JP3284506B2 - 増幅回路 - Google Patents
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Description
回路の入力信号が広いレベルで変動したときに、オフセ
ット電圧と利得との補償を瞬時に行い、一定の出力振幅
を安定に出力し続けることができる電圧増幅回路に関す
る。
に、減衰した信号を増幅する光受信回路部や、入力デー
タによりタイミング信号を抽出し一定のクロック信号を
安定に出力するタイミング抽出回路部において、増幅回
路は不可欠である。これら回路部に用いられる増幅回路
は、高利得でしかも入力信号レベルに対して広いダイナ
ミックレンジが要求され、さらに出力振幅が常に一定で
ある必要がある。
って光信号を電流信号に変換した後、この電流信号を電
圧信号に変換するとともに、論理の識別が可能な電圧振
幅まで増幅する機能が要求される。また、入力信号レベ
ルが変動しても、オフセット電圧と利得とを補償し、出
力信号の電圧振幅が常に一定になるようにしなければな
らない。このような機能を実現する場合、従来は、可変
利得増幅回路と直流帰還回路との組み合わせによってそ
の機能を実現している。
るバースト状のデータ信号を用いる光通信方式が検討さ
れており、光受信回路部として、オフセット電圧と利得
とを瞬時に補償し、一定出力振幅を維持し続けることが
可能な構成が強く要望されている。
いるために、応答速度が遅く、入力信号の変化に追従で
きないという問題がある。この問題を、図12に示す従
来の光受信回路の一例に基づいて、以下、詳しく説明す
る。
01によって光の強弱信号を電流に変換し、プリアンプ
102によって電流信号を増幅し、電圧信号に変換し、
オフセット補償と利得制御とを電圧増幅回路103が自
動的に行い、一定振幅の出力波形を常に得るものであ
る。
増幅回路103の入力信号に対する閾値が常に波形WF
の中点(この中点を破線一点鎖線で示してある)になる
ように、直流バイアスにオフセットを与えることによっ
て、電圧増幅回路103が閾値を中心に線形領域で動作
できるようにする機能である。
る光ディジタル信号のレベルによって、プリアンプの出
力波形WFのピーク値が変化し、これをこのまま、通常
の増幅回路で増幅しようとすると、増幅回路の線形動作
範囲の半分の領域(波形のボトム値を基準に一方向)で
しか利用できなくなるために、広ダイナミックレンジ化
に対して効率的でなく、出力波形に歪みやデューティー
変動を生じ易くなる。そこで、電圧増幅回路103の入
力信号に対する閾値が常に波形WFの中点になるよう
に、直流バイアスにオフセットを与えて閾値を変化さ
せ、電圧増幅回路103が、変化後の閾値を中心に線形
領域を動作できるようにしている。
変化したときに、出力振幅を一定に保つために利得を制
御する機能のことである。なお、Toは光受信回路の出
力端子である。
路122との組み合わせによるオフセット自動補償制御
回路120によって、可変利得増幅回路110の出力電
圧のピーク値を検出し、この検出成分を、可変利得増幅
回路110のオフセット制御端子dに帰還することによ
って、可変利得増幅回路110の波形のピーク値が一定
のレベルになるように制御する。
2との組み合わせによる利得制御回路130によって、
可変利得増幅回路110の出力電圧のピーク値を検出
し、その成分を可変利得増幅回路110の利得制御端子
cに帰還することによって、出力振幅が一定になるよう
に制御している。
って、オフセット補償と利得補償とが同時に実現でき
る。なお、オフセット自動補償制御回路120、利得制
御回路130は、それぞれ増幅回路と容量とで構成さ
れ、ピーク検出回路を構成するが、このピーク検出回路
は、入力がハイのときに容量を充電し、入力がローのと
きは、増幅回路の出力インピーダンスを高くすることに
よって、放電パスを断ち、波形のピークレベル検出・保
持を行うものである。
電圧増幅回路の入出力波形の応答特性を模式的に示した
図である。
(1)に示すように、小振幅から大振幅に瞬時に変化し
た場合、オフセット補償、利得補償動作が瞬時になされ
ないために、小振幅動作時の利得、オフセット電圧の条
件で、出力波形が発生する。このために、図13(2)
に示す応答特性になる。この場合、所望の出力振幅に落
ち着くためには、帰還の効果が充分得られるまで待つ必
要があり、このときの応答時間は、ピーク検出回路(オ
フセット自動補償制御回路120、利得制御回路13
0)の容量部121、131の時定数と負帰還回路部の
増幅回路の遅延時間とによって決定される。
幅になるように回路設定するには、ピーク検出回路の容
量部121、131の時定数をできるだけ小さくすれば
よいが、増幅回路の遅延以下の応答特性を得ることはで
きない。また、利得自動制御回路130とオフセット自
動補償回路120との時定数は、従来、安定動作を得る
ために各時定数に差をつけて設定するが、瞬時応答を実
現しようとする場合に、両者の時定数は必然的に近づ
き、これによって2つの帰還ループが互いに影響され、
系が不安定になる可能性がある。このように系が不安定
になるのは、電圧増幅回路のオフセットと利得との関係
が、一般的に独立でないためである。
れている電圧増幅回路では、入力信号レベルが瞬時に大
きく変化した場合に、出力波形が大きく変動し、一定の
振幅に落ち着くまでに長い時間を要するので、光受信レ
ベルが瞬時に変化し応答しなければないらないシステム
の受信回路としては適用することが難しい。つまり、上
記従来の電圧増幅回路では、入力信号レベルが瞬時に変
化した場合に、帰還回路が瞬時に応答せず、出力波形の
振幅、デューティが安定にならないという問題がある。
化しても、これに追従して瞬時にオフセット補償、利得
補償を行い、一定の振幅で位相変動の小さい信号を出力
し続けることができる増幅回路を提供することを目的と
するものである。
形のピーク値とボトム値とを検出・保持し、その中間の
値を閾値として出力する閾値設定回路と、この閾値を中
心に入力信号を線形領域で増幅しながら出力振幅を一定
に保つ振幅制限増幅回路とを組み合わせ、ピーク値検出
・保持回路が、第1の保持容量と第1のリセット信号端
子を具備する第1の増幅回路とを有し、ボトム値検出・
保持回路が、第2の保持容量と第2のリセット信号端子
を具備する第2の増幅回路とを有し、閾値設定回路が、
その外部に第3のリセット信号端子を有し、上記第3の
リセット信号端子が、バッファ増幅回路を介して上記第
1、第2のリセット信号端子に接続されている構成とし
た。また上記構成の回路を基本回路とし、この基本回路
を複数互いに縦続接続して多段化構成とした。
とを検出・保持し、その中間の値を閾値として出力する
閾値設定回路と、この閾値を中心に入力信号を線形領域
で増幅しながら出力振幅を一定に保つ振幅制限増幅回路
とを組み合わせたので、入力信号レベルが大きく変動し
ても、オフセット補償、利得補償を瞬時に行うことがで
き、低位相変動で出力の信号振幅を一定に保ち続けるこ
とが可能である。また、閾値設定回路と振幅制限増幅回
路とを組み合わせた基本回路を多段化することによっ
て、広ダイナミックレンジ化することができ、集積回路
製造時に発生するオフセットバラツキを小さくすること
ができる。
C1を示す回路図であ。
TC:Automatic Threshold Controll)10と、振幅制
限増幅回路40とで構成され、入力端子Tiと出力端子
Toとを有する。
ク値とボトム値とを検出・保持し、ピーク値とボトム値
とのほぼ中間の値を閾値として出力する閾値設定回路の
一例であり、ピーク値検出・保持回路20と、ボトム値
検出・保持回路30と、ピーク値検出・保持回路20の
出力端子とボトム値検出・保持回路30の出力端子との
間に直列接続された抵抗R1、R2とを有する。ピーク
値検出・保持回路20は、保持容量21と増幅回路22
とを有し、入力端子Tiにおける入力信号の波形のピー
ク値を検出し保持する回路であり、ボトム値検出・保持
回路30は、保持容量31と増幅回路32とを有し、入
力端子Tiにおける入力信号の波形のボトム値を検出し
保持する回路である。
の入力信号がハイであるときに、保持容量21を充電
し、その入力信号がローであるときは、増幅回路22の
出力インピーダンスを高くすることによって放電パスを
断ち、波形のピーク値検出・保持を行うものである。一
方、ボトム値検出・保持回路30は、逆にその入力信号
がローであるときに、保持容量31を充電し、その入力
信号がハイであるときは、増幅回路32の出力インピー
ダンスを高くすることによって放電パスを断ち、波形の
ボトム値の検出・保持を行うものである。
らの入力信号と、この入力信号を線形領域で動作させる
閾値とを受け、所定の入力信号レベル範囲で一定の出力
振幅を出力する振幅制限増幅回路の例であり、入力端子
aと出力端子bと閾値(オフセット電圧)設定端子dと
を有する。
自動閾値設定回路10の入力端子とに基本回路BC1の
入力端子Tiが接続され、自動閾値設定回路10の出力
端子が振幅制限増幅回路40の閾値制御端子dに接続さ
れ、振幅制限増幅回路40の出力端子bに基本回路BC
1の出力端子Toが接続されている。
る。
ム値検出・保持回路30によって、それぞれ入力信号波
形のピーク値、ボトム値を抽出し、ピーク値とボトム値
との中点の電位が抵抗R1、R2の抵抗分割から求めら
れ、この中点の電位を振幅制限増幅回路40の閾値(オ
フセット電圧値)として与えることによって、オフセッ
ト補償動作を行う。
信号レベル範囲で出力振幅を制限することによって、利
得補償動作を実現している。
すると、負帰還ループを用いていないので、ループ応答
の遅れによるオフセット補償、利得補償の応答時間が制
限されない。上記実施例において、応答時間は、ピーク
値検出・保持回路20、ボトム値検出・保持回路30の
時定数に制限されるが、この時定数をある程度小さく設
定しても、図12に示す従来例のように全体回路が不安
定になることがない。したがって、上記実施例において
は、信号の1ビット以内の時間で、オフセット補償と利
得補償とを同時に実現できる。
シュミレーション結果を示す図である。なお、0.8μ
mのMOS集積回路技術を想定してシュミレーションを
行い、入力信号として与えた信号の符号速度は32Mb
/sである。
る信号波形51と、ピーク値検出・保持回路20の出力
信号波形52と、ボトム値検出・保持回路30の出力信
号波形53と、自動閾値設定回路10の出力信号波形5
4とが記載されている。図2(2)において、振幅制限
増幅回路40の出力信号波形55が示されている。な
お、自動閾値設定回路10の出力信号波形54は、振幅
制限増幅回路40の閾値制御端子dに印加される信号の
波形であり、振幅制限増幅回路40の出力信号波形55
は、基本回路BC1の出力信号の波形である。
振幅から大振幅に遷移すると同時に、ピーク値検出・保
持回路20の出力信号波形52とボトム値検出・保持回
路30の出力信号波形53とが追従し、データの1ビッ
ト以内で、自動閾値設定回路10の出力信号波形54で
ある閾値を瞬時に設定していることがわかる。
電圧とを受けて、出力振幅を制限する増幅動作を行う。
この場合、入力信号波形41の中点に閾値が設定されて
いるので、振幅制限増幅回路40の出力信号波形55
(つまり基本回路BC1の出力波形)は、図2(2)に
示すように、波形ひずみ、デューティ変動をほとんど生
じることなく、一定振幅の信号を出力し続けることがで
きる。
ベルの変動に対してオフセット補償、利得補償を瞬時に
行い、波形ひずみ、デューティ変動をほとんど生じるこ
となく一定の振幅の信号を出力し続けることができる。
であって、図1に示す基本回路BC1と同じ基本回路B
C2、…、BCnをn段に縦続接続した場合を示す回路
図である。
段に縦続接続することによって、広いダイナミックレン
ジで入力信号を増幅することが可能になるとともに、集
積回路製造時の素子バラツキに起因する増幅回路22、
32、40、抵抗R1、R2、保持容量21、31等の
閾値バラツキを許容することができる。以下、これらに
ついて説明する。
ダイヤグラムを模式的に示したものである。
レベルがxである場合には、2段目の基本回路BC2で
出力振幅が制限され、基本回路BC1の入力信号レベル
がyである場合には、3段目の基本回路BC3で出力振
幅が制限され、基本回路BC1の入力信号レベルがさら
に小さいzである場合には、n段目の基本回路BCnで
出力振幅が制限される。このように基本回路を多段化す
れば、多段化する段数が多い程、基本回路BC1(初段
の基本回路)の最小入力レベルを低減でき、ダイナミッ
クレンジを拡大できることがわかる。
段でのオフセット補償動作を説明する図である。
ラツキ(トランジスタ性能や抵抗値、容量値のバラツ
キ)を考慮し、初段(基本回路BC1)の自動閾値設定
回路10の出力が入力信号の中央値からずれる量が多段
化によってどのように変化するかを示してある。
幅段の入力信号振幅を示し、P1、P2、P3は、各段
におけるピーク値検出・保持回路20の出力レベルを示
し、B1、B2、B3は、各段におけるボトム値検出・
保持回路30の出力レベルを示し、Vtl、Vt2、V
t3は、各段における自動閾値設定回路10の出力レベ
ルを示している。
・保持回路20は、ローレベルからハイレベルへの変化
に対しては追従・保持動作を行うが、逆の変化には追従
しないことを仮定し、一方、にボトム値検出・保持回路
30ではハイレベルからローレベルへの変化に対しては
追従・保持動作を行うが、逆の変化には追従しないこと
を仮定している。これは、ピーク値、ボトム値の検出・
保持動作は、一般に容量に電荷を蓄積させることによっ
て、ピーク値、ボトム値を検出・保持しているために、
原理的に一方向にしか追従させることしかできないから
である。
央に設定されていないが、増幅動作(反転増幅動作)と
ともに、ピーク値、ボトム値の検出・保持動作を繰り返
し、3段目における振幅制限増幅回路40の入力で信号
振幅の中央に設定されている。
造時の素子バラツキ(トランジスタ性能や抵抗値、容量
値のバラツキ)を許容することができる。これは、閾値
設定時に抵抗R1とR2とによって抵抗分割しているた
めであり、各段の閾値設定の利得と信号増幅の利得とが
6dB(2倍)異なっているためで、この利得差と多段
構成とによって製造時のバラツキを許容できる。
圧Voffとの関係を解析的に求める。図5より、増幅
器40の電圧利得をAvとし、入力信号の最小振幅をV
sとすると、オフセット電圧が増幅された電圧よりも、
信号の増幅電圧が上回ることが、最適な閾値を設定でき
る条件となるので、この条件式は次のように与えられ
る。
・Avn …(1)式 この式を整理すると、 Voff < Vs・2n-1 …(2)式 となる。ここで、注目すべき点は、許容できるオフセッ
ト電圧Voffは、アンプの利得とは関係なく、アンプ
の段数によって決まることである。
力信号の最小振幅Vsとして10mVを想定したとき
に、製造時の素子バラツキに起因して発生するオフセッ
ト電圧の許容値(初段回路に許容できるオフセット電圧
の許容値)と回路の段数との関係を、(2)式に基づい
て算出し示した図である。
て、オフセット電圧の許容値が大きくなることがわか
る。
段構成にした場合における動作波形のシュミレーション
結果を示す図である。
0の入力端子における入力信号波形51−1、51−
2、51−3、各段のピーク検出回路20の出力波形5
2−1、52−2、52−3、各段のボトム検出保持回
路30の出力波形53−1、53−2、53−3、自動
閾値設定回路10の出力波形54−1、54−2、54
−3、最終段の出力波形55が示されている。なお、波
形を示す符号中のハイフンの後の数字は段数を示してお
り、たとえば、入力信号波形51−1は、1段目の基本
回路BC1の入力信号波形を示し、出力波形52−3
は、3段目の基本回路BC3の出力信号波形を示してあ
る。
nsまでは振幅を0.0065V、700nsまでは
0.065V、それ以降は0.65Vにしてあり、最終
段の出力振幅としては3.2Vが得られるように構成し
ている。0.0065Vの最小入力信号振幅時は、3段
目で振幅制限がかかり、0.065Vの入力信号振幅時
は、2段目で振幅制限がかかり、0.65Vの入力信号
振幅時は、初段で振幅制限がかかっている。また、最適
な閾値設定がなされることによって、0.0065V〜
0.65Vの40dBに渡る入力信号振幅のダイナミッ
クレンジに対して、出力振幅一定でデューティ変動の小
さい出力波形が得られている。
ット機能を付加した実施例を示す回路図である。
す基本回路BC1と基本的には同じであるが、図1に示
す自動閾値設定回路10の代わりに、自動閾値設定回路
10aが設けられ、また、リセット信号のバッファ増幅
回路71を介して、リセット信号端子71tが基本回路
BCa1に接続されている点が基本回路BC1とは異な
る。つまり、基本回路BCa1の閾値設定回路10a
は、その外部にリセット信号端子71tを有し、このリ
セット信号端子71tに印加される信号によって、入力
信号と出力信号とが同電位となる機能が付加されてい
る。
回路10と基本的には同じであるが、ピーク値検出・保
持回路20の代わりにピーク値検出・保持回路20aが
設けられ、ボトム値検出・保持回路30の代わりにボト
ム値検出・保持回路30aが設けられている点が異な
る。ピーク値検出・保持回路20aは、基本的にはピー
ク値検出・保持回路20と同じであるが、リセット信号
端子rを有する増幅回路22aが増幅回路22の代わり
に設けられている点が異なる。ボトム値検出・保持回路
30aは、基本的にはボトム値検出・保持回路30と同
じであるが、リセット信号端子rを有する増幅回路32
aが増幅回路32の代わりに設けられている点が異な
る。
持回路20とボトム値検出・保持回路30とは、一方向
のレベル変化にしか追従しないため、図7に示したよう
に、信号が小振幅から大振幅へ変化する場合には瞬時に
応答が可能であるが、逆の場合には追従しない。ところ
が、図8に示す実施例においては、信号振幅が低減する
場合も応答が可能である。
ーク値検出・保持回路20a、ボトム値検出・保持回路
30aにおけるホールド容量21、31に充電された電
荷が、リセット信号によって、瞬時に放電され、初期状
態に戻り、したがって信号が大振幅から小大振幅へ変化
するときに初期状態に戻せば、信号が大振幅から小振幅
へ変化する場合に瞬時に応答できる。なお、ピーク値検
出・保持回路20a、ボトム値検出・保持回路30aに
おけるリセット機能とは、ホールド容量21、31に充
電された電荷を瞬時に放電し、初期状態に戻す機能であ
る。
ト動作をシュミレーションした結果を示す図である。
信号波形51、ピーク値検出・保持回路20aの出力信
号波形52、ボトム値検出・保持回路30aの出力信号
波形53、自動閾値(オフセット電圧)設定回路10a
の出力信号波形54、図8の振幅制限増幅回路40の出
力信号波形55、リセット信号端子71tにおけるリセ
ット信号波形56が示されている。なお、設定回路10
aの出力信号波形54は、振幅制限増幅回路40の閾値
制御端子dに印加される信号の波形であり、振幅制限増
幅回路40の出力信号波形55は、基本回路BCa1の
出力信号の波形である。
幅である状態が終了した後に、リセット信号を与え、そ
の後、入力信号波形51が小振幅である動作へ切り替わ
る場合を示してある。この図9において、リセット信号
を印加することによって、ピーク値検出・保持回路20
aの出力信号(52)、ボトム値検出・保持回路30a
の出力信号(53)、自動閾値設定回路10aの出力信
号(54)がほぼ同電位となる初期状態に一旦戻され、
その後、小振幅の入力信号に対して追従していることが
わかる。
図であって、図8に示す基本回路BCa1を多段化した
ものである。
路BCa2、……、BCanを縦続接続し、基本回路B
Ca1、BCa2、……、BCan内の各閾値設定回路
10aは、その外部にリセット信号端子を有し、このリ
セット信号端子に印加される信号によって、入力信号と
出力信号とが同電位となる機能が付加され、複数段縦続
接続されている基本回路BCa1、BCa2、……、B
Canの各リセット信号端子の間に、それぞれ遅延回路
81、82、……が付加され、複数段縦続接続されてい
る基本回路BCa1、BCa2、……、BCanにおけ
る1段目の基本回路BCa1のリセット信号端子71t
を全体のリセット信号端子に設定してある。
81、82、……によって遅延され、リセット動作が安
定になる。すなわち、全段を同時にリセットすると、各
段の回路の出力も変化するために、2段目以降の回路で
は前段出力の応答特性の影響を受け、正しくリセットさ
れない可能性がある。このために、初段から順次リセッ
ト動作を施し、各段が正しく初期状態にリセットできる
よに、遅延回路81、82、……を挿入してある。な
お、各遅延回路81、82、……の間に、リセット信号
のバッファ増幅回路71、72、……、7nが設けられ
ている。
縦続接続した場合にシュミレーションを行った結果を示
す図である。
40の入力端子での入力信号波形51−1、51−2、
51−3、各段のピーク検出回路20aの出力波形52
−1、52−2、52−3、各段のボトム検出保持回路
30aの出力波形53−1、53−2、53−3、自動
閾値設定回路10aの出力波形54−1、54−2、5
4−3、最終段の出力波形55が示されている。
波形51−1として、0.65Vの大振幅信号を与えて
おき、一旦信号をゼロにし、次にリセット信号を与え、
そのあと0.0065Vの小振幅信号を、初段の入力信
号として与えたときの解析結果を示している。
順次初期状態(ピーク検出・保持回路20a、ボトム検
出・保持回路30a、自動閾値設定回路10aの出力が
ほぼ一致する状態)に設定され、その後、小振幅の信号
が入力されたときに、瞬時に応答特性が得られているこ
とがわかる。この実施例は、オフセットバラツキを許容
できることから、集積回路化に極めて適している。
0、10aは、検出されたピーク値と上記ボトム値との
中間の電位を閾値として出力するが、検出されたピーク
値と上記ボトム値との中間の電位に限らず、ピーク値と
上記ボトム値とのほぼ中間の電位を閾値として出力する
ようにしてもよい。
する以外に、無線通信システムや測定システム等に必要
となる高利得や広ダイナミックレンジの低ジッタ振幅制
限増幅回路としても使用することができる。
号波形のピーク値とボトム値とを検出し、そのほぼ中点
を閾値として出力する閾値設定回路と、この閾値を使用
し出力振幅を一定に保つ振幅制限増幅回路とを組み合わ
せているので、入力信号レベルの変動に対してオフセッ
ト補償、利得補償を瞬時に行い、波形ひずみ、デューテ
ィ変動をほとんど生じることなく一定の振幅の信号を出
力し続けることができるという効果を奏する。また、基
本回路にリセット機能を付加しているので、このリセッ
ト機能によって入力信号波形のピーク値とボトム値とが
瞬時に、初期状態に戻り、したがって、入力信号が大振
幅から小大振幅へ変化する場合に瞬時に応答できるとい
う効果を奏する。
を多段化することによって、広ダイナミックレンジ化す
ることができ、集積回路製造時に発生するオフセットバ
ラツキを小さくすることができるという効果を奏する。
また、複数段縦続接続されている基本回路の各リセット
信号端子の間に、遅延回路が付加され、1段目の基本回
路のリセット信号端子を全体のリセット信号端子として
あるので、初段から順次リセット動作を施し、各段が正
しく初期状態にリセットできるという効果を奏する。
回路図であ。
ョン結果を示す図である。
1に示す基本回路BC1をn段に縦続接続した場合を示
す回路図である。
を模式的に示す図である。
ット補償動作を説明する図である。
振幅Vsとして10mVを想定したときに、製造時の素
子バラツキに起因して発生するオフセット電圧の許容値
と回路の段数との関係を示した図である。
場合における動作波形のシュミレーション結果を示す図
である。
加した実施例を示す回路図である。
ミレーションした結果を示す図である。
図8に示す基本回路BCa1を多段化したものである。
場合にシュミレーションを行った結果を示す図である。
る。
の応答特性を模式的に示した図である。
の入力信号波形、 52−1、52−2、52−3…ピーク検出・保持回路
20、20aの出力波形、 53−1、53−2、53−3…ボトム検出・保持回路
30、30aの出力波形、 54−1、54−2、54−3…自動閾値設定回路1
0、10aの出力波形、 55…最終段の出力波形、 71〜7n…リセット信号のバッファ増幅回路、 71t…リセット信号端子、 81、82…遅延回路。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力信号波形のピーク値を検出・保持す
るピーク値検出・保持回路と、上記入力信号波形のボト
ム値を検出・保持するボトム値検出・保持回路とを備
え、上記ピーク値と上記ボトム値とのほぼ中間の値を閾
値として出力する閾値設定回路と; 上記入力信号と、この入力信号を線形領域で動作させる
上記閾値とを受け、所定の入力信号レベル範囲で一定の
出力振幅を出力する振幅制限増幅回路と; を有する基本回路であって、上記ピーク値検出・保持回路は、第1の保持容量と第1
のリセット信号端子を具備する第1の増幅回路とを有
し、上記ボトム値検出・保持回路は、第2の保持容量と
第2のリセット信号端子を具備する第2の増幅回路とを
有し、 上記閾値設定回路は、その外部に第3のリセット信号端
子を有し、上記第3のリセット信号端子はバッファ増幅
回路を介して上記第1、第2のリセット信号端子に接続
され、 上記振幅制限増幅回路の入力端子と上記閾値設定回路の
入力端子とが上記基本回路の入力端子に接続され、上記
閾値設定回路の出力端子が上記振幅制限増幅回路の閾値
制御端子に接続され、上記振幅制限増幅回路の出力端子
が上記基本回路の出力端子に接続され、上記第1、2の
増幅回路の入力端子は、上記閾値設定回路の入力端子に
接続され、上記第1、2の増幅回路の出力端子は、上記
閾値設定回路の出力端子に接続され、上記第1の保持容
量の一端は、上記第1の増幅回路の出力端子に接続され
かつ他端は接地され、上記第2の保持容量の一端は、上
記第2の増幅回路の出力端子に接続されかつ他端は接地
されていることを特徴とする増幅回路。 - 【請求項2】 請求項1において、上記基本回路が複数互いに縦続接続され、複数段縦続接
続されている上記基本回路の各リセット信号端子の間
に、遅延回路が付加され、上記基本回路における1段目
の基本回路の上記第3のリセット信号端子を、全体のリ
セット信号端子とした ことを特徴する増幅回路。
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- 1993-04-20 JP JP11648393A patent/JP3284506B2/ja not_active Expired - Lifetime
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