電圧「Vcc」
になっている。また、プレート線に印加される電圧は基
準電圧「Vcc」になっている。この状態で、ビット線
に印加される電圧を基準電圧「Vcc」から基準電圧
「0」に立ち下げると、ソースの電圧も基準電圧「Vc
c」から「0」に向かって立ち下がる。この立ち下がり
の過程で、ソースの電圧がpMOSトランジスタのしき
い電圧「Vth」に達すると、ソース/ソレイン間が非
導通状態になり、ソースの電圧は前記しきい電圧「Vt
h」に保持される。
【0017】これによって、強誘電体膜には、ソースか
らの電圧「Vth」とプレート線からの電圧「Vcc」
との差分に相当する電圧「Vth−Vcc」(第2の電
圧)が印加される。このとき、電圧「Vth−Vcc」
は、電圧「Vcc」(第1の電圧)と異なる極性を有
し、その絶対値は電圧「Vcc」よりも小さい。このよ
うに、本発明の強誘電体半導体記憶装置では、”0”を
書き込む際に、強誘電体膜にはビット線から電圧「0」
とプレート線からの電圧「Vcc」の差分に相当する電
圧「−Vcc」はそのまま印加されれず、電圧「Vth
−Vcc」が印加される。強誘電体膜は、電圧「Vth
−Vcc」が印加されると、それに応じて分極し、その
後、第2のヒステリシスループに沿って変化する。強誘
電体膜に印加される電圧が低下すると(例えば「0」に
なると)、強誘電体膜の第2のヒステリシスループに応
じた分極状態になる。
【0018】本発明の強誘電体半導体記憶装置では、読
み取り動作において、pMOSトランジスタのゲートお
よびビット線に基準電圧「0」を印加した状態で、プレ
ート線に印加する電圧を基準電圧「0」から基準電圧
「Vcc」に立ち上げる。これによって、強誘電体膜に
は電圧「−Vcc」が印加され、強誘電体膜からビット
線に分極状態に応じた蓄積電荷が放出され、この放出さ
れた電荷を例えばセンスアンプを用いて増幅して検出す
ることで、前記強誘電体膜の分極状態を判断し、この判
断結果に基づいて記憶された情報を読み取る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の強誘電体半導体記憶装置の実
施例に係わるFRAMについて説明する。第1実施例 図1は、本実施例のFRAMに用いられるFRAMセル
の構成図である。本実施例のFRAMでは、図1に示す
FRAMセルがマトリクス状に配置されている。図1に
示すように、本実施例のFRAMに用いられるFRAM
セルは、pMOSトランジスタTr1,Tr2と強誘電
体キャパシタFC1,FC2(以下、単にFC1,FC
2とも記す)とでメモリセルを構成する。このように、
2つの強誘電体キャパシタFC1,FC2を用いてメモ
リセルを構成することから、FC1,FC2に記憶され
る情報は相互に逆である。pMOSトランジスタTr1
は、ドレイン(D)がビット線BL1に接続され、ゲー
ト(G)がワード線WLに接続され、ソース(S)が強
誘電体キャパシタFC1の一方の電極に接続されてい
る。キャパシタFC1の他方の電極はプレート線PLに
接続されている。また、pMOSトランジスタTr2
は、ドレイン(D)がビット線BL0に接続され、ゲー
ト(G)がワード線WLに接続され、ソース(S)が強
誘電体キャパシタFC2の一方の電極に接続されてい
る。キャパシタFC2の他方の電極はプレート線PLに
接続されている。
【0020】ワード線WLおよびプレート線PLに印加
される電圧は行デコーダによって制御される。また、ビ
ット線BL1,BL0に印加される電圧は書込回路によ
って制御される。書込回路には2値データである ̄WE
信号およびI/O信号が入力される。
【0021】図1に示すFRAMセルの書き込み動作例
について説明する。図2は、図1に示す強誘電体キャパ
シタFC1,FC2に印加される電圧(V)とFC1,
FC2に蓄積される蓄積電荷(Q)との関係を示すヒス
テリシスループである。図3は、図1に示すFRAMセ
ルの書き込み動作においてワード線WL、プレート線P
Lおよびビット線BL1,BL0に印加される信号のタ
イミングチャートであり、横軸は時間を示し、縦軸は電
圧を示す。
【0022】先ず、図1に示すFRAMセルにデータ”
1”を書き込む場合について説明する。図3に示すよう
に、ワード線WLに印加される電圧は、期間T1〜T3
において「0」である。また、ビット線BL1に印加さ
れる電圧は期間T0〜T3において「Vcc」である。
ビット線BL0に印加される電圧は期間T0,T1にお
いて「Vcc」であり、期間T2,T3において「0」
である。
【0023】先ず、図3に示す期間T0では、ワード線
WL、ビット線BL1,BL0およびプレート線PLに
印加される電圧は「Vcc」であることから、pMOS
トランジスタTr1,Tr2のドレイン/ソース間は非
導通状態である。
【0024】次に、図3に示す期間T1では、ワード線
WLが「Vcc」から「0」に立ち下がる。これによっ
て、pMOSトランジスタTr1,Tr2のゲート/ソ
ース間にしきい電圧「Vth」以上の電圧が生じ、ドレ
イン/ソース間は導通状態になる。このとき、ビット線
BL1,BL0には電圧「Vcc」が印加されているた
め、pMOSトランジスタTr1,Tr2のソースの電
圧は「Vcc」になる。ここで、プレート線PLの電圧
は「Vcc」であるため、FC1およびFC2には共に
電圧「0」が印加される。このとき、FC1,FC2に
は以前記憶されていたデータに応じた分極状態になって
いる。例えば、FRAMセルに以前にデータ”0”が記
憶されている場合には、FC1の分極状態は図2に示す
「P11」になっており、FC2の分極状態は「P1
0」になっている。
【0025】次に、図3に示す期間T2では、ビット線
BL0の電圧が「Vcc」から「0」に立ち下がる。ビ
ット線BL0の電圧が「Vcc」から「0」に立ち下が
る過程で、pMOSトランジスタTr2のソースの電圧
も「Vcc」から「0」に向かって低下する。そして、
pMOSトランジスタTrのソースの電圧がしきい電圧
「Vth」より低下すると、pMOSトランジスタTr
2のドレイン/ソース間が非導通状態になることから、
pMOSトランジスタTr2のソースの電圧は「Vt
h」になる。このとき、プレート線PLの電圧は「Vc
c」であるため、FC2には「−(Vcc−Vth)」
の電圧が印加される。これによって、図1に示すFC2
の分極状態は図2に示す「P12」になり、FC2に
は”0”が記憶される。上述したように期間T2では、
FC2に「−(Vcc−Vth)」が印加されるため、
以後、FC2の分極状態は図2に示すヒステリシスルー
プloop(0)に応じて変化する。
【0026】一方、図3に示す期間T2では、ワード線
WL、プレート線PLおよびBL1の状態は期間T1と
変わらないため、図1に示すFC1には期間T1におけ
る状態がそのまま保持される。すなわち、図1に示すp
MOSトランジスタTr1のソースの電圧は「Vcc」
に保持され、FC1に印加される電圧は「0」のままで
あり、FC1の分極状態は図2に示す「P11」に保持
される。
【0027】次に、図3に示す期間T3では、プレート
線PLの電圧が「Vcc」から「0」に立ち下がる。こ
のとき、期間T2におけるpMOSトランジスタTr1
のドレイン/ソース間は導通状態であり、ソースの電圧
は「Vcc」であるため、FC1には「Vcc」が印加
される。これによって、図1に示すFC1の分極状態は
図2に示す「P13」になり、FC1には”1”が記憶
される。
【0028】上述したように、期間T3では、FC1に
「Vcc」が印加されるため、以後、FC1の分極状態
は図2に示すヒステリシスループloop(1)に応じ
て変化する。電圧「Vcc」は電圧「(Vcc−Vt
h)」より大きいことから、ヒステリシスループloo
p(1)はヒステリシスループloop(0)を囲むよ
うに位置する。一方、期間T3では、プレート線PLが
「Vcc」から「0」に立ち下がったことで、FC2に
印加される電圧は「0」になり、図2に示すように、F
C2の分極状態はヒステリシスループloop(0)に
沿って「P12」から「P11」に変化する。
【0029】以上説明したように、FRAMセルに”
1”を書き込む場合には、FC1,FC2の分極状態
は、それぞれloop(1),loop(0)に応じて
変化する。すなわち、FC1,FC2に印加される電圧
が「0」になったときでも、FC1およびFC2の分極
状態はそれぞれ図2に示す「P10」および「P11」
になる。これによって、FC1には”1”が記憶され、
FC2には”0”が記憶される。一方、FRAMセル
に”0”を書き込む場合には、図1に示すFC1および
FC2について上述した動作を逆にして行い、FC1に
は”0”が記憶され、FC2には”1”が記憶される。
【0030】次に、上述した図3に示す動作例によって
書き込まれたデータ”1”を読み取る場合の動作例につ
いて説明する。図4は、上述した図3に示す動作例によ
って書き込まれたデータを読み取る際に、ワード線W
L、プレート線PLおよびビット線BL1,BL0に印
加される信号のタイミングチャートであり、横軸は時間
を示し、縦軸は電圧を示す。
【0031】図4に示す期間T0’では、ワード線WL
に印加される電圧が「Vcc」から「0」に立ち下が
り、pMOSトランジスタTr1,Tr2のドレイン/
ソース間が導通状態になる。このとき、プレート線PL
に印加される電圧は「0」であり、ビット線BL1,B
L0に印加される電圧は共に「0」である。従って、F
C1,FC2に印加される電圧は共に「0」である。そ
のため、FC1およびFC2の分極状態はそれぞれ図2
に示す「P10」および「P11」である。
【0032】次に、図4に示す期間T1’では、期間T
0’の場合と同様に、図1に示すpMOSトランジスタ
Tr1,Tr2のドレイン/ソース間は導通状態であ
り、プレート線PLに印加される電圧が「0」から「V
cc」に立ち上がる。これによって、FC1の分極状態
は図2に示すヒステリシスループloop(1)の「P
14」となり、FC2の分極状態はヒステリシスループ
loop(0)の「P12」となる。このとき、FC
1,FC2に蓄積されていたスイッチ蓄積電荷SCおよ
びアンスイッチ蓄積電荷USCがそれぞれビット線BL
1,BL0に向かって放出され、ビット線BL1,BL
0には、それぞれ放出された電荷の差分の電位差(電
圧)が生じ、それによりセンスアンプを活性化させ情報
を読み取る。
【0033】「Vcc」が同じ電圧と仮定すると、図2
に示すスイッチ蓄積電荷SCは従来の図9に示すスイッ
チ蓄積電荷SCより大きい。また、図2に示すアンスイ
ッチ蓄積電荷USCは従来の図9に示すアンスイッチ蓄
積電荷USCより小さい。
【0034】次に、図4に示す期間T2’では、プレー
ト線PLに印加される電圧が「Vcc」から「0」に立
ち下がる。このとき、ビット線BL1の電圧は「Vc
c」であり、ビット線BL0の電圧は「0」である。従
って、FC1には電圧「Vcc」が印加され、FC1の
分極状態は図2に示すヒステリシスループloop
(1)に沿って「P14」から「P13」に変化する。
また、FC2には電圧「0」が印加され、分極状態は図
2に示すヒステリシスループloop(0)に沿って
「P12」から「P11」に変化する。以上の動作によ
って、FC1に”1”が再書き込みされ、FC2に”
0”が再書き込みされる。すなわち、期間T2’におい
てデータの再書き込みがなされる。
【0035】次に、図14に示す期間T3’では、ワー
ド線WLに印加される電圧が「0」から「Vcc」に立
ち上がる。これによって、FC1,FC2のドレイン/
ソース間は非導通状態になり、FC1,FC2の分極状
態は最終的にそれぞれ図2に示す「P10」,「P1
1」になる。
【0036】以上は、図1に示すFRAMセルにデー
タ”1”を書き込み、そのデータを読み取る動作につい
て説明したが、データ”0”を書き込む場合には、FC
1とFC2とに印加される電圧を全て逆にすることで同
様にして行うことができる。
【0037】上述したように、本実施例のFRAMによ
れば、図9を用いて説明した従来のFRAMと比較する
と、スイッチ蓄積電荷SCを大きく、アンスイッチアン
スイッチ蓄積電荷USCを小さくすることができる。そ
の結果、本実施例のFRAMによれば、スイッチ蓄積電
荷SCとアンスイッチ蓄積電荷USCとの差分に相当す
る信号電荷は、図9を用いて説明した従来のFRAMに
比べて大きくなり、読み取りが容易になる。従って、本
実施例のFRAMによれば、読み取り動作の高感度化お
よび高速化が図れる。また、本実施例のFRAMによれ
ば、信号電荷を大きくできるため、「Vcc」などの基
準電圧の低電圧化を図ることも可能になる。
【0038】第2実施例 本実施例のFRAMは図1に示す前述した第1実施例に
係わるFRAMと同じ構成であるが、書き込み動作にお
いてビット線BL0に印加する信号が第1実施例に係わ
るFRAMとは異なる。図5は、本実施例のFRAMに
おける書き込み動作においてワード線WL、プレート線
PLおよびビット線BL1,BL0に印加される信号の
タイミングチャートであり、横軸は時間を示し、縦軸は
電圧を示す。
【0039】図5に示すように、本実施例のFRAMで
は、ビット線BL0に印加される電圧を常に「0」にし
ており、期間T2’の時には、pMOSトランジスタT
r2のソースの電圧は「0」〜「Vth」になり、FC
2には「−Vcc」〜「−(Vcc−Vth)」の電圧
が印加される。これによって、FC2に”0”が書き込
まれる。そのため、本実施例では、図2において、FC
2のヒステリシスループは、ヒステリシスループloo
p(0)とヒステリシスループloop(1)との間に
位置する。
【0040】本実施例のFRAMでは、FC1について
の動作は前述した第1実施例と同じである。
【0041】本実施例のFRAMでは、アンスイッチ蓄
積電荷USCは、pMOSトランジスタTr2のソース
の電圧がしきい電圧「Vth」である場合には第1実施
例のFRAMにおける場合と等しくなるが、pMOSト
ランジスタTr2のソースの電圧が「0」である場合に
は、第1実施例と異なり、アンスイッチ蓄積電荷USC
を小さくすることができず、スイッチ蓄積電荷SCの増
大のみを図ることになる。
【0042】本実施例のFRAMによっては、スイッチ
蓄積電荷SCを従来に比べて大きくすることにより、ス
イッチ蓄積電荷SCとアンスイッチ蓄積電荷USCとの
差分を大きくでき、読み取りが容易になる。従って、本
実施例のFRAMによっても、読み取り動作の高感度化
および高速化が図れる。また、本実施例のFRAMによ
れば、信号電荷を大きくできるため、「Vcc」などの
基準電圧の低電圧化を図ることも可能になる。
【0043】本発明の強誘電体半導体記憶装置は、上述
した実施例には限定されない。例えば、上述した実施例
では、図1に示すようにそれぞれ2個のpMOSトラン
ジスタ、強誘電体キャパシタおよびビット線で構成され
るFRAMセルを例示したが、図6に示すように1個の
pMOSトランジスタ、強誘電体キャパシタおよびビッ
ト線で構成されるFRAMセルを用いてもよい。
【0044】また、本発明の強誘電体半導体記憶装置
は、上述した実施例に係わるFRAMの他、強誘電体膜
をキャパシタとして用いることで反転電流を検出するそ
の他の記憶装置などにも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の強誘電体
半導体記憶装置によれば、読み取り動作において用いら
れる、スイッチ蓄積電荷とアンスイッチ蓄積電荷との差
分に相当する信号電荷を大きくすることができる。その
ため、強誘電体膜に蓄積された電荷を用いてデータの読
み出しを行う際に、読み取り動作の高感度化および高速
化が図れ、読み出し動作を容易にすることができる。ま
た、本発明の強誘電体半導体記憶装置によれば、低電圧
化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係わるFRAM
に用いられるFRAMセルの構成図である。
【図2】図2は、図1に示すFRAMセルの強誘電体キ
ャパシタFC1,FC2の蓄積電荷(Q)−電圧(V)
特性曲線を示すグラフである。
【図3】図3は、図1に示すFRAMセルの書き込み動
作においてワード線WL、プレート線PLおよびビット
線BL1,BL0に印加される信号のタイミングチャー
トである。
【図4】図4は、図1に示すFRAMセルの読み取り動
作においてワード線WL、プレート線PLおよびビット
線BL1,BL0に印加される信号のタイミングチャー
トである。
【図5】図5は、本発明の第2実施例に係わるFRAM
の読み取り動作においてワード線WL、プレート線PL
およびビット線BL1,BL0に印加される信号のタイ
ミングチャートである。
【図6】本発明の実施例に係わるFRAMに用いられる
FRAMセルのその他の例を説明するための図である。
【図7】一般的なFRAMセルの構成図である。
【図8】図7に示すFRAMセルの読み取り動作および
書き込み動作において、nMOSトランジスタのゲート
/ソース間のしきい電圧Vthを考慮しない場合の強誘
電体キャパシタに関する蓄積電荷(Q)−電圧(V)と
の関係を表すヒステリシスループを示す図である。
【図9】図7に示すFRAMセルの読み取り動作および
書き込み動作において、nMOSトランジスタのゲート
/ソース間のしきい電圧Vthを考慮した場合の強誘電
体キャパシタに関する蓄積電荷(Q)−電圧(V)との
関係を表すヒステリシスループを示す図である。
【符号の説明】
FC,FC1,FC2・・・強誘電体キャパシタ BL1,BL0・・・ビット線 WL・・・ワード線 PL・・・プレート線 Tr・・・nMOSトランジスタ Tr1,Tr2・・・pMOSトランジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】極性の異なる電圧が選択的に印加され、当
    該印加された電圧による分極状態に応じて情報を記憶
    し、マトリクス状に配置された複数のメモリセルのそれ
    ぞれに対応して設けられた強誘電体膜と、 前記強誘電体膜に前記極性が異なる電圧を選択的に印加
    し、前記強誘電体膜の一方の電極にソースが接続された
    pMOSトランジスタと、 前記pMOSトランジスタのドレインに接続されたビッ
    ト線と、 前記pMOSトランジスタのゲートに接続されたワード
    線と、 前記強誘電体膜の他方の電極に接続されるプレートとを
    有し、 前記強誘電体膜にデータ「1」を書き込む場合に、 前記ワード線に前記pMOSトランジスタのしきい電圧
    より低い基準電圧を印加し前記ビット線に、前記しきい
    電圧より高い基準電圧を印加した状態で、前記前記プレ
    ート線に印加する電圧を前記しきい電圧より高い基準電
    圧から前記しきい電圧より低い基準電圧に切り換える強
    誘電体半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記強誘電体膜に記憶されたデータを読み
    出す場合に、前記ワード線に前記しきい電圧より低い基
    準電圧を印加し、プレート線に前記しきい電圧より高い
    基準電圧を印加する請求項1に記載の強誘電体半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】前記強誘電体膜にデータ「0」を書き込む
    場合に、 前記ワード線に前記しきい電圧より低い基準電圧を印加
    し、前記ビット線に前記しきい電圧より低い基準電圧を
    印加し、前記プレート線に前記しきい電圧より高い基準
    電圧を印加した状態で、前記ビット線に印加する電圧を
    前記しきい電圧より高い基準電圧から前記しきい電圧よ
    り低い基準電圧に切り換える請求項1に記載の強誘電体
    半導体記憶装置。
JP12489194A 1994-06-07 1994-06-07 強誘電体半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP3360418B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12489194A JP3360418B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 強誘電体半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12489194A JP3360418B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 強誘電体半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07335767A JPH07335767A (ja) 1995-12-22
JP3360418B2 true JP3360418B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=14896668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12489194A Expired - Fee Related JP3360418B2 (ja) 1994-06-07 1994-06-07 強誘電体半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3360418B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100291182B1 (ko) * 1998-10-28 2001-07-12 박종섭 강유전체메모리장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07335767A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100290436B1 (ko) 강유전체메모리
JP3183076B2 (ja) 強誘電体メモリ装置
US5406510A (en) Non-volatile memory
US6873536B2 (en) Shared data buffer in FeRAM utilizing word line direction segmentation
US6574135B1 (en) Shared sense amplifier for ferro-electric memory cell
US5835400A (en) Ferroelectric memory devices having nondestructive read capability and methods of operating same
US6657883B2 (en) Semiconductor memory device
US5910911A (en) Semiconductor memory and process of operating the same
JPH08203266A (ja) 強誘電体メモリ装置
JPH10255484A (ja) 強誘電体ランダムアクセス半導体メモリ装置及びその動作方法
US5898608A (en) Method for operating a ferroelectric memory
JP3487753B2 (ja) 半導体記憶装置
US5940316A (en) Ferroelectric memory device using a ferroelectric material and method of reading data from the ferroelectric memory device
EP1081713A1 (en) Ferroelectric memory device with internally lowered supply voltage
JP3717097B2 (ja) 強誘電体メモリ
JP3360418B2 (ja) 強誘電体半導体記憶装置
JP3597163B2 (ja) 強誘電体メモリセルの読み出し方法および読み出し回路
US6574134B1 (en) Non-volatile ferroelectric capacitor memory circuit having nondestructive read capability
JP3576271B2 (ja) 強誘電体メモリ
JPH0945089A (ja) 強誘電体記憶装置
JP2828530B2 (ja) 不揮発性記憶装置
JPH04228191A (ja) 半導体集積回路
JPH10135417A (ja) 強誘電体記憶装置
JP2000285682A (ja) 半導体記憶装置及びその駆動方法
JP2861925B2 (ja) 強誘電体メモリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees