JP3278796B2 - 熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents
熱可塑性ポリエステル樹脂発泡体の製造方法Info
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Description
ル樹脂発泡体の製造方法に関するものである。とくに、
この発明は、押出発泡法により熱可塑性ポリエステル樹
脂の発泡体を作るにあたって、熱可塑性ポリエステル樹
脂を発泡可能とするのに必要な要件を規定したものであ
る。
をPETと略称する)は、無色透明であって、抗張力、
耐衝撃力などの機械的性質にすぐれ、耐熱性及び耐候性
も良好であるために、色々な形に成形して日用品として
使用されている。そのうちでも多いのは、ブロー成形に
よる液体容器であって、飲料水、醤油、化粧品などを入
れる壜として広く用いられている。この壜は、商品を販
売するための容器として一時的に用いられるに過ぎない
から、家庭で商品を消費したあとでは使い途がない。そ
こでこれらの容器は廃棄される。廃棄された容器は、耐
候性が良いから風化することもなくそのまま残り、従っ
て環境を汚染することとなる。
しようとの試みが現れた。その再使用の用途は、初めは
食品以外のものを入れる容器例えば壜であったが、回収
される容器の量が多くなるにつれて、それ以外の用途に
向ける必要が生じた。こうして、水切り袋、カーペッ
ト、スキーウエア等が回収PETで作られるようになっ
た。しかし、それだけでは回収PETを消化するになお
不充分であった。そのため、回収PETを発泡体にし
て、これを緩衝材、仕切り材、包装材に仕向ける必要が
生じた。
ている。すなわち、PETは結晶性の樹脂であるから、
これを加工のために加熱して行くと、結晶融点の近くで
急に溶融するという特性を持っている。従って、PET
を発泡させようとして加熱したとき、PETは発泡に適
した粘度を容易に示さない。このためにPETを押出機
内で溶融し、これに発泡剤を含ませて発泡性溶融物とし
て押し出しても、溶融物は粘度が低過ぎたり高過ぎたり
する。粘度が低いときは発泡剤たるガスがすぐに揮散し
て溶融物が発泡するに至らず、逆に粘度が高いときに
は、発泡剤たるガスが溶融物中で気泡を生成するに至ら
ず、従って何れにしても発泡しないこととなった。
うな材料を加えて、押し出し発泡させるという工夫がな
された。その1つに酸無水物だけを加えて溶融粘度を上
昇させるという方法がある。それは、特開平2−150
434号公報に記載されている。この公報は、PETの
溶融粘度を上昇させるために無水ピロメリット酸のよう
な1分子中に2箇以上の酸無水物基を持った化合物(以
下、これを酸二無水物という)だけを加えて混合物を作
り、この混合物を押出機に供給し押出機内で溶融してこ
れに発泡剤を含ませて押し出すことにより、PET発泡
体を作ることができる、と記載している。
を加えて溶融粘度を上昇させる、という方法も知られて
いる。それは、特開平2−251543号公報に記載さ
れている。この公報によれば、PETに酸二無水物と、
炭酸ナトリウム、炭酸カルシウムのような周期律表の第
1族、第2族又は第3族の金属の化合物(以下、これを
第1−3族化合物という)とを加え、得られた混合物を
押出機に供給し押出機内で溶融してこれに発泡剤を含ま
せて押し出すと、PETの溶融粘度が上昇するので、P
ET発泡体を容易に作ることができるようになる、と云
うのである。
して適用できない。すなわち、回収PETにピロメリッ
ト酸のような酸二無水物だけを加えて発泡剤を圧入し、
押し出し発泡させようとしても、発泡体とすることがで
きなかった。また、回収PETにピロメリット酸と炭酸
ナトリウムとを加えて発泡剤を圧入し、押し出し発泡さ
せようとしても、発泡体とすることができなかった。こ
の場合の回収PETは、いわゆるPETボトルとして一
旦使用されたボトルを回収後粉砕して夾雑物を取り除
き、洗浄して乾燥し、一応PETの微粉末のみを集めた
ものである。そこで、このような回収PETを用いて、
これに何等かの工夫を加えて押し出し発泡法により発泡
体を作り得るようにする必要があった。
要に応じて生まれたものである。すなわち、この発明
は、回収PETを使用して押し出し発泡により、PET
発泡体を製造する方法を提供しようとしてなされたもの
である。
題を解決するために回収PETを使用して押し出し発泡
を試みた。それとともに、回収PETを押し出し発泡さ
せることのできる未使用のPET原料と対比した。その
結果、壜の成形に使用されるPETの中には、もともと
押し出し発泡により発泡体にすることのできないものの
あることが判明した。また回収PETは、成分が一定し
ないで、もともと発泡させることのできないPETを多
量に含むために、上述の方法により発泡させることがで
きないという結果になっていることが判明した。
せることのできるPETと、できないPETとの相違を
検討した。その結果、この発明者は、PETが押し出し
発泡させることのできるものであるかどうかは、PET
分子におけるヒドロキシル末端基と、PETの極限粘度
とが関係することを突き止めた。すなわち、PET分子
における末端基の総数の中でヒドロキシル末端基の占め
る割合を測るとともに、PETの極限粘度を測った場
合、その値の積がどのような値を示すかが、押し出し発
泡させることができるかどうかの岐路になることを見出
した。詳しく云えば、PET分子における末端基の総数
の中でヒドロキシル末端基の占める割合をXとし、PE
Tの極限粘度の値をYとするとき、XとYとを測定して
XとYとの積(以下、この積を発泡指数という)が0.
42以上であれば、酸二無水物を加えただけで押し出し
発泡法により発泡させることができることを見出した。
との値を測定し、その積即ち発泡指数が0.42未満で
あれば、これに発泡指数の大きい他のPETを混合し
て、全体の発泡指数が0.42以上となるように調整す
ることにより、押し出し発泡させることが可能となるこ
とを見出した。また、このとき混合するPETは未使用
の新PETでもよいことを見出した。さらに発泡指数を
0.42以上とすべきことは、未使用の新PETを初め
て使用するときにも妥当することを見出した。こうし
て、一般に発泡指数が0.42以上であるPETを選ぶ
か又は0.42以上になるように調整したPETを用い
ると、これに酸二無水物を加えただけで、押し出し発泡
を行うことにより、PET発泡体を確実に作ることがで
きることを見出した。
PETに加えた場合には、発泡指数が0.40以上であ
るPETを選ぶか、又は0.40以上になるように調整
したPETを用いると、押し出し発泡によりPET発泡
体を確実に作り得るようになることを見出した。この発
明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
基に対するヒドロキシル末端基の割合Xと、PETの極
限粘度Yとを測定し、上記の割合Xと粘度Yとの積が
0.42以上であるPETを選ぶか、又は0.42以上
であるように調整したPETを用い、このPETに酸二
無水物を加えて混合物とし、この混合物を押出機に供給
し、押出機内で溶融してこれに発泡剤を含ませ、押出機
から押し出し発泡させることを特徴とする、PET発泡
体の製造方法に関するものである。
の末端基に対するヒドロキシル末端基の割合Xと、PE
Tの極限粘度Yとを測定し、上記の割合Xと粘度Yとの
積が0.40以上であるPETを選ぶか、又は0.40
以上であるように調整したPETを用い、このPETに
酸二無水物と第1−3族化合物とを加えて混合物とし、
この混合物を押出機に供給し、押出機内で溶融してこれ
に発泡剤を含ませ、押出機から押し出し発泡させること
を特徴とする、PET発泡体の製造方法に関するもので
ある。
芳香族のジカルボン酸であるテレフタル酸とジオールで
あるエチレングリコールがエステル結合して生成された
高分子量の線状ポリエステルである。
を用いることもできるが、この発明はPETとして少な
くとも1部に回収PETを使用した場合に最も顕著な効
果を発揮する。回収PETとは、一旦成形体とされたも
のであり、例えばPETボトルとして使用されたものを
云うのである。PETボトルは、初め硬質ゴムのロール
でバラバラにほぐされ、強い風でボトルを吹き飛ばすこ
とにより重いガラス壜や中身の入ったままのボトルと分
離される。次いで、X線検知器で塩化ビニル製のボトル
を検知してエアーで吹き飛ばし、塩化ビニル製ボトルを
取り除く。その後、ロータリードラムセパレーターに入
れてラベルやキャップを除去し、次いで90℃のアルカ
リ洗剤溶液で洗浄する。その後、ボトルを粉砕し、再び
アルカリ性洗剤で洗浄し、比重差によりポリオレフィン
を除き、遠心分離して脱水し、熱風で乾燥する。次い
で、この乾燥物を籠に入れて振動させるとともに空気を
送ってゴミを除去し、その後静電気でPETだけをロー
ルに吸引させて金属を除去し、さらに金属探知器にかけ
て金属を除去し、再び洗浄して接着剤などを除き、脱水
乾燥したのち篩にかけて微粉末を除去し、残ったものが
回収PETとされる。従って、回収PETはPETその
ものであると考えられる。
ドのものを含んでいる。従って、回収PETはこれを発
泡させようとしても発泡させ得ないものが多い。そこ
で、このような回収PETについては、その中に含まれ
ているPET分子のすべての末端基に対するヒドロキシ
ル末端基の割合Xを測定するとともに、極限粘度Yを測
定して、上述の発泡指数が0.40又は0.42以上と
なるように調整しなければならない。
測定される。まず、0.300gのPETを取り、これ
を25ミリリットルのオルソクロロフェノールに入れ、
140℃で1時間撹拌して溶解する。次いで、この溶液
について、35℃の恒温水槽中でオストワルド粘度計に
より溶液粘度を測定し、これから極限粘度を算出する。
ドロキシル末端基の割合Xは、次のようにして算出す
る。まず、前述の極限粘度Yから次の式により平均分子
量Mnを求める。 Mn={極限粘度/(3.07×10-4)}1/0.77 次に、Mnの値からポリマー106 gあたりの全末端基
数を次の式から求める。 全末端基数(eq/T)=106 /Mn×2 別に、PETのカルボキシル末端基の数を次の方法によ
り求める。約100mgのPETを取り、これを10ミ
リリットルのベンジルアルコールに200℃で溶解し、
この溶液にフェノールレッドを指示薬として1/50規
定のNaOH/エタノール溶液で滴定してカルボキシル
末端基の数を算出する。この値をポリマー106 g当た
りのカルボキシル基当量の数に換算する。最後に、ヒド
ロキシル末端基数を全末端基数からカルボキシル末端基
数を差し引くことにより求める。こうしてヒドロキシル
末端基の割合Xは、 ヒドロキシル末端基数÷全末端基数 として求められる。
発泡指数が0.42以上であれば、これに酸二無水物を
加えただけで得られた混合物をそのまま押出機に入れて
押し出し発泡させることができる。また、発泡指数が
0.40以上であれば、これに酸二無水物とともに第1
−3族化合物を加えて、この混合物を押し出し発泡に供
することができる。しかし、回収PETでは発泡指数が
0.40以上であることは滅多にない。そこで、回収P
ETでは発泡指数の大きい他のPETを混合して発泡指
数を0.40以上に調整して押し出し発泡の原料とす
る。但し、発泡指数が0.8以上になると、PETと酸
二無水物との反応性が高くなり過ぎ、押し出しが不安定
になるので好ましくない。
の極限粘度は、その混合割合を横軸に取り、各成分の極
限粘度の対数を縦軸に取ると、その2成分の混合物の極
限粘度は各成分の極限粘度を結んだ直線上に来ることを
利用して容易に推測することができる。2種類以上のP
ETを混合した場合のヒドロキシル末端基の比率も同様
にして容易に推測することができる。こうして、2種以
上のPETを混合した場合にも、上の値から算出した発
泡指数が0.40以上となるようにPETを選んで配合
することにより、この混合PETを押し出し発泡が可能
なものとすることができる。この発明では、こうして発
泡指数を調整したPETを用いることが最大の特徴であ
る。
せるために、酸二無水物を用いるだけで足る場合と、こ
れにさらに第1−3族化合物を加えなければならない場
合とがある。前者のPETの押し出し発泡法は、特開平
2−150434号公報に記載されており、後者の方法
は特開平2−251543号公報に記載されている。こ
の発明は、これらの公報に記載された方法を前提とする
ものである。
族酸無水物、脂肪族酸無水物、ハロゲン化酸無水物の何
れであってもよい。酸二無水物の具体例を挙げると、無
水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二
無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、ジ
フェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物等である。
これらの化合物は、単独で又は二種以上のものを混合し
て用いることができる。
て0.05〜5重量部の割合で用いるのが好ましい。そ
の理由は、PET100重量部に対し0.05重量部未
満の上記化合物を用いた場合にはPETの溶融粘度を充
分に上昇させることができないからであり、逆に5重量
部を越えて用いるとPET溶融物がゲル化してこれを発
泡させることが困難となるからである。
せるために必要に応じて第1−3族化合物を用いる。こ
の化合物は無機化合物であっても有機化合物であっても
よい。無機化合物としては、塩化カリウム、塩化ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、
炭酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化
アルミニウム等を用いることができる。有機化合物とし
ては、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウ
ム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、モ
ンタン酸ナトリウム、モンタン酸カルシウム、酢酸リチ
ウム、酢酸ナトリウム、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、
酢酸カルシウム、カプリル酸ナトリウム、カプリル酸亜
鉛、カプリル酸マグネシウム、カプリル酸カルシウム、
カプリル酸アルミニウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミ
リスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチ
ン酸カルシウム、安息香酸カルシウム、テレフタル酸カ
リウム、テレフタル酸ナトリウム、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムフェノキシド等を用いることができる。こ
れらの化合物の中では周期律表の第1族及び第2族の金
属の化合物を用いるのが好ましく、とりわけ第1族の金
属の化合物を用いることが好ましい。これらの化合物
は、PET中に生成する気泡を微細にする効果もある。
Tに対して0.01〜5.0重量部を加えることが好ま
しい。その理由は、第1−3族化合物が0.01重量部
未満加えられるだけのときは、PET発泡体の気泡を微
細にする効果と、酸二無水物が溶融PETの粘度を増大
させる効果とが充分に達成されないからであり、逆に第
1−3族化合物が5.0重量部を越えると、PET発泡
体が着色し、溶融PETの粘度が却って低下するからで
ある。
剤は、PETの軟化点以下の沸点を持ち、PET中で気
化する化合物である。このような化合物合成樹脂の発泡
体を製造する分野では、易揮発性液体と云われているも
のである。この化合物は、不活性ガス、脂肪族炭化水
素、脂環族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル、
ケトン等の多岐にわたる。不活性ガスは例えば炭酸ガ
ス、窒素であり、脂肪族炭化水素の例は、プロパン、ブ
タン、ペンタンであり、脂環族炭化水素の例はシクロペ
ンタン、シクロヘキサンであり、ハロゲン化炭化水素の
例はトリクロロモノフルオロメタン、トリクロロトリフ
ルオロエタンであり、エーテルの例はジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテルであり、ケトンの例はアセトン、
メチルエチルケトンである。これらの発泡剤は単独で又
は2種以上のものを混合して用いることができる。これ
らの発泡剤は、PET100重量部に対し0.1〜15
重量部の割合で用いることが好ましい。
2軸押出機も用いることができる。何れの押出機におい
てもバレルの途中に発泡剤の圧入口を設けて、圧入口か
ら発泡剤を圧入して押出機内で発泡性のPET溶融物を
作ることが望ましい。
のダイスには得ようとする発泡体の断面形状をしたオリ
フィスを設ける。すると、PETの発泡性溶融物はオリ
フィスから押し出されて所望形状の断面を持った発泡体
となる。発泡性溶融物がオリフィスから出たあとで、望
ましくない変形を起こすことを防ぐためにオリフィスの
先に成形用通路を設けてもよい。成形用通路を冷却する
ことにより所望形状の発泡体を得ることができる。これ
らのことは、通常の押し出し発泡と同じである。
るから、押し出し発泡に供する前に、含有水分をできる
だけ少なくしておくことが望ましい。含有水分は200
ppm以下にすることが好ましく、とくに100ppm 以下
にすることが好ましい。そのために、PETを除湿乾燥
機に入れ、この中へ露点が−20℃以下の空気を80〜
180℃に加熱して吹き込み、PETをこの空気に3時
間以上接触させて乾燥することが好ましい。
除去と洗浄とを繰り返し施されているので、不純物の含
有量は少なくなってはいるが、それでもなお未使用のP
ETに比べると多くの不純物を含んでいる。そこで回収
PETを使用する場合には、この不純物を取り除くため
に押出機の先端とダイスとの間に金属スクリーンを付設
することが好ましい。金属スクリーンとしては、例えば
60メッシュ以上の金網と40メッシュ以下の金網とを
重ねて使用することが好ましい。それは、60メッシュ
以上の金網だけでは長時間運転すると破れることがある
から、この破れを防ぐために40メッシュ以下の金網を
用いるのである。
難燃剤、発泡核剤、耐候剤、結晶核剤、帯電防止剤等の
添加剤をPETに加えて押し出し発泡させることができ
る。
ての末端基に対するヒドロキシル末端基の割合と、PE
Tの極限粘度とを測定し、その積(発泡指数)が0.4
2以上であるPETを選ぶか、又は0.42以上である
ように調整したPETを用いることとしているので、こ
れに酸二無水物を加えただけで、云いかえると第1−3
族化合物を加えなくても、この混合物を押出機に供給し
押出機内で溶融し、これに発泡剤を含ませて押し出し発
泡させることにより、確実にPET発泡体を作ることが
できる。すなわち、壜などの容器を作るのに用いられて
いる普通のPETは発泡指数が0.42以下のものが多
いので、これに酸二無水物を加えて押し出し発泡したの
では、発泡体の得られないことが多く、またペットボト
ルなどから回収されたPETを同様に押し出し発泡させ
ようとしても矢張りPET発泡体を得ることができない
のに、この発明では発泡指数として0.42以上のもの
を選んで用いるので酸二無水物を加えただけで、押し出
し発泡させることができる。また発泡指数が0.40以
上のPETを用いた場合には、酸二無水物と第1−3族
化合物とを加えて同様に押し出し発泡させることができ
る。こうして、回収PETを用いた場合にも確実に発泡
体を得ることができるようにした点で、この発明は大き
な利益を与えるものである。
明方法のすぐれている所以を具体的に説明する。以下
で、単に部と云うのは重量部のことである。
回収PETで、それだけでは押し出し発泡ができないP
ETに、発泡指数が約0.52で押し出し発泡が可能の
未使用PETを混合して、発泡指数が約0.45のPE
Tを作り、これを押し出し発泡させた。詳細は次のとお
りである。
り、ヒドロキシル末端基の全末端基に対する比率が0.
592であり、従って発泡指数は0.65×0.592
=約0.38である。この回収PETは、これに無水ピ
ロメリット酸と炭酸ナトリウムとを加えて押し出し発泡
させようとしても、押し出し発泡させることができなか
った。
用の未使用PET50部を加えて混合PETを作った。
上記の未使用PETは極限粘度が0.81であり、ヒド
ロキシル末端基の比率が0.639であった。従って、
混合PETの極限粘度は0.73であり、ヒドロキシル
末端基の比率は0.62であり、従ってその発泡指数は
0.73×0.62=0.453となった。この混合P
ETは下記のようにして押し出し発泡させることができ
た。
核剤)1.0部、無水ピロメリット酸0.45部を加
え、これをタンブラーに入れてよく混合し、この混合物
を単軸押出機(口径65mm、L/D 35)のホッパ
ーに供給して溶融混練し、この溶融物に押出機の途中か
らブタン(発泡剤)を1.2部の割合で圧入した。押出
機の先端とダイスとの間には80メッシュの金網と30
メッシュの金網とを重ねて付設し、口径80φmm、間
隙0.4mmのダイスから、発泡性の溶融PETを大気
中へ押し出した。
/cm2 であった。金型から押し出された発泡体は、冷
却マンドレルで冷却、切開されてPET発泡シートとし
て巻き取られた。 (単軸押出機の操作条件) 押出機の供給部の温度 : 280℃ 押出機の圧縮部の温度 : 285℃ 押出機の溶融部の温度 : 267℃ 押出機のヘッドの温度 : 267℃ ダイスの温度 : 267℃
密度0.19g/ccであった。
度0.75、ヒドロキシル末端基の比率0.619、極
限粘度×ヒドロキシル末端基の比率(発泡指数)0.4
64〕を用い、未使用PETを混合しないこととした以
外は、実施例1と同じ方法で発泡体を製造した。
度0.19g/ccであった。
度0.65、ヒドロキシル末端基の比率0.592、極
限粘度×ヒドロキシル末端基の比率(発泡指数)0.3
85〕を用いることとした以外は、実施例1と同じ方法
で発泡体を製造したところ、溶融混合物の粘度が低く発
泡シートとして引き取ることが出来なかった。この時の
押出機ヘッド部の圧力は16kg/cm2 であった。
重量部と未使用PET30重量部とを混合して用いた以
外は、〔混合PETの極限粘度は0.69、ヒドロキシ
ル末端基の比率0.606で、極限粘度×ヒドロキシル
末端基の比率(発泡指数)0.418〕、実施例1と同
じ方法で実施したところ、溶融混合物の粘度が低く、発
泡シートとして引き取ることができなかった。この時の
押出機ヘッド部の圧力は33kg/cm2 であった。
回収PETで、それだけでは押し出し発泡ができないP
ETに、発泡指数が約0.52で押し出し発泡が可能の
未使用PETを混合して、発泡指数が約0.43のPE
Tを作り、これを押し出し発泡させた。詳細は次のとお
りである。
り、ヒドロキシル末端基の全末端基に対する比率が0.
592であり、従って発泡指数は0.65×0.592
=約0.38であった。この回収PETは、これに無水
ピロメリット酸と炭酸ナトリウムとを加えて押し出し発
泡させようとしても、押し出し発泡させることができな
かった。
用の未使用PET40部を加えて混合PETを作った。
上記の未使用PETは極限粘度が0.81であり、ヒド
ロキシル末端基の比率が0.639であった。従って、
混合PETの極限粘度は0.71であり、ヒドロキシル
末端基の比率は0.61であり、従ってその発泡指数は
0.71×0.61=0.433となった。この混合P
ETは下記のようにして押し出し発泡させることができ
た。
核剤)1.0部、炭酸ソーダ0.05部、無水ピロメリ
ット酸0.35部を加え、これをタンブラーに入れてよ
く混合し、この混合物を単軸押出機(口径65mm、L
/D 35)のホッパーに供給して溶融混練し、この溶
融物に押出機の途中からブタン(発泡剤)を0.8部の
割合で圧入した。押出機の先端とダイスとの間には80
メッシュの金網と30メッシュの金網とを重ねて付設
し、口径80φmm、間隙0.4mmのダイスから、発
泡性の溶融PETを大気中へ押し出した。
0kg/cm2 であった(測定時間は4時間)。金型か
ら押し出された発泡体は、冷却マンドレルで冷却、切開
されてPET発泡シートとして巻き取られた。 (単軸押出機の操作条件) 押出機の供給部の温度 : 280℃ 押出機の圧縮部の温度 : 285℃ 押出機の溶融部の温度 : 267℃ 押出機のヘッドの温度 : 267℃ ダイスの温度 : 267℃
密度0.29g/cc、平均気泡径0.45、連続気泡
率は18.2%で、外観の美麗なシートであった。
0.75、ヒドロキシル末端基の比率0.619、極限
粘度×ヒドロキシル末端基の比率(発泡指数)0.46
4〕とし、未使用PETを混合しないこととした以外
は、実施例1と同じ方法で発泡体を製造した。
0kg/cm2 であった(測定時間は4時間)。
度0.29g/cc、平均気泡径0.40、連続気泡率
は13.1%で、外観の美麗なシートであった。
0.80、ヒドロキシル末端基の比率0.764、極限
粘度×ヒドロキシル末端基の比率(発泡指数)0.61
1〕とした以外は、実施例2と同じ方法で発泡体を製造
した。
192kg/cm2 であった(測定時間は4時間)。
度0.29g/cc、平均気泡径0.29、連続気泡率
は8.7%で、外観の美麗なシートであった。
0.65、ヒドロキシル末端基の比率0.592、極限
粘度×ヒドロキシル末端基の比率(発泡指数)0.38
5〕とした以外は、実施例2と同じ方法で発泡体を製造
したところ、溶融混合物の粘度が低く発泡シートとして
引き取ることが出来なかった。この時の押出機ヘッド部
の圧力は23〜29kg/cm2 であった。
た以外、比較例1と同じ方法で発泡体を製造したとこ
ろ、溶融混合物の粘度が低く発泡シートとして引き取る
ことが出来なかった。この時の押出機ヘッド部の圧力は
24〜31kg/cm2 であった。
Claims (4)
- 【請求項1】 回収された熱可塑性ポリエステル樹脂を
含む熱可塑性ポリエステル樹脂について、すべての末端
基に対するヒドロキシル末端基の割合Xと、極限粘度Y
とを測定し、上記の割合Xと粘度Yとの積が0.42以
上である熱可塑性ポリエステル樹脂を選ぶか、又は0.
42以上であるように調整した熱可塑性ポリエステル樹
脂を用い、この熱可塑性ポリエステル樹脂に1つの分子
内に2箇以上の酸無水物基を持った化合物を加え、こう
して得られた混合物を押出機に供給し、押出機内で溶融
してこれに発泡剤を含ませ、押出機から押し出し発泡さ
せることを特徴とする、熱可塑性ポリエステル樹脂発泡
体の製造方法。 - 【請求項2】 回収された熱可塑性ポリエステル樹脂を
含む熱可塑性ポリエステル樹脂について、すべての末端
基に対するヒドロキシル末端基の割合Xと、極限粘度Y
とを測定し、上記の割合Xと粘度Yとの積が0.40以
上である熱可塑性ポリエステル樹脂を選ぶか、又は0.
40以上であるように調整した熱可塑性ポリエステル樹
脂を用い、この熱可塑性ポリエステル樹脂に1つの分子
内に2箇以上の酸無水物基を持った化合物と、周期律表
の第1族、第2族又は第3族の金属の化合物とを加えて
混合物とし、この混合物を押出機に供給し、押出機内で
溶融してこれに発泡剤を含ませ、押出機から押し出し発
泡させることを特徴とする、熱可塑性ポリエステル樹脂
発泡体の製造方法。 - 【請求項3】 熱可塑性ポリエステル樹脂におけるすべ
ての末端基に対するヒドロキシル末端基の割合Xと、熱
可塑性ポリエステル樹脂の極限粘度Yとを測定し、上記
の割合Xと粘度Yとの積が0.42以上である回収され
た熱可塑性ポリエステル樹脂、又は回収された熱可塑性
ポリエステル樹脂を含む熱可塑性ポリエステル樹脂にお
けるすべての末端基に対するヒドロキシル末端基の割合
Xと、熱可塑性ポリエステル樹脂の極限粘度Yとの積が
0.42以上であるように調整した熱可塑性ポリエステ
ル樹脂を用い、この熱可塑性ポリエステル樹脂に1つの
分子内に2箇以上の酸無水物基を持った化合物を加え、
こうして得られた混合物を押出機に供給し、押出機内で
溶融してこれに発泡剤を含ませ、押出機から押し出し発
泡させることを特徴とする、熱可塑性ポリエステル樹脂
発泡体の製造方法。 - 【請求項4】 熱可塑性ポリエステル樹脂におけるすべ
ての末端基に対するヒドロキシル末端基の割合Xと、熱
可塑性ポリエステル樹脂の極限粘度Yとを測定し、上記
の割合Xと粘度Yとの積が0.40以上である回収され
た熱可塑性ポリエステル樹脂、又は回収された熱可塑性
ポリエステル樹脂を含む熱可塑性ポリエステル樹脂にお
けるすべての末端基に対するヒドロキシル末端基の割合
Xと、熱可塑性ポリエステル樹脂の極限粘度Yとの積が
0.40以上であるように調整した熱可塑性ポリエステ
ル樹脂を用い、この熱可塑性ポリエステル樹脂に1つの
分子内に2箇以上の酸無水物基を持った化合物と、周期
律表の第1族、第2族又は第3族の金属の化合物とを加
えて混合物とし、この混合物を押出機に供給し、押出機
内で溶融してこれに発泡剤を含ませ、押出機から押し出
し発泡させることを特徴とする、熱可塑性ポリエステル
樹脂発泡体の製造方法。
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JP26178294 | 1994-09-29 | ||
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-
1995
- 1995-03-31 JP JP10014295A patent/JP3278796B2/ja not_active Expired - Fee Related
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