JP3273019B2 - データ受信装置のpll制御方法 - Google Patents
データ受信装置のpll制御方法Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L7/00—Arrangements for synchronising receiver with transmitter
- H04L7/0054—Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition
- H04L7/0058—Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition detection of error based on equalizer tap values
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モデム等のデータ
受信装置における受信信号の同期をとるためのPLL
(Phase Locked Loop)のクロックの
位相を制御するためのPLL制御方法に関し、特に、自
動等化器のタップ係数を利用して、PLL制御信号を得
るPLL制御方法に関する。
受信装置における受信信号の同期をとるためのPLL
(Phase Locked Loop)のクロックの
位相を制御するためのPLL制御方法に関し、特に、自
動等化器のタップ係数を利用して、PLL制御信号を得
るPLL制御方法に関する。
【0002】モデム(変復調装置)は、回線を使用した
データ通信網で広く利用されている。このようなモデム
において、受信信号の同期をとるためのPLLクロック
を生成することが、安定なデータ通信に必要となる。
データ通信網で広く利用されている。このようなモデム
において、受信信号の同期をとるためのPLLクロック
を生成することが、安定なデータ通信に必要となる。
【0003】
【従来の技術】図9は、ナイキスト伝送のスペクトル
図、図10は、非ナイキスト伝送のスペクトル図、図1
1は従来技術の構成図、図12(A)〜図12(C)
は、従来技術の説明図である。
図、図10は、非ナイキスト伝送のスペクトル図、図1
1は従来技術の構成図、図12(A)〜図12(C)
は、従来技術の説明図である。
【0004】従来のモデムのPLL制御方法において
は、トレーニング終了後の定常通信において、受信キャ
リアからタイミング位相成分を抽出し、PLL制御信号
を得ていた。このような方法は、ナイキスト伝送方式の
場合には、ナイキスト周波数が存在するため、受信キャ
リアからタイミング位相を抽出することを容易にでき
る。
は、トレーニング終了後の定常通信において、受信キャ
リアからタイミング位相成分を抽出し、PLL制御信号
を得ていた。このような方法は、ナイキスト伝送方式の
場合には、ナイキスト周波数が存在するため、受信キャ
リアからタイミング位相を抽出することを容易にでき
る。
【0005】即ち、図9のナイキスト伝送の周波数分布
を示すスペクトル図に示すように、ナイキスト伝送方法
は、時間軸上で、ナイキスト間隔(ナイキスト周波数)
上に、配置された信号点をナイキスト間隔で伝送する方
法である。ナイキスト伝送方法では、他の信号点との符
号間干渉無しに、信号点を伝送できる。
を示すスペクトル図に示すように、ナイキスト伝送方法
は、時間軸上で、ナイキスト間隔(ナイキスト周波数)
上に、配置された信号点をナイキスト間隔で伝送する方
法である。ナイキスト伝送方法では、他の信号点との符
号間干渉無しに、信号点を伝送できる。
【0006】ところで、近年のモデムでは、例えば、伝
送速度が、28.8kbpsという高速なモデムが提案
されている。このようなモデムでは、ナイキスト伝送方
法を採用せずに、非ナイキスト伝送方法を採用してい
る。
送速度が、28.8kbpsという高速なモデムが提案
されている。このようなモデムでは、ナイキスト伝送方
法を採用せずに、非ナイキスト伝送方法を採用してい
る。
【0007】図10の非ナイキスト伝送の周波数分布を
示すスペクトル図に示すように、非ナイキスト伝送方法
は、時間軸上で、2つのナイキスト間隔の間に配置され
た信号点を、ナイキスト間隔で伝送する伝送方法であ
る。非ナイキスト伝送方法では、他の信号点との符号間
干渉を持たせて、信号点を伝送する。
示すスペクトル図に示すように、非ナイキスト伝送方法
は、時間軸上で、2つのナイキスト間隔の間に配置され
た信号点を、ナイキスト間隔で伝送する伝送方法であ
る。非ナイキスト伝送方法では、他の信号点との符号間
干渉を持たせて、信号点を伝送する。
【0008】このような非ナイキスト伝送方法では、ナ
イキスト周波数が存在しないため、タイミング成分の抽
出は困難となる。
イキスト周波数が存在しないため、タイミング成分の抽
出は困難となる。
【0009】又、信号が伝送される回線によっては、搬
送リンクを経由するため、信号に位相遅延歪みが発生し
てしまう。このため、タイミング位相の抽出が困難とな
る。
送リンクを経由するため、信号に位相遅延歪みが発生し
てしまう。このため、タイミング位相の抽出が困難とな
る。
【0010】このように、非ナイキスト伝送方法を用い
る場合や、回線状態によって、定常状態において、受信
キャリアからのタイミング成分の抽出が困難となる。こ
のため、PLLが不安定となり、モデムのエラーレート
の増大等の性能劣化を引き起こす。
る場合や、回線状態によって、定常状態において、受信
キャリアからのタイミング成分の抽出が困難となる。こ
のため、PLLが不安定となり、モデムのエラーレート
の増大等の性能劣化を引き起こす。
【0011】定常状態において、このようなタイミング
抽出方法を使用せずに、安定なPLL制御信号を得る方
法が提案されている(日本国特許公開平成8年3359
62号公報等)。図11及び図12によりこの方法を説
明する。
抽出方法を使用せずに、安定なPLL制御信号を得る方
法が提案されている(日本国特許公開平成8年3359
62号公報等)。図11及び図12によりこの方法を説
明する。
【0012】図11のモデムの受信部の構成図に示すよ
うに、回線を介して受信したアナログ信号(受信信号)
は、アナログーデジタル変換器90により、デジタル信
号に変換される。アナログーデジタル変換器90から出
力されたデジタル信号は、復調部91で復調される。
うに、回線を介して受信したアナログ信号(受信信号)
は、アナログーデジタル変換器90により、デジタル信
号に変換される。アナログーデジタル変換器90から出
力されたデジタル信号は、復調部91で復調される。
【0013】復調部91からの出力は、ロールオフフィ
ルタ(ROF)92で波形整形される。そして、ロール
オフフィルタ92の出力は、自動利得制御部(AGC)
93で自動利得制御された後、自動等化部(EQL)9
4で波形等化される。そして、自動等化出力は、図示し
ない判定部に入力して、受信データが再生される。
ルタ(ROF)92で波形整形される。そして、ロール
オフフィルタ92の出力は、自動利得制御部(AGC)
93で自動利得制御された後、自動等化部(EQL)9
4で波形等化される。そして、自動等化出力は、図示し
ない判定部に入力して、受信データが再生される。
【0014】一方、データ送信に際して、データ送信前
に、所要パターンのトレーニングデータを送信する。受
信装置は、このトレーニングデータを復調して、各部の
初期化処理を行う。ここで、タイミング抽出/位相回転
量算出部95は、データ信号に先立って送信されるトレ
ーニング信号中のタイミング成分を抽出して、タイミン
グ成分の位相回転量を算出する。
に、所要パターンのトレーニングデータを送信する。受
信装置は、このトレーニングデータを復調して、各部の
初期化処理を行う。ここで、タイミング抽出/位相回転
量算出部95は、データ信号に先立って送信されるトレ
ーニング信号中のタイミング成分を抽出して、タイミン
グ成分の位相回転量を算出する。
【0015】選択部97は、トレーニング期間中は、こ
の位相回転量をPLL制御信号として選択する。これに
より、トレーニング期間中は、トレーニング信号のタイ
ミング位相により、タイミングPLL部(TIM PL
L)98が位相制御される。
の位相回転量をPLL制御信号として選択する。これに
より、トレーニング期間中は、トレーニング信号のタイ
ミング位相により、タイミングPLL部(TIM PL
L)98が位相制御される。
【0016】即ち、タイミングPLL部98は、位相回
転量をゼロとするように、内部クロックを位相制御す
る。この位相制御されたサンプリング信号(クロック)
は、アナログーデジタル変換器90に出力される。これ
により、サンプリング信号の位相は、トレーニング信号
の位相に同期する。
転量をゼロとするように、内部クロックを位相制御す
る。この位相制御されたサンプリング信号(クロック)
は、アナログーデジタル変換器90に出力される。これ
により、サンプリング信号の位相は、トレーニング信号
の位相に同期する。
【0017】トレーニング期間に続くデータ通信時(定
常時)には、前述のように、受信信号のキャリアからタ
イミング位相成分を抽出することが困難である。このた
め、自動等化部94のタップ係数からPLL制御信号を
得る。自動等化部94は、回線歪みなどによる受信信号
の波形歪みを取り除くものであり、トランスバーサルフ
ィルタで構成されている。
常時)には、前述のように、受信信号のキャリアからタ
イミング位相成分を抽出することが困難である。このた
め、自動等化部94のタップ係数からPLL制御信号を
得る。自動等化部94は、回線歪みなどによる受信信号
の波形歪みを取り除くものであり、トランスバーサルフ
ィルタで構成されている。
【0018】自動等化部94は、回線状態に合わせた最
適な等化特性が得られるように、タップ係数を動的に制
御する。トレーニング時には、トレーニングデータによ
ってタップ係数が初期設定される。回線状態に応じて、
自動等化部94のタップ群のセンターに位置するセンタ
ータップのタップ係数が最も成長し、その両脇のタップ
のタップ係数は、回線状態に応じて、ある程度成長す
る。これにより、その時点での最適な等化特性を実現す
る。
適な等化特性が得られるように、タップ係数を動的に制
御する。トレーニング時には、トレーニングデータによ
ってタップ係数が初期設定される。回線状態に応じて、
自動等化部94のタップ群のセンターに位置するセンタ
ータップのタップ係数が最も成長し、その両脇のタップ
のタップ係数は、回線状態に応じて、ある程度成長す
る。これにより、その時点での最適な等化特性を実現す
る。
【0019】ここで、タイミング位相が同期している場
合には、タップ係数は、トレーニング直後の値と同じ値
を保持する。一方、タイミング位相がずれると、それに
合わせて、トレーニング時に設定されたタップ係数が、
センタータップに対して右方向又は左方向に移動する。
合には、タップ係数は、トレーニング直後の値と同じ値
を保持する。一方、タイミング位相がずれると、それに
合わせて、トレーニング時に設定されたタップ係数が、
センタータップに対して右方向又は左方向に移動する。
【0020】図12(A)は、タイミング位相が同期し
ている時の各タップのタップ係数を分布を示している。
この場合、センタータップ値が最も大きく、左右のタッ
プ係数が、回線状態に応じた値に設定される。
ている時の各タップのタップ係数を分布を示している。
この場合、センタータップ値が最も大きく、左右のタッ
プ係数が、回線状態に応じた値に設定される。
【0021】図12(B)は、タイミング位相が遅れて
いる場合の各タップのタップ係数の分布を示す。この場
合には、位相遅れを補償するため、センタータップに対
し右側のタップのタップ係数が大きな値になるように、
左側のタップのタップ係数が小さな値になるように制御
される。
いる場合の各タップのタップ係数の分布を示す。この場
合には、位相遅れを補償するため、センタータップに対
し右側のタップのタップ係数が大きな値になるように、
左側のタップのタップ係数が小さな値になるように制御
される。
【0022】図12(C)は、タイミング位相が進んで
いる場合の各タップ係数の分布を示す。この場合には、
位相進みを補償するため、センタータップに対し左側の
タップのタップ係数が大きな値になるように、右側のタ
ップのタップ係数が小さな値になるように制御される。
いる場合の各タップ係数の分布を示す。この場合には、
位相進みを補償するため、センタータップに対し左側の
タップのタップ係数が大きな値になるように、右側のタ
ップのタップ係数が小さな値になるように制御される。
【0023】従って、タップ係数の値に応じて、受信信
号の位相の進み/遅れを検出することができる。タップ
係数は、トレーニング時に正しく設定されるから、定常
時にタップ係数の分布がトレーニング時の分布に保持さ
れるように、PLL制御を行う。このため、従来技術で
は、センタータップの左側のタップのタップ係数の和
と、右側のタップのタップ係数の和との差をとるタップ
左右差抽出部96(図11参照)を設けていた。そし
て、定常時に、選択部97が、このタップ左右差抽出部
96の出力を、PLL制御入力として選択して、この差
がゼロになるように、タイミングPLL部98を制御し
ていた。
号の位相の進み/遅れを検出することができる。タップ
係数は、トレーニング時に正しく設定されるから、定常
時にタップ係数の分布がトレーニング時の分布に保持さ
れるように、PLL制御を行う。このため、従来技術で
は、センタータップの左側のタップのタップ係数の和
と、右側のタップのタップ係数の和との差をとるタップ
左右差抽出部96(図11参照)を設けていた。そし
て、定常時に、選択部97が、このタップ左右差抽出部
96の出力を、PLL制御入力として選択して、この差
がゼロになるように、タイミングPLL部98を制御し
ていた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。
術では、次の問題があった。
【0025】回線の特性はばらつくため、回線特性によ
っては、トレーニングによる引き込み直後に、タップ左
右差抽出部の出力がゼロとならない場合がある。このよ
うな回線特性を有する回線に対しても、タップ左右差抽
出出力がゼロとなるようにPLL制御するため、引き込
み直後からタップ左右差抽出出力がゼロになるまで、位
相が過渡的にシフトして、不安定な状態が生じるという
問題があり、引き込み直後のデータ伝送が不安定になっ
ていた。
っては、トレーニングによる引き込み直後に、タップ左
右差抽出部の出力がゼロとならない場合がある。このよ
うな回線特性を有する回線に対しても、タップ左右差抽
出出力がゼロとなるようにPLL制御するため、引き込
み直後からタップ左右差抽出出力がゼロになるまで、位
相が過渡的にシフトして、不安定な状態が生じるという
問題があり、引き込み直後のデータ伝送が不安定になっ
ていた。
【0026】又、引き込み直後に、タップ左右差抽出出
力がゼロとならない場合でも、タップ左右差抽出出力が
ゼロになるように、PLL制御するため、引き込み時の
タイミング位相と異なる位相で同期してしまうという問
題があり、正確な位相同期が困難であった。
力がゼロとならない場合でも、タップ左右差抽出出力が
ゼロになるように、PLL制御するため、引き込み時の
タイミング位相と異なる位相で同期してしまうという問
題があり、正確な位相同期が困難であった。
【0027】本発明の目的は、回線特性にかかわらず、
引き込み時の位相に同期するためのデータ受信装置のP
LL制御方法を提供するにある。
引き込み時の位相に同期するためのデータ受信装置のP
LL制御方法を提供するにある。
【0028】本発明の他の目的は、回線特性にかかわら
ず、引き込み直後の過渡的なシフト状態の発生を防止す
るためのデータ受信装置のPLL制御方法を提供するこ
とにある。
ず、引き込み直後の過渡的なシフト状態の発生を防止す
るためのデータ受信装置のPLL制御方法を提供するこ
とにある。
【0029】本発明の更に他の目的は、回線特性にかか
わらず、タップ係数を利用しても、正確に位相同期する
ためのデータ受信装置のPLL制御方法を提供すること
にある。
わらず、タップ係数を利用しても、正確に位相同期する
ためのデータ受信装置のPLL制御方法を提供すること
にある。
【0030】
【課題を解決するための手段】この目的の達成のため、
本発明は、復調された受信信号を自動等化する自動等化
部を有するデータ受信装置のPLL制御方法を示す。そ
して、そのPLL制御方法は、トレーニング信号に応じ
て、PLLのタイミング位相の引き込みを行うステップ
と、引き込み直後に、自動等化部のセンタータップの右
側のタップのタップ係数の和から右側の基準値を求め、
自動等化部のセンタータップの左側のタップのタップ係
数の和から左側の基準値を求めるステップと、両基準値
を求めた後、自動等化部のセンタータップの右側のタッ
プのタップ係数の和を算出した後、前記和と右側の基準
値との第1の差を求め、自動等化部のセンタータップの
左側のタップのタップ係数の和を算出した後、前記和と
左側の基準値との第2の差を求めるステップと、第1の
差と第2の差との差を求め、PLLの制御信号を得るス
テップとを有する。
本発明は、復調された受信信号を自動等化する自動等化
部を有するデータ受信装置のPLL制御方法を示す。そ
して、そのPLL制御方法は、トレーニング信号に応じ
て、PLLのタイミング位相の引き込みを行うステップ
と、引き込み直後に、自動等化部のセンタータップの右
側のタップのタップ係数の和から右側の基準値を求め、
自動等化部のセンタータップの左側のタップのタップ係
数の和から左側の基準値を求めるステップと、両基準値
を求めた後、自動等化部のセンタータップの右側のタッ
プのタップ係数の和を算出した後、前記和と右側の基準
値との第1の差を求め、自動等化部のセンタータップの
左側のタップのタップ係数の和を算出した後、前記和と
左側の基準値との第2の差を求めるステップと、第1の
差と第2の差との差を求め、PLLの制御信号を得るス
テップとを有する。
【0031】本発明では、引き込み直後の右側タップ係
数の和と左側タップ係数の和とを右側及び左側基準値と
して、格納しておく。以降、右側タップ係数の和を算出
して、右側基準値との第1の差を計算し、左側タップ係
数の和を算出して、左側基準値との第2の差を計算す
る。これにより、タイミング引き込み直後の位相(基準
値)からのずれが判る。そして、第1の差と第2の差と
の差をとり、PLL制御信号を得る。このため、位相の
ずれ量、方向が得られる。
数の和と左側タップ係数の和とを右側及び左側基準値と
して、格納しておく。以降、右側タップ係数の和を算出
して、右側基準値との第1の差を計算し、左側タップ係
数の和を算出して、左側基準値との第2の差を計算す
る。これにより、タイミング引き込み直後の位相(基準
値)からのずれが判る。そして、第1の差と第2の差と
の差をとり、PLL制御信号を得る。このため、位相の
ずれ量、方向が得られる。
【0032】このように、本発明では、引き込み直後の
右側タップ係数の和と左側タップ係数の和とを右側及び
左側基準値として、格納しておき、基準値との差がゼロ
となるように、PLL制御する。このため、回線特性が
ばらついても、正確に引き込み時の位相に合わせること
ができる。又、引き込み直後の基準値に、PLL制御す
るため、引き込み直後の過渡的なシフト状態の発生を防
止でき、引き込み直後から安定なデータ伝送が可能とな
る。
右側タップ係数の和と左側タップ係数の和とを右側及び
左側基準値として、格納しておき、基準値との差がゼロ
となるように、PLL制御する。このため、回線特性が
ばらついても、正確に引き込み時の位相に合わせること
ができる。又、引き込み直後の基準値に、PLL制御す
るため、引き込み直後の過渡的なシフト状態の発生を防
止でき、引き込み直後から安定なデータ伝送が可能とな
る。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の態様の
モデム受信部のブロック図、図2は、図1の自動等化部
の等価回路図である。
モデム受信部のブロック図、図2は、図1の自動等化部
の等価回路図である。
【0034】図1に示すように、アナログ/デジタル変
換器1は、回線を介して受信したアナログ信号(受信信
号)をデジタル信号に変換する。復調部2は、アナログ
/デジタル変換器1から出力されたデジタル信号を復調
する。ロールオフフィルタ(ROF)3は、復調部2か
らの出力を波形整形する。
換器1は、回線を介して受信したアナログ信号(受信信
号)をデジタル信号に変換する。復調部2は、アナログ
/デジタル変換器1から出力されたデジタル信号を復調
する。ロールオフフィルタ(ROF)3は、復調部2か
らの出力を波形整形する。
【0035】自動利得制御部(AGC)4は、ロールオ
フフィルタ3の出力を、自動利得制御する。自動等化部
(EQL)5は、自動利得制御部4の出力を波形等化す
る。そして、自動等化出力は、図示しない判定部に入力
して、受信データが再生される。
フフィルタ3の出力を、自動利得制御する。自動等化部
(EQL)5は、自動利得制御部4の出力を波形等化す
る。そして、自動等化出力は、図示しない判定部に入力
して、受信データが再生される。
【0036】図2の自動等化部の等価回路図に示すよう
に、自動等化部5は、周知のトランスバーサルフィルタ
で構成されている。即ち、自動等化部5では、L(=m
+n+1)個のタップ50〜6nが直列接続される。例
えば、自動等化部5のタップは、64個のタップで構成
されている。
に、自動等化部5は、周知のトランスバーサルフィルタ
で構成されている。即ち、自動等化部5では、L(=m
+n+1)個のタップ50〜6nが直列接続される。例
えば、自動等化部5のタップは、64個のタップで構成
されている。
【0037】各タップ50〜6nの出力には、タップ係
数CL1〜CLm、CC、CR1〜CRnが乗算器30
〜4nにより乗算される。各乗算器30〜4nの出力
は、図示しない判定部に入力され、データ再生される。
又、タップ係数CL1〜CRnは、判定部の判定誤差に
応じて、更新される。
数CL1〜CLm、CC、CR1〜CRnが乗算器30
〜4nにより乗算される。各乗算器30〜4nの出力
は、図示しない判定部に入力され、データ再生される。
又、タップ係数CL1〜CRnは、判定部の判定誤差に
応じて、更新される。
【0038】ここで、自動等化部5のタップ係数の成長
量が最大となるタップ60をセンタータップとする。セ
ンタータップ60のタップ係数CCは、定常時に最大に
成長する。このセンタータップ60の右側に位置するタ
ップ61〜6nを右側タップとする。又、このセンター
タップ60の左側に位置するタップ50〜5mを左側タ
ップとする。
量が最大となるタップ60をセンタータップとする。セ
ンタータップ60のタップ係数CCは、定常時に最大に
成長する。このセンタータップ60の右側に位置するタ
ップ61〜6nを右側タップとする。又、このセンター
タップ60の左側に位置するタップ50〜5mを左側タ
ップとする。
【0039】図1に戻り、タイミング抽出/位相回転量
算出部6は、受信信号のタイミング成分を抽出して、タ
イミング成分の位相回転量を算出する。選択部7は、ト
レーニング期間中は、この位相回転量をPLL制御信号
として選択する。選択部7は、定常時(データ伝送時)
には、後述する加算部12からのPLL制御信号を選択
する。
算出部6は、受信信号のタイミング成分を抽出して、タ
イミング成分の位相回転量を算出する。選択部7は、ト
レーニング期間中は、この位相回転量をPLL制御信号
として選択する。選択部7は、定常時(データ伝送時)
には、後述する加算部12からのPLL制御信号を選択
する。
【0040】タイミングPLL部(TIM PLL)8
は、入力されたPLL制御信号に応じて、サンプリング
信号の位相を同期制御して、同期制御したサンプリング
信号を出力する。
は、入力されたPLL制御信号に応じて、サンプリング
信号の位相を同期制御して、同期制御したサンプリング
信号を出力する。
【0041】タップ差抽出部9は、後述するように、自
動等化部5の右側タップ61〜6nのタップ係数CR1
〜CRnの第1の和ΣCRnと、左側タップ50〜5m
のタップ係数CL1〜CLmの第2の和ΣCLmとを算
出する。そして、タップ差抽出部9は、引き込み直後
は、第1の和ΣCRnと第2の和ΣCLmを、右側基準
値Rr及び左側基準値Lrとして、記憶する。
動等化部5の右側タップ61〜6nのタップ係数CR1
〜CRnの第1の和ΣCRnと、左側タップ50〜5m
のタップ係数CL1〜CLmの第2の和ΣCLmとを算
出する。そして、タップ差抽出部9は、引き込み直後
は、第1の和ΣCRnと第2の和ΣCLmを、右側基準
値Rr及び左側基準値Lrとして、記憶する。
【0042】以降、タップ差抽出部9は、算出した第1
の和ΣCRnと右側基準値Rrとの第1の差(RrーΣ
CRn)を計算する。又、タップ差抽出部9は、算出し
た第2の和ΣCLmと左側基準値Lrとの第2の差(L
rーΣCLm)を計算する。更に、第1の差(RrーΣ
CRn)と第2の差(LrーΣCLm)との差〔(Rr
ーΣCRn)ー(LrーΣCLm)〕を計算し、第1の
PLL制御信号(1)を得る。
の和ΣCRnと右側基準値Rrとの第1の差(RrーΣ
CRn)を計算する。又、タップ差抽出部9は、算出し
た第2の和ΣCLmと左側基準値Lrとの第2の差(L
rーΣCLm)を計算する。更に、第1の差(RrーΣ
CRn)と第2の差(LrーΣCLm)との差〔(Rr
ーΣCRn)ー(LrーΣCLm)〕を計算し、第1の
PLL制御信号(1)を得る。
【0043】基準値格納部10は、引き込み直後に計算
された右側基準値Rrと左側基準値Lrとを格納する。
位相誤差抽出部11は、後述するように、引き込み直後
の位相回転量を積分し、その平均値を基準位相として、
保持する。位相誤差抽出部11は、以降、位相回転量を
積分して、平均値を算出し、そしてその平均値と基準位
相との第3の差を計算して、第2のPLL制御信号
(2)を得る。
された右側基準値Rrと左側基準値Lrとを格納する。
位相誤差抽出部11は、後述するように、引き込み直後
の位相回転量を積分し、その平均値を基準位相として、
保持する。位相誤差抽出部11は、以降、位相回転量を
積分して、平均値を算出し、そしてその平均値と基準位
相との第3の差を計算して、第2のPLL制御信号
(2)を得る。
【0044】加算部12は、タップ差抽出部9からの第
1のPLL制御入力(1)と位相誤差抽出部11からの
第2のPLL制御入力(2)とを加算して、選択部7に
出力する。尚、ブロック2〜12は、デジタル/シグナ
ルプロセッサ(DSP)20が行う処理をブロック化し
たものである。
1のPLL制御入力(1)と位相誤差抽出部11からの
第2のPLL制御入力(2)とを加算して、選択部7に
出力する。尚、ブロック2〜12は、デジタル/シグナ
ルプロセッサ(DSP)20が行う処理をブロック化し
たものである。
【0045】図3は、本発明の一実施の態様のPLL制
御処理フロー図、図4は図3のタップPLL処理フロー
図、図5は、図4のセンタータップ決定の説明図、図6
は、図4のセンタータップ決定処理の説明図、図7は、
図3の位相補正処理フロー図、図8は、図3のPLL制
御シーケンスの説明図である。
御処理フロー図、図4は図3のタップPLL処理フロー
図、図5は、図4のセンタータップ決定の説明図、図6
は、図4のセンタータップ決定処理の説明図、図7は、
図3の位相補正処理フロー図、図8は、図3のPLL制
御シーケンスの説明図である。
【0046】図3により、全体のPLL制御処理につい
て、説明する。
て、説明する。
【0047】(S1)トレーニング期間中か定常時かを
判定する。
判定する。
【0048】(S2)トレーニング時であれば、トレー
ニング信号からタイミング成分を正確に抽出できるた
め、トレーニング信号からタイミング成分を抽出する。
そして、抽出したタイミング成分から位相回転量を算出
する。位相回転量に応じて、PLL制御入力を算出す
る。ステップS5に進む。
ニング信号からタイミング成分を正確に抽出できるた
め、トレーニング信号からタイミング成分を抽出する。
そして、抽出したタイミング成分から位相回転量を算出
する。位相回転量に応じて、PLL制御入力を算出す
る。ステップS5に進む。
【0049】(S3)一方、トレーニング時でないと、
定常時(データ伝送時)である。その場合は、トレーニ
ング信号を利用したタイミング引き込みが困難である。
このため、自動等化部5のタップ係数を利用して、PL
L制御入力(1)を作成するタップPLL処理する。こ
の処理は、図4以下により、説明する。
定常時(データ伝送時)である。その場合は、トレーニ
ング信号を利用したタイミング引き込みが困難である。
このため、自動等化部5のタップ係数を利用して、PL
L制御入力(1)を作成するタップPLL処理する。こ
の処理は、図4以下により、説明する。
【0050】(S4)次に、長時間の位相ずれを補正す
るため、タイミング位相抽出出力を用いてPLL制御入
力(2)を作成して、位相誤差補正を行う。この処理
は、図7により説明する。
るため、タイミング位相抽出出力を用いてPLL制御入
力(2)を作成して、位相誤差補正を行う。この処理
は、図7により説明する。
【0051】(S5)作成したPLL制御入力により、
タイミングPLL部8をPLL制御する。
タイミングPLL部8をPLL制御する。
【0052】次に、図3のタップPLL処理について、
図4により説明する。尚、図5、図6及び図8も参照し
て、説明する。
図4により説明する。尚、図5、図6及び図8も参照し
て、説明する。
【0053】(S10)DSP20のタップ左右差抽出
部9は、自動等化部5の左右タップ値の積算を行う。即
ち、前述したように、抽出部9は、センタータップの右
側タップ61〜6nのタップ係数CR1〜CRnを検出
し、左側タップ50〜5mのタップ係数CL1〜CLm
を検出して、記憶する。
部9は、自動等化部5の左右タップ値の積算を行う。即
ち、前述したように、抽出部9は、センタータップの右
側タップ61〜6nのタップ係数CR1〜CRnを検出
し、左側タップ50〜5mのタップ係数CL1〜CLm
を検出して、記憶する。
【0054】(S11)DSP20は、定常時の開始か
ら(トレーニングの終了から)360シンボル目に到達
したかを判定する。DSP20は、360シンボル目で
ないと、ステップS13に進む。
ら(トレーニングの終了から)360シンボル目に到達
したかを判定する。DSP20は、360シンボル目で
ないと、ステップS13に進む。
【0055】(S12)一方、DSP20は、360シ
ンボル目に到達したと判定すると(図8参照)、PLL
制御に先立って、自動等化部5のセンタータップの決定
を行う。センタータップの位置が、正確でないなら、自
動等化部5の右側タップと左側タップを正確に把握でき
ない。このため、自動等化部5の左右タップ係数を利用
したPLL制御信号に誤差が生じる。従って、自動等化
部5のセンタータップの位置を正確に把握する必要があ
る。
ンボル目に到達したと判定すると(図8参照)、PLL
制御に先立って、自動等化部5のセンタータップの決定
を行う。センタータップの位置が、正確でないなら、自
動等化部5の右側タップと左側タップを正確に把握でき
ない。このため、自動等化部5の左右タップ係数を利用
したPLL制御信号に誤差が生じる。従って、自動等化
部5のセンタータップの位置を正確に把握する必要があ
る。
【0056】センタータップは、定常時にタップ係数が
最も成長するタップであり、自動等化部5の設計により
そのタップ位置を予測できる。しかし、搬送リンクを経
由した回線の場合や、非ナイキスト伝送の場合では、タ
イミング抽出が困難となり、トレーニング時のタイミン
グ引き込みに、誤差が発生する場合がある。位相誤差が
発生しても、引き込みが可能となるように、自動等化部
5では、シンボルレートの2倍の速度でサンプリングし
て、等化を行う。
最も成長するタップであり、自動等化部5の設計により
そのタップ位置を予測できる。しかし、搬送リンクを経
由した回線の場合や、非ナイキスト伝送の場合では、タ
イミング抽出が困難となり、トレーニング時のタイミン
グ引き込みに、誤差が発生する場合がある。位相誤差が
発生しても、引き込みが可能となるように、自動等化部
5では、シンボルレートの2倍の速度でサンプリングし
て、等化を行う。
【0057】この場合に、位相がずれた状態で、自動等
化部5のタップが成長するため、センタータップの位置
がずれる場合がある。図5に示すように、シンボルレー
トの2倍の速度でサンプリングすると、自動等化部5の
タップは、互いに180°毎の位相間隔のタップとな
る。引き込み時には、360°毎、即ちシンボルレート
毎のタップC0、C2、C4のタップ係数のみ成長す
る。
化部5のタップが成長するため、センタータップの位置
がずれる場合がある。図5に示すように、シンボルレー
トの2倍の速度でサンプリングすると、自動等化部5の
タップは、互いに180°毎の位相間隔のタップとな
る。引き込み時には、360°毎、即ちシンボルレート
毎のタップC0、C2、C4のタップ係数のみ成長す
る。
【0058】そして、定常時には、180°位相のタッ
プC1、C3のタップ係数が成長し、360°位相のタ
ップC0、C2のタップ係数の値は、小さくなる。この
ような場合に、前述の位相誤差により位相がずれた状態
で、自動等化部のタップ係数が成長すると、センタータ
ップの位置がずれる。このずれたセンタータップの位置
を検出するため、引き込み直後のタップ係数の値から、
定常時にタップ係数が最大となるセンタータップの位置
を決定する。
プC1、C3のタップ係数が成長し、360°位相のタ
ップC0、C2のタップ係数の値は、小さくなる。この
ような場合に、前述の位相誤差により位相がずれた状態
で、自動等化部のタップ係数が成長すると、センタータ
ップの位置がずれる。このずれたセンタータップの位置
を検出するため、引き込み直後のタップ係数の値から、
定常時にタップ係数が最大となるセンタータップの位置
を決定する。
【0059】図6に示すように、候補となるタップは、
設計上のセンタータップ近傍のタップT44、T45、
T46である。タップT44、T46は、360°位相
のタップ、タップT45は、180°位相のタップであ
り、これらタップは、隣接して配置されている。これら
タップT44〜T46のタップ係数C44〜C46の大
小比較を行い、いずれかをセンタータップとして決定す
る。
設計上のセンタータップ近傍のタップT44、T45、
T46である。タップT44、T46は、360°位相
のタップ、タップT45は、180°位相のタップであ
り、これらタップは、隣接して配置されている。これら
タップT44〜T46のタップ係数C44〜C46の大
小比較を行い、いずれかをセンタータップとして決定す
る。
【0060】即ち、タップT44のタップ係数C44
と、タップT46のタップ係数C46とを比較する。タ
ップ係数C44が、タップ係数C46の2倍以上である
時には(C44≧2・C46である時には)、タップ係
数C44のタップT44をセンタータップと決定する。
この場合に、タップT44のタップ係数C44が最大に
成長する。
と、タップT46のタップ係数C46とを比較する。タ
ップ係数C44が、タップ係数C46の2倍以上である
時には(C44≧2・C46である時には)、タップ係
数C44のタップT44をセンタータップと決定する。
この場合に、タップT44のタップ係数C44が最大に
成長する。
【0061】タップ係数C46が、タップ係数C44の
2倍以上である時には(C46≧2・C44である時に
は)、タップ係数C46のタップT46をセンタータッ
プと決定する。この場合に、タップT46のタップ係数
C46が最大に成長する。
2倍以上である時には(C46≧2・C44である時に
は)、タップ係数C46のタップT46をセンタータッ
プと決定する。この場合に、タップT46のタップ係数
C46が最大に成長する。
【0062】タップ係数C44が、タップ係数C46の
2倍を越えずに、タップ係数C46が、タップ係数C4
4の2倍を越えない時には(C44<2・C46 AN
D2・C44>C46)、タップT45のタップ係数C
45が最大に成長すると判断して、タップ係数C45の
タップT45をセンタータップとして決定する。
2倍を越えずに、タップ係数C46が、タップ係数C4
4の2倍を越えない時には(C44<2・C46 AN
D2・C44>C46)、タップT45のタップ係数C
45が最大に成長すると判断して、タップ係数C45の
タップT45をセンタータップとして決定する。
【0063】このようにして、センタータップの位置を
判定して、終了する。
判定して、終了する。
【0064】(S13)DSP20は、定常時の開始か
ら372(360+12)シンボル目かを判定する。定
常時から372シンボル目でない時は、ステップS15
に進む。
ら372(360+12)シンボル目かを判定する。定
常時から372シンボル目でない時は、ステップS15
に進む。
【0065】(S14)定常時から372シンボル目に
到達した時は(図8参照)、タップ和の基準値の決定を
行う。即ち、ステップS11で決定したセンタータップ
の右側タップ61〜6nのタップ係数CR1〜CRnを
検出し、そのタップ係数CR1〜CRnの第1の和ΣC
Rnを計算する。同様に、左側タップ50〜5mのタッ
プ係数CL1〜CLmを検出し、そのタップ係数CL1
〜CLmの第2の和ΣCLmとを計算する。そして、第
1の和ΣCRnを、右側基準値Rrとし、第2の和ΣC
Lmを、左側基準値Lrとして、メモリ10に記憶す
る。そして、ポインターpを「1」として、終了する。
到達した時は(図8参照)、タップ和の基準値の決定を
行う。即ち、ステップS11で決定したセンタータップ
の右側タップ61〜6nのタップ係数CR1〜CRnを
検出し、そのタップ係数CR1〜CRnの第1の和ΣC
Rnを計算する。同様に、左側タップ50〜5mのタッ
プ係数CL1〜CLmを検出し、そのタップ係数CL1
〜CLmの第2の和ΣCLmとを計算する。そして、第
1の和ΣCRnを、右側基準値Rrとし、第2の和ΣC
Lmを、左側基準値Lrとして、メモリ10に記憶す
る。そして、ポインターpを「1」として、終了する。
【0066】(S15)DSP20は、定常時の開始か
ら360+12×(p+1)シンボル目かを判定する。
定常時から360+12×(p+1)シンボル目でない
時は、終了する。
ら360+12×(p+1)シンボル目かを判定する。
定常時から360+12×(p+1)シンボル目でない
時は、終了する。
【0067】(S16)定常時から360+12×(p
+1)シンボル目に到達した時は(図8参照)、PLL
出力(PLL制御信号)(1)の算出を行う。即ち、ス
テップS11で決定したセンタータップの右側タップ6
1〜6nのタップ係数CR1〜CRnを検出し、そのタ
ップ係数CR1〜CRnの第1の和ΣCRn(=R)を
計算する。同様に、左側タップ50〜5mのタップ係数
CL1〜CLmを検出し、そのタップ係数CL1〜CL
mの第2の和ΣCLm(=L)とを計算する。
+1)シンボル目に到達した時は(図8参照)、PLL
出力(PLL制御信号)(1)の算出を行う。即ち、ス
テップS11で決定したセンタータップの右側タップ6
1〜6nのタップ係数CR1〜CRnを検出し、そのタ
ップ係数CR1〜CRnの第1の和ΣCRn(=R)を
計算する。同様に、左側タップ50〜5mのタップ係数
CL1〜CLmを検出し、そのタップ係数CL1〜CL
mの第2の和ΣCLm(=L)とを計算する。
【0068】そして、DSP20は、右側基準値Rrと
第1の和Rとの第1の差(=RrーR)と、左側基準値
Lrと第2の和Lとの第2の差(=LrーL)とを計算
する。更に、DSP20は、第1の差(RrーR)と第
2の差(LrーL)との差(=(RrーR)ー(Lrー
L)を計算する。そして、この差をPLL出力(制御信
号)(1)とする。
第1の和Rとの第1の差(=RrーR)と、左側基準値
Lrと第2の和Lとの第2の差(=LrーL)とを計算
する。更に、DSP20は、第1の差(RrーR)と第
2の差(LrーL)との差(=(RrーR)ー(Lrー
L)を計算する。そして、この差をPLL出力(制御信
号)(1)とする。
【0069】従って、PLL制御信号(1)は、下記式
で示される。
で示される。
【0070】 PLL制御信号(1)=(RrーR)ー(LrーL) (1) 更に、ポインターpを「p+1」に更新して、終了す
る。
る。
【0071】このようにして、図8に示すように、引き
込み直後の360シンボル目に、センタータップを決定
して、その後、自動等化部5の左右タップ係数の和から
タップ和の基準値を決定する。以降、12シンボル毎
に、その時点での右側タップ係数の和ΣCRnと、左側
タップ係数の和ΣCLmとを計算し、且つ各基準値との
第1の差と第2の差を計算する。そして、第1の差と第
2の差との差を計算して、PLL制御信号(1)を得
る。
込み直後の360シンボル目に、センタータップを決定
して、その後、自動等化部5の左右タップ係数の和から
タップ和の基準値を決定する。以降、12シンボル毎
に、その時点での右側タップ係数の和ΣCRnと、左側
タップ係数の和ΣCLmとを計算し、且つ各基準値との
第1の差と第2の差を計算する。そして、第1の差と第
2の差との差を計算して、PLL制御信号(1)を得
る。
【0072】このように、引き込み直後の自動等化部5
のタップ係数の和を基準値として記憶して、以降左右タ
ップ係数の和との差を制御量とするので、引き込んだ時
点のタップ係数の状態に制御することが可能となる。こ
のため、回線特性にかかわらず、引き込んだ位相に、ロ
ックすることができる。従って、回線特性による位相ず
れ及び位相シフト状態を防止できる。
のタップ係数の和を基準値として記憶して、以降左右タ
ップ係数の和との差を制御量とするので、引き込んだ時
点のタップ係数の状態に制御することが可能となる。こ
のため、回線特性にかかわらず、引き込んだ位相に、ロ
ックすることができる。従って、回線特性による位相ず
れ及び位相シフト状態を防止できる。
【0073】又、引き込み後の、PLL制御前に、自動
等化部5のセンタータップの決定を、引き込み直後のタ
ップ係数から決定しているので、位相ずれが合っても、
正確なセンタータップの位置を判定できる。このため、
左右タップ係数を使用した制御量を正確に計算できる。
等化部5のセンタータップの決定を、引き込み直後のタ
ップ係数から決定しているので、位相ずれが合っても、
正確なセンタータップの位置を判定できる。このため、
左右タップ係数を使用した制御量を正確に計算できる。
【0074】次に、位相補正処理について、説明する。
位相補正処理は、前述のタップ係数によるPLL制御を
補うために行われる。前述のタップ係数によるPLL制
御では、長時間かけてわずかずつの位相ずれが発生す
る。このため、再生データの品質を低下する。この位相
ずれを補正するため、タイミング位相抽出出力を用い
て、位相誤差の補正を行う。
位相補正処理は、前述のタップ係数によるPLL制御を
補うために行われる。前述のタップ係数によるPLL制
御では、長時間かけてわずかずつの位相ずれが発生す
る。このため、再生データの品質を低下する。この位相
ずれを補正するため、タイミング位相抽出出力を用い
て、位相誤差の補正を行う。
【0075】非ナイキスト伝送では、タイミング位相抽
出出力は不安定であり、大きなジッタを持つ。このた
め、タイミング抽出出力を一定時間積分して、その平均
値をとる。又、引き込み直後のタイミング位相の平均値
を基準位相として記憶しておき、以降のタイミング位相
との平均値との差を位相誤差とする。
出出力は不安定であり、大きなジッタを持つ。このた
め、タイミング抽出出力を一定時間積分して、その平均
値をとる。又、引き込み直後のタイミング位相の平均値
を基準位相として記憶しておき、以降のタイミング位相
との平均値との差を位相誤差とする。
【0076】図7を用いて、位相補正処理について、説
明する。尚、図8も使用して、説明する。
明する。尚、図8も使用して、説明する。
【0077】(S20)DSP20のタイミング抽出/
位相回転部6は、復調部2の出力からタイミング成分を
抽出して、位相回転量を算出する。
位相回転部6は、復調部2の出力からタイミング成分を
抽出して、位相回転量を算出する。
【0078】(S21)DSP20は、定常時の開始か
ら(トレーニングの終了から)16500×12(19
8000)シンボル目(60秒後)に到達したかを判定
する。DSP20は、198000シンボル目でない
と、ステップS23に進む。
ら(トレーニングの終了から)16500×12(19
8000)シンボル目(60秒後)に到達したかを判定
する。DSP20は、198000シンボル目でない
と、ステップS23に進む。
【0079】(S12)一方、DSP20は、1980
00シンボル目(60秒後)に到達したと判定すると
(図8参照)、計算した位相回転量の積分動作を開始す
る。そして、終了する。
00シンボル目(60秒後)に到達したと判定すると
(図8参照)、計算した位相回転量の積分動作を開始す
る。そして、終了する。
【0080】(S13)DSP20は、定常時の開始か
ら24750×12(297000)シンボル目(90
秒後)かを判定する。定常時から297000シンボル
目でない時は、ステップS25に進む。
ら24750×12(297000)シンボル目(90
秒後)かを判定する。定常時から297000シンボル
目でない時は、ステップS25に進む。
【0081】(S14)定常時から297000シンボ
ル目に到達した時は(図8参照)、基準位相(TIM
r)の算出を行う。即ち、ステップS22で積分した3
0秒間の位相回転量の平均値を計算して、基準位相TI
Mrとして記憶する。そして、ポインターqを「1」と
して、終了する。
ル目に到達した時は(図8参照)、基準位相(TIM
r)の算出を行う。即ち、ステップS22で積分した3
0秒間の位相回転量の平均値を計算して、基準位相TI
Mrとして記憶する。そして、ポインターqを「1」と
して、終了する。
【0082】(S25)DSP20は、定常時の開始か
ら297000+66000×qシンボル目かを判定す
る。定常時から297000+66000×qシンボル
目でない時は、ステップS27に進む。
ら297000+66000×qシンボル目かを判定す
る。定常時から297000+66000×qシンボル
目でない時は、ステップS27に進む。
【0083】(S26)定常時から297000+66
000×qシンボル目に到達した時は(図8参照)、P
LL出力(PLL制御信号)(2)の算出を行う。即
ち、ステップS20で計算し、ステップS22で積分し
た20秒間の位相回転量の平均値TIMを算出する。そ
して、DSP20の位相誤差抽出部11は、基準位相T
IMrから検出した平均値TIMを差し引き、係数kを
掛けて、積算して、PLL制御信号(2)を得る。
000×qシンボル目に到達した時は(図8参照)、P
LL出力(PLL制御信号)(2)の算出を行う。即
ち、ステップS20で計算し、ステップS22で積分し
た20秒間の位相回転量の平均値TIMを算出する。そ
して、DSP20の位相誤差抽出部11は、基準位相T
IMrから検出した平均値TIMを差し引き、係数kを
掛けて、積算して、PLL制御信号(2)を得る。
【0084】従って、PLL制御信号(2)は下記式で
示される。
示される。
【0085】 PLL制御信号(2)=Σk(TIMrーTIM) (2) 尚、kは、PLL制御入力(1)の制御力と、位相誤差
補正の制御力とを一致させるための係数である。
補正の制御力とを一致させるための係数である。
【0086】更に、ポインターqを「q+1」に更新し
て、ステップS27に進む。
て、ステップS27に進む。
【0087】(S27)DSP20の加算部12は、P
LL制御信号(1)とPLL制御信号(2)を加算し
て、最終的なPLL制御入力TIMYを得る。従って、
PLL制御入力TIMYは、下記式で示される。
LL制御信号(1)とPLL制御信号(2)を加算し
て、最終的なPLL制御入力TIMYを得る。従って、
PLL制御入力TIMYは、下記式で示される。
【0088】 TIMY=PLL制御信号(1)+PLL制御信号(2) (3) このようにして、図8に示すように、定常状態後に、6
0秒間待ち、タイミング抽出出力が落ちつくのを待つ。
この後、基準位相の検出のための積分を開始する。基準
位相は、30秒間の位相回転量の平均値をとる。以降、
20秒毎に、20秒間の位相回転量の平均値を計算し、
基準位相との誤差を算出して、この誤差を積算して、P
LL制御入力(2)を得る。
0秒間待ち、タイミング抽出出力が落ちつくのを待つ。
この後、基準位相の検出のための積分を開始する。基準
位相は、30秒間の位相回転量の平均値をとる。以降、
20秒毎に、20秒間の位相回転量の平均値を計算し、
基準位相との誤差を算出して、この誤差を積算して、P
LL制御入力(2)を得る。
【0089】このように、タイミング位相抽出出力が不
安定で、ジッタを含んでいても、一定時間の平均値をと
っているので、タイミング位相を正確に得ることができ
る。このため、位相補正が正確となる。
安定で、ジッタを含んでいても、一定時間の平均値をと
っているので、タイミング位相を正確に得ることができ
る。このため、位相補正が正確となる。
【0090】図8に示すように、トレーニング終了後、
定常状態開始から384シンボル目(116.4ms)
までは、PLL制御入力TIMYは、ゼロである。従っ
て、タイミングPLL部8は、トレーニング時に引き込
んだ位相で自走する。この間に、自動等化部5のセンタ
ータップの決定と、タップ係数の基準値Rr、Lrの決
定が行われる。
定常状態開始から384シンボル目(116.4ms)
までは、PLL制御入力TIMYは、ゼロである。従っ
て、タイミングPLL部8は、トレーニング時に引き込
んだ位相で自走する。この間に、自動等化部5のセンタ
ータップの決定と、タップ係数の基準値Rr、Lrの決
定が行われる。
【0091】そして、384シンボル経過すると、12
シンボル毎に、基準値と左右タップ和の差(RrーR)
ー(LrーL)により、PLL制御入力TIMYが計算
される。タイミングPLL部8は、このタップPLL制
御入力により制御される。
シンボル毎に、基準値と左右タップ和の差(RrーR)
ー(LrーL)により、PLL制御入力TIMYが計算
される。タイミングPLL部8は、このタップPLL制
御入力により制御される。
【0092】更に、363000シンボル経過すると、
66000毎に、基準位相TIMrと平均値TIMとの
誤差を計算し、その積算値Σk(TIMrーTIM)を
得る。そして、PLL制御入力は、タップPLL制御入
力と、位相補正PLL制御入力との和〔(RrーR)ー
(LrーL)+Σk(TIMrーTIM)〕となる。
66000毎に、基準位相TIMrと平均値TIMとの
誤差を計算し、その積算値Σk(TIMrーTIM)を
得る。そして、PLL制御入力は、タップPLL制御入
力と、位相補正PLL制御入力との和〔(RrーR)ー
(LrーL)+Σk(TIMrーTIM)〕となる。
【0093】このようにして、引き込み時の位相を基準
として、タップ係数によるPLL制御が行われるため、
位相が過渡的にシフトした現象を防止でき、引き込み直
後から安定したデータ伝送が可能となる。
として、タップ係数によるPLL制御が行われるため、
位相が過渡的にシフトした現象を防止でき、引き込み直
後から安定したデータ伝送が可能となる。
【0094】又、タップ係数にPLL制御のわずかな誤
差により発生する長時間でゆっくりとした位相誤差を、
タイミング位相抽出出力を平均化して位相補正するの
で、位相誤差を大幅に抑圧したPLL制御が可能であ
る。
差により発生する長時間でゆっくりとした位相誤差を、
タイミング位相抽出出力を平均化して位相補正するの
で、位相誤差を大幅に抑圧したPLL制御が可能であ
る。
【0095】上述の実施の態様の他に、本発明は、次の
ような変形が可能である。
ような変形が可能である。
【0096】(1) 前述の実施の態様では、自動等化部を
有するデータ受信装置として、モデムを例に説明した
が、他のデータ受信装置にも適用できる。
有するデータ受信装置として、モデムを例に説明した
が、他のデータ受信装置にも適用できる。
【0097】(2) タップPLL制御において、センター
タップの決定を行っているが、この決定処理を行わなく
ても良い。
タップの決定を行っているが、この決定処理を行わなく
ても良い。
【0098】(3) 位相補正処理を附加しているが、位相
補正処理を除いても良い。
補正処理を除いても良い。
【0099】以上、本発明を実施の形態により説明した
が、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
が、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。
次の効果を奏する。
【0101】(1) 引き込み直後の右側タップ係数の和と
左側タップ係数の和とを右側及び左側基準値として、格
納しておき、基準値との差がゼロとなるように、PLL
制御する。このため、回線特性がばらついても、正確に
引き込み時の位相に合わせることができる。
左側タップ係数の和とを右側及び左側基準値として、格
納しておき、基準値との差がゼロとなるように、PLL
制御する。このため、回線特性がばらついても、正確に
引き込み時の位相に合わせることができる。
【0102】(2) 又、引き込み直後の基準値に、PLL
制御するため、引き込み直後の過渡的なシフト状態の発
生を防止でき、引き込み直後から安定なデータ伝送が可
能となる。
制御するため、引き込み直後の過渡的なシフト状態の発
生を防止でき、引き込み直後から安定なデータ伝送が可
能となる。
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の自動等化部の等価回路図である。
【図3】図1のPLL制御処理フロー図である。
【図4】図3のタップPLL処理フロー図である。
【図5】図4のセンタータップの説明図である。
【図6】図4のセンタータップ決定処理の説明図であ
る。
る。
【図7】図3の位相補正処理フロー図である。
【図8】図3のPLL制御シーケンスの説明図である。
【図9】ナイキスト伝送のスペクトル図である。
【図10】非ナイキスト伝送のスペクトル図である。
【図11】従来技術の構成図である。
【図12】従来技術の説明図である。
【符号の説明】 1 アナログ/デジタル変換器 2 復調部 3 ロールオフフィルタ部 4 自動利得制御部 5 自動等化部 6 タイミング抽出部 7 選択部 8 タイミングPLL部 9 タップ左右差抽出部 10 基準値格納部 11 位相誤差抽出部 12 加算部 20 DSP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H03L 1/00 - 7/26
Claims (5)
- 【請求項1】 復調された受信信号を自動等化する自動
等化部を有するデータ受信装置のPLL制御方法におい
て、 トレーニング信号に応じて、PLLのタイミング位相の
引き込みを行うステップと、 前記引き込み直後に、前記自動等化部のセンタータップ
の右側のタップのタップ係数の和から右側の基準値を求
め、前記自動等化部のセンタータップの左側のタップの
タップ係数の和から左側の基準値を求めるステップと、 前記両基準値を求めた後、前記自動等化部のセンタータ
ップの右側のタップのタップ係数の第1の和を算出した
後、前記第1の和と前記右側の基準値との第1の差と、
前記自動等化部のセンタータップの左側のタップのタッ
プ係数の第2の和を算出した後、前記第2の和と前記左
側の基準値との第2の差を求めるステップと、 前記第1の差と第2の差との差を求め、前記PLLの制
御信号を得るステップとを有することを特徴とするデー
タ受信装置のPLL制御方法。 - 【請求項2】 請求項1のデータ受信装置のPLL制御
方法において、 前記引き込みを行うステップは、前記トレーニング信号
のタイミング成分を抽出した後、前記タイミング成分の
位相回転量を算出するステップを有することを特徴とす
るデータ受信装置のPLL制御方法。 - 【請求項3】 請求項1のデータ受信装置のPLL制御
方法において、 前記基準値を求めるステップは、前記求めた右側基準値
と左側基準値とを記憶するステップを有することを特徴
とするデータ受信装置のPLL制御方法。 - 【請求項4】 請求項1のデータ受信装置のPLL制御
方法において、 前記引き込み後、前記自動等化部のタップのタップ係数
の値に応じて、前記自動等化部のセンタータップを決定
するステップを更に有することを特徴とするデータ受信
装置のPLL制御方法。 - 【請求項5】 請求項1のデータ受信装置のPLL制御
方法において、 前記引き込み後に、受信信号から再生したタイミング成
分の位相からタイミング基準値を得るステップと、 前記受信信号から再生したタイミング成分の位相の平均
値と前記基準値との第3の差を得るステップと、 前記第1の差と前記第2の差との差に、前記第3の差を
加算して、前記PLL制御信号を得るステップとを更に
有することを特徴とするデータ受信装置のPLL制御方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14735498A JP3273019B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | データ受信装置のpll制御方法 |
US09/192,429 US6411650B1 (en) | 1998-05-28 | 1998-11-16 | PLL control method in data receiving apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14735498A JP3273019B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | データ受信装置のpll制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11340960A JPH11340960A (ja) | 1999-12-10 |
JP3273019B2 true JP3273019B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=15428304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14735498A Expired - Fee Related JP3273019B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | データ受信装置のpll制御方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6411650B1 (ja) |
JP (1) | JP3273019B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3916480B2 (ja) * | 2002-02-22 | 2007-05-16 | 松下電器産業株式会社 | デジタル復調装置および同期検出方法 |
US8279915B2 (en) * | 2009-04-14 | 2012-10-02 | Applied Micro Circuits Corporation | System and method for transmitter training |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6182545A (ja) * | 1984-08-29 | 1986-04-26 | Fujitsu Ltd | タイミング引込み方法 |
AU568980B2 (en) * | 1985-06-04 | 1988-01-14 | Fujitsu Limited | Method and device for timing pull-in of receiving equipment |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14735498A patent/JP3273019B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-11-16 US US09/192,429 patent/US6411650B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6411650B1 (en) | 2002-06-25 |
JPH11340960A (ja) | 1999-12-10 |
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---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |