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JP3280727B2 - パーフルオロカーボン重合体の製造方法 - Google Patents

パーフルオロカーボン重合体の製造方法

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JP3280727B2
JP3280727B2 JP35603992A JP35603992A JP3280727B2 JP 3280727 B2 JP3280727 B2 JP 3280727B2 JP 35603992 A JP35603992 A JP 35603992A JP 35603992 A JP35603992 A JP 35603992A JP 3280727 B2 JP3280727 B2 JP 3280727B2
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sulfonic acid
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スルホン酸型官能基を
有するパーフルオロカーボン重合体の新規な製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テトラフルオロエチレンの如き含
フッ素モノマーの水を媒体とする乳化重合においては、
715CO2NH4、C817CO2NH4などのパーフル
オロカルボン酸型乳化剤を用いる重合系が採用されてい
る。そして、CF2=CFO(CF23CO2CH3の如
きカルボン酸型官能基を有するパーフルオロカーボンモ
ノマーとCF2=CF2などとの共重合においても、同様
のパーフルオロカルボン酸型乳化剤が用いられており、
乳化共重合により高イオン交換容量のパーフルオロカー
ボン重合体が有利に製造されている。
【0003】一方、CF2=CFOCF2CF(CF3
OCF2CF2SO2Fの如きスルホン酸型官能基を有す
るパーフルオロカーボンモノマーとCF2=CF2などと
の共重合において、高イオン交換容量を達成するために
は、重合媒体を使用しない塊状重合、あるいはトリクロ
ロトリフルオロエタンの如き、フッ素系溶剤を媒体とす
る溶液重合が採用されている。
【0004】スルホン酸型モノマーとテトラフルオロエ
チレンなどとの共重合に水媒体中乳化重合を採用する方
法も、文献上では一般に知られている。しかし、本発明
者の研究によれば、従来のパーフルオロカルボン酸型乳
化剤を用いた乳化重合においては、イオン交換容量の極
めて低いものしか得られず、イオン交換膜の原料などと
して用いる場合の少なくとも0.5ミリ当量/グラム乾
燥樹脂を達成することが非常に難しいことが判明した。
【0005】その解決方法として、超音波(特開昭60
−250009号)やホモジナイザー(特開昭62−2
88617号)を用い、予めスルホン酸型モノマーを乳
化した後共重合する方法や、特殊な乳化剤を用いる方法
(特開昭62−288614号、特開昭62−2886
15号、特開昭62−288616号)が提案されてい
る。しかし、予め乳化する方法では製造工程が繁雑にな
り、また特殊な乳化剤を使用する方法は、これらの乳化
剤が通常のパーフルオロカルボン酸型乳化剤に比べ高価
であり、使用量も多く、製造コストが上昇する等の問題
点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解
決すべくなされたものであって、特殊な前処理や特殊な
乳化剤を用いることなく、イオン交換容量の大きいパー
フルオロカーボン重合体を高収率で容易に製造する方法
を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決しようとするものであり、水性媒体中、重合開始源の
作用によりスルホン酸型官能基含有パーフルオロカーボ
モノマーとパーフルオロオレフィンを乳化共重合せし
める方法において、スルホン酸型官能基が−SO Fで
あって、含フッ素乳化剤を用い、かつ水溶性有機溶媒を
水性媒体に添加することを特徴とするパーフルオロカー
ン重合体の製造方法にある。
【0008】本発明の方法において、含フッ素乳化剤と
しては、従来よりテトラフルオロエチレンその他の含フ
ッ素モノマーの乳化重合において使用されるものが広く
使用できる。例えば、C715CO2NH4、C817CO
2NH4の如きパーフルオロカルボン酸型乳化剤、C8
17SO3NH4の如きパーフルオロスルホン酸型乳化剤、
25[CF2OCF(CF3)]3CO2NH4の如きパ
ーフルオロエーテルカルボン酸型乳化剤等が使用でき
る。これらは、カリウム塩型やナトリウム塩型も使用で
きるが、入手が容易で、安価かつ乳化効果の高いNH4
型の使用が好ましい。
【0009】かかる含フッ素乳化剤の使用量は水性媒体
中0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜2.0重
量%程度の濃度で使用され得る。
【0010】また、本発明で使用される水溶性有機溶媒
としては好ましくは分子式中に酸素を有する水溶性有機
溶媒、例えばエタノール、プロパノール、ブタノールの
如き低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトンの
如きケトン、テトラヒドロフラン、ジオキサンの如きエ
ーテルが使用される。なかでも分子量の大きいスルホン
酸型官能基含有パーフルオロカーボン重合体が得られる
ことからプロパノール、t−ブタノール、アセトン等
好ましい。特にt−ブタノールの使用が好ましい。
【0011】かかる水溶性有機溶媒の添加量としては、
水性媒体に対し、2〜25重量%用いられる。これより
少ないと効果が乏しく、多いと生成乳化粒子が破壊され
る場合がある。より好ましくは5〜20重量%用いられ
る。
【0012】本発明において重合されるスルホン酸型官
能基含有パーフルオロカーボンモノマーとしては、広範
囲にわたって例示され得る。好適なものとしては、一般
式CF=CF−(OCFCFX)−(O)
(CF−(CFCFZ)−A(式中、pは0
〜3、qは0又は1、rは0〜12、sは0〜12であ
り、Xは−F又は−CFであり、Zは−F又は−CF
であり、Aは−SO である)で表わされる。通常
は入手容易性などの点から、X及びZは−CF、pは
0又は1、rは0〜8、sは0である。またAは共重合
反応性などから−SOFが好ましい。
【0013】かかるフルオロビニル化合物の好ましい代
表例としては、 CF2=CFO(CF2 t SO2F, CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2 t SO
2F, CF2=CF(CF2 u SO2F, CF2=CF[OCF2CF(CF3)] x SO2(式中、tは1〜8、uは0〜8、xは1〜5) 等があげられる。
【0014】本発明において、パーフルオロオレフィン
としては、テトラフルオロエチレンが好ましい。本発明
においては、上述の如きパーフルオロオレフィンとス
ホン酸型官能基含有パーフルオロカーボンモノマーとが
水性媒体中で乳化共重合せしめられるが、スルホン酸型
官能基含有パーフルオロカーボンモノマーを二種以上で
使用できるだけでなく、これらモノマーの他に、他の成
分、例えばカルボン酸型官能基含有パーフルオロカーボ
ンモノマー、CF2=CFORf(Rfは炭素数1〜10
のパーフルオロアルキル基を示す)、あるいはCF2
CF−CF=CF2、CF2=CFO(CF2) y OCF=
CF2 (yは1〜4)の如きジビニルモノマーなどの一
種又は二種以上を併用することもできる。
【0015】発明においては、水性媒体中の乳化共重
合によりスルホン酸型官能基含有パーフルオロカーボン
モノマーが高割合で共重合したパーフルオロカーボン重
合体を目的としているので、通常は該スルホン酸型官能
基含有パーフルオロカーボンモノマーの共重合割合が2
0重量%以上であるパーフルオロカーボン重合体を生成
せしめるべく、上記各種モノマーの使用割合を選定する
のが望ましい。特に、スルホン酸型官能基含有パーフル
オロカーボンモノマーの共重合割合が25〜60重量%
程度のパーフルオロカーボン重合体を生成せしめるべ
く、選定されるのが好ましい。
【0016】本発明により得られるスルホン酸型パーフ
ルオロカーボン重合体をイオン交換膜として使用する場
合には、そのイオン交換容量は、0.5〜2.0ミリ当
グラム乾燥樹脂という広い範囲から選択されるが、
以下に述べる如き条件を採用することにより、イオン交
換容量を大きくしても、生成共重合体の分子量を高くで
き、従って共重合体の機械的性質や耐久性を大きくでき
る。イオン交換容量は、上記の範囲でも、共重合体の種
類に応じて異なるが、好ましくは0.6ミリ当量/グラ
ム乾燥樹脂以上、特に0.7ミリ当量/グラム乾燥樹脂
以上の場合が、イオン交換膜としての機械的性質及び電
気化学的性能上好ましい。また、本発明で得られるスル
ホン酸型パーフルオロカーボン重合体の分子量は、イオ
ン交換膜としての機械的性能及び製膜性と関係するので
重要であり、TQの値で表示すると、150℃以上、好
ましくは170〜340℃、特に180〜280℃程度
とするのが好適である。
【0017】本発明中において「TQ」なる言葉は、次
のように定義される。即ち、 Q は、共重合体の分子量
に関係する容量流速100mm3/秒を示す温度であ
る。容量流速は、共重合体を30kg/cm2加圧下、
一定温度で径1mm、長さ2mmのオリフィスから
流出せしめ、流出する共重合体量をmm3/秒の単位で
示したものである。
【0018】また、「イオン交換容量」は、次のように
して求めた。即ち、H型の陽イオン交換樹脂膜を、1N
のHCl中で60℃、5時間放置し、完全にH型に転換
し、HClが残存しないように水で充分洗浄した。その
後、このH型の膜0.5gを、0.1NのNaOH 2
5mlに水を25ml加えてなる溶液中に、室温で2日
間静置した。次いで膜をとり出して、溶液中のNaOH
の量を0.1NのHClで逆滴定することにより求める
ものである。
【0019】本発明においては、スルホン酸型モノマー
など官能性単量体とパーフルオロオレフィンとの共重合
反応を、水性媒体の使用量を水性媒体/官能性単量体の
重量比で20/1以下にし、好ましくは10/1以下に
制御して実施することが好適である。水性媒体の使用量
が多すぎる場合には、反応装置の大型化あるいは共重合
体分離回収など作業操作面の不利があげられる。ここで
水性媒体とは水と水溶性溶媒の混合物を表わす。
【0020】次に、本発明においては、2kg/cm2
以上の共重合反応圧力を採用することが好適である。共
重合反応圧力が低すぎる場合には、共重合反応速度を実
用上満足し得る高さに維持することが困難であり、高分
子量の共重合体の形成に難点が認められる。また、共重
合反応圧力が低すぎると、生成共重合体のイオン交換容
量が高くなり、含水量増大などによる機械的強度、イオ
ン交換性能の低下傾向が増大することになる。なお、共
重合反応圧力は、工業的実施における反応装置上又は作
業操作上などを考慮して、50kg/cm2以下から選
定されるのが望ましい。かかる範囲よりも高い共重合反
応圧力の採用は可能であるが、本発明の目的を比例的に
向上せしめ得るものではない。従って、本発明において
は、共重合反応圧力を2〜50kg/cm2、好ましく
は4〜30kg/cm2の範囲から選定するのが最適で
ある。
【0021】本発明の共重合反応に際しては、前記反応
条件の他の条件や操作は、特に限定されることなく広い
範囲にわたって採用され得る。例えば、共重合反応温度
は、重量開始源の種類や反応モル比などにより最適値が
選定され得るが、通常は余りに高温度や低温度は工業的
実施に対して不利となるので、10〜90℃、好ましく
は20〜80℃程度から選定される。
【0022】本発明において重合開始源としては、前記
の好適な反応温度において高い活性を示すものを選定す
るのが望ましい。例えば、室温以下でも高活性の電離性
放射線を採用することもできるが、通常はアゾ化合物や
パーオキシ化合物を採用する方が工業的実施に対して有
利である。
【0023】本発明で好適に採用される重合開始源は、
前記共重合反応条件下に10〜90℃程度で高活性を示
すジコハク酸パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド、ビス(ペンタフルオロ
プロピオニルパーオキサイド等のジアシルパーオキサ
イド、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)
塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノレリアン
酸)、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、t
−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオ
キシピバレート等のパーオキシエステル類、ジイソプロ
ピルパーオキシジカーボネート、ビス(2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジカー
ボネート、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキ
サイド等のハイドロパーオキサイド類、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物及びそれらの
レドックス系等である。
【0024】本発明においては、重合開始の濃度は、
全モノマーに対して0.0001〜3重量%、好ましく
は0.0001〜2重量%程度である。重合開始の濃
度を下げることによって、生成共重合体の分子量を高め
ることが可能であり、高イオン交換容量を保持すること
が可能である。重合開始の濃度を余りに高くすると、
分子量の低下傾向が増し、高イオン交換容量で高分子量
の共重合体の装置に対して不利となる。その他通常の水
を媒体とする乳化共重合において用いられる分散剤、緩
衝剤、分子量調整剤等を添加することもできる。
【0025】本発明においては、生成共重合体濃度を4
0重量%以下、好ましくは30重量%以下に制御して実
施するのが好適である。余りに高濃度にすると、共重合
体組成の不均一性の増大、ラテックスの分散破壊などの
難点が認められる。本発明のスルホン酸型パーフルオロ
カーボン重量体からイオン交換膜を製造する場合、製膜
は適宜手段にて実施され得る。例えば、必要により官能
基を加水分解でスルホン酸基に転換するが、かかる加水
分解処理は製膜前でも製膜後でも可能である。通常は製
膜後に加水分解処理する方が望ましい。製膜手段には種
々のものが採用可能であり、例えば加熱融成形、ラテ
ックス成形、適当な溶液に溶解させての注型成形など公
知乃至周知の方法を適宜採用し得る。更に、異なるイオ
ン交換容量を有する膜あるいはカルボン酸基等の異なる
官能基を有する膜と2層以上に積層することも可能であ
る。また、クロス、繊維、不織布等による補強を加える
こともできる。
【0026】本発明のスルホン酸型パーフルオロカーボ
ン重合体からのイオン交換膜は、種々の優れた性能を有
するために、各種分野、目的、用途などに広範囲に採用
され得る。例えば、拡散透析、オゾン発生電解、電解還
元、燃料電池の隔膜、高分子触媒などとして、特に耐触
性が要求される分野で好適に使用される。なかでも、ア
ルカリ電解用の陽イオン交換膜として使う場合には、カ
ルボン酸型膜との積層膜などにおいて高い性能を発揮し
得るものである。
【0027】例えば、上記のような陽イオン交換樹脂膜
にて、陽極と陰極とを区画して陽極室と陰極室とを構成
し、陽極室に塩化アルカリ水溶液を供給して電解し、陰
極室から水酸化アルカリを得る所謂二室型槽の場合で
も、2mol/リットル以上の濃度の塩化ナトリム水溶
液を原料にして5〜50A/dm2の電流密度で電解す
ることにより、30%以上の高濃度の水酸化ナトリウム
が高い電流効率と低い槽電圧で長期にわたって安定して
製造できる。次に、本発明の実施例について、更に具体
的に説明するが、かかる説明によって本発明が限定され
るものでないことは勿論である。
【0028】
【実施例】[実施例1] イオン交換水90g、t−ブタノール 10g、C8
17CO2NH4 0.35g、Na2HPO4・12H2
0.5g、NaH2PO4・2H2O 0.30g、(N
4228 100mg、及びCF2=CFOCF2
F(CF3)O(CF22SO2F 30gを内容積0.
2リットルのステンレス製オートクレーブに仕込み液体
窒素で充分脱気した後、60℃とし、テトラフルオロエ
チレンを10kg/cm2 の圧力になるまで仕込み、
合を開始させた。
【0029】反応中は系外よりテトラフルオロエチレン
を導入し、圧力を一定に保持した。3.6時間後に未反
応のテトラフルオロエチレンをパージして重合を終了さ
せ、得られたラテックスを凝集し、洗浄乾燥を行って2
9.6gの共重合体を得た。該共重合体のイオン交換容
量は0.71ミリ当量/グラム乾燥樹脂であった。該共
重合体を250℃でプレス製膜すると強靭なフィルムが
得られ、25%aOH水溶液で加水分解するとスルホ
ン酸型イオン交換膜が得られた。
【0030】[比較例] 次にイオン交換水100gを用いt−ブタノールを添加
しなかった以外は同様にして重合し、後処理を行ったと
ころ、得られた共重合体のイオン交換容量は0.19ミ
リ当量/グラム乾燥樹脂以下であった。
【0031】[実施例2] イオン交換水85g、t−ブタノール15gを使用する
以外は実施例1と同様に重合し、後処理を行ったとこ
ろ、得られた共重合体のイオン交換容量は1.22ミリ
当量/グラム乾燥樹脂であった。
【0032】[実施例3] 乳化剤としてC817CO2NH4 のかわりに817SO
3NH4を用いる以外は実施例1と同様に重合し、後処理
を行ったところ、得られた共重合体のイオン交換容量は
0.99ミリ当量/グラム乾燥樹脂であった。
【0033】[実施例4] イオン交換水92g、t−ブタノール8gを使用し、テ
トラフルオロエチレンの圧力を8kg/cm2にした以
外は実施例1と同様に重合し、後処理を行ったところ、
得られた共重合体のイオン交換容量は0.97ミリ当量
/グラム乾燥樹脂であった。
【0034】
【発明の効果】本発明は、超音波等の特殊な前処理や特
殊な乳化剤を用いることなく、スルホン酸型官能基の含
有量の大きいパーフルオロカーボン重合体が容易に高収
率で製造できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−29389(JP,A) 特開 昭49−62584(JP,A) 特開 昭56−50947(JP,A) 特開 昭59−206006(JP,A) 特開 平2−182710(JP,A) 特開 平3−243608(JP,A) 特開 昭61−223007(JP,A) 特開 平4−106111(JP,A) 特開 昭62−285907(JP,A) 特開 昭59−196308(JP,A) 特開 昭62−288614(JP,A) 特開 昭55−160008(JP,A) 特開 昭60−250009(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 214/18 - 214/28 C08F 14/18 - 14/28 C08F 2/24 - 2/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性媒体中、重合開始源の作用によりスル
    ホン酸型官能基含有パーフルオロカーボンモノマーとパ
    ーフルオロオレフィンを乳化共重合せしめる方法におい
    て、スルホン酸型官能基が−SO Fであって、含フッ
    素乳化剤を用い、かつ水溶性有機溶媒を水性媒体に添加
    することを特徴とするパーフルオロカーボン重合体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】水溶性有機溶媒がt−ブタノールである請
    求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】スルホン酸型官能基含有パーフルオロカー
    ボンモノマーがCF2=CFOCF2CF(CF3)OC
    2CF2SO2Fであ、これと共重合させるパーフル
    オロオレフィンがテトラフルオロエチレンであり、得ら
    れる共重合体のイオン交換容量が0.5〜2.0ミリ当
    量/グラム乾燥樹脂である請求項1または2記載の製造
    方法。
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