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JP3334410B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3334410B2
JP3334410B2 JP05411095A JP5411095A JP3334410B2 JP 3334410 B2 JP3334410 B2 JP 3334410B2 JP 05411095 A JP05411095 A JP 05411095A JP 5411095 A JP5411095 A JP 5411095A JP 3334410 B2 JP3334410 B2 JP 3334410B2
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Japan
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vehicle
humidity
refrigerant compressor
air conditioner
refrigerant
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孝昌 河合
裕司 伊藤
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Denso Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用空調装置であ
って、車両の窓ガラスの曇りを防止するのに好適なもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空調装置では、窓ガラ
スの曇りを防止するための防曇制御が行われている(実
開昭58−59611号公報、実開昭59−14091
3号公報)。この防曇制御は、車室内湿度と防曇判定値
との比較に基づいて窓ガラスが曇るか曇らないかの判定
(防曇判定)を行い、「曇る」と判定された場合は、冷
凍サイクルの冷媒圧縮機を作動させて車室内を除湿する
ことにより窓ガラスの曇りを防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の防曇
制御では、冷媒圧縮機の作動が停止した直後は、冷媒蒸
発器の温度上昇に伴って冷媒蒸発器で結露した水分が再
蒸発するため、吹出口より車室内へ吹き出される吹出空
気の湿度が急上昇し、窓ガラスに曇りが発生する。
【0004】この時、車室内湿度を検出する湿度センサ
が、急上昇した湿度を即座に検出し、その検出に基づい
て冷媒圧縮機を作動させれば、窓ガラスの曇りの発生を
防止することも可能である。しかしながら、湿度センサ
が窓ガラスに曇りが生じる限界湿度を検出するまでには
ある程度時間がかかるため、冷媒圧縮機がオフされた直
後の窓ガラスの曇りを除去することができない。
【0005】そこで、この発明の目的は、冷媒圧縮機の
作動が停止した直後に冷媒蒸発器で結露した水分の再蒸
発による窓ガラスの曇りを防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、冷凍サイクル
を構成する冷媒圧縮機(18)および冷媒蒸発器(2
2)と、車室内の湿度を検出する湿度検出手段(41)
とを備え、前記検出された車室内の湿度に基づいて前記
冷媒圧縮機(18)を作動させて車両の窓ガラス(1
0)の防曇を行うようにした車両用空調装置において、
前記冷媒圧縮機(18)の作動が停止した後の前記検出
された車室内の湿度の変化状態に基づいて、前記冷媒圧
縮機(18)を再作動させる再作動手段(ステップ90
2、907〜912)を備えるという技術的手段を採用
する。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の車両用空調装置において、前記検出された車室内の
湿度を所定値と比較して防曇の必要があるか否かの防曇
判定を行う防曇判定手段(ステップ906)を備え、前
記再作動手段(ステップ902、907〜912)は、
前記防曇判定の結果が防曇の必要がないという結果であ
る場合に、前記冷媒圧縮機(18)の作動が停止した後
の前記検出された車室内の湿度の変化状態に基づいて、
前記冷媒圧縮機(18)を再作動させるものであるとい
う技術的手段を採用する。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の車両用空調装置において、前記変化状態
は、所定時間における変化量であるという技術的手段を
採用する。請求項4に記載の発明では、請求項1または
2に記載の車両用空調装置において、前記変化状態は、
所定時間における最大値であるという技術的手段を採用
する。
【0009】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例に記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0010】
【発明の作用効果】請求項1ないし4に記載の発明によ
れば、冷媒圧縮機の作動が停止した直後に冷媒蒸発器で
結露した水分の再蒸発によって車室内の湿度が窓ガラス
が曇る値まで高くなったとしても、前記冷媒圧縮機の作
動が停止した後の車室内の湿度の変化状態(請求項3に
記載の発明にあっては湿度の変化量、請求項4に記載の
発明にあっては湿度の最大値)に基づいて、冷媒圧縮機
を再作動することができるため、窓ガラスの曇りを防止
することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明にかかる車両用空調装置の一
実施例を図1ないし図11に基づいて説明する。図1
は、その車両用空調装置の全体模式図である。車両用空
調装置(以下、エアコンと称する)1は、車室内に空調
空気を送るダクト2、このダクト2内に空気を導入して
その空気を車室内へ送る送風機3、冷房手段を構成する
冷凍サイクル4、暖房手段を構成する温水回路5、およ
びエアコン制御装置6(図2参照)を備える。
【0012】ダクト2の下流端には分岐ダクト2a〜2
cが接続されている。分岐ダクト2aは、車両の窓ガラ
ス10に向けて空気を吹き出すでデフロスタ吹出口7
に、分岐ダクト2bは、乗員の上半身に向けて空気を吹
き出すフェイス吹出口8に、分岐ダクト2cは、乗員の
足元に向けて空気を吹き出すフット吹出口9にそれぞれ
連通されている。これらの吹出口7〜9は、分岐ダクト
2a〜2cの上流開口部に設けられた吹出口切替ダンパ
11、12の開閉によって選択的に開閉される。吹出口
切替ダンパ11、12は、図示しないリンク機構を介し
て、たとえばサーボモータ13(図2参照)などの駆動
手段により駆動される。
【0013】送風機3は、ブロワケース3a、遠心式フ
ァン3b、ブロワモータ3cから構成され、このブロワ
モータ3cへの印加電圧(ブロワ電圧)に応じて送風量
(ブロワモータ3cの回転数)が決定される。ブロワケ
ース3aには、車室内空気(内気)を導入する内気導入
口14と車室外空気(外気)を導入する外気導入口15
とが形成されるとともに、内気導入口14と外気導入口
15とを選択的に開閉する内外気切替ダンパ16が設け
られている。この内外気切替ダンパ16は、図示しない
リンク機構を介して、たとえばサーボモータ17(図2
参照)などの駆動手段により駆動される。
【0014】冷凍サイクル4は、車室内を冷房するため
の冷房手段および窓ガラスの曇りを除去する曇り防止手
段であり、冷媒圧縮機(comp.)18、冷媒凝縮器
19、レシーバ20、減圧装置21、冷媒蒸発器22、
蒸発圧力調整弁(以下、EPRと称する)23の各機能
部品より構成されて、冷媒配管24によって環状に接続
されている。
【0015】冷媒圧縮機18は、電磁クラッチ25を介
して車両の走行用エンジン26によって駆動され、吸引
したガス冷媒を高温高圧に圧縮して吐出する。冷媒凝縮
器19は、クーリングファン27の送風を受けて、冷媒
圧縮機18より吐出された高温高圧の冷媒を凝縮液化す
る。レシーバ20は、冷媒凝縮器19より送られた冷媒
を気液分離して、液冷媒のみを流出する。
【0016】減圧装置21は、レシーバ20より導かれ
た液冷媒を減圧膨張して冷媒蒸発器22に送るもので、
冷媒蒸発器22の出口配管を流れる冷媒の過熱度が一定
となるように、通過する冷媒流量を調節する温度作動式
膨張弁である。冷媒蒸発器22は、ダクト2内に配され
て、送風機3から送られる空気との熱交換によって減圧
装置21で減圧された低温低圧の冷媒を蒸発させる。
【0017】EPR23は、冷媒蒸発器22と冷媒圧縮
機18との間に設置されて、冷媒蒸発器22での蒸発圧
力を一定値以上(たとえば1.9kg/cm2)に保ことによ
り、低熱負荷時における冷媒蒸発器22のフロストを防
止する。温水回路5は、車室内を暖房するための暖房手
段であり、ダクト2内で冷媒蒸発器22の風下に配され
て、エンジン26の冷却水を熱源としてダクト2内を流
れる空気を加熱するヒータコア28と、このヒータコア
28をエンジン26の冷却水回路(図示しない)と環状
に接続する温水配管29とを備える。
【0018】ヒータコア28は、ダクト2内で、冷媒蒸
発器22を通過した空気がヒータコア28を迂回して流
れるバイパス路30を形成するように配されている。ヒ
ータコア28を通過する空気量とバイパス路30を通過
する空気量との割合は、ヒータコア28の風上側に配さ
れたエアミックスダンパ31によって調節される。この
エアミックスダンパ31は、図示しないリンク機構を介
して、たとえばサーボモータ32(図2参照)などの駆
動手段により駆動される。
【0019】エアコン制御装置6は、空調制御に係わる
制御プログラムや各種演算式などが記憶されたマイクロ
コンピュータ(図示しない)を内蔵するもので、図2に
示すように、エアコン操作パネル33(図3参照)より
出力される操作信号、および各種センサ(後述する)か
らの検出信号に基づいて、上述の各サーボモータ13、
17、32、ブロワモータ3cを駆動するためのモータ
駆動回路34、電磁クラッチ25を駆動するためのクラ
ッチ駆動回路35へ制御信号を出力する。
【0020】上記の各種センサは、車室内温度(内気温
Tr)を検出する内気温センサ36、車室外温度(外気
温Tam)を検出する外気温センサ37、日射量(日射量
Ts)を検出する日射センサ38、冷媒蒸発器22の通
過直後の空気温度(エバ後温度Te)を検出するエバ後
温度センサ39(蒸発器温度検出手段)、エンジン冷却
水の温度(冷却水温Tw)を検出する水温センサ40、
および車室内の相対湿度(湿度Rh)を検出する湿度セ
ンサ41などである。
【0021】エアコン操作パネル33は、車室内のイン
ストルメントパネル(図示しない)に配されて、図3に
示すように、乗員が希望する室内温度を設定する温度設
定スイッチ42、この温度設定スイッチ42で設定され
た温度をデジタル表示する設定温度表示部43、エアコ
ン1の自動制御指令を出力するオートスイッチ44、エ
アコン1の作動停止指令を出力するオフスイッチ45、
吸入口モードを選択する内外気切替スイッチ46、吹出
口モードを選択する吹出口切替スイッチ47、送風機3
の風量レベルを選択する風量設定スイッチ48、電磁ク
ラッチ25のON/OFFを選択するエアコンスイッチ
49が設けられている。
【0022】次に、この車両用空調装置の作動を説明す
る。図4はエアコン制御装置6に設けられたマイクロコ
ンピュータの処理手順を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS1において各種カウンタやフラグなどの
初期化、および定数の設定を行う。
【0023】続いて、ステップS2において温度設定ス
イッチ42の設定温度信号Tset を読み込み、ステップ
S3において各センサ36ないし41の検出信号(T
r、Tam、Ts、Te、Tw、Rh)を読み込む。続い
て、ステップS4において下記の数1に従って車室内の
目標吹出温度(以下、TAOと称する)を演算する(目
標吹出温度演算機能)。
【0024】
【数1】TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・
Tam−Ks・Ts−KRh・Rh+C なお、Kset :温度設定ゲイン Kr:内気温度ゲイ
ン Kam :外気温度ゲイン Ks:日射ゲイン KRh :湿度ゲイン C:補正定数 であ
る。
【0025】続いて、ステップS5ないしS7において
ステップS4で算出されたTAOに基づいて、ブロワ電
圧、吸入口モード、吹出口モードをそれぞれ図5ないし
図7に示す特性図より決定する。なお、図5ないし図7
の特性図に示す関係は、予めエアコン制御装置6のマイ
クロコンピュータに記憶されている。続いて、ステップ
S8において車室内への実際の吹出空気温度が、ステッ
プS4で演算されたTAOとなるように、エアミックス
ダンパ31の目標開度SWを下記の数2に従って演算す
る(目標開度演算機能)。
【0026】
【数2】SW=〔(TAO−Te)/(Tw−Te)〕
×100(%) 続いて、ステップS9において冷媒圧縮機18の作動判
定を行う。この冷媒圧縮機18の作動判定は、車室内空
調のために必要な能力確保、湿度に対する快適性、およ
び湿度による防曇性の各判定条件に基づいて行われる。
【0027】以下に、冷媒圧縮機18の作動判定を、図
8に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、ス
テップ901において車室内の空調に必要な能力を確保
するために冷媒圧縮機18をONする必要があるか否か
を、図9に示す特性図に基づいて判定する。なお、図9
に示す特性図の横軸は、ステップS4で演算されたTA
Oとダクト2内に導入される導入空気の温度(吸込温度
Tin)との差である。また、横軸上のαは、導入空気の
ダクト2内での温度上昇分で、定数または車速の関数で
ある。吸込温度Tinは、センサを用いて検出しても良い
し、吸入口モード、外気温Tam、内気温Trなどより推
定しても良い。
【0028】このステップ901において冷媒圧縮機を
ONすると判定された時は、ステップ902へ進み、冷
媒圧縮機18をONするためのONモードを設定する。
次に、冷媒圧縮機18がOFFされた場合に、車室内が
窓ガラスに曇りが発生する状態にあるか否かを判定する
処理について説明する。ステップ901において冷媒圧
縮機18をOFFすると判定された時、つまりTAOが
吸込温度Tinより十分大きい時は、ステップ903へ進
み、湿度センサ41で検出される車室内の相対湿度Rh
と内気温センサ36で検出される内気温Trより、車室
内の絶対湿度Hrを算出する(絶対湿度算出機能)。
【0029】続いて、ステップ904において外気温セ
ンサ37から読み込んだ外気温に基づいて窓ガラス10
内面の露点温度Tgを算出する。なお、窓ガラス10の
露点温度Tgは、数3に示す、内気温Tr、外気温Ta
m、車速Vの関数で表されるが、ここでは簡易的に外気
温Tamとする。
【0030】
【数3】Tg=f(Tr、Tam、V) 続いて、ステップ905において窓ガラス10が曇るか
曇らないかを判定するための防曇判定値として、図10
に示す湿り空気線図(予めマイクロコンピュータに記憶
されている)を用い、ステップ904で算出された窓ガ
ラス10内面の露点温度Tgより飽和絶対湿度Hwを算
出する(判定値算出機能)。
【0031】続いて、ステップ906において、ステッ
プ903で算出された車室内の絶対湿度Hrとステップ
905で算出された防曇判定値としての飽和絶対湿度H
wとを比較して(防曇判定機能)、窓ガラス10が曇る
か曇らないかを判定する。この判定で、(Hr−Hw)
≧βの場合(YESの判定)は、窓ガラス10が曇るた
めに冷媒圧縮機18をONする必要があり、ステップ9
02へ進む。
【0032】一方、ステップ906の判定で、(Hr−
Hw)<βの場合(NOの判定)は、ステップ907へ
進み、車室内湿度Rh(湿度センサ41の検出値)が快
適湿度の上限値γ(たとえば、車室内温度25°Cで相
対湿度60%)を超えるかどうかを判定する。この判定
で、Rh≧γの場合(YESの判定)は、乗員が不快と
感じる度合いが大きいことから、冷媒圧縮機18をON
する必要があり、ステップ902へ進む。
【0033】ステップ907の判定で、Rh<γの場合
(NOの判定)は、ステップ908へ進み、冷媒圧縮機
18がOFFされた直後か否かが判定される。この判定
で、冷媒圧縮機18がOFFされた直後の場合(YES
の判定)は、ステップ912へ進み、冷媒圧縮機18が
OFFされる直前の湿度センサ値を25°C換算した値
RhをメモリMhに記憶するとともに、冷媒圧縮機18
がOFFしてから経過した時間A(たとえば、10秒)
をカウントするタイマのカウントを開始する。
【0034】その後ステップ909へ進み、タイマがタ
イムアップ(たとえば、10秒経過)したか否かを判定
し、タイムアップしたと判定された場合は、ステップ9
10へ進む。ステップ910では、タイマがタイムアッ
プするまでの間(10秒)の車内湿度の変化量(Rh−
Mh)が、所定値K1以上であるか否かを判定する。つ
まり、冷媒圧縮機18をOFFした時から所定時間経過
するまでの間の車内湿度の変化量が大きいか否かによっ
て、冷媒蒸発器22に付着して水蒸気の再蒸発により、
窓ガラス10が曇るか否かを判定する。
【0035】ステップ910の判定が、(Rh−Mh)
≧K1の場合(YESの判定)は、ステップ902へ進
み、冷媒圧縮機18をONモードとする。一方、ステッ
プ910の判定が、(Rh−Mh)<K1の場合(NO
の判定)は、ステップ911へ進み、冷媒圧縮機18を
OFFモードとする。そして、ステップS10へ進み、
サーボモータ13、17、32、モータ駆動回路34、
クラッチ駆動回路35へ制御信号を出力して、吹出口切
替ダンパ11、12、内外気切替ダンパ16、エアミッ
クスダンパ31、ブロワモータ3c、および電磁クラッ
チ25を制御して(制御機能)、冷媒圧縮機18を作動
させる。
【0036】これによって冷媒蒸発器22を通過する空
気が除湿冷却され、窓ガラス10の曇りを防止すること
ができる。続いて、ステップS11において所定の制御
周期τが経過したか否かを判定し、経過した場合(YE
Sの判定)は、ステップS2以下の処理を繰り返し、経
過していない場合(NOの判定)は、所定の制御周期τ
が経過するまでステップS11を繰り返す。
【0037】上述のように、ステップ906の防曇判定
で窓ガラス10が曇らないと判定されて冷媒圧縮機18
の作動が停止しても、停止後所定時間の湿度変化量が大
きい時には、窓ガラスの曇りが発生する可能性が高いこ
とから、冷媒圧縮機18を作動させて窓ガラス10の曇
りを防止することができる。なお、冷媒圧縮機18の作
動が停止した後における車内の湿度を所定時間毎にサン
プリングし、そのサンプリングデータの変化率を算出す
るとともに、その変化率を所定値と比較し、その比較結
果に基づいて冷媒圧縮機18を作動させるようにしても
良い。
【0038】次に、この発明にかかる車両用空調装置の
他の実施例を説明する。図11は、その作動を示すフロ
ーチャートである。この実施例にかかる車両用空調装置
は、冷媒圧縮機18の作動判定(ステップS9)におい
て、冷媒圧縮機18が停止した時に、停止後の所定時間
の最大値を所定値と比較し、その比較結果に基づいて冷
媒圧縮機18を作動させ、窓ガラス10の曇りを防止す
ることにある。なお、図11のフローチャートで、上述
の実施例と同じ処理は、同一の記号を付して説明を省略
する。
【0039】ステップ908において、冷媒圧縮機18
の作動が停止した直後か否かを判定し、停止した直後で
ある場合(YESの判定)は、ステップ913へ進み、
車内湿度の最大値を検出する時間をカウントするタイマ
(たとえば20秒)をスタートする。そして、ステップ
914へ進み、車内湿度の上昇ピーク値Prを検出す
る。具体的には、冷媒圧縮機18をOFFする直前の湿
度センサ値をメモリM1とメモリM2に記憶しておき、
現在の湿度センサ値(25°C換算したもの)とメモリ
M2値とを比較し、大きい方の値をメモリM2に順次更
新して行く。そして、メモリM2とM1の差をとること
により、湿度上昇ピーク値Prを算出する。
【0040】次に、ステップ915へ進み、タイマがタ
イムアップしたか否かを判定し、タイムアップした場合
(YESの判定)は、ステップ916へ進み、ステップ
914で検出された車内湿度の上昇ピーク値Prが、予
め設定された所定値K2以上であるか否かが判定され
る。所定値K2以上である場合(YESの判定)は、ス
テップ902へ進み、冷媒圧縮機18をONモードに設
定する。一方、所定値K2以上でない場合(NOの判
定)は、ステップ911へ進み、冷媒圧縮機18をOF
Fモードに設定する。
【0041】このように、冷媒圧縮機18をOFFした
時に、そのOFF状態を所定時間維持し、その間の車内
湿度の上昇ピーク値Prの大小によって、再度窓ガラス
が曇るか否かを判定し、その判定結果に基づいて冷媒圧
縮機18を作動させることにより、窓ガラスの曇りを防
止することができる。なお、上記各実施例において、ス
テップ906が防曇手段に、ステップ902、907〜
912(ステップ902、907、908、911、9
13〜916)が再作動手段にそれぞれ相当する。
【0042】上記各実施例では、この発明をエアミック
ス式の空調装置1に適用したが、ヒータコア28へ供給
される冷却水量を温水回路5に設けた流量制御弁の弁開
度に応じて制御するリーヒート式の空調装置に適用して
も良い。流量制御弁は、たとえばデューティー比制御に
よって弁開度を調節することができる。また、上記各実
施例では、冷媒蒸発器22と冷媒圧縮機18との間にE
PR23を設置したEPR式冷凍サイクル4を用いた
が、電磁クラッチ25を介して冷媒圧縮機18をON/
OFF制御する冷凍サイクル、可変容量型の冷媒圧縮機
を備える可変容量式冷凍サイクルなどを採用しても良
い。
【0043】さらに、上記各実施例では、湿度センサ4
1の検出値と内気センサ36の検出値より絶対湿度Hr
を算出したが、湿度センサ41で検出される相対湿度R
hをある固定の温度(たとえば25°C)の相対湿度に
変換して制御を行っても良い。そしてさらに、上記各実
施例では、冷媒蒸発器22の温度として、エバ後温度セ
ンサ39によって検出される冷媒蒸発器22の通過直後
の空気温度(エバ後温度Te)を用いたが、冷媒蒸発器
22のフィン温度、あるいは冷凍サイクル4の低圧を検
出してエバ後温度を推定した値を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる車両用空調装置の全体模式図
である。
【図2】エアコン制御装置6に接続された駆動系のブロ
ック図である。
【図3】エアコン操作パネル33の正面説明図である。
【図4】エアコン制御装置6の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】TAOに対するブロワ電圧の関係を示す特性図
である。
【図6】TAOに対する吸入口モードの切替を示す特性
図である。
【図7】TAOに対する吹出口モードの切替を示す特性
図である。
【図8】冷媒圧縮機18をOFFした直後における湿度
センサの検出値の変化量に基づいて冷媒圧縮機18を作
動させるか否かを判定するフローチャートである。
【図9】TAO−Tinに対する冷媒圧縮機18の作動を
示す特性図である。
【図10】Tamに対するHwの関係を示す特性図であ
る。
【図11】冷媒圧縮機18をOFFした後における湿度
センサの検出値の最大値に基づいて冷媒圧縮機18を作
動させるか否かを判定するフローチャートである。
【符号の説明】
1・・車両用空調装置、2・・ダクト、3・・送風機、
4・・冷凍サイクル、5・・温水回路、7・・デフロス
タ吹出口、10・・窓ガラス、15・・外気導入口、1
8・・冷媒圧縮機、19・・冷媒凝縮器、22・・冷媒
蒸発器、26・・走行用エンジン、28・・ヒータコ
ア、31・・エアミックスダンパ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−278418(JP,A) 特開 昭56−124509(JP,A) 特開 平1−297318(JP,A) 実開 平3−22960(JP,U) 実開 昭64−22665(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 3/00 B60H 1/32 B60S 1/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍サイクルを構成する冷媒圧縮機およ
    び冷媒蒸発器と、車室内の湿度を検出する湿度検出手段
    とを備え、前記検出された車室内の湿度に基づいて前記
    冷媒圧縮機を作動させて車両の窓ガラスの防曇を行うよ
    うにした車両用空調装置において、 前記冷媒圧縮機の作動が停止した後の前記検出された車
    室内の湿度の変化状態に基づいて、前記冷媒圧縮機を再
    作動させる再作動手段を備えたことを特徴とする車両用
    空調装置。
  2. 【請求項2】 前記検出された車室内の湿度を所定値と
    比較して防曇の必要があるか否かの防曇判定を行う防曇
    判定手段を備え、 前記再作動手段は、前記防曇判定の結果が防曇の必要が
    ないという結果である場合に、前記冷媒圧縮機の作動が
    停止した後の前記検出された車室内の湿度の変化状態に
    基づいて、前記冷媒圧縮機を再作動させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記変化状態は、所定時間における変化
    量であることを特徴とする請求項1または2に記載の車
    両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記変化状態は、所定時間における最大
    値であることを特徴とする請求項1または2に記載の車
    両用空調装置。
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