JP3333472B2 - 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出方法とその装置 - Google Patents
褐色鶏卵における血卵の非破壊検出方法とその装置Info
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Landscapes
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殻付き卵の血卵検
出方法に係わり特に褐色鶏卵に発現する血卵等の異常卵
の非破壊検出方法とその装置に関する。
出方法に係わり特に褐色鶏卵に発現する血卵等の異常卵
の非破壊検出方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の検卵装置は、割卵して取
り出された鶏卵中身の不良液卵を検出する装置に関する
提案としては特願平6−43238号公報に開示されて
おり、鶏卵外表面におけるひび割れ検査装置としては特
願平7−220327号公報に開示されている。しか
し、殻付き鶏卵の内部に混入する血液等の異物を割卵し
ないで非破壊的に検出する方法については、専門の検卵
員が鶏卵の透過光を用いて、経験と勘による選別が一般
に行なわれている。しかし、その透過光による検卵も表
面が白色の卵については有効であるが、表面が褐色の褐
色鶏卵いわゆる「赤玉」については非破壊的に検卵には
困難を伴い、生産者や流通業者、消費者から異常褐色鶏
卵の非破壊検出技術の確立が強く望まれている。なお、
上記透過光による検卵には特公昭51−48995号開
示の検卵装置に関する発明に、卵内容物に吸収される波
長と吸収されない波長域の光を用意し、前記二つの光の
透過光を電荷蓄積効果素子(例えばフォトダイオード、
フォトトランジスタ)よりなる受光素子を使用し、受光
信号レベルを比較し検出を行なうようにしたものが開示
されており、褐色卵における血卵の検出にも有効である
との記載があるが、透過光の検出レベル値のみによる比
較方法では白色鶏卵の検卵には有効であっても、血卵と
近似色の褐色鶏卵の検卵には不十分である。
り出された鶏卵中身の不良液卵を検出する装置に関する
提案としては特願平6−43238号公報に開示されて
おり、鶏卵外表面におけるひび割れ検査装置としては特
願平7−220327号公報に開示されている。しか
し、殻付き鶏卵の内部に混入する血液等の異物を割卵し
ないで非破壊的に検出する方法については、専門の検卵
員が鶏卵の透過光を用いて、経験と勘による選別が一般
に行なわれている。しかし、その透過光による検卵も表
面が白色の卵については有効であるが、表面が褐色の褐
色鶏卵いわゆる「赤玉」については非破壊的に検卵には
困難を伴い、生産者や流通業者、消費者から異常褐色鶏
卵の非破壊検出技術の確立が強く望まれている。なお、
上記透過光による検卵には特公昭51−48995号開
示の検卵装置に関する発明に、卵内容物に吸収される波
長と吸収されない波長域の光を用意し、前記二つの光の
透過光を電荷蓄積効果素子(例えばフォトダイオード、
フォトトランジスタ)よりなる受光素子を使用し、受光
信号レベルを比較し検出を行なうようにしたものが開示
されており、褐色卵における血卵の検出にも有効である
との記載があるが、透過光の検出レベル値のみによる比
較方法では白色鶏卵の検卵には有効であっても、血卵と
近似色の褐色鶏卵の検卵には不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】殻付き鶏卵の流通上の
絶対条件として、血卵や肉塊卵等の異常卵のない品質保
障卵であることが要求されている。しかし、鶏卵を非破
壊的に検卵する技術については、白色鶏卵について、透
過光検査が行なわれているのみであり、前述のごとく殻
付き褐色鶏卵を非破壊的に検出する方法・技術及び装置
は実用化されていない状況である。
絶対条件として、血卵や肉塊卵等の異常卵のない品質保
障卵であることが要求されている。しかし、鶏卵を非破
壊的に検卵する技術については、白色鶏卵について、透
過光検査が行なわれているのみであり、前述のごとく殻
付き褐色鶏卵を非破壊的に検出する方法・技術及び装置
は実用化されていない状況である。
【0004】そのため、一般に集卵場における検卵工程
は、白色卵についてのみ行なわれ、白色卵が移動する搬
送コンベアの下方に蛍光灯が設置し、検卵作業者は眩し
い光の中に現れる卵の透過像を直視しながら、経験と勘
により異常卵の検出を行なっている始末である。
は、白色卵についてのみ行なわれ、白色卵が移動する搬
送コンベアの下方に蛍光灯が設置し、検卵作業者は眩し
い光の中に現れる卵の透過像を直視しながら、経験と勘
により異常卵の検出を行なっている始末である。
【0005】ところで、上記方法では、表面色の暗い褐
色鶏卵における異常卵の検出は不可能であり、現在の集
卵場では明らかに破卵しているものを取り除く作業だけ
が行なわれており、結果的に消費者等から「異常卵の混
入」のクレームを受けるという問題がしばしば発生して
いる。
色鶏卵における異常卵の検出は不可能であり、現在の集
卵場では明らかに破卵しているものを取り除く作業だけ
が行なわれており、結果的に消費者等から「異常卵の混
入」のクレームを受けるという問題がしばしば発生して
いる。
【0006】特に大消費者からの強いクレームがあった
場合、取引中止という事態にいたる例もあり、褐色鶏卵
の出荷前の検卵ができないことが褐色鶏卵の消費拡大に
つながらない一因であることも指摘されている。
場合、取引中止という事態にいたる例もあり、褐色鶏卵
の出荷前の検卵ができないことが褐色鶏卵の消費拡大に
つながらない一因であることも指摘されている。
【0007】一方消費者側は、近年食材の衛生・安全志
向から、異物混入を嫌う傾向が強くなってきている。特
に生食する機会の多い鶏卵については、粟粒程度の小さ
い血液状部分を見付けた場合でも、例えその血液状部分
が衛生的・品質的には何ら問題がないとしても、苦情が
持ち込まれるケースがしばしば見受けられる状況であ
る。
向から、異物混入を嫌う傾向が強くなってきている。特
に生食する機会の多い鶏卵については、粟粒程度の小さ
い血液状部分を見付けた場合でも、例えその血液状部分
が衛生的・品質的には何ら問題がないとしても、苦情が
持ち込まれるケースがしばしば見受けられる状況であ
る。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、作業者の経験と勘によっても検出できない殻付き褐
色鶏卵の中身を画像処理により、非破壊的且つ短時間に
測定して、血液状異常物の混入を検出できる、褐色鶏卵
における血卵の非破壊検出方法とその装置の提供を目的
とするものである。
で、作業者の経験と勘によっても検出できない殻付き褐
色鶏卵の中身を画像処理により、非破壊的且つ短時間に
測定して、血液状異常物の混入を検出できる、褐色鶏卵
における血卵の非破壊検出方法とその装置の提供を目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、褐色
鶏卵における血卵の非破壊検出方法は、褐色鶏卵におけ
る血卵の非破壊検出方法において、血吸収波長域である
波長570〜580nmを基準波長とし、一方620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの内より選択された波
長域を特定波長域とし、褐色鶏卵に対する透過光を光学
フィルタを介して前記各波長域における透過画像を形成
させ、該透過画像に対するCCDカメラを介して得られ
たビデオ信号にA/D変換処理をして前記各波長域での
ディジタル濃淡画像を抽出し、該濃淡画像より透過率を
求め、前記基準波長に対する特定波長域での透過率の比
を求め、前記特定波長域に対する基準波長域での透過率
比にもとづいて血卵を検出するようにしたことを特徴と
する。
鶏卵における血卵の非破壊検出方法は、褐色鶏卵におけ
る血卵の非破壊検出方法において、血吸収波長域である
波長570〜580nmを基準波長とし、一方620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの内より選択された波
長域を特定波長域とし、褐色鶏卵に対する透過光を光学
フィルタを介して前記各波長域における透過画像を形成
させ、該透過画像に対するCCDカメラを介して得られ
たビデオ信号にA/D変換処理をして前記各波長域での
ディジタル濃淡画像を抽出し、該濃淡画像より透過率を
求め、前記基準波長に対する特定波長域での透過率の比
を求め、前記特定波長域に対する基準波長域での透過率
比にもとづいて血卵を検出するようにしたことを特徴と
する。
【0010】上記請求項1記載の発明は、褐色鶏卵を通
過した透過光をフィルタを介して可視光域の血吸収波長
を持つ基準波長と特定波長域の透過画像を形成させる。
ついで、該透過画像に対しCCDカメラを介してビデオ
信号を形成させ、形成されたビデオ信号に対しA/D変
換処理によりディジタル画像を形成させ、基準波長と特
定波長における濃淡画像を形成させる。即ち、上記して
得られた透過画像データは、画像取込ボードにより1画
面当たり横640×縦480画素、1画素当たり256
諧調に分解した濃淡画像を得る。
過した透過光をフィルタを介して可視光域の血吸収波長
を持つ基準波長と特定波長域の透過画像を形成させる。
ついで、該透過画像に対しCCDカメラを介してビデオ
信号を形成させ、形成されたビデオ信号に対しA/D変
換処理によりディジタル画像を形成させ、基準波長と特
定波長における濃淡画像を形成させる。即ち、上記して
得られた透過画像データは、画像取込ボードにより1画
面当たり横640×縦480画素、1画素当たり256
諧調に分解した濃淡画像を得る。
【0011】上記画像データにより、前記血吸収波長
(570〜580nm)と特定波長域620〜630nm、640〜650
nm、680nm、760nmの濃淡画像を抽出し、該濃淡画
像に対する透過率を演算し、特定波長の透過率に対する
基準波長の透過率の比を演算する。そして各波長域にお
ける適当な透過率比の値を閾値に設定して、該閾値を基
準にして正常卵か血卵かの何れかを判定するようにして
ある。本発明は、血卵の判定基準に透過率比を使用した
ため、より確度の高い判別をすることができる。
(570〜580nm)と特定波長域620〜630nm、640〜650
nm、680nm、760nmの濃淡画像を抽出し、該濃淡画
像に対する透過率を演算し、特定波長の透過率に対する
基準波長の透過率の比を演算する。そして各波長域にお
ける適当な透過率比の値を閾値に設定して、該閾値を基
準にして正常卵か血卵かの何れかを判定するようにして
ある。本発明は、血卵の判定基準に透過率比を使用した
ため、より確度の高い判別をすることができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、人工血卵の
特定波長に対する基準波長での透過率比が最小となると
きの正常卵の透過率比を閾値として設定することにより
血卵を検出するようにしたことを特徴とする。
特定波長に対する基準波長での透過率比が最小となると
きの正常卵の透過率比を閾値として設定することにより
血卵を検出するようにしたことを特徴とする。
【0013】上記発明は、予め、人工血卵と正常卵を用
意し、その両者の基準波長及び特定波長における透過率
を演算し、さらに前記特定波長域に対する基準波長の透
過率比を求め、血卵透過率比が最小となるときの正常卵
の透過率比を閾値として、該閾値より被計測卵の透過率
比が小さければ正常卵とし、閾値に等しいかまたは大き
ければ血卵と判定するようにしたものである。
意し、その両者の基準波長及び特定波長における透過率
を演算し、さらに前記特定波長域に対する基準波長の透
過率比を求め、血卵透過率比が最小となるときの正常卵
の透過率比を閾値として、該閾値より被計測卵の透過率
比が小さければ正常卵とし、閾値に等しいかまたは大き
ければ血卵と判定するようにしたものである。
【0014】また、前記血卵の検出は、 前記620〜630n
m、640〜650nm、680nm、760nmの4つの特定波長
における4因子の、前記基準波長に対する透過率比を入
力させる入力層と中間に競い合い層を持ち出力層に正常
卵と血卵を出力するようにした階層型ネットワーク構造
のニューラルネットワークを介して行なうようにしたこ
とを特徴とする。
m、640〜650nm、680nm、760nmの4つの特定波長
における4因子の、前記基準波長に対する透過率比を入
力させる入力層と中間に競い合い層を持ち出力層に正常
卵と血卵を出力するようにした階層型ネットワーク構造
のニューラルネットワークを介して行なうようにしたこ
とを特徴とする。
【0015】上記発明により、前記閾値の設定に係わる
演算を階層型の学習機能を持つニューラルネットワーク
構造により行なうことができ、閾値が変動する場合にも
対応でき、確度の高い判別が可能であるる。
演算を階層型の学習機能を持つニューラルネットワーク
構造により行なうことができ、閾値が変動する場合にも
対応でき、確度の高い判別が可能であるる。
【0016】本発明の褐色鶏卵における血卵の非破壊検
出方法を使用した血卵の非破壊検出装置の第1の発明
は、褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置において、
投射光源よりの投射光のみを透過させるようにした卵受
け台と、その上部に設けた前記透過光より血吸収波長域
である波長570〜580nmの基準波長と、620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの内、選択された特定
波長域の透過画像を得るフィルタ付きCCDカメラとを
内蔵する密閉容器と、前記CCDカメラよりのビデオ信
号よりA/D変換処理を介して前記基準波長及び特定波
長域でのディジタル濃淡画像を抽出する画像処理部と、
該濃淡画像より透過率を求め、前記基準波長と選択され
た特定波長域での透過率比を求め、該透過率比に対し
て、人工血卵の特定波長に対する基準波長での透過率比
が最小となるときの正常卵の透過率比を閾値として設定
した該閾値により血卵を検出する演算部とより構成した
ことを特徴とする。
出方法を使用した血卵の非破壊検出装置の第1の発明
は、褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置において、
投射光源よりの投射光のみを透過させるようにした卵受
け台と、その上部に設けた前記透過光より血吸収波長域
である波長570〜580nmの基準波長と、620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの内、選択された特定
波長域の透過画像を得るフィルタ付きCCDカメラとを
内蔵する密閉容器と、前記CCDカメラよりのビデオ信
号よりA/D変換処理を介して前記基準波長及び特定波
長域でのディジタル濃淡画像を抽出する画像処理部と、
該濃淡画像より透過率を求め、前記基準波長と選択され
た特定波長域での透過率比を求め、該透過率比に対し
て、人工血卵の特定波長に対する基準波長での透過率比
が最小となるときの正常卵の透過率比を閾値として設定
した該閾値により血卵を検出する演算部とより構成した
ことを特徴とする。
【0017】本発明の褐色鶏卵における血卵の非破壊検
出方法を使用した血卵の非破壊検出装置の第2の発明
は、 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置において、
投射光源よりの投射光のみを透過させるようにした卵受
け台と、その上部に設けた前記透過光より血吸収波長域
である波長570〜580nmの基準波長と、620〜6 30nm、
640〜650nm、680nm、760nmの特定波長域の透過画
像を得るフィルタ付きCCDカメラとを内蔵する密閉容
器と、前記CCDカメラよりのビデオ信号よりA/D変
換処理を介して前記基準波長及び特定波長域でのディジ
タル濃淡画像を抽出する画像処理部と、該濃淡画像より
透過率を求め、前記基準波長と前記4つの特定波長域で
の透過率比を求め、該透過率比により血卵を検出する演
算部とより構成され、 前記演算部には、適当閾値を演算
すべく、前記血吸収波長域である基準波長の透過率と前
記4つの特定波長域における透過率比を入力させる入力
層と、前記4つの特定波長域に対応する4個のニューロ
ンからなる中間層とを持ち、出力層に正常卵と血卵を出
力するようにした階層型ニューラルネットワーク構造を
設ける構成としたことを特徴とする。
出方法を使用した血卵の非破壊検出装置の第2の発明
は、 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置において、
投射光源よりの投射光のみを透過させるようにした卵受
け台と、その上部に設けた前記透過光より血吸収波長域
である波長570〜580nmの基準波長と、620〜6 30nm、
640〜650nm、680nm、760nmの特定波長域の透過画
像を得るフィルタ付きCCDカメラとを内蔵する密閉容
器と、前記CCDカメラよりのビデオ信号よりA/D変
換処理を介して前記基準波長及び特定波長域でのディジ
タル濃淡画像を抽出する画像処理部と、該濃淡画像より
透過率を求め、前記基準波長と前記4つの特定波長域で
の透過率比を求め、該透過率比により血卵を検出する演
算部とより構成され、 前記演算部には、適当閾値を演算
すべく、前記血吸収波長域である基準波長の透過率と前
記4つの特定波長域における透過率比を入力させる入力
層と、前記4つの特定波長域に対応する4個のニューロ
ンからなる中間層とを持ち、出力層に正常卵と血卵を出
力するようにした階層型ニューラルネットワーク構造を
設ける構成としたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る部品の形状その他の相対的配置などは特に特定的な記
載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣
旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1は、本発明の
褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置の一実施例の概
略の構成を示す模式図で、図2は図1の非破壊検出装置
における血卵判定のフローチャート図で、図3は図1の
非破壊検出装置における透過率比による血卵判別結果の
一例を示す図で、図4は図1の非破壊検出装置における
血卵判定を行なうニューラルネットワークの構成図であ
る。
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る部品の形状その他の相対的配置などは特に特定的な記
載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣
旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1は、本発明の
褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置の一実施例の概
略の構成を示す模式図で、図2は図1の非破壊検出装置
における血卵判定のフローチャート図で、図3は図1の
非破壊検出装置における透過率比による血卵判別結果の
一例を示す図で、図4は図1の非破壊検出装置における
血卵判定を行なうニューラルネットワークの構成図であ
る。
【0019】図1に示すように、本発明の褐色鶏卵にお
ける血卵の非破壊検出装置は、密閉空間内に設けた撮像
部20と、画像処理演算部21とより構成する。
ける血卵の非破壊検出装置は、密閉空間内に設けた撮像
部20と、画像処理演算部21とより構成する。
【0020】前記撮像部20は、鶏卵載置部19と、光
学フィルタ群13とCCDカメラ11とより構成する。
上記鶏卵載置部19は、光源12を収納した収納筒12
aと中央に光源よりの投射孔を形成する小孔16を持つ
遮蔽板17と鶏卵10を水平横長状に載置可能にする支
持台18とより構成する。なお、光源12の投射軸芯に
光学フィルタ群13をその前部に持つCCDカメラ11
を設ける構成にしてある。なお、鶏卵10側から見た場
合支持台18の下部には小孔16を備えた遮光板17に
より光源より小孔以外の外部には散逸させないようにし
てある。また、CCDカメラ側には背後光源からの照明
が鶏卵外表面に漏洩することがないようにしてある。
学フィルタ群13とCCDカメラ11とより構成する。
上記鶏卵載置部19は、光源12を収納した収納筒12
aと中央に光源よりの投射孔を形成する小孔16を持つ
遮蔽板17と鶏卵10を水平横長状に載置可能にする支
持台18とより構成する。なお、光源12の投射軸芯に
光学フィルタ群13をその前部に持つCCDカメラ11
を設ける構成にしてある。なお、鶏卵10側から見た場
合支持台18の下部には小孔16を備えた遮光板17に
より光源より小孔以外の外部には散逸させないようにし
てある。また、CCDカメラ側には背後光源からの照明
が鶏卵外表面に漏洩することがないようにしてある。
【0021】前記画像処理演算部21は、画像取込ボー
ド14とCPU15とを含む演算部とより構成する。な
お、前記光学フィルタ群や卵の透過画像により、基準波
長域を形成する血吸収波長域 570〜580nmと、特定波
長域を形成する可視光領域の620〜630nm、640〜650n
m、680nm、760nmの波長域の透過画像を選択できる
ようにしてある。
ド14とCPU15とを含む演算部とより構成する。な
お、前記光学フィルタ群や卵の透過画像により、基準波
長域を形成する血吸収波長域 570〜580nmと、特定波
長域を形成する可視光領域の620〜630nm、640〜650n
m、680nm、760nmの波長域の透過画像を選択できる
ようにしてある。
【0022】なお、鶏卵10を載置する姿勢は、水平横
長でなくてもよく、何れの方向でも良い。また、図1の
ように水平方向からの画像投影でなくてもよく、垂直方
向あるいは斜め方向からでも良い。
長でなくてもよく、何れの方向でも良い。また、図1の
ように水平方向からの画像投影でなくてもよく、垂直方
向あるいは斜め方向からでも良い。
【0023】上記構成であるので、使用に当たっては、
CCDカメラ11と光源12との間に鶏卵10を水平横
長状に載置し、光源12よりの透過光と光学フィルタ群
13を用いて前記各波長における透過画像を得るように
し、CCDカメラ11によりビデオ画像信号を画像処理
演算部21へ送り込むようにしてある。画像データは、
前記画像取込ボード14に設けた図示していないA/D
変換装置によりCCDカメラよりのビデオ画像信号をデ
ィジタル化して1画面当たり横640×縦480画素、
1画素当たり256諧調に分解した濃淡画像を抽出する
ようにしてある。このときの画像をモニタテレビに表示
することにより、背後光源からの照明が鶏卵の外側表面
に漏洩していないことを確認しながら測定を進めても良
い。
CCDカメラ11と光源12との間に鶏卵10を水平横
長状に載置し、光源12よりの透過光と光学フィルタ群
13を用いて前記各波長における透過画像を得るように
し、CCDカメラ11によりビデオ画像信号を画像処理
演算部21へ送り込むようにしてある。画像データは、
前記画像取込ボード14に設けた図示していないA/D
変換装置によりCCDカメラよりのビデオ画像信号をデ
ィジタル化して1画面当たり横640×縦480画素、
1画素当たり256諧調に分解した濃淡画像を抽出する
ようにしてある。このときの画像をモニタテレビに表示
することにより、背後光源からの照明が鶏卵の外側表面
に漏洩していないことを確認しながら測定を進めても良
い。
【0024】本実施例では血卵判定の閾値の設定には血
卵と正常卵とを必要とするが、予め血卵を集めることは
不可能であるため、別の血卵から得た血液を正常卵に注
入して作成した人工血卵を供試した。上記用意された正
常卵及び人工血卵の透過画像データより透過率を求め両
者比較することにより正常卵と血卵を識別する閾値を設
定した。
卵と正常卵とを必要とするが、予め血卵を集めることは
不可能であるため、別の血卵から得た血液を正常卵に注
入して作成した人工血卵を供試した。上記用意された正
常卵及び人工血卵の透過画像データより透過率を求め両
者比較することにより正常卵と血卵を識別する閾値を設
定した。
【0025】図2には、図1により行なう本発明の血卵
判定のフローチャートの一例を示す。図に見るように、
ステップ30で各波長における透過画像を得る。ステッ
プ31でA/D変換装置を介して、ステップ32で各波
長域での濃淡画像を抽出する。ステップ33で各波長域
における透過率を演算する。ステップ34で特定波長域
に対する基準波長域での透過率比を演算する。ステップ
35で上記算出した透過率比の適当値を閾値に設定し、
該閾値により血卵の判定(ステップ36)ないし正常卵
の判定(ステップ37)をする。
判定のフローチャートの一例を示す。図に見るように、
ステップ30で各波長における透過画像を得る。ステッ
プ31でA/D変換装置を介して、ステップ32で各波
長域での濃淡画像を抽出する。ステップ33で各波長域
における透過率を演算する。ステップ34で特定波長域
に対する基準波長域での透過率比を演算する。ステップ
35で上記算出した透過率比の適当値を閾値に設定し、
該閾値により血卵の判定(ステップ36)ないし正常卵
の判定(ステップ37)をする。
【0026】なお、画像処理演算部21の画像取込ボー
ド14のA/D変換装置により、上記、ステップ32の
各波長域での濃淡画像の抽出を行い、また、画像処理演
算部21のCPU15により、上記、ステップ33にお
ける各波長域の透過率は下記演算式により行なってい
る。 透過率=ディジタル画像グレイ値/漂白白色版のグレイ値×100 (%) 上記、ステップ34における各波長域の透過率比は下記
演算式により行なっている。 透過率比=特定波長域の透過率に対する基準波長域の透過率×100 (%) そして、ステップ35でこの透過率比の適当値を閾値と
して設定して、血卵か正常卵かの判定をしている。
ド14のA/D変換装置により、上記、ステップ32の
各波長域での濃淡画像の抽出を行い、また、画像処理演
算部21のCPU15により、上記、ステップ33にお
ける各波長域の透過率は下記演算式により行なってい
る。 透過率=ディジタル画像グレイ値/漂白白色版のグレイ値×100 (%) 上記、ステップ34における各波長域の透過率比は下記
演算式により行なっている。 透過率比=特定波長域の透過率に対する基準波長域の透過率×100 (%) そして、ステップ35でこの透過率比の適当値を閾値と
して設定して、血卵か正常卵かの判定をしている。
【0027】上記閾値の設定については、下記のように
している。図3は、血吸収波長域である波長570〜580n
mでの透過率を波長620〜630nmの透過率に対し、正常
卵と人工血卵のそれぞれの値を(20サンプル)示した
ものである。図に見るように、人工血卵の透過率比の最
小値10がその閾値を示し、前記波長620〜630nmの場
合は透過率比は10以下の場合は正常卵と見做し、10
以上の場合は血卵として判別している。
している。図3は、血吸収波長域である波長570〜580n
mでの透過率を波長620〜630nmの透過率に対し、正常
卵と人工血卵のそれぞれの値を(20サンプル)示した
ものである。図に見るように、人工血卵の透過率比の最
小値10がその閾値を示し、前記波長620〜630nmの場
合は透過率比は10以下の場合は正常卵と見做し、10
以上の場合は血卵として判別している。
【0028】表1(a)は上記閾値10を用いて血卵判
定を行なった結果で、正常卵に対しては判別率92.8%、
人工血卵では判別率83.3%、総合判別率88.5%を得た。
また、波長640〜650nmでの透過率に対する波長570〜5
80nmでの透過率比5を閾値に設定した場合の判別で
は、表1(b)に示すように正常卵の判別率95.0%、血
卵の判別率90.4%総合判別率93.7%を得た。
定を行なった結果で、正常卵に対しては判別率92.8%、
人工血卵では判別率83.3%、総合判別率88.5%を得た。
また、波長640〜650nmでの透過率に対する波長570〜5
80nmでの透過率比5を閾値に設定した場合の判別で
は、表1(b)に示すように正常卵の判別率95.0%、血
卵の判別率90.4%総合判別率93.7%を得た。
【0029】
【表1】
【0030】図4には、本発明で構築したニューラルネ
ットワークの一例を示してある。図に見るように、入力
層40、中間層50、出力層60からなる階層型ネット
ワークでその構成要素であるニューロンは多入力1出力
の非線形素子からなり、学習機能により誤差をなるべく
少なくするようにしている。入力層に、620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの透過率比の4因子を
入力し、中間層に4個のニューロンを配設し、出力層に
正常卵または血卵を出力する構造にする。表2は、上記
ニューラルネットワークを使用して同じ供試材料の血卵
判定を行なった結果を示してある。該結果によると、正
常卵の判別率は98.9%、血卵の判別率は96.9%、総合判
別率は98.0%となり、表1(a)、(b)と比較して判
別率は格段に向上している。
ットワークの一例を示してある。図に見るように、入力
層40、中間層50、出力層60からなる階層型ネット
ワークでその構成要素であるニューロンは多入力1出力
の非線形素子からなり、学習機能により誤差をなるべく
少なくするようにしている。入力層に、620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの透過率比の4因子を
入力し、中間層に4個のニューロンを配設し、出力層に
正常卵または血卵を出力する構造にする。表2は、上記
ニューラルネットワークを使用して同じ供試材料の血卵
判定を行なった結果を示してある。該結果によると、正
常卵の判別率は98.9%、血卵の判別率は96.9%、総合判
別率は98.0%となり、表1(a)、(b)と比較して判
別率は格段に向上している。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】上記構成により、請求項1、2及び4記
載の発明により、褐色鶏卵に透過光を照射して得られる
透過画像について、光学フィルタ、CCDカメラ、A/
D変換を含むビデオ信号処理により各波長域での濃淡画
像を抽出し、各波長域における透過率を用いて特定波長
域での透過率に対する基準波長域の透過率比を求め、こ
の透過率比の適当値を閾値として設定することにより、
褐色鶏卵の血卵を確実且つ短時間に、非破壊的に検出す
ることができる。また、請求項3、5記載の発明によ
り、特定波長における透過率比を入力層に持ち、出力層
に正常卵または血卵を出力する階層的ニューラルネット
ワーク構造を構築する構成にしてあるので、血卵判別率
は更に格段の向上を期待できる。
載の発明により、褐色鶏卵に透過光を照射して得られる
透過画像について、光学フィルタ、CCDカメラ、A/
D変換を含むビデオ信号処理により各波長域での濃淡画
像を抽出し、各波長域における透過率を用いて特定波長
域での透過率に対する基準波長域の透過率比を求め、こ
の透過率比の適当値を閾値として設定することにより、
褐色鶏卵の血卵を確実且つ短時間に、非破壊的に検出す
ることができる。また、請求項3、5記載の発明によ
り、特定波長における透過率比を入力層に持ち、出力層
に正常卵または血卵を出力する階層的ニューラルネット
ワーク構造を構築する構成にしてあるので、血卵判別率
は更に格段の向上を期待できる。
【0033】なお、請求項3、5記載の発明は、上記し
たように、画像処理とニューラルネッワークによる検卵
システムであるので、閾値が変動する場合にも十分対応
できる。また、集卵場においてのみならず、外食、総
菜、菓子等の鶏卵加工業者その他の大量消費者における
検卵システムとして容易に援用できる。
たように、画像処理とニューラルネッワークによる検卵
システムであるので、閾値が変動する場合にも十分対応
できる。また、集卵場においてのみならず、外食、総
菜、菓子等の鶏卵加工業者その他の大量消費者における
検卵システムとして容易に援用できる。
【図1】本発明の褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装
置の一実施例の概略の構成を示す模式図である。
置の一実施例の概略の構成を示す模式図である。
【図2】図1の非破壊検出装置における血卵判定のフロ
ーチャート図である。
ーチャート図である。
【図3】図1の非破壊検出装置における透過率比による
血卵判別結果の一例を示す図である。
血卵判別結果の一例を示す図である。
【図4】図1の非破壊検出装置における血卵判定を行な
うニューラルネットワークの構成図である。
うニューラルネットワークの構成図である。
10 鶏卵 11 CCDカメラ 12 光源 13 光学フィルタ群 14 画像取込ボード 15 CPU 18 支持台 19 鶏卵載置部 20 撮像部 21 画像処理演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01N 21/84 - 21/958 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)
Claims (5)
- 【請求項1】 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出方法
において、血吸収波長域である波長570〜580nmを基準波長とし、
一方620〜630nm、640〜650nm、680nm、760nmの
内より選択された波長域を特定波長域とし、 褐色鶏卵に
対する透過光を光学フィルタを介して前記各波長域にお
ける透過画像を形成させ、該透過画像に対するCCDカ
メラを介して得られたビデオ信号にA/D変換処理をし
て前記各波長域でのディジタル濃淡画像を抽出し、該濃
淡画像より透過率を求め、前記基準波長に対する特定波
長域での透過率の比を求め、前記特定波長域に対する基
準波長域での透過率比にもとづいて血卵を検出するよう
にしたことを特徴とする褐色鶏卵における血卵の非破壊
検出方法。 - 【請求項2】 人工血卵の特定波長に対する基準波長で
の透過率比が最小となるときの正常卵の透過率比を閾値
として設定することにより血卵を検出するようにしたこ
とを特徴とする請求項1記載の褐色鶏卵における血卵の
非破壊検出方法。 - 【請求項3】 前記血卵の検出が、 前記620〜630nm、640〜650nm、680nm、760nmの
4つの特定波長における4因子の、前記基準波長に対す
る 透過率比を入力させる入力層と中間に競い合い層を持
ち出力層に正常卵と血卵を出力するようにした階層型ネ
ットワーク構造のニューラルネットワークを介して行な
うようにしたことを特徴とする請求項1記載の褐色鶏卵
における血卵の非破壊検出方法。 - 【請求項4】 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置
において、 投射光源よりの投射光のみを透過させるようにした卵受
け台と、その上部に設けた前記透過光より血吸収波長域
である波長570〜580nmの基準波長と、620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの内、選択された特定
波長域の透過画像を得るフィルタ付きCCDカメラとを
内蔵する密閉容器と、前記CCDカメラよりのビデオ信
号よりA/D変換処理を介して前記基準波長及び特定波
長域でのディジタル濃淡画像を抽出する画像処理部と、
該濃淡画像より透過率を求め、前記基準波長と選択され
た特定波長域での透過率比を求め、該透過率比に対し
て、人工血卵の特定波長に対する基準波長での透過率比
が最小となるときの正常卵の透過率比を閾値として設定
した該閾値により血卵を検出する演算部とより構成した
ことを特徴とする褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装
置。 - 【請求項5】 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置
において、 投射光源よりの投射光のみを透過させるようにした卵受
け台と、その上部に設けた前記透過光より血吸収波長域
である波長570〜580nmの基準波長と、620〜630nm、
640〜650nm、680nm、760nmの特定波長域の透過画
像を得るフィルタ付きCCDカメラとを内蔵する密閉容
器と、前記CCDカメラよりのビデオ信号よりA/D変
換処理を介して前記基準波長及び特定波長域でのディジ
タル濃淡画像を抽出する画像処理部と、該濃淡画像より
透過率を求め、前記基準波長と前記4つの特定波長域で
の透過率比を求め、該透過率比により血卵を検出する演
算部とより構成され、 前記演算部には、適当閾値を演算すべく、前記血吸収波
長域である基準波長の透過率と前記4つの特定波長域に
おける透過率比を入力させる入力層と、前記4つの特定
波長域に対応する4個のニューロンからなる中間層とを
持ち、出力層に正常卵と血卵を出力するようにした階層
型ニューラルネットワーク構造を設ける構成としたこと
を特徴とする褐色鶏卵における血卵の非破壊検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19491199A JP3333472B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19491199A JP3333472B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001021490A JP2001021490A (ja) | 2001-01-26 |
JP3333472B2 true JP3333472B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=16332399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19491199A Expired - Fee Related JP3333472B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | 褐色鶏卵における血卵の非破壊検出方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3333472B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006162454A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Niigata Univ | 血卵の非破壊検出方法及びその装置 |
CN104089959A (zh) * | 2014-03-31 | 2014-10-08 | 浙江工商大学 | 一种快速准确的牛肉品质检测系统及方法 |
CN109164107A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-01-08 | 辽宁大学 | 一种无损检测野外杂色山雀卵孵化时间的装置及方法 |
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NL1027042C2 (nl) * | 2004-09-14 | 2006-03-15 | Staalkat Internat B V | Inspectie van eieren op aanwezigheid van bloed. |
JP2006226715A (ja) * | 2005-02-15 | 2006-08-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 外観検査装置 |
KR100962509B1 (ko) | 2007-11-19 | 2010-06-14 | 인하대학교 산학협력단 | 영상처리 기반의 검란 장치 및 방법 |
CN102803952A (zh) * | 2009-06-25 | 2012-11-28 | 耶路撒冷希伯来大学伊萨姆研发有限公司 | 卵能育性和性别的高光谱识别 |
JP6658051B2 (ja) * | 2016-02-16 | 2020-03-04 | 三菱電機株式会社 | ウエハの検査装置、ウエハの検査方法および半導体装置の製造方法 |
JP7321516B2 (ja) * | 2019-09-12 | 2023-08-07 | 株式会社ナベル | 卵分類装置 |
CN110991220B (zh) * | 2019-10-15 | 2023-11-07 | 京东科技信息技术有限公司 | 禽蛋检测、图像处理方法,装置、电子设备及存储介质 |
NL2024969B1 (en) * | 2020-02-21 | 2021-10-06 | Moba Group Bv | Method and system for processing a plurality of avian eggs. |
-
1999
- 1999-07-08 JP JP19491199A patent/JP3333472B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006162454A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Niigata Univ | 血卵の非破壊検出方法及びその装置 |
JP4591064B2 (ja) * | 2004-12-08 | 2010-12-01 | 国立大学法人 新潟大学 | 血卵の非破壊検出方法 |
CN104089959A (zh) * | 2014-03-31 | 2014-10-08 | 浙江工商大学 | 一种快速准确的牛肉品质检测系统及方法 |
CN109164107A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-01-08 | 辽宁大学 | 一种无损检测野外杂色山雀卵孵化时间的装置及方法 |
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---|---|
JP2001021490A (ja) | 2001-01-26 |
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