[go: up one dir, main page]

JP3274929B2 - 初期火災検出装置 - Google Patents

初期火災検出装置

Info

Publication number
JP3274929B2
JP3274929B2 JP06165294A JP6165294A JP3274929B2 JP 3274929 B2 JP3274929 B2 JP 3274929B2 JP 06165294 A JP06165294 A JP 06165294A JP 6165294 A JP6165294 A JP 6165294A JP 3274929 B2 JP3274929 B2 JP 3274929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire
value
output
information
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06165294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07272143A (ja
Inventor
義昭 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nohmi Bosai Ltd
Original Assignee
Nohmi Bosai Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nohmi Bosai Ltd filed Critical Nohmi Bosai Ltd
Priority to JP06165294A priority Critical patent/JP3274929B2/ja
Priority to EP95103932A priority patent/EP0675468B1/en
Priority to DE69514948T priority patent/DE69514948T2/de
Priority to AU16103/95A priority patent/AU667450B2/en
Priority to US08/412,272 priority patent/US5673020A/en
Priority to CN95104322A priority patent/CN1039170C/zh
Publication of JPH07272143A publication Critical patent/JPH07272143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3274929B2 publication Critical patent/JP3274929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B17/00Fire alarms; Alarms responsive to explosion
    • G08B17/10Actuation by presence of smoke or gases, e.g. automatic alarm devices for analysing flowing fluid materials by the use of optical means
    • G08B17/117Actuation by presence of smoke or gases, e.g. automatic alarm devices for analysing flowing fluid materials by the use of optical means by using a detection device for specific gases, e.g. combustion products, produced by the fire

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災現象に基づく物理
量を検出し、そのデータから火災監視を行う初期火災検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火災現象に基づく熱、煙、炎、ガス等を
検出する火災感知器からの出力と、その微分値(単位時
間当りの傾き)、積分値(もしくは積算値)、差分値、
継続時間帯の時間的推移量などから火災判断をおこなう
ようにすることが提案されている。
【0003】更に、本出願人の出願による「火災警報装
置」という名称の特開平2−105299号公報、特開
平2−128297号公報等には、ニューラルネットと
称するネット構造の信号の処理手段に複数の入力を与
え、そのネット構造は入力された各火災情報に基づいて
演算を行って火災確度や危険度等の所望の結果を求める
ようにしたものが開示されている。
【0004】これら複数の火災情報に対応する火災確度
もしくは火災判断値を得るためには、通常、入力情報の
パターンと各パターンに対応する火災確度もしくは火災
判断値の定義テーブルを用意しておき、入力情報が与え
られたときには、その入力情報に一致するテーブル内の
パターンに基づくネット構造の信号処理の結果から、対
応の火災確度もしくは火災判断値を求めることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンピュータル
ームなどでは、清浄な状態を維持するため気密に構成さ
れると同時に、外部との連絡が制限される密閉空間とさ
れている。そのため、一旦火災が進展すると避難活動や
消防活動に著しい制約が生じるものと考えられ、そのよ
うな場所での通常の火災監視では、即座の対応が必要と
なる。
【0006】従って、本発明では、以上の点から通常の
火災検出装置に比べ、更に早期の初期火災を検知するこ
とができる装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、初期火災を検
出するため、高感度煙センサ及びニオイセンサからなる
火災検出手段と、この火災検出手段から出力される出力
値を信号処理して両センサのそれぞれの現在の検出レベ
ルを示す値及びそれらの検出レベルの増減を示す値の4
つの火災情報を得る入力手段と、それらの火災情報が入
力されるときにその火災情報に対して得られるべき火災
確度を定義したテーブルに基づいて火災確度が出力され
るように重付けされた処理情報に基づく信号処理網と、
その信号処理網から出力される火災確度に基づいて火災
状態を判別する火災判別手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】火災の初期状態で応答が得られる各センサを使
用して信号処理網(ニューラルネット)に基づいて火災
を検出しているので、タバコ等の非火災要因を明確に排
除した初期火災の検出が可能である。この信号処理網
は、学習により精度が向上するので、当初の定義テーブ
ルの不具合を修正することも容易である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図1は、各火災感知器で検出された火災現象に基づく物
理量の検出レベルを火災受信機や中継器等の受信手段に
送出し、その受信手段は収集された検出レベルに基づい
て火災判断を行う、いわゆるアナログ式の火災報知設備
に本発明を適用した場合のブロック回路図である。もち
ろん、本発明は、各火災感知器側で火災判断を行い、そ
の結果だけを受信手段に送出するオン/オフ式の火災報
知設備にも適用可能なものである。
【0010】図1において、REは火災受信機、DE1
〜DEN は、例えば一対の電源兼信号線のような伝送ラ
インLを介して火災受信機REに接続されるN個の火災
感知器であり、その1つについてのみ内部回路を詳細に
示している。
【0011】火災受信機REにおいて、MPU1はマイ
クロプロセッサ、ROM11は、後述する火災受信機R
Eの動作に関係するプログラムを格納した記憶領域、R
OM12は、すべての火災感知器DE1 〜DEN につい
て、火災判別基準等の各種定数テーブルを格納するため
の記憶領域、ROM13は、各火災感知器のアドレスを
格納した端末アドレステーブルの記憶領域、RAM11
は、作業用の記憶領域、RAM12は、各火災感知器に
適用する、後述する定義テーブルを格納するための記憶
領域、RAM13は、各火災感知器に適用する、後述す
る信号線の重付け値を格納するための記憶領域、TRX
1は、直・並列変換器や並・直列変換器等で構成される
信号送受信部、DPは、CRT等の表示器、KYは、デ
ータ入力等のためのキー装置、IF11、IF12およ
びIF13は、インターフェースである。
【0012】また、火災感知器DE1 において、MPU
2はマイクロプロセッサ、ROM21は、後述する火災
感知機DE1 の動作に関係するプログラムを格納した記
憶領域、ROM22は、自己アドレスの記憶領域、RO
M23は、後述する焦げ臭の検出レベルの基準化出力の
ためのデータを格納した記憶領域、ROM24は、後述
する煙の検出レベルの基準化出力のためのデータを格納
した記憶領域、RAM21は、作業用の記憶領域、TR
X2は、直・並列変換器や並・直列変換器等で構成され
る信号送受信部、NSは、例えば酸化第二スズ薄膜素子
により火災に基づく焦げ臭を検出するニオイセンサ、S
Sは、例えばキセノンランプのような強い発光源を用い
た散乱光式により火災に基づく煙を高感度に検出する煙
センサ、IF21、IF22およびIF23は、インタ
ーフェースである。
【0013】図1のブロック回路図に示す構成を用い
て、本発明は、早期の火災現象に基づく物理量を検出す
るニオイセンサNSおよび高感度の煙センサSSからの
火災情報に基づいて火災確度を迅速かつ正しく行おうと
するものであり、ニオイセンサNSおよび煙センサSS
からの火災情報としてのニオイの現在値および時間的推
移量としての差分値、同様に煙の現在値および差分値を
入力し、出力として火災確度を得るものであって、その
作用が図2および図3により説明される。
【0014】図2は、4つの火災情報、すなわちニオイ
の現在値と差分値、煙の現在値と差分値と6通りの組み
合わせからなるパターンA〜Fに対する、実験やフィー
ルド試験等に基づく火災確度のテーブルを表すものであ
る。このようなテーブルは、火災感知器の特性、設置場
所等を考慮して実験等に基づいて正確に作成することが
でき、6通りのパターンについてだけでなく、多くのパ
ターンについて作成することが好ましいが、すべてのパ
ターンについてこのようなテーブルを作成することは実
際上不可能である。しかし、以降説明する本発明の作用
によれば、4つの火災情報に基づくすべてのパターンに
対する正確な火災確度を求めることが可能となる。
【0015】図2において、上段にそれぞれ4つの火災
情報が示されており、その下段には、上段の火災情報に
応じた火災確度Tが0から1で示されている。上段の火
災情報の各値も0から1の基準化された値に変換されて
おり、この場合の一例を示す。ニオイの現在値の1は、
ニオイセンサNSにより検出されたコピーペーパーをく
ん焼させた飽和時の出力に対応しているものとする。ニ
オイの現在値の0は、清浄空気中での出力である。ニオ
イの差分値の1は、ニオイセンサNSの現在の検出レベ
ルをXとし、現在より所定時間前の検出レベルをYとす
る場合にXに対するYの変化率が10%増の場合に対応
しているものとし、ニオイの差分値の0は、同じくXに
対するYの変化率が10%減の場合に対応しているもの
とする。また、煙の現在値の1は、煙センサSSの飽和
時の出力に対応し減光率換算の煙濃度約1%/mに対応
しているものとする。煙の現在値の0は、煙濃度0%/
mに対応しているものとする。煙の差分値の1は、ニオ
イの場合と同様、検出レベルXと、所定時間前の検出レ
ベルYとの変化率が10%増の場合に対応しているもの
とし、煙の差分値の0は、同じくXに対するYの変化率
が10%減の場合に対応しているものとする。また、定
義テーブルのパターンを説明すると、パターンAは、無
人での通常状態の場合で、パターンBは、コーヒー等の
香りが存在する場合、パターンCは、タバコの煙が存在
する場合、パターンDは、火点から離れた火災検出の場
合、パターンEは、直上火災の場合である。
【0016】今、本発明による作用を説明するために、
図3に示すようにネット構造を仮定して火災判別アルゴ
リズムを説明する。このネット構造の目的は、入力層L
I1、LI2、LI3およびLI4にそれぞれ0から1
に変換されたニオイの現在値および差分値ならびに煙の
現在値および差分値を与え、出力層LO1から同じく0
から1に表された正確な火災確度を得ようとするもので
ある。このネット構造は、図1の各火災感知器DE対応
に火災受信機RE内に存在すると仮定されるものであ
る。
【0017】図3のネット構造において左側の4つのL
I1、LI2、LI3およびLI4を入力層LI、右側
の1つのLO1を出力層LO、中間の4つのLM1、L
M2、LM3およびLM4を中間層LMと呼ぶこととす
ると、各中間層LM1〜LM4は、各入力層LI1〜L
I4からの信号を受けるとともに、出力層LO1に対し
て信号を出力するものとしている。信号は必ず入力層か
ら出力層に向かって進むものとし、逆方向もしくは同じ
層間での信号の結合はないものとし、さらに入力層から
出力層への直接の信号の結合は無いものとしている。従
って、図3に示すように入力層から中間層に対しては1
6本の信号線が、また、中間層から出力層に対しては4
本の信号線が存在する。
【0018】図3に示されるこれらの信号線は、各入力
層から入力される信号に応じて出力層から出力されるべ
き値により、その重付け値すなわち結合度が変化され、
重付け値が大きい程信号線における信号の通りが良くな
る。入力層−中間層の間および中間層−出力層の間の信
号線の重付け値は入出力間の関係に応じて最初に調整さ
れて、図1の記憶領域RAM13内の各火災感知器用領
域に記憶される。このようにして記憶された重付け値に
よって、初期火災の検出が行われる。
【0019】具体的には、後述するネット作成プログラ
ムにより、図2の定義テーブルの上段の4つのニオイの
現在値および差分値ならびに煙の現在値および差分値を
それぞれ図3の入力層LI1〜LI4に入力として与
え、それらの入力に基づいて出力層LO1から出力され
る値を、図2の下段に示される教師信号もしくは学習デ
ータとしての火災確度Tの値と比較し、誤差が最小とな
るように各信号線の重付け値を変更していく。このよう
にして6通りのパターンでしか示されていない図2のテ
ーブルの関数の全体に非常に近似したものを図3のネッ
ト構造に教え込ませることが可能である。
【0020】今、上記実施例において、入力層LIiと
中間層LMjとの間の重付け値をwijと表し、中間層
LMjと出力層LOkとの間の重付け値をvjkと表す
こととし(i=1〜I、j=1〜J、k=1〜Kであっ
て、この場合はi=1〜4、j=1〜4、k=1)、重
付け値wijおよびvjkはそれぞれ正、0、あるいは
負の値をとるものとすると、入力層LIiにおける入力
値をINiで表せば、中間層LMjに対する入力の総和
NET1(j)は
【式1】 と表され、この値NET1(j)を、例えばシグモイド
(sigmoid)関数により0〜1の値に変換し、IMjで
表すこととすると、
【式2】 となる。
【0021】同様に出力層LOkに対する入力の総和N
ET2(k)は、
【式3】 と表され、この値NET2(k)を同じくシグモイド関
数により0〜1の値に変換し、それをOTkで表すこと
とすると、
【式4】 となる。このように、図3のネット構造における入力値
IN1〜IN4と出力値OT1との関係は、重付け値を
用いて式1〜式4のように表される。ここにγ1および
γ2はシグモイド曲線の調整係数であり、本実施例では
γ1=1.0およびγ2=1.2に適当に選択されてい
る。
【0022】ネット作成プログラムにおいて、記憶領域
RAM12に格納された図2の定義テーブルに6通りが
示されているIN1〜IN4のパターン組み合わせのう
ちの1つが、図3の入力層に与えられたときに、上述の
式1〜式4で計算されて出力層から出力される実際の出
力OT1が、図2の下段に示される教師出力Tと比較さ
れ、そのときの出力層における誤差の和Em(m=1〜
M、この場合はm=6)を下記の式で表す。
【式5】 ここに、OTkは、上記式4で求められた値である。誤
差の和Emを図2のテーブルの6通りのパターンA〜F
すべてについて合計した値Eは、
【式6】 となる。
【0023】最後に、式6における値Eが最小となるよ
うに信号線の重付け値を1本づつ調整する動作がとられ
る。そして、記憶領域RAM13内の各火災感知器用領
域に格納されている重付け値は、これら調整された新た
な重付け値でもって更新され、初期火災の監視動作で用
いられる。このような信号線の重付け値の調整は火災警
報装置内のすべての火災感知器について行われる。
【0024】図3に概念的に示したネット構造に対する
図2のテーブルの教育、すなわち重付け値の調整が終了
すると、実際の初期火災監視時には後述するネット計算
プログラムにより入力値をネット構造に与え、上記式1
〜式4を用いて出力層から得られる値を計算により求
め、その計算値を基準値と比較することにより初期火災
判別が行われる。
【0025】以下、本発明の一実施例の動作を説明す
る。図4において、まず、図1に示されるN個の各火災
感知器ごとに、1番の火災感知器から順番にネット構造
作成プログラムが実行される。n番火災感知器(n=1
〜N)におけるネット情報作成プログラムの動作につい
て説明すると、まず、図2で説明した定義テーブルの上
段のニオイの現在値および差分値ならびに煙の現在値お
よび差分値とその下段の火災確度とが学習データ入力用
キー装置KYから教師用入力または学習用入力として与
えられる(ステップ404)。定義テーブルは、火災感
知器ごとに設置環境や、火災感知器自体の個々の特性が
異なるため、各火災感知器ごとに用意されるが、もし環
境条件や特性条件が同じであれば同一の定義テーブルが
使用できることはもちろんであり、定義テーブルの火災
状態のパターンおよび非火災要因のパターンを十分用意
していれば、すべての火災感知器に共通に使用できる。
【0026】n番火災感知器用の定義テーブルの内容が
キー装置KYから定義テーブルの記憶領域RAM12内
の当該n番火災感知器用領域に格納されてしまうと(ス
テップ403のYES)、図6に示されるネット構造作
成プログラム600の実行に移行する。
【0027】ネット構造作成プログラム600において
は、最初に、記憶領域RAM13の当該n番火災感知器
用領域に格納されている図3で説明した入力層−中間層
間の16本、ならびに中間層−出力層間の4本の合計2
0本の信号線の重付け値wij、vikが、ある値に一
定に設定される(ステップ601)。次に、一定に設定
された重付け値に基づいて上記式1〜式6に従って、図
2の定義テーブルのM通りの組合せ(M=6)すべてに
ついての実際の出力OT1と教師出力Tとの誤差の二乗
の合計値(式6のE)を求め、それをE0とする(ステ
ップ602)。
【0028】次に、同じ定義テーブルの入力を与えたと
きに該誤差の合計値E0が最小となるように、まず、中
間層と出力層との間の重付け値を信号線1本ごとに調整
する動作が採られる(ステップ603のNO)。中間層
と出力層との間の重付け値のみの調整なので、上記式1
および式2までの値には変化はない。まず最初の1本の
信号線の重付け値v11を重付け値v11+Sに変化さ
せて(ステップ604)、式3〜式6の同様の計算を行
い、式6により求められる最終的な誤差の合計値EをE
sとする(ステップ605)。そしてそのEsを重付け
値を変える前の誤差の合計値E0と比較する(ステップ
606)。
【0029】もし、Es≦E0ならば(ステップ606
のNO)、該Esを新たなE0として設定するとともに
(ステップ609)、変更された重付け値v11+Sを
作業用領域の適当な位置に格納しておく。
【0030】また、もしEs>E0ならば(ステップ6
06のYES)、重付け値を変える方向が誤りであるた
め、元の重付け値v11を基準として反対側に重付け値
を変え、重付け値v11−S・βの値を用いて上記同様
に式3〜式6に基づいてEsを計算し(ステップ60
7、608)、この計算されたEsの値を新たなE0と
して設定するとともに(ステップ609)、変更された
重付け値v11−S・βを作業用領域の適当な位置に格
納しておく。ここに、βは|Es−E0|に比例した係
数である。
【0031】ステップ604〜609で、重付け値v1
1についての変更調整が終了すると、次に、残りの信号
線の重付け値v21〜v41についての変更調整が同様
の手順で順次行われていく。このようにして、中間層−
出力層間のすべての信号線の重付け値vjkが調整され
てしまうと(ステップ603のYES)、次に、入力層
−中間層間の信号線の重付け値wijについてもステッ
プ610〜616で、今度は式1〜式6すべてに基づい
て同様に誤差を少なくするように調整が行われていく。
【0032】すべての信号線の重付け値wij、vjk
が調整されてしまうと(ステップ610のYES)、こ
のようにして小さくされてきたE0が所定の許容値Cと
比較され、もしこの許容値Cより未だ大きいならば(ス
テップ617のNO)、さらに誤差を少なくするために
ステップ603に戻り、ステップ604〜609での中
間層−出力層間の重付け値vjkの調整からの上記過程
が再び繰り返される。繰り返し調整を行いE0が所定の
許容値C以下となると(ステップ617のYES)、図
4のステップ406に行き、変更調整された20本の信
号線の各重付け値wij、vjkは、記憶領域RAM1
3内の当該n番火災感知器用領域の対応アドレスにそれ
ぞれ格納される。
【0033】以上の動作において、S、α、β、C等の
値は各種定数テーブルの記憶領域ROM12に格納され
ている。
【0034】なお、Esの最終的な誤差は、0とはなら
ないので、適当なところで信号線の重付け値の調整は打
ち切られることとなるが、ステップ617に示すように
所定の許容値C以下となったときに調整を終了するよう
にする他、重付け値の調整回数を予め定めておいて、そ
の回数に達したときに自動的に打ち切るようにしてもよ
い。
【0035】図8はステップ603〜616の調整を繰
り返して図3のネット構造を作成し、このようにして作
成された該ネット構造に対して火災情報を入力した際に
得られる火災確度の一例を示している。各パターンA〜
Fは図2の定義テーブルのパターンA〜Fと同一であ
り、その下段には出力される火災確度OT1が示されて
いる。このように、4つの火災情報を6つのパターンと
して定義することで、火災情報に組合せのパターンが存
在しなくても最適な火災確度を得ることが可能になる。
なお、図9は、図8の結果を得たときの各重付け値を示
す。
【0036】本実施例では、ネット構造への入力数は4
つ、出力数は1つの場合を示したが、初期火災の検知に
対応したニオイセンサおよび高感度の煙センサに係わる
入力数を増減したり、得る情報を区別して出力数を増や
したりすることも可能であり、例えば、入力としては、
各センサの検出レベルの所定時間の積分値、特性の異な
る同種のセンサ等、出力としては、タバコ等の非火災の
確率や危険度等が利用できる。また、直接初期火災に基
づく物理量の情報でなく、間接的データとして、監視区
域の面積や天井の高さ、換気の有無、人の有無等を入力
としてもよい。
【0037】このようにして、ネット構造の各信号の重
付け値の調整がN個のすべての火災感知器について行わ
れ(ステップ407のYES)、再学習の必要性がない
と判定されれば(ステップ408のNO)、次に、図5
のフローチャートに示すように、1番の火災感知器から
順番に火災監視の動作が行われていく。
【0038】n番火災感知器DEnに対する初期火災監
視動作について説明すると、火災感知器DEnは、イン
ターフェース23を介して信号送受信部TRX2により
火災受信機REから送出されたデータ返送命令(ステッ
プ411)を受信すると、記憶領域ROM21に格納さ
れているプログラムに基づき、ニオイセンサNSおよび
煙センサSSでそれぞれ別個の電圧等による検出レベル
をインターフェースIF21、IF22を介して取り込
み、それぞれ記憶領域ROM23、ROM24のデータ
に基づいて基準化された火災情報としてのニオイの現在
値と差分値、煙の現在値と差分値に記憶領域ROM22
に設定されている自己のアドレスを付与して、インター
フェース23を介して信号送受信部TRX2により火災
受信機REへ返送する。
【0039】火災受信機REは、n番火災感知器から火
災情報の返送があれば(ステップ412のYES)、そ
の火災情報を作業用の記憶領域RAM11に格納する
(ステップ413)。そして、図7に示されるネット構
造計算プログラム700が実行される。
【0040】ネット構造計算プログラム700におい
て、上記の式1に従ってNET1(j)を計算して(ス
テップ703)、それを上記の式2に従ってIMjの値
に変換する(ステップ704)。IM1からIM4まで
のすべての値が決定されると(ステップ705のYE
S)、次にそれらIMjの値を用いて上記の式3に従っ
てNET2(k)を計算し(ステップ708)、それを
式4に従ってOTkの値に変換する(ステップ70
9)。OTkすなわちOT1の値は、火災確度を表すこ
とになる。
【0041】そして、OT1の値がそのまま火災確度と
して表示されるとともに(ステップ416)、そのOT
1の値は、記憶領域ROM12から読み出された火災確
度の基準値Aと比較され(ステップ417)、OT1≧
Aであれば火災表示が行われる(ステップ418)。こ
のフローチャート上には示さなかったが、火災確度の基
準値Aと同様に予備警報を行うための基準値が上記基準
値Aより小さい値に設定され、予備警報の判別が行われ
ている。さらに、予備警報判別は、2段階に行われ、火
災状態には遠い位置を第1予備警報、火災状態に近い位
置を第2予備警報としている。このように、通常の火災
検出に比べて初期火災検出は、確実な判別とするには困
難と考えられる。従って、初期火災が発生している可能
性があるとされる場合には、監視員等の人が判別するこ
とが確実である。
【0042】以上でn番火災感知器に対する初期火災監
視動作は終了し、次の火災感知器について同様の初期火
災監視動作が行われていく。
【0043】なお、上記実施例では、定義テーブルの記
憶領域RAM12に人為的にデータを入力し、該データ
に基づいてネット構造作成プログラムにより重付け値を
記憶領域RAM13に格納するようにしたものを示した
が、工場等での生産段階において、ネット構造作成プロ
グラムを用いて重付け値を求めてEEPROM等のRO
Mに格納させて、このROMの内容を読み出して用いる
ようにすることも可能である。
【0044】また、上記実施例のアナログ式の火災報知
設備に代わって、各火災感知器側で火災判別を行い、そ
の結果だけを火災受信機や中継器等の受信手段に送出す
るオン/オフ式の火災報知設備にも適用可能なものであ
って、その場合には、図1の火災受信機RE側に示され
たROM11、ROM12を各火災感知器DEn側に移
設するとともに、RAM12、RAM13については、
移設してもいいが、それらの代わりに、工場等での生産
段階において重付け値が格納されたROMを各火災感知
器に設けるようにするのが有利である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明では、火災の初期
状態で応答が得られるニオイセンサおよび高感度の煙セ
ンサを使用して信号処理網(ニューラルネット)に基づ
いて火災を検出しているので、煙センサに対するタバコ
や湯気等、ニオイセンサに対するコーヒーの香り等の非
火災要因を明確に排除した初期火災の検出が可能であ
る。この信号処理網は、学習により精度が向上するの
で、予想外の非火災要因に基づく当初の定義テーブルの
不具合を修正することも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る初期火災検出装置を
示すブロック図である。
【図2】実施例で用いられた定義テーブルを示す図であ
る。
【図3】実施例で用いられた信号処理網を概念的に示す
図である。
【図4】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図6】実施例におけるネット構造作成プログラムを示
すフローチャートである。
【図7】実施例におけるネット構造計算プログラムを示
すフローチャートである。
【図8】実施例のネット構造で得られた火災確度を示す
図である。
【図9】図8の結果を得たときに用いられた各重付け値
を示す図である。
【符号の説明】
RE 火災受信機 DE1 〜DEN 火災感知器 ROM11 プログラムの記憶領域 RAM12 定義テーブルの記憶領域 RAM13 重付け値の記憶領域 KY テンキー NS ニオイセンサ SS 煙センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/10 - 17/02 G01N 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高感度煙センサ及びニオイセンサからな
    る火災検出手段と、 前記火災検出手段から出力される出力値を信号処理して
    煙センサ及びニオイセンサのそれぞれの現在の検出レベ
    ルを示す値及びそれらの検出レベルの増減を示す値の4
    つの火災情報を得る入力手段と、 それらの火災情報が入力されるときにその火災情報に対
    して得られるべき火災確度を定義したテーブルに基づい
    て火災確度が出力されるように重付けされた処理情報に
    基づく信号処理網と、 その信号処理網から出力される火災確度に基づいて火災
    状態を判別する火災判別手段とを備えたことを特徴とす
    る初期火災検出装置。
JP06165294A 1994-03-30 1994-03-30 初期火災検出装置 Expired - Fee Related JP3274929B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06165294A JP3274929B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 初期火災検出装置
EP95103932A EP0675468B1 (en) 1994-03-30 1995-03-17 Early stage fire detecting apparatus
DE69514948T DE69514948T2 (de) 1994-03-30 1995-03-17 System zur Früherkennung von Bränden
AU16103/95A AU667450B2 (en) 1994-03-30 1995-03-27 Early stage fire detecting apparatus
US08/412,272 US5673020A (en) 1994-03-30 1995-03-28 Early stage fire detecting apparatus
CN95104322A CN1039170C (zh) 1994-03-30 1995-03-30 早期火灾检测设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06165294A JP3274929B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 初期火災検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07272143A JPH07272143A (ja) 1995-10-20
JP3274929B2 true JP3274929B2 (ja) 2002-04-15

Family

ID=13177379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06165294A Expired - Fee Related JP3274929B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 初期火災検出装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5673020A (ja)
EP (1) EP0675468B1 (ja)
JP (1) JP3274929B2 (ja)
CN (1) CN1039170C (ja)
AU (1) AU667450B2 (ja)
DE (1) DE69514948T2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5726633A (en) * 1995-09-29 1998-03-10 Pittway Corporation Apparatus and method for discrimination of fire types
US6876305B2 (en) * 1999-12-08 2005-04-05 Gentex Corporation Compact particle sensor
US6225910B1 (en) 1999-12-08 2001-05-01 Gentex Corporation Smoke detector
SE520659C2 (sv) 2000-03-28 2003-08-05 Firefly Ab Anordning och förfarande för att risknivåbestämma en risksituation
US7202794B2 (en) 2004-07-20 2007-04-10 General Monitors, Inc. Flame detection system
US7616126B2 (en) * 2006-07-18 2009-11-10 Gentex Corporation Optical particle detectors
JP5793784B1 (ja) * 2014-10-21 2015-10-14 ウネベ建設株式会社 構造物監視装置および構造物監視方法
WO2018079400A1 (ja) * 2016-10-24 2018-05-03 ホーチキ株式会社 火災監視システム
CA3063741A1 (en) 2017-05-31 2018-12-06 Eric V. Gonzales Smoke device and smoke detection circuit
CN110895633A (zh) * 2018-09-13 2020-03-20 开利公司 火灾探测系统-基于楼层平面图的火灾威胁建模
JP7357457B2 (ja) * 2019-03-28 2023-10-06 太陽誘電株式会社 火災報知システム、情報処理装置、火災報知方法及びプログラム
JP7408290B2 (ja) * 2019-03-28 2024-01-05 ホーチキ株式会社 火災監視システム
CN111784994B (zh) * 2020-07-14 2021-11-30 中国民航大学 一种火灾检测方法及装置
CN115601910B (zh) * 2022-10-12 2023-12-12 浙江中威安全科技有限公司 一种应用于电气火灾的早期预警电子鼻系统
JP7536072B2 (ja) * 2022-12-23 2024-08-19 能美防災株式会社 火災予兆検知システム
CN117612319A (zh) * 2024-01-24 2024-02-27 上海意静信息科技有限公司 一种基于传感器和图片的报警信息分级预警方法及系统

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2341087C3 (de) * 1973-08-14 1979-09-27 Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen Automatische Brandmeldeanlage
GB1558471A (en) * 1975-11-24 1980-01-03 Chubb Fire Security Ltd Fire detectors
JPS6139194A (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 ホーチキ株式会社 火災警報装置
JPS61237197A (ja) * 1985-04-12 1986-10-22 ホーチキ株式会社 火災警報装置
JP2756276B2 (ja) * 1988-10-13 1998-05-25 能美防災株式会社 火災警報装置
JP2843577B2 (ja) * 1988-11-09 1999-01-06 能美防災株式会社 火災警報装置
US5281951A (en) * 1988-10-13 1994-01-25 Nohmi Bosai Kabushiki Kaisha Fire alarm system and method employing multi-layer net processing structure of detection value weight coefficients
DE68926958T2 (de) * 1988-12-02 1997-04-03 Nohmi Bosai Ltd Feueralarmsystem
JP2758671B2 (ja) * 1989-01-20 1998-05-28 ホーチキ株式会社 火災判断装置
JP2890205B2 (ja) * 1990-03-30 1999-05-10 能美防災株式会社 火災警報装置
JP2889382B2 (ja) * 1991-01-18 1999-05-10 ホーチキ株式会社 火災報知装置
JPH04365194A (ja) * 1991-06-12 1992-12-17 Toyoe Moriizumi 火災報知装置
JP2994088B2 (ja) * 1991-07-05 1999-12-27 能美防災株式会社 火災検出装置
DE4127004A1 (de) * 1991-08-16 1993-02-18 Avm Schmelter Gmbh & Co Kg Anordnung zur frueherkennung von braenden
JP3008316B2 (ja) * 1991-12-02 2000-02-14 能美防災株式会社 火災警報装置
JP3231886B2 (ja) * 1993-03-31 2001-11-26 能美防災株式会社 光電式火災感知器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07272143A (ja) 1995-10-20
EP0675468B1 (en) 2000-02-09
US5673020A (en) 1997-09-30
CN1115448A (zh) 1996-01-24
DE69514948D1 (de) 2000-03-16
AU667450B2 (en) 1996-03-21
CN1039170C (zh) 1998-07-15
DE69514948T2 (de) 2000-07-13
EP0675468A1 (en) 1995-10-04
AU1610395A (en) 1995-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3274929B2 (ja) 初期火災検出装置
EP0403659B1 (en) Fire alarm system
EP0396767B1 (en) Fire alarm apparatus
US5483222A (en) Multiple sensor apparatus and method
US5627515A (en) Alarm system with multiple cooperating sensors
CN112002095A (zh) 一种矿山洞内的火灾预警方法
US5726633A (en) Apparatus and method for discrimination of fire types
JP2019079445A (ja) 火災監視システム
CN106875615A (zh) 火灾预警与主动疏导物联网及预警、疏导方法
CN1963878A (zh) 高层建筑火灾智能监测预警预报装置
CN113920673B (zh) 一种室内火情智能监测方法及系统
US6989756B2 (en) Smoke detector maintenance indication method and apparatus
JPH08329378A (ja) 防災情報処理装置
CN118973043B (zh) 结合辅助设备远程协助的消防应急照明控制方法及装置
JP2760509B2 (ja) 火災警報装置
JP2994088B2 (ja) 火災検出装置
JP3002498B2 (ja) 火災感知器、並びに該火災感知器に用いられる重付け値を設定するための重付け値設定用機器
JPH07272144A (ja) 火災報知設備
JP2755973B2 (ja) 火災警報装置
JP2941379B2 (ja) 火災警報装置
JP3210055B2 (ja) 火災報知設備
US12354453B2 (en) Predicting fire spread in a facility
JP2755971B2 (ja) 火災警報装置
JPH0444795B2 (ja)
JPH02128297A (ja) 火災警報装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090201

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100201

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100201

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130201

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees