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JP3234358B2 - インバータの単独運転検出のための出力変調方法 - Google Patents

インバータの単独運転検出のための出力変調方法

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JP3234358B2
JP3234358B2 JP17287693A JP17287693A JP3234358B2 JP 3234358 B2 JP3234358 B2 JP 3234358B2 JP 17287693 A JP17287693 A JP 17287693A JP 17287693 A JP17287693 A JP 17287693A JP 3234358 B2 JP3234358 B2 JP 3234358B2
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Japan
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voltage
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inverter
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command value
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JP17287693A
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昌彦 橋本
裕司 阿部
正明 甲野藤
正寛 牧野
俊之 平田
邦穂 田中
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧型電流制御方式の
インバータの単独運転検出のための出力変調方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年における地球環境保護意識の高まり
によって、環境汚染のないクリーンエネルギー、中でも
太陽電池を利用した太陽光発電が注目されている。太陽
光発電においては、その発電電力が太陽の日射量に応じ
て大きく変動するため、電力の安定供給及び余剰発電電
力の有効利用を図るために、インバータによる商用電力
系統との連系運転が行われる。
【0003】インバータの連系運転が行われているとき
に、商用電力系統が停電すると、インバータが単独運転
状態となる可能性がある。単独運転状態が継続すると停
電の復旧作業の安全性が損なわれるので、単独運転状態
となったことをできるだけ早く検出し、迅速にインバー
タの運転を停止させ又は商用電力系統から切り離す必要
がある。
【0004】そこで、インバータの単独運転状態を検出
する方法として、インバータの出力に10Hz程度の低
い周波数で振幅変調されたゆらぎ成分を含ませておき、
このゆらぎ成分を検出することが行われている。
【0005】従来において、インバータの出力にゆらぎ
成分を含ませるために、ゆらぎ成分の周波数で発振する
発振回路をハード的に構成しておき、その出力をインバ
ータの制御回路に加算することによって変調を行なって
いた(例えば特開3―174610号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、発振
回路及びその出力信号により変調を行うための加算回路
などがハード的に構成されているため、部品点数が増加
してコストの増大の原因となっているとともに、インバ
ータの種々の運転条件に適応するための調整が容易では
ないという問題があった。
【0007】本発明は、上述の問題に鑑み、部品点数の
増加などによるコスト増大の問題を生じることなく、容
易にゆらぎ成分を含ませることのできる出力変調方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、上述の課題を解決するため、太陽電池からの入力
電圧と電圧指令値との差に応じて生成される電流指令値
に基づいて出力電流が制御される電圧型電流制御方式の
インバータにおいて、太陽電池の出力電圧が、該太陽電
池の最適動作点に対応して設定された最適動作目標値を
挟む上下の2つの値の範囲にある場合には電圧指令値と
して該2つの値を所定の周期で交互に設定し、そうでな
い場合には該太陽電池に対する最大電力追尾動作に基づ
き、前記周期で該電圧指令値を設定する出力変調方法で
ある。
【0009】
【0010】
【0011】請求項の発明に係る方法は、前記最大電
力追尾動作における電圧指令値の1回の変化幅を、前記
太陽電池の最適動作点に対応して設定された最適動作目
標値と入力電圧との差の大小に応じて変化させる出力変
調方法である。
【0012】
【作用】出力変調のために、電圧指令値が、太陽電池の
最適動作点に対応して設定された最適動作目標値を挟む
上下の2つの値に所定の周期で交互に設定される。この
ように設定された電圧指令値と太陽電池からの入力電圧
との差に応じた入力誤差値が求められ、この入力誤差値
に基づいて電流指令値が生成され、インバータの出力電
流が制御される。これによってインバータの出力にゆら
ぎ成分がのせられる。
【0013】また、電圧指令値の2つの設定値が、太陽
電池の最適動作目標値を挟む上下の値とされることによ
り、該太陽電池のほぼ最大電力を出力するように動作す
る。 更に、前記太陽電池からの入力電圧が、前記電圧指
令値の2つの設定値の範囲にない場合には該太陽電池に
対する前記最大電力追尾動作に基づいて該電圧指令値を
設定する。これによってインバータの起動時の立ちあが
り特性が良好になる。
【0014】請求項の発明においては、最大電力追尾
動作における電圧指令値の1回の変化幅が最適動作目標
値と入力電圧との差の大小に応じて変化することによ
り、より短時間で最適動作目標値に達する。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係るインバータ20を用いた
太陽光発電システム1の回路を示すブロック図である。
【0016】太陽光発電システム1は、太陽電池10、
及び電圧型電流制御方式のインバータ20から構成さ
れ、図示しない保護継電器などを介して商用電力系統5
と連系接続されている。配電線6には各種の負荷Zが接
続されている。
【0017】インバータ20は、複数のスイッチング素
子などからなるインバータ主回路21、1チップのマイ
クロコンピュータ24、アナログ回路からなるPWM制
御回路25、変圧器PT1又は変流器CT1によって検
出された出力電圧Vo又は出力電流Ioをディジタル値
に変換するAD変換器26,27、変流器CT2などに
よって検出された入力電圧Vi又は入力電流Iiをディ
ジタル値に変換するAD変換器28,29などから構成
されている。
【0018】マイクロコンピュータ24は、太陽電池1
0の出力電圧すなわち入力電圧Viの範囲に応じて、太
陽電池10を最適動作点(最適動作電圧)で動作させる
ための最大電力追尾制御処理、又は入力電圧Viを一定
とするための一定電圧制御処理(入力電圧一定制御処
理)を行うとともに、出力電圧Voに振幅変調されたゆ
らぎ成分をのせるための出力変調処理を行う。これらの
いずれの制御処理においても、ディジタル値のデータで
ある入力誤差値SAを生成し、生成した入力誤差値SA
に対応する入力誤差信号SaをPWM制御回路25へ出
力する。詳細は後述する。
【0019】またマイクロコンピュータ24は、出力電
圧Voに含まれたゆらぎ成分信号Seの検出のための処
理を行う。例えば、ゆらぎ成分信号Seの大きさを基準
レベルと比較し、基準レベルを越えたときに検出信号S
fを出力して遮断器CBをオフとし、これによってイン
バータ20を商用電力系統5から切り離し、商用電力系
統5の停電時にインバータ20が単独運転状態となるこ
とを防止する。
【0020】なお、マイクロコンピュータ24には、今
回及び前回の電圧指令値を格納するためのレジスタA,
Ap、今回及び前回の入力誤差値、入力電圧、電力値な
どを格納するためのレジスタ、その他、演算に必要な種
々のレジスタが設けられている。
【0021】PWM制御回路25は、マイクロコンピュ
ータ24から送られた入力誤差信号Saなどに基づい
て、PWM制御のためのパルスのパルス幅値Pwm及び
周波数などを演算し、インバータ主回路21のスイッチ
素子をオンオフするためのPWMパルスSpwmを出力
する。
【0022】図2はマイクロコンピュータ24及びPW
M制御回路25のPWM制御に関する機能を示す図であ
る。図2を参照してPWM制御動作を説明する。太陽電
池10の出力電圧すなわち入力電圧Viは、日射量に応
じて変動するが、この入力電圧Viと電圧指令値Vrと
の差を示す入力誤差信号Saが生成される。電圧指令値
Vrは、入力電圧Viの目標となる電圧であり、上述の
ような制御処理動作に応じて種々の値が設定される。入
力誤差信号Saの生成まではマイクロコンピュータ24
によって実行される。
【0023】入力誤差信号Saと出力電圧(すなわち商
用交流電圧)Voの基本周波数成分に対応した信号Sb
との乗算によって、制御の目標値を示す電流指令値信号
Siが生成される。つまり、入力誤差信号Saによって
出力電流Ioの大きさ(振幅)が設定され、商用交流電
圧によって出力電流Ioの位相が設定される。
【0024】そして、エラーアンプ222において、電
流指令値信号Siに対して実際の出力電流Ioの位相を
示す信号Scに応じた補正と適当な増幅とが行われ、P
WMパルス生成部223において、エラーアンプ222
からの信号Sjと20kHz程度のキャリア信号である
三角波信号Stとの比較演算によって、パルス幅が時間
的に変化するパルス列Spが生成される。そして、ドラ
イバ224によって、インバータ主回路21のスイッチ
素子のゲートの組み合わせ数に応じたPWMパルスSp
wmが出力される。
【0025】このような制御形式のインバータ20は、
位相の一致した電圧及び電流を出力する。すなわち力率
が1の交流電力のみを出力する能力を有している。した
がって、系統との並列運転中は負荷Z(通常は力率が1
より小さい)が必要とする無効電力を商用電力系統5が
供給することになる。また、インバータ20の出力電圧
Voに含まれるゆらぎ成分による振幅の変動は、商用電
力系統5が供給することとなる。しかし、商用電力系統
5が停電した場合には、それらの供給が行われなくな
り、出力電圧Voにゆらぎ成分が現れる。これを検出す
ることによって、インバータ20の単独運転状態が検出
される。
【0026】次に、マイクロコンピュータ24の処理動
作、特に電圧指令値Vrの生成処理について、フローチ
ャートを参照して説明する。図3は電圧指令値設定処理
を示すフローチャートである。このルーチンは、ソフト
ウエア割り込みなどによって50msec毎に実行され
る。
【0027】なお、以下の処理において、使用されてい
る太陽電池10の種類に応じて、その最適動作点に対応
した電圧値が、最適動作目標値Vpとして予め設定され
ている。
【0028】まず、入力電圧Viを入力し(#11)、
入力電圧Viが最適動作目標値Vpに近い範囲にあるか
否かを判定する(#12)。最適動作目標値Vpに近い
値として、図12に示すように、最適動作目標値Vpを
挟む上下に上限値VHと下限値Vlとが予め設定されて
おり、その範囲内にあるか否かによって制御内容を異な
らせている。
【0029】入力電圧Viが上限値VHと下限値Vlと
の間にない場合には(#12でノー)、MPPT制御処
理(最大電力追尾制御処理)を行い(#13)、その結
果得られた電圧指令値VAをレジスタAに書き込む(#
14)。つまり、例えばインバータ20が起動したとき
には、太陽電池10の出力電圧は開放電圧であり、入力
電圧Viは上限値VHよりも高いので、MPPT制御処
理によってできるだけ迅速に且つ円滑に最適動作点に近
づくように制御される。
【0030】入力電圧Viが上限値VHと下限値Vlと
の間にある場合には(#12でイエス)、一定電圧制御
処理を行う。一定電圧制御処理においては、図12に示
すように、最適動作目標値Vpを挟んだ上下にある極め
て近い互いに異なる2つの電圧指令値V1,V2を、交
互にレジスタAに書き込むことによって、出力変調処理
を同時に行う。
【0031】すなわち、前回においてレジスタAに書き
込んだ値がV1であったときにはV2を書き込み(#1
6)、V1でなかったときにはV1を書き込む(#1
7)。つまり、最適動作目標値Vpに近い範囲において
は、レジスタAにはV1とV2とが50msec毎に交
互に書き込まれ、これによって、図13に示されるよう
に、インバータ20の出力電圧Voが100msecの
周期で振幅変調され、その出力の中に10Hzのゆらぎ
成分がのせられる。ゆらぎ成分は、最適動作目標値Vp
を中心に変動するので、ゆらぎ成分をのせた場合でもほ
ぼ最大電力が得られることとなる。なお、図13におい
て、出力波形のゆらぎ成分は拡大して示されている。
【0032】図4乃至図6はMPPT制御処理のフロー
チャートである。まず、出力電圧Vo及び出力電流Io
が入力される(#21)。ここでは、AD変換器26,
27による定常的なサンプリングにより得られたデータ
に基づいて、電力を算出するためのデータ(出力電圧V
o及び出力電流Io)が入力される。
【0033】ファジィ推論に用いられる要素番号(DI
VーTMP)が計算される(#22)。要素番号は、入
力電圧Viと最適動作目標値Vpとの差の大きさに応じ
て割り当てられる。要素番号が「11」と等しく又はそ
れよりも大きいときには、変化幅Sを「50」に設定す
る(#25)。要素番号が「11」未満のときには、要
素番号に対応する変化幅Sをファジィ推論によって求め
る(#24)。
【0034】そして、交流電力を計算し(#26)、交
流電力の推移状態と入力電圧Viの推移状態とに応じて
(#27〜29)、ステップ#41又はステップ#51
のいずれかに進む。
【0035】つまり、今回(現在)の電力が前回の電力
よりも大きく且つ入力電圧Viが前回よりも増加してい
る場合、及び今回の電力が前回の電力よりも小さく且つ
入力電圧Viが前回よりも減少している場合には、電圧
指令値Vrを増大させる処理を行うためのステップ#3
1へ進み、そうでない場合には電圧指令値Vrを減少さ
せる処理を行うためのステップ#41へ進む。
【0036】ステップ#31では、〔今回の入力電圧V
i+変化幅S〕の値と上限値とを比較し、上限値を越え
ないときには、今回の入力電圧Viのデータを退避させ
るために前回の入力電圧Viを格納したレジスタに今回
の入力電圧Viを書き込み(#32)、〔今回の入力電
圧Vi+変化幅S〕で得られる値VAをレジスタAに書
き込む(#33)。上限値を越えるときには、前回の入
力電圧Viに上限値を代入し(#34)、〔上限値−変
化幅S〕で得られる値VAをレジスタAに書き込む(#
35)。その後、次回の演算のために、今回の電力、入
力電圧Viなどの値を前回のレジスタに書き込むための
終処理を行う(#36)。
【0037】また、ステップ#41では、〔今回の入力
電圧Vi−変化幅S〕の値と下限値とを比較し、下限値
より大きいときには、前回の入力電圧Viを格納するレ
ジスタに今回の入力電圧Viを書き込み(#42)、
〔今回の入力電圧Vi−変化幅S〕で得られる値VAを
レジスタAに書き込む(#43)。下限値より小さいと
きには、前回の入力電圧Viに下限値を代入し(#4
4)、〔下限値+変化幅S〕で得られる値VAをレジス
タAに書き込む(#45)。
【0038】図3乃至図6のフローチャートにおいてレ
ジスタAに格納された値は、後の入力誤差値設定処理に
おいて、電圧指令値Vrとして読み出される。図7及び
図8は入力誤差値算出処理を示すフローチャートであ
る。このルーチンは、上述の電圧指令値設定処理のルー
チンの実行タイミングとは独立して、ソフトウエア割り
込みなどによって10msec毎に実行される。
【0039】まず、前回に求めた入力誤差値が今回の入
力誤差値を格納するレジスタに書き込まれているので、
それを前回の入力誤差値を格納するレジスタに書き込ん
でデータの退避を行う(#51)。入力電圧Viを入力
し(#52)、入力電圧ViとレジスタAの内容とを比
較し(#53)、その大小に応じて、ステップ#56又
はステップ#61のいずれかに進む。
【0040】つまり、入力電圧ViがレジスタAの内容
よりも大きい場合には、目標入力誤差値を前回よりも増
大させるための処理を行うステップ#54に進み、そう
でない場合には減少させるための処理を行うステップ#
61に進む。
【0041】ステップ#54では、入力電圧Viからレ
ジスタAの内容を差し引いた値を定数Xで除し、得られ
た値を前回の入力誤差値に加算し、その結果得られた値
を目標入力誤差値とする。そして、得られた目標入力誤
差値が上限値を越えない場合には(#55でイエス)、
目標入力誤差値を今回の入力誤差値(新入力誤差値)S
Aとし(#56)、上限値を越えている場合には、上限
値を今回の入力誤差値SAとする(#57)。そして、
このルーチンを実行する割込みタイミングを判定するた
めのカウンタをクリアして次の割込みに備える(#5
8)。
【0042】なお、定数Xは、応答性を調整するための
任意の数であり、小さくすれば応答性は良くなるが安定
性が悪くなる。通常、定数Xは1〜2程度の値に設定さ
れる。
【0043】ステップ#61では、レジスタAの内容か
ら入力電圧Viを差し引いた値を定数Xで除し、得られ
た値を前回の入力誤差値から減算し、その結果得られた
値を目標入力誤差値とする。そして、得られた目標入力
誤差値が下限値より大きい場合には(#62でイエ
ス)、目標入力誤差値を今回の入力誤差値SAとし(#
63)、下限値より小さい場合には、下限値を今回の入
力誤差値SAとする(#64)。
【0044】このようにして得られた入力誤差値SA
が、入力誤差信号SaとしてPWM制御回路25に出力
され、これに出力電圧Voの基本周波数成分に対応した
信号Sbが乗算されることによって、制御の目標値を示
す電流指令値信号Siが生成される。電流指令値信号S
iに対して実際の出力電流Ioの位相を示す信号Scに
応じた補正が行われた後、PWM制御のためのパルス列
Spが生成される。
【0045】上述の実施例において、ファジィ推論のた
めに、例えば図9に示すファジィルールFR、及び図1
0に示すメンバーシップファンクションMFが用いられ
る。例えば、メンバーシップファンクションMFにおい
て、最適動作目標値Vpが200Vであったときに、2
00Vを要素番号「0」に対応させ、300Vを要素番
号「11」に対応させる。入力電圧Viに応じて要素番
号(横軸の位置)が決定される。要素番号に応じてグラ
フから1つ又は複数の適合度(縦軸の値)が決定され
る。
【0046】得られた適合度の加重平均又は適当な計算
式によって、離れている度合いが求められる。離れてい
る度合いから、適合度が求められ、適合度の加重平均又
は適当な計算式によって、変化の度合い(0〜1)が求
められる。変化の度合いに定数を乗じた値が変化幅Sと
される。
【0047】また、図11は電力及び入力電圧Viの増
減状態とそれに対応する電圧指令値Vrの増減方向とを
示すテーブルであり、上述のステップ#27以下の処理
を整理して示したものである。
【0048】上述の実施例によると、電圧指令値V1,
V2を交互にレジスタAに書き込むことによって、イン
バータ20の出力電圧Voにゆらぎ成分を容易にのせる
ことができ、部品点数の増大に起因するコストの増大を
防止することができる。しかも、ゆらぎ成分の振幅、周
波数などは、V1,V2の値及び設定周期をプログラム
により変更することによって容易に変更することができ
るので、インバータ20の種々の運転条件に適応するた
めの調整が容易に行える。
【0049】また、最適動作目標値Vpに近い範囲にお
いては一定電圧制御処理を行い、それ以外の範囲におい
てはMPPT制御処理を行うこととしたので、インバー
タ20の起動時における立ち上がり時間の短縮、最適動
作目標値Vp付近における安定性の向上、入力電圧Vi
の急変に対する対応性の向上などを図ることができる。
【0050】上述の実施例において、AD変換器26〜
29の全部又は一部をマイクロコンピュータ24に内蔵
させることも可能である。電圧指令値V1,V2を交互
に設定する周期、又は各ルーチンを実行する周期は、上
述した以外の周期とすることができる。その他、インバ
ータ20の各部の構成、処理動作、フローチャートの内
容又は順序などは、本発明の主旨に沿って種々変更する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、部品点数の増加などに
よるコスト増大の問題を生じることなく、容易にゆらぎ
成分を含ませるための出力変調を行うことができる。ま
た、ゆらぎ成分の振幅、周波数などをプログラムの変更
によって容易に変更することができるので、インバータ
の種々の運転条件に適応するための調整を容易に行うこ
とができる。
【0052】また、ゆらぎ成分をのせる出力変調を行っ
た場合にも、ほぼ最大電力を得ることができ、さらに
ンバータの起動時における立ち上がり時間の短縮及び最
適動作目標値付近における安定性の向上を図ることがで
きる。
【0053】請求項の発明によると、インバータの起
動時において、より短時間で最適動作目標値に達するこ
とができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータを用いた太陽光発電シ
ステムの回路を示すブロック図である。
【図2】マイクロコンピュータ及びPWM制御回路のP
WM制御に関する機能を示す図である。
【図3】電圧指令値設定処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】MPPT制御処理のフローチャートである。
【図5】MPPT制御処理のフローチャートである。
【図6】MPPT制御処理のフローチャートである。
【図7】入力誤差値算出処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】入力誤差値算出処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】ファジィルールの一例を示す図である。
【図10】メンバーシップファンクションの一例を示す
図である。
【図11】電力及び入力電圧の増減状態とそれに対応す
る電圧指令値の増減方向とを示す図である。
【図12】電圧指令値と最適動作目標値との関係の一例
を示す図である。
【図13】電圧指令値と出力電圧の波形の一例を示す図
である。
【符号の説明】
10 太陽電池 20 インバータ Vi 入力電圧 Io 出力電流 Vr 電圧指令値 V1,V2 電圧指令値(2つの値) Vp 最適動作目標値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 正寛 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 平田 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田中 邦穂 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−103475(JP,A) 特開 平3−174610(JP,A) 特開 平3−242979(JP,A) 特開 平3−239124(JP,A) 特開 平5−83881(JP,A) 実開 昭62−172293(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H01L 31/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池からの入力電圧と電圧指令値との
    差に応じて生成される電流指令値に基づいて出力電流が
    制御される電圧型電流制御方式のインバータにおいて、太陽電池の出力電圧が、該太陽電池の最適動作点に対応
    して設定された最適動作目標値を挟む上下の2つの値の
    範囲にある場合には電圧指令値として該2つの値を所定
    の周期で交互に設定し、そうでない場合には該太陽電池
    に対する最大電力追尾動作に基づき、前記周期で該電圧
    指令値 を設定することを特徴とするインバータの単独運
    転検出のための出力変調方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の出力変調方法において、前
    記最大電力追尾動作における電圧指令値の1回の変化幅
    を、前記太陽電池の最適動作点に対応して設定された最
    適動作目標値と入力電圧との差の大小に応じて変化させ
    ることを特徴とするインバータの単独運転検出のための
    出力変調方法。
JP17287693A 1993-07-13 1993-07-13 インバータの単独運転検出のための出力変調方法 Expired - Lifetime JP3234358B2 (ja)

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