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JP3250366B2 - 圧電発振器 - Google Patents

圧電発振器

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Publication number
JP3250366B2
JP3250366B2 JP06955294A JP6955294A JP3250366B2 JP 3250366 B2 JP3250366 B2 JP 3250366B2 JP 06955294 A JP06955294 A JP 06955294A JP 6955294 A JP6955294 A JP 6955294A JP 3250366 B2 JP3250366 B2 JP 3250366B2
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JP
Japan
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case
integrated circuit
semiconductor integrated
piezoelectric
piezoelectric vibrator
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP06955294A
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English (en)
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JPH07283653A (ja
Inventor
正幸 菊島
敏文 久保田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP06955294A priority Critical patent/JP3250366B2/ja
Publication of JPH07283653A publication Critical patent/JPH07283653A/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路と圧電
振動子及び電子部品を内蔵した、特に通信機器産業分野
用の高精度で高信頼性の圧電発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧電発振器の一例を、圧電振動子
に水晶振動子を用いた図10[a]、10[b]の構造
図、及び図11[a]、11[b]の構造図で示される
水晶発振器を用いて説明する。
【0003】図10[a]の平面図、及び図10[b]
の断面図に示すように、42Alloy(42%のNi
を含んだFe系の合金)あるいはCu合金等の高導電性
金属材料からなるリードフレーム101のアイランド部
102に、CMOSタイプ等の半導体集積回路103が
導電性接着剤等によりマウントされており、半導体集積
回路103のパッドとアイランド部102の周囲を取り
囲むインナーリード端子104とがAuワイヤーボンデ
ィング線105により電気的に接続されている。そして
矩形状のAT水晶振動子片を内臓するシリンダー形タイ
プの水晶振動子106は、リードフレーム101のイン
ナーリード107、108に電気的に接続されている。
このように構成されたリードフレーム101、半導体集
積回路103、水晶振動子106等を樹脂109でトラ
ンスファーモールドしたプラスティックパッケージタイ
プの圧電発振器が一般的である。なかでも図10
[a]、10[b]に示すような表面実装タイプ(SM
D)が主流になっている。
【0004】また図11[a]の平面図及び図11
[b]の断面図に示すように、内部及び外面に金属配線
がメタライズされた積層セラミック基板で形成されたケ
ース121に、CMOSタイプ等の半導体集積回路12
2が導電性接着剤等によりマウントされており、半導体
集積回路122のパッドとケース121にメタライズさ
れた金属配線のランド123とが、AuあるいはAlワ
イヤーボンディング線124により電気的に接続されて
いる。そして矩形状のAT水晶振動子片125を半導体
集積回路122の上部に半導体集積回路122の表面に
平行して配置させ、ケース121に形成されたAT水晶
振動子片125用のマウント部126に電気的に接続固
定させている。そしてケース121に金属性の蓋127
を、ガラスフリットやシーム溶接等により接合させ気密
封止した薄型タイプの水晶発振器も最近開発され市場投
入されはじめている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話やページャー
等に代表される移動体通信機器、あるいはPHP(パー
ソナル・ハンディホーン)等の通信機器や、自動車等の
産業用機器に使用される電子部品は高精度、高品質、高
信頼性が要求され、また厳しい環境に耐えられる特性を
有していなければならない。即ちそれらの機器の基準発
振源である圧電発振器も、高精度、高品質、高信頼性の
特性が要求され、その周波数精度は数ppm以下(例え
ば±3ppm以下、更には±1ppm以下)、更には
0.1ppm以下という高精度も要求されている。また
長期エージングの信頼性も、例えば10年以上の周波数
偏差が数ppm以下という保証が求められている。
【0006】ところで図10で示される従来の水晶発振
器は、水晶振動子106のリード110と半導体集積回
路103のゲート及びドレインをインナーリード10
7、108により接続している。図のようにインナーリ
ード107と108は平行に配線されており、その間に
は樹脂109がモールドされている。このように平行な
電極間には静電容量が発生することが一般に知られてお
り、その発生するリードフレームの配線容量Cαは次式
で与えられる。
【0007】
【数1】
【0008】ε0 :真空中の誘電率=8.855 X
10-15 F/mm εS :モールド材の比誘電率 S :相対するリードフレームの表面積 d :リードフレームの間隔 つまり図10で示される水晶発振器では、上式で与えら
れる容量値を水晶振動子の固有容量と半導体集積回路の
ゲート〜ドレイン間の負荷容量に付加して考えなくては
ならない。即ち図12で示される水晶振動子及びその発
振回路を含む等価回路のC0、C1、CL及びCαの各容
量が水晶発振器の発振周波数に影響を与え、その周波数
変化率(単位はppm)は次式で示される。
【0009】
【数2】
【0010】 dF/F :周波数変化率 C0 :水晶振動子の並列容量 C1 :水晶振動子の等価直列容量 CL :負荷容量 Cα :配線容量 ところで、樹脂は高湿度下におかれると水分を吸湿す
る。これにより樹脂の誘電率が増加し、その結果吸湿前
の配線容量Cαが増加することになる。その増加量は樹
脂の吸湿率の差や、水晶発振器の樹脂パッケージの厚み
等により異なるが、およそ吸湿前の約1.5〜2倍に増
加することが実験で確認されている。この値をもとにし
て、数式2の周波数変化率dF/Fを算出すると約−3
ppm〜−6ppmとなり、周波数はマイナスにシフト
する。
【0011】このように吸湿による配線容量Cαの変化
により、水晶発振器の周波数が数ppmのオーダーで変
化してしまい、通信機器が通信エラー等を起こすという
課題を有している。
【0012】また、図11で示される圧電発振器は、セ
ラミック等の積層絶縁基板で形成されたケースに水晶振
動子片を直接マウントしている。また高精度、高信頼性
を確保するために、封止にはシーム溶接が用いられてい
る。しかしながらシーム溶接時には封止する金属性の蓋
とケースの界面に局部的に約200℃〜300℃の高熱
が発生し、蓋とケース及び水晶振動子片等の線膨張係数
のミスマッチにより、水晶振動子片が蓋及びケースから
の熱応力を受け、水晶振動子片のマウント部付近が凹状
に歪み、それにより周波数が変化してしまうという課題
を有している。
【0013】また半田リフロー等により通信機器等の基
板に実装する時も、同様に水晶振動子片に熱応力及び歪
が発生し、それにより周波数変化を起こしてしまうとい
う課題も有している。そしてこれらの周波数変化率も数
ppmのオーダーで発生することが実験で確認されてい
る。
【0014】更に図11で示すように、半導体集積回路
の真上に水晶振動子片が配置されており、水晶発振器の
高周波化や半導体集積回路の高集積化に伴い半導体集積
回路に発生する熱により、水晶振動子片の中央部の温度
が高くなる。これにより水晶振動子の発振周波数が変化
するという課題も有している。これは特に自動車あるい
は通信機器等の使用温度環境の厳しい装置に使用される
場合には、その信頼性において最も重要な課題である。
【0015】本発明の目的は、以上の従来技術の課題を
解決するためになされたものであり、その目的とすると
ころは、小型で薄型の高精度かつ高信頼性の表面実装用
圧電発振器を歩留まり良く安価に提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧電発振器
、半導体集積回路と圧電振動子を内蔵した圧電発振器
において、前記半導体集積回路は、内部に金属配線を含
んだ積層の絶縁基板で形成されたケースの第一面に搭載
され、ワイヤーボンディングにより前記ケースの第一面
に形成された金属配線のランドに電気的に配線されてお
り、前記圧電振動子は、前記半導体集積回路と平行に前
記ケースの第一面に配置され、前記ケースに形成された
前記圧電振動子を接続するランド部に位置決めされ、前
記圧電振動子の電極と前記ランド部が電気的に接続され
ており、前記半導体集積回路に電気的に接続された外部
電極端子を、前記ケースの外面に形成し、更にケースを
蓋で封止し、前記半導体集積回路に電気的に接続され、
外部から前記半導体集積回路のデータを制御する信号入
力用端子を、前記ケースの裏面と段差を有する第二面に
形成したことを特徴とするものである。
【0017】また、本発明は、半導体集積回路と圧電振
動子及び電子部品を内蔵した圧電発振器において、前記
半導体集積回路は、内部に金属配線を含んだ積層の絶縁
基板で形成されたケースの第一面に搭載され、ワイヤー
ボンディングによりケースの第一面に形成された金属配
線のランドに電気的に配線されており、前記電子部品
は、少なくとも前記ケースの第一面あるいは第二面に配
置され、金属配線により前記半導体集積回路と電気的に
接続されており、前記圧電振動子は、前記半導体集積回
路及び前記電子部品と平行に前記ケースの第一面に配置
され、前記ケースに形成された前記圧電振動子を接続す
るランド部に位置決めされ、前記圧電振動子の電極と前
記ランド部が電気的に接続されており、前記半導体集積
回路に電気的に接続された外部電極端子を、前記ケース
の外面に形成し、更にケースを蓋で封止し、前記半導体
集積回路に電気的に接続され、外部から前記半導体集積
回路のデータを制御する信号入力用端子を、前記ケース
の裏面と段差を有する第二面に形成した構成としてもよ
い。
【0018】
【0019】
【0020】また、上記構成において、前記ケースの第
一面に、少なくとも一つ以上の突起を形成し、この突起
により、気密封止された圧電振動子が位置決めされるよ
うに構成できる。
【0021】また、前記圧電振動子がシリンダー形ケー
スに内蔵された水晶振動子またはSAW共振子として構
成することができる。
【0022】前記圧電振動子を箱型ケースに内蔵された
水晶振動子またはSAW共振子として構成してもよい。
【0023】前記ケースに形成された前記圧電振動子を
接続する前記ランド部に溝を形成した構成とするのが望
ましい。
【0024】前記突起の上面と、前記ランド部が同一平
面に形成することができる。
【0025】前記ケースは内部及び外部に金属配線をメ
タライズした積層セラミック基板により構成させてもよ
い。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【実施例】本発明の圧電発振器の一実施例を、圧電振動
子にシリンダー形ケースに内蔵した水晶振動子を用いた
表面実装用積層セラミックパッケージの水晶発振器を例
として、図面に基づいて説明する。
【0030】〔実施例1〕 図1、図2、図3及び図4は、本発明に係わる圧電発振
器の実施例の構造図及び回路構成図である。
【0031】図1[a]の平面図、図1[b]の断面図
及び図2の側面図に示すように、内部及び外部にW、M
o等の金属配線材料を印刷(メタライゼーションの一方
法)し、その上にNiメッキ及びAuメッキ等を施し
た、積層セラミック絶縁基板で形成されたケース1に、
特開平2−170703号の図1に示されるCMOSタ
イプの半導体集積回路(ICチップ:以下ICチップと
記す)2が、導電性接着剤3等によりケース1の第一面
4にマウントされており、ICチップ2のパッドとIC
チップ2を取り囲む金属配線のランド5とが、Auある
いはAlワイヤーボンディング線6により電気的に接続
されている。矩形状のAT水晶振動子片7を内蔵するシ
リンダータイプの水晶振動子8は、そのリード9をIC
チップ2の水晶振動子8を発振させるためのゲート端子
10及びドレイン端子11に、AuあるいはAlワイヤ
ーボンディング線6により電気的に接続されたケース1
のランド部12において、融点が約300℃の高融点半
田等で固定され、同時に電気的に接続されている。
【0032】そして、ケース1の第一面4に設けた突起
13a及び13bにより、水晶振動子8はICチップ2
と平行にケース1の第一面4に位置決めされる。ここで
水晶振動子8のリード9を接続するランド部12と、突
起13a及び13bの表面は同一面となっており、これ
によりアルミナを積層して一体に焼結するケース1の製
造においてこの積層部が共通となる利点がある。
【0033】また水晶振動子8のリード9を接続するラ
ンド部12は、図1[a]に示すように溝14が形成さ
れている。ここで図示しないが水晶振動子8のリード9
を曲げてランド部12に接続してもよい。
【0034】また図1[a]及び図3に示すように、信
号入力手段としてケース1の裏面にDIN(Data
In)端子15及びWR(Write)端子16の各信
号入力用端子が一列に設けられている。ここで各信号入
力用端子15及び16はICチップ2のDIN、WRの
各端子と、AuあるいはAlワイヤーボンディング線6
により電気的に接続されている。
【0035】ここで各信号入力用端子15及び16はケ
ース1のどの方向でもよく、またどの面に形成されてい
てもよい。
【0036】更にケース1をコバールや42Alloy
等の金属、あるいはセラミックあるいは樹脂等の蓋17
で封止する。ここで封止方法はシーム溶接あるいは接着
剤等による接着固定で良い。
【0037】そして、図4に示すように封止されたケー
ス1を、データ制御装置31の治具部にセットする。デ
ータ制御装置31のコンタクトプローブ32を、ケース
1の電源端子18及び19、出力端子20及び各信号入
力用端子15及び16に接触させる。これによりデータ
制御装置31からシリアルデータの信号を入力して、ケ
ース1に内蔵されたICチップ2にデータを書き込むこ
とにより、水晶発振器の発振周波数(F0)を高精度に
調整する。
【0038】ところで図4は周波数調整方法の一実施例
であり、ここでコンタクトプローブ32を接触させる方
向は本実施例に限らずどの方向からでも良い。また水晶
発振器をデータ制御装置31に複数個を並べて同時に周
波数調整しても良い。また水晶発振器のデータ制御装置
31の治具部へのセット方向はケース1の表裏どちらで
も良い。
【0039】上述のような構成によれば、水晶振動子片
は直接ケースからの応力を受けない構造でしかも気密に
保持されており、また水晶振動子の配線(リードフレー
ム)容量Cαが湿度により変化しない構造となっている
ので、周波数変化率(周波数精度)が数ppm以下(本
実施例の周波数精度は常温25℃で約±3ppm)とい
う高精度で、高信頼性の水晶発振器が得られる。更に水
晶振動子はICチップと平行に配置されているため、I
Cチップの発熱による熱はケースに伝導され外部に放出
される。従って直接水晶振動子片が加熱されることはな
く、水晶振動子片の温度は上昇しない。
【0040】〔実施例2〕 図5[a]及び図5[b]は本発明に係わる圧電発振器
の第2の実施例を示す構造図である。第1の実施例にお
いてケース1の第一面4に、チップコンデンサー41、
あるいはチップ抵抗42等を水晶振動子8と平行に配置
し、更にケース1の第二面43に可変容量ダイオード4
4等を配置した水晶発振器である。このタイプの水晶発
振器は、電圧制御により発振周波数を可変することが可
能である。そして実施例1と同様に各信号入力用端子か
らICチップ45のデータを制御する。
【0041】上述のような構成によれば、水晶振動子片
は直接ケースからの応力を受けない構造でしかも気密に
保持されており、また水晶振動子の配線容量Cαが湿度
により変化しない構造となっているので、周波数精度が
数ppm以下という高精度で、高信頼性の電圧制御タイ
プの水晶発振器が得られる。更に水晶振動子はICチッ
プと平行に配置されているため、ICチップの発熱によ
る熱はケースに伝導され外部に放出される。従って直接
水晶振動子片が加熱されることはなく、水晶振動子片の
温度は上昇しない。
【0042】〔実施例3〕 図6は本発明に係わる圧電発振器の第1の実施例の要部
を示す構造図である。図6はICチップ2に電気的に接
続され、外部からICチップ2のデータを制御する各信
号入力用端子15及び16を、ケース1の第二面43に
形成した実施例である。
【0043】上述のような構成によれば、各信号入力用
端子をケースの第二面に形成したことによりケースの裏
面との段差が確保でき、水晶発振器を実装する際、通信
機器等の基板の配線とのショートを防止することができ
る。
【0044】〔実施例4〕 図7は本発明に係わる圧電発振器の第3の実施例を示す
構造図である。圧電振動子に、AT水晶振動子片8を箱
型のセラミックあるいは金属等のケースに内蔵した水晶
振動子51を用いた実施例である。ここで水晶振動子5
1の電極は箱型のケースの裏面に形成されている。
【0045】上述のような構成によれば、水晶振動子片
は気密に保持されており、また水晶振動子の配線容量C
αが湿度により変化しない構造となっているので、周波
数精度が数ppm以下という高精度で、高信頼性の水晶
発振器が得られる。また図7で示すように箱型のケース
はシリンダータイプに比較して薄いため、これを内蔵す
る水晶発振器は薄型化が可能となる。
【0046】〔実施例5〕 図8及び図9は本発明に係わる圧電発振器の第4の実施
例を示す構造図である。図8は圧電振動子に、SAW共
振子片61をシリンダータイプのケースに内蔵したSA
W共振子62を用いた実施例であり、図9は箱型のセラ
ミックあるいは金属等のケースに内蔵したSAW共振子
63を用いた実施例である。
【0047】このように水晶振動子と同形状のシリンダ
ータイプ、あるいは箱型のケースのSAW共振子62及
び63をケース1の第一面4に位置決めして配置するこ
とにより、SAW共振子62及び63を用いた100M
Hz〜500MHz等といった高周波帯域用の高精度で
高信頼性のSAW発振器が得られる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、圧電振動子片は直接ケ
ースからの応力を受けない構造でしかも気密に封止され
ており、また圧電振動子の配線容量Cαが湿度により変
化しない構造となっているので、周波数精度が数ppm
以下という高精度で、高信頼性の圧電発振器が得られる
という効果を有する。また半導体集積回路と圧電振動子
は平行に配置されているため、半導体集積回路の自己発
熱による影響を直接受けない。このため使用環境による
周波数変化がない高信頼性の圧電発振器が得られるとい
う効果を有する。特に本発明では、外部から半導体集積
回路にデータを書き込む信号入力用手段を、ケースに設
けることにより、圧電発振器の完成後に周波数調整を確
実かつ簡単に行えるという効果を有する。それにより高
精度に周波数調整する時の歩留まりが良くなるという効
果も有する。信号入力用端子をケースの第二面に形成し
たことによりケースの下面との段差が確保でき、圧電発
振器を実装する際、通信機器等の基板の配線とのショー
トを防止することができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、圧電振動子
片は直接ケースからの応力を受けない構造でしかも気密
に封止されており、また圧電振動子の配線容量Cαが湿
度により変化しない構造となっているので、周波数精度
が数ppm以下という高精度で、高信頼性の電圧制御タ
イプの圧電発振器が得られるという効果を有する。また
半導体集積回路と圧電振動子は平行に配置されているた
め、半導体集積回路の自己発熱による影響を直接受けな
い。このため使用環境による周波数変化がない高信頼性
の圧電発振器が得られるという効果を有する。この発明
においても、特に、外部から半導体集積回路にデータを
書き込む信号入力用手段を、ケースに設けることによ
り、圧電発振器の完成後に周波数調整を確実かつ簡単に
行えるという効果を有する。それにより高精度に周波数
調整する時の歩留まりが良くなるという効果も有する。
信号入力用端子をケースの第二面に形成したので、ケー
スの下面との段差が確保でき、圧電発振器を実装する
際、通信機器等の基板の配線とのショートを防止するこ
とができる。
【0050】
【0051】
【0052】請求項3記載の発明によれば、ケースの第
一面に突起を形成することにより、シリンダータイプあ
るいは矩形のケースの圧電振動子の位置決めはもちろ
ん、圧電発振器の落下等による衝撃から圧電振動子を保
護する役目を果たしている。また、圧電振動子が気密封
止されていることにより圧電振動子の振動が安定し高品
質の圧電発振器を提供できる。
【0053】
【0054】請求項4記載の発明によれば、圧電振動子
にシリンダータイプの水晶振動子を用いることにより、
信頼性の高い安価な圧電発振器を提供できる。また、圧
電振動子にシリンダータイプのSAW共振子を用いるこ
とにより、信頼性の高い安価な高周波帯域用の圧電発振
器を提供できる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、圧電振動子
に箱型のケースの水晶振動子を用いることにより、薄型
の信頼性の高い圧電発振器を提供できる。また、圧電振
動子に箱型のケースのSAW共振子を用いることによ
り、薄型の信頼性の高い安価な高周波帯域用の圧電発振
器を提供できる。
【0056】
【0057】
【0058】請求項6記載の発明によれば、ケースの第
一面に形成された圧電振動子を接続するランド部に溝を
設けることにより、圧電振動子をマウントする時に不要
な高融点半田が溝に流れこみ、圧電振動子がショートす
るのを防止するという効果を有する。また半田リフロー
等の熱によるケースからの応力を緩和し、マウント部の
半田のクラックを防止する効果も有する。
【0059】請求項7記載の発明によれば、ケースに形
成された突起の上面と圧電振動子を接続するランド部を
同一平面に形成することにより、アルミナを積層して一
体に焼結するケースの製造においてこの積層部が共通と
なり、製造コストを低くすることができる。
【0060】請求項8記載の発明によれば、ケースを積
層セラミック基板により構成したことにより、放熱性が
良く耐湿性のよいケースを提供でき、高精度で高信頼性
の圧電発振器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電発振器の一実施例を示す構造図。
【図2】本発明の圧電発振器の一実施例を示す側面図。
【図3】本発明の圧電発振器の一実施例を示す回路構成
図。
【図4】本発明の圧電発振器をデータ制御装置にセット
した配置図。
【図5】本発明の他の実施例を示す構造図。
【図6】本発明の圧電発振器の一実施例の要部を示す構
造図。
【図7】本発明の他の実施例を示す構造図。
【図8】本発明の他の実施例を示す構造図。
【図9】本発明の他の実施例を示す構造図。
【図10】従来の圧電発振器を示す構造図。
【図11】従来の圧電発振器を示す構造図。
【図12】従来の圧電発振器の等価回路図。
【符号の説明】
1 ケース 2 半導体集積回路(ICチップ) 3 導電性接着剤 4 第一面 5 ランド 6 ワイヤーボンディング線 7 AT水晶振動子片 8 水晶振動子 9 リード 10 ゲート端子 11 ドレイン端子 12 ランド部 13a、13b 突起 14 溝 15 DIN端子 16 WR端子 17 蓋 18、19 電源端子 20 出力端子 31 データ制御装置 32 コンタクトプローブ 41 チップコンデンサー 42 チップ抵抗 43 第二面 44 可変容量ダイオード 45 ICチップ 51 水晶振動子 61 SAW共振子片 62、63 SAW共振子 101 リードフレーム 102 アイランド部 103 半導体集積回路 104 インナーリード端子 105 ワイヤーボンディング線 106 水晶振動子 107、108 インナーリード 109 樹脂 110 リード 121 ケース 122 半導体集積回路 123 ランド 124 ワイヤーボンディング線 125 AT水晶振動子片 126 マウント部 127 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03H 9/64 H03H 9/64 A (56)参考文献 特開 平3−19406(JP,A) 特開 平4−3609(JP,A) 特開 昭59−183508(JP,A) 特開 平3−244208(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 5/32 H03H 9/02 H03H 9/10 H03H 9/64

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路と圧電振動子を内蔵した
    圧電発振器において、 前記半導体集積回路は、内部に金属配線を含んだ積層の
    絶縁基板で形成されたケースの第一面に搭載され、ワイ
    ヤーボンディングにより前記ケースの第一面に形成され
    た金属配線のランドに電気的に配線されており、 前記圧電振動子は、前記半導体集積回路と平行に前記ケ
    ースの第一面に配置され、前記ケースに形成された前記
    圧電振動子を接続するランド部に位置決めされ、前記圧
    電振動子の電極と前記ランド部が電気的に接続されてお
    り、 前記半導体集積回路に電気的に接続された外部電極端子
    を、前記ケースの外面に形成し、更にケースを蓋で封止
    前記半導体集積回路に電気的に接続され、外部から前記
    半導体集積回路のデータを制御する信号入力用端子を、
    前記ケースの裏面と段差を有する第二面に形成したた
    とを特徴とする圧電発振器。
  2. 【請求項2】 半導体集積回路と圧電振動子及び電子部
    品を内蔵した圧電発振器において、 前記半導体集積回路は、内部に金属配線を含んだ積層の
    絶縁基板で形成されたケースの第一面に搭載され、ワイ
    ヤーボンディングにより前記ケースの第一面に形成され
    た金属配線のランドに電気的に配線されており、 前記電子部品は、少なくとも前記ケースの第一面あるい
    は第二面に配置され、金属配線により前記半導体集積回
    路と電気的に接続されており、 前記圧電振動子は、前記半導体集積回路及び前記電子部
    品と平行に前記ケースの第一面に配置され、前記ケース
    に形成された前記圧電振動子を接続するランド部に位置
    決めされ、前記圧電振動子の電極と前記ランド部が電気
    的に接続されており、 前記半導体集積回路に電気的に接続された外部電極端子
    を、前記ケースの外面に形成し、更にケースを蓋で封止
    前記半導体集積回路に電気的に接続され、外部から前記
    半導体集積回路のデータを制御する信号入力用端子を、
    前記ケースの裏面と段差を有する第二面に形成した こと
    を特徴とする圧電発振器。
  3. 【請求項3】 前記ケースの第一面に、少なくとも一つ
    以上の突起を形成し、この突起により、気密封止された
    圧電振動子が位置決めされることを特徴とする請求項1
    又は2記載の圧電発振器。
  4. 【請求項4】 前記圧電振動子がシリンダー形ケースに
    内蔵された水晶振動子またはSAW共振子であることを
    特徴とする請求項3記載の圧電発振器。
  5. 【請求項5】 前記圧電振動子が箱型ケースに内蔵され
    た水晶振動子またはSAW共振子であることを特徴とす
    請求項3記載の圧電発振器。
  6. 【請求項6】 前記ランド部に溝を形成したことを特徴
    とする請求項4記載の圧電発振器。
  7. 【請求項7】 前記突起の上面と、前記ランド部が同一
    平面に形成されていることを特徴とする請求項4記載の
    圧電発振器。
  8. 【請求項8】 前記ケースが内部及び外部に金属配線を
    メタライズした積層セラミック基板により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の圧電発振器。
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