JP3224358B2 - 金属板貼合せ成形加工用白色積層ポリエステルフィルム - Google Patents
金属板貼合せ成形加工用白色積層ポリエステルフィルムInfo
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Description
工用白色積層ポリエステルフィルムに関し、さらに詳し
くは金属板に貼合せた後フィルムが容器の外面となるよ
うに成形加工するのに有用な金属板成形加工用白色積層
ポリエステルフィルムに関する。
般に塗装を施されている。最近は工程簡素化、衛生性向
上、公害防止等の目的で有機溶剤を使用せずに防錆性を
付与する方法として熱可塑性樹脂フィルムによる被覆が
試みられている。即ち、ブリキ、ティンフリースチー
ル、アルミニウム等の金属板に熱可塑性樹脂フィルムを
ラミネートした後、絞り加工等により製缶する方法の検
討が進められている。
フィンフィルムやポリアミドフィルムが試みられたが、
成形加工性、耐熱性、保香性のすべてを満足するもので
ない。
チレンテレフタレートフィルムがバランスのとれた特性
を有するとして注目され、これをベースとしたいくつか
の提案がなされている。すなわち、 (A)二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムを
金属板にラミネートし、製缶材料として用いる(特開昭
56−10451号公報、特開平1−192546号公
報)。 (B)非晶性もしくは極めて低結晶性の芳香族ポリエス
テルフィルムを金属板にラミネートし、製缶材料として
用いる(特開平1−192545号公報、特開平2−5
7339号公報)。 (C)低配向で、熱固定された二軸配向ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを金属板にラミネートし、製缶材
料として用いる(特開昭64−22530号公報)。
分な特性が得られず、それぞれ次の問題のあることが明
らかとなった。 (A)については、二軸配向ポリエチレンテレフタレー
トフィルムは耐熱性、保香性に優れるが、成形加工性が
不充分であり、大きな変形を伴う製缶加工ではフィルム
に微少なクラックが発生し、極端な場合には破断が発生
する。 (B)については、非晶性もしくは極めて低結晶性の芳
香族ポリエステルフィルムであるため成形加工性は良好
であるが保香性が劣り、また製缶後の印刷、レトルト殺
菌等の後処理、更には長期保存により脆化しやすく、缶
外部からの衝撃により割れやすいフィルムに変質する恐
れがある。 (C)については、上記(A)と(B)の中間領域で効
力を発揮せんとするものであるが、未だ製缶加工に適用
可能な低配向には達していない。
のが一般的であるが、印刷時にあらかじめ遮光の目的で
白色の塗料を下塗りし、その後印刷される。金属板にラ
ミネートする熱可塑性樹脂フィルムを白色遮光性のフィ
ルムとすることにより、白色塗料の下塗りを省略するこ
とができるが、上記(A)、(B)、(C)の方法にお
いて、白色顔料を添加して製造される白色フィルムで
は、それぞれの欠点が解消されず、缶外面の目的も達成
されない。さらに、隠蔽性向上のため酸化チタンを高濃
度に含有する白色フィルムでは、フィルム自体が脆くな
り延伸時の破断が多発し製膜性が悪化したり、フィルム
製膜時に使用するロールの磨耗が問題となる。
性、ロール磨耗性に優れ、かつ金属板と貼合せた後、製
缶加工、例えば深絞り加工して金属缶を成形するにあた
り、ラミネート適性、耐磨耗性、深絞り加工性、製缶後
の耐衝撃性、耐熱性、缶外面の白度に優れる金属板貼合
せ成形加工用ポリエステルフィルムを提供することにあ
る。
0.1〜0.5μmのルチル型酸化チタンを10〜50
重量%含有し、融点が210〜245℃でありかつポリ
マー部分の固有粘度が0.46〜0.66の共重合ポリ
エステル層(B層)、B層の一方の表面に積層した平均
粒径が0.1〜0.5μmのルチル型酸化チタンを0〜
15重量%含有し、融点が210〜245℃である共重
合ポリエステル層(A層)およびB層のもう一方の表面
に積層した平均粒径が0.1〜0.5μmのルチル型酸
化チタンを0〜15重量%含有し、融点が210〜24
5℃である共重合ポリエステル層(C層)からなる積層
ポリエステルフィルムであって、各共重合ポリエステル
フィルム層のポリマー部分の固有粘度が(1)〜(3)
式を満たし、かつ該積層フィルムのX線回折強度、見掛
け密度がそれぞれ(4)式、(5)式を満たし、さらに
MOR値が1.5以下の範囲にあることを特徴とする金
属板貼合せ成形加工用白色積層ポリエステルフィルムで
ある。
る共重合ポリエステルとしては、例えばポリエチレンテ
レフタレート共重合体、ポリエチレンイソフタレート共
重合体、ポリエチレン−2,6−ナフタレート共重合
体、ポリブチレンテレフタレート共重合体が挙げられ
る。これらの中、ポリエチレンテレフタレート共重合体
が好ましい。
は、酸成分でもアルコール成分でもよい。該酸成分とし
ては、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸等の如き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボ
ン酸等の如き脂肪族カルボン酸、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸等の如き脂環族ジカルボン酸等を挙げる
ことができ、アルコール成分としては、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール等の如き脂肪族ジ
オール、1,4−シクロヘキサンジメタノールの如き脂
環族ジオール等を挙げることができる。これらは単独又
は2種以上を使用することができる。これらの中、イソ
フタル酸、セバシン酸が好ましく、さらにイソフタル酸
が更に好ましい。
ステルの共重合成分の種類と割合は互いに同一であって
も異なっていてもよい。
よるが結果としてポリマー融点が210〜245℃、好
ましくは215〜235℃の範囲になる割合である。ポ
リマー融点が210℃未満では耐熱性が劣るため、製缶
後の印刷における加熱に絶えられなく好ましくない。一
方、ポリマー融点が245℃を超えると、ポリマーの結
晶性が高くなり成形加工性が損なわれるため好ましくな
い。
は、Du Pont Instruments 910
DSCを用い、昇温速度20℃/分で融解ピークを求
める方法による。なおサンプル量は約20mgとする。
知の方法で製造することができる。例えば共重合ポリエ
チレンテレフタレートの製法としては、テレフタル酸、
エチレングリコールおよび共重合成分をエステル化反応
させ、次いで得られる反応生成物を重縮合反応させて共
重合ポリエチレンテレフタレートとする方法、あるいは
ジメチルテレフタレート、エチレングリコール及び共重
合成分をエステル交換反応させ、次いで得られる反応生
成物を重縮合反応させ共重合ポリエチレンテレフタレー
トとする方法を好ましく挙げることができる。なお、共
重合ポリエステルの製造の際に、必要に応じて他の添加
物たとえば蛍光増白剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤等も添加することができる。特に白
度を向上させようとする場合、蛍光増白剤の添加は有効
である。
分の固有粘度は0.46〜0.66であり、好ましくは
0.48〜0.64の範囲である。この固有粘度が0.
46に満たない場合、フィルム延伸時のフィルム破断が
多くなり、かつ得られたフィルムを金属板に貼合せた
後、容器に成形する時破断を生じやすい。また、0.6
6を超えるものは過剰品質であり、原料ポリマーの生産
性も落ちるので不経済である。
粘度(ηA)及びC層を構成するポリマー部分の固有粘
度(ηC)は、両者相互の関係およびB層を構成するポ
リマー部分の固有粘度(ηB)との関係において、前述
の(1)〜(3)式を満足することが必要である。これ
ら各層のポリマー部分の固有粘度の差(前述の(1)〜
(3)式の左辺)がすべて0.15未満であることが必
要であり、すべて0.12未満であることが好ましく、
すべて0.10未満であることがさらに好ましい。各層
のポリマー部分の固有粘度の差のうち少なくとも1つが
0.15以上であると、積層フィルムの各層で大きな配
向差を生じ、フィルムをラミネートする際ハンドリング
が困難となり、さらにはラミネートしわ等を生じるので
好ましくない。
の固有粘度の測定は、O−クロロフェノールに溶解後、
遠心分離機により酸化チタン等のフィラーを取り除き3
5℃溶液にて測定した。
ポリエステルに含有させるルチル型酸化チタンは、平均
粒径が0.1〜0.5μmのルチル型酸化チタンであ
る。この平均粒径は、好ましくは0.2〜0.4μmで
ある。平均粒径が0.1μm未満では、共重合ポリエス
テル中に均一に分散させることが困難であり、白色隠蔽
性も劣るようになる。平均粒径が0.5μmより大きい
ルチル型酸化チタンは製造が困難であり、また製造され
たものも粗大粒子が多く好ましくない。
上のものが好ましい。95%未満であると高濃度で添加
した場合分散性が劣り、また共重合ポリエステルの分子
量を著しく低下させるため好ましくない。
リエステルへのルチル型酸化チタンの添加含有量は10
〜50重量%、好ましくは15〜40重量%である。こ
の含有量が10重量%に満たないと、フィルムの白色隠
蔽性が充分でなく、一方50重量%を超えると白色隠蔽
性が飽和して、より一層の効果の向上が見られず、かえ
ってフィルムが脆くなりフィルム延伸時のフィルム破断
が多くかつ、得られたフィルムを金属板に貼合せた後、
容器に成形する時破断を生じやすい。
ステルへのルチル型酸化チタンの添加含有量は、それぞ
れ0〜15重量%、好ましくはそれぞれ0〜10重量
%、更に好ましくはそれぞれ0〜6重量%である。この
含有量が15%を超えると、製膜工程でのロール磨耗が
発生し好ましくない。
ともに他の白色顔料例えばアルミナ、炭酸カルシウム、
シリカ、硫酸バリウム、硫化亜鉛、アナターゼ型酸化チ
タン等を用いることができる。
重合ポリエステルへ添加する前に、精製プロセスを用い
て、粒径調整、粗大粒子除去を行うことが好ましい。精
製プロセスの工業的手段としては、粉砕手段としては例
えば乾式もしくは湿式遠心分離機等が挙げられる。な
お、これらの手段は2種類以上を併用し、段階的に精製
してもよい。
を含有させるには各種の方法を用いることができる。そ
の代表的な方法として、下記のような方法を挙げること
ができる。 (ア)共重合ポリエステル合成時のエステル交換もしく
はエステル化反応の終了前に添加、もしくは重縮合反応
開始前に添加する方法。 (イ)共重合ポリエステルに添加し、溶融混練する方
法。 (ウ)上記(ア)、(イ)の方法において、酸化チタン
を多量に添加したマスターペレットを製造し、粒子を含
有しない共重合ポリエステルと混練し、所定量のルチル
型酸化チタンを含有させる方法。
ル型酸化チタンを添加する方法を用いる場合には、ルチ
ル型酸化チタンをグリコールに分散したスラリーとし
て、反応系に添加することが望ましい。
ポリエステルフィルムの見掛け密度(ρ)は前記の
(5)式を満たす必要がある。この(5)式を満たすこ
とにより、フィルムの製膜性の向上を図ることができ
る。一方、見掛け密度と計算密度の比(ρ/ρ0)が0.
75未満ではフィルム中のボイドが多くなり、フィルム
が脆くなるため延伸時のフィルム破断が発生し生産性が
低下してしまう。また、得られたフィルムを、金属板に
貼合せた後、容器に成形するとき破断やクラック、微小
欠点を生じやすい。尚、フィルムの密度は、密度勾配管
をもちいて測定した。
ポリエステルフィルムは、X線回折強度比が前述の
(4)式を満足することが必要である。このX線回折強
度比が0.22未満であると、フィルム中の酸化チタン
によりボイドが多数発生し、フィルム製膜時のフィルム
破断、成形加工性の低下を引き起こし、さらに前述の
(5)式を満足することができなくなるため好ましくな
い。逆に、X線回折強度比が0.4を超えるとフィルム
製膜時に厚み斑が発生しやすくなるため好ましくない。
定を行った。X線源としてCuK−αをもちいて、発散
スリット1/2°、散乱スリット1/2°、受光スリッ
ト0.15mm、スキャンスピード1.000°/分の
条件で測定し、Pseudo Voight ピールモ
デルを用いた多重ピール分離法により下記のX線回折強
度を測定し、X線回折強度比を計算した。
ークの面積を求め、この面積をX線回折強度とした。ま
た、酸化チタン等の顔料に起因する反射ピーク(アナタ
ーゼ(101)、ルチル(110))が(100)面の
近くにあるが、これを除いて面積を求めた。
ポリエステルフィルムは、MOR値が1.5以下である
必要があり、好ましくは1.45以下である。MOR値
が1.5を超えると、フィルムの面内異方性が大きくな
り、金属板に貼合せた後、容器に成形する際に微小クラ
ックや割れが発生するため好ましくない。
向計MOA−2001Aを用い、マイクロ波を透過させ
たときの透過強度の最大値(XMAX)および最小値(X
MIN)の比(下記(7)式)をMOR値とした。
造する方法の一例として、以下二軸延伸、特に逐次二軸
延伸による方法を説明するが本発明においてはこの方法
のみに限定されるものではない。
ポリエステルフィルムは、各層を構成するポリエステル
を別々に溶融してダイスより共押出し、固化前に積層融
着した後、直ちに急冷して実質的に非晶質の共重合ポリ
エステルシートを得る。次に、このシートをロール加
熱、赤外線加熱等で加熱して縦方向に延伸する。このと
き、延伸温度を共重合ポリエステルのガラス転移点(T
g)より20〜50℃高い温度とし、延伸倍率を2.5
〜3.6倍とすることが好ましい。また縦方向に延伸す
る際は、2回以上に分割して縦方向に延伸する方法が特
に好ましい。横方向の延伸は共重合ポリエステルのTg
より20℃以上高い温度から始め、ポリエステルの融点
(Tm)より100〜130℃低い温度まで昇温しなが
ら行うのが好ましい。横延伸の倍率は2.6〜3.7倍
とすることが好ましい。また、熱固定の温度は150℃
〜230℃の範囲で共重合ポリエステルポリマーの融点
に応じフィルム品質を調整すべく選択するのが好まし
い。また、各共重合ポリエステルを別々に溶融、押出し
てフィルム化し、未延伸状態または該延伸方法により延
伸後、積層融着させる方法などにより製造することもで
きる。
ポリエステルフィルムは、好ましくは厚みが6〜75μ
mである。さらに10〜75μm、特に15〜50μm
であることが好ましい。厚みが6μm未満では加工時に
割れ等が生じやすくなり、一方75μmを超えるものは
過剰品質であって不経済である。
ポリエステルフィルムは、B層を芯層とし、B層の一方
の表面にA層を積層し、B層のもう一方の表面にC層を
積層した3層構造の積層フィルムである。
エステルフィルムにおいて、A層の厚み(XA)とB層
の厚み(XB)との比(XA/XB)およびC層の厚
(XC)とB層の厚み比( XC/XB)は、それぞれ0.
05〜1.0が好ましく、0.1〜0.7が更に好まし
い。
ポリエステルフィルムが貼合せられる金属板、特に製缶
用金属板としては、ブリキ、ティンフリースチール、ア
ルミニウム等の板が適切である。金属板へのポリエステ
ルフィルムの貼合せは、例えば下記、の方法で行う
ことができる。 金属板をフィルムの融点以上に加熱しておいてフィ
ルムを貼合せた後冷却し、金属板に接するフィルムの表
層部(薄層部)を非晶化して密着させる。 フィルムにあらかじめ接着剤層をプライマーコートし
ておき、この面と金属板を貼合せる。接着剤層としては
公知の樹脂接着剤例えばエポキシ系接着剤、エポキシ−
エステル系接着剤、アルキッド系接着剤等を用いること
ができる。
る。なお、フィルムの特性は、以下の方法で測定、評価
した。
KI製工業用カミソリ試験機用ブレード)の刃先を垂直
にあて、更に1.5mm押し込み接触させて、温度20
℃、湿度60%の環境で、毎分60mの速さ、入り口テ
ンション60gで走行させた。フィルムを50m走行し
た後のブレードの磨耗量(W μm3)を走査型電子顕微
鏡(SEM)にて測定し、下記の基準で評価した。 〇:W<4.0×104μm3 ×:W≧4.0×104μm3
260℃に加熱した板厚0.25mmのティンフリース
チールの両面に貼合せ、水冷した後150mm径の円板
状に切り取り、絞りダイスとポンチを用いて3段階で深
絞り加工し、55mm径の側面無継目(以下缶と略す)
を作成した。
記の基準で評価した。 ○:しわの発生なくラミネート可能なもの ×:ラミネート時にしわが発生するもの
及び試験を行い、各々下記の基準で評価した。
のフィルムに微小クラックや破断が認められない。 ×:缶内外面のフィルムの一部にフィルム破断が認めら
れる。
防錆性試験(1%NaCl水を缶内にいれ、電極棒を挿
入し、缶体を陽極にして6Vの電圧をかけた時の電流値
を測定する。以下、ERVと略す)において0.2mA
以下を示す。 ×:内外面とも異常はないが、ERV試験で電流値が
0.2mAを超えており、通電箇所を拡大観察するとフ
ィルムに粗大滑剤を起点としたピンホール状の割れが認
められる。
つき10個づつを高さ30cmから塩ビタイル床面に落
下した後、缶内のERV試験を行った結果、 ○:全10個について0.2mA以下である。 △:1〜5個について0.2mAを超えている。 ×:6個以上について0.2mAを超えているか、落下
後既にフィルムのひび割れが認められる。
持した後、(6)に記した耐衝撃割れ性評価を行った結
果、 ○:全10個について0.2mA以下である。 △:1〜5個について0.2mAを超えている。 ×:6個以上について0.2mAを超えているか、21
0℃x5分間加熱後、既にひび割れが認められる。
後に缶外面となるティンフリースチール面に、烏口を用
いて、長さ50mm幅がそれぞれ0.2mm、1.4m
mの黒線を記入しておいて製缶後、フィルムを通して黒
線を観察し、下記の基準で評価した。 ○:両黒線とも見えない。 △:一方の黒線はかすかに見えるが、他方の黒線は見え
ない。 ×:一方の黒線は見え、他方の黒線もかすかに見える。
す成分を共重合した共重合ポリエチレンテレフタレート
に同表に示す平均粒径のルチル型酸化チタンを同表に示
す量添加し、A層、B層、C層用の共重合ポリエステル
を得た。これらの共重合ポリエステルを表3に示す製膜
条件で、それぞれ別々溶融した後互いに隣接したダイか
ら共押しして積層、融着させ、急冷固化して未延伸フィ
ルムとし、次いで該未延伸フィルムを表3に示す条件で
縦延伸し、横延伸し続いて熱固定して厚み20μmの二
軸配向フィルムを得た。これらのフィルムの特性を表4
に示す。なお、実施例1、実施例3および実施例4につ
いては、縦延伸を行う際に延伸倍率1.7倍づつ2回延
伸を行った。
共重合したポリエチレンテレフタレート共重合体に、表
2に示す平均粒径のルチル型酸化チタン、炭酸カルシウ
ムを同表に示す濃度添加し、表3に示す製膜条件で溶融
押出し、急冷固化して未延伸フィルムとし、次いで該未
延伸フィルムを縦延伸し、横延伸し続いて熱固定して厚
み20μmの二軸配向フィルムを得た。このフィルムの
特性を表4に示す。なお、表4中の各層の固有粘度は、
各層の共重合ポリエステルをそれぞれ単独で押出して得
られた未延伸フィルムの値である。
加工用白色積層ポリエステルフィルムは、製膜性、耐磨
耗性、ラミネート適性、深絞り加工性、耐衝撃割れ性、
耐熱性、缶外面白色度のすべてに対して優れていること
がわかる。
層ポリエステルフィルムは、製膜性及び耐磨耗性に優
れ、かつ金属板と貼合せた後、製缶加工、例えば深絞り
加工して金属缶を成形するにあたり、ラミネート適性、
耐磨耗性、深絞り加工性、製缶後の耐衝撃性、耐熱性、
缶外面白度に優れたものであり、金属容器被覆用として
極めて有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 平均粒径が0.1〜0.5μmのルチル
型酸化チタンを10〜50重量%含有し、融点が210
〜245℃でありかつポリマー部分の固有粘度が0.4
6〜0.66の共重合ポリエステル層(B層)、B層の
一方の表面に積層した平均粒径が0.1〜0.5μmの
ルチル型酸化チタンを0〜15重量%含有し、融点が2
10〜245℃である共重合ポリエステル層(A層)お
よびB層のもう一方の表面に積層した平均粒径が0.1
〜0.5μmのルチル型酸化チタンを0〜15重量%含
有し、融点が210〜245℃である共重合ポリエステ
ル層(C層)からなる積層ポリエステルフィルムであっ
て、各共重合ポリエステルフィルム層のポリマー部分の
固有粘度が(1)〜(3)式を満たし、かつ該積層フィ
ルムのX線回折強度、見掛け密度がそれぞれ(4)式、
(5)式を満たし、さらにMOR値が1.5以下の範囲
にあることを特徴とする金属板貼合せ成形加工用白色積
層ポリエステルフィルム。 【数1】 - 【請求項2】 フィルムが金属板の容器外面となる表面
に貼合せられる請求項1記載の金属板貼合せ成形加工用
白色積層ポリエステルフィルム。
Priority Applications (7)
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- 1997-06-10 JP JP15236297A patent/JP3224358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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