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JP3313498B2 - 画像信号の帯域制限回路 - Google Patents

画像信号の帯域制限回路

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Publication number
JP3313498B2
JP3313498B2 JP3325194A JP3325194A JP3313498B2 JP 3313498 B2 JP3313498 B2 JP 3313498B2 JP 3325194 A JP3325194 A JP 3325194A JP 3325194 A JP3325194 A JP 3325194A JP 3313498 B2 JP3313498 B2 JP 3313498B2
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JP
Japan
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signal
circuit
frame
output
motion
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JP3325194A
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洋一 広瀬
誠治 中井
幸児 瀬藤
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP3325194A priority Critical patent/JP3313498B2/ja
Publication of JPH07222124A publication Critical patent/JPH07222124A/ja
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  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現行のテレビジョン放
送との両立性を保ちながら高画質の画像を伝送する高画
質TV放送(EDTV)において、送信画像信号の周波
数帯域を制限する帯域制限回路に関し、特に、シーンが
変化したときの画像信号を適切に帯域制限できるように
構成したものである。
【0002】
【従来の技術】我が国では、カラーテレビジョン放送が
昭和35年に開始されて以来、30年以上が経過してい
る。現行のカラーテレビジョン放送は、米国と同じNT
SC方式を採り、走査線数525本、2:1飛越し走
査、輝度信号水平帯域幅4.2MHz、アスペクト比
4:3という諸仕様(例えば、文献:放送技術双書カラ
ーテレビジョン日本放送協会編、日本放送出版協会、1
961年を参照)が決められているが、テレビジョン受
信機の性能が向上したことに伴って、高精細な画像を追
求する各種の新しいテレビジョン方式が提案されてい
る。
【0003】その一つにEDTV2方式がある。この方
式では、映像信号源として1:1の順次走査信号(プロ
グレス信号)を用い、この映像信号に信号処理を施して
NTSC方式での伝送可能な信号に変換し、これを高画
質を与える解像度補強信号と共に送信する。解像度補強
信号には、垂直の高域周波数成分と、水平の高域周波数
成分と、1:1順次走査から2:1飛び越し走査に変換
する際に生成される動画補強信号との3種類があり、画
面内の上下1/8ずつの無画部分で伝送することが考え
られている。そのため、実際の画像(主画面)が伝送さ
れるのは画面中央の3/4の部分となる。そこで、ED
TV2方式では、1:1順次走査信号から2:1飛び越
し走査信号に変換する前に、垂直−時間周波数帯域の制
限が行なわれる。即ち、図9に示す周波数成分をもつ
1:1順次走査信号をNTSC方式で伝送可能な図10
に示す周波数成分帯域に制限し、さらに主画面が全画面
の3/4で伝送されるので、垂直帯域を図11に示す3
/4に制限し、その後に2:1飛び越し走査信号に変換
している。
【0004】この垂直−時間周波数帯域を制限するに際
しては、画素単位で画像の動きにより制限を切替えるこ
とが行なわれる。つまり、入力される信号を2つに分け
て動画処理と静止画処理とを別々に行ない、画像の動き
量により2つの処理結果を比率を変えて加算する。これ
は、受信側で動き適応型YC分離を行なったときに、ク
ロスカラーやドット障害が生じないようにするためであ
り、その結果、受信側は、静止画像から動画像に至る全
ての画像について高品質のカラー画像を得ることができ
る。
【0005】動画処理は、入力信号の持つ図9の周波数
帯域を図12に示す周波数帯域に制限するものであり、
1.4MHz以上を垂直180TVL以下に制限するた
め、垂直ローパスフィルタ(以下LPF)処理が行なわ
れる。また、静止画処理は、入力信号の持つ図9の周波
数帯域を図13に示す周波数帯域に制限するものであ
り、1.4MHz以上に対して時間LPF処理を施し、
時間15Hz以下に制限する。時間LPFは具体的には
フレーム加算を行ない信号振幅を1/2することにより
実現できる。動画処理はフレーム内で完結する信号処理
であるが、静止画処理は、フレーム間に跨がる信号処理
となる。動画処理出力信号と静止画処理出力信号は、動
き検出部で検出された動き量により、比率を変えて加算
される。
【0006】動きの量は、1:1順次走査における1フ
レーム差分または2フレーム差分から求めることができ
る。ここで言う1フレームは、1:1順次走査の1画面
を指し、2:1飛び越し走査に変換後の1フィールドに
相当する。動き検出の基となる差分は、1フレームまた
は2フレームのどちらを採ることもできるが、2:1飛
び越し走査信号が伝送されるテレビ受像器での信号処理
と相関を持たせるためには、2フレーム差分の方が良い
と考えられている。
【0007】図14には、1:1順次走査から2:1飛
び越し走査に変換する前の段階の画像信号に帯域制限を
加えるEDTV2方式の帯域制限回路を示している。こ
の回路は、1:1の順次走査で得た信号を出力するプロ
グレス信号源1と、動画処理のために輝度信号の垂直周
波数帯域を制限する垂直LPF5と、静止画処理のため
に1フレーム遅延した信号を形成するフレームメモリ2
と、1フレーム遅延した画像信号と現在の画像信号とを
加算する加算回路3と、加算回路3の出力の振幅を1/
2にする係数乗算回路4と、画像信号の動きを検出する
動き検出部7と、動き検出部7の出力する検出信号に応
じて動画処理結果と静止画処理結果との比率を変えて加
算するMIXER回路6とを備えており、また、動き検
出部7は、2フレーム遅延した信号を形成するフレーム
メモリ71、72と、現在の信号から2フレーム遅延した信
号を減算する減算回路73と、減算回路73の出力信号に基
づいて動き検出信号を生成する動き検出処理回路74とを
備えている。
【0008】この回路のプログレス信号源1から出力さ
れた信号は、動画処理、静止画処理および動き検出処理
の各信号処理のために3つに分配される。動画処理は、
垂直LPF5によって行なわれ、輝度信号の垂直周波数
帯域が180TVL以下に制限される。また、静止画処
理は、フレームメモリ2、加算回路3および係数乗算回
路4によって行なわれ、フレームメモリ2で形成された
1フレーム遅延したプログレス信号と、遅延していない
信号とが加算回路3で加算され、その信号の振幅が係数
乗算回路4で半分に減らされて、信号の時間周波数帯域
が15Hz以下に制限される。
【0009】また、動き検出処理は、プログレス信号を
フレームメモリ71、72で2フレーム分遅延し、遅延して
いない信号とこの遅延した信号との差分を減算回路73で
求めることにより行なわれ、この差分に基づいて動き検
出処理回路74が動き検出信号を生成する。動き検出処理
回路74は、差分信号に対するフィルタ処理や拡大処理な
どを行なう回路を備えているが、いずれにしろ出力され
る動き検出信号は2フレーム差分信号と相関を持つ。
【0010】MIXER回路6は、垂直LPF5の出力
である動画処理結果と係数乗算回路4の出力である静止
画処理結果とを、動き検出処理回路74から出力された動
き検出信号によって、その比率を変えながら加算し出力
する。
【0011】この後MIXER回路6の出力は、垂直L
PFにより主画面で伝送可能な垂直周波数帯域の360
TVL以下に制限され、さらに2:1飛越し走査への変
換が行なわれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の帯域制
限回路の場合、プログレス信号源1の出力とMIXER
回路6の出力との関係をフレーム単位で見ると図8のよ
うになる。この図から明らかなように、MIXER回路
6に入力する動画処理された信号のフレームは、プログ
レス信号源1の出力と同じフレームである。また、MI
XER回路6に入力する静止画処理された信号のフレー
ムは、プログレス信号源1と同じフレームと、その1フ
レーム前のフレームとの2つのフレームであり、処理結
果はこの2フレームの平均である。これに対して、MI
XER回路6の制御入力である動き検出信号に使用され
たフレームは、プログレス信号源1と同じフレームと、
その2フレーム前のフレームとの2つのフレームであ
る。
【0013】ここで、プログレス信号源の1〜5フレー
ム目と6〜9フレーム目とで絵柄が変化した場合、つま
り5フレーム目と6フレーム目との間でシーン・チェン
ジが起こった場合を考える。5フレームまでは、MIX
ER回路6からは、画像の動きにより動画処理と静止画
処理とがMIXERされたものが出力される。6フレー
ム目では、動き検出処理で使用される6フレームと4フ
レームとの絵柄が違うために、動き検出信号として、大
部分が「動き」と判定された信号が出力され、そのた
め、MIXER回路6の出力は、動画処理の信号に偏っ
たものとなる。また、7フレーム目のMIXER回路6
の出力も、6フレーム目と同様の理由から動画処理信号
に偏ったものとなる。8フレーム目以降は、5フレーム
目までと同様に動画処理と静止画処理とがMIXされた
ものに変わる。
【0014】この場合、シーン・チェンジ直後(図8の
6フレーム目)では、静止画処理として2つの異なる絵
柄フレームの平均処理が行なわれているため、MIXE
R回路6の出力を動画処理に限定する必要があるが、し
かし、シーン・チェンジから1フレーム後(図8の7フ
レーム目)では、静止画処理として同一絵柄の2つのフ
レームの平均処理が行なわれているので、MIXER出
力は、動画処理に限定する必要がない。しかるに、従来
の帯域制限回路では、シーン・チェンジから1フレーム
後においても、MIXER6の出力が動画処理にほぼ限
定され、そのため画質劣化が引起されるという問題点が
ある。
【0015】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、シーン・チェンジにおける画質劣化を抑
えることが可能な画像信号の帯域制限回路を提供するこ
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、同
一のプログレス入力画像信号に対して、フレーム内で完
結する動画用処理を行なう動画処理手段とフレーム間に
跨がる静止画用処理を行なう静止画処理手段と、入力画
像信号の2フレーム差分信号を用いて画像の動きを判定
する動き検出手段と、動き検出手段の判定結果を基に動
画用処理された信号と静止画用処理された信号との比率
を変えて加算し、出力するミキサー手段とを備えた画像
信号の帯域制限回路において、動き検出手段に、シーン
の変換を検出して検出信号を出力するシーン・チェンジ
検出手段と、この検出信号に応じて、動きに偏った判定
を是正する切替え手段とを設けている。
【0017】また、この切替え手段が、検出信号に応じ
て、画像の動きの判定に用いるフレーム差分信号を2フ
レーム差分信号から1フレーム差分信号に切替えるよう
に構成している。
【0018】また、この切替え手段が、検出信号に応じ
て、動きと静止との中間状態を表わす中間固定値を判定
結果として出力するように構成している。
【0019】
【作用】そのため、シーン・チェンジが起きたときは、
1フレーム差分信号に基づいて動き検出が行なわれるの
で、シーン・チェンジの1フレーム後の動き検出は、変
換後のシーンの画像同士の差分から判定され、「動き」
判定に偏ることが是正される。従って、MIXER回路
においても、動画処理された画像信号と静止画処理され
た画像信号とを適性な比率で加算することができる。な
お、シーン・チェンジ後の2フレーム以降は、従前通り
2フレーム差分信号による動き検出が行なわれる。
【0020】また、シーン・チェンジが起きたときに、
「動き」と「静止」との中間の状態にあるものと設定す
ることにより、シーン・チェンジ後の「動き」判定への
偏りを是正することもできる。
【0021】
【実施例】
(第1実施例)第1実施例の帯域制限回路は、図1に示
すように、動き検出部7の構成を除いては、従来の回路
(図14)と変わりがない。この動き検出部7は、画像
のエッジを検出するエッジ検出回路10と、プログレス信
号を遅延するフレームメモリ71、72と、現在のプログレ
ス信号と2フレーム分遅延した信号との差分を出力する
減算回路73と、現在のプログレス信号と1フレーム分遅
延した信号との差分を出力する減算回路75と、入力信号
の絶対値を出力する絶対値回路74、76と、シーン・チェ
ンジを検出するシーン・チェンジ検出部66と、シーン・
チェンジ検出部66の検出結果に基づいて2フレーム差分
または1フレーム差分の差分信号を選択して出力する切
替え回路77と、画像のエッジ部分における差分信号の重
み付けを小さく設定するエッジコアリング回路78と、ノ
イズによる誤検出を除くための修正を行なう孤立点除去
回路30と、動き検出信号を時間方向に拡大する時間MA
X部50と、垂直方向のフィルタ処理を行なう垂直フィル
タ部54と、動き検出信号を垂直方向に拡大する垂直MA
X部60と、動き検出信号を水平方向に拡大する水平MA
X部63とを備えている。
【0022】この帯域制限回路は、次のように動作す
る。
【0023】まず、動き検出部7に入力したプログレス
信号源1からのY信号は、エッジ検出回路10とフレーム
メモリ71と減算回路73、75に入力する。
【0024】エッジ検出回路10は、図2(b)に示すよ
うに、1ラインディレイ11、12と、1画素ディレイ13、
14、15、16と、差分回路17、18、19、20と、絶対値回路
21、22、23、24と、絶対値回路21〜24の出力の最大値を
出力するMAX回路25とを備えており、図2(a)に示
す画素のa画素とd画素との出力の差分が差分回路17
に、a画素とc画素との出力の差分が差分回路18に、a
画素とb画素との出力の差分が差分回路19に、また、a
画素とe画素との出力の差分が差分回路20に現われ、こ
れらの差分の最大の絶対値がMAX回路25から出力され
る。従って、画素aが画像のエッジに位置しているとき
に、MAX回路25の出力は大きくなる。
【0025】減算回路73は、現在のプログレス信号とフ
レームメモリ72から出力された2フレーム分遅延した信
号との差分を出力し、減算回路75は、現在のプログレス
信号とフレームメモリ71から出力された1フレーム分遅
延した信号との差分を出力する。各減算回路73、75から
出力された信号は、絶対値回路74、76により絶対値に変
換され、切替え回路77に入力する。切替え回路77は、こ
れをシーン・チェンジ検出部66の出力するシーン・チェ
ンジ検出信号により切替える。
【0026】シーン・チェンジ検出部66は、1フレーム
差分信号と閾値とを比較して1フレーム差分信号が閾値
以上となるときに信号を出力する第1閾値比較回路67
と、第1閾値比較回路67の出力する信号の個数を1フレ
ーム間カウントしてカウント値を出力する1フレームカ
ウンタ68と、1フレームカウンタ68の出力するカウント
値と閾値とを比較する第2閾値比較回路69とから成り、
第2閾値比較回路69は、1フレームカウンタ68のカウン
ト値が閾値以上のとき、シーン・チェンジが起こったと
判定してシーン・チェンジ検出信号を出力する。
【0027】切替え回路77は、このシーン・チェンジ検
出信号を受けたときは、絶対値回路76の出力、即ち1フ
レーム差分信号を選択して出力し、それ以外のときは、
絶対値回路74の出力、即ち2フレーム差分信号を選択し
て出力する。そのため、シーン・チェンジが起きたとき
は、通常の2フレーム差分信号に代えて、1フレーム差
分信号により動き検出が行なわれる。
【0028】動き検出部7の切替え回路77に後続するそ
の他の回路は、切替え回路77から出力された動き検出信
号に対して、必要な修正や拡大処理などの信号処理を施
している。エッジコアリング回路78は、エッジ検出回路
10から出力されたエッジ検出信号の値に応じて、動き検
出信号を変換する。例えばエッジ検出信号が0〜3の4
段階で表わされるとき、エッジコアリング回路78は、図
5に示すように動き検出信号を変換して出力する。この
処理は、画像のエッジ部分で静止画処理と動画処理とが
細かく切替わったときに発生する視覚的なちらつきによ
る画質劣化を防止するための措置である。
【0029】孤立点除去回路30は、動き検出信号の中に
ノイズによる誤検出の信号が含まれている場合にそれを
修正するためのもので、図3(b)に示すように、1ラ
インディレイ31、32と、1画素ディレイ33、34、35、3
6、37、38と、加算回路39と、加算回路39の出力を1/
8にする係数乗算回路40と、対象画素の出力とその周辺
8画素の平均出力との差分を出力する減算回路41と、そ
の差分の絶対値を出力する絶対値回路42と、その差分の
絶対値と閾値とを比較する閾値比較回路43と、閾値比較
回路43の比較結果に基づいて対象画素の出力または周辺
8画素の平均出力を選択して出力する切替え回路44とを
備えている。画素が図3(a)に示すように、対象画素
aと、それを取巻く8画素b〜iとから成るとき、周辺
8画素の出力の和が加算回路40から出力され、その平均
が係数乗算回路40から出力される。この平均値と対象画
素aの出力との差分が減算回路41で求められ、この差分
が閾値より大きい場合には、対象画素aの出力はノイズ
によるものと判断して、周辺8画素の平均出力を対象画
素aの出力として切替え回路44から出力する。その他の
場合は、対象画素aの出力をそのまま切替え回路44から
出力する。
【0030】時間MAX部50は、動き検出信号を時間方
向に拡大する回路であり、最大値選択回路51と、フレー
ムメモリ53と、フレームメモリ53の出力にα(0≦α≦
1)を乗算する係数乗算回路52とを備えている。最大値
選択回路51は、入力した信号と、α倍された1フレーム
遅延信号との大きい方を選択して出力する。なお、係数
乗算回路52は、シーン・チェンジ検出部66から出力され
たシーン・チェンジ検出信号によってαを変更し、シー
ン・チェンジが検出された時はα=0に設定する。
【0031】垂直フィルタ部54は、2つの1ラインディ
レイ55と、係数乗算回路56、57、58と、加算回路59とを
備え、垂直タップのフィルタとしてフィルタ処理を行な
う。垂直MAX部60は、2つの1ラインディレイ61と最
大値選択回路62とで構成され、動き検出信号を垂直方向
の3画素に拡大する。
【0032】水平MAX部63は、4つの1画素ディレイ
64と最大値選択回路65とで構成され、動き検出信号を水
平方向の5画素に拡大する。
【0033】こうして、切替え回路77から出力された動
き検出信号は、エッジコアリング回路78や孤立点除去回
路30で修正され、時間MAX部50で時間方向に拡大さ
れ、垂直フィルタ部54でフィルタ処理され、垂直MAX
部60で垂直方向に拡大され、水平MAX部63で水平方向
に拡大され、その後、動き検出信号としてMIXER回
路6に入力する。MIXER回路6は、この動き検出信
号に応じて、動画処理された信号と静止画処理された信
号との比率を変えて加算し、加算値を出力する。このM
IXER回路6の出力は、この後、垂直LPFにより主
画面で伝送可能な垂直周波数帯域の360TVL以下に
制限され、また、2:1飛越し走査への変換が行なわれ
る。
【0034】実施例の帯域制限回路におけるプログレス
信号源1の出力とMIXER回路6の出力との関係をフ
レーム単位で見ると図6のようになる。シーン・チェン
ジが5フレーム目と6フレーム目との間で起きると、シ
ーン・チェンジ検出部66は、6フレーム目と5フレーム
目との差分信号を受信したときにシーン・チェンジを検
出し、シーン・チェンジ検出信号を切替え回路77に出力
する。切替え回路77は、これを受けて、7フレーム目の
動き検出信号として1フレーム差分信号、つまり、|7
フレーム目−6フレーム目|の差分信号を選択する。こ
の差分信号は、シーン・チェンジ後の画面の差分を取っ
ているため、「動き」判定に偏ることが避けられ、MI
XER回路6からは画面の動きに応じて動画処理と静止
画処理とのMIXされた信号が出力される。また、シー
ン・チェンジ検出部66は、7フレーム目と6フレーム目
との差分信号を受信した時点では、シーン・チェンジを
検出しないため、シーン・チェンジ検出信号を出力しな
い。そのため、切替え回路77は、8フレーム目以降は、
再び2フレーム差分信号を動き検出信号として出力す
る。
【0035】このように、実施例の帯域制限回路は、シ
ーン・チェンジが起きたときにも、MIXER回路6の
出力が、動画処理された信号に偏ることがないため、画
質劣化を防止することができる。
【0036】(第2実施例)第2実施例の帯域制限回路
は、図4に示すように、シーン・チェンジが検出された
時に、動き検出信号として、静止を表わす値と動きを表
わす値との中間固定値を選択して出力する切替え回路79
を備えている。また、第1実施例の回路(図1)が具備
していた、1フレーム差分を出力するための減算回路7
5、絶対値回路76および2フレーム差分と1フレーム差
分とを選択する切替え回路77は備えていない。その他の
構成は、第1実施例の回路と変わりがない。
【0037】この帯域制限回路では、シーン・チェンジ
が起きると、2フレーム差分信号を受信しているシーン
・チェンジ検出部66が、2フレーム間にわたってシーン
・チェンジ検出信号を切替え回路79に出力し、切替え回
路79は、この間、動き検出信号として中間固定値を出力
する。
【0038】そのため、フレーム単位で見た動き検出信
号は、図7に示すように、シーン・チェンジから1フレ
ーム後(7フレーム目)と2フレーム後(8フレーム
目)とが中間固定値の信号となり、この間、MIXER
回路6は、動画処理された画像信号と静止画処理された
画像信号とを中間固定値で設定される比率によって加算
し、出力する。
【0039】第2実施例の帯域制限回路は、第1実施例
の回路と同様に、シーン・チェンジ後のMIXER回路
6の出力が動画処理に偏るのを防止することができ、ま
た、第1実施例の回路に比べて回路量を削減することが
できる。
【0040】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の帯域制限回路は、シーン・チェンジ後のM
IXER回路6の出力が動画用処理された画像信号に偏
ることによって生ずる画質劣化を未然に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における帯域制限回路の構
成を示すブロック図、
【図2】前記帯域制限回路におけるエッジ検出回路の構
成を示すブロック図、
【図3】前記帯域制限回路における孤立点除去回路の構
成を示すブロック図、
【図4】本発明の第2実施例における帯域制限回路の構
成を示すブロック図、
【図5】各実施例のエッジコアリング回路における処理
例を示す表、
【図6】第1実施例の帯域制限回路における信号処理を
フレーム単位で示す表、
【図7】第2実施例の帯域制限回路における信号処理を
フレーム単位で示す表、
【図8】従来の帯域制限回路における信号処理をフレー
ム単位で示す表、
【図9】プログレス信号源の持つ周波数成分を表わす説
明図、
【図10】NTSC方式で伝送可能な周波数帯域を表わ
す説明図、
【図11】EDTV2方式の画面中央6/8で伝送可能
な周波数帯域を表わす説明図、
【図12】動画処理結果信号の周波数帯域を表わす説明
図、
【図13】静止画処理結果信号の周波数帯域を表わす説
明図、
【図14】従来の帯域制限回路の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 プログレス信号源 2、71、72 フレームメモリ 3、39 加算回路 4、40、52、56〜59 係数乗算回路 5 垂直LPF 6 MIXER回路 7 動き検出部 10 エッジ検出回路 11、12、31、32、55、56、61 1ラインディレイ 13〜15、33〜38、64 1画素ディレイ 17〜20、41、73、75 減算回路 21〜24、42、74、76 絶対値回路 25、51、62、65 最大値選択回路 30 孤立点除去回路 43、67、69 閾値比較回路 44、77、79 切替え回路 50 時間MAX部 54 垂直フィルタ部 60 垂直MAX部 63 水平MAX部 74 動き検出処理回路 78 エッジコアリング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/015

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のプログレス入力画像信号に対し
    て、フレーム内で完結する動画用処理を行なう動画処理
    手段とフレーム間に跨がる静止画用処理を行なう静止画
    処理手段と、前記入力画像信号の2フレーム差分信号を
    用いて画像の動きを判定する動き検出手段と、前記動き
    検出手段の判定結果を基に動画用処理された信号と静止
    画用処理された信号との比率を変えて加算し、出力する
    ミキサー手段とを備えた画像信号の帯域制限回路におい
    て、 前記動き検出手段に、シーンの変換を検出して検出信号
    を出力するシーン・チェンジ検出手段と、前記検出信号
    に応じて、動きに偏った判定を是正する切替え手段とを
    設けたことを特徴とする帯域制限回路。
  2. 【請求項2】 前記切替え手段が、前記検出信号に応じ
    て、画像の動きの判定に用いるフレーム差分信号を2フ
    レーム差分信号から1フレーム差分信号に切替えること
    を特徴とする請求項1に記載の帯域制限回路。
  3. 【請求項3】 前記切替え手段が、前記検出信号に応じ
    て、動きと静止との中間状態を表わす中間固定値を判定
    結果として出力することを特徴とする請求項1に記載の
    帯域制限回路。
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