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JP3233351U - パッカーノズル - Google Patents

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JP3233351U
JP3233351U JP2021002006U JP2021002006U JP3233351U JP 3233351 U JP3233351 U JP 3233351U JP 2021002006 U JP2021002006 U JP 2021002006U JP 2021002006 U JP2021002006 U JP 2021002006U JP 3233351 U JP3233351 U JP 3233351U
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JP
Japan
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tube
nozzle
injection hole
packer
ring
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JP2021002006U
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English (en)
Inventor
清 塚田
清 塚田
Original Assignee
福徳技研株式会社
共栄産業株式会社
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Abstract

【課題】コンクリート壁面に穿孔した注入孔からの抜け落ちや補修材料の漏れを確実に防止できる新規なパッカーノズルの提供。【解決手段】プッシャー20でチューブ30を圧縮するためのリング40の端部にテーパー41を形成する。これによって、注入孔H内で圧縮と同時にチューブ30の端部が拡径してこれがクサビのように作用するため、密閉性と保持力が向上して注入孔Hからのノズルボディ10の抜け落ちや補修材料の漏れを確実に防止できる。【選択図】図1

Description

本考案は、コンクリート構造物の補修工法のひとつであるアルカリ骨材反応抑制剤注入工法などに用いるパッカーノズルに関するものである。
経年劣化したコンクリート構造物の補修工法のひとつとしてアルカリ骨材反応抑制剤注入工法が知られている。この補修工法は、例えば亜硝酸リチウムなどのアルカリ骨材反応抑制剤を補修材料としてコンクリ―ト内に注入し浸透させて内部にある腐食した鉄筋を不動態化させることで鉄筋の錆や膨張によるコンクリートの劣化を防止するものである。
この工法は例えば以下の特許文献1に示すように、補修対象となるコンクリート構造物の表面に所定の間隔を隔てて多数の注入孔を穿孔し、それら各注入孔にパッカーノズルと称する液体吐出ノズルをそれぞれ挿入する。このノズルには、亜硝酸リチウムを溜めたカプセルが接続されており、このカプセルを液圧ホースに接続し、コンプレッサーなどの圧力源により加圧することでそのカプセル内の亜硝酸リチウムをパッカーノズルを介してコンクリート内部へ注入して浸透させるものである。
特開2011−038347号公報
ところで、前記のような補修工法は、パッカーノズルから各注入孔へ亜硝酸リチウムを加圧して注入するようになっているため、その圧力でパッカーノズルが抜け落ちないようにそれを確実に保持しなければならない。特に、広い範囲に亜硝酸リチウムを浸透させるためには、その圧力をより高くする必要があるため、高い保持力が必要となる。さらに、パッカーノズルの抜け落ちだけでなく、高圧で注入した亜硝酸リチウムがパッカーノズルと注入孔との隙間から外へ漏れ出さないような優れた密閉性も要求される。
そこで、本考案はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、注入孔からの抜け落ちや補修材料の漏れを確実に防止できる新規なパッカーノズルを提供することにある。
前記課題を解決するために本考案は、先端に注入ヘッドを備えたノズルボディと、当該ノズルボディに螺合するプッシャーと、当該プッシャーと前記注入ヘッド間に位置する拡縮自在なチューブと、当該チューブと前記プッシャーとの間に位置する筒状のリングとを備え、当該リングのチューブ側端部にテーパーを形成したことを特徴とするパッカーノズルである。
このような構成によれば、コンクリート壁面に形成された注入孔にノズルボディをその注入ヘッド側から挿入した後、プッシャーを注入ヘッド側にねじ込めば、筒状のリングによってチューブが注入ヘッド側に押されて径方向に膨張する。これによって、チューブが注入孔に密着してその隙間を塞ぐ同時にノズルボディを注入孔内に保持するように作用する。
さらに、その状態からプッシャーを注入ヘッド側にねじ込んでリングをチューブ側に押し込むと、そのリング先端のテーパーがチューブの内側に潜り込んで、そのチューブの端部を徐々に強制的に押し広げる。これによって、その拡径されたチューブ端部が注入孔壁面に圧接し、クサビのように作用するため、高い圧力がかかってもノズルボディが注入孔から抜け落ちるのを防止できる。ここで、チューブとしては拡縮自在なものであって押圧されたときに膨らんで圧接することにより注入孔への保持機能および密閉性を発揮できる材料であればよく、例えばウレタン製のチューブを用いることが望ましい。
本考案によれば、チューブを圧縮するリングの端部にテーパーを形成したことから、圧縮同時にチューブ端部が拡径してこれがクサビのように作用するため、優れた密閉性と高い保持機能を発揮する。これによって、注入孔からのノズルボディの抜け落ちや補修材料の漏れを確実に防止できる。
本考案に係るパッカーノズル100の実施の一形態を示す断面図(側面図)である。 本考案に係るパッカーノズル100をコンクリート壁面Wに形成した注入孔Hに挿着した状態を示す断面図である。 図2中S部を示す部分拡大図である。 比較例200(長い)を示す断面図(側面図)である。 比較例300(短い)を示す断面図(側面図)である。 比較例(長い)を注入孔Hに挿着した状態を示す概念図である。 比較例(短い)を注入孔Hに挿着した状態を示す概念図である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は本考案に係るパッカーノズル100の断面図(側面図)である。図示するようにこのパッカーノズル100は、先端に注入ヘッド11を備えたノズルボディ10と、このノズルボディ10の外側に螺合するプッシャー20と、このプッシャー20と注入ヘッド11間に位置するチューブ30およびリング40とから主に構成されている。
このノズルボディ10は、両端が開口した金属パイプからなっており、その先端には注入ヘッド11を備えると共に、その後端には、図示しないカプセルなどを接続するためのジョイント12およびOリング13ならびにヘッド14が順に設けられている。なお、このノズルボディ10の長さとしては特に限定されないが、一般に8〜9cmのものが多用される。
プッシャー20は、例えば六角ナットから構成されており、ノズルボディ10の周囲に形成されたねじ山15に螺合してノズルボディ10上を軸方向に沿ってその前後に移動可能となっている。チューブ30は、ウレタンのような拡縮自在な材料から構成されており、その一端面が注入ヘッド11側に当接している。このチューブ30のサイズは特に限定されないが、例えば長さ3〜5cmでノズルボディ10の外側に密着するように嵌合し、その肉厚は1.5〜2.0mm程度のものが多用される。
リング40は金属製の筒体から構成されており、その一端がチューブ30の他端部に当接していると共に他端部がプッシャー20に当接するように設けられている。そして、このリング40のチューブ30側端部には、その先端に向かって徐々に縮径するようなテーパー41が形成されている。また、同じくこのリング40のサイズも特に限定されないが、例えば長さ2cmでノズルボディ10の外側に密着するように嵌合し、その肉厚はチューブ30と同じく1.5〜2.0mm程度のものが多用される。
図2は、このパッカーノズル100をコンクリート壁面Wの注入孔Hに挿着して補修材料の注入準備が完了した状態を示した断面図である。すなわち、まず図1に示すような状態でこのパッカーノズル100をその注入ヘッド11側から注入孔H内に差し込み、プッシャー20が壁面Wに当たるまで挿入する。なお、この注入孔Hの大きさは、注入ヘッド11からリング40までの部分がスムーズに入る大きさ、例えば径10mm×長さ100mm程度となっている。
次に、このような状態からレンチなどを用いてプッシャー20またはノズルボディ10の一方を固定した状態で他方を強制的に回転させると、プッシャー20とヘッド14との間隔が徐々に開き、リング40が注入ヘッド11側に押し込まれてチューブ30をその軸方向に圧縮する。これによってチューブ30の略中央部分が径方向に膨張して注入孔Hの内面に密着してその隙間を塞ぐ同時にノズルボディ10を注入孔H内に保持するように作用する。
さらにこの状態からプッシャー20を押し込むと、図3(A)から(B)に示すように、リング40先端のテーパー41がチューブ30の内側に潜り込んで、そのチューブ30の端部を徐々に強制的に押し広げる。これによって、その拡径されたチューブ30の端部が注入孔Hの内壁面に圧接し、クサビのように作用してさらに保持力が向上するため、強く引っ張ってもノズルボディ10が注入孔Hから抜け落ちることがない。
図4および図5は、比較例としてチューブ30の部分が長短2種類のパッカーノズル200、300の例を示したものであり、本考案のパッカーノズル100との相違点は、リング40のチューブ30側端部にテーパー41を形成していない点のみである。このようにテーパー41が無い状態であると、チューブ30の部分が長いパッカーノズル200のケースでは、図6に示すようにそのリング40の押圧力のすべてがチューブ30に伝わってしまうため、そのチューブ30が途中で座屈を起こしてしまい、密閉性および保持力が低くなってしまう。
一方、チューブ30が短いパッカーノズル300のケースでは、図7に示すようにチューブ30と注入孔Hとの接触面積が小さくなってしまうため、高い保持力や密閉性を発揮することが難しい。これに対し、本考案のパッカーノズル100では、前記のように長いチューブ30を用いても座屈を生ずることなく、かつその端部が拡径してクサビのように作用するため、優れた密閉性と高い保持力を発揮することができる。例えば、比較例の構成では、補修材料の注入圧の上限が2MPaであるのに対し、本考案のパッカーノズル100では、5MPaもの高い圧力にも耐え得ることが可能となる。
そして、補修材料の注入圧が高ければ高いほど、コンクリート壁内へ浸透する範囲および速度が大きくなるため、注入孔Hの数を減らすことが可能となり、作業の効率化や工期の大幅な短縮が可能となる。例えば、注入圧が0.7MPaの場合では、コンクリート壁内へ亜硝酸リチウムなどの補修材料を十分浸透させるためには、10日間ほどの工期がかかっているが、本考案のパッカーノズル100では、最大5MPa程度の高圧で浸透させることができるため、工期を短縮させることが可能となる。
なお、作業終了後は、プッシャー20を反対方向に回せば、チューブ30が元の状態に縮径すると共に、クサビ状態も解消されるため、簡単にパッカーノズル100を注入孔Hから取り外すことができる。
100…パッカーノズル
10…ノズルボディ
11…注入ヘッド
12…ジョイント
13…Oリング
14…ヘッド
15…ねじ山
20…プッシャー
30…チューブ
40…リング
41…テーパー
H…注入孔
W…コンクリート壁面

Claims (2)

  1. 先端に注入ヘッドを備えたノズルボディと、当該ノズルボディに螺合するプッシャーと、当該プッシャーと前記注入ヘッド間に位置する拡縮自在なチューブと、当該チューブと前記プッシャーとの間に位置する筒状のリングとを備え、当該リングのチューブ側端部にテーパーを形成したことを特徴とするパッカーノズル。
  2. 請求項1に記載のパッカーノズルにおいて、前記チューブがウレタン製のチューブであることを特徴とするパッカーノズル。
JP2021002006U 2021-05-27 2021-05-27 パッカーノズル Active JP3233351U (ja)

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JP2021002006U JP3233351U (ja) 2021-05-27 2021-05-27 パッカーノズル

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