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JP3306985B2 - 電気自動車の駆動力制御装置 - Google Patents

電気自動車の駆動力制御装置

Info

Publication number
JP3306985B2
JP3306985B2 JP8823093A JP8823093A JP3306985B2 JP 3306985 B2 JP3306985 B2 JP 3306985B2 JP 8823093 A JP8823093 A JP 8823093A JP 8823093 A JP8823093 A JP 8823093A JP 3306985 B2 JP3306985 B2 JP 3306985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
range
shift lever
electric motor
motor
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP8823093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06276611A (ja
Inventor
航一 田中
武治 小出
欣也 吉井
英二 市岡
耕治郎 倉持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP8823093A priority Critical patent/JP3306985B2/ja
Publication of JPH06276611A publication Critical patent/JPH06276611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3306985B2 publication Critical patent/JP3306985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車の駆動力制御
装置に係り、特に、シフトレバーが中立レンジへ操作さ
れた場合に動力伝達を遮断するクラッチを備えた電気自
動車において、走行中にシフトレバーが中立レンジから
走行レンジへ戻された時の駆動力制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、一般に、(a)中立レン
ジおよび走行レンジを含む複数のレンジへ選択操作され
るシフトレバーと、(b)そのシフトレバーの選択レン
ジを検出する選択レンジ検出手段と、(c)アクセル操
作量を検出するアクセル操作量検出手段と、(d)駆動
輪を回転駆動する電動モータと、(e)前記シフトレバ
ーが前記走行レンジへ選択操作された場合に前記アクセ
ル操作量に応じて前記電動モータのトルク制御を行うト
ルク制御手段とを備えて構成されている。このような電
気自動車は、従来、電動モータのモータ軸から駆動輪に
至る一連の動力伝達経路が直結状態となっていたため、
例えば電動モータが故障してロックしてしまった場合に
は、駆動輪もロックされて車両の移動が困難になるなど
の問題があった。
【0003】これに対し、本願出願人は先に出願した特
願平4−257136号において、(f)前記電動モー
タと駆動輪との間の動力伝達を接続,遮断するクラッチ
と、(g)前記シフトレバーが前記走行レンジへ選択操
作された場合に前記クラッチを接続状態とし、そのシフ
トレバーが前記中立レンジへ操作された場合にそのクラ
ッチを遮断状態とする切換手段とを設け、シフトレバー
を中立レンジへ操作すれば電動モータと駆動輪との間の
動力伝達を遮断できるようにした電気自動車を提案し
た。このようなクラッチを備えた電気自動車において
は、車両走行中に中立レンジへシフト操作することによ
り惰性走行が可能となるが、その後D(ドライブ)レン
ジ等の走行レンジへ再びシフト操作された場合に、クラ
ッチの係合要素に大きな回転速度差があると、クラッチ
に掛かる負担が大きいとともに係合に要する時間が長く
なるため、クラッチが遮断状態の場合には、そのクラッ
チの係合要素が互いに略同じ回転速度となるように電動
モータを同期制御するようにした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電気自動車においても、シフトレバーが中立レンジ
から走行レンジへシフト操作されると、電動モータは直
ちに前記トルク制御手段によりアクセル操作量に応じて
トルク制御されるため、運転者がアクセルを踏み込みな
がらシフト操作した場合には、クラッチが完全に係合す
る前にモータトルクが上昇し、クラッチに大きな負担が
掛かってクラッチ寿命が著しく損なわれるという問題が
あった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、電動モータと駆動輪
との間に配設されてシフトレバー操作に従って接続状態
と遮断状態とに切り換えられるクラッチの寿命を向上さ
せることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、シフトレバーが中立レンジから走行レンジへ切
換え操作された場合にはクラッチが完全に係合するまで
アクセル操作量に応じたトルク制御を遅らせるようにす
れば良く、本発明は、図1のクレーム対応図に示すよう
に、(a)中立レンジおよび走行レンジを含む複数のレ
ンジへ選択操作されるシフトレバーと、(b)そのシフ
トレバーの選択レンジを検出する選択レンジ検出手段
と、(c)アクセル操作量を検出するアクセル操作量検
出手段と、(d)駆動輪を回転駆動する電動モータと、
(e)前記シフトレバーが前記走行レンジへ選択操作さ
れた場合に前記アクセル操作量に応じて前記電動モータ
のトルク制御を行うトルク制御手段とを備えた電気自動
車の駆動力制御装置において、(f)前記電動モータと
駆動輪との間の動力伝達を接続,遮断するクラッチと、
(g)前記シフトレバーが前記走行レンジへ選択操作さ
れた場合に前記クラッチを接続状態とし、そのシフトレ
バーが前記中立レンジへ操作された場合にそのクラッチ
を遮断状態とする切換手段と、(h)前記シフトレバー
が前記中立レンジへ操作された場合に、前記クラッチの
係合要素が互いに略同じ回転速度となるように前記電動
モータを同期制御する同期制御手段と、)前記シフ
トレバーが前記中立レンジから前記走行レンジへ切換え
操作された場合に、前記クラッチの係合要素が完全に係
合したと見做されるまで、前記トルク制御手段による前
記電動モータのトルク制御を遅らせる遅延手段とを設け
たことを特徴とする。なお、図1では同期制御手段が省
略されている。
【0007】
【作用および発明の効果】このような電気自動車の駆動
力制御装置においては、シフトレバーが中立レンジへ操
作されると切換手段を介してクラッチが遮断状態とさ
れ、電動モータと駆動輪との間の動力伝達が遮断され
る。このため、電動モータが故障してロックした場合に
は、シフトレバーを中立レンジへ操作して電動モータと
駆動輪とを切り離すことにより、容易に車両を移動でき
るようになるし、電動モータが異常回転を起こした場合
にも、シフトレバーを中立レンジへ操作すれば電動モー
タと駆動輪とが切り離され、電動モータの異常回転に伴
う車両の走行異常を容易に回避することができる。ま
た、このようにクラッチによって動力伝達を遮断できる
ことから、車両走行中にシフトレバーを中立レンジへ操
作すれば惰性走行を行うことが可能で、電気自動車の運
転操作の自由度が高くなる。しかも、シフトレバーが中
立レンジへ操作された時にはクラッチの係合要素が互い
に略同じ回転速度となるように電動モータが同期制御さ
れるため、シフトレバーを中立レンジから走行レンジへ
戻し操作した際にクラッチが円滑に接続され、クラッチ
に掛かる負担が小さくて寿命が向上するとともに小型の
クラッチを採用することができる。
【0008】一方、シフトレバーが中立レンジから走行
レンジへ切換え操作された場合には、上記クラッチの係
合要素が完全に係合したと見做されるまで、トルク制御
手段によるアクセル操作量に応じた電動モータのトルク
制御が遅延手段によって遅延される。このため、例えば
中立レンジで惰性走行を行った後に運転者がアクセルを
踏み込みながらシフトレバーを走行レンジへシフト操作
した場合にも、クラッチの接続が不完全な状態でモータ
トルクがアクセル操作量に応じて上昇させられることが
回避され、クラッチに掛かる負担が軽減されて寿命が向
上するとともに、小型のクラッチを採用できるようにな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2は、本実施例の電気自動車の駆動系
統を示す骨子図で、電動モータ10のモータ軸12はク
ラッチ14を介して小歯車16に接続されるようになっ
ているとともに、その小歯車16は中間軸18に設けら
れた大歯車20と噛み合わされている。中間軸18に
は、大歯車20とは別に小歯車22が設けられており、
出力軸24に設けられた大歯車26と噛み合わされてい
る。これ等の歯車16,20,22,26の噛合いによ
り、電動モータ10の回転は予め定められた一定の減速
比i(=小歯車16の回転速度Nin/出力軸24の回転
速度Nout )で減速されて出力軸24に伝達され、更に
図示しない差動装置等を経て一対の駆動輪へ伝達され
る。上記歯車16,20,22,26を含んで減速機2
8が構成されている。上記電動モータ10としては、永
久磁石型ACモータ,誘導モータ,同期モータ,DCモ
ータ等、種々のモータが用いられ得る。
【0010】上記クラッチ14は、図3に詳しく示され
ているように、モータ軸12にスプライン嵌合されてい
るクラッチハブ30と、そのクラッチハブ30の外周部
にスプライン嵌合されているスリーブ32と、クラッチ
ハブ30の外周部に形成された複数の溝に嵌め入れられ
ているとともにスプリングによってスリーブ32の内周
面に押圧されている複数のシフティングキー34と、シ
フティングキー34に相対回転不能に係合しているとと
もにクラッチギヤ36に一体に設けられたテーパ部38
の外周部に相対回転可能に嵌合されているシンクロナイ
ザリング40とを備えており、クラッチギヤ36は、モ
ータ軸12にベアリング42を介して相対回転可能に配
設された前記小歯車16にスプライン嵌合されている。
そして、スリーブ32が図に示すようにクラッチハブ3
0のみと噛み合う遮断状態においては、モータ軸12と
小歯車16との間の動力伝達が遮断される一方、スリー
ブ32が図の左方向へ移動させられ、クラッチハブ30
およびクラッチギヤ36に跨がって噛み合う接続状態に
おいては、モータ軸12と小歯車16との間の動力伝達
が許容される。遮断状態から接続状態への切換えに際し
ては、シンクロナイザリング40とテーパ部38との間
の摩擦によりクラッチギヤ36とモータ軸12とが同期
回転させられるため、モータ軸12と小歯車16との間
に回転差がある場合でも、スリーブ32のクラッチギヤ
36に対する噛合いが比較的円滑に行われる。
【0011】上記スリーブ32の外周面には環状溝44
が設けられ、シフトフォーク46が相対回転可能に係合
させられている。シフトフォーク46は、モータ軸12
と平行に且つ軸方向の移動可能に配設されたシフトロッ
ド48に固定されており、シフトロッド48が軸方向へ
移動させられることにより、スリーブ32が図の左右方
向へ移動させられてクラッチ14が切り換えられる。シ
フトロッド48は、ハウジング50によって軸方向の移
動可能に支持されているとともに、常にはスプリング5
2によって図の左方向、すなわちパーキングロックロッ
ド54に接近する方向へ付勢されている。
【0012】パーキングロックロッド54は、上記シフ
トロッド48の軸心と直交する方向、具体的には図の上
下方向に配設され、その軸方向の移動可能とされている
とともに、上端部においてレバー56に連結されてい
る。レバー56は、ケーブル58を介してシフトレバー
60に連結されており、シフトレバー60が「P(パー
キング)」,「R(リバース)」,「N(ニュートラ
ル)」,「D(ドライブ)」の各レンジへ選択操作され
ることにより、パーキングロックロッド54は図の上下
方向へ移動させられる。上記Pレンジは車両を駐停車し
ておく場合の操作レンジで、Rレンジは車両を後退させ
る場合の操作レンジで、Nレンジは電動モータ10と駆
動輪との間の動力伝達を遮断する場合の操作レンジで、
Dレンジは車両を前進させる場合の操作レンジであり、
RおよびDレンジは走行レンジに相当し、Nレンジは中
立レンジに相当する。
【0013】パーキングロックロッド54の中間部には
シフトカム62が設けられており、シフトレバー60が
Nレンジへ操作された時に、前記シフトロッド48の左
端部に設けられたカムローラ64と係合させられて、そ
のシフトロッド48をスプリング52の付勢力に抗して
図の右方向へ移動させる。これにより、前記スリーブ3
2も右方向へ移動させられてクラッチギヤ36との噛合
いが解除され、クラッチ14が遮断状態とされる。図3
は、このようにシフトレバー60がNレンジへ操作され
てクラッチ14が遮断状態とされた場合である。一方、
シフトレバー60がNレンジ以外、すなわちD,R,ま
たはPレンジへ操作された場合には、上記シフトカム6
2とカムローラ64との係合が解除され、シフトロッド
48はスプリング52の付勢力に従って図の左方向へ移
動させられ、クラッチ14は接続状態となる。本実施例
では、シフトフォーク46,シフトロッド48,スプリ
ング52,パーキングロックロッド54,レバー56,
ケーブル58,シフトカム62,およびカムローラ64
により、シフトレバー60の選択レンジに応じてクラッ
チ14を切り換える切換手段66が構成されている。
【0014】上記パーキングロックロッド54にはま
た、図4に示されているように下端部にロックカム68
が設けられている。このロックカム68は、シフトレバ
ー60がPレンジへ操作されてパーキングロックロッド
54が上方へ移動させられることにより、パーキングロ
ックポール70を捩りコイルスプリング72の付勢力に
抗して右まわりに回動させ、前記モータ軸12に設けら
れたパーキングロックギヤ74と噛み合わせてモータ軸
12の回転を機械的に阻止する。Pレンジでは、前記ク
ラッチ14は接続状態とされているため、モータ軸12
の回転が阻止されることにより駆動輪の回転も阻止され
る。
【0015】図5は、本実施例の電気自動車が備えてい
る制御系統を説明するブロック線図で、前記電動モータ
10は、バッテリ等の電源90からモータ駆動制御回路
92を経て駆動電力が供給されることにより正逆両方向
へ回転駆動される。モータ駆動制御回路92はインバー
タ等であり、モータ制御用コンピュータ94から供給さ
れる指令信号STに従って、駆動電力の周波数や電流等
を変更することにより電動モータ10のトルクを制御す
るとともに、電動モータ10が強制回転させられること
により発生した電気エネルギーを電源90に蓄積する回
生制動を行う。モータ制御用コンピュータ94は、CP
U96,RAM98,ROM100,水晶発振子等のク
ロック信号源102,図示しないA/Dコンバータ,入
出力インタフェース回路等を備えて構成され、RAM9
8の一時記憶機能を利用しつつROM100に予め記憶
されたプログラムに従って信号処理を行い、前記指令信
号STをモータ駆動制御回路92に出力することにより
電動モータ10の出力トルクや回生制動トルクを制御す
る。
【0016】上記モータ制御用コンピュータ94には、
モータ回転速度センサ78,車速センサ82,シフトポ
ジションセンサ84,アクセル操作量センサ86,リミ
ットスイッチ88等が接続され、モータ軸12の回転速
度Nm を表すモータ回転速度信号SNm ,出力軸24の
回転速度Nout を表す出力軸回転速度信号SNout ,シ
フトレバー60の選択レンジを表すシフトポジション信
号SSh,アクセルペダルの操作量Acを表すアクセル
操作量信号SAc,クラッチ14が完全に係合した接続
状態であることを表すクラッチ係合信号SC等がそれぞ
れ供給される。モータ回転速度センサ78は、車両が前
進する正回転か後進する逆回転かを区別してモータ回転
速度Nm を検出するもので、例えば正逆回転で位相のず
れ方が異なる一対のパルス信号をモータ回転に伴って出
力するように構成されている。また、リミットスイッチ
88は前記シフトロッド48の近傍に配設され、そのシ
フトロッド48が図3の左方向へ移動させられてスリー
ブ32がクラッチハブ30およびクラッチギヤ36に跨
がって噛み合う接続状態とされた時に、シフトロッド4
8と係合してクラッチ係合信号SCのON,OFFが切
り換えられるようになっている。上記シフトポジション
センサ84は選択レンジ検出手段に相当し、アクセル操
作量センサ86はアクセル操作量検出手段に相当する。
【0017】そして、かかるモータ制御用コンピュータ
94は、図6に示すフローチャートに従って電動モータ
10のトルク制御を行う。このフローチャートは、例え
ば数十msec程度のサイクルタイムで繰り返し実行さ
れ、先ず、ステップS1ではシフトポジション信号SS
hに基づいてシフトレバー60の選択レンジがNレンジ
か否か、言い換えればクラッチ14が遮断状態であるか
否かを判断し、Nレンジの場合にはステップS2以下を
実行するが、そうでない場合にはステップS4以下を実
行する。Nレンジの場合に実行するステップS2は、車
両走行中にシフトレバー60が再びDまたはRの走行レ
ンジへ戻された場合にクラッチ14に大きな負担が掛か
らないように、クラッチ14の係合要素すなわちクラッ
チハブ30にスプライン嵌合されたスリーブ32とクラ
ッチギヤ36とが略同じ回転速度となるように電動モー
タ10を同期制御するもので、次のステップS3ではフ
ラグF1を「1」とする。
【0018】上記ステップS2の同期制御は図7のフロ
ーチャートに従って行われ、ステップR1では、モータ
回転速度信号SNm および出力軸回転速度信号SNout
に基づいてモータ回転速度Nm および出力軸回転速度N
out を読み込み、ステップR2において、減速機28の
減速比iに出力軸回転速度Nout を掛算することにより
入力回転速度Ninを算出する。この入力回転速度Nin
は、減速機28の入力部材すなわち小歯車16の回転速
度である。続くステップR3では、上記モータ回転速度
Nm と入力回転速度Ninとの回転速度差No=Nm −N
inを算出し、ステップR4において、その回転速度差N
o の絶対値|No|が予め定められた判断値a以上か否
かを判断する。判断値aは、前記クラッチ14を円滑に
接続できる程度に回転速度差|No|が小さいか否かを
判断するためのもので、|No|<aの場合には、現在
のモータ回転速度Nm を変更する必要はないため、ステ
ップR7において現在の目標トルクToを維持し、その
目標トルクToを表す指令信号STをモータ駆動制御回
路92に出力することにより、電動モータ10のトルク
が目標トルクToと略一致するように制御する。
【0019】上記ステップR4の判断がYESの場合、
すなわち回転速度差|No|が判断値a以上の場合に
は、クラッチ14が円滑に接続されるようにする上で電
動モータ10の回転速度を変更することが望ましく、ス
テップR5でトルク補正値ΔTを算出する。トルク補正
値ΔTは、回転速度差|No|をパラメータとして予め
ROM100等に記憶された例えば図9のようなデータ
マップや演算式等により求められる。そして、次のステ
ップR6では回転速度差Noが正か否かを判断し、回転
速度差Noが正の場合、すなわちモータ回転速度Nm が
入力回転速度Ninより大きい場合には、モータ回転速度
Nm を小さくするために、ステップR8で現在の目標ト
ルクToからトルク補正値ΔTを引き算して新たな目標
トルクToを求め、その目標トルクToを表す指令信号
STを出力することにより、電動モータ10のトルクを
トルク補正値ΔTだけ小さくする。また、回転速度差N
oが負の場合、すなわちモータ回転速度Nm が入力回転
速度Ninより小さい場合には、モータ回転速度Nm を大
きくするために、ステップR9で現在の目標トルクTo
にトルク補正値ΔTを加算して新たな目標トルクToを
求め、その目標トルクToを表す指令信号STを出力す
ることにより、電動モータ10のトルクをトルク補正値
ΔTだけ大きくする。このように電動モータ10のトル
ク制御が行われることにより、モータ回転速度Nm が入
力回転速度Ninと略一致させられ、クラッチ14のスリ
ーブ32がクラッチギヤ36と略同じ回転速度で回転さ
せられるようになる。
【0020】図6に戻って、前記ステップS1の判断が
NOの場合、すなわちシフトレバー60の選択レンジが
Nレンジでない場合に実行するステップS4では、フラ
グF1が「1」か否かを判断する。フラグF1は、Nレ
ンジの場合に前記ステップS3で「1」とされるため、
シフトレバー60がNレンジから切換え操作された直後
はF1=1であり、ステップS5を実行する。ステップ
S5では、前記リミットスイッチ88から供給されるク
ラッチ係合信号SCに基づいて、クラッチ14が完全に
係合した接続状態か否かを判断し、完全に係合するまで
はステップS8において現在の目標トルクTo、言い換
えればステップS2の同期制御における最後の目標トル
クToを維持するが、クラッチ14が完全に係合した接
続状態であれば、ステップS6でフラグF1を「0」に
するとともにステップS7で通常のトルク制御を行う。
フラグF1=0とされることにより、以後のサイクルで
はステップS4に続いて直ちにステップS7の通常のト
ルク制御が行われる。
【0021】上記ステップS7の通常のトルク制御は、
シフトレバー60の選択レンジに応じて、アクセル操作
量Acやモータ回転速度Nm に基づいて電動モータ10
のトルク制御を行うもので、例えばDレンジの場合に
は、車両が前進する正回転方向へ電動モータ10を回転
駆動するとともに、予めROM100等に記憶された図
10に示すようなデータマップに従って、アクセル操作
量Acおよびモータ回転速度Nm に基づいてトルク制御
値Taを算出し、そのトルク制御値Taを目標トルクT
oとして指令信号STを出力することにより、電動モー
タ10のトルクが目標トルクToすなわちトルク制御値
Taと一致するように制御する。また、所定の車速以上
でブレーキが踏込み操作されている場合など、所定の制
動条件を満足する場合には、回生制動トルクを発生させ
るための指令信号STを出力し、内燃機関の自動車にお
けるエンジンブレーキと同様な制動トルクを発生させ、
且つその大きさを制御するとともに、その制動トルクに
対応する電気エネルギーを電源90に蓄電させる。Rレ
ンジの場合には、車両が後進する逆回転方向へ電動モー
タ10を回転駆動するとともに、上記Dレンジの場合と
同様にアクセル操作量Acおよびモータ回転速度Nm に
基づいてトルク制御を行う。Pレンジの場合には目標ト
ルクTo=0とし、モータ出力を0とする。
【0022】ここで、車両走行時にNレンジからDレン
ジへシフト操作された場合、クラッチ14が完全に係合
するまではアクセル操作に拘らずステップS8で同期制
御時の目標トルクToが維持されるため、上記ステップ
S7の通常のトルク制御に復帰した際にモータトルクが
急激に上昇してショックを生じることがある。このた
め、例えば図8に示すようにトルクを漸増制御すること
が望ましい。すなわち、ステップQ1で前記図10のよ
うなデータマップからアクセル操作量Acおよびモータ
回転速度Nm に基づいてトルク制御値Taを算出した
後、ステップQ2で、現在の目標トルクToに予め定め
られた一定値αを加算した値(To+α)より上記トル
ク制御値Taの方が小さいか否かを判断し、Ta<(T
o+α)であればステップQ3で直ちにそのトルク制御
値Taを目標トルクToとするが、(To+α)≦Ta
の場合には、ステップQ4で目標トルクToを一定値α
だけ大きくするのである。一定値αは、ショックを防止
しつつ変化させることができる電動モータ10のトルク
増加幅で、これにより、アクセル操作量Acに応じてス
テップQ1で算出されたトルク制御値Taが大きい場合
でも、電動モータ10のトルクが滑らかに増大させられ
てトルク制御値Taに近づけられる。Rレンジへ操作さ
れた場合にも同様な制御を行うことが望ましい。
【0023】このように本実施例の電気自動車は、シフ
トレバー60がNレンジへ操作されると、クラッチ14
が遮断状態とされて電動モータ10と減速機28との間
の動力伝達が遮断されるため、電動モータ10が故障し
てロックした場合には、シフトレバー60をNレンジへ
操作して電動モータ10と車輪とを切り離すことによ
り、容易に車両を移動することができる。モータ制御系
の異常などで電動モータ10が逆転等の異常回転を起こ
した場合にも、シフトレバー60をNレンジへ操作して
電動モータ10と車輪とを切り離すことにより、電動モ
ータ10の異常回転に伴う車両の走行異常を容易に回避
することができる。特に、上記クラッチ14は、切換手
段66を介してシフトレバー60に機械的に連結され、
シフトレバー60の操作に従って確実に接続状態と遮断
状態とが切り換えられるようになっているため、例えば
電動アクチュエータ等を用いて切り換える場合に比較し
て、電気系統の異常時等にも確実に電動モータ10と車
輪とを切り離すことができる。
【0024】また、このようにクラッチ14によって動
力伝達を遮断できることから、車両走行中にシフトレバ
ー60をNレンジへ操作することにより、惰性走行を行
うことが可能で、電気自動車の運転操作の自由度が高く
なる。しかも、本実施例では、シフトレバー60がNレ
ンジへ操作された時には、車速すなわち出力軸回転速度
Nout に応じてモータ回転速度Nm が入力回転速度Nin
と略一致するように電動モータ10のトルク制御を行っ
ているため、シフトレバー60をNレンジからDレンジ
またはRレンジへ戻し操作した際に、クラッチ14が円
滑に接続され、クラッチ14に掛かる負担が小さくて寿
命が向上するとともに小型のクラッチを採用することが
できる。
【0025】図11は、車両走行中にシフトレバー60
が「D」レンジから「N」レンジへ操作されるととも
に、その後「D」レンジへ戻された場合の、モータ回転
速度Nm および出力軸回転速度Nout の変化を示すタイ
ムチャートの一例である。かかる図11において、実線
は下り坂で、Nレンジにおいて車速すなわち出力軸回転
速度Nout が上昇した場合であり、一点鎖線は平坦地或
いは上り坂で、Nレンジにおいて車速すなわち出力軸回
転速度Nout が下降した場合であるが、何れもその出力
軸回転速度Nout に応じてモータ回転速度Nm が入力回
転速度Ninと略一致するように電動モータ10のトルク
制御が行われるため、NレンジからDレンジへシフトレ
バー60を戻す際に、クラッチ14が遮断状態から接続
状態へ円滑に切り換えられるのである。
【0026】一方、本実施例ではシフトレバー60がN
レンジから他のレンジへ切換え操作された場合には、ク
ラッチ14が完全に係合するまでアクセル操作量Acに
応じた通常のトルク制御が行われないため、例えばNレ
ンジで惰性走行を行った後に運転者がアクセルを踏み込
みながらシフトレバー60をDレンジまたはRレンジへ
シフト操作した場合にも、クラッチ14の接続が不完全
な状態でモータトルクがアクセル操作量Acに応じて上
昇させられることが回避され、この点でもクラッチ14
に掛かる負担が軽減されて寿命が向上するとともに、小
型のクラッチを採用できるようになる。
【0027】本実施例では、モータ制御用コンピュータ
94によって行われる一連の信号処理のうち、ステップ
S2を実行する部分が同期制御手段に相当し、ステップ
S7を実行する部分がトルク制御手段に相当し、ステッ
プS5を実行する部分がリミットスイッチ88と共に遅
延手段を構成している。
【0028】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
12の実施例は、前記第1実施例に比較して、ステップ
S5の判断がNOの場合に実行するステップS9でモー
タ出力を0とする点が相違する。電動モータ10の回転
速度Nm はステップS2の同期制御で入力回転速度Nin
と略一致させられているため、このようにモータ出力が
0とされてスリーブ32の回転がフリー状態となること
により、ハンチング等を生じることなくクラッチ14が
一層円滑に係合させられるようになり、係合に要する時
間が更に短くなる。
【0029】上記のようにモータ出力を0にすると、ク
ラッチ14の係合動作が安定するため、図13のように
ディレイ時間でクラッチ14の完全係合を推定すること
もできる。すなわち、Nレンジの時にステップS10で
タイマTimAをリセットすることにより、Nレンジから
他のレンジへ切換え操作された後の経過時間を測定し、
前記ステップS5のクラッチ係合判断の代わりに、ステ
ップS11でそのタイマTimAの計測時間が所定のディ
レイ時間taを越えたか否かを判断するのである。ディ
レイ時間taは、シフトレバー60のシフト操作からク
ラッチ14が完全に係合するまでの遅れ時間を余裕をも
って設定したもので、予めシミュレーションや実験等に
より求められる。車速すなわち出力軸回転速度Nout な
どをパラメータとして異なる値が設定されるようにする
こともできる。そして、このディレイ時間taを経過し
たら、クラッチ14が完全に係合したものと見做してス
テップS6,S7を実行し、通常のトルク制御に戻す。
この場合には、前記リミットスイッチ88が不要とな
り、上記ステップS10,S11を実行する部分が遅延
手段となる。
【0030】図14の実施例は、前記第1実施例に比較
して、ステップS5のクラッチ係合判断の時間を制限し
たもので、Nレンジの時にステップS12でタイマTim
Bをリセットすることにより、Nレンジから他のレンジ
へ切換え操作された後の経過時間を測定し、ステップS
5の判断がNOの場合にステップS13でタイマTimB
の計測時間が予め定められた復帰時間tbを越えたか否
かを判断し、復帰時間tbを越えたらステップS6,S
7を実行して通常のトルク制御に強制復帰させる。この
ようにすれば、リミットスイッチ88の異常などでステ
ップS5の係合判断がYESとなるのが遅れても、復帰
時間tbを経過すれば通常のトルク制御に復帰するた
め、シフトレバー60をDレンジまたはRレンジへ戻し
てアクセルを踏み込んだ場合に、なかなか加速しないと
いった不都合を回避できる。アルセルを踏み込んでも加
速しない場合には、一般に更に強くアクセルを踏込み操
作することになり、通常のトルク制御への復帰が遅くな
ると予想に反した急加速となることがあるが、上記のよ
うに強制復帰させればそのような問題も防止できる。上
記復帰時間は、シフトレバー60のシフト操作からクラ
ッチ14が完全に係合するまでの遅れ時間よりも長い時
間で、予めシミュレーションや実験等により求められ
る。出力軸回転速度Nout などをパラメータとして異な
る値が設定されるようにすることもできる。なお、この
ような復帰時間tbによる強制復帰は、クラッチ14の
係合判断を行って通常のトルク制御に戻す場合には同様
に適用され得、前記図12の実施例などにも適用でき
る。
【0031】図15の実施例は、クラッチ14の係合判
断を別の態様で行うようにしたもので、Nレンジの時に
実行するステップS14で前記フラグF1と共にフラグ
F2を「1」とする。そして、シフトレバー60がNレ
ンジから切換え操作された場合には、フラグF1,F2
が「1」であるか否かを判断するステップS4,S15
に続いてステップS16を実行し、目標トルクToに一
定値βを加算して電動モータ10のトルクを一定値βだ
け大きくする。電動モータ10のトルクが大きくされる
ことにより、クラッチ14が遮断状態であればモータ回
転速度Nm が大きくなり、出力軸回転速度Nout および
減速比iから算出される入力回転速度Ninとの間に回転
速度差が生じるようになる。また、続いて実行するステ
ップS17ではフラグF2を「0」とし、これにより、
以後のサイクルではステップS15に続いてステップS
18を実行する。ステップS18では、モータ回転速度
Ninと入力回転速度Nout とが略等しいか否かを判断
し、Nm ≒NinになったらステップS6,S7を実行し
て通常のトルク制御に復帰する。このステップS18の
速度判断は、モータ回転速度センサ78および車速セン
サ82の検出誤差を考慮して行われる。この実施例では
ステップS18を実行する部分が遅延手段に相当する。
【0032】なお、上記ステップS18では、小歯車1
6の軸トルクを測定してモータトルクと略一致するか否
かにより、クラッチ14の係合判断を行うこともでき
る。また、図12のようにクラッチ14が係合するまで
モータ出力を0としたり、図14のように復帰時間を経
過したら通常のトルク制御に強制復帰させたりすること
もできる。上記ステップS15,S16,S17を省略
することも可能で、例えば前記図6の実施例のステップ
S5で、上記ステップS18と同様の係合判断を行うだ
けでも良い。
【0033】以上、本発明の幾つかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明したが、本発明は更に別の態様で実施
することもできる。
【0034】例えば、前記実施例では3軸減速機28が
用いられていたが、2軸や遊星歯車式の減速機、或いは
クラッチやブレーキによって減速比を切り換えることが
できる変速機等を用いることもできるし、そのような減
速機や変速機を備えていない電気自動車にも本発明は適
用され得る。
【0035】また、前記実施例ではシンクロ機構を備え
たクラッチ14が用いられていたが、他の方式のクラッ
チや多板式或いは単板式の摩擦による油圧式のクラッチ
等を採用することもできる。油圧式のクラッチを用いた
場合には、その油圧を検出してクラッチの係合判断を行
うこともできる。
【0036】また、クラッチ14の切換手段は必ずしも
シフトレバー60の操作に従って機械的に切り換えるも
のである必要はなく、電気信号で電動アクチュエータを
作動させたり油圧回路を切り換えたりして、接続状態と
遮断状態とを切り換えるようにしても良い。シフトレバ
ー60により油圧回路のマニュアルバルブを移動させ
て、油圧式クラッチを切り換えるようにすることもでき
る。
【0037】また、前記第1実施例ではリミットスイッ
チ88を用いてクラッチ14の完全係合を検出するよう
になっていたが、光学式,電磁式等の他の種々の位置検
出手段を用いることが可能である。
【0038】また、前記実施例では車速センサ82によ
って検出される出力軸回転速度Nout から入力回転速度
Ninを算出し、その入力回転速度Ninとモータ回転速度
Nmとが略一致するように同期制御を行っていたが、小
歯車16の回転速度を直接検出するようにしても良い
し、モータ回転速度Nm を減速比iで割算して出力軸回
転速度Nout と比較するようにしても良い。
【0039】また、前記実施例では回転速度差|No|
をパラメータとしてトルク補正値ΔTが算出されるよう
になっていたが、トルク補正値ΔTとして予め一定の値
を設定しておいても良いなど、回転速度差|No|を略
0とするための同期制御の内容は適宜変更され得る
【0040】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明が適用された電気自動車の駆動系統を説
明する骨子図である。
【図3】図2の実施例の駆動系統に設けられたクラッチ
部分を示す断面図である。
【図4】図2の実施例のパーキングロック機構部分を示
す図である。
【図5】図2の実施例の制御系統を説明するブロック線
図である。
【図6】図2の実施例におけるモータトルク制御の作動
を説明するスローチャートである。
【図7】図6におけるステップS2の同期制御の内容を
具体的に説明するフローチャートである。
【図8】図6におけるステップS7の通常トルク制御の
一部を具体的に説明するフローチャートである。
【図9】図7のステップR5でトルク補正値ΔTを算出
する際に用いるデータマップの一例である。
【図10】図8のステップQ1でトルク制御値Taを算
出する際に用いるデータマップの一例である。
【図11】図2の実施例においてシフトレバーがD→N
→Dと切り換えられた場合のモータ回転速度Nm および
出力軸回転速度Nout の変化の一例を説明するタイムチ
ャートである。
【図12】本発明の別の実施例を説明するフローチャー
トである。
【図13】本発明の更に別の実施例を説明するフローチ
ャートである。
【図14】本発明の更に別の実施例を説明するフローチ
ャートである。
【図15】本発明の更に別の実施例を説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】 10:電動モータ 14:クラッチ 60:シフトレバー 66:切換手段 84:シフトポジションセンサ(選択レンジ検出手段) 86:アクセル操作量センサ(アクセル操作量検出手
段) 88:リミットスイッチ 94:モータ制御用コンピュータステップS2:同期制御手段 ステップS5:遅延手段 ステップS7:トルク制御手段 ステップS10,S11:遅延手段 ステップS18:遅延手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市岡 英二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 倉持 耕治郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−227610(JP,A) 実開 昭61−46802(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 9/18 B60K 41/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立レンジおよび走行レンジを含む複数
    のレンジへ選択操作されるシフトレバーと、該シフトレ
    バーの選択レンジを検出する選択レンジ検出手段と、ア
    クセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、駆
    動輪を回転駆動する電動モータと、前記シフトレバーが
    前記走行レンジへ選択操作された場合に前記アクセル操
    作量に応じて前記電動モータのトルク制御を行うトルク
    制御手段とを備えた電気自動車の駆動力制御装置におい
    て、 前記電動モータと駆動輪との間の動力伝達を接続,遮断
    するクラッチと、 前記シフトレバーが前記走行レンジへ選択操作された場
    合に前記クラッチを接続状態とし、該シフトレバーが前
    記中立レンジへ操作された場合に該クラッチを遮断状態
    とする切換手段と、前記シフトレバーが前記中立レンジへ操作された場合
    に、前記クラッチの係合要素が互いに略同じ回転速度と
    なるように前記電動モータを同期制御する同期制御手段
    と、 前記シフトレバーが前記中立レンジから前記走行レンジ
    へ切換え操作された場合に、前記クラッチの係合要素が
    完全に係合したと見做されるまで、前記トルク制御手段
    による前記電動モータのトルク制御を遅らせる遅延手段
    とを設けたことを特徴とする電気自動車の駆動力制御装
    置。
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