JP3359942B2 - メモリカード装置 - Google Patents
メモリカード装置Info
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 6
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Landscapes
- Memory System (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- Read Only Memory (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばEEPROM
(エレクトリカリィ・イレーサブル・アンド・プログラ
マブル・リード・オンリー・メモリ)等のように、デー
タ書き込み時に書き込みベリファイを必要とする半導体
メモリを備えたメモリカード装置の改良に関する。
(エレクトリカリィ・イレーサブル・アンド・プログラ
マブル・リード・オンリー・メモリ)等のように、デー
タ書き込み時に書き込みベリファイを必要とする半導体
メモリを備えたメモリカード装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、EEPROMは、現在、
磁気ディスクに代わるデータ記録媒体として注目を浴び
ているもので、データ保持のためのバックアップ電池が
不要であるとともに、チップ自体のコストを安くするこ
とができる等、SRAM(スタティック・ランダム・ア
クセス・メモリ)やD(ダイナミック)RAMの持たな
い特有な利点を有することから、特にメモリカード用と
して使用するための開発が盛んに行なわれている。
磁気ディスクに代わるデータ記録媒体として注目を浴び
ているもので、データ保持のためのバックアップ電池が
不要であるとともに、チップ自体のコストを安くするこ
とができる等、SRAM(スタティック・ランダム・ア
クセス・メモリ)やD(ダイナミック)RAMの持たな
い特有な利点を有することから、特にメモリカード用と
して使用するための開発が盛んに行なわれている。
【0003】そして、このメモリカードは、例えば撮影
した被写体の光学像を固体撮像素子を用いて電気的な画
像信号に変換し、この画像信号をデジタル画像データに
変換して半導体メモリに記録する電子スチルカメラ等に
使用して好適するもので、EEPROMをカード状のケ
ースに内蔵してなるメモリカードを、カメラ本体に着脱
自在となるように構成することによって、通常のカメラ
におけるフィルムと等価な取り扱いができるようにした
ものである。
した被写体の光学像を固体撮像素子を用いて電気的な画
像信号に変換し、この画像信号をデジタル画像データに
変換して半導体メモリに記録する電子スチルカメラ等に
使用して好適するもので、EEPROMをカード状のケ
ースに内蔵してなるメモリカードを、カメラ本体に着脱
自在となるように構成することによって、通常のカメラ
におけるフィルムと等価な取り扱いができるようにした
ものである。
【0004】ここで、EEPROMは、複数の連続する
バイト(例えば512バイト等)でなるページを指定す
ることにより、ページ単位で一括してデータの書き込み
及び読み出しを行なうページモードを有しており、1ペ
ージ分の大量のデータを一斉に書き込み及び読み出しす
ることで、データの書き込み速度及び読み出し速度を向
上させることができるという利点を有する反面、データ
の書き込み時に書き込みベリファイを必要とするという
問題を有している。
バイト(例えば512バイト等)でなるページを指定す
ることにより、ページ単位で一括してデータの書き込み
及び読み出しを行なうページモードを有しており、1ペ
ージ分の大量のデータを一斉に書き込み及び読み出しす
ることで、データの書き込み速度及び読み出し速度を向
上させることができるという利点を有する反面、データ
の書き込み時に書き込みベリファイを必要とするという
問題を有している。
【0005】すなわち、EEPROMは、データ書き込
みを行なう場合、通常1回の書き込み動作では完全な書
き込みが行なわれない。このため、EEPROMに対し
て、1回の書き込み動作を行なう毎にEEPROMの書
き込み内容を読み出し、正確に書き込まれているか否か
をチェックする必要があり、これが書き込みベリファイ
である。
みを行なう場合、通常1回の書き込み動作では完全な書
き込みが行なわれない。このため、EEPROMに対し
て、1回の書き込み動作を行なう毎にEEPROMの書
き込み内容を読み出し、正確に書き込まれているか否か
をチェックする必要があり、これが書き込みベリファイ
である。
【0006】具体的には、EEPROMに書き込むべき
1ページ分のデータをバッファメモリに記録しておき、
バッファメモリからEEPROMにデータを転送して書
き込んだ後、EEPROMの書き込み内容を読み出し、
バッファメモリの内容と比較して一致しているか否かを
判別している。そして、書き込みベリファイの結果、不
一致(エラー)と判定された場合には、再度バッファメ
モリの内容をEEPROMに書き込む動作を繰り返すよ
うにしている。このため、書き込みベリファイの回数が
多くなるほど、再書き込みの回数が多くなるので、デー
タ書き込みに時間を要しデータ書き込み速度の劣化を招
くことになる。
1ページ分のデータをバッファメモリに記録しておき、
バッファメモリからEEPROMにデータを転送して書
き込んだ後、EEPROMの書き込み内容を読み出し、
バッファメモリの内容と比較して一致しているか否かを
判別している。そして、書き込みベリファイの結果、不
一致(エラー)と判定された場合には、再度バッファメ
モリの内容をEEPROMに書き込む動作を繰り返すよ
うにしている。このため、書き込みベリファイの回数が
多くなるほど、再書き込みの回数が多くなるので、デー
タ書き込みに時間を要しデータ書き込み速度の劣化を招
くことになる。
【0007】図6は、EEPROMにページ単位でデー
タ書き込みを行なう場合の、従来のデータ書き込み処理
動作を示すフローチャートである。ここで、データ書き
込み処理動作は、図示しないCPU(中央演算処理装
置)によって制御されるとすれば、まず、開始(ステッ
プS1)されると、CPUは、ステップS2で、ベリフ
ァイ回数Nを1に設定するとともに、ページ番号を0に
設定して、そのEEPROMの1ページ目から書き込み
を開始するように制御する。
タ書き込みを行なう場合の、従来のデータ書き込み処理
動作を示すフローチャートである。ここで、データ書き
込み処理動作は、図示しないCPU(中央演算処理装
置)によって制御されるとすれば、まず、開始(ステッ
プS1)されると、CPUは、ステップS2で、ベリフ
ァイ回数Nを1に設定するとともに、ページ番号を0に
設定して、そのEEPROMの1ページ目から書き込み
を開始するように制御する。
【0008】そして、CPUは、ステップS3で、ペー
ジ内アドレスを0に設定する。すなわち、前述したよう
に1ページが512バイトで構成されるとすると、その
1バイト目のアドレスを設定する。その後、CPUは、
ステップS4で、データ書き込みを行なうための書き込
み命令をEEPROMに設定し、ステップS5で、1ペ
ージ分のアドレス及びデータをEEPROMに転送し、
データの書き込みを実行させる。
ジ内アドレスを0に設定する。すなわち、前述したよう
に1ページが512バイトで構成されるとすると、その
1バイト目のアドレスを設定する。その後、CPUは、
ステップS4で、データ書き込みを行なうための書き込
み命令をEEPROMに設定し、ステップS5で、1ペ
ージ分のアドレス及びデータをEEPROMに転送し、
データの書き込みを実行させる。
【0009】ここで、EEPROMは、トランジスタの
ゲートに20V以上の高電圧を印加し、チャネル内の電
子を移動させてトンネル現象を起こさせることにより、
メモリセルへのデータの書き込みを行なっている。この
ため、CPUは、データの書き込みを実行させてから、
ステップS6で、トンネル現象が起こるのを待つため
に、予め設定された基準単位時間である40μs(プロ
グラム時間)をベリファイ回数N倍した電圧印加時間待
った後、ステップS7で、ベリファイ動作に移るための
命令をEEPROMに設定する。
ゲートに20V以上の高電圧を印加し、チャネル内の電
子を移動させてトンネル現象を起こさせることにより、
メモリセルへのデータの書き込みを行なっている。この
ため、CPUは、データの書き込みを実行させてから、
ステップS6で、トンネル現象が起こるのを待つため
に、予め設定された基準単位時間である40μs(プロ
グラム時間)をベリファイ回数N倍した電圧印加時間待
った後、ステップS7で、ベリファイ動作に移るための
命令をEEPROMに設定する。
【0010】すると、CPUは、ステップS8で、EE
PROMから書き込んだデータを読み出し、ステップS
9で、読み出したデータが書き込んだデータに一致して
いるか否かを判別するベリファイを実行する。そして、
ベリファイの結果、一致していると判定されれば(O
K)、CPUは、ステップS10で、ページ内アドレス
が511か否か、つまり1ページの最終バイトか否かを
判別し、最終バイトでなければ(NO)、ステップS1
1で、ページ内アドレスを+1してステップS8の処理
に戻される。
PROMから書き込んだデータを読み出し、ステップS
9で、読み出したデータが書き込んだデータに一致して
いるか否かを判別するベリファイを実行する。そして、
ベリファイの結果、一致していると判定されれば(O
K)、CPUは、ステップS10で、ページ内アドレス
が511か否か、つまり1ページの最終バイトか否かを
判別し、最終バイトでなければ(NO)、ステップS1
1で、ページ内アドレスを+1してステップS8の処理
に戻される。
【0011】また、最終バイトであれば(YES)、C
PUは、ステップS12で、最終ページであるか否かを
判別し、最終ページでなければ(NO)、ステップS1
3で、ページ番号を+1してステップS3の処理に戻さ
れる。さらに、最終ページであれば(YES)、CPU
は、ステップS14で、リセット命令をEEPROMに
設定し、ここに、EEPROMに対するページ単位での
データ書き込み動作が終了(ステップS15)される。
PUは、ステップS12で、最終ページであるか否かを
判別し、最終ページでなければ(NO)、ステップS1
3で、ページ番号を+1してステップS3の処理に戻さ
れる。さらに、最終ページであれば(YES)、CPU
は、ステップS14で、リセット命令をEEPROMに
設定し、ここに、EEPROMに対するページ単位での
データ書き込み動作が終了(ステップS15)される。
【0012】一方、ステップS9で一致していないと判
定されると(NG)、CPUは、ステップS16で、ベ
リファイ回数Nが100を越えたか否かを判別し、10
0以下であれば(NO)、ステップS17で、ベリファ
イ回数Nを+1し、ステップS18で、ページ内アドレ
スを0に設定し、ステップS19で、書き込み命令をE
EPROMに設定し、ステップS20で、1ページ分の
アドレス及びデータをEEPROMに転送し、再度、デ
ータの書き込みを実行させた後、ステップS21で、4
0μsの電圧印加時間待った後、ステップS7の処理に
戻される。
定されると(NG)、CPUは、ステップS16で、ベ
リファイ回数Nが100を越えたか否かを判別し、10
0以下であれば(NO)、ステップS17で、ベリファ
イ回数Nを+1し、ステップS18で、ページ内アドレ
スを0に設定し、ステップS19で、書き込み命令をE
EPROMに設定し、ステップS20で、1ページ分の
アドレス及びデータをEEPROMに転送し、再度、デ
ータの書き込みを実行させた後、ステップS21で、4
0μsの電圧印加時間待った後、ステップS7の処理に
戻される。
【0013】また、ステップS16で、100を越えた
(YES)と判定されると、CPUは、ステップS22
で、リセット命令をEEPROMに設定しそのページ領
域を不良と判定して終了(ステップS23)される。
(YES)と判定されると、CPUは、ステップS22
で、リセット命令をEEPROMに設定しそのページ領
域を不良と判定して終了(ステップS23)される。
【0014】ところで、EEPROMのそれぞれのメモ
リセルに対するデータ書き込み時間は、チャネル内の電
子の移動速度つまりトンネル現象が起こるまでの電圧印
加時間によって左右される。すなわち、短時間の電圧印
加でトンネル現象が発生するメモリセルは、ベリファイ
回数が少なくて済み、長時間電圧印加しないとトンネル
現象が発生しないメモリセルは、必然的にベリファイ回
数が多くなりデータ書き込み速度が遅くなる。
リセルに対するデータ書き込み時間は、チャネル内の電
子の移動速度つまりトンネル現象が起こるまでの電圧印
加時間によって左右される。すなわち、短時間の電圧印
加でトンネル現象が発生するメモリセルは、ベリファイ
回数が少なくて済み、長時間電圧印加しないとトンネル
現象が発生しないメモリセルは、必然的にベリファイ回
数が多くなりデータ書き込み速度が遅くなる。
【0015】そして、各メモリセルがデータの書き込み
に必要とするベリファイ回数は、同じEEPROMチッ
プ内でも大幅なばらつきがあり、このために、ページ単
位でのデータ書き込みに際しても、ページ毎にベリファ
イ回数にばらつきが生じ、ベリファイ回数が少なく短時
間でデータ書き込みが終了するページと、ベリファイ回
数が多く長時間を要しなければデータが書き込めないペ
ージとが存在することになる。
に必要とするベリファイ回数は、同じEEPROMチッ
プ内でも大幅なばらつきがあり、このために、ページ単
位でのデータ書き込みに際しても、ページ毎にベリファ
イ回数にばらつきが生じ、ベリファイ回数が少なく短時
間でデータ書き込みが終了するページと、ベリファイ回
数が多く長時間を要しなければデータが書き込めないペ
ージとが存在することになる。
【0016】また、このようなベリファイ回数のばらつ
きは、EEPROMチップ内だけでなく、EEPROM
チップ毎にも存在する。このため、EEPROMチップ
を搭載したメモリカード毎にも、ベリファイ回数が少な
く短時間でデータ書き込みが終了するメモリカードと、
ベリファイ回数が多く長時間を要しなければデータが書
き込めないメモリカードとが存在することになり、同じ
種類のメモリカードでありながらデータ書き込み速度に
ばらつきが生じ、品質を平均化させることが困難である
という問題が生じている。
きは、EEPROMチップ内だけでなく、EEPROM
チップ毎にも存在する。このため、EEPROMチップ
を搭載したメモリカード毎にも、ベリファイ回数が少な
く短時間でデータ書き込みが終了するメモリカードと、
ベリファイ回数が多く長時間を要しなければデータが書
き込めないメモリカードとが存在することになり、同じ
種類のメモリカードでありながらデータ書き込み速度に
ばらつきが生じ、品質を平均化させることが困難である
という問題が生じている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、半導体
メモリとしてEEPROMを搭載したメモリカードは、
EEPROMの各メモリセルが必要とするデータ書き込
み時間が大幅にばらつくことから、カード毎にデータ書
き込み速度が異なりカードの品質を平均化させることが
困難であるという問題を有している。
メモリとしてEEPROMを搭載したメモリカードは、
EEPROMの各メモリセルが必要とするデータ書き込
み時間が大幅にばらつくことから、カード毎にデータ書
き込み速度が異なりカードの品質を平均化させることが
困難であるという問題を有している。
【0018】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、カード毎のデータ書き込み速度のばらつ
きを吸収し、データ書き込み速度を均一化することがで
きる極めて良好なメモリカード装置を提供することを目
的とする。
されたもので、カード毎のデータ書き込み速度のばらつ
きを吸収し、データ書き込み速度を均一化することがで
きる極めて良好なメモリカード装置を提供することを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るメモリカ
ード装置は、データ書き込み動作を予め設定された単位
時間実行した後、書き込んだデータを読み出して元のデ
ータと比較し、不一致である場合再度データの書き込み
を繰り返すことによりデータ書き込みが行なわれる半導
体メモリを備えたものを対象としている。そして、半導
体メモリの記憶領域を所定の基準領域に分割し、各基準
領域に対してそのデータ書き込みに要する時間の短い順
に優先順位を付したテーブルが形成されたメモリと、こ
のメモリに形成されたテーブルの優先順位に基づいて半
導体メモリの各基準領域に順次データの書き込みを行な
わせる制御手段とを備えるようにしたものである。
ード装置は、データ書き込み動作を予め設定された単位
時間実行した後、書き込んだデータを読み出して元のデ
ータと比較し、不一致である場合再度データの書き込み
を繰り返すことによりデータ書き込みが行なわれる半導
体メモリを備えたものを対象としている。そして、半導
体メモリの記憶領域を所定の基準領域に分割し、各基準
領域に対してそのデータ書き込みに要する時間の短い順
に優先順位を付したテーブルが形成されたメモリと、こ
のメモリに形成されたテーブルの優先順位に基づいて半
導体メモリの各基準領域に順次データの書き込みを行な
わせる制御手段とを備えるようにしたものである。
【0020】
【作用】上記のような構成によれば、半導体メモリの各
基準領域に対して予めデータ書き込み時間の短い順に優
先順位を付しておき、半導体メモリへのデータ書き込み
が要求された状態で、その時点で最もデータ書き込み時
間の短い基準領域からデータの書き込みが開始されるよ
うになるので、カード毎のデータ書き込み速度のばらつ
きを吸収し、データ書き込み速度を均一化することがで
きる。
基準領域に対して予めデータ書き込み時間の短い順に優
先順位を付しておき、半導体メモリへのデータ書き込み
が要求された状態で、その時点で最もデータ書き込み時
間の短い基準領域からデータの書き込みが開始されるよ
うになるので、カード毎のデータ書き込み速度のばらつ
きを吸収し、データ書き込み速度を均一化することがで
きる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1において、11はメモリカ
ード本体で、その一端部に設置されたコネクタ12を介
して、例えば電子スチルカメラ本体等の図示しないホス
ト機器に接続されるようになされている。このコネクタ
12には、ホスト機器から、メモリカード本体11内の
EEPROM13に書き込むべきデジタルデータや、そ
の書き込み場所を示すアドレスデータ等が供給されてお
り、これらデジタルデータ及びアドレスデータは、バス
ライン14を介してメモリコントロールゲートアレイ1
5に供給されている。
照して詳細に説明する。図1において、11はメモリカ
ード本体で、その一端部に設置されたコネクタ12を介
して、例えば電子スチルカメラ本体等の図示しないホス
ト機器に接続されるようになされている。このコネクタ
12には、ホスト機器から、メモリカード本体11内の
EEPROM13に書き込むべきデジタルデータや、そ
の書き込み場所を示すアドレスデータ等が供給されてお
り、これらデジタルデータ及びアドレスデータは、バス
ライン14を介してメモリコントロールゲートアレイ1
5に供給されている。
【0022】また、上記ホスト機器からは、コネクタ1
2に対して、EEPROM13に対するデータの書き込
み及び読み出しを行なうために必要な各種のコントロー
ル信号CTが供給されており、このコントロール信号C
Tもメモリコントロールゲートアレイ15に供給されて
いる。さらに、このメモリコントロールゲートアレイ1
5からは、ホスト機器からのデジタルデータの入力を許
可するか否かを指定するレディ/ビジィ切替信号RDY
/BSYが発生され、コネクタ12を介してホスト機器
に供給されるようになされている。
2に対して、EEPROM13に対するデータの書き込
み及び読み出しを行なうために必要な各種のコントロー
ル信号CTが供給されており、このコントロール信号C
Tもメモリコントロールゲートアレイ15に供給されて
いる。さらに、このメモリコントロールゲートアレイ1
5からは、ホスト機器からのデジタルデータの入力を許
可するか否かを指定するレディ/ビジィ切替信号RDY
/BSYが発生され、コネクタ12を介してホスト機器
に供給されるようになされている。
【0023】ここで、メモリコントロールゲートアレイ
15は、その内部に図示しないバッファメモリを有して
おり、このバッファメモリに対するデジタルデータの書
き込み及び読み出し動作が、マイクロコンピュータ16
によって制御される。すなわち、ホスト機器から出力さ
れコネクタ12に供給されたデジタルデータは、一旦バ
ッファメモリに取り込まれ記録される。このときのバッ
ファメモリのデジタルデータの取り込みタイミングは、
上記コントロール信号CTの1つでアドレスデータに同
期したバスクロックBCKに基づいてマイクロコンピュ
ータ16で生成されるアドレスデータによって制御され
る。
15は、その内部に図示しないバッファメモリを有して
おり、このバッファメモリに対するデジタルデータの書
き込み及び読み出し動作が、マイクロコンピュータ16
によって制御される。すなわち、ホスト機器から出力さ
れコネクタ12に供給されたデジタルデータは、一旦バ
ッファメモリに取り込まれ記録される。このときのバッ
ファメモリのデジタルデータの取り込みタイミングは、
上記コントロール信号CTの1つでアドレスデータに同
期したバスクロックBCKに基づいてマイクロコンピュ
ータ16で生成されるアドレスデータによって制御され
る。
【0024】そして、バッファメモリに対するデジタル
データの書き込みが終了すると、マイクロコンピュータ
16は、内部発振回路17から発生される内部クロック
CKに基づいてアドレスデータを生成し、このアドレス
データによってバッファメモリからデジタルデータが読
み出され、バスライン18を介してEEPROM13に
出力される。このとき、マイクロコンピュータ16は、
メモリコントロールゲートアレイ15を介してEEPR
OM13にアドレスデータADを出力させ、バッファメ
モリから読み出したデジタルデータを、EEPROM1
3に例えば512バイトのページ単位で書き込むように
制御する。
データの書き込みが終了すると、マイクロコンピュータ
16は、内部発振回路17から発生される内部クロック
CKに基づいてアドレスデータを生成し、このアドレス
データによってバッファメモリからデジタルデータが読
み出され、バスライン18を介してEEPROM13に
出力される。このとき、マイクロコンピュータ16は、
メモリコントロールゲートアレイ15を介してEEPR
OM13にアドレスデータADを出力させ、バッファメ
モリから読み出したデジタルデータを、EEPROM1
3に例えば512バイトのページ単位で書き込むように
制御する。
【0025】次に、マイクロコンピュータ16は、EE
PROM13にデジタルデータが書き込まれた状態で、
メモリコントロールゲートアレイ15からEEPROM
13に対して、先にデータの書き込みを指定したアドレ
スデータADを出力させ、EEPROM13から書き込
んだデジタルデータを読み出させて、それがバッファメ
モリに記録されたデジタルデータと一致しているか否か
を判別する、書き込みベリファイを実行する。
PROM13にデジタルデータが書き込まれた状態で、
メモリコントロールゲートアレイ15からEEPROM
13に対して、先にデータの書き込みを指定したアドレ
スデータADを出力させ、EEPROM13から書き込
んだデジタルデータを読み出させて、それがバッファメ
モリに記録されたデジタルデータと一致しているか否か
を判別する、書き込みベリファイを実行する。
【0026】そして、EEPROM13から読み出した
デジタルデータと、バッファメモリに記録されたデジタ
ルデータとが一致していないと、マイクロコンピュータ
16は、再度、バッファメモリからEEPROM13に
デジタルデータを転送して書き込みを行ない、この動作
が、EEPROM13から読み出したデジタルデータ
と、バッファメモリに記録されたデジタルデータとが完
全に一致するまで繰り返され、一致したときデジタルデ
ータのEEPROM13への書き込み動作が終了され
る。
デジタルデータと、バッファメモリに記録されたデジタ
ルデータとが一致していないと、マイクロコンピュータ
16は、再度、バッファメモリからEEPROM13に
デジタルデータを転送して書き込みを行ない、この動作
が、EEPROM13から読み出したデジタルデータ
と、バッファメモリに記録されたデジタルデータとが完
全に一致するまで繰り返され、一致したときデジタルデ
ータのEEPROM13への書き込み動作が終了され
る。
【0027】また、EEPROM13に記録されたデジ
タルデータをホスト機器に読み出す場合には、ホスト機
器からコネクタ12を介して読み出し要求がなされると
ともに、読み出すべきデジタルデータの記録されたアド
レスが指定される。すると、マイクロコンピュータ16
は、内部発振回路17から発生される内部クロックCK
に基づいて生成されたアドレスデータADによって、E
EPROM13からデジタルデータを読み出し、バスラ
イン18を介してメモリコントロールゲートアレイ15
のバッファメモリに書き込ませる。
タルデータをホスト機器に読み出す場合には、ホスト機
器からコネクタ12を介して読み出し要求がなされると
ともに、読み出すべきデジタルデータの記録されたアド
レスが指定される。すると、マイクロコンピュータ16
は、内部発振回路17から発生される内部クロックCK
に基づいて生成されたアドレスデータADによって、E
EPROM13からデジタルデータを読み出し、バスラ
イン18を介してメモリコントロールゲートアレイ15
のバッファメモリに書き込ませる。
【0028】その後、マイクロコンピュータ16は、ホ
スト機器から与えられたバスクロックBCKに基づいて
アドレスデータを生成し、このアドレスデータによって
バッファメモリからデジタルデータを読み出し、バスラ
イン14及びコネクタ12を介してホスト機器に導出さ
せ、ここに、EEPROM13からのデジタルデータの
読み出しが行なわれる。
スト機器から与えられたバスクロックBCKに基づいて
アドレスデータを生成し、このアドレスデータによって
バッファメモリからデジタルデータを読み出し、バスラ
イン14及びコネクタ12を介してホスト機器に導出さ
せ、ここに、EEPROM13からのデジタルデータの
読み出しが行なわれる。
【0029】さらに、ホスト機器において、メモリカー
ド本体11を初期化する操作がなされたとすると、ホス
ト機器は、EEPROM13の全データ記憶領域に0を
書き込ませるようなアドレスデータ,デジタルデータ及
びコントロール信号CTをコネクタ12に与えることに
より、メモリカード本体11の初期化を行なうようにし
ている。
ド本体11を初期化する操作がなされたとすると、ホス
ト機器は、EEPROM13の全データ記憶領域に0を
書き込ませるようなアドレスデータ,デジタルデータ及
びコントロール信号CTをコネクタ12に与えることに
より、メモリカード本体11の初期化を行なうようにし
ている。
【0030】ここで、上記マイクロコンピュータ16に
は、EEPROM19が接続されており、このEEPR
OM19には、EEPROM13に書き込まれたデータ
の属性情報等を含む各種管理情報が記憶されている。そ
して、このEEPROM19の管理情報記憶領域の一部
には、図2に示すように、優先順位管理テーブルが形成
されている。この優先順位管理テーブルには、図3に示
すように、優先順位1,2,3,……にそれぞれ対応し
てブロック番号記憶領域191 ,192 ,193 ,……
が設けられている。
は、EEPROM19が接続されており、このEEPR
OM19には、EEPROM13に書き込まれたデータ
の属性情報等を含む各種管理情報が記憶されている。そ
して、このEEPROM19の管理情報記憶領域の一部
には、図2に示すように、優先順位管理テーブルが形成
されている。この優先順位管理テーブルには、図3に示
すように、優先順位1,2,3,……にそれぞれ対応し
てブロック番号記憶領域191 ,192 ,193 ,……
が設けられている。
【0031】そして、EEPROM13は、そのデータ
記憶領域が連続する複数のページでなるブロック(数k
バイト)単位に分割されており、ブロック番号記憶領域
191 ,192 ,193 ,……には、書き込みベリファ
イ回数の少ないつまりデータ書き込みに要する時間の短
いブロック番号から順次書き込まれている。すなわち、
優先順位が1のブロック番号記憶領域191 には、EE
PROM13の各ブロックの中で最もデータ書き込み時
間の短いブロックの番号が書き込まれており、優先順位
が2のブロック番号記憶領域192 には、EEPROM
13の各ブロックの中で2番目にデータ書き込み時間の
短いブロックの番号が書き込まれるというようになって
いる。
記憶領域が連続する複数のページでなるブロック(数k
バイト)単位に分割されており、ブロック番号記憶領域
191 ,192 ,193 ,……には、書き込みベリファ
イ回数の少ないつまりデータ書き込みに要する時間の短
いブロック番号から順次書き込まれている。すなわち、
優先順位が1のブロック番号記憶領域191 には、EE
PROM13の各ブロックの中で最もデータ書き込み時
間の短いブロックの番号が書き込まれており、優先順位
が2のブロック番号記憶領域192 には、EEPROM
13の各ブロックの中で2番目にデータ書き込み時間の
短いブロックの番号が書き込まれるというようになって
いる。
【0032】この優先順位管理テーブルは、メモリカー
ド本体11の製造工場で、出荷時にEEPROM13に
対するデータ書き込み試験を行なう際に、ブロック単位
でデータ書き込みに要する時間が測定されるので、その
測定データに基づいて優先順位管理領域にブロック番号
を書き込むことで作成される。そして、各ブロック番号
記憶領域191 ,192 ,193 ,……は、ポインタに
よって選択的に指示されている。
ド本体11の製造工場で、出荷時にEEPROM13に
対するデータ書き込み試験を行なう際に、ブロック単位
でデータ書き込みに要する時間が測定されるので、その
測定データに基づいて優先順位管理領域にブロック番号
を書き込むことで作成される。そして、各ブロック番号
記憶領域191 ,192 ,193 ,……は、ポインタに
よって選択的に指示されている。
【0033】ここで、今、メモリカード本体11が初期
化されEEPROM13の全データ記憶領域が0になっ
ている状態では、ポインタはブロック番号記憶領域19
1 を指示している。このような状態で、ホスト機器から
データの書き込みが要求されると、マイクロコンピュー
タ16は、ポインタの位置をみて優先順位が1のブロッ
ク番号記憶領域191 に書き込まれているブロック番号
を読み取り、そのブロック番号に対応するアドレスデー
タADをメモリコントロールゲートアレイ15を介して
EEPROM13に出力し、データを書き込ませる。
化されEEPROM13の全データ記憶領域が0になっ
ている状態では、ポインタはブロック番号記憶領域19
1 を指示している。このような状態で、ホスト機器から
データの書き込みが要求されると、マイクロコンピュー
タ16は、ポインタの位置をみて優先順位が1のブロッ
ク番号記憶領域191 に書き込まれているブロック番号
を読み取り、そのブロック番号に対応するアドレスデー
タADをメモリコントロールゲートアレイ15を介して
EEPROM13に出力し、データを書き込ませる。
【0034】このようにして、ブロック番号記憶領域1
91 に書き込まれているブロック番号のブロック、つま
りEEPROM13の各ブロックの中で最もデータ書き
込み時間の短いブロックに対するデータ書き込みが終了
されると、マイクロコンピュータ16は、ブロック番号
記憶領域192 を指示するようにポインタの位置を移動
させ、以後、ホスト機器から書き込み要求されたデータ
は、ブロック番号記憶領域192 に書き込まれているブ
ロック番号のブロック、つまりEEPROM13の各ブ
ロックの中で2番目にデータ書き込み時間の短いブロッ
クに書き込まれるように制御される。
91 に書き込まれているブロック番号のブロック、つま
りEEPROM13の各ブロックの中で最もデータ書き
込み時間の短いブロックに対するデータ書き込みが終了
されると、マイクロコンピュータ16は、ブロック番号
記憶領域192 を指示するようにポインタの位置を移動
させ、以後、ホスト機器から書き込み要求されたデータ
は、ブロック番号記憶領域192 に書き込まれているブ
ロック番号のブロック、つまりEEPROM13の各ブ
ロックの中で2番目にデータ書き込み時間の短いブロッ
クに書き込まれるように制御される。
【0035】したがって、上記実施例のような構成によ
れば、EEPROM13の各ブロックに対して予めデー
タ書き込み時間の短い順に優先順位を付しておき、EE
PROM13へのデータ書き込みが要求された状態で、
その時点で最もデータ書き込み時間の短いブロックから
データの書き込みが開始されるようにしているので、カ
ード毎のデータ書き込み速度のばらつきを吸収し、デー
タ書き込み速度を均一化することができる。この場合、
優先順位に基づいたデータの書き込みは、メモリカード
本体11内のマイクロコンピュータ16がEEPROM
19に記憶された優先順位管理領域を参照するという、
ホスト機器に無関係にメモリカード本体11内部だけの
処理によって実行されるので、ホスト機器からみた場合
には、全くSRAMカードライクに使用することができ
る。
れば、EEPROM13の各ブロックに対して予めデー
タ書き込み時間の短い順に優先順位を付しておき、EE
PROM13へのデータ書き込みが要求された状態で、
その時点で最もデータ書き込み時間の短いブロックから
データの書き込みが開始されるようにしているので、カ
ード毎のデータ書き込み速度のばらつきを吸収し、デー
タ書き込み速度を均一化することができる。この場合、
優先順位に基づいたデータの書き込みは、メモリカード
本体11内のマイクロコンピュータ16がEEPROM
19に記憶された優先順位管理領域を参照するという、
ホスト機器に無関係にメモリカード本体11内部だけの
処理によって実行されるので、ホスト機器からみた場合
には、全くSRAMカードライクに使用することができ
る。
【0036】ここで、EEPROM13には、そのペー
ジ単位でデータ書き込み時間にばらつきがあることを先
に述べたが、データ書き込み時間のばらつきは、ページ
を構成するバイト単位でも発生している。ここで、問題
となることは、EEPROM13へのデータ書き込みは
ページ単位で行なわれるため、例えば同じページの中に
1つでもデータ書き込み時間の極端に長いバイトが存在
すると、そのバイトのために既に正常にデータが書き込
まれた他のバイトに対してもデータの書き込みが繰り返
し行なわれることになり、いわゆる過剰書き込みとな
る。
ジ単位でデータ書き込み時間にばらつきがあることを先
に述べたが、データ書き込み時間のばらつきは、ページ
を構成するバイト単位でも発生している。ここで、問題
となることは、EEPROM13へのデータ書き込みは
ページ単位で行なわれるため、例えば同じページの中に
1つでもデータ書き込み時間の極端に長いバイトが存在
すると、そのバイトのために既に正常にデータが書き込
まれた他のバイトに対してもデータの書き込みが繰り返
し行なわれることになり、いわゆる過剰書き込みとな
る。
【0037】この場合、EEPROM13へのデータ書
き込みは、前述したように電子の移動によるトンネル現
象を利用しているので、データの書き込みが繰り返され
て電圧印加時間が必要以上に長くなると、電子の移動が
極端になりメモリセルのしきい値が変化し読み出しがで
きなくなる現象が発生する。このため、極端な過剰書き
込みは避ける必要があるにもかかわらず、ページ単位で
データの書き込みが行なわれることから、バイト単位で
過剰書き込みが発生することを防止することができない
ことになる。
き込みは、前述したように電子の移動によるトンネル現
象を利用しているので、データの書き込みが繰り返され
て電圧印加時間が必要以上に長くなると、電子の移動が
極端になりメモリセルのしきい値が変化し読み出しがで
きなくなる現象が発生する。このため、極端な過剰書き
込みは避ける必要があるにもかかわらず、ページ単位で
データの書き込みが行なわれることから、バイト単位で
過剰書き込みが発生することを防止することができない
ことになる。
【0038】図4は、このような問題を解決するための
手段を示している。この図4に示す手段は、EEPRO
Mのもつ特殊な性質を利用したものである。すなわち、
EEPROMのメモリセルは、論理値1の状態で論理値
0を書き込むと論理値0に反転するが、論理値0の状態
で論理値1を書き込んでも論理値1には反転せず論理値
0のままであり、論理値0の状態から論理値1の状態に
反転させるには、消去動作を行なわなければならないと
いう性質を持っている。なお、論理値1の状態で消去動
作を行なっても論理値1のままである。つまり、EEP
ROMにとって消去とは、消去すべき記憶領域を論理値
1にすることである。
手段を示している。この図4に示す手段は、EEPRO
Mのもつ特殊な性質を利用したものである。すなわち、
EEPROMのメモリセルは、論理値1の状態で論理値
0を書き込むと論理値0に反転するが、論理値0の状態
で論理値1を書き込んでも論理値1には反転せず論理値
0のままであり、論理値0の状態から論理値1の状態に
反転させるには、消去動作を行なわなければならないと
いう性質を持っている。なお、論理値1の状態で消去動
作を行なっても論理値1のままである。つまり、EEP
ROMにとって消去とは、消去すべき記憶領域を論理値
1にすることである。
【0039】このため、EEPROMにデータの書き込
みを行なう場合には、SRAMのように上書きすること
ができないため、データの書き込みを行なう記憶領域を
一旦消去して論理値1に設定してから、改めてデータを
書き込む必要がある。このようなEEPROMの性質
は、消去された状態で、メモリセルに電圧を印加し電子
を移動させてしまった状態を論理値0の書き込みとし、
メモリセルに電圧を印加せず電子を移動させないつまり
なにもしない状態を論理値1の書き込みとするというE
EPROMのセル構造に起因しており、周知の事項であ
るから詳細な説明は省略する。
みを行なう場合には、SRAMのように上書きすること
ができないため、データの書き込みを行なう記憶領域を
一旦消去して論理値1に設定してから、改めてデータを
書き込む必要がある。このようなEEPROMの性質
は、消去された状態で、メモリセルに電圧を印加し電子
を移動させてしまった状態を論理値0の書き込みとし、
メモリセルに電圧を印加せず電子を移動させないつまり
なにもしない状態を論理値1の書き込みとするというE
EPROMのセル構造に起因しており、周知の事項であ
るから詳細な説明は省略する。
【0040】そこで、図4において、入力端子20に
は、EEPROM13に書き込むべきデジタルデータが
供給されている。このデジタルデータは、説明の都合
上、図5(a)に示すように1ページの長さを8バイト
で示し、またデータも便宜上0及び1にしている。そし
て、このデジタルデータは、バッファメモリ21に一旦
書き込まれた後読み出され、オア回路22及びバッファ
回路23を介してEEPROM13に書き込まれる。こ
のようにしてEEPROM13に書き込まれた1ページ
分のデジタルデータは、EEPROM13から読み出さ
れて比較回路24により、バッファメモリ21から読み
出されたデジタルデータと比較される。
は、EEPROM13に書き込むべきデジタルデータが
供給されている。このデジタルデータは、説明の都合
上、図5(a)に示すように1ページの長さを8バイト
で示し、またデータも便宜上0及び1にしている。そし
て、このデジタルデータは、バッファメモリ21に一旦
書き込まれた後読み出され、オア回路22及びバッファ
回路23を介してEEPROM13に書き込まれる。こ
のようにしてEEPROM13に書き込まれた1ページ
分のデジタルデータは、EEPROM13から読み出さ
れて比較回路24により、バッファメモリ21から読み
出されたデジタルデータと比較される。
【0041】この比較回路24は、EEPROM13か
ら読み出されたデジタルデータとバッファメモリ21か
ら読み出されたデジタルデータとをバイト単位で比較
し、両デジタルデータが一致しているときLレベル(論
理値0)で不一致のときHレベル(論理値1)となる比
較出力を発生する。このため、EEPROM13から読
み出されたデジタルデータが、図5(b)に示すような
ものであったとすると、比較回路24からは、図5
(c)に示すように、図中左側から2バイト目と8バイ
ト目がHレベルとなる比較出力が発生される。
ら読み出されたデジタルデータとバッファメモリ21か
ら読み出されたデジタルデータとをバイト単位で比較
し、両デジタルデータが一致しているときLレベル(論
理値0)で不一致のときHレベル(論理値1)となる比
較出力を発生する。このため、EEPROM13から読
み出されたデジタルデータが、図5(b)に示すような
ものであったとすると、比較回路24からは、図5
(c)に示すように、図中左側から2バイト目と8バイ
ト目がHレベルとなる比較出力が発生される。
【0042】この比較回路24の比較出力は、1ビット
RAM25に供給され1ページ分の比較結果が保持され
る。そして、バッファメモリ21から読み出されたデジ
タルデータと1ビットRAM25の出力をノット回路2
6で反転させたデータとを、オア回路22で論理和演算
したデジタルデータが、EEPROM13に2度目に書
き込まれるデータとなる。このEEPROM13に2度
目に書き込まれるデジタルデータは、図5(d)に示す
ように、比較回路24の比較結果が不一致となったバイ
トのみが論理値0となり、比較結果が一致したつまり正
常に書き込みが行なわれたバイトが論理値1となってい
る。
RAM25に供給され1ページ分の比較結果が保持され
る。そして、バッファメモリ21から読み出されたデジ
タルデータと1ビットRAM25の出力をノット回路2
6で反転させたデータとを、オア回路22で論理和演算
したデジタルデータが、EEPROM13に2度目に書
き込まれるデータとなる。このEEPROM13に2度
目に書き込まれるデジタルデータは、図5(d)に示す
ように、比較回路24の比較結果が不一致となったバイ
トのみが論理値0となり、比較結果が一致したつまり正
常に書き込みが行なわれたバイトが論理値1となってい
る。
【0043】換言すれば、EEPROM13への2度目
のデータ書き込み時には、比較回路24の比較結果が不
一致となったバイトに論理値0が書き込まれ、比較結果
が一致したバイトに論理値1が書き込まれるようにな
る。すなわち、論理値1を書き込むということは、上述
したように、メモリセルに電圧を印加しないつまりなに
もしないことであるため、比較結果が一致したバイトに
論理値1を書き込むということは、そのバイトのメモリ
セルに今以上に電圧が印加されることをなくし、過剰書
き込みを防止していることになる。
のデータ書き込み時には、比較回路24の比較結果が不
一致となったバイトに論理値0が書き込まれ、比較結果
が一致したバイトに論理値1が書き込まれるようにな
る。すなわち、論理値1を書き込むということは、上述
したように、メモリセルに電圧を印加しないつまりなに
もしないことであるため、比較結果が一致したバイトに
論理値1を書き込むということは、そのバイトのメモリ
セルに今以上に電圧が印加されることをなくし、過剰書
き込みを防止していることになる。
【0044】そして、EEPROM13に書き込まれた
デジタルデータは、EEPROM13から読み出されて
比較回路24により、バッファメモリ21から読み出さ
れたデジタルデータと再度比較される。この場合、EE
PROM13から読み出されたデジタルデータが、図5
(e)に示すようなものであったとすると、比較回路2
4からは、図5(f)に示すように、図中左側から2バ
イト目がHレベルとなる比較出力が発生される。そし
て、この比較回路24の比較出力が1ビットRAM25
に供給され、その出力をノット回路26で反転させたデ
ータとバッファメモリ21から読み出されたデジタルデ
ータとをオア回路22で論理和演算した図5(g)に示
すようなデジタルデータが、EEPROM13に3度目
に書き込まれるデータとなる。
デジタルデータは、EEPROM13から読み出されて
比較回路24により、バッファメモリ21から読み出さ
れたデジタルデータと再度比較される。この場合、EE
PROM13から読み出されたデジタルデータが、図5
(e)に示すようなものであったとすると、比較回路2
4からは、図5(f)に示すように、図中左側から2バ
イト目がHレベルとなる比較出力が発生される。そし
て、この比較回路24の比較出力が1ビットRAM25
に供給され、その出力をノット回路26で反転させたデ
ータとバッファメモリ21から読み出されたデジタルデ
ータとをオア回路22で論理和演算した図5(g)に示
すようなデジタルデータが、EEPROM13に3度目
に書き込まれるデータとなる。
【0045】その後、EEPROM13に書き込まれた
デジタルデータを読み出した結果が、図5(h)に示す
ように元の図5(a)に示すデジタルデータに完全に一
致し、比較回路24からHレベルの出力が発生されなく
なったとき、EEPROM13に対するデジタルデータ
の書き込みが完了される。なお、1ビットRAM25
は、マイクロコンピュータ16からのクリア信号が入力
端子27を介して供給されることによりクリアされる。
デジタルデータを読み出した結果が、図5(h)に示す
ように元の図5(a)に示すデジタルデータに完全に一
致し、比較回路24からHレベルの出力が発生されなく
なったとき、EEPROM13に対するデジタルデータ
の書き込みが完了される。なお、1ビットRAM25
は、マイクロコンピュータ16からのクリア信号が入力
端子27を介して供給されることによりクリアされる。
【0046】したがって、1ページ分の同じデジタルデ
ータを比較回路24による比較結果が一致するまで繰り
返しEEPROM13に書き込むのではなく、比較結果
が一致したバイトには論理値1を書き込むというよう
に、EEPROM13に書き込むべきデジタルデータを
変更させるようにしたので、正常にデータが書き込まれ
たバイトのメモリセルには今以上に電圧が印加されるこ
とがなくなり、バイト単位での過剰書き込みの発生を防
止することができる。なお、この発明は上記実施例に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
ータを比較回路24による比較結果が一致するまで繰り
返しEEPROM13に書き込むのではなく、比較結果
が一致したバイトには論理値1を書き込むというよう
に、EEPROM13に書き込むべきデジタルデータを
変更させるようにしたので、正常にデータが書き込まれ
たバイトのメモリセルには今以上に電圧が印加されるこ
とがなくなり、バイト単位での過剰書き込みの発生を防
止することができる。なお、この発明は上記実施例に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
カード毎のデータ書き込み速度のばらつきを吸収し、デ
ータ書き込み速度を均一化することができる極めて良好
なメモリカード装置を提供することができる。
カード毎のデータ書き込み速度のばらつきを吸収し、デ
ータ書き込み速度を均一化することができる極めて良好
なメモリカード装置を提供することができる。
【図1】この発明に係るメモリカード装置の一実施例を
示すブロック構成図。
示すブロック構成図。
【図2】同実施例の優先順位管理テーブルを示す図。
【図3】同優先順位管理テーブルの詳細を示す図。
【図4】バイト単位での過剰書き込みの発生を防止する
手段を示すブロック構成図。
手段を示すブロック構成図。
【図5】同手段の動作を説明するために示す図。
【図6】EEPROMへのデータ書き込み動作を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
11…メモリカード本体、12…コネクタ、13…EE
PROM、14…バスライン、15…メモリコントロー
ルゲートアレイ、16…マイクロコンピュータ、17…
内部発振回路、18…バスライン、19…EEPRO
M、20…入力端子、21…バッファメモリ、22…オ
ア回路、23…バッファ回路、24…比較回路、25…
1ビットRAM、26…ノット回路、27…入力端子。
PROM、14…バスライン、15…メモリコントロー
ルゲートアレイ、16…マイクロコンピュータ、17…
内部発振回路、18…バスライン、19…EEPRO
M、20…入力端子、21…バッファメモリ、22…オ
ア回路、23…バッファ回路、24…比較回路、25…
1ビットRAM、26…ノット回路、27…入力端子。
Claims (2)
- 【請求項1】 データ書き込み動作を予め設定された単
位時間実行した後、書き込んだデータを読み出して元の
データと比較し、不一致である場合再度データの書き込
みを繰り返すことによりデータ書き込みが行なわれる半
導体メモリを備えたメモリカード装置において、 前記半導体メモリの記憶領域を所定の基準領域に分割
し、各基準領域に対してそのデータ書き込みに要する時
間の短い順に優先順位を付したテーブルが形成されたメ
モリと、 このメモリに形成されたテーブルの優先順位に基づいて
前記半導体メモリの各基準領域に順次データの書き込み
を行なわせる制御手段とを具備してなることを特徴とす
るメモリカード装置。 - 【請求項2】 前記半導体メモリは、データ書き込み時
に第1の論理状態から第2の論理状態に反転可能で第2
の論理状態から第1の論理状態に反転不可能であり、第
2の論理状態から第1の論理状態には消去処理によって
反転させるセルを有し、 前記制御手段は、前記テーブルの優先順位に基づいて前
記半導体メモリに各基準領域単位でデータの書き込みを
行なう場合、書き込んだデータを読み出して元のデータ
と比較し不一致である場合再度データの書き込みを繰り
返す際に、書き込むべきデータの一致している部分を第
1の論理状態に設定することを特徴とする請求項1記載
のメモリカード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29172092A JP3359942B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | メモリカード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29172092A JP3359942B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | メモリカード装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06139143A JPH06139143A (ja) | 1994-05-20 |
JP3359942B2 true JP3359942B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=17772525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29172092A Expired - Fee Related JP3359942B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | メモリカード装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3359942B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4645043B2 (ja) * | 2004-03-02 | 2011-03-09 | パナソニック株式会社 | メモリーコントローラ、不揮発性記憶装置および不揮発性メモリシステム |
JP4603953B2 (ja) | 2005-08-12 | 2010-12-22 | キヤノン株式会社 | 画像データ記録装置及び方法 |
KR101429898B1 (ko) * | 2006-09-04 | 2014-08-13 | 샌디스크 아이엘 엘티디 | 플래시 메모리의 우선순위 삭제 디바이스 및 방법 |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP29172092A patent/JP3359942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06139143A (ja) | 1994-05-20 |
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---|---|---|---|
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