JP3337812B2 - 物品の組立方法およびその装置 - Google Patents
物品の組立方法およびその装置Info
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- Automatic Assembly (AREA)
- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の部品を互いに
組み付けて構成される組立体と他の組付部品とを位置決
め状態で組み付けて最終組立品を得るようにした物品の
組立方法およびその装置に関する。
組み付けて構成される組立体と他の組付部品とを位置決
め状態で組み付けて最終組立品を得るようにした物品の
組立方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の部品を互いに組み付けて構
成される組立体と他の組付部品とを位置決め状態で組み
付けて最終組立品を得る場合、上記組立体を所定の組付
ステーションで位置決め状態にセットした上でその各構
成部品を組み付けて組付状態とし、一方、他の組付部品
を他の組付ステーションで上記組立体との位置決め状態
にセットしておき、この他の組付ステーションに上記組
付済みの組立体を搬送し、この他の組付ステーションで
上記組立体と他の組付部品とを組み合わせて両者を相互
に組み付け、最終組立品を得る方法が知られている。
成される組立体と他の組付部品とを位置決め状態で組み
付けて最終組立品を得る場合、上記組立体を所定の組付
ステーションで位置決め状態にセットした上でその各構
成部品を組み付けて組付状態とし、一方、他の組付部品
を他の組付ステーションで上記組立体との位置決め状態
にセットしておき、この他の組付ステーションに上記組
付済みの組立体を搬送し、この他の組付ステーションで
上記組立体と他の組付部品とを組み合わせて両者を相互
に組み付け、最終組立品を得る方法が知られている。
【0003】例えば、最終組立品として自動車の車体の
フロントボディアッセンブリを組み立てる場合を例にと
って説明すれば、上記フロントボディアッセンブリは、
エンジンルームの側部を構成する左右のホイールエプロ
ンアッセンブリに、車体前端のN0.1クロスメンバと
シュラウドアッセンブリとダッシュロアパネルとを組み
付けて構成される。上記ホイールエプロンアッセンブリ
は、周知のように、ホイールエプロンとフロントフレー
ムとトルクボックスとで一種の組立体として形成されて
いる。この場合、ホイールエプロンアッセンブリの組付
等を行う作業ステーションで、上記ホイールエプロンと
フロントフレームとトルクボックスとを位置決め状態に
セットした後これら各部品どうしをスポット溶接で溶接
(仮付け)して組み付ける一方、フロントボディアッセン
ブリの組付等を行う作業ステーションで、上記N0.1
クロスメンバとシュラウドアッセンブリとダッシュロア
パネルとを位置決め状態にセットしておき、この状態
で、既に組付済みの左右のホイールエプロンアッセンブ
リを搬送してフロントボディアッセンブリへの位置決め
状態にセットした後、スポット溶接することによってフ
ロントボディアッセンブリ全体の組立が行なわれる。
フロントボディアッセンブリを組み立てる場合を例にと
って説明すれば、上記フロントボディアッセンブリは、
エンジンルームの側部を構成する左右のホイールエプロ
ンアッセンブリに、車体前端のN0.1クロスメンバと
シュラウドアッセンブリとダッシュロアパネルとを組み
付けて構成される。上記ホイールエプロンアッセンブリ
は、周知のように、ホイールエプロンとフロントフレー
ムとトルクボックスとで一種の組立体として形成されて
いる。この場合、ホイールエプロンアッセンブリの組付
等を行う作業ステーションで、上記ホイールエプロンと
フロントフレームとトルクボックスとを位置決め状態に
セットした後これら各部品どうしをスポット溶接で溶接
(仮付け)して組み付ける一方、フロントボディアッセン
ブリの組付等を行う作業ステーションで、上記N0.1
クロスメンバとシュラウドアッセンブリとダッシュロア
パネルとを位置決め状態にセットしておき、この状態
で、既に組付済みの左右のホイールエプロンアッセンブ
リを搬送してフロントボディアッセンブリへの位置決め
状態にセットした後、スポット溶接することによってフ
ロントボディアッセンブリ全体の組立が行なわれる。
【0004】ところで、物品の組立作業を行う場合、1
回の回動動作で所定角度ずつ回転するターンテーブルを
用い、このターンテーブル上に複数の組立作業ステーシ
ョンを設けて効率良く物品を組み立てて行く方法が知ら
れている(例えば特開平5−212630号公報参照)。
従来では、このターンテーブルは、その1回転完了によ
って所定の一連の作業を終えるように設定されるのが一
般的であり、2種の組立体をそれぞれ組み立てながら、
更に、この組立体どうしをターンテーブル上で相互に組
み付けるのは困難であった。
回の回動動作で所定角度ずつ回転するターンテーブルを
用い、このターンテーブル上に複数の組立作業ステーシ
ョンを設けて効率良く物品を組み立てて行く方法が知ら
れている(例えば特開平5−212630号公報参照)。
従来では、このターンテーブルは、その1回転完了によ
って所定の一連の作業を終えるように設定されるのが一
般的であり、2種の組立体をそれぞれ組み立てながら、
更に、この組立体どうしをターンテーブル上で相互に組
み付けるのは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の組立方法
は、要するに、組立体をその作業ステーションで組み付
けた後、この組付済みの組立体を、他の組付部品との組
付を行う他の作業ステーションまで搬送し、この他の作
業ステーションで全体としての最終組付を行うものであ
るが、かかる方法では、作業ステーションを複数箇所に
設ける必要があり、その結果、組付装置(一般にロボッ
ト装置が用いられる)も複数必要で、しかも、各ステー
ション間を結ぶ搬送装置も必要となる。特に、上述の自
動車の場合には、上記のような組立体の各構成部品や各
組付部品のセット作業は作業者の手作業に依存せざるを
得ない場合が多く、このセット作業を複数箇所(つまり
複数の人員で)で行うことは、各作業ステーションでの
手待ち時間が多くなるなど、何かと不経済な点が多い。
は、要するに、組立体をその作業ステーションで組み付
けた後、この組付済みの組立体を、他の組付部品との組
付を行う他の作業ステーションまで搬送し、この他の作
業ステーションで全体としての最終組付を行うものであ
るが、かかる方法では、作業ステーションを複数箇所に
設ける必要があり、その結果、組付装置(一般にロボッ
ト装置が用いられる)も複数必要で、しかも、各ステー
ション間を結ぶ搬送装置も必要となる。特に、上述の自
動車の場合には、上記のような組立体の各構成部品や各
組付部品のセット作業は作業者の手作業に依存せざるを
得ない場合が多く、このセット作業を複数箇所(つまり
複数の人員で)で行うことは、各作業ステーションでの
手待ち時間が多くなるなど、何かと不経済な点が多い。
【0006】そこで、この発明は、複数の部品を組み付
けて構成される組立体と他の組付部品とを位置決め状態
で組み付けるに際して、ターンテーブルを用いた組付方
法を工夫することにより、1箇所の作業ステーションで
最終組立品を得ることができるようにすることを目的と
してなされたものである。
けて構成される組立体と他の組付部品とを位置決め状態
で組み付けるに際して、ターンテーブルを用いた組付方
法を工夫することにより、1箇所の作業ステーションで
最終組立品を得ることができるようにすることを目的と
してなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、複数の部品
を互いに組み付けて構成される組立体と他の組付部品と
を位置決め状態で組み付けて最終組立品を得るようにし
た物品の組立方法において、ターンテーブルの半面に上
記組立体の各部品を位置決め状態にセットする組立体用
のセット治具を配設する一方、上記ターンテーブルの他
の半面に上記他の組付部品を位置決め状態にセットする
他の組付部品用のセット治具を配設するとともに、上記
ターンテーブルの片側に、上記各セット治具への所定の
部品のセット作業と位置決め状態にセットされた上記他
の組付部品に対する上記組立体の位置決め状態へのセッ
ト作業とを行い得るセットステーションを設ける一方、
上記ターンテーブルの他側に、位置決め状態にセットさ
れた上記組立体の各部品どうしの組付作業と該組立体と
上記他の組付部品との組付作業とを行い得る組付ステー
ションを設け、上記セットステーションには、上記組付
ステーションで組み付けられた上記組立体を一旦ターン
テーブル外に保持した後に再度このターンテーブル上に
戻す仮受け装置を設けておき、上記ターンテーブルを半
回転ずつ回動させながら、上記組立体の各部品をセット
ステーションで位置決め状態にセットし、このセット済
みの上記組立体の各部品を組付ステーションで相互に組
み付けた後、この組付済みの上記組立体をセットステー
ションで上記仮受け装置によってターンテーブル外に保
持する一方、上記セットステーションで上記他の組付部
品を位置決め状態にセットした後、ターンテーブル外に
保持されていた組付済みの上記組立体をターンテーブル
上に戻して上記セットステーションでセット済みの上記
他の組付部品に対して位置決め状態にセットし、その
後、上記組付ステーションでセット済みの上記他の組付
部品と組付済みの上記組立体とを組み付けて最終製品を
得るようにしたものである。
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、複数の部品
を互いに組み付けて構成される組立体と他の組付部品と
を位置決め状態で組み付けて最終組立品を得るようにし
た物品の組立方法において、ターンテーブルの半面に上
記組立体の各部品を位置決め状態にセットする組立体用
のセット治具を配設する一方、上記ターンテーブルの他
の半面に上記他の組付部品を位置決め状態にセットする
他の組付部品用のセット治具を配設するとともに、上記
ターンテーブルの片側に、上記各セット治具への所定の
部品のセット作業と位置決め状態にセットされた上記他
の組付部品に対する上記組立体の位置決め状態へのセッ
ト作業とを行い得るセットステーションを設ける一方、
上記ターンテーブルの他側に、位置決め状態にセットさ
れた上記組立体の各部品どうしの組付作業と該組立体と
上記他の組付部品との組付作業とを行い得る組付ステー
ションを設け、上記セットステーションには、上記組付
ステーションで組み付けられた上記組立体を一旦ターン
テーブル外に保持した後に再度このターンテーブル上に
戻す仮受け装置を設けておき、上記ターンテーブルを半
回転ずつ回動させながら、上記組立体の各部品をセット
ステーションで位置決め状態にセットし、このセット済
みの上記組立体の各部品を組付ステーションで相互に組
み付けた後、この組付済みの上記組立体をセットステー
ションで上記仮受け装置によってターンテーブル外に保
持する一方、上記セットステーションで上記他の組付部
品を位置決め状態にセットした後、ターンテーブル外に
保持されていた組付済みの上記組立体をターンテーブル
上に戻して上記セットステーションでセット済みの上記
他の組付部品に対して位置決め状態にセットし、その
後、上記組付ステーションでセット済みの上記他の組付
部品と組付済みの上記組立体とを組み付けて最終製品を
得るようにしたものである。
【0008】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
ターンテーブルを半回転ずつ回動させながら、上記セッ
トステーションで上記組立体の各部品を位置決め状態に
セットした後、上記ターンテーブルを半回転させ、上記
組付ステーションでセット済みの上記組立体の各部品を
相互に組み付け、次に、上記ターンテーブルを半回転さ
せ、上記セットステーションで、組付済みの上記組立体
を上記仮受け装置によってターンテーブル外に保持する
とともに次サイクル用の組立体の各部品を位置決め状態
にセットした後、上記ターンテーブルを半回転させ、上
記組付ステーションでセット済みの上記次サイクル用の
組立体の各部品を相互に組み付けるとともに、上記セッ
トステーションで、上記他の組付部品を位置決め状態に
セットした後、ターンテーブル外に保持されていた組付
済みの上記組立体をターンテーブル上に戻してセット済
みの上記他の組付部品に対して位置決め状態にセット
し、その後、上記ターンテーブルを半回転させ、上記セ
ットステーションで組付済みの上記次サイクル用の組立
体を上記仮受け装置によってターンテーブル外に保持す
る一方、上記組付ステーションでセット済みの上記他の
組付部品と組付済みの上記組立体とを組み付けて最終製
品を得ることを特徴としたものである。
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
ターンテーブルを半回転ずつ回動させながら、上記セッ
トステーションで上記組立体の各部品を位置決め状態に
セットした後、上記ターンテーブルを半回転させ、上記
組付ステーションでセット済みの上記組立体の各部品を
相互に組み付け、次に、上記ターンテーブルを半回転さ
せ、上記セットステーションで、組付済みの上記組立体
を上記仮受け装置によってターンテーブル外に保持する
とともに次サイクル用の組立体の各部品を位置決め状態
にセットした後、上記ターンテーブルを半回転させ、上
記組付ステーションでセット済みの上記次サイクル用の
組立体の各部品を相互に組み付けるとともに、上記セッ
トステーションで、上記他の組付部品を位置決め状態に
セットした後、ターンテーブル外に保持されていた組付
済みの上記組立体をターンテーブル上に戻してセット済
みの上記他の組付部品に対して位置決め状態にセット
し、その後、上記ターンテーブルを半回転させ、上記セ
ットステーションで組付済みの上記次サイクル用の組立
体を上記仮受け装置によってターンテーブル外に保持す
る一方、上記組付ステーションでセット済みの上記他の
組付部品と組付済みの上記組立体とを組み付けて最終製
品を得ることを特徴としたものである。
【0009】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第1または第2の発明にお
いて、上記組付ステーションでの組付作業は、少なくと
も、位置決め状態にセットされた上記組立体の各部品相
互の組付作業と、位置決め状態にセットされた上記他の
組付部品と組付済みの上記組立体との組付作業とを行い
得るロボット装置で行なわれることを特徴としたもので
ある。
第3の発明という)は、上記第1または第2の発明にお
いて、上記組付ステーションでの組付作業は、少なくと
も、位置決め状態にセットされた上記組立体の各部品相
互の組付作業と、位置決め状態にセットされた上記他の
組付部品と組付済みの上記組立体との組付作業とを行い
得るロボット装置で行なわれることを特徴としたもので
ある。
【0010】また、更に、本願の請求項4に係る発明
(以下、第4の発明という)は、上記第1〜第3の発明の
いずれか一の発明において、上記組付ステーションでの
組付作業には溶接作業が含まれることを特徴としたもの
である。
(以下、第4の発明という)は、上記第1〜第3の発明の
いずれか一の発明において、上記組付ステーションでの
組付作業には溶接作業が含まれることを特徴としたもの
である。
【0011】また、更に、本願の請求項5に係る発明
(以下、第5の発明という)は、上記第4の発明におい
て、上記組立体が、ホイールエプロンとフロントフレー
ムとトルクボックスとで構成される自動車の車体のホイ
ールエプロンアッセンブリであり、上記他の組付部品
は、車体前端のクロスメンバとシュラウドアッセンブリ
とダッシュロアパネルとであり、最終組立品として自動
車の車体のフロントボディアッセンブリを得ることを特
徴としたものである。
(以下、第5の発明という)は、上記第4の発明におい
て、上記組立体が、ホイールエプロンとフロントフレー
ムとトルクボックスとで構成される自動車の車体のホイ
ールエプロンアッセンブリであり、上記他の組付部品
は、車体前端のクロスメンバとシュラウドアッセンブリ
とダッシュロアパネルとであり、最終組立品として自動
車の車体のフロントボディアッセンブリを得ることを特
徴としたものである。
【0012】また、更に、本願の請求項6に係る発明
(以下、第6の発明という)は、上記第1〜第5の発明の
いずれか一の発明において、上記セットステーションで
のセット作業は作業者の手作業で行なわれることを特徴
としたものである。
(以下、第6の発明という)は、上記第1〜第5の発明の
いずれか一の発明において、上記セットステーションで
のセット作業は作業者の手作業で行なわれることを特徴
としたものである。
【0013】また、本願の請求項7に係る発明(以下、
第7の発明という)は、複数の部品を互いに組み付けて
構成される組立体と他の組立部品とを位置決め状態で組
み付けて最終組立品を得るようにした物品の組立装置に
おいて、半回転毎の回動動作を繰り返すターンテーブル
と、該ターンテーブルの半面に配設されて上記組立体の
各部品を位置決め状態にセットする組立体用のセット治
具と、上記ターンテーブルの他の半面に配設されて上記
他の組付部品を位置決め状態にセットする他の組付部品
用のセット治具とを備えるとともに、上記ターンテーブ
ルの片側に、上記各セット治具への所定の部品のセット
作業と位置決め状態にセットされた上記他の組付部品に
対する上記組立体の位置決め状態へのセット作業とを行
い得るセットステーションを設ける一方、上記ターンテ
ーブルの他側に、位置決め状態にセットされた上記組立
体の各部品どうしの組付作業と該組立体と上記他の組付
部品との組付作業とを行い得る組付ステーションを設
け、上記セットステーションには、上記組付ステーショ
ンで組み付けられた上記組立体を一旦ターンテーブル外
に保持した後に再度このターンテーブル上に戻す仮受け
装置を設けたものである。
第7の発明という)は、複数の部品を互いに組み付けて
構成される組立体と他の組立部品とを位置決め状態で組
み付けて最終組立品を得るようにした物品の組立装置に
おいて、半回転毎の回動動作を繰り返すターンテーブル
と、該ターンテーブルの半面に配設されて上記組立体の
各部品を位置決め状態にセットする組立体用のセット治
具と、上記ターンテーブルの他の半面に配設されて上記
他の組付部品を位置決め状態にセットする他の組付部品
用のセット治具とを備えるとともに、上記ターンテーブ
ルの片側に、上記各セット治具への所定の部品のセット
作業と位置決め状態にセットされた上記他の組付部品に
対する上記組立体の位置決め状態へのセット作業とを行
い得るセットステーションを設ける一方、上記ターンテ
ーブルの他側に、位置決め状態にセットされた上記組立
体の各部品どうしの組付作業と該組立体と上記他の組付
部品との組付作業とを行い得る組付ステーションを設
け、上記セットステーションには、上記組付ステーショ
ンで組み付けられた上記組立体を一旦ターンテーブル外
に保持した後に再度このターンテーブル上に戻す仮受け
装置を設けたものである。
【0014】また、更に、本願の請求項8に係る発明
(以下、第8の発明という)は、上記第7の発明におい
て、上記組付ステーションには、少なくとも、位置決め
状態にセットされた上記組立体の各部品相互の組付作業
と、位置決め状態にセットされた上記他の組付部品と組
付済みの上記組立体との組付作業とを行い得るロボット
装置が配置されていることを特徴としたものである。
(以下、第8の発明という)は、上記第7の発明におい
て、上記組付ステーションには、少なくとも、位置決め
状態にセットされた上記組立体の各部品相互の組付作業
と、位置決め状態にセットされた上記他の組付部品と組
付済みの上記組立体との組付作業とを行い得るロボット
装置が配置されていることを特徴としたものである。
【0015】また、更に、本願の請求項9に係る発明
(以下、第9の発明という)は、上記第7または第8の発
明において、上記組付ステーションでの組付作業には溶
接作業が含まれることを特徴としたものである。
(以下、第9の発明という)は、上記第7または第8の発
明において、上記組付ステーションでの組付作業には溶
接作業が含まれることを特徴としたものである。
【0016】また、更に、本願の請求項10に係る発明
(以下、第10の発明という)は、上記第9の発明におい
て、上記組立体が、ホイールエプロンとフロントフレー
ムとトルクボックスとで構成される自動車の車体のホイ
ールエプロンアッセンブリであり、上記他の組付部品
は、車体前端のクロスメンバとシュラウドアッセンブリ
とダッシュロアパネルとであり、最終組立品として自動
車の車体のフロントボディアッセンブリを得ることを特
徴としたものである。
(以下、第10の発明という)は、上記第9の発明におい
て、上記組立体が、ホイールエプロンとフロントフレー
ムとトルクボックスとで構成される自動車の車体のホイ
ールエプロンアッセンブリであり、上記他の組付部品
は、車体前端のクロスメンバとシュラウドアッセンブリ
とダッシュロアパネルとであり、最終組立品として自動
車の車体のフロントボディアッセンブリを得ることを特
徴としたものである。
【0017】また、更に、本願の請求項11に係る発明
(以下、第11の発明という)は、上記第7〜第10の発
明のいずれか一の発明において、上記仮受け装置は、組
付済みの上記組立体をターンテーブルに対して昇降させ
るリフタ装置で構成されていることを特徴としたもので
ある。
(以下、第11の発明という)は、上記第7〜第10の発
明のいずれか一の発明において、上記仮受け装置は、組
付済みの上記組立体をターンテーブルに対して昇降させ
るリフタ装置で構成されていることを特徴としたもので
ある。
【0018】
【発明の効果】本願の第1の発明方法によれば、ターン
テーブルの半面に上記組立体用のセット治具を配設する
一方、上記ターンテーブルの他の半面に上記他の組付部
品用のセット治具を配設するとともに、上記ターンテー
ブルの片側に上記セットステーションを設ける一方、上
記ターンテーブルの他側に上記組付ステーションを設け
たので、上記ターンテーブルを半回転ずつ回動させるこ
とにより、上記セットステーションで、上記各セット治
具への所定の部品のセット作業(つまり、上記組立体の
各部品を位置決め状態にセットするセット作業および上
記他の組付部品を位置決め状態にセットするセット作
業)と位置決め状態にセットされた上記他の組付部品に
対する上記組立体の位置決め状態へのセット作業とを行
うことができ、一方、上記組付ステーションでは、位置
決め状態にセットされた上記組立体の各部品どうしの組
付作業と該組立体と上記他の組付部品との組付作業とを
行うことが可能になる。この場合において、上記セット
ステーションに上記仮受け装置を設けたので、組付済み
の上記組立体を一旦ターンテーブル外に保持し、このセ
ットステーションで他の組付部品が位置決め状態にセッ
トされた後に、上記組立体を再度このターンテーブル上
に戻して上記他の組付部品に対して位置決め状態にセッ
トすることができる。すなわち、従来のように、作業ス
テーションを複数設けることなく、1箇所の作業ステー
ションで、複数の部品を組み付けて構成される組立体と
他の組付部品とを位置決め状態で組み付けて最終組立品
を得ることができる。この結果、従来、複数の作業ステ
ーションを設けた場合のように、各作業ステーション間
を搬送装置で結ぶ必要が無くなり、該搬送装置の設置コ
ストを削減することができ、また、組立工程における生
産性を高めることができる。また、組付装置も最小限に
止どめることができる。
テーブルの半面に上記組立体用のセット治具を配設する
一方、上記ターンテーブルの他の半面に上記他の組付部
品用のセット治具を配設するとともに、上記ターンテー
ブルの片側に上記セットステーションを設ける一方、上
記ターンテーブルの他側に上記組付ステーションを設け
たので、上記ターンテーブルを半回転ずつ回動させるこ
とにより、上記セットステーションで、上記各セット治
具への所定の部品のセット作業(つまり、上記組立体の
各部品を位置決め状態にセットするセット作業および上
記他の組付部品を位置決め状態にセットするセット作
業)と位置決め状態にセットされた上記他の組付部品に
対する上記組立体の位置決め状態へのセット作業とを行
うことができ、一方、上記組付ステーションでは、位置
決め状態にセットされた上記組立体の各部品どうしの組
付作業と該組立体と上記他の組付部品との組付作業とを
行うことが可能になる。この場合において、上記セット
ステーションに上記仮受け装置を設けたので、組付済み
の上記組立体を一旦ターンテーブル外に保持し、このセ
ットステーションで他の組付部品が位置決め状態にセッ
トされた後に、上記組立体を再度このターンテーブル上
に戻して上記他の組付部品に対して位置決め状態にセッ
トすることができる。すなわち、従来のように、作業ス
テーションを複数設けることなく、1箇所の作業ステー
ションで、複数の部品を組み付けて構成される組立体と
他の組付部品とを位置決め状態で組み付けて最終組立品
を得ることができる。この結果、従来、複数の作業ステ
ーションを設けた場合のように、各作業ステーション間
を搬送装置で結ぶ必要が無くなり、該搬送装置の設置コ
ストを削減することができ、また、組立工程における生
産性を高めることができる。また、組付装置も最小限に
止どめることができる。
【0019】また、本願の第2の発明方法によれば、基
本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏することが
できる。特に、当該最終組立品を組み立てる工程の途中
から、次サイクルの最終組立品の組立工程の一部を行い
始めるので、上記各工程を継続して繰り返すことによ
り、この繰り返しサイクルに応じて次々と継続して最終
組立品を組み立てることができる。
本的には、上記第1の発明と同様の効果を奏することが
できる。特に、当該最終組立品を組み立てる工程の途中
から、次サイクルの最終組立品の組立工程の一部を行い
始めるので、上記各工程を継続して繰り返すことによ
り、この繰り返しサイクルに応じて次々と継続して最終
組立品を組み立てることができる。
【0020】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第1または第2の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、上記ロボット装置を用いることに
より、上記組付ステーションで、位置決め状態にセット
された上記組立体の各部品どうしの組付作業と該組立体
と上記他の組付部品との組付作業とを、1種類の装置で
行うことができる。この場合において、組付ステーショ
ンは1箇所だけであるので、上記ロボット装置の設置台
数を最小限に止どめることができる。
には、上記第1または第2の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、上記ロボット装置を用いることに
より、上記組付ステーションで、位置決め状態にセット
された上記組立体の各部品どうしの組付作業と該組立体
と上記他の組付部品との組付作業とを、1種類の装置で
行うことができる。この場合において、組付ステーショ
ンは1箇所だけであるので、上記ロボット装置の設置台
数を最小限に止どめることができる。
【0021】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第3の発明のいずれか一の発明
と同様の効果を奏することができる。特に、上記組付ス
テーションにおいて、溶接作業を含んだ組付作業を行う
ことができる。
基本的には、上記第1〜第3の発明のいずれか一の発明
と同様の効果を奏することができる。特に、上記組付ス
テーションにおいて、溶接作業を含んだ組付作業を行う
ことができる。
【0022】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、自動車の車体の組立工程において、ホ
イールエプロンとフロントフレームとトルクボックスと
で構成される一種の組立体としてのホイールエプロンア
ッセンブリと、他の組付部品としての車体前端クロスメ
ンバとシュラウドアッセンブリとダッシュロアパネルと
を、位置決め状態で組み付けて最終組立品として自動車
の車体のフロントボディアッセンブリを組み立てること
ができる。
基本的には、上記第4の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、自動車の車体の組立工程において、ホ
イールエプロンとフロントフレームとトルクボックスと
で構成される一種の組立体としてのホイールエプロンア
ッセンブリと、他の組付部品としての車体前端クロスメ
ンバとシュラウドアッセンブリとダッシュロアパネルと
を、位置決め状態で組み付けて最終組立品として自動車
の車体のフロントボディアッセンブリを組み立てること
ができる。
【0023】また、更に、本願の第6の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第5の発明のいずれか一の発明
と同様の効果を奏することができる。特に、上記各セッ
ト治具への所定の部品のセット作業(つまり、上記組立
体の各部品を位置決め状態にセットするセット作業およ
び上記他の組付部品を位置決め状態にセット作業)と位
置決め状態にセットされた上記他の組付部品に対する上
記組立体の位置決め状態へのセット作業とが作業者の手
作業で行なわれる場合でも、これらのセット作業を1箇
所に限定されたセットステーションで行うことができ、
作業者の作業効率を高めることができる。
基本的には、上記第1〜第5の発明のいずれか一の発明
と同様の効果を奏することができる。特に、上記各セッ
ト治具への所定の部品のセット作業(つまり、上記組立
体の各部品を位置決め状態にセットするセット作業およ
び上記他の組付部品を位置決め状態にセット作業)と位
置決め状態にセットされた上記他の組付部品に対する上
記組立体の位置決め状態へのセット作業とが作業者の手
作業で行なわれる場合でも、これらのセット作業を1箇
所に限定されたセットステーションで行うことができ、
作業者の作業効率を高めることができる。
【0024】また、本願の第7の発明によれば、ターン
テーブルの半面に上記組立体用のセット治具を配設する
一方、上記ターンテーブルの他の半面に上記他の組付部
品用のセット治具を配設するとともに、上記ターンテー
ブルの片側に上記セットステーションを設ける一方、上
記ターンテーブルの他側に上記組付ステーションを設け
たので、上記ターンテーブルを半回転ずつ回動させるこ
とにより、上記セットステーションで、上記各セット治
具への所定の部品のセット作業(つまり、上記組立体の
各部品を位置決め状態にセットするセット作業および上
記他の組付部品を位置決め状態にセットするセット作
業)と位置決め状態にセットされた上記他の組付部品に
対する上記組立体の位置決め状態へのセット作業とを行
うことができ、一方、上記組付ステーションでは、位置
決め状態にセットされた上記組立体の各部品どうしの組
付作業と該組立体と上記他の組付部品との組付作業とを
行うことが可能になる。この場合において、上記セット
ステーションに上記仮受け装置を設けたので、組付済み
の上記組立体を一旦ターンテーブル外に保持し、このセ
ットステーションで他の組付部品が位置決め状態にセッ
トされた後に、上記組立体を再度このターンテーブル上
に戻して上記他の組付部品に対して位置決め状態にセッ
トすることができる。すなわち、従来のように、作業ス
テーションを複数設けることなく、1箇所の作業ステー
ションで、複数の部品を組み付けて構成される組立体と
他の組付部品とを位置決め状態で組み付けて最終組立品
を得ることができる。この結果、従来、複数の作業ステ
ーションを設けた場合のように、各作業ステーション間
を搬送装置で結ぶ必要が無くなり、該搬送装置の設置コ
ストを削減することができ、また、組立工程における生
産性を高めることができる。また、組付装置も最小限に
止どめることができる。
テーブルの半面に上記組立体用のセット治具を配設する
一方、上記ターンテーブルの他の半面に上記他の組付部
品用のセット治具を配設するとともに、上記ターンテー
ブルの片側に上記セットステーションを設ける一方、上
記ターンテーブルの他側に上記組付ステーションを設け
たので、上記ターンテーブルを半回転ずつ回動させるこ
とにより、上記セットステーションで、上記各セット治
具への所定の部品のセット作業(つまり、上記組立体の
各部品を位置決め状態にセットするセット作業および上
記他の組付部品を位置決め状態にセットするセット作
業)と位置決め状態にセットされた上記他の組付部品に
対する上記組立体の位置決め状態へのセット作業とを行
うことができ、一方、上記組付ステーションでは、位置
決め状態にセットされた上記組立体の各部品どうしの組
付作業と該組立体と上記他の組付部品との組付作業とを
行うことが可能になる。この場合において、上記セット
ステーションに上記仮受け装置を設けたので、組付済み
の上記組立体を一旦ターンテーブル外に保持し、このセ
ットステーションで他の組付部品が位置決め状態にセッ
トされた後に、上記組立体を再度このターンテーブル上
に戻して上記他の組付部品に対して位置決め状態にセッ
トすることができる。すなわち、従来のように、作業ス
テーションを複数設けることなく、1箇所の作業ステー
ションで、複数の部品を組み付けて構成される組立体と
他の組付部品とを位置決め状態で組み付けて最終組立品
を得ることができる。この結果、従来、複数の作業ステ
ーションを設けた場合のように、各作業ステーション間
を搬送装置で結ぶ必要が無くなり、該搬送装置の設置コ
ストを削減することができ、また、組立工程における生
産性を高めることができる。また、組付装置も最小限に
止どめることができる。
【0025】また、更に、本願の第8の発明によれば、
基本的には、上記第7の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記ロボット装置を用いることによ
り、上記組付ステーションで、位置決め状態にセットさ
れた上記組立体の各部品どうしの組付作業と該組立体と
上記他の組付部品との組付作業とを、1種類の装置で行
うことができる。この場合において、組付ステーション
は1箇所だけであるので、上記ロボット装置の設置台数
を最小限に止どめることができる。
基本的には、上記第7の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記ロボット装置を用いることによ
り、上記組付ステーションで、位置決め状態にセットさ
れた上記組立体の各部品どうしの組付作業と該組立体と
上記他の組付部品との組付作業とを、1種類の装置で行
うことができる。この場合において、組付ステーション
は1箇所だけであるので、上記ロボット装置の設置台数
を最小限に止どめることができる。
【0026】また、更に、本願の第9の発明によれば、
基本的には、上記第7または第8の発明と同様の効果を
奏することができる。特に、上記組付ステーションにお
いて、溶接作業を含んだ組付作業を行うことができる。
基本的には、上記第7または第8の発明と同様の効果を
奏することができる。特に、上記組付ステーションにお
いて、溶接作業を含んだ組付作業を行うことができる。
【0027】また、更に、本願の第10の発明によれ
ば、基本的には、上記第9の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、自動車の車体の組立工程におい
て、ホイールエプロンとフロントフレームとトルクボッ
クスとで構成される一種の組立体としてのホイールエプ
ロンアッセンブリと、他の組付部品としての車体前端ク
ロスメンバとシュラウドアッセンブリとダッシュロアパ
ネルとを、位置決め状態で組み付けて最終組立品として
自動車の車体のフロントボディアッセンブリを組み立て
ることができる。
ば、基本的には、上記第9の発明と同様の効果を奏する
ことができる。特に、自動車の車体の組立工程におい
て、ホイールエプロンとフロントフレームとトルクボッ
クスとで構成される一種の組立体としてのホイールエプ
ロンアッセンブリと、他の組付部品としての車体前端ク
ロスメンバとシュラウドアッセンブリとダッシュロアパ
ネルとを、位置決め状態で組み付けて最終組立品として
自動車の車体のフロントボディアッセンブリを組み立て
ることができる。
【0028】また、更に、本願の第11の発明によれ
ば、基本的には、上記第7〜第10の発明のいずれか一
の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記
仮受け装置は、組付済みの上記組立体をターンテーブル
に対して昇降させるリフタ装置で構成したので、組付済
みの上記組立体を、確実に、一旦ターンテーブル外に保
持した後に、再度このターンテーブル上に戻すことがで
きる。
ば、基本的には、上記第7〜第10の発明のいずれか一
の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記
仮受け装置は、組付済みの上記組立体をターンテーブル
に対して昇降させるリフタ装置で構成したので、組付済
みの上記組立体を、確実に、一旦ターンテーブル外に保
持した後に、再度このターンテーブル上に戻すことがで
きる。
【0029】
【実施例】以下、この発明の実施例を、最終組立品とし
て、例えば自動車の車体のフロントボディアッセンブリ
を組み立てる場合を例にとって、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。本実施例では、上記フロントボディ
アッセンブリは、複数の部品を互いに組み付けて構成さ
れる一種の組立体としてのホイールエプロンアッセンブ
リに、他の組付部品として、N0.1クロスメンバとシ
ュラウドアッセンブリとダッシュロアパネルとを位置決
め状態に組み付けて構成される。
て、例えば自動車の車体のフロントボディアッセンブリ
を組み立てる場合を例にとって、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。本実施例では、上記フロントボディ
アッセンブリは、複数の部品を互いに組み付けて構成さ
れる一種の組立体としてのホイールエプロンアッセンブ
リに、他の組付部品として、N0.1クロスメンバとシ
ュラウドアッセンブリとダッシュロアパネルとを位置決
め状態に組み付けて構成される。
【0030】上記ホイールエプロンアッセンブリは、、
周知のように、左右一対に設けられて自動車のエンジン
ルームの両側部を構成するもので、例えば車体右側のも
のを例にとって説明すれば、図1〜図3に示すように、
サスタワー11aおよびホイールハウス部11bを含んで
エンジンルームの側壁の構成するホイールエプロン11
と、エンジンルーム底部において車体前後方向に延びる
フロントフレーム12と、該フロントフレーム12と例
えばフロアパネル等の車体側部材(不図示)とを連結して
車体前部を補強するトルクボックス13とで構成され、
これら三つの構成部品11,12,13を互いに組み付け
てスポット溶接を行い、一種の組立体としてのホイール
エプロンアッセンブリ10が形成される。
周知のように、左右一対に設けられて自動車のエンジン
ルームの両側部を構成するもので、例えば車体右側のも
のを例にとって説明すれば、図1〜図3に示すように、
サスタワー11aおよびホイールハウス部11bを含んで
エンジンルームの側壁の構成するホイールエプロン11
と、エンジンルーム底部において車体前後方向に延びる
フロントフレーム12と、該フロントフレーム12と例
えばフロアパネル等の車体側部材(不図示)とを連結して
車体前部を補強するトルクボックス13とで構成され、
これら三つの構成部品11,12,13を互いに組み付け
てスポット溶接を行い、一種の組立体としてのホイール
エプロンアッセンブリ10が形成される。
【0031】そして、図4に示すように、この左右のホ
イールエプロンアッセンブリ10に、車体前端に位置す
べきNo.1クロスメンバ16(前端クロスメンバ),エン
ジンルーム15の前側を仕切るシュラウドアッセンブリ
17及びエンジンルーム15の後壁を構成するダッシュ
ロアパネル18を、それぞれ位置決め状態で組み付けて
スポット溶接を行い、車体前部の基本的な壁部および骨
組みを構成する上記フロントボディアッセンブリ20が
形成される。
イールエプロンアッセンブリ10に、車体前端に位置す
べきNo.1クロスメンバ16(前端クロスメンバ),エン
ジンルーム15の前側を仕切るシュラウドアッセンブリ
17及びエンジンルーム15の後壁を構成するダッシュ
ロアパネル18を、それぞれ位置決め状態で組み付けて
スポット溶接を行い、車体前部の基本的な壁部および骨
組みを構成する上記フロントボディアッセンブリ20が
形成される。
【0032】次に、上記フロントボディアッセンブリ2
0を組み立てるための組立装置について説明する。尚、
以下の説明においては、上記ホイールエプロンアッセン
ブリ10を組立体と、ホイールエプロン11,フロント
フレーム12及びトルクボックス13をその構成部品
と、また、前端クロスメンバ16,シュラウドアッセン
ブリ17及びダッシュロアパネル18を他の組付部品
と、更に、フロントボディアッセンブリ20は最終組立
品と、適宜、言い換えて表現するものとする。図5は、
本実施例に係る物品(フロントボディアッセンブリ20)
の組立装置の主要部の一つであるターンテーブル1の平
面説明図である。この図に示すように、上記組立装置で
は、上記ターンテーブル1の半面(図5の実線表示の状
態では左半面)に、左右のホイールエプロンアッセンブ
リ10(組立体)の各構成部品11,12,13を位置決め
状態にそれぞれセットする左右一対の組立体用セット治
具2(2L,2R)が配設される一方、上記ターンテーブ
ル1の他の半面(図5の実線表示の状態では右半面)に
は、上記他の組付部品16,17,18を位置決め状態に
セットする他の組付部品用セット治具3が配設されてい
る。
0を組み立てるための組立装置について説明する。尚、
以下の説明においては、上記ホイールエプロンアッセン
ブリ10を組立体と、ホイールエプロン11,フロント
フレーム12及びトルクボックス13をその構成部品
と、また、前端クロスメンバ16,シュラウドアッセン
ブリ17及びダッシュロアパネル18を他の組付部品
と、更に、フロントボディアッセンブリ20は最終組立
品と、適宜、言い換えて表現するものとする。図5は、
本実施例に係る物品(フロントボディアッセンブリ20)
の組立装置の主要部の一つであるターンテーブル1の平
面説明図である。この図に示すように、上記組立装置で
は、上記ターンテーブル1の半面(図5の実線表示の状
態では左半面)に、左右のホイールエプロンアッセンブ
リ10(組立体)の各構成部品11,12,13を位置決め
状態にそれぞれセットする左右一対の組立体用セット治
具2(2L,2R)が配設される一方、上記ターンテーブ
ル1の他の半面(図5の実線表示の状態では右半面)に
は、上記他の組付部品16,17,18を位置決め状態に
セットする他の組付部品用セット治具3が配設されてい
る。
【0033】また、上記ターンテーブル1の片側(図5
における左側)には、上記各セット治具2,3への所定の
部品11〜13,16〜18のセット作業と、上記他の
組付部品用セット治具3によって位置決め状態にセット
された上記他の組付部品16,17,18に対する上記組
立体10の位置決め状態へのセット作業とを行い得るセ
ットステーションN1が設けられている。一方、上記タ
ーンテーブル1の他側(図5における右側)には、組立体
用セット治具2(2L,2R)によって位置決め状態にセ
ットされた上記組立体10の各部品11,12,13どう
しの組付作業(本実施例ではスポット溶接作業)と、該組
立体10と上記他の組付部品16,17,18との組付作
業(本実施例ではスポット溶接作業)とを行い得る組付ス
テーションN2が設けられている。
における左側)には、上記各セット治具2,3への所定の
部品11〜13,16〜18のセット作業と、上記他の
組付部品用セット治具3によって位置決め状態にセット
された上記他の組付部品16,17,18に対する上記組
立体10の位置決め状態へのセット作業とを行い得るセ
ットステーションN1が設けられている。一方、上記タ
ーンテーブル1の他側(図5における右側)には、組立体
用セット治具2(2L,2R)によって位置決め状態にセ
ットされた上記組立体10の各部品11,12,13どう
しの組付作業(本実施例ではスポット溶接作業)と、該組
立体10と上記他の組付部品16,17,18との組付作
業(本実施例ではスポット溶接作業)とを行い得る組付ス
テーションN2が設けられている。
【0034】この組付ステーションN2には、少なくと
も、組立体用セット治具2(2L,2R)によって位置決
め状態にセットされた上記組立体10の各構成部品1
1,12,13相互の溶接作業と、他の組付部品用セット
治具3によって位置決め状態にセットされた上記他の組
付部品16,17,18と組付済みの上記組立体10との
溶接作業とを行い得る多機能の溶接ロボット4,4が配
置されている。尚、上記セットステーションN1でのセ
ット作業は、作業者の手作業で行なわれる。
も、組立体用セット治具2(2L,2R)によって位置決
め状態にセットされた上記組立体10の各構成部品1
1,12,13相互の溶接作業と、他の組付部品用セット
治具3によって位置決め状態にセットされた上記他の組
付部品16,17,18と組付済みの上記組立体10との
溶接作業とを行い得る多機能の溶接ロボット4,4が配
置されている。尚、上記セットステーションN1でのセ
ット作業は、作業者の手作業で行なわれる。
【0035】また、上記セットステーションN1には、
以下に述べるように、上記組付ステーションN2で組み
付けられた組付済みの組立体10を一旦ターンテーブル
1外に保持した後に再度このターンテーブル1上に戻す
仮受け装置として、上記組付済みの組立体10をターン
テーブル1に対して昇降させ得るリフタ装置が配設され
ている。図6および図7に示すように、上記リフタ装置
5は、ターンテーブル1の上方に配設されたレール21
上を移動し得る基部22と、該基部22に支持されたベ
ース23と、該ベース23に対し昇降動作可能なロッド
24,24を介して支持された昇降ハンガ25とを備
え、
以下に述べるように、上記組付ステーションN2で組み
付けられた組付済みの組立体10を一旦ターンテーブル
1外に保持した後に再度このターンテーブル1上に戻す
仮受け装置として、上記組付済みの組立体10をターン
テーブル1に対して昇降させ得るリフタ装置が配設され
ている。図6および図7に示すように、上記リフタ装置
5は、ターンテーブル1の上方に配設されたレール21
上を移動し得る基部22と、該基部22に支持されたベ
ース23と、該ベース23に対し昇降動作可能なロッド
24,24を介して支持された昇降ハンガ25とを備
え、
【0036】上記基部22には、レール21上を転動し
得る一対の車輪26と、該車輪26に駆動力を与える駆
動モータ27とが設けられており、該駆動モータ27を
作動させて車輪26,26を転動させることにより、基
部22がレール21に沿って移動し、ハンガ25のレー
ル21方向の位置を調整し、ターンテーブル1のセット
ステーションN1上に正確に位置させることができる。
また、上記ベース23の上側には、ロッド24,24の
昇降動作をガイドするガイド筒28,28が立設され、
ハンガ25の下側には、組付済みの組立体(ホイールエ
プロンアッセンブリ10)をクランプする第1及び第2
のクランプ治具31及び32が取り付けられている。
得る一対の車輪26と、該車輪26に駆動力を与える駆
動モータ27とが設けられており、該駆動モータ27を
作動させて車輪26,26を転動させることにより、基
部22がレール21に沿って移動し、ハンガ25のレー
ル21方向の位置を調整し、ターンテーブル1のセット
ステーションN1上に正確に位置させることができる。
また、上記ベース23の上側には、ロッド24,24の
昇降動作をガイドするガイド筒28,28が立設され、
ハンガ25の下側には、組付済みの組立体(ホイールエ
プロンアッセンブリ10)をクランプする第1及び第2
のクランプ治具31及び32が取り付けられている。
【0037】本実施例では、上記第1クランプ治具31
がホイールエプロン11のサスタワー11aの穴部を基
準として位置決めした上でホイールエプロン11をクラ
ンプし、第2クランプ治具32がホイールエプロン11
の前側上部をクランプすることにより、ホイールエプロ
ンアッセンブリ10を前後でクランプして上方へ持ち上
げるようにしている。そして、ターンテーブル1のセッ
トステーションN1において、他の組付部品用セット治
具3に対する他の組付部品(前端クロスメンバ16,シュ
ラウドアッセンブリ17,ダッシュロアパネル18)のセ
ット作業が完了すると、上記ハンガ25がセットステー
ションN1上に降下させられ、上記他の組付部品16,
17,18に対してホイールエプロンアッセンブリ10
が位置決め状態にセットされるようになっている。
がホイールエプロン11のサスタワー11aの穴部を基
準として位置決めした上でホイールエプロン11をクラ
ンプし、第2クランプ治具32がホイールエプロン11
の前側上部をクランプすることにより、ホイールエプロ
ンアッセンブリ10を前後でクランプして上方へ持ち上
げるようにしている。そして、ターンテーブル1のセッ
トステーションN1において、他の組付部品用セット治
具3に対する他の組付部品(前端クロスメンバ16,シュ
ラウドアッセンブリ17,ダッシュロアパネル18)のセ
ット作業が完了すると、上記ハンガ25がセットステー
ションN1上に降下させられ、上記他の組付部品16,
17,18に対してホイールエプロンアッセンブリ10
が位置決め状態にセットされるようになっている。
【0038】このように、上記組付ステーションN2で
組み付けられた組付済みの組立体10を一旦ターンテー
ブル1外に保持した後に再度このターンテーブル1上に
戻す仮受け装置として、組付済みの上記組立体10をタ
ーンテーブル1に対して昇降させるリフタ装置5を設け
たので、組付済みの上記組立体10を、確実に、一旦タ
ーンテーブル1外(上方)に保持した後に、再度このター
ンテーブル1上のセットステーションN1に戻すことが
できる。
組み付けられた組付済みの組立体10を一旦ターンテー
ブル1外に保持した後に再度このターンテーブル1上に
戻す仮受け装置として、組付済みの上記組立体10をタ
ーンテーブル1に対して昇降させるリフタ装置5を設け
たので、組付済みの上記組立体10を、確実に、一旦タ
ーンテーブル1外(上方)に保持した後に、再度このター
ンテーブル1上のセットステーションN1に戻すことが
できる。
【0039】上記ターンテーブル1は、従来から良く知
られているものと、同様の構成を備え同様の作用を行う
もので、具体的には図示しなかったが、例えば、駆動モ
ータの回転力を、例えばカップリングを介してギヤボッ
クスに伝達し、このギヤボックスで減速および回転方向
の変換を行い、テーブルと平行に配設されたリングギヤ
を所定角度だけ所定方向に所定の回転速度で回転させる
駆動機構をテーブルの下方に設ける一方、上記テーブル
の下側には上記リングギヤと噛み合う従動歯車を固定し
ておき、上記リングギヤを回転駆動することにより、上
記従動歯車を介して、テーブルを所定角度だけ所定方向
に所定の回転速度で回動動作させるものである。本実施
例では、1回の回動動作で、テーブルが180度(半回
転)ずつ、正転と反転とを繰り返して行うように設定さ
れている。尚、このように正逆の回動動作を繰り返す代
わりに、同方向への半回転ずつの回動動作を繰り返すよ
うにしても良い。この場合には、1回の回動動作を18
0度(半回転)に規制するストッパがテーブルの回動動作
と干渉することを回避するために、一般に、上記ストッ
パをテーブルの回転軌跡に対して出没させる出没機構を
設ける必要がある。
られているものと、同様の構成を備え同様の作用を行う
もので、具体的には図示しなかったが、例えば、駆動モ
ータの回転力を、例えばカップリングを介してギヤボッ
クスに伝達し、このギヤボックスで減速および回転方向
の変換を行い、テーブルと平行に配設されたリングギヤ
を所定角度だけ所定方向に所定の回転速度で回転させる
駆動機構をテーブルの下方に設ける一方、上記テーブル
の下側には上記リングギヤと噛み合う従動歯車を固定し
ておき、上記リングギヤを回転駆動することにより、上
記従動歯車を介して、テーブルを所定角度だけ所定方向
に所定の回転速度で回動動作させるものである。本実施
例では、1回の回動動作で、テーブルが180度(半回
転)ずつ、正転と反転とを繰り返して行うように設定さ
れている。尚、このように正逆の回動動作を繰り返す代
わりに、同方向への半回転ずつの回動動作を繰り返すよ
うにしても良い。この場合には、1回の回動動作を18
0度(半回転)に規制するストッパがテーブルの回動動作
と干渉することを回避するために、一般に、上記ストッ
パをテーブルの回転軌跡に対して出没させる出没機構を
設ける必要がある。
【0040】上記組立体用セット治具2(2L,2R)お
よび他の組付部品用セット治具3は、従来から用いられ
ているものと同じものある。例えば、組立体用のセット
治具2(2L,2R)を例にとって説明すれば、例えば図
8および図9に示すように、ターンテーブル1の半面に
渡って多数の支柱35が立設され、これら各支柱35
に、組立体10の各部を位置決め状態でクランプするた
めのクランプ治具36や、各クランプ治具36を駆動す
るシリンダ装置37などが取り付けられている。尚、他
の組付部品用セット治具3についても、上記組立体用の
もの2(2L,2R)とはその配置構造や配置数量等は異
なるが、やはり、基本的には、ターンテーブル1上に多
数立設された支柱にクランプ治具やシリンダ装置などを
取り付けて構成されている。
よび他の組付部品用セット治具3は、従来から用いられ
ているものと同じものある。例えば、組立体用のセット
治具2(2L,2R)を例にとって説明すれば、例えば図
8および図9に示すように、ターンテーブル1の半面に
渡って多数の支柱35が立設され、これら各支柱35
に、組立体10の各部を位置決め状態でクランプするた
めのクランプ治具36や、各クランプ治具36を駆動す
るシリンダ装置37などが取り付けられている。尚、他
の組付部品用セット治具3についても、上記組立体用の
もの2(2L,2R)とはその配置構造や配置数量等は異
なるが、やはり、基本的には、ターンテーブル1上に多
数立設された支柱にクランプ治具やシリンダ装置などを
取り付けて構成されている。
【0041】また、上記組付ステーションN2の近傍に
は、該組付ステーションN2で組み付けられた最終組立
品20(フロントボディアッセンブリ)を次工程に搬出す
るための搬出ステーションが設けられている。該搬出ス
テーションには、例えば図10に示すように、オーバヘ
ッド式のフロントボディアッセンブリ用搬送装置40が
配設されており、該搬送装置40は、例えば組立工場の
天井梁41から吊り下げて固定された走行レール42
と、モータ53で駆動される車輪51,51によって該
走行レール42上を移動する搬送機50とを備えてい
る。
は、該組付ステーションN2で組み付けられた最終組立
品20(フロントボディアッセンブリ)を次工程に搬出す
るための搬出ステーションが設けられている。該搬出ス
テーションには、例えば図10に示すように、オーバヘ
ッド式のフロントボディアッセンブリ用搬送装置40が
配設されており、該搬送装置40は、例えば組立工場の
天井梁41から吊り下げて固定された走行レール42
と、モータ53で駆動される車輪51,51によって該
走行レール42上を移動する搬送機50とを備えてい
る。
【0042】該搬送機50は、図11に詳しく示すよう
に、上記車輪51,51(図10参照)に対して懸下され
たベース52と、該ベース52の下方において昇降動作
を行う昇降ハンガ60とを備えており、上記ベース52
には、昇降ハンガ60を吊り下げるための吊り下げ部材
56(例えばワイヤもしくはチェーン)を収納した収納ボ
ックス55と、上記吊り下げ部材56の引き出し及び巻
き取りを行うことによって上記昇降ハンガ60を昇降さ
せるためのモータ57が取り付けられている。また、上
記ベース52の下面側には、昇降ハンガ60の上昇時
に、該ハンガ60の上側に取り付けられたガイドロッド
59をガイドしてハンガ60のスムースな上昇動作を補
助するガイド筒58が下方に突出して設けられている。
に、上記車輪51,51(図10参照)に対して懸下され
たベース52と、該ベース52の下方において昇降動作
を行う昇降ハンガ60とを備えており、上記ベース52
には、昇降ハンガ60を吊り下げるための吊り下げ部材
56(例えばワイヤもしくはチェーン)を収納した収納ボ
ックス55と、上記吊り下げ部材56の引き出し及び巻
き取りを行うことによって上記昇降ハンガ60を昇降さ
せるためのモータ57が取り付けられている。また、上
記ベース52の下面側には、昇降ハンガ60の上昇時
に、該ハンガ60の上側に取り付けられたガイドロッド
59をガイドしてハンガ60のスムースな上昇動作を補
助するガイド筒58が下方に突出して設けられている。
【0043】一方、上記昇降ハンガ60の下面側には、
組付済みの最終組立品(フロントボディアッセンブリ2
0)をクランプする第1及び第2のクランプ治具611
及び62が取り付けられている。本実施例では、上記第
1クランプ治具61がホイールエプロン11のサスタワ
ー11aの穴部を基準として位置決めした上でホイール
エプロン11をクランプし、第2クランプ治具62がフ
ロントボディアッセンブリ20の前側上部(例えばホイ
ールエプロン11の前側上部)をクランプすることによ
り、フロントボディアッセンブリ20を前後でクランプ
して上方へ持ち上げるようにしている。
組付済みの最終組立品(フロントボディアッセンブリ2
0)をクランプする第1及び第2のクランプ治具611
及び62が取り付けられている。本実施例では、上記第
1クランプ治具61がホイールエプロン11のサスタワ
ー11aの穴部を基準として位置決めした上でホイール
エプロン11をクランプし、第2クランプ治具62がフ
ロントボディアッセンブリ20の前側上部(例えばホイ
ールエプロン11の前側上部)をクランプすることによ
り、フロントボディアッセンブリ20を前後でクランプ
して上方へ持ち上げるようにしている。
【0044】上記第1クランプ治具61は、図12およ
び図13に示すように、固定アーム61a及び可動アー
ム61bと、該可動アーム61bを駆動するシリンダ63
とを備え、シリンダ63のピストンロッド63pを伸縮
動作させることによって可動アーム61aを回動させ、
上記サスタワー11aに対するクランプ状態およびクラ
ンプ解除状態が切り換えられる。また、上記第1クラン
プ治具62は、図14および図15に示すように、固定
アーム62a及び可動アーム62bと、該可動アーム62
bを駆動するシリンダ64とを備え、シリンダ64のピ
ストンロッド64pを伸縮動作させることによって可動
アーム62aを回動させ、例えばホイールエプロン11
の前側上部に対するクランプ状態およびクランプ解除状
態が切り換えられるようになっている。尚、セットステ
ーションN1に配設されたリフタ装置5の昇降ハンガ2
5に取り付けられた第1および第2のクランプ治具31
及び32も、本搬送機50における第1および第2のク
ランプ治具61及び62とそれぞれ同様に構成されてい
る。
び図13に示すように、固定アーム61a及び可動アー
ム61bと、該可動アーム61bを駆動するシリンダ63
とを備え、シリンダ63のピストンロッド63pを伸縮
動作させることによって可動アーム61aを回動させ、
上記サスタワー11aに対するクランプ状態およびクラ
ンプ解除状態が切り換えられる。また、上記第1クラン
プ治具62は、図14および図15に示すように、固定
アーム62a及び可動アーム62bと、該可動アーム62
bを駆動するシリンダ64とを備え、シリンダ64のピ
ストンロッド64pを伸縮動作させることによって可動
アーム62aを回動させ、例えばホイールエプロン11
の前側上部に対するクランプ状態およびクランプ解除状
態が切り換えられるようになっている。尚、セットステ
ーションN1に配設されたリフタ装置5の昇降ハンガ2
5に取り付けられた第1および第2のクランプ治具31
及び32も、本搬送機50における第1および第2のク
ランプ治具61及び62とそれぞれ同様に構成されてい
る。
【0045】上記組付ステーションN2で最終組立品
(フロントボディアッセンブリ20)の組付が完了する
と、上記搬送機50が組付ステーションN2の上方に位
置させられ、昇降ハンガ60が降下し、上記第1および
第2のクランプ治具61及び62でフロントボディアッ
センブリ20の前後をクランプした後、ハンガ60がフ
ロントボディアッセンブリ20を保持した状態で上昇す
る。そして、搬送機50が走行レール42に沿って走行
し、上記フロントボディアッセンブリ20を次工程に向
かって搬出するようになっている。
(フロントボディアッセンブリ20)の組付が完了する
と、上記搬送機50が組付ステーションN2の上方に位
置させられ、昇降ハンガ60が降下し、上記第1および
第2のクランプ治具61及び62でフロントボディアッ
センブリ20の前後をクランプした後、ハンガ60がフ
ロントボディアッセンブリ20を保持した状態で上昇す
る。そして、搬送機50が走行レール42に沿って走行
し、上記フロントボディアッセンブリ20を次工程に向
かって搬出するようになっている。
【0046】以上のような構成において、上記ターンテ
ーブル1を半回転ずつ回動させながら、次のような工程
を経て、最終組立品20を得ることができる。すなわ
ち、上記組立体10の各部品11,12,13をセットス
テーションN1で位置決め状態にセットし、このセット
済みの上記組立体10の各部品11,12,13を組付ス
テーションN2で相互に組み付ける。次に、この組付済
みの上記組立体10をセットステーションN1で上記リ
フタ装置5によってターンテーブル1の上方に保持する
一方、上記セットステーションN1で上記他の組付部品
16,17,18を位置決め状態にセットする。そして、
ターンテーブル1の上方に保持されていた組付済みの上
記組立体10をターンテーブル1上に戻して上記セット
ステーションN1でセット済みの上記他の組付部品1
6,17,18に対して位置決め状態にセットし、その
後、上記組付ステーションN2でセット済みの上記他の
組付部品16,17,18と組付済みの上記組立体10と
を組み付けて最終組立品20を組み立てる。
ーブル1を半回転ずつ回動させながら、次のような工程
を経て、最終組立品20を得ることができる。すなわ
ち、上記組立体10の各部品11,12,13をセットス
テーションN1で位置決め状態にセットし、このセット
済みの上記組立体10の各部品11,12,13を組付ス
テーションN2で相互に組み付ける。次に、この組付済
みの上記組立体10をセットステーションN1で上記リ
フタ装置5によってターンテーブル1の上方に保持する
一方、上記セットステーションN1で上記他の組付部品
16,17,18を位置決め状態にセットする。そして、
ターンテーブル1の上方に保持されていた組付済みの上
記組立体10をターンテーブル1上に戻して上記セット
ステーションN1でセット済みの上記他の組付部品1
6,17,18に対して位置決め状態にセットし、その
後、上記組付ステーションN2でセット済みの上記他の
組付部品16,17,18と組付済みの上記組立体10と
を組み付けて最終組立品20を組み立てる。
【0047】次に、上記組立装置を用いて行う最終組立
品(フロントボディアッセンブリ20)の組立工程につい
て、表1を参照しながらより具体的に説明する。
品(フロントボディアッセンブリ20)の組立工程につい
て、表1を参照しながらより具体的に説明する。
【0048】
【表1】
【0049】 まず、組立体用セット治具2(2L,2
R)がセットステーションN1側に位置する初期状態(図
5における実線表示参照)において、上記セットステー
ションN1で、左右の組立体用セット治具2L,2Rに
より、左右のホイールエプロンアッセンブリ10(組立
体)の各構成部品11,12,13をそれぞれ位置決め状
態にセットする。このとき、組付ステーションN2で
は、組み付けるべきワークはなく、何の作業も行なわれ
ない。
R)がセットステーションN1側に位置する初期状態(図
5における実線表示参照)において、上記セットステー
ションN1で、左右の組立体用セット治具2L,2Rに
より、左右のホイールエプロンアッセンブリ10(組立
体)の各構成部品11,12,13をそれぞれ位置決め状
態にセットする。このとき、組付ステーションN2で
は、組み付けるべきワークはなく、何の作業も行なわれ
ない。
【0050】 次に、上記ターンテーブル1を半回転
(以下、この方向の回転を正転という)させる。このター
ンテーブル1の回動動作により、図5において仮想線で
示すように、セットステーションN1に他の組付部品用
セット治具3が、また、組付ステーションN2に組立体
用セット治具N1が位置することになる。尚、このター
ンテーブル1の回動動作は、例えば、セットステーショ
ンN1の作業者が、セット作業を終えた時点でターンテ
ーブル1の回動用スイッチを投入することによって行な
われる。この正転位置において、上記組付ステーション
N2で、位置決め状態にセット済みの左右の組立体10
の各構成部品11,12,13を溶接ロボット4,4によ
ってスポット溶接し、相互に組み付ける。この時点で
は、セットステーションN1で、セット作業は行なわれ
ない。
(以下、この方向の回転を正転という)させる。このター
ンテーブル1の回動動作により、図5において仮想線で
示すように、セットステーションN1に他の組付部品用
セット治具3が、また、組付ステーションN2に組立体
用セット治具N1が位置することになる。尚、このター
ンテーブル1の回動動作は、例えば、セットステーショ
ンN1の作業者が、セット作業を終えた時点でターンテ
ーブル1の回動用スイッチを投入することによって行な
われる。この正転位置において、上記組付ステーション
N2で、位置決め状態にセット済みの左右の組立体10
の各構成部品11,12,13を溶接ロボット4,4によ
ってスポット溶接し、相互に組み付ける。この時点で
は、セットステーションN1で、セット作業は行なわれ
ない。
【0051】 次に、ターンテーブル1を半回転逆転
させる。これにより、ターンテーブル1は初期状態と同
じ配置状態に戻る。この逆転位置において、上記セット
ステーションN1で、スポット溶接で組付済みの左右の
組立体10を上記リフタ装置5によってターンテーブル
1の上方に保持する。そして、次サイクル用のホイール
エプロンアッセンブリ10(組立体)の各構成部品11,
12,13を、組立体用セット治具2(2L,2R)により
位置決め状態にセットする。このとき、組付ステーショ
ンN2では、組み付けるべきワークはなく、何の作業も
行なわれない。
させる。これにより、ターンテーブル1は初期状態と同
じ配置状態に戻る。この逆転位置において、上記セット
ステーションN1で、スポット溶接で組付済みの左右の
組立体10を上記リフタ装置5によってターンテーブル
1の上方に保持する。そして、次サイクル用のホイール
エプロンアッセンブリ10(組立体)の各構成部品11,
12,13を、組立体用セット治具2(2L,2R)により
位置決め状態にセットする。このとき、組付ステーショ
ンN2では、組み付けるべきワークはなく、何の作業も
行なわれない。
【0052】 次に、ターンテーブル1を半回転正転
させる。この正転位置において、組付ステーションN2
で、位置決め状態にセット済みの上記次サイクル用の組
立体10の各構成部品11,12,13を相互に組み付け
てスポット溶接する。一方、セットステーションN1で
は、他の組付部品用セット治具3により、他の組付部品
16,17,18を位置決め状態にセットする。そして、
この後、ターンテーブル1の上方に保持されていた組付
済みの左右の組立体10をターンテーブル1上に戻し、
セット済みの上記他の組付部品16,17,18に対して
位置決め状態にセットする。
させる。この正転位置において、組付ステーションN2
で、位置決め状態にセット済みの上記次サイクル用の組
立体10の各構成部品11,12,13を相互に組み付け
てスポット溶接する。一方、セットステーションN1で
は、他の組付部品用セット治具3により、他の組付部品
16,17,18を位置決め状態にセットする。そして、
この後、ターンテーブル1の上方に保持されていた組付
済みの左右の組立体10をターンテーブル1上に戻し、
セット済みの上記他の組付部品16,17,18に対して
位置決め状態にセットする。
【0053】 その後、上記ターンテーブル1を半回
転逆転させ、上記セットステーションN1で組付済みの
上記次サイクル用の組立体10,10を上記リフタ装置
5によってターンテーブル1の上方に保持するととも
に、2回後のサイクル用の組立体10の各構成部品1
1,12,13をセットする。一方、上記組付ステーショ
ンN2では、セット済みの上記他の組付部品16,17,
18と組付済みの上記組立体10,10とを、スポット
溶接で組み付けて最終組立品としてのフロントボディア
ッセンブリ20が得られるようになっている。このフロ
ントボディアッセンブリ20は上記搬出装置により、次
工程に向かって搬出される。
転逆転させ、上記セットステーションN1で組付済みの
上記次サイクル用の組立体10,10を上記リフタ装置
5によってターンテーブル1の上方に保持するととも
に、2回後のサイクル用の組立体10の各構成部品1
1,12,13をセットする。一方、上記組付ステーショ
ンN2では、セット済みの上記他の組付部品16,17,
18と組付済みの上記組立体10,10とを、スポット
溶接で組み付けて最終組立品としてのフロントボディア
ッセンブリ20が得られるようになっている。このフロ
ントボディアッセンブリ20は上記搬出装置により、次
工程に向かって搬出される。
【0054】そして、この後は、上記の工程との工
程とが繰り返して実行されることにより、最終組立品
(フロントボディアッセンブリ20)が次々と組み立てら
れ、次工程に向かって搬出されるようになっている。す
なわち、当該最終組立品20を組み立てる工程の途中か
ら、次サイクルの最終組立品20の組立工程の一部を行
い始めるので、上記各工程,を継続して繰り返すこ
とにより、この繰り返しサイクルに応じて次々と継続し
て最終組立品20を組み立てることができるのである。
程とが繰り返して実行されることにより、最終組立品
(フロントボディアッセンブリ20)が次々と組み立てら
れ、次工程に向かって搬出されるようになっている。す
なわち、当該最終組立品20を組み立てる工程の途中か
ら、次サイクルの最終組立品20の組立工程の一部を行
い始めるので、上記各工程,を継続して繰り返すこ
とにより、この繰り返しサイクルに応じて次々と継続し
て最終組立品20を組み立てることができるのである。
【0055】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、ターンテーブル1の半面に上記組立体用セット治具
2(2L,2R)を配設する一方、上記ターンテーブル1
の他の半面に上記他の組付部品用セット治具3を配設す
るとともに、上記ターンテーブル1の片側に上記セット
ステーションN1を設ける一方、上記ターンテーブル1
の他側に上記組付ステーションN2を設けたので、上記
ターンテーブル1を半回転ずつ回動させることにより、
上記セットステーションN1で、上記各セット治具2
(2L,2R)及び3への所定の部品11,12,13及び
16,17,18のセット作業(つまり、上記組立体10
の各部品11,12,13を位置決め状態にセットするセ
ット作業および上記他の組付部品16,17,18を位置
決め状態にセット作業)と位置決め状態にセットされた
上記他の組付部品16,17,18に対する上記組立体1
0の位置決め状態へのセット作業とを行うことができ、
一方、上記組付ステーションN2では、位置決め状態に
セットされた上記組立体10の各部品11,12,13ど
うしの組付作業と該組立体10と上記他の組付部品1
6,17,18との組付作業とを行うことが可能になる。
ば、ターンテーブル1の半面に上記組立体用セット治具
2(2L,2R)を配設する一方、上記ターンテーブル1
の他の半面に上記他の組付部品用セット治具3を配設す
るとともに、上記ターンテーブル1の片側に上記セット
ステーションN1を設ける一方、上記ターンテーブル1
の他側に上記組付ステーションN2を設けたので、上記
ターンテーブル1を半回転ずつ回動させることにより、
上記セットステーションN1で、上記各セット治具2
(2L,2R)及び3への所定の部品11,12,13及び
16,17,18のセット作業(つまり、上記組立体10
の各部品11,12,13を位置決め状態にセットするセ
ット作業および上記他の組付部品16,17,18を位置
決め状態にセット作業)と位置決め状態にセットされた
上記他の組付部品16,17,18に対する上記組立体1
0の位置決め状態へのセット作業とを行うことができ、
一方、上記組付ステーションN2では、位置決め状態に
セットされた上記組立体10の各部品11,12,13ど
うしの組付作業と該組立体10と上記他の組付部品1
6,17,18との組付作業とを行うことが可能になる。
【0056】この場合において、上記セットステーショ
ンN1に上記リフタ装置5を設けたので、組付済みの上
記組立体10を一旦ターンテーブル1の上方に保持し、
このセットステーションN1で他の組付部品16,17,
18が位置決め状態にセットされた後に、上記組立体1
0を再度このターンテーブル1上に戻して上記他の組付
部品16,17,18に対して位置決め状態にセットする
ことができる。すなわち、従来のように、作業ステーシ
ョンを複数設けることなく、1箇所の作業ステーション
(ターンテーブル1)で、複数の部品11,12,13を組
み付けて構成される組立体10と他の組付部品16,1
7,18とを位置決め状態で組み付けて最終組立品20
を得ることができる。この結果、従来、複数の作業ステ
ーションを設けた場合のように、各作業ステーション間
を搬送装置で結ぶ必要が無くなり、該搬送装置の設置コ
ストを削減することができ、また、組立工程における生
産性を高めることができる。また、組付装置も最小限に
止どめることができるのである。
ンN1に上記リフタ装置5を設けたので、組付済みの上
記組立体10を一旦ターンテーブル1の上方に保持し、
このセットステーションN1で他の組付部品16,17,
18が位置決め状態にセットされた後に、上記組立体1
0を再度このターンテーブル1上に戻して上記他の組付
部品16,17,18に対して位置決め状態にセットする
ことができる。すなわち、従来のように、作業ステーシ
ョンを複数設けることなく、1箇所の作業ステーション
(ターンテーブル1)で、複数の部品11,12,13を組
み付けて構成される組立体10と他の組付部品16,1
7,18とを位置決め状態で組み付けて最終組立品20
を得ることができる。この結果、従来、複数の作業ステ
ーションを設けた場合のように、各作業ステーション間
を搬送装置で結ぶ必要が無くなり、該搬送装置の設置コ
ストを削減することができ、また、組立工程における生
産性を高めることができる。また、組付装置も最小限に
止どめることができるのである。
【0057】また、特に、本実施例では、上記組付ステ
ーションN2での組付作業には溶接(スポット溶接)作業
が含まれており、自動車の車体の組立工程において、ホ
イールエプロン11とフロントフレーム12とトルクボ
ックス13とで構成される一種の組立体としての左右の
ホイールエプロンアッセンブリ10と、他の組付部品と
しての車体前端クロスメンバ16とシュラウドアッセン
ブリ17とダッシュロアパネル18とを、位置決め状態
で組み付けてスポット溶接し、最終組立品として車体の
フロントボディアッセンブリ20を組み立てることがで
きる。
ーションN2での組付作業には溶接(スポット溶接)作業
が含まれており、自動車の車体の組立工程において、ホ
イールエプロン11とフロントフレーム12とトルクボ
ックス13とで構成される一種の組立体としての左右の
ホイールエプロンアッセンブリ10と、他の組付部品と
しての車体前端クロスメンバ16とシュラウドアッセン
ブリ17とダッシュロアパネル18とを、位置決め状態
で組み付けてスポット溶接し、最終組立品として車体の
フロントボディアッセンブリ20を組み立てることがで
きる。
【0058】更に、上記組付ステーションN2での組付
(スポット溶接)作業にロボット装置4を用いることによ
り、組付ステーションN2で、位置決め状態にセットさ
れた組立体10の各構成部品11,12,13どうしのス
ポット溶接作業と該組立体10と上記他の組付部品1
6,17,18とのスポット溶接作業とを、1種類の装置
で行うことができる。この場合において、組付ステーシ
ョンN2は1箇所だけであるので、上記ロボット装置4
の設置台数を最小限(2台)に止どめることができるので
ある。
(スポット溶接)作業にロボット装置4を用いることによ
り、組付ステーションN2で、位置決め状態にセットさ
れた組立体10の各構成部品11,12,13どうしのス
ポット溶接作業と該組立体10と上記他の組付部品1
6,17,18とのスポット溶接作業とを、1種類の装置
で行うことができる。この場合において、組付ステーシ
ョンN2は1箇所だけであるので、上記ロボット装置4
の設置台数を最小限(2台)に止どめることができるので
ある。
【0059】また、更に、上記各セット治具2(2L,2
R)及び3への所定の部品11,12,13及び16,1
7,18のセット作業(つまり、上記組立体10の各構成
部品11,12,13を位置決め状態にセットするセット
作業および上記他の組付部品16,17,18を位置決め
状態にセットするセット作業)と位置決め状態にセット
された上記他の組付部品16,17,18に対する上記組
立体10の位置決め状態へのセット作業とが作業者の手
作業で行なわれる場合でも、これらのセット作業を1箇
所に限定されたセットステーションN1で行うことがで
き、作業者の作業効率を高めることができる。
R)及び3への所定の部品11,12,13及び16,1
7,18のセット作業(つまり、上記組立体10の各構成
部品11,12,13を位置決め状態にセットするセット
作業および上記他の組付部品16,17,18を位置決め
状態にセットするセット作業)と位置決め状態にセット
された上記他の組付部品16,17,18に対する上記組
立体10の位置決め状態へのセット作業とが作業者の手
作業で行なわれる場合でも、これらのセット作業を1箇
所に限定されたセットステーションN1で行うことがで
き、作業者の作業効率を高めることができる。
【0060】尚、上記実施例は、最終組立品として自動
車の車体のフロントボディアッセンブリをスポット溶接
して組み立てる場合についてのものであったが、本発明
は、上記の場合に限定されるものではなく、複数の部品
を互いに組み付けて構成される組立体と他の組付部品と
を位置決め状態で組み付けて最終組立品(物品)を組み立
てる場合一般に対して適用することができる。また、上
記他の組付部品が複数あり、これら他の組付部品自体で
一種の組立体を構成する場合でも、有効に適用すること
が可能である。
車の車体のフロントボディアッセンブリをスポット溶接
して組み立てる場合についてのものであったが、本発明
は、上記の場合に限定されるものではなく、複数の部品
を互いに組み付けて構成される組立体と他の組付部品と
を位置決め状態で組み付けて最終組立品(物品)を組み立
てる場合一般に対して適用することができる。また、上
記他の組付部品が複数あり、これら他の組付部品自体で
一種の組立体を構成する場合でも、有効に適用すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る自動車のホイールエプ
ロンアッセンブリの斜視図である。
ロンアッセンブリの斜視図である。
【図2】 上記ホイールエプロンアッセンブリの平面説
明図である。
明図である。
【図3】 上記ホイールエプロンアッセンブリの側面説
明図である。
明図である。
【図4】 上記自動車のフロントボディアッセンブリの
平面説明図である。
平面説明図である。
【図5】 上記実施例に係る組立装置のターンテーブル
を示す平面説明図である。
を示す平面説明図である。
【図6】 上記組立装置のリフタ装置の正面説明図であ
る。
る。
【図7】 上記リフタ装置の側面説明図である。
【図8】 上記組立装置の組立体用セット治具の平面説
明図である。
明図である。
【図9】 上記組立体用セット治具の側面説明図であ
る。
る。
【図10】 上記実施例に係るフロントボディアッセン
ブリ搬送装置の全体構成図である。
ブリ搬送装置の全体構成図である。
【図11】 上記フロントボディアッセンブリ搬送装置
の搬送機の正面説明図である。
の搬送機の正面説明図である。
【図12】 上記搬送機の第1クランプ治具の正面説明
図である。
図である。
【図13】 上記第1クランプ治具の側面説明図であ
る。
る。
【図14】 上記搬送機の第2クランプ治具の正面説明
図である。
図である。
【図15】 上記第2クランプ治具の側面説明図であ
る。
る。
1…ターンテーブル 2,2L,2R…組立体用セット治具 3…他の組付部品用セット治具 4…溶接ロボット 5…リフタ装置 10…ホイールエプロンアッセンブリ(組立体) 11…ホイールエプロン(組立体の部品) 12…フロントフレーム(組立体の部品) 13…トルクボックス(組立体の部品) 16…前端クロスメンバ(他の組付部品) 17…シュラウドアッセンブリ(他の組付部品) 18…ダッシュロアパネル(他の組付部品) 20…フロントボディアッセンブリ(最終組立品) N1…セットステーション N2…組付ステーション
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00 B62D 65/00
Claims (11)
- 【請求項1】 複数の部品を互いに組み付けて構成され
る組立体と他の組付部品とを位置決め状態で組み付けて
最終組立品を得るようにした物品の組立方法において、 ターンテーブルの半面に上記組立体の各部品を位置決め
状態にセットする組立体用のセット治具を配設する一
方、上記ターンテーブルの他の半面に上記他の組付部品
を位置決め状態にセットする他の組付部品用のセット治
具を配設するとともに、上記ターンテーブルの片側に、
上記各セット治具への所定の部品のセット作業と位置決
め状態にセットされた上記他の組付部品に対する上記組
立体の位置決め状態へのセット作業とを行い得るセット
ステーションを設ける一方、上記ターンテーブルの他側
に、位置決め状態にセットされた上記組立体の各部品ど
うしの組付作業と該組立体と上記他の組付部品との組付
作業とを行い得る組付ステーションを設け、上記セット
ステーションには、上記組付ステーションで組み付けら
れた上記組立体を一旦ターンテーブル外に保持した後に
再度このターンテーブル上に戻す仮受け装置を設けてお
き、 上記ターンテーブルを半回転ずつ回動させながら、上記
組立体の各部品をセットステーションで位置決め状態に
セットし、このセット済みの上記組立体の各部品を組付
ステーションで相互に組み付けた後、この組付済みの上
記組立体をセットステーションで上記仮受け装置によっ
てターンテーブル外に保持する一方、上記セットステー
ションで上記他の組付部品を位置決め状態にセットした
後、ターンテーブル外に保持されていた組付済みの上記
組立体をターンテーブル上に戻して上記セットステーシ
ョンでセット済みの上記他の組付部品に対して位置決め
状態にセットし、その後、上記組付ステーションでセッ
ト済みの上記他の組付部品と組付済みの上記組立体とを
組み付けて最終組立品を得ることを特徴とする物品の組
立方法。 - 【請求項2】 上記ターンテーブルを半回転ずつ回動さ
せながら、上記セットステーションで上記組立体の各部
品を位置決め状態にセットした後、上記ターンテーブル
を半回転させ、上記組付ステーションでセット済みの上
記組立体の各部品を相互に組み付け、次に、上記ターン
テーブルを半回転させ、上記セットステーションで、組
付済みの上記組立体を上記仮受け装置によってターンテ
ーブル外に保持するとともに次サイクル用の組立体の各
部品を位置決め状態にセットした後、上記ターンテーブ
ルを半回転させ、上記組付ステーションでセット済みの
上記次サイクル用の組立体の各部品を相互に組み付ける
とともに、上記セットステーションで、上記他の組付部
品を位置決め状態にセットした後、ターンテーブル外に
保持されていた組付済みの上記組立体をターンテーブル
上に戻してセット済みの上記他の組付部品に対して位置
決め状態にセットし、その後、上記ターンテーブルを半
回転させ、上記セットステーションで組付済みの上記次
サイクル用の組立体を上記仮受け装置によってターンテ
ーブル外に保持する一方、上記組付ステーションでセッ
ト済みの上記他の組付部品と組付済みの上記組立体とを
組み付けて最終組立品を得ることを特徴とする請求項1
記載の物品の組立方法。 - 【請求項3】 上記組付ステーションでの組付作業は、
少なくとも、位置決め状態にセットされた上記組立体の
各部品相互の組付作業と、位置決め状態にセットされた
上記他の組付部品と組付済みの上記組立体との組付作業
とを行い得るロボット装置で行なわれることを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の物品の組立方法。 - 【請求項4】 上記組付ステーションでの組付作業には
溶接作業が含まれることを特徴とする請求項1〜請求項
3のいずれか一に記載の物品組立方法。 - 【請求項5】 上記組立体が、ホイールエプロンとフロ
ントフレームとトルクボックスとで構成される自動車の
車体のホイールエプロンアッセンブリであり、上記他の
組付部品は、車体前端のクロスメンバとシュラウドアッ
センブリとダッシュロアパネルとであり、最終組立品と
して自動車の車体のフロントボディアッセンブリを得る
ことを特徴とする請求項4記載の物品の組立方法。 - 【請求項6】 上記セットステーションでのセット作業
は作業者の手作業で行なわれることを特徴とする請求項
1〜請求項5のいずれか一に記載の物品の組立方法。 - 【請求項7】 複数の部品を互いに組み付けて構成され
る組立体と他の組立部品とを位置決め状態で組み付けて
最終組立品を得るようにした物品の組立装置において、 半回転毎の回動動作を繰り返すターンテーブルと、該タ
ーンテーブルの半面に配設されて上記組立体の各部品を
位置決め状態にセットする組立体用のセット治具と、上
記ターンテーブルの他の半面に配設されて上記他の組付
部品を位置決め状態にセットする他の組付部品用のセッ
ト治具とを備えるとともに、上記ターンテーブルの片側
に、上記各セット治具への所定の部品のセット作業と位
置決め状態にセットされた上記他の組付部品に対する上
記組立体の位置決め状態へのセット作業とを行い得るセ
ットステーションを設ける一方、上記ターンテーブルの
他側に、位置決め状態にセットされた上記組立体の各部
品どうしの組付作業と該組立体と上記他の組付部品との
組付作業とを行い得る組付ステーションを設け、上記セ
ットステーションには、上記組付ステーションで組み付
けられた上記組立体を一旦ターンテーブル外に保持した
後に再度このターンテーブル上に戻す仮受け装置を設け
たことを特徴とする物品の組立装置。 - 【請求項8】 上記組付ステーションには、少なくと
も、位置決め状態にセットされた上記組立体の各部品相
互の組付作業と、位置決め状態にセットされた上記他の
組付部品と組付済みの上記組立体との組付作業とを行い
得るロボット装置が配置されていることを特徴とする請
求項7記載の物品の組立装置。 - 【請求項9】 上記組付ステーションでの組付作業には
溶接作業が含まれることを特徴とする請求項7または請
求項8記載の物品の組立装置。 - 【請求項10】 上記組立体が、ホイールエプロンとフ
ロントフレームとトルクボックスとで構成される自動車
の車体のホイールエプロンアッセンブリであり、上記他
の組付部品は、車体前端のクロスメンバとシュラウドア
ッセンブリとダッシュロアパネルとであり、最終組立品
として自動車の車体のフロントボディアッセンブリを得
ることを特徴とする請求項9記載の物品の組立装置。 - 【請求項11】 上記仮受け装置は、組付済みの上記組
立体をターンテーブルに対して昇降させるリフタ装置で
構成されていることを特徴とする請求項7〜請求項10
のいずれか一に記載の物品の組立装置。
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1994
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