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JP3321423B2 - 排ガス浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化方法

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JP3321423B2
JP3321423B2 JP33681198A JP33681198A JP3321423B2 JP 3321423 B2 JP3321423 B2 JP 3321423B2 JP 33681198 A JP33681198 A JP 33681198A JP 33681198 A JP33681198 A JP 33681198A JP 3321423 B2 JP3321423 B2 JP 3321423B2
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catalyst
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ammonia
denitration
exhaust gas
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泰良 加藤
邦彦 小西
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排ガス浄化方法に関し、
排ガス中の窒素酸化物(NOx)を除去し、該窒素酸化
物の還元剤として注入したアンモニア(NH)の中の
未反応物を排ガス浄化系外に排出しない排ガス浄化方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所、各種工場、自動車などから排出
される排煙中のNOxは、光化学スモッグや酸性雨の原
因物質であり、その効果的な除去方法として、アンモニ
ア(NH)を還元剤とした選択的接触還元による排煙
脱硝法が火力発電所を中心に幅広く用いられている。触
媒にはバナジウム(V)、モリブデン(Mo)あるいは
タングステン(W)を活性成分にした酸化チタン(Ti
)系触媒が使用されており、特に活性成分の一つと
してバナジウムを含むものは活性が高いだけでなく、排
ガス中に含まれている不純物による劣化が小さいこと、
より低温から使用できることなどから、現在の脱硝触媒
の主流になっている(特開昭50−128681号公報
など)。
【0003】ところで、近年の電力需要増加、特に夏期
電力需要の増加に対応するためガスタービンの建設ある
いはガスタービン等を利用したコージェネレーションシ
ステムの建設が都心部を中心に増加している。これらの
設備は人工密集地域に隣接して設置されることが多いこ
とと窒素酸化物(NOx)の排出規制が総量規制である
ことから、設備から排出される排ガス中のNOx量を極
めて低いレベルに抑えることが望まれている。このた
め、触媒の充填量を増加し、アンモニア注入量を増加さ
せて脱硝装置を高脱硝率で運転する等の方法が検討され
ている。
【0004】この様な高度の脱硝に対する需要に伴っ
て、脱硝反応に使用されなかった未反応アンモニア(以
下リークアンモニアという)もNOxレベル以下にする
ことが必須になってきており、リークアンモニアを低減
するため、脱硝触媒の後流部にアンモニア分解触媒の設
置が検討されている。このリークアンモニアを分解する
触媒についても従来より研究が進められており、アンモ
ニアの酸化活性に優れた銅(Cu)、鉄(Fe)等を活
性成分にした触媒等が知られている(特開昭52−43
767号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の内、単
に脱硝触媒を増加する方法は、未反応アンモニアが増加
するという問題がある。これは、脱硝装置をNH/N
Ox比を変化させて運転した場合の触媒層出口における
NOx濃度とリークアンモニア濃度の挙動を示した図5
の実線で示す様に、NH/NOx比を1近くで運転す
れば高脱硝率が得られるもののリークアンモニアもNH
/NOxが1近辺から急に増大するためである。
【0006】このリークアンモニアを低減するために触
媒層を二層にし、前流部に従来の脱硝触媒を設置し、後
流部に従来のアンモニア分解触媒を設置する図6のよう
な装置の場合には、NH/NOx比を増加した場合の
リークアンモニアは確かに減少するものの、NHの酸
化分解によって次式のようなNO生成反応が併発し、図
7に示すように高脱硝率が得られないという問題があっ
た。 NH+5/4O → NO+3/2HO (1)
【0007】そこで、本発明の目的は、排ガス中の窒素
酸化物を除去し、該窒素酸化物の還元剤として注入した
アンモニアの内の未反応物を排ガス浄化系外に排出しな
い排ガス浄化方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成で解決される。ガス中の窒素酸化物と、該窒素酸
化物の還元剤として注入したアンモニアとを、触媒と接
触させて、窒素酸化物を除去する方法において、排ガス
前流部で、接触還元により窒素酸化物を除去する脱硝触
媒を用いて処理し、排ガス後流部で、チタン(Ti)、
バナジウム(V)、タングステン(W)、モリブデン
(Mo)の中から選ばれる一種以上の元素のTi−V、
Ti−Mo、Ti−W、Ti−V−WまたはTi−Mo
−Vのいずれかの組み合わせからなる酸化物または銅
(Cu)または鉄(Fe)を担持したゼオライトからな
る組成物を第一成分とし、ゼオライト、アルミナ、シリ
カから選ばれる多孔体にあらかじめ担持された白金(P
t)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)から選ば
れる貴金属を含有する組成物を第二成分とした組成物か
ら成る触媒を用いて前記脱硝触媒を用いて処理した際の
残存アンモニアの酸化分解処理と該残存アンモニアの酸
化分解後に生成した窒素酸化物の除去を行う排ガス浄化
方法
【0009】また、本発明の排ガス浄化方法は、例えば
排ガス中の窒素酸化物と該窒素酸化物の還元剤として排
ガス中に注入されたアンモニアの内、未反応状態のアン
モニアを分解する触媒として前記脱硝機能を備えたアン
モニア分解触媒を用いる排ガス浄化方法である。
【0010】上記脱硝機能を備えたアンモニア分解触媒
の第一成分および第二成分は、例えば次のようなものを
用い、貴金属元素の濃度が0を越えて1000ppm以
下の範囲になるように両者を混合し、水を加えて混練
後、公知の方法により板状、ハニカム状、粒状に成形後
所定温度で焼成したものを触媒を用いて行われる。
【0011】(A)第一成分としてはTi−V、Ti−
Mo、Ti−W、Ti−V−WまたはTi−Mo−Vの
いずれかの組み合わせの酸化物または銅(Cu)または
鉄(Fe)を担持したモルデナイト等のゼオライトを用
いる。
【0012】(B)第二成分としては塩化白金酸、硝酸
パラジウム、塩化ロジウム等の貴金属の塩類またはゼオ
ライト、多孔質シリカ、多孔質アルミナにあらかじめ上
記貴金属元素をイオン交換含浸等により担持させた組成
物を用いる。
【0013】
【作用】図1は本発明になる排ガス浄化方法で用いられ
る触媒の有する細孔のモデルを示したものである。脱硝
触媒成分(第一成分)が形成するマクロポアの所々にゼ
オライト等の多孔質が形成するミクロポアが存在する構
造になっており、そのミクロポア内に貴金属元素含有第
二成分が担持された状態にある。この様な構造にすると
脱硝触媒成分に吸着され易いアンモニアはマクロポア入
り口部の脱硝触媒成分に選択的に吸着され、図2のよう
に拡散してくるNOxと反応して消費されてしまう。こ
のため拡散抵抗の大きいミクロポア内の貴金属にまでは
到達することがなく、通常の脱硝触媒の場合と同様の高
いNOx除去率を示す。
【0014】一方、NOxが減少し、吸着アンモニアが
消費されなくなるとアンモニアはミクロポア内にまで拡
散するようになり貴金属にまで到達し、(1)と(2)
式で示される酸素による酸化反応が進行するようにな
る。 NH+5/4O → NO+3/2HO (1) NH+3/4O → 1/2N+3/2HO (2)
【0015】ここで生成したNOは、図3の様に、ミク
ロポアからマクロポアへと触媒の外内に拡散していく過
程でマクロポア内面に吸着しているアンモニアに衝突し
て(3)式の脱硝反応により窒素に還元される。 NO+NH+1/4O → N+3/2HO (3) このためNOを生成することが無く脱硝率の低下を生じ
ない。
【0016】以上に示したように本発明で用いる触媒
は、NOの存在する場合には通常の脱硝触媒と同様に作
用し、NOxが消費されてアンモニアが余剰になると、
貴金属の触媒作用によるアンモニアの酸化作用と脱硝触
媒の作用の協奏作用でアンモニアを窒素に添加できる新
規な触媒である。
【0017】したがって、本発明の排ガス浄化方法で用
いる触媒を単独で使用した場合には、従来技術で問題と
なったNH/NO比を高くすると生じる図5の実線の
ようなリークアンモニア量を同図破線のように極めて低
い値に押えることができる。
【0018】また、本発明の排ガス浄化方法で用いる触
媒を図6の二層式反応器の後流部に設置して(前流部に
は通常の脱硝触媒を設置する)リークアンモニアの酸化
分解に用いれば、NOxを生成することがないので、図
7の実線の様な従来のアンモニア分解触媒で問題となる
脱硝率の悪化を生じることなく、同図破線の様に高脱硝
率が得られる。
【0019】さらに、従来技術では脱硝触媒と同程度の
多量のアンモニア分解触媒が必要であるのに対し、本発
明で用いる触媒を用いる場合にはNOxが存在する時に
は脱硝触媒として作用するため脱硝触媒を少なくでき、
ひいては全体の触媒量を非常に少なくすることができ
る。
【0020】この様に本発明で用いる触媒は、単独で使
用するか、あるいは従来の脱硝触媒の後流部に設置して
高脱硝率を維持しつつ、リークアンモニアの少ないシス
テムを構成することを可能にするものである。
【0021】本発明で用いる触媒は前述したような触媒
の構成に特徴があり、その調製法もその様な構造を実現
できるものであればどのような調製法であっても採用で
きることは言うまでもない。しかし、次のような方法を
用いればより優れた触媒を得ることができる。
【0022】触媒成分の内、まず第一成分は、前記した
ような各種のものを使用することができるが、特に触媒
成分としてTi−V、Ti−V−Mo、Ti−W−V等
の元素からなる酸化物触媒を用いた場合に好結果をもた
らす。これらは、メタチタン酸等の含水酸化チタンのス
ラリにバナジウム、モリブデン、タングステンの酸素酸
塩をはじめとする塩類を添加し、加熱ニーダを用いて水
を蒸発させながらペースト状にし、乾燥後、400℃か
ら700℃で焼成、必要に応じて粉砕することによって
得られる。
【0023】また第二成分の添加は、予めゼオライト、
シリカ、アルミナ等の多孔体のミクロポア内にイオン交
換や混練により担持したものを調製し、第一成分に添加
するのが良い。第二成分に用いられるゼオライトはモル
デナイト、クリノプチロライト、エリオナイト、Y型ゼ
オライト等の中から選ばれるゼオライトの水素置換型、
ナトリウム型、カルシウム型のものを用いることができ
る。また、シリカ、アルミナは含水酸化物を低温で焼成
した表面積が100m2/gから500m2/gのものが
用いられる。これら粒径は1〜10μm程度であり、ゼ
オライト等の構造が破壊されない程度に粉砕して用いる
こともできる。これらに貴金属をその塩化物、硝酸塩、
あるいはアンミン錯体の形で溶解した水溶液中に浸漬し
てイオン交換するか、水溶液と共に蒸発乾固し、貴金属
を0.01wt%〜0.1wt%担持した粉末を得て、
第二成分として用いる。
【0024】得られた第一、第二成分は第二成分/第一
成分重量比(以下第二成分/第一成分比)として20/
80〜0.5/99.5、望ましくは10/90〜1/
99の範囲に混合され、これに水、無機バインダ、成形
助剤、無機繊維等周知の成形性向上剤が添加されてニー
ダにより混練されてペースト状触媒混合物にされる。得
られたペースト状触媒は無機繊維製網状基材、溶射等に
より粗面化した金属基板等に塗布され、板状触媒に成形
されるか、押し出し成形機により柱状あるいはハニカム
状に成形される。
【0025】第二成分/第一成分比は本発明では特に重
要であり、第二成分/第一成分比が前述した範囲より大
きい場合にはNOxを生成して、脱硝率の低下を生じ、
小さい場合にはアンモニアの分解率を高くできないとい
う不具合がある。特に、前述した範囲のうち、貴金属担
持量の大きいゼオライト、シリカ、アルミナ等を用いて
第二成分/第一成分比が小さくなるように選定し、かつ
触媒全体の貴金属担持量が1から1000ppm望まし
くは10から100ppmの範囲にすることが好結果を
与える。これは図1のモデルで示したように、第二成分
の形成するミクロポアが第一成分の形成するマクロポア
内にまばらに存在させて、NHが選択的に第一成分に
吸着し脱硝反応に用いられ易くするためである。
【0026】また、貴金属量を小さくすることで、触媒
単価を低くできるという経済的効果以外に、脱硝反応と
アンモニアの酸化反応をNOの存在の有無によって分離
され易くする効果もある。
【0027】さらに、単一触媒で用いる場合には第二成
分/第一成分比を小さくなるように選定し、図6に示す
ような二層式の反応器に使用する場合は第二成分/第一
成分比を大きくとり、貴金属含有量も大きい方が好結果
を得易い。
【0028】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 メタチタン酸スラリ(TiO含有量:30wt%、S
含有量:8wt%)67kgにパラタングステン酸
アンモニウム((NH1010・W1246
6HO)を3.59kg及びメタバナジン酸アンモン
1.29kgを加え、加熱ニーダを用いて水を蒸発させ
ながら混練し、水分約36%のペーストを得た。これを
3mmφの柱状に押し出し、造粒後、流動乾燥機で乾燥
し、次に大気中550℃で2時間焼成した。得られた顆
粒をハンマーミルで1μmの粒径が60%以上に粉砕
し、第一成分である脱硝触媒粉末を得た。このときの組
成はV/W/Ti=4/5/91(原子比)である。
【0029】一方、塩化白金酸(H[PtC1]・
6HO)0.665gを水1リットルに溶解したもの
に、Si/Al原子比が約21、平均粒径約10μmの
H型モルデナイト500gを加え、砂浴上で蒸発乾固し
てPtを担持した。これを180℃で2時間乾燥後、空
気中で500℃で2時間焼成し、0.05wt%Pt−
モルデナイトを調製し第二成分とした。
【0030】これとは別に繊維径9μmのEガラス性繊
維1400本からなる撚糸を10本/インチの粗さで平
織りした網状物にチタニア40%、シリカゾル20%、
ポリビニールアルコール1%のスラリーを含浸し、15
0℃で乾燥して剛性を持たせ触媒基材を得た。
【0031】第一成分20kgと第二成分408gにシ
リカ・アルミナ系無機繊維5.3kg、水17kgを加
えてニーダで混練し、触媒ペーストを得た。上記触媒基
材2枚の間に調製したペースト状触媒混合物を置き、加
圧ローラを通過させることにより基材の編目間および表
面に触媒を圧着して厚さ約1mmの板状触媒を得た。得
られた触媒は、180℃で2時間乾燥後、大気中で50
0℃で2時間焼成した。本触媒中の第一成分と第二成分
の第二成分/第一成分比は2/98で有り、Pt含有量
は触媒基材・無機繊維を除いて10ppmに相当する。
【0032】比較例1 実施例1において第二成分を添加しないで同様に触媒を
調製した。
【0033】比較例2 実施例1の第一成分に替えて塩素法で製造されたチタニ
ア(石原産業(株)製、商品名:CR50)を用いて触
媒を得た。
【0034】試験例1 実施例1および比較例1および比較例2の触媒を幅20
mm×長さ100mmに切断したものを3mm間隔で反
応器に3枚充填し、表1に示した条件でアンモニア量を
変化させた場合の脱硝率と反応器出口における未反応ア
ンモニアを測定した。
【0035】
【表1】
【0036】また、得られた結果を図4に示した。図4
に示されるように実施例1の触媒はアンモニア注入量を
増加させ、NH/NO比を大きくした場合、脱硝率は
比較例1の脱硝触媒成分単独のものと同等であるにもか
かわらず反応器出口におけるアンモニア濃度は数ppm
と低い。これに対し比較例1はNH/NO比が増加す
るにつれ、高濃度のアンモニアが反応器出口に検出され
る。一方、比較例2の第二成分は含むが脱硝活性を持た
ないチタニアを用いたものでは、反応器出口のNH
度は低いものの多量のNOxを生成し脱硝率が負になっ
た。
【0037】この結果からも判るように本実施例になる
触媒は前述した如く第一成分と第二成分の協奏作用によ
り、NH/NO比が低い場合は通常の脱硝触媒と同様
高い脱硝率を示し、脱硝反応でNOxが消費されてしま
うと余剰のアンモニアをNOxを生成することなく減少
できる極めて優れた触媒である。
【0038】実施例2および3 実施例1におけるH型モルデナイトに替えて微粒シリカ
粉末(富田製薬(株)製、商品名:マイコンF)(実施
例2)およびγ−アルミナ粉末(実施例3)を用いて同
様に第二成分を調製し、これと実施例1における第一成
分とを第二成分/第一成分比1/9で使用して触媒調製
した。
【0039】実施例4 実施例1における第二成分に替えて塩化白金酸水溶液
(Pt濃度:1.2mg/ml)833mlを用い他は
実施例1と同様の方法で触媒した。
【0040】実施例5 実施例1の第一成分調製法におけるパラタングステン酸
アンモニウムに替えてパラモリブデン酸アンモン((N
・Mo24・4HO)を用いて他は実施
例1と同様に触媒調製した。
【0041】実施例6および7 実施例1における塩化白金酸を硝酸パラジウム(Pd
(NO)(実施例6)および硝酸ロジウム(Rh
(NO)(実施例7)の硝酸溶解液に変更し、パ
ラジウムもしくはロジウム担持量0.05wt%のモル
デナイトを調製した。これをPt−モルデナイトの場合
と同様の方法で実施例1の第一成分に添加して触媒調製
した。
【0042】実施例8〜10 実施例1における第二成分/第一成分比を2/98から
0.5/99.5(実施例8)、1/9(実施例9)、
2/8(実施例10)にそれぞれ変更し、他は実施例1
と同様に触媒を調製した。
【0043】実施例11〜13 実施例1における塩化白金酸の添加量を2.66に変
えて第二成分を調製し、これを用いて実施例8〜10と
同じ第二成分/第一成分比でそれぞれ触媒を調製した。
【0044】比較例3 実施例5において第二成分を添加せず、第一成分単独で
触媒を調製した。
【0045】比較例4〜7 実施例2、3、6および7における第一成分を替えて比
較例3で用いたと同様のチタニアを使用しそれぞれ触媒
を調製した。
【0046】試験例2 実施例1〜13、および比較例1〜7の触媒について表
1の条件下でアンモニア濃度を280ppm一定にし、
脱硝率と未反応アンモニアの分解率を測定した。得られ
た結果を表2にまとめて示した。なお、ここで未反応ア
ンモニアの分解率は次式で求めた。 アンモニア分解率(%)={反応器出口のNH濃度/
(反応器入口NH濃度 −脱硝反応で消費されたNH
濃度)}×100
【0047】
【表2】
【0048】表2から明らかなように本発明の実施例で
用いる触媒は比較例のそれに比べて、いずれも高い脱硝
率と未反応アンモニアの分解率を示し、本発明で用いる
触媒が未反応アンモニアのリークを防止できる優れた触
媒であることが判る。
【0049】本発明で用いる触媒を単独で使用すること
により、高NH/NOx比で脱硝装置を運転した場合
の未反応アンモニアの流出を極めて低くできる。また本
発明で用いる触媒を他の高活性脱硝触媒の後流部に設置
し、未反応アンモニア(リークアンモニア)の分解に使
用すれば、アンモニア注入量のアンバランスなどによる
未反応アンモニアの流出をなくすことが可能になり、都
市近郊で望まれている脱硝装置の高脱硝率での運転が可
能になる。
【0050】さらに、本発明で用いる触媒はNOxの存
在する場合は脱硝触媒として働き、NOxが無い場合に
はアンモニア分解触媒として働く。その上、アンモニア
の分解によってもNOxが生成し難いので、脱硝触媒と
従来のアンモニア分解触媒とを二層にした場合に比し、
使用する触媒量を大幅に少なくできるという特徴もあ
る。
【発明の効果】本発明の排ガス浄化方法により、高NH
/NOx比で脱硝装置を運転した場合の未反応アンモ
ニアの流出を極めて低くでき、アンモニア注入量のアン
バランスなどによって生じる未反応アンモニアを排ガス
浄化系外へ流出させることがなく、都市近郊で望まれて
いる脱硝装置の高脱硝率での運転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で用いる触媒の特色を示すための触媒
断面の模式図である。
【図2】 本発明で用いる触媒の作用を示す概念図であ
る。
【図3】 本発明で用いる触媒の作用を示す概念図であ
る。
【図4】 実施例1および比較例1および2の触媒の脱
硝性能と未反応アンモニア量を比較して示した図であ
る。
【図5】 従来触媒と本発明で用いる触媒を用いた脱硝
装置出口におけるNOxと未反応アンモニアの挙動を示
す図である。
【図6】 脱硝触媒とアンモニア分解触媒を二層にして
用いる場合の構成図である。
【図7】 脱硝触媒とアンモニア分解触媒を二層にして
用いる場合の問題点を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/86 B01D 53/94

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中の窒素酸化物と、該窒素酸化物
    の還元剤として注入したアンモニアとを、触媒と接触さ
    せて、窒素酸化物を除去する方法において、排ガス前流
    部で、接触還元により窒素酸化物を除去する脱硝触媒を
    用いて処理し、排ガス後流部で、チタン(Ti)、バナ
    ジウム(V)、タングステン(W)、モリブデン(M
    o)の中から選ばれる一種以上の元素のTi−V、Ti
    −Mo、Ti−W、Ti−V−WまたはTi−Mo−V
    のいずれかの組み合わせからなる酸化物または銅(C
    u)または鉄(Fe)を担持したゼオライトからなる組
    成物を第一成分とし、ゼオライト、アルミナ、シリカか
    ら選ばれる多孔体にあらかじめ担持された白金(P
    t)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)から選ば
    れる貴金属を含有する組成物を第二成分とした組成物か
    ら成る触媒を用いて前記脱硝触媒を用いて処理した際の
    残存アンモニアの酸化分解処理と該残存アンモニアの酸
    化分解後に生成した窒素酸化物の除去を行うことを特徴
    とする排ガス浄化方法。
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