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JP3230831B2 - モータ駆動制御装置 - Google Patents

モータ駆動制御装置

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Publication number
JP3230831B2
JP3230831B2 JP03729892A JP3729892A JP3230831B2 JP 3230831 B2 JP3230831 B2 JP 3230831B2 JP 03729892 A JP03729892 A JP 03729892A JP 3729892 A JP3729892 A JP 3729892A JP 3230831 B2 JP3230831 B2 JP 3230831B2
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JP
Japan
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current
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motor
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voltage command
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明仁 柴田
久視 近藤
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Okuma Corp
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Okuma Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/06Arrangements for speed regulation of a single motor wherein the motor speed is measured and compared with a given physical value so as to adjust the motor speed

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィードフォワード制
御要素を有するモータ駆動制御装置に関するものであ
り、特に加減速指令時におけるモータの追従応答性を向
上させるモータ駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のモータ駆動制御装置の一例
を示す構成ブロック図であり、以下にその動作を説明す
る。モータ11に機械的に結合された位置検出器10か
らの信号が位置検出部5で処理されることによりモータ
11の現在位置データPaが得られる。図示しない位置
指令生成部にて作成されたモータ11に対する移動位置
指令Prの値からモータ11の現在位置データPaが減
じられることにより位置誤差量Peが得られる。この位
置誤差量Peに基づいて速度指令算出部1内でモータ1
1に対する速度指令Vrが生成される。一方、モータ1
1の現在速度データVaは速度検出部3内にて時間的に
連続した二つの現在位置データから数1に基づいて求め
られる。
【0003】
【数1】 ここで、i:時系列番号を示す整数 ΔTps:現在位置データ検出周期 こうして求められた現在速度データVaと速度指令Vr
との差が取られることにより速度誤差量Veが得られ
る。速度PI演算部2にて速度誤差量Veに対して公知
の比例・積分制御演算が行なわれることによりモータ1
1に対するトルク指令Trが生成される。ここで、モー
タ11がACブラシレスサーボモータ(同期モータ)で
あるとし、この場合のモータ11に流れる電流と発生ト
ルクの関係について記す。今、モータ11のU,V及び
Wの各相に直交する磁束の密度Bu,Bv及びBwは、
回転子に装着されている永久磁石の最大密度をBoとす
るとそれぞれ数2〜数4のようになる。
【0004】
【数2】Bu=Bo・cosθ
【数3】Bv=Bo・cos(θ+2π/3)
【数4】Bw=Bo・cos(θ+4π/3) また、固定子の三相巻線には最大値Ioの数5〜数7に
示すような各相電流Iu,Iv及びIwを流すように制
御するものとする。
【数5】Iu=Io・cosθ
【数6】Iv=Io・cos(θ+2π/3)
【数7】Iw=Io・cos(θ+4π/3) 固定子巻線の平均半径をr、有効長をleとすると、モ
ータ11に発生するトルクTはフレミングの左手の法則
より数8で表わされる。
【0005】
【数8】 T=B・I・le・r =le・r{Io・cosθ・Bo・cosθ +Io・cos(θ+2π/3)・Bo・cos(θ+2π/3) +Io・cos(θ+4π3)・Bo・cos(θ+4π/3)} =le・r・3Io・Bo/2 =Kt・Io ここで、Kt=3le・r・Bo/2 したがって、トルク指令Trに一致するような回転トル
クをモータ11に発生させるには、流す電流の最大値I
oを数9に示すようにすれば良い。
【0006】
【数9】Io=Tr/Kt 各相電流算出部4では、まずモータ11の現在位置デー
タPaから当該時刻における固定子U相巻線の位置θが
求められる。次に、前述の考え方に基づいてモータ11
のU及びV相巻線に流すべき電流の指令値Iur及びI
vrが数10及び数11から求められる。
【数10】Iur=Tr・sinθ
【数11】Ivr=Tr・sin(θ+2π/3) 一方、モータ11のU,V相巻線電流を検知する電流セ
ンサーのデータは電流検出部6に転送され、電流検出部
6にて帰還電流データIua及びIvaが生成される。
電流の指令値Iur及びIvrと帰還電流データIua
及びIvaの差が取られることにより各相電流誤差量I
ue及びIveが求められる。PI演算部7にて各相電
流誤差量Iue及びIveに対して公知の比例・積分制
御演算が行なわれることによりモータ11の各相巻線に
印加すべき電圧指令Vur及びVvrが生成される。モ
ータ11においては各相に流れる電流のベクトル和が零
になるように制御されるので、三相のうち二相分の電流
指令値が求められれば残りの一相分の指令値は簡単に求
められる。そして、PWM制御部8にはPI演算部7内
で比例・積分演算することにより求められたU,V相に
対する印加電圧指令Vur及びVvrと、これらの印加
電圧指令Vur,Vvrから求められたW相に対する印
加電圧指令Vwrが入力される。PWM制御部8におい
てはこれらの印刷電圧指令Vur,Vvr,Vwrに基
づいて公知のPWM制御動作が実行されることにより電
圧増幅器9の出力電圧が制御される。
【0007】図9は従来技術における1相分(U相)の
トルク指令、電流指令、PWM電圧指令と帰還電流及び
電流誤差量の関係の一例を示す図である。同図において
は以下の前提にて説明を進める。 ・速度制御周期(トルク指令生成周期)は電流制御周期
(PWM電圧指令生成周期)の2倍の長さとする。 ・各制御ループにおける計算無駄時間は零とする。 ・速度制御ループにて生成されたトルク指令は次の速度
制御周期になるまで電流制御ループに指令されない。
(図9(a)において、時間t0から始まる速度制御周
期内で生成されたトルク指令が有効になるのは時間t2
から始ま る速度制御周期時間内に含まれる最初の
電流制御周期からとする。)
【0008】このような前提の下で、図9(a)に示す
ように時間t0から始まる速度制御周期内において零か
らある値にステップ状に変化するトルク指令Tr0及び
これに対応する電流指令Iur0、Iurlが生成され
たとする。Iur0は時間t2以降の最初の電流制御周
期にて有効となる。当該電流制御周期においては、この
ステップ入力電流指令Iur0と実際の帰還電流検出値
との差、即ち電流誤差量Iue0が算出され、この電流
誤差量Iue0が公知の比例・積分演算処理されること
によりPI演算電圧指令Vur0が生成される。説明の
便宜上当該電流制御演算処理はt2の時間から開始され
るものとし計算無駄時間は零としているので、トルク指
令Tr0に対応したステップ入力電流指令Iur0・電
流誤差量Iue0・PI演算電圧指令Vur0は時間t
2にて確定したものとして図9(b),(c)を作成し
ている。PWM制御部においてはこのPI演算電圧指令
Vur0に基づいて公知のPWM制御動作が実行される
ことにより電力増幅器の出力電圧が制御される結果、モ
ータに電流が流れて図9(b)の太線に示すような帰還
電流が検出される。以降、t2,t4,…の時点で生成
されたトルク指令に対しても同様に各指令が演算生成さ
れ、最終的に指令されたトルクがモータに発生するよう
に制御される。以上述べてきたように、電流、速度及び
位置の制御はそれぞれ電流フィードバックループ、速度
フィードバックループ及び位置フィードバックループに
よりフィードバック制御され、各相電流誤差量、速度誤
差量及び位置誤差量が零となるようにそれぞれフィード
バック制御が行なわれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】指令に対するモータの
追従誤差は、制御ループ内のゲインを無限大に設定でき
ないことや制御無駄時間要素の存在により特にトルク急
変時に大きくなるが、従来のモータ駆動制御装置は前述
のごとく構成されているので、モータの指令追従性を決
定する速度応答性や電流応答性の調整手段としてはそれ
ぞれのループゲインを調整することしかなかった。この
場合、ゲインは定常的な制御動作を考慮して調整・設定
されるため、トルク急変時のみの追従性改善を行なう手
段がなく、トルク変化時の追従性を向上させようとして
制御ループゲインを大きく設定すると定常時ゲインとし
ては大きすぎるため、ハンチングや振動を生じるなどの
問題があった。本発明は上述した事情から成されたもの
であり、本発明の目的は、トルク変化時の指令追従性を
向上させ、トルク変化時全域での追従誤差を減少させる
モータ駆動制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はモータに電力を
供給する電力増幅器と、前記モータの駆動を制御するた
めの電流制御ループ及び速度制御ループとを有するモー
タ駆動制御装置に関するものであり、本発明の上記目的
は、前記モータに対する各相電流指令と前記モータのイ
ンピーダンスモデルから、各相モータ巻線に発生する電
圧降下を演算しフィードバックループで得られた電圧指
令に加算して各相印加電圧指令を生成する電流フィード
フォワード分算出部を備え、前記各相印加電圧指令を用
いてフィードフォワード制御を行なうことによって達成
される。
【0011】
【作用】本発明にあっては、モータに対する各相電流指
令と前記モータのインピーダンスモデルから、各相モー
タ巻線に発生する電圧降下を演算しフィードバックルー
プで得られた電圧指令に加算して各相印加電圧指令を生
成する電流フィードフォワード分算出部を有し、この各
相印加電圧指令を用いてフィードフォワード制御を行な
うので、制御ループ内設定ゲインの有限性その他の制限
無駄時間要素の存在とは関係なく各相印加電圧指令を生
成することができ、トルク変化時の指令追従性が向上
し、トルク変化時全域での追従誤差が減少し、さらに定
常時には従来通り安定した制御が実現できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明のモータ駆動制御装置の一例を
図8に対応させて示す構成ブロック図であり、同一構成
箇所は同符号を付して説明を省略する。トルク指令Tr
に変化がない状態では従来と全く同様の動作にてモータ
11が制御される。しかし、トルク指令Trが変化する
場合には、電流フィードフォワード分算出部30が追加
されたことによりモータ11に対する制御動作が従来と
は異なる。まず、フィードフォワード成分の算出方法に
ついて説明する。今、制御対象モータ11を図3に示す
ようなY結線モデルとして考える。U,V,W各相巻線
の抵抗及びインダクタンスを各相とも同じ値であるとし
てそれぞれR,Lとする。また、各相に流れる電流をそ
れぞれIu,Iv,Iwとし、各相印加電圧及び中性点
電圧をそれぞれVu,Vv,Vw及びV0と表すものと
する。この際、回転子永久磁石により各相巻線に誘起す
る電圧については考えないものとする。このような状態
においては、各相の印加電圧Vu,Vv,Vwと電流I
u,Iv,Iwの間には数12〜数14が成立する。
【0013】
【数12】
【数13】
【数14】 また、Iw=−(Iu+Iv)であるので、これを数1
4に代入すると、数15が得られる。
【数15】 そして、この数15を数12に代入すると数16が得ら
れる。
【数16】 同様に数15を数13に代入すると数17が得られる。
次に、数16と数17より数18及び数19となる。
【数17】
【数18】
【数19】 そして、数18と数19をまとめて表記すると数20の
ようになる。
【数20】 ここで各相印加電圧の間に三相平衡関係、すなわちVw
=−Vu−Vvが保たれているとし、これを数18、数
19にそれぞれ代入すると数21を得る。
【数21】 この数21より各相印加電圧Vu,Vvは各相電流指令
Iur,Iuvを数22に代入することにより求めるこ
とができる。
【0014】
【数22】 この考え方に基づいて設計された電流フィードフォワー
ド分算出部30の詳細ブロック図を図2に示す。Z−1
は離散値系における時間遅れ演算子を、L及びRは当該
巻線のインダクタンス及び巻線抵抗の値に関するパラメ
ータを、Kuff及びKvffはそれぞれU,V相につ
いてのフィードフォワードゲインを、Vuff及びVv
ffはそれぞれU,V相巻線に対するフィードフォワー
ド分の印加電圧指令を示している。トルク指令Trの変
化時には各相電流指令算出部4にて生成される電流指令
Iur,Ivrもこれに対応して変化することになり、
電流フィードフォワード分算出部30にてモータ11の
固定子巻線のインダクタンス及び巻線抵抗に関する印加
電圧指令成分が算出される。この算出値に各相のフィー
ドフォワードゲインを乗じたものを各相電流誤差量Iu
e,IveからPI演算により算出される電圧指令Vu
r、Vvrに加算することによりフィードフォワード分
を加えたPWM電圧指令(Vurf,Vvrf)が生成
されてPWM制御部8に転送される。また、電流指令値
とトルク指令値の関係は数10、数11に示されるか
ら、各相印加電圧とトルク指令値の関係を求めると数2
3が得られる。
【数23】 この数23よりトルク指令値が求まると直ちに各相印加
電圧を算出することが可能であることが分かる。
【0015】図4は本発明における1相分(U相)のト
ルク指令、電流指令、PWM電圧指令と帰還電流及び電
流誤差量の関係の一例を示す図である。同図においては
従来技術を説明した図9の場合と同じ前提にて説明を進
める。図4(a)に示すように時間t0において零から
ある値にステップ状に変化するトルク指令Tr0が生成
されたとする。このトルク指令Tr0が生成されると直
ちに当該速度制御周期内において1周期前の速度制御周
期に生成されたトルク指令
【数24】 とトルク指令Tr0から数10、数11、数22あるい
は数23により求めた印加電圧指令値Vur0にフィー
ドフォワード係数Kuffを乗じてフィードフォワード
分電圧指令Vuff0が算出される。このフィードフォ
ワード分電圧指令Vuff0は算出直後の電流制御周期
内にて過去のトルク指令値
【数25】 に関連する電流誤差量
【数26】 からPI演算により算出されるPI演算電圧指令
【数27】 と加算されて最終的な全電圧指令となる。
【0016】図4の場合はt0より前のトルク指令は零
とし、電流誤差量が発生していないものとしているので
トルク指令Tr0に対応したPI演算電圧指令Vu0よ
り前のPI演算電圧指令は零であり、フィードフォワー
ド分電圧指令Vuff0+PI演算電圧指令
【数28】 となる。すなわち、時間t2になるまでの全電圧指令値
はフィードフォワード分の電圧指令Vuff0あるいは
Vuff1のみに等しい。したがって、PI演算電圧指
令Vurが発生する以前にモータの巻線にはフィードフ
ォワード分電圧指令Vuffが印加され、フィードフォ
ワード係数Kuffの設定等により実際に流れる電流を
急峻に立上げることができる。ステップ入力トルク指令
Tr0に対応したステップ入力電流指令Iur0が有効
となるのは従来技術の場合と同じく時間t2以降の最初
の電流制御周期においてである。当該電流制御周期にお
いては、従来技術の場合と同様にして電流誤差量Iue
0が算出され、この電流誤差量Iue0からPI演算電
圧指令Vur0が生成される。この電流制御周期以前に
上述のごとくフィードフォワード分電圧指令Vuff0
あるいはVuff1がモータ巻線に印加されて電流が流
れ始めているので、この電流制御周期にて算出される電
流誤差量Ieu0は図4(b)に示すように、従来技術
の場合と比較して小さなものとなる。
【0017】この電流制御周期に適用されるフィードフ
ォワード分電圧指令Vuff2は、数22あるいは数2
3のうちのモータ巻線のインダクタンスによる電圧指令
成分(L成分)を除いて巻線抵抗による電圧指令成分
(R成分)のみから算出するようにする。これは一つの
トルク指令に対して、 ・L成分による電圧指令はトルク急変時に過渡的に大き
く変化するのであり、量的にも比較的大きなものである
が、時間の経過と共に零となるものである。 ・R成分による電圧指令は定常的なものであり、トルク
指令が変わらないかぎり巻線抵抗値で決まる一定の電圧
指令を出力し続ける必要がある。 という考えに基づいている。したがって図4(a)に対
応するフィードフォワード分電圧指令Vuffは図4
(c)に示すように、Vuff0,Vuff1が大き
く、Vuff2以降は比較的小さな一定値となる。この
電流制御周期においてはPI演算電圧指令Vur0に加
算することによりフィードフォワード分電圧指令Vuf
f2を加えたPWM電圧指令Vuffが生成されてPW
M制御部に転送される。以降、t2,t4,…の時点で
生成されたトルク指令に対しても同様に各指令が演算生
成され、最終的に指令されたトルクがモータに発生する
ように制御される。
【0018】この動作はトルク指令変化(各相電流指令
変化)に対応したものであり、電流フィードバックが何
らかの要因にて変化しようと電流フィードフォワード分
算出部30の出力には関与せず安定に動作するものであ
る。また、電流フィードフォワード分算出部30が動作
する場合は、フィードフォワード分の加算により電流フ
ィードバックループにて1次遅れ的に生成される電圧指
令(Vur,Vvr)が有効な変化をする前にPWM制
御部8に対する電圧指令を変化させることができるの
で、電流フィードバックループの時間遅れ要素を排除で
き、指令追従性が高まる。さらに、指令追従性の調整
は、フィードフォワードゲインを調整することによって
対応できる。なお、図2中のフィードフォワード係数K
uff、Kvffを、モータ巻線のインダクタンスによ
る電圧指令成分(L成分)と巻線抵抗による電圧指令成
分(R成分)とに対してそれぞれ独立に設定(設定可能
な係数の値には零を含む)できるようにしても良く、ま
た、これらの係数の設定・変更は電流制御周期に同期し
てできるようにしても良い。
【0019】図5は本発明のモータ駆動制御装置の別の
一例を示す構成ブロック図である。すなわち、モータ1
1に対応する速度指令Vrからフィードフォワード的に
トルク指令Tffを作成するトルクフィードフォワード
分算出部22と、このトルク指令Tffとモータ11の
位置情報からモータ11に対する各相電流指令Iur,
Ivrを生成し、これらの各相電流指令Iur,Ivr
とモータ11のインピーダンスモデルから各相印加電圧
指令Vuff,Vvffを生成する電流フィードフォワ
ード分算出部40とを有し、これらの各相印加電圧指令
Vuff,Vvffを用いてフィードフォワード制御を
行ない、速度指令変化時の速度及び電流フィードバック
ループの時間遅れ要素を排除して指令追従性を高めるよ
うにしている。この場合、公知のごとくトルク指令Tf
fは速度指令Vrを1回微分することによって得られ
る。電流フィードフォワード分算出部40の詳細を図6
に示すが、図2に示す電流フィードフォワード分算出部
30に各相電流指令算出部4が結合されたものとなって
いる。
【0020】図7は本発明のモータ駆動制御装置の更に
別の一例を示す構成ブロック図である。すなわち、モー
タ11に対する位置指令Prからフィードフォワード的
に速度指令成分Vffを生成する速度フィードフォワー
ド分算出部21と、この速度指令Vffからフィードフ
ォワード的にトルク指令成分Tffを作成するトルクフ
ィードフォワード分算出部22と、このトルク指令成分
Tffとモータ11の位置情報からモータ11に対する
各相電流指令Iur,Ivrを生成し、これらの各相電
流指令Iur,Ivrとモータ11のインピーダンスモ
デルから各相印加電圧指令Vuff,Vvffを生成す
る電流フィードフォワード分算出部40とを有し、この
各相印加電圧指令Vuff,Vvffを用いてフィード
フォワード制御を行なうことにより位置指令変化時の位
置・速度及び電流フィードバックループの時間遅れ要素
を排除して指令追従性を高めるようにしている。この場
合、公知のごとく速度指令Vffは位置指令Prを1回
微分することによって得られる。したがって、トルク指
令Tffは位置指令Prを2回微分することによって得
られることになる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明のモータ駆動制御装
置によれば、制御ループ内設定ゲインの有限性その他の
制御無駄時間要素の存在とは関係なく各相印加電圧指令
を生成することができ、トルク変化時の指令追従性の向
上、トルク変化時全域での追従誤差の減少、さらには定
常時にける従来通りの安定した制御が実現できるので、
工作機械に適用すればコストアップすることなくワーク
の加工精度等の加工品位を向上させることができると共
に、加工時間を大幅に短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ駆動制御装置の一例を示す構成
ブロック図である。
【図2】図1に示す本発明装置の主要部の詳細例を示す
ブロック図である。
【図3】図1に示す本発明装置における同時モータ中の
各相電流を求めるためのインピーダンスモデルを示す図
である。
【図4】図1に示す本発明装置におけるトルク指令、電
流指令、PWM電圧指令と帰還電流及び電流誤差量の関
係を示す図である。
【図5】本発明のモータ駆動制御装置の別の一例を示す
構成ブロック図である。
【図6】図5に示す本発明装置の主要部の詳細例を示す
ブロック図である。
【図7】本発明のモータ駆動制御装置のさらに別の一例
を示す構成ブロック図である。
【図8】従来のモータ駆動制御装置の一例を示す構成ブ
ロック図である。
【図9】従来装置におけるトルク指令、電流指令、PW
M電圧指令と帰還電流及び電流誤差量の関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
21 速度フィードフォワード分算出部 22 トルクフィードフォワード分算出部 30,40 電流フィードフォワード分算出部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−4782(JP,A) 特開 昭59−106893(JP,A) 特開 平3−107383(JP,A) 特開 平3−265485(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 H02P 6/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータに電力を供給する電力増幅器と、前
    記モータの駆動を制御するための電流制御ループ及び速
    度制御ループとを有するモータ駆動制御装置において、
    前記モータに対する各相電流指令と前記モータのインピ
    ーダンスモデルから、各相モータ巻線に発生する電圧降
    下を演算しフィードバックループで得られた電圧指令に
    加算して各相印加電圧指令を生成する電流フィードフォ
    ワード分算出部を備え、前記各相印加電圧指令を用いて
    フィードフォワード制御を行なうようにしたことを特徴
    とするモータ駆動制御装置。
JP03729892A 1992-01-28 1992-01-28 モータ駆動制御装置 Expired - Fee Related JP3230831B2 (ja)

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JP03729892A JP3230831B2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 モータ駆動制御装置
US08/009,253 US5410234A (en) 1992-01-28 1993-01-26 Motor drive control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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JP03729892A JP3230831B2 (ja) 1992-01-28 1992-01-28 モータ駆動制御装置

Publications (2)

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JPH05207767A JPH05207767A (ja) 1993-08-13
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