JP3344003B2 - 球形粒子の製造方法 - Google Patents
球形粒子の製造方法Info
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Description
mから数mm程度の単分散された球状粒子を作製するの
に使用して最適な球状粒子の製造方法に関する。
示デバイス(LCD)用スペーサ、塗料の艶消し材、易
滑材等の充填材、診断薬用担体、標準粒子等として広く
用いられている。しかし、特定の粒径を有する単分散重
合体粒子を製造することは、一般に極めて困難である。
体粒子を比較的容易に作製することができるものの、通
常、粒径が1μm程度以下の重合体粒子しか得られず、
特殊な条件下においても、粒径が3μm程度の重合体粒
子の製造が限界であるといわれている。
m程度の比較的広い範囲に亘る重合体球状粒子を製造す
ることができるものの、粒径のコントロールが困難なた
め、得られた重合体粒子は、粒径分布がかなり広くなっ
てしまう。従って、懸濁重合によって一定の粒径を有す
る単分散状態の重合体粒子を得るためには、懸濁重合に
製造された重合体粒子を分級する必要があり、そのた
め、工程数が多くなって作業が煩雑になり、また収率が
低くなってしまうといった問題点がある。
合体粒子を製造する方法としては、特開昭54−975
82号公報あるいは特開昭54−126288号公報等
に開示された技術が知られている。
は、乳化重合中に連鎖移動剤を添加することにより、通
常の重合体ラテックスより遙に低い分子量の重合体を製
造してこれをシード粒子となし、このシード粒子に、水
に幾分可溶な不飽和単量体を吸収させて重合体粒子を製
造する方法が開示されている。
開始剤として油溶性開始剤または水溶性開始剤を用いる
と、重合体粒子が凝集したり、あるいは新たに重合体粒
子が発生する等の問題が生ずるため、単分散状態の大粒
径の重合体粒子を確実に収率よく得ることが難しいと考
えられる。
おいては、第1段階で、水に対する溶解度が10-2g/
リットルH2 Oより小さい、膨潤助剤としての有機化合
物をシード粒子に吸収させ、第2段階で、シード粒子の
容量に対し100倍量程度の水に幾分可溶な重合性単量
体をシード粒子に吸収させて膨潤粒子を形成し、次い
で、重合開始剤として過酸化カリウム等の水溶性重合開
始剤またはアゾイソブチロニトリル等の油溶性重合開始
剤を用い、シード粒子の形状を保持したままシード粒子
を成長させ重合体粒子を製造する方法が開示されてい
る。
開始剤として油溶性重合開始剤を用いると、水中に分散
されている重合性単量体までもが重合され、新たに小粒
径の重合体粒子が多量に生成して、粒子径が単一な重合
体粒子を得ることができず、また、重合開始剤として水
溶性重合開始剤を用いると、乳化剤濃度が臨界ミセル濃
度以下であっても、水相中の成長ラジカルが乳化剤の働
きをし、いわゆるソープフリー乳化重合が一部または全
体において進行するため、膨潤した粒子の形態が維持さ
れない欠点がある。更にこの方法では、工程の第1段階
において、シード粒子に吸収させる膨潤助剤としての低
水溶性有機化合物の作用によって、得られる重合体粒子
がいびつになり真球状の粒子が得られないと考えられ
る。
膨潤助剤を使用しないでシード粒子を成長させる方法
が、文献J.Polym.Sei.,Polym.Lett.Ed.,21,937-943(198
3) (J.H.Jansson,M.C.Wellons,G.W.Poehlein著)におい
て提案されている。
重合開始剤とを予め混合しておき、この混合物を微分散
して重合性単量体のエマルジョンを作り、これをシード
粒子の分散体(ラテックス)に添加することによって、
14:1という高い膨潤比でシード粒子を成長させるこ
とができる。
粒子は、前述した特開昭54−126288号公報にお
ける方法と比較して、粒径の均一性に劣るという問題点
があると考えられる。
重合体粒子の粒径が不均一となるのは、以下の現象によ
るものと考えられる。すなわち、重合性単量体と油溶性
重合開始剤とを混合した後、この重合性単量体混合物を
水分散媒中に分散させるが、この分散工程において、系
に加えられる高い剪断エネルギーにより熱が発生し、こ
の熱により重合性単量体の一部が重合して、重合性単量
体混合物の液滴中に新たな重合体が生成する。そしてこ
の重合体に周囲の重合性単量体混合物が吸収されるた
め、重合性単量体はシード粒子に十分には吸収されない
ことになる。このように、シード粒子の成長が不充分に
なるとともに、新たな重合体粒子が多数生成するため、
得られる重合体粒子の粒径分布が広くなる。
号公報、特開昭61−215604号公報、特開昭61
−215605号公報および特開昭62−63856号
公報には、水に対する溶解度が、0.001重量%〜
0.02重量%の有機物資を膨潤助剤として用い、重合
体粒子を製造する方法が開示されているが、これらの方
法では、膨潤助剤をシード粒子より小さく微分散するこ
とが必要であり、また、膨潤助剤の微分散が不充分であ
る場合には、粒子径の均一な単分散重合体粒子を得るこ
とができないと考えられる。
にあっては、粒度分布が比較的広くなって粒子径の均一
な単分散重合体粒子を得ることができないばかりでな
く、広い範囲に亘って粒径をコントロールすることがで
きず、しかも重合過程において、着色、磁性、導電性等
の機能を付与することが困難であるのが現状であった。
径をコントロールすることができ、しかも粒度分布の幅
が比較的狭くてより均一な粒子径を有する単分散重合体
粒子を比較的簡易なプロセスによって得ることができる
ばかりでなく、着色、磁性、導電性等の機能の付与を容
易に行うことができるようにしたものを提供することを
目的とする。
め、本発明に係る球形粒子の製造方法は、放射線硬化性
物質をオリフィスに振動手段を加えた振動オリフィスを
用いて液滴化して流体中に浮遊させ、この液滴化した浮
遊中の放射線硬化性物質に光を照射して、これを浮遊中
に硬化させるようにしたものである。
浮遊させると、この液滴はその表面張力によって球形状
が最も安定し、例えば振動オリフィスやインパクタを使
用すること等により、粒径をほぼ均一とした球状粒子を
比較的容易に作製することができ、しかも広い範囲に亘
って粒径をコントロールすることも比較的容易に行うこ
とができる。そこで、放射線硬化性物質をオリフィスに
振動手段を加えた振動オリフィスを用いて、液滴に適当
な振動を与えて、液滴化して流体中を浮遊させ、この状
態で光を照射して浮遊中の放射線硬化性物質を硬化させ
て球状粒子を作製することによって、真球状で粒度分布
を狭く保ちつつ、広い範囲に亘って粒径をコントロール
することができ、しかも液滴化する前の放射線硬化性物
質に着色剤や磁性体等の添加物を添加することで、この
添加物の有する機能を容易に付与することができる。
する。図1は、第1の実施例に使用する装置を示すもの
で、この装置は、液滴作製手段として、エアロゾル噴霧
器を使用して、粒径が1〜20μm程度の比較的小さい
球状粒子を作製するようにしたものである。
ロゾル噴霧器で、このエアロゾル噴霧器1は、フラスコ
状の密閉容器2と、この密閉容器2の口部を挿通して上
方に延出する二重管ノズル3とから主に構成され、二重
管ノズル3には、圧縮ガスを導入するガス導入管4が接
続されている。
なわち中心線に沿って上下方向に延びる第1流路3a
と、この第1流路3aの周囲を同心円状に囲撓する第2
流路3bとが備えられ、この第2流路3bと前記ガス導
入管4とが互いに連通するように構成されているととも
に、密閉容器2の内部と前記第2流路3bとを連通させ
る開口穴3cが設けられている。
物質5を充填した状態で、前記二重管ノズル3の第2流
路3b内にガス導入管4から圧縮ガスを導入して密閉容
器2内を加圧することにより、前記放射線硬化性物質5
をエアロゾルとして、すなわち液滴化した超微粒粉体
(液滴)5aとして二重管ノズル3の先端から外部に噴
出させるよう構成されている。
て構成したインパクタ6を備えた反応槽7が備えられ、
前記エアロゾル噴霧器1は、その二重管ノズル3の先端
が前記インパクタ6に臨むように配置されている。
出する比較的大きな液滴5aは、インパクタ6に衝突し
て下方に落下し、ほぼ一定の粒径を有する液滴5aのみ
がインパクタ6を通過して反応槽7の内部に達し、ここ
で安定した球形状のまま空気中に浮遊するようになって
いる。
が嵌め込まれ、この石英ガラス板8の上方に紫外線ラン
プ9を備えた光源10が配置されているとともに、反応
槽7の内周面には、そのほぼ全域に亘って、例えば鏡面
加工やアルミニウムの内張り等による反射膜11が形成
されている。
外線ランプ9からの紫外光が、反射膜11で幾重にも反
射して、前記反応槽7内を浮遊中の液滴5aの周囲をく
まなく照射し、この紫外線の照射に伴って前記液滴5a
が反応槽7内を自然沈降する間に硬化して、この結果生
成された球状粒子5bが反応槽7の底部に堆積するよう
になっている。
粒子を作製するには、以下のようにして行う。エアロゾ
ル噴霧器1の密閉容器2内に放射線硬化性物質5を充填
しておき、この状態でガス導入管4から二重管ノズル3
の第2流路3b内に高圧ガスを導入することで密閉容器
2内を加圧し、同時に、紫外線ランプ9を点灯する。す
ると、密閉容器2内の放射線硬化性物質5は、エアロゾ
ル噴霧器1の二重管ノズル3の先端から液滴化され安定
した球形状となってインパクタ6に向けて噴射し、この
インパクタ6で粒径が比較的大きな液滴5aは除外さ
れ、ほぼ一定の粒径を有する液滴5aのみがインパクタ
6を通過して反応槽7の内部に達して、この内部を浮遊
する。そして、この浮遊中に紫外線が照射されて硬化
し、これによって球状粒子5bが生成されて反応槽7の
底部に堆積することになる。
載置しておくことにより、この基板12の上面に硬化後
の液滴5a、すなわち生成された球状粒子5bを堆積さ
せることができる。
の粒径は、放射線硬化性物質5の濃度、ガス導入管4か
ら導入される高圧ガスの圧力、更には二重管ノズル3の
内径及び外径等を調整することによって、容易にコント
ロールすることができる。
タンアクリレート系放射線硬化性樹脂SCR300(日
本合成ゴム株式会社製)を、二重管ノズル3として、内
径が0.2mm、外径が1mmのものをそれぞれ使用す
るとともに、ガス導入管4から導入される高圧ガスの圧
力を2Kg/cm2 ,流量を1リットル/minに設定
することにより、平均粒径が10μmの液滴5aを作製
することができる。
した場合の硬化時間は、約0.1秒であり、反応槽7の
高さを50cm以上とすることにより、液滴5aが反応
槽7の内部を浮遊中に、これを確実に硬化させることが
できる。
沈降する間に液滴5aが硬化しないような場合には、反
応槽7の下方からN2 ガスや熱風等を送ることによっ
て、自然沈降する時間をコントロールし、これによって
浮遊中に確実に硬化させるようにすることもできる。
により、粒径をほぼ均一とした放射線硬化性物質5から
なる球状粒子を比較的容易に作製し、空気中を浮遊させ
ることで、球形状を安定に保持することができ、しかも
広い範囲に亘って粒径をコントロールすることも比較的
容易に行うことができる。そこで、この状態で光を照射
して浮遊中の放射線硬化性物質を硬化させて球状粒子を
作製することによって、真球状で粒度分布を狭く保ちつ
つ、広い範囲に亘って粒径をコントロールすることがで
きる。
感放射線性樹脂あるいは放射線硬化性樹脂として知られ
ている還化ポリイソプレン、還化ポリブタジエン、ポリ
エーテルのポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリビニ
ルアルコールの桂皮酸エステル、ノボラック樹脂、ポリ
メタクリル酸グリシジル、塩素化ポリメチルスチレン等
が挙げられる。
重合性単量体によって希釈され、放射線架橋剤あるいは
放射線重合開始剤が加えられる。前記溶媒としては、例
えばキシレンやメチルセルソルブアセテート等が用いら
れるが、重合性単量体によって希釈された放射線硬化性
物質を用いた方が、粒子の強度を強化し、粒径のコント
ロールの容易化を図る上で好ましい。
−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、
ジビニルベンゼン等のビニル芳香族単量体、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、エチレングリコールジ(メタ)アクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリロニトリル等のアクリル系単量体、
蟻酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体、
塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル系単
量体、およびジアリルフタレート、トリアリルシアヌレ
ート等が挙げられる。
以上の組み合わせで用いても良く、好ましい重合性単量
体は、スチレン、(メタ)アクリル酸エステル、ジビニ
ルベンゼンである。ビニル基を2ヶ所以上有する重合単
量体を全重量単量体中の30重量%以上用いれば、生成
した粒子を有機物質に接触させてももはや添加物が移
行、溶出することはなく、かつ粒子が熱により変形する
こともないため、例えばLCD用液晶スペーサ粒子とし
て好適に用いることができる。
剤としては、芳香族アジド、トリクロロメチルトリアジ
ド等のアジド化合物、ハロゲン化銀、ビスイミダゾール
誘導体、シアニン色素、ケトクマリン色素等が挙げられ
る。また、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレ
ロニトリル等のアゾ系ラジカル重合開始剤を用いること
もできる。
に、油溶性染料、カーボンブラック、酸化鉄、酸化チタ
ン等の着色剤、フェライト、マグネタイト等の磁性体、
ニッケル粉、アルミ粉等の金属微粉末を添加しておくこ
とにより、導電性、機械的特性、着色性等の機能を付与
することができる。この添加量は、例えば放射線硬化性
物質100重量部に対し0.1〜50重量部である。
示せず)を配置することにより、これらの添加物が放射
線硬化性物質5の溶液中により均一に分散するようにす
ることができる。
の浮遊中に硬化させるための光の波長は、紫外〜480
nm、特に250〜410nmが好ましく、光源として
高圧あるいは低圧水銀灯を用いることができる。この硬
化に要するエネルギーは、数mJ/cm2 〜数J/cm
2 が好ましい。
加えた振動オリフィスを用いることにより、粒度分布を
狭く保ちながら粒径をコントロールして、粒径が1〜2
00μm程度の球状粒子を作製することができる。これ
は、粒径が200μmを超えると硬化反応が十分に進ま
ず、粒子同士が凝集することがあり、また1μm未満で
は、粒度分布が広くなってしまうからである。
〜500μm程度のものが好ましく、また振動数は、例
えば数百〜数百万Hzに調整する。なお、オリフィスを
振動させるための手段としては、例えば振動子や、電圧
を与えると振動するピエゾ素子等を使用することができ
る。振動の方向は、オリフィスに対して、縦方向でも横
方法でも構わない。
作製手段として、単分散エアロゾル発生器 MODEL
3450(米国TSI社製)15を使用し、このエア
ロゾル発生器15で発生した放射線硬化性物質の液滴5
aを前記図1に示す装置とほぼ同様な構成の反応槽7の
内部に導くようにした装置を示すものである。
液滴に適当な振動を与えれば、その液滴の形成は安定し
たものとなり、かつ均一な粒子を得ることができるとい
う原理を利用し、振動オリフィスによって円筒状の溶融
ジェットの噴出をコントロールすることでエアロゾル粒
子を発生させるようにしたものである。
るようになっており、オリフィスを通過する流量をQ、
振動の周波数をfとすると、液滴の体積はQ/fで表さ
れ、溶液の体積濃度をCとすれば、粒径は、 DP =(6CQ/πf)1/3 として計算できるようになっている。
て前記SCR300を用い、このSCR300・100
重量部に対し、黒色油溶性染料オイルブラックGを2重
量部、アセトンを10重量部加えるとともに、内径10
μmの振動オリフィス(ノズル)を用い、圧力2kg/
cm2 、振動数1MHzで液滴を発生させて硬化させた
ところ、平均粒径8μmの黒色粒子が得られ、粒径の標
準偏差は0.2μmであった。
て有用である。図3は、第2の実施例に使用する装置を
示すもので、この装置は、液滴作製手段としてオリフィ
スを使用し、液滴を水中に浮遊させた状態でこれを硬化
させることにより、粒径が10μm以上の比較的大きな
球状粒子を作製するようにしたものである。この装置を
使用した場合、粒径が数mmの粒子を作製することもで
きる。
ンジ20のピストン21を移動させるためのマイクロフ
ィーダ22とが備えられ、このマイクロフィーダ22の
作動に伴ってシリンジ20内の容積が減少するよう構成
されているとともに、シリンジ20の先端に細管23が
接続され、この細管23にオリフィス24が連結されて
いる。更に、水を流す水管25が水平に敷設され、前記
オリフィス24の先端が、この水管25のほぼ中心に達
するようになっている。
性物質5を充填した状態で、前記マイクロフィーダ22
を作動させてシリンジ20内の容積を減少させ、同時に
水管25内に水を流すことによって、前記放射線硬化性
物質5をオリフィス24の先端から流出させ液滴化した
超微粒粉体(液滴)5aして水管25内を流れる水中を
浮遊させるよう構成されている。
位置より下流側には、石英管26が嵌め込まれ、この石
英管26は反射板27によってその周囲を囲撓されてい
るとともに、この反射板27の外方に紫外線ランプ9を
備えた光源10が配置されている。この反射板27の前
記紫外線ランプ9に対応する位置には、窓27aが設け
られている。
ランプ9からの紫外光が、反射板27で幾重にも反射し
て、前記水管25内で水中を浮遊中の液滴5aの周囲を
くまなく照射し、この紫外線の照射に伴って前記液滴5
aが石英管26を通過し終わる間に硬化して、この結果
生成された球状粒子5bが順次水と共に送り出されるよ
うになっている。
粒子を作製するには、以下のようにして行う。シリンジ
20内に放射線硬化性物質5を充填しておくとともに、
水路25内に水を流しておく。この状態でマイクロフィ
ーダ22を一定の速度で作動させてシリンジ20内の容
積を徐々に減少させると同時に、紫外線ランプ9を点灯
する。すると、シリンジ20内の放射線硬化性物質5
は、細管23を通ってオリフィス24の先端から流出す
るのであるが、この時、液滴が徐々に成長して、所定の
大きさになった時にオリフィス24から離れて水管25
内を流れる水中を安定した球形状で浮遊する。そして、
この浮遊中に紫外線が照射されて硬化し、これによって
球状粒子5bが生成されて順次送り出されることにな
る。
の粒径は、放射線硬化性物質5の濃度、オリフィス24
の内径、マイクロフィーダ22による放射線硬化性物質
の押し出し量等を調整することによって、容易にコント
ロールすることができる。
SCR300を用い、SCR300・100重量部に対
し、長軸長さが10nmのマグネタイトを20重量部加
えるとともに、オリフィス24として、内径25μmの
ものを使用し、更にマイクロフィーダ22による放射線
硬化性物質5の押し出し量を毎分0.5gとした時、平
均粒径55μmで粒径の標準偏差が3μmの磁性粒子を
得ることができる。
を毎分5cmとし、内径1cmで長さ30cmの石英管
26を使用したところ、石英管26を通過する6秒間に
放射線硬化性物資5の硬化が完了した。
である。この実施例の場合、図4に示すように、ほぼ垂
直に上方に向けて延びる内管30と、この内管30の周
囲を囲撓する外管31とを備えた二重管ノズルを用い、
この内管30の内部を放射線硬化性物質が、外管31の
内部を水がそれぞれ流通し、内管30の先端で放射線硬
化性物質と水とが相互に混じわるように構成することも
できる。
出する放射線硬化性樹脂の液滴5aが外管31の内部を
流れる水と混じる時に、液滴5a同士が衝突しないよう
に調節する必要があり、放射線硬化性物質5の濃度、内
管30の内径及び放射線硬化性物質の吐出圧力、水の吐
出圧力等を調整することにより、粒径をコントロールす
ることができる。
の分散性を向上させるために、分散安定剤を水系媒体に
溶融して用いることができる。この分散安定剤として
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルポロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキ
サイドなどの高分子分散安定剤、アニオン性界面活性
剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤などが挙
げられる。
気中で部分的に硬化させ、水系媒体中で硬化反応を完了
させるようにすることもできる。また、揮散し易い有機
媒体あるいは水に対する溶解度の高い有機媒体、例えば
エーテル、アセトン、エタノール等の物質を放射線硬化
性物質に溶解させておき、この物質が蒸発または水に移
行することに伴って粒径を小さい方に調整することも可
能である。
放射線硬化性物質をオリフィスに振動手段を加えた振動
オリフィスを用いて、液滴に適当な振動を与えて、球形
状が最も安定した液滴のまま流体中を浮遊させ、この状
態で硬化させることによって、真球状の球状粒子を比較
的簡単なプロセスによって作製することができる。しか
も、液滴の粒径をより均一として、粒度分布を狭く抑え
るとともに、広い範囲に亘って粒径をコントロールする
ことが容易で、着色、磁性、導電性等の機能も容易に付
与することができるといった効果がある。
示す概要図。
示す概要図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 放射線硬化性物質をオリフィスに振動手
段を加えた振動オリフィスを用いて液滴化して流体中を
浮遊させ、この液滴化した浮遊中の放射線硬化性物質に
光を照射して、これを浮遊中に硬化させることを特徴と
する球状粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15341193A JP3344003B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 球形粒子の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15341193A JP3344003B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 球形粒子の製造方法 |
Publications (2)
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JPH0710912A JPH0710912A (ja) | 1995-01-13 |
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ID=15561908
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JP15341193A Expired - Lifetime JP3344003B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 球形粒子の製造方法 |
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