JP3275651B2 - ステアリングメンバの取付構造 - Google Patents
ステアリングメンバの取付構造Info
- Publication number
- JP3275651B2 JP3275651B2 JP23652795A JP23652795A JP3275651B2 JP 3275651 B2 JP3275651 B2 JP 3275651B2 JP 23652795 A JP23652795 A JP 23652795A JP 23652795 A JP23652795 A JP 23652795A JP 3275651 B2 JP3275651 B2 JP 3275651B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner panel
- steering member
- embossed
- extension
- vertical surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はステアリングメン
バの取付構造に関するものである。
バの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のステアリングメンバの取付構造と
して、例えば図4〜図6に示すようなものが知られてい
る(類似技術として、特開平5−85415号公報参
照)。
して、例えば図4〜図6に示すようなものが知られてい
る(類似技術として、特開平5−85415号公報参
照)。
【0003】1はフロントピラーで、インナパネル2と
アウタパネル3による閉断面構造をしている。アウタパ
ネル3にはフロントフェンダ4(図6参照)の後端が接
合されている。そして、前記インナパネル2はインナパ
ネルアッパ5とインナパネルロア6に上下分割されてお
り、インナパネルロア6の上部6aをインナパネルアッ
パ5の下部5aに対して車室内R側から重合させること
により両者は一体化されている。
アウタパネル3による閉断面構造をしている。アウタパ
ネル3にはフロントフェンダ4(図6参照)の後端が接
合されている。そして、前記インナパネル2はインナパ
ネルアッパ5とインナパネルロア6に上下分割されてお
り、インナパネルロア6の上部6aをインナパネルアッ
パ5の下部5aに対して車室内R側から重合させること
により両者は一体化されている。
【0004】アウタパネル3の内面には補強用のブレー
ス7が外側のドアヒンジ8と共にボルト・ナット手段9
により共締めされている。このブレース7にはインナパ
ネル2側へ向けた延設部10が形成されており、該延設
部10の先端はインナパネル2とアウタパネル3の間に
挟み込まれている。
ス7が外側のドアヒンジ8と共にボルト・ナット手段9
により共締めされている。このブレース7にはインナパ
ネル2側へ向けた延設部10が形成されており、該延設
部10の先端はインナパネル2とアウタパネル3の間に
挟み込まれている。
【0005】そして、11がステアリングメンバで、そ
の端部11aには取付ブラケット12が固定されてい
る。この取付ブラケット12には3つの取付孔13が形
成されており、この取付孔13部分をボルト・ナット手
段14(図6参照)により前記インナパネルロア6に取
付けている。この取付ブラケット12が取付けられる部
分のインナパネルロア6には、補強のためにレインフォ
ース15が設けられており、該レインフォース15も含
めた状態で、インナパネルロア6、取付ブラケット12
の3枚が前記ボルト14により共締めされている。
の端部11aには取付ブラケット12が固定されてい
る。この取付ブラケット12には3つの取付孔13が形
成されており、この取付孔13部分をボルト・ナット手
段14(図6参照)により前記インナパネルロア6に取
付けている。この取付ブラケット12が取付けられる部
分のインナパネルロア6には、補強のためにレインフォ
ース15が設けられており、該レインフォース15も含
めた状態で、インナパネルロア6、取付ブラケット12
の3枚が前記ボルト14により共締めされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ステアリングメンバ11の
取付ブラケット12をインナパネルロア6の平坦な面に
取付けていたため、ステアリングメンバ11から加わる
車幅方向の入力Fに対する剛性が低く、該インナパネル
ロア6が変形し易い。従って、そのための対策としてレ
インフォース15の追加が不可欠となり、部品点数及び
コストの増加を招いている。
うな従来の技術にあっては、ステアリングメンバ11の
取付ブラケット12をインナパネルロア6の平坦な面に
取付けていたため、ステアリングメンバ11から加わる
車幅方向の入力Fに対する剛性が低く、該インナパネル
ロア6が変形し易い。従って、そのための対策としてレ
インフォース15の追加が不可欠となり、部品点数及び
コストの増加を招いている。
【0007】また、インナパネルアッパ5の下部5aを
インナパネルロア6の上部6aに重合させて結合するだ
けの構造のため、インナパネルアッパ5とインナパネル
ロア6との位置合わせ作業が行いにくく、また両者の結
合強度も得にくい。従って、結合強度を高めるためにイ
ンナパネルアッパ5やインナパネルロア6の板厚を上げ
る必要があり、車体重量増を招いている。
インナパネルロア6の上部6aに重合させて結合するだ
けの構造のため、インナパネルアッパ5とインナパネル
ロア6との位置合わせ作業が行いにくく、また両者の結
合強度も得にくい。従って、結合強度を高めるためにイ
ンナパネルアッパ5やインナパネルロア6の板厚を上げ
る必要があり、車体重量増を招いている。
【0008】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ステアリングメンバから加わる
車幅方向の入力に対する剛性が高く、インナパネルアッ
パとインナパネルロアとの位置決め精度及び結合強度の
面で有利なステアリングメンバの取付構造を提供するも
のである。
てなされたものであり、ステアリングメンバから加わる
車幅方向の入力に対する剛性が高く、インナパネルアッ
パとインナパネルロアとの位置決め精度及び結合強度の
面で有利なステアリングメンバの取付構造を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
フロントピラーがインナパネルとアウタパネルとで形成
され且つ前記インナパネルがインナパネルアッパとイン
ナパネルロアとで形成されており、該インナパネルアッ
パの下部とインナパネルロアの上部を重合すると共に、
前記下部又は上部の少なくとも車室内側に位置する方に
車室内側へのエンボス部が形成されており、該エンボス
部にステアリングメンバ端部の取付ブラケットを取付け
るエンボス面と、該ステアリングメンバの筒形端部形状
に沿う湾曲形状を成し該ステアリングメンバの軸方向延
長上に位置する縦面部と、を形成したものである。
フロントピラーがインナパネルとアウタパネルとで形成
され且つ前記インナパネルがインナパネルアッパとイン
ナパネルロアとで形成されており、該インナパネルアッ
パの下部とインナパネルロアの上部を重合すると共に、
前記下部又は上部の少なくとも車室内側に位置する方に
車室内側へのエンボス部が形成されており、該エンボス
部にステアリングメンバ端部の取付ブラケットを取付け
るエンボス面と、該ステアリングメンバの筒形端部形状
に沿う湾曲形状を成し該ステアリングメンバの軸方向延
長上に位置する縦面部と、を形成したものである。
【0010】請求項1記載の発明によれば、インナパネ
ルアッパ及びインナパネルロアのうち、少なくとも車室
内側に位置する方にエンボス部を形成してあり、該エン
ボス部にステアリングメンバ端部の取付ブラケットを取
付けるエンボス面と、該ステアリングメンバの筒形端部
形状に沿う湾曲形状を成し該ステアリングメンバの軸方
向延長上に位置する縦面部と、を形成したため、ステア
リングメンバの筒形端部から加わる車幅方向での入力を
エンボス部の縦面部へと直線的に伝達させて受け止める
ことができ、該入力に対する剛性が向上する。従って、
補強用のレインフォースを追加する必要がなく、部品点
数及びコストの低減を図ることができる。
ルアッパ及びインナパネルロアのうち、少なくとも車室
内側に位置する方にエンボス部を形成してあり、該エン
ボス部にステアリングメンバ端部の取付ブラケットを取
付けるエンボス面と、該ステアリングメンバの筒形端部
形状に沿う湾曲形状を成し該ステアリングメンバの軸方
向延長上に位置する縦面部と、を形成したため、ステア
リングメンバの筒形端部から加わる車幅方向での入力を
エンボス部の縦面部へと直線的に伝達させて受け止める
ことができ、該入力に対する剛性が向上する。従って、
補強用のレインフォースを追加する必要がなく、部品点
数及びコストの低減を図ることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、インナパネルアッ
パの下部とインナパネルロアの上部の両方に、略対応す
る形状のエンボス部を車室内側へ向けてそれぞれ形成し
たものである。
パの下部とインナパネルロアの上部の両方に、略対応す
る形状のエンボス部を車室内側へ向けてそれぞれ形成し
たものである。
【0012】請求項2記載の発明によれば、インナパネ
ルアッパ及びインナパネルロアの両方に対応するエンボ
ス部がそれぞれ形成されているため、両者の位置合わせ
作業が行い易く、また結合部が立体的形状になるため結
合強度も向上する。
ルアッパ及びインナパネルロアの両方に対応するエンボ
ス部がそれぞれ形成されているため、両者の位置合わせ
作業が行い易く、また結合部が立体的形状になるため結
合強度も向上する。
【0013】
【0014】
【0015】請求項3記載の発明は、アウタパネルに補
強用のブレースを接合すると共に、該ブレースからイン
ナパネル側へ向けて延設部を形成し、該延設部を端部対
応部位に取付け且つ延設部の縦面部とエンボス部の縦面
部とを対応させて連続させたものである。
強用のブレースを接合すると共に、該ブレースからイン
ナパネル側へ向けて延設部を形成し、該延設部を端部対
応部位に取付け且つ延設部の縦面部とエンボス部の縦面
部とを対応させて連続させたものである。
【0016】請求項3記載の発明によれば、エンボス部
の縦面部とブレースの縦面部とが連続するため、エンボ
ス部に加わった入力を有効にブレース側に伝達すること
ができ、ステアリングメンバから加わる車幅方向の入力
に対する剛性が更に向上する。
の縦面部とブレースの縦面部とが連続するため、エンボ
ス部に加わった入力を有効にブレース側に伝達すること
ができ、ステアリングメンバから加わる車幅方向の入力
に対する剛性が更に向上する。
【0017】請求項4記載の発明は、取付ブラケットが
ステアリングメンバの端部を閉塞する形状で、延設部を
対応端部に取付けたボルトの先端を前記取付ブラケット
に当接させたものである。
ステアリングメンバの端部を閉塞する形状で、延設部を
対応端部に取付けたボルトの先端を前記取付ブラケット
に当接させたものである。
【0018】請求項4記載の発明によれば、インナパネ
ルアッパ及びインナパネルロアの各端部対応部位と延設
部とを共締めしているボルトの先端を、ステアリングメ
ンバの取付ブレースに当接させたため、ステアリングメ
ンバから加わる車幅方向の入力に対する剛性が更に向上
することになる。
ルアッパ及びインナパネルロアの各端部対応部位と延設
部とを共締めしているボルトの先端を、ステアリングメ
ンバの取付ブレースに当接させたため、ステアリングメ
ンバから加わる車幅方向の入力に対する剛性が更に向上
することになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1〜図3に基づいて説明する。尚、従来と共通する
部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
を図1〜図3に基づいて説明する。尚、従来と共通する
部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0020】この実施形態では、インナパネルアッパ1
6の下部16aを下方へ延長して、インナパネルロア1
7の上部17aとオーバラップする部分を拡大した。そ
して、この上部17a及び下部16aにはステアリング
メンバ18の端部18aに対応する端部対応部位19、
20が設定されており、該端部対応部位19、20の前
側を囲むようにエンボス部21、22が車室内R側へ向
けてそれぞれ形成されている。このエンボス部21、2
2は平坦なエンボス面21a、22aと、2つの縦面部
21b、21c、22b、22cをそれぞれ有し、前記
エンボス面21a、22aには3つの取付孔23、24
(図3参照)がそれぞれ形成されている。また、エンボ
ス部21、22にて囲まれた前記端部対応部位19、2
0にもそれぞれ別の取付孔25、26が形成してある。
6の下部16aを下方へ延長して、インナパネルロア1
7の上部17aとオーバラップする部分を拡大した。そ
して、この上部17a及び下部16aにはステアリング
メンバ18の端部18aに対応する端部対応部位19、
20が設定されており、該端部対応部位19、20の前
側を囲むようにエンボス部21、22が車室内R側へ向
けてそれぞれ形成されている。このエンボス部21、2
2は平坦なエンボス面21a、22aと、2つの縦面部
21b、21c、22b、22cをそれぞれ有し、前記
エンボス面21a、22aには3つの取付孔23、24
(図3参照)がそれぞれ形成されている。また、エンボ
ス部21、22にて囲まれた前記端部対応部位19、2
0にもそれぞれ別の取付孔25、26が形成してある。
【0021】そして、インナパネルロア17の上部17
aと、インナパネルアッパ16の下部16aとは、前記
上部17aを車室内R側に位置させた状態で重合され、
両者によってフロントピラー27のインナパネル28が
形成される。インナパネルロア17とインナパネルアッ
パ16とを重合する際に、両者に略対応する形状のエン
ボス部21、22がそれぞれ形成されているため、両者
の位置合わせ作業を行い易い。また、上部17a及び下
部16aの形状がそれぞれ立体的になるため、重合した
後の結合強度も高い。
aと、インナパネルアッパ16の下部16aとは、前記
上部17aを車室内R側に位置させた状態で重合され、
両者によってフロントピラー27のインナパネル28が
形成される。インナパネルロア17とインナパネルアッ
パ16とを重合する際に、両者に略対応する形状のエン
ボス部21、22がそれぞれ形成されているため、両者
の位置合わせ作業を行い易い。また、上部17a及び下
部16aの形状がそれぞれ立体的になるため、重合した
後の結合強度も高い。
【0022】一方、ステアリングメンバ18の端部18
aに固定されている取付ブラケット29は、該端部18
aを閉塞する形状のもので、この取付ブラケット29に
も前記のエンボス部21、22側における取付孔23、
24に対応する取付孔30(図3参照)が形成されてい
る。従って、この取付ブラケット29の取付孔30と前
記エンボス部21、22側の取付孔23、24とを対応
させた後に、ボルト・ナット手段31により、取付ブラ
ケット29及び両エンボス面21a、22aを共締めす
る。このようにして、ステアリングメンバ18を取付け
た状態でボルト・ナット手段31に近くに、前記エンボ
ス部21、22の縦面部21b、21c、22b、22
cが位置する。特に、後側の縦面部21b、22bは端
部対応部位19、20に接近した状態となる。
aに固定されている取付ブラケット29は、該端部18
aを閉塞する形状のもので、この取付ブラケット29に
も前記のエンボス部21、22側における取付孔23、
24に対応する取付孔30(図3参照)が形成されてい
る。従って、この取付ブラケット29の取付孔30と前
記エンボス部21、22側の取付孔23、24とを対応
させた後に、ボルト・ナット手段31により、取付ブラ
ケット29及び両エンボス面21a、22aを共締めす
る。このようにして、ステアリングメンバ18を取付け
た状態でボルト・ナット手段31に近くに、前記エンボ
ス部21、22の縦面部21b、21c、22b、22
cが位置する。特に、後側の縦面部21b、22bは端
部対応部位19、20に接近した状態となる。
【0023】そして、前述のような形状のインナパネル
28に対して外側からアウタパネル32が接合され、該
アウタパネル32の内部にドアヒンジ8を取付けるため
のブレース33がボルト・ナット手段9により共締めさ
れている。このアウタパネル32の内面にはインナパネ
ル28側へ延びる延設部34が形成されており、該延設
部34の先端を前記端部対応部位19、20にボルト3
5及びナット36により共締めしている。
28に対して外側からアウタパネル32が接合され、該
アウタパネル32の内部にドアヒンジ8を取付けるため
のブレース33がボルト・ナット手段9により共締めさ
れている。このアウタパネル32の内面にはインナパネ
ル28側へ延びる延設部34が形成されており、該延設
部34の先端を前記端部対応部位19、20にボルト3
5及びナット36により共締めしている。
【0024】この延設部34の縦面部34aとインナパ
ネルアッパ16におけるエンボス部22の縦面部22b
(縦面部21bでも可)の端末同士が互いに合致してお
り、両方の縦面部22b、34aが連続した状態となっ
ている。また、延設部34を共締めしたボルト35の先
端は取付ブラケット29に当接している。
ネルアッパ16におけるエンボス部22の縦面部22b
(縦面部21bでも可)の端末同士が互いに合致してお
り、両方の縦面部22b、34aが連続した状態となっ
ている。また、延設部34を共締めしたボルト35の先
端は取付ブラケット29に当接している。
【0025】従って、車体の反対側の側面に軽衝突を受
けたような場合に、ステアリングメンバ18からフロン
トピラー27に車幅方向での入力Fが加わっても、その
入力Fをエンボス部21、22の縦面部21b、21
c、22b、22cで受け止めることができるため、該
入力Fに対する剛性が高く、インナパネル28の変形を
防止することができる。特に、エンボス部21、22の
後側の縦面部21b、22bがステアリングメンバ18
の端部18aの前側を囲むように接近しているため、こ
の縦面部21b、22bが剛性を高める点で有効に機能
している。
けたような場合に、ステアリングメンバ18からフロン
トピラー27に車幅方向での入力Fが加わっても、その
入力Fをエンボス部21、22の縦面部21b、21
c、22b、22cで受け止めることができるため、該
入力Fに対する剛性が高く、インナパネル28の変形を
防止することができる。特に、エンボス部21、22の
後側の縦面部21b、22bがステアリングメンバ18
の端部18aの前側を囲むように接近しているため、こ
の縦面部21b、22bが剛性を高める点で有効に機能
している。
【0026】しかも、縦面部22bとブレース33の縦
面部34aとが連続しているため、エンボス部21、2
2に加わった入力Fを有効にブレース33側に伝達する
ことができ、前記入力Fに対する剛性を更に高めること
ができる。加えて、端部対応部位19、20及び延設部
34の先端を共締めしているボルト35の先端を、ステ
アリングメンバ18の取付ブラケット29に当接させて
いるため、前記入力Fをボルト35を介して端部対応部
位19、20及び延設部34にも伝達することができ、
入力Fに対する剛性が更に向上することになる。
面部34aとが連続しているため、エンボス部21、2
2に加わった入力Fを有効にブレース33側に伝達する
ことができ、前記入力Fに対する剛性を更に高めること
ができる。加えて、端部対応部位19、20及び延設部
34の先端を共締めしているボルト35の先端を、ステ
アリングメンバ18の取付ブラケット29に当接させて
いるため、前記入力Fをボルト35を介して端部対応部
位19、20及び延設部34にも伝達することができ、
入力Fに対する剛性が更に向上することになる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、インナパ
ネルアッパ及びインナパネルロアのうち、少なくとも車
室内側に位置する方にエンボス部を形成してあり、該エ
ンボス部にステアリングメンバ端部の取付ブラケットを
取付けるエンボス面と、該ステアリングメンバの筒形端
部形状に沿う湾曲形状を成し該ステアリングメンバの軸
方向延長上に位置する縦面部と、を形成したため、ステ
アリングメンバの筒形端部から加わる車幅方向での入力
をエンボス部の縦面部へと直線的に伝達させて受け止め
ることができ、該入力に対する剛性が向上する。従っ
て、補強用のレインフォースを追加する必要がなく、部
品点数及びコストの低減を図ることができる。
ネルアッパ及びインナパネルロアのうち、少なくとも車
室内側に位置する方にエンボス部を形成してあり、該エ
ンボス部にステアリングメンバ端部の取付ブラケットを
取付けるエンボス面と、該ステアリングメンバの筒形端
部形状に沿う湾曲形状を成し該ステアリングメンバの軸
方向延長上に位置する縦面部と、を形成したため、ステ
アリングメンバの筒形端部から加わる車幅方向での入力
をエンボス部の縦面部へと直線的に伝達させて受け止め
ることができ、該入力に対する剛性が向上する。従っ
て、補強用のレインフォースを追加する必要がなく、部
品点数及びコストの低減を図ることができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、インナパネ
ルアッパ及びインナパネルロアの両方に対応するエンボ
ス部がそれぞれ形成されているため、両者の位置合わせ
作業が行い易く、また結合部が立体的形状になるため結
合強度も向上する。
ルアッパ及びインナパネルロアの両方に対応するエンボ
ス部がそれぞれ形成されているため、両者の位置合わせ
作業が行い易く、また結合部が立体的形状になるため結
合強度も向上する。
【0029】
【0030】請求項3記載の発明によれば、エンボス部
の縦面部とブレースの縦面部とが連続するため、エンボ
ス部に加わった入力を有効にブレース側に伝達すること
ができ、ステアリングメンバから加わる車幅方向の入力
に対する剛性が更に向上することになる。
の縦面部とブレースの縦面部とが連続するため、エンボ
ス部に加わった入力を有効にブレース側に伝達すること
ができ、ステアリングメンバから加わる車幅方向の入力
に対する剛性が更に向上することになる。
【0031】請求項4記載の発明によれば、インナパネ
ルアッパ及びインナパネルロアの各端部対応部位と延設
部とを共締めしているボルトの先端を、ステアリングメ
ンバの取付ブレースに当接させたため、ステアリングメ
ンバから加わる車幅方向の入力に対する剛性が更に向上
することになる。
ルアッパ及びインナパネルロアの各端部対応部位と延設
部とを共締めしているボルトの先端を、ステアリングメ
ンバの取付ブレースに当接させたため、ステアリングメ
ンバから加わる車幅方向の入力に対する剛性が更に向上
することになる。
【図1】この発明の実施形態に係るステアリングメンバ
の取付構造を示す側面図。
の取付構造を示す側面図。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】ステアリングメンバの取付構造を示す分解斜視
図。
図。
【図4】従来例を示す車体の側面図。
【図5】図4中DA部分を示す拡大図。
【図6】図5中矢示SA−SA線に沿う断面図。
16 インナパネルアッパ 16a 下部 17 インナパネルロア 17a 上部 18 ステアリングメンバ 18a 端部 19、20 端部対応部位 21、22 エンボス部 21a、22a エンボス面 21b、21c、22b、22c 縦面部 27 フロントピラー 28 インナパネル 29 取付ブラケット 32 アウタパネル 33 ブレース 34 延設部 35 ボルト R 車室内
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−81614(JP,A) 特開 平4−92773(JP,A) 特開 平5−85415(JP,A) 実開 平3−35873(JP,U) 実開 昭63−114763(JP,U) 実開 昭64−44267(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04 B62D 25/08
Claims (4)
- 【請求項1】 フロントピラーがインナパネルとアウタ
パネルとで形成され且つ前記インナパネルがインナパネ
ルアッパとインナパネルロアとで形成されており、該イ
ンナパネルアッパの下部とインナパネルロアの上部を重
合すると共に、前記下部又は上部の少なくとも車室内側
に位置する方に車室内側へのエンボス部が形成されてお
り、該エンボス部にステアリングメンバ端部の取付ブラ
ケットを取付けるエンボス面と、該ステアリングメンバ
の筒形端部形状に沿う湾曲形状を成し該ステアリングメ
ンバの軸方向延長上に位置する縦面部と、を形成したこ
とを特徴とするステアリングメンバの取付構造。 - 【請求項2】 インナパネルアッパの下部とインナパネ
ルロアの上部の両方に、略対応する形状のエンボス部を
車室内側へ向けてそれぞれ形成した請求項1記載のステ
アリングメンバの取付構造。 - 【請求項3】 アウタパネルに補強用のブレースを接合
すると共に、該ブレースからインナパネル側へ向けて延
設部を形成し、該延設部を端部対応部位に取付け且つ延
設部の縦面部とエンボス部の縦面部とを対応させて連続
させた請求項1又は請求項2記載のステアリングメンバ
の取付構造。 - 【請求項4】 取付ブラケットがステアリングメンバの
端部を閉塞する形状で、延設部を対応端部に取付けたボ
ルトの先端を前記取付ブラケットに当接させた請求項3
記載のステアリングメンバの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23652795A JP3275651B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | ステアリングメンバの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23652795A JP3275651B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | ステアリングメンバの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976940A JPH0976940A (ja) | 1997-03-25 |
JP3275651B2 true JP3275651B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=17002014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23652795A Expired - Fee Related JP3275651B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | ステアリングメンバの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3275651B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4770351B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2011-09-14 | 日産自動車株式会社 | 車体側部構造 |
JP2015186928A (ja) * | 2012-07-02 | 2015-10-29 | 本田技研工業株式会社 | 自動車のfrp製キャビン |
JP5975905B2 (ja) * | 2013-02-28 | 2016-08-23 | 本田技研工業株式会社 | ステアリングハンガービームの取付構造 |
JP6367576B2 (ja) * | 2014-02-27 | 2018-08-01 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の車体前部構造 |
JP6917413B2 (ja) * | 2019-07-01 | 2021-08-11 | 本田技研工業株式会社 | フロントピラー構造 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP23652795A patent/JP3275651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0976940A (ja) | 1997-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2593944Y2 (ja) | 自動車の上部車体構造 | |
EP0418923B1 (en) | Bumper assembly for vehicles | |
JP3226142B2 (ja) | 自動車のサブフレーム構造 | |
JP3321754B2 (ja) | 自動車のカウルサイド部への補強構造 | |
JPH10244963A (ja) | 自動車の後部車体構造 | |
US6139093A (en) | Front end-to-body side joint for automotive vehicle | |
JP3275651B2 (ja) | ステアリングメンバの取付構造 | |
US5887896A (en) | Reinforced front suspension structure of motor vehicle | |
JP4267835B2 (ja) | 自動車の車体前部構造 | |
JP4337165B2 (ja) | 自動車の側部車体構造 | |
JP2000118435A (ja) | 自動車のフロントサスペンションメンバ及びフロントサスペンションメンバとセンタメンバとの連結構造 | |
JPH0924790A (ja) | 自動車のエアバッグ装置 | |
JPH0622594Y2 (ja) | 自動車のエンジンマウント取付け体構造 | |
JP2001130450A (ja) | 自動車の車体前部構造 | |
JP3318736B2 (ja) | バックピラーの上部構造 | |
JP3312270B2 (ja) | サイドシルの結合構造 | |
JP4300307B2 (ja) | 車両用ステアリングメンバの取付構造 | |
JP2000255447A (ja) | 自動車のフロントフレーム構造 | |
JPH05294257A (ja) | 自動車の前部車体構造 | |
JPH0585415A (ja) | 自動車の側部車体構造 | |
JPH0618157U (ja) | 自動車のセンタピラー部結合構造 | |
JPH09164975A (ja) | キャブオーバ型車両の前部車体構造 | |
KR920003884Y1 (ko) | 승용차의 후드(hood)구조 | |
KR20030090348A (ko) | 자동차 카울부의 보강구조 | |
JPH0715811Y2 (ja) | ステアリング支持構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |