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JP3310132B2 - 弾性表面波装置及びそれを用いたアンテナ分波器 - Google Patents

弾性表面波装置及びそれを用いたアンテナ分波器

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JP3310132B2
JP3310132B2 JP10395495A JP10395495A JP3310132B2 JP 3310132 B2 JP3310132 B2 JP 3310132B2 JP 10395495 A JP10395495 A JP 10395495A JP 10395495 A JP10395495 A JP 10395495A JP 3310132 B2 JP3310132 B2 JP 3310132B2
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comb
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acoustic wave
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憲生 保坂
秀男 大貫
一志 渡辺
章綱 湯原
眞弓 射手
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波共振子とイ
ンダクタンス素子とで構成された弾性表面波装置及びこ
の弾性表面波装置を備えたアンテナ分波器に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波装置は、極めて大量に生産さ
れているLSI(大規模集積回路)と同様に、フォトリ
ソグラフィ技術を応用して製造可能であるので、その量
産性に優れていることから、民生機器や通信機器等で広
範に使用されている。特に、最近では弾性表面波装置の
小形かつ軽量という特徴を活かした応用として、ポケッ
トベル、携帯電話等の移動体通信において、高周波フィ
ルタとして使用されることが多い。
【0003】上記移動体通信で使用される弾性表面波装
置は、特に低損失で急峻な周波数特性が要求されるの
で、IIDT(Interdigitated Interdigital Transduc
ers)型フィルタや弾性表面波共振子を使用して構成され
ている。
【0004】上記のような弾性表面波共振子を使用して
構成した弾性表面波装置の例として、電子情報通信学会
技術研究報告、US92−52(1992−09)、第
9頁〜16頁に記載された技術がある。この技術は、梯
子型フィルタの直列、並列素子に弾性表面波共振子を用
いて、帯域通過型フィルタを構成するものである。ま
た、上記弾性表面波装置に関連した技術として、特開平
6−69750号公報に記載の技術がある。
【0005】また、他の技術としては、エレクトロニク
スレター、1985年、21巻、25/26号、第12
11〜1212頁(ELECTRONICS LETT
ERS 5th December 1985,Vo
l.21,No.25/26,pp.1211〜121
2)に記載のように、梯子型フィルタの直列素子にイン
ダクタンスを、並列素子に弾性表面波共振子を用いて、
フィルタを構成する技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した弾
性表面波装置は、一開口弾性表面波共振子、インダクタ
ンス素子、パッケージ、これらを電気的に接続する配線
ワイヤ等で構成され、例えば、梯子型フィルタの直列素
子に2つのインダクタンス素子を、また並列素子に弾性
表面波共振子を使用して低域通過型フィルタが構成され
る。
【0007】一開口弾性表面波共振子は、LiNbO
3、LiTaO3等の圧電性基板の上にすだれ状電極、つ
まり、複数の電極指が形成されたくし状電極が形成され
て構成されている。
【0008】また、インダクタンス素子は、セラミッ
ク、ガラス、有機材料等の誘電体基板の上に、メッキに
よりマイクロストリップ線路を形成して構成される。一
般的には、上記の弾性表面波共振子とインダクタンス素
子は、要求される周波数特性に応じて、梯子形構造に任
意に直列および並列に組み合わされ、所望のフィルタと
して動作するよう構成される。
【0009】上述した構成では、通過帯域に阻止帯域を
有する低域通過型特性の弾性表面波装置を構成すること
ができる。阻止帯域と高周波域の減衰量は、梯子型フィ
ルタの段数を増すことで増加することができ、要求され
る特性により、適当な段数が選択される。
【0010】弾性表面波装置の応用の一つとして、携帯
電話のアンテナ分波器がある。アンテナ分波器は、送信
側の弾性表面波装置と受信側の弾性表面波装置が並接さ
れて構成され、送信機からの送信信号をアンテナへ、ま
たアンテナからの受信信号を受信機へ分波伝送する働き
をする。送信電力、受信感度等から使用される弾性表面
波装置には、特に低損失であることが要求される。
【0011】上記弾性表面波装置の損失には、使用する
インダクタンス素子のインダクタンス値、Q、弾性表面
波共振子の静電容量、コンダクタンス値などが関係し、
これらの値が適正になるように、設計することが重要で
ある。
【0012】例えば、図20に周波数特性を示した低域
通過型の周波数特性を有する弾性表面波装置の場合、通
過帯域と阻止帯域は、それぞれ同図に示したTx、Rx
であり、弾性表面波共振子のコンダクタンスは、図21
に示した周波数特性を示し、阻止帯域Rxは共振周波数
近傍に相当し、通過帯域Txは共振周波数から離れた高
周波数側に位置する。従って、阻止帯域ではコンダクタ
ンスは大きな値となり、一方、通過帯域では、コンダク
タンスは小さな値となる。
【0013】弾性表面波装置の通過損失の低減には、弾
性表面波共振子のコンダクタンスを小さくすることが必
要であるが、通過帯域Txにおけるコンダクタンスを零
にすることはできない。これは、弾性表面波共振子にお
いて、共振周波数では表面波が主として励振されるが、
通過帯域に相当する周波数では、バルクモードの弾性波
が励振され、このため共振周波数から離れているにもか
かわらず、あるコンダクタンスを有するからである。
【0014】上記コンダクタンスの値は、圧電性基板材
料、すだれ状電極の開口長および電極対数などによって
決まり、通過損失以外の周波数特性の仕様も考慮して、
最適な設計が行われる。
【0015】従来、上記弾性表面波装置には、圧電性基
板上に多数対のすだれ状電極が形成された弾性表面波共
振子が使用されている。つまり、幅Lの複数の電極指が
互いに間隔3Lを有して形成された2つのくし状電極が
あり、これら2つのくし状電極の互いの電極指が交互に
配置され、隣接する電極指と電極指との間隔がL(電極
ピッチ2L)となるように構成された弾性表面波共振子
が使用されている。
【0016】ところが、弾性表面波共振子は、上述した
ように、均一な電極ピッチ2Lで形成されたすだれ状電
極で構成されており、このような電極設計では、通過域
におけるコンダクタンス値を、小さく設計することは限
界に達しており、弾性表面波装置の一層の損失低減が困
難であった。
【0017】通過損失の低減は、上記の例として取り上
げた低域通過型の弾性表面波装置だけでなく、弾性表面
波共振子とインダクタンス素子で構成した帯域通過型の
周波数特性を有する弾性表面波装置の場合についても、
同様に問題となる。
【0018】本発明の目的は、通過帯域におけるコンダ
クタンス値を低減し、送信電力の低減及び受信感度の向
上が可能な弾性表面波装置及びそれを用いたアンテナ分
波器を実現することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。複数の電極指を有
する第1のくし状電極と、この第1のくし状電極の複数
の電極指のそれぞれと交互に配置される複数の電極指を
有する第2のくし状電極とを、少なくとも有し、これら
第1及び第2のくし状電極が圧電性基板上に形成された
弾性表面波共振子と、誘電体基板にマイクロストリップ
線路が形成されたインダクタンス素子とで構成された梯
子型フィルタ構造の弾性表面波装置において、上記第1
のくし状電極の複数の電極指の一つの電極指から隣接す
る第2のくし状電極の電極指までの電極ピッチは、互い
に異なる第1の電極ピッチと、第2の電極ピッチと、第
3の電極ピッチとのいずれかに設定されるとともに、上
記第2のくし状電極の複数の電極指の一つの電極指か
ら、隣接する第1のくし状電極の電極指までの電極ピッ
チは、上記第1の電極ピッチと、第2の電極ピッチと、
第3の電極ピッチとのいずれかに設定され、これら第1
の電極ピッチと、第2の電極ピッチと、第3の電極ピッ
チとを所定の順序で周期的に有して、上記第1の電極の
電極指と第2の電極の電極指とが配置されている。
【0020】複数の電極指を有する第1のくし状電極
と、この第1のくし状電極の複数の電極指のそれぞれと
交互に配置される複数の電極指を有する第2のくし状電
極とを、少なくとも有し、これら第1及び第2のくし状
電極が圧電性基板上に形成された弾性表面波共振子と、
誘電体基板にマイクロストリップ線路が形成されたイン
ダクタンス素子とで構成された梯子型フィルタ構造の弾
性表面波装置において、上記第1のくし状電極の複数の
電極指の一つの電極指から隣接する第2のくし状電極の
電極指までの電極ピッチは、互いに異なる第1の電極ピ
ッチと第2の電極ピッチとのいずれかに設定されるとと
もに、上記第2のくし状電極の複数の電極指の一つの電
極指から、隣接する第1のくし状電極の電極指までの電
極ピッチは、上記第1の電極ピッチと、第2の電極ピッ
チとのいずれかに設定され、上記第1の電極ピッチが2
回連続した次に、第2の電極ピッチが1回となる順序で
これら電極ピッチを周期的に有して、上記第1の電極の
電極指と第2の電極の電極指とが配置されている
【0021】複数の電極指を有する第1のくし状電極
と、この第1のくし状電極の複数の電極指のそれぞれと
交互に配置される複数の電極指を有する第2のくし状電
極とを、少なくとも有し、これら第1及び第2のくし状
電極が圧電性基板上に形成された弾性表面波共振子と、
誘電体基板にマイクロストリップ線路が形成されたイン
ダクタンス素子とで構成された梯子型フィルタ構造の弾
性表面波装置において、 上記第1のくし状電極の複数の
電極指の一つの電極指から隣接する第2のくし状電極の
電極指までの電極ピッチは、互いに異なる第1の電極ピ
ッチと第2の電極ピッチとのいずれかに設定されるとと
もに、上記第2のくし状電極の複数の電極指の一つの電
極指から、隣接する第1のくし状電極の電極指までの電
極ピッチは、上記第1の電極ピッチと、第2の電極ピッ
チとのいずれかに設定され、上記第1の電極ピッチが3
回連続した次に、第2の電極ピッチが1回となる順序で
これら電極ピッチを周期的に有して、上記第1の電極の
電極指と第2の電極の電極指とが配置されている。
【0022】また、好ましくは。上記弾性表面波装置に
おいて、複数の異なる電極ピッチは、互いに0.1μm
以上の差を有する。また、アンテナ分波器において、上
記弾性表面波装置を、受信用フィルタ及び送信用フィル
タとして使用する。
【0023】
【作用】弾性表面波共振子において、第1の電極の電極
指と第2の電極の電極指とが複数の電極ピッチを有する
場合、従来のように均一な電極ピッチで形成された場合
に比べ、同じ電極開口長、かつ同じ電極対数であって
も、共振周波数から離れた周波数における放射コンダク
タンスは小さな値となる。
【0024】したがって、本発明が係わる弾性表面波装
置を構成するのに重要な、弾性表面波共振子の静電容量
の値を従来と同一に設計しても、従来の弾性表面波装置
に比べ、通過帯域の損失を低減することができる。
【0025】弾性表面共振子の電極から放射されるバル
ク波の放射特性は、電極の各波源の放射特性と各波源の
周期的配置、つまり、電極のピッチが重要である。バル
ク波は、波源から表面に対して角度θで基板内部に向か
って伝播する波として表される。
【0026】多数の波源がある場合、表面波と同様に、
バルク波についても位相が等しくなる条件では、強く放
射されることになる。したがって、電極が複数の異なる
電極ピッチで配置されている場合の放射特性と、電極の
ピッチが等しい場合の放射特性とは異なることが予想で
きる。
【0027】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。図1は、本発明の第1の実施例である弾性表
面波装置を構成する弾性表面波共振子の構成を示す図で
あり、圧電性基板6の上にすだれ状電極7が形成されて
いる。また、図2は、図1に示した弾性表面波共振子を
用いた弾性表面波装置の外観図である。
【0028】図2において、弾性表面波共振子1は、L
iNbO3、LiTaO3等の圧電性基板6の表面に、ア
ルミニウム薄膜又はアルミニウム合金薄膜からなる多数
対のすだれ状電極が形成され構成される。インダクタン
ス素子2は、セラミック、ガラスあるいは有機材料等の
誘電体基板に、メッキ銅膜によるマイクロストリップ線
路が形成され、さらに表面保護膜と配線接続用のボンデ
ィングパッドが形成され、構成される。
【0029】圧電性基板及び誘電性基板の各素子基板
は、パッケージ3に接着され、配線ワイヤ4で相互に接
続されるとともに、パッケージ3の端子5と接続され
る。なお、図2に示した例は、パッケージ3内部の状態
が分かるように、パッケージ3の蓋を取り去った状態を
示している。
【0030】同図の弾性表面波装置は、低域通過型のフ
ィルタ特性が得られるように、梯子型フィルタの直列素
子にインダクタンス素子2を、並列素子に弾性表面波共
振子1を使用して構成されている。
【0031】次に、図1において、すだれ状電極7は、
一対のくし状電極70及び71を有している。くし状電
極70には、幅L1の複数の電極指70a〜70iが形
成されている。そして、これら電極指70a〜70iの
ピッチはP1+P2であり、間隔はP1+P2−L1となっ
ている。ただし、P1はP2より小である。また、くし状
電極71には、幅L2の複数の電極指71a〜71hが
形成されている。これら電極指71a〜71hのピッチ
はP1+P2であり、間隔はP1+P2−L2となってい
る。ただし、L2はL1より大である。
【0032】そして、くし状電極70の電極指70a〜
70iと、くし状電極71の電極指71a〜71hと
は、互いに交互となるように配置され、電極指70aと
71aとのピッチはP1、電極指71aと電極指70b
とのピッチはP2となっている。また、電極指70bと
71bとのピッチはP1、電極指71bと電極指70c
とのピッチはP2となっている。以降、同様に、ピッチ
1とP2とが交互となるようにくし状電極70の電極指
とくし状電極71の電極指とが配置される。
【0033】上記図1の例に対して、従来のすだれ状電
極10の構成例を図19に示す。図19において、すだ
れ状電極10は、一対のくし状電極100及び110を
有している。くし状電極100には、幅Lの複数の電極
指100a〜100iが形成されている。そして、これ
ら電極指100a〜100iのピッチは、2Pとなって
いる。
【0034】また、くし状電極110には、幅Lの複数
の電極指110a〜110hが形成されている。これら
電極指110a〜110hのピッチは、2Pとなってい
る。そして、くし状電極100の電極指100a〜10
0iと、くし状電極110の電極指110a〜110h
とは、互いに交互となるように配置され、電極指100
aと110aとのピッチはP、電極指110aと電極指
100bとのピッチは、同じくPとなっている。以降、
同様に、くし状電極100の電極指とくし状電極110
の電極指とは、ピッチがPとなるように配置される。
【0035】次に、図1の例と図19の例との特性を比
較して説明する。図3は、波源を線状波源と仮定した場
合の図1の例におけるバルク波放射の説明図、図4は、
同様に、図19の例におけるバルク波放射の説明図であ
る。
【0036】すだれ状電極から放射されるバルク波の放
射特性は、すだれ状電極の各波源の放射特性と各波源の
周期的配置で決まる。一つの波源の放射特性は、主に圧
電性基板によって決まる。弾性表面波装置の場合、所望
のフィルタ特性を得るには損失の点から、通過帯域にお
けるバルク波放射が小さいことが必要である。このた
め、使用する圧電性基板としては、36°Y−X Li
TaO3は、バルク波放射が大きく不適当であり、12
8°Y−X LiNbO3が、この点で適する。
【0037】基板材料と同様に、複数の波源の周期的配
置、つまり、すだれ状電極のピッチも重要な点である。
バルク波は、波源から表面に対して角度θで基板内部に
向かって伝播する波として表される。
【0038】多数の波源がある場合、表面波と同様に、
バルク波についても位相が等しくなる条件では、強く放
射されることになる。従って、電極のピッチがP1とP2
との交互となる図3の例の放射特性と、電極のピッチが
等しくPとなる図4の例の放射特性とは異なることが予
想できる。
【0039】図5は、中心周波数fcが820MHzの
場合の、図1に示した例と、図19に示した例とのバル
ク波放射コンダクタンス特性の計算結果を示すグラフで
ある。なお、図5において、縦軸はバルク波放射コンダ
クタンスを示し、横軸は周波数を示す。そして、破線1
2が従来例であり実線11が本発明の例を示す。
【0040】図5に示すように、本発明の例11の場
合、従来例12と比較して、バルク波の放射コンダクタ
ンスのピークが、低周波側にずれ、高周波側の放射コン
ダクタンスの値は、同一周波数において、小さな値とな
っていることが分かる。
【0041】また、励起される表面波の中心周波数をf
c、音速をvとすると、従来例の場合には、中心周波数
c=v/(2P)となり、本発明の例の場合には、中
心周波数fc≒v(1/(2P1)+1/(2P2))/
4となる。つまり、本発明の例のように、2つの電極ピ
ッチですだれ状電極を構成しても、従来例と同様な中心
周波数で、表面波を励振することも可能である。
【0042】図6は、弾性表面波共振子のコンダクタン
ス特性で、共振周波数から離れた通過帯域Txでのコン
ダクタンス値を、従来例と本発明の例とについて比較し
て示したグラフである。同図において、横軸にはすだれ
状電極のメタライゼーション・レシオαをとっており、
電極指のライン幅をL、L1、L2とすると、従来例の場
合L=α・P、本発明の例の場合L1=α・P1、L2
α・P2である。
【0043】具体的には、P=2.35μm、P1
2.3μm、P2=2.4μmである。通過帯域Tx
は、940〜956MHzで、図のコンダクタンス値は
950MHzでの値である。圧電性基板は128°Y−
X LiNbO3基板を使用し、電極材料はアルミニウ
ム薄膜である。そして、13は従来例を示し、14は本
発明の例を示す。
【0044】図6において、メタライゼーション・レシ
オに対して両者は同様の傾向を示しているが、同じメタ
ライゼーション・レシオでは、本発明の例14の方が従
来例13よりも、小さなコンダクタンス値が得られてい
る。これにより、上記の本発明の例による弾性表面波共
振子を使用して、図2に示した弾性表面波装置を構成し
た場合、通過帯域の損失を、約0.1dB改善すること
ができた。ここで、弾性表面波共振子とインダクタンス
素子で構成した弾性表面波装置の構成において重要な点
は、使用する弾性表面波共振子の共振周波数から離れた
周波数におけるコンダクタンスの値を小さくすることで
ある。
【0045】以上のように、本発明の第1の実施例にお
いては、くし状電極70の電極指とくし状電極71の電
極指とのピッチが、交互にP1とP2(P1<P2)となる
ように構成したので、通過帯域におけるコンダクタンス
値が低減し、送信電力の低減及び受信感度の向上が可能
な弾性表面波装置を実現することができる。
【0046】図7は、本発明の第2の実施例である弾性
表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す図
である。本実施例は、2種類の電極ピッチP1とP2とが
交互に配置されているのは第1の実施例と同じである
が、スペース幅s1は電極ピッチに拘らず一定になるよ
うに形成してある。
【0047】つまり、すだれ状電極15は、一対のくし
状電極150及び151を有している。くし状電極15
0には、幅L1の複数の電極指150a〜150iが形
成されている。そして、これら電極指150a〜150
iのピッチは、P1+P2となっている。ただし、P1
2より小である。また、くし状電極151には、幅L3
の複数の電極指151a〜151hが形成されている。
これら電極指151a〜151hのピッチは、P1+P2
となっている。ただし、L3はL1より大である。
【0048】そして、くし状電極150の電極指150
a〜150iと、くし状電極151の電極指151a〜
151hとは、互いに交互となるように配置され、電極
指150aと151aとのピッチはP1、電極指151
aと電極指150bとのピッチはP2となっている。以
降、同様に、くし状電極150の電極指とくし状電極1
51の電極指とは、ピッチがP1とP2とが交互となるよ
うに配置される。また、くし状電極150の電極指と、
くし状電極151の電極指との間隔は、全てs1となっ
ている。
【0049】以上のように、構成された第2の実施例に
おいても、上述した第1の実施例と同様な効果が得られ
る。また、この第2の実施例においては、くし状電極1
50の電極指とくし状電極151の電極指との間隔は、
全てs1となっており、微細な電極パターン内で一定寸
法の部分があるので、フォトリソグラフィでのパターン
形成条件が緩和されることが期待でき、製作効率の向上
を図ることができる。
【0050】図8は、本発明の第3の実施例である弾性
表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す図
である。本実施例においては、すだれ状電極16のくし
状電極160及び161共に、電極指のライン幅は一定
の幅L4となるように形成してある。
【0051】つまり、くし状電極160には、幅L4
複数の電極指160a〜160iが形成されている。そ
して、これら電極指160a〜160iのピッチは、P
1+P2となっている。ただし、P1はP2より小である。
また、くし状電極161には、幅L4の複数の電極指1
61a〜161hが形成されている。これら電極指16
1a〜161hのピッチは、P1+P2となっている。
【0052】そして、くし状電極160の電極指160
a〜160iと、くし状電極161の電極指161a〜
161hとは、互いに交互となるように配置され、電極
指160aと161aとのピッチはP1、電極指161
aと電極指160bとのピッチはP2となっている。以
降、同様に、くし状電極160の電極指とくし状電極1
61の電極指とは、ピッチがP1とP2とが交互となるよ
うに配置される。また、くし状電極161の電極指16
1aと、くし状電極160の電極指160bとの間隔は
2となっている。この間隔s2は、電極指160aと1
61aとの間隔より大である。以降の電極指についても
同様となっている。
【0053】以上のように、構成された第3の実施例に
おいても、上述した第1の実施例と同様な効果が得られ
る。また、この第3の実施例においては、くし状電極1
60の電極指の幅とくし状電極161の電極指幅とは、
全てL4となっており、上記第2の実施例と同様に、微
細な電極パターン内で一定寸法の部分があるので、フォ
トリソグラフィでのパターン形成条件が緩和されること
が期待でき、製作効率の向上化を図ることができる。
【0054】図9は、本発明の第4の実施例である弾性
表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す図
である。本実施例は、2種類の電極ピッチが交互に配置
されたすだれ状電極が2つ直列に接続されて、1つの弾
性表面波共振子が構成されている。
【0055】つまり、すだれ状電極17は、くし状電極
170、171、172を有しており、くし状電極17
1は、くし状電極170の電極指と交互に配置される第
1の電極指部と、くし状電極172の電極指と交互に配
置される第2の電極指部とを有している。そして、第1
の電極指部の各電極指と、第2の電極指部の各電極指と
は、互いに反対側に形成されている。つまり、第1の電
極指部は、図の上方向に延びて形成され、第2の電極指
部は、図の下方向に延びて形成されている。
【0056】また、くし状電極170の電極指の幅は、
くし状電極172の電極指の幅より、大となっている。
そして、くし状電極171のくし状電極170の電極指
と交互に配置される電極指の幅は、くし状電極172の
電極指の幅と同等となっている。また、くし状電極17
1のくし状電極172の電極指と交互に配置される電極
指の幅は、くし状電極170の電極指の幅と同等となっ
ている。そして、電極指と電極指との間隔は、図7の例
と同様となっている。
【0057】本発明の第4の実施例においても、上述し
た第1の実施例と同様な効果を得ることができる。とこ
ろで、弾性表面波共振子とインダクタンス素子とを、梯
子型に組み合わせて構成した弾性表面波装置は、要求さ
れる周波数特性により弾性表面波共振子の静電容量を、
所望の値になるように設計する必要がある。このため、
設計条件によって静電容量の値を極端に小さな値にしな
ければならない場合、複数のすだれ状電極を直列に接続
して1つの弾性表面波共振子を構成する手段がとられ
る。上記の場合についても、本発明の第4の実施例のよ
うに、2種類の電極ピッチですだれ状電極を構成する方
法は有効である。
【0058】図10は、本発明の第5の実施例である弾
性表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す
図である。この第5の実施例も、第4の実施例と同様
に、2種類の電極ピッチが交互に配置されたすだれ状電
極が2つ直列に接続され、1つの弾性表面波共振子が構
成されている。
【0059】ただし、この第5の実施例においては、く
し状電極171に対応するくし状電極181には、くし
状電極171のように両側ではなく、指側にのみ、複数
の電極指が形成されており、これら電極指は、ほぼ同様
な幅を有している。また、くし状電極180及び182
の電極指も、くし状電極181の電極指の幅と、ほぼ同
様な幅を有している。
【0060】そして、くし状電極180の電極指は、く
し状電極181の図の左半分側にて、くし状電極181
の電極指と、互いに交互に配置され、くし状電極182
の電極指は、くし状電極181の図の右半分側にて、く
し状電極181の電極指と、互いに交互に配置される。
電極指と電極指との間隔は、図8の例と同様となってい
る。
【0061】この第5の実施例においても、上述した第
4の例と同様な効果を得ることができる。この第5の実
施例の場合は、パッケージへの素子チップの配置におい
て、図9に示した例の電極配置でスペース的に問題があ
る場合、本実施例の配置により、パッケージのスペース
を有効に利用することが可能である。
【0062】図11は、本発明の第6の実施例である弾
性表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す
図である。本実施例は、2種類の電極ピッチが交互に配
置されたすだれ状電極が3つ直列に接続されており、第
4又は第5実施例より更に小さな静電容量の値が必要な
場合に、使用することができる。
【0063】つまり、すだれ状電極19は、くし状電極
190、191、192、193を有しており、くし状
電極191は、くし状電極190の電極指と交互に配置
される第1の電極指部と、くし状電極192の電極指と
交互に配置される第2の電極指部とを有している。そし
て、第1の電極指部の各電極指と、第2の電極指部の各
電極指とは、互いに反対側に形成されている。つまり、
第1の電極指部は、図の上方向に延びて形成され、第2
の電極指部は、図の下方向に延びて形成されている。
【0064】また、くし状電極192は、くし状電極1
91の電極指と交互に配置される第1の電極指部と、く
し状電極193の電極指と交互に配置される第2の電極
指部とを有している。そして、第1の電極指部の各電極
指と、第2の電極指部の各電極指とは、互いに反対側に
形成されている。つまり、第1の電極指部は、図の上方
向に延びて形成され、第2の電極指部は、図の下方向に
延びて形成されている。
【0065】また、くし状電極190の電極指の幅は、
くし状電極193の電極指の幅より、小となっている。
そして、くし状電極191のくし状電極190の電極指
と交互に配置される電極指の幅は、くし状電極193の
電極指の幅と同等となっている。また、くし状電極19
1のくし状電極192の電極指と交互に配置される電極
指の幅は、くし状電極190の電極指の幅と同等となっ
ている。
【0066】また、くし状電極192のくし状電極19
1の電極指と交互に配置される電極指の幅は、くし状電
極193の電極指の幅と同等となっている。また、くし
状電極192のくし状電極193の電極指と交互に配置
される電極指の幅は、くし状電極190の電極指の幅と
同等となっている。そして、電極指と電極指との間隔
は、図1の例と同様となっている。本発明の第6の実施
例においても、上述した第4の実施例と同様な効果を得
ることができる。
【0067】図12は、本発明の第7の実施例である弾
性表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す
図である。本実施例は、2種類の電極ピッチが交互に配
置されたすだれ状電極が3つ直列に接続されており、弾
性表面波の伝播方向にすだれ状電極の1つを配置して、
スペースの効率的利用を図った例であり、図10の例
に、さらに、もう一つのすだれ状電極が追加された例で
ある。ただし、電極指と電極指との間隔は、図10の例
と異なっている。
【0068】図12において、すだれ状電極20は、く
し状電極200、201、202、203を有してお
り、くし状電極202は、くし状電極201の電極指と
交互に配置される第1の電極指部と、くし状電極203
の電極指と交互に配置される第2の電極指部とを有して
いる。そして、第1の電極指部の各電極指と、第2の電
極指部の各電極指とは、互いに反対側に形成されてい
る。つまり、第1の電極指部は、図の上方向に延びて形
成され、第2の電極指部は、図の下方向に延びて形成さ
れている。
【0069】また、くし状電極200の電極指の幅と、
くし状電極203の電極指の幅とは、ほぼ同一となって
おり、くし状電極201の電極指の幅よりも大となって
いる。また、くし状電極202のくし状電極203の電
極指と交互に配置される電極指の幅は、くし状電極20
1の電極指の幅と、ほぼ同一であり、くし状電極202
のくし状電極201の電極指と交互に配置される電極指
の幅は、くし状電極200及び203の電極指の幅と、
ほぼ同一である。
【0070】くし状電極200の電極指は、くし状電極
201の図の左半分側にて、くし状電極201の電極指
と、互いに交互に配置され、くし状電極202の電極指
は、くし状電極201の図の右半分側にて、くし状電極
201の電極指と、互いに交互に配置される。そして、
電極指と電極指との間隔は、図1の例と同様となってい
る。本発明の第7の実施例においても、第4実施例と同
様な効果を得ることができる。
【0071】以上、第1乃至第7の実施例では、2種類
の電極ピッチですだれ状電極が構成されているが、図1
3に示す第8の実施例である弾性表面波装置を構成する
弾性表面波共振子は、3種類の電極ピッチですだれ状電
極が構成されている。本実施例の電極構成は、電極形成
の寸法精度の点から2種類の電極ピッチだけでは、所望
の共振周波数の調整が難しい場合に有効である。
【0072】図13において、すだれ状電極21は、く
し状電極210と211とを有しており、くし状電極2
10の複数の電極指のピッチは、P1+P2、P1+P3
2+P3、P1+P2、P1+P3、P2+P3、・・・とな
っており、くし状電極211の複数の電極指のピッチも
同様となっている。ただし、P1<P2<P3である。そ
して、くし状電極210の電極指と、くし状電極211
の電極指とが交互に配置され、電極指と電極指とのピッ
チは、P1、P2、P3、P1、P2、P3、P1、P2、P3
・・・となっている。この本発明の第8の実施例におい
ても、第1の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0073】図14は、本発明の第9実施例である弾性
表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す図
である。本実施例は、電極指2本おきに異なるピッチで
電極指が形成されており、第7実施例と同様に、共振周
波数の微妙な調整が必要な場合に有効である。
【0074】つまり、図14において、すだれ状電極2
2は、くし状電極220と221とを有しており、くし
状電極220の複数の電極指のピッチは2P1、P1+P
2、P1+P2、2P1、P1+P2、P1+P2、・・・とな
っており、くし状電極221の複数の電極指のピッチも
同様となっている。ただし、P1<P2である。そして、
くし状電極220の電極指と、くし状電極221の電極
指とが交互に配置され、電極指と電極指とのピッチは、
1(220aと221a)、P1(221aと220
b)、P2(220bと221b)、P1(221bと2
20c)、P1(220cと221c)、P2(221c
と220d)、・・・となっている。この本発明の第9
の実施例においても、第1の実施例と同様な効果を得る
ことができる。
【0075】図15は、本発明の第10実施例である弾
性表面波装置を構成する弾性表面波共振子の構造を示す
図である。本実施例は、電極指3本おきに異なるピッチ
で電極指が形成されており、第8及び9の実施例と同様
に、共振周波数の微妙な調整が必要な場合に有効であ
る。
【0076】つまり、図15において、すだれ状電極2
3は、くし状電極230と231とを有しており、くし
状電極230の複数の電極指のピッチは2P1、P1+P
2、2P1、P1+P2、2P1、・・・となっており、く
し状電極231の複数の電極指のピッチも同様となって
いる。ただし、P1<P2である。そして、くし状電極2
20の電極指と、くし状電極221の電極指とが交互に
配置され、電極指と電極指とのピッチは、P1(230
aと231a)、P1(231aと230b)、P1(2
30bと231b)、P2(231bと230c)、P1
(230cと231c)、P1(231cと230
d)、P1(230dと231d)、P2(231dと2
30e)、・・・となっている。この本発明の第10の
実施例においても、第1の実施例と同様な効果を得るこ
とができる。
【0077】以上、第8乃至第10の実施例は、1つの
すだれ状電極で構成した弾性表面波共振子の場合のみ示
しているが、第4乃至第7の実施例と同様に2つ、ある
いは3つのすだれ状電極を直列接続した弾性表面波共振
子を構成することも可能である。
【0078】図16は、帯域通過型の弾性表面波装置に
本発明を適用した例の外観図であり、梯子型フィルタの
直列素子に2つのインダクタンス素子と1つの弾性表面
波共振子を、また並列素子に4つの弾性表面波共振子を
使用して構成されている。図17は、上記弾性表面波装
置の周波数特性である。
【0079】図18は、既に説明した図1の低域通過型
の弾性表面波装置を送信用フィルタ8として、図16に
示した帯域通過型の弾性表面波装置を受信用フィルタ9
として使用して構成されたアンテナ分波器の概略構成図
である。
【0080】この図18の例においては、通過帯域にお
けるコンダクタンス値を低減し、送信電力の低減及び受
信感度の向上が可能なアンテナ分波器を実現することが
できる。
【0081】以上、本発明の具体的な弾性表面波装置の
構成実施例として、図1に示した低域通過型の弾性表面
波装置、あるいは図16に示した帯域通過型の弾性表面
波装置の例を示したが、本発明は、上記の実施例に限ら
れることなく、弾性表面波共振子とインダクタンス素子
で構成された梯子型構造の弾性表面波装置に、一般的に
適用可能である。
【0082】なお、上述した実施例において、ピッチP
1とP2との差及びピッチP2とP3との差は、0.1μm
以上あれば有効である。
【0083】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次のような効果がある。第1のくし状電極
の電極指と、第2のくし状電極の電極指とは、複数の異
なる電極ピッチを有して配置されているので、通過帯域
におけるコンダクタンス値を低減し、送信電力の低減及
び受信感度の向上が可能な弾性表面波装置を実現するこ
とができる。
【0084】また、複数の異なる電極ピッチは3種類以
上であり、かつ、第1の電極の電極指と第2の電極の電
極指とは、3種類以上の電極ピッチを、所定の順序で周
期的に有して配置されるように構成すれば、通過帯域に
おけるコンダクタンス値を低減し、送信電力の低減及び
受信感度の向上が可能であるとともに、共振周波数の微
調整が可能な弾性表面波装置を実現することができる。
【0085】また、アンテナ分波器に、上記弾性表面波
装置を、受信用フィルタ及び送信用フィルタとして使用
すれば、通過帯域におけるコンダクタンス値を低減し、
送信電力の低減及び受信感度の向上が可能なアンテナ分
波器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例である弾性表面波装置におけ
る弾性表面波共振子の構成を示す図である。
【図2】図1の例の弾性表面共振子を用いた弾性表面波
装置の外観図である。
【図3】本発明の原理を説明するための図である。
【図4】本発明の原理と従来例の原理とを比較して説明
するための図である。
【図5】バルク波放射コンダクタンスの周波数特性につ
いて、本発明と従来例とを比較するグラフである。
【図6】通過帯域でのコンダクタンスの大きさのメタラ
イゼーション・レシオ依存性を、従来の弾性表面波共振
子と本発明の弾性表面波共振子について比較して示すグ
ラフである。
【図7】本発明の第2の実施例である弾性表面波装置に
使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例である弾性表面波装置に
使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施例である弾性表面波装置に
使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例である弾性表面波装置
に使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施例である弾性表面波装置
に使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図12】本発明の第7の実施例である弾性表面波装置
に使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図13】本発明の第8の実施例である弾性表面波装置
に使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図14】本発明の第9の実施例である弾性表面波装置
に使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図15】本発明の第10の実施例である弾性表面波装
置に使用する弾性表面波共振子の構造を示す図である。
【図16】本発明による帯域通過型の弾性表面波装置の
外観を示す図である。
【図17】図16に示す帯域通過型の弾性表面波装置の
周波数特性を示すグラフである。
【図18】本発明の弾性表面波装置を使用して構成した
アンテナ分波器の概略構成図である。
【図19】従来における弾性表面波共振子の構成を示す
図である。
【図20】本発明が係わる弾性表面波共振子の損失の周
波数特性を示すグラフである。
【図21】本発明が係わる弾性表面波共振子の、コンダ
クタンス特性の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 弾性表面波共振子 2 インダクタンス素子 3 パッケージ 4 配線ワイヤ 5 端子 6 圧電性基板 7、15、16 すだれ状電極 8 送信用フィルタ 9 受信用フィルタ 17、18、19 すだれ状電極 20、21、22 すだれ状電極 23 すだれ状電極 70、71 くし状電極 70a〜70i 電極指 71a〜71h 電極指 150、151 くし状電極 150a〜150i 電極指 151a〜151h 電極指 160、161 くし状電極 160a〜160i 電極指 161a〜161h 電極指 170、171、172くし状電極 180、181、182くし状電極 190、191 くし状電極 192、193 くし状電極 200、201 くし状電極 202、203 くし状電極 210、211 くし状電極 220、221 くし状電極 230、231 くし状電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (72)発明者 湯原 章綱 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (72)発明者 射手 眞弓 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社 日立製作所 情報映像事業部 内 (56)参考文献 特開 平2−311007(JP,A) 特開 昭64−68113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/64 H03H 9/145 H03H 9/72

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の電極指を有する第1のくし状電極
    と、この第1のくし状電極の複数の電極指のそれぞれ
    交互に配置される複数の電極指を有する第2のくし状電
    極とを、少なくとも有し、これら第1及び第2のくし状
    電極が圧電性基板上に形成された弾性表面波共振子と、
    誘電体基板にマイクロストリップ線路が形成されたイン
    ダクタンス素子とで構成された梯子型フィルタ構造の弾
    性表面波装置において、上記第1のくし状電極の複数の電極指の一つの電極指か
    ら隣接する第2のくし状電極の電極指までの電極ピッチ
    は、互いに異なる第1の電極ピッチと、第2の電極ピッ
    チと、第3の電極ピッチとのいずれかに設定されるとと
    もに、上記第2のくし状電極の複数の電極指の一つの電
    極指から、隣接する第1のくし状電極の電極指までの電
    極ピッチは、上記第1の電極ピッチと、第2の電極ピッ
    チと、第3の電極ピッチとのいずれかに設定され、これ
    ら第1の電極ピッチと、第2の電極ピッチと、第3の電
    極ピッチとを所定の順序で周期的に有して、上記第1の
    電極の電極指と第2の電極の電極指とが 配置されている
    ことを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】複数の電極指を有する第1のくし状電極
    と、この第1のくし状電極の複数の電極指のそれぞれと
    交互に配置される複数の電極指を有する第2のくし状電
    極とを、少なくとも有し、これら第1及び第2のくし状
    電極が圧電性基板上に形成された弾性表面波共振子と、
    誘電体基板にマイクロストリップ線路が形成されたイン
    ダクタンス素子とで構成された梯子型フィルタ構造の弾
    性表面波装置において、 上記第1のくし状電極の複数の電極指の一つの電極指か
    ら隣接する第2のくし状電極の電極指までの電極ピッチ
    は、互いに異なる第1の電極ピッチと第2の電極ピッチ
    とのいずれかに設定されるとともに、上記第2のくし状
    電極の複数の電極指の一つの電極指から、隣接する第1
    のくし状電極の電極指までの電極ピッチは、上記第1の
    電極ピッチと、第2の電極ピッチとのいずれかに設定さ
    れ、上記第1の電極ピッチが2回連続した次に、第2の
    電極ピッチが1回となる順序でこれら電極ピッチを周期
    的に有して、上記第1の電極の電極指と第2の電極の電
    指とが 配置されていることを特徴とする弾性表面波装
    置。
  3. 【請求項3】複数の電極指を有する第1のくし状電極
    と、この第1のくし状電極の複数の電極指のそれぞれと
    交互に配置される複数の電極指を有する第2のくし状電
    極とを、少なくとも有し、これら第1及び第2のくし状
    電極が圧電性基板上に形成された弾性表面波共振子と、
    誘電体基板にマイクロストリップ線路が形成されたイン
    ダクタンス素子とで構成された梯子型フィルタ構造の弾
    性表面波装置において、 上記第1のくし状電極の複数の電極指の一つの電極指か
    ら隣接する第2のくし状電極の電極指までの電極ピッチ
    は、互いに異なる第1の電極ピッチと第2の電極ピッチ
    とのいずれかに設定されるとともに、上記第2のくし状
    電極の複数の電極指の一つの電極指から、隣接する第1
    のくし状電極の電極指までの電極ピッチは、上記第1の
    電極ピッチと、第2の電極ピッチとのいずれかに設定さ
    れ、上記第1の電極ピッチが3回連続した次に、第2の
    電極ピッチが1回となる順序でこれら電極ピッチを周期
    的に有して、上記第1の電極の電極指と第2の電極の電
    極指とが 配置されていることを特徴とする弾性表面波装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の弾性表面波装置
    において、上記互いに異なる電極ピッチは、互いに0.
    1μm以上の差を有することを特徴とする弾性表面波装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1、2又は3記載の弾性表面波装置
    を、受信用フィルタ及び送信用フィルタとして使用して
    いることを特徴とするアンテナ分波器。
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