JP3304799B2 - 信号処理方法及び装置 - Google Patents
信号処理方法及び装置Info
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- JP3304799B2 JP3304799B2 JP1659797A JP1659797A JP3304799B2 JP 3304799 B2 JP3304799 B2 JP 3304799B2 JP 1659797 A JP1659797 A JP 1659797A JP 1659797 A JP1659797 A JP 1659797A JP 3304799 B2 JP3304799 B2 JP 3304799B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
信号を高能率符号化する信号処理装置に係わり、特に、
低遅延で(即ち、遅延時間を小さくして)圧縮,伸長を
行なう信号処理方法及び装置に関する。
信号を高能率符号化する信号処理装置に係わり、特に、
低遅延で(即ち、遅延時間を小さくして)圧縮,伸長を
行なう信号処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像を圧縮する手段の一従来例とし
て、例えば、「ITU−Tホワイトブック、オーディオ
ビジュアル/マルチメディア関連(Hシリーズ)勧告
集」(財団法人日本ITU協会、平成7年2月18日発
行)pp.375〜595(以下、文献1という)に規
定されている動画像圧縮規格H.262(通称、MPE
G2方式と呼ばれている)がある。
て、例えば、「ITU−Tホワイトブック、オーディオ
ビジュアル/マルチメディア関連(Hシリーズ)勧告
集」(財団法人日本ITU協会、平成7年2月18日発
行)pp.375〜595(以下、文献1という)に規
定されている動画像圧縮規格H.262(通称、MPE
G2方式と呼ばれている)がある。
【0003】このMPEG2方式は、現在広く用いられ
ている動画像伝送表示方式であるインターレース方式の
動画像信号も圧縮対象として想定し、画像構成単位であ
るフレームまたはフィールド単位で高能率圧縮すること
を可能にしたものである。
ている動画像伝送表示方式であるインターレース方式の
動画像信号も圧縮対象として想定し、画像構成単位であ
るフレームまたはフィールド単位で高能率圧縮すること
を可能にしたものである。
【0004】インターレース動画像信号は、一定周期
(例えば、1/60秒)で入力されるフィールド画像か
ら動画像が構成されている。このフィールド画像は2枚
周期で走査線位置が互いにずれるように配置されてお
り、2フィールドで全走査線を覆う構成であって、この
2フィールドの組合せをフレームと称する。インターレ
ース動画像信号では、フィールド単位で順次画像が伝送
される。
(例えば、1/60秒)で入力されるフィールド画像か
ら動画像が構成されている。このフィールド画像は2枚
周期で走査線位置が互いにずれるように配置されてお
り、2フィールドで全走査線を覆う構成であって、この
2フィールドの組合せをフレームと称する。インターレ
ース動画像信号では、フィールド単位で順次画像が伝送
される。
【0005】図37はフレームの走査順、従って、フレ
ームを構成する画素情報の伝送順の一例を示すものであ
って、図示するように、いま、2つのフィールドをフィ
ールド1,2とすると、フィールド1で実線矢印で示す
ように走査が行なわれると、このフィールド1の走査に
続いて、フィールド2で破線矢印で示すように走査が行
なわれる。そこで、これらフィールド1,2を組み合わ
せたフレームでは、フィールド1に対する実線矢印で示
す走査が行なわれると、次に、このフィールド1の走査
の間に、フィールド2に対する走査が破線矢印で示すよ
うに行なわれることになる。そして、フレームの画像情
報も、この順で伝送されることになる。
ームを構成する画素情報の伝送順の一例を示すものであ
って、図示するように、いま、2つのフィールドをフィ
ールド1,2とすると、フィールド1で実線矢印で示す
ように走査が行なわれると、このフィールド1の走査に
続いて、フィールド2で破線矢印で示すように走査が行
なわれる。そこで、これらフィールド1,2を組み合わ
せたフレームでは、フィールド1に対する実線矢印で示
す走査が行なわれると、次に、このフィールド1の走査
の間に、フィールド2に対する走査が破線矢印で示すよ
うに行なわれることになる。そして、フレームの画像情
報も、この順で伝送されることになる。
【0006】MPEG2方式では、上記文献1における
p.379での「I.4.1.2 インターレース(飛び越
し走査)画像の符号化」に記載されているように、フィ
ールド単位の圧縮符号化とフレーム単位の圧縮符号化と
の両方が可能であり、1つのストリーム中に両者を混在
させることも可能である。
p.379での「I.4.1.2 インターレース(飛び越
し走査)画像の符号化」に記載されているように、フィ
ールド単位の圧縮符号化とフレーム単位の圧縮符号化と
の両方が可能であり、1つのストリーム中に両者を混在
させることも可能である。
【0007】次に、MPEG2方式による動画像圧縮の
一般的な手順について説明する。
一般的な手順について説明する。
【0008】まず、入力されるインターレース画像信号
から、フレームまたはフィールドからなる画像圧縮単位
を構成する。画像圧縮単位となる画像(以下、圧縮単位
画像という)はフィールドまたはフレーム画像であり、
これら単位画像を水平垂直の16×16画素からなるブ
ロック(即ち、マクロブロック)に分割し、上記走査の
順と同様の画面左上隅のマクロブロックから水平方向に
順に処理を行なう。
から、フレームまたはフィールドからなる画像圧縮単位
を構成する。画像圧縮単位となる画像(以下、圧縮単位
画像という)はフィールドまたはフレーム画像であり、
これら単位画像を水平垂直の16×16画素からなるブ
ロック(即ち、マクロブロック)に分割し、上記走査の
順と同様の画面左上隅のマクロブロックから水平方向に
順に処理を行なう。
【0009】入力動画像であるインターレース画像は、
図37で説明したように、まず、フィールド1の画素情
報が画面左上隅から1ライン(1水平走査期間)ずつ順
に入力され、次に、フィールド2の画素情報が画面左上
隅から1ラインずつ順に入力される。フレームを画像圧
縮単位とする場合には、フィールド1の画素情報を蓄え
ておき、フィールド2の最初の8ラインの画素情報が入
力された時点で、その8ラインでの最初の16×16画
素情報とフィールド1の最初の8ラインの最初の16×
16画素情報とで最初のマクロブロックを構成する。
図37で説明したように、まず、フィールド1の画素情
報が画面左上隅から1ライン(1水平走査期間)ずつ順
に入力され、次に、フィールド2の画素情報が画面左上
隅から1ラインずつ順に入力される。フレームを画像圧
縮単位とする場合には、フィールド1の画素情報を蓄え
ておき、フィールド2の最初の8ラインの画素情報が入
力された時点で、その8ラインでの最初の16×16画
素情報とフィールド1の最初の8ラインの最初の16×
16画素情報とで最初のマクロブロックを構成する。
【0010】このため、インターレース画像信号が入力
され始めてから画像圧縮単位であるフレームの最初のマ
クロブロックが構成されるまでには、凡そ1フィールド
期間+8ラインに相当する遅延が生じる。単位画像がフ
ィールド画像であって、フレームを構成する必要がない
場合でも、フレーム単位の画像圧縮と信号処理タイミン
グを合わせるために、1フィールド分の遅延を設けて単
位画像を構成手法が採用される。
され始めてから画像圧縮単位であるフレームの最初のマ
クロブロックが構成されるまでには、凡そ1フィールド
期間+8ラインに相当する遅延が生じる。単位画像がフ
ィールド画像であって、フレームを構成する必要がない
場合でも、フレーム単位の画像圧縮と信号処理タイミン
グを合わせるために、1フィールド分の遅延を設けて単
位画像を構成手法が採用される。
【0011】次に、圧縮単位としてのフィールドマクロ
ブロックまたはフレームマクロブロックに対して、MP
EG2方式に定められた信号となるように処理を行な
い、画像圧縮する。MPEG2方式では、動画像情報の
冗長性や人間の視覚特性を利用し、冗長な情報や人間の
視覚特性上重要でない情報を削除することにより、ディ
ジタル動画像情報を圧縮している。圧縮の結果得られる
ディジタル情報(ビットストリーム)の符号量は、同じ
圧縮条件でも、入力画像の性質、例えば、フレームまた
はフィールド間の相関や高空間周波数成分の量によって
大きく変化する。そのため、圧縮単位である1フレーム
期間または1フィールド期間の中でも、圧縮の結果得ら
れる符号量は刻々と変化する。一般的には、圧縮単位で
あるフレームまたはフィールド毎に符号量の目標を定
め、符号量がこの目標に一致するように圧縮パラメータ
を制御する。
ブロックまたはフレームマクロブロックに対して、MP
EG2方式に定められた信号となるように処理を行な
い、画像圧縮する。MPEG2方式では、動画像情報の
冗長性や人間の視覚特性を利用し、冗長な情報や人間の
視覚特性上重要でない情報を削除することにより、ディ
ジタル動画像情報を圧縮している。圧縮の結果得られる
ディジタル情報(ビットストリーム)の符号量は、同じ
圧縮条件でも、入力画像の性質、例えば、フレームまた
はフィールド間の相関や高空間周波数成分の量によって
大きく変化する。そのため、圧縮単位である1フレーム
期間または1フィールド期間の中でも、圧縮の結果得ら
れる符号量は刻々と変化する。一般的には、圧縮単位で
あるフレームまたはフィールド毎に符号量の目標を定
め、符号量がこの目標に一致するように圧縮パラメータ
を制御する。
【0012】このようなストリームをデータ転送レート
が一定の伝送路を経由して伝送するためには、符号量が
多い期間では、伝送容量を越える符号をバッファに蓄え
て伝送量を制限し、符号量が少ない期間では、バッファ
から符号を取り出し、所定のデータ転送レートにして伝
送する必要がある。かかる処理を平滑処理というが、こ
のような平滑化処理を行なうためには、送信側で予めあ
る程度の情報量を蓄えておき、発生符号量が変化しても
一定速度で伝送が可能となるようにし、さらに、受信側
でも、バッファを用意し、デコードに必要な符号量が変
化しても、デコードが継続できるようにする必要があ
る。このバッファによる遅延時間を1ピクチャ以上設け
ることにより、ピクチャ内またはピクチャ間で符号量分
布が大きく偏った場合でも対処できる。
が一定の伝送路を経由して伝送するためには、符号量が
多い期間では、伝送容量を越える符号をバッファに蓄え
て伝送量を制限し、符号量が少ない期間では、バッファ
から符号を取り出し、所定のデータ転送レートにして伝
送する必要がある。かかる処理を平滑処理というが、こ
のような平滑化処理を行なうためには、送信側で予めあ
る程度の情報量を蓄えておき、発生符号量が変化しても
一定速度で伝送が可能となるようにし、さらに、受信側
でも、バッファを用意し、デコードに必要な符号量が変
化しても、デコードが継続できるようにする必要があ
る。このバッファによる遅延時間を1ピクチャ以上設け
ることにより、ピクチャ内またはピクチャ間で符号量分
布が大きく偏った場合でも対処できる。
【0013】また、MPEG2方式では、上記文献1の
pp.531−535の「画像バッファ検証器」の項に
記載されているように、符号量が大きい画像が存在して
も、低遅延を実現する手法として、この符号量が大きい
画像に引き続く数個の画像を飛ばしてエンコードし、以
後引き続く画像は遅延量が少なくなるような圧縮を行な
うことが可能である。以下、この処理をピクチャスキッ
プといい、ピクチャスキップを生じる原因となった符号
量が大きい画像を大画像という。
pp.531−535の「画像バッファ検証器」の項に
記載されているように、符号量が大きい画像が存在して
も、低遅延を実現する手法として、この符号量が大きい
画像に引き続く数個の画像を飛ばしてエンコードし、以
後引き続く画像は遅延量が少なくなるような圧縮を行な
うことが可能である。以下、この処理をピクチャスキッ
プといい、ピクチャスキップを生じる原因となった符号
量が大きい画像を大画像という。
【0014】例えば、転送レートから導き出された標準
的な画像の符号量の2倍程度の符号量に圧縮された画像
がある場合には、この画像の符号を伝送するために、2
画像分の伝送時間を必要とする。そのために、たとえそ
れ以降の画像が転送レートに合致した符号量に圧縮され
たとしても、伝送される時刻が1画像時間分だけ遅れる
ことになる。この問題を解決するために、符号量の大き
な画像の直後の画像は飛ばして圧縮を行ない、長遅延が
続くことを防止する。
的な画像の符号量の2倍程度の符号量に圧縮された画像
がある場合には、この画像の符号を伝送するために、2
画像分の伝送時間を必要とする。そのために、たとえそ
れ以降の画像が転送レートに合致した符号量に圧縮され
たとしても、伝送される時刻が1画像時間分だけ遅れる
ことになる。この問題を解決するために、符号量の大き
な画像の直後の画像は飛ばして圧縮を行ない、長遅延が
続くことを防止する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】MPEG2方式は、デ
ィジタルテレビ放送やテレビ会議などの用途も想定され
ている。これらの用途では、伝送路の転送レートは固定
であって、送信側で動画像信号が入力されてから受信側
で再生信号が出力されるまでの所要時間(以下、圧縮伸
長遅延という)が短い方が望ましい。そのため、圧縮,
伸長する過程でも、処理遅延が少ないことが望まれる。
圧縮過程では、以下のような問題がある。
ィジタルテレビ放送やテレビ会議などの用途も想定され
ている。これらの用途では、伝送路の転送レートは固定
であって、送信側で動画像信号が入力されてから受信側
で再生信号が出力されるまでの所要時間(以下、圧縮伸
長遅延という)が短い方が望ましい。そのため、圧縮,
伸長する過程でも、処理遅延が少ないことが望まれる。
圧縮過程では、以下のような問題がある。
【0016】上記従来技術で説明したように、MPEG
2方式では、入力動画像であるインターレース画像から
フレーム画像を構成するために、1フィールド時間に相
当する遅延時間を生じる。この遅延は、圧縮伸長遅延を
増加させる要因となる。
2方式では、入力動画像であるインターレース画像から
フレーム画像を構成するために、1フィールド時間に相
当する遅延時間を生じる。この遅延は、圧縮伸長遅延を
増加させる要因となる。
【0017】本発明の第1の目的は、フレーム画像を構
成する際の遅延時間を低減させることができるようにし
た信号処理方法及び装置を提供することにある。
成する際の遅延時間を低減させることができるようにし
た信号処理方法及び装置を提供することにある。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】また、伸長過程では、以下のような問題が
ある。MPEG2方式では、フレーム構造での圧縮も可
能であるため、フレーム構造として圧縮された圧縮情報
を展開して得られる画像をインターレース画像として出
力するためには、フレーム画像をインターレース画像に
変換する必要があり、この処理はおよそ1フィールドの
処理遅延を生じる。フィールド構造の場合でも、フレー
ム構造から伸長された画像と連続した再生画像を得るた
めには、処理遅延を合わせる必要があり、やはり1フィ
ールドの遅延が必要となる。
ある。MPEG2方式では、フレーム構造での圧縮も可
能であるため、フレーム構造として圧縮された圧縮情報
を展開して得られる画像をインターレース画像として出
力するためには、フレーム画像をインターレース画像に
変換する必要があり、この処理はおよそ1フィールドの
処理遅延を生じる。フィールド構造の場合でも、フレー
ム構造から伸長された画像と連続した再生画像を得るた
めには、処理遅延を合わせる必要があり、やはり1フィ
ールドの遅延が必要となる。
【0025】従って、本発明の第2の目的は、かかる遅
延を低減させることができるようにした信号処理方法及
び装置を提供することにある。
延を低減させることができるようにした信号処理方法及
び装置を提供することにある。
【0026】また、圧縮単位であるフレームまたはフィ
ールド内の各マクロブロック毎の符号量分布は任意であ
るため、一定レートで転送された圧縮情報を圧縮する場
合には、圧縮単位を構成するデータを全て受信してから
伸長処理を開始する必要がある。そのため、圧縮単位の
先頭データを受信してから伸長処理を開始するまでにほ
ぼ圧縮単位の転送時間に相当する遅延を生じる。
ールド内の各マクロブロック毎の符号量分布は任意であ
るため、一定レートで転送された圧縮情報を圧縮する場
合には、圧縮単位を構成するデータを全て受信してから
伸長処理を開始する必要がある。そのため、圧縮単位の
先頭データを受信してから伸長処理を開始するまでにほ
ぼ圧縮単位の転送時間に相当する遅延を生じる。
【0027】
【0028】
【課題を解決するための手段】これらの問題をを解決す
る手段として、本発明は、圧縮に伴う処理タイミングを
独自の方法により制御する手法を考案した。
る手段として、本発明は、圧縮に伴う処理タイミングを
独自の方法により制御する手法を考案した。
【0029】即ち、上記第1の目的を達成するために、
本発明は、圧縮単位をフィールド画のみに限定するモー
ドを設定する。従来のMPEG2方式による圧縮装置で
は、圧縮単位をフレーム画像とフィールド画像の両方と
することを許容しているために、結果として圧縮単位が
フィールド画像のみであったとしても、フレーム画像を
構成するために要する時間にほぼ等しい遅延時間を生じ
ていた。しかし、本発明のように、圧縮単位をフィール
ド画像に固定して圧縮を行なうことにより、圧縮単位が
フィールド画像のみの場合には、フレーム画像を構成す
ることに伴う遅延時間をなくすことが可能となる。その
結果、フィールド画像を構成する画像情報の最後のもの
が圧縮単位構成手段に入力される前に、このフィールド
画像からなる画像圧縮単位の先頭部を圧縮単位構成手段
から出力することが可能となる。
本発明は、圧縮単位をフィールド画のみに限定するモー
ドを設定する。従来のMPEG2方式による圧縮装置で
は、圧縮単位をフレーム画像とフィールド画像の両方と
することを許容しているために、結果として圧縮単位が
フィールド画像のみであったとしても、フレーム画像を
構成するために要する時間にほぼ等しい遅延時間を生じ
ていた。しかし、本発明のように、圧縮単位をフィール
ド画像に固定して圧縮を行なうことにより、圧縮単位が
フィールド画像のみの場合には、フレーム画像を構成す
ることに伴う遅延時間をなくすことが可能となる。その
結果、フィールド画像を構成する画像情報の最後のもの
が圧縮単位構成手段に入力される前に、このフィールド
画像からなる画像圧縮単位の先頭部を圧縮単位構成手段
から出力することが可能となる。
【0030】
【0031】
【0032】上記第2の目的を達成するために、本発明
は、圧縮時に、所定の圧縮単位の集合がフィールド構造
のみから構成されていることを示す情報を付加し、この
情報がフィールド構造のみから構成されていることを示
すならば、フレーム構造からインターレース画像への変
換に伴う処理遅延を削除する。このような処理を行なう
ことにより、フィールド構造とフレーム構造との境界で
不連続を生じることなく、遅延を低減させることが可能
となる。
は、圧縮時に、所定の圧縮単位の集合がフィールド構造
のみから構成されていることを示す情報を付加し、この
情報がフィールド構造のみから構成されていることを示
すならば、フレーム構造からインターレース画像への変
換に伴う処理遅延を削除する。このような処理を行なう
ことにより、フィールド構造とフレーム構造との境界で
不連続を生じることなく、遅延を低減させることが可能
となる。
【0033】または、フィールド構造のみから構成され
ていることを示す情報がなくても、フィールド構造で
は、フレーム構造からインターレース画像への変換によ
る遅延を削除して伸長を行ない、フレーム構造では、フ
レーム構造からインターレース画像への変換による遅延
及び適切な遅延を挿入して伸長を行ない、両者の境界で
は、画像の繰返しや間引きを用いて連続性を保つ処理を
行なう。このような処理を行なうことにより、フィール
ド構造では、遅延の少ない伸長を行なうことが可能とな
る。
ていることを示す情報がなくても、フィールド構造で
は、フレーム構造からインターレース画像への変換によ
る遅延を削除して伸長を行ない、フレーム構造では、フ
レーム構造からインターレース画像への変換による遅延
及び適切な遅延を挿入して伸長を行ない、両者の境界で
は、画像の繰返しや間引きを用いて連続性を保つ処理を
行なう。このような処理を行なうことにより、フィール
ド構造では、遅延の少ない伸長を行なうことが可能とな
る。
【0034】以上のようにして、伸長時、フレーム構造
からインターレース画像への変換による1フィールドの
遅延を低減させることができる。
からインターレース画像への変換による1フィールドの
遅延を低減させることができる。
【0035】
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明による動画像情報圧縮機能
をもつ信号処理方法及び装置の第1の実施形態を示すブ
ロック図であって、101は画像信号の入力端子、20
1は圧縮単位構成手段、301は圧縮手段、401は平
滑化手段、501は圧縮信号の出力端子、506は所定
の圧縮単位集合が全てフィールド構造からなることを示
すフラグ(以下、フィールド構造フラグという)の出力
端子である。
より説明する。図1は本発明による動画像情報圧縮機能
をもつ信号処理方法及び装置の第1の実施形態を示すブ
ロック図であって、101は画像信号の入力端子、20
1は圧縮単位構成手段、301は圧縮手段、401は平
滑化手段、501は圧縮信号の出力端子、506は所定
の圧縮単位集合が全てフィールド構造からなることを示
すフラグ(以下、フィールド構造フラグという)の出力
端子である。
【0037】この第1の実施形態は、圧縮単位としてフ
レーム/フィールド構造を切替可能であり、さらに、圧
縮単位がフィールド構造に固定である場合には、より少
ない遅延時間で圧縮単位を構成することを可能にするも
のである。また、フィールド構造に固定である場合に
は、フィールド構造フラグを圧縮情報中に挿入すること
が、または、外部に出力することが可能である。
レーム/フィールド構造を切替可能であり、さらに、圧
縮単位がフィールド構造に固定である場合には、より少
ない遅延時間で圧縮単位を構成することを可能にするも
のである。また、フィールド構造に固定である場合に
は、フィールド構造フラグを圧縮情報中に挿入すること
が、または、外部に出力することが可能である。
【0038】次に、この第1の実施形態の動作について
説明する。
説明する。
【0039】図1において、圧縮対象となる動画像信号
は、インターレース画像信号として、入力端子101か
ら入力される。このインターレース画像信号は圧縮単位
構成手段201で所定の処理がなされ、MPEG2方式
の定めるマクロブロック群が構成される。
は、インターレース画像信号として、入力端子101か
ら入力される。このインターレース画像信号は圧縮単位
構成手段201で所定の処理がなされ、MPEG2方式
の定めるマクロブロック群が構成される。
【0040】ここで、圧縮単位構成手段201につい
て、図2により、その一具体例を説明する。但し、同図
において、211は図1での入力端子101に接続され
る入力端子、212は画像記憶手段、213はアドレス
生成手段、214は低遅延/通常遅延切替手段、215
はマクロブロック構成手段、216は図1での圧縮手段
301に接続される端子、217は図1での出力端子5
06に接続される端子である。
て、図2により、その一具体例を説明する。但し、同図
において、211は図1での入力端子101に接続され
る入力端子、212は画像記憶手段、213はアドレス
生成手段、214は低遅延/通常遅延切替手段、215
はマクロブロック構成手段、216は図1での圧縮手段
301に接続される端子、217は図1での出力端子5
06に接続される端子である。
【0041】従来のように、フレーム構造とフィールド
構造とを任意に選択して圧縮符号化を行なう通常遅延動
作の場合には、切替手段214は画像記憶手段212の
出力を選択する。端子211からインターレース画像信
号として入力された動画像情報は、フィールド1,フィ
ールド2の順に画像記憶手段212に蓄えられる。
構造とを任意に選択して圧縮符号化を行なう通常遅延動
作の場合には、切替手段214は画像記憶手段212の
出力を選択する。端子211からインターレース画像信
号として入力された動画像情報は、フィールド1,フィ
ールド2の順に画像記憶手段212に蓄えられる。
【0042】この動画像情報は、フレーム構造で圧縮を
行なう場合には、フレーム画像を構成するために必要な
情報が入力された時点、つまり、フィールド1の画像入
力が終了し、フィールド2の画像入力が開始された時点
から逐次フレーム順に出力される。この出力が完了する
までに1フレーム期間必要なため、1フレームの画像の
出力が完了するのは、次のフレームのフィールド1の画
像入力が完了する時刻にほぼ等しい。一方、フィールド
構造として圧縮する期間についても、前後のフレームと
信号が連続する必要があるため、やはりフィールド1の
画像入力が終了し、フィールド2の画像入力が開始され
た時点から、逐次、フィールド1の画像情報,フィール
ド2の画像情報を出力する。
行なう場合には、フレーム画像を構成するために必要な
情報が入力された時点、つまり、フィールド1の画像入
力が終了し、フィールド2の画像入力が開始された時点
から逐次フレーム順に出力される。この出力が完了する
までに1フレーム期間必要なため、1フレームの画像の
出力が完了するのは、次のフレームのフィールド1の画
像入力が完了する時刻にほぼ等しい。一方、フィールド
構造として圧縮する期間についても、前後のフレームと
信号が連続する必要があるため、やはりフィールド1の
画像入力が終了し、フィールド2の画像入力が開始され
た時点から、逐次、フィールド1の画像情報,フィール
ド2の画像情報を出力する。
【0043】このようにして、フレームまたはフィール
ド構造に並び替えられた画像情報はマクロブロック構成
手段215でマクロブロック毎の情報に並び替えられ
て、端子216から図1での圧縮手段301に送られ、
MPEG2方式によって定められた所定符号に変換され
る。その際、必要に応じて、フィールド構造フラグをM
PEG2方式の定めるユーザデータに挿入する。マクロ
ブロックを構成するためには、16ライン分の情報が必
要であるため、マクロブロック構成手段215(図2)
での遅延時間は16ライン分の時間にほぼ相当する。し
かし、この時間は、フィールド分に相当する時間に比較
してはるかに短い。
ド構造に並び替えられた画像情報はマクロブロック構成
手段215でマクロブロック毎の情報に並び替えられ
て、端子216から図1での圧縮手段301に送られ、
MPEG2方式によって定められた所定符号に変換され
る。その際、必要に応じて、フィールド構造フラグをM
PEG2方式の定めるユーザデータに挿入する。マクロ
ブロックを構成するためには、16ライン分の情報が必
要であるため、マクロブロック構成手段215(図2)
での遅延時間は16ライン分の時間にほぼ相当する。し
かし、この時間は、フィールド分に相当する時間に比較
してはるかに短い。
【0044】図3は以上に説明した通常遅延状態での圧
縮単位構成手段201(図2)の入出力タイミングの一
例を示すタイミング図であって、801は端子211か
らの入力画像信号、802は端子216から出力される
マクロブロック信号をフィールドまたはフレーム毎に示
したものであり、“Frm”はフレームを、“Fld”はフ
ィールドを夫々表わす。
縮単位構成手段201(図2)の入出力タイミングの一
例を示すタイミング図であって、801は端子211か
らの入力画像信号、802は端子216から出力される
マクロブロック信号をフィールドまたはフレーム毎に示
したものであり、“Frm”はフレームを、“Fld”はフ
ィールドを夫々表わす。
【0045】この例は、フレームFrm3をフィールド構
造として圧縮し、フレーム1,2,4はフレーム構造と
して圧縮するものである。フレーム構造とフィールド構
造との両方とも、入力画像信号801から出力マクロブ
ロック信号802までの間に1フィールド期間以上の遅
延が生じる。
造として圧縮し、フレーム1,2,4はフレーム構造と
して圧縮するものである。フレーム構造とフィールド構
造との両方とも、入力画像信号801から出力マクロブ
ロック信号802までの間に1フィールド期間以上の遅
延が生じる。
【0046】一方、図2において、フィールド構造に固
定して遅延時間の低減を図る低遅延動作の場合には、切
替手段214は端子211からの入力画像信号を選択す
る。このとき、必要に応じてフィールド構造フラグを端
子217から出力する。この状態では、インターレース
画像信号としてフィールド順に入力された動画像信号が
そのままマクロブロック構成手段215に供給され、フ
ィールド構造のマクロブロックに変換される。このマク
ロブロック信号は、端子216から図1での圧縮手段3
01に供給され、MPEG2方式によって定められた所
定符号に変換される。その際、必要に応じて、フィール
ド構造フラグをMPEG2方式の定めるユーザデータに
挿入する。
定して遅延時間の低減を図る低遅延動作の場合には、切
替手段214は端子211からの入力画像信号を選択す
る。このとき、必要に応じてフィールド構造フラグを端
子217から出力する。この状態では、インターレース
画像信号としてフィールド順に入力された動画像信号が
そのままマクロブロック構成手段215に供給され、フ
ィールド構造のマクロブロックに変換される。このマク
ロブロック信号は、端子216から図1での圧縮手段3
01に供給され、MPEG2方式によって定められた所
定符号に変換される。その際、必要に応じて、フィール
ド構造フラグをMPEG2方式の定めるユーザデータに
挿入する。
【0047】図4はかかる低遅延状態での圧縮単位構成
手段201の入出力タイミングを示した例を示す図であ
って、図3に対応する信号には同一符号を付けている。
手段201の入出力タイミングを示した例を示す図であ
って、図3に対応する信号には同一符号を付けている。
【0048】同図において、低遅延状態では、全ての入
力画像はフィールド構造として圧縮される。この場合の
処理遅延時間は、1フィールド時間に比較してはるかに
小さい。
力画像はフィールド構造として圧縮される。この場合の
処理遅延時間は、1フィールド時間に比較してはるかに
小さい。
【0049】図5は動画像情報圧縮機能をもつ信号処理
装置の一従来例(以下、第1の従来例という)を示すブ
ロック図であって、201’は圧縮単位構成手段であ
り、図1に対応する部分には同一符号を付けている。ま
た、図6は図5における圧縮単位構成手段201’の構
成を示したブロック図であって、図2に対応する部分に
は同一符号を付けている。
装置の一従来例(以下、第1の従来例という)を示すブ
ロック図であって、201’は圧縮単位構成手段であ
り、図1に対応する部分には同一符号を付けている。ま
た、図6は図5における圧縮単位構成手段201’の構
成を示したブロック図であって、図2に対応する部分に
は同一符号を付けている。
【0050】図1,図2と図5,図6とを比較して明ら
かなように、上記第1の実施形態は、第1の従来例に対
し、圧縮単位構成手段201が圧縮単位構成手段20
1’にマクロブロック構成手段215に直接入力された
インターレース画像信号を供給する機能を設けたものに
相当する。
かなように、上記第1の実施形態は、第1の従来例に対
し、圧縮単位構成手段201が圧縮単位構成手段20
1’にマクロブロック構成手段215に直接入力された
インターレース画像信号を供給する機能を設けたものに
相当する。
【0051】即ち、この第1の実施形態の通常遅延状態
での遅延(図3)が第1の従来例での遅延に相当する。
図4と図3との比較から判るように、第1の従来例の場
合(図3)では、画像圧縮単位であるフィールド(フレ
ーム3中のフィールド1またはフィールド2)の各々の
最後の情報が画像単位構成手段201に入力される前
に、各々のフィールドを画像圧縮単位に構成し直した信
号の先頭部を圧縮単位構成手段201から出力すること
は不可能であるが、この第1の実施形態での低遅延状態
(図4)では、画像圧縮単位であるフィールドの各々の
最後の情報が画像単位構成手段201に入力される前
に、各々のフィールドを画像圧縮単位に構成し直した信
号の先頭部を圧縮単位構成手段201から出力すること
が可能となる。そのため、この第1の実施形態では、従
来手法に比較して、およそ1フィールドに相当する遅延
時間を削減することが可能となる。
での遅延(図3)が第1の従来例での遅延に相当する。
図4と図3との比較から判るように、第1の従来例の場
合(図3)では、画像圧縮単位であるフィールド(フレ
ーム3中のフィールド1またはフィールド2)の各々の
最後の情報が画像単位構成手段201に入力される前
に、各々のフィールドを画像圧縮単位に構成し直した信
号の先頭部を圧縮単位構成手段201から出力すること
は不可能であるが、この第1の実施形態での低遅延状態
(図4)では、画像圧縮単位であるフィールドの各々の
最後の情報が画像単位構成手段201に入力される前
に、各々のフィールドを画像圧縮単位に構成し直した信
号の先頭部を圧縮単位構成手段201から出力すること
が可能となる。そのため、この第1の実施形態では、従
来手法に比較して、およそ1フィールドに相当する遅延
時間を削減することが可能となる。
【0052】図7は本発明による動画像情報伸長機能を
もつ信号処理方法及び装置の第2の実施形態を示すブロ
ック図であって、102は画像信号の出力端子、202
はインターレース画像構成手段、302は伸長手段、4
02はデータ転送レート変換手段、502は圧縮信号の
入力端子、507はフィールド構造フラグの入力端子で
ある。
もつ信号処理方法及び装置の第2の実施形態を示すブロ
ック図であって、102は画像信号の出力端子、202
はインターレース画像構成手段、302は伸長手段、4
02はデータ転送レート変換手段、502は圧縮信号の
入力端子、507はフィールド構造フラグの入力端子で
ある。
【0053】この第2の実施形態は、圧縮単位がフィー
ルド構造のみである場合に、より少ない遅延時間でイン
ターレース画像を構成することを可能にするものであ
る。
ルド構造のみである場合に、より少ない遅延時間でイン
ターレース画像を構成することを可能にするものであ
る。
【0054】図7において、所定の転送速度で転送され
た動画像圧縮符号信号は端子502から入力され、伸長
可能なデータ長となるまでデータ転送レート変換手段4
02に蓄積される。この信号は、伸長手段302でMP
EG2方式に定める伸長手順で伸長されてマクロブロッ
ク信号に変換される。その際、符号のユーザデータ中に
フィールド構造フラグを含む場合には、これも展開して
出力する。インターレース画像構成手段202では、こ
のマクロブロック信号からインターレース画像を構成す
る。
た動画像圧縮符号信号は端子502から入力され、伸長
可能なデータ長となるまでデータ転送レート変換手段4
02に蓄積される。この信号は、伸長手段302でMP
EG2方式に定める伸長手順で伸長されてマクロブロッ
ク信号に変換される。その際、符号のユーザデータ中に
フィールド構造フラグを含む場合には、これも展開して
出力する。インターレース画像構成手段202では、こ
のマクロブロック信号からインターレース画像を構成す
る。
【0055】図8は図7におけるインターレース画像構
成手段202の一具体例を示すブロック図であって、2
31は図7の伸長手段302からのマクロブロック信号
を入力する端子、232はマクロブロック信号からフィ
ールドまたはフレーム構成の走査線を構成する走査線構
成手段、233は画像記憶手段、234はフレーム/フ
ィールド読出アドレス生成手段、244は低遅延/通常
遅延切替手段、235は図7の画像出力端子102に接
続される端子、241は図7の伸長手段302で展開さ
れたフィールド構造フラグを入力する端子、242は外
部から入力されたフィールド構造フラグを入力する端
子、243はフラグ切替手段、244は低遅延/通常遅
延切替手段、245はコマ数調整手段である。
成手段202の一具体例を示すブロック図であって、2
31は図7の伸長手段302からのマクロブロック信号
を入力する端子、232はマクロブロック信号からフィ
ールドまたはフレーム構成の走査線を構成する走査線構
成手段、233は画像記憶手段、234はフレーム/フ
ィールド読出アドレス生成手段、244は低遅延/通常
遅延切替手段、235は図7の画像出力端子102に接
続される端子、241は図7の伸長手段302で展開さ
れたフィールド構造フラグを入力する端子、242は外
部から入力されたフィールド構造フラグを入力する端
子、243はフラグ切替手段、244は低遅延/通常遅
延切替手段、245はコマ数調整手段である。
【0056】同図において、端子231から入力された
マクロブロック信号は、走査線の情報が揃うまで走査線
構成手段232に蓄積され、これが揃った時点で、圧縮
された構造に応じて、フレーム順またはフィールド順に
出力される。この出力信号は画像記憶手段233にフレ
ーム順またはフィールド順に蓄えられる。画像記憶手段
233では、圧縮単位がフレーム構造の場合には、イン
ターレース画像であるフィールド順となるように読出し
順を変えられて出力される。この際、フレーム画像をフ
ィールド画像に変換するため、1フィールドの遅延を生
じる。また、圧縮単位がフィールド構造の場合には、読
出し順が変えられずに出力される。この際、フレーム画
像と連続して出力できるようにするために、1フィール
ドの遅延をおいて出力する。このような読出し/書込み
を実現するように、アドレス生成手段234でアドレス
が発生される。
マクロブロック信号は、走査線の情報が揃うまで走査線
構成手段232に蓄積され、これが揃った時点で、圧縮
された構造に応じて、フレーム順またはフィールド順に
出力される。この出力信号は画像記憶手段233にフレ
ーム順またはフィールド順に蓄えられる。画像記憶手段
233では、圧縮単位がフレーム構造の場合には、イン
ターレース画像であるフィールド順となるように読出し
順を変えられて出力される。この際、フレーム画像をフ
ィールド画像に変換するため、1フィールドの遅延を生
じる。また、圧縮単位がフィールド構造の場合には、読
出し順が変えられずに出力される。この際、フレーム画
像と連続して出力できるようにするために、1フィール
ドの遅延をおいて出力する。このような読出し/書込み
を実現するように、アドレス生成手段234でアドレス
が発生される。
【0057】フィールド構造フラグがビットストリーム
中に存在する場合、または、外部端子507から同等の
信号が入力された場合には、図8において、選択手段2
43により、使用する方のフィールド構造フラグが選択
され、このフラグがフィールド構造のみであることを示
している場合には、切替手段244は走査線構成手段2
32の出力を選択する。そのため、端子235から出力
される信号は、インターレース化に伴う遅延を含まない
ため、同一フィールドに属する圧縮単位の最後がこの実
施形態に入力される前に、同じフィールドの先頭部を伸
長した画像をインターレース画像構成手段202から出
力することが可能となる。
中に存在する場合、または、外部端子507から同等の
信号が入力された場合には、図8において、選択手段2
43により、使用する方のフィールド構造フラグが選択
され、このフラグがフィールド構造のみであることを示
している場合には、切替手段244は走査線構成手段2
32の出力を選択する。そのため、端子235から出力
される信号は、インターレース化に伴う遅延を含まない
ため、同一フィールドに属する圧縮単位の最後がこの実
施形態に入力される前に、同じフィールドの先頭部を伸
長した画像をインターレース画像構成手段202から出
力することが可能となる。
【0058】一方、これらのフラグが存在しない場合、
または、フレーム構造を含むことを示している場合に
は、切替手段244は画像記憶手段233の出力を選択
する。この出力は、入力に対して、1フィールド以上遅
延している。
または、フレーム構造を含むことを示している場合に
は、切替手段244は画像記憶手段233の出力を選択
する。この出力は、入力に対して、1フィールド以上遅
延している。
【0059】図9は動画像情報伸長機能をもつ信号処理
装置の第2の従来例を示すブロック図であって、20
2’はインターレース画像構成手段であり、図7に対応
する部分には同一符号を付けている。また、図10は図
9におけるインターレース画像構成手段202’の一例
を示すブロック図であって、図8に対応する部分には同
一符号を付けている。
装置の第2の従来例を示すブロック図であって、20
2’はインターレース画像構成手段であり、図7に対応
する部分には同一符号を付けている。また、図10は図
9におけるインターレース画像構成手段202’の一例
を示すブロック図であって、図8に対応する部分には同
一符号を付けている。
【0060】図7,図8と図9,図10とを比較して明
らかなように、上記第2の実施形態は、この第2の従来
例に対して、インターレース画像構成手段202とし
て、インターレース画像構成手段202’に走査線構成
手段232からの出力を端子235に出力する機能を設
けたものに相当する。
らかなように、上記第2の実施形態は、この第2の従来
例に対して、インターレース画像構成手段202とし
て、インターレース画像構成手段202’に走査線構成
手段232からの出力を端子235に出力する機能を設
けたものに相当する。
【0061】図11は上記第2の実施形態におけるイン
ターレース画像構成手段202(図8)での入出力タイ
ミング例を示した図であり、図12は上記第2の従来例
におけるインターレース画像構成手段202’(図1
0)での入出力タイミング例を示した図である。同図
中、851,853は夫々インターレース画像構成手段
202に入力されるマクロブロック信号をフィールド毎
に示したもの、852,854は夫々インターレース画
像構成手段202から出力されるインターレース画像信
号をフィールド毎に示したものであり、表記は図4に準
ずる。
ターレース画像構成手段202(図8)での入出力タイ
ミング例を示した図であり、図12は上記第2の従来例
におけるインターレース画像構成手段202’(図1
0)での入出力タイミング例を示した図である。同図
中、851,853は夫々インターレース画像構成手段
202に入力されるマクロブロック信号をフィールド毎
に示したもの、852,854は夫々インターレース画
像構成手段202から出力されるインターレース画像信
号をフィールド毎に示したものであり、表記は図4に準
ずる。
【0062】この例では、マクロブロック信号851と
出力インターレース画像信号852とは全ての圧縮単位
がフィールド構造に固定されたものであって、インター
レース画像信号に変換するための遅延を削減したもので
あり、マクロブロック信号853と出力インターレース
画像信号854はフレーム構造とフィールド構造が混在
しているものである。
出力インターレース画像信号852とは全ての圧縮単位
がフィールド構造に固定されたものであって、インター
レース画像信号に変換するための遅延を削減したもので
あり、マクロブロック信号853と出力インターレース
画像信号854はフレーム構造とフィールド構造が混在
しているものである。
【0063】図11と図12との比較から判るように、
図12に示す従来例では、画像圧縮単位であるフィール
ド(フレーム3のフィールド1またはフィールド2)の
各々の最後の情報がインターレース画像構成手段20
2’(図9,図10)に入力される前に、これら各々の
フィールドを画像圧縮単位に構成し直した画像信号の先
頭部をこのインターレース画像構成手段202’から出
力することは不可能であったのに対し、この第2の実施
形態の低遅延状態(図11)では、画像圧縮単位である
フィールドの各々の最後の情報がインターレース画像構
成手段202(図7,図8)に入力される前に、これら
各々のフィールドを画像圧縮単位に構成し直した画像信
号の先頭部をこのインターレース画像構成手段202か
ら出力することが可能となる。そのため、この第2の実
施形態によれば、上記従来手法に比較して、およそ1フ
ィールドに相当する遅延時間を削減することが可能とな
る。
図12に示す従来例では、画像圧縮単位であるフィール
ド(フレーム3のフィールド1またはフィールド2)の
各々の最後の情報がインターレース画像構成手段20
2’(図9,図10)に入力される前に、これら各々の
フィールドを画像圧縮単位に構成し直した画像信号の先
頭部をこのインターレース画像構成手段202’から出
力することは不可能であったのに対し、この第2の実施
形態の低遅延状態(図11)では、画像圧縮単位である
フィールドの各々の最後の情報がインターレース画像構
成手段202(図7,図8)に入力される前に、これら
各々のフィールドを画像圧縮単位に構成し直した画像信
号の先頭部をこのインターレース画像構成手段202か
ら出力することが可能となる。そのため、この第2の実
施形態によれば、上記従来手法に比較して、およそ1フ
ィールドに相当する遅延時間を削減することが可能とな
る。
【0064】また、この第2の実施形態では、フィール
ド構造フラグがない場合、または、フレーム構造を含む
ことを示す場合であっても、コマ数調整手段245(図
8)によってフィールド構造とフレーム構造との変化点
でのコマ数を調節し、連続した画像となるように変換す
るものであり、これにより、フィールド構造では、低遅
延であるようなインターレース画像信号を出力すること
が可能である。
ド構造フラグがない場合、または、フレーム構造を含む
ことを示す場合であっても、コマ数調整手段245(図
8)によってフィールド構造とフレーム構造との変化点
でのコマ数を調節し、連続した画像となるように変換す
るものであり、これにより、フィールド構造では、低遅
延であるようなインターレース画像信号を出力すること
が可能である。
【0065】図13,図14はこの場合のインターレー
ス画像構成手段202の入出力例を示す図であって、8
55はインターレース画像構成手段202に入力される
マクロブロック信号、856はインターレース画像構成
手段202から出力されるインターレース画像信号を夫
々フィールド毎に示すものであり、表記は図4に準ず
る。
ス画像構成手段202の入出力例を示す図であって、8
55はインターレース画像構成手段202に入力される
マクロブロック信号、856はインターレース画像構成
手段202から出力されるインターレース画像信号を夫
々フィールド毎に示すものであり、表記は図4に準ず
る。
【0066】図13は、フィールド構造からフレーム構
造へ遷移するとき、2フィールド繰り返し、フレーム構
造からフィールド構造へ遷移するとき、2フィールド間
引くようにした例を示すものである。この例では、フィ
ールド構造では、遅延は1フィールド以内に収めること
ができ、フレーム構造での遅延は、2フィールド以上と
増加するものの、両者の接続点であっても、フィールド
順が乱れないという特徴がある。
造へ遷移するとき、2フィールド繰り返し、フレーム構
造からフィールド構造へ遷移するとき、2フィールド間
引くようにした例を示すものである。この例では、フィ
ールド構造では、遅延は1フィールド以内に収めること
ができ、フレーム構造での遅延は、2フィールド以上と
増加するものの、両者の接続点であっても、フィールド
順が乱れないという特徴がある。
【0067】一方、図14は、フィールド構造からフレ
ーム構造へ遷移するとき、1フィールド繰り返し、フレ
ーム構造からフィールド構造へ遷移するとき、1フィー
ルド間引くようにした例を示すものである。この例で
は、フィールド構造では、遅延は1フィールドよりも小
さい値に収めることができ、フレーム構造での遅延は、
1フィールド以上と増加するものの、この値は従来手法
での遅延と同等である。
ーム構造へ遷移するとき、1フィールド繰り返し、フレ
ーム構造からフィールド構造へ遷移するとき、1フィー
ルド間引くようにした例を示すものである。この例で
は、フィールド構造では、遅延は1フィールドよりも小
さい値に収めることができ、フレーム構造での遅延は、
1フィールド以上と増加するものの、この値は従来手法
での遅延と同等である。
【0068】図15は本発明による動画像情報圧縮機能
をもつ信号処理方法及び装置の第3の実施形態を示すブ
ロック図であって、508は伸長開始可能時刻情報の出
力端子、601は制御手段であり、図1に対応する部分
には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
をもつ信号処理方法及び装置の第3の実施形態を示すブ
ロック図であって、508は伸長開始可能時刻情報の出
力端子、601は制御手段であり、図1に対応する部分
には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0069】この第3の実施形態は、図15において、
圧縮手段301に圧縮単位の先頭部が入力されてから平
滑化手段401から対応するデータが出力されるまでの
遅延時間を考慮して、圧縮手段301における発生符号
量の制御を行なう機能を有し、圧縮手段301に圧縮単
位の先頭部が入力されてから平滑化手段401から対応
するデータが出力されるまでの遅延時間が1圧縮単位時
間に満たない場合でも、途切れることなく、ビットスト
リームを出力し続ける機能を有することを特徴とし、ま
た、平滑化手段401から一定転送レートで出力される
ビットストリームを受信側で1圧縮単位分蓄積する前に
受信側で伸長を開始しても、連続伸長が保証されるよう
に、符号量制御を行なうととともに、伸長開始可能時刻
情報をデータトリーム中に挿入、または、端子508か
ら出力する機能を有することを特徴とする。
圧縮手段301に圧縮単位の先頭部が入力されてから平
滑化手段401から対応するデータが出力されるまでの
遅延時間を考慮して、圧縮手段301における発生符号
量の制御を行なう機能を有し、圧縮手段301に圧縮単
位の先頭部が入力されてから平滑化手段401から対応
するデータが出力されるまでの遅延時間が1圧縮単位時
間に満たない場合でも、途切れることなく、ビットスト
リームを出力し続ける機能を有することを特徴とし、ま
た、平滑化手段401から一定転送レートで出力される
ビットストリームを受信側で1圧縮単位分蓄積する前に
受信側で伸長を開始しても、連続伸長が保証されるよう
に、符号量制御を行なうととともに、伸長開始可能時刻
情報をデータトリーム中に挿入、または、端子508か
ら出力する機能を有することを特徴とする。
【0070】図16は図15における制御手段601の
一具体例を示すブロック図であって、611はタイミン
グ算出手段、612はマクロブロック符号量配分算出手
段、613はマクロブロック符号化パラメータ算出手段
である。
一具体例を示すブロック図であって、611はタイミン
グ算出手段、612はマクロブロック符号量配分算出手
段、613はマクロブロック符号化パラメータ算出手段
である。
【0071】図17はこの第3の実施形態に対する信号
処理装置の第3の従来例のブロック図を示すブロック図
であって、601’は制御手段であり、図15に対応す
る部分には同一符号を付けている。また、図18は図1
7における制御手段601’の一例を示すブロック図で
あって、図16に対応する部分には同一符号を付けてい
る。
処理装置の第3の従来例のブロック図を示すブロック図
であって、601’は制御手段であり、図15に対応す
る部分には同一符号を付けている。また、図18は図1
7における制御手段601’の一例を示すブロック図で
あって、図16に対応する部分には同一符号を付けてい
る。
【0072】この第3の実施形態では、図15に示すよ
うに、入力端子101から入力される画像情報が圧縮単
位構成手段201でMPEG2方式の定めるマクロブロ
ック順に変換され、圧縮手段301でMPEG2方式の
定める符号に変換され、さらに、平滑化手段401で伝
送路の仕様に合わせたデータ転送レートに変換されて出
力端子501から出力される。
うに、入力端子101から入力される画像情報が圧縮単
位構成手段201でMPEG2方式の定めるマクロブロ
ック順に変換され、圧縮手段301でMPEG2方式の
定める符号に変換され、さらに、平滑化手段401で伝
送路の仕様に合わせたデータ転送レートに変換されて出
力端子501から出力される。
【0073】平滑化手段401からビットストリームを
出力するタイミングは制御手段601が管理し、制御手
段601は、図16において、圧縮手段301が画像圧
縮単位を構成するフィールド画像またはフレーム画像の
情報の最後の情報が入力される時刻以前も含めて、定め
られたタイミングで平滑化手段401からビットストリ
ームを出力する時刻をストリーム出力タイミング算出手
段611で算出し、平滑化手段401に指示する。
出力するタイミングは制御手段601が管理し、制御手
段601は、図16において、圧縮手段301が画像圧
縮単位を構成するフィールド画像またはフレーム画像の
情報の最後の情報が入力される時刻以前も含めて、定め
られたタイミングで平滑化手段401からビットストリ
ームを出力する時刻をストリーム出力タイミング算出手
段611で算出し、平滑化手段401に指示する。
【0074】また、制御手段601は、圧縮手段301
に圧縮単位の先頭部が入力されてから平滑化手段401
から対応するデータが出力されるまでの遅延時間を考慮
してマクロブロックの符号量配分をマクロブロック符号
配分算出手段612で算出し、さらに、これを基に各マ
クロブロックの符号化パラメータをマクロブロック符号
化パラメータ算出手段613で算出し、圧縮手段301
に指示する。また、必要に応じて、平滑化手段401か
ら一定転送レートで出力されるビットストリームを受信
側で1圧縮単位分蓄積する前に受信側で伸長を開始して
も、連続伸長が保証されるように、符号量制御を行なう
ととともに、伸長開始可能時刻情報をビットストリーム
中に挿入し、または、端子508から外部に出力する。
に圧縮単位の先頭部が入力されてから平滑化手段401
から対応するデータが出力されるまでの遅延時間を考慮
してマクロブロックの符号量配分をマクロブロック符号
配分算出手段612で算出し、さらに、これを基に各マ
クロブロックの符号化パラメータをマクロブロック符号
化パラメータ算出手段613で算出し、圧縮手段301
に指示する。また、必要に応じて、平滑化手段401か
ら一定転送レートで出力されるビットストリームを受信
側で1圧縮単位分蓄積する前に受信側で伸長を開始して
も、連続伸長が保証されるように、符号量制御を行なう
ととともに、伸長開始可能時刻情報をビットストリーム
中に挿入し、または、端子508から外部に出力する。
【0075】これらの制御方法については後に説明する
が、マクロブロック符号化パラメータとしては、量子化
計数や符号化すべきDCT係数の次数,フィルタ処理な
どがある。
が、マクロブロック符号化パラメータとしては、量子化
計数や符号化すべきDCT係数の次数,フィルタ処理な
どがある。
【0076】一方、図17及び図18に示す第3の従来
例では、制御手段601’におけるマクロブロックの符
号配分算出手段612は平滑化手段401の出力タイミ
ングを考慮せずに符号量配分を決定し、圧縮手段301
にマクロブロックの符号化パラメータを指示する。
例では、制御手段601’におけるマクロブロックの符
号配分算出手段612は平滑化手段401の出力タイミ
ングを考慮せずに符号量配分を決定し、圧縮手段301
にマクロブロックの符号化パラメータを指示する。
【0077】次に、第3の実施形態と第3の従来例での
制御の例について、図19を用いて説明する。
制御の例について、図19を用いて説明する。
【0078】図19は第3の実施形態及び第3の従来例
での圧縮手段301から出力される符号量の累計例と、
平滑化手段401から出力される符号量の累計例とを示
しており、横軸に時間を、縦軸に発生符号量の累計を夫
々とっている。ここで、時間の単位は圧縮単位(フィー
ルドまたはフレーム)の時間をTとして表現し、横軸
(時間軸)の原点は最初の圧縮単位が圧縮手段301に
入力された時点としている。圧縮処理に伴う遅延は無視
できるほど小さい。また、発生符号量の累計は、1圧縮
単位当たりの平均割り当て符号量をBと表現している。
での圧縮手段301から出力される符号量の累計例と、
平滑化手段401から出力される符号量の累計例とを示
しており、横軸に時間を、縦軸に発生符号量の累計を夫
々とっている。ここで、時間の単位は圧縮単位(フィー
ルドまたはフレーム)の時間をTとして表現し、横軸
(時間軸)の原点は最初の圧縮単位が圧縮手段301に
入力された時点としている。圧縮処理に伴う遅延は無視
できるほど小さい。また、発生符号量の累計は、1圧縮
単位当たりの平均割り当て符号量をBと表現している。
【0079】同図において、第3の従来例での平滑化手
段401(図17)からの出力累計例903は、時刻T
から出力を開始する例を示している。この条件は、最初
の圧縮単位の圧縮手段301への入力が完了した時点で
平滑化手段401からの出力を開始することにほぼ等し
い。
段401(図17)からの出力累計例903は、時刻T
から出力を開始する例を示している。この条件は、最初
の圧縮単位の圧縮手段301への入力が完了した時点で
平滑化手段401からの出力を開始することにほぼ等し
い。
【0080】一方、この第3の実施形態での平滑化手段
401(図15)からの出力累計例曲線904は、時刻
yT(但し、0≦y<1)から開始する例を示してい
る。この条件は、最初の圧縮単位の圧縮手段301(図
15)への画像入力が完了する以前に、平滑化手段40
1からの出力を開始することを表している。出力累計例
曲線904は次式で表わすことができる。
401(図15)からの出力累計例曲線904は、時刻
yT(但し、0≦y<1)から開始する例を示してい
る。この条件は、最初の圧縮単位の圧縮手段301(図
15)への画像入力が完了する以前に、平滑化手段40
1からの出力を開始することを表している。出力累計例
曲線904は次式で表わすことができる。
【0081】 b(t)=(t/T−y)B ……(1) 但し、t>yT。
【0082】また、図19において、曲線905は、受
信側での伸長開始可能時刻を0とした場合の平滑化手段
401からの出力累計を表わす。つまり、伸長開始可能
時刻は、符号到着後zT時間経過した時刻であることを
意味する。
信側での伸長開始可能時刻を0とした場合の平滑化手段
401からの出力累計を表わす。つまり、伸長開始可能
時刻は、符号到着後zT時間経過した時刻であることを
意味する。
【0083】また、図19において、曲線901は、上
記第3の従来例での圧縮手段301(図17)から出力
される符号量の累計の例を表している。この例では、1
圧縮単位毎に符号量割り当てを決め、各圧縮単位内での
符号量割り当ては平滑化手段401(図17)からビッ
トストリームが出力されるタイミングに無関係に設定さ
れる例である。つまり、図19において、(t,b)=
(T,B),(2T,2B),……の点を通過するように制
御を行なった例である。これらの点の間を結ぶ曲線がど
のような軌跡を辿るかは、入力される画像の性質によっ
て変化する。
記第3の従来例での圧縮手段301(図17)から出力
される符号量の累計の例を表している。この例では、1
圧縮単位毎に符号量割り当てを決め、各圧縮単位内での
符号量割り当ては平滑化手段401(図17)からビッ
トストリームが出力されるタイミングに無関係に設定さ
れる例である。つまり、図19において、(t,b)=
(T,B),(2T,2B),……の点を通過するように制
御を行なった例である。これらの点の間を結ぶ曲線がど
のような軌跡を辿るかは、入力される画像の性質によっ
て変化する。
【0084】この曲線901は、曲線903よりは常時
上にあるが、曲線904より上にあるとは限らない。こ
のことは、この第3の従来例によるレート制御では、最
初の圧縮単位の圧縮手段301(図17)への画像入力
が完了する以前に平滑化手段401(図17)からの出
力を開始すると、途中で平滑化バッファがアンダーフロ
ーを起こす可能性があることを示している。
上にあるが、曲線904より上にあるとは限らない。こ
のことは、この第3の従来例によるレート制御では、最
初の圧縮単位の圧縮手段301(図17)への画像入力
が完了する以前に平滑化手段401(図17)からの出
力を開始すると、途中で平滑化バッファがアンダーフロ
ーを起こす可能性があることを示している。
【0085】また、曲線901は、曲線905より常時
下にあるとは限らない。このことは、伸長手段がこの符
号の先頭を受信後zT時刻経過した時点で伸長を開始す
ると、伸長途中で符号量の不足が生じることを意味す
る。上記文献2に示す従来例のように、圧縮単位内を複
数のブロックに分割し、夫々に対して符号量を定めたと
しても、その符号量が平滑化バッファからのビットスト
リームの出力タイミングyTや圧縮単位伸長開始可能時
刻zTを反映した値でない限り、平滑化バッファのアン
ダーフロー、または、受信側のデータ不足が生じる可能
性がある。
下にあるとは限らない。このことは、伸長手段がこの符
号の先頭を受信後zT時刻経過した時点で伸長を開始す
ると、伸長途中で符号量の不足が生じることを意味す
る。上記文献2に示す従来例のように、圧縮単位内を複
数のブロックに分割し、夫々に対して符号量を定めたと
しても、その符号量が平滑化バッファからのビットスト
リームの出力タイミングyTや圧縮単位伸長開始可能時
刻zTを反映した値でない限り、平滑化バッファのアン
ダーフロー、または、受信側のデータ不足が生じる可能
性がある。
【0086】一方、図19の曲線902は、この第3の
実施形態での圧縮手段301(図15)から出力される
符号量の累計の例を表わしている。この例では、1圧縮
単位毎に符号量割り当てを決め、さらに、各圧縮単位内
での発生符号量推移の下限を平滑化手段401(図1
5)からの出力タイミング及び伸長手段側の圧縮単位伸
長開始可能時刻を考慮して符号量制御を行なった例であ
る。
実施形態での圧縮手段301(図15)から出力される
符号量の累計の例を表わしている。この例では、1圧縮
単位毎に符号量割り当てを決め、さらに、各圧縮単位内
での発生符号量推移の下限を平滑化手段401(図1
5)からの出力タイミング及び伸長手段側の圧縮単位伸
長開始可能時刻を考慮して符号量制御を行なった例であ
る。
【0087】この例では、各圧縮単位の符号量が次式を
満足するように、発生符号量の制御を行なっている。 b(t)>(t/T−y)B ……(2) b(t)<(t/T+z)B ……(3)。
満足するように、発生符号量の制御を行なっている。 b(t)>(t/T−y)B ……(2) b(t)<(t/T+z)B ……(3)。
【0088】このような制御を行なうことにより、曲線
902は、図19中メッシュで表わした領域内に制御さ
れる。この領域では、曲線904よりも常時上にあり、
かつ曲線905よりも常時下にあることが保証される。
そのため、このような符号量制御を行なって生成したビ
ットストリームは、圧縮単位の先頭部が圧縮手段301
(図15)に入力されてからyT時間後には、平滑化バ
ッファからの出力を開始することが可能である。このこ
とは、圧縮単位の最後がこの圧縮手段301に入力され
る以前にこの圧縮単位の情報を平滑化バッファから出力
しても、途切れることなく、ビットストリームを出力し
続けることが可能であることを示している。また、伸長
器側では、圧縮単位の先頭部を受信後zT時刻経過後に
は、伸長処理を開始することが可能である。
902は、図19中メッシュで表わした領域内に制御さ
れる。この領域では、曲線904よりも常時上にあり、
かつ曲線905よりも常時下にあることが保証される。
そのため、このような符号量制御を行なって生成したビ
ットストリームは、圧縮単位の先頭部が圧縮手段301
(図15)に入力されてからyT時間後には、平滑化バ
ッファからの出力を開始することが可能である。このこ
とは、圧縮単位の最後がこの圧縮手段301に入力され
る以前にこの圧縮単位の情報を平滑化バッファから出力
しても、途切れることなく、ビットストリームを出力し
続けることが可能であることを示している。また、伸長
器側では、圧縮単位の先頭部を受信後zT時刻経過後に
は、伸長処理を開始することが可能である。
【0089】図20は図19から導出されるこの第3の
実施形態の各ブロックの入出力タイミングを示す図であ
って、811は圧縮手段301(図15)の入力画像信
号、812は平滑化手段401(図15)の出力ビット
ストリームであり、図中の表記は図4の例と同等であ
る。
実施形態の各ブロックの入出力タイミングを示す図であ
って、811は圧縮手段301(図15)の入力画像信
号、812は平滑化手段401(図15)の出力ビット
ストリームであり、図中の表記は図4の例と同等であ
る。
【0090】同図において、この第3の本実施形態で
は、圧縮手段301での画像信号811が入力開始して
から平滑化手段401からビットストリーム812が出
力開始されるまでの遅延は、上記式2におけるyTであ
り、圧縮単位時間Tよりも短い遅延時間にすることが可
能である。
は、圧縮手段301での画像信号811が入力開始して
から平滑化手段401からビットストリーム812が出
力開始されるまでの遅延は、上記式2におけるyTであ
り、圧縮単位時間Tよりも短い遅延時間にすることが可
能である。
【0091】一方、図21は図19から導出されるこの
第3の従来例の各ブロックの入出力タイミングを示す図
であって、図中の表記は図20,図4の例と同等であ
る。
第3の従来例の各ブロックの入出力タイミングを示す図
であって、図中の表記は図20,図4の例と同等であ
る。
【0092】同図において、この第3の従来例では、圧
縮手段301(図17)での画像信号811が入力開始
してから平滑化手段401(図17)からビットストリ
ーム812が出力開始されるまでの遅延は、圧縮単位時
間Tよりも長い遅延時間となる。
縮手段301(図17)での画像信号811が入力開始
してから平滑化手段401(図17)からビットストリ
ーム812が出力開始されるまでの遅延は、圧縮単位時
間Tよりも長い遅延時間となる。
【0093】図22は本発明による動画像情報伸長機能
をもつ信号処理方法及び装置の第4の実施形態を示すブ
ロック図であって、431は符号記憶手段、432はア
ドレス生成手段、433は伸長開始可能時刻情報復元手
段、434は選択手段、509は伸長開始可能時刻情報
の入力端子であり、図7に対応する部分には同一符号を
付けて重複する説明を省略する。
をもつ信号処理方法及び装置の第4の実施形態を示すブ
ロック図であって、431は符号記憶手段、432はア
ドレス生成手段、433は伸長開始可能時刻情報復元手
段、434は選択手段、509は伸長開始可能時刻情報
の入力端子であり、図7に対応する部分には同一符号を
付けて重複する説明を省略する。
【0094】この第4の実施形態は、外部から入力され
る、または、ビットストリーム中に含まれている圧縮単
位伸長開始可能時刻情報を基に、従来よりも少ない遅延
時間で伸長処理を開始することを可能としたものであ
る。
る、または、ビットストリーム中に含まれている圧縮単
位伸長開始可能時刻情報を基に、従来よりも少ない遅延
時間で伸長処理を開始することを可能としたものであ
る。
【0095】図22において、所定の転送速度で転送さ
れた動画像圧縮符号信号が入力端子502から入力さ
れ、データ転送レート変換手段402において、符号記
憶手段431に記憶される。この信号は、圧縮単位の先
頭データが入力されてから所定時刻経過後、伸長手段3
02でMPEG2方式に定める伸長手順で伸長され、イ
ンターレース画像構成手段202でインターレース画像
に構成されて出力端子102から出力される。
れた動画像圧縮符号信号が入力端子502から入力さ
れ、データ転送レート変換手段402において、符号記
憶手段431に記憶される。この信号は、圧縮単位の先
頭データが入力されてから所定時刻経過後、伸長手段3
02でMPEG2方式に定める伸長手順で伸長され、イ
ンターレース画像構成手段202でインターレース画像
に構成されて出力端子102から出力される。
【0096】符号記憶手段431から圧縮単位の先頭デ
ータを読み出すタイミングは、ビットストリーム中に含
まれた伸長開始可能時刻情報を基に決定する。この情報
は、図15〜図19を用いて説明した第3の実施形態の
信号処理装置によって生成される圧縮単位伸長開始可能
時刻情報であり、上記式3中のzTに相当する。
ータを読み出すタイミングは、ビットストリーム中に含
まれた伸長開始可能時刻情報を基に決定する。この情報
は、図15〜図19を用いて説明した第3の実施形態の
信号処理装置によって生成される圧縮単位伸長開始可能
時刻情報であり、上記式3中のzTに相当する。
【0097】この情報がビットストリーム中のユーザデ
ータに含まれている場合には、圧縮単位伸長開始可能時
刻情報復元手段433でこれが復元処理され、外部から
入力される場合には、入力端子509から入力されるも
のを用いる。両者のうちの適切な情報を選択手段434
で選択し、アドレス生成手段432に供給する。アドレ
ス生成手段432では、圧縮単位の先頭データが入力さ
れてからzT時間経過した時点でこの圧縮単位の先頭デ
ータが伸長手段302に送られ、その後は、伸長手段3
02で必要とする分だけのデータが送られるように、ア
ドレスを発生する。このzT時間は、Tよりも短くする
ことが可能であるため、画像圧縮単位を圧縮した情報の
最後の情報が転送レート変換手段402に入力される前
に、この画像圧縮単位を伸長した結果得られる画像情報
の先頭部を伸長手段302から出力することが可能とな
る。
ータに含まれている場合には、圧縮単位伸長開始可能時
刻情報復元手段433でこれが復元処理され、外部から
入力される場合には、入力端子509から入力されるも
のを用いる。両者のうちの適切な情報を選択手段434
で選択し、アドレス生成手段432に供給する。アドレ
ス生成手段432では、圧縮単位の先頭データが入力さ
れてからzT時間経過した時点でこの圧縮単位の先頭デ
ータが伸長手段302に送られ、その後は、伸長手段3
02で必要とする分だけのデータが送られるように、ア
ドレスを発生する。このzT時間は、Tよりも短くする
ことが可能であるため、画像圧縮単位を圧縮した情報の
最後の情報が転送レート変換手段402に入力される前
に、この画像圧縮単位を伸長した結果得られる画像情報
の先頭部を伸長手段302から出力することが可能とな
る。
【0098】図23はこの第4の実施形態に対する動画
像情報伸長機能をもつ信号処理装置の第4の従来例を示
すブロック図であって、402’はデータ転送レート変
換手段であり、図22に対応する部分には同一符号を付
けている。
像情報伸長機能をもつ信号処理装置の第4の従来例を示
すブロック図であって、402’はデータ転送レート変
換手段であり、図22に対応する部分には同一符号を付
けている。
【0099】上記第4の実施形態は、この第4の従来例
に対して、転送レート変換手段402を転送レート変換
手段402’に圧縮単位伸長開始可能時刻情報を基に伸
長開始時刻を決定する機能を付加した信号処理装置であ
る。
に対して、転送レート変換手段402を転送レート変換
手段402’に圧縮単位伸長開始可能時刻情報を基に伸
長開始時刻を決定する機能を付加した信号処理装置であ
る。
【0100】この第4の従来例は、図23に示すよう
に、圧縮単位伸長開始可能時刻情報から圧縮単位伸長開
始時刻を算出する機能を持たないため、画像圧縮単位を
圧縮した情報の最後の情報が転送レート変換手段40
2’に入力された時点で伸長処理を開始せざるを得ず、
この画像圧縮単位を伸長した結果得られる画像情報の先
頭部を伸長手段302’に出力することはできない。つ
まり、上記第4の実施形態は、この第4の従来例よりも
低遅延で圧縮データを伸長することが可能となる。
に、圧縮単位伸長開始可能時刻情報から圧縮単位伸長開
始時刻を算出する機能を持たないため、画像圧縮単位を
圧縮した情報の最後の情報が転送レート変換手段40
2’に入力された時点で伸長処理を開始せざるを得ず、
この画像圧縮単位を伸長した結果得られる画像情報の先
頭部を伸長手段302’に出力することはできない。つ
まり、上記第4の実施形態は、この第4の従来例よりも
低遅延で圧縮データを伸長することが可能となる。
【0101】図24はこの第4の実施形態の各ブロック
での入出力タイミングを示す図であって、871はデー
タ転送レート変換手段402(図22)の入力圧縮情
報、872は同じく出力であり、図中の表記は図4の例
と同等である。
での入出力タイミングを示す図であって、871はデー
タ転送レート変換手段402(図22)の入力圧縮情
報、872は同じく出力であり、図中の表記は図4の例
と同等である。
【0102】同図において、この第4の実施形態では、
データ転送レート変換手段402への圧縮情報871の
入力が開始されてからこのデータ転送レート変換手段4
02から圧縮情報872が出力開始されるまでの遅延
は、上記式3における時間zTであり、圧縮単位時間T
よりも短い遅延時間にすることが可能である。図19か
らも明らかなように、この遅延時間でも、伸長途中でデ
ータ不足が生じることなく伸長できるように、圧縮単位
内の符号量制御がなされている。
データ転送レート変換手段402への圧縮情報871の
入力が開始されてからこのデータ転送レート変換手段4
02から圧縮情報872が出力開始されるまでの遅延
は、上記式3における時間zTであり、圧縮単位時間T
よりも短い遅延時間にすることが可能である。図19か
らも明らかなように、この遅延時間でも、伸長途中でデ
ータ不足が生じることなく伸長できるように、圧縮単位
内の符号量制御がなされている。
【0103】一方、図25は第4の従来例の各ブロック
での入出力タイミングを示す図であって、図中の表記は
図24,図4の例と同等である。
での入出力タイミングを示す図であって、図中の表記は
図24,図4の例と同等である。
【0104】同図において、この第4の従来例では、デ
ータ転送レート変換手段402’(図23)への圧縮情
報871が入力開始されてからこのデータ転送レート変
換手段402’から圧縮情報872が出力開始されるま
での遅延は、圧縮単位時間.Tよりも長い遅延時間とな
る。
ータ転送レート変換手段402’(図23)への圧縮情
報871が入力開始されてからこのデータ転送レート変
換手段402’から圧縮情報872が出力開始されるま
での遅延は、圧縮単位時間.Tよりも長い遅延時間とな
る。
【0105】図26は本発明による動画像情報圧縮機能
をもつ信号処理方法及び装置の第5の実施形態のブロッ
ク図であって、前出図面に対応する部分には同一符号を
付けて重複する説明を省略する。また、図27は図26
における圧縮手段301の一具体例を示すブロック図で
あって、311は主圧縮手段、321はtemporalrefere
nce(テンポラル・リファレンス)計数手段、322はte
mporal reference指示手段、323はスキップ手段、
324は符号量計数手段である。
をもつ信号処理方法及び装置の第5の実施形態のブロッ
ク図であって、前出図面に対応する部分には同一符号を
付けて重複する説明を省略する。また、図27は図26
における圧縮手段301の一具体例を示すブロック図で
あって、311は主圧縮手段、321はtemporalrefere
nce(テンポラル・リファレンス)計数手段、322はte
mporal reference指示手段、323はスキップ手段、
324は符号量計数手段である。
【0106】この第5の実施形態は、MPEG2方式で
定められたスキップピクチャが発生した場合、スキップ
によって確保した余剰符号量をピクチャ間で最適に配分
することを可能とするものである。
定められたスキップピクチャが発生した場合、スキップ
によって確保した余剰符号量をピクチャ間で最適に配分
することを可能とするものである。
【0107】この第5の実施形態では、入力端子101
から入力される画像情報を、圧縮単位構成手段201で
MPEG2方式の定めるマクロブロック順に変換し、圧
縮手段301でMPEG2方式の定める符号に変換し、
さらに、平滑化手段401で伝送路の仕様に合わせたデ
ータ転送レートに変換して出力端子501から出力す
る。
から入力される画像情報を、圧縮単位構成手段201で
MPEG2方式の定めるマクロブロック順に変換し、圧
縮手段301でMPEG2方式の定める符号に変換し、
さらに、平滑化手段401で伝送路の仕様に合わせたデ
ータ転送レートに変換して出力端子501から出力す
る。
【0108】MPEG2方式では、各圧縮単位に“temp
oral reference”と呼ばれるフレーム番号を付加して圧
縮情報を生成する。そのため、圧縮手段301内に、図
27に示すように、temporal reference計数手段321
を設け、ここで計数されたtemporal referenceをtempor
al reference指示手段322を通じて主圧縮手段311
に伝達する。temporal reference指示手段322は、通
常の動作では、temporal reference計数手段321の値
をそのまま主圧縮手段311に伝達する。圧縮手段30
1による圧縮の結果得られた符号量を符号量計数手段3
24で計数し、これによってMPEG2方式の定める大
画像が発生したと判定された場合には、スキップ指示手
段323でスキップすべきピクチャを決定して主圧縮手
段311に指示する。また、大画像後の数フレームのte
mporal referenceを必要に応じて設定するために、temp
oral reference指示手段322に所定の指示を行なう。
oral reference”と呼ばれるフレーム番号を付加して圧
縮情報を生成する。そのため、圧縮手段301内に、図
27に示すように、temporal reference計数手段321
を設け、ここで計数されたtemporal referenceをtempor
al reference指示手段322を通じて主圧縮手段311
に伝達する。temporal reference指示手段322は、通
常の動作では、temporal reference計数手段321の値
をそのまま主圧縮手段311に伝達する。圧縮手段30
1による圧縮の結果得られた符号量を符号量計数手段3
24で計数し、これによってMPEG2方式の定める大
画像が発生したと判定された場合には、スキップ指示手
段323でスキップすべきピクチャを決定して主圧縮手
段311に指示する。また、大画像後の数フレームのte
mporal referenceを必要に応じて設定するために、temp
oral reference指示手段322に所定の指示を行なう。
【0109】なお、この第5の実施形態における大画像
後の数フレームのtemporal referenceの設定方法につい
ては、後述する。
後の数フレームのtemporal referenceの設定方法につい
ては、後述する。
【0110】図28はこの第5の実施形態に対する動画
像情報圧縮機能をもつ信号処理装置の第5の従来例での
圧縮手段301’の構成を示すブロック図であって、図
27に対応する部分には同一符号を付けている。
像情報圧縮機能をもつ信号処理装置の第5の従来例での
圧縮手段301’の構成を示すブロック図であって、図
27に対応する部分には同一符号を付けている。
【0111】同図において、この第5の従来例では、圧
縮手段301’による圧縮の結果得られた符号量を符号
量計数手段324で計数し、MPEG2方式の定める大
画像が発生したと判定された場合には、スキップ指示手
段323で大画像に続く必要フィールド数スキップする
ことを決定して主圧縮手段311に指示する。
縮手段301’による圧縮の結果得られた符号量を符号
量計数手段324で計数し、MPEG2方式の定める大
画像が発生したと判定された場合には、スキップ指示手
段323で大画像に続く必要フィールド数スキップする
ことを決定して主圧縮手段311に指示する。
【0112】この第5の従来例では、大画像後であって
も、MPEG2方式の定める通り、temporal reference
の値はtemporal reference計数手段321の値をそのま
ま用いる。
も、MPEG2方式の定める通り、temporal reference
の値はtemporal reference計数手段321の値をそのま
ま用いる。
【0113】図29は図26及び図27に示した第5の
実施形態の各ブロックの入出力及び処理タイミングの一
例を示す図であり、また、図30はこの第5の従来例の
各ブロックの入出力及び処理タイミングの一例を示す図
である。これら図面中、“Frm”に続く数字はフレーム
番号を表わし、Fldに続く数字はフィールド番号を表わ
し、“Ref”に続く数字はMPEG2方式の定めるtempo
ral referenceを表わす。なお、temporal referenceは
フレーム単位で増加する。また、821は圧縮単位構成
手段201から圧縮手段301,301’へ送られるマ
クロブロック信号のタイミングをフィールド単位で表わ
し、822は圧縮手段301,301’で圧縮処理が行
なわれて平滑化手段401にビットストリームが送られ
るタイミングをフィールド単位で表わし、823は平滑
化手段401からビットストリームが出力されるタイミ
ングをフィールド単位で表わし、824はピクチャスキ
ップにより生じた余剰転送期間を表わしている。
実施形態の各ブロックの入出力及び処理タイミングの一
例を示す図であり、また、図30はこの第5の従来例の
各ブロックの入出力及び処理タイミングの一例を示す図
である。これら図面中、“Frm”に続く数字はフレーム
番号を表わし、Fldに続く数字はフィールド番号を表わ
し、“Ref”に続く数字はMPEG2方式の定めるtempo
ral referenceを表わす。なお、temporal referenceは
フレーム単位で増加する。また、821は圧縮単位構成
手段201から圧縮手段301,301’へ送られるマ
クロブロック信号のタイミングをフィールド単位で表わ
し、822は圧縮手段301,301’で圧縮処理が行
なわれて平滑化手段401にビットストリームが送られ
るタイミングをフィールド単位で表わし、823は平滑
化手段401からビットストリームが出力されるタイミ
ングをフィールド単位で表わし、824はピクチャスキ
ップにより生じた余剰転送期間を表わしている。
【0114】ここでは、先に説明した第3の実施形態と
の併用は行なわず、平滑化手段401の出力823は、
圧縮手段301,301’の出力822が完了したフィ
ールドのビットストリームのみを出力する例を説明して
いる。また、フレームFrm1中のフィールドFld1を大
画像としており、このフィールドは、他のフィールドに
較べて、平滑化手段401の出力823に占める時間が
長い。
の併用は行なわず、平滑化手段401の出力823は、
圧縮手段301,301’の出力822が完了したフィ
ールドのビットストリームのみを出力する例を説明して
いる。また、フレームFrm1中のフィールドFld1を大
画像としており、このフィールドは、他のフィールドに
較べて、平滑化手段401の出力823に占める時間が
長い。
【0115】図31はこの第5の実施形態の図29に示
す動作をなす圧縮時と再生時の参照画像との時間間隔及
び走査線位置ずれを模式的に表わす図、図32はこの第
5の従来例の図30に示した動作をなす圧縮時と再生時
の参照画像との時間間隔及び走査線位置ずれを模式的に
表わす図であり、これらにおいて、各丸はフィールドを
表わしており、横軸はフィールド間の時間間隔を、縦軸
はフィールド間の走査線位置ずれを夫々表わしている。
また、“Ref”,“Frm”,“Fld”は図29及び図3
0の同じ符号に対応し、“Skip”は圧縮処理を行なわな
いフィールドを表わし、“repeat”はSkipにより欠落し
たフィールドの再生位置を表わし、さらに、図中の矢印
はMPEG2方式の定める前方予測のための参照関係を
表わしている。また、repatのフィールドは、前回の同
じフィールド側の再生画像を繰り返し出力することが規
定されている。
す動作をなす圧縮時と再生時の参照画像との時間間隔及
び走査線位置ずれを模式的に表わす図、図32はこの第
5の従来例の図30に示した動作をなす圧縮時と再生時
の参照画像との時間間隔及び走査線位置ずれを模式的に
表わす図であり、これらにおいて、各丸はフィールドを
表わしており、横軸はフィールド間の時間間隔を、縦軸
はフィールド間の走査線位置ずれを夫々表わしている。
また、“Ref”,“Frm”,“Fld”は図29及び図3
0の同じ符号に対応し、“Skip”は圧縮処理を行なわな
いフィールドを表わし、“repeat”はSkipにより欠落し
たフィールドの再生位置を表わし、さらに、図中の矢印
はMPEG2方式の定める前方予測のための参照関係を
表わしている。また、repatのフィールドは、前回の同
じフィールド側の再生画像を繰り返し出力することが規
定されている。
【0116】図30に示した第5の従来例の動作では、
大画像(フレームFrm1中のフィールドFld1)直後の画
像を2フィールド(フレームFrm1中のフィールドFld
2とフレームFrm2中のフィールドFld1)スキップ
し、引き続く画像(フレームFrm2中のフィールドFld
2)から圧縮処理を再開する。MPEG2方式では、特
殊な場合を除き、2フィールド単位でスキップを行な
う。
大画像(フレームFrm1中のフィールドFld1)直後の画
像を2フィールド(フレームFrm1中のフィールドFld
2とフレームFrm2中のフィールドFld1)スキップ
し、引き続く画像(フレームFrm2中のフィールドFld
2)から圧縮処理を再開する。MPEG2方式では、特
殊な場合を除き、2フィールド単位でスキップを行な
う。
【0117】ところで、フレームFrm1中のフィールド
Fld1がこのフレーム中前半フィールドであって、MP
EG2方式が定めるIピクチャであり、フレームFrm2
中のフィールドFld2がこのフレーム中後半フィールド
でMPEG2方式が定めるPピクチャである場合、フレ
ームFrm2中のフィールドFld2はフレームFrm1中の
フィールドFld1のみを参照することが規定されてい
る。
Fld1がこのフレーム中前半フィールドであって、MP
EG2方式が定めるIピクチャであり、フレームFrm2
中のフィールドFld2がこのフレーム中後半フィールド
でMPEG2方式が定めるPピクチャである場合、フレ
ームFrm2中のフィールドFld2はフレームFrm1中の
フィールドFld1のみを参照することが規定されてい
る。
【0118】これによると、フレームFrm2中のフィー
ルドFld2はフレームFrm1中のフィールドFld1から
時間的に距離が離れている上、走査線位置が異なるた
め、参照画像との差分が大きいことが多い。そのため、
圧縮効率が低下し、同じ符号量配分では画質が劣化する
可能性がある。
ルドFld2はフレームFrm1中のフィールドFld1から
時間的に距離が離れている上、走査線位置が異なるた
め、参照画像との差分が大きいことが多い。そのため、
圧縮効率が低下し、同じ符号量配分では画質が劣化する
可能性がある。
【0119】しかしながら、フレームFrm2中のフィー
ルドFld2の圧縮処理が終了した時点でスキップによる
余剰転送区間が終了してしまうため、余剰転送区間をフ
レームFrm2中のフィールドFld2に割り当てることは
できない。そのため、フレームFrm2中のフィールドF
ld2の画質が劣化し、これを参照する後続の画像の画質
の劣化も招くことになる。
ルドFld2の圧縮処理が終了した時点でスキップによる
余剰転送区間が終了してしまうため、余剰転送区間をフ
レームFrm2中のフィールドFld2に割り当てることは
できない。そのため、フレームFrm2中のフィールドF
ld2の画質が劣化し、これを参照する後続の画像の画質
の劣化も招くことになる。
【0120】一方、図29に示した第5の実施形態の動
作では、大画像(フレームFrm1中のフィールドFld
1)直後の1フィールド(フレームFrm1中のフィールド
Fld2)はスキップせずに圧縮を行ない、それに続く2
フィールド(フレームFrm2中のフィールドFld1,フ
レームFrm2中のフィールドFld2)をスキップし、引
き続く画像(フレームFrm3中のフィールドFld1)から
圧縮処理を再開する。但し、MPEG2方式では、temp
oral referenceの不連続によって大画像の存在を示すた
め、フレームFrm1中のフィールドFld2に対するtemp
oral referenceは2とする。
作では、大画像(フレームFrm1中のフィールドFld
1)直後の1フィールド(フレームFrm1中のフィールド
Fld2)はスキップせずに圧縮を行ない、それに続く2
フィールド(フレームFrm2中のフィールドFld1,フ
レームFrm2中のフィールドFld2)をスキップし、引
き続く画像(フレームFrm3中のフィールドFld1)から
圧縮処理を再開する。但し、MPEG2方式では、temp
oral referenceの不連続によって大画像の存在を示すた
め、フレームFrm1中のフィールドFld2に対するtemp
oral referenceは2とする。
【0121】フレームFrm1中のフィールドFld1がこ
のフレーム中の前半フィールドでMPEG2方式が定め
るIピクチャであり、フレームFrm1中のフィールドF
ld2がこのフレーム中の後半フィールドでMPEG2方
式が定めるPピクチャである場合、フレームFrm1中の
フィールドFld2はフレームFrm1中のフィールドFld
1のみを参照することが規定されている。この第5の実
施形態では、スキップ後に伝送されるフレームFrm1中
のフィールドFld2はフレームFrm1中のフィールドF
ld1から時間的距離が離れていないため、上記第5の従
来例の場合よりも参照誤差が小さくなり、圧縮効率が向
上する。
のフレーム中の前半フィールドでMPEG2方式が定め
るIピクチャであり、フレームFrm1中のフィールドF
ld2がこのフレーム中の後半フィールドでMPEG2方
式が定めるPピクチャである場合、フレームFrm1中の
フィールドFld2はフレームFrm1中のフィールドFld
1のみを参照することが規定されている。この第5の実
施形態では、スキップ後に伝送されるフレームFrm1中
のフィールドFld2はフレームFrm1中のフィールドF
ld1から時間的距離が離れていないため、上記第5の従
来例の場合よりも参照誤差が小さくなり、圧縮効率が向
上する。
【0122】また、フレームFrm1中のフィールドFld
2の圧縮処理が終了してからビットストリーム出力を開
始するまでに時間余裕があるので、スキップにより生じ
た余剰期間を、フレームFrm1中のフィールドFld1の
みならず、フレームFrm1中のフィールドFld2にも割
り当てることが可能であり、両者の符号量配分を最適に
行なうことにより、画質劣化の少ない再生画像を得るこ
とができる。
2の圧縮処理が終了してからビットストリーム出力を開
始するまでに時間余裕があるので、スキップにより生じ
た余剰期間を、フレームFrm1中のフィールドFld1の
みならず、フレームFrm1中のフィールドFld2にも割
り当てることが可能であり、両者の符号量配分を最適に
行なうことにより、画質劣化の少ない再生画像を得るこ
とができる。
【0123】また、図31に示した第5の実施形態での
フレームFrm3中のフィールドFld1,フレームFrm3
中のフィールドFld2は、図32に示した第5の従来例
に比較して、参照画像との時間距離が遠いが、これらの
画像は2枚の画像を参照画像とすることができるため、
第5の従来例でのフレームFrm2中のフィールドFld2
よりも効率良く参照を行なうことができる。
フレームFrm3中のフィールドFld1,フレームFrm3
中のフィールドFld2は、図32に示した第5の従来例
に比較して、参照画像との時間距離が遠いが、これらの
画像は2枚の画像を参照画像とすることができるため、
第5の従来例でのフレームFrm2中のフィールドFld2
よりも効率良く参照を行なうことができる。
【0124】図33はこの第5の実施形態の各ブロック
の入出力及び処理タイミングの他の例を、また、図34
はこの第5の従来例の各ブロックの入出力及び処理タイ
ミングの他の例を夫々示す図であって、これらでの表記
は図29及び図30と同等である。
の入出力及び処理タイミングの他の例を、また、図34
はこの第5の従来例の各ブロックの入出力及び処理タイ
ミングの他の例を夫々示す図であって、これらでの表記
は図29及び図30と同等である。
【0125】また、図35はこの第5の実施形態に対応
する圧縮時及び再生時の参照画像との時間間隔及び走査
線位置ずれを模式的に表わす図、図36はこの第5の従
来例に対応する圧縮時及び再生時の参照画像との時間間
隔及び走査線位置ずれを模式的に表わした図であって、
これらでの表記は図31及び図32と同等である。
する圧縮時及び再生時の参照画像との時間間隔及び走査
線位置ずれを模式的に表わす図、図36はこの第5の従
来例に対応する圧縮時及び再生時の参照画像との時間間
隔及び走査線位置ずれを模式的に表わした図であって、
これらでの表記は図31及び図32と同等である。
【0126】この例は、フレームFrm1中のフィールド
Fld1とフレームFrm2中のフィールドFld2の両方が
大画像であり、スキップピクチャを生じる例である。こ
の例では、フレームFrm1中のフィールドFld1とフレ
ームFrm2中のフィールドFld2はIピクチャとして圧
縮され、他の画像はPピクチャとして圧縮されるものと
する。
Fld1とフレームFrm2中のフィールドFld2の両方が
大画像であり、スキップピクチャを生じる例である。こ
の例では、フレームFrm1中のフィールドFld1とフレ
ームFrm2中のフィールドFld2はIピクチャとして圧
縮され、他の画像はPピクチャとして圧縮されるものと
する。
【0127】第5の従来例では、図34及び図36に示
すように、フレームFrm1中のフィールドFld1とフレ
ームFrm2中のフィールドFld2の夫々の後にスキップ
が発生している。その結果、スキップ後の画像(フレー
ムFrm4中のフィールドFld1)は、3フレーム前の画
像であるフレームFrm1中のフィールドFld1と2フレ
ーム前の走査線位置が異なる画像であるフレームFrm2
中のフィールドFld2とを参照しなければならず、圧縮
効率が低下する。しかも、フレームFrm4中のフィール
ドFld1の圧縮処理が終了した時点でスキップによる余
剰転送区間が終了してしまうため、余剰転送区間をフレ
ームFrm4中のフィールドFld1に割り当てることはで
きず、そのため、フレームFrm4中のフィールドFld1
の画像の画質が劣化し、これを参照する後続のピクチャ
も画質画劣化する。
すように、フレームFrm1中のフィールドFld1とフレ
ームFrm2中のフィールドFld2の夫々の後にスキップ
が発生している。その結果、スキップ後の画像(フレー
ムFrm4中のフィールドFld1)は、3フレーム前の画
像であるフレームFrm1中のフィールドFld1と2フレ
ーム前の走査線位置が異なる画像であるフレームFrm2
中のフィールドFld2とを参照しなければならず、圧縮
効率が低下する。しかも、フレームFrm4中のフィール
ドFld1の圧縮処理が終了した時点でスキップによる余
剰転送区間が終了してしまうため、余剰転送区間をフレ
ームFrm4中のフィールドFld1に割り当てることはで
きず、そのため、フレームFrm4中のフィールドFld1
の画像の画質が劣化し、これを参照する後続のピクチャ
も画質画劣化する。
【0128】これに対し、この第5の実施形態では、図
33及び図35に示すように、フレームFrm1中のフィ
ールドFld1に対しては、直後の2フィールドをスキッ
プしているが、フレームFrm2中のフィールドFld2に
関しては、直後の1フィールド(Frm3中のフィールド
Fld1)はスキップせずに圧縮を行ない、それに続く2
フィールド(フレームFrm3中のフィールドFld2とフ
レームFrm4中のフィールドFld1)をスキップし、引
き続く画像(フレームFrm4中のフィールドFld2)から
圧縮処理を再開する。但し、MPEG2方式では、temp
oral referenceの不連続によって大画像の存在を示すた
め、フレームFrm3中のフィールドFld1に対するtemp
oral referenceは4とする。
33及び図35に示すように、フレームFrm1中のフィ
ールドFld1に対しては、直後の2フィールドをスキッ
プしているが、フレームFrm2中のフィールドFld2に
関しては、直後の1フィールド(Frm3中のフィールド
Fld1)はスキップせずに圧縮を行ない、それに続く2
フィールド(フレームFrm3中のフィールドFld2とフ
レームFrm4中のフィールドFld1)をスキップし、引
き続く画像(フレームFrm4中のフィールドFld2)から
圧縮処理を再開する。但し、MPEG2方式では、temp
oral referenceの不連続によって大画像の存在を示すた
め、フレームFrm3中のフィールドFld1に対するtemp
oral referenceは4とする。
【0129】このような構成とすることにより、従来例
で発生していた3フレーム前の参照が生じなくなり、参
照効率が向上する。
で発生していた3フレーム前の参照が生じなくなり、参
照効率が向上する。
【0130】以上、本発明の実施形態について説明した
が、これら実施形態は、互いに相反するものではなく、
夫々を組み合わせて遅延,画質劣化のより少ない信号処
理装置を構成することも可能である。
が、これら実施形態は、互いに相反するものではなく、
夫々を組み合わせて遅延,画質劣化のより少ない信号処
理装置を構成することも可能である。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧縮単位をフィールド画のみに限定し、フレーム構成に
伴う遅延時間をなくし、圧縮単位であるフィールド画像
情報の最後の情報が圧縮単位構成手段に入力される前
に、このフィールドからなる画像圧縮単位の先頭部を圧
縮単位構成手段から出力することが可能となるから、圧
縮単位を構成することに伴う遅延時間を低減させること
ができる。
圧縮単位をフィールド画のみに限定し、フレーム構成に
伴う遅延時間をなくし、圧縮単位であるフィールド画像
情報の最後の情報が圧縮単位構成手段に入力される前
に、このフィールドからなる画像圧縮単位の先頭部を圧
縮単位構成手段から出力することが可能となるから、圧
縮単位を構成することに伴う遅延時間を低減させること
ができる。
【0132】
【0133】
【0134】さらに、本発明によれば、所定の圧縮単位
の集合が全てフィールド構造であることを示すフラグを
ビットストリーム中または外部出力として出力し、伸長
時、このフラグがフィールド構造のみであることを示し
ている集合体は、遅延を伴うことなく、インターレース
変換が可能であるために、伸長時にフレーム構造をイン
ターレース画像に変換することに伴う遅延を低減させる
ことができる。また、フレーム構造を含む場合であって
も、フィールド構造区間ではインターレース変換に伴う
遅延を削減し、フレーム構造期間ではインターレース変
換に伴う遅延を付加し、両者の境界では適切にフィール
ドの繰り返しまたは間引きを行なうことにより、フィー
ルド構造区間での遅延を低減させることが可能となる。
の集合が全てフィールド構造であることを示すフラグを
ビットストリーム中または外部出力として出力し、伸長
時、このフラグがフィールド構造のみであることを示し
ている集合体は、遅延を伴うことなく、インターレース
変換が可能であるために、伸長時にフレーム構造をイン
ターレース画像に変換することに伴う遅延を低減させる
ことができる。また、フレーム構造を含む場合であって
も、フィールド構造区間ではインターレース変換に伴う
遅延を削減し、フレーム構造期間ではインターレース変
換に伴う遅延を付加し、両者の境界では適切にフィール
ドの繰り返しまたは間引きを行なうことにより、フィー
ルド構造区間での遅延を低減させることが可能となる。
【0135】
【図1】図1は本発明による動画像情報圧縮機能をもつ
信号処理方法及び装置の第1の実施形態を示すブロック
図である。
信号処理方法及び装置の第1の実施形態を示すブロック
図である。
【図2】図1における圧縮単位構成手段の一具体例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】第1の従来例での動作を示すタイミング図であ
る。
る。
【図4】図1に示した第1の実施形態の動作を示すタイ
ミング図である。
ミング図である。
【図5】図1に示した第1の実施形態に対する第1の従
来例を示すブロック図である。
来例を示すブロック図である。
【図6】図5における圧縮単位構成手段の一例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図7】本発明による動画像情報伸長機能をもつ信号処
理方法及び装置の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
理方法及び装置の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図8】図7でのインターレース画像構成手段の一具体
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図9】図7に示した第2の実施形態に対する第2の従
来例を示すブロック図である。
来例を示すブロック図である。
【図10】図9でのインターレース画像構成手段の一例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図11】図7に示した第2の実施形態の動作を示すタ
イミング図である。
イミング図である。
【図12】図9に示した第2の従来例の動作を示すタイ
ミング図である。
ミング図である。
【図13】図7に示した第2の実施形態の他の動作を示
すタイミング図である。
すタイミング図である。
【図14】図7に示した第2の実施形態のさらに他の動
作を示すタイミング図である。
作を示すタイミング図である。
【図15】本発明による動画像情報圧縮機能をもつ信号
処理方法及び装置の第3の実施形態を示すブロック図で
ある。
処理方法及び装置の第3の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図16】図15における制御手段の一具体例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図17】図15に示した第3の実施形態に対する第3
の従来例を示すブロック図である。
の従来例を示すブロック図である。
【図18】図17における制御手段の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図19】図15に示した第3の実施形態と図17に示
した第3の従来例での制御による符号量遷移を示す図で
ある。
した第3の従来例での制御による符号量遷移を示す図で
ある。
【図20】図15に示した第3の実施形態の動作を示す
タイミング図である。
タイミング図である。
【図21】図17に示した第3の従来例の動作を示すタ
イミング図である。
イミング図である。
【図22】本発明による動画像情報伸長機能をもつ信号
処理方法及び装置の第4の実施形態を示すブロック図で
ある。
処理方法及び装置の第4の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図23】図22に示した第4の実施形態に対応する第
4の従来例を示すブロック図である。
4の従来例を示すブロック図である。
【図24】図22に示した第4の実施形態の動作を示す
タイミング図である。
タイミング図である。
【図25】図23に示した第4の従来例の動作を示すタ
イミング図である。
イミング図である。
【図26】本発明による動画像情報圧縮機能をもつ信号
処理方法及び装置の第5の実施形態のブロック図であ
る。
処理方法及び装置の第5の実施形態のブロック図であ
る。
【図27】図26における圧縮手段の一具体例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図28】図27に示した第5の実施形態に対応する第
5の従来例の圧縮手段を示すブロック図である。
5の従来例の圧縮手段を示すブロック図である。
【図29】図26に示した第5の実施形態の動作を示す
タイミング図である。
タイミング図である。
【図30】図28に示した第5の従来例の動作を示すタ
イミング図である。
イミング図である。
【図31】図26に示した第5の実施形態のピクチャ参
照関係を示す図である。
照関係を示す図である。
【図32】図28に示した第5の従来例のピクチャ参照
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図33】図26に示した第5の実施形態の他の動作を
示すタイミング図である。
示すタイミング図である。
【図34】図28に示した第5の従来例の他の動作を示
すタイミング図である。
すタイミング図である。
【図35】図26に示した第5の実施形態の他のピクチ
ャ参照関係を示す図である。
ャ参照関係を示す図である。
【図36】図28に示した第5の従来例の他のピクチャ
参照関係を示す図である。
参照関係を示す図である。
【図37】インターレース画像の画素転送順序を示す図
である。
である。
101 動画像信号の入力端子 102 画像信号の出力端子 201 圧縮単位構成手段 202 インターレース画像構成手段 301 圧縮手段 302 伸長手段 401 平滑化手段 402 データ転送レート変換手段 501 圧縮信号の出力端子 502 圧縮信号の入力端子 506 フィールド構造フラグの出力端子 507 フィールド構造フラグの入力端子 508 伸長開始可能時刻情報の出力端子 509 伸長開始可能時刻情報の入力端子 601 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 将 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マルチメディア システム開発本部内 (56)参考文献 特開 平6−197273(JP,A) MPEG2符号化方式におけるフィー ルド/フレーム構造,電子情報通信学会 技術研究報告,1993年 4月26日,93 /20,p.1−6 藤原,最新MPEG教科書,日本, 1994年 8月 1日,159 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68
Claims (4)
- 【請求項1】 インターレース画像である動画像信号を
フレームまたはフィールド毎の画像圧縮単位に構成し直
して圧縮し圧縮信号を生成する信号処理方法において、動画像信号に対し1フィールド期間以上遅延処理した後
にマクロブロックを構成する通常遅延動作、または、動
画像信号に対し遅延処理を行なわずにマクロブロックを
構成する低遅延動作の何れか一方を選択し、 所定の集合をなす画像圧縮単位を全てフィールドからな
るフィールド構造で圧縮する場合に、該低遅延動作を選
択して、所定の集合をなす該画像圧縮単位が全てフィー
ルドからなるフィールド構造であることを示す情報を該
圧縮信号に付加し、 該通常遅延動作または該低遅延動作により構成されたマ
クロブロックの圧縮処理を行なう ことを特徴とする信号
処理方法。 - 【請求項2】 インターレース画像である動画像信号を
フレームまたはフィールド毎の画像圧縮単位に構成し直
して圧縮された圧縮信号を伸長する信号処理方法におい
て、 該圧縮信号を伸長することでフレームまたはフィールド
構成の伸長画像を生成し、 該伸長画像に対し1フィールド期間以上遅延処理した後
に画像出力する通常遅延動作、または、該伸長画像に対
し遅延処理を行なわずに画像出力する低遅延動作の何れ
か一方を選択して、伸長画像の出力を行ない、 該圧縮信号には、所定の集合をなす画像圧縮単位の構造
を示す情報が付加されており、該情報が、所定の集合を
なす画像圧縮単位が全てフィールドからなるフィールド
構造であることを示す情報であった場合に、該低遅延動
作を選択する ことを特徴とする信号処理方法。 - 【請求項3】 インターレース画像である動画像信号を
フレームまたはフィールド毎の画像圧縮単位の画像情報
に構成し直す圧縮単位構成手段と、 前記圧縮単位構成手段からの前記画像圧縮単位の画像情
報を圧縮して圧縮信号を生成する圧縮手段と を備え、 前記圧縮単位構成手段は、 前記動画像信号に対し1フィールド期間以上遅延処理を
行なう遅延手段と、 1フィールド期間以上遅延処理を行なった動画像信号、
または、遅延処理を 行なわない動画像信号の何れか一方
を選択して出力する切替手段と、 該切替手段から出力される動画像信号からマクロブロッ
クを構成するマクロブロック構成手段と、 からなり、 所定の集合をなす画像圧縮単位を全てフィールドからな
るフィールド構造で圧縮する場合に、該切替手段が、該
遅延処理を行なわない動画像信号を選択して出力すると
ともに、所定の集合をなす画像圧縮単位が全てフィール
ドからなるフィールド構造であることを示す情報を圧縮
信号に付加することを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項4】 インターレース画像である動画像信号を
フレームまたはフィールド毎の圧縮単位に構成し直して
圧縮された圧縮信号を伸長処理する伸長手段と、 該伸長手段で伸長された画像情報をインターレース画像
に構成し直す画像構成手段と を備え、 該画像構成手段は、 該伸長されたインターレース画像に対し1フィールド期
間以上遅延処理を行 なう遅延手段と、 1フィールド期間以上遅延処理を行ったインターレース
画像、または、遅延 処理を行なわないインターレース画
像の何れか一方を選択して出力する切替 手段と、 からなり、 該圧縮信号には、所定の集合をなす画像圧縮単位の構造
を示す情報が付加されており、 該情報が、所定の集合をなす画像圧縮単位が全てフィー
ルドからなるフィール ド構造であることを示す情報であ
った場合に、該切替手段が、該遅延処理を行なわないイ
ンターレース画像を選択して出力することを特徴とする
信号処理装置。
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---|---|---|---|
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MPEG2符号化方式におけるフィールド/フレーム構造,電子情報通信学会技術研究報告,1993年 4月26日,93/20,p.1−6 |
藤原,最新MPEG教科書,日本,1994年 8月 1日,159 |
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