JP3321627B2 - 連続繊維強化熱可塑性複合体の製法 - Google Patents
連続繊維強化熱可塑性複合体の製法Info
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- Textile Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
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Description
【0001】本発明は、連続繊維で強化した熱可塑性複
合体の製法に係る。
合体の製法に係る。
【0002】さらに詳述すれば、本発明は、熱可塑性粉
末が含浸され、かつ熱可塑性物質(含浸用粉末を構成す
る物質と同じ種類のもの又は異なる種類のもの)でなる
外部シースで被覆された各種の連続繊維(すなわち、無
機繊維、有機繊維又は金属繊維)の束で構成される熱可
塑性複合体の製法に係る。従来から金属材料の使用によ
って果たされていた多くの用途に関して、重合体マトリ
ックス及び無機及び/又は有機強化材料(中でもガラス
繊維又は炭素繊維)で構成される複合物質の使用が提案
されるようになってきた。機械的強さに関して特に良好
な性能が要求される場合には、過去においては、長い繊
維又は中でも連続繊維で強化した複合体が提案されてい
る。
末が含浸され、かつ熱可塑性物質(含浸用粉末を構成す
る物質と同じ種類のもの又は異なる種類のもの)でなる
外部シースで被覆された各種の連続繊維(すなわち、無
機繊維、有機繊維又は金属繊維)の束で構成される熱可
塑性複合体の製法に係る。従来から金属材料の使用によ
って果たされていた多くの用途に関して、重合体マトリ
ックス及び無機及び/又は有機強化材料(中でもガラス
繊維又は炭素繊維)で構成される複合物質の使用が提案
されるようになってきた。機械的強さに関して特に良好
な性能が要求される場合には、過去においては、長い繊
維又は中でも連続繊維で強化した複合体が提案されてい
る。
【0003】金属材料に代わる材料として開発された第
1の長い又は連続繊維複合体は、熱硬化性重合体マトリ
ックス(その代表的な例は、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂及びビスマレイミドである)によって構成
されるものであった。
1の長い又は連続繊維複合体は、熱硬化性重合体マトリ
ックス(その代表的な例は、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂及びビスマレイミドである)によって構成
されるものであった。
【0004】これら材料で構成された製品は、前記繊維
に単量体及び/又はプレポリマーを含浸させ、つづいて
手による積層、巻付け、プルトルージョン(pultrusio
n)及びプレス又はオートクレーブ成形の如き技術によ
って生成される。
に単量体及び/又はプレポリマーを含浸させ、つづいて
手による積層、巻付け、プルトルージョン(pultrusio
n)及びプレス又はオートクレーブ成形の如き技術によ
って生成される。
【0005】いずれの場合にも、繊維は熱硬化性樹脂の
溶液中を通過され、その結果、環境特性及び高製造コス
トの問題を生じ、サイクルの管理の必要性及び/又は使
用した溶媒の貯蔵の必要性を生ずる。
溶液中を通過され、その結果、環境特性及び高製造コス
トの問題を生じ、サイクルの管理の必要性及び/又は使
用した溶媒の貯蔵の必要性を生ずる。
【0006】この種の欠点を解消するため、最近では、
マトリックス材料として熱可塑性重合体を使用した複合
材料が導入された。この場合、該複合体が長い又は連続
の繊維複合体である際には、製造に当たり半加工製品を
予め形成しておくことが要求される。
マトリックス材料として熱可塑性重合体を使用した複合
材料が導入された。この場合、該複合体が長い又は連続
の繊維複合体である際には、製造に当たり半加工製品を
予め形成しておくことが要求される。
【0007】かかる種類の熱可塑性半加工製品の調製例
は米国特許第4,614,678号に報告されており、繊維束に
熱可塑性粉末を含浸させ、この束をシース(熱可塑性物
質でなる)で被覆することよりなる複合体の形成法が開
示されている。
は米国特許第4,614,678号に報告されており、繊維束に
熱可塑性粉末を含浸させ、この束をシース(熱可塑性物
質でなる)で被覆することよりなる複合体の形成法が開
示されている。
【0008】さらに詳述すれば、当該特許に開示された
方法は、繊維束でなる連続フィラメントをボビンから解
き;このフィラメントを閉止チャンバー(その内部にお
いてガス流により熱可塑性重合体粉末を流動条件下に維
持している)に供給し;このチャンバー内においてフィ
ラメントを開繊して、個々の繊維にばらし;この開繊し
たフィラメントを、重合体粒子が各繊維の周囲に付着す
るに充分に長い時間、流動重合体内を通過させ;フィラ
メントを再構成し、該フィラメントの周囲に熱可塑性重
合体(好ましくは重合体粉末と同じ性質のもの)でなる
柔軟な保護シースを被覆することからなる。
方法は、繊維束でなる連続フィラメントをボビンから解
き;このフィラメントを閉止チャンバー(その内部にお
いてガス流により熱可塑性重合体粉末を流動条件下に維
持している)に供給し;このチャンバー内においてフィ
ラメントを開繊して、個々の繊維にばらし;この開繊し
たフィラメントを、重合体粒子が各繊維の周囲に付着す
るに充分に長い時間、流動重合体内を通過させ;フィラ
メントを再構成し、該フィラメントの周囲に熱可塑性重
合体(好ましくは重合体粉末と同じ性質のもの)でなる
柔軟な保護シースを被覆することからなる。
【0009】この開示された方法は、下記の操作上の欠
点を生ずる流動床を使用することを必要とする。 −操作する者に対する各種の衛生上又は環境上の問題を
防止するために強固に密閉されたチャンバーを使用する
必要があること。 −流動手段としての空気の使用は重合体の燃焼を生ずる
恐れがあるため、不活性ガス(たとえば窒素)を使用し
て操作する必要があること。 −あまりに細かい粉末(40〜50μmより小の平均サイズ
を有する)は流動床の形成を不可能にすることが知られ
ており、一方、150μmより大の平均サイズを有する粉
末は繊維束(直径10〜20μmのフィラメントで構成され
てもよい)への含浸が困難となるため、制御された粒子
分布を有する重合体を使用する必要があること。
点を生ずる流動床を使用することを必要とする。 −操作する者に対する各種の衛生上又は環境上の問題を
防止するために強固に密閉されたチャンバーを使用する
必要があること。 −流動手段としての空気の使用は重合体の燃焼を生ずる
恐れがあるため、不活性ガス(たとえば窒素)を使用し
て操作する必要があること。 −あまりに細かい粉末(40〜50μmより小の平均サイズ
を有する)は流動床の形成を不可能にすることが知られ
ており、一方、150μmより大の平均サイズを有する粉
末は繊維束(直径10〜20μmのフィラメントで構成され
てもよい)への含浸が困難となるため、制御された粒子
分布を有する重合体を使用する必要があること。
【0010】本発明の目的は、連続繊維で強化した熱可
塑性複合体の製法(該方法は従来技術の欠点を示さな
い)を提供することにある。
塑性複合体の製法(該方法は従来技術の欠点を示さな
い)を提供することにある。
【0011】詳述すれば、本発明の目的は、流動化状態
で重合体を使用する操作工程に代えて、固定床の重合体
を使用して同様の工程を行う連続繊維で強化した複合体
の製法を提供することにある。
で重合体を使用する操作工程に代えて、固定床の重合体
を使用して同様の工程を行う連続繊維で強化した複合体
の製法を提供することにある。
【0012】従って、本発明は、連続繊維で強化した熱
可塑性複合体の製法において、(a)繊維束でなる連続
フィラメントをボビンから解き、(b)該フィラメント
を開繊して、フィラメントを個々の繊維にばらし、
(c)開繊したフィラメントを、連続的に振動させたタ
ンクに収容された熱可塑性重合体粉末によってなる固定
床内に浸漬し、通過させ、(d)フィラメントを再構成
し、該フィラメントの周囲に熱可塑性重合体の柔軟な保
護シースを形成することを特徴とする連続繊維強化熱可
塑性複合体の製法に係る。
可塑性複合体の製法において、(a)繊維束でなる連続
フィラメントをボビンから解き、(b)該フィラメント
を開繊して、フィラメントを個々の繊維にばらし、
(c)開繊したフィラメントを、連続的に振動させたタ
ンクに収容された熱可塑性重合体粉末によってなる固定
床内に浸漬し、通過させ、(d)フィラメントを再構成
し、該フィラメントの周囲に熱可塑性重合体の柔軟な保
護シースを形成することを特徴とする連続繊維強化熱可
塑性複合体の製法に係る。
【0013】本発明による方法で得られた複合体は高い
柔軟性を示し、これにより、織られて高度に柔軟なマッ
トを生成すること、又はそのままで使用されてフィラメ
ントワインディング技術により各種の形状又はサイズの
製品を製造することが可能となる。
柔軟性を示し、これにより、織られて高度に柔軟なマッ
トを生成すること、又はそのままで使用されてフィラメ
ントワインディング技術により各種の形状又はサイズの
製品を製造することが可能となる。
【0014】本発明による方法では各種のフィラメント
が使用される。代表的な例は、糸番手150〜2500テックスを
有するガラス繊維、糸番手1000〜2000dテックスを有するKe
vlarタイプのアラミド繊維、又は糸番手3×103〜12×1
03フィラメントを有する炭素繊維である。
が使用される。代表的な例は、糸番手150〜2500テックスを
有するガラス繊維、糸番手1000〜2000dテックスを有するKe
vlarタイプのアラミド繊維、又は糸番手3×103〜12×1
03フィラメントを有する炭素繊維である。
【0015】フィラメントの開繊は、小さい直径のロー
ラーでなる機械的システム、振動システム、空気システ
ム等の手段によって行われる。束を開繊した後、フィラ
メントを、連続振動を与えたタンク内に収容した熱可塑
性重合体粉末でなる固定床に浸漬し、通過させる。
ラーでなる機械的システム、振動システム、空気システ
ム等の手段によって行われる。束を開繊した後、フィラ
メントを、連続振動を与えたタンク内に収容した熱可塑
性重合体粉末でなる固定床に浸漬し、通過させる。
【0016】本明細書で使用する「固定床」とは、各粒
子が水平面では自由に動くことができるが、垂直方向の
動きはその層厚に絶対的に制限された粉末床を意味す
る。
子が水平面では自由に動くことができるが、垂直方向の
動きはその層厚に絶対的に制限された粉末床を意味す
る。
【0017】重合体の粒子サイズは、流動床については
問題を生ずるが、固定床とすることに関しては問題とは
ならない。唯一の問題点は、フィラメントを構成する各
繊維の太さ(又は直径)である。
問題を生ずるが、固定床とすることに関しては問題とは
ならない。唯一の問題点は、フィラメントを構成する各
繊維の太さ(又は直径)である。
【0018】事実、フィラメントの粉末による含浸が各
繊維の周囲に貯った重合体粒子で行われることを考慮す
ると、該粒子は各繊維の大きさに匹敵する(すなわち、
同程度の)平均粒子サイズを有することが望ましい。一
般に、各重合体粒子の平均の大きさは、特殊な粒子分布
を必要とすることなく(これに対し、流動床用の粒子に
ついては特殊な粒子分布が必要である)、10〜100μm
の範囲内である。
繊維の周囲に貯った重合体粒子で行われることを考慮す
ると、該粒子は各繊維の大きさに匹敵する(すなわち、
同程度の)平均粒子サイズを有することが望ましい。一
般に、各重合体粒子の平均の大きさは、特殊な粒子分布
を必要とすることなく(これに対し、流動床用の粒子に
ついては特殊な粒子分布が必要である)、10〜100μm
の範囲内である。
【0019】本発明による方法では、各種の熱可塑性重
合体が使用される。このような重合体の例としては、低
密度、中密度又は高密度ポリエチレンの如きポリオレフ
ィン;ポリプロピレン;ポリスチレン;プロピレン及び
/又はブテンとのエチレン共重合体;スチレン共重合体
(ABS、SAN等)、(共)ポリエステル(たとえば、ポリ
(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタ
レート)及び相当する共重合体)、ポリアクリレート及
び/又はポリメタクリレート及び相当する共重合体、サ
ーモトロピック液晶重合体、ポリアミド6、11及び12、
ポリイミド、ポリケトン、ポリスルホン等及びこれらの
混合物がある。
合体が使用される。このような重合体の例としては、低
密度、中密度又は高密度ポリエチレンの如きポリオレフ
ィン;ポリプロピレン;ポリスチレン;プロピレン及び
/又はブテンとのエチレン共重合体;スチレン共重合体
(ABS、SAN等)、(共)ポリエステル(たとえば、ポリ
(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテレフタ
レート)及び相当する共重合体)、ポリアクリレート及
び/又はポリメタクリレート及び相当する共重合体、サ
ーモトロピック液晶重合体、ポリアミド6、11及び12、
ポリイミド、ポリケトン、ポリスルホン等及びこれらの
混合物がある。
【0020】重合体粉末を収容するタンクに対する振動
は、機械的手段、揺動アーム、又は電磁ヘッドによって
発生される。振動の強さは非常に高くはないが、フィラ
メントの通過の間に粉末内に選択的な隙間ができるのを
防止するに充分なものでなければならない。
は、機械的手段、揺動アーム、又は電磁ヘッドによって
発生される。振動の強さは非常に高くはないが、フィラ
メントの通過の間に粉末内に選択的な隙間ができるのを
防止するに充分なものでなければならない。
【0021】含浸の終了時、フィラメントを再構成し、
粉末:シースの比1:2〜2:1となるように熱可塑性
シースで被覆する。
粉末:シースの比1:2〜2:1となるように熱可塑性
シースで被覆する。
【0022】シースを構成する材料は上述の重合体の中
から選ばれ、粉末を構成する材料と同じタイプのもの又
は異なるタイプのものである。異なるタイプだけではな
く、粉末を構成する重合体よりも高い又は低い溶融温度
を示す重合体のシースも任意に使用できる。
から選ばれ、粉末を構成する材料と同じタイプのもの又
は異なるタイプのものである。異なるタイプだけではな
く、粉末を構成する重合体よりも高い又は低い溶融温度
を示す重合体のシースも任意に使用できる。
【0023】シースは、公知の技術(たとえば押出し成
形)によって連続フィラメントの周囲に形成される。こ
れらの技術は、ヨーロッパ特許公開第188,939号及び同
第190,552号に開示されている。
形)によって連続フィラメントの周囲に形成される。こ
れらの技術は、ヨーロッパ特許公開第188,939号及び同
第190,552号に開示されている。
【0024】本発明がさらに良好に理解されかつ実施さ
れるように、いくつかの実施例を例示するが、これらは
説明のためのものであって、これらに限定されない。
れるように、いくつかの実施例を例示するが、これらは
説明のためのものであって、これらに限定されない。
【0025】
【実施例1】Owens Cornning Fiberglass製の糸番手320
テックスを有するガラス繊維束OCF R28に、ECP Enichem Pol
imeri製のポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)Pibite
r N100で構成される粉末を含浸させた。PBTを粉砕して
粒径約45μmを有する粉末を得た。
テックスを有するガラス繊維束OCF R28に、ECP Enichem Pol
imeri製のポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)Pibite
r N100で構成される粉末を含浸させた。PBTを粉砕して
粒径約45μmを有する粉末を得た。
【0026】含浸に当たっては、繊維束を速度50m/分
で走行させ、直径20cmのローラー4個でなる機械式開繊
装置(opener)、つづいて内径20mm及び長さ500mmの半
環状エレメントを通過させた。このエレメントを電磁ヘ
ッドにより振動周波数3000サイクル/分で水平面方向
(繊維の移動方向に垂直)に振動させた。
で走行させ、直径20cmのローラー4個でなる機械式開繊
装置(opener)、つづいて内径20mm及び長さ500mmの半
環状エレメントを通過させた。このエレメントを電磁ヘ
ッドにより振動周波数3000サイクル/分で水平面方向
(繊維の移動方向に垂直)に振動させた。
【0027】含浸終了後、フィラメント上に、重合体粉
末を構成するものと同じ重合体でなるシースを塗布し
た。表1において、含浸繊維1m当たりの重量及び繊
維、粉末及びシースの各重量を報告する。
末を構成するものと同じ重合体でなるシースを塗布し
た。表1において、含浸繊維1m当たりの重量及び繊
維、粉末及びシースの各重量を報告する。
【0028】フィラメント上へのシースの塗布に当た
り、スリービング(sleeving)技術で使用される種類の
ダイスを具備する押出し機 Maillefer30を使用した。ダ
イスの直径は3.5mmであり、コアの直径は2.9mm、フィラ
メントガイドの直径は2.0mm、ダイス入口直径は2.4mmで
ある。
り、スリービング(sleeving)技術で使用される種類の
ダイスを具備する押出し機 Maillefer30を使用した。ダ
イスの直径は3.5mmであり、コアの直径は2.9mm、フィラ
メントガイドの直径は2.0mm、ダイス入口直径は2.4mmで
ある。
【0029】ダイスの温度を250℃に維持し、フィラメ
ントの供給速度を50m/分とした。
ントの供給速度を50m/分とした。
【0030】このようにして調製した複合体フィラメン
トから機械的テスト用のサンプルを作製した。
トから機械的テスト用のサンプルを作製した。
【0031】利用できる区域をできるかぎり規則正しく
満すように注意しながら、矩形プレートの周囲にフィラ
メントを手で巻付けた。
満すように注意しながら、矩形プレートの周囲にフィラ
メントを手で巻付けた。
【0032】このプレートの取扱いを容易にさせるため
部分的に溶着させ、フィラメントに垂直の切断方向で切
断してサイズ200×200mmの試料を調製した。複数個の試
料を単一方向に積重ね、T=250℃、P=16ハ゛ール、時間
=20分の条件下で圧縮成形して厚さ約2mmのプレートを
得た。
部分的に溶着させ、フィラメントに垂直の切断方向で切
断してサイズ200×200mmの試料を調製した。複数個の試
料を単一方向に積重ね、T=250℃、P=16ハ゛ール、時間
=20分の条件下で圧縮成形して厚さ約2mmのプレートを
得た。
【0033】最終のプレートをウォータージェット技術
によって切断して機械的テスト用の試料を作製した。
によって切断して機械的テスト用の試料を作製した。
【0034】MTSフレームモデル312.31を使用し、ASTM
D790Mに従ってスパン(スパン=支持点間の距離)/厚
さの比40を使用することによって機械的曲げテストを行
った。
D790Mに従ってスパン(スパン=支持点間の距離)/厚
さの比40を使用することによって機械的曲げテストを行
った。
【0035】「破壊強さ」とは、試料が第1のダメージ
を受けた(応力−ひずみ曲線における不連続の出現によ
って測定される)際の負荷を意味する。
を受けた(応力−ひずみ曲線における不連続の出現によ
って測定される)際の負荷を意味する。
【0036】テストを室温(23℃)で実施した。試料は
600MPaより大の曲げ強さ及び27GPaより大の曲げモジュ
ラスを示した。
600MPaより大の曲げ強さ及び27GPaより大の曲げモジュ
ラスを示した。
【0037】
【実施例2及び3】実施例1と同様にして、ただし含浸
速度をそれぞれ75及び100m/分としてテストを実施し
た。
速度をそれぞれ75及び100m/分としてテストを実施し
た。
【0038】
【実施例4、5及び6】実施例1、2及び3と同様にし
て、ただし平均粒度100μmを有する粉末を使用してテ
ストを実施した。
て、ただし平均粒度100μmを有する粉末を使用してテ
ストを実施した。
【0039】
【実施例7、8及び9】実施例1、2及び3と同様にし
て、Dwens Cornning Fiberglass製のガラス繊維束(120
0テックス)OCF R28を使用し、含浸速度それぞれ50、75及び
90m/分でテストを実施した。
て、Dwens Cornning Fiberglass製のガラス繊維束(120
0テックス)OCF R28を使用し、含浸速度それぞれ50、75及び
90m/分でテストを実施した。
【0040】
【実施例10、11及び12】実施例7、8及び9に報
告したものと同様にして、ただし平均粒度100μmを有
する粉末を使用してテストを行った。
告したものと同様にして、ただし平均粒度100μmを有
する粉末を使用してテストを行った。
【0041】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 591079672 エニーケム・ソシエタ・ペル・アチオニ PIAZZA BOLDRINI 1, I−20097 SAN DONATO M ILANESE,NILAN,ITAL Y イタリー国ミラノ サン・ドナト・ミラ ネーゼ イ−20097 ピアッツァ・ボル ドリーニ 1 (72)発明者 エルネスト・ロッシ イタリー国ミラノ市ビア・カルニア33 (72)発明者 アドリアーノ・フェルラーリ イタリー国ノバーラ市コルソ・リゾルジ メント52 (72)発明者 エルミーニオ・ゾッピ イタリー国コドーニョ市ビア・ア・カブ リーニ10 (56)参考文献 国際公開91/12898(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 11/16 B29B 15/08 - 15/14 C08J 5/04 - 5/10
Claims (6)
- 【請求項1】連続繊維で強化した熱可塑性複合体の製法
において、(a)繊維束でなる連続フィラメントをボビ
ンから解き、(b)該フィラメントを開繊して、フィラ
メントを個々の繊維にばらし、(c)開繊したフィラメ
ントを、連続的に振動させたタンクに収容された熱可塑
性重合体粉末によってなる固定床内に浸漬し、通過さ
せ、(d)フィラメントを再構成し、該フィラメントの
周囲に熱可塑性重合体の柔軟な保護シースを形成するこ
とを特徴とする、連続繊維強化熱可塑性複合体の製法。 - 【請求項2】請求項1記載の製法において、前記複合体
が繊維含量75重量%以下を有するものである、連続繊維
強化熱可塑性複合体の製法。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の製法において、フィ
ラメントの開繊を機械的ローラーシステムを使用して行
う、連続繊維強化熱可塑性複合体の製法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の製法に
おいて、粉末を構成する各重合体粒子の平均の大きさが
10〜100μmである、連続繊維強化熱可塑性複合体の製
法。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の製法に
おいて、重合体粉末を収容するタンクに与える振動を、
機械的手段、揺動アーム、又は電磁ヘッドによって発生
させる、連続繊維強化熱可塑性複合体の製法。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項記載の製法に
おいて、粉末:シースの重量比が1:2〜2:1であ
る、連続繊維強化熱可塑性複合体の製法。
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