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JP3339910B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JP3339910B2
JP3339910B2 JP11217393A JP11217393A JP3339910B2 JP 3339910 B2 JP3339910 B2 JP 3339910B2 JP 11217393 A JP11217393 A JP 11217393A JP 11217393 A JP11217393 A JP 11217393A JP 3339910 B2 JP3339910 B2 JP 3339910B2
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JP
Japan
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group
component
sio
curable resin
silicone resin
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JP11217393A
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Inventor
好次 森田
淳二 中西
賢 田中
Original Assignee
東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社
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Publication date
Application filed by 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 filed Critical 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社
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Priority to US08/226,539 priority patent/US5952439A/en
Priority to EP94105802A priority patent/EP0620242B1/en
Priority to DE69412528T priority patent/DE69412528T2/de
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬化性樹脂組成物に関
し、詳しくは、硬化前には流動性が優れ、硬化後には可
撓性、耐湿性および耐熱衝撃性が優れた樹脂を形成する
硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化性樹脂組成物は、これを硬化して得
られる樹脂の誘電特性、体積抵抗率、絶縁破壊強度等の
電気特性および曲げ強度、圧縮強度、衝撃強度等の機械
的特性が優れているため、あらゆる産業で利用されてい
る。
【0003】しかし、このような硬化性樹脂組成物をコ
ーティング剤や接着剤あるいは電気・電子素子封止用樹
脂として使用した場合には、硬化後に得られる樹脂が剛
直で可撓性に乏しく、またその硬化収縮率が大きいた
め、被着体や電気・電子素子に大きな応力が加わり、該
樹脂の亀裂や破損、該樹脂により封止される電気・電子
素子の破壊、さらには該樹脂と被着体や電気・電子素子
との間に隙間が生じるという問題があった。
【0004】また硬化性樹脂組成物は、これを硬化して
得られる樹脂の熱膨張係数が電気・電子素子の熱膨張係
数に比較して大きいため、該樹脂により封止される電気
・電子素子が繰り返し熱衝撃を受けた場合には、該樹脂
の亀裂、該樹脂により封止される電気・電子素子の破
壊、さらには該樹脂と電気・電子素子との間に隙間が生
じることにより、電気・電子素子の信頼性が低下すると
いう問題があった。
【0005】このため、硬化後の樹脂の可撓性、耐湿性
および耐熱衝撃性を改良するため、従来、硬化性樹脂と
オルガノポリシロキサンからなる硬化性樹脂組成物が数
多く提案されている。このような硬化性樹脂組成物とし
て、例えば、エポキシ樹脂、エポキシ基とメトキシ基含
有オルガノポリシロキサン、硬化剤および無機質充填剤
からなる硬化性樹脂組成物(特開昭56−136816
号公報参照)、エポキシ樹脂とシラノール基を有するオ
ルガノポリシロキサンからなる混合物、エポキシ基含有
オルガノポリシロキサン、無機質充填剤および硬化触媒
からなる硬化性樹脂組成物(特開昭56−145942
号公報参照)が挙げられる。
【0006】しかし、特開昭56−136816号およ
び特開昭56−14592号に提案された硬化性樹脂組
成物において、エポキシ基含有オルガノポリシロキサン
は、エポキシ基含有アルコキシシランとその他のアルコ
キシシランとを共加水分解反応することにより得られた
ものであり、このようなエポキシ基含有オルガノポリシ
ロキサンを配合してなる硬化性樹脂組成物は、硬化して
得られた樹脂の可撓性、耐湿性および耐熱衝撃性が十分
でなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】本発明者らは、上記
問題点を解決するため鋭意努力した結果、本発明に到達
した。
【0008】すなわち、本発明の目的は、硬化前には流
動性が優れ、硬化後には可撓性、耐湿性および耐熱衝撃
性が優れた樹脂を形成する硬化性樹脂組成物を提供する
ことにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段およびその作用】本発明
は、 (A)硬化性樹脂 100重量部および (B)一般式: (R1SiO3/2a(R23SiO2/2b(SiO4/2c {式中、R1、R2およびR3は同種もしくは異種の一価
炭化水素基またはエポキシ含有有機基であり、但し、
(B)成分中のケイ素原子結合全有機基に対するエポキシ
含有有機基の含有量は0.1〜40モル%であり、aは
正数であり、bは0または正数であり、cは0または正
数であり、かつb/aは0〜10の数であり、c/(a
+b+c)は0〜0.3の数である。}で示され、かつ
−90℃〜150℃にガラス転移点を有するエポキシ基
含有シリ コーンレジン 0.1〜500重量部 からなる硬化性樹脂組成物に関する。
【0010】本発明の硬化性樹脂組成物について詳細に
説明する。
【0011】(A)成分の硬化性樹脂は、本発明の組成物
の主材であり、その種類は特に限定されない。(A)成分
の硬化性樹脂として具体的には、フェノール樹脂,ホル
ムアルデヒド樹脂,キシレン樹脂,キシレン−ホルムア
ルデヒド樹脂,ケトン−ホルムアルデヒド樹脂,フラン
樹脂,尿素樹脂,イミド樹脂,メラミン樹脂,アルキッ
ド樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,アニリン樹脂,スル
ホン−アミド樹脂,シリコーン樹脂,エポキシ樹脂、お
よびこれらの共重合体樹脂、さらにはこれら硬化性樹脂
の2種以上の混合物が例示され、好ましくは、エポキシ
樹脂,フェノール樹脂,イミド樹脂およびシリコーン樹
脂からなる群から選択される硬化性樹脂である。また、
(A)成分の硬化機構は特に限定されず、具体的には、熱
硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、湿気硬化性樹脂が例示
される。また、(A)成分の室温での状態は特に限定され
ず、室温で液状または固体状のいずれであってもよい。
【0012】本発明の硬化性樹脂組成物において、(A)
成分中には上記例示の硬化性樹脂以外の成分として、例
えば、硬化剤,硬化促進剤,充填剤,光増感剤,高級脂
肪酸の金属塩,エステル系ワックス,可塑剤を配合する
ことができる。(A)成分に配合することのできる硬化剤
として具体的には、カルボン酸やスルホン酸の有機酸お
よびその無水物,有機ヒドロキシ化合物,シラノール
基,アルコキシ基またはハロゲノ基等の基を有する有機
ケイ素化合物,一級または二級のアミノ化合物が例示さ
れ、これらの硬化剤の二種以上の混合物を使用すること
ができる。また、(A)成分に配合することのできる硬化
促進剤として具体的には、三級アミン化合物,アルミニ
ウムやジルコニウム等の有機金属化合物,ホスフィン等
の有機リン化合物,異環型アミン化合物,ホウ素錯化合
物,有機アンモニウム塩,有機スルホニウム塩,有機過
酸化物が例示される。また、(A)成分に配合することの
できる充填剤として具体的には、ガラス繊維,石綿,ア
ルミナ繊維,アルミナとシリカを成分とするセラミック
繊維,ボロン繊維,ジルコニア繊維,炭化ケイ素繊維,
金属繊維,ポリエステル繊維,アラミド繊維,ナイロン
繊維,フェノール繊維,天然の動植物繊維等の繊維状充
填剤;溶融シリカ,沈澱シリカ,ヒュームドシリカ,焼
成シリカ,酸化亜鉛,焼成クレイ,カーボンブラック,
ガラスビーズ,アルミナ,タルク,炭酸カルシウム,ク
レイ,水酸化アルミニウム,硫酸バリウム,二酸化チタ
ン,窒化アルミニウム,炭化ケイ素,酸化マグネシウ
ム,酸化ベリリウム,カオリン,雲母,ジルコニア等の
粉粒体状充填剤、および上記2種以上の混合物が例示さ
れる。
【0013】本発明の硬化性樹脂組成物において、(B)
成分のエポキシ基含有シリコーンレジンは、これを(A)
成分に配合することにより、得られた硬化性樹脂組成物
の流動性を向上し、またこれを硬化して得られる樹脂の
可撓性、耐湿性および耐熱衝撃性を向上させるための成
分である。このような(B)成分は、一般式: (R1SiO3/2a(R23SiO2/2b(SiO4/2c で示される。上式中、R1、R2およびR3は同種もしく
は異種の一価炭化水素基またはエポキシ含有有機基であ
り、一価炭化水素基として具体的には、メチル基,エチ
ル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル
基,ヘプチル基等のアルキル基;ビニル基,アリル基,
ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセニル基等のアルケニ
ル基;フェニル基,トリル基,キシリル基,ナフチル基
等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基等のアラル
キル基;クロロメチル基,3−クロロプロピル基,3,
3,3−トリフロロプロピル基,ノナフルオロブチルエ
チル基等の置換アルキル基が例示され、エポキシ含有有
機基として具体的には、2,3−エポキシプロピル基,
3,4−エポキシブチル基,4,5−エポキシペンチル
基,2−グリシドキシエチル基,3−グリシドキシプロ
ピル基,4−グリシドキシブチル基,2−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチル基,3−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)プロピル基が例示される。ここ
で、(B)成分中のケイ素原子結合全有機基に対するエポ
キシ含有有機基の含有量は0.1〜40モル%の範囲内
であることが必要である。これは、(B)成分中のケイ素
原子結合全有機基に対するエポキシ含有有機基の含有量
が0.1モル%未満であると、得られた硬化樹脂の可撓
性、耐湿性および耐熱衝撃性が低下し、また40モル%
をこえると、得られた硬化樹脂の機械的特性が著しく低
下するからである。また、(A)成分と(B)成分との親和性
が著しく高いことから、(B)成分中、R1の30モル%以
上はフェニル基であることが好ましい。
【0014】また、上式中、aは三官能性シロキサン単
位(T単位)の含有量を示す正数であり、bは二官能性
シロキサン単位(D単位)の含有量を示す0または正数
であり、cは四官能性シロキサン単位(Q単位)の含有
量を示す0または正数である。ここで、b/aは0〜1
0の範囲内の数であり、これは、b/aが10をこえる
ような(B)成分は、そのガラス転移点が著しく低下し、
また(A)成分との親和性が低くなるからである。また、
c/(a+b+c)は0〜0.3の範囲内の数であり、
これは、c/(a+b+c)が0.3をこえるような
(B)成分は(A)成分との分散性が低下するからである。
【0015】また、(B)成分の数平均分子量および分子
構造は特に限定されないが、その数平均分子量は300
〜50,000の範囲内であることが好ましく、さらに
好ましくは500〜10,000の範囲内である。この
ような(B)成分のガラス転移点は−90℃〜150℃の
範囲内であることが必要である。これは、ガラス転移点
が150℃をこえる(B)成分を(A)成分に均一に配合する
ことが困難であるからであり、またガラス転移点が−9
0℃未満の(B)成分を(A)成分に配合してなる硬化性樹脂
組成物は、これを硬化して得られた樹脂の機械的特性が
低下するからである。
【0016】このような(B)成分は、(I)下記(i)成分〜
(iv)成分からなる群より選択されるオルガノポリシロキ
サンの1種もしくは2種以上の混合物[但し、(ii)成分
のみを除く。]と (i)一般式: R4SiO3/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
サン、 (ii)一般式: R56SiO2/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
サン、 (iii)一般式: R4SiO3/2 で示されるシロキサン単位と一般式: R56SiO2/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
サン、および (iv)一般式: R4SiO3/2 で示されるシロキサン単位と一般式: R56SiO2/2 で示されるシロキサン単位と一般式: SiO4/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
サン (式中、R4、R5およびR6は同種もしくは異種の一価
炭化水素基である。) (II)一般式: R78 dSi(OR9(3-d) (式中、R7はエポキシ基含有有機基であり、R8は一価
炭化水素基であり、R9はアルキル基であり、dは0ま
たは1である。)で示されるエポキシ基含有アルコキシ
シランもしくはその部分加水分解物[(II)成分の配合量
は、(II)成分中のエポキシ基含有有機基が、(I)成分と
(II)成分のケイ素原子結合全有機基に対して0.1〜4
0モル%となる量である。]を、水および塩基性触媒の
存在下で反応させてシリコーンレジンを合成し、次い
で、有機溶剤により該シリコーンレジンの濃度を調節し
た後、該塩基性触媒により該シリコーンレジンを平衡化
反応させることにより調製されるエポキシ基含有シリコ
ーンレジンであることが好ましい。上記(B)成分のエポ
キシ基含有シリコーンレジンは、一般に、エポキシ基含
有アルコキシシランとオルガノアルコキシシランの共加
水分解物を縮合反応することにより合成することができ
るが、このような製造方法で調製されたエポキシ基含有
シリコーンレジンは、−90℃〜150℃の範囲に明確
なガラス転移点を示さず、また本発明の硬化性樹脂組成
物に好適なエポキシ基含有シリコーンレジンを調製する
ことができないからである。
【0017】上記(B)成分の製造方法において、(I)成分
は主原料であり、下記(i)〜(iv)からなる群より選択さ
れるオルガノポリシロキサンの1種もしくは2種以上の
混合物であり、但し、(ii)成分のみを除くオルガノポリ
シロキサンもしくはオルガノポリシロキサン混合物であ
る。このような(I)成分としては、(i)成分のみ、(iii)
成分のみ、(iv)成分のみ、(i)成分と(ii)成分からなる
混合物、(i)成分と(iii)成分からなる混合物、(i)成分
と(iv)成分からなる混合物、(i)成分と(ii)成分と(iii)
成分からなる混合物、(i)成分と(ii)成分と(iv)成分か
らなる混合物、(i)成分と(ii)成分と(iii)成分と(iv)成
分からなる混合物が例示される。また、(B)成分の製造
方法において、得られた(B)成分と(A)成分との相溶性が
特に優れることから、分子中、R4の30モル%以上が
フェニル基であることが好ましい。
【0018】(I)成分の内、(i)成分のオルガノポリシロ
キサンは、一般式: R4SiO3/2 で示されるシロキサン単位(以下、T単位)からなるオ
ルガノポリシロキサンである。上式中、R4は一価炭化
水素基であり、このような一価炭化水素基として具体的
には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペ
ンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基等のアルキル基;ビ
ニル基,アリル基,ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセ
ニル基等のアルケニル基;フェニル基,トリル基,キシ
リル基,ナフチル基等のアリール基;ベンジル基,フェ
ネチル基等のアラルキル基;クロロメチル基,3−クロ
ロプロピル基,3,3,3−トリフロロプロピル基,ノ
ナフルオロブチルエチル基等の置換アルキル基が例示さ
れる。このような(i)成分のオルガノポリシロキサン
は、一般に、オルガノポリシルセスキオキサンと呼ばれ
るものであり、ラダー状オルガノポリシルセスキオキサ
ン、ケージ状オルガノポリシルセスキオキサンが例示さ
れる。
【0019】(I)成分の内、(ii)成分のオルガノポリシ
ロキサンは、一般式: R56SiO2/2 で示されるシロキサン単位(以下、D単位)からなるオ
ルガノポリシロキサンである。上式中、R5およびR6
同種もしくは異種の一価炭化水素基であり、R5および
6の一価炭化水素基として具体的には前記R4と同様の
基が例示される。このような(ii)成分のオルガノポリシ
ロキサンは、一般に、ジオルガノポリシロキサンと呼ば
れるものであり、その分子鎖末端の基は特に限定され
ず、例えば、水酸基,アルコキシ基,トリオルガノシロ
キシ基が挙げられる。
【0020】(I)成分の内、(iii)成分のオルガノポリシ
ロキサンは、一般式: R4SiO3/2 で示されるT単位と一般式: R56SiO2/2 で示されるD単位からなるオルガノポリシロキサンであ
る。上式中、R4、R5およびR6は同種もしくは異種の
一価炭化水素基であり、前記と同様の基が例示される。
このような(iii)成分のオルガノポリシロキサンは、一
般に、DT型シリコーンレジンと呼ばれるものである。
【0021】(I)成分の内、(iv)成分のオルガノポリシ
ロキサンは、一般式: R4SiO3/2 で示されるT単位と一般式: R56SiO2/2 で示されるD単位と一般式: SiO4/2 で示されるシロキサン単位(以下、Q単位)からなるオ
ルガノポリシロキサンである。上式中、R4、R5および
6は同種もしくは異種の一価炭化水素基であり、前記
同様の基が例示される。このような(iv)成分のオルガノ
ポリシロキサンは、一般に、DTQ型シリコーンレジン
と呼ばれるものである。
【0022】上記(B)成分の製造方法において、(II)成
分は、(B)成分のエポキシ基含有シリコーンレジンにエ
ポキシ基含有有機基を導入するための成分であり、一般
式: R78 dSi(OR9(3-d) で示されるエポキシ基含有アルコキシシランもしくはそ
の部分加水分解物である。上式中、R7はエポキシ基含
有有機基であり、エポキシ基含有有機基として具体的に
は、2,3−エポキシプロピル基,3,4−エポキシブ
チル基,4,5−エポキシペンチル基,2−グリシドキ
シエチル基,3−グリシドキシプロピル基,4−グリシ
ドキシブチル基,2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチル基,3−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)プロピル基が例示される。また、上式中、R8は一
価炭化水素基であり、R8の一価炭化水素基として具体
的には、前記R4と同様の一価炭化水素基が例示され
る。また、上式中、R9はアルキル基であり、R9のアル
キル基として具体的には、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基
が例示される。また、上式中、dは0または1であり、
dが0のとき、(II)成分はエポキシ基含有トリアルコキ
シシランもしくはその部分加水分解物であり、dが1の
とき、(II)成分はエポキシ基含有オルガノジアルコキシ
シランもしくはその部分加水分解物である。
【0023】(II)成分のエポキシ基含有オルガノジアル
コキシシランとして具体的には、3−グリシドキシプロ
ピル(メチル)ジメトキシシラン,3−グリシドキシプ
ロピル(メチル)ジエトキシシラン,3−グリシドキシ
プロピル(メチル)ジブトキシシラン,2−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチル(メチル)ジメトキシ
シラン,2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ル(フェニル)ジエトキシシラン,2,3−エポキシプ
ロピル(メチル)ジメトキシシラン,2,3−エポキシ
プロピル(フェニル)ジメトキシシランが例示され、(I
I)成分のエポキシ基含有トリアルコキシシランとして具
体的には、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン,3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン,3
−グリシドキシプロピルトリブトキシシラン,2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン,2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン,2,3−エポキシプロピルト
リメトキシシラン,2,3−エポキシプロピルトリエト
キシシランが例示される。
【0024】上記(B)成分の製造方法では、上記(I)成分
と上記(II)成分を水および塩基性触媒の存在下で反応さ
せてシリコーンレジンを合成する。この製造方法におい
て、(II)成分と共に必要に応じてその他のアルコキシシ
ランもしくはその加水分解物を配合することができる。
(II)成分以外のアルコキシシランとして具体的には、メ
チルトリメトキシシラン,メチルトリエトキシシラン,
エチルトリメトキシシラン,エチルトリエトキシシラ
ン,ビニルトリメトキシシラン,フェニルトリメトキシ
シラン,3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシ
シラン,ジメチルジメトキシシラン,メチルフェニルジ
メトキシシラン,メチルビニルジメトキシシラン,ジフ
ェニルジメトキシシラン,ジメチルジエトキシシラン,
メチルフェニルジエトキシシラン,テトラメトキシシラ
ン,テトラエトキシシラン,テトラプロポキシシラン,
ジメトキシジエトキシシランが例示される。
【0025】上記(B)成分の製造方法において、(II)成
分の配合量は、(II)成分中のエポキシ基含有有機基が、
(I)成分と(II)成分のケイ素原子結合全有機基に対して
0.1〜40モル%となるような量であることが必要で
ある。これは、(II)成分中のエポキシ基含有有機基が、
(I)成分と(II)成分のケイ素原子結合全有機基に対して
0.1モル%未満となるような量で(II)成分を配合した
場合には、得られたエポキシ基含有シリコーンレジン中
のケイ素原子結合全有機基に対するエポキシ基含有有機
基の含有量が0.1モル%未満となるため、このエポキ
シ基含有シリコーンレジンと硬化性樹脂との反応性が著
しく低下して、硬化性樹脂の物理特性改質効果が十分で
なくなるからであり、また(II)成分中のエポキシ基含有
有機基が、(I)成分と(II)成分のケイ素原子結合全有機
基に対して40モル%をこえるような量で(II)成分を配
合した場合には、得られたエポキシ基含有シリコーンレ
ジン中のケイ素原子結合全有機基に対するエポキシ基含
有有機基の含有量が40モル%をこえるため、このエポ
キシ基含有シリコーンレジンと硬化性樹脂とを反応させ
た場合、(II)成分中に反応に関与しない未反応のエポキ
シ基含有有機基が多くなり、得られた硬化樹脂の耐熱性
が低下するからである。
【0026】上記(B)成分の製造方法において、水の配
合量は、(I)成分中のケイ素原子結合アルコキシ基を加
水分解するに十分な量であれば特に限定されない。ま
た、塩基性触媒は、(I)成分と(II)成分の反応を行うた
めの触媒であり、このような塩基性触媒として具体的に
は、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化セシウ
ム等のアルカリ金属の水酸化物;ナトリウム−t−ブト
キシド,カリウム−t−ブトキシド,セシウム−t−ブ
トキシド等のアルカリ金属のアルコキシド;ナトリウム
シラノレート化合物,カリウムシラノレート化合物,セ
シウムシラノレート化合物等のアルカリ金属のシラノー
ル化合物が例示され、特に好ましくはカリウム系触媒お
よびセシウム系触媒である。
【0027】上記(B)成分の製造方法において、塩基性
触媒は、固形物をそのまま加えても良く、また少量の水
や原料ポリシロキサンに溶解してから加えてもよい。こ
のような塩基性触媒の添加量は特に限定されないが、
(I)成分と(II)成分の合計量に対して、10ppm〜100
00ppmの範囲内であることが好ましく、さらに100p
pm〜5000ppmの範囲内にあることがより好ましい。
【0028】上記反応において、得られるシリコーンレ
ジンが反応系から析出することを防止するために有機溶
剤を使用することが好ましい。使用することのできる有
機溶剤としては、得られるシリコーンレジンの種類およ
び特性により適宜選択すべきであるが、このような有機
溶剤として具体的には、トルエン,キシレンなどの芳香
族系有機溶剤;アセトン,メチルイソブチルケトン等の
ケトン系有機溶媒;ヘキサン,ヘプタン,オクタン等の
脂肪族系有機溶剤が例示され、好ましくは芳香族系有機
溶剤である。また、この有機溶剤を配合すると、得られ
たシリコーンレジンから過剰の水およびシリコーンレジ
ンの縮合反応による遊離水を共沸により除くことができ
るので好ましい。
【0029】上記反応において、その条件は特に限定さ
れないが、加水分解反応、縮合反応等の反応が円滑に進
行することから、反応温度は80℃〜200℃の範囲内
であることが好ましく、特に100℃〜150℃の範囲
内であることが好ましい。また、有機溶剤を使用する場
合には、有機溶剤の沸点が80〜200℃の範囲にある
ものを選択することにより、還流温度で容易に加水分解
縮合反応を行うことができる。
【0030】次いで、上記(B)成分の製造方法では、上
記反応により得られたシリコーンレジンを、有機溶剤に
より該シリコーンレジンの濃度を調節した後、塩基性触
媒により該シリコーンレジンを平衡化反応させる。この
平衡化反応において、使用する有機溶剤は上記反応にお
いて使用したものを引続き使用してもよくまた新たに配
合してもよい。新たに有機溶剤を配合する場合には、配
合できる有機溶剤としては上記で例示した有機溶剤が挙
げられる。また、この平衡化反応において、使用する塩
基性触媒は上記反応において使用したものを引続き使用
してもよくまた新たに配合してもよい。新たに塩基性触
媒を配合する場合には、配合できる塩基性触媒としては
上記で例示した塩基性触媒が挙げられる。
【0031】上記平衡反応において、有機溶剤によりシ
リコーンレジンの濃度を調節するが、その濃度は、特に
限定されず、上記(B)成分の製造方法において、所望の
分子量、軟化点および−90℃〜150℃にガラス転移
点を有するエポキシ基含有シリコーンレジンを製造する
ため適宜選択する必要がある。また、この平衡反応にお
いて、有機溶剤は平衡化反応により得られるエポキシ基
含有シリコーンレジンの析出を防止し、かつ反応系の粘
度を低く抑えるという好ましい効果を有する。
【0032】上記平衡化反応において、その条件は特に
限定されない。平衡化反応により、シロキサン結合の切
断および再結合がランダムに起こり、その結果、得られ
たエポキシ基含有シリコーンレジンは平衡状態となる。
上記(B)成分の製造方法において反応温度は、反応温度
が低いと平衡化反応が十分に進行せず、また反応温度が
高すぎるとケイ素原子結合有機基が熱分解することか
ら、80℃〜200℃の範囲内であることが好ましく、
特に100℃〜150℃の範囲内であることが好まし
い。また、80〜200℃の範囲に沸点を有する有機溶
剤を選択することにより、還流温度で容易に平衡化反応
を行うことができる。
【0033】平衡化反応の進行は、反応液を少量抜き取
り、これを中和することにより得られるエポキシ基含有
シリコーンレジンの特性を測定することによって追跡す
ることが最も好ましい。測定する特性としては、分子量
が最も好ましく、常温で液状のエポキシ基含有シリコー
ンレジンである場合には、その粘度を測定することが好
ましく、常温で固体状のエポキシ基含有シリコーンレジ
ンである場合には、そのガラス転移点や軟化点を測定す
ることが好ましい。このようなエポキシ基含有シリコー
ンレジンの特性値により平衡化反応の終点を決定するこ
とができる。
【0034】上記(B)成分の製造方法では、上記平衡化
反応の終点において反応を直ちに止めてもよく、またエ
ポキシ基含有シリコーンレジンの分子量を微調整するた
め、有機溶剤を増減することにより、さらにシリコーン
レジンの濃度を微調節して平衡化反応を行うことができ
る。これは有機溶剤を加えてシリコーンレジンの濃度を
低くすると、得られるエポキシ基含有シリコーンレジン
の分子量は低下してやがて平衡状態となり、一方有機溶
剤を除去してシリコーンレジンの濃度を高くすると、得
られるエポキシ基含有シリコーンレジンの分子量は増大
してやがて平衡状態となる。この操作は、上記平衡化反
応の終点以降の仕上げ段階として行なうことが好まし
い。この操作によって、エポキシ基含有シリコーンレジ
ンを反応容器から取り出す前に、目的とする分子量、軟
化点および−90℃〜150℃のガラス転移点を調整す
ることができるので、任意の分子量、軟化点および−9
0℃〜150℃のガラス転移点を有するエポキシ基含有
シリコーンレジンを再現性良く製造することができる。
【0035】上記平衡化反応の終点において、塩基性触
媒を中和する方法は特に限定されないが、炭酸ガス,カ
ルボン酸等の弱酸を添加により中和することが好まし
い。中和により生成した塩は、濾過または水洗すること
により簡単に除去することができる。
【0036】本発明の硬化性樹脂組成物において、(B)
成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して0.1
〜500重量部の範囲内であり、好ましくは0.5〜1
00重量部の範囲内である。これは(B)成分の配合量
が、(A)成分100重量部に対して0.1重量部未満で
あると、優れた可撓性、耐湿性および耐熱衝撃性を有す
る硬化樹脂を得ることができなくなるためであり、また
500重量部をこえると、硬化樹脂の機械的強度が著し
く低下するからである。
【0037】本発明の硬化性樹脂組成物は、上記(A)成
分と上記(B)成分を均一に混合することにより得られ
る。(A)成分と(B)成分を均一に混合する方法は特に限定
されず、その混合方法として具体的には、(A)成分と(B)
成分と充填剤その他の成分を直接混合する方法、(A)成
分と(B)成分を混合し、これに充填剤その他の成分を混
合する方法、(A)成分の充填剤その他の成分を混合し、
これに(B)成分を混合する方法、(B)成分に充填剤その他
の成分を混合し、これに(A)成分を混合する方法が例示
される。(A)成分と(B)成分を混合する装置は特に限定さ
れず、(A)成分および(B)成分が液状、固体状、粉状等の
種々の形態である場合に、これらに最適の装置を適宜選
択して使用することが好ましく、このような装置として
具体的には、一軸または二軸の連続混合機,二本ロー
ル,ロスミキサー,ニーダミキサーが例示される。
【0038】本発明の硬化性樹脂組成物は、優れた流動
性を有するので、トランスファーモールド,インジェク
ションモールド,ポッティング,キャスティング,粉体
塗装,浸漬塗布,滴下等の方法により使用することがで
きる。また、本発明の硬化性樹脂組成物は、硬化して優
れた可撓性、耐湿性および耐熱衝撃性を有する樹脂を形
成することができるので、これを電気・電子素子用封止
樹脂組成物,塗料,コーティング剤,接着剤等に使用す
ることができる。
【0039】
【実施例】本発明の硬化性樹脂組成物を実施例により詳
細に説明する。なお、実施例中、Mnは数平均分子量を
示し、Mwは重量平均分子量を示し、また式中、Phはフ
ェニル基を示し、Epは3−グリシドキシプロピル基を示
す。さらに、実施例中の粘度の値は、25℃において測
定した値であり、硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸
特性は下記の方法により測定した。
【0040】○スパイラルフロー:EMMI規格に準じ
た方法により測定した。 ○成形収縮率 :JIS−K−6911に準じた方
法により測定した。 ○熱膨張率 :5mm×5mm×16mmに成形した硬
化樹脂を熱膨張計(真空理工社製DL−7000)を使
用して測定した。熱膨張率の値は、室温からガラス転移
点までの値である。 ○ガラス転移点(Tg):熱膨張率測定により測定した。 ○曲げ弾性率 :JIS−K−6911に準じた方
法により測定した。 ○吸水率 :2インチ×0.5インチ×0.2
5インチに成形した硬化樹脂を温度121℃、湿度10
0%にして、20時間加湿した直後の硬化樹脂の重量増
加を測定することにより測定した。 ○バリ :深さ20μmの溝を使用して、バ
リ長さを測定した。
【0041】○耐熱衝撃性 :チップサイズ36mm
2、パッケージ厚さ2.0mmの樹脂封止半導体素子20
個を成形し、これを−196℃←→+150℃で1分間
のサイクルでヒートサイクル試験を行い、150サイク
ル後に封止樹脂表面を実体顕微鏡で観察して、表面にク
ラックの入った成形品の個数が5個以下である場合を
○、6〜10個の範囲内である場合を△、11個以上で
ある場合を×とした。
【0042】○半田耐熱性 :チップサイズ36mm
2、パッケージ厚さ2.0mmの樹脂封止半導体素子20
個を成形し、これを85℃、85%RH条件で72時間
放置後、直ちに240℃の半田浴に1時間浸漬し、封止
樹脂表面を実体顕微鏡で観察した。表面にクラックの入
った成形品の個数が5個以下である場合を○、6〜10
個の範囲内である場合を△、11個以上である場合を×
とした。
【0043】
【参考例1】反応容器に水250gとトルエン400g
を投入した。この系の液温を10℃に調節しながら、こ
の系にフェニルトリクロロシラン300gとトルエン2
00gの混合液を滴下した。滴下終了後6時間加熱還流
し、その後、トルエン溶液を分離した。このトルエン溶
液を300gの水で、洗液が中性になるまで繰り返し洗
浄した。その後、このトルエン溶液を減圧下で加熱して
トルエンを留去することにより白色固体177.7gを
調製した(以下、これを試料Aとする。)。
【0044】
【参考例2】反応容器に水100gとトルエン400g
とイソプロパノール140gを投入した。この系の液温
を10℃に調節しながら、この系にフェニルトリクロロ
シラン336.7gとジメチルジクロロシラン126g
とトルエン126gの混合液を滴下した。滴下終了後1
時間加熱還流し、その後、トルエン溶液を分離した。こ
のトルエン溶液を300gの水で、洗液が中性になるま
で繰り返し洗浄することにより固形分50重量%のオル
ガノポリシロキサンのトルエン溶液452gを調節した
(以下、これを試料Bとする。)。
【0045】
【参考例3】反応容器に水100gとトルエン400g
とイソプロパノール140gを投入した。この系の液温
を10℃に調節しながら、この系にフェニルトリクロロ
シラン317.3gとジメチルジクロロシラン38.7
gとテトラクロロシラン34.0gとトルエン126g
の混合液を滴下した。滴下終了後1時間加熱還流し、そ
の後、トルエン溶液を分離した。このトルエン溶液を3
00gの水で、洗液が中性になるまで繰り返し洗浄する
ことにより固形分50重量%のオルガノポリシロキサン
のトルエン溶液438gを調製した(以下、このトルエ
ン溶液を試料Cとする。)。
【0046】
【参考例4】反応容器に試料A51.6gと3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン23.6gとトルエ
ン159.4gと水酸化セシウム0.08gを投入し
た。この系の水5.0gを加え、次いでこの系を加熱し
ながら生成したメタノールと水を留去した。水の留出が
なくなってから、この系を冷却し、この系にさらに水
5.0gを加えた。次いでこの系を加熱しながら生成し
たメタノールと水を留去した。この操作を繰り返し行
い、留去した水をエーテルで抽出し、これをガスクロマ
トグラフにより、メタノールの生成がないことを確認し
て加熱を終了した。次いで、固形分の濃度を30重量%
に調節し、再び加熱還流した。1時間毎にサンプリング
して、サンプルを中和処理後、これをゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフ(以下、これをGPCとする。)に
より分子量を測定し、分子量分布が一定になったことを
確認してからこの系を冷却した。冷却後、この系に酢酸
0.05gを投入して中和処理した。次いで、生成塩を
濾過し、濾液を減圧下で加熱することにより無色透明固
体64.7gを得た。この無色透明固体は、Mn=23
00、Mw=3820、ガラス転移点=106℃、軟化
点=142℃、エポキシ当量=680であり、29Si−
核磁気共鳴スペクトル分析(以下、これをNMRとす
る。)により、下記の構造式で示される3−グリシドキ
シプロピル基含有シリコーンレジンであることが確認さ
れた。
【0047】(PhSiO3/2)0.8(EpSiO3/2)0.2
【0048】
【参考例5】反応容器に試料B116.9gとオクタメ
チルテトラシクロシロキサン3.7gと3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン12.1gとトルエン1
2.1gと水酸化セシウム0.08gを投入した。この
系の水5.0gを加え、次いでこの系を加熱しながら生
成したメタノールと水を留去した。水の留出がなくなっ
てから、この系を冷却し、この系にさらに水5.0gを
加えた。次いでこの系を加熱しながら生成したメタノー
ルと水を留去した。この操作を繰り返し行い、留去した
水をエーテルで抽出し、これをガスクロマトグラフによ
り、メタノールの生成がないことを確認して加熱を終了
した。次いで、固形分の濃度を50重量%に調節し、再
び加熱還流した。1時間毎にサンプリングして、サンプ
ルを中和処理後、これをGPCにより分子量を測定し、
分子量分布が一定になったことを確認してからこの系を
冷却した。冷却後、この系に酢酸0.05gを投入し
て、中和処理した。次いで、生成塩を濾過し、濾液を減
圧下で加熱することにより、無色透明固体67.4gを
得た。この無色透明固体は、Mn=2320、Mw=3
950、ガラス転移点=42℃、軟化点=65℃、エポ
キシ当量=1470であり、29Si−NMRにより下記
の構造式で示される3グリシドキシプロピル基含有シリ
コーンレジンであることが確認された。
【0049】 (PhSiO3/2)0.66[(CH3)2SiO2/2]0.26(EpSiO3/2)0.08
【0050】
【参考例6】反応容器に試料A12.9gとオクタメチ
ルテトラシクロシロキサン25.9gと3−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン11.8gとトルエン4
7.2gと水酸化セシウム0.05gを投入した。この
系の水5.0gを加え、次いでこの系を加熱しながら生
成したメタノールと水を留去した。水の留出がなくなっ
てからこの系を冷却し、この系にさらに水5.0gを加
えた。次いでこの系を加熱しながら生成したメタノール
と水を留去した。この操作を繰り返し行い、留去した水
をエーテルで抽出し、これをガスクロマトグラフによ
り、メタノールの生成がないことを確認して加熱を終了
した。次いで、固形分の濃度を50重量%に調節し、再
び加熱還流した。1時間毎にサンプリングして、サンプ
ルを中和処理後、これをGPCにより分子量を測定し、
分子量分布が一定になったことを確認してからこの系を
冷却した。冷却後、この系に酢酸0.03gを投入し
て、中和処理した。次いで、生成塩を濾過し、濾液を減
圧下で加熱することにより、無色透明液体44.8gを
得た。この無色透明液体は、Mn=2240、Mw=4
870、ガラス転移点=−68℃、粘度=1500セン
チポイズ、エポキシ当量=952であり、29Si−NM
Rにより下記の構造式で示される3−グリシドキシプロ
ピル基含有シリコーンレジンであることが確認された。
【0051】 (PhSiO3/2)0.2[(CH3)2SiO2/2]0.7(EpSiO3/2)0.1
【0052】
【参考例7】反応容器に試料B113.9gと3−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン11.8gとトル
エン8.4gと水酸化セシウム0.08gを投入した。
この系の水5.0gを加え、次いでこの系を加熱しなが
ら生成したメタノールと水を留去した。水の留出がなく
なってから、この系を冷却し、この系にさらに水5.0
gを加えた。次いでこの系を加熱しながら生成したメタ
ノールと水を留去した。この操作を繰り返し行い、留去
した水をエーテルで抽出し、これをガスクロマトグラフ
により、メタノールの生成がないことを確認して加熱を
終了した。次いで、固形分の濃度を50重量%に調節
し、再び加熱還流した。1時間毎にサンプリングして、
サンプルを中和処理後、これをGPCにより分子量を測
定し、分子量分布が一定になったことを確認してからこ
の系を冷却した。冷却後、この系に酢酸0.05gを投
入して中和処理した。次いで、生成塩を濾過し、濾液を
減圧下で加熱することにより無色透明固体63.3gを
得た。この無色透明固体は、Mn=3870、Mw=7
280、ガラス転移点=124℃、軟化点=158℃、
エポキシ当量=1340であり、29Si−NMRにより
下記の構造式で示される3−グリシドキシプロピル基含
有シリコーンレジンであることが確認された。
【0053】 (PhSiO3/2)0.68[(CH3)2SiO2/2]0.14(EpSiO3/2)0.09
【0054】
【参考例8】反応容器に試料A48.4gとオクタメチ
ルテトラシクロシロキサン8.9gと3−グリシドキシ
プロピルメチルジメトキシシラン1.1gとトルエン5
8.2gと水酸化セシウム0.07gを投入した。この
系の水5.0gを加え、次いでこの系を加熱しながら生
成したメタノールと水を留去した。水の留出がなくなっ
てから、この系を冷却し、この系にさらに水5.0gを
加えた。次いで、この系を加熱しながら生成したメタノ
ールと水を留去した。この操作を繰り返し行い、留去し
た水をエーテルで抽出し、これをガスクロマトグラフに
より、メタノールの生成がないことを確認して加熱を終
了した。次いで、固形分の濃度を50重量%に調節し、
再び加熱還流した。1時間毎にサンプリングして、サン
プルを中和処理後、これをGPCにより分子量を測定
し、分子量分布が一定になったことを確認してからこの
系を冷却した。冷却後、この系に酢酸0.04gを投入
して、中和処理した。次いで、生成塩を濾過し、濾液を
減圧下で加熱することにより無色透明固体54.7gを
得た。この無色透明固体は、Mn=2740、Mw=4
520、ガラス転移点=52℃、軟化点=80℃、エポ
キシ当量=11900であり、29Si−NMRにより下
記の構造式で示される3−グリシドキシプロピル基含有
シリコーンレジンであることが確認された。
【0055】 (PhSiO3/2)0.75[(CH3)2SiO2/2]0.24 [Ep(CH 3 )SiO 2/2 ]
0.01
【0056】
【参考例9】特開昭56−136816号公報の参考例
2に記載されたシリコーンレジンの製造方法に従って、
エポキシ基含有シリコーンレジンを調製した。反応容器
にジメチルジメトキシシラン240.4gと3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン236.3gを投入
した。この系の温度を60℃に加熱し、攪拌下、水36
gを徐々に滴下した。滴下終了後、4時間加熱攪拌し、
次いでこれを10mmHgの減圧下、60℃で生成したメタ
ノールおよび残存する水を除き、薄茶色透明液体26
1.9gを得た。この液体は室温に放置しておくと、テ
トラメチルジシロキサンジオールの結晶が析出した。こ
の液体は、赤外線分光分析により多量のメトキシ基を有
する3−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジン
であることが確認された。このシリコーンレジンのガラ
ス転移点を測定したが明確なガラス転移点を示さなかっ
た。
【0057】
【参考例10】反応容器に100gの水と400gのト
ルエンと140gのイソプロピルアルコールと0.07
gの水酸化カリウムを投入し、この系を10℃に冷却
し、35.0gのフェニルトリメトキシシランと8.1
gのオクタメチルテトラシクロシロキサンと10.0g
の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの混合
液を滴下した。滴下終了後、これを1時間加熱還流し、
次いで冷却した。冷却後、トルエン層を取り出し、これ
をこの系の温度を60℃に加熱し、攪拌下、水36gを
徐々に滴下した。滴下終了後、4時間加熱攪拌し、これ
を冷却後、この系に0.04gの酢酸を投入し、生成し
た酢酸カリウムを濾過した。濾液を減圧下で加熱するこ
とにより、38.0gの無色固体状の3−グリシドキシ
プロピル基含有シリコーンレジンを得た。このシリコー
ンレジンは赤外線分光分析の結果、シラノール基を有す
ることが確認された。また、このシリコーンレジンは明
確なガラス転移点を示さなかった。
【0058】
【実施例1】フェノールノボラック樹脂(軟化点80
℃、水酸基当量100)100重量部、参考例4で調製
した3−3−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレ
ジン28.6重量部、溶融石英粉末185.7重量部、
ヘキサメチレンテトラミン11.4重量部、3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン1.0重量部および
カルナバウワックス2.9重量部を均一に混合し、これ
を90℃の加熱ロールでさらに混練後冷却して本発明の
硬化性樹脂組成物を調製した。次いで、これを粉砕し、
175℃、70kg/cm2の条件下で3分間トランスファー
モールド成形した。その後、硬化樹脂を150℃で2時
間かけてポストキュアした。得られた硬化性樹脂組成物
および硬化樹脂の諸特性を表1に示した。
【0059】
【比較例1】実施例1において、参考例4で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンの代わ
りに下記の構造式で示される分子鎖側鎖に3−グリシド
キシプロピル基含有ジメチルポリシロキサンを使用した
以外は実施例1と同様にして硬化性樹脂組成物を調製し
た。これを実施例1と同様にして硬化させた。得られた
硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸特性を表1に示し
た。
【0060】
【化1】
【0061】
【比較例2】実施例1において、参考例4で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンを使用
しない以外は実施例1と同様にして硬化性樹脂組成物を
調製した。これを実施例1と同様にして硬化させた。得
られた硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸特性を表1
に示した。
【0062】
【表1】
【0063】
【実施例2】CH3SiO3/2単位40モル%、C6
5(CH3)SiO2/2単位10モル%、C65SiO3/2
単位40モル%および(C652SiO2/2単位10モ
ル%からなり、ケイ素原子結合水酸基を5重量%含有す
るシリコーン樹脂50重量部とクレゾールノボラックエ
ポキシ樹脂(軟化点80℃、エポキシ当量220)50
重量部からなるシリコーン−エポキシ樹脂100重量
部、参考例5で調製した3−グリシドキシプロピル基含
有シリコーンレジン38.5重量部、溶融石英粉末28
4.6重量部、アルミニウムアセチルアセトネート3.
5重量部、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン1.0重量部およびカルナバウワックス3.8重量部
とを均一に混合し、これを90℃の加熱ロールでさらに
混練後冷却して本発明の硬化性樹脂組成物を調製した。
次いで、これを粉砕し、175℃、70kg/cm2の条件下
で2分間トランスファーモールド成形した。その後、硬
化樹脂を180℃で12時間かけてポストキュアした。
得られた硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸特性を表
2に示した。
【0064】
【実施例3】実施例2において、参考例5で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンの代わ
りに参考例6で調製した3−グリシドキシプロピル基含
有シリコーンレジンを使用した以外は実施例2と同様に
して硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例2と同
様にして硬化させた。得られた硬化性樹脂組成物および
硬化樹脂の諸特性を表2に示した。
【0065】
【実施例4】実施例2において、参考例5で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンの代わ
りに参考例7で調製した3−グリシドキシプロピル基含
有シリコーンレジンを使用した以外は実施例2と同様に
して硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例2と同
様にして硬化させた。得られた硬化性樹脂組成物および
硬化樹脂の諸特性を表2に示した。
【0066】
【比較例3】実施例2において、参考例5で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンの代わ
りに下記の構造式で示される分子鎖側鎖に3−グリシド
キシプロピル基とトリメトキシシリルエチル基を有する
ジメチルポリシロキサンを使用した以外は実施例2と同
様にして硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例2
と同様にして硬化させた。得られた硬化性樹脂組成物お
よび硬化樹脂の諸特性を表2に示した。
【0067】
【化2】
【0068】
【比較例4】実施例2において、参考例5で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンを使用
しない以外は実施例2と同様にして硬化性樹脂組成物を
調製した。これを実施例2と同様にして硬化させた。得
られた硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸特性を表2
に示した。
【0069】
【表2】
【0070】
【実施例5】ビスマレイミド−トリアジン型の熱硬化性
ポリイミド樹脂100重量部、参考例8で調製した3−
グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジン28.6
重量部、溶融石英粉末185.7重量部、カルナバウワ
ックス2.9重量部、3−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン1.0重量部および安息香酸アルミニウム
0.9重量部を均一に混合し、これを90℃の加熱ロー
ルでさらに混練後冷却して本発明の硬化性樹脂組成物を
調製した。次いで、これを粉砕し、220℃、70kg/c
m2の条件下で4分間トランスファーモールド成形した。
その後、硬化樹脂を230℃で3時間かけてポストキュ
アした。得られた硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸
特性を表3に示した。
【0071】
【比較例5】実施例5において、参考例8で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンを使用
しない以外は実施例5と同様にして硬化性樹脂組成物を
調製した。これを実施例5と同様にして硬化させた。得
られた硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸特性を表3
に示した。
【0072】
【表3】
【0073】
【実施例6】オルソクレゾールノボラックエポキシ樹脂
(軟化点80℃、エポキシ当量220)75重量部、溶
融石英粉末260重量部、カルナバウワックス1重量
部、フェノールノボラック樹脂35重量部、トリフェニ
ルフォスフィン0.6重量部、参考例8で調製した3−
グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジン10重量
部および3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
1.0重量部を均一に混合し、これを90℃の加熱ロー
ルでさらに混練後冷却して本発明の硬化性樹脂組成物を
調製した。次いで、これを粉砕し、150℃、70kg/c
m2の条件下で3分間トランスファーモールド成形した。
その後、硬化樹脂を180℃で4時間かけてポストキュ
アした。得られた硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸
特性を表4に示した。
【0074】
【実施例7】実施例6において、参考例8で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンの代わ
りに参考例5で調製した3−グリシドキシプロピル基含
有シリコーンレジンを使用した以外は実施例6と同様に
して硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例6と同
様にして硬化させた。得られた硬化性樹脂組成物および
硬化樹脂の諸特性を表4に示した。
【0075】
【比較例6】実施例6において、参考例8で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンを使用
しない以外は実施例6と同様にして硬化性樹脂組成物を
調製した。これを実施例6と同様にして硬化させた。得
られた硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸特性を表4
に示した。
【0076】
【比較例7】実施例6において、参考例8で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンの代わ
りに参考例9で調製した3−グリシドキシプロピル基含
有シリコーンレジンを使用した以外は実施例6と同様に
して硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例6と同
様にして硬化させた。得られた硬化性樹脂組成物および
硬化樹脂の諸特性を表4に示した。なお、比較例7で得
られた硬化性樹脂組成物は、実施例6および7で得られ
た硬化性樹脂組成物に比べ、成形時の金型汚れが著しか
った。
【0077】
【比較例8】実施例6において、参考例8で調製した3
−グリシドキシプロピル基含有シリコーンレジンの代わ
りに参考例10で調製した3−グリシドキシプロピル基
含有シリコーンレジンを使用した以外は実施例6と同様
にして硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例6と
同様にして硬化させた。得られた硬化性樹脂組成物およ
び硬化樹脂の諸特性を表4に示した。
【0078】
【表4】
【0079】
【発明の効果】本発明の硬化性樹脂組成物は(A)硬化性
樹脂および(B)エポキシ基含有シリコーンレジンからな
り、特に(B)成分として、−90℃〜150℃のガラス
転移点を有し、かつT単位を必須とするエポキシ基含有
シリコーンレジンを配合しているので、硬化前には流動
性が優れ、硬化後には可撓性、耐湿性および耐熱衝撃性
が優れた樹脂を形成することができるという特徴を有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 賢 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダ ウコーニング・シリコーン株式会社 研 究開発本部内 (56)参考文献 特開 平4−202325(JP,A) 特開 平4−168126(JP,A) 特開 平4−226120(JP,A) 特開 昭50−3500(JP,A) 特開 昭56−136816(JP,A) 特開 昭56−145942(JP,A) 特公 昭58−53655(JP,B1) 特公 昭62−27095(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 101/00 C08L 61/10 C08L 63/00 - 63/10 C08L 79/08 C08L 83/06 C08G 77/14 C08G 77/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)硬化性樹脂 1
    00重量部および(B)一般式: (R1SiO3/2a(R23SiO2/2b(SiO4/2c {式中、R1、R2およびR3は同種もしくは異種の一価
    炭化水素基またはエポキシ基含有有機基であり、但し、
    (B)成分中のケイ素原子結合全有機基に対するエポキシ
    基含有有機基の含有量は0.1〜40モル%であり、a
    は正数であり、bは0または正数であり、cは0または
    正数であり、かつb/aは0〜10の数であり、c/
    (a+b+c)は0〜0.3の数である。}で示され、
    かつ−90℃〜150℃にガラス転移点を有するエポキ
    シ基含有シリコーンレジン
    0.1〜500重量部からなる硬化性樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分がエポキシ樹脂,フェノール樹
    脂,イミド樹脂およびシリコーン樹脂からなる群から選
    択される硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1記
    載の硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分中、R1の30モル%以上がフェ
    ニル基であることを特徴とする請求項1記載の硬化性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分が、(I)下記(i)成分〜(iv)成分
    からなる群より選択されるオルガノポリシロキサンの1
    種もしくは2種以上の混合物[但し、(ii)成分のみを除
    く。]と (i)一般式: R4SiO3/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
    サン、 (ii)一般式: R56SiO2/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
    サン、 (iii)一般式: R4SiO3/2 で示されるシロキサン単位と一般式: R56SiO2/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
    サン、および (iv)一般式: R4SiO3/2 で示されるシロキサン単位と一般式: R56SiO2/2 で示されるシロキサン単位と一般式: SiO4/2 で示されるシロキサン単位からなるオルガノポリシロキ
    サン (式中、R4、R5およびR6は同種もしくは異種の一価
    炭化水素基である。) (II)一般式: R78 dSi(OR9(3-d) (式中、R7はエポキシ基含有有機基であり、R8は一価
    炭化水素基であり、R9はアルキル基であり、dは0ま
    たは1である。)で示されるエポキシ基含有アルコキシ
    シランもしくはその部分加水分解物[(II)成分の配合量
    は、(II)成分中のエポキシ基含有有機基が(I)成分と(I
    I)成分のケイ素原子結合全有機基に対して0.1〜40
    モル%となる量である。]を、水および塩基性触媒の存
    在下で反応させてシリコーンレジンを合成し、次いで、
    有機溶剤により該シリコーンレジンの濃度を調節した
    後、塩基性触媒により該シリコーンレジンを平衡化反応
    させてなるエポキシ基含有シリコーンレジンであること
    を特徴とする請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
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