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JP3355462B2 - 大容量剣山形ヒートシンク - Google Patents

大容量剣山形ヒートシンク

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Publication number
JP3355462B2
JP3355462B2 JP22198093A JP22198093A JP3355462B2 JP 3355462 B2 JP3355462 B2 JP 3355462B2 JP 22198093 A JP22198093 A JP 22198093A JP 22198093 A JP22198093 A JP 22198093A JP 3355462 B2 JP3355462 B2 JP 3355462B2
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Japan
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heat
shaped
plate
sword
heat transfer
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JP22198093A
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JPH0730024A (ja
Inventor
久輝 赤地
Original Assignee
アクトロニクス株式会社
久輝 赤地
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Publication date
Application filed by アクトロニクス株式会社, 久輝 赤地 filed Critical アクトロニクス株式会社
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Publication of JPH0730024A publication Critical patent/JPH0730024A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0266Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with separate evaporating and condensing chambers connected by at least one conduit; Loop-type heat pipes; with multiple or common evaporating or condensing chambers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートパイプ式ヒートシ
ンクの構造に関するものであり、特に剣山形状の細管ヒ
ートパイプ式大容量ヒートシンクの構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】剣山形ヒートシンクは受熱面と放熱面を
有する熱量授受金属平板の放熱面に直立して配接された
ピンフィン群が剣山形状に形成されて構成される。この
ような剣山形ヒートシンクは同一容積のプレートフィン
群により構成されたヒートシンクに比較して、放熱フィ
ン群の伝熱面積が数倍も大きく、またフィン内の対流が
層流を形成することが無いので、放熱効率が極めて良好
であり、また放熱量の割合に軽量である利点もある。更
に剣山形ヒートシンクの特筆すべき利点として、小型強
力な放熱性能に加えて、熱量授受平板の受熱面を放熱対
象発熱素子の放熱面に接着せしめるだけの簡易な手段で
適用できる構造である利点が有り、近来の機器内に於け
る発熱部品の高密度実装にその利用が急速に拡大されつ
つある。
【0003】剣山形ヒートシンクは一般的には金属ピン
群が使用され、フィン高さを高くするとフィン効率が低
下する為、フィン高さには限界が有り、放熱能力にも自
ら限界が生じ、強力なヒートシンクを構成することが出
来なかった。その問題を解決する為に長尺蛇行細管ヒー
トパイプを応用することが発案され実用化されている。
適用される長尺蛇行細管ヒートパイプとしては次の各種
の構造のものが適用されてる。即ち特開昭63−318
493(ループ型細管ヒートパイプ)、特願平2−31
9461(ループ型細管ヒートパイプ)、特願平3−6
1385(マイクロヒートパイプ)等である。実用上の
構造としては上記の各種細管ヒートパイプを使用して、
特願平4−135507(l字形状ピン群を有する剣山
型ヒートシンク)に係る構造に構成して適用される。
【0004】この様に構成された剣山形ヒートシンクは
ピン群が全てヒートパイプであるから作動時のピン温度
はピンの根本から先端に至る迄同一温度になり、ピン高
さが十分に高く形成されてあってもフィン効率は100
%を維持することが出来る。これによりフィン高さの高
い大型の剣山形ヒートシンクを構成して比較的大容量の
ヒートシンクを構成することが可能になった。またピン
群が全てヒートパイプであるから熱応答性も、熱輪送能
力も大幅に改善され極めて高性能の剣山形ヒートシンク
として構成することが可能になった。
【0005】この様な特願平4−135507にかかる
従来構造のl形ピンフィン群を有する剣山形ヒートシン
クを図7に斜視図として示す。図に於て6は熱量授受平
板であって6−1はその受熱面、6−2はその放熱面で
ある。3はl形ピンフィン群であってCはその放熱部H
はその受熱部である。受熱部Hの群は熱量授受平板の放
熱面6−2に一括してろう接されてある。
【0006】図8はl形ピンフィン群3を形成する為の
予備成型工程として形成されるベルト形状ピンフィン群
を示す説明図であって、線状体は線図で示してある。C
は放熱部でHは受熱部である。ベルト形状ピンフィン群
は長尺細管ヒートパイプのコンテナ、アルミニゥム細
線、純銅細線等熱伝導性の良好な長尺線材を螺旋状に形
成したる後、同一平面内で引き伸ばすことにより、連続
するl字形状のベルトとして簡易に形成することができ
る。線材の交叉部3−1の群は一括してろう接接続さ
れ、それにより伸縮性が失われベルト形状体として固定
されてある。
【0007】図9は図8のベルト形状ピンフィン群を用
いて剣山形状ピンフィンとして形成する方法の一例を示
す説明図である。図9は円筒形状の剣山形状ピィンフィ
ンの形成例であって、心棒5の回りにベルト形状ピンフ
ィン群を巻回するだけで容易に形成される。心棒5の断
面形状の選択によって各種形状の剣山形状ピィンフィン
を容易に形成することが出来る。
【0008】l形ピンフィン群を有する剣山形ヒートシ
ンクのフィン高さはピンフィンの形成素材の熱伝導性に
より定まるフィン効率によって自ら限界がある。l形ピ
ンフィンが金属線材で形成されてある場合のフィン高さ
は通常25mm以下でありまれに30mm前後とする場
合もある。細管ヒートパイプで形成されてある場合は、
フィン効率が100%であるからフィン高さは100m
m前後と大幅に増加せしめるとが出来る。
【0009】剣山形ヒートシンクは細管ヒートパイプ式
l形ピンフィンの適用により高性能化及び大容量化が可
能になり、それと共にその適用領域は逐次拡大され最近
は発熱量300W〜500W級の重電機器用発熱素子の
冷却にも適用される様になった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】重電機器用発熱素子は
最近の技術革新によりIGBT素子に代表される如く3
00W〜500W級の強力な素子であっても従来より大
幅に小型化されると共に高機能化され、単独の重電機器
用の強力発熱素子を単独の強力放熱器で放熱せしめる方
式から、多数の強力発熱素子の多数個を近接して整列配
置し、一括して放熱冷却せしめる方式に変革しつつあ
る。更にそのような方式の放熱に適用される放熱器とし
て、従来の大型複雑な構成の強力放熱器に変えて、簡易
な適用構造の放熱器により装置全体の小型化、簡略化を
測るため、剣山形に構成されたヒートシンクが要求され
るようになっている。即ち数KW級の大容量剣山形ヒー
トシンクの出現が業界に要望されるようになった。
【0011】業界の具体的な要望は、受熱面積0.0m
以上の大型熱量授受平板を有する単数の剣山形ヒート
シンクの受熱平面に、強力発熱素子の数個乃至数十個を
整列配置せしめた総発熱量数キロワット乃至十数キロワ
ットの大きな熱量を一挙に放熱せしめることであった。
このような大容量放熱器は空冷型の機器用放熱器として
は前例を見ない強力なものであり、特に剣山形ヒートシ
ンクでは従来型のl形ピンフィン群を有する細管ヒート
パイプ式剣山形ヒートシンクを適用した場合でもその製
作は全く不可能なものであった。
【0012】そのような大容量の細管ヒートパイプ式剣
山形ヒートシンクを構成するためには以下の各項に述べ
る如き解決すべき問題点が有った。 (1)大容量ヒートシンクによる対流放熱には充分な冷
却風量を必要とする。従来の細管ヒートパイプ式剣山形
ヒートシンクのフィン高さは大型のものであっても80
mm程度であり、フィン群を通過する対流風の流路断面
積が小さく、数KWの放熱に十分な風量を得るためには
風速を15m/s以上にする必要が有った。このような
風速の場合僅かな接着面積の従来形l字形状ピンフィン
群では風圧に対する強度上の信頼性に懸念があった。剣
山形ヒートシンクにとって充分に安全な風速3m/s以
下を保ったまま大容量化を図る為には、フィン高さを少
なくも250mm以上にする必要があった。またヒート
シンクの大容量化の為には放熱面積の拡大も必要であ
り、この点からもフィン高さを大幅に増大せしめる必要
があった。このようなフィン高さの増大は更に以下の項
に述べる如き問題点を発生せしめるものであった。
【0013】(2)従来の細管ヒートパイプ式剣山形ヒ
ートシンクではフィン高さ100mm程度が限界であ
り、それ以上フィン高さを増加せしめても放熱性能は向
上せずかえって性能が低下する。図7、図8から分かる
通り、従来構造のものでは熱量授受平板1に対する、l
形ピンフィン3と熱量授受平板6の放熱面6−1との接
着長さは極めて短く、即ち細管ヒートパイプとしての受
熱部長さが極めて短く、ピン一本あたり数mmに過ぎな
い。この為フィン高さ100mm以上の長尺の細管コン
テナ内の作動液を循環または振動せしめ、細管ヒートパ
イプとしての作動を活発ならしめるには、発生する作動
液蒸気の量が不足であった。従来構造の各種サイズの細
管ヒートパイプ式剣山形ヒートシンクで実験の結果で
は、平均的にフィン高さ80mmが最も放熱特性は良好
であり、80mm〜100mmの間ではフィン高さ増大
の効果はなく、100mm以上では逆に性能は低下する
ことが分かった。
【0014】(3)熱量授受平板6に対する、l形ピン
フィン3の接着長さが極めて短いので、フィン高さが3
00mmの如く放熱部Cの長さが長い場合には、放熱部
に外力が加わると、l形ピンフィン3の接着部には極め
て強い剪断応力または曲げ応力が加わるので、この接着
部の接着信頼性が大幅に低下する。特に強力な衝撃、振
動が加えらる如き用途に適用することは寿命保証の点で
危険が有る。またl形ピンフィン3の保持姿勢が水平と
なる如き装着姿勢で適用される場合には接着部には常に
曲げモーメントが加えられていることになり、接着信頼
性は更に大幅に低下する。
【0015】
【課題を解決する為の手段】上述の如き課題を解決する
為の本発明にかかる手段は下記の各項の総てが実施され
ることである。これら各項につき図2、図3、及び図4
により説明する。 (1)l形ピンフィンには放熱部の長さに対応して作動
液を循環または振動せしめるに充分な長さに受熱部の長
さを延長する。図2は本発明の剣山形ヒートシンクを構
成するl形ピンフィン群3の構造を示す線書き略図であ
って、Cは放熱部、Hは受熱部である。図8に示した従
来型のものと異なる点は受熱部Hの夫々の長さが充分に
長くなっている点である。図に於て受熱部Hは交叉部3
−1及び連結部3−2を含む側になっているが、本発明
に於ては図2の上下関係を逆転せしめて、交叉部3−1
及び連結部3−2を含む側を放熱部として使用しても良
い。受熱部長さを長くすることの出来る新規な手段につ
いては以下の(2)及び(3)項に説明する。 (2)上述のごとく形成されたl形ピンフィン群3の受
熱部Hは、図3に例示の如く、l形ピンフィン群3の受
熱部長さHに等しい幅を有し且つ対をなす二枚の長方形
熱量授受用金属平板2−1、2−2により形成されてあ
る副熱量授受平板2の対間に挟持せしめられると共に、
熱伝導性に優れた接着手段にて強固に接着せしめられ、
放熱ユニットとして構成される。 (3) 図4に例示の如く、l形ピンフィン群3を挟持
している各対の副熱量授受平板2の群即ち放熱ユニット
群は、平板の所定の部分において主熱量授受平板1の放
熱面1−2に形成された条溝群1−3またはプレートフ
ィン間隙群の夫々に挿着され、熱伝導性に優れかつ強靭
な接着力を有する接着手段で接着一体化される。
【0016】図1に上述各項の問題点解決手段の総てが
適用された本発明にかかる大容量剣山形ヒートシンクを
斜視図により示す。図2、図3、図4、図5、及び図6
には夫々図1の剣山形ヒートシンクの構成部品を示して
あり、組立工程の順序に従って示されてある。図に於て
1は主熱量授受平板、1−1はその受熱面、1−2は放
熱面である。1−3は放熱面1−2に設けられた条溝群
である。条溝群1−3は放熱面1−2に設けられたプレ
ートフィン群のフィン間隙であっても良い。2は副熱量
授受平板の群であって、対をなす二枚の熱量授受用金属
平板2−1、2−2で構成されてあり、それらの所定の
部分は夫々条溝群1−3の夫々に挿入接着されてある。
3はl形ピンフィン群であってそれらの受熱部は副熱量
授受平板2の対間に挟持されて主熱量授受平板の放熱面
に直立せしめられて剣山形状フィンを構成している。主
熱量授受平板1の各辺は何れも数百ミリであり、また剣
山形状フィンのフィン高さも数百ミリと大型化されてあ
る。
【0017】
【作用】上述各項の手段は夫々に下記の如き作用を発揮
する。 (1)従来のl形ピンフィン群を有する剣山形状ヒート
シンクに於てはその構造上及び製造方法上の理由から、
図8に例示の如くl形ピンフィンのターン部(交叉部3
−1及び連結部3−2)と熱量授受平板との接着部の長
さのみが受熱部長さとなり、それは極めて短い為に作動
液の蒸気発生量が少なく、その蒸気量はl形ピンフィン
群の高さを100mm以上に高くするには不充分であっ
た。本手段に於けるl形ピンフィン群の受熱部Hは図2
に例示の如くl形ピンフィン群3の高さに対応して、充
分に長い受熱部長さに設定されるから、充分に多量の作
動液蒸気が得られ、l形ピンフィン群は如何様にも高く
することが出来る。即ち大容量化に対応した冷却風量を
得る為、及び放熱面積を得る為に必要な長さの受熱部長
さが与えられる。
【0018】(2)各対の副熱量授受平板2の作用は以
下の通りで有る。(イ)副熱量授受平板2の対の熱量授
受用金属平板2−1、2−2は図3に例示の如くl形ピ
ンフィン群を確実強固に支持すると共にこれらを主熱量
授受平板1の放熱面1−2に対して垂直に保持し、剣山
形状フィンの放熱ユニット群を構成する。(ロ)副熱量
授受平板2は主熱量授受平板1から比較的小さな受熱面
積で受熱した熱量を、l形ピンフィン群3の受熱部群H
の受熱面積と同等の面積の受熱面の全体に拡散せしめ、
この受熱面によりl形ピンフィン群の受熱部群Hを挟持
してこれに熱量を伝達するので、l形ピンフィン群3は
充分な受熱面積が与えられその作動が活発となる。これ
によりピンフィンの高さが数百ミリ以上であってもl形
ピンフィン群3は活発な作動をすることが可能になる。
(ハ)副熱量授受平板2はl形ピンフィン群3と主熱量
授受平板1との間に介在してこれらを機械的に連結する
ので、放熱器全体が激しい振動や衝撃を受ける場合の応
力を緩和し、l形ピンフィン群3を保護する。
【0019】(3)主熱量授受平板1の作用は以下の通
りで有る。(イ)主熱量授受平板1はその放熱面1−2
に設けられてある条溝群1−3により、副熱量授受平板
2とl形ピンフィン群3で構成された放熱ユニットの群
を強固にかつ垂直に保持する。また主熱量授受平板1と
副熱量授受平板2との間の接着は、圧入されたうえに強
力な接着手段で接着されてあるから、その接着強度は極
めて強力であって激しい振動や衝撃に対して高い信頼性
を保証する。特にl形ピンフィン群3、副熱量授受平板
2、主熱量授受平板1の接続構造は、柔弾性、強弾性、
剛性の三段階接続であるから、剣山形ヒートシンクのど
の部分に、またどの方向に加わる外力に対しても、それ
により発生する応力を相互に緩和し合って、各部及びそ
れらの接続部の強度上の信頼性を大幅に向上させる。
(ロ)条溝群1−3は副熱量授受平板2に対し、端面か
らだけでなく両側面からも熱量を供給するから、主熱量
授受平板1と副熱量授受平板2との間の熱量の授受は極
めて効果的に行なわれる。
【0020】
【実施例】長径3.3mm、短径2.4mmの長円形断
面の細管にて形成されたループ形細管ヒートパイプを用
いてl形ピンフィン群3を形成し、図1に例示の本発明
に係る大容量剣山形ヒートシンクを構成した。l形ピン
フィン群3の放熱部Cの長さは300mm、受熱部Hの
長さは50mm、l形ピンフィン群3のピン数は副熱量
授受平板2の1枚当たり60対(120本)を1段とし
30列、総計3600本とした。
【0021】副熱量授受平板2は厚さ6mm、幅50m
m、長さ500mm(実効長さ450mm)のアルミ製
熱量授受用金属平板の2枚2−1、2−2を対として形
成した。それらの対の内側面には、深さ3mm、幅5m
mの条溝群2−3をピッチ15mmで並列に且つ全幅に
わたり形成した。形成された条溝は30本、条溝の山部
分は29本であった。
【0022】l形ピンフィン群3の受熱部Hの各細管コ
ンテナは長径3mm短径2.4mm長円断面形状にに再
成形の後、夫々の熱量授受用金属平板2−1、2−2の
条溝群2−3内に夫々各2本ずつを熱伝導性接着剤を塗
布しながら圧入接着せしめた。受熱部Hに於ける細管コ
ンテナのターン部は条溝の山部分2−4の端縁に巻回し
て形成することにより、副熱量授受平板2の端縁からの
ターン部の突出高さは最低に押さえられる。然る後対を
なす2枚の熱量授受用金属平板2−1、2−2は条溝群
側の面を内側にして熱伝導性の良好な手段で接着一体化
され、副熱量授受平板2とl形ピンフィン群3との組み
合わせ構造体の放熱ユニットとして構成されてある。図
4は副熱量授受平板2とl形ピンフィン群3の組み合わ
せ状態を示す断面略図であってl形ピンフィン群3の受
熱部Hが条溝群2−3内に圧入接着され、更に熱量授受
用金属平板2−1、2−2が相互に接着され、副熱量授
受平板2とピインフィン群3との組み合わせにより放熱
ユニットが構成されてあることが示されてある。図5は
l形ピンフィン群3の受熱部Hのターン部が条溝の山部
分2−4の端縁に巻回されて形成されてある状態を示す
断面略図である。図に示されていない部分のl形ピンフ
ィン群3の放熱部Cは冷却風の対流を良好ならしめるた
めに所定の距離間隔に展開される。
【0023】図6の断面略図に示す如く、上述の様にし
て構成された放熱ユニット群は、副熱量授受平板2の所
定の深さに到るまで主熱量授受平板1の条溝群1−3の
中に圧入されるとともに強固に接着固定される。
【0024】このように構成された実施例の剣山形ヒー
トシンクを用いて、その熱量授受平板1の受熱面1−1
に、総発熱量6.5KWに相当するIGBT素子の複数
個を接着してそれらの最大熱量を発生せしめた。同時に
l形ピンフィン群3の放熱部Cには25℃ 、風速3m
/sの対流を送入して放熱せしめた。実施例の剣山形ヒ
ートシンクとIGBT素子群との接着面の温度は72℃
で平衡状態になりそれ以上上昇することはなく、大容量
の熱入力に因る発熱から素子群を完全に保護することが
出来た。
【0025】
【発明の効果】以上の如く構成された本発明にかかる大
容量剣山形ヒートシンクはその構成要素である蛇行細管
ヒートパイプに充分な作動液蒸発面積と充分な放熱面積
を与え、従来の剣山形ヒートシンクでは不可能であった
領域の大容量熱量の受放熱を可能にした。このような大
容量剣山形ヒートシンクが提供されることになったの
で、各種の強力なパワー用素子の多数個を単一のヒート
シンクに装着してそれらの発熱を一括して冷却する事が
可能になり、これにより機器の実装上の自由度が大幅に
拡大される効果があり、更に小型化軽量化の効果も発揮
される事になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大容量剣山形ヒートシンクの1例を示
す斜視図である。
【図2】本発明の大容量剣山形ヒートシンクに適用され
るl型ピンフィン群の構成を示す説明図である。
【図3】放熱ユニットの斜視説明図である。
【図4】副熱量授受平板とl型ピンフィン群の組み合わ
せ状態を示す断面説明図である。
【図5】副熱量授受平板とl形ピンフィン群の組み合わ
せ状態を示す他の説明図である。
【図6】主熱量授受平板と放熱ユニットとの組み合わせ
状態を示す説明図である。
【図7】従来構造の細管ヒートパイプ式剣山形ヒートシ
ンクを示す斜視図である。
【図8】従来構造の細管ヒートパイプ式剣山形ヒートシ
ンクを構成するl型ピンフィン群の構成を示す説明図で
ある。
【図9】従来構造の剣山形ヒートシンクの製造方法の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 主熱量授受平板 1−1 受熱面 1−2 放熱面 1−3 条溝群 2 副熱量授受平板 2−1 熱量授受用金属平板 2−2 熱量授受用金属平板 2−3 条溝群 2−4 条溝の山部分 3 l形ピンフィン群 6 熱量授受平板 6−1 受熱面 6−2 放熱面 C 放熱部 H 受熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/427 F28D 15/02 H01L 23/36 H05K 7/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受熱面と放熱面を有する熱量授受金属平
    板の、放熱面に直立して配接されたピンフィン群が剣山
    形状に形成されてなる剣山形ヒートシンクに於て、ピン
    フィン群は長尺の細管ヒートパイプの細管コンテナが、
    連続する多数のl字形状体に成型されてあり、l字形状
    体の所定の部分を放熱部とし、l字形状体のターン部に
    近接する所定の長さの部分を受熱部とするl形ピンフィ
    ン群であって、熱量授受金属平板はその放熱面に多数の
    条溝が設けられた一枚の主熱量授受平板と、この主熱量
    授受平板の各条溝内に挿設されて熱伝導性の良好な手段
    にて強固に接着一体化されて、主熱量授受平板に直立す
    るよう挟持されてある多数の副熱量授受平板とからな
    り、各副熱量授受平板は夫々一対の金属平板からなり、
    各対の金属平板の対間にはl形ピンフィン群の受熱部群
    が熱伝導性良好な手段にて接着挟持されてあり、主熱量
    授受平板の受熱面は放熱対象とする発熱体と相互に伝熱
    的に接着することが出来る構造に形成されてあり、全体
    として剣山形の放熱器として構成されてあることを特徴
    とする大容量剣山形ヒートシンク。
  2. 【請求項2】 対をなす金属平板により形成されてある
    副熱量授受平板のl形ピンフィン群を挟持する挟持方向
    の幅はl形ピンフィンの受熱部長さに等しく、それらの
    何れか一方または双方の金属平板の、l形ピンフィン群
    を挟持する面には、l形ピンフィン群の挟持方向の幅の
    全長に亙り、多数の条溝またはプレートフィンが平行並
    列に形成されてあり、細管ヒートパイプからなるl形ピ
    ンフィン群はその受熱部の夫々が上記条溝またはプレー
    トフィンのフィン間隙内に圧入又は挿入されると共に夫
    々の受熱部は夫々の条溝の山部分の下端または夫々のプ
    レートフィンの下端の端縁に巻回されて、l形ピンフィ
    ンの下端ターン部が形成されてあり、l形ピンフィン群
    はこのような状態が保持されたまま、副熱量授受平板と
    熱伝導性の良好な手段で強固に接着一体化されてあるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の大容量剣山形ヒートシ
    ンク。
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