JP3286220B2 - 移植機 - Google Patents
移植機Info
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- JP3286220B2 JP3286220B2 JP25066097A JP25066097A JP3286220B2 JP 3286220 B2 JP3286220 B2 JP 3286220B2 JP 25066097 A JP25066097 A JP 25066097A JP 25066097 A JP25066097 A JP 25066097A JP 3286220 B2 JP3286220 B2 JP 3286220B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に駆動昇
降自在に作業装置を連結し、走行機体側から前記作業装
置に動力を供給するよう構成するとともに、左右一対の
線引きマーカを備えて、この線引きマーカを左右方向で
の外側方に突出する作用姿勢と、それよりも上方に引き
上げられた非作用姿勢とに切り換え自在に設けてある移
植機に関する。
降自在に作業装置を連結し、走行機体側から前記作業装
置に動力を供給するよう構成するとともに、左右一対の
線引きマーカを備えて、この線引きマーカを左右方向で
の外側方に突出する作用姿勢と、それよりも上方に引き
上げられた非作用姿勢とに切り換え自在に設けてある移
植機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記移植機において、従来では、圃場で
の苗植付け作業走行に伴う枕地旋回の際、作業装置を昇
降操作すると、それに連動して機械的に左右の線引きマ
ーカを引き上げ、且つ、左右のロック機構のロック状態
を順次的に左右切り換え操作して、作業装置の下降時に
作用姿勢に切り換わる線引きマーカが左右交互に切り換
えられるよう構成したものが考えられた。
の苗植付け作業走行に伴う枕地旋回の際、作業装置を昇
降操作すると、それに連動して機械的に左右の線引きマ
ーカを引き上げ、且つ、左右のロック機構のロック状態
を順次的に左右切り換え操作して、作業装置の下降時に
作用姿勢に切り換わる線引きマーカが左右交互に切り換
えられるよう構成したものが考えられた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した構造は、圃場
での枕地旋回走行における操縦操作性の向上を図ったも
のである。即ち、枕地旋回の際には、苗植付装置におけ
る苗植付け作動を停止して苗植付装置を泥面から上昇さ
せるとともに、ステアリング操作して機体を旋回させた
後、再度、苗植付装置を下降させて条合わせができた時
点で苗植付け作動を再開させるとともに、線引きマーカ
の左右切り換え操作も必要であり、操縦操作が煩雑なも
のとなる。しかも、操縦者によっては旋回の手前で機体
の走行速度を減速させる必要もあって、特に未熟練者に
とっては行い難い操作となっていた。そこで、これらの
各操作を極力少なくする目的で、苗植付装置の昇降操作
を切り換え式のスイッチで行い、かつ、このスイッチの
上昇用操作に連動して、マーカ用の左右ロック機構のロ
ック状態を苗植付装置の昇降作動に伴って自動で切り換
えるようにしたものがある。ところが、上記したような
構造においては、苗植付装置の昇降に伴って線引きマー
カが強制的に順次左右で切り換わるので、作業行程の途
中で一時的に作業を中断して作業装置の昇降を行い、そ
の後に作業を再開する際等のように、マーカの左右自動
切り換えを必要としない場合にも、無用な左右切り換え
が行われてしまう問題がある。
での枕地旋回走行における操縦操作性の向上を図ったも
のである。即ち、枕地旋回の際には、苗植付装置におけ
る苗植付け作動を停止して苗植付装置を泥面から上昇さ
せるとともに、ステアリング操作して機体を旋回させた
後、再度、苗植付装置を下降させて条合わせができた時
点で苗植付け作動を再開させるとともに、線引きマーカ
の左右切り換え操作も必要であり、操縦操作が煩雑なも
のとなる。しかも、操縦者によっては旋回の手前で機体
の走行速度を減速させる必要もあって、特に未熟練者に
とっては行い難い操作となっていた。そこで、これらの
各操作を極力少なくする目的で、苗植付装置の昇降操作
を切り換え式のスイッチで行い、かつ、このスイッチの
上昇用操作に連動して、マーカ用の左右ロック機構のロ
ック状態を苗植付装置の昇降作動に伴って自動で切り換
えるようにしたものがある。ところが、上記したような
構造においては、苗植付装置の昇降に伴って線引きマー
カが強制的に順次左右で切り換わるので、作業行程の途
中で一時的に作業を中断して作業装置の昇降を行い、そ
の後に作業を再開する際等のように、マーカの左右自動
切り換えを必要としない場合にも、無用な左右切り換え
が行われてしまう問題がある。
【0004】又、作業クラッチの入り切り制御用の操作
具と、線引きマーカの作用姿勢への切り換え制御用の操
作具とを備えたものを想定すると、上記したスイッチを
備えて作業装置の昇降を簡便に行うよう構成しても、枕
地旋回時には作業クラッチの入り切り制御と、線引きマ
ーカの作用姿勢への切り換えとを夫々の操作具の操作で
行う必要から手間がかかる点で改善の余地がある。
具と、線引きマーカの作用姿勢への切り換え制御用の操
作具とを備えたものを想定すると、上記したスイッチを
備えて作業装置の昇降を簡便に行うよう構成しても、枕
地旋回時には作業クラッチの入り切り制御と、線引きマ
ーカの作用姿勢への切り換えとを夫々の操作具の操作で
行う必要から手間がかかる点で改善の余地がある。
【0005】本発明の目的は、枕地旋回時に作業装置の
昇降と線引きマーカの選択を容易に行い得る移植機を合
理的に構成する点にある。
昇降と線引きマーカの選択を容易に行い得る移植機を合
理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1にかかる発
明〕上記目的を達成するために講じた本発明の技術手段は、
走行機体に駆動昇降自在に作業装置を連結すると共に、
左右外方に突出する作用姿勢と内方に引退する格納姿勢
とに切り換え自在な左右の線引きマーカを備えている移
植機において、 操縦ハンドルの近傍に設けたタッチ操作
式の昇降操作スイッチからの操作信号に基づいて前記作
業装置を上昇させる状態と接地下降させる状態とに切り
換える制御装置を設けるとともに、 前記昇降操作スイッ
チは、前記作業装置の上昇に伴って左右の線引きマーカ
が交互に作用姿勢となる順次的な作動状態にして作業装
置を上昇させる順次動作状態と、左右の線引きマーカの
順次的な作動状態を変更して作業装置を上昇させる非順
次動作状態とに、左右の線引きマーカの動作状態を切り
換えるための操作信号を出力可能に構成され、 前記制御
装置には、前記昇降操作スイッチの操作信号が、順次動
作状態とする出力か非順次動作状態とする出力の何れで
あるかを判別する判別手段を備えてある点にある。
明〕上記目的を達成するために講じた本発明の技術手段は、
走行機体に駆動昇降自在に作業装置を連結すると共に、
左右外方に突出する作用姿勢と内方に引退する格納姿勢
とに切り換え自在な左右の線引きマーカを備えている移
植機において、 操縦ハンドルの近傍に設けたタッチ操作
式の昇降操作スイッチからの操作信号に基づいて前記作
業装置を上昇させる状態と接地下降させる状態とに切り
換える制御装置を設けるとともに、 前記昇降操作スイッ
チは、前記作業装置の上昇に伴って左右の線引きマーカ
が交互に作用姿勢となる順次的な作動状態にして作業装
置を上昇させる順次動作状態と、左右の線引きマーカの
順次的な作動状態を変更して作業装置を上昇させる非順
次動作状態とに、左右の線引きマーカの動作状態を切り
換えるための操作信号を出力可能に構成され、 前記制御
装置には、前記昇降操作スイッチの操作信号が、順次動
作状態とする出力か非順次動作状態とする出力の何れで
あるかを判別する判別手段を備えてある点にある。
【0007】上記構成を採用したことによる作用は下記
a.〜c.に示す通りである。a.本発明の特徴構成によると、タッチ操作式のスイッ
チによる操作具で作業装置の昇降制御を行えるので、枕
地旋回時に作業装置を昇降するための操作具の操作に要
する時間が極めて短いものとなる。したがって、昇降操
作のために気を取 られる時間的ロスが少なく、よりハン
ドル操作に専念し易くなる。 b.作業装置の昇降に伴って左右のマーカを順次作用姿
勢に切り換えることができるので、作業装置の昇降操作
とは別にマーカの昇降操作を行う手間を省くことができ
る。そして、作業行程の途中で一時的に作業を中断して
作業装置の昇降を行い、その後に作業を再開する際等の
ように、マーカの左右自動切り換えを必要としない場合
があるが、このような場合における線引きマーカの作動
順序の変更をも、この昇降操作のための操作具により行
うことができる。 c.しかも、このタッチ操作式のスイッチによる操作具
は、ハンドル近傍に設けられているため、昇降操作のた
めの操作、およびマーカの順次左右に切り換わる作動順
序を、ハンドルから大きく手を離すことなく行うことが
でき、一層効率的な作業が行える。また、左右マーカの
順次切り変わりの作動順序の変更を、昇降操作スイッチ
の操作形態の判別結果により選択可能に構成してあるた
め、作動順序の切換が素早く行える。
a.〜c.に示す通りである。a.本発明の特徴構成によると、タッチ操作式のスイッ
チによる操作具で作業装置の昇降制御を行えるので、枕
地旋回時に作業装置を昇降するための操作具の操作に要
する時間が極めて短いものとなる。したがって、昇降操
作のために気を取 られる時間的ロスが少なく、よりハン
ドル操作に専念し易くなる。 b.作業装置の昇降に伴って左右のマーカを順次作用姿
勢に切り換えることができるので、作業装置の昇降操作
とは別にマーカの昇降操作を行う手間を省くことができ
る。そして、作業行程の途中で一時的に作業を中断して
作業装置の昇降を行い、その後に作業を再開する際等の
ように、マーカの左右自動切り換えを必要としない場合
があるが、このような場合における線引きマーカの作動
順序の変更をも、この昇降操作のための操作具により行
うことができる。 c.しかも、このタッチ操作式のスイッチによる操作具
は、ハンドル近傍に設けられているため、昇降操作のた
めの操作、およびマーカの順次左右に切り換わる作動順
序を、ハンドルから大きく手を離すことなく行うことが
でき、一層効率的な作業が行える。また、左右マーカの
順次切り変わりの作動順序の変更を、昇降操作スイッチ
の操作形態の判別結果により選択可能に構成してあるた
め、作動順序の切換が素早く行える。
【0008】〔請求項2にかかる発明〕請求項2にかかる発明の構成上の特徴は、前記請求項1
にかかる発明において、 作業装置を駆動する入り状態
と、作業装置を停止させる切り状態とに切り換え自在な
作業クラッチを備えると共に、この作業クラッチの切り
操作を昇降操作スイッチで行えるよう構成してある点に
ある。
にかかる発明において、 作業装置を駆動する入り状態
と、作業装置を停止させる切り状態とに切り換え自在な
作業クラッチを備えると共に、この作業クラッチの切り
操作を昇降操作スイッチで行えるよう構成してある点に
ある。
【0009】上記請求項2にかかる発明の構成による作
用は次の通りである。作業装置の昇降と、線引きマーカ
の選択と、作業クラッチの切り操作とを昇降操作スイッ
チによって行えるので、作業クラッチの切り操作までを
も含めて、夫々の操作を異なる操作具によって行うもの
と比較して操作具を持ち換える手間が解消され操作形態
が一層単純化するものとなる。
用は次の通りである。作業装置の昇降と、線引きマーカ
の選択と、作業クラッチの切り操作とを昇降操作スイッ
チによって行えるので、作業クラッチの切り操作までを
も含めて、夫々の操作を異なる操作具によって行うもの
と比較して操作具を持ち換える手間が解消され操作形態
が一層単純化するものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例を図面に基いて説明
する。図3に移植機としての乗用型田植機を示してい
る。この田植機は乗用型走行機体の後部に平行四連リン
ク機構1を介して昇降自在並びに前後軸芯周りで左右ロ
ーリング自在に苗植付装置2〔作業装置の一例〕を連結
して構成してある。苗植付装置2は前後軸芯Y周りで回
動自在にフレーム兼用の植付伝動ケース4に支持され、
この植付伝動ケース4に、一定ストロークで往復横移動
する苗のせ台5、苗のせ台5の下端部から一株づつ植付
け用苗を取り出して圃場に植付ける複数の植付機構6、
左右に並列配備した3個の接地フロート7等を備えてな
り、油圧シリンダ10の伸縮駆動により昇降作動するよ
う構成してある。
する。図3に移植機としての乗用型田植機を示してい
る。この田植機は乗用型走行機体の後部に平行四連リン
ク機構1を介して昇降自在並びに前後軸芯周りで左右ロ
ーリング自在に苗植付装置2〔作業装置の一例〕を連結
して構成してある。苗植付装置2は前後軸芯Y周りで回
動自在にフレーム兼用の植付伝動ケース4に支持され、
この植付伝動ケース4に、一定ストロークで往復横移動
する苗のせ台5、苗のせ台5の下端部から一株づつ植付
け用苗を取り出して圃場に植付ける複数の植付機構6、
左右に並列配備した3個の接地フロート7等を備えてな
り、油圧シリンダ10の伸縮駆動により昇降作動するよ
う構成してある。
【0011】そして、図1に示すように、前記油圧シリ
ンダ10に対する油圧制御弁Vは電磁式に構成され、こ
の電磁制御弁Vは、マイクロコンピュータを備えた制御
装置13により駆動制御するよう構成してある。つま
り、機体の運転座席15の横側に配備した昇降レバー1
6〔昇降操作具の一例〕の揺動操作に基づくポテンショ
メータPM1の出力により、人為的に上昇作動、下降作
動並びに中立停止状態を現出できるよう構成し、操縦部
パネル17に設けた押し操作式昇降スイッチSW1〔強
制昇降操作具の一例〕により、上昇作動と下降作動とを
交互に現出できるよう構成してある。
ンダ10に対する油圧制御弁Vは電磁式に構成され、こ
の電磁制御弁Vは、マイクロコンピュータを備えた制御
装置13により駆動制御するよう構成してある。つま
り、機体の運転座席15の横側に配備した昇降レバー1
6〔昇降操作具の一例〕の揺動操作に基づくポテンショ
メータPM1の出力により、人為的に上昇作動、下降作
動並びに中立停止状態を現出できるよう構成し、操縦部
パネル17に設けた押し操作式昇降スイッチSW1〔強
制昇降操作具の一例〕により、上昇作動と下降作動とを
交互に現出できるよう構成してある。
【0012】又、植付作業状態では、苗植付装置2の対
地高さを所定値に維持する昇降制御手段Aを制御装置1
3に制御プログラム形式で備えてある。即ち、機体中央
の接地フロート7を後部支点周りで上下揺動自在に支持
するとともに、苗植付装置2の対地高さの変化に伴うこ
の接地フロート7の前部側における接地圧変動に基づく
相対上下動をポテンショメータPM2により検出して、
このポテンショメータPM2の出力値が所定の設定領域
内に収まるよう制御装置13が油圧シリンダ10の電磁
制御弁Vを制御して苗植付装置2を所定対地高さに維持
するのである。そして、前記昇降スイッチSW1の作動
に伴って苗植付装置2が最大上昇位置まで上昇作動する
際に、苗植付装置2が最大上昇位置近くまで上昇したこ
とを検出するリミットスイッチSW2を走行機体の後輪
フェンダ部21に取付け、上昇作動に伴ってリンク機構
1の途中部が接当作用して検出作動するよう構成し、こ
のリミットスイッチSW2の検出作動に基づいて油圧シ
リンダ10の上昇側駆動を自動停止させるよう構成して
ある。
地高さを所定値に維持する昇降制御手段Aを制御装置1
3に制御プログラム形式で備えてある。即ち、機体中央
の接地フロート7を後部支点周りで上下揺動自在に支持
するとともに、苗植付装置2の対地高さの変化に伴うこ
の接地フロート7の前部側における接地圧変動に基づく
相対上下動をポテンショメータPM2により検出して、
このポテンショメータPM2の出力値が所定の設定領域
内に収まるよう制御装置13が油圧シリンダ10の電磁
制御弁Vを制御して苗植付装置2を所定対地高さに維持
するのである。そして、前記昇降スイッチSW1の作動
に伴って苗植付装置2が最大上昇位置まで上昇作動する
際に、苗植付装置2が最大上昇位置近くまで上昇したこ
とを検出するリミットスイッチSW2を走行機体の後輪
フェンダ部21に取付け、上昇作動に伴ってリンク機構
1の途中部が接当作用して検出作動するよう構成し、こ
のリミットスイッチSW2の検出作動に基づいて油圧シ
リンダ10の上昇側駆動を自動停止させるよう構成して
ある。
【0013】走行機体側からの動力を植付クラッチ21
〔作業クラッチの一例〕、伝動軸22を介して断続自在
に苗植付装置2に供給するよう構成し、前記植付クラッ
チ21は減速機構付き電動モータMにより入り切り操作
するよう構成してある。前記苗植付装置2の左右両側に
は、横外方に突出して未植付け領域に走行目標線を描く
作用姿勢と機体内方側に引退する格納姿勢とに切り換え
自在な線引きマーカ23R,23Lを備えてあり、この
線引きマーカ23R,23Lは図2に示すように、作用
姿勢に向けてバネ24で揺動付勢するとともに、苗植付
装置2の上昇操作時に後リンク1aの相対変化姿勢に伴
ってローラ25により操作ワイヤ26を引き操作して引
退姿勢になるよう連係してある。そして、この引退姿勢
において自動で係止保持してその姿勢を維持するロック
機構27R,27Lを夫々設け、このロック機構27
R,27Lのロック保持を選択的に解除した状態で苗植
付装置2を下降させると、選択された側の線引きマーカ
が作用姿勢に設定されるよう構成してある。そして、こ
の各ロック機構27R,27Lを左右交互に順次的に解
除作動させる電磁ソレノイド28R,28Lを設けてあ
る。
〔作業クラッチの一例〕、伝動軸22を介して断続自在
に苗植付装置2に供給するよう構成し、前記植付クラッ
チ21は減速機構付き電動モータMにより入り切り操作
するよう構成してある。前記苗植付装置2の左右両側に
は、横外方に突出して未植付け領域に走行目標線を描く
作用姿勢と機体内方側に引退する格納姿勢とに切り換え
自在な線引きマーカ23R,23Lを備えてあり、この
線引きマーカ23R,23Lは図2に示すように、作用
姿勢に向けてバネ24で揺動付勢するとともに、苗植付
装置2の上昇操作時に後リンク1aの相対変化姿勢に伴
ってローラ25により操作ワイヤ26を引き操作して引
退姿勢になるよう連係してある。そして、この引退姿勢
において自動で係止保持してその姿勢を維持するロック
機構27R,27Lを夫々設け、このロック機構27
R,27Lのロック保持を選択的に解除した状態で苗植
付装置2を下降させると、選択された側の線引きマーカ
が作用姿勢に設定されるよう構成してある。そして、こ
の各ロック機構27R,27Lを左右交互に順次的に解
除作動させる電磁ソレノイド28R,28Lを設けてあ
る。
【0014】前記昇降操作スイッチSW1は苗植付装置
2の昇降制御と、植付クラッチ21の制御と、左右の線
引きマーカ23R,23Lの制御とを行えるものとなっ
ている。つまり、昇降操作スイッチSW1の苗植付装置
2上昇操作時の操作形態を判別する第1操作形態判別手
段Bを備え、この第1操作形態判別手段Bの判別結果に
基づいて、前記苗植付装置2の上昇作動に伴って前記ロ
ック機構27R,27Lのロック状態を左右順次的に切
り換え作動させる状態と、その作動を牽制する状態とに
切り換えるよう構成してある。又、昇降操作スイッチS
W1の苗植付装置2下降操作時の操作形態を判別する第
2操作形態判別手段Cを備え、この第2操作形態判別手
段Cの判別結果に基づいて、前記苗植付装置2の下降作
動に伴って植付クラッチ21を自動で入り操作させる状
態と、自動クラッチ入り操作を牽制する状態とに切り換
えられるよう構成してある。前記各操作形態判別手段
B,Cは制御装置13に制御プログラム形式で備えら
れ、制御装置13は以下のように制御を実行する。
2の昇降制御と、植付クラッチ21の制御と、左右の線
引きマーカ23R,23Lの制御とを行えるものとなっ
ている。つまり、昇降操作スイッチSW1の苗植付装置
2上昇操作時の操作形態を判別する第1操作形態判別手
段Bを備え、この第1操作形態判別手段Bの判別結果に
基づいて、前記苗植付装置2の上昇作動に伴って前記ロ
ック機構27R,27Lのロック状態を左右順次的に切
り換え作動させる状態と、その作動を牽制する状態とに
切り換えるよう構成してある。又、昇降操作スイッチS
W1の苗植付装置2下降操作時の操作形態を判別する第
2操作形態判別手段Cを備え、この第2操作形態判別手
段Cの判別結果に基づいて、前記苗植付装置2の下降作
動に伴って植付クラッチ21を自動で入り操作させる状
態と、自動クラッチ入り操作を牽制する状態とに切り換
えられるよう構成してある。前記各操作形態判別手段
B,Cは制御装置13に制御プログラム形式で備えら
れ、制御装置13は以下のように制御を実行する。
【0015】図4,図5に植付け作業における制御フロ
ーチャートを示す。昇降レバー16が苗植付装置2下降
位置に操作されている状態で昇降操作スイッチSW1が
操作されると、電動モータMを駆動して植付クラッチ2
1を切り操作するとともに、電磁制御弁Vを駆動して前
記リミットスイッチSW2の検出状態を判断しながら苗
植付装置2を最大上昇位置まで上昇操作する〔ステップ
1〜4〕。昇降操作スイッチSW1の上昇用操作時間t
1が所定時間T1以上であるときは、前記電磁ソレノイ
ド28R,28Lを切り換え操作して線引きマーカ23
R,23Lの左右切り換えを行う〔ステップ5,6〕。
尚、前記操作時間t1が短いときは、電磁ソレノイドS
Lの駆動を行わず、線引きマーカ23R,23Lの左右
切り換えを牽制する。そして、再度、昇降操作スイッチ
SW1が操作されると、電磁制御弁Vを駆動して苗植付
装置2を接地下降させるとともに、昇降操作スイッチS
W1の下降用操作時間t2が所定の設定時間T2よりも
長いときは、前記ポテンショメータPM2の出力の変化
より検知した接地時点から所定の設定時間T3経過する
と、電動モータMを駆動して植付クラッチ21を自動で
入り操作させる〔ステップ7〜12〕。そして、前記下
降用操作時間t2が短いときは、苗植付装置2を接地下
降させ植付クラッチ21は切り状態を維持する。尚、植
付クラッチ21が入り操作されたときは、操縦部パネル
17に設けた植付状態表示ランプ44を青色に点灯さ
せ、植付クラッチ21が切り状態のときは赤色に点灯表
示させる〔ステップ13,15〕。又、そのときに作用
状態になっている線引きマーカ23R,23Lが左右い
ずれの側であるかを、操縦部パネル17に備えたマーカ
ランプ45を表示させる〔ステップ14〕。
ーチャートを示す。昇降レバー16が苗植付装置2下降
位置に操作されている状態で昇降操作スイッチSW1が
操作されると、電動モータMを駆動して植付クラッチ2
1を切り操作するとともに、電磁制御弁Vを駆動して前
記リミットスイッチSW2の検出状態を判断しながら苗
植付装置2を最大上昇位置まで上昇操作する〔ステップ
1〜4〕。昇降操作スイッチSW1の上昇用操作時間t
1が所定時間T1以上であるときは、前記電磁ソレノイ
ド28R,28Lを切り換え操作して線引きマーカ23
R,23Lの左右切り換えを行う〔ステップ5,6〕。
尚、前記操作時間t1が短いときは、電磁ソレノイドS
Lの駆動を行わず、線引きマーカ23R,23Lの左右
切り換えを牽制する。そして、再度、昇降操作スイッチ
SW1が操作されると、電磁制御弁Vを駆動して苗植付
装置2を接地下降させるとともに、昇降操作スイッチS
W1の下降用操作時間t2が所定の設定時間T2よりも
長いときは、前記ポテンショメータPM2の出力の変化
より検知した接地時点から所定の設定時間T3経過する
と、電動モータMを駆動して植付クラッチ21を自動で
入り操作させる〔ステップ7〜12〕。そして、前記下
降用操作時間t2が短いときは、苗植付装置2を接地下
降させ植付クラッチ21は切り状態を維持する。尚、植
付クラッチ21が入り操作されたときは、操縦部パネル
17に設けた植付状態表示ランプ44を青色に点灯さ
せ、植付クラッチ21が切り状態のときは赤色に点灯表
示させる〔ステップ13,15〕。又、そのときに作用
状態になっている線引きマーカ23R,23Lが左右い
ずれの側であるかを、操縦部パネル17に備えたマーカ
ランプ45を表示させる〔ステップ14〕。
【0016】〔別実施の形態〕 前記昇降操作スイッチ
SW1は押し操作式のものに代えて揺動操作式に構成し
てもよく、このとき前記ステップ5及びステップ9にお
ける操作形態の判別は、操作方向の違いによって判別す
るようにしてもよい。又、苗植付装置2が下降した後、
植付クラッチ21を入り操作させる構成は、時間経過に
より自動で入り操作するものに代えて専用の操作具によ
り入り操作させるものであってもよい。
SW1は押し操作式のものに代えて揺動操作式に構成し
てもよく、このとき前記ステップ5及びステップ9にお
ける操作形態の判別は、操作方向の違いによって判別す
るようにしてもよい。又、苗植付装置2が下降した後、
植付クラッチ21を入り操作させる構成は、時間経過に
より自動で入り操作するものに代えて専用の操作具によ
り入り操作させるものであってもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の構成による効果は次の通りであ
る。[イ] 作業装置の昇降に伴って左右のマーカ姿勢に切
り換えることができるので、作業装置の昇降操作とは別
にマーカの昇降操作を行う手間を省くことができるとと
もに、各操作ごとの個別の操作具を要さず、操作具の個
数を少なくすることができる。 [ロ] そして、作業行程の途中で一時的に作業を中断
して作業装置の昇降を行い、その後に作業を再開する際
等のように、マーカの左右自動切り換えを必要としない
場合があるが、このような場合における線引きマーカの
作動順序の変更をも、この昇降操作のための操作具によ
り行えるため、左右のマーカの作動順序を変えるために
操作途中で別の操作具を捜して操作する手数が不必要
で、その操作を簡便に行うことができる。 [ハ] 枕地旋回時における作業装置の昇降と線引きマ
ーカの選択を、タッチ操作式のスイッチによる共通の操
作具で行えるので、枕地旋回時に作業装置を昇降するた
めの操作具の操作に要する時間が極めて短いものとな
る。したがって、昇降操作のために気を取られる時間的
ロスが少なく、よりハンドル操作に専念し易くなり、ス
テアリングハンドルを的確に操作して所望の軌跡での機
体方向転換、及び正確な条合わせを行い易い。 [ニ] しかも、このタッチ操作式のスイッチによる操
作具は、ハンドル近傍に設けられているため、昇降操作
のための操作やマーカの作動順序の変更操作を、ハンド
ルから大きく手を離すことなく、殆ど手元を見ずに操作
することが可能であり、ステアリング操作を視覚に基づ
いて正確に行うことや、作業に必要な操作を時間的に充
分な余裕を持って楽に行える利点がある。
る。[イ] 作業装置の昇降に伴って左右のマーカ姿勢に切
り換えることができるので、作業装置の昇降操作とは別
にマーカの昇降操作を行う手間を省くことができるとと
もに、各操作ごとの個別の操作具を要さず、操作具の個
数を少なくすることができる。 [ロ] そして、作業行程の途中で一時的に作業を中断
して作業装置の昇降を行い、その後に作業を再開する際
等のように、マーカの左右自動切り換えを必要としない
場合があるが、このような場合における線引きマーカの
作動順序の変更をも、この昇降操作のための操作具によ
り行えるため、左右のマーカの作動順序を変えるために
操作途中で別の操作具を捜して操作する手数が不必要
で、その操作を簡便に行うことができる。 [ハ] 枕地旋回時における作業装置の昇降と線引きマ
ーカの選択を、タッチ操作式のスイッチによる共通の操
作具で行えるので、枕地旋回時に作業装置を昇降するた
めの操作具の操作に要する時間が極めて短いものとな
る。したがって、昇降操作のために気を取られる時間的
ロスが少なく、よりハンドル操作に専念し易くなり、ス
テアリングハンドルを的確に操作して所望の軌跡での機
体方向転換、及び正確な条合わせを行い易い。 [ニ] しかも、このタッチ操作式のスイッチによる操
作具は、ハンドル近傍に設けられているため、昇降操作
のための操作やマーカの作動順序の変更操作を、ハンド
ルから大きく手を離すことなく、殆ど手元を見ずに操作
することが可能であり、ステアリング操作を視覚に基づ
いて正確に行うことや、作業に必要な操作を時間的に充
分な余裕を持って楽に行える利点がある。
【0018】請求項2にかかる発明による効果は次の通
りである。 [ホ] 作業クラッチの切り操作も、昇降操作のための
操作やマーカの作動順序 の変更操作と同じ操作具で行え
る結果、一層容易に作業を行えるものとなった。
りである。 [ホ] 作業クラッチの切り操作も、昇降操作のための
操作やマーカの作動順序 の変更操作と同じ操作具で行え
る結果、一層容易に作業を行えるものとなった。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】制御ブロック図
【図2】線引きマーカ支持部の正面図
【図3】田植機の全体側面図
【図4】制御フローチャート
【図5】制御フローチャート
2 作業付装置 16 昇降操作具 21 作業クラッチ 23R,23L 線引きマーカ SW1 強制昇降操作具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 A01B 69/02
Claims (2)
- 【請求項1】 走行機体に駆動昇降自在に作業装置
(2)を連結すると共に、左右外方に突出する作用姿勢
と内方に引退する格納姿勢とに切り換え自在な左右の線
引きマーカ(23R),(23L)を備えている移植機
であって、操縦ハンドルの近傍に設けたタッチ操作式の昇降操作ス
イッチ(SW1)からの操作信号に基づいて前記作業装
置(2)を上昇させる状態と接地下降させる状態とに切
り換える制御装置(13)を設けるとともに、 前記昇降操作スイッチ(SW1)は、前記作業装置
(2)の上昇に伴って左右の線引きマーカ(23R),
(23L)が交互に作用姿勢となる順次的な作動状態に
して作業装置(2)を上昇させる順次動作状態と、左右
の線引きマーカ(23R),(23L)の順次的な作動
状態を変更して作業装置(2)を上昇させる非順次動作
状態とに、左右の線引きマーカ(23R),(23L)
の動作状態を切り換えるための操作信号を出力可能に構
成され、 前記制御装置(13)には、前記昇降操作スイッチ(S
W1)の操作信号が、順次動作状態とする出力か非順次
動作状態とする出力の何れであるかを判別する判別手段
(B)を備えてある 移植機。 - 【請求項2】 作業装置(2)を駆動する入り状態と、
作業装置(2)を停止させる切り状態とに切り換え自在
な作業クラッチ(21)を備えると共に、この作業クラ
ッチ(21)の切り操作を昇降操作スイッチ(SW1)
で行えるよう構成してある請求項1記載の移植機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25066097A JP3286220B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25066097A JP3286220B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 移植機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5859092A Division JP2922705B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 移植機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1070920A JPH1070920A (ja) | 1998-03-17 |
JP3286220B2 true JP3286220B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=17211160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25066097A Expired - Fee Related JP3286220B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 移植機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286220B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP25066097A patent/JP3286220B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1070920A (ja) | 1998-03-17 |
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