JP3326215B2 - 還元的脱ハロゲン化法 - Google Patents
還元的脱ハロゲン化法Info
- Publication number
- JP3326215B2 JP3326215B2 JP31171492A JP31171492A JP3326215B2 JP 3326215 B2 JP3326215 B2 JP 3326215B2 JP 31171492 A JP31171492 A JP 31171492A JP 31171492 A JP31171492 A JP 31171492A JP 3326215 B2 JP3326215 B2 JP 3326215B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- cis
- ester
- group
- atom
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
優れた化合物の製造に有用なフルオロシクロプロパン類
の製法に関する。
ューキノロン系の合成抗菌薬の中で、1,2-シス-2- フル
オロシクロプロピル基を1位の置換基として有するキノ
ロン誘導体は強い抗菌活性と高い安全性を兼ね備えてお
り、優れた合成抗菌薬として期待されている(特開平2
−231475号公報参照)。この1,2-シス-2- フルオ
ロシクロプロピル基を構築するために有用な1,2-シス-2
- フルオロシクロプロパンカルボン酸を得るための該カ
ルボン酸エステルは、ブタジエンを原料とする下記の4
工程の反応で合成されていた(和歌山大学教育学部紀要
33, 33(1984) )。
ロプロパンカルボン酸の合成法においては、その工程に
トリアルキルスズヒドリド、例えばトリブチルスズヒド
リドを使用する工程があった。しかし、このトリアルキ
ルスズヒドリドは毒性や価格の点で工業的には利用する
ことが困難である。そこで、工業的に適用できる容易で
簡便な、2-フルオロシクロプロパンカルボン酸の製法の
開発が望まれていた。
-2- フルオロ-1- シクロプロパンカルボン酸誘導体を還
元条件で処理することによって、フルオロシクロプロパ
ン類、とりわけ、1,2-シス-2- フルオロシクロプロパン
カルボン酸誘導体が優位にかつ簡便に得られることを見
出し本発明を完成させた。
味する。COOR1はエステルを意味する。)で表わされる
化合物を、スルホキシド化合物およびスルホン化合物か
ら選ばれる一種以上の化合物の存在下または非存在下
に、式(II)
子、シアノ基、アシルオキシ基または炭素数1から6の
アルコキシル基を意味する。mは1から4の整数を意味
し、nは0から3の整数を意味し、かつ、mとnの和は
4である。)で表わされる化合物で処理することを特徴
とするフルオロシクロプロパン類の製法に関する。
味する。COOR1はエステルを意味する。)で表わされる
化合物を、スルホキシド化合物およびスルホン化合物か
ら選ばれる一種以上の化合物の存在下に、式(II)
子、シアノ基、アシルオキシ基または炭素数1から6の
アルコキシル基を意味する。mは1から4の整数を意味
し、nは0から3の整数を意味し、かつ、mとnの和は
4である。)で表わされる化合物で処理することを特徴
とする式(III)
合物の製法に関する。
の化合物(以下、化合物(I)という。)は、1-ハロゲ
ノ-2- フルオロシクロプロパンカルボン酸エステル誘導
体である。この化合物の1位のハロゲン原子としては塩
素原子、臭素原子またはヨウ素原子でよいが、好ましく
は塩素原子である。
であればよいが、このエステルとしては特に限定はな
く、種々のエステルであってよい。例えば、アルキルエ
ステルやアリールエステル、アルケニルエステル、更に
はアラルキルエステル等である。アルキルエステルとし
ては例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピ
ルエステルまたはブチルエステル等である。またアリー
ルエステルとしてはフェニルエステルが代表的なもので
あるが、このフェニル基はさらにニトロ基、アルコキシ
ル基、アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子またはアミ
ノ基等が置換していてもよい。アラルキルエステルとし
てはベンジル基が代表的なものであるが、アリール基と
炭素数1から6程度のアルキレン基とから構成されてい
るものでよい。このアリール基はさらにニトロ基、アル
コキシル基、アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子また
はアミノ基等が置換していてもよい。
て合成できる。即ち、ジハロゲノ酢酸エステル化合物と
アクリル酸エステル化合物を塩基存在下に反応させると
ハロゲン原子1を有するシクロプロパンジカルボン酸の
ジエステル化合物を得ることができる。ここで、アクリ
ル酸エステル化合物のエステル置換基を、ジハロゲノ酢
酸エステル化合物のエステル置換基とは異なるものとし
ておき、アクリル酸エステル化合物由来のエステルを選
択的に切断できる様にしておく。この選択性を利用し
て、ハロゲノジカルボン酸ジエステルの一方をエステル
を切断してジカルボン酸のハーフエステル化合物とす
る。この化合物はカルボン酸エステルの結合する炭素原
子にハロゲン原子が置換しているハーフエステル化合物
となっている。この化合物を塩に変換した後に分子状の
フッ素を反応させると脱炭酸と同時にフッ素化が起こり
化合物(I)が得られる。
カルボン酸部分の配置は、シクロプロパン環の面の同じ
側に存在するもの(本明細書においては以下、シス体と
いう。)と異なる側に存在するもの(本明細書において
は以下、トランス体という。)の2種がある。なお、式
(III)の化合物(以下、化合物(III)と略す。)につ
いても同様に定義する。
らはシス体の化合物(III)が生成する。そして驚くべ
きことに、トランス体の化合物(I)からもシス体の化
合物(III)が主生成物として得られることが判明し
た。
処理すると、生成した化合物(III)においてシス体と
トランス体の比はおよそ10:0.5 であった。一方、トラ
ンス体の化合物(I)を同様に処理すると、生成した化
合物(III)におけるシス体とトランス体の比はおよそ1
0:1でシス体の方が多く生成した。さらに、シス体と
トランス体の比が 1.4:1とシス体の方が多い混合物で
ある化合物(I)を同様に処理すると、生成した化合物
(III)におけるシス体とトランス体の比はおよそ13:
1であった。このように本発明の方法を用いることによ
ってシス体の化合物(III)を優位に得ることができる
ことが判明したのである。
カルボン酸エステル部分の還元が起こり、カルボン酸エ
ステルがヒドロキシメチル基となった1-クロロ-2- フル
オロ-1- ヒドロキシメチルプロパン(以下、ヒドロキシ
メチル体と略す場合もある。)も生成する。このヒドロ
キシメチル体はトランス体の化合物(I)を処理する場
合の方が、シス体の化合物(I)を処理する場合よりも
多く生成する。トランス体の化合物(I)を処理した場
合では、この副生物の生成割合はシス体の化合物(II
I)10に対しておよそ 9.2であったが、シス体の化合物
(I)を処理した場合ではシス体の化合物(III)10に
対しておよそ0.28でしかなかった。シス体とトランス体
の混合比が 1.4でシス体の方が多い化合物(I)からの
反応では、シス体の化合物(III)13に対しておよそ 0.
2でしかなかったのである(なお、ここ迄に述べた各種
の生成物の生成比はガスクロマトグラフィーによって求
めたものである。)。このヒドロキシメチル体は、スル
ホキシド化合物またはスルホン化合物が存在しない場合
に主として生成することも明らかとなっている。
合物(I)に適用すると、脱ハロゲン化に際して立体配
置が反転し、シス体の化合物(III)が生成する(ここ
で、脱ハロゲン化と置換基の立体配置の反転とが段階的
に進行するか、あるいは同時的に進行するかは発明の本
質とは無関係である。)。ただし、トランス体の化合物
(I)を用いた反応ではシス体の場合よりも多くのヒド
ロキシメチル体が副生物として生成することも判明して
いる。このようなことから、化合物(III)を得るため
の化合物(I)としてはシス体の方がより好ましい。し
かし、本発明の方法によればシス体の化合物(III)が
優位に生成するのであるから、原料の化合物(I)の配
位についてはさほど留意しなくともよいともいえよう。
類によっても生成物の割合が変化することが判明した。
例えば、化合物(I)のエチルエステルの方がメチルエ
ステルよりも化合物(III)のシス体を多く与え、かつ
副生するヒドロキシメチル体が少ない傾向であった。ま
た、第三級ブチルエステルの場合、ヒドロキシメチル体
の生成が認められなかった。
(以下、化合物(II)という。)は水素化ホウ素金属化
合物である。ここでMは金属原子を意味するが、リチウ
ム、ナトリウムまたはカリウム等のアルカリ金属原子が
好ましい。また、R2は水素原子、シアノ基、アルコキシ
ル基またはアシルオキシ基を意味するが、ここでアルコ
キシル基としては炭素数1から6のアルキル基によって
構成されるものでよい。アシルオキシ基としては、アル
キルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基
またはアラルキルカルボニルオキシ基を挙げることがで
きる。さらに具体的には、アセチルオキシ基、トリフル
オロアセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、ベンジル
カルボニルオキシ基等である。また、N-イソブチルオキ
シカルボニルプロリルオキシ基またはN-ベンジルオキシ
カルボニルプロリルオキシ基等でもよい。
素ナトリウム、水素ホウ素リチウム(リチウムボロヒド
リド)、水素化ホウ素亜鉛(ジンクボロヒドリド)、シ
アン化ホウ素ナトリウム、水素化アルコキシホウ素ナト
リウム等から選択して使用すればよい。水素化アルコキ
シホウ素ナトリウムのアルコキシル基としては炭素数1
から6のものでよい。これらのうちでは水素化ホウ素ナ
トリウムを使用するのが最も簡便である。
ようとする場合には、スルホキシド化合物およびスルホ
ン化合物から選ばれる一種以上の化合物の存在下に反応
を行なうことが必要である。ここで、二種以上を存在さ
せる場合には全てをスルホキシド化合物またはスルホン
化合物から選択してもよいし、またこの両者を含むよう
に選択して組み合わせてもよい。スルホキシド化合物お
よびスルホン化合物としては、例えばジアルキルスルホ
キシド類、環状スルホキシド類または環状スルホン類等
を挙げることができる。具体的には、ジメチルスルホキ
シドおよびスルホラン等である。スルホキシド化合物お
よびスルホン化合物から選ばれる化合物としてはジメチ
ルスルホキシドを使用するのが最も一般的である。
ることができ、例えばヘキサメチルホスホロトリアミド
を挙げることができる。
し、モル数で1から10倍の範囲で使用すればよいが、通
常は1から3倍モル程度を使用すればよい。
シド化合物またはスルホン化合物と混合し、ここに化合
物(I)を加えることによって実施できる。本発明の方
法によって化合物(III )を得ようとする場合に特に好
ましいのは、化合物(II)をスルホキシド化合物または
スルホン化合物に溶解した後に化合物(I)を加えて行
く方法である。
囲において行なえばよい。また、反応に際して発熱量が
多い場合においては冷却下に実施するのがよい。
合物(III)を得ようとするときには、反応系に添加剤
を加えることで、化合物(III )の収量が向上する場合
がある。この様な添加剤としては例えば、無機酸、有機
酸またはルイス酸等の酸類、そして有機塩類や無機塩類
等を挙げることができる。有機酸としては酢酸、ルイス
酸としては三フッ化ホウ素エーテル錯体を挙げることが
できる。これらは反応系内に触媒量を加えておけばよ
い。一方、無機塩類として、フッ化ナトリウム(Na
F)、炭酸銀または過塩素酸銀等を挙げることができ
る。このフッ化ナトリウムの場合には反応系内にモル数
で 0.1から等モルの範囲の量を加えておけばよい。
細に説明するが、本発明がこれに限定されないことは言
うまでもない。
ジメチルスルホキシド系における1-クロロ-2- フルオロ
シクロプロパンカルボン酸エチルの脱クロル化反応
チルスルホキシド 0.5 ml に溶解して水冷下に攪拌し
た。この溶液に1-クロロ-2- フルオロシクロプロパンカ
ルボン酸エチル 167 mg を2、3分で加えた後、反応液
を室温で一夜攪拌した。反応液に氷冷下、水 5 ml を加
え均一溶液とした。この溶液をエーテル 10 mlにて抽出
し、この抽出液を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
この溶液をガスクロマトグラフィーにて分析を行なっ
た。その結果、反応転化率は 100%、生成物のガスクロ
マトグラフィー分析比はシス体:トランス体:ヒドロキ
シメチル体(2-クロロ-1- フルオロ-2- ヒドロキシメチ
ルシクロプロパン)=13:1:微量であった。
ジメチルスルホキシド系における1-クロロ-2- フルオロ
シクロプロパンカルボン酸メチルの脱クロル化反応
チルスルホキシド 0.5 ml に溶解して水冷下に攪拌し
た。この溶液に1-クロロ-2- フルオロシクロプロパンカ
ルボン酸メチル 153 mg を2、3分で加えた後、反応液
を室温で一夜攪拌した。反応液に氷冷下、水 5 ml を加
え均一溶液とした。この溶液をエーテル 10 mlにて抽出
し、抽出液を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。この
溶液をガスクロマトグラフィーにて分析を行なった。そ
の結果、反応転化率は 100%、生成物のガスクロマトグ
ラフィー分析比はシス体:トランス体:ヒドロキシメチ
ル体=10:1:2.9 であった。
パンカルボン酸 200 mlのナス型コルベンに純度 97%の水素化ホウ素ナト
リウム 1.38 g を入れ、水冷下ジメチルスルホキシド 1
5 mlを加えて溶解した。1-クロロ-2- フルオロシクロプ
ロパンカルボン酸エチル(シス体/トランス体=1.
4)、4.9 gを10分間で攪拌下に加えた後、冷却を止め室
温で2日間攪拌した。反応液を氷冷し水 40mlを加えた
後、濃塩酸で中和した。この溶液を蒸留し、沸点35−40
℃/30 mmHgで水と共に2-フルオロシクロプロパンカル
ボン酸エチルが留出した(水を含めて30 g 。)。
氷冷下 50%水酸化ナトリウム水溶液3 mlを滴下した。滴
下後、反応液を室温で5.5 時間攪拌し、エタノールを減
圧留去した。残留物を酢酸エチル 50 mlで洗浄し、水層
を濃塩酸で酸性にした。これを酢酸エチル 60 mlにて4
回抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去し 2.14 g のシス-2- フルオロシクロプロパ
ンカルボン酸を無色結晶として得た。このものの 1H-NM
R スペクトルは標品と一致した。収率は2工程を通して
84%であった。
パンカルボン酸 200 mlのナス型コルベンに純度 97%の水素化ホウ素ナト
リウム 3.07 g を入れ、水冷下ジメチルスルホキシド 3
0 mlを加えて溶解した。1-クロロ-2- フルオロシクロプ
ロパンカルボン酸メチル(シス体/トランス体=1.
4)、10 gを30分間で攪拌下に加えた後、冷却を止め室
温で18時間攪拌した。反応液を氷冷し水 40mlを加えた
後、濃塩酸で中和した。この溶液を蒸留し、沸点32−35
℃/35 mmHgで水と共に2-フルオロシクロプロパンカル
ボン酸エチルが留出した(水を含めて45 g 。)。
50%水酸化ナトリウム水溶液 10 mlを滴下した。滴下
後、反応液を室温で3時間攪拌し、メタノールを減圧留
去した。残留物をエーテル 100 ml で洗浄し、水層を濃
塩酸で酸性にした。これを酢酸エチル 100 ml にて4回
抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去し 4.97 g の2-フルオロシクロプロパンカルボ
ン酸を無色結晶として得た。このものの 1H-NMR スペク
トルから、シス体とトランス体の比は10:1でシス体が
主であった。収率は2工程を通して80%であった。
ジメチルスルホキシド系におけるcis-1-クロロ-2- フル
オロシクロプロパンカルボン酸メチルの脱クロル化反応 97%水素化ホウ素ナトリウム 47 mgをジメチルスルホキ
シド 1 ml に溶解し、水冷下に攪拌した。この溶液にci
s-1-クロロ-2- フルオロシクロプロパンカルボン酸メチ
ル 153 mg をジメチルスルホキシド 1 ml に溶解した溶
液を2〜3分で滴下した。以下は実施例1と同様に処理
した。
にて分析を行なった。その結果、反応転化率は 100%、
生成物のガスクロマトグラフィー分析比はシス体:トラ
ンス体:ヒドロキシメチル体=10:0.5 :0.28であっ
た。
ジメチルスルホキシド系におけるtrans-1-クロロ-2- フ
ルオロシクロプロパンカルボン酸メチルの脱クロル化反
応 実施例6に準じてtrans-1-クロロ-2- フルオロシクロプ
ロパンカルボン酸メチルを使用して脱クロル化反応を実
施した。
にて分析を行なった。その結果、反応転化率は 100%、
生成物のガスクロマトグラフィー分析比はシス体:トラ
ンス体:ヒドロキシメチル体=10:1:9.8 であった。
スルホラン系における1-クロロ-2- フルオロシクロプロ
パンカルボン酸エチルの脱クロル化反応 97%水素化ホウ素ナトリウム 47 mgをスルホラン 1 ml
に溶解し、室温で攪拌した。この溶液に1-クロロ-2- フ
ルオロシクロプロパンカルボン酸エチル(シス体/トラ
ンス体=1.4)、 167 mg をスルホラン 1 ml に溶解し
た溶液を2〜3分で滴下した。滴下終了後、反応液を室
温で21時間攪拌した。
10 mlにて反応液を抽出し、この抽出液を無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。この溶液をガスクロマトグラフ
ィーにて分析を行なった。その結果、反応転化率は50
%、生成物のガスクロマトグラフィー分析比はシス体:
トランス体:ヒドロキシメチル体=10: 1.8:15.7であ
った。
ジメチルスルホキシド系における1-クロロ-2- フルオロ
シクロプロパンカルボン酸第三級ブチルの脱クロル化反
応 97%水素化ホウ素ナトリウム 97 mgをジメチルスルホキ
シド 1 ml に溶解し、水冷下に攪拌した。この溶液に1-
クロロ-2- フルオロシクロプロパンカルボン酸第三級ブ
チル(シス体/トランス体=1.5) 195 mg を2〜3分
で加えた後、反応液を室温で22時間攪拌した。反応液に
水を加え、これをエーテルにて抽出し、この抽出液を無
水硫酸マグネシウムにて乾燥した。この溶液をガスクロ
マトグラフィーにて分析を行なった。その結果、反応転
化率は46%、生成物のガスクロマトグラフィー分析比は
シス体:トランス体=13.5:1であった。ヒドロキシメ
チル体は生成が認められなかった。一方、未反応の基質
中のシス体とトランス体の比はシス体:トランス体=
2.1:1であった。従って、トランス体の基質の脱クロ
ル化反応の方が、シス体の脱クロル化反応に比べて早い
ことが推察された。
ロプロパンカルボン酸第三級ブチルは次のようにして得
られる。1-クロロ-2- フルオロシクロプロパンカルボン
酸エチルをエタノール中で1規定水酸化ナトリウム水溶
液で処理して加水分解し、1-クロロ-2- フルオロシクロ
プロパンカルボン酸に導いた。このようにして得たカル
ボン酸を乾燥ジクロロメタンに溶解し、触媒量の濃硫酸
の存在下で氷冷下にイソブテンを吹き込んだ後、室温で
撹拌して反応させ第三級ブチルエステルとした。
ルオロシクロプロパン類、特に2-フルオロシクロプロパ
ンカルボン酸誘導体が簡便にかつ収率よく得られること
が可能となった。しかも本発明の方法によれば、フッ素
原子とカルボン酸部分がシクロプロパン環の同じ側にあ
る(シス体)化合物が、原料の立体配置とは関係なくに
優位に生成し、シス体の2-フルオロシクロプロパンカル
ボン酸誘導体の製法として特に優れている。
Claims (6)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意
味する。COOR1はエステルを意味する。)で表わされる
化合物を、スルホキシド化合物およびスルホン化合物か
ら選ばれる一種以上の化合物の存在下に、式(II) 【化2】MBHmR2 n (II) (式中、Mはアルカリ金属原子を意味し、R2は水素原
子、シアノ基、アシルオキシ基または炭素数1から6の
アルコキシル基を意味する。mは1から4の整数を意味
し、nは0から3の整数を意味し、かつ、mとnの和は
4である。)で表わされる化合物で処理することを特徴
とする式(III) 【化3】 (式中、COOR1はエステルを意味する。)で表される化
合物の製法 - 【請求項2】 ジアルキルスルホキシドの存在下に行な
うことからなる請求項1記載の製法 - 【請求項3】 ジアルキルスルホキシドがジメチルスル
ホキシドである請求項2記載の製法 - 【請求項4】 スルホラン存在下に行なうことからなる
請求項1記載の製法 - 【請求項5】 式(I)の化合物のXが塩素原子である
請求項1、2、3または4記載の製法 - 【請求項6】 式(III)の化合物がシス配置を有する
化合物である請求項5記載の製法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31171492A JP3326215B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 還元的脱ハロゲン化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31171492A JP3326215B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 還元的脱ハロゲン化法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157418A JPH06157418A (ja) | 1994-06-03 |
JP3326215B2 true JP3326215B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=18020591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31171492A Expired - Lifetime JP3326215B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 還元的脱ハロゲン化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326215B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5780669A (en) * | 1993-08-05 | 1998-07-14 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | Selective dehalogenation process |
CN1304356C (zh) | 2003-01-07 | 2007-03-14 | 第一制药株式会社 | 还原脱卤方法 |
WO2005095322A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-13 | Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. | 1,2-シス-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボン酸エステル類の製造法 |
JP4584625B2 (ja) * | 2004-05-20 | 2010-11-24 | 第一三共株式会社 | 1,2−シス−2−フルオロシクロプロパン−1−カルボン酸エステル類の製法 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP31171492A patent/JP3326215B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06157418A (ja) | 1994-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20040068141A1 (en) | Process for the synthesis of trifluorophenylacetic acids | |
JP3326215B2 (ja) | 還元的脱ハロゲン化法 | |
JPH06219987A (ja) | α−フルオロ−β−ジカルボニル化合物の製造方法 | |
JP2013227345A (ja) | ハーフエステルの合成方法 | |
US6130354A (en) | Process for the preparation of shikimic acid and its derivatives | |
JP3338101B2 (ja) | アリールアクリル酸類及びそれらのエステル類の製造方法 | |
JP3945610B2 (ja) | フマル酸モノエステル類及びそのアルカリ金属塩類の製造方法 | |
JP3279801B2 (ja) | カルボン酸エステルの新規製造方法 | |
JP3823385B2 (ja) | 2,4,5−トリフルオロ−3−ヨ−ド安息香酸およびそのエステル類の製造方法 | |
JP2882057B2 (ja) | ベンゾイル酢酸エステル類の製造方法 | |
JPS5931509B2 (ja) | 3−ヒドロキシ−3−メチルフタリド又はその核置換体の製造法 | |
JP4004640B2 (ja) | α−(アルコキシオキサリル)脂肪酸エステルおよびα−アルキルまたはアルケニルアクリル酸エステル類、およびそれを用いたフエニドン類の合成法 | |
JPH04124157A (ja) | 光学活性4―クロロ―3―ヒドロキシブタン酸及びそのエステルの製法 | |
JP4422549B2 (ja) | オルトアシル安息香酸誘導体の製造法 | |
JP3176432B2 (ja) | α−スルホニルオキシカルボン酸エステル誘導体の製造方法 | |
JPH1171325A (ja) | 4−アリールブタン酸アルキルエステル類の製造方法 | |
JP3201044B2 (ja) | ジフルオロメトキシトリフルオロ安息香酸エステル類の製法 | |
US5587510A (en) | (S)-2-aralkyl-3-chloropropionic acid and process for the preparation thereof | |
JP3199618B2 (ja) | 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造方法 | |
JPH01272595A (ja) | 2’―デオキシ―5―フルオロウリジン―ジアシル誘導体の製造方法 | |
JP3242253B2 (ja) | アゾアルカン誘導体の製造法 | |
JP2762643B2 (ja) | 4―ヒドロキシシクロペンテノン誘導体の製造方法 | |
KR100322237B1 (ko) | α-케토카르복시산 유도체의 제조방법 | |
JPH1084990A (ja) | 光学活性2,4,4−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−オール及びそのエステル類の製造方法 | |
JPH06145107A (ja) | β−ケトカルボン酸エステルの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |