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JP3243735B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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Publication number
JP3243735B2
JP3243735B2 JP03658592A JP3658592A JP3243735B2 JP 3243735 B2 JP3243735 B2 JP 3243735B2 JP 03658592 A JP03658592 A JP 03658592A JP 3658592 A JP3658592 A JP 3658592A JP 3243735 B2 JP3243735 B2 JP 3243735B2
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JP
Japan
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signal
optical
optical disk
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recording
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JP03658592A
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JPH05234109A (ja
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和範 山口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05234109A publication Critical patent/JPH05234109A/ja
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに記録され
た情報を再生する再生装置に用いて好適な光ディスク再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光変調により記録を行う記録媒体は、追
記形(WORM:Write Once Read Many)と書換形及び再生専
用形がある。これらの記録媒体は、例えば光ディスク記
録装置により記録時に供給されるディジタル信号の"
1”、又は“0”に応じてレーザ光をON/OFFさせ
て記録媒体上に凸凹の記録痕跡であるピットを形成して
情報を記録している。また、再生時において、記録媒体
は例えば光ディスク再生装置から照射されるレーザ光を
記録媒体上で反射した戻り光を検出して記録情報を再生
している。上記記録情報の対応関係について述べると、
記録媒体上に形成されたピット(すなわち“1”のと
き)からの反射光は少なく、ピットの形成されていない
(すなわち“0”のとき)記録媒体上からの反射光は大
きいことを利用している。
【0003】このように光ディスク装置は、高密度に記
録した記録情報を高速にアクセスして記録及び/又は再
生を行うためトラッキングサーボやフォーカスサーボ等
の各種サーボによって内蔵する光ヘッド部のサーボ制御
を行っている。このサーボ制御を効率よく行うため、上
記記録媒体には、案内溝であるグルーブを中断してミラ
ー部を導入したり、トラックセンタに対して千鳥配置し
たウォブルピットを付加する等の各種の方式を用いて情
報が記録されている。また、記録媒体は、高速のアクセ
スを可能ならしめるため例えばアドレス情報の一つであ
る絶対時間(Absolute Time In Pregroove: 以下ATIPと
略す) 情報の記録を行い、予めプリグルーブを形成する
等して情報記録密度の向上と光ディスク装置の簡素化を
図っている。
【0004】図3は、ウォブリングさせながら最内周側
から最外周側へスパイラル状に形成されたプリグルーブ
31の一部を示している。ディスク30は、上記プリグ
ルーブ31をU溝、又はV溝を形成して、上記プリグル
ーブ31又はプリグルーブ同士間の領域にピットを形成
して読み取り方向と直交する方向に周波数20.05kHzでF
M変調させて予め上記ATIP等のアドレス情報を記録して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ATIPの
径方向への振幅と共にこの振幅の上に形成されたピット
を検出すれば、実際に上記ATIP情報は大体検出すること
ができる。このピットは、約200kHz〜750kHzの範囲で書
き込みを行っている。
【0006】ところが、一般に上記ピットの形状は、例
えばレーザ光の照射による加熱が均一に行われない等の
理由によりATIP情報の振幅位置における径方向に対して
必ずしも直交する方向に形成されるものでもなく、ピッ
ト形状が変形することによる影響を受けることが多い。
【0007】また、このピットからの戻り光を検出する
光検出器は、光検出器から例えばプッシュ−プルエラー
信号を出力する。ここで、例えば図4に示す2分割した
光検出器でそれぞれ検出した光量A、Bの差分であるプ
ッシュ−プル信号は、対称パターンのとき、理論的にゼ
ロになることが知られている。しかしながら、非対称パ
ターンになるとビームのズレの影響を受けてオフセット
が重畳されたと同じになってしまう。これはプッシュ−
プルエラー信号が本来A−Bの差分が相殺されてゼロに
なるものが図4に示すビームとピットの位置関係におい
て位置ズレFに対する許容範囲が狭いことにより生じる
問題点である。また、ビーム像内にピットが2つの光検
出器の境界を示す破線に対して非対称なピット像40の
1次回折の影響等を受けてピットの成分が現れてしま
う。
【0008】なお、ビーム像内の像41、42は、隣接
するグルーブからの回折像である。
【0009】また、プッシュ−プルエラー信号は、案内
溝による回折の影響を受ける。光ディスク装置は、プッ
シュ−プルエラー信号を用いて光ヘッド部をサーボ制御
しているが、この各種の影響によりATIP情報の読み出し
にも影響することになる。このように各種の影響を受け
るATIP情報を検出する場合、光検出器で検出した信号の
エラーレートが非常に悪化して、精度が落ちることによ
り再現性が落ちてしまう。このため、従来の光ディスク
再生装置は、トラッキングサーボ制御やフォーカスサー
ボ制御を行うことはできるが、サーボ制御の精度は高く
ない。このATIP情報の精度は、必要とする程度の精度を
安定的に得ることが難しい。
【0010】このように情報であるピットは、案内溝の
上を走査してなぞるように形成されていくが、ここで着
目して実際に必要とする情報は上記ピットの情報でな
く、案内溝(グルーブ)に書き込まれているATIP情報で
ある。従って、ATIP情報だけを読み出すことができれ
ば、読み出した情報の精度を高めることができることに
なる。
【0011】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
てなされたものであり、安定した案内溝のアドレス情報
だけを抜き出して、グルーブの有無に応じて記録痕跡で
あるピット、あるいは記録痕跡間の区間の絶対時間情報
(ATIP)のいずれか一方あるいは双方を用いて光ヘッド部
のサーボ制御を行うことのできる光ディスク再生装置の
提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
再生装置は、上述の課題を解決するために、光ディスク
の回転方向に形成された副情報信号を含む案内溝に沿っ
て主情報信号が記録痕跡として記録された光ディスクを
再生する光ディスク再生装置において、上記光ディスク
から光学的に読み取った信号を検出する光学的信号検出
手段と、該光学的信号検出手段からの出力信号の上記記
録痕跡間の区間を検出してサンプリング信号を出力する
とともに、検出された区間の長さに基づいてこのサンプ
リング信号の出力をマスクする記録痕跡間区間検出手段
と、上記光学的信号検出手段からの出力信号を上記記録
痕跡間区間検出手段より出力されたサンプリング信号に
よりサンプリングすることによって上記副情報信号を再
生する副情報信号再生手段とを有することを特徴として
いる。
【0013】また、本発明に係る光ディスク再生装置
は、主情報信号のピット列が副情報信号によりディスク
の径方向に変位されて記録形成された光ディスクを再生
する光ディスク再生装置において、上記光ディスクから
光学的に読み取った信号を検出する光学的信号検出手段
と、上記ピット列における各ピットの形成区間を検出す
る記録痕跡形成区間検出手段と、該記録痕跡形成区間検
出手段により検出された区間の上記光学的信号検出手段
からの出力信号に応じて上記ピット列のディスク径方向
への変位に対応した上記副情報信号を再生する副情報信
号再生手段とを有することにより、上述の課題を解決す
る。
【0014】ここで、上記記録痕跡は、ピットあるいは
書換可能な光磁気ディスクの記録領域を示している。上
記案内溝は、ディスク径方向に上記主情報よりも低い周
波数の副情報のFM変調信号でウォブリング記録形成し
ている。
【0015】光ディスクに形成する記録痕跡がピットの
とき、上記記録痕跡間区間検出手段はRF再生信号レベ
ルを用いて信号のレベル弁別を行って記録痕跡間の区間
を検出する。また、光ディスクが光磁気ディスクのと
き、上記記録痕跡形成区間検出手段は光磁気再生信号レ
ベルを用いて信号のレベル弁別を行って記録痕跡が形成
されている区間を検出している。
【0016】また、副情報信号再生手段は、上記ピット
を形成したり、光磁気による記録形成が行われている光
ディスクでそれぞれ上記記録痕跡間区間検出手段あるい
は上記記録痕跡形成区間検出手段からの出力をサンプリ
ングパルスとして用いてプッシュ−プルエラー信号をサ
ンプルホールドして副情報信号を再生する。上記副情報
信号は、例えば予め書き込むアドレス情報である絶対時
間情報である。
【0017】
【作用】本発明の光ディスク再生装置は、光ディスクの
回転方向に形成された副情報信号を含む案内溝に沿って
主情報信号が記録痕跡として記録された光ディスクを再
生する光ディスク再生装置において、上記光ディスクか
ら光学的に読み取った信号を検出して上記記録痕跡の間
の区間を検出する。この記録痕跡間区間の検出された区
間の上記光学的信号検出手段からの出力信号に応じて上
記副情報信号を再生する。例えば光ディスクからの反射
光量が多く上記スレショルドレベルより大きい区間
“1”の情報をサンプリングすると共に、上記スレショ
ルドレベル以下でホールドして副情報信号である所望の
絶対時間情報を連続的に再生する。この光ディスク再生
装置は、サーボ制御を主情報信号であるピットあるいは
副情報信号のいずれか一方あるいは双方を用いて行うこ
とができる。
【0018】また、主情報信号の記録痕跡が副情報信号
によりディスクの径方向に変位されて記録形成された光
ディスクを再生する光ディスク再生装置において、上記
光ディスクから光学的に読み取った信号により上記記録
痕跡の形成区間を検出する。この記録痕跡がされた区間
の上記光学的信号検出手段からの出力信号に応じて上記
副情報信号を再生する。この副情報信号を用いてサーボ
制御をかけることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0020】図1は、本発明の光ディスク再生装置にお
ける概略的なハードウェア構成を示すブロック図であ
る。
【0021】この第1の実施例における光ディスク再生
装置は、光ディスクの回転方向に形成された副情報信号
を含む案内溝(グルーブ)に沿って主情報信号が記録痕
跡として記録された光ディスクを再生する光ディスク再
生装置に関するものである。
【0022】光ディスク再生装置は、上記光ディスクか
ら光学的に読み取った信号を検出する光学的信号検出手
段である2分割−プッシュプル光検出器127と、該2
分割−プッシュプル光検出器127からの出力信号の上
記記録痕跡間の区間を検出する記録痕跡間区間検出手段
であるA/D変換回路18と、該A/D変換回路18に
より検出された区間の上記2分割−プッシュプル光検出
器127からの出力信号に応じて上記副情報信号を再生
する副情報信号再生手段であるサンプリングホールド回
路20で構成している。
【0023】この光ディスク再生装置は、上記A/D変
換器18からのサンプリングパルス信号に基づいてサン
プルホールドするとしてサンプルホールド回路20との
間に遅延回路21を設けている。この遅延回路21の動
作については図2を参照しながら後段において説明す
る。
【0024】入力端子10を介して読出命令信号(C
W)がレーザ(LD)駆動回路11に供給される。この
レーザ(LD)駆動回路11は、読出命令信号に基づき
最適な光量が得られるように駆動信号を光ヘッド部12
内の発光素子であるレーザダイオード121に供給す
る。上記最適な光量は、いわゆるオレンジブックで規定
されている。
【0025】上記光ヘッド部12は、上記レーザダイオ
ード121、コリメートレンズ122、ビームスプリッ
タ123、対物レンズ124、対物レンズ駆動コイル1
25、収束レンズ126及び2分割−プッシュプル光検
出器127で構成している。
【0026】レーザダイオード121から出射されたレ
ーザ光は、コリメータレンズ122を介して平行光線に
してビームスプリッタ123を透過して対物レンズ12
4に供給する。対物レンズ124は、後述するレンズ駆
動回路16から供給される駆動信号により対物レンズ駆
動コイル125を通してサーボ制御がかけられている。
この対物レンズ124を介してレーザ光は、記録痕跡で
あるいわゆるピットが形成された光ディスク13に照射
される。この光ディスク13上において前述したピット
の有無に応じて反射した戻り光は、対物レンズ124を
介して上記ビームスプリッタ123で上記レーザ光の出
射方向に対して直角に反射している。この反射した戻り
光は、収束レンズ126を介して2分割−プッシュプル
光検出器127にビーム像を形成する。
【0027】2分割−プッシュプル光検出器127は、
供給されたビームを2分割された光検出器(例えばフォ
トダイオード)でそれぞれ受光して電気信号に変換す
る。この際に、2分割−プッシュプル光検出器127
は、受光した電気信号の差分を出力する。この電気信号
の差分は、トラック上にある場合、前述したように理論
的にキャンセルされてゼロになっている。しかしなが
ら、周囲からの1次回折光や特にピット成分の影響によ
って上記差分の出力にばらつきが生じてしまう。
【0028】2分割−プッシュプル光検出器127は、
この出力信号をそれぞれアンプ14、マトリクスアンプ
17及びアンプ19に供給する。上記アンプ14を介し
た信号は、サーボエラー信号として位相補償回路15に
供給する。この位相補償回路15で位相補償されたサー
ボエラー信号はレンズ駆動回路16に供給する。レンズ
駆動回路16は対物レンズ124の位置等を駆動制御す
る駆動制御信号を2軸アクチュエータ内の対物レンズ駆
動コイル125に供給してサーボ制御している。
【0029】マトリクスアンプ17を介した信号は、R
F信号としてA/D変換回路18に供給する。このRF
信号は、A/D変換回路18でディジタルデータに変換
され以降の信号処理回路へ供給している。このA/D変
換回路18は、後述するサンプルホールド回路20のサ
ンプリングとホールドするそれぞれのタイミングを制御
するサンプリングパルス信号として遅延回路21を介し
て供給している。
【0030】また、アンプ19を介した信号は、プッシ
ュ−プルエラー信号としてサンプルホールド回路20に
供給する。サンプルホールド回路20は、A/D変換回
路18から供給されるサンプリングパルス信号に応じて
上記プッシュ−プルエラー信号をサンプルホールドして
いる。サンプルホールド回路20で必要とする部分の情
報をサンプリングし、必要ない部分の情報は上記サンプ
リングした情報をホールドすることによりサンプルホー
ルド回路20は、必要とする部分だけを取り出して出力
する。必要とする部分として例えば光ディスク13に記
録前に予め書き込まれている絶対時間情報ATIPは、サン
プルホールド回路20からピット成分の影響を受けない
記録前と変わらない品質の絶対時間情報ATIPを連続して
得ることになる。
【0031】なお、光ディスク再生装置で用いる信号
は、周波数の低い順からトラッキングエラー信号、RF
信号そして主情報信号(ピット情報信号)とこれらの周
波数を用いている。
【0032】このようにして光ディスク再生装置は副情
報信号を含む案内溝に沿って主情報信号であるピットを
形成された光ディスクを再生するとき、主情報信号の周
波数よりも低い周波数のプッシュ−プルエラー信号をピ
ットの回折が影響しないように制御されたピットとピッ
トの間に記録された絶対時間情報を安定的に得ることが
できる。
【0033】次に、この概略的なブロック図の動作につ
いて図2に示すタイミングチャートを参照しながら説明
する。図2(a)は、光ディスク上に記録形成された記
録痕跡のピット列Pを示している。このピット列をトレ
ースすると、2分割−プッシュプル光検出器127から
マトリクスアンプ17を介して出力されるRF信号は図
2(b)に示すRFエンベロープを示す。すなわち、ピ
ットが形成されているピット列Pからの反射光量は小さ
く、ピットとピット間の部分Bからの反射光量は大き
い。RF信号は、A/D変換回路18に供給してディジ
タルデータに変換している。
【0034】このRF信号に対してA/D変換回路18
は、図2(b)に示すスレショルドレベルを設定してい
る。A/D変換回路18は、例えばこのスレショルドレ
ベルより大きなRF信号レベルが入力されると“1”を
出力し、スレショルドレベル以下のRF信号レベルでは
“0”をレベル弁別して信号を出力する。A/D変換回
路18はこのレベル弁別した出力信号をサンプルホール
ド回路20の同期タイミング信号としてサンプリングパ
ルス信号で供給する。
【0035】図2(c)に示す出力信号は、A/D変換
回路18から出力されるサンプリングパルス信号を示し
ている。サンプリングパルス回路20は、上記サンプリ
ングパルス信号に応じてピットからの主情報信号を示す
レベル“0”の期間ではホールドし、上記ピット間の区
間を示すレベル“1”の期間ではウォブリング記録形成
された副情報信号のサンプリングを行う。このサンプリ
ングパルス信号は、遅延回路21を介して図2(d)に
示す遅延量Dだけ遅延させてサンプルホールド回路20
に供給している。
【0036】サンプルホールド回路20に供給されてい
るプッシュ−プルエラー信号は、光ディスク上にピット
がどのような形状で形成されているかとかピットがある
部分からの反射がいかに分割されているかを判別するた
めに用いられる比較的に周波数の低い信号である。これ
までこのプッシュ−プルエラー信号から例えば絶対時間
情報ATIPを読み出すことは、許容範囲が非常に狭いこと
やピットの回折の影響等もあって誤差を生じて安定的に
できなかった。
【0037】そこで、この遅延回路21は少なくとも上
記ピットの形状による回折の誤差を含まないようにピッ
トとピット間の最初の読み出し開始において、図4に示
すピット40の後端による回折光の影響をなくすために
設けている。ただし、次のピット形成の開始部分(すな
わちピットとピット間の終端部)がいつやってくるか不
明のためこの開始部分による回折光の影響を除去するこ
とは難しい。
【0038】実際に、例えば現在使用している追記型の
コンパクトディスクCD−WOにおけるコンパクトディ
スク信号は、ピット形成周期をTとすると、3T〜11
Tまでの長さで書き込まれている。ここで、短いピット
間は、上記ビームの回折限界に近いため案内溝から正確
な絶対時間情報ATIPを得られない。例えばピット間が3
Tと4Tの時に得られる信号は、マスクするようにすれ
ば、不確実な短い時間の案内溝を避けて長い確実な案内
溝からの複情報が得られることになる。
【0039】上述した不確定な部分を取り除くために、
図2(e)に示すスレショルドレベルを設定すれば、R
F信号において短時間の変化部分Eに対して容易にマス
クすることができる。図2(f)に示すA/D変換回路
18からのサンプリング信号を用いることにより、安定
度の高いプッシュ−プル信号を得ることができる。
【0040】このようにピットの回折の影響を受けてい
るピット間の情報は、読み出し開始を遅延させることに
より、上記誤差を含まない絶対時間情報を検出して復調
させることができる。
【0041】また、光ディスク再生装置に係る他の実施
例について説明する。この光ディスク装置は、主情報信
号の記録痕跡が副情報信号によりディスクの径方向に変
位されて記録形成された光ディスクを再生する光ディス
ク再生装置に関するものである。このような光ディスク
は、例えば案内溝がなくて記録痕跡であるピットの列が
径方向にウォブリングしているものである。
【0042】この光ディスク再生装置の回路構成は、図
1に示す回路構成と同じになることから同じ参照番号を
付すと、上記光ディスクから光学的に読み取った信号を
検出する光学的信号検出手段である2分割−プッシュプ
ル光検出器127と、上記記録痕跡の形成区間を検出す
る記録痕跡形成区間検出手段であるA/D変換回路18
と、該A/D変換回路18により検出された区間の上記
2分割−プッシュプル光検出器127からの出力信号に
応じて上記副情報信号を再生する副情報信号再生手段で
あるサンプルホールド回路20で構成する。
【0043】ピット列が径方向に変調されている光ディ
スクの再生は、この場合、ウォブリングしている上記ピ
ット列の部分をサンプリングすることにより、主情報信
号の周波数より低い周波数を用いFM変調信号で書き込
まれている副情報をサンプリングして再生している。ず
なわち図2(c)に示すレベル“0”の領域をサンプリ
ングし、レベル“1”の領域をホールドさせるようにR
F信号レベルのレベル弁別することにより、ピット列だ
けの情報から副情報信号を安定的に再生することができ
ることは明らかである。光磁気ディスク(MO)や追記
型ディスクの規格に見られるこのような案内溝を持たな
い記録媒体は、記録密度の向上を図る上で重要である。
【0044】このように必要な情報をA/D変換回路か
らのサンプリングパルス信号に応じてサンプリングする
ことにより、再生時において記録前と同等の品質でアド
レス情報を読み出すことができる。サーボ制御について
も記録痕跡である主情報信号あるいは副情報の何れか一
方又は双方を用いて制御することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク記録装置によれ
ば、光ディスクの回転方向に形成された副情報信号を含
む案内溝に沿って主情報信号が記録痕跡として記録され
た光ディスクを再生する光ディスク再生装置において、
上記光ディスクから光学的に読み取った信号を検出する
光学的信号検出手段と、該光学的信号検出手段からの出
力信号の上記記録痕跡間の区間を検出してサンプリング
信号を出力するとともに、検出された区間の長さに基づ
いてこのサンプリング信号の出力をマスクする記録痕跡
間区間検出手段と、上記光学的信号検出手段からの出力
信号を上記サンプリング信号を用いてサンプリングする
ことによって上記副情報信号を再生する副情報信号再生
手段とを有することにより、記録痕跡間区間に書き込ん
でいる副情報信号である絶対時間情報を安定的に求める
ことができる。具体的には、記録痕跡(ピット)間の区
間が光ビームの回折限界に近いような短い場合は、案内
溝から正確な副情報信号を得られないことを考慮して、
サンプリング信号の出力をマスクすることにより、不確
定な短い記録痕跡間区間の案内溝を避けて長い確実な案
内溝からの副情報を得ることができる。また、光ディス
ク再生装置は、光ディスクに書き込まれているピットか
らの主情報信号あるいは副情報信号である上記絶対時間
情報のいずれかを用いて光ヘッドをサーボ制御すること
ができる。
【0046】また、本発明に係る光ディスク装置は、主
情報信号の記録痕跡が副情報信号によりディスクの径方
向に変位されて記録形成された光ディスクを再生する光
ディスク再生装置において、上記光ディスクから光学的
に読み取った信号を検出する光学的信号検出手段と、上
記記録痕跡の形成区間を検出する記録痕跡形成区間検出
手段と、該記録痕跡形成区間検出手段により検出された
区間の上記光学的信号検出手段からの出力信号に応じて
上記記録痕跡のディスク径方向への変位に対応した上記
副情報信号を再生する副情報信号再生手段とを有するこ
とにより、案内溝を有していない場合でも、光ディスク
再生装置は、記録痕跡形成区間のピットを径方向に主情
報信号よりも低い周波数のFM変調でウォブリング記録
形成している副情報信号を安定的に再生することがで
き、この副情報信号を用いて光りヘッドをサーボ制御す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク再生装置の第1の実施
例の概略的なブロック図である。
【図2】上記実施例の光ディスク再生装置の動作を説明
するタイミングチャートである。
【図3】2分割−プッシュプル光検出器の受光像の例を
示す模式図である。
【図4】2分割−プッシュプル光検出器の受光像の例を
示す模式図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・入力端子 11・・・・・・・・レーザ駆動回路 12・・・・・・・・光ヘッド部 13・・・・・・・・光ディスク 14、19・・・・・アンプ 17・・・・・・・・マトリクスアンプ 18・・・・・・・・A/D変換回路 20・・・・・・・・サンプルホールド回路 21・・・・・・・・遅延回路 127・・・・・・・2分割−プッシュプル光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/005 - 7/095 G11B 27/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの回転方向に形成された副情
    報信号を含む案内溝に沿って主情報信号が記録痕跡とし
    て記録された光ディスクを再生する光ディスク再生装置
    において、 上記光ディスクから光学的に読み取った信号を検出する
    光学的信号検出手段と、 該光学的信号検出手段からの出力信号の上記記録痕跡間
    の区間を検出してサンプリング信号を出力するととも
    に、検出された区間の長さに基づいてこのサンプリング
    信号の出力をマスクする記録痕跡間区間検出手段と、 上記光学的信号検出手段からの出力信号を上記記録痕跡
    間区間検出手段より出力されたサンプリング信号により
    サンプリングすることによって上記副情報信号を再生す
    る副情報信号再生手段とを有することを特徴とする光デ
    ィスク再生装置。
  2. 【請求項2】 主情報信号のピット列が副情報信号によ
    りディスクの径方向に変位されて記録形成された光ディ
    スクを再生する光ディスク再生装置において、上記光デ
    ィスクから光学的に読み取った信号を検出する光学的信
    号検出手段と、 上記ピット列における各ピットの形成区間を検出する記
    録痕跡形成区間検出手段と、 該記録痕跡形成区間検出手段により検出された区間の上
    記光学的信号検出手段からの出力信号に応じて上記ピッ
    ト列のディスク径方向への変位に対応した上記副情報信
    号を再生する副情報信号再生手段とを有することを特徴
    とする光ディスク再生装置。
JP03658592A 1992-02-24 1992-02-24 光ディスク再生装置 Expired - Lifetime JP3243735B2 (ja)

Priority Applications (1)

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