JP3320302B2 - レンズの射出圧縮成形方法 - Google Patents
レンズの射出圧縮成形方法Info
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Description
出圧縮成形してレンズを成形するレンズの射出圧縮成形
方法に関する。たとえば、高精度で、かつ、高品質な眼
鏡レンズを成形することができるレンズの射出圧縮成形
方法に関する。
成形方法として、特公昭62−12019号「レンズ射
出成形方法」が知られている。この成形方法は、次の工
程からなる。 内部に湯道(スプルー)および1個の
レンズ成形用キャビティを有する型装置を型閉じし、最
初に、射出する熱可塑性樹脂の容量より大きい容積にレ
ンズ成形用キャビティを形成する。 次に、シリンダ
装置内に溶融熱可塑性樹脂を導入して、仕上がりレンズ
を形成するのに必要な量に等しい熱可塑性樹脂を計量
し、この熱可塑性樹脂を内部に逆止弁を有するノズルか
ら、前記型装置内の湯道(スプルー)を通じてレンズ成
形用キャビティ内に射出する。 次に、射出された溶
融熱可塑性樹脂を前記レンズ成形用キャビティ内に閉じ
込めている間に、レンズ成形用キャビティ内の溶融熱可
塑性樹脂を加圧、圧縮する。 この圧力を加えている
間に、熱可塑性樹脂を冷却して成形品を得る。
がりレンズを形成するのに必要な量を計量する際)、逆
止弁からの流出流路の容積(ノズル内の逆止弁からノズ
ル出口までの容積)と湯道(スプルー)の容積とを考慮
して計算、計量するようにしている。また、成形品の型
装置からの取り出しにあたっては、レンズ成形用キャビ
ティで成形されたレンズおよび湯道(スプルー)によっ
て成形された通路を型装置から取り出したのち、湯道
(スプルー)を取り除くようにしている。
方法では、次のような課題が考えられる。まず、熱可塑
性樹脂を、仕上がりレンズを形成するのに必要な量だけ
計量する際、逆止弁からの流出流路の容積(ノズル内の
逆止弁からノズル出口までの容積)と湯道(スプルー)
の容積とを考慮して計量しているが、成形品として型装
置から取り出される部分はレンズ成形用キャビティで成
形されたレンズおよび湯道(スプルー)によって成形さ
れた通路の部分だけであるから、ノズル内の逆止弁から
ノズル出口までの樹脂は残ったままである。
化部分とノズル内に残留する溶融樹脂部分との境界で不
規則に破断されることになるため、ノズル内に残留する
溶融樹脂の量が各成形時ごとに変動することが考えられ
る。従って、成形品として取り出される樹脂の量も成形
時ごとに変動することになるから、樹脂の計量に際して
いくら精密に計量したとしても、高度の形状精度のレン
ズを得ることは困難である。
成形時に利用されることになるが、成形品として取り出
された固化部分と接していた境界部分には一部に半固化
の状態も含まれているため、次の成形時にその部分が異
物として成形品内に混入してしまうということが考えら
れる。レンズなどの成形には、高度の形状精度が要求さ
れるとともに、高い透明性が要求されるため、異物の混
入は品質を著しく低下させてしまい、実用上から問題が
ある。
填した溶融熱可塑性樹脂を全体に均一に冷却できるよう
に、レンズ成形用キャビティ構成部材やそれに接する部
材の冷却(これらの部材から熱を除去する割合)を制御
するようにしているが、これらの部材の冷却制御だけで
は、レンズ成形用キャビティ内の溶融熱可塑性樹脂の均
質性が保たれず、目的とする高精度、高品質なレンズが
得られないという課題があった。
解消し、高度の形状精度で、かつ、高品質なレンズを成
形することができるレンズの射出圧縮成形方法を提供す
ることにある。
成形方法は、レンズ凹凸面成形用の一対のキャビティ形
成部材を含むレンズ成形用キャビティ、このレンズ成形
用キャビティに連通するランナおよびこのランナに連通
するスプルーを有するモールド構成体を内部に備えた金
型を用いて、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形するレ
ンズの射出圧縮成形方法であって、前記熱可塑性樹脂を
加熱可塑化し、前記レンズ成形用キャビティ、ランナお
よびスプルーを有するモールド構成体に必要な量の可塑
化熱可塑性樹脂を計量する計量工程と、前記金型を型閉
じし、前記レンズ成形用キャビティ内に圧縮代を残して
前記モールド構成体の容積を所定の大きさに設定する型
準備工程と、前記金型を設定温度にヒートアップするヒ
ートアップ工程と、前記計量工程によって計量された可
塑化熱可塑性樹脂をノズル通路を通じて前記モールド構
成体に射出したのち、前記スプルーを形成するスプルー
ブッシュの側壁に該スプルーブッシュの中心線とほぼ垂
直方向に進退可能に設けられた遮断部材を前記スプルー
内に突出させて前記ノズル通路先端を閉塞する射出工程
と、前記可塑化熱可塑性樹脂の射出完了後または射出完
了直前に、前記圧縮代を圧縮する圧縮工程と、この圧縮
工程で圧縮している間に、前記レンズ成形用キャビティ
のキャビティ形成部材を再加熱したのち冷却して前記モ
ールド構成体内の熱可塑性樹脂を凝固させる再加熱冷却
工程とを備えたことを特徴とする。
ンズ成形用キャビティ、ランナおよびスプルーを有する
モールド構成体に必要な量の可塑化熱可塑性樹脂が計量
されたのち、その熱可塑性樹脂がノズル通路を通じて、
所定の大きさの容量に設定されかつ設定温度にヒートア
ップされた金型内のモールド構成体内に射出される。こ
こで、遮断部材によってノズル通路先端が閉塞されると
ともに、熱可塑性樹脂の射出完了後または射出完了直前
にモールド構成体内の熱可塑性樹脂が圧縮され、冷却さ
れた後、成形品として取り出される。従って、レンズ成
形用キャビティ、ランナおよびスプルーを有するモール
ド構成体に必要な量の熱可塑性樹脂が計量され、その量
がモールド構成体内に射出され、ノズル通路先端が遮断
部材によって閉塞された状態で、モールド構成体内の熱
可塑性樹脂が加圧、冷却されて成形品として取り出され
るから、つまり、計量した樹脂の量と成形品として取り
出される量とが対応しているから、高い形状精度のレン
ズを成形することができる。また、ノズル通路先端が閉
塞された状態でモールド構成体内の熱可塑性樹脂が加
圧、冷却されて成形品として取り出されるから、つま
り、成形品として取り出される部分とノズル内に残留す
る部分とが遮断部材によって完全に縁を切られた状態で
遮断されているから、ノズル内に残留する樹脂が次の成
形時に異物として成形品に混入することもない。よっ
て、高品質なレンズを成形することができる。また、再
加熱冷却工程において、一対のキャビティ形成部材が再
加熱されたのち冷却されるから、レンズ成形用キャビテ
ィ内に射出充填された熱可塑性樹脂は、加圧状態で一旦
昇温されることにより、樹脂の均質性や流動性が高めら
れ、この状態から冷却されて凝固されることになるか
ら、成形品の均質性やレンズ成形用キャビティとの転写
性を一段と向上させることができる。従って、この点か
らも、高品質で高い形状精度のレンズを成形することが
できる。
では、前記レンズ凸面成形用キャビティ形成部材のレン
ズ取り出し温度を前記レンズ凹面成形用キャビティ形成
部材のレンズ取り出し温度よりも低く温度制御すること
が望ましい。このようにすれば、金型から取り出された
ときの成形品のレンズ凸面がレンズ凹面に比べ温度が低
いから、レンズ凸面がレンズ凹面より早期に固化し、金
型から取り出された成形品の中折れ現象の発生を防止で
きる。つまり、成形すべきレンズが、中心部と周縁部と
で偏肉差があって中心部の厚さよりも周縁部の厚さが大
きいレンズの場合には、厚さの小さい中心部からレンズ
凹面側に折れる中折れ現象が発生しやすいが、上記のよ
うに温度差をもたすことによって中折れ現象の発生も防
止できる。このことは、レンズ凸面成形用キャビティ形
成部材およびレンズ凹面成形用キャビティ形成部材のレ
ンズ成形面形状が溶融樹脂に正確に転写された高精度の
レンズを得ることができる。
ズ成形用キャビティ、このレンズ成形用キャビティに連
通するランナ、このランナに連通するスプルーおよび前
記ランナに連通する把手部を有するモールド構成体を内
部に備えた金型を用いて、熱可塑性樹脂からなるレンズ
を成形するレンズの射出圧縮成形方法であって、前記熱
可塑性樹脂を加熱可塑化し、前記レンズ成形用キャビテ
ィ、ランナ、スプルーおよび把手部を有するモールド構
成体に必要な量の可塑化熱可塑性樹脂を計量する計量工
程と、前記金型を型閉じし、前記レンズ成形用キャビテ
ィ内に圧縮代を残して前記モールド構成体の容積を所定
の大きさに設定する型準備工程と、前記金型を設定温度
にヒートアップするヒートアップ工程と、前記計量工程
によって計量された可塑化熱可塑性樹脂をノズル通路を
通じて前記モールド構成体に射出したのち、前記スプル
ーを形成するスプルーブッシュの側壁に該スプルーブッ
シュの中心線とほぼ垂直方向に進退可能に設けられた遮
断部材を前記スプルー内に突出させて前記ノズル通路先
端を閉塞する射出工程と、前記可塑化熱可塑性樹脂の射
出完了後または射出完了直前に、前記圧縮代を圧縮する
圧縮工程と、この圧縮工程で圧縮している間に前記モー
ルド構成体内の熱可塑性樹脂を冷却する冷却工程とを備
えたことを特徴とする。
ンズ成形用キャビティ、ランナ、スプルーおよび把手部
を有するモールド構成体に必要な量の可塑化熱可塑性樹
脂が計量され、その量がモールド構成体内に射出され、
モールド構成体内の熱可塑性樹脂が加圧、冷却されて成
形品として取り出されるから、把手部を有する成形品を
成形することができる。従って、成形品のレンズ部分を
耐摩耗性ハードコート液などに浸漬処理する際に、把手
部を持って浸漬処理できるから、浸漬処理を容易にでき
る。
のレンズ成形用キャビティ、この複数のレンズ成形用キ
ャビティに連通するランナ、このランナに連通するスプ
ルーおよび前記ランナに連通する把手部を有するモール
ド構成体を内部に備えた金型を用いて、熱可塑性樹脂か
らなるレンズを成形するレンズの射出圧縮成形方法であ
って、前記熱可塑性樹脂を加熱可塑化し、前記複数のレ
ンズ成形用キャビティ、ランナ、スプルーおよび把手部
を有するモールド構成体に必要な量の可塑化熱可塑性樹
脂を計量する計量工程と、前記金型を型閉じし、前記レ
ンズ成形用キャビティ内に圧縮代を残して前記モールド
構成体の容積を所定の大きさに設定する型準備工程と、
前記金型を設定温度にヒートアップするヒートアップ工
程と、前記計量工程によって計量された可塑化熱可塑性
樹脂をノズル通路を通じて前記モールド構成体に射出し
たのち、前記スプルーを形成するスプルーブッシュの側
壁に該スプルーブッシュの中心線とほぼ垂直方向に進退
可能に設けられた遮断部材を前記スプルー内に突出させ
て前記ノズル通路先端を閉塞する射出工程と、前記可塑
化熱可塑性樹脂の射出完了後または射出完了直前に、前
記圧縮代を圧縮する圧縮工程と、この圧縮工程で圧縮し
ている間に前記モールド構成体内の熱可塑性樹脂を冷却
する冷却工程とを備えたことを特徴とする。
数のレンズ成形用キャビティ、ランナ、スプルーおよび
把手部を有するモールド構成体に必要な量の可塑化熱可
塑性樹脂が計量され、その量がモールド構成体内に射出
され、モールド構成体内の熱可塑性樹脂が加圧、冷却さ
れて成形品として取り出されるから、複数のレンズを同
時に成形することができる。
断部材をその先端が前記スプルー内壁に接触する直前位
置まで突出させて前記ノズル通路先端を閉塞することが
望ましい。このようにすれば、遮断部材の先端とスプル
ー内壁との間に隙間が形成されているから、離型時に成
形スプルー部が欠損することがなく、異物の混入を確実
に防止することができる。
参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態にかか
るレンズ(メニスカス形状の眼鏡レンズ)の射出圧縮成
形方法を適用した装置を示している。なお、ここで成形
される眼鏡レンズの材料は、PMMA(ポリメチルメタ
クリレート)やPC(ポリカーボネート)などの熱可塑
性樹脂である。前記射出圧縮成形装置は、射出成形金型
50を有する型締装置60と、原料樹脂を可塑化する可
塑化装置70と、この可塑化装置70によって可塑化さ
れた溶融樹脂を計量して前記射出成形金型50内に射出
充填する射出装置80と、前記射出成形金型50の温度
を予め設定された温度に制御する金型温度調整装置51
とから構成されている。
1と、この固定ダイプレート61に複数本のタイバー6
2を介して固定されかつ型締めシリンダ63を搭載した
シリンダ固定プレート64と、前記タイバー62に沿っ
て昇降自在に設けられ前記型締めシリンダ63のピスト
ンロッド65に連結された可動ダイプレート66とから
構成されている。固定ダイプレート61と可動ダイプレ
ート66との間には前記射出成形金型50が取り付けら
れている。
入された原料樹脂をスクリュ72で送りながらヒータ7
3で可塑化する可塑化シリンダ74によって構成されて
いる。なお、スクリュ72は油圧モータ75によって回
転される。前記射出装置80は、内部にプランジャ81
を有する射出シリンダ82と、この射出シリンダ82の
プランジャ81を摺動(上下動)させる油圧シリンダ8
3とから構成されている。射出シリンダ82の先端(上
端)には、ノズル85が取り付けられている。また、射
出シリンダ82の外周上部位置には、バンドヒータ86
が巻かれている。
形金型50に温調流体(加熱流体および冷却流体)を供
給する温調流体供給装置52と、この温調流体供給装置
52から金型50の各部に供給される温調流体の温度を
温調流体供給装置52に指令する制御装置53とから構
成されている。制御装置53には、予め成形するレンズ
の種類に応じて複数種の金型温度制御曲線が記憶されて
いる。これにより、いずれかの金型温度制御曲線が指定
されると、指定された金型温度制御曲線に従って温調流
体供給装置52から金型50の各部(後述するインサー
トガイド部材5,9、上型インサート11、下型インサ
ート12など)に供給される温調流体の温度が制御され
るようになっている。
3は図2の III−III 線断面図である。同射出成形金型
50は、図2に示すように、パーティングラインPLに
おいて上下に型分割される上型(可動型)1と下型(固
定型)2とを備え、これらの間に2個の眼鏡レンズ成形
用キャビティ3およびこの2個の眼鏡レンズ成形用キャ
ビティ3を結ぶランナ49が形成されている。ランナ4
9に対してはスプルーブッシュ47によって形成される
スプルー48が直角に形成されているとともに、これら
に対して把手部46(図4参照)が直角に形成されてい
る。ここに、2個の眼鏡レンズ成形用キャビティ3、ラ
ンナ49、スプルー48および把手部46を有するモー
ルド構成体45が形成されている。
ド部材5および型板6,7からなる。下型2の型本体8
は、インサートガイド部材9および型板10からなる。
各インサートガイド部材5,9の内部には、前記キャビ
ティ3を形成するインサート11,12がパーティング
ラインPLに対して直角方向へ摺動可能に収納されてい
る。なお、インサートガイド部材5,9およびインサー
ト11,12などには、図示していないが、前記温調流
体供給装置52から供給される温調流体を循環させる温
調流体循環溝が形成されている。前記下型1の型本体8
は、前記固定ダイプレート61上に固定された型取付部
材15に固定されている。前記上型1の型本体4は、上
部材16Aと下部材16Bとからなる型取付部材16に
図3に示すボルト17で連結されているとともに、型本
体4と型取付部材16との間にはボルト17の外周に挿
入された皿ばね17Aが介装されている。型取付部材1
6は、前記可動ダイプレート66に固定され、型締めシ
リンダ63の下向き型締め力が作用するようになってい
る。
は、隙間Sが設けられるようになっており、型本体4と
型取付部材16とはガイドピン18でガイドされながら
隙間S分だけ上下に開閉するようになっている。また、
前記型取付部材15の下方には図示しない寸開きシリン
ダが配置され、この寸開きシリンダにより型取付部材1
6が型締めシリンダ63の型締め力に抗して押し上げら
れることにより、隙間Sが形成されるようになってい
る。
リンダ19が上下動自在に設けられている。油圧シリン
ダ19のピストン20に連結されたピストンロッド21
は、シリンダ19の下面に固定されたバックインサート
22内を貫通し、その先端にT字クランプ部材23を備
えている。T字クランプ部材23は、前記インサート1
1の上端面に形成されたT字溝24に係脱自在に係合さ
れている。前記型取付部材15には、上向きの油圧シリ
ンダ26が設けられている。油圧シリンダ26のピスト
ン27に連結されたピストンロッド28は、型取付部材
15内を貫通し、その先端にT字クランプ部材29を備
えている。T字クランプ部材29は、前記インサート1
2の下端面に形成されたT字溝30に係脱自在に係合さ
れている。
32が固定されている。型取付部材16に形成された孔
33から挿入されたエジェクトロッド34により受圧部
材32が押し下げられると、油圧シリンダ19、バック
インサート22およびインサート11も押し下げられ、
キャビティ3で成形されたレンズが上型1および下型2
の型分割時に突き出されるようになっている。前記上型
4および型取付部材16の中央には、エジェクトピン3
5が上下動自在に配置されている。エジェクトピン35
の上端には受圧部材36が固定されている。型取付部材
16に形成された孔37から挿入されたエジェクトロッ
ド38により受圧部材36が押し下げられると、エジェ
クトピン35が押し下げられる。
ンピン39の外周に巻回されたばね40のばね力が上向
きに作用している。なお、受圧部材36にも、図示して
いないが、エジェクトリターンピンの外周に巻回された
ばねのばね力が上向きに作用している。従って、エジェ
クトロッド34,38が上昇すると、受圧部材32,3
6も上昇して旧位に復帰するようになっている。
同ノズルシャット機構90は、遮断部材としてのノズル
シャットピン91を備えている。ノズルシャットピン9
1は、前記スプルーブッシュ47の側壁にそのスプルー
ブッシュ47の中心線とほぼ垂直方向に進退可能に嵌挿
され、その後端が接続片92を介して油圧シリンダ93
のピストンロッド94に連結されている。油圧シリンダ
93は、シリンダ取付板95を介して前記型取付部材1
5に固定されている。スプルーブッシュ47にノズル8
5が圧接した状態において、ノズルシャットピン91が
スライドしてノズル85の先端開口部を塞ぐことによ
り、樹脂の逆流が阻止されるようになっている。このと
き、図5および図6に示すように、ノズルシャットピン
91の先端面91Aおよび先端部側面91Bは、スプル
ーブッシュ47(スプルー48)の内壁に接しないよう
になっている。
る。まず、成形しようとするレンズの種類に応じて、イ
ンサート11,12を交換する。インサート11,12
の交換にあたっては、型取付部材16を含む上型1を上
昇させて、下型2から型分割させる。また、油圧シリン
ダ19のピストンロッド21を下降させるとともに、油
圧シリンダ26のピストンロッド28を上昇させ、これ
らピストンロッド21,28の先端に取り付けられたT
字クランプ部材23,29をインサートガイド部材5,
6から突出させる。
に装着されるインサート11,12を、図示しないロボ
ットのアームで保持しながら水平移送させ、インサート
11,12のT字溝24,30をT字クランプ部材2
3,29に係合させる。こののち、油圧シリンダ19の
ピストンロッド21を上昇させてインサート11を引き
上げ、また、油圧シリンダ26のピストンロッド28を
下降させてインサート12を引き下げる。これにより、
インサート11,12はインサートガイド部材5,6に
嵌合される。このようにして、プラスレンズの成形の場
合には、中心肉厚が周辺部より厚いキャビティ3を有す
るインサートに、また、マイナスレンズの成形の場合に
は、中心肉厚が周辺部より薄いキャビティ3を有するイ
ンサートにそれぞれ交換する。
示す手順で行う。まず、可塑化装置70によって可塑化
された溶融樹脂を射出装置80の射出シリンダ82内に
導入して計量する(計量工程)。ここでは、2個のレン
ズ成形用キャビティ3、ランナ49、スプルー48およ
び把手部46を有するモールド構成体45に必要な量の
溶融樹脂を計量する。
形用キャビティ3内に圧縮代を残して前記モールド構成
体45の容積を所定の大きさに設定する(型準備工
程)。つまり、型締めシリンダ63によって上型1を下
降させ、上型1の型板6が下型2の型板10に接し、か
つ、皿ばね17Aが圧縮されない状態に型閉じする(図
2および図3に示す状態に型閉じする)。この状態で
は、隙間Sは最大寸開き量(約15mm)に設定されて
いる。次に、寸開き量(圧縮代)を設定する。このと
き、プラスレンズの成形では0.8mm以下の寸開き量
Sを設定する。マイナスレンズの成形では0.8mmよ
り大きい寸開き量Sを設定する。つまり、マイナスレン
ズ成形時の圧縮代を、プラスレンズ成形時の圧縮代より
大きく設定する。
する(ヒートアップ工程)。これには、温調流体供給装
置52から金型50の各部(インサートガイド5,9、
上型インサート11、下型インサート12など)に温度
調整された温調流体を供給して金型50を設定温度にヒ
ートアップする。こののち、ノズル85を開く。つま
り、ノズルシャットピン91をスプルー48内から後退
させる。
融樹脂をノズル85の通路を通じて前記モールド構成体
45に射出したのち、前記ノズル85の通路先端を閉塞
する(射出工程)。これには、射出装置80の射出シリ
ンダ82内に導入して計量した溶融樹脂を、プランジャ
81の上昇によりノズル85、スプルーブッシュ47の
スプルー48およびランナ49を通じてキャビティ3内
に充填したのち、ノズルシャットピン91をスプルー4
8内に突出させてノズル85の通路先端を閉塞する。
溶融樹脂の射出充填完了後、ノズル85を閉じ(閉じる
機構については図示省略)、続いて、加圧(圧縮)す
る。一方、マイナスレンズの成形の場合には、溶融樹脂
の射出充填完了直前に加圧(圧縮)を開始する。具体的
には、射出すべき溶融樹脂の約90〜95%が射出され
たとき、型締めシリンダ63により加圧を開始する。最
後に、ノズル85を閉じる。
前記金型50を再加熱後、冷却する(再加熱冷却工
程)。つまり、上型インサート11および下型インサー
ト12の温度を温調流体供給装置52からの加熱流体の
供給により昇温させ、次いで、冷却流体の供給により降
温しながら熱可塑性樹脂を凝固させる。たとえば、図8
(A)〜(D)に示すように、上型インサート11およ
び下型インサート12の温度を一旦昇温させたのち、降
温させる。図8において、(A)はレンズ度数が-2.00
、中心部厚さが1.4mm 、周縁部厚さが4.8mm のマイナ
スレンズを成形する場合、(B)はレンズ度数が-4.00
、中心部厚さが1.4mm 、周縁部厚さが7.9mm のマイナ
スレンズを成形する場合、(C)はレンズ度数が+2.00
、中心部厚さが4.2mm 、周縁部厚さが1.0mm のプラス
レンズを成形する場合、(D)は凸面のベースカップが
3.00D 、中心部厚さが5.4mm 、周縁部厚さが5.8mm のセ
ミフィニッシュレンズ(一方のレンズ片面が仕上がり面
となっていて他方のレンズ片面が後加工で仕上げられる
レンズ)を成形する場合をそれぞれ示している。
(A)(B)のように、金型50からの成形品の取り出
し時における下型インサート12(レンズ凸面成形用キ
ャビティ形成部材)の温度を上型インサート11(レン
ズ凹面成形用キャビティ形成部材)の温度より低くして
ある。このような温度差を下型インサート12と上型イ
ンサート11とに設けると、金型50から取り出された
ときの成形品のレンズ凸面がレンズ凹面に比べ温度が低
いから、レンズ凸面がレンズ凹面より早期に固化し、金
型50から取り出された成形品の中折れ現象の発生を防
止できる。つまり、成形すべきレンズが、中心部と周縁
部とで偏肉差があって中心部の厚さよりも周縁部の厚さ
が大きいレンズの場合には、厚さの小さい中心部からレ
ンズ凹面側に折れる中折れ現象が発生しやすいが、上記
のように温度差をもたすことによって中折れ現象の発生
も防止できる。このことは、上型インサート11(レン
ズ凹面成形用キャビティ形成部材)および下型インサー
ト12(レンズ凸面成形用キャビティ形成部材)のレン
ズ成形面形状が溶融樹脂に正確に転写された高精度のレ
ンズを得ることができる。
すると、図9に示す成形品101が得られる。この成形
品101は、前記2個のレンズ成形用キャビティ3によ
って成形された眼鏡レンズ102と、前記ランナ49に
よって成形され前記2個の眼鏡レンズ102を連結する
連結部103と、前記スプルー48によって成形され前
記連結部103の中央部から直角にかつレンズ102の
厚み方向へ延びる棒状部104と、前記把手部46によ
って成形され前記連結部103および棒状部104に対
して直角に延びる把手105とから形成されている。
漬作業具130の摘み部材133に把手105が保持さ
れた状態で、耐摩耗性ハードコート液にレンズ102部
分が浸漬される。一定時間浸漬されたのち、レンズ10
2と連結部103とがカッタ装置により切り離される。
これにより、1個の成形品101からハードコート液に
よるコーティング膜で被覆された2個のレンズ102を
得ることができる。
ズ成形用キャビティ3、ランナ49およびスプルー48
を有するモールド構成体45に必要な量の溶融樹脂を計
量したのち、その溶融樹脂をノズル85内の通路を通じ
て、モールド構成体45内に射し、ここで、ノズルシャ
ットピン91によってノズル85の通路先端を閉塞する
とともに、溶融樹脂の射出完了後または射出完了直前に
モールド構成体45内の溶融樹脂を圧縮し、冷却した
後、成形品として取り出すようにしたので、つまり、計
量した樹脂の量と成形品として取り出される量とが対応
しているから、高い形状精度のレンズを成形することが
できる。
路先端をノズルシャットピン91によって閉塞した状態
において、モールド構成体45内の溶融樹脂を加圧し、
冷却して成形品として取り出すようにしているから、つ
まり、成形品として取り出される部分とノズル85内に
残留する部分とがノズルシャットピン91によって完全
に縁を切られた状態で遮断されているから、ノズル85
内に残留する樹脂が次の成形時に異物として成形品に混
入することもない。よって、高品質なレンズを成形する
ことができる。
を加圧圧縮している間に、上型インサート11および下
型インサート12を温調流体供給装置からの加熱流体の
供給により再加熱したのち冷却するようにしたので、レ
ンズ成形用キャビティ3内に射出充填された熱可塑性樹
脂は、加圧状態で一旦昇温されることにより、樹脂の均
質性や流動性が高められ、この状態から冷却されて凝固
されることになるから、成形品の均質性や上型インサー
ト11および下型インサート12との転写性を一段と向
上させることができる。従って、この点からも、高品質
で高い形状精度のレンズを成形することができる。
からの成形品の取り出し時における下型インサート12
(レンズ凸面成形用キャビティ形成部材)の温度を上型
インサート11(レンズ凹面成形用キャビティ形成部
材)の温度より低くしたので、金型50から取り出され
たときの成形品のレンズ凸面がレンズ凹面に比べ温度が
低いから、レンズ凸面がレンズ凹面より早期に固化し、
金型50から取り出された成形品の中折れ現象の発生を
防止できる。つまり、成形すべきレンズが、中心部と周
縁部とで偏肉差があって中心部の厚さよりも周縁部の厚
さが大きいレンズの場合には、厚さの小さい中心部から
レンズ凹面側に折れる中折れ現象が発生しやすいが、上
記のように温度差をもたすことによって中折れ現象の発
生も防止できる。このことは、上型インサート11(レ
ンズ凹面成形用キャビティ形成部材)および下型インサ
ート12(レンズ凸面成形用キャビティ形成部材)のレ
ンズ成形面形状が溶融樹脂に正確に転写された高精度の
レンズを得ることができる。
ンズ成形用キャビティ3を含んでいるから、複数のレン
ズ102を同時に成形することができる。また、モール
ド構成体45には、把手部46を含んでいるから、把手
105を有する成形品101を成形することができる。
従って、成形品101のレンズ102部分を耐摩耗性ハ
ードコート液などに浸漬処理する際に、把手105を持
って浸漬処理できるから、浸漬処理を容易にできる。
ピン91をその先端がスプルーブッシュ47の内壁に接
触する直前位置まで突出させてノズル85の通路先端を
閉塞するようにしたので、ノズルシャットピン91の先
端面91Aおよび側面91Bとスプルーブッシュ47の
内壁との間に隙間が形成されているから、離型時に成形
スプルー部が欠損することがなく、異物の混入を確実に
防止することができる。
は2個のレンズ成形用キャビティ3を含んでいたが、1
個のみのレンズ成形用キャビティでもよく、あるいは、
3個以上のレンズ成形用キャビティを含んだものでもよ
い。また、モールド構成体45は、把手部46を含んで
いたが、把手部46がないものでもよい。
付部材16との間に形成した寸開き量により設定するよ
うにしたが、他の金型を用いてもよい。たとえば、キャ
ビティ3内に突出するキャビティコアを設け、このキャ
ビティコアの位置から圧縮代を設定したのち、キャビテ
ィコアをキャビティ3内に突出させることにより圧縮す
るようにした構造の金型を用いてもよい。また、上述し
た実施形態では、マイナスレンズ成形時において、溶融
樹脂を約90〜95%射出した時点で寸開き量Sの圧縮
を開始するようにしたが、このときの%もキャビティ3
の容積、樹脂の種類、レンズの特性などに応じて任意に
決定すればよい。
の射出圧縮成形装置について説明したが、必ずしも眼鏡
レンズに限られるものでなく、他のレンズ一般に利用で
きる。
れば、レンズ成形用キャビティ、ランナおよびスプルー
を有するモールド構成体に必要な量の可塑化熱可塑性樹
脂を計量し、その熱可塑性樹脂をノズル通路を通じて、
所定の大きさの容量に設定されかつ設定温度にヒートア
ップされた型装置内のモールド構成体内に射出し、ここ
で、遮断部材によってノズル通路先端を閉塞するととも
に、熱可塑性樹脂の射出完了後または射出完了直前にモ
ールド構成体内の熱可塑性樹脂を圧縮、冷却した後、成
形品として取り出すようにしたので、レンズ成形用キャ
ビティとの転写性に優れ、高度の形状精度で、かつ、高
品質なレンズを成形することができる。
成形装置を示す図である。
ある。
る。
線を示す図である。
ある。
グ処理の様子を示す図である。
成部材) 12 下型インサート(レンズ凸面成形用キャビティ形
成部材) 45 モールド構成体 46 把手部 47 スプルーブッシュ 48 スプルー 49 ランナ 50 射出成形用金型 85 ノズル 90 ノズルシャット機構 91 ノズルシャットピン(遮断部材)
Claims (5)
- 【請求項1】 レンズ凹凸面成形用の一対のキャビティ
形成部材を含むレンズ成形用キャビティ、このレンズ成
形用キャビティに連通するランナおよびこのランナに連
通するスプルーを有するモールド構成体を内部に備えた
金型を用いて、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形する
レンズの射出圧縮成形方法であって、 前記熱可塑性樹脂を加熱可塑化し、前記レンズ成形用キ
ャビティ、ランナおよびスプルーを有するモールド構成
体に必要な量の可塑化熱可塑性樹脂を計量する計量工程
と、 前記金型を型閉じし、前記レンズ成形用キャビティ内に
圧縮代を残して前記モールド構成体の容積を所定の大き
さに設定する型準備工程と、 前記金型を設定温度にヒートアップするヒートアップ工
程と、 前記計量工程によって計量された可塑化熱可塑性樹脂を
ノズル通路を通じて前記モールド構成体に射出したの
ち、前記スプルーを形成するスプルーブッシュの側壁に
該スプルーブッシュの中心線とほぼ垂直方向に進退可能
に設けられた遮断部材を前記スプルー内に突出させて前
記ノズル通路先端を閉塞する射出工程と、 前記可塑化熱可塑性樹脂の射出完了後または射出完了直
前に、前記圧縮代を圧縮する圧縮工程と、 この圧縮工程で圧縮している間に、前記レンズ成形用キ
ャビティのキャビティ形成部材を再加熱したのち冷却し
て前記モールド構成体内の熱可塑性樹脂を凝固させる再
加熱冷却工程とを備えたことを特徴とするレンズの射出
圧縮成形方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のレンズの射出圧縮成形
方法において、前記再加熱冷却工程では、前記レンズ凸
面成形用キャビティ形成部材のレンズ取り出し温度を前
記レンズ凹面成形用キャビティ形成部材のレンズ取り出
し温度よりも低く温度制御することを特徴とするレンズ
の射出圧縮成形方法。 - 【請求項3】 レンズ成形用キャビティ、このレンズ成
形用キャビティに連通するランナ、このランナに連通す
るスプルーおよび前記ランナに連通する把手部を有する
モールド構成体を内部に備えた金型を用いて、熱可塑性
樹脂からなるレンズを成形するレンズの射出圧縮成形方
法であって、 前記熱可塑性樹脂を加熱可塑化し、前記レンズ成形用キ
ャビティ、ランナ、スプルーおよび把手部を有するモー
ルド構成体に必要な量の可塑化熱可塑性樹脂を計量する
計量工程と、 前記金型を型閉じし、前記レンズ成形用キャビティ内に
圧縮代を残して前記モールド構成体の容積を所定の大き
さに設定する型準備工程と、 前記金型を設定温度にヒートアップするヒートアップ工
程と、 前記計量工程によって計量された可塑化熱可塑性樹脂を
ノズル通路を通じて前記モールド構成体に射出したの
ち、前記スプルーを形成するスプルーブッシュの側壁に
該スプルーブッシュの中心線とほぼ垂直方向に進退可能
に設けられた遮断部材を前記スプルー内に突出させて前
記ノズル通路先端を閉塞する射出工程と、 前記可塑化熱可塑性樹脂の射出完了後または射出完了直
前に、前記圧縮代を圧縮する圧縮工程と、 この圧縮工程で圧縮している間に前記モールド構成体内
の熱可塑性樹脂を冷却する冷却工程とを備えたことを特
徴とするレンズの射出圧縮成形方法。 - 【請求項4】 複数のレンズ成形用キャビティ、この複
数のレンズ成形用キャビティに連通するランナ、このラ
ンナに連通するスプルーおよび前記ランナに連通する把
手部を有するモールド構成体を内部に備えた金型を用い
て、熱可塑性樹脂からなるレンズを成形するレンズの射
出圧縮成形方法であって、 前記熱可塑性樹脂を加熱可塑化し、前記複数のレンズ成
形用キャビティ、ランナ、スプルーおよび把手部を有す
るモールド構成体に必要な量の可塑化熱可塑性樹脂を計
量する計量工程と、 前記金型を型閉じし、前記レンズ成形用キャビティ内に
圧縮代を残して前記モールド構成体の容積を所定の大き
さに設定する型準備工程と、 前記金型を設定温度にヒートアップするヒートアップ工
程と、 前記計量工程によって計量された可塑化熱可塑性樹脂を
ノズル通路を通じて前記モールド構成体に射出したの
ち、前記スプルーを形成するスプルーブッシュの側壁に
該スプルーブッシュの中心線とほぼ垂直方向に進退可能
に設けられた遮断部材を前記スプルー内に突出させて前
記ノズル通路先端を閉塞する射出工程と、 前記可塑化熱可塑性樹脂の射出完了後または射出完了直
前に、前記圧縮代を圧縮する圧縮工程と、 この圧縮工程で圧縮している間に前記モールド構成体内
の熱可塑性樹脂を冷却する冷却工程とを備えたことを特
徴とするレンズの射出圧縮成形方法。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
レンズの射出圧縮成形方法において、前記射出工程で
は、前記遮断部材をその先端が前記スプルー内壁に接触
する直前位置まで突出させて前記ノズル通路先端を閉塞
することを特徴とするレンズの射出圧縮成形方法。
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