[go: up one dir, main page]

JP3256375B2 - 不揮発性メモリセルの製造方法 - Google Patents

不揮発性メモリセルの製造方法

Info

Publication number
JP3256375B2
JP3256375B2 JP14833194A JP14833194A JP3256375B2 JP 3256375 B2 JP3256375 B2 JP 3256375B2 JP 14833194 A JP14833194 A JP 14833194A JP 14833194 A JP14833194 A JP 14833194A JP 3256375 B2 JP3256375 B2 JP 3256375B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
floating gate
polycrystalline silicon
silicon film
memory cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14833194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0774272A (ja
Inventor
勝次 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP14833194A priority Critical patent/JP3256375B2/ja
Publication of JPH0774272A publication Critical patent/JPH0774272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3256375B2 publication Critical patent/JP3256375B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性メモリセル及
びその製造方法に関する。特に、本発明は、フラッシュ
メモリに適した、電気的に書換え可能な不揮発性メモリ
セル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プログラムがホットエレクトロン注入に
より実行され、消去がファウラー・ノードハイムトンネ
リングにより実行されるフラッシュメモリの開発が活発
に行われている。フラッシユメモリとは、データの一括
書き込みあるいは一括消去が可能なメモリのことをい
う。図30、図31及び図32は、現在、製造されてい
る典型的なフラッシュメモリのメモリセルを示す。この
メモリセルは、NOR型フラッシュメモリあるいはNA
ND型フラッシュメモリに使用されるものであり、その
構造は、EPROM(電気的に書き込み可能なROM)
のメモリセルの構造と同一である。以下、NOR型フラ
ッシュメモリのメモリセルについて説明する。
【0003】図30から図32を参照しながら、従来の
フラッシュメモリの不揮発性メモリセルを説明する。な
お、図30は、従来のメモリセル50の平面図であり、
図31は図30の切断面線X31−X31から見た断面
図であり、図32は、図30の切断面線X32−X32
から見た断面図である。フラッシュメモリは多数のメモ
リセル50を備えているが、簡単化のために、これらの
図面には一つのメモリセルMCが示されている。図示さ
れている制御ゲート56は、複数のメモリセルの制御ゲ
ートとして機能する。一方、浮遊ゲート54は、メモリ
セル50毎に分離されており、電気的に浮遊状態にあ
る。
【0004】シリコン基板51の表面は、複数の活性領
域と、各活性領域を相互分離するための素子分離領域と
に分けられている。シリコン基板51の素子分離領域に
は、図32に示されるように、フィールド酸化膜(LO
COS膜)52が形成されている。一方、シリコン基板
51の活性領域51aには、図31に示されるように、
ソース領域60及びドレイン領域61が設けられてい
る。シリコン基板1の活性領域51a上には、SiO2
からなるトンネル酸化膜(第1絶縁膜)53、浮遊ゲー
ト54、ONO絶縁膜(第2絶縁膜)55、及び制御ゲ
ート56が、この順番で積層されている。制御ゲート5
6は、下層としてN+多結晶シリコン膜57を含み、上
層してWSix膜58を含むポリサイド構造を有してい
る。
【0005】NOR型のフラッシュメモリにおいては、
メモリセル50のドレイン領域61に、複数のメモリセ
ル50の共通配線であるビット線(図示せず)が接続さ
れる。また、ソース領域60は、それ自体が拡散層配線
として制御ゲート56の延びる方向に平行に延び、複数
のメモリセル50間の共通配線(共有ソース領域)とな
る。
【0006】この従来技術では、浮遊ゲート54となる
多結晶シリコン膜は、まず、図30の左右方向に延びた
形状(破線にて示されている)に加工され、多結晶シリ
コン膜64bになる。多結晶シリコン膜64bは、シリ
コン基板51の活性領域を完全に覆い、かつ、フィール
ド酸化膜52の一部をも覆うように形成される。その
後、この多結晶シリコン膜64bは、ポリサイド膜をパ
ターニングして制御ゲート56を形成する時に再加工さ
れ、浮遊ゲート54となる。その結果、浮遊ゲート54
は、図30に示す多結晶シリコン膜64bと制御ゲート
56との重畳部分のみに形成される。こうして、浮遊ゲ
ート54の位置及び形状は、図31に示されるように、
制御ゲート56に自己整合する。
【0007】トンネル酸化膜53は、膜厚t1が8〜1
5nm程度の熱酸化膜である。浮遊ゲート54は、通
常、リンを1×1020/cm3程度拡散した多結晶シリ
コンから形成される。通常、その膜厚t2は100nm
〜300nm程度である。ONO絶縁膜55は、浮遊ゲ
ート54を熱酸化して形成した酸化膜(膜厚は、5〜1
0nm程度)の上にCVD法(化学的気相成長法)でS
iN膜を堆積し(膜厚8〜15nm程度)、更に熱酸化
またはCVD法で酸化膜(膜厚5〜10nm程度)を形
成する。ONO絶縁膜55は、膜厚t3がせいぜい酸化
膜換算厚で20nm前後の極めて薄い膜である。ONO
絶縁膜55の代わりに、熱酸化膜が使用される場合もあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術に於い
ては、制御ゲート56のエッチングに連続して、浮遊ゲ
ート54をエッチングするようにしている。より詳細に
は、まず制御ゲート56を構成するWSix膜58とN+
多結晶シリコン膜57とをエッチングし、それによって
図30に示されている制御ゲート56を得た後、ONO
絶縁膜55をエッチングする。その後、更に多結晶シリ
コン膜64bをエッチングして、浮遊ゲート54を形成
しなければならない。
【0009】図32に示されるように、浮遊ゲート54
の側面にはONO絶縁膜55の段差部55aが形成され
ている。この段差部55aは、ONO絶縁膜55のエッ
チング工程中に完全に除去されるべきものである。段差
部55aをその上部から下部にわたって完全に除去する
ためには、少なくとも段差部55aの高さ(浮遊ゲート
54の厚さに等しい)を持つ絶縁膜を完全にエッチング
できる時間をかけて、ONO絶縁膜55のエッチング工
程を実行する必要がある。
【0010】段差部55aのエッチングが不十分であれ
ば、以下に述べる問題が生じる。この問題点を図33及
び図34を参照しながら説明する。図33は、図30の
切断面線X33−X33から見た断面図である。段差部
55aのエッチングが不十分であれば、図33に示され
るように、ONO絶縁膜55の未エッチング部分がフェ
ンス70を形成する。このフェンス70がマスクとなっ
て、浮遊ゲートを構成する多結晶シリコンの未エッチン
グ部であるフェンス71が生じる。
【0011】多結晶シリコンからなるフェンス71は、
複数のメモリセル50の各浮遊ゲート54間を電気的に
短絡し、浮遊ゲート54に蓄えられた電荷を逃がしてし
まう。このため、フラッシュメモリセル50において、
フェンス71の発生は、絶対に阻止されなくてはならな
い。
【0012】膜厚t3=20nm程度のONO絶縁膜5
5を除去するために、浮遊ゲート54の膜厚t2に近い
量のエッチングを行うと、その結果、浮遊ゲート54及
び制御ゲート56に覆われていないフィールド酸化膜5
2がエッチングされ、フィールド酸化膜52に、図34
に示すような凹所52aが生じてしまう。フィールド酸
化膜52の端部の厚さは、徐々に薄くなってるため、凹
所52aがフィールド酸化膜52の端部に形成される
と、素子分離領域に位置するシリコン基板51の一部が
露出するおそれがある。ONO絶縁膜55のエッチング
工程の後には、浮遊ゲート54を形成するための多結晶
シリコン膜のエッチング工程が行われる。シリコン基板
51の一部が露出していると、多結晶シリコン膜のエッ
チング工程によって、その露出部分もエッチングされて
しまう。
【0013】このような問題を解決するためには、フィ
ールド酸化膜52の活性領域側の端部の薄い部分が露出
しないように、浮遊ゲート54(多結晶シリコン膜64
b)とフィールド酸化膜52とが、十分に広い幅でオー
バーラップするようにする必要がある。このオーバラッ
プの量を増加させることは、図30において、多結晶シ
リコン膜64bの幅(制御ゲート56の延びる方向に沿
って計測した長さ)を総体的に広くすることに対応して
いる。
【0014】フィールド酸化膜52の図32の左右方向
の一方側の端部が、図34に示すように、シリコン基板
51との界面に於て平坦な斜面を有する形状であり、フ
ィールド酸化膜52を構成する酸化膜の膜厚分布を表す
角度θが45度で、浮遊ゲート54の膜厚t2が150
nmの場合、浮遊ゲート54(多結晶シリコン膜64
b)とフィールド酸化膜52とのオーバーラップ量L1
は最小でも150nm必要となる。その結果、この様な
オーバーラップ量L1が必要でない場合に比べ、メモリ
セル50に於ける図32の左右方向の長さであるメモリ
セル50の幅は、少なくとも300nm大きくなる。
【0015】また、浮遊ゲート54は一部の例外を除
き、メモリセルアレイ50内にのみ存在するため、メモ
リセルアレイ内は、メモリセルアレイの周辺回路部に比
べ、少なくとも浮遊ゲート54と制御ゲート56分だけ
高くなる。従って、メモリセルアレイと周辺とを接続す
るメタル配線は、メモリセルアレイと周辺部との境界に
生じる上記高低段差を乗り越えて形成される。これによ
り、フォトマスクの露光などのフォト工程に於いて、該
高低段差分だけ余分なフォーカスマージンが必要とな
る。このフォーカスマージンをできるだけ小さくするた
めには、浮遊ゲート54と制御ゲート56との膜厚をで
きるだけ薄くする必要がある。
【0016】浮遊ゲート54と制御ゲート56との膜厚
が薄くなければ、例として該メタル配線を形成するため
のフォトマスクを用いて、シリコン基板51上に露光す
る場合、メモリセル上に合焦させると、周辺部に於いて
は非合焦状態となる。従って、メタル配線の線幅が増大
したり、ばらついたりして、メタル配線の線幅を設計ど
おりに形成できず、不良品を生じることになる。
【0017】以上の問題点を解消しようとすると、浮遊
ゲート54を構成する多結晶シリコン膜を薄く形成すれ
ば良い。しかし、トンネル酸化膜53上に、膜厚が40
〜50nmの薄くかつ均一膜厚の多結晶シリコン膜を成
長させることは非常に困難である。このような薄い膜厚
の多結晶シリコン膜を成膜すると、局所的に薄い部分が
生じやすく、微視的にみると凹凸が大きい。従って、こ
のように微視的にみた場合に凹凸のある多結晶シリコン
膜に、不純物拡散を行うことも非常に困難である。なぜ
なら、イオン注入技術を利用する場合に、注入されたイ
オンが局所的に多結晶シリコン膜を通過して、その下の
トンネル酸化膜53に到達し、該トンネル酸化膜53に
ダメージを発生させ、電気的絶縁性能に関する信頼性を
劣化させるからである。前記多結晶シリコン膜にPOC
3による拡散を行う場合にも、該多結晶シリコン膜に
於いて、局所的にリン濃度が高くなり、トンネル酸化膜
53の前記信頼性が劣化する。
【0018】浮遊ゲート54を構成するシリコン膜の作
製方法として、前記多結晶シリコン膜の他に非晶質シリ
コン膜を利用する方法が知られている。特開平1−13
771号公報に於いて、非晶質シリコン膜を堆積した
後、熱処理により種領域から結晶化を進め、浮遊ゲート
を単結晶シリコン膜で形成する方法が述べられている。
しかし、この従来技術に於いて、浮遊ゲートの厚さ、ド
ーピングの有無等は記載されていない。
【0019】また、特開平1−129465号公報に於
いて、浮遊ゲートを多結晶シリコン膜と非晶質シリコン
膜の2層構造で構成する方法が述べられている。この従
来技術に於いて、非晶質シリコン膜の厚さは数10nm
であり、多結晶シリコン膜は非晶質シリコン膜以上の膜
厚を有している。また、2層構造を形成後、リンを熱拡
散している。
【0020】特開平2−31467号公報に於いて、浮
遊ゲートをノンドープの多結晶シリコン膜で構成する方
法が述べられている。しかしこの従来技術に於いて、多
結晶シリコン膜の膜厚が250nmと厚いため、浮遊ゲ
ートでの電圧降下が大きく、メモリセルへの書き込み、
消去に必要な電圧が大きくなる。この従来技術で述べら
れている様にして多結晶シリコン膜を酸化して粒成長さ
せたとしても、以下の問題点が生じる。
【0021】多結晶シリコン膜内に於いて平均的に10
17〜1018/cm3の粒界準位または結晶欠陥準位が存
在するため、例えば浮遊ゲート表面に3MV/cm程度
の弱い電界が印加された場合でも、浮遊ゲート表面に6
0nm以上の層厚に亘る空欠層が生じ、数V以上の電圧
降下が発生することになる。該電圧降下だけ余分な電圧
を制御ゲートに印加しなければならない。従って、この
様な厚いノンドープ多結晶シリコン膜を、フラッシュメ
モリやEPPROM等の浮遊ゲートに使用するのは、周
辺回路の電源部の構成を増大させ、また、消費電力が増
大する等の点で新たな問題点を発生させる。また、仮
に、ノンドープの単結晶シリコン膜で浮遊ゲートを構成
した場合に、浮遊ゲート全体が空欠乏化し、上記例では
約25Vの電位降下が生じることになる。
【0022】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、信頼性が
向上し、微細化に適し、しかも製造が容易な不揮発性メ
モリセル及びその製造方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性メモリ
セルは、半導体基板と、該半導体基板中に形成されたソ
ース領域及びドレイン領域と、該半導体基板上に形成さ
れている第1絶縁膜と、該第1絶縁膜上に形成されてい
る浮遊ゲートと、該浮遊ゲート上に形成されている第2
絶縁膜と、該第2絶縁膜上に形成されている制御ゲート
と、を備える不揮発性メモリセルであって、該浮遊ゲー
トは、非晶質シリコン膜から結晶化された多結晶シリコ
ン膜から形成されており、しかも、メモリ動作時に誘電
体とみなされるように、該多結晶シリコン薄膜の不純物
濃度が1×10 19 /cm 3 以下のノンドープ多結晶シリ
コン薄膜であり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】好ましくは、前記浮遊ゲートの厚さは33
nm以下である。
【0028】さらに好ましくは、前記浮遊ゲートの厚さ
は3nmから15nmまでの範囲にある。
【0029】ある実施態様では、前記第2絶縁膜は、前
記多結晶シリコン膜の表面に形成された酸化膜である。
【0030】ある実施態様では、前記第2絶縁膜は窒化
膜を含んでいる。
【0031】本発明の不揮発性メモリセルの製造方法
は、半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工程と、該第
1絶縁膜上に浮遊ゲートを形成する工程と、該浮遊ゲー
ト上に第2絶縁膜を形成する工程と、該第2絶縁膜上に
制御ゲート形成する工程とを包含する不揮発性メモリセ
ルの製造方法であって、該浮遊ゲートを形成する工程
は、該第1絶縁膜上に非晶質シリコン膜を堆積する工程
と、該非晶質シリコン膜をアニールにより再結晶化し、
メモリ動作時に誘電体とみなされるように、不純物濃度
が1×10 19 /cm 3 以下のノンドープ多結晶シリコン
膜を形成する工程と、該多晶質シリコンから該浮遊ゲ
ートを形成する工程と、を包含しており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0032】ある実施態様では、前記多結晶シリコン膜
から前記浮遊ゲートを形成する工程は、該多結晶シリコ
ン膜上に耐酸化膜を堆積する工程と、該耐酸化膜を所定
形状にパターニングする工程と、該パターニングされた
耐酸化膜をマスクとして、該多結晶シリコン膜の一部を
選択的に酸化する工程とを包含している。
【0033】好ましくは、前記アニールは、第1の所定
温度に実行する第1アニール工程と、該第1の所定温度
よりも高い第2の所定温度にて実行する第2アニール工
程を包含している。
【0034】
【作用】本発明による不揮発性メモリセル素子の浮遊ゲ
ートの厚さは、従来になく薄い。このような薄い浮遊ゲ
ートは、非晶質シリコン薄膜を固相成長によって多結晶
化することにより形成され得る。本発明により形成され
たシリコン薄膜は、微視的なエリアにおいても、高い膜
厚均一性をしめす。このため、本発明によれば、極めて
薄い多結晶シリコン膜(具体的には55nm以下の多結
晶シリコン膜)を、浮遊ゲートに使用することができ
る。
【0035】浮遊ゲートの極薄膜化により、第2絶縁膜
加工時の素子分離絶縁膜のエッチング量が低減できる。
これにより、該浮遊ゲートと、半導体基板中のフィール
ド酸化膜とのオーバーラップ量を減少することができ、
不揮発性メモリの微細化が容易となる。また、浮遊ゲー
トの膜厚が低減されることにより、露光時のフォーカス
マージンが増加し、製造が容易となり、かつ製造上の歩
留りが向上する。
【0036】更に前記多結晶シリコン膜は、膜厚方向に
関して単一の結晶粒に近く、熱酸化によって耐圧の良好
な酸化膜を形成する。従って、浮遊ゲートと制御ゲート
との間の第1絶縁膜を、浮遊ゲートを熱酸化して形成す
ることも可能である。これにより、従来の絶縁膜として
用いられているONO膜(SiO2/SiN/SiO2
による場合に困難である薄膜絶縁膜の形成が可能とな
る。ONO膜を薄くすることが困難な理由は、SiNの
膜質がSiO2の膜質より劣るためであり、厚さはせい
ぜい13nmまでしか薄膜化されない。
【0037】また、上記浮遊ゲートを超薄膜で構成すれ
ば、該超薄膜がノンドープ膜であっても電圧ロスは少な
く、薄膜多結晶シリコン膜への不純物拡散工程が省略で
き、製造が容易となる。
【0038】また、選択酸化法によって浮遊ゲートのパ
ターン形成を行うことによって、第1絶縁膜のエッチン
グを、浮遊ゲートの段差上で行う必要が無くなり、フィ
ールド酸化膜と浮遊ゲートとのオーバーラップ量を大幅
に減少することができる。
【0039】
【実施例】以下に、本発明を実施例について説明する。
【0040】(実施例1)図1から図3を参照しなが
ら、本発明による不揮発性メモリセルを、フラッシュメ
モリを例にとって、以下に説明する。
【0041】なお、図1は本不揮発性メモリセルMCの
平面図であり、図2は図1の切断面線X2−X2から見
た断面図であり、図3は図1の切断面線X3−X3から
見た断面図である。
【0042】フラッシュメモリは多数のメモリセルを備
えているが、簡単化のために、これらの図面には一つの
メモリセルMCが示されている。図示されている制御ゲ
ート6は、複数のメモリセルの制御ゲートとして機能す
る。一方、浮遊ゲート4は、メモリセル毎に分離されて
おり、電気的に浮遊状態にある。
【0043】シリコン基板1の表面は、複数の活性領域
と、各活性領域を相互分離するための素子分離領域とに
分けられている。シリコン基板1の素子分離領域には、
図3に示されるように、フィールド酸化膜(LOCOS
膜)2が形成されている。本実施例では、表面の段差を
低減する目的で、リセス型のLOCOS膜2が使用され
ている。一方、シリコン基板1の活性領域1aには、図
2に示されるように、ソース領域10及びドレイン領域
11が設けられている。シリコン基板1の活性領域1a
上には、SiO2からなるトンネル酸化膜(第1絶縁
膜)3、浮遊ゲート4、ONO絶縁膜(第2絶縁膜)
5、及び制御ゲート6が、この順番で積層されている。
制御ゲート6は、下層としてN+多結晶シリコン膜7を
含み、上層としてWSix膜8を含むポリサイド構造を
有している。
【0044】NOR型のフラッシュメモリにおいては、
メモリセルMCのドレイン領域11に、複数のメモリセ
ルMCの共通配線であるビット線(図示せず)が接続さ
れる。また、ソース領域10は、それ自体が拡散層配線
として制御ゲート6の延びる方向に平行に延び、複数の
メモリセルMC間の共通配線(共有ソース領域)とな
る。
【0045】本実施例のメモリセルのもつ重要な特徴の
一つは、浮遊ゲート4が極めて薄い多結晶シリコン膜か
ら形成されている点にある。このことから、後に詳述す
るよう種々の効果が得られる。なお、本実施例では、浮
遊ゲート4となる多結晶シリコン膜は、まず、図1の左
右方向に延びた形状(破線にて示されている)に加工さ
れ、多結晶シリコン膜14bになる。多結晶シリコン膜
14bの幅Wは、多結晶シリコン膜14bがシリコン基
板1の活性領域1aを完全に覆い、かつ、フィールド酸
化膜2の一部を覆うように設定される。その後、この多
結晶シリコン膜14bの一部は、ポリサイド膜をパター
ニングして制御ゲート6を形成する時にエッチングさ
れ、浮遊ゲート4となる。その結果、浮遊ゲート4は、
図1に示す多結晶シリコン膜14aと制御ゲート6との
重畳部分のみに形成される。こうして、浮遊ゲート4の
位置及び形状は、図2に示されるように、制御ゲート6
に自己整合する。
【0046】次に、図4〜図13を参照しながら、本メ
モリセルMCの製造方法を以下に説明する。図4(a)
〜図13(a)は、図1の切断面線X2−X2に相当す
る位置で切断した断面図であり、図4(b)〜図13
(b)は、図1の切断面線X3−X3に相当する部分の
断面図である。図10(c)、及び図11(c)は、メ
モリセルMCの周辺回路部の断面図であり、図12
(c)は、図1の切断面線Xc−Xcから見た断面図で
ある。図14は本実施例の製造工程を示す工程図であ
る。
【0047】まず、図4(a)及び同図(b)に示すよ
うに、P型シリコン基板1の表面の素子分離領域に、選
択的にフィールド酸化膜(LOCOS膜)2を形成する
(工程a1)。次に、図5(a)及び同図(b)に示す
ように、シリコン基板1上にトンネル酸化膜3を形成し
た(工程a2)後、トンネル酸化膜3上に非結晶シリコ
ン膜12を堆積する(工程a3)。トンネル酸化膜3
は、例えば、シリコン基板1の露出表面を熱酸化するこ
とにより形成される。トンネル酸化膜3の膜厚t11は
8〜12nm程度が良く、本実施例では10nmであ
る。
【0048】非結晶シリコン膜12の膜厚t12は10
〜40nm程度が良く、本実施例では32nmとした。
非結晶シリコン膜12は、膜厚t12と同程度の微視的
エリアに於いて、均一な厚さを有する膜である必要があ
る。このため、本実施例では、以下に述べるような方法
により、この非結晶シリコン膜12を形成した。具体的
には、シラン(SiH4)を原料ガスとする減圧CVD
法を用いて、550℃程度の温度で、ノンドープの非結
晶シリコン膜12を成長させる。あるいは、ジシラン
(Si26)を原料ガスとする減圧CVD法を用いて、
500℃程度の温度で、非結晶シリコン膜12を形成し
てもよい。このようにして堆積した非晶質シリコン膜1
2は、上記条件を満足することが確認されている。
【0049】次に、図6(a)及び同図(b)に示すよ
うに、非結晶シリコン膜12の上に膜厚t13が15n
m程度の酸化膜13をCVD法で形成した(工程a4)
後、非結晶シリコン膜12に対して、ヒ素イオンを注入
する(工程a5)。注入エネルギーは、ヒ素イオンがト
ンネル酸化膜3に達しないように設定し、注入量は後述
する浮遊ゲート4の完成時の平均濃度が3×1019〜3
×1020/cm3程度になる様に設定する。本実施例に
於いて、注入エネルギーを20keV、注入量を3×1
14/cm2でとした。このイオン注入は、制御ゲート
6への電圧印加時に、浮遊ゲート4に発生する空乏層を
薄くし、浮遊ゲート4での電圧降下を少なくするために
行う。注入不純物は、リン、ボロンでも良い。
【0050】次に、酸化膜13をHF水溶液でエッチン
グする(工程a6)。酸化膜13は、上記イオン注入に
際して、イオンの注入深さを所望の範囲に収める機能を
有するものであり、イオン注入後は不要である。
【0051】次に、熱処理(アニール)により非結晶シ
リコン膜12を結晶化し、図7(a)及び同図(b)に
示すように、多結晶シリコン膜14aを得る。より具体
的には、まず窒素雰囲気中で600℃、24時間の第1
熱処理を行い、非晶質シリコン膜12を固相成長させる
(工程a7)。次いで、900℃で更に熱処理する第2
熱処理を行う(工程a8)。第1熱処理工程の温度は5
50℃〜650℃程度でも良い。第2熱処理工程は、窒
素雰囲気中でも良いし、微量の酸素を添加した窒素雰囲
気でも良く、温度は800℃から1000℃でも良い。
これらの熱処理により、多結晶シリコン膜14aが形成
される。なお、第2熱処理工程を酸素雰囲気中で行う場
合は、5〜20nm程度の膜厚の酸化膜が多結晶シリコ
ン膜14aの表面に形成されるので、その酸化膜は、最
終的にHF水溶液等でエッチング除去される。
【0052】なお、多結晶化のための熱処理の前に、酸
化膜13を除去する必要は無く、熱処理の後に、酸化膜
13を除去してもよい。また、浮遊ゲート4への不純物
ドーピングを行うために、非晶質シリコン膜12へのイ
オン注入を行うことは一例であり、非晶質シリコン膜1
2の結晶化のための熱処理後、PSG(Phospho
silicate−Glass:リンガラス)、BSG
(Borosilicate−Glass:ホウ素ガラ
ス)等を多結晶シリコン膜14a上に堆積し、熱処理を
行って、前記PSG、BSG等のリンあるいはボロンを
多結晶シリコン膜14aへ拡散しても良い。
【0053】次に、図8(a)及び同図(b)に示すよ
うに、多結晶シリコン膜14aをパターニングして、多
結晶シリコン膜14bを得る(工程a9)。このパター
ニングは、公知のリソグラフィ技術及びエッチング技術
により行えばよい。多結晶シリコン膜14bは、最終的
には、膜厚t14(例として30nm)の浮遊ゲート4
となる。
【0054】多結晶シリコン膜14bの表面を熱酸化
し、それによって、多結晶シリコン膜14bの表面に約
5nmの第1酸化膜を成長させた後、その上に、シリコ
ン窒化膜(厚さ:10nm)をLPCVD法により堆積
し、更に、第2酸化膜(HTOと通称される)をLPC
VD法により5nm堆積する(工程a10)。これによ
り、図9(a)及び同図(b)に示すように、多結晶シ
リコン膜14b上に膜厚t15(例として、20nm)
のONO絶縁膜(3層構造を有する)5が形成される。
本実施例では、ONO絶縁膜5のシリコン窒化膜及び第
2酸化膜は、CVD法によりシリコン基板1上の全面を
覆うように形成されるが、第1酸化膜は、熱酸化法によ
り多結晶シリコン膜14b上に選択的に形成される。し
かし、簡単化のため、図面においては、ONO絶縁膜5
の全体がシリコン基板1の全面を覆うように記載されて
いる。
【0055】ONO絶縁膜5を構成する第1酸化膜は、
HTOから形成されても良い。多結晶シリコン膜14b
の酸化により第1酸化膜を形成する場合は、極めて薄い
第1酸化膜を制御性よく形成するために、ドライ酸化法
を使用することが好ましい。ONO絶縁膜5を構成する
シリコン窒化膜は、SiCl22とNH3を原料ガスと
して、600℃〜800℃程度の温度で形成され得る。
ONO絶縁膜5を構成する第2酸化膜は、SiH4とN2
Oを原料ガスとして、700℃〜900℃で生成され得
る。原料ガスはSiCl22とN2Oでも良い。
【0056】なお、ONO絶縁膜5のかわりに、1層の
熱酸化膜からなる絶縁膜を用いても良い。ONO絶縁膜
5のかわりに、1層の熱酸化膜からなる絶縁膜を用いる
場合については、実施例4において詳述する。
【0057】本実施例では、メモリセルアレイの周辺回
路部に形成されるべきトランジスタも、不揮発性メモリ
セルの製造工程に伴って形成される。ONO絶縁膜5を
形成した直後の段階で、周辺回路部のトランジスタのゲ
ート酸化膜32b(図11(c))を形成するために、
図10(a)、同図(b)に示すように、メモリセルM
Cを覆うレジストパターン15を形成する(工程a1
1)。このレジストパターン15は、図10(c)に示
されるように、周辺回路部の活性領域1a上に開口部1
5aを有する。次に、ONO絶縁膜5のうち開口部15
aによって露出する部分を選択的にエッチング除去し、
周辺回路部の活性領域1aを露出させる(工程a1
2)。レジストパターン15を除去した後、周辺回路部
の活性領域1aの表面を熱酸化し、ゲート酸化膜32b
(図11(c))を形成する(工程a13)。この熱酸
化により、ONO絶縁膜5の膜厚は若干厚くなる。最終
的なONO絶縁膜5の酸化膜換算膜厚は、16nmであ
る。
【0058】次いで、図11(a)、同図(b)及び
(c)に示すように、N+多結晶シリコン膜7とWSix
膜8とを順次形成し、ポリサイド構造を得る(工程a1
4)。この後、図12(a)及び同図(b)に示すよう
に、WSix膜8及びN+多結晶シリコン膜7を順次パタ
ーニングして制御ゲート6を得る(工程a15)。引き
続いて、ONO絶縁膜5のエッチングが行われる。前述
のように、多結晶シリコン膜14bの側面に位置するO
NO絶縁膜5を完全に除去するためには、多結晶シリコ
ン膜14bの厚さ(浮遊ゲート4の厚さ)とONO絶縁
膜5の厚さとの総和の厚さを有するONO絶縁膜をエッ
チングするに足る時間をかけて、エッチングを行う。こ
のONO絶縁膜5のエッチングのためのエッチングガス
は、フィールド酸化膜2に使用される材料(SiO2
をもエッチングする。このため、多結晶シリコン膜14
bに覆われていない領域におけるフィールド酸化膜2の
上部が、ONO絶縁膜5のエッチング工程中にエッチン
グされてしまう。特に、周辺回路部では、図10(c)
に示されるように、多結晶シリコン膜14bは存在しな
いため、ポリサイドのエツチング及び平坦部におけるO
NO絶縁膜5のエッチングが完了した後、フィールド酸
化膜2が露出し、その後、フィールド酸化膜2のエッチ
ングが進行することになる。ただし、本発明によれば、
多結晶シリコン膜14aが極めて薄いため、フィールド
酸化膜のエッチングは著しく低減される。ONO絶縁膜
5のエッチングに引き続いて、多結晶シリコン膜14b
のエッチングが行われる。この多結晶シリコン膜14b
のエッチングにより、浮遊ゲート4の形成が完了する。
浮遊ゲート4の形成が完了したとき、活性領域1aのう
ちソース領域10及びドレイン領域11が形成されるべ
き部分が実質的に露出する。 図12(c)は、図1の
切断面線Xc−Xcに相当する切断位置の断面図であ
る。図12(c)に示されるように、主にONO絶縁膜
5のエッチング処理によって、フィールド酸化膜2に深
さd1の凹所17が生じる。凹所17の深さd1は、浮
遊ゲート4の膜厚t14とONO絶縁膜5のオーバエッ
チング分との総和に相当するが、本実施例によれば、浮
遊ゲート4の膜厚t14が30nm程度しかないため、
凹所17の深さd1は、せいぜい50nm程度に抑えら
れる。このため、フィールド酸化膜2と浮遊ゲート4と
の間の図12(c)に示すオーバーラップ量L1は、高
々40nm程度あれば良い。従って、浮遊ゲート4の前
記フィールド酸化膜2に対するアライメントマージンを
150nmとすると、浮遊ゲート4のパターン設計時の
オーバーラップマージンは、高々200nmで良いこと
になる。このため、サイズの縮小された不揮発性メモリ
セルの提供が可能となる。
【0059】次に、公知の方法を用いて、図13(a)
及び同図(b)に示すように、ソース領域10及びドレ
イン領域11を形成する(工程a16)。
【0060】以上の製造工程を経て形成されたメモリセ
ルMCを有するフラッシュメモリは、コントールゲート
6/ONO絶縁膜(膜厚t15が約21nm)5/浮遊
ゲート(膜厚t14が約30nm)4/トンネル酸化膜
(膜厚t11が10nm)3の積層構造を有している。
【0061】本実施例によれば、ナノメートルオーダの
凹凸しか有しない、膜厚均一性の優れた極薄非晶質シリ
コン膜12を堆積した後、その非晶質シリコン膜12を
多結晶化する。これにより、極薄の多結晶シリコン膜1
4を安定して形成することが可能となる。これにより、
浮遊ゲート4の膜厚t14を40nm以下にすることが
可能となる。従って、ONO絶縁膜5のエッチング工程
中に発生するフィールド酸化膜2のエッチングの程度
は、50nm以下になり、浮遊ゲート4とフィールド酸
化膜2とのオーバーラップマージンは、従来の300n
mから約200nm以下に減少した。
【0062】本フラッシュメモリにおいて、浮遊ゲート
4は、メモリセルアレイ内に存在するため、フラッシュ
メモリのメモリセルアレイ外の周辺回路部に比べ、メモ
リセルアレイ内は少なくとも浮遊ゲート4と制御ゲート
6との膜厚の総和分だけシリコン基板1の表面から高く
なる。メモリセルアレイ部と周辺回路部とを接続するメ
タル配線は、メモリセルアレイと周辺回路部との境界に
生じる上記高低段差を乗り越えて形成される。本実施例
に於いては、浮遊ゲート4によるメモリセルアレイ部と
周辺回路部との段差が、従来技術における対応する段差
部の高低差より100nm程度低減できるため、フォト
リソグラフィ工程の露光に際して、フォーカス深度が改
善された。これにより、本フラッシュメモリにおけるメ
モリセルアレイ部と周辺回路部とに亘るメタル配線を形
成する際に、メモリセルアレイ部と周辺回路部とに於
て、ほぼ同一の合焦状態で露光を行うことができので、
断線や短絡の無いメタル配線を容易に形成することがで
きる。これにより、本実施例のフラッシュメモリの信頼
性が格段に向上される。
【0063】以上のことにより、本実施例のメモリセル
の信頼性は向上され、しかも、前記オーバーラップマー
ジンを減少させることにより、高集積化に適した不揮発
性メモリセルを提供することができる。しかも、このよ
うなメモリセルを製造するに際して、メモリセル部と周
辺回路部との前記段差の高低差を従来技術よりも格段に
削減することが出来たので、メタル配線のためのフォト
プロセスによる製造工程を格段に簡略化することができ
る。
【0064】(実施例2)本発明による他の不揮発性メ
モリセルを以下に説明する。
【0065】本実施例のメモリセルの構造は、図1から
図3に示すメモリセルの構造との基本的には同一であ
る。両者の相違点は、本実施例のメモリセルが、「ノン
ドープ多結晶シリコン膜」から形成された薄い浮遊ゲー
ト(厚さ:約10nm)4を備えている点にある。本明
細書において、「ノンドープ多結晶シリコン膜」という
言葉は、不純物ドーピングが積極的に行われなかった多
結晶シリコン膜を指し示すこととする。このように、
「ノンドープ多結晶シリコン膜」を浮遊ゲート4をとし
て採用することにより、前述の実施例の不揮発性メモリ
セルとは、全く異質の効果が発揮される。
【0066】多結晶シリコン膜が1×1019/cm3
下の不純物を含んでいるとしても、多結晶シリコン膜中
の不純物はキャリア供給源(ドナーまたはアクセプタ)
として十分に機能しない。その理由は、多結晶シリコン
膜は多数の粒界を有しているため、不純物キャリアの大
部分がその粒界の界面準位にトラップされるためであ
る。従って、浮遊ゲートとして、ノンドープ多結晶シリ
コン膜の代わりに、1×1019/cm3以下の不純物を
含んでいる多結晶シリコン膜を用いても同様の効果を得
ることができる。この効果について、以下に説明する。
【0067】浮遊ゲート4には不純物が実質的にドープ
されていないため、メモリセルの動作時には、浮遊ゲー
ト4全体に空乏層が広がり、浮遊ゲート4を全体として
誘電体とみなすことができる。Siの比誘電率(約1
2)は、酸化膜(SiO2)の比誘電率の3倍であるた
め、浮遊ゲート(厚さ:約10nm)4を誘電体とみな
した場合、浮遊ゲート4の酸化膜換算膜厚は3.3nm
程度となる。
【0068】また、浮遊ゲート4の抵抗が高いため、浮
遊ゲート4の横方向に電位勾配が生じ得る。より詳細に
は、浮遊ゲート4のうち、ソース領域の上方に位置する
部分の(ドレインに対する)電位Vfsと、ドレイン領
域の上方に位置する部分の(ドレインに対する)電位V
fdとの間に差異が生じ得る。
【0069】プログラム時の速度は、ドレインに対する
浮遊ゲートの電位が大きいほど、早くなる。従来の不揮
発性メモリセルの場合、浮遊ゲート4の電位Vfcは、
ソース領域の電位の影響を強く受け、しかも、浮遊ゲー
ト4の全体を通じて横方向に同じ大きさの電位を有して
いた。本実施例では、浮遊ゲート4が抵抗性を持つため
に、以下のような関係が得られる。
【0070】電位Vfd > 電位Vfc > 電位V
fs この結果、本実施例のメモリセルについてのプログラム
速度は、従来のものより2倍程度早くなる。
【0071】次に、制御ゲート6とシリコン基板1との
間に形成される容量を検討する。制御ゲート6とシリコ
ン基板1との間に形成される容量の大きさは、(他の要
因を固定した場合)制御ゲート6とシリコン基板1との
間に位置する誘電体の酸化膜換算厚さに依存する。この
誘電体の酸化膜換算厚さが薄いほど、容量の大きさは大
きくなる。本実施例のONO絶縁膜5の膜厚t15は1
6nmであるので、制御ゲート6とトンネル酸化膜3と
の間に位置する誘電体の総厚さは、酸化膜換算膜厚で、
約19nmとなる。この酸化膜換算厚さは、従来使用さ
れているONO絶縁膜の酸化膜換算膜厚と大差ない。こ
のため、本実施例のメモリセルと従来のメモリセルとを
比較した場合、シリコン基板1と制御ゲート6との間に
形成される容量の大きさに大差はない。
【0072】しかしながら、浮遊ゲート4の厚さを大き
くすると、浮遊ゲート4の酸化膜換算厚さが増加するた
め、前記容量の大きさが増加するという問題が生じ得
る。このため、ノンドープ多結晶シリコン膜から浮遊ゲ
ート4を形成する本実施例のメモリセルにおいては、容
量の観点から、浮遊ゲート4は薄いほど好ましいといえ
る。ただし、浮遊ゲート4が約3nmよりも薄くなる
と、電荷を十分に蓄積することができないので、浮遊ゲ
ート4の厚さは、最小でも、3nm以上であることが必
要である。
【0073】他方、制御ゲート6とシリコン基板1との
間に形成される容量の大きさを大きくするためには、浮
遊ゲート4と制御ゲート6との間の絶縁膜の酸化膜換算
厚さを低減すればよい。浮遊ゲート4と制御ゲート6と
の間の絶縁膜は、電荷の移動を阻止するに足る最小限界
厚さ以上の厚さを有している必要がある。その最小限界
厚さは、絶縁膜の材料及び構造に依存する。SiO2
の最小限界膜厚は、例えば約6から8nmである。一
方、ONO絶縁膜の最小限界膜厚は、例えば約12から
18nm(酸化膜換算膜厚、比較的緩い限界)である。
従って、容量増加のためには、ONO絶縁膜よりも単一
層のSiO2膜を採用することが好ましいことがわか
る。もし、ONO絶縁膜5に代えて、単一層のSiO2
膜を採用すれば、酸化膜厚に換算して、例えば、12n
m(=18nm−6nm)の厚さだけ、誘電体膜の総厚
を減少させることができ、その分だけ、容量を増加させ
ることができる。
【0074】本実施例のメモリセルにおいては、仮に、
ONO絶縁膜5に代えて、単一層のSiO2膜を採用す
ることにより、酸化膜厚に換算して、例えば、12nm
(=18nm−6nm)の厚さだけ、誘電体膜の総厚を
減少させても、浮遊ゲート4のもつ酸化膜換算厚さの分
だけ、誘電体膜の総厚が増加してしまう。このため、こ
の12nmに相当する酸化膜換算厚さを持つ浮遊ゲート
4を用いることは、容量に観点から、好ましくない。従
って、ノンドープ多結晶シリコン膜から浮遊ゲート4を
形成する場合は、浮遊ゲート4の厚さを33nm以下に
することが好ましい。そのようにすれば、たとえ、ON
O絶縁膜5に代えて、単一層のSiO2膜を採用して
も、必要な容量が維持されるからである。
【0075】より好ましい浮遊ゲート4の厚さは、15
nm以下である。浮遊ゲート4の厚さが15nm以下な
らば、ONO絶縁膜5を用いても、あるいは単一層のS
iO2膜を用いても、従来例より大きな容量が得られる
ことが確認されている。
【0076】以下、図15を参照しながら、本実施例の
メモリセルの製造方法を説明する。図15は、本実施例
のフラッシュメモリのメモリセルの製造工程を説明する
工程図である。製造工程を示すメモリセルの断面図等
は、前記第1実施例で参照した図4〜図13を必要に応
じて参照する。
【0077】図15に示される工程b1〜b3は、前記
第1実施例の工程a1〜a3と実質的に同一である。た
だ、本実施例に於いては、非晶質シリコン膜12の膜厚
t12を12.5nmとした。
【0078】また、非晶質シリコン膜12に対しては、
ヒ素イオン注入、または、PSGもしくはBSGを用い
る熱拡散等の不純物拡散は、全く行わなかった。即ち、
図6で示される工程a4〜a6は、省略される。
【0079】非晶質シリコン膜12の堆積後、非晶質シ
リコン膜12に第1及び第2熱処理を加え(工程b6、
b7)、それによって、非晶質シリコン膜12を結晶化
し、多結晶シリコン膜14を得る。浮遊ゲート4のパタ
ーンを形成した(工程b8)後に行う工程b9〜b15
は、第1の実施例について説明した工程a10〜a16
と同一の工程である。
【0080】上述の工程を経て、本実施例のメモリセル
の最終浮遊ゲート4の膜厚t14は、約10nmとなっ
た。浮遊ゲート4の膜厚t14は10nm程度に薄膜化
されたため、制御ゲート6と浮遊ゲート4との間の絶縁
膜をエッチングする際に形成されるフィールド酸化膜2
の凹所17の深さd1は、13nm以下になることが確
認された。このため、浮遊ゲート4と前記フィールド酸
化膜とのオーバーラップマージンは、180nmとすれ
ば足り、第1の実施例に比べても大幅に低減できた。ま
た、浮遊ゲート4により生じるセルアレイ部と周辺部の
段差は、30nmであることも確認された。
【0081】このように、本実施例のメモリセルによれ
ば、前記第1実施例のメモリセルの効果と同様な効果を
達成できるばかりでなく、浮遊ゲート4とフィールド酸
化膜との前記オーバーラップマージンの程度を更に削減
することが出来た。また、前記セルアレイ部と周辺回路
部との境界における前述した段差の高低差を更に削減す
ることが出来た。
【0082】また、浮遊ゲート4が高抵抗であるため、
前述したように、プログラム速度が大幅に速められ、そ
の結果、消費電力も改善された。
【0083】(実施例3)本発明による更に他の不揮発
性メモリセルを説明する。
【0084】図16及び図17は、本実施例のメモリセ
ルの製造工程の一部を説明する断面図である。本実施例
の製造工程の他の処理工程については、前記第1実施例
の図4〜図13を適宜参照する。また、図18は、本実
施例の製造工程を示す工程図である。図16(a)及び
図17(a)は、図1の切断面線X2−X2に相当する
切断位置で切断した断面図であり、図16(b)及び図
16(b)は、図1の切断面線X3−X3に相当する部
分の断面図であり、図16(c)及び図17(c)は、
メモリセルMCの周辺回路部の断面図である。
【0085】本実施例の製造方法によって得られるフラ
ッシュメモリセルの構造は、前記第1実施例のメモリセ
ルMCとほぼ同一である。両者の主要な相違点は、本実
施例の浮遊ゲート4と制御ゲート6との間の絶縁膜(第
2絶縁膜)が、ONO絶縁膜からではなく、単一層の酸
化膜から形成されている点にある。
【0086】以下、図16〜図18を参照して、本実施
例の製造方法について説明する。本実施例において、図
18の工程c1〜c6までは、前記第1実施例の工程a
1〜a6までとほぼ同一である。本実施例に於いて、非
晶質シリコン膜12の膜厚t12を22nmとした。工
程c5に於いて、ヒ素イオン注入を行った後、工程c6
に於いて、酸化膜13(図6(a)、(b))をエッチ
ングする。工程c7及びc8に於いて、非晶質シリコン
膜12(図6(a)、(b))を加熱して、多結晶シリ
コン膜を形成する。
【0087】次に、基板1の全面に形成された多結晶シ
リコン膜をパターニングすることにより、多結晶シリコ
ン膜14bを形成した(工程c9)後、図16(a)、
(b)及び(c)に示されるように、900度の塩酸ド
ライ酸化(HCl/O2)で13nmの酸化膜32aを成長さ
せる(工程c10)。酸化膜32aは、多結晶シリコン
膜14bの表面のみならず、周辺回路部の活性領域1a
にも形成される。この後、図16(c)に示すように、
周辺回路部をレジストパターン18で覆い(工程c1
1)、図16(b)に示す多結晶シリコン膜14b上に
成長した酸化膜32aを選択的にHF水溶液でエッチン
グ除去する(工程c12)。レジストパターン18を除
去した(工程c13)後、クリーニングを行い、再度前
記酸化条件と同様の条件で7nmの酸化膜を成長させる
(工程c14)。図17(a)、図17(b)及び図1
7(c)に示すように、多結晶シリコン膜14b及び周
辺回路部の活性領域1a上に、それぞれ、酸化膜5a及
び酸化膜32bが形成される。酸化膜32bは、この酸
化工程により、酸化膜32aが更に厚くなったものであ
る。酸化膜5a、32bの容量を測定することによって
各酸化膜の厚さを推定すると、酸化膜5aの膜厚t13
は10nmであり、酸化膜32bの膜厚t14は18n
mであった。これらの値は、TEM(透過型電子顕微
鏡)等の物理的手段で測定した値とは必ずしも一致しな
い。このようにして、浮遊ゲート4と制御ゲート6との
間の絶縁膜と、周辺回路部のトランジスタのゲート絶縁
膜とを形成した後、N+多結晶シリコン膜7及びWSix
膜8を堆積した(工程c15)。なお、工程c16に於
ける、制御ゲート6の形成工程以降の処理工程c17に
於ける処理工程は、実施例1の工程a16と同一であ
る。
【0088】本実施例のメモリセルに於いて、浮遊ゲー
ト6の膜厚t14は10nm程度に薄膜化されたこと
が、本件発明者の計測によって確認された。前記実施例
2と同様に、絶縁膜5aをエッチングする際に発生する
フィールド酸化膜2の凹所17の深さd1は、13nm
以下になっていることも確認された。この結果、浮遊ゲ
ート4とフィールド酸化膜2とのオーバーラップマージ
ンを163nmとすることができ、実施例2と同様に、
従来技術と比較して大幅に低減される。浮遊ゲート4に
よるセルアレイ部と周辺回路部との境界における前記段
差は13nmであることが確認され、殆ど無視できるレ
ベルになった。
【0089】通常の比較的に厚い多結晶シリコン膜を熱
酸化することにより酸化膜5aを形成した場合、いわゆ
るアスペリティの発生等のため、酸化膜5aの耐圧は一
般に低くなる。このため、酸化膜5aを薄膜化すること
は困難であった。しかし、本発明の多結晶シリコン薄膜
14bは、極めて薄く形成されているため、表面の凹凸
の程度が著しく低減されている。このような薄さの多結
晶シリコン膜の表面には、電界集中を引き起こすような
凸部及び凹部が無いため、その表面に成長した酸化膜5
aの厚さは、各結晶粒の結晶方位によるバラツキを示す
が、そのバラツキの程度は、従来技術の膜厚バラツキと
比較して無視できる程度である。このように、本実施例
の絶縁膜5aの膜厚均一性は高く、その耐圧も良好であ
る。
【0090】本制御ゲート6と浮遊ゲート4との間の絶
縁膜5aが、膜厚t13が10nmの酸化膜から形成さ
れているため、前記第2実施例に比べ、制御ゲート6と
浮遊ゲート4との間の容量が1.9倍となり、浮遊ゲー
ト4の全容量に対する制御ゲート6−浮遊ゲート4間容
量の割合であるカップリング定数が約0.5程度から
0.6以上に大きくなった。
【0091】これにより、制御ゲート6に印加する電圧
を下げることが可能となった。また、前記第1及び第2
実施例におけるONO絶縁膜に比べて、リテンション特
性に関して、熱酸化膜5aはなんら遜色無く、問題はな
かった。リテンション特性とは、電荷の保持特性であ
り、リテンション特性が低いと浮遊ゲート4から電荷が
外部に移動してしまう。
【0092】以上の本実施例に於いて、前記第1実施例
で述べた効果を達成できると共に、上述したような本実
施例に特有であって、前記各実施例を更に改善した効果
を達成することができる。
【0093】(実施例4)本発明による不揮発性メモリ
セルの他の製造方法を説明する。図19は、本実施例の
製造方法を説明する工程図である。本実施例の製造工程
を説明するに際して、図4〜図13を適宜参照する。本
実施例は、前記第1の実施例に類似し、対応する部分に
は、同一の参照符号を付す。
【0094】図19の工程d1〜d3は、第1実施例に
おける工程a1〜a3とほぼ同一の処理工程である。本
実施例に於いて、工程d1〜d3に於いて、非晶質シリ
コン膜12の膜厚t12を19nmとする。本実施例に
於いて、前記第1実施例におけるヒ素イオン注入、PS
G,BSGからの熱拡散等の不純物拡散は全く行ってい
ない。また、本実施例に於いて、浮遊ゲート4と制御ゲ
ート6との間の絶縁膜5bは熱酸化処理で形成される。
【0095】工程d6、d7に於いて、非晶質シリコン
膜12に熱処理を加え、多結晶シリコン膜14に変え、
工程d8に於いて、浮遊ゲート4のパターンを形成した
後は、第3の実施例に於ける図18の工程c10〜c1
7と同様の工程を経てメモリセルMCを形成する。
【0096】まず、工程d9に於いて、900℃の塩酸
ドライ酸化(Hcl/O2)で10nmの酸化膜を成長した
後、工程d10〜d12に於いて、セルアレイ部の酸化
膜をHF水溶液でエッチングした後、工程d13に於い
て、前記酸化処理時と同じ酸化条件で、膜厚10nmの
酸化膜を成長させた。このときの浮遊ゲート4の膜厚t
14は約10nmである。制御ゲート6形成工程以降の
工程d17は、実施例1の工程a16と同じ処理工程で
ある。
【0097】本実施例に於て、浮遊ゲート4は不純物拡
散されていないため、浮遊ゲート4の全体が空乏層とな
り、浮遊ゲート4の全体が誘電体と見なされる。浮遊ゲ
ート4を誘電体として見た場合の浮遊ゲート4の酸化膜
換算膜厚は3.3nm程度であり、浮遊ゲート4と制御
ゲート6の間にある絶縁膜5aの膜厚は、酸化膜換算膜
厚で約14nmとなり、従来使用されるONO絶縁膜の
膜厚に比べても、十分薄くできている。
【0098】浮遊ゲート4の膜厚t14は最終的に10
nm程度に薄膜化されていることが、本件発明者の計測
によって確認されている。絶縁膜5aのエッチングの際
に発生するフィールド酸化膜2の凹所17の深さd1は
13nm以下になる。このため、浮遊ゲート4とフィー
ルド酸化膜2とのオーバーラップマージンは163nm
となり、第1の実施例に比べても大幅に低減できた。ま
た、浮遊ゲート4によるセルアレイ部と周辺回路部との
境界における段差は13nmであることが確認され、殆
ど無視できるレベルになった。
【0099】例として、第1実施例におけるONO絶縁
膜5の薄膜化限界が酸化膜換算厚で15nm、浮遊ゲー
ト4上のトンネル酸化膜3の薄膜化限界が8nmと考え
られるので、本発明が有効に利用されるためには、浮遊
ゲート4による上部酸化膜膜厚の等価的な増加量が7n
m以下でなければならない。浮遊ゲート4が誘電体とし
て作用する最悪の条件下で、酸化膜換算で7nmは浮遊
ゲート4の膜厚21nmに対応する。本実施例に於い
て、浮遊ゲート4の最終膜厚は10nmであることが、
本件発明者によって確認されているので、上記制約内に
入っている。従って、本実施例によって、不揮発性メモ
リを製造することができる。
【0100】このような本実施例に於いても、前記第1
実施例で説明した効果と同一の効果を実現することが出
来るとと共に、上述したような本実施例に特有であっ
て、前記各実施例を更に改善した効果を達成することが
できる。
【0101】(実施例5)本発明による更に他の不揮発
性メモリセルを説明する。本実施例のメモリセルの構造
は、図1から図3に示すメモリセルの構造との基本的に
は同一である。本実施例は、その製造方法に特徴を有し
ている。
【0102】以下に、図20〜図24を参照しながら、
本実施例のメモリセルの製造方法を説明する。図20〜
図24は、本実施例のフラッシュメモリのメモリセルの
製造工程の一部を説明する断面図である。本実施例の製
造工程の他の工程については、図4〜図13を適宜参照
する。また、図25は、本実施例の製造工程を示す工程
図である。図20(a)ないし図23(a)は、図1の
切断面線X2−X2に相当する切断位置で切断した断面
図であり、図20(b)ないし図23(b)は、図1の
切断面線X3−X3に相当する部分の断面図であり、図
22(c)及び図23(c)は、メモリセルMCの周辺
回路部の断面図である。図24は、メモリセルMC付近
の拡大断面図である。本実施例は、前記第1実施例に類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。
【0103】まず、工程e1〜e8に於いて、第1実施
例の工程a1〜a8とほぼ同一の処理工程を行う。本実
施例に於いて、第1実施例と同様に非晶質シリコン膜1
2の膜厚t12を32nmとした。ヒ素イオン注入を行
った後、2段階の熱処理を行って形成した多結晶シリコ
ン膜14の上に、図20(a)及び同図(b)に示され
るように、CVD法によって、膜厚t20が120nm
のシリコン窒化膜(以下、窒化膜)22を形成する(工
程e9)。
【0104】次いで、メモリセル部では多結晶シリコン
膜14bのパターンに対応するパターンを有し、周辺回
路部では少なくとも活性領域1aを覆うパターンを有す
るレジスト(不図示)を形成した(工程e10)後、そ
のレジストをエッチングマスクとして窒化膜22をパタ
ーニングすることにより、図21(a)及び同図(b)
に示されるシリコン窒化膜23を得る(工程e11)。
【0105】このレジストを剥離した(工程a12)
後、熱酸化を行う(工程a13)。この熱酸化により、
図21(a)、同図(b)及び同図(c)に示されるよ
うに、多結晶シリコン膜14aのうちシリコン窒化膜2
3に覆われていない部分が選択的に酸化され、酸化膜2
4が形成される。この選択酸化により、両側面が酸化膜
24により覆われた多結晶シリコン膜14bが形成され
る。この熱酸化工程に際して、シリコン窒化膜23の表
面上にも酸化膜24が薄く成長する。窒化膜23上の酸
化膜24をHF水溶液でエッチングし(工程e14)、
窒化膜23を露出させた後、熱濃リン酸溶液で窒化膜2
3を完全に除去する(工程e15)。
【0106】次いで、第1実施例と同様にして、図22
(a)、同図(b)及び同図(c)に示すように、ON
O絶縁膜5を形成する(工程e16)。次に、図23
(a)、同図(b)及び同図(c)に示すように、周辺
回路部に開口部を有するレジストパターン25を形成し
た後、周辺回路部のONO絶縁膜5をエッチング除去す
る(工程e18)。本実施例では、ONO絶縁膜5のエ
ッチングに際して、多結晶シリコン膜14bのうち周辺
回路部の活性領域1aに存在する部分を除去する。以降
の工程は実施例1と同様である。
【0107】このように、本実施例によれば、多結晶シ
リコン膜14aから多結晶シリコン膜14bを得る際
に、多結晶シリコン膜14aのうち除去されるべき部分
をエッチングにより除去しないで、その部分を窒化膜2
3をマスクとした選択酸化法により酸化している。この
酸化された部分は、ONO絶縁膜5のエッチング後にエ
ッチングされる。従って、ONO絶縁膜5をエッチング
するとき、多結晶シリコン膜14bの周辺は酸化膜24
によって覆われているために、フィールド酸化膜2はエ
ッチングされないですむ。このため、フィールド酸化膜
2に凹所17が形成されることが無い。従って、本方法
によりメモリセルを製造する場合は、フィールド酸化膜
2と浮遊ゲート4とのオーバーラップマージンを150
nmにすることができる。本実施例に於て、セルアレイ
部と周辺回路部との境界における段差はゼロにできたこ
とが確認された。
【0108】多結晶シリコン膜14aの膜厚t14は、
例えば40nm以下となるように薄いことが好ましい。
多結晶シリコン膜14aの膜厚t14が厚い場合は、こ
れを選択酸化する時にバーズビークが窒化膜23と多結
晶シリコン膜14bとの界面に進入し、結果的に浮遊ゲ
ート4と制御ゲート6との対向面積が小さくなる。この
ために、前記カプリング定数が小さくなり、浮遊ゲート
4に於ける電流保持特性が低下する。また、多結晶シリ
コン膜14が図24に示す様な形状となって、制御ゲー
ト6加工時に浮遊ゲート4がエッチングされないで残る
場合が生じる。従って、多結晶シリコン膜14は薄いほ
うが好ましい。なお、多結晶シリコン膜14は、第2実
施例と同様にノンドープ膜であっても良い。
【0109】本製造方法により製造されたメモリセルに
よれば、前記各実施例の効果と同様な効果を達成するこ
とが出来ると共に、上述したような、本実施例に特有の
効果を達成することができる。
【0110】(実施例6)本発明による更に他の不揮発
性メモリセルを説明する。本実施例のメモリセルの構造
は、図1から図3に示すメモリセルの構造との基本的に
は同一である。本実施例では、その製造方法に特徴を有
している。
【0111】図26〜図28は、本実施例のメモリセル
の製造工程の一部を説明する断面図である。本実施例の
製造工程の他の処理工程については、前記第1実施例の
図4〜図13を適宜参照する。また、図29は、本実施
例の製造工程を示す工程図である。図26(a)、図2
7(a)及び図28(a)は、図1の切断面線X2−X
2に相当する切断位置で切断した断面図であり、図27
(b)、図28(b)及び図29(b)は、図1の切断
面線X3−X3に相当する部分の断面図であり、図26
(c)、図27(c)及び図28(c)は、メモリセル
MCの周辺回路部の断面図である。本実施例は、前記第
1実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0112】本実施例に於ける工程f1〜f8に於い
て、第3実施例と同様に、非晶質シリコン膜12の膜厚
t12を22nmとした。ヒ素イオン注入を行った後、
前記第1及び第2熱処理を行って形成した多結晶シリコ
ン膜14の上に、CVD法によって膜厚t20が20n
mのシリコン窒化膜を形成する(工程f9)。次いで、
メモリセル部では多結晶シリコン膜14bに対応するパ
ターンを有し、周辺回路部では少なくとも活性領域1a
を覆うパターンを有するレジストを形成した(工程f1
0)後、シリコン窒化膜のうちレジストに覆われていな
い部分を選択的にエッチングする(工程f11)。レジ
ストを剥離した(工程f12)後、熱酸化を行い(工程
f13)、多結晶シリコン膜14bのうちシリコン窒化
膜で覆われていない部分を選択的に熱酸化し、酸化膜3
5を形成する。ここまでの工程は、実施例5の工程と実
質的に同様である。
【0113】次に、図26(a)、同図(b)及び同図
(c)に示されるように、周辺回路部に開口部を有する
レジストパターン31を形成した(工程f14)後、レ
ジストパターン31に覆われてない窒化膜30及び多結
晶シリコン膜14bをエッチングする。こうして、図2
6(c)に示されるように、周辺回路部では、トンネル
酸化膜3が露出する。次に、図27(a)、同図(b)
及び同図(c)に示されるように、レジストパターン3
1を除去した(工程f15)後、周辺回路部の活性領域
1aに残ったトンネル酸化膜3をHF水溶液でエッチン
グ除去する。この後、トンネル酸化膜3のあった部分を
熱酸化する(工程f16)。このとき、セルアレイ部に
残された窒化膜30上にも酸化膜が薄く成長する。窒化
膜30上に成長した薄い酸化膜をHF水溶液でエッチン
グした(工程f17)後、熱濃リン酸溶液で窒化膜30
を除去する(工程f18)。
【0114】クリーニングの後、図28(a)、同図
(b)及び同図(c)に示されるように、再度酸化工程
を行い、周辺回路部の活性領域1aにゲート酸化膜34
を形成する(工程f19)と共に、浮遊ゲート4上に膜
厚10nmの酸化膜32を成長させる(工程f20)。
【0115】制御ゲート6のためのWSix8/多結晶
シリコン膜7を堆積する工程以降の工程f21、f2
2、f23は第1実施例に於ける工程a14〜a16と
同様である。
【0116】このように、本実施例によれば、多結晶シ
リコン膜14aから多結晶シリコン膜14bを得る際
に、多結晶シリコン膜14aのうち除去されるべき部分
をエッチングにより除去しないで、その部分を窒化膜3
0をマスクとした選択酸化法により酸化している。この
酸化された部分は、ONO絶縁膜5のエッチング後にエ
ッチングされる。従って、ONO絶縁膜5をエッチング
するとき、多結晶シリコン膜14bの周辺は酸化膜によ
って覆われているために、フィールド酸化膜2はエッチ
ングされないですむ。このため、フィールド酸化膜2に
凹所17が形成されることが無い。従って、本方法によ
りメモリセルを製造する場合は、フィールド酸化膜2と
浮遊ゲート4とのオーバーラップマージンを150nm
にすることができる。本実施例に於て、セルアレイ部と
周辺回路部との境界における段差はゼロにできたことが
確認された。なお、浮遊ゲート4は第4実施例と同様
に、ノンドープでも良い。
【0117】以上のような本実施例によっても、前記各
実施例で述べた効果と同様な効果を達成することができ
ると共に、前述したような、本実施例に特有の効果を達
成することができる。
【0118】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、浮遊ゲー
トを55nm以下、好ましくは40nm以下の厚さに超
薄膜化することにより、浮遊ゲート上の第2絶縁膜加工
時に素子分離膜に凹所が形成されるという従来の問題が
解決され、メモリセルの高集積化が容易となる。また、
浮遊ゲートにより生ずる段差が低減されることにより、
露光時のフォーカスマージンが増加し、製造が容易とな
る。
【0119】非晶質シリコン層から結晶化された多結晶
シリコン膜を材料とすることにより、表面の凹凸が少な
い浮遊ゲートが実現する。このような浮遊ゲートを用い
ることにより、浮遊ゲートの表面を熱酸化して質の高い
第2絶縁膜を形成することが可能となる。これにより、
従来のONO薄膜よりも薄い第2絶縁膜の形成が可能と
なる。
【0120】浮遊ゲートを超薄膜で構成することによ
り、ノンドープ多結晶シリコン膜を用いた浮遊ゲートを
使用することが可能となる。そのような浮遊ゲートによ
れば、薄膜多結晶シリコン膜への不純物拡散工程が省略
できるだけではなく、ノンドープ多結晶シリコン膜の誘
電的性質によって動作速度が著しく改善される。
【0121】また、多結晶シリコン膜から選択酸化法に
よって浮遊ゲートのパターン形成を行うことによって、
第2絶縁膜のエッチングを浮遊ゲートの段差上で行う必
要がなくなり、フィールド酸化膜と浮遊ゲートのオーバ
ーラップマージンは理想的にはゼロにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のフラッシュメモリのメ
モリセルMCの平面図である。
【図2】図1の切断面線X2−X2から見た断面図であ
る。
【図3】図1の切断面線X3−X3から見た断面図であ
る。
【図4】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明す
るための断面図である。
【図5】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明す
るための断面図である。
【図6】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明す
るための断面図である。
【図7】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明す
るための断面図である。
【図8】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明す
るための断面図である。
【図9】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明す
るための断面図である。
【図10】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明
するための断面図である。
【図11】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明
するための断面図である。
【図12】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明
するための断面図である。
【図13】本実施例のメモリセルMCの製造工程を説明
するための断面図である。
【図14】本実施例の製造工程を示す工程図である。
【図15】本発明の第2の実施例のメモリセルの製造工
程を説明する工程図である。
【図16】本発明の第3の実施例のメモリセルの製造工
程の一部を説明する断面図である。
【図17】本実施例のメモリセルの製造工程の一部を説
明する断面図である。
【図18】本実施例の製造工程を示す工程図である。
【図19】本発明の第4の実施例の製造方法を説明する
工程図である。
【図20】本発明の第5の実施例の製造工程の一部を説
明する断面図である。
【図21】本実施例の製造工程の一部を説明する断面図
である。
【図22】本実施例の製造工程の一部を説明する断面図
である。
【図23】本実施例の製造工程の一部を説明する断面図
である。
【図24】本実施例の製造工程の一部を説明する断面図
である。
【図25】本実施例の製造工程を示す工程図である。
【図26】本発明の第6の実施例の製造工程の一部を説
明する断面図である。
【図27】本実施例の製造工程の一部を説明する断面図
である。
【図28】本実施例の製造工程の一部を説明する断面図
である。
【図29】本実施例の製造工程を示す工程図である。
【図30】従来のメモリセルの平面図である。
【図31】従来のメモリセルの図30の切断面線X31
−X31から見た断面図である。
【図32】従来のメモリセルの図30の切断面線X32
−X32から見た断面図である。
【図33】従来のメモリセルの図30の切断面線X33
−X33から見た断面図である。
【図34】従来のメモリセルの問題点を説明する断面図
である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 1a 活性領域 2 フィールド酸化膜(LOCOS膜) 3 トンネル酸化膜(第1絶縁膜) 4 浮遊ゲート 5 ONO絶縁膜(第2絶縁膜) 6 制御ゲート6 7 N+多結晶シリコン膜 8 WSix膜 10 ソース領域 11 ドレイン領域 14a 多結晶シリコン膜 14b 多結晶シリコン膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−239180(JP,A) 特開 平3−196673(JP,A) 特開 平5−267683(JP,A) 特開 平2−31467(JP,A) 特開 平6−204486(JP,A) 特開 平6−163925(JP,A) 特開 平5−121755(JP,A) 特開 平5−110107(JP,A) 特開 平4−208574(JP,A) 特開 平4−57369(JP,A) 特開 平1−129465(JP,A) 特開 昭64−13771(JP,A) 特開 昭63−111670(JP,A) 特開 昭63−1076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工
    程と、 該第1絶縁膜上に浮遊ゲートを形成する工程と、 該浮遊ゲート上に第2絶縁膜を形成する工程と、 該第2絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを包含す
    る不揮発性メモリセルの製造方法であって、 該浮遊ゲートを形成する工程は、 該第1絶縁膜上に非晶質シリコン膜を堆積する工程と、 該非晶質シリコン膜をアニールにより再結晶化し、メモ
    リ動作時に誘電体とみなされるように、不純物濃度が1
    ×1019/cm3以下のノンドープ多結晶シリコン膜を
    形成する工程と、 該多結晶シリコン膜上に耐酸化膜を堆積する工程と、該
    耐酸化膜を所定形状にパターニングする工程と、該パタ
    ーニングされた耐酸化膜をマスクとして、該多結晶シリ
    コン膜の一部を選択的に酸化する工程と、を包含してい
    る不揮発性メモリセルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アニールは、第1の所定温度に実行
    する第1アニール工程と、該第1の所定温度よりも高い
    第2の所定温度にて実行する第2アニール工程を包含し
    ている請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に第1絶縁膜を形成する工
    程と、 該第1絶縁膜上に浮遊ゲートを形成する工程と、 該浮遊ゲート上に第2絶縁膜を形成する工程と、 該第2絶縁膜上に制御ゲートを形成する工程とを包含す
    る不揮発性メモリセルの製造方法であって、 該浮遊ゲートを形成する工程は、 該第1絶縁膜上に非晶質シリコン膜を堆積する工程と、 該非晶質シリコン膜をアニールにより再結晶化し、メモ
    リ動作時に誘電体とみなされるように、不純物濃度が1
    ×1019/cm3以下のノンドープ多結晶シリコン膜を
    形成する工程と、 該多晶質シリコン膜から該浮遊ゲートを形成する工程
    と、 を包含しており、 前記アニールは、第1の所定温度に実行する第1アニー
    ル工程と、該第1の所定温度よりも高い第2の所定温度
    にて実行する第2アニール工程を包含している、 不揮発性メモリセルの製造方法。
JP14833194A 1993-07-05 1994-06-29 不揮発性メモリセルの製造方法 Expired - Fee Related JP3256375B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14833194A JP3256375B2 (ja) 1993-07-05 1994-06-29 不揮発性メモリセルの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16578993 1993-07-05
JP5-165789 1993-07-05
JP14833194A JP3256375B2 (ja) 1993-07-05 1994-06-29 不揮発性メモリセルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0774272A JPH0774272A (ja) 1995-03-17
JP3256375B2 true JP3256375B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=26478569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14833194A Expired - Fee Related JP3256375B2 (ja) 1993-07-05 1994-06-29 不揮発性メモリセルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3256375B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6368919B2 (en) * 1999-01-19 2002-04-09 Micron Technology, Inc. Method and composite for decreasing charge leakage
US6218689B1 (en) * 1999-08-06 2001-04-17 Advanced Micro Devices, Inc. Method for providing a dopant level for polysilicon for flash memory devices
JP5063100B2 (ja) * 2006-12-19 2012-10-31 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0774272A (ja) 1995-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0171234B1 (ko) 비휘발성 메모리셀 및 그 제조방법
JP3598197B2 (ja) 半導体装置
US6764902B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
US5970371A (en) Method of forming sharp beak of poly to improve erase speed in split-gate flash EEPROM
US6620684B2 (en) Method of manufacturing nonvolatile memory cell
US5918125A (en) Process for manufacturing a dual floating gate oxide flash memory cell
US5814543A (en) Method of manufacturing a semicondutor integrated circuit device having nonvolatile memory cells
US5915178A (en) Method for improving the endurance of split gate flash EEPROM devices via the addition of a shallow source side implanted region
US6399466B2 (en) Method of manufacturing non-volatile semiconductor memory device storing charge in gate insulating layer therein
US6171927B1 (en) Device with differential field isolation thicknesses and related methods
US4656729A (en) Dual electron injection structure and process with self-limiting oxidation barrier
US6365455B1 (en) Flash memory process using polysilicon spacers
JP2734433B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
US5949102A (en) Semiconductor device having a gate electrode with only two crystal grains
JP3256375B2 (ja) 不揮発性メモリセルの製造方法
JP2720911B2 (ja) 半導体装置用基板表面を用意する方法
US6362047B1 (en) Method of manufacturing EEPROM memory points
US6274433B1 (en) Methods and arrangements for forming a floating gate in non-volatile memory semiconductor devices
JP4224000B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2727136B2 (ja) 自己整合トンネル誘電体領域を有する電気的に消去可能かつ電気的にプログラム可能のメモリーデバイス及びその製法
JPH03211775A (ja) 半導体不揮発性メモリの製造方法
KR100274352B1 (ko) 플래쉬메모리셀제조방법
JPH098154A (ja) 半導体メモリ装置及びその製造方法
JPH01129465A (ja) 浮遊ゲート型不揮発性メモリの製造方法
JPH08125037A (ja) 半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees