JP3304149B2 - 画像形成装置の構造体 - Google Patents
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- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置の構造体
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、プリンタ或いはファクシミ
リなどとして構成される画像形成装置は、例えば光学ユ
ニット、感光体、現像ユニット、クリーニングユニッ
ト、定着ユニット、給紙装置などの各種プロセスユニッ
トを有し、これらが画像形成装置の構造体に組付けられ
ている。従来の画像形成装置の構造体は、ベース部材上
にユニットの側板を固定したものから構成され、構造体
が板材より成る側板とベース部材とを有している(例え
ば実開昭58−149745号公報、特開昭62−65
051号公報、実開昭63−194345号公報、実開
昭64−2247号公報、又は特開平4−26863号
公報などを参照)。
リなどとして構成される画像形成装置は、例えば光学ユ
ニット、感光体、現像ユニット、クリーニングユニッ
ト、定着ユニット、給紙装置などの各種プロセスユニッ
トを有し、これらが画像形成装置の構造体に組付けられ
ている。従来の画像形成装置の構造体は、ベース部材上
にユニットの側板を固定したものから構成され、構造体
が板材より成る側板とベース部材とを有している(例え
ば実開昭58−149745号公報、特開昭62−65
051号公報、実開昭63−194345号公報、実開
昭64−2247号公報、又は特開平4−26863号
公報などを参照)。
【0003】ところで、上述の如き画像形成装置は、部
品交換や清掃などの保守点検作業を容易に行えるよう
に、各ユニットを手前側に引き出せるように構成された
ものが多い。このようにユニットを引き出せるようにす
るには、構造体を構成する手前側の側板に大きな開口な
いしは切欠より成る出し入れ口を形成し、ユニットを引
き出すときに、これが手前側の側板に干渉することを防
止する必要がある。
品交換や清掃などの保守点検作業を容易に行えるよう
に、各ユニットを手前側に引き出せるように構成された
ものが多い。このようにユニットを引き出せるようにす
るには、構造体を構成する手前側の側板に大きな開口な
いしは切欠より成る出し入れ口を形成し、ユニットを引
き出すときに、これが手前側の側板に干渉することを防
止する必要がある。
【0004】ところが、板金などの板材より成る側板に
上述の如き大きな出し入れ口を形成すると、その剛性が
低下し、充分な強度が得られなくなるおそれがある。特
に感光体のまわりに複数個の現像ユニットを設け、これ
を引き出し可能に支持した画像形成装置のように、ユニ
ットの数が増えると、手前側の側板に、より一層大きな
出し入れ口を形成しなければならず、その剛性低下が顕
著となる。
上述の如き大きな出し入れ口を形成すると、その剛性が
低下し、充分な強度が得られなくなるおそれがある。特
に感光体のまわりに複数個の現像ユニットを設け、これ
を引き出し可能に支持した画像形成装置のように、ユニ
ットの数が増えると、手前側の側板に、より一層大きな
出し入れ口を形成しなければならず、その剛性低下が顕
著となる。
【0005】そこで従来は、構造体を構成する側板の板
厚を厚くしたり、多数の補強部材を追加して側板を補強
するなどの方法で構造体の剛性低下を補っていたが、か
かる構造体によると、その構造が複雑化し、構造体を組
付けるときの作業も大変煩雑なものとならざるを得な
い。
厚を厚くしたり、多数の補強部材を追加して側板を補強
するなどの方法で構造体の剛性低下を補っていたが、か
かる構造体によると、その構造が複雑化し、構造体を組
付けるときの作業も大変煩雑なものとならざるを得な
い。
【0006】一方、最近の画像形成装置を開発するに当
っては、画像形成速度の異なる複数種類の画像形成装置
を同時に開発し、ユーザが自らの要望に最も合致した製
品を購入できるようにしている。その際、画像形成速度
が高まれば、その画像形成装置の各ユニットに加わる負
荷や、ユニット自体の作動速度も増大するので、そのサ
イズや重量が大きくなる。すなわち、画像形成装置の性
能に応じて、その各ユニットの重量やサイズが相違する
のである。この場合、従来の構造体は、各ユニットを側
板で支持するように構成されているので、そのユニット
のサイズや重量が変わると、その側板、すなわち構造体
自体の構造や強度も変えなければならない。このため、
その製造時の作業が煩雑となるばかりか、多数種類の画
像形成装置に対して共通の構造体を用いることができな
い。最近は、コストを低減し、また製造の効率を高める
ため、異なる機種の画像形成装置に対して、できるだけ
共通の部品を用い得るようにすべきであるとする考えが
主流となっており、複数の機種に対して共通の構造体を
用いることができないことは、このような要請に反する
ことになる。
っては、画像形成速度の異なる複数種類の画像形成装置
を同時に開発し、ユーザが自らの要望に最も合致した製
品を購入できるようにしている。その際、画像形成速度
が高まれば、その画像形成装置の各ユニットに加わる負
荷や、ユニット自体の作動速度も増大するので、そのサ
イズや重量が大きくなる。すなわち、画像形成装置の性
能に応じて、その各ユニットの重量やサイズが相違する
のである。この場合、従来の構造体は、各ユニットを側
板で支持するように構成されているので、そのユニット
のサイズや重量が変わると、その側板、すなわち構造体
自体の構造や強度も変えなければならない。このため、
その製造時の作業が煩雑となるばかりか、多数種類の画
像形成装置に対して共通の構造体を用いることができな
い。最近は、コストを低減し、また製造の効率を高める
ため、異なる機種の画像形成装置に対して、できるだけ
共通の部品を用い得るようにすべきであるとする考えが
主流となっており、複数の機種に対して共通の構造体を
用いることができないことは、このような要請に反する
ことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を一挙に解決した画像形成装置の構造体を提
供することにある。
従来の欠点を一挙に解決した画像形成装置の構造体を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ベース部材と、横断面形状がコの字状をな
したチャンネル状の複数の骨組部材を組付け、これらの
部材を、スポット溶接とプラグ溶接の少なくとも一方の
溶接法によって固着して骨格体を構成し、前記ベース部
材を、互いに組付けられた上部板金部材と下部板金部材
により構成し、これらの板金部材をスポット溶接とプラ
グ溶接の少なくとも一方の溶接法によって結合すると共
に、上部板金部材の下面を、キャスタの取付面としたこ
とを特徴とする画像形成装置の構造体を提案する。
成するため、ベース部材と、横断面形状がコの字状をな
したチャンネル状の複数の骨組部材を組付け、これらの
部材を、スポット溶接とプラグ溶接の少なくとも一方の
溶接法によって固着して骨格体を構成し、前記ベース部
材を、互いに組付けられた上部板金部材と下部板金部材
により構成し、これらの板金部材をスポット溶接とプラ
グ溶接の少なくとも一方の溶接法によって結合すると共
に、上部板金部材の下面を、キャスタの取付面としたこ
とを特徴とする画像形成装置の構造体を提案する。
【0009】
【0010】
【0011】さらに、上記構成において、骨格体に、少
なくとも2つのピンを介して画像形成装置の光学ユニッ
トが位置決めされて支持されるように構成すると有利で
ある。
なくとも2つのピンを介して画像形成装置の光学ユニッ
トが位置決めされて支持されるように構成すると有利で
ある。
【0012】また、上記各構成において、骨格体の上部
に画像形成装置の開閉体が枢着されるように構成すると
有利である。
に画像形成装置の開閉体が枢着されるように構成すると
有利である。
【0013】さらに、上記各構成において、チャンネル
状の骨組部材が、その開口部側を構造体の内側に向けて
配置されていることが望ましい。
状の骨組部材が、その開口部側を構造体の内側に向けて
配置されていることが望ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
説明する。
【0015】図1は画像形成装置の一例である電子複写
機の概略を示す構成図であり、本発明の理解のため、先
ずその全体の構成と作用を簡単に説明する。
機の概略を示す構成図であり、本発明の理解のため、先
ずその全体の構成と作用を簡単に説明する。
【0016】図1に示した複写機は、一般にコンソール
タイプの複写機と称せられているものであって、床面に
載置して使用できるように、全高が高く設定され、その
全体が上部1と下部2とから構成されている。上部1
は、ケース3内に光学要素を収容した光学ユニット4
と、その下方に位置する作像系の各ユニットを有し、下
部2は、複数の給紙装置5を有していて、図1に示した
複写機は、その上部1の上方に自動原稿搬送装置(AD
F)6が搭載されている。
タイプの複写機と称せられているものであって、床面に
載置して使用できるように、全高が高く設定され、その
全体が上部1と下部2とから構成されている。上部1
は、ケース3内に光学要素を収容した光学ユニット4
と、その下方に位置する作像系の各ユニットを有し、下
部2は、複数の給紙装置5を有していて、図1に示した
複写機は、その上部1の上方に自動原稿搬送装置(AD
F)6が搭載されている。
【0017】自動原稿搬送装置6の原稿台7に載置され
た原稿(図示せず)が、光学ユニット4のケース3に支
持されたコンタクトガラス8上に自動給送されて停止す
る。次いで、光学ユニット4の光源9が図1に示した位
置から右方に移動し、このとき原稿面が光源9により照
明され、その原稿画像が結像光学系10によって感光体
11上に結像される。
た原稿(図示せず)が、光学ユニット4のケース3に支
持されたコンタクトガラス8上に自動給送されて停止す
る。次いで、光学ユニット4の光源9が図1に示した位
置から右方に移動し、このとき原稿面が光源9により照
明され、その原稿画像が結像光学系10によって感光体
11上に結像される。
【0018】感光体11は図1の時計方向に回転し、こ
のとき帯電チャージャ12によって表面を一様に帯電さ
れ、その帯電面に上述の如く原稿画像が結像される。こ
れによって感光体11上に静電潜像が形成され、この潜
像は現像ユニット13によってトナー像として可視像化
される。
のとき帯電チャージャ12によって表面を一様に帯電さ
れ、その帯電面に上述の如く原稿画像が結像される。こ
れによって感光体11上に静電潜像が形成され、この潜
像は現像ユニット13によってトナー像として可視像化
される。
【0019】一方、下部2に配置されたいずれかの給紙
装置5から転写紙14が感光体11に向けて給送され、
転写チャージャ15によって感光体11上のトナー像が
転写紙14に転写される。この転写紙は定着ユニット1
6を通り、このとき転写されたトナー像が転写紙上に定
着され、次いで転写紙はコピー紙として機外に排出され
る。図1に示した複写機は、両面コピーもとれるように
構成されているが、ここではその説明を省略する。
装置5から転写紙14が感光体11に向けて給送され、
転写チャージャ15によって感光体11上のトナー像が
転写紙14に転写される。この転写紙は定着ユニット1
6を通り、このとき転写されたトナー像が転写紙上に定
着され、次いで転写紙はコピー紙として機外に排出され
る。図1に示した複写機は、両面コピーもとれるように
構成されているが、ここではその説明を省略する。
【0020】トナー像転写後の感光体11上に残留する
トナーは、クリーニングユニット53によって除去され
る。
トナーは、クリーニングユニット53によって除去され
る。
【0021】上述のように、図1に示した複写機は各種
部品やユニットを有しているが、これらは本発明に係る
構造体に支持されている。図2は製造工程中の構造体の
一例を示す斜視図である。
部品やユニットを有しているが、これらは本発明に係る
構造体に支持されている。図2は製造工程中の構造体の
一例を示す斜視図である。
【0022】図2に示した構造体は、上部骨格体17と
下部骨格体18とを有し、上部骨格体17は前述の上部
1用の構造体であって、前述の感光体11、現像ユニッ
ト13、クリーニングユニット53及び定着ユニット1
6などを支持するものである。また下部骨格体18は複
写機の下部2用の構造体であって、給紙装置5などを支
持する。
下部骨格体18とを有し、上部骨格体17は前述の上部
1用の構造体であって、前述の感光体11、現像ユニッ
ト13、クリーニングユニット53及び定着ユニット1
6などを支持するものである。また下部骨格体18は複
写機の下部2用の構造体であって、給紙装置5などを支
持する。
【0023】先ず下部骨格体18は、その底部に位置す
るベース部材19と、チャンネル状に形成された複数の
骨組部材20,21,22,23,24,25,26,
27,28とを組付け、これらを溶接によって一体に固
着したものから構成されている。ベース部材19は、図
4乃至図7に示すように、絞り加工を施された上部板金
部材29と下部板金部材30を互いに組付け、これらを
溶接によって一体に固着したものから成り、その上部板
金部材29の四隅のコーナ部に、図2に示す如く垂直に
立った4本の骨組部材20,21,22,23の下部が
溶接によって固着されている。
るベース部材19と、チャンネル状に形成された複数の
骨組部材20,21,22,23,24,25,26,
27,28とを組付け、これらを溶接によって一体に固
着したものから構成されている。ベース部材19は、図
4乃至図7に示すように、絞り加工を施された上部板金
部材29と下部板金部材30を互いに組付け、これらを
溶接によって一体に固着したものから成り、その上部板
金部材29の四隅のコーナ部に、図2に示す如く垂直に
立った4本の骨組部材20,21,22,23の下部が
溶接によって固着されている。
【0024】図2に矢印Aで示した向きが、複写機の手
前側、すなわち通常オペレータに向き合う側となり、矢
印Bで示した側が奥側となる。またオペレータが複写機
に向き合ったときに、左右方向となる向きは、図2に矢
印Cで示してある。
前側、すなわち通常オペレータに向き合う側となり、矢
印Bで示した側が奥側となる。またオペレータが複写機
に向き合ったときに、左右方向となる向きは、図2に矢
印Cで示してある。
【0025】前述のようにベース部材19に固定された
4本の骨組部材20,21,22,23のうちの手前側
の2本の部材20,22の上部と、奥側の2本の部材2
1,23の上部には、それぞれ左右方向に延びる骨組部
材24,25が溶接によって固着され、また手前側の1
本の骨組部材20と奥側の1本の骨組部材21には、前
後に延びる骨組部材26の各端部が溶接によって固着さ
れている。同様に前後の骨組部材24,25にも、前後
に延びる2本の骨組部材27,28の各端部が溶接によ
って固着されている。実際の製造時には、4本の骨組部
材24,25,27,28を図2のように一体に組付け
て結合したものを、4本の垂直な骨組部材20,21,
22,23の上部に固着すると作業能率がよい。
4本の骨組部材20,21,22,23のうちの手前側
の2本の部材20,22の上部と、奥側の2本の部材2
1,23の上部には、それぞれ左右方向に延びる骨組部
材24,25が溶接によって固着され、また手前側の1
本の骨組部材20と奥側の1本の骨組部材21には、前
後に延びる骨組部材26の各端部が溶接によって固着さ
れている。同様に前後の骨組部材24,25にも、前後
に延びる2本の骨組部材27,28の各端部が溶接によ
って固着されている。実際の製造時には、4本の骨組部
材24,25,27,28を図2のように一体に組付け
て結合したものを、4本の垂直な骨組部材20,21,
22,23の上部に固着すると作業能率がよい。
【0026】一方、上部骨格体17も、4本の骨組部材
31,32,33,34を矩形に組付け、これに必要に
応じて補強用の骨組部材35を組付けると共に、これら
を溶接によって互いに固着した下部構造体部分と、この
構造体部分に溶接によって固着された垂直に立った4本
の骨組部材36,37,38,39と、奥側の部材3
8,39の上部に溶接により固着された骨組部材40
と、手前側の骨組部材36,37の上部に溶接された骨
組部材50と、前後の骨組部材36,38及び37,3
9に溶接によって一体化された骨組部材41,42とを
有している。
31,32,33,34を矩形に組付け、これに必要に
応じて補強用の骨組部材35を組付けると共に、これら
を溶接によって互いに固着した下部構造体部分と、この
構造体部分に溶接によって固着された垂直に立った4本
の骨組部材36,37,38,39と、奥側の部材3
8,39の上部に溶接により固着された骨組部材40
と、手前側の骨組部材36,37の上部に溶接された骨
組部材50と、前後の骨組部材36,38及び37,3
9に溶接によって一体化された骨組部材41,42とを
有している。
【0027】また下部骨格体18の奥側の骨組部材25
の上部左右には、上方に突出する少なくとも2つのピン
46が固定され、これらのピン46が上部骨格体17の
骨組部材31,33の奥側の部位に穿設された取付孔4
7(図2にはその一方だけを示してある)に嵌合する。
このように、両骨格体17,18は、ピン46を介して
互いに連結され、かつ位置決めされる。その際、一対の
取付孔47の一方の孔を、長孔とするとよい。
の上部左右には、上方に突出する少なくとも2つのピン
46が固定され、これらのピン46が上部骨格体17の
骨組部材31,33の奥側の部位に穿設された取付孔4
7(図2にはその一方だけを示してある)に嵌合する。
このように、両骨格体17,18は、ピン46を介して
互いに連結され、かつ位置決めされる。その際、一対の
取付孔47の一方の孔を、長孔とするとよい。
【0028】上述のように構成された構造体の上部骨格
体17上に図1に示した光学ユニット4が図3に示す如
く支持される。その際、上部骨格体17の梁を構成する
骨組部材41,42には、図2に示すように上方に突出
する少なくとも2つのピン48が固着され、これらのピ
ン48が光学ユニット4のケース3に穿設された取付孔
(図示せず)に嵌合し、構造体に対する光学ユニットが
位置決めされる。この場合も、一方の孔を長孔とするこ
とができる。このように光学ユニット4は、上部骨格体
17に少なくとも2つのピン48を介して位置決めされ
て支持されるのである。そのあと、ケース3に切り起こ
し加工によって形成された舌片49と下部骨格体18の
骨組部材がねじ(図示せず)によって固着され、光学ユ
ニット4が構造体に不動に支持される。
体17上に図1に示した光学ユニット4が図3に示す如
く支持される。その際、上部骨格体17の梁を構成する
骨組部材41,42には、図2に示すように上方に突出
する少なくとも2つのピン48が固着され、これらのピ
ン48が光学ユニット4のケース3に穿設された取付孔
(図示せず)に嵌合し、構造体に対する光学ユニットが
位置決めされる。この場合も、一方の孔を長孔とするこ
とができる。このように光学ユニット4は、上部骨格体
17に少なくとも2つのピン48を介して位置決めされ
て支持されるのである。そのあと、ケース3に切り起こ
し加工によって形成された舌片49と下部骨格体18の
骨組部材がねじ(図示せず)によって固着され、光学ユ
ニット4が構造体に不動に支持される。
【0029】次いで、上部骨格体17を構成するもう1
つの骨組部材43が、骨組部材38,39の上部に溶接
によって固着される。このように骨組部材43を光学ユ
ニット4の組付け後に固着するのは、光学ユニット4の
奥側の部位にスキャナモータ51が突出しているので、
先に骨組部材43を取付けてしまうと、光学ユニット4
を組付けることができなくなるためである。突出量の少
ない偏平なスキャナモータを用いたときは、骨組部材4
3を、直立した骨組部材38,39に固着した後、光学
ユニット4を組付けるようにしてもよい。むしろ、この
ようにした方が構造体の剛性を高めることができる。
つの骨組部材43が、骨組部材38,39の上部に溶接
によって固着される。このように骨組部材43を光学ユ
ニット4の組付け後に固着するのは、光学ユニット4の
奥側の部位にスキャナモータ51が突出しているので、
先に骨組部材43を取付けてしまうと、光学ユニット4
を組付けることができなくなるためである。突出量の少
ない偏平なスキャナモータを用いたときは、骨組部材4
3を、直立した骨組部材38,39に固着した後、光学
ユニット4を組付けるようにしてもよい。むしろ、この
ようにした方が構造体の剛性を高めることができる。
【0030】上述の如き構造体に、図1に示した自動原
稿搬送装置6と、複写機の内部の各ユニットないしは部
品がそれぞれで組付けられ、その外周部に外装カバーが
装着されて複写機が完成する。感光体11や現像ユニッ
ト13、定着ユニット6或いはクリーニングユニット5
3などの各ユニットを構造体に組付けるには、例えば、
これらのユニットないしはその側板を、構造体の垂直に
立った骨組部材などに直接取付けるようにしてもよい
し、構造体に別の板金部材を固定し、これに各ユニット
を組付けるようにしてもよい。いずれにしても、感光体
11、現像ユニット13、定着ユニット16などは、構
造体に対して手前側に引き出し可能に支持される。
稿搬送装置6と、複写機の内部の各ユニットないしは部
品がそれぞれで組付けられ、その外周部に外装カバーが
装着されて複写機が完成する。感光体11や現像ユニッ
ト13、定着ユニット6或いはクリーニングユニット5
3などの各ユニットを構造体に組付けるには、例えば、
これらのユニットないしはその側板を、構造体の垂直に
立った骨組部材などに直接取付けるようにしてもよい
し、構造体に別の板金部材を固定し、これに各ユニット
を組付けるようにしてもよい。いずれにしても、感光体
11、現像ユニット13、定着ユニット16などは、構
造体に対して手前側に引き出し可能に支持される。
【0031】以上のように、図1に示した複写機の構造
体は、図2及び図3に示した如く、骨組部材を組付けた
骨格体17,18より成るので、その全体の剛性を従来
よりも著しく高めることができる。従って、複写機がそ
の各ユニットを手前側に引き出せるように構成されては
いるが、構造体の剛性不足を生じることはなく、しかも
その構造を従来よりも簡素化することが可能である。
体は、図2及び図3に示した如く、骨組部材を組付けた
骨格体17,18より成るので、その全体の剛性を従来
よりも著しく高めることができる。従って、複写機がそ
の各ユニットを手前側に引き出せるように構成されては
いるが、構造体の剛性不足を生じることはなく、しかも
その構造を従来よりも簡素化することが可能である。
【0032】また各ユニットの側板が、該ユニットを支
持する剛性を実質的に受け持つのではなく、骨組部材を
組付けて成る構造体によって全体の剛性が維持されるの
で、画像形成速度の低い機種から高速の機種までの幅広
い機種の複写機に対して、同じ構造体を用いることがで
き、共通の部品を広く利用することができる。
持する剛性を実質的に受け持つのではなく、骨組部材を
組付けて成る構造体によって全体の剛性が維持されるの
で、画像形成速度の低い機種から高速の機種までの幅広
い機種の複写機に対して、同じ構造体を用いることがで
き、共通の部品を広く利用することができる。
【0033】また従来のコンソールタイプの画像形成装
置においては、その上部と下部の構造体部分の間に大き
な板材より成る中間板金を配置して、その構造体の剛性
を高める必要があったが、この構成によると、例えば複
写機の下部に上方に突出する部品があったり、逆に上部
に下方に突出する部品があったようなときは、これらが
上記中間板金に干渉しないように、上部と下部の間に大
きな空間をとる必要があった。このため、画像形成装置
の高さが徒らに大きくなり、装置の小型化を図ることが
困難であった。
置においては、その上部と下部の構造体部分の間に大き
な板材より成る中間板金を配置して、その構造体の剛性
を高める必要があったが、この構成によると、例えば複
写機の下部に上方に突出する部品があったり、逆に上部
に下方に突出する部品があったようなときは、これらが
上記中間板金に干渉しないように、上部と下部の間に大
きな空間をとる必要があった。このため、画像形成装置
の高さが徒らに大きくなり、装置の小型化を図ることが
困難であった。
【0034】これに対し、図2及び図3に示したような
骨格体より成る構造体を用いると、その全体の剛性が高
まるため、従来の構造体に必要とされた上記中間板金は
不要であり、しかも図1に示した上部1と下部2の間の
構造体部分には、元々空間S(図3)が存在するので、
上部1又は下部2の部品を、この空間に突入させること
ができ、これらの部品と構造体との干渉を特に考慮する
必要はない。このため、従来のように上部と下部の間
に、デッドスペースとなる大きな空間を形成する必要は
なくなり、複写機の高さを低くすることが可能となる。
骨格体より成る構造体を用いると、その全体の剛性が高
まるため、従来の構造体に必要とされた上記中間板金は
不要であり、しかも図1に示した上部1と下部2の間の
構造体部分には、元々空間S(図3)が存在するので、
上部1又は下部2の部品を、この空間に突入させること
ができ、これらの部品と構造体との干渉を特に考慮する
必要はない。このため、従来のように上部と下部の間
に、デッドスペースとなる大きな空間を形成する必要は
なくなり、複写機の高さを低くすることが可能となる。
【0035】前述のように、構造体には自動原稿搬送装
置6が組付けられるが、かかる搬送装置は、複写機の奥
側を支点として開閉自在に支持され、必要に応じてオペ
レータがこの装置6を開いてコンタクトガラス8(図
1)上に原稿を手操作で載置できるようになっている。
このように自動原稿搬送部材6は、画像形成装置の開閉
体の一例を構成するものである。
置6が組付けられるが、かかる搬送装置は、複写機の奥
側を支点として開閉自在に支持され、必要に応じてオペ
レータがこの装置6を開いてコンタクトガラス8(図
1)上に原稿を手操作で載置できるようになっている。
このように自動原稿搬送部材6は、画像形成装置の開閉
体の一例を構成するものである。
【0036】かかる自動原稿搬送装置6は、図3に示し
たように、上部骨格体17の骨組部材40,43の上面
に例えばねじ止めによって固着された台部材54,55
に、図示していないヒンジを介して枢着される。このよ
うに骨格体の上部に開閉体を構成する自動原稿搬送装置
の奥側の基端部が枢着されるのであるが、台部材54,
55が固着された骨格体部分は骨組部材38,39,4
0,43によって大変剛性が高められている部分である
ため、自動原稿搬送装置6を開閉したときに、そのヒン
ジに加わる荷重やねじりモーメントが、その近くに位置
する光学ユニット4に作用することはない。このため、
光学ユニット4のケース3が変形して結像特性が劣化し
たり、スキャナの走査動作に悪影響が与えられることは
ない。
たように、上部骨格体17の骨組部材40,43の上面
に例えばねじ止めによって固着された台部材54,55
に、図示していないヒンジを介して枢着される。このよ
うに骨格体の上部に開閉体を構成する自動原稿搬送装置
の奥側の基端部が枢着されるのであるが、台部材54,
55が固着された骨格体部分は骨組部材38,39,4
0,43によって大変剛性が高められている部分である
ため、自動原稿搬送装置6を開閉したときに、そのヒン
ジに加わる荷重やねじりモーメントが、その近くに位置
する光学ユニット4に作用することはない。このため、
光学ユニット4のケース3が変形して結像特性が劣化し
たり、スキャナの走査動作に悪影響が与えられることは
ない。
【0037】自動原稿搬送装置の代りに、コンタクトガ
ラス8上の原稿を押える圧板が用いられることもある。
かかる圧板も複写機の奥側を支点として開閉される開閉
体を構成するものであるが、この圧板も、上述したとこ
ろと全く同様にして、例えば台部材54,55とヒンジ
を介して骨格体17に枢着することができる。これによ
っても、圧板の開閉動作が光学ユニット4に悪影響を与
える不具合を阻止できる。
ラス8上の原稿を押える圧板が用いられることもある。
かかる圧板も複写機の奥側を支点として開閉される開閉
体を構成するものであるが、この圧板も、上述したとこ
ろと全く同様にして、例えば台部材54,55とヒンジ
を介して骨格体17に枢着することができる。これによ
っても、圧板の開閉動作が光学ユニット4に悪影響を与
える不具合を阻止できる。
【0038】従来は、自動原稿搬送ユニットや圧板をヒ
ンジによって光学ユニットに直に枢着していたため、こ
れらの開閉体の開閉動作時にヒンジに生じる荷重やねじ
りモーメントが直に光学ユニットに作用し、結像特性を
劣化させるおそれがあったが、図示した構成では、骨格
体17の上部に画像形成装置の開閉体を枢着したので、
従来のような不具合を回避できる。
ンジによって光学ユニットに直に枢着していたため、こ
れらの開閉体の開閉動作時にヒンジに生じる荷重やねじ
りモーメントが直に光学ユニットに作用し、結像特性を
劣化させるおそれがあったが、図示した構成では、骨格
体17の上部に画像形成装置の開閉体を枢着したので、
従来のような不具合を回避できる。
【0039】また、本例の構造体は、上部骨格体17と
下部骨格体18とに分けられ、これらがピン46を介し
て連結されているので、必要に応じて両骨格体17,1
8を簡単に外すことができる。例えば、複写機の納入者
がこの複写機をユーザの元に搬入するとき、或いは複写
機の内部を検査したり修理するようなとき、両骨格体1
7,18を互いに分離すれば、容易に所定の作業を行う
ことができる。再度両骨格体17,18を組付けるとき
は、ピン46と取付孔47を嵌合するだけでよく、その
作業は至って簡単なばかりでなく、両者を正しく位置決
めして組付けることができる。
下部骨格体18とに分けられ、これらがピン46を介し
て連結されているので、必要に応じて両骨格体17,1
8を簡単に外すことができる。例えば、複写機の納入者
がこの複写機をユーザの元に搬入するとき、或いは複写
機の内部を検査したり修理するようなとき、両骨格体1
7,18を互いに分離すれば、容易に所定の作業を行う
ことができる。再度両骨格体17,18を組付けるとき
は、ピン46と取付孔47を嵌合するだけでよく、その
作業は至って簡単なばかりでなく、両者を正しく位置決
めして組付けることができる。
【0040】また光学ユニット4も骨格体17の上部に
ピン48を介して位置決めされているので、図1に示し
たようなアナログ式の複写機の場合には、光学系と、感
光体11などから構成される作像系とを高い精度で位置
決めでき、高品質な画像を形成することができる。また
デジタル方式の画像形成装置の場合には、光学系(読み
取り走査系)と、作像系とを直接精度よく位置決めする
必要はないが、光学系の走査動作時の振動の影響が作像
系に及ぼされないように、例えば図2に示した骨組部材
41,42の上面にダンパ(図示せず)を配置し、かか
るダンパを介して光学ユニット4を構造体に結合するこ
とも可能となる。
ピン48を介して位置決めされているので、図1に示し
たようなアナログ式の複写機の場合には、光学系と、感
光体11などから構成される作像系とを高い精度で位置
決めでき、高品質な画像を形成することができる。また
デジタル方式の画像形成装置の場合には、光学系(読み
取り走査系)と、作像系とを直接精度よく位置決めする
必要はないが、光学系の走査動作時の振動の影響が作像
系に及ぼされないように、例えば図2に示した骨組部材
41,42の上面にダンパ(図示せず)を配置し、かか
るダンパを介して光学ユニット4を構造体に結合するこ
とも可能となる。
【0041】ところで、前述のように各骨格体17,1
8は、複数の骨組部材を組付け、これらを溶接によって
結合したものから成るが、その骨組部材は、例えば、軟
鋼板を素材とし、これを曲げ加工、ないしはこれと絞り
加工を併用した加工法によって、チャンネル状に形成さ
れている。図2には、各骨組部材の断面形状を破線で付
加してその形状の様子を示してあるが、これらから判る
ように、そのほとんどの骨組部材は、その横断面形状が
コの字状をなしている。上部骨格体17の2本の骨組部
材38,39だけが、コの字状断面を2つ連続させた断
面形状となっていて、その中央部に重量軽減のための穴
44,45が切り抜かれるように形成されている。
8は、複数の骨組部材を組付け、これらを溶接によって
結合したものから成るが、その骨組部材は、例えば、軟
鋼板を素材とし、これを曲げ加工、ないしはこれと絞り
加工を併用した加工法によって、チャンネル状に形成さ
れている。図2には、各骨組部材の断面形状を破線で付
加してその形状の様子を示してあるが、これらから判る
ように、そのほとんどの骨組部材は、その横断面形状が
コの字状をなしている。上部骨格体17の2本の骨組部
材38,39だけが、コの字状断面を2つ連続させた断
面形状となっていて、その中央部に重量軽減のための穴
44,45が切り抜かれるように形成されている。
【0042】いずれにしても、各骨組部材は、チャンネ
ル状に形成されており、これらが互いに組付けられてい
るのであるが、骨組部材をこのような形状に形成する
と、これらを互いに固着する溶接方法として、スポット
溶接又はプラグ溶接を採用することができ、このような
溶接は簡単な溶接機を用いて行うことができる。すなわ
ち大規模な溶接設備を用いずに、簡単な溶接機によって
骨組部材を結合し、骨格体17,18、ひいては構造体
を製造することができるのである。例えば、複写機の製
造ラインのサイドに溶接機を設置し、流れ作業を行いな
がら効率良く骨格体17,18を組付けることができ
る。
ル状に形成されており、これらが互いに組付けられてい
るのであるが、骨組部材をこのような形状に形成する
と、これらを互いに固着する溶接方法として、スポット
溶接又はプラグ溶接を採用することができ、このような
溶接は簡単な溶接機を用いて行うことができる。すなわ
ち大規模な溶接設備を用いずに、簡単な溶接機によって
骨組部材を結合し、骨格体17,18、ひいては構造体
を製造することができるのである。例えば、複写機の製
造ラインのサイドに溶接機を設置し、流れ作業を行いな
がら効率良く骨格体17,18を組付けることができ
る。
【0043】このように、本発明に係る構造体の骨組部
材は、スポット溶接とプラグ溶接の少なくとも一方の溶
接法によって結合され、溶接電極が入るところはスポッ
ト溶接とし、そうではないところは、締結すべき一方の
骨組部材に例えば長穴をあけてプラグ溶接を行えばよ
い。図2に例示した骨組部材は、いずれもプラグ溶接に
よって簡単に固着することができる。
材は、スポット溶接とプラグ溶接の少なくとも一方の溶
接法によって結合され、溶接電極が入るところはスポッ
ト溶接とし、そうではないところは、締結すべき一方の
骨組部材に例えば長穴をあけてプラグ溶接を行えばよ
い。図2に例示した骨組部材は、いずれもプラグ溶接に
よって簡単に固着することができる。
【0044】また下部骨格体18は、チャンネル状の複
数の骨組部材のほかに、ベース部材19も組付けてこれ
らを溶接によって固着したものであるが、前述のよう
に、このベース部材19は上部板金部材29と下部板金
部材30を組付けたものである。このように、ベース部
材19を板金部材29,30によって構成すれば、これ
らの部材29,30も、スポット溶接とプラグ溶接の少
なくとも一方の溶接法によって固着することができ、従
って大規模な溶接設備を用いることなく、簡単かつ低コ
ストでベース部材19を製造することができる。両板金
部材29,30の溶接個所を図4にXで示してあり、図
4の場合には、両部材29,30がスポット溶接とプラ
グ溶接とによって一体に締結されている。
数の骨組部材のほかに、ベース部材19も組付けてこれ
らを溶接によって固着したものであるが、前述のよう
に、このベース部材19は上部板金部材29と下部板金
部材30を組付けたものである。このように、ベース部
材19を板金部材29,30によって構成すれば、これ
らの部材29,30も、スポット溶接とプラグ溶接の少
なくとも一方の溶接法によって固着することができ、従
って大規模な溶接設備を用いることなく、簡単かつ低コ
ストでベース部材19を製造することができる。両板金
部材29,30の溶接個所を図4にXで示してあり、図
4の場合には、両部材29,30がスポット溶接とプラ
グ溶接とによって一体に締結されている。
【0045】また各骨組部材をチャンネル状に形成する
と、その曲げ剛性を高めることができ、構造体の剛性を
向上させることが可能となる。
と、その曲げ剛性を高めることができ、構造体の剛性を
向上させることが可能となる。
【0046】本例の構造体は、図2から判るように、チ
ャンネル状の各骨組部材がそのコの字状断面の開口部側
を構造体の内側に向けて配置され、その多くの部材が開
口部側を互いに対向させている。このため、各骨組部材
のエッジ部が外側に向くことはなく、複写機を運搬する
とき、作業者が構造体の骨組部材に手を掛けたとして
も、その鋭利なエッジ部が作業者の手に触れることはな
く、作業者に対する安全性を確保することができる。
ャンネル状の各骨組部材がそのコの字状断面の開口部側
を構造体の内側に向けて配置され、その多くの部材が開
口部側を互いに対向させている。このため、各骨組部材
のエッジ部が外側に向くことはなく、複写機を運搬する
とき、作業者が構造体の骨組部材に手を掛けたとして
も、その鋭利なエッジ部が作業者の手に触れることはな
く、作業者に対する安全性を確保することができる。
【0047】ところで、複写機を床面上で容易に移動さ
せることができるように、その構造体下部のベース部材
19には、図1及び図6に示すようにキャスタ56が付
設されている。その際、このキャスタ56の基板57が
ベース部材19に取付く位置が低いと、構造体の位置が
相対的に高くなってしまい、複写機頂部の高さ位置が決
められている場合には、下部骨格体18の上下方向の容
積を小さくしなければならず、これに伴って給紙装置5
の高さを小型化せざるを得ず、ここに収納できる転写紙
14の枚数が減少してしまう。
せることができるように、その構造体下部のベース部材
19には、図1及び図6に示すようにキャスタ56が付
設されている。その際、このキャスタ56の基板57が
ベース部材19に取付く位置が低いと、構造体の位置が
相対的に高くなってしまい、複写機頂部の高さ位置が決
められている場合には、下部骨格体18の上下方向の容
積を小さくしなければならず、これに伴って給紙装置5
の高さを小型化せざるを得ず、ここに収納できる転写紙
14の枚数が減少してしまう。
【0048】そこで、本例の構造体においては、ベース
部材19の上部板金部材29の下面を、キャスタ56の
取付面とし、上述した不具合の発生を阻止している。以
下に、これに関連する構成を説明する。
部材19の上部板金部材29の下面を、キャスタ56の
取付面とし、上述した不具合の発生を阻止している。以
下に、これに関連する構成を説明する。
【0049】図4に示すようにベース部材19の下部板
金部材30は、その四隅の部分が内側に入り込んだ凹入
部58として形成され、図5及び図6に示すように、こ
れらの凹入部58も上部板金部材29が覆っている。そ
して、各凹入部58に対応する上部板金部材29の下面
に、各キャスタ56の基板57が固定されている。この
ように、上部板金部材29の下面をキャスタ56の取付
面としたので、その基板57は下部板金部材30よりも
上方の位置を占める。よってベース部材19は床面に近
い下方の位置を占めることになり、下部骨格体17の内
部の上下方向の容積を拡大することができる。これによ
り、複写機の下部2(図1)に多量の転写紙14を収納
することが可能となる。
金部材30は、その四隅の部分が内側に入り込んだ凹入
部58として形成され、図5及び図6に示すように、こ
れらの凹入部58も上部板金部材29が覆っている。そ
して、各凹入部58に対応する上部板金部材29の下面
に、各キャスタ56の基板57が固定されている。この
ように、上部板金部材29の下面をキャスタ56の取付
面としたので、その基板57は下部板金部材30よりも
上方の位置を占める。よってベース部材19は床面に近
い下方の位置を占めることになり、下部骨格体17の内
部の上下方向の容積を拡大することができる。これによ
り、複写機の下部2(図1)に多量の転写紙14を収納
することが可能となる。
【0050】なお、下部板金部材30に凹入部58を形
成すると、この部分では、上下の板金部材29,30の
垂下フランジ部を合せることができず、ここを溶接でき
なくなるので、図5及び図6に示すように、キャスタ5
6の近傍の下部板金部材30の部分に舌部59を突出さ
せ、これと上部板金部材29とを互いに溶接し、両板金
部材29,30の結合強度の低下を防止している。
成すると、この部分では、上下の板金部材29,30の
垂下フランジ部を合せることができず、ここを溶接でき
なくなるので、図5及び図6に示すように、キャスタ5
6の近傍の下部板金部材30の部分に舌部59を突出さ
せ、これと上部板金部材29とを互いに溶接し、両板金
部材29,30の結合強度の低下を防止している。
【0051】また本例では、図5及び図7に示すよう
に、ベース部材19の四隅、すなわち各キャスタ56が
付設された近傍のベース部材19の部分に孔60が形成
され、ここにナット61が回転不能に嵌合し、これらの
ナット61にスタンド62の上部おねじが螺合してい
る。スタンド62を回わすことによって、その高さを調
整し、その下部の接地部63を床面に当てて複写機を不
動に床面上に支持することができる。
に、ベース部材19の四隅、すなわち各キャスタ56が
付設された近傍のベース部材19の部分に孔60が形成
され、ここにナット61が回転不能に嵌合し、これらの
ナット61にスタンド62の上部おねじが螺合してい
る。スタンド62を回わすことによって、その高さを調
整し、その下部の接地部63を床面に当てて複写機を不
動に床面上に支持することができる。
【0052】以上説明した実施例では、構造体を上部骨
格体17と下部骨格体18によって構成したが、1又は
3以上の骨格体によって構造体を構成することもでき
る。その際、1つの骨格体を有する構造体の場合には、
例えば、図2に示した上部骨格体17の下部を、骨組部
材31,32,33,34,35の代りに、ベース部材
19によって構成すればよい。
格体17と下部骨格体18によって構成したが、1又は
3以上の骨格体によって構造体を構成することもでき
る。その際、1つの骨格体を有する構造体の場合には、
例えば、図2に示した上部骨格体17の下部を、骨組部
材31,32,33,34,35の代りに、ベース部材
19によって構成すればよい。
【0053】本発明は、電子複写機以外の各種の画像形
成装置の構造体にも適用できるものである。
成装置の構造体にも適用できるものである。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、構造体
全体の剛性を高め、しかもその構造体を多数種類の画像
形成装置に対して共通の構造体として使用することが可
能である。また骨組部材がチャンネル状に形成されてい
るので、大きな剛性が得られる割には、構造体の重量を
軽減することが可能である。さらに、骨組部材をスポッ
ト溶接又はプラグ溶接によって固着できるので、大規模
な溶接設備が不要であり、構造体の製造コストを抑える
ことが可能である。しかも、キャスタがベース部材の上
部板金部材に取付けられているので、構造体の下面であ
る下部板金部材の高さを低くでき、その分、構造体の内
部の有効容積を拡大することができる。
全体の剛性を高め、しかもその構造体を多数種類の画像
形成装置に対して共通の構造体として使用することが可
能である。また骨組部材がチャンネル状に形成されてい
るので、大きな剛性が得られる割には、構造体の重量を
軽減することが可能である。さらに、骨組部材をスポッ
ト溶接又はプラグ溶接によって固着できるので、大規模
な溶接設備が不要であり、構造体の製造コストを抑える
ことが可能である。しかも、キャスタがベース部材の上
部板金部材に取付けられているので、構造体の下面であ
る下部板金部材の高さを低くでき、その分、構造体の内
部の有効容積を拡大することができる。
【0055】
【0056】請求項2に記載の構成によれば、光学ユニ
ットを正しく位置決めして構造体に組付けることができ
る。
ットを正しく位置決めして構造体に組付けることができ
る。
【0057】請求項3に記載の構成によれば、開閉体が
剛性の大なる骨格体に枢着されるので、開閉体の開閉時
に、その荷重やねじりモーメントが画像形成装置の要
素、例えば光学ユニットに悪影響を与えるおそれを除去
することができる。
剛性の大なる骨格体に枢着されるので、開閉体の開閉時
に、その荷重やねじりモーメントが画像形成装置の要
素、例えば光学ユニットに悪影響を与えるおそれを除去
することができる。
【0058】請求項4に記載の構成によれば、チャンネ
ル状骨組部材のエッジ部が外側に露出しないので、画像
形成装置を持ち上げたり、これを運搬するとき、作業者
の手に鋭いエッジ部が当ることはなく、作業者に対する
安全性を確保できる。
ル状骨組部材のエッジ部が外側に露出しないので、画像
形成装置を持ち上げたり、これを運搬するとき、作業者
の手に鋭いエッジ部が当ることはなく、作業者に対する
安全性を確保できる。
【0059】
【図1】本発明の対象とする画像形成装置の一例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図2】構造体の一例を示す斜視図である。
【図3】光学ユニットを組付けた後の上部骨格体を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】ベース部材の上部板金部材と下部板金部材の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】上部板金部材と下部板金部材が互いに固着さ
れ、かつこれにキャスタとスタンド取付けられたときの
様子を示す平面図である。
れ、かつこれにキャスタとスタンド取付けられたときの
様子を示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII−VII線断面図である。
4 光学ユニット 17 上部骨格体 18 下部骨格体 19 ベース部材 20 骨組部材 21 骨組部材 22 骨組部材 23 骨組部材 24 骨組部材 25 骨組部材 26 骨組部材 27 骨組部材 28 骨組部材 29 上部板金部材 30 下部板金部材 31 骨組部材 32 骨組部材 33 骨組部材 34 骨組部材 35 骨組部材 36 骨組部材 37 骨組部材 38 骨組部材 39 骨組部材 40 骨組部材 41 骨組部材 42 骨組部材 43 骨組部材 46 ピン 48 ピン 50 骨組部材 56 キャスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−188160(JP,A) 特開 昭54−62832(JP,A) 特開 昭62−279772(JP,A) 特開 昭54−97031(JP,A) 特開 昭57−147657(JP,A) 実開 昭57−133040(JP,U) 実開 昭56−142044(JP,U) 実開 平3−47556(JP,U) 実開 昭63−152288(JP,U) 実開 昭62−5295(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 550 G03G 21/14 B41J 29/00 - 29/02
Claims (4)
- 【請求項1】 ベース部材と、横断面形状がコの字状を
なしたチャンネル状の複数の骨組部材を組付け、これら
の部材を、スポット溶接とプラグ溶接の少なくとも一方
の溶接法によって固着して骨格体を構成し、前記ベース
部材を、互いに組付けられた上部板金部材と下部板金部
材により構成し、これらの板金部材をスポット溶接とプ
ラグ溶接の少なくとも一方の溶接法によって結合すると
共に、上部板金部材の下面を、キャスタの取付面とした
ことを特徴とする画像形成装置の構造体。 - 【請求項2】 前記骨格体に、少なくとも2つのピンを
介して画像形成装置の光学ユニットが位置決めされて支
持される請求項1に記載の画像形成装置の構造体。 - 【請求項3】 前記骨格体の上部に画像形成装置の開閉
体が枢着される請求項1又は2に記載の画像形成装置の
構造体。 - 【請求項4】 前記チャンネル状の骨組部材が、その開
口部側を構造体の内側に向けて配置されている請求項
1、2又は3に記載の画像形成装置の構造体。
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