JP3319176B2 - 電子聴診器 - Google Patents
電子聴診器Info
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- JP3319176B2 JP3319176B2 JP24493994A JP24493994A JP3319176B2 JP 3319176 B2 JP3319176 B2 JP 3319176B2 JP 24493994 A JP24493994 A JP 24493994A JP 24493994 A JP24493994 A JP 24493994A JP 3319176 B2 JP3319176 B2 JP 3319176B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- denotes
- microphone
- output
- pickup
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- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Headphones And Earphones (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は聴診器にかかり、特にフ
ィードフォワード型のノイズキャンセル回路、もしくは
フィードバック型のノイズキャンセル回路を搭載した電
子聴診器に関するものである。
ィードフォワード型のノイズキャンセル回路、もしくは
フィードバック型のノイズキャンセル回路を搭載した電
子聴診器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から聴診器は体内の音響を聞いて診
断する時に用いる器具であることは広く一般に知られ、
電気的に増幅機能を持たないパッシブ形の聴診器や、電
気的増幅機能を備えたいわゆる電子聴診器と呼ばれてい
るものなどがある。
断する時に用いる器具であることは広く一般に知られ、
電気的に増幅機能を持たないパッシブ形の聴診器や、電
気的増幅機能を備えたいわゆる電子聴診器と呼ばれてい
るものなどがある。
【0003】これら聴診器の一例として図5に従来から
用いられている電子聴診器の外観図を示す。この図にお
いて、41は底面部を直接人体に接触させて体内の音響
を聴診するとともに後述する所定の処理を施して出力す
る聴診器の本体部である。42はイコライザ(EQ)の
オン/オフ切替スイッチ、43は音量の調節ツマミ、4
4はイヤーピースホルダー、45は本体部41とイヤー
ピースホルダー44を接続する音響管を示し、本体部4
1から出力される体内の音響の伝達をしている。46
R、46Lはイヤーピースホルダー44の先端部に設け
られている左右のイヤーピースである。
用いられている電子聴診器の外観図を示す。この図にお
いて、41は底面部を直接人体に接触させて体内の音響
を聴診するとともに後述する所定の処理を施して出力す
る聴診器の本体部である。42はイコライザ(EQ)の
オン/オフ切替スイッチ、43は音量の調節ツマミ、4
4はイヤーピースホルダー、45は本体部41とイヤー
ピースホルダー44を接続する音響管を示し、本体部4
1から出力される体内の音響の伝達をしている。46
R、46Lはイヤーピースホルダー44の先端部に設け
られている左右のイヤーピースである。
【0004】上記したような電子聴診器の本体部41の
ブロック図を図6に示す。この図において、51は体内
の音響を集音するマイクロホンであり、体内の音響によ
り本体部41の図示されていない底面部に設けられてい
る振動膜が振動し、この振動をキャビティを介してピッ
クアップしている。52はプリアンプを示し、マイクロ
ホン51から供給される微小な音響信号を増幅してい
る。
ブロック図を図6に示す。この図において、51は体内
の音響を集音するマイクロホンであり、体内の音響によ
り本体部41の図示されていない底面部に設けられてい
る振動膜が振動し、この振動をキャビティを介してピッ
クアップしている。52はプリアンプを示し、マイクロ
ホン51から供給される微小な音響信号を増幅してい
る。
【0005】53はプリアンプ52から供給される音響
信号の中で聞き取るべき音響信号に特徴ずけをするイコ
ライザ、54、54はスイッチを示し、本体部41に設
けられているイコライザのオン/オフ切替スイッチ42
を操作することによって連動して動作し、必要に応じて
使用者がイコライジング処理の有無を選択することがで
きる。
信号の中で聞き取るべき音響信号に特徴ずけをするイコ
ライザ、54、54はスイッチを示し、本体部41に設
けられているイコライザのオン/オフ切替スイッチ42
を操作することによって連動して動作し、必要に応じて
使用者がイコライジング処理の有無を選択することがで
きる。
【0006】55は可変抵抗器であり、本体部41に設
けられている音量の調節ツマミ43の調整量に応じて可
変量が変化する。56はドライブアンプであり、可変抵
抗器55を介して出力される音響信号を増幅して出力す
る。57は出力トランスジューサであり、ドライブアン
プ56から印加される電気信号を音声に変換して出力し
ている。
けられている音量の調節ツマミ43の調整量に応じて可
変量が変化する。56はドライブアンプであり、可変抵
抗器55を介して出力される音響信号を増幅して出力す
る。57は出力トランスジューサであり、ドライブアン
プ56から印加される電気信号を音声に変換して出力し
ている。
【0007】したがって、本体部41に設けられた出力
トランスジューサ57から出力される可聴信号は上記し
た図5に示す音響管45及びイヤーピースホルダー44
を介して左右のイヤーピース46L、46Rより使用者
の鼓膜に伝達するような構成とされている。
トランスジューサ57から出力される可聴信号は上記し
た図5に示す音響管45及びイヤーピースホルダー44
を介して左右のイヤーピース46L、46Rより使用者
の鼓膜に伝達するような構成とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら電子
聴診器においては次のような問題点がある。まず、周囲
の騒音レベルが大きいところでは、聴診器のピックアッ
プ部で体内の音響とともに周囲の騒音も集音してしまい
体内の音響を良好に聴診することができない。
聴診器においては次のような問題点がある。まず、周囲
の騒音レベルが大きいところでは、聴診器のピックアッ
プ部で体内の音響とともに周囲の騒音も集音してしまい
体内の音響を良好に聴診することができない。
【0009】また、本体部41に設けられている出力ト
ランスジューサー57とイヤーピースホルダー44とを
接続する音響管45は、ある程度の柔軟性が必要とされ
るため、例えばゴムチューブなどとされており、この部
分での擦れ音が大きく耳に伝わり出力トランスジューサ
57から出力される体内の音響を十分聞き取ることがで
きない。
ランスジューサー57とイヤーピースホルダー44とを
接続する音響管45は、ある程度の柔軟性が必要とされ
るため、例えばゴムチューブなどとされており、この部
分での擦れ音が大きく耳に伝わり出力トランスジューサ
57から出力される体内の音響を十分聞き取ることがで
きない。
【0010】また、聴診器の保持機構がイヤーピースホ
ルダー44に弾性を持たせ、イヤーピース46L、46
Rを使用者の外耳道の入口に強く押し当て保持するよう
な構造とされているため、耳が痛くなり長時間の使用に
耐えることができないなどの問題点があった。
ルダー44に弾性を持たせ、イヤーピース46L、46
Rを使用者の外耳道の入口に強く押し当て保持するよう
な構造とされているため、耳が痛くなり長時間の使用に
耐えることができないなどの問題点があった。
【0011】さらに、パッシブ形のいわゆる電気的増幅
機能を持たない聴診器においては音量の調節機能を有し
ていないため、体内の音響レベルが低い場合には聞き取
りにくいなどの問題点もあった。
機能を持たない聴診器においては音量の調節機能を有し
ていないため、体内の音響レベルが低い場合には聞き取
りにくいなどの問題点もあった。
【0012】現代の診察環境は騒音レベルの高いところ
が多く、また装着感の悪さは使用者を敬遠させるなど大
きな問題点となっている。
が多く、また装着感の悪さは使用者を敬遠させるなど大
きな問題点となっている。
【0013】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので周囲の環境騒音等の影響を軽減し、明
瞭に体内の音響を可聴できるようにするとともに、長時
間の使用が可能な聴診器を提供することを目的とする。
になされたもので周囲の環境騒音等の影響を軽減し、明
瞭に体内の音響を可聴できるようにするとともに、長時
間の使用が可能な聴診器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の電子
聴診器ではピックアップ手段と、ピックアップ手段より
得られる信号を増幅する増幅手段と、増幅手段より出力
される出力信号を音声として出力するイヤースピーカ手
段と、イヤースピーカ手段の近傍に設けたマイクロホン
と 、上記マイクロホンで集音された周囲雑音と同振幅
で逆位相の信号を加算するような加算回路を用いたノイ
ズキャンセル手段とを備えている。
聴診器ではピックアップ手段と、ピックアップ手段より
得られる信号を増幅する増幅手段と、増幅手段より出力
される出力信号を音声として出力するイヤースピーカ手
段と、イヤースピーカ手段の近傍に設けたマイクロホン
と 、上記マイクロホンで集音された周囲雑音と同振幅
で逆位相の信号を加算するような加算回路を用いたノイ
ズキャンセル手段とを備えている。
【0015】また、本発明の電子聴診器では振動センサ
によるピックアップ手段と、ピックアップ手段より得ら
れる信号を増幅する増幅手段と、増幅手段より出力され
る出力信号を音声として出力するイヤースピーカ手段
と、イヤースピーカ手段の近傍に設けたマイクロホンと
上記マイクロホンで集音された周囲雑音と同振幅で逆位
相の信号を加算するような加算回路を用いたノイズキャ
ンセル手段とを備えている。
によるピックアップ手段と、ピックアップ手段より得ら
れる信号を増幅する増幅手段と、増幅手段より出力され
る出力信号を音声として出力するイヤースピーカ手段
と、イヤースピーカ手段の近傍に設けたマイクロホンと
上記マイクロホンで集音された周囲雑音と同振幅で逆位
相の信号を加算するような加算回路を用いたノイズキャ
ンセル手段とを備えている。
【0016】
【作用】本発明によれば、ノイズキャンセル手段におい
て、ピックアップ手段により得られる信号から、イヤー
スピーカ手段の近傍に設けたマイクロホンにより集音さ
れた周囲雑音信号をキャンセルすることで、ピックアッ
プ手段において体内音響信号とともにピックアップされ
る周囲雑音信号だけをキャンセルすることが可能になる
ため、S/N比が改善され、小さな体内音響もはっきり
聞くことができるようになる。
て、ピックアップ手段により得られる信号から、イヤー
スピーカ手段の近傍に設けたマイクロホンにより集音さ
れた周囲雑音信号をキャンセルすることで、ピックアッ
プ手段において体内音響信号とともにピックアップされ
る周囲雑音信号だけをキャンセルすることが可能になる
ため、S/N比が改善され、小さな体内音響もはっきり
聞くことができるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1はフィードフォワード型(以下FF型という)のノイ
ズキャンセル回路を備えた電子聴診器の外観を示した図
であり、1は電子聴診器全体を示している。2は体内の
音響をピックアップするピックアップ部であり、3は内
部に電池、電源回路及び体内の音響を増幅する増幅回路
等が収納された本体部を示している。
1はフィードフォワード型(以下FF型という)のノイ
ズキャンセル回路を備えた電子聴診器の外観を示した図
であり、1は電子聴診器全体を示している。2は体内の
音響をピックアップするピックアップ部であり、3は内
部に電池、電源回路及び体内の音響を増幅する増幅回路
等が収納された本体部を示している。
【0018】4は本体部3に設けられている音量の調節
ツマミ、5は後述するイコライザ(EQ)のオン/オフ
切替スイッチ、6は電源のオン/オフ操作をする電源ス
イッチをそれぞれ示し、7はピックアップ部2と本体部
3とを接続するケーブルである。
ツマミ、5は後述するイコライザ(EQ)のオン/オフ
切替スイッチ、6は電源のオン/オフ操作をする電源ス
イッチをそれぞれ示し、7はピックアップ部2と本体部
3とを接続するケーブルである。
【0019】8L、8Rは左右の耳に装着される右可聴
部と左可聴部であり、後述する出力トランスジューサ1
8が内部に設けられている。9R、9Lは本体部3と右
可聴部9R、及び左可聴部9Lとをそれぞれ接続するケ
ーブルを示し、10R、10Lは右可聴部8R、左可聴
部8Lの先端部にそれぞれ設けられているイヤーピース
であり、この電子聴診器を使用する際、使用者の外耳道
に装着される。
部と左可聴部であり、後述する出力トランスジューサ1
8が内部に設けられている。9R、9Lは本体部3と右
可聴部9R、及び左可聴部9Lとをそれぞれ接続するケ
ーブルを示し、10R、10Lは右可聴部8R、左可聴
部8Lの先端部にそれぞれ設けられているイヤーピース
であり、この電子聴診器を使用する際、使用者の外耳道
に装着される。
【0020】11R、11Lはマイクロホンユニットで
あり、図からわかるように左右の可聴部8L、8Rを使
用者が耳に装着時、それぞれ左右の耳の近傍となる位置
に外向きに取り付けられている。また、12は首に掛け
ることによって電子聴診器1全体を保持する首掛けスト
ラッフ部である。
あり、図からわかるように左右の可聴部8L、8Rを使
用者が耳に装着時、それぞれ左右の耳の近傍となる位置
に外向きに取り付けられている。また、12は首に掛け
ることによって電子聴診器1全体を保持する首掛けスト
ラッフ部である。
【0021】このような電子聴診器1のブロック図を図
2に示す。なお、同一部には同一符号を付し重複説明は
避ける。この図において、13はプリアンプを示し、ピ
ックアップ部2から供給される微小な音響信号の増幅を
している。14はプリアンプ13から供給される音響信
号の中で聞き取るべき信号に特徴ずけをするイコライザ
を示している。15、15はスイッチを示し、本体部3
に設けられているイコライザのオン/オフ切替スイッチ
5を操作することによって連動して制御され、必要に応
じて使用者によりイコライジング処理の有無が選択でき
るようになされている。
2に示す。なお、同一部には同一符号を付し重複説明は
避ける。この図において、13はプリアンプを示し、ピ
ックアップ部2から供給される微小な音響信号の増幅を
している。14はプリアンプ13から供給される音響信
号の中で聞き取るべき信号に特徴ずけをするイコライザ
を示している。15、15はスイッチを示し、本体部3
に設けられているイコライザのオン/オフ切替スイッチ
5を操作することによって連動して制御され、必要に応
じて使用者によりイコライジング処理の有無が選択でき
るようになされている。
【0022】16は可変抵抗器を示し、本体部3に設け
られている音量の調節ツマミ4の調整量に応じて可変量
が変化するようになされている。17は後述するノイズ
キャンセル回路、18は出力トランスジューサ(スピー
カー)を示し、左可聴部8L、右可聴部8Rにそれぞれ
設けられており、ノイズキャンセル回路17から出力さ
れる電気信号を音声に変換して出力するようになされて
いる。
られている音量の調節ツマミ4の調整量に応じて可変量
が変化するようになされている。17は後述するノイズ
キャンセル回路、18は出力トランスジューサ(スピー
カー)を示し、左可聴部8L、右可聴部8Rにそれぞれ
設けられており、ノイズキャンセル回路17から出力さ
れる電気信号を音声に変換して出力するようになされて
いる。
【0023】このように構成することによって、体内の
音響はピックアップ部2でピックアップされ、電気信号
に変換されてプリアンプ13に供給される。そしてプリ
アンプ13で所定の帯域の信号レベルがほぼフラットに
なるように増幅されて出力される。
音響はピックアップ部2でピックアップされ、電気信号
に変換されてプリアンプ13に供給される。そしてプリ
アンプ13で所定の帯域の信号レベルがほぼフラットに
なるように増幅されて出力される。
【0024】さらにプリアンプ13から出力される音響
信号はスイッチ15によってそのまま可変抵抗器16
に、もしくはイコライザ14を介して可変抵抗器16に
供給される。そして可変抵抗器16でレベル調整、つま
り音量調整がされ、後述するノイズキャンセル回路17
を介して出力トランスジューサ18に印加される。そし
て出力トランスジューサ18から音声として出力され、
左右のイヤーピース8R、8Lを介して使用者の鼓膜に
伝達される。
信号はスイッチ15によってそのまま可変抵抗器16
に、もしくはイコライザ14を介して可変抵抗器16に
供給される。そして可変抵抗器16でレベル調整、つま
り音量調整がされ、後述するノイズキャンセル回路17
を介して出力トランスジューサ18に印加される。そし
て出力トランスジューサ18から音声として出力され、
左右のイヤーピース8R、8Lを介して使用者の鼓膜に
伝達される。
【0025】次に、図3の(a),(b)は、上記した
ような電子聴診器1のピックアップ部2の構成の一例を
それぞれ示したものである。以下、それぞれのピックア
ップ部について説明する。まず、同図(a)はマイクロ
ホンを用いたピックアップ部を示している。この図で1
9はピックアップ部2の底面部に設けられている振動膜
を示し、直接人体等に接触させることにより体内の音響
で振動する。20は振動膜19の振動を伝達するキャビ
ティであり、21はキャビティ20により伝達される振
動をピックアップするマイクロホン(M)を示してお
り、このマイクロホン21で集音した体内の音響は電気
信号に変換されてプリアンプ13に供給される。ここで
22はピックアップ部を保護する保護カバーを示してい
る。
ような電子聴診器1のピックアップ部2の構成の一例を
それぞれ示したものである。以下、それぞれのピックア
ップ部について説明する。まず、同図(a)はマイクロ
ホンを用いたピックアップ部を示している。この図で1
9はピックアップ部2の底面部に設けられている振動膜
を示し、直接人体等に接触させることにより体内の音響
で振動する。20は振動膜19の振動を伝達するキャビ
ティであり、21はキャビティ20により伝達される振
動をピックアップするマイクロホン(M)を示してお
り、このマイクロホン21で集音した体内の音響は電気
信号に変換されてプリアンプ13に供給される。ここで
22はピックアップ部を保護する保護カバーを示してい
る。
【0026】また、同図(b)は振動センサを用いたピ
ックアップ部を示しており、23はピックアップ部2の
底面部に設けられて直接人体等に接触させる接触面を示
し、24は人体の表面から接触面23に伝わってくる振
動を直接ピックアップすることができる振動センサ
(S)を示している。そして、この振動センサ23に伝
わってくる振動を電気信号に変換してプリアンプ13に
供給するようになされている。ここで、25はピックア
ップ部を保護する保護カバーである。
ックアップ部を示しており、23はピックアップ部2の
底面部に設けられて直接人体等に接触させる接触面を示
し、24は人体の表面から接触面23に伝わってくる振
動を直接ピックアップすることができる振動センサ
(S)を示している。そして、この振動センサ23に伝
わってくる振動を電気信号に変換してプリアンプ13に
供給するようになされている。ここで、25はピックア
ップ部を保護する保護カバーである。
【0027】なお、ピックアップ部2を上述したような
振動センサを用いる構成すると、体内表面に伝わってく
る振動を直接ピックアップするため、外来音圧、即ち外
来雑音に対する感度が著しく低くなるという利点があ
る。
振動センサを用いる構成すると、体内表面に伝わってく
る振動を直接ピックアップするため、外来音圧、即ち外
来雑音に対する感度が著しく低くなるという利点があ
る。
【0028】次に、本実施例の電子聴診器1に設けられ
ているノイズキャンセル回路、及び可聴部の構成につい
て図4を参照して説明する。なお、右可聴部8Rと左可
聴部8Lの構成は同一であるため、右可聴部のみについ
て説明をし、左可聴部の説明は省略する。
ているノイズキャンセル回路、及び可聴部の構成につい
て図4を参照して説明する。なお、右可聴部8Rと左可
聴部8Lの構成は同一であるため、右可聴部のみについ
て説明をし、左可聴部の説明は省略する。
【0029】この図の(a)は、FF型のノイズキャン
セル回路17aと右可聴部8Rの構成を示した図であ
る。この図で、26はイコライザ、27は加算器、28
はドライブアンプ、29はイコライザ、30Rは音響管
を示している。なお、Eは使用者の耳を示している。
セル回路17aと右可聴部8Rの構成を示した図であ
る。この図で、26はイコライザ、27は加算器、28
はドライブアンプ、29はイコライザ、30Rは音響管
を示している。なお、Eは使用者の耳を示している。
【0030】まず、可聴部8Rの近傍で外側に向けられ
て設けられているマイクロホン11Rで集音される周囲
雑音はイコライザ29を介して加算器27に供給され
る。この時、イコライザ29は例えば振幅/位相補償回
路とされ、周囲雑音と同振幅で逆位相の信号を出力する
ような補償処理をしている。
て設けられているマイクロホン11Rで集音される周囲
雑音はイコライザ29を介して加算器27に供給され
る。この時、イコライザ29は例えば振幅/位相補償回
路とされ、周囲雑音と同振幅で逆位相の信号を出力する
ような補償処理をしている。
【0031】また、可変抵抗器16から供給される上述
した所定の処理が施された信号は、イコライザー26を
介して加算部27に供給され、イコライザ29からの出
力と加算されてドライブアンプ28を介して出力トラン
スジューサ18Rに印加され、音声として出力される。
した所定の処理が施された信号は、イコライザー26を
介して加算部27に供給され、イコライザ29からの出
力と加算されてドライブアンプ28を介して出力トラン
スジューサ18Rに印加され、音声として出力される。
【0032】また、出力トランスジューサ18Rは右可
聴部8Rの音響管30Rに対してその放音面を管内方に
臨ませて取り付けられ、使用者の鼓膜に音声を伝達する
ようになされている。
聴部8Rの音響管30Rに対してその放音面を管内方に
臨ませて取り付けられ、使用者の鼓膜に音声を伝達する
ようになされている。
【0033】次に、同図(b)に他の実施例となるフィ
ードバック型(以下FB型という)のノイズキャンセル
回路17bと右可聴部35Rの構成の一例を示す。この
図において、31は減算器、32はイコライザ、33は
ドライブアンプ、34Rはマイクロホン、35Rは右可
聴部、36Rは音響管を示している。なお、この場合、
マイクロホン34Rは右可聴部35Rの音響管36Rの
管内方に臨む位置に配されている。
ードバック型(以下FB型という)のノイズキャンセル
回路17bと右可聴部35Rの構成の一例を示す。この
図において、31は減算器、32はイコライザ、33は
ドライブアンプ、34Rはマイクロホン、35Rは右可
聴部、36Rは音響管を示している。なお、この場合、
マイクロホン34Rは右可聴部35Rの音響管36Rの
管内方に臨む位置に配されている。
【0034】マイクロホン34Rで集音された音響管3
6R内の雑音、及び可変抵抗器16から供給される上述
した所定の処理が施された信号は減算器31に供給され
る。そして減算器31の出力はドライブアンプ33を介
してトランスジューサ18Rに印加され音声として出力
される。
6R内の雑音、及び可変抵抗器16から供給される上述
した所定の処理が施された信号は減算器31に供給され
る。そして減算器31の出力はドライブアンプ33を介
してトランスジューサ18Rに印加され音声として出力
される。
【0035】また、出力トランスジューサ18Rは右可
聴部35Rの音響管36Rに対してその放音面を管内方
に臨ませて取り付けられ、使用者の鼓膜へ音声が伝達さ
れるようになされている。
聴部35Rの音響管36Rに対してその放音面を管内方
に臨ませて取り付けられ、使用者の鼓膜へ音声が伝達さ
れるようになされている。
【0036】本発明ではこのようなFF型のノイズキャ
ンセル回路、もしくはFB型のノイズキャンセル回路を
搭載するとことにより体内音響とともにピックアップ部
で集音される周囲雑音だけをキャンセルすることができ
る。つまりS/Nが改善され体内の小さな聴音もはっき
り聞くことができるようになる。
ンセル回路、もしくはFB型のノイズキャンセル回路を
搭載するとことにより体内音響とともにピックアップ部
で集音される周囲雑音だけをキャンセルすることができ
る。つまりS/Nが改善され体内の小さな聴音もはっき
り聞くことができるようになる。
【0037】なお、上記したFF型のノイズキャンセル
方式では周囲雑音をピックアップするマイクロホン11
Rが外側に向けて設けられているので、マイクロホン1
1Rで集音した音声を適宜、処理して加算器27に供給
することによりイヤーピース10Rを耳に装着したまま
でも会話することも可能である。
方式では周囲雑音をピックアップするマイクロホン11
Rが外側に向けて設けられているので、マイクロホン1
1Rで集音した音声を適宜、処理して加算器27に供給
することによりイヤーピース10Rを耳に装着したまま
でも会話することも可能である。
【0038】また、本実施例ではピックアップ部と本体
部を分離した構造とし、ピックアップ部を小型化してい
るが、ピックアップ部と本体部を一体成型としてもよ
い。さらに、ピックアップ部の構成をマイクロホンもし
くは振動センサーを用いたものとしているが、これらに
限定されず可聴信号を電気信号に変換して出力するもの
であればよい。また、可聴部をイヤホーンタイプとした
例で説明したが、これらに限定されず耳覆い形または耳
のせ形の密閉形ノイズキャンセルヘッドホン、もしくは
オープンエアー形のノイズキャンセルヘッドホンとして
もよい。
部を分離した構造とし、ピックアップ部を小型化してい
るが、ピックアップ部と本体部を一体成型としてもよ
い。さらに、ピックアップ部の構成をマイクロホンもし
くは振動センサーを用いたものとしているが、これらに
限定されず可聴信号を電気信号に変換して出力するもの
であればよい。また、可聴部をイヤホーンタイプとした
例で説明したが、これらに限定されず耳覆い形または耳
のせ形の密閉形ノイズキャンセルヘッドホン、もしくは
オープンエアー形のノイズキャンセルヘッドホンとして
もよい。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の電子聴診
器によれば、出力トランスジューサ部分をイヤースピー
カ手段として構成することにより、音響管としてゴムチ
ューブを接続する必要がなくなり、ゴムチューブが擦れ
ることによる不快な音を防止することができるうえ、耳
への装着がソフトになり長時間使用することが可能とな
る。また、フィードフォワード型もしくはフィードバッ
ク型のノイズキャンセル回路を搭載することにより、S
/N比が向上するため増幅を自由に行うことができ、周
囲の雑音が大きいところでも人体の小さな音響をはっき
り聞くことが可能で正確な診断が行えるようになる。
器によれば、出力トランスジューサ部分をイヤースピー
カ手段として構成することにより、音響管としてゴムチ
ューブを接続する必要がなくなり、ゴムチューブが擦れ
ることによる不快な音を防止することができるうえ、耳
への装着がソフトになり長時間使用することが可能とな
る。また、フィードフォワード型もしくはフィードバッ
ク型のノイズキャンセル回路を搭載することにより、S
/N比が向上するため増幅を自由に行うことができ、周
囲の雑音が大きいところでも人体の小さな音響をはっき
り聞くことが可能で正確な診断が行えるようになる。
【0040】また、ピックアップ手段を振動センサによ
り構成すれば、体内表面に伝わってくる振動を直接ピッ
クアップするようにしているため、外来音圧、即ち外来
雑音に対する感度が著しく低くなるという利点がある。
り構成すれば、体内表面に伝わってくる振動を直接ピッ
クアップするようにしているため、外来音圧、即ち外来
雑音に対する感度が著しく低くなるという利点がある。
【図1】本実施例の電子聴診器の外観を示した図であ
る。
る。
【図2】本実施例の電子聴診器のブロック図である。
【図3】本実施例のピックアップ部の構成を示した図で
ある。
ある。
【図4】本実施例のノイズキャンセル回路と可聴部の構
成を示した図である。
成を示した図である。
【図5】従来の電子聴診器の外観を示した図である。
【図6】従来の電子聴診器のブロック図である。
1 電子聴診器 2 ピックアップ部 3 本体部 4 音量調整ツマミ 5 切替スイッチ 6 電源スイッチ 7、9R、9L ケーブル 8R、8L、35R 可聴部 10R、10L イヤーピース 11R、11L、34R マイクロホン 13 プリアンプ 14 イコライザ 15 スイッチ 16 可変抵抗器 17a、17b ノイズキャンセル回路 18 出力トランスジューサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 7/00 - 7/04
Claims (2)
- 【請求項1】ピックアップ手段と、 上記ピックアップ手段より得られる信号を増幅する増幅
手段と、 上記増幅手段より出力される出力信号を音声として出力
するイヤースピーカ手段と、 上記イヤースピーカ手段の近傍に設けたマイクロホン
と、 上記マイクロホンで集音された周囲雑音と同振幅で逆位
相の信号を加算するような加算回路を用いたノイズキャ
ンセル手段と、 を備えていることを特徴とする電子聴診器。 - 【請求項2】振動センサによるピックアップ手段と、 上記ピックアップ手段より得られる信号を増幅する増幅
手段と、 上記増幅手段より出力される出力信号を音声として出力
するイヤースピーカ手段と、 上記イヤースピーカ手段の近傍に設けたマイクロホン
と、 上記マイクロホンで集音された周囲雑音と同振幅で逆位
相の信号を加算するような加算回路を用いたノイズキャ
ンセル手段と、 を備えていることを特徴とする電子聴診器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24493994A JP3319176B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 電子聴診器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24493994A JP3319176B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 電子聴診器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0884728A JPH0884728A (ja) | 1996-04-02 |
JP3319176B2 true JP3319176B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=17126217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24493994A Expired - Fee Related JP3319176B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 電子聴診器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319176B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5564743B2 (ja) | 2006-11-13 | 2014-08-06 | ソニー株式会社 | ノイズキャンセル用のフィルタ回路、ノイズ低減信号生成方法、およびノイズキャンセリングシステム |
JP5630538B2 (ja) * | 2013-07-01 | 2014-11-26 | ソニー株式会社 | ノイズキャンセリングシステム |
JP7452844B2 (ja) * | 2020-03-27 | 2024-03-19 | エア・ウォーター・バイオデザイン株式会社 | 音響信号処理装置 |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP24493994A patent/JP3319176B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0884728A (ja) | 1996-04-02 |
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