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JP3264763B2 - 水素化nbrラテックスの製造方法 - Google Patents

水素化nbrラテックスの製造方法

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JP3264763B2
JP3264763B2 JP31599893A JP31599893A JP3264763B2 JP 3264763 B2 JP3264763 B2 JP 3264763B2 JP 31599893 A JP31599893 A JP 31599893A JP 31599893 A JP31599893 A JP 31599893A JP 3264763 B2 JP3264763 B2 JP 3264763B2
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範洋 杉原
真理 鎌田
泰治 松川
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/02Hydrogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/03Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media
    • C08J3/07Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media from polymer solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08J2309/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • C08J2309/02Copolymers with acrylonitrile

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  • Dispersion Chemistry (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子径が小さく静置安
定性に優れた水素化NBR(ニトリルブタジエンラバ
ー)ラテックスの製造方法に関する。本発明に係る水素
化NBRラテックスは、基材にコーティング塗膜を形成
させたときに高い耐熱性、耐油性、老化防止性を与える
ところから、繊維表面処理剤やプラスチック、フィルム
又はシートのコーティング剤として極めて有用である。
【0002】
【従来の技術】水素化NBRラテックスの製造方法とし
てはこれまで、水素化NBRをトルエン/ジクロロエタ
ン等の有機溶剤に溶解し、乳化剤を溶解させた水と混合
し、ホモミキサー等を用いて乳化を行い、その後有機溶
剤を除去する方法が知られている(特開昭62−201
945号公報)。
【0003】しかしながら、ジクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素系の溶剤は人体に有害な物質であり、近年
は環境汚染の問題から使用が規制される方向にある。従
ってこのような溶剤の大量使用を伴う方法を、工業的規
模で行うのは望ましいことではない。
【0004】また、最近、ラテックス粒子の小粒子径化
及び静置安定性の向上によって、汎用ゴムラテックスの
基本性能を向上させることが求められるようになってき
た。しかしながら、上記製造方法のような公知の方法に
よって製造されるラテックス粒子は充分に小さくなく、
また使用する乳化剤の量に比して得られる静置安定性も
充分ではないという問題点を有していた。
【0005】上記問題点を解決しようとして、本発明者
らは、水素化NBR及び脂肪酸を溶解した有機溶剤溶液
と、水酸化アルカリ金属とジアルキルスルホコハク酸を
溶解した水を混合した後、乳化を行い、その後有機溶剤
を留去することにより、ラテックスの粒子径が小さくか
つ静置安定性に優れた水素化NBRラテックスを製造で
きることを見いだし特許出願した(特願平5−2282
38号)。
【0006】しかしながら、上記発明においても、乳化
剤が限定されるので、得られた水素化NBRラテックス
の使用用途が限定されるという問題があり、工業的規模
での製造方法として乳化剤を限定することなく、しかも
より短時間で乳化可能な方法の確立が依然として求めら
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
に鑑み、有害な溶剤を使用することなく、ラテックス粒
子の粒子径が充分に小さくかつ充分な静置安定性を有す
る水素化NBRラテックスを、乳化剤を限定することな
く効率的に製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、水素化
NBRを有機溶剤に溶解した有機溶液相と、乳化剤を水
に溶解した水相とを混合して乳化を行い、その後有機溶
剤を留去することにより水素化NBRラテックスを製造
する方法において、前記乳化をアルコールの存在下に行
うところにある。以下に本発明を詳述する。
【0009】本発明において原料として使用される水素
化NBRとしては、例えば、不飽和ニトリル−共役ジエ
ン共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化したもの、不飽
和ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマー三
元共重合ゴムの共役ジエン単位を水素化したもの等が挙
げられる。これらの共重合体ゴムは、通常の重合手法及
び通常の水素化方法を用いることにより得られる。
【0010】このようなものとして、例えば、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合ゴム、ブタジエン−メチ
ルメタクリレート−アクリロニトリル共重合体、ブタジ
エン−エチレン−アクリロニトリル共重合体等を水素化
したものが挙げられる。
【0011】本発明において使用される有機溶剤として
は、水素化NBRを溶解するものであれば特に限定され
ることはなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン系溶剤等から選ばれたも
のを適宜選定し、単独で又は混合して用いることができ
る。
【0012】本発明において乳化剤は、通常水に溶解し
て使用する。乳化剤としては、特に限定されることはな
く、例えば、アニオン系乳化剤、カチオン系乳化剤、ノ
ニオン系乳化剤又は分散安定剤等を適宜、単独で又は2
種以上を混合して用いることができる。
【0013】上記アニオン系乳化剤として、例えば、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸ナ
トリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウムホルマリン
縮合物、ジアルキルスルホコハク酸塩又は脂肪酸ナトリ
ウム、脂肪酸カリウム等の脂肪酸石鹸等を挙げることが
できる。
【0014】アニオン系乳化剤も上述のように水相に存
在させて本発明の方法を実施するが、上記脂肪酸石鹸を
添加するときには、脂肪酸を有機溶剤中に添加してお
き、その中和に必要な水酸化アルカリ金属を水中に添加
しておき、乳化にあたって有機溶液相と水相とを混合す
る際にその境界面で両者を反応させて脂肪酸石鹸を形成
させることにより乳化を行ってもよい。
【0015】上記カチオン系乳化剤として、例えば、ア
ルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン等を挙げることができる。また
ノニオン系乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレ
ート、オキシエチレンオキシプロピレンブロック共重合
体、ポリグリセリンエステル等を挙げることができる。
また分散安定剤としては、例えば、ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリメタクリル酸ナトリウム、スチレン無水マレ
イン酸共重合体等の高分子系分散剤等を挙げることがで
きる。
【0016】本発明においては、乳化剤の添加量は、水
素化NBR100重量部に対して0.1〜15重量部が
好ましく、より好ましくは0.5〜10重量部である。
0.1重量部未満の量では好ましい乳化状態が得られ
ず、15重量部を超えて用いることは、乳化は容易であ
っても、経済的でなくなるばかりでなく、得られる水素
化NBRラテックスの物性が劣化することが多いので好
ましくない。
【0017】本発明において使用されるアルコールは、
一般式ROH(式中Rは炭素数1〜9の、置換若しくは
無置換の、飽和若しくは不飽和の脂肪族又はアラルキル
炭化水素を表す。)で表される。このようなものとし
て、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec-ブチル
アルコール、 tert-ブチルアルコール、n−アミルアル
コール、イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール、
ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、カプリルア
ルコール、ノニルアルコール、アリルアルコール、クロ
チルアルコール、プロパルギルアルコール、シクロペン
タノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等
が挙げられる。上記のうち、Rが炭素数1〜5のアルキ
ルであるアルコールが好ましく、その中でも特に、エチ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、sec-ブチルアルコール、 tert-ブチルアル
コールが好ましい。上記アルコールは、単独で又はこれ
らの2種以上を混合して用いることができる。
【0018】本発明において、上記アルコールの添加量
としては、水素化NBR100重量部に対して10〜2
000重量部が好ましい。より好ましくは、50〜10
00重量部である。10重量部未満の添加量では短時間
での小粒径化ができず、また2000重量部を超えて用
いる場合は、乳化は容易であっても、用いた有機溶剤や
アルコールの留去を考えた場合、経済的でなくなり好ま
しくない。
【0019】本発明の水素化NBRラテックスの製造方
法において、上記アルコールは、水素化NBRを有機溶
剤に溶解した有機溶液相と、乳化剤を水に溶解した水相
を混合して乳化する際に存在しておりさえすればよい
が、通常、予め水相中のみに添加するか又は有機溶液相
と水相の双方に分割して添加し、その後乳化を行う。し
かし、予め添加することなく、双方を混合して乳化する
際に所定量のアルコールを添加してもよい。
【0020】アルコールを水相に添加する場合、その時
期は何ら制限がなく、例えば、乳化剤を溶解した水に添
加してもよく、またアルコールを水中に添加し、その後
乳化剤を溶解して水相としてもよい。またアルコールを
有機溶液相に添加する時期も何ら制限がなく、例えば、
アルコールを有機溶剤中に添加し、その後水素化NBR
を溶解して有機溶液相としてもよい。本発明において、
上記アルコールを水相中のみか有機溶液相と水相との双
方中に添加するときは、添加する総量の30〜100%
は水相中に添加するのが好ましい。有機溶液相への添加
量が多くなると、所望の粒子径に達するのに時間がかか
るからである。より好ましくは、50〜100%であ
る。
【0021】乳化は、適当な剪断力を有する乳化機、例
えば、ホモジナイザー、コロイドミル等を用いて攪拌混
合による方法、超音波分散機等を用いて分散し混合する
方法等により行うが、通常、攪拌混合により行う方が好
ましい結果が得られる。本発明においては、乳化を行っ
た後、有機溶剤を減圧下、加熱等により留去することに
より、水素化NBRラテックスを得ることができる。ま
た、必要に応じて、ラテックスが所望の濃度になるま
で、加熱濃縮、遠心分離又は湿式分離等の操作により濃
縮することもできる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】実施例1 水素化NBR(商品名;テルバン1767、バイエルジ
ャパン社製、アクリロニトリル含有量34wt%、残存
二重結合量5.5%)30gをトルエン270gに溶解
後、オレイン酸1.5gを添加した。一方、イソプロピ
ルアルコール60gと水90gに、水酸化カリウム0.
3gと、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.6g
を溶かしたものを用意し、二つの溶液をTKホモミキサ
ー(特殊機化工業社製 M型)を用いて回転数1200
0rpmで2分間攪拌混合し乳化した。この乳化液を減
圧下、加熱することにより、トルエン及びイソプロピル
アルコールを留去し、水素化NBRのラテックスを得
た。得られたラテックスの中位粒子径は0.8μmであ
り、相分離もなく静置安定性に優れたものであった。
【0024】比較例1 実施例1においてイソプロピルアルコールを使用しない
で水150gを用いた以外は、実施例1と同様の条件で
水素化NBRラテックスの製造を行った。得られたラテ
ックスの中位粒子径は2.5μmとなった。
【0025】実施例2 水素化NBR(商品名;テルバン1907、バイエルジ
ャパン社製、アクリロニトリル含有量38wt%、残存
二重結合量1.0%以下)30gをメチルイソブチルケ
トン270gに溶解後、エチルアルコール15gを添加
した。一方、エチルアルコール45gと水90gに、オ
レイン酸カリウム1.5gとポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム0.6gを溶かしたものを用
意し、二つの溶液をTKホモミキサー(特殊機化工業社
製 M型)を用いて回転数12000rpmで2分間攪
拌混合し乳化した。この乳化液を減圧下、加熱すること
により、メチルイソブチルケトン及びエチルアルコール
を留去し、水素化NBRのラテックスを得た。得られた
ラテックスの中位粒子径は0.7μmであり、相分離も
なく静置安定性に優れたものであった。
【0026】比較例2 実施例2においてエチルアルコールを使用しないで水1
50gを用いた以外は、実施例2と同様の条件で水素化
NBRラテックスの製造を行った。得られたラテックス
の中位粒子径は7.0μmとなり、すぐに相分離を生じ
静置安定性が非常に不安定なものであった。
【0027】実施例3 水素化NBR(商品名;テルバン1767、バイエルジ
ャパン社製、アクリロニトリル含有量34wt%、残存
二重結合量5.5%)15gをトルエン285gに溶解
した。一方、イソプロピルアルコール75gと水100
gに、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.2g
を溶かしたものを用意し、二つの溶液をTKホモミキサ
ー(特殊機化工業社製 M型)を用いて回転数1200
0rpmで2分間攪拌混合し乳化した。この乳化液を減
圧下、加熱することにより、トルエン及びイソプロピル
アルコールを留去し、水素化NBRのラテックスを得
た。得られたラテックスの中位粒子径は0.4μmであ
り、相分離もなく静置安定性に優れたものであった。
【0028】実施例4 水素化NBR(商品名;テルバン1767、バイエルジ
ャパン社製、アクリロニトリル含有量34wt%、残存
二重結合量5.5%)30gをトルエン270gに溶解
後、オレイン酸1.5gを混合した。一方、イソプロピ
ルアルコール60gと水90gに、水酸化カリウム0.
3gとポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル0.
6gを溶かしたものを用意し、二つの溶液をTKホモミ
キサー(特殊機化工業社製 M型)を用いて回転数12
000rpmで2分間攪拌混合し乳化した。この乳化液
を減圧下、加熱することにより、トルエン及びイソプロ
ピルアルコールを留去し、水素化NBRのラテックスを
得た。得られたラテックスの中位粒子径は0.8μmで
あり、相分離もなく静置安定性に優れたものであった。
【0029】実施例5 水素化NBR(商品名;テルバン1767、バイエルジ
ャパン社製、アクリロニトリル含有量34wt%、残存
二重結合量5.5%)30gをトルエン270gに溶解
させた。一方、イソプロピルアルコール30gと水90
gに、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル1.
5g、オキシエチレンオキシプロピレンブロック共重合
体0.6gを溶かしたものを用意し、二つの溶液をTK
ホモミキサー(特殊機化工業社製 M型)を用いて回転
数12000rpmで2分間攪拌混合し乳化した。この
乳化液を減圧下、加熱することにより、トルエン及びイ
ソプロピルアルコールを留去し、水素化NBRのラテッ
クスを得た。得られたラテックスの中位粒子径は1.1
μmであり、相分離もなく静置安定性に優れたものであ
った。
【0030】実施例6 水素化NBR(商品名;テルバン1907、バイエルジ
ャパン社製、アクリロニトリル含有量38wt%、残存
二重結合量1.0%以下)15gをトルエン285gに
溶解させた。一方、イソプロピルアルコール120gと
水90gに、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロ
ライド1.2gを溶かしたものを用意し、二つの溶液を
TKホモミキサー(特殊機化工業社製 M型)を用いて
回転数12000rpmで2分間攪拌混合し乳化した。
この乳化液を減圧下、加熱することにより、トルエン及
びイソプロピルアルコールを留去し、水素化NBRのラ
テックスを得た。得られたラテックスの中位粒子径は
0.9μmであり、相分離もなく静置安定性に優れたも
のであった。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法により、工程の途中で有害
な溶剤を使用することなく、しかも乳化剤を何ら限定す
ることなく、粒子径が充分に小さくかつ充分な静置安定
性を有する水素化NBRラテックスを極めて短時間で効
率よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 泰治 兵庫県姫路市飾磨区入船町1番地 住友 精化株式会社第2研究所内 (56)参考文献 特開 平2−199130(JP,A) 特開 昭62−201945(JP,A) 米国特許3310516(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 3/00 - 3/28 C08L 1/00 - 101/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化NBRを有機溶剤に溶解した有機
    溶液相と、乳化剤を水に溶解した水相とを混合して乳化
    を行い、その後有機溶剤を留去することにより水素化N
    BRラテックスを製造する方法において、予め一般式R
    OH(式中Rは炭素数1〜9の、置換若しくは無置換
    の、飽和若しくは不飽和の脂肪族又はアラルキル炭化水
    素を表す。)で表されるアルコールを水相のみに、又は
    水相と有機溶液相の双方に添加し、該アルコールの存在
    下に乳化を行うことを特徴とする水素化NBRラテック
    スの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルコールの添加量が、水素化NBR1
    00重量部に対して10〜2000重量部である請求項
    記載の水素化NBRラテックスの製造方法。
  3. 【請求項3】 添加するアルコールのうち30〜100
    %の量を水相に添加する請求項1又は2記載の水素化N
    BRラテックスの製造方法。
  4. 【請求項4】 アルコールが、一般式ROH(式中R
    は炭素数1〜5のアルキル)で表されるアルコールで
    ある請求項1、2又は3記載の水素化NBRラテックス
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルコールが、エチルアルコール、n−
    プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、sec
    −ブチルアルコール又はtert−ブチルアルコールで
    ある請求項記載の水素化NBRラテックスの製造方
    法。
JP31599893A 1993-11-22 1993-11-22 水素化nbrラテックスの製造方法 Expired - Fee Related JP3264763B2 (ja)

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