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JP3330587B2 - 通信方法および通信装置 - Google Patents

通信方法および通信装置

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JP3330587B2
JP3330587B2 JP2000588919A JP2000588919A JP3330587B2 JP 3330587 B2 JP3330587 B2 JP 3330587B2 JP 2000588919 A JP2000588919 A JP 2000588919A JP 2000588919 A JP2000588919 A JP 2000588919A JP 3330587 B2 JP3330587 B2 JP 3330587B2
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tones
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JP2000588919A
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剛 小林
渉 松本
吉秋 小泉
利康 樋熊
雅裕 井上
正孝 加藤
康臣 安藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H04L5/0001Arrangements for dividing the transmission path
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    • H04L5/0007Time-frequency the frequencies being orthogonal, e.g. OFDM(A) or DMT

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  • Signal Processing (AREA)
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャリア変
復調方式を採用する通信装置および通信方法に関するも
のであり、特に、DMT(Discrete Multi Tone)変復
調方式やOFDM(Orthogonal Frequency Division Mu
ltiplex)変復調方式等により、既存の電力線を用いた
データ通信を実現可能とする通信方法、および該通信方
法を実現可能な通信装置に関するものである。ただし、
本発明は、DMT変復調方式により電力線通信を行う通
信装置に限らず、マルチキャリア変復調方式およびシン
グルキャリア変復調方式により、通常の通信回線を介し
た有線通信および無線通信を行うすべての通信装置に適
用可能である。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の通信方法について説明す
る。近年、コスト削減や既存の設備を有効利用のため、
新たな通信線を増設することなく、既存の電力線を利用
して通信を行う「電力線モデム」が注目されている。こ
の電力線モデムでは、電力線により接続されている家庭
内外、ビル、工場、および店舗等の電気製品をネットワ
ーク化することにより、その製品の制御やデータ通信等
のさまざまな処理を行う。
【0003】現在、このような電力線モデムとしては、
SS(Spread Spectrum)方式を用いたものが考えられ
ているが、この方式を用いた場合、たとえば、与えられ
た帯域を埋め尽くすスペクトラムを送出してしまうため
他の通信方式との共存が難しいこと、使用帯域に対する
転送レートが低いこと、等の問題がある。また、上記電
力線モデムのようなデータ通信を主たる目的としていな
い既存の電力線をデータ通信用に用いるような場合に
は、給電を目的に接続されているさまざまな機器がノイ
ズ源となるため、それに対する対策も必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述に
示すような従来例においては、シングルキャリアによる
電力線通信であったため、たとえば、シングルキャリア
の通信用周波数に電力線からのノイズがかぶるような場
合、良好な通信ができなくなる、という問題があった。
特に、電力線通信においては、ビル、家庭、および工場
等における電力線を利用して通信を行うため、電力線に
接続されている多種多様な電気機器からのノイズを考慮
する必要があり、これらのノイズ対策が不可欠であっ
た。
【0005】また、従来例においては、ノイズ対策とし
て、複数のトーン(キャリアまたはサブキャリアともい
う)を使用するDMT変復調方式が考えられているが、
一般に電力線上のノイズは、特定の帯域に集中する場合
がある。そのため、特定の帯域に複数のトーンを密に集
中させた場合には、すべてのトーンがノイズによって破
壊され、通信のできない状態が発生する、という問題が
あった。
【0006】また、DMT変復調方式を用いた従来の電
力線通信においては、非常に広い周波数帯域にわたって
密に生成されるマルチトーンから、等間隔の数個のトー
ンだけを選択し、選択されたトーンを使用してデータ転
送を行う。これにより、広い周波数帯域の中にトーンを
分散させることができ、そして、特定の帯域に、密に集
中したノイズがあるような場合においても、そのノイズ
を避けることができるようになるため、良好な通信を行
うことが可能となる。しかしながら、このような場合に
は、事前にノイズの大きさや他のシステムで使用してい
る帯域を知る必要があり、さらに、想定する広い周波数
帯域の全領域についてノイズの位置や大きさを判定する
には、多くの時間と、高速な処理と、が必要となるた
め、通信のオーバーヘッドが増加し、さらに実現コスト
が高価になってしまう、という問題があった。
【0007】また、上記、従来の通信方式(上記のマル
チキャリア変復調方式およびシングルキャリア変復調方
式に相当)では、一対の機器間の通信については実行可
能であるが、同時にN対Nの通信を行うことができな
い、という問題があった。
【0008】また、従来の通信方式においては、ノイズ
を避けてトーンの位置を変更した場合、その後、新たに
接続された機器が、移動先のトーン位置を知る手段がな
く、通信が行えなくなってしまう、という問題もあっ
た。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、ノイズが特定の位置に集中している場合や、他の
システムが特定の帯域をすでに通信に利用している場合
においても、通信中にノイズの有無を判定することによ
りノイズの存在する帯域を避けた通信を実現し、さら
に、安価かつ確実なデータ通信を実現可能なDMT変復
調方式の通信方法、およびその通信方法を採用する通信
装置を得ることを目的としている。
【0010】また、本発明は、複数の機器間におけるN
対Nの同時通信を実現可能とし、さらに、伝送線路をよ
り有効に利用することが可能なDMT変復調方式の通信
方法、およびその通信方法を採用する通信装置を得るこ
とを目的としている。
【0011】また、本発明は、伝送路(電力線)上に接
続された複数の機器が、一斉に、通信を行うトーンの位
置を変更可能とするとともに、さらに、トーンの位置の
変更が行われた場合、その後、新たに接続された機器
が、そのトーン変更に確実に追随して通信することが可
能な通信方法、およびその通信方法を採用する通信装置
を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかる通信方法にあっ
ては、マルチキャリア変復調方式を採用し、送信側が、
所定の周波数間隔のm(m≧3の自然数)個のトーンで
構成される特定のトーンセット中のn(m>n≧2の自
然数)個のトーンに、同一データを符号化し、符号化後
のマルチトーンデータを送信する第1のステップと、前
記マルチトーンデータを受け取った受信側が、前記n個
のトーンの一部または全部のトーンで符号化データを復
号できない場合、またはその復号が困難な場合に、前記
送信側および他の装置に対して、前記n個のトーンの少
なくとも1個の変更を指示する第2のステップと、トー
ン変更の指示を受け取った前記送信側、前記他の装置、
およびトーン変更を指示した前記受信側が、その指示に
したがってトーン変更を行い、以後の通信を変更後のト
ーンで行う第3のステップと、を含むことを特徴とす
る。
【0013】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記第3のステップにあっては、前記送信側、前記他の装
置、および前記受信側が、前記n個のトーンの少なくと
も1個を変更する場合に、前記トーンセットにおける残
りのトーンを用いて、再度、符号化後のマルチトーンデ
ータを送信することを特徴とする。
【0014】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
さらに、前記第3のステップの処理後、前記マルチトー
ンデータを受け取った受信側が、前記トーンセットのい
ずれのトーンを用いた場合においても前記符号化データ
を復号できない場合、またはその復号が困難な場合に、
変更先のトーンセットを判断し、前記送信側および他の
装置に対してトーンセットの変更を指示する第4のステ
ップと、トーンセット変更の指示を受け取った前記送信
側、前記他の装置、およびトーンセット変更を指示した
前記受信側が、その指示にしたがってトーンセット変更
を行い、以後の通信を変更後のトーンセットで行う第5
のステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】つぎの発明にかかる通信方法において、通
信が必要な送信側および受信側の装置は、前記特定のト
ーンセットを、データの送受信時に使用するトーンセッ
トを決定するために使用し、前記特定のトーンセット、
および同一伝送路上の他の装置間で通信中のトーンセッ
ト、以外のトーンセットを用いてデータの送受信を行う
ことを特徴とする。
【0016】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、送信側が、所定の
周波数間隔のm(m≧3の自然数)個のトーンで構成さ
れる特定のトーンセットに、同一データを符号化し、符
号化後のマルチトーンデータを送信する第1のステップ
と、前記マルチトーンデータを受け取った受信側が、特
定のトーンセット中のn(m>n≧2の自然数)個のト
ーンを用いて符号化データの復号処理を実行し、前記n
個のトーンの一部または全部のトーンで符号化データを
復号できない場合、またはその復号が困難な場合に、前
記n個のトーンの少なくとも1個を変更し、その後、変
更後のn個のトーンを用いて、再度、符号化データを復
号する第2のステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記第2のステップにあっては、前記n個のトーンの少な
くとも1個を変更する場合に、前記トーンセットにおけ
る残りのトーンを用いて、再度、符号化データを復号す
ることを特徴とする。
【0018】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
さらに、前記第2のステップの処理にて、前記トーンセ
ットのいずれのトーンを用いた場合においても前記符号
化データを復号できない場合、またはその復号が困難な
場合に、変更先のトーンセットを判断し、前記送信側お
よび他の装置に対してトーンセットの変更を指示する第
3のステップと、トーンセット変更の指示を受け取った
前記送信側、前記他の装置、およびトーンセット変更を
指示した前記受信側が、その指示にしたがってトーンセ
ット変更を行い、以後の通信を変更後のトーンセットで
行う第4のステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】つぎの発明にかかる通信方法において、通
信が必要な送信側および受信側の装置は、前記特定のト
ーンセットを、データの送受信時に使用するトーンセッ
トを決定するために使用し、前記特定のトーンセット、
および同一伝送路上の他の装置間で通信中のトーンセッ
ト、以外のトーンセットを用いてデータの送受信を行う
ことを特徴とする。
【0020】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記第2のステップにあっては、最初のマルチトーンデー
タの受信時に、前記m個のトーンを用いて符号化データ
を復号し、さらに、最適なn個のトーンを検出し、その
後、前記検出したn個のトーンを用いて符号化データの
復号処理を実行し、前記n個のトーンの一部または全部
のトーンで符号化データを復号できない場合に、前記n
個のトーンの少なくとも1個を変更し、変更後のn個の
トーンを用いて、再度、符号化データを復号することを
特徴とする。
【0021】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
さらに、前記第2のステップの処理にて、前記トーンセ
ットのいずれのトーンを用いた場合においても前記符号
化データを復号できない場合、またはその復号が困難な
場合に、変更先のトーンセットを判断し、前記送信側お
よび他の装置に対してトーンセットの変更を指示する第
3のステップと、トーンセット変更の指示を受け取った
前記送信側、前記他の装置、およびトーンセット変更を
指示した前記受信側が、その指示にしたがってトーンセ
ット変更を行い、以後の通信を変更後のトーンセットで
行う第4のステップと、を含むことを特徴とする。
【0022】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、送信側が、所定の
周波数間隔のm(m≧3の自然数)個のトーンで構成さ
れる特定のトーンセット中のn(m>n≧2の自然数)
個のトーンに、同一データを符号化し、符号化後のマル
チトーンデータを送信する第1のステップと、前記マル
チトーンデータを受け取った受信側が、前記n個のトー
ンの一部または全部のトーンで符号化データを復号でき
ない場合、またはその復号が困難な場合に、前記送信側
および同一伝送路上に接続された他の装置に対してトー
ンの変更を要求する第2のステップと、前記トーン変更
の要求を受け取った前記送信側および前記他の装置が、
前記受信側の装置に対して、個々に最適なトーンを指定
して返送する第3のステップと、前記最適なトーンを指
定された前記受信側が、その情報に基づいて、変更すべ
きトーンを決定し、前記送信側および前記他の装置に対
して決定したトーンを通知する第4のステップと、前記
送信側、前記受信側、および前記他の装置が、前記決定
にしたがってトーン変更を行い、以後の通信を変更後の
トーンで行う第5のステップと、を含むことを特徴とす
る。
【0023】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
同一伝送路上に接続された複数の通信装置が、マルチキ
ャリア変復調方式を用いて、特定周波数間隔の所定の複
数トーンで構成されるマルチトーンデータの送受信を行
い、さらに、前記複数トーンの一部または全部で復号処
理ができない、またはその復号が困難であると判断した
通信装置がトーン変更処理のマスタとなる場合、マスタ
となった通信装置が、変更先のトーンを提示したトーン
変更要求コマンドを送信し、一定時間内に、他の通信装
置の少なくとも1つからトーン変更拒否コマンドを受信
した場合に、その時点で前記トーン変更処理、およびマ
スタ処理を終了し、一方、一定時間内に、トーン変更拒
否コマンドを受信しなかった場合に、前記変更先のトー
ンを提示したトーン変更指示コマンドを送信し、さらに
データの送受信に使用するトーンを前記変更先に移動
し、前記マスタ以外のすべての通信装置が、前記トーン
変更指示コマンドを受け取り、その後、一斉にデータの
送受信に使用するトーンを前記変更先に移動することを
特徴とする。
【0024】つぎの発明にかかる通信方法において、前
記通信装置間では、特定周波数間隔のm(m≧3の自然
数)個のトーンで構成される所定のトーンセット中のn
(m>n≧2の自然数)個のトーンを、データの送受信
に使用し、前記n個のトーンにそれぞれ同一のデータを
符号化することを特徴とする。
【0025】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記一定時間内に、前記マスタ以外の通信装置の少なく
とも1つが、トーン変更拒否コマンドを送信した場合、
その他のマスタ以外の通信装置が、自己のトーン変更拒
否コマンドの送信をキャンセルすることを特徴とする。
【0026】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
初期状態のトーンセットを示すデフォルトトーンセット
と、前記デフォルトトーンセット内における初期状態の
トーンの組み合わせであるデフォルトトーンポジション
と、を予め定義しておき、トーン変更処理の実行前につ
いては、前記通信装置が、データ送受信以外のときに前
記デフォルトトーンポジションのキャリアセンスを常時
行い、トーン変更処理の実行後については、前記デフォ
ルトトーンポジションのキャリアセンスに加えて、さら
に、データの送受信に使用しているトーンポジションの
キャリアセンスを行うことを特徴とする。
【0027】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記トーン変更処理実行後に通信装置がデータを送信す
る場合、前記変更先のトーンを用いてデータを送信し、
同時に、前記デフォルトトーンポジションにダミーキャ
リアを送出することを特徴とする。
【0028】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記デフォルトトーンポジションと前記変更先のトーン
ポジションの両方でキャリアが検出された場合、前記変
更先のトーンポジションで受信処理を行うことを特徴と
する。
【0029】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記デフォルトトーンポジションだけでキャリアが検出
された場合、前記デフォルトトーンポジションで受信処
理を行うことを特徴とする。
【0030】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記同一伝送路に、新規に通信装置が接続された場合、
前記新規の通信装置が、前記デフォルトトーンポジショ
ンを用いてトーン確認問合せコマンドを送信することに
より、その他のすべての通信装置に対して、データの送
受信に使用するトーンポジションの問い合わせを行い、
最も早く応答できた通信装置が、前記デフォルトトーン
ポジションを用いてトーン確認応答コマンドを送信する
ことにより、データの送受信に使用するトーンポジショ
ンを送信し、前記新規の通信装置が、受け取った前記ト
ーン確認応答コマンドに基づいて、データの送受信に使
用するトーンを変更することを特徴とする。
【0031】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
デフォルトトーンポジションだけでキャリアが検出され
たにもかかわらず、そのデフォルトトーンポジションに
おける受信データがダミーキャリアであった場合、前記
キャリアを検出した通信装置が、前記デフォルトトーン
ポジションを用いてトーン確認問合せコマンドを送信す
ることにより、その他のすべての通信装置に対して、デ
ータの送受信に使用するトーンポジションの問い合わせ
を行い、最も早く応答できた通信装置が、前記デフォル
トトーンポジションを用いてトーン確認応答コマンドを
送信することにより、データの送受信に使用するトーン
ポジションを送信し、前記キャリアを検出した通信装置
が、受け取った前記トーン確認応答コマンドに基づい
て、データの送受信に使用するトーンを変更することを
特徴とする。
【0032】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
同一伝送路上に接続された複数の通信装置が、マルチキ
ャリア変復調方式を用いて、特定周波数間隔の特定の複
数トーンで構成されるマルチトーンデータの送受信を行
い、さらに、前記複数トーンの一部または全部で復号処
理ができない、またはその復号が困難であると判断した
通信装置がトーン変更処理のマスタとなる場合、マスタ
となった通信装置が、変更先のトーンを提示したトーン
変更要求コマンドを一定時間毎にN(N≧2の自然数)
回にわたって送信し、N回に達するまでの間に、他の通
信装置の少なくとも1つからトーン変更拒否コマンドを
受信した場合に、その時点で前記トーン変更処理、およ
びマスタ処理を終了し、一方、N回に達するまでの間
に、トーン変更拒否コマンドを受信しなかった場合に、
データの送受信に使用するトーンを前記変更先に移動
し、さらに前記変更先のトーンを提示したトーン変更指
示コマンドを送信し、前記マスタ以外のすべての通信装
置が、前記トーン変更指示コマンドを受け取り、その
後、一斉にデータの送受信に使用するトーンを前記変更
先に移動することを特徴とする。
【0033】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記N回に達するまでの間に、前記マスタ以外の通信装
置の少なくとも1つが、トーン変更拒否コマンドを送信
した場合、その他のマスタ以外の通信装置が、自己のト
ーン変更拒否コマンドの送信をキャンセルすることを特
徴とする。
【0034】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
初期状態のトーンセットを示すデフォルトトーンセット
と、前記デフォルトトーンセット内における初期状態の
トーンの組み合わせであるデフォルトトーンポジション
と、を予め定義しておき、トーン変更処理の実行前につ
いては、前記通信装置が、データ送受信以外のときに前
記デフォルトトーンポジションのキャリアセンスを常時
行い、トーン変更処理の実行後については、前記デフォ
ルトトーンポジションのキャリアセンスに加えて、さら
に、データの送受信に使用しているトーンポジションの
キャリアセンスを行うことを特徴とする。
【0035】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記トーン変更処理実行後に通信装置がデータを送信す
る場合、前記変更先のトーンを用いてデータを送信し、
同時に、前記デフォルトトーンポジションにダミーキャ
リアを送出することを特徴とする。
【0036】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記デフォルトトーンポジションと前記変更先のトーン
ポジションの両方でキャリアが検出された場合、前記変
更先のトーンポジションで受信処理を行うことを特徴と
する。
【0037】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記デフォルトトーンポジションだけでキャリアが検出
された場合、前記デフォルトトーンポジションで受信処
理を行うことを特徴とする。
【0038】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
前記同一伝送路に、新規に通信装置が接続された場合、
前記新規の通信装置が、前記デフォルトトーンポジショ
ンを用いて、複数回にわたってトーン確認問合せコマン
ドを送信することにより、その他のすべての通信装置に
対して、データの送受信に使用するトーンポジションの
問い合わせを行い、最も早く応答できた通信装置が、前
記デフォルトトーンポジションを用いてトーン確認応答
コマンドを送信することにより、データの送受信に使用
するトーンポジションを送信し、前記新規の通信装置
が、受け取った前記トーン確認応答コマンドに基づい
て、データの送受信に使用するトーンを変更することを
特徴とする。
【0039】つぎの発明にかかる通信方法にあっては、
デフォルトトーンポジションだけでキャリアが検出され
たにもかかわらず、そのデフォルトトーンポジションに
おける受信データがダミーキャリアであった場合、前記
キャリアを検出した通信装置が、前記デフォルトトーン
ポジションを用いてトーン確認問合せコマンドを送信す
ることにより、その他のすべての通信装置に対して、デ
ータの送受信に使用するトーンポジションの問い合わせ
を行い、最も早く応答できた通信装置が、前記デフォル
トトーンポジションを用いてトーン確認応答コマンドを
送信することにより、データの送受信に使用するトーン
ポジションを送信し、前記キャリアを検出した通信装置
が、受け取った前記トーン確認応答コマンドに基づい
て、データの送受信に使用するトーンを変更することを
特徴とする。
【0040】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、所定の周波数間隔
のm(m≧3の自然数)個のトーンで構成される特定の
トーンセット中のn(m>n≧2の自然数)個のトーン
に、同一データを符号化し、符号化後のマルチトーンデ
ータを送信し、前記n個のトーンの一部または全部のト
ーンで符号化データを復号できず、受信側からトーン変
更の指示を受け取った場合、前記n個のトーンの少なく
とも1個を前記トーンセットにおける残りのトーンに変
更し、以後の通信を変更後のトーンで行うことを特徴と
する。
【0041】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
さらに、前記トーンセットのいずれのトーンを用いた場
合においても前記符号化データを復号できず、受信側か
らトーンセット変更の指示を受け取った場合、その指示
にしたがって、前記トーンセットをそれ以外のトーンセ
ットに変更し、以後の通信を変更後のトーンセットで行
うことを特徴とする。
【0042】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、送信側から、m
(m≧3の自然数)個のトーンで構成される特定のトー
ンセット中のn(m>n≧2の自然数)個のトーンに乗
せられたマルチトーンデータを受け取り、前記n個のト
ーンの一部または全部のトーンで符号化データを復号で
きない場合に、前記送信側および他の装置に対して、前
記n個のトーンの少なくとも1個の変更を指示すること
を特徴とする。
【0043】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
さらに、前記トーンセットのいずれのトーンを用いた場
合においても前記符号化データを復号できない場合に、
変更先のトーンセットを判断し、前記送信側および他の
装置に対してトーンセットの変更を指示することを特徴
とする。
【0044】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、所定の周波数間隔
のm(m≧3の自然数)個のトーンで構成される特定の
トーンセットに、同一データを符号化し、符号化後のマ
ルチトーンデータを送信し、さらに、前記トーンセット
のいずれのトーンを用いた場合においても前記符号化デ
ータを復号できず、受信側からトーンセット変更の指示
を受け取った場合、その指示にしたがって、前記トーン
セットをそれ以外のトーンセットに変更し、以後の通信
を変更後のトーンセットで行うことを特徴とする。
【0045】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を採用し、送信側から、m
(m≧3の自然数)個のトーンで構成される特定のトー
ンセットに乗せられたマルチトーンデータを受け取り、
前記トーンセット中のn(m>n≧2の自然数)個のト
ーンを用いて符号化データの復号処理を実行し、前記n
個のトーンの一部または全部のトーンで符号化データを
復号できない場合に、前記n個のトーンの少なくとも1
個を前記トーンセットにおける残りのトーンに変更し、
その後、変更後のn個のトーンを用いて、再度、符号化
データを復号することを特徴とする。
【0046】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
さらに、前記トーンセットのいずれのトーンを用いた場
合においても前記符号化データを復号できない場合に、
前記送信側に対してトーンセットの変更を指示すること
を特徴とする。
【0047】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
最初のマルチトーンデータの受信時に、前記m個のトー
ンを用いて符号化データを復号し、さらに、最適なn個
のトーンを検出し、その後、前記検出したn個のトーン
を用いて符号化データの復号処理を実行し、前記n個の
トーンの一部または全部のトーンで符号化データを復号
できない場合に、前記n個のトーンの少なくとも1個を
変更し、変更後のn個のトーンを用いて、再度、符号化
データを復号することを特徴とする。
【0048】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を用いて、特定周波数間隔の
所定の複数トーンで構成されるマルチトーンデータの送
受信を行い、さらに、前記複数トーンの一部または全部
で復号処理ができない、またはその復号が困難であると
判断し、トーン変更処理のマスタとなった場合、変更先
のトーンを提示したトーン変更要求コマンドを送信し、
一定時間内に、他の通信装置の少なくとも1つからトー
ン変更拒否コマンドを受信した場合には、前記トーン変
更処理、およびマスタ処理を終了し、一方、一定時間内
に、トーン変更拒否コマンドを受信しなかった場合に、
前記変更先のトーンを提示したトーン変更指示コマンド
を送信し、さらに、その後のデータの送受信に使用する
トーンを前記変更先に移動することを特徴とする。
【0049】つぎの発明にかかる通信装置にあっては、
マルチキャリア変復調方式を用いて、特定周波数間隔の
所定の複数トーンで構成されるマルチトーンデータの送
受信を行い、さらに、前記複数トーンの一部または全部
で復号処理ができない、またはその復号が困難であると
判断し、トーン変更処理のマスタとなった場合、変更先
のトーンを提示したトーン変更要求コマンドを一定時間
毎にN(N≧2の自然数)回にわたって送信し、N回に
達するまでの間に、他の通信装置の少なくとも1つから
トーン変更拒否コマンドを受信した場合には、前記トー
ン変更処理、およびマスタ処理を終了し、一方、N回に
達するまでの間に、トーン変更拒否コマンドを受信しな
かった場合に、前記変更先のトーンを提示したトーン変
更指示コマンドを送信し、さらに、その後のデータの送
受信に使用するトーンを前記変更先に移動することを特
徴とする。
【0050】つぎの発明にかかるトーン変更処理のマス
タになっていない通信装置にあっては、トーン変更処理
のマスタにより、前記複数トーンの一部または全部で復
号処理ができない、またはその復号が困難であると判断
され、マスタより送信された、変更先のトーンが提示さ
れたトーン変更要求コマンドを受信した場合、トーン変
更要求を拒否するかどうかを判断し、拒否する場合は、
一定時間内に、トーン変更拒否コマンドをトーン変更処
理のマスタに送信し、トーン変更処理のマスタにより、
一定時間内にトーン変更拒否コマンドが受信されず、マ
スタより送信された、前記変更先のトーンが提示された
トーン変更指示コマンドを受信した場合、トーン変更指
示コマンドを受信後、データの送受信に使用するトーン
を前記変更先に移動することを特徴とする。
【0051】つぎの発明にかかるトーン変更処理のマス
タになっていない通信装置にあっては、トーン変更処理
のマスタにより、前記複数トーンの一部または全部で復
号処理ができない、またはその復号が困難であると判断
され、マスタより一定時間毎にN(N≧2の自然数)回
にわたって送信された、変更先のトーンが提示されたト
ーン変更要求コマンドを受信した場合、トーン変更要求
を拒否するかどうかを判断し、拒否する場合は、N回に
達するまでの間にトーン変更拒否コマンドをトーン変更
処理のマスタに送信し、トーン変更処理のマスタによ
り、前記N回に達するまでの間にトーン変更拒否コマン
ドが受信されず、マスタから、前記変更先のトーンが提
示されたトーン変更指示コマンドを受信した場合、トー
ン変更指示コマンドを受信後、データの送受信に使用す
るトーンを前記変更先に移動することを特徴とする。
【0052】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる通信方法
および通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定さ
れるものではない。
【0053】実施の形態1. まず、本発明にかかる通信装置の構成について説明す
る。第1図は、本発明にかかる電力線通信装置(電力線
モデム)の実施の形態1の構成を示す図である。
【0054】第1図において、1はフレーミング回路で
あり、2はQAMエンコーダであり、3はトーン選択器
であり、4は逆フーリエ変換回路(IFFT)であり、
5はパラレル/シリアル変換回路(P/S)、6はディ
ジタル/アナログ変換回路(D/A)であり、7は電力
線であり、8は結合回路であり、9はノイズ測定器であ
り、10は後述するトーンセットおよびトーンポジショ
ンを制御するための制御回路であり、11はデフレーミ
ング回路であり、12はQAMデコーダであり、13は
トーン選択器であり、14はフーリエ変換回路(FF
T)であり、15はシリアル/パラレル変換回路(S/
P)であり、16はアナログ/ディジタル変換回路(A
/D)である。
【0055】なお、ここでは、フレーミング回路1、Q
AMエンコーダ2、トーン選択器3、IFFT4、P/
S5、およびD/A6で、電力線通信装置の送信系が構
成され、一方、デフレーミング回路11、QAMデコー
ダ12、トーン選択器13、FFT14、S/P15、
およびA/D16で、受信系が構成されている。
【0056】また、上記のように構成される電力線モデ
ムには、送信データおよび受信データの通信を行う各種
機器(図示せず)が接続されており、さらに、電力線7
には、上記モデムと同様に構成された複数の電力線モデ
ムが接続されているため、前記各種機器は、電力線およ
び電力線モデムを介して複数の機器と通信を行うことが
できるように構成されている。
【0057】以下、本発明にかかる電力線モデムの実施
の形態1の動作を、第1図を参照して簡単に説明する。
まず、送信系の動作を説明する。たとえば、この電力線
モデムに接続された機器(図示せず)から送信データが
入力されると、フレーミング回路1では、フレーミング
処理後のフレームをQAMエンコーダ2へ出力する。第
2図は、前記フレーミング処理の内容を示す図である。
図示のように、フレーミング回路1では、まず、送信デ
ータを複数のビット列に分割し、分割した個々のデータ
に対して、それぞれ、ノイズ測定に使用するプリアンブ
ルと、受信側の電力線モデムから送信されてくる各種要
求コマンドに対する承認等の制御コードと、を付加した
フレームを生成する。なお、ここでは、送信データから
N個のフレームが生成されているものとする。
【0058】その後、QAMエンコーダ2では、フレー
ミング処理後のフレームをQAMコード化し、さらに、
DMT変復調方式の各トーンに同一フレームを符号化
し、この状態で、フレーム化した信号をトーン選択器3
へ出力する。本実施の形態では、後述する所定のトーン
セットにおける5個のトーンに同一フレームを符号化す
る。
【0059】符号化後の信号を受け取ったトーン選択器
3では、制御回路10からのトーン選択情報に基づい
て、前記5個のトーンから、所定の3個のトーンを選択
して、それを、IFFT4へ出力する。第3図は、トー
ン選択器3に選択されるトーンセットを示す図である。
本実施の形態では、たとえば、トーン#0〜トーン#1
00を使用し、さらに、所定周波数間隔(ここでは、便
宜上、20トーンとする)の5個のトーン(トーン#2
0,#40,#60,#80,#100)を前記トーン
セットとして設定し、そのトーンセットのうちの連続す
る3本を使って通信を行う。なお、デフォルト時、すな
わち、初期状態においては、常に、トーン#40,#6
0、#80の3個のトーンを選択して送信する。
【0060】各トーンに乗せられたデータを受け取った
IFFT4では、前記3個のトーンに符号化されたデー
タに対して、逆フーリエ変換(IFFT)を実行するこ
とにより、周波数軸データを時間軸データに変換し、変
換後の時間軸データをP/S5へ出力する。
【0061】最後に、P/S5では、時間軸データとし
て受け取ったパラレルデータに対してパラレル/シリア
ル変換を実行し、そのシリアルデータをD/A6へ出力
し、さらに、D/A6では、受け取ったシリアルデータ
に対してディジタル/アナログ変換を実行し、そのアナ
ログ信号を、結合回路8を介して電力線7上に送信す
る。その結果、電力線7上には、第3図のように、20
トーン間隔の3個のトーンに、符号化された同一データ
が送信されることになる。
【0062】これにより、本実施の形態では、電力線7
に接続された各種機器からのノイズがある特定の周波数
帯域に集中した場合においても、データの載っている周
波数が分散しているため、すなわち、同一データを符号
化したトーンの周波数間隔が空いている分だけ、従来の
電力線通信よりも電力線ノイズに強いデータ送信が可能
となる。
【0063】つぎに、上記電力線モデムの受信系の動作
を説明する。なお、第1図には、説明の便宜上、電力線
7に電力線モデムが1台しか接続されていないので、図
示の受信系の構成を用いて動作の説明を行う。
【0064】たとえば、受信系においては、上記送信系
の動作とは逆の動作を行う。すなわち、電力線に接続さ
れる結合回路8では、前記送信系から送られてくるマル
チトーンデータを取り込み、続いて、A/D16では、
受け取ったアナログのマルチトーンデータに対してアナ
ログ/ディジタル変換を実行する。そして、S/P15
では、ディジタル信号に変換されたシリアルデータをパ
ラレルデータに変換し、その後、そのパラレルデータを
FFT14へ出力する。
【0065】前記パラレルデータを受け取ったFFT1
4では、フーリエ変換(FFT)を実行することによ
り、時間軸上で表現されたマルチトーンデータを周波数
軸上のデータに変換し、その周波数データをトーン選択
器13、およびノイズ測定器9へ出力する。
【0066】周波数データを受け取ったトーン選択器1
3では、制御回路10によって指定された3個のトーン
(#40、#60、#80)のデータを選択し、それ
を、QAMデコーダ12に出力する。そして、QAMデ
コーダ12では、ノイズが除去された3個の各トーンの
同一データを復号する。
【0067】最後に、デフレーミング回路11では、前
記復号(QAMデコード)されたデータをデフレーミン
グ処理することにより、受信データを再生し、その受信
データを前述の電力線モデムに接続された機器(図示せ
ず)に対して出力する。なお、ここでいうデフレーミン
グ処理とは、前記フレーミング処理とは逆の処理であ
り、たとえば、QAMデコード後のフレームから、プリ
アンブルと制御コードとを分離してデータフィールドを
合成する処理、すなわち、受信データをもとの送信デー
タの形に再構成する処理、のことをいう。
【0068】一方、ノイズ測定器9では、電力線モデム
がデータを受信している間、FFT14の出力である3
個のトーンにおけるデータのノイズを測定し、その測定
結果であるノイズ情報を、制御回路10へ出力してい
る。
【0069】ここで、ノイズ測定器9によるノイズ測定
の方法について説明する。ノイズの測定を行うために
は、通常、受信中のデータの期待値が必要となるが、こ
こでは、データフィールドにおけるデータ内容が不明で
あるため、通常どおりにノイズを測定することができな
い。そこで、本実施の形態においては、既知のデータで
あるプリアンブル(第2図参照)を利用して、受信中の
各トーンのノイズ測定を行う。
【0070】通常、プリアンブルは、同期を確立すると
きに必要となる情報、および転送の始まりを示す情報と
して、予め定められたデータが用いられているため、す
なわち、既知のデータが用いられているため、受信系に
おいては、これを、ノイズ測定のための期待値として使
用することができる。したがって、ここでは、このプリ
アンブルデータを使用して、フレーム毎に、使用中の各
トーンのノイズ量を測定する。なお、ノイズの測定方法
としては、これに限らず、たとえば、定期的にノイズ測
定用のフレームを転送し、そのフレームを利用してノイ
ズの測定を行うこととしてもよい。
【0070】また、制御回路10においては、ノイズ測
定器9が測定したノイズ情報に基づいて、前記3個のト
ーン(トーン#40,#60,#80)のトーンポジシ
ョン変更が必要かどうかを判断し、必要と判断した場合
には、トーンポジション変更要求の送信制御コードを本
モデムのフレーミング回路1へ通知する。なお、ここで
いうトーンポジションとは、あるトーンセットを構成す
るm(m≧3以上の自然数)個(本実施の形態では、便
宜上、5個としている)のトーンのうちの、n(m>n
≧2以上の自然数)個(本実施の形態では、便宜上、3
個としている。)のトーンのことをいい、符号化された
データを転送するための周波数帯域(トーン)の組み合
わせである。
【0072】また、制御回路10では、データ通信相手
から送信される制御コード(以下、受信制御コードと呼
ぶ)をデフレーミング回路11から受け取り、トーンポ
ジションの変更要求を受けた場合、その可否を判断し、
変更承認の制御コードを本モデムのフレーミング回路1
に通知する。さらに、制御回路10では、トーンポジシ
ョンの変更が決まった場合、そのトーンポジションを、
トーン選択情報として、本モデムのトーン選択器3およ
び13に通知する。
【0073】つぎに、上記に示す動作を行う電力線モデ
ムにおけるトーンポジションの変更方法について説明す
る。トーンポジションの変更については、転送開始時に
使用するデフォルトのトーンセット(5本)、およびト
ーンポジション(3本)を基点として、まず、同一トー
ンセット内におけるトーンポジションの変更を最初に行
う。そして、同一トーンセット内のすべてのトーンポジ
ションにおいて、ノイズをうまく避けられない場合にの
み、トーンセットの変更を行う。なお、トーンセットの
変更は、後述の実施の形態で説明する。
【0074】第4図は、制御回路10が予め用意してい
るトーンポジションの組み合わせを示す図である。第4
図に示すように、制御回路10は、トーン#20,#4
0,#60,#80,#100の5個のトーン(トーン
セット)のうちの、3個のトーンを選択するように、ト
ーン選択器3に対してトーン選択情報を通知する。たと
えば、本実施の形態においては、デフォルト時に使用す
るトーン#40,#60,#80の組み合わせをトーン
ポジション:Centerとし、トーン#60,#8
0,#100の組み合わせをトーンポジション:Hig
hとし、トーン#20,#40,#60の組み合わせを
トーンポジション:Lowとし、これらのトーンポジシ
ョンを予め記憶しておき、制御回路10は、その中から
いずれか一つの組み合わせを選ぶように、トーン選択器
3に対してトーン選択情報を通知する。なお、本実施の
形態においては、デフォルト時、および新規にデータ送
信を行う場合、必ず、トーンポジション:Center
の位置からデータ送信を行うものとする。
【0075】第5図は、デフォルト時のトーンポジショ
ン:Centerにノイズが被った場合を示す図であ
る。たとえば、電力線の使用環境により、デフォルト時
のトーンポジション(#40,#60,#80)の一部
に電灯のインバータノイズが被るような場合(第5図参
照)、受信系では、トーン#40や#60について良好
な復号を行うことができない。このような場合、制御回
路10では、ノイズ測定器9からのノイズ情報に基づい
て、「トーンポジション:Centerの低周波数側
が、ノイズによる影響でデータを復号できない」、と判
断する。
【0076】そこで、制御回路10では、トーン選択情
報を用いてトーンポジションの変更を指示し、ノイズに
よる影響を回避する。第6図は、デフォルト時のトーン
ポジション:Centerにノイズが被った場合におけ
るトーンポジションの変更を示す図である。たとえば、
トーンポジション:Centerの低周波数側がノイズ
によって影響を受け、受信側でトーン#40,#60,
#80のデータの復号が困難な場合には、まず、制御回
路10では、使用している電力線の特性を考慮して低周
波側に帯域の広いノイズがあるものと判断し、トーンポ
ジションを、トーンポジション:Centerから、ト
ーンポジション:Highに変更するように指示する
(第6図参照)。
【0077】そして、トーンポジションをトーン#6
0,#80,#100に変更し、各トーンに同一データ
が符号化されている場合において、受信側で変更前より
も良好なデータの復号ができないような場合、制御回路
10では、さらに、高周波側に帯域の広いノイズがある
ものと判断し、トーンポジションを、トーンポジショ
ン:Highから、トーンポジション:Lowに変更す
るように指示する。
【0078】なお、上記の場合とは逆に、最初に高周波
側に帯域の広いノイズがあるものと想定し、まず、トー
ンポジション:Centerから、トーンポジション:
Lowに変更し、良好なデータの復号ができないような
場合に、トーンポジション:Lowから、トーンポジシ
ョン:Highに変更するようにしてもよい。
【0079】また、トーンポジション:Centerの
すべてのトーンがノイズによる影響を受け、トーンポジ
ション:Highのトーンの一部、またはすべてで、良
好なデータの復号ができないような場合、上記のよう
に、低周波側および高周波側の広帯域ノイズを別々に考
慮して2段階でトーンポジションを変更するのではな
く、たとえば、低周波側および高周波側の広帯域ノイズ
を同時に考慮し、第7図に示すように、トーンポジショ
ン:Centerからトーン#20,#60,#100
に変更することとしてもよい。この場合には、トーンポ
ジションの変更が1回だけで済むことになる。
【0080】さらに、制御回路10は、3個のトーンポ
ジションのノイズレベルに基づいて、トーンポジション
の変更を行うこととしてもよい。たとえば、トーンポジ
ション:Centerを使用して転送を行っているとき
に、低い周波数帯域側のトーン#40でノイズが増加
し、トーン#40での受信が困難となった場合、制御回
路10では、「トーン#20についてもノイズが載って
いる可能性が高い」と判断し、トーンポジションをトー
ンポジション:Highに変更するように、トーン選択
情報を生成し、それをトーン選択器3,13へ通知す
る。一方、トーン#80でノイズが増加し、トーン#8
0での受信が困難となった場合、制御回路10では、
「トーン#100についてもノイズが載っている可能性
が高い」と判断し、トーンポジションをトーンポジショ
ン:Lowに変更するように、トーン選択情報を生成
し、それをトーン選択器3,13へ通知する。
【0081】なお、トーン#60でノイズが増加した場
合には、上述したように、使用している電力線の特性を
考慮して、あらかじめ高い周波数側に移動するか、低い
周波数側に移動するかを決めておき、これにしたがって
トーンポジションの変更を行う。このような場合、ノイ
ズによる影響が改善された場合には、そのままの状態で
転送を継続し、ノイズによる影響が大きくなった場合に
は、他のトーンポジションに変更する。
【0082】また、トーンポジションの変更を行うかど
うかの判断については、たとえば、1個のトーンで通信
が困難となった時点で変更を行う場合と、2個のトーン
で通信が困難となった時点で変更を行う場合が考えられ
るが、システムの安全性に基づいて、どちらを選択する
こととしてもよい。そして、トーンセット中のすべての
トーンポジションへの変更を試みてもノイズによる影響
が改善されない場合には、他のトーンセットへの移動を
行う。
【0083】このように、本実施の形態においては、使
用するすべてのトーンに同一データを乗せ、データ送信
を行うことにより、ノイズによる影響で一つのまたは二
つのトーンでの通信が困難となった場合においても、残
りのトーンで通信を継続しつつ、より通信環境のよいト
ーンポジションに動的に移動することが可能となり、よ
り確実なデータ通信を行うことが可能となる。
【0084】つぎに、トーンポジションを変更する場合
の送信側の電力線モデムと受信側の電力線モデムとの間
におけるデータのやり取りを、従来技術と比較しながら
説明する。なお、上記のように、本実施の形態において
は、選択可能なトーンセットおよびトーンポジションを
予め決めておき、送信側および受信側において、その組
み合わせをすべて共有しているものとする。また、使用
する電力線単位に、定常的にノイズが少ないと思われる
トーンセットのトーンポジションを、デフォルトとして
決めておき、通信開始時については、必ず、デフォルト
のトーンポジションから通信を行うようにする。
【0085】通常、デフォルトのトーンポジションでノ
イズの影響がない場合、複数フレームに分割されたデー
タは、同じトーンポジションで順次転送される。このと
き、受信側では、フレームを受け取るだけではなく、受
信状況を伝えるために、所定数のフレームを受信する毎
に、正常にデータを受信したことを示すACKか、また
は、正常にデータを受け取れなかったことを示すNAC
Kを、フレーム中のデータフィールド等に乗せて、送信
側へ転送する。たとえば、現在のトーンポジションがノ
イズの影響で良好に受信できないレベルに達した場合に
は、送信側へNACKを返すようにする。
【0086】第8図は、現在のトーンポジションがノイ
ズによる影響で正常に受信できないレベルに達した場合
の、送信側の電力線モデムと受信側の電力線モデムとの
間における従来の対処方法を示す図である。このよう
に、従来技術において、現在のトーンがノイズの影響で
正常に受信できないレベルに達した場合、受信側の電力
線モデムでは、送信側の電力線モデムに対してNACK
を返す。このとき、送信側からのつぎの送信データは、
前回の送信データの再送となり、送信側の電力線モデム
では、ACKが返るまで、同じデータを複数回にわたっ
て送信する。
【0087】一方、第9図は、現在のトーンポジション
がノイズによる影響で正常に受信できないレベルに達し
た場合の、送信側の電力線モデムと受信側の電力線モデ
ムとの間における本実施の形態の対処方法を示す図であ
る。このように、本実施の形態においては、ノイズ測定
器9が、現在使用中の各トーンについてノイズの測定を
行っており、さらに、制御回路10が、ノイズ測定器9
からのトーンポジション選択情報に基づいて、「ノイズ
の影響で通信が困難になってきた」と判断した場合、上
記のいずれかの方法でトーンポジションの変更を行う。
【0088】ここで、第9図に基づいて、トーンポジシ
ョンの変更処理を説明する。ただし、データ転送は、送
信側と受信側との間において双方向で行われるため、送
信/受信側の双方にトーンポジション変更要求を発生す
る可能性があるが、ここでは、受信側で要求が発生した
ものとして説明を行う。
【0089】たとえば、受信側の電力線モデムでは、デ
フォルト時のトーンポジションでデータを受け取り、制
御回路10が、ノイズ測定器9からのノイズ情報に基づ
いて、「デフォルト時のトーンポジションでは通信が困
難になってきた」と判断した場合、変更すべきトーンポ
ジションを決定し、その旨を送信制御コードによりフレ
ーミング回路1に通知する。フレーミング回路1では、
ACKまたはNACKデータの送信時に、そのフレーム
中の制御コードフィールド(第2図参照)にトーンポジ
ション変更要求の制御コードを挿入する(第9図(1)
の処理に相当)。
【0090】さらに、受信側の電力線モデムでは、送信
側の電力線モデムに対して、トーンポジション変更要求
が制御コードとして含まれた転送データ(フレーム)を
送信する(第9図(2)の処理に相当)。
【0091】受信側の電力線モデムからのフレームを受
け取った送信側の電力線モデムでは、デフレーミング回
路11が、フレームにおける制御コードフィールド中の
制御コードを受信フレームから分離し、その制御コード
を制御回路10に通知する。制御回路10では、予め変
更先として用意されているトーンポジションを前述した
ように選択し、そして、変更承認の制御コードをフレー
ミング回路1に通知する。変更承認の制御コードを受け
取ったフレーミング回路1では、つぎのデータ送信時
に、送信フレームの制御コードフィールド中に変更承認
の制御コードを挿入する(第9図(3)の処理に相
当)。
【0092】その後、送信側の電力線モデムでは、受信
側の電力線モデムに対して、変更承認が制御コードとし
て含まれたフレームを送信する(第9図(4)の処理に
相当)。なお、この送信の際には、トーンポジションの
変更処理が実行されておらず、デフォルト時のトーンポ
ジションにて送信が行われる。そして、その送信後、制
御回路10では、以降の送受信を要求されたトーンポジ
ションで行うため、変更先のトーンポジションをトーン
選択器3,13に通知する。
【0093】前記フレームを受け取った受信側のモデム
では、デフレーミング回路11が、フレームにおける制
御コードフィールド中の制御コードを分離し、その制御
コードを制御回路10に通知する。制御回路10では、
その制御コードに基づいて送信側の電力線モデムでトー
ンポジションの変更が承認されたことを確認し、さら
に、以降の送受信を要求されたトーンポジションで行う
ため、変更先のトーンポジションをトーン選択器3,1
3に通知する(第9図(5)の処理に相当)。
【0094】そして、受信側の電力線モデムでは、予め
変更先として設定されているトーンポジションを選択
し、選択されたトーンポジションで、ACKまたはNA
CKデータの送信を行う(第9図(6)の処理に相
当)。なお、この場合、送信側の電力線モデムでは、す
でに、トーンポジションが変更されているため、受信側
の電力線モデムからの送信フレームを受信できる。
【0095】このように、本実施の形態においては、送
信側および受信側の両方の電力線モデムでトーンポジシ
ョンの変更が行われ、以後のデータ転送については変更
されたトーンポジションで継続される。すなわち、本実
施の形態においては、DMT変復調方式により符号化さ
れた所定のトーンセットにおけるデータの一部または全
部を、復号できない場合、前記所定のトーンセットを構
成する各トーンの少なくとも1つの周波数を変更するこ
とで、受信側でデータを確実に復号することが可能とな
る。
【0096】また、本実施の形態においては、トーンポ
ジションを変更する場合においても、デフォルト時のト
ーンと常に2つのトーンが共通しており、さらに、トー
ン設定の変更中においても、その2つのトーンを使用し
て通信を行うことが可能であるため、通信を中断せずに
トーンセットの変更処理を行うことが可能となる。
【0097】なお、本実施の形態においては、5個のト
ーンによりトーンセットを構成したが、これに限らず、
たとえば、3個のトーンによりトーンセットを構成して
も、4個のトーンによりトーンセットを構成しても、さ
らには6本以上のトーンによりトーンセットを構成して
もよい。また、トーンセットを構成するトーンポジショ
ンの間隔についても、20トーンとは限らない。たとえ
ば、10トーン間隔の4個のトーンによりトーンセット
を構成し、中央の2個のトーンをデフォルト時のトーン
ポジションとして規定し、そのトーンポジションにノイ
ズが被った場合には、周波数の高い2個のトーンポジシ
ョンや、周波数の低い2個のトーンポジションに変更す
ることとしてもよい。
【0098】また、本実施の形態においては、符号化の
後にトーンポジションを選択したが、すなわち、QAM
エンコーダ2がトーンセットを構成する5個のトーンに
同一データを符号化し、トーン選択器3が前記符号化さ
れたトーンセットを構成する5個のトーンからトーンポ
ジションを選択したが、これに限らず、たとえば、符号
化の前にトーンポジションを選択しておき、選択された
トーンポジションにのみ同一データを符号化するように
してもよい。この場合には、トーン選択器3をQAMエ
ンコーダ2の前段に設けるか、またはQAMエンコーダ
2にトーン選択器3と同等の機能を設け、選択されたト
ーンポジションにのみ同一データを符号化する。
【0099】また、本実施の形態においては、デフォル
ト時のトーンポジションで正確に復号が行えないような
場合に、使用する3個のトーンを変更することとした
が、これに限らず、たとえば、デフォルト時の3個のト
ーンについてはそのままの状態で使用し、それ以外のト
ーンを追加することとしてもよい。具体的にいうと、デ
フォルト時のトーンポジションがトーン#40,#6
0,#80である場合、トーン#20,#40,#6
0,#80や、トーン#40,#60,#80,#10
0や、トーン#20,#40,#60,#80,#10
0を使用する。
【0100】実施の形態2. 以下、本発明にかかる電力線モデムの実施の形態2の特
徴について説明する。前述の実施の形態1においては、
5個のトーンで構成されるトーンセットの中から3個の
トーンを選択し、その3個のトーンにデータを乗せて送
信する。本実施の形態においては、送信側の電力線モデ
ムが、トーンセットのすべてのトーンに同一データを符
号化し、その5個のトーンにデータを乗せた状態で送信
を行う。なお、本実施の形態の構成において、先に説明
した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号
を付して説明を省略する。具体的にいうと、制御回路1
0の機能が異なるだけであり、電力線モデムのハードウ
ェア構成については、実施の形態1と同一である。
【0101】たとえば、送信側の電力線モデムが、所定
のトーンセットにおけるすべてのトーンに同一データを
符号化し、5個のトーンにデータを乗せた状態で送信を
行う場合、受信側のモデムでは、たとえば、トーンポジ
ション:Center(第4図参照)だけを復調し、そ
のトーンポジションでの受信状態が悪化した場合に、制
御回路10の判断で、トーンポジションをLowやHi
ghに変更し、変更後のトーンポジションで復調処理を
行う。
【0102】このように、本実施の形態においては、受
信側の判断でトーンポジションの変更が可能となり、さ
らに、電力線モデム間において要求および承認の制御コ
ードのやり取りが不要となるため、前述の実施の形態1
と比べて、より迅速にノイズによる影響の少ないトーン
ポジションに変更することが可能となる。
【0103】実施の形態3. 以下、本発明にかかる電力線モデムの実施の形態3の特
徴について説明する。本実施の形態3では、送信側の電
力線モデムが、常に、トーンセットにおけるすべてのト
ーンに同一データを符号化し、その後、符号化したデー
タを送信するとともに、さらに、受信側の電力線モデム
が、最初のフレームを受信するときにだけ、すべてのト
ーン上のデータを受信し、その後、内部で検出される最
適なトーンポジションを用いて通信を行う。なお、本実
施の形態の構成において、先に説明した実施の形態1お
よび2と同様の構成については、同一の符号を付して説
明を省略する。具体的にいうと、制御回路10の機能が
異なるだけであり、電力線モデムのハードウェア構成に
ついては、実施の形態1と同一である。
【0104】また、現在使用中のトーンポジションの受
信状態がノイズによる影響で悪化した場合、受信側の電
力線モデムでは、前述した実施の形態1または2の場合
と同様に、ノイズを避けるようにトーンポジションを変
更するか、または、再度、すべてのトーンを用いて最適
なトーンポジションを検出し、以降、ここで検出された
最適なトーンを選択して復号処理を行う。
【0105】このように、本実施の形態においては、予
めデフォルトのトーンポジションを決めず、最初の受信
で最適なトーンポジションを検出するため、前述の実施
の形態1および2と比較して、より迅速に、さらに、よ
り良い状態で通信を行うことが可能となる。
【0106】実施の形態4. 以下、本発明にかかる電力線モデムの実施の形態4の特
徴について説明する。本実施の形態においては、前述し
た実施の形態1の制御回路10に、さらに、トーンセッ
トの変更機能を追加する。なお、本実施の形態の構成に
おいて、先に説明した実施の形態1、2または3と同様
の構成については、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0107】第10図は、電力線通信モデムが有するト
ーンセットの一例を示す図である。このように、たとえ
ば、QAMエンコーダ2がトーン#1〜トーン#100
(100個)のマルチトーンを生成するような場合、ト
ーンセット(1)は、前述した実施の形態1の場合と同
様に、トーン#20,#40,#60,#80,#10
0により構成し、さらに、トーンセット(2)について
は、トーン#19,#39,#59,#79,#99で
構成することとし、以降、トーンセット順にトーン番号
を減らし、トーンセット(19)については、トーン#
2,#22,#42,#62,#82で構成することと
し、トーンセット(20)については、トーン#1,#
21,#41,#61,#81で構成することとし、各
トーンセットを構成するそれぞれのトーンが、重複しな
いようにする。
【0108】つぎに、本実施の形態の動作を説明する。
本実施の形態においては、トーン#1〜トーン#100
のうちから、トーン#20,#40,#60,#80,
#100のトーンセット(1)をデフォルト時のトーン
セットとし、そのうち、トーン#40,#60,#80
をデフォルト時のトーンポジションとし、トーン#20
およびトーン#100については、トーンポジションを
変更した場合に使用する。
【0109】たとえば、ノイズによる影響で通信が困難
になった場合、電力線モデムでは、トーン#20,#4
0,#60,#80,#100で構成されるトーンセッ
ト(1)を用いて、前述した実施の形態1と同様の方法
で、トーンポジションを変更する。その結果、たとえ
ば、第11図に示すように、デフォルトのトーンセット
であるトーン#20,#40,#60,#80,#10
0にノイズが被り、受信側の電力線モデムでトーンセッ
ト(1)のデータを復号できない場合、本実施の形態の
電力線モデムでは、制御回路10が、トーンセット自体
を変更するように指示を出す。
【0110】第12図は、通信中のトーンセットにノイ
ズが被った場合におけるトーンセットの変更例を示す図
である。すなわち、本実施の形態では、制御回路10
が、「デフォルト時のトーンセット(1)内でトーンポ
ジションの変更を実施しても、通信が困難である」と判
断した場合、たとえば、ノイズによる影響範囲を考慮
し、トーンセット(1)からある程度周波数の離れた、
トーン#10,#30,#50,#70,#90で構成
されるトーンセット(10)のいずれかのトーンポジシ
ョンに、トーンを変更する。なお、トーンセットをトー
ンセット(10)に変更した電力線モデムでは、まず、
トーンセット(10)における中央のトーン#30,#
50,#70を最初のトーンポジションとして選択す
る。
【0111】これにより、本実施の形態においては、た
とえば、デフォルトのトーンセットがノイズによる影響
を受け、さらに、変更後のトーン#50およびトーン#
70を含むトーンポジションがノイズによる影響を受
け、確実にデータを復号できないような場合において
も、トーン#30がノイズによる影響を受けていないの
で、受信側の電力線モデムで確実にデータを復号でき、
良好な通信が可能となる。
【0112】なお、トーンセット(10)の中央のトー
ン#30、#50、#70でも、符号化データを復号で
きないような場合には、前述した実施の形態1〜3と同
様の方法で、たとえば、トーン#50,#70,#90
や、トーン#10,#30,#50や、トーン#10,
#50,#90に変更する。また、それでも符号化デー
タを復号できない場合には、さらに、他のトーンセット
へ変更する。
【0113】このように、本実施の形態においては、前
述した実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、
ある特定のトーンセット内でトーンポジションの組み合
わせを変更しても、確実な通信ができないような場合、
トーンセット自体を変更するようにしたので、実施の形
態1と比較して、さらにノイズに強い電力線通信が可能
となる。
【0114】なお、第10図においては、電力線モデム
が、(1)〜(20)までのトーンセットを用意するも
のとしたが、これに限らず、たとえば、変更可能な複数
のトーンセットが用意されていれば十分である。
【0115】実施の形態5. 以下、本発明にかかる電力線モデムの実施の形態5の特
徴について説明する。前述の実施の形態1〜4において
は、トーンポジションの変更あるいはトーントーンセッ
トの変更の要求を行う場合、または承認を行う場合、通
信中の電力線モデム間で制御コードのやり取りを行って
いた。本実施の形態においては、トーンセットを変更す
る場合に、トーンセットの変更要求の制御コードを、同
一の電力線上に接続されたすべての電力線モデムに送信
する。なお、本実施の形態の構成において、先に説明し
た実施の形態1〜4と同様の構成については、同一の符
号を付して説明を省略する。
【0116】すなわち、本実施の形態では、ある特定の
機器間で通信を行い、受信側の電力線モデムが「通信が
困難である」と判断した場合、その受信側の電力線モデ
ムが、トーンポジションの変更要求あるいはトーンセッ
トの変更要求を生成し、通信相手である送信側の電力線
モデムと、さらに同一電力線7上に接続されたすべての
電力線モデムに対して、生成した変更要求を送信する。
【0117】なお、このような場合、受信側の電力線モ
デムでは、同一電力線7上に接続された自モデム以外の
すべての電力線モデムから、ノイズの最も影響の受けな
いトーンポジションへの変更承認、あるいはトーンセッ
トへの変更承認、を受ける。このとき、所定の順に変更
承認を受信することで、データが衝突しないようにす
る。
【0118】そして、受信側の電力線モデムでは、制御
回路10が、各電力線モデムからの変更承認を用いて、
たとえば、多数決により、移動先のトーンポジションお
よびトーンセットを決定し、その後、その移動先を、再
度、全電力線モデムに通知する。
【0119】このように、本実施の形態においては、前
述した実施の形態1〜4と同様の効果が得られるととも
に、さらに、すべての電力線モデムが一斉にトーンセッ
トを移動するため、現在通信中の電力線モデム間だけで
なく、その後に通信する可能性のある他の電力線モデム
とも、良好な通信が実行可能となる。
【0120】実施の形態6. 以下、本発明にかかる電力線モデムの実施の形態6の特
徴について説明する。前述の実施の形態1〜5において
は、一つのトーンセット内でデータ転送を行う場合、少
なくとも一つのトーン(例えば、トーンセットの中央の
トーン)が必ず重複することになるため、同時に2組以
上の機器が通信を行うことは困難である。
【0121】そこで、本実施の形態においては、同一電
力線7上に複数の通信機器(電力線モデムを備えた機
器)が存在する場合、N対Nの通信を可能にするため、
デフォルトのトーンセットおよびトーンポジションを、
新規に転送が発生する電力線モデム間のネゴシエーショ
ン専用のトーンとして使用する。そして、データの転送
を行う電力線モデムが、現在、他の電力線モデムが転送
に使用していないトーンセットをスキャンし、デフォル
ト以外のトーンセットへの変更処理を行うことで、以降
のデータ通信を、デフォルト以外のトーンセットで行
う。これにより、本実施の形態では、同時に複数の電力
線モデムが通信を行える。なお、本実施の形態の構成に
おいて、先に説明した実施の形態1〜5と同様の構成に
ついては、同一の符号を付して説明を省略する。
【0122】つぎに、本実施の形態の動作を図面にした
がって説明する。ただし、ここでは、説明の便宜上、同
一の電力線7上に、電力線モデムを介してA〜Dの4つ
の機器が接続されているものとする。第13図は、N対
Nの通信を行う場合の通信方法を示す図である。たとえ
ば、機器Aと機器Bとの間で通信を行う場合、機器Aお
よび機器Bでは、最初の転送をデフォルトのトーンセッ
ト(1)を用いて行い、この間に、トーンセットの移動
に関する申し合わせを行う(ステップS1)。そして、
以降の通信については、デフォルトのトーンセット
(1)以外のトーンセット、たとえば、トーンセット
(19)を使用して相互の通信を行う(ステップS
2)。
【0123】つぎに、機器Cと機器Dとの間で、通信を
行う必要が生じた場合、機器Cおよび機器Dでは、デフ
ォルトのトーンセット(1)で他の機器が通信していな
いことを確認した上で、上記同様、最初の転送をデフォ
ルトのトーンセット(1)を用いて行い、この間に、ト
ーンセットの移動に関する申し合わせを行う(ステップ
S3)。そして、以降の通信については、デフォルトの
トーンセット(1)、および機器Aと機器Bとの間で使
用されているトーンセット(19)以外のトーンセッ
ト、たとえば、トーンセット(10)を使用して相互の
通信を行う(ステップS4)。
【0124】つぎに、機器Bと機器Cとの間で、通信を
行う必要が生じた場合、機器Bおよび機器Cでは、デフ
ォルトのトーンセット(1)で他の機器が通信していな
いことを確認した上で、最初の転送をデフォルトのトー
ンセット(1)を用いて行い、その間に、トーンセット
の移動に関する申し合わせを行う(ステップS5)。そ
して、以降の通信については、デフォルトのトーンセッ
ト(1)、機器Aと機器Bとの間で使用されているトー
ンセット(19)、および機器Cと機器Dとの間で使用
されているトーンセット(10)以外の、たとえば、ト
ーンセット(3)を使用して相互の通信を行う(ステッ
プS6)。
【0125】このように、本実施の形態においては、機
器間の通信で用いられるトーンセットが機器の組み合わ
せに応じて異なり、通信に使用される周波数帯域が重複
することがないため、異なる機器の組み合わせが同時に
電力線7上にデータを送信した場合においても、互いに
干渉することがなく、N対Nの同時通信が可能となる。
これにより、電力線の利用効率が向上する。
【0126】また、本実施の形態においては、機器間で
使用するトーンセットを、ネゴシエーション専用に使用
されるデフォルトのトーンセット(1)以外の、互いに
異なる周波数のトーンセットとする。これにより、前述
の実施の形態1〜5と同様の構成で、他の機器が通信し
ているトーンセット、およびノイズで使用できないトー
ンセットを避けることができるため、余分な機能の追加
することなく、N対Nの同時通信が可能となる。
【0127】なお、本実施の形態においては、データ転
送を必要とする機器同士がそれぞれ異なったトーンセッ
トで転送を行う場合においても、使用中のトーンセット
内でのトーンポジションの変更、およびトーンセットの
変更を行うことが可能であり、このような場合、前述の
実施の形態1および2と同様の処理を行うことになる。
特に、トーンセットの変更を行う場合、重複しないよう
にトーンセットを用意しておけば、余分な機能を追加す
ることなく、N対Nの同時通信が確実に実行可能とな
る。
【0128】また、本実施の形態においては、各機器間
で使用するトーンセットを、デフォルトのトーンセット
(1)以外の重複しないトーンセットとしたが、これに
限らず、たとえば、重複するようにしてもよい。この場
合、送信要求を発生した機器が電力線7上で使用されて
いるトーンセットのスキャンを行う機能を備えるか、あ
るいは、他の方法として、使用可能なすべての周波数帯
域をスキャンし、ノイズのある周波数帯域や他の機器が
使用中のトーンセットを管理するアービトレーション機
器(図示せず)を設ける必要がある。後者の場合、送信
要求を発生した機器は、転送開始前にデフォルトのトー
ンセット(1)を利用し、アービトレーション機器に対
して転送要求を送信し、アービトレーション機器が、各
機器に対して重複しないようなトーンセットを指定す
る。このように、各機器が指定されたトーンセットを使
って転送を行えば、個々に使用可能なトーンセットをス
キャンする手間とその機能を実現するためのコストを削
減することができる。
【0129】実施の形態7. 以下、本発明にかかる電力線モデムの実施の形態7の特
徴について説明する。本実施の形態においては、前述の
実施の形態5に記載の通信方法をより確実に実現するた
め、伝送路(電力線)上に接続された複数の機器が一斉
にトーン位置を変更する手順について詳細に説明する。
また、一度トーンセットおよびトーンポジションの変更
が行われると、その後、新たに接続された機器が、移動
先のトーン位置を知る手段がなく、通信が行えない、と
いう問題を解決する。すなわち、トーンの変更が行われ
た場合においても、新たに接続された機器が、そのトー
ン変更に確実に追随できるようにする。
【0130】なお、本実施の形態を含め、これ以降の実
施の形態の特徴を簡単に箇条書きで示すと、以下の特徴
が挙げられる。 トーン変更手続きに関する調停役となる仮想マスタを
導入すること。 デフォルトと移動先の両方のトーンに対してキャリア
センスを行い、キャリアセンスの結果に基づいて、デフ
ォルトと移動先の両方のデータを受信できるようにする
こと。 移動後においても、送信を行う際には、デフォルトに
ダミーキャリアを送出すること。 新規に接続された機器は、最初にデフォルトを使用し
て、現在のトーン位置を問い合わせること。
【0131】第14図は、本実施の形態の電力線通信モ
デムが有するトーンセットの一例を示す図である。な
お、トーンセットおよびトーンポジションの概念は、前
述の実施の形態1〜6と同様であるが、本実施の形態で
は、トーンセットを構成するトーンの組み合わせが、第
10図と異なっている。すなわち、第14図では、4.
3125kHz間隔の101本(トーン#0〜トーン#
100)のトーンを想定し、16本間隔で選び出した5
本の組をトーンセットとし、トーン#17〜トーン#9
6までを使用して16組のトーンセットを定義してい
る。また、デフォルトのトーンセットは、図示のとお
り、トーン#32,#48,#64,#80,#96の
組み合わせで構成されるトーンセット(0)である。
【0132】第15図は、実施の形態7において、制御
回路10が予め用意しているトーンポジションの組み合
わせを示す図である。第15図においては、第14図に
示すトーンセットを使用しているため、第4図とは異な
るトーンで構成されるトーンポジションとなっている。
すなわち、前述の実施の形態1〜6と同様に、低周波数
側の3本の組み合わせをトーンポジション:Low、中
央の3本の組み合わせをトーンポジション:Cente
r、高周波数側の3本の組み合わせをトーンポジショ
ン:High、とそれぞれ定義し、さらに、すべてのト
ーンセットについて、デフォルトのトーンポジションを
Centerとする。また、データ転送は、特定のトー
ンセットおよびトーンポジションを選択し、選択された
3本のトーンを使用して行われる。
【0133】なお、第15図については、デフォルトの
トーンセットであるトーンセット(0)の各トーンポジ
ションを示しており、デフォルトのトーンポジション:
Centerが、中央のトーン#48,#64,#80
の3組のトーンで構成されることを示している。
【0134】第16図は、本発明にかかる電力線通信装
置(電力線モデム)の実施の形態7の構成を示す図であ
る。第16図において、17はキャリア検出器であり、
18はダミーキャリア生成器である。なお、本実施の形
態の構成において、先に説明した実施の形態1〜6と同
様の構成については、同一の符号を付して説明を省略す
る。本実施の形態においては、キャリア検出器17とダ
ミーキャリア生成器18とが新たに追加されている点
と、制御回路10に後述する新たなトーンセット/トー
ンポジションの制御機能が追加されている点が異なる。
【0135】キャリア検出器17は、現在使用中のトー
ンセット/トーンポジションと、デフォルトのトーンセ
ット/トーンポジションと、の周波数帯域で、何らかの
データ送信が行われているかどうかを検出する機能をも
つ。キャリア検出器17は、デフォルトのトーンセット
/トーンポジションのキャリア検出を常時行い、トーン
セットまたはトーンポジションの変更が行われている場
合、制御回路10からのトーン選択情報に基づいて、現
在通信中のトーン周波数に対してもキャリア検出を行
い、キャリア検出情報を制御回路10へ出力する。
【0136】また、ダミーキャリア生成器18は、トー
ンセット/トーンポジションの変更が行われた場合に、
デフォルトのトーンセット/トーンポジションのトーン
へ出力するダミーのキャリアを生成する機能をもつ。ダ
ミーキャリア生成器18では、制御回路10からのトー
ン選択情報をもとに、トーンセットまたはトーンポジシ
ョンが変更されているかどうかを判定し、変更が行われ
ている場合、デフォルトのトーンセット/トーンポジシ
ョンを構成するトーンに対して、ダミーキャリアを出力
する。なお、ダミーキャリアとしては、たとえば、デフ
ォルトのトーンセット/トーンポジションを構成する各
トーンの周波数と同一の周波数をもつ正弦波の利用が考
えられる。
【0137】また、制御回路10は、前述の実施の形態
1〜6における機能に加えて、さらに、キャリア検出器
17からのキャリア検出情報に基づいて、移動先のトー
ンとデフォルトのトーンの両方で同時にキャリアが検出
された場合に、「デフォルトのトーンについてはダミー
キャリアが送出されている」と判断し、移動先トーンの
データを受信するように、トーン選択器3,13に対し
てトーン選択情報を通知する。一方、移動先トーンにキ
ャリアが検出されず、デフォルトのトーンだけでキャリ
アが検出された場合には、デフォルトのトーンのデータ
を受信するように、トーン選択器3,13に対してトー
ン選択情報を通知する。
【0138】また、本実施の形態において、トーンセッ
ト/トーンポジションの変更処理は、制御コマンドを利
用して実現する。第17図は、トーンセット/トーンポ
ジションの変更処理および確認処理に使用される制御コ
マンドの一例を示す図である。この制御コマンドは、第
2図に示すフレーミング処理およびデフレーミング処理
によって、各送信フレームに、付加および分離/抽出さ
れ、たとえば、2ビットのコマンドおよびサブコマンド
と、6ビット(トーンセット4ビット、トーンポジショ
ン2ビット)のトーン位置情報から構成されている。
【0139】具体的にいうと、コマンド:[10]のト
ーン変更コマンドは、後述する既設の機器のトーンセッ
ト/トーンポジションの変更処理に使用されるもので、
詳細には、トーン変更要求コマンド[1000]、トー
ン変更拒否コマンド[1001]、トーン変更指示コマ
ンド[1010]、があり、トーン変更要求コマンド
[1000]の場合には希望先トーンが、トーン変更指
示コマンド[1010]の場合には変更先トーンが、6
ビットのトーン位置情報として添付される。
【0140】さらに、コマンド:[01]のトーン確認
コマンドは、後述する新規に伝送路に接続された機器の
変更処理に使用されるもので、詳細には、トーン確認問
合せコマンド[0100]、トーン確認応答コマンド
[0101]、があり、トーン確認応答コマンド[01
01]の場合には現在の使用トーンがトーン位置情報と
して添付される。
【0141】以下、トーン変更処理に関する本実施の形
態の動作を説明する。なお、第14図、第15図にて説
明したように、ここでは、トーンセットおよびトーンポ
ジションの組み合わせを予め決めておき、送信側の電力
線モデムおよび受信側の電力線モデムが、その組み合わ
せを共有する。また、使用する電力線7において、定常
的にノイズが少ないと思われるトーンセットのトーンポ
ジションを、デフォルトのトーンセット/トーンポジシ
ョンとして決めておき、通信開始時には、必ずデフォル
トのトーンセット/トーンポジションから通信を行うよ
うにする。
【0142】まず、電力線通信装置(以下、機器と略
す。)のキャリアセンス方法について説明する。なお、
ここでは、他の機器が電力線7上で何らかの送信を行っ
ているかどうかを調べることをキャリアセンスと呼ぶ。
たとえば、本実施の形態においては、すべての機器が、
送受信中以外のときに、キャリア検出器17(第16図
参照)を用いて、常時、キャリアセンスを行っており、
キャリアが検出されると、キャリア検出情報を制御回路
10へ送信して直ちに受信状態に遷移し、送信を行う場
合には、電力線7上にキャリアがないことを確認してか
ら送信状態に遷移する。
【0143】このとき、トーンセットまたはトーンポジ
ションの変更が行われておらず、デフォルトのトーンセ
ット/トーンポジションで通信を行っている場合、各機
器では、特別な処理が不要となる。しかしながら、トー
ンの変更が行われている場合、送信を行う機器について
は、制御回路10の制御で、変更先のトーンセット/ト
ーンポジションを使用してデータ送信を行うとともに、
さらに、トーンポジション選択情報や制御信号を送出
し、ダミーキャリア生成器18にダミーキャリアを生成
させ、デフォルトのトーンセット/トーンポジションに
ダミーキャリアを出力させる。これは、トーンセット/
トーンポジションの変更後に電源投入され、新規に接続
された機器が、他のトーンセット/トーンポジションで
通信が行われていないことを、確認するために必要であ
る。したがって、新規に接続された機器では、デフォル
トのトーンセット/トーンポジションにダミーキャリア
が送信されていないことを確認してから、デフォルトの
トーンセット/トーンポジションを用いて、現在のトー
ンセット/トーンポジションの問合せを行うこととな
る。なお、新規に接続された機器は、変更先のトーンセ
ット/トーンポジションで他の機器が転送を行っていな
いことを確認してから送信を開始する。
【0144】キャリア検出器17の処理であるキャリア
センスは、対象となるトーンの信号電力を測定すること
で行う。キャリアセンスの対象は、デフォルトのトーン
セット/トーンポジションの3本のトーンと、トーンの
変更が行われている場合の変更先のトーンである。特に
トーンの変更が行われている場合には、トーンの変更状
況によって、キャリアセンスの対象となるトーンが以下
のように決定される。
【0145】まず、トーンポジションおよびトーンセッ
トの変更が行われていない場合は、デフォルトのトーン
セット/トーンポジションの3本のトーン(トーン#4
8,#64,#80)についてのみキャリアセンスを行
う。つぎに、トーンポジションだけが変更されている場
合は、デフォルトのトーンセット/トーンポジションの
3本のトーン以外に、変更先のトーンポジションで使用
しているもう1本(トーン#32またはトーン#96)
を加えた計4本のトーンについてキャリアセンスを行
う。最後に、トーンセットが変更されている場合は、ト
ーンポジションも変更されているので、デフォルトのト
ーンセット/トーンポジションの3本のトーンに、変更
先のトーンセット/トーンポジションの3本を加えた計
6本のトーンについてキャリアセンスを行う。
【0146】上記(2)および(3)のように、トーン
セットまたはトーンポジションを変更している場合は、
いずれかのトーンでキャリアが検出された時点で、受信
処理を開始するが、このとき、検出されたキャリアの位
置によって受信すべきトーンセット/トーンポジション
を以下の2つのようにして決定する。
【0147】たとえば、デフォルトのトーンセット/ト
ーンポジションと、変更先のトーンセット/トーンポジ
ションの両方でキャリアが検出された場合には、変更先
のトーンセット/トーンポジションで受信を行う。この
場合には、変更先のトーンセット/トーンポジションで
送受信が行われており、デフォルトのトーンセット/ト
ーンポジションには上述のダミーキャリアが出力されて
いるからである。一方、デフォルトのトーンセット/ト
ーンポジションだけでキャリアが検出された場合には、
デフォルトのトーンセット/トーンポジションで受信を
行う。すなわち、トーンセット/トーンポジションの変
更後も、デフォルトのトーンセット/トーンポジション
で通信が開始された場合である。
【0148】具体的な一例としては、トーンセット/ト
ーンポジションの変更後に、電源投入され新規に接続さ
れた機器が現在のトーンセット/トーンポジションの問
い合わせを行う場合であり、このような場合、新規に接
続された機器は、デフォルトのトーンセット/トーンポ
ジションで送信し、他の機器は、新規に接続された機器
のデータをデフォルトのトーンセット/トーンポジショ
ンで受信する。また、もう一つの具体例としては、デフ
ォルトのトーンセット&ポジションのみでキャリアが検
出されたにもかかわらず、デフォルトのトーンセット/
トーンポジションでの受信データがダミーキャリアであ
った場合である。これは、その機器が、ノイズによる影
響でトーン変更指示コマンドを受信できず、設定されて
いるトーン位置情報が誤っている場合を意味する。この
ような場合、その機器は、自機のトーン位置設定をキャ
ンセルし、新規接続時と同様にトーン位置の問合せ処理
を行い、現在のトーン位置情報にしたがって再設定す
る。
【0149】つぎに、トーンセット/トーンポジション
の変更動作を説明する。本実施の形態では、同一電力線
7上に接続された既設の機器間でトーンセット/トーン
ポジションの変更を行う場合、仮想マスタの概念を採用
する。具体的には、同一電力線7上に接続された複数の
機器のうち、ノイズ測定の結果に基づいて「現在のトー
ンセット/トーンポジションでは通信の継続が困難であ
る」と判断した機器が、トーン変更処理における仮想マ
スタとなり、たとえば、「変更要求と変更希望先の発信
→他の機器との調停→変更指示と変更先の指定」、とい
った一連の処理を行い、変更先のトーンを決定する。
【0150】たとえば、仮想マスタの機器は、トーン変
更要求コマンド(第17図参照)を送信し、一定時間の
間、他の機器からの応答を待つ。この間に一度でもトー
ン変更拒否コマンド(第17図参照)を受信した場合、
仮想マスタの機器は、その時点で変更を断念し、仮想マ
スタ処理を終了する。一方、一定時間が経過した場合に
おいてもトーン変更拒否コマンドを受信しなかった場
合、仮想マスタの機器は、トーン変更指示コマンド(第
17図参照)を送信する。そして、トーン変更指示コマ
ンドの受信を契機に、現在接続されているすべての機器
が一斉にトーンを変更する。
【0151】つぎに、本実施の形態における仮想マスタ
の機器と仮想マスタ以外の機器の処理内容を詳細に説明
する。なお、この処理は、主に、仮想マスタの機器およ
び仮想マスタ以外の機器における制御回路10の制御に
よるものである。
【0152】第18図は、本実施の形態における仮想マ
スタの機器と仮想マスタ以外の機器の処理内容を示すフ
ローチャートである。まず、電力線7上に接続された複
数の機器のうち、ノイズ測定の結果に基づいて、「現在
のトーンセット/トーンポジションにおいて通信の継続
が困難である」と判断した機器は、トーン変更処理にお
ける仮想マスタとなって仮想マスタ処理をスタートす
る。仮想マスタの制御回路10では、変更を希望するト
ーンセット、またはトーンポジションを選択し(ステッ
プS11)、その選択したトーンセット、またはトーン
ポジションを提示したトーン変更要求コマンド(第17
図参照)を、電力線7上に送出する(ステップS1
2)。
【0153】仮想マスタ以外のすべての機器は、それぞ
れ、トーン変更要求コマンドを受け取り(ステップS2
1)、トーンセット/トーンポジションの変更の可否を
判断する(ステップS22)。なお、各機器の物理層レ
ベルでは、電力線7上に送信されているデータが自分宛
てであるかどうかにかかわらず、すべての通信データを
受信しており、自分宛てであれば、データフィールドを
上位層にわたす。
【0154】そして、「トーンセット/トーンポジショ
ンの変更を拒否する」と判断した場合(ステップS2
3,No)、仮想マスタ以外の機器では、トーン変更拒
否コマンド(第17図参照)を生成し、仮想マスタの機
器に対してそのコマンドを送信し(ステップS24)、
変更処理を終了する。ただし、先に他の仮想マスタ以外
の機器からトーン変更拒否コマンドを受け取った場合に
は、自己のトーン変更拒否コマンドの送信をキャンセル
する。一方、「トーンセット/トーンポジションの変更
を拒否しない」と判断した場合(ステップS23,Ye
s)、仮想マスタ以外の機器は、ステップS25の処理
に移行する。
【0155】また、仮想マスタの機器は、ステップS1
2の処理で、選択したトーンセットまたはトーンポジシ
ョンを提示したトーン変更要求コマンドを電力線7上に
送出した後、予め設定しておいた既定時間経過内に、い
ずれかの仮想マスタ以外の機器からトーン変更拒否コマ
ンドを受信するか否かを判断する(ステップS13,ス
テップS14)。その既定時間経過内にトーン変更拒否
コマンドを受信した場合(ステップS13,No、ステ
ップS14,Yes)、仮想マスタの機器は、「少なく
とも1台の仮想マスタ以外の機器がトーンセット/トー
ンポジションの変更を拒否している」と判断し、トーン
セット/トーンポジションの変更を断念して、仮想マス
タ処理を終了する(ステップS15)。なお、ここで
は、仮想マスタ処理を終了するが、たとえば、仮想マス
タ処理を終了せずに、ステップS11に戻り、先に選択
したトーンセット/トーンポジションとは異なるトーン
セット/トーンポジションを再選択し、トーンセット/
トーンポジションが変更可能になるまで、この仮想マス
タ処理を継続することとしてもよい。
【0156】これに対し、その既定時間経過内にトーン
変更拒否コマンドを受信しなかった場合(ステップS1
4,No、ステップS13,Yes)、仮想マスタの機
器は、「すべての仮想マスタ以外の機器がトーンセット
/トーンポジションの変更を認めている」と判断し、さ
らに、変更先のトーンセット/トーンポジションを提示
したトーン変更指示コマンド(第17図参照)を生成
し、すべての仮想マスタ以外の機器に対して、そのコマ
ンドを送信する(ステップS16)。
【0157】そして、現在、送受信に用いているトーン
セット/トーンポジションを、ステップS11で選択し
たトーンセット/トーンポジションに変更し(ステップ
S17)、変更完了後、仮想マスタ処理を終了する。
【0158】一方、仮想マスタ以外の機器では、ステッ
プS23の処理で、「トーンセット/トーンポジション
の変更を拒否しない」と判断した場合(ステップS2
3,Yes)、他の仮想マスタ以外の機器からトーン変
更拒否コマンドが出力されるかどうか(ステップS2
5)の判断と、仮想マスタの機器からトーン変更指示コ
マンドが出力されるかどうか(ステップS26)の判
断、とを行う。
【0159】たとえば、他の仮想マスタ以外の機器から
トーン変更拒否コマンドを受信した場合(ステップS2
5,Yes)、自仮想マスタ以外の機器は、「少なくと
も1台の仮想マスタ以外の機器がトーンセット/トーン
ポジションの変更を拒否している」と判断し、自機器が
変更を拒否した場合と同様に、処理を終了する。一方、
他の仮想マスタ以外の機器からトーン変更拒否コマンド
を受信せず(ステップS25,No)、かつ仮想マスタ
の機器からトーン変更指示コマンドを受信した場合(ス
テップS26,Yes)、自仮想マスタ以外の機器は、
「すべての仮想マスタ以外の機器がトーンセット/トー
ンポジションの変更を認めている」と判断し、さらに、
トーン変更指示コマンドにて指示された変更先へトーン
セット/トーンポジションを変更し(ステップS2
7)、変更完了後、処理を終了する。このとき、すべて
の仮想マスタ以外の機器が、同時に、トーンの変更を行
う。なお、トーンセット/トーンポジションを変更する
場合、すべての機器が同時に変更できるように、トーン
変更指示コマンドに、変更時刻情報や変更タイミング情
報を設定するようにしてもよい。
【0160】つぎに、新規に電力線7に接続された機器
の変更動作を説明する。たとえば、新規に接続される機
器は、現在、データの送受信に使用されているトーンセ
ット/トーンポジションを知らないので、直ちにデフォ
ルトのトーンセット/トーンポジションを使用して、既
設のすべての機器に対してトーン確認問合せコマンド
(第17図参照)を送信し、現在のトーンセットおよび
トーンポジションの問い合わせを行う。
【0161】そして、電力線7に接続されている他の機
器のなかで、最も早く応答できた機器が、デフォルトの
トーンセット/トーンポジションにトーン確認応答コマ
ンド(第17図参照)を送出し、データの送受信に使用
しているトーンセット/トーンポジションを返答する。
このとき、他の機器では、この返答を、デフォルトのト
ーンセット/トーンポジションを使用して確認できるた
め、たとえば、自分が返答の準備をしていた場合には、
その返答をキャンセルする。
【0162】前記返答を受け取った新規に接続された機
器は、以降の送受信を、変更先のトーンセット/トーン
ポジションでデータの送受信を行うように設定を切り替
える。なお、この処理は、新規に接続される機器だけで
なく、たとえば、ノイズによる影響でトーン変更指示コ
マンドを受信できず、設定されているトーン位置情報が
誤っている機器についても同様に実行する。また、この
処理は、すべての既設の機器が、定期的に行うこととし
てもよい。
【0163】このように、本実施の形態においては、同
一電力線7上に接続されて通信を行っている機器の中か
ら、たとえば、トーンセット/トーンポジションの変更
を要求する機器が仮想マスタとなり、仮想マスタとなっ
た機器が、仮想マスタ以外の機器に対してトーン変更要
求コマンドを送り、仮想マスタ以外の機器の反応に応じ
て、トーンセット/トーンポジションを変更する。これ
により、各機器の状況に応じたトーンセット/トーンポ
ジションの変更処理を確実に行うことが可能となる。
【0164】また、本実施の形態においては、トーンセ
ット/トーンポジションの変更を行った場合において
も、新規に接続される機器、および誤ったトーンセット
/トーンポジションが設定された機器が、デフォルトの
トーンセット/トーンポジションを、現在のトーンセッ
トおよびトーンポジションの問い合わせを行うために使
用する。これにより、新規に接続される機器、および誤
ったトーンセット/トーンポジションが設定された機器
が、データの送受信に使用している現在のトーンセット
/トーンポジションへ迅速に変更することが可能とな
る。
【0165】なお、本実施の形態においては、前記各ト
ーンポジションを構成するトーンに同一データを符号化
することとしたが、これに限らず、たとえば、電力線7
のノイズの状況に応じて、個別のデータを符号化するこ
ととしてもよい。これは、以降の実施の形態についても
同様である。
【0166】また、本実施の形態においては、少なくと
も1台の仮想マスタ以外の機器からトーン変更拒否コマ
ンドがあった場合に、トーンの変更を行わないように説
明したが、これに限らず、たとえば、所定数以上の仮想
マスタ以外の機器からトーン変更拒否コマンドがあった
場合に、トーンの変更を行わないようにしてもよい。ま
た、トーン変更許可コマンドを採用し、トーン変更拒否
コマンドの数と、トーン変更許可コマンドの数と、の多
数決により、トーンセット/トーンポジションの変更の
可否を決定することとしてもよい。これは、以降の実施
の形態についても同様である。
【0167】実施の形態8. 以下、本発明にかかる電力線モデムの実施の形態8の特
徴について説明する。前述の実施の形態7においては、
トーン変更要求やトーン変更拒否のコマンドを送信する
ことで、確実な通信を可能とした。しかしながら、現実
の電力線通信において、トーンの変更が必要な状況の電
力線モデムは、通常、ノイズによる影響で通信状態が悪
化しており、一回の送信ではコマンドを確実に受け取れ
ない可能性が高い。そこで、本実施の形態においては、
トーン変更要求やトーン変更拒否のコマンドを一回で送
受信できない場合を想定し、コマンド送信を複数回にわ
たって行うこととし、より確実に変更処理を行えるよう
にする。なお、本実施の形態の構成については、先に説
明した実施の形態7と同様であるため、同一の符号を付
して説明を省略する。
【0168】ここで、トーン変更処理に関する本実施の
形態の動作を説明する。まず、本実施の形態におけるト
ーンセット/トーンポジション変更動作の概略について
説明する。たとえば、仮想マスタの機器は、仮想マスタ
以外の機器に対して、トーン変更要求コマンドを、一定
時間T毎に最大N回にわたって送信し、N回に達する前
に一度でもトーン変更拒否コマンドを受信した場合、そ
の時点で変更を断念し、仮想マスタ処理を終了する。一
方、N回に達してもトーン変更拒否コマンドを受信しな
かった場合、仮想マスタの機器は、トーン変更指示コマ
ンドを送信する。なお、トーン変更指示コマンドの受信
を契機に、電力線7に接続されているすべての機器が一
斉にトーンを変更する点は、前述の実施の形態7と同じ
である。
【0169】仮想マスタ以外の機器は、トーン変更要求
コマンドを受け取り、その変更を拒否する場合に、トー
ン変更拒否コマンドを送信する。ただし、先に他の仮想
マスタ以外の機器からトーン変更拒否コマンドを受け取
った場合には、自己のトーン変更拒否コマンドの送信を
キャンセルする。また、トーン変更拒否コマンドを受信
したにもかかわらず、一定時間以内に、再度、トーン変
更要求コマンドを受信した場合、仮想マスタ以外の機器
では、「仮想マスタの機器が前回のトーン変更拒否コマ
ンドを受け取れなかった」と判断し、再度、トーン変更
拒否コマンドを送信する。
【0170】また、仮想マスタの機器が一定時間T=t
×Nにわたってトーン変更拒否コマンドの受信待ちを行
うため、仮想マスタ以外の機器では、一定時間を経過し
てもトーン変更指示コマンドを受け取らなかった場合、
「今回のトーン変更要求が取り消された」ものと判断し
て、そのままの状態でトーンセット/トーンポジション
の変更処理を終了する。
【0171】つぎに、本実施の形態における仮想マスタ
の機器と仮想マスタ以外の機器の処理内容を詳細に説明
する。第19図は、本実施の形態における仮想マスタの
機器の処理内容を示すフローチャートである。なお、第
18図と同様の処理については、同一のステップ番号を
付して説明を省略する。
【0172】たとえば、仮想マスタの機器では、ステッ
プS11の変更希望トーンセット/トーンポジション選
択処理後、Nまでカウントするカウンタと、時間:tま
で計測するタイマと、をリセットし(ステップS3
0)、その後、ステップS12のトーン変更要求コマン
ド送信処理を行う。
【0173】トーン変更要求コマンド送信処理後、仮想
マスタの機器では、タイマをスタートさせて、予め設定
しておいた既定時間:tが経過するまでに、仮想マスタ
以外の機器からトーン変更拒否コマンドを受信するかど
うかを判断する(ステップS13、ステップS14)。
【0174】そして、その既定時間:t内に、仮想マス
タ以外の機器からトーン変更拒否コマンドを受信した場
合(ステップS13,No、ステップS14,Ye
s)、仮想マスタの機器では、第18図と同様に、ステ
ップS15の処理により、トーンセット/トーンポジシ
ョンの変更を断念して、仮想マスタ処理を終了する。な
お、仮想マスタ処理を終了せずに、実施の形態7と同様
にステップS11に戻り、仮想マスタ処理を継続するこ
ととしてもよい。
【0175】一方、既定時間:t内に、仮想マスタ以外
の機器からトーン変更拒否コマンドを受信しなかった場
合(ステップS13,Yes)、仮想マスタの機器で
は、カウンタ値:nを´1´だけインクリメントすると
ともに、タイマ値をリセットし(ステップS31)、さ
らに、そのカウンタ値:nが、最大回数:Nより大きい
かどうかを判断する(ステップS32)。
【0176】そして、そのカウンタ値:nが既定最大回
数:Nよりも小さい場合(ステップS32,No)、仮
想マスタの機器では、「一定時間T=t×Nの間にトー
ン変更要求コマンドをN回にわたって送信していない」
と判断し、変更希望トーンセット/トーンポジションを
提示したトーン変更要求コマンドの再送処理を行い(ス
テップS33)、再度、ステップS13の処理に戻り、
既定時間:t内に仮想マスタ以外の機器からトーン変更
拒否コマンドを受信するかどうかを判断する。
【0177】一方、カウンタ値:nが既定最大回数:N
よりも大きい場合(ステップS32,Yes)、仮想マ
スタの機器では、一定時間Tの間にトーン変更要求コマ
ンドをN回にわたって送信し、「すべての仮想マスタ以
外の機器がトーンセット/トーンポジションの変更を認
めた」と判断し、変更先のトーンセット/トーンポジシ
ョンを提示したトーン変更指示コマンドの送信処理(ス
テップS16)、および自装置の送受信のトーンセット
/トーンポジションの変更処理を行う(ステップS1
7)。
【0178】第20図は、本実施の形態における仮想マ
スタ以外の機器の処理内容を示すフローチャートであ
る。なお、第18図と同様の処理については、同一のス
テップ番号を付して説明を省略する。
【0179】たとえば、仮想マスタ以外の機器では、ス
テップS21のトーン変更要求コマンド受信処理後、タ
イマをリセットし(ステップS41)、トーンセット/
トーンポジションの変更可否の判断処理を行う(ステッ
プS22)。その結果、変更処理が可能な場合(ステッ
プS23,Yes)、仮想マスタ以外の機器では、既定
時間:t×Nが経過するまでに、仮想マスタの機器から
トーン変更指示コマンドを受信するかどうかを判断する
(ステップS42、ステップS43)。
【0180】ここで、既定時間:t×Nが経過しないう
ちに、仮想マスタの機器からトーン変更指示コマンドを
受信した場合(ステップS42,No、ステップS4
3,Yes)、仮想マスタ以外の機器では、「すべての
仮想マスタ以外の機器がトーンセット/トーンポジショ
ンの変更を認めている」と判断し、実施の形態7と同様
に、仮想マスタの機器からのトーン変更指示コマンドに
より指定された変更先にトーンセット/トーンポジショ
ンを変更し(ステップS27)、変更完了後、処理を終
了する。
【0181】一方、既定時間:t×Nが経過しても、仮
想マスタの機器からのトーン変更指示コマンドを受信で
きない場合(ステップS43,No、ステップS42,
Yes)、仮想マスタ以外の機器では、「少なくとも1
台の仮想マスタ以外の機器がトーンセット/トーンポジ
ションの変更を拒否している」と判断し、実施の形態7
と同様に、処理を終了する。
【0182】また、ステップS23による変更可否の判
断処理の結果、変更処理が不可の場合(ステップS2
3,No)、仮想マスタ以外の機器では、他の仮想マス
タ以外の機器からトーン変更拒否コマンドを受信したか
どうかを判断し(ステップS25)、他の仮想マスタ以
外の機器からのトーン変更拒否コマンドを受信していな
い場合に(ステップS25,No)、トーン変更拒否コ
マンドを送信する(ステップS24)。さらに、仮想マ
スタ以外の機器側の既定時間:t×Nが経過するまで
に、仮想マスタの機器からトーン変更指示コマンドを受
信するかどうかを判断する(ステップS44、ステップ
S26)。なお、ステップS25の判断で、他の仮想マ
スタ以外の機器からのトーン変更拒否コマンドを受信し
ている場合(ステップS25,Yes)は、トーン変更
拒否コマンドを送信せずに、仮想マスタ以外の機器側の
既定時間:t×Nが経過するまでに、仮想マスタの機器
からトーン変更指示コマンドを受信するかどうかを判断
する(ステップS44、ステップS26)。
【0183】ここで、既定時間:t×Nが経過しても、
仮想マスタの機器からのトーン変更指示コマンドが受信
できない場合(ステップS44,Yes)、仮想マスタ
以外の機器では、「少なくとも1台の仮想マスタ以外機
器がトーンセット/トーンポジションの変更を拒否して
いる」と判断し、処理を終了する。
【0184】一方、既定時間t×Nが経過しないうち
に、仮想マスタの機器からのトーン変更指示コマンドを
受信した場合(ステップS44,No、ステップS2
6,Yes)、仮想マスタ以外の機器では、「すべての
仮想マスタ以外の機器がトーンセット/トーンポジショ
ンの変更を認めている」と判断し、仮想マスタの機器か
らのトーン変更指示コマンドにて指定された変更先にト
ーンセット/トーンポジションを変更し(ステップS2
7)、変更完了後、処理を終了する。
【0185】また、既定時間t×Nが経過する前に、仮
想マスタの機器からのトーン変更指示コマンドを受信し
ていない場合(ステップS44,No、ステップS2
6,No)、仮想マスタ以外の機器では、さらに、既定
時間:t×Nが経過しないうちに、仮想マスタの機器か
らトーン変更要求コマンドを再受信したかどうかの判断
処理(ステップS45)、および他の仮想マスタ以外の
機器からのトーン変更拒否コマンドを受信したかどうか
の判断処理(ステップS46)、を行う。
【0186】ここで、仮想マスタの機器からトーン変更
要求コマンドを再受信していない場合(ステップS4
5,No)、または仮想マスタの機器からトーン変更要
求コマンドを再受信しているが、他の仮想マスタ以外の
機器からのトーン変更拒否コマンドを受信している場合
には(ステップS45,Yes、ステップS46,Ye
s)、ステップS44に戻る。
【0187】一方、仮想マスタの機器からトーン変更要
求コマンドを再受信したが、他の仮想マスタ以外の機器
からのトーン変更拒否コマンドを受信していない場合に
は(ステップS45,Yes、ステップS46,N
o)、自機器がトーン変更拒否コマンドを再送し、その
後、ステップS44に戻る。なお、仮想マスタの機器か
らトーン変更要求コマンドを再受信し、他の仮想マスタ
以外の機器からのトーン変更拒否コマンドを受信した場
合(ステップS45,Yes、ステップS46,Ye
s)、ステップS44の判断処理に移行せずに、この処
理を終了することとしてもよい。
【0188】つぎに、新規に電力線7に接続された機器
の変更動作を説明する。まず、新規に接続される機器
は、実施の形態7と同様に、現在、通信に使用されてい
るトーンセット/トーンポジションを知らないので、直
ちにデフォルトのトーンセット/トーンポジションを使
用して既設のすべての機器に対して、トーン確認問合せ
コマンド(第17図参照)を送信し、現在のトーンセッ
トおよびトーンポジションの問い合わせを行う。
【0189】このとき、一度しか問合せを行わない場合
には、他の機器がトーン確認問合せコマンドを受け取れ
ない、または新規に接続された機器がトーン確認応答コ
マンドを受け取れない、可能性があるため、本実施の形
態においては、既設の機器間のトーンセット/トーンポ
ジション変更動作と同様に、複数回にわたってトーン確
認問い合わせコマンドの送信を行う。これにより、確実
に移動先を知ることができるようになる。
【0190】すなわち、本実施の形態において、新規に
接続された機器は、直ちにデフォルトのトーンセット/
トーンポジションを用いて、データの送受信に使用して
いるトーンセット/トーンポジションの問い合わせを、
応答があるまで一定時間毎に繰り返し行う。なお、前記
応答は、すでに接続されている他の機器の中で最も早く
応答できる機器が、デフォルトのトーンセット/トーン
ポジションを使用して行う。そして、応答の準備をして
いた他の機器は、先に誰かが返答を行ったことを確認で
きた時点で、その応答処理をキャンセルする。
【0191】新規に接続された機器は、この応答を受け
て、以降の送受信を、変更先のトーンセット/トーンポ
ジションで行うように設定を切り替える。なお、たとえ
ば、トーン確認問合せコマンドを繰り返し送信しても、
他の機器から応答がない場合は、他に接続されている機
器がないものと判断し、デフォルトのトーンセット/ト
ーンポジションで、以降の送受信を行う。
【0192】なお、デフォルトトーンポジションだけで
キャリアが検出されたにもかかわらず、そのデフォルト
トーンポジションにおける受信データがダミーキャリア
であった場合についても、上記、新規に通信装置が接続
された場合と同様に動作する。
【0193】このように、本実施の形態においては、同
一電力線7上に接続されて通信を行っている機器の中か
ら、たとえば、トーンセット/トーンポジションの変更
を要求する機器が仮想マスタとなり、仮想マスタとなっ
た機器が、仮想マスタ以外の機器に対してトーン変更要
求コマンドを複数回にわたって送信し、仮想マスタ以外
の機器の反応に応じて、トーンセット/トーンポジショ
ンを変更する。これにより、各機器の状況に応じたトー
ンセット/トーンポジションの変更処理をさらに確実に
行うことが可能となる。
【0194】また、本実施の形態においては、トーンセ
ット/トーンポジションの変更を行った場合において
も、新規に接続される機器、および誤ったトーンセット
/トーンポジションが設定された機器が、デフォルトの
トーンセット/トーンポジションを、現在のトーンセッ
トおよびトーンポジションの問い合わせを行うために使
用する。これにより、新規に接続される機器、および誤
ったトーンセット/トーンポジションが設定された機器
が、データの送受信に使用している現在のトーンセット
/トーンポジションへ迅速に変更することが可能とな
る。
【0195】また、本実施の形態においては、トーン変
更要求やトーン変更拒否のコマンド送信を一回で送受信
できない場合を想定し、コマンドを複数回にわたって送
信することで、より確実に変更処理を行えるようにした
ので、特に工場や電源からのノイズによる影響が懸念さ
れる状況においても、ロバストな電力通信システムを提
供することが可能となる。
【0196】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、送信側および受信側の両方の通信装置でトーンポジ
ションの変更が行われ、以後のデータ転送については変
更されたトーンポジションで継続される。すなわち、マ
ルチキャリア変復調方式により符号化された所定のトー
ンセットにおけるデータの一部または全部を復号できな
い場合、前記所定のトーンセットを構成する各トーンの
少なくとも1つの周波数を変更することで、受信側でデ
ータを確実に復号できる、という効果を奏する。
【0197】つぎの発明によれば、トーンポジションを
変更する場合においても、デフォルト時のトーンと常に
2つのトーンが共通しており、さらに、トーン設定の変
更中においても、その2つのトーンを使用して通信を行
うことが可能であるため、通信を中断せずにトーンセッ
トの変更処理を行うことができる、という効果を奏す
る。
【0198】つぎの発明によれば、ある特定のトーンセ
ット内でトーンポジションの組み合わせを変更しても、
確実な通信ができないような場合、トーンセット自体を
変更するようにしたので、さらにノイズに強い電力線通
信が可能となる、という効果を奏する。
【0199】つぎの発明によれば、通信装置間の通信で
用いられるトーンセットが通信装置の組み合わせに応じ
て異なり、通信に使用される周波数帯域が重複すること
がないため、異なる機器の組み合わせが同時に伝送路上
にデータを送信した場合においても、互いに干渉するこ
とがなくN対Nの同時通信が可能となり、電力線の利用
効率を向上させることができる、という効果を奏する。
【0200】つぎの発明によれば、受信側の判断でトー
ンポジションの変更が可能となり、さらに、通信装置間
において要求および承認の制御コードのやり取りが不要
となるため、より迅速に、ノイズによる影響の少ないト
ーンポジションに変更することができる、という効果を
奏する。
【0201】つぎの発明によれば、トーンポジションを
変更する場合においても、デフォルト時のトーンと常に
2つのトーンが共通しており、さらに、トーン設定の変
更中においても、その2つのトーンを使用して通信を行
うことが可能であるため、通信を中断せずにトーンセッ
トの変更処理を行うことができる、という効果を奏す
る。
【0202】つぎの発明によれば、ある特定のトーンセ
ット内でトーンポジションの組み合わせを変更しても、
確実な通信ができないような場合、トーンセット自体を
変更するようにしたので、さらにノイズに強い電力線通
信が可能となる、という効果を奏する。
【0203】つぎの発明によれば、通信装置間の通信で
用いられるトーンセットが通信装置の組み合わせに応じ
て異なり、通信に使用される周波数帯域が重複すること
がないため、異なる機器の組み合わせが同時に伝送路上
にデータを送信した場合においても、互いに干渉するこ
とがなくN対Nの同時通信が可能となり、電力線の利用
効率を向上させることができる、という効果を奏する。
【0204】つぎの発明によれば、予めデフォルトのト
ーンポジションを決めず、最初の受信で最適なトーンポ
ジションを検出するため、より迅速に、さらに、より良
い状態で通信を行うことが可能となる、という効果を奏
する。
【0205】つぎの発明によれば、ある特定のトーンセ
ット内でトーンポジションの組み合わせを変更しても、
確実な通信ができないような場合、トーンセット自体を
変更するようにしたので、さらにノイズに強い電力線通
信が可能となる、という効果を奏する。
【0206】つぎの発明によれば、さらに、すべての電
力線モデムが一斉にトーンセットを移動するため、現在
通信中の通信装置間だけでなく、その後に通信する可能
性のある他の通信装置とも、良好な通信が実行可能とな
る、という効果を奏する。
【0207】つぎの発明によれば、同一伝送路上に接続
されて通信を行っている通信装置の中から、たとえば、
トーンセット/トーンポジションの変更を要求する通信
装置が仮想マスタとなり、仮想マスタとなった通信装置
が、仮想マスタ以外の通信装置に対してトーン変更要求
コマンドを送り、仮想マスタ以外の通信装置の反応に応
じて、トーンセット/トーンポジションを変更する。こ
れにより、各通信装置の状況に応じたトーンセット/ト
ーンポジションの変更処理を確実に行うことができる、
という効果を奏する。
【0208】つぎの発明によれば、たとえば、トーンセ
ット中における低周波数側の3本のトーンの組み合わせ
をトーンポジション:Low、中央の3本のトーンの組
み合わせをトーンポジション:Center、高周波数
側の3本のトーンの組み合わせをトーンポジション:H
igh、とそれぞれ定義し、そして、データ転送につい
ては、特定のトーンセットおよびトーンポジションを選
択し、その選択された3本のトーンに同一のデータを符
号化して実行する。これにより、各通信装置の状況に応
じたトーンセット/トーンポジションの変更処理を確実
に行うことができる、という効果を奏する。
【0209】つぎの発明によれば、複数回にわたってト
ーン変更拒否コマンドが送信されることを防止できるた
め、より迅速にトーン変更処理を実行することができ
る、という効果を奏する。
【0210】つぎの発明によれば、現在使用中のトーン
セット/トーンポジションと、デフォルトのトーンセッ
ト/トーンポジションと、の周波数帯域で、何らかのデ
ータ送信が行われているかどうかを検出することができ
る、という効果を奏する。
【0211】つぎの発明によれば、トーンセットまたは
トーンポジションが変更されているかどうかを判定し、
変更が行われている場合、デフォルトのトーンセット/
トーンポジションを構成するトーンに対して、ダミーキ
ャリアを出力することができる、という効果を奏する。
【0212】つぎの発明によれば、変更先のトーンセッ
ト/トーンポジションでデータの送受信が行われ、デフ
ォルトのトーンセット/トーンポジションでダミーキャ
リアが出力されていることがわかる、という効果を奏す
る。
【0213】つぎの発明によれば、トーンセット/トー
ンポジションの変更後も、デフォルトのトーンセット/
トーンポジションで通信を行うことができる、という効
果を奏する。
【0214】つぎの発明によれば、トーンセット/トー
ンポジションの変更を行った場合においても、新規に接
続される通信装置が、デフォルトのトーンセット/トー
ンポジションを、現在のトーンセットおよびトーンポジ
ションの問い合わせを行うために使用する。これによ
り、新規に接続される通信装置が、データの送受信に使
用している現在のトーンセット/トーンポジションへ迅
速に変更することができる、という効果を奏する。
【0215】つぎの発明によれば、トーンセット/トー
ンポジションの変更を行った場合においても、誤ったト
ーンセット/トーンポジションが設定された通信装置
が、デフォルトのトーンセット/トーンポジションを、
現在のトーンセットおよびトーンポジションの問い合わ
せを行うために使用する。これにより、誤ったトーンセ
ット/トーンポジションが設定された通信装置が、デー
タの送受信に使用している現在のトーンセット/トーン
ポジションへ迅速に変更することができる、という効果
を奏する。
【0216】つぎの発明によれば、同一伝送路上に接続
されて通信を行っている通信装置の中から、たとえば、
トーンセット/トーンポジションの変更を要求する通信
装置が仮想マスタとなり、仮想マスタとなった通信装置
が、仮想マスタ以外の通信装置に対してトーン変更要求
コマンドを複数回にわたって送信し、仮想マスタ以外の
機器の反応に応じて、トーンセット/トーンポジション
を変更する。これにより、各通信装置の状況に応じたト
ーンセット/トーンポジションの変更処理をさらに確実
に行うことができる、という効果を奏する。
【0217】つぎの発明によれば、複数回にわたってト
ーン変更拒否コマンドが送信されることを防止できるた
め、より迅速にトーン変更処理を実行することができ
る、という効果を奏する。
【0218】つぎの発明によれば、現在使用中のトーン
セット/トーンポジションと、デフォルトのトーンセッ
ト/トーンポジションと、の周波数帯域で、何らかのデ
ータ送信が行われているかどうかを検出することができ
る、という効果を奏する。
【0219】つぎの発明によれば、トーンセットまたは
トーンポジションが変更されているかどうかを判定し、
変更が行われている場合、デフォルトのトーンセット/
トーンポジションを構成するトーンに対して、ダミーキ
ャリアを出力することができる、という効果を奏する。
【0220】つぎの発明によれば、変更先のトーンセッ
ト/トーンポジションでデータの送受信が行われ、デフ
ォルトのトーンセット/トーンポジションでダミーキャ
リアが出力されていることがわかる、という効果を奏す
る。
【0221】つぎの発明によれば、トーンセット/トー
ンポジションの変更後も、デフォルトのトーンセット/
トーンポジションで通信を行うことができる、という効
果を奏する。
【0222】つぎの発明によれば、トーンセット/トー
ンポジションの変更を行った場合においても、新規に接
続される通信装置が、デフォルトのトーンセット/トー
ンポジションを、現在のトーンセットおよびトーンポジ
ションの問い合わせを行うために使用する。これによ
り、新規に接続される通信装置が、データの送受信に使
用している現在のトーンセット/トーンポジションへ迅
速に変更することができる、という効果を奏する。
【0223】つぎの発明によれば、トーンセット/トー
ンポジションの変更を行った場合においても、誤ったト
ーンセット/トーンポジションが設定された通信装置
が、デフォルトのトーンセット/トーンポジションを、
現在のトーンセットおよびトーンポジションの問い合わ
せを行うために使用する。これにより、誤ったトーンセ
ット/トーンポジションが設定された通信装置が、デー
タの送受信に使用している現在のトーンセット/トーン
ポジションへ迅速に変更することができる、という効果
を奏する。
【0224】つぎの発明によれば、送信側および受信側
の両方の通信装置でトーンポジションの変更が行われ、
以後のデータ転送については変更されたトーンポジショ
ンで継続できる、という効果を奏する。
【0225】つぎの発明によれば、ある特定のトーンセ
ット内でトーンポジションの組み合わせを変更しても、
確実な通信ができないような場合、トーンセット自体を
変更するようにしたので、さらにノイズに強い電力線通
信が可能となる、という効果を奏する。
【0226】つぎの発明によれば、マルチキャリア変復
調方式により符号化された所定のトーンセットにおける
データの一部または全部を復号できない場合、前記所定
のトーンセットを構成する各トーンの少なくとも1つの
周波数を変更することで、受信側でデータを確実に復号
することができる、という効果を奏する。
【0227】つぎの発明によれば、ある特定のトーンセ
ット内でトーンポジションの組み合わせを変更しても、
確実な通信ができないような場合、トーンセット自体を
変更するようにしたので、さらにノイズに強い電力線通
信が可能となる、という効果を奏する。
【0228】つぎの発明によれば、受信側の判断でトー
ンポジションの変更が可能となり、さらに、通信装置間
において要求および承認の制御コードのやり取りが不要
となるため、より迅速に、ノイズによる影響の少ないト
ーンポジションに変更することができる、という効果を
奏する。また、ある特定のトーンセット内でトーンポジ
ションの組み合わせを変更しても、確実な通信ができな
いような場合、トーンセット自体を変更するようにした
ので、さらにノイズに強い電力線通信が可能となる、と
いう効果を奏する。
【0229】つぎの発明によれば、受信側の判断でトー
ンポジションの変更が可能となり、さらに、通信装置間
において要求および承認の制御コードのやり取りが不要
となるため、より迅速に、ノイズによる影響の少ないト
ーンポジションに変更することができる、という効果を
奏する。
【0230】つぎの発明によれば、ある特定のトーンセ
ット内でトーンポジションの組み合わせを変更しても、
確実な通信ができないような場合、トーンセット自体を
変更するようにしたので、さらにノイズに強い電力線通
信が可能となる、という効果を奏する。
【0231】つぎの発明によれば、予めデフォルトのト
ーンポジションを決めず、最初の受信で最適なトーンポ
ジションを検出するため、より迅速に、さらに、より良
い状態で通信を行うことが可能となる、という効果を奏
する。
【0232】つぎの発明によれば、同一伝送路上に接続
されて通信を行っている通信装置の中から、たとえば、
トーンセット/トーンポジションの変更を要求する通信
装置が仮想マスタとなり、仮想マスタとなった通信装置
が、仮想マスタ以外の通信装置に対してトーン変更要求
コマンドを送り、仮想マスタ以外の通信装置の反応に応
じて、トーンセット/トーンポジションを変更する。こ
れにより、各通信装置の状況に応じたトーンセット/ト
ーンポジションの変更処理を確実に行うことができる、
という効果を奏する。
【0233】つぎの発明によれば、同一伝送路上に接続
されて通信を行っている通信装置の中から、たとえば、
トーンセット/トーンポジションの変更を要求する通信
装置が仮想マスタとなり、仮想マスタとなった通信装置
が、仮想マスタ以外の通信装置に対してトーン変更要求
コマンドを複数回にわたって送信し、仮想マスタ以外の
機器の反応に応じて、トーンセット/トーンポジション
を変更する。これにより、各通信装置の状況に応じたト
ーンセット/トーンポジションの変更処理をさらに確実
に行うことができる、という効果を奏する。
【0234】つぎの発明によれば、仮想マスタとなった
通信装置が、トーン変更要求コマンドの送信から一定時
間後に、トーン変更指示コマンドを送信する。そして、
仮想マスタ以外の通信装置が、受け取ったトーン変更指
示コマンドにしたがってトーンセット/トーンポジショ
ンを変更する。これにより、各通信装置の状況に応じた
トーンセット/トーンポジションの変更処理を確実に行
うことができる、という効果を奏する。
【0235】つぎの発明によれば、仮想マスタとなった
通信装置が、トーン変更要求コマンドを所定回数にわた
って送信した後、トーン変更指示コマンドを送信する。
そして、仮想マスタ以外の通信装置が、受け取ったトー
ン変更指示コマンドにしたがってトーンセット/トーン
ポジションを変更する。これにより、各通信装置の状況
に応じたトーンセット/トーンポジションの変更処理を
確実に行うことができる、という効果を奏する。 [図面の簡単な説明]
【図1】 第1図は、本発明にかかる電力線通信装置の
実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】 第2図は、フレーミング処理内容を示す図で
ある。
【図3】 第3図は、トーン選択器3に選択されるトー
ンセットを示す図である。
【図4】 第4図は、制御回路10が予め用意している
トーンポジションの組み合わせを示す図である。
【図5】 第5図は、デフォルト時のトーンポジショ
ン:Centerにノイズが被った場合を示す図であ
る。
【図6】 第6図は、デフォルト時のトーンポジショ
ン:Centerにノイズが被った場合におけるトーン
ポジションの変更例を示す図である。
【図7】 第7図は、デフォルト時のトーンポジショ
ン:Centerにノイズが被った場合におけるトーン
ポジションの変更例を示す図である。
【図8】 第8図は、現在のトーンポジションがノイズ
による影響で正常に受信できないレベルに達した場合
の、送信側の電力線モデムと受信側の電力線モデムとの
間における従来の対処方法を示す図である。
【図9】 第9図は、現在のトーンポジションがノイズ
による影響で正常に受信できないレベルに達した場合
の、送信側の電力線モデムと受信側の電力線モデムとの
間における実施の形態1の対処方法を示す図である。
【図10】 第10図は、電力線通信モデムが有するト
ーンセットの一例を示す図である。
【図11】 第11図は、デフォルト時のトーンセット
にノイズが被った場合を示す図である。
【図12】 第12図は、通信中のトーンセットにノイ
ズが被った場合におけるトーンセットの変更例を示す図
である。
【図13】 第13図は、N対Nの通信を行う場合の通
信方法を示す図である。
【図14】 第14図は、電力線通信モデムが有するト
ーンセットの一例を示す図である。
【図15】 第15図は、制御回路10が予め用意して
いるトーンポジションの組み合わせを示す図である。
【図16】 第16図は、本発明にかかる電力線通信装
置(電力線モデム)の実施の形態7の構成を示す図であ
る。
【図17】 第17図は、トーンセット/トーンポジシ
ョンの変更処理および確認処理に使用される制御コマン
ドの一例を示す図である。
【図18】 第18図は、実施の形態7における仮想マ
スタの機器と仮想マスタ以外の機器の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図19】 第19図は、本実施の形態における仮想マ
スタの機器の処理内容を示すフローチャートである。
【図20】 第20図は、本実施の形態における仮想マ
スタ以外の機器の処理内容を示すフローチャートであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅裕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 加藤 正孝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 安藤 康臣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 審査官 高野 洋 (56)参考文献 特開 平6−334573(JP,A) 特開 平11−266224(JP,A) 特開 平11−215095(JP,A) 近江慎一郎、大植裕司、田辺匠、田中 治、長石康男,非対称型高速ケーブルモ デムシステム,1997年電子情報通信学会 通信ソサイエティ大会講演論文集,日 本,社団法人電子情報通信学会,1997年 8月13日,分冊2,p.77 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチキャリア変復調方式を採用する通
    信方法において、 送信側が、所定の周波数間隔のm(m≧3の自然数)個
    のトーンで構成される特定のトーンセット中のn(m>
    n≧2の自然数)個のトーンに、同一データを符号化
    し、符号化後のマルチトーンデータを送信する第1のス
    テップと、 前記マルチトーンデータを受け取った受信側が、前記n
    個のトーンの一部または全部のトーンで符号化データを
    復号できない場合、またはその復号が困難な場合に、前
    記送信側および他の装置に対して、前記n個のトーンの
    少なくとも1個の変更を指示する第2のステップと、 トーン変更の指示を受け取った前記送信側、前記他の装
    置、およびトーン変更を指示した前記受信側が、その指
    示にしたがってトーン変更を行い、以後の通信を変更後
    のトーンで行う第3のステップと、 を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 前記第3のステップにあっては、前記送
    信側、前記他の装置、および前記受信側が、前記n個の
    トーンの少なくとも1個を変更する場合に、前記トーン
    セットにおける残りのトーンを用いて、再度、符号化後
    のマルチトーンデータを送信することを特徴とする請求
    項1に記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第3のステップの処理後、
    前記マルチトーンデータを受け取った受信側が、前記ト
    ーンセットのいずれのトーンを用いた場合においても前
    記符号化データを復号できない場合、またはその復号が
    困難な場合に、変更先のトーンセットを判断し、前記送
    信側および他の装置に対してトーンセットの変更を指示
    する第4のステップと、 トーンセット変更の指示を受け取った前記送信側、前記
    他の装置、およびトーンセット変更を指示した前記受信
    側が、その指示にしたがってトーンセット変更を行い、
    以後の通信を変更後のトーンセットで行う第5のステッ
    プと、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 通信が必要な送信側および受信側の装置
    は、 前記特定のトーンセットを、データの送受信時に使用す
    るトーンセットを決定するために使用し、 前記特定のトーンセット、および同一伝送路上の他の装
    置間で通信中のトーンセット、以外のトーンセットを用
    いてデータの送受信を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の通信方法。
  5. 【請求項5】 マルチキャリア変復調方式を採用する通
    信方法において、 送信側が、所定の周波数間隔のm(m≧3の自然数)個
    のトーンで構成される特定のトーンセットに、同一デー
    タを符号化し、符号化後のマルチトーンデータを送信す
    る第1のステップと、 前記マルチトーンデータを受け取った受信側が、特定の
    トーンセット中のn(m>n≧2の自然数)個のトーン
    を用いて符号化データの復号処理を実行し、前記n個の
    トーンの一部または全部のトーンで符号化データを復号
    できない場合、またはその復号が困難な場合に、前記n
    個のトーンの少なくとも1個を変更し、その後、変更後
    のn個のトーンを用いて、再度、符号化データを復号す
    る第2のステップと、 を含むことを特徴とする通信方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のステップにあっては、前記n
    個のトーンの少なくとも1個を変更する場合に、前記ト
    ーンセットにおける残りのトーンを用いて、再度、符号
    化データを復号することを特徴とする請求項5に記載の
    通信方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記第2のステップの処理に
    て、前記トーンセットのいずれのトーンを用いた場合に
    おいても前記符号化データを復号できない場合、または
    その復号が困難な場合に、変更先のトーンセットを判断
    し、前記送信側および他の装置に対してトーンセットの
    変更を指示する第3のステップと、 トーンセット変更の指示を受け取った前記送信側、前記
    他の装置、およびトーンセット変更を指示した前記受信
    側が、その指示にしたがってトーンセット変更を行い、
    以後の通信を変更後のトーンセットで行う第4のステッ
    プと、 を含むことを特徴とする請求項5に記載の通信方法。
  8. 【請求項8】 通信が必要な送信側および受信側の装置
    は、 前記特定のトーンセットを、データの送受信時に使用す
    るトーンセットを決定するために使用し、 前記特定のトーンセット、および同一伝送路上の他の装
    置間で通信中のトーンセット、以外のトーンセットを用
    いてデータの送受信を行うことを特徴とする請求項5に
    記載の通信方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のステップにあっては、 最初のマルチトーンデータの受信時に、前記m個のトー
    ンを用いて符号化データを復号し、さらに、最適なn個
    のトーンを検出し、 その後、前記検出したn個のトーンを用いて符号化デー
    タの復号処理を実行し、前記n個のトーンの一部または
    全部のトーンで符号化データを復号できない場合に、前
    記n個のトーンの少なくとも1個を変更し、変更後のn
    個のトーンを用いて、再度、符号化データを復号するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の通信方法。
  10. 【請求項10】 さらに、前記第2のステップの処理に
    て、前記トーンセットのいずれのトーンを用いた場合に
    おいても前記符号化データを復号できない場合、または
    その復号が困難な場合に、変更先のトーンセットを判断
    し、前記送信側および他の装置に対してトーンセットの
    変更を指示する第3のステップと、 トーンセット変更の指示を受け取った前記送信側、前記
    他の装置、およびトーンセット変更を指示した前記受信
    側が、その指示にしたがってトーンセット変更を行い、
    以後の通信を変更後のトーンセットで行う第4のステッ
    プと、 を含むことを特徴とする請求項9に記載の通信方法。
  11. 【請求項11】 マルチキャリア変復調方式を採用する
    通信方法において、 送信側が、所定の周波数間隔のm(m≧3の自然数)個
    のトーンで構成される特定のトーンセット中のn(m>
    n≧2の自然数)個のトーンに、同一データを符号化
    し、符号化後のマルチトーンデータを送信する第1のス
    テップと、 前記マルチトーンデータを受け取った受信側が、前記n
    個のトーンの一部または全部のトーンで符号化データを
    復号できない場合、またはその復号が困難な場合に、前
    記送信側および同一伝送路上に接続された他の装置に対
    してトーンの変更を要求する第2のステップと、 前記トーン変更の要求を受け取った前記送信側および前
    記他の装置が、前記受信側の装置に対して、個々に最適
    なトーンを指定して返送する第3のステップと、 前記最適なトーンを指定された前記受信側が、その情報
    に基づいて、変更すべきトーンを決定し、前記送信側お
    よび前記他の装置に対して決定したトーンを通知する第
    4のステップと、 前記送信側、前記受信側、および前記他の装置が、前記
    決定にしたがってトーン変更を行い、以後の通信を変更
    後のトーンで行う第5のステップと、 を含むことを特徴とする通信方法。
  12. 【請求項12】 同一伝送路上に接続された複数の通信
    装置が、マルチキャリア変復調方式を用いて、特定周波
    数間隔の所定の複数トーンで構成されるマルチトーンデ
    ータの送受信を行う場合の通信方法において、 前記複数トーンの一部または全部で復号処理ができな
    い、またはその復号が困難であると判断した通信装置が
    トーン変更処理のマスタとなる場合、 マスタとなった通信装置が、変更先のトーンを提示した
    トーン変更要求コマンドを送信し、一定時間内に、他の
    通信装置の少なくとも1つからトーン変更拒否コマンド
    を受信した場合に、その時点で前記トーン変更処理、お
    よびマスタ処理を終了し、一方、一定時間内に、トーン
    変更拒否コマンドを受信しなかった場合に、前記変更先
    のトーンを提示したトーン変更指示コマンドを送信し、
    さらにデータの送受信に使用するトーンを前記変更先に
    移動し、 前記マスタ以外のすべての通信装置が、前記トーン変更
    指示コマンドを受け取り、その後、一斉にデータの送受
    信に使用するトーンを前記変更先に移動することを特徴
    とする通信方法。
  13. 【請求項13】 前記通信装置間では、特定周波数間隔
    のm(m≧3の自然数)個のトーンで構成される所定の
    トーンセット中のn(m>n≧2の自然数)個のトーン
    を、データの送受信に使用し、前記n個のトーンにそれ
    ぞれ同一のデータを符号化することを特徴とする請求項
    12に記載の通信方法。
  14. 【請求項14】 前記一定時間内に、前記マスタ以外の
    通信装置の少なくとも1つが、トーン変更拒否コマンド
    を送信した場合、 その他のマスタ以外の通信装置が、自己のトーン変更拒
    否コマンドの送信をキャンセルすることを特徴とする請
    求項12に記載の通信方法。
  15. 【請求項15】 初期状態のトーンセットを示すデフォ
    ルトトーンセットと、前記デフォルトトーンセット内に
    おける初期状態のトーンの組み合わせであるデフォルト
    トーンポジションと、を予め定義しておき、 トーン変更処理の実行前については、前記通信装置が、
    データ送受信以外のときに前記デフォルトトーンポジシ
    ョンのキャリアセンスを常時行い、 トーン変更処理の実行後については、前記デフォルトト
    ーンポジションのキャリアセンスに加えて、さらに、デ
    ータの送受信に使用しているトーンポジションのキャリ
    アセンスを行うことを特徴とする請求項12に記載の通
    信方法。
  16. 【請求項16】 前記トーン変更処理実行後に通信装置
    がデータを送信する場合、前記変更先のトーンを用いて
    データを送信し、同時に、前記デフォルトトーンポジシ
    ョンにダミーキャリアを送出することを特徴とする請求
    項15に記載の通信方法。
  17. 【請求項17】 前記デフォルトトーンポジションと前
    記変更先のトーンポジションの両方でキャリアが検出さ
    れた場合、前記変更先のトーンポジションで受信処理を
    行うことを特徴とする請求項15に記載の通信方法。
  18. 【請求項18】 前記デフォルトトーンポジションだけ
    でキャリアが検出された場合、前記デフォルトトーンポ
    ジションで受信処理を行うことを特徴とする請求項15
    に記載の通信方法。
  19. 【請求項19】 前記同一伝送路に、新規に通信装置が
    接続された場合、 前記新規の通信装置が、前記デフォルトトーンポジショ
    ンを用いてトーン確認問合せコマンドを送信することに
    より、その他のすべての通信装置に対して、データの送
    受信に使用するトーンポジションの問い合わせを行い、 最も早く応答できた通信装置が、前記デフォルトトーン
    ポジションを用いてトーン確認応答コマンドを送信する
    ことにより、データの送受信に使用するトーンポジショ
    ンを送信し、 前記新規の通信装置が、受け取った前記トーン確認応答
    コマンドに基づいて、データの送受信に使用するトーン
    を変更することを特徴とする請求項15に記載の通信方
    法。
  20. 【請求項20】 デフォルトトーンポジションだけでキ
    ャリアが検出されたにもかかわらず、そのデフォルトト
    ーンポジションにおける受信データがダミーキャリアで
    あった場合、 前記キャリアを検出した通信装置が、前記デフォルトト
    ーンポジションを用いてトーン確認問合せコマンドを送
    信することにより、その他のすべての通信装置に対し
    て、データの送受信に使用するトーンポジションの問い
    合わせを行い、 最も早く応答できた通信装置が、前記デフォルトトーン
    ポジションを用いてトーン確認応答コマンドを送信する
    ことにより、データの送受信に使用するトーンポジショ
    ンを送信し、 前記キャリアを検出した通信装置が、受け取った前記ト
    ーン確認応答コマンドに基づいて、データの送受信に使
    用するトーンを変更することを特徴とする請求項15に
    記載の通信方法。
  21. 【請求項21】 同一伝送路上に接続された複数の通信
    装置が、マルチキャリア変復調方式を用いて、特定周波
    数間隔の所定の複数トーンで構成されるマルチトーンデ
    ータの送受信を行う場合の通信方法において、 前記複数トーンの一部または全部で復号処理ができな
    い、またはその復号が困難であると判断した通信装置が
    トーン変更処理のマスタとなる場合、 マスタとなった通信装置が、変更先のトーンを提示した
    トーン変更要求コマンドを一定時間毎にN(N≧2の自
    然数)回にわたって送信し、N回に達するまでの間に、
    他の通信装置の少なくとも1つからトーン変更拒否コマ
    ンドを受信した場合に、その時点で前記トーン変更処
    理、およびマスタ処理を終了し、一方、N回に達するま
    での間に、トーン変更拒否コマンドを受信しなかった場
    合に、データの送受信に使用するトーンを前記変更先に
    移動し、さらに前記変更先のトーンを提示したトーン変
    更指示コマンドを送信し、 前記マスタ以外のすべての通信装置が、前記トーン変更
    指示コマンドを受け取り、その後、一斉にデータの送受
    信に使用するトーンを前記変更先に移動することを特徴
    とする通信方法。
  22. 【請求項22】 前記N回に達するまでの間に、前記マ
    スタ以外の通信装置の少なくとも1つが、トーン変更拒
    否コマンドを送信した場合、 その他のマスタ以外の通信装置が、自己のトーン変更拒
    否コマンドの送信をキャンセルすることを特徴とする請
    求項21に記載の通信方法。
  23. 【請求項23】 初期状態のトーンセットを示すデフォ
    ルトトーンセットと、前記デフォルトトーンセット内に
    おける初期状態のトーンの組み合わせであるデフォルト
    トーンポジションと、を予め定義しておき、 トーン変更処理の実行前については、前記通信装置が、
    データ送受信以外のときに前記デフォルトトーンポジシ
    ョンのキャリアセンスを常時行い、 トーン変更処理の実行後については、前記デフォルトト
    ーンポジションのキャリアセンスに加えて、さらに、デ
    ータの送受信に使用しているトーンポジションのキャリ
    アセンスを行うことを特徴とする請求項21に記載の通
    信方法。
  24. 【請求項24】 前記トーン変更処理実行後に通信装置
    がデータを送信する場合、前記変更先のトーンを用いて
    データを送信し、同時に、前記デフォルトトーンポジシ
    ョンにダミーキャリアを送出することを特徴とする請求
    項23に記載の通信方法。
  25. 【請求項25】 前記デフォルトトーンポジションと前
    記変更先のトーンポジションの両方でキャリアが検出さ
    れた場合、前記変更先のトーンポジションで受信処理を
    行うことを特徴とする請求項23に記載の通信方法。
  26. 【請求項26】 前記デフォルトトーンポジションだけ
    でキャリアが検出された場合、前記デフォルトトーンポ
    ジションで受信処理を行うことを特徴とする請求項23
    に記載の通信方法。
  27. 【請求項27】 前記同一伝送路に、新規に通信装置が
    接続された場合、 前記新規の通信装置が、前記デフォルトトーンポジショ
    ンを用いて、複数回にわたってトーン確認問合せコマン
    ドを送信することにより、その他のすべての通信装置に
    対して、データの送受信に使用するトーンポジションの
    問い合わせを行い、 最も早く応答できた通信装置が、前記デフォルトトーン
    ポジションを用いてトーン確認応答コマンドを送信する
    ことにより、データの送受信に使用するトーンポジショ
    ンを送信し、 前記新規の通信装置が、受け取った前記トーン確認応答
    コマンドに基づいて、データの送受信に使用するトーン
    を変更することを特徴とする請求項23に記載の通信方
    法。
  28. 【請求項28】 デフォルトトーンポジションだけでキ
    ャリアが検出されたにもかかわらず、そのデフォルトト
    ーンポジションにおける受信データがダミーキャリアで
    あった場合、 前記キャリアを検出した通信装置が、前記デフォルトト
    ーンポジションを用いてトーン確認問合せコマンドを送
    信することにより、その他のすべての通信装置に対し
    て、データの送受信に使用するトーンポジションの問い
    合わせを行い、 最も早く応答できた通信装置が、前記デフォルトトーン
    ポジションを用いてトーン確認応答コマンドを送信する
    ことにより、データの送受信に使用するトーンポジショ
    ンを送信し、 前記キャリアを検出した通信装置が、受け取った前記ト
    ーン確認応答コマンドに基づいて、データの送受信に使
    用するトーンを変更することを特徴とする請求項23に
    記載の通信方法。
  29. 【請求項29】 マルチキャリア変復調方式を採用する
    通信装置において、 所定の周波数間隔のm(m≧3の自然数)個のトーンで
    構成される特定のトーンセット中のn(m>n≧2の自
    然数)個のトーンに、同一データを符号化し、符号化後
    のマルチトーンデータを送信し、 前記n個のトーンの一部または全部のトーンで符号化デ
    ータを復号できず、受信側からトーン変更の指示を受け
    取った場合、前記n個のトーンの少なくとも1個を前記
    トーンセットにおける残りのトーンに変更し、以後の通
    信を変更後のトーンで行うことを特徴とする通信装置。
  30. 【請求項30】 さらに、前記トーンセットのいずれの
    トーンを用いた場合においても前記符号化データを復号
    できず、受信側からトーンセット変更の指示を受け取っ
    た場合、その指示にしたがって、前記トーンセットをそ
    れ以外のトーンセットに変更し、以後の通信を変更後の
    トーンセットで行うことを特徴とする請求項29に記載
    の通信装置。
  31. 【請求項31】 マルチキャリア変復調方式を採用する
    通信装置において、 送信側から、m(m≧3の自然数)個のトーンで構成さ
    れる特定のトーンセット中のn(m>n≧2の自然数)
    個のトーンに乗せられたマルチトーンデータを受け取
    り、前記n個のトーンの一部または全部のトーンで符号
    化データを復号できない場合に、前記送信側および他の
    装置に対して、前記n個のトーンの少なくとも1個の変
    更を指示することを特徴とする通信装置。
  32. 【請求項32】 さらに、前記トーンセットのいずれの
    トーンを用いた場合においても前記符号化データを復号
    できない場合に、変更先のトーンセットを判断し、前記
    送信側および他の装置に対してトーンセットの変更を指
    示することを特徴とする請求項31に記載の通信装置。
  33. 【請求項33】 マルチキャリア変復調方式を採用する
    通信装置において、 所定の周波数間隔のm(m≧3の自然数)個のトーンで
    構成される特定のトーンセットに、同一データを符号化
    し、符号化後のマルチトーンデータを送信し、 さらに、前記トーンセットのいずれのトーンを用いた場
    合においても前記符号化データを復号できず、受信側か
    らトーンセット変更の指示を受け取った場合、その指示
    にしたがって、前記トーンセットをそれ以外のトーンセ
    ットに変更し、以後の通信を変更後のトーンセットで行
    うことを特徴とする通信装置。
  34. 【請求項34】 マルチキャリア変復調方式を採用する
    通信装置において、 送信側から、m(m≧3の自然数)個のトーンで構成さ
    れる特定のトーンセットに乗せられたマルチトーンデー
    タを受け取り、前記トーンセット中のn(m>n≧2の
    自然数)個のトーンを用いて符号化データの復号処理を
    実行し、 前記n個のトーンの一部または全部のトーンで符号化デ
    ータを復号できない場合に、前記n個のトーンの少なく
    とも1個を前記トーンセットにおける残りのトーンに変
    更し、その後、変更後のn個のトーンを用いて、再度、
    符号化データを復号することを特徴とする通信装置。
  35. 【請求項35】 さらに、前記トーンセットのいずれの
    トーンを用いた場合においても前記符号化データを復号
    できない場合に、前記送信側に対してトーンセットの変
    更を指示することを特徴とする請求項34に記載の通信
    装置。
  36. 【請求項36】 最初のマルチトーンデータの受信時
    に、前記m個のトーンを用いて符号化データを復号し、
    さらに、最適なn個のトーンを検出し、 その後、前記検出したn個のトーンを用いて符号化デー
    タの復号処理を実行し、前記n個のトーンの一部または
    全部のトーンで符号化データを復号できない場合に、前
    記n個のトーンの少なくとも1個を変更し、変更後のn
    個のトーンを用いて、再度、符号化データを復号するこ
    とを特徴とする請求項34に記載の通信装置。
  37. 【請求項37】 マルチキャリア変復調方式を用いて、
    特定周波数間隔の所定の複数トーンで構成されるマルチ
    トーンデータの送受信を行う通信装置において、 前記複数トーンの一部または全部で復号処理ができな
    い、またはその復号が困難であると判断し、トーン変更
    処理のマスタとなった場合、 変更先のトーンを提示したトーン変更要求コマンドを送
    信し、一定時間内に、他の通信装置の少なくとも1つか
    らトーン変更拒否コマンドを受信した場合には、前記ト
    ーン変更処理、およびマスタ処理を終了し、 一方、一定時間内に、トーン変更拒否コマンドを受信し
    なかった場合に、前記変更先のトーンを提示したトーン
    変更指示コマンドを送信し、さらに、その後のデータの
    送受信に使用するトーンを前記変更先に移動することを
    特徴とする通信装置。
  38. 【請求項38】 マルチキャリア変復調方式を用いて、
    特定周波数間隔の所定の複数トーンで構成されるマルチ
    トーンデータの送受信を行う通信装置において、 前記複数トーンの一部または全部で復号処理ができな
    い、またはその復号が困難であると判断し、トーン変更
    処理のマスタとなった場合、 変更先のトーンを提示したトーン変更要求コマンドを一
    定時間毎にN(N≧2の自然数)回にわたって送信し、
    N回に達するまでの間に、他の通信装置の少なくとも1
    つからトーン変更拒否コマンドを受信した場合には、前
    記トーン変更処理、およびマスタ処理を終了し、 一方、N回に達するまでの間に、トーン変更拒否コマン
    ドを受信しなかった場合に、前記変更先のトーンを提示
    したトーン変更指示コマンドを送信し、さらに、その後
    のデータの送受信に使用するトーンを前記変更先に移動
    することを特徴とする通信装置。
  39. 【請求項39】 マルチキャリア変復調方式を用いて特
    定周波数間隔の所定の複数トーンで構成されるマルチト
    ーンデータの送受信を行う、トーン変更処理のマスタに
    なっていない通信装置において、 トーン変更処理のマスタにより、前記複数トーンの一部
    または全部で復号処理ができない、またはその復号が困
    難であると判断され、マスタより送信された、変更先の
    トーンが提示されたトーン変更要求コマンドを受信した
    場合、 トーン変更要求を拒否するかどうかを判断し、拒否する
    場合は、一定時間内に、トーン変更拒否コマンドをトー
    ン変更処理のマスタに送信し、 トーン変更処理のマスタにより、一定時間内にトーン変
    更拒否コマンドが受信されず、マスタより送信された、
    前記変更先のトーンが提示されたトーン変更指示コマン
    ドを受信した場合、 トーン変更指示コマンドを受信後、データの送受信に使
    用するトーンを前記変更先に移動することを特徴とする
    通信装置。
  40. 【請求項40】 マルチキャリア変復調方式を用いて特
    定周波数間隔の所定の複数トーンで構成されるマルチト
    ーンデータの送受信を行う、トーン変更処理のマスタに
    なっていない通信装置において、 トーン変更処理のマスタにより、前記複数トーンの一部
    または全部で復号処理ができない、またはその復号が困
    難であると判断され、マスタより一定時間毎にN(N≧
    2の自然数)回にわたって送信された、変更先のトーン
    が提示されたトーン変更要求コマンドを受信した場合、 トーン変更要求を拒否するかどうかを判断し、拒否する
    場合は、N回に達するまでの間にトーン変更拒否コマン
    ドをトーン変更処理のマスタに送信し、 トーン変更処理のマスタにより、前記N回に達するまで
    の間にトーン変更拒否コマンドが受信されず、マスタよ
    り送信された、前記変更先のトーンが提示されたトーン
    変更指示コマンドを受信した場合、 トーン変更指示コマンドを受信後、データの送受信に使
    用するトーンを前記変更先に移動することを特徴とする
    通信装置。
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