JP3219995B2 - 清涼感改善剤 - Google Patents
清涼感改善剤Info
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Description
し、さらに、詳しくは、本発明は、人の皮膚、粘膜に対
し優れた冷感または清涼感を与える化合物と併用して用
いることにより、例えばその持続性を高め、刺激性を抑
える清涼感改善剤に関する。
−(1−メチルエチル)シクロヘキシルアルコール(以
下、「l−メントール」と言う)は、冷感作用を伴った
強い薄荷の匂いを有し、香料として用いられているが、
光学対掌体であるd−メントールは、清涼感に乏しくや
や甘い香味を有することが知られている(印藤元一著、
「香料の実際知識」(昭和50年3月25日)東洋経済
新報社、79頁)。
て広い用途を有し、食品類、歯磨き、チューインガム、
うがい薬、ハップ剤、化粧品類、シェービングクリーム
やタバコのフレーバーとして使用されている。このよう
に有用なl−メントールにも、従来から指摘されている
二つの欠点がある。一つはl−メントールが昇華する性
質を持つことであり、二つ目は、強いハッカ臭である。
前者は空気に揮散して清涼感が持続しない原因となって
いる。そして後者は目や鼻孔を刺激し、匂いが周囲に広
がってしまう点であり、これらの欠点を改善することが
望まれている。
少ない3−{(1R,2S,5R)−[5−メチル−2
−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}プロ
パン−1,2−ジオール(以下、「3−1−メントキシ
プロパン−1,2−ジオール」という)は、特公昭61
−48813号公報に記載されている公知の化合物であ
る。同公報によれば、この化合物は、l−メントール
を、金属ナトリウムあるいは水素化ナトリウムによって
ナトリウム塩とした後、これにハロゲン化アリルを反応
させ、3−l−メントキシプロパン−1−エンを得、こ
れを有機過酸を用いて酸化して酸化物にし、次いで加水
分解することによって得られる。
トキシプロパン−1,2−ジオールは、冷感作用を有す
るが、l−メントールと異なり匂いを有しないので、こ
の性質を利用して、商品に付与された香気に対して全く
影響を及ぼすことなく冷感作用を付与する目的で、粉歯
磨、潤製歯磨、練歯磨、チューイングガムのような口腔
用組成物、シャーベット、ハードキャンデーのような飲
食品に配合され、更に、化粧料(特開昭60−2590
8号公報、特開昭63−208505号公報)、アイパ
ック剤(特開昭62−96403号公報)、頭髪化粧料
(特開昭62−192312号公報)ような香粧品、そ
の他消炎鎮痛剤用エアゾール組成物(特開昭63−26
4522号公報)などに配合することが提案されてい
る。
−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールについて
は他の化合物との併用について記載がないし、この光学
活性な化合物である(2S)−3−{(1R,2S,5
R)−〔5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロ
ヘキシル〕オキシプロパン−1,2−ジオールも特開平
7−82200号に開示されているが、その製造方法と
冷感性を利用した口腔用組成物、飲食品及び香粧品が開
示されているのみである。
3−メントキシプロパン−1,2−ジオールのグリセリ
ン部分(プロパン)の1位又は2位にメチル基が置換す
ると冷感作用に強い苦味が加わる(高砂香料時報 No.11
8,12,1995)、3−メントキシプロパン−1,2−ジオー
ル(1)のグリセリンモイエティーにメチル基を導入し
たタイプの化合物は、どの位置に入っても苦味が増加し
除外された(日皮協ジャーナル9巻 NO17,77,1986)との
記載はあるが、冷感の改善についての報告は全くされて
いなし、かえって使うことが好ましくないことの記載の
みである。
涼感を与える冷感剤、特にその典型的化合物であるl−
メントールの冷感又は清涼感の持続性を高め、更に刺激
性を抑える清涼感改善剤を提供することを課題とする。
ル−3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオールの
欠点、つまり苦みの点を解決すべく、鋭意研究の結果、
該化合物が、例えばl−メントール、メントン、イソプ
レゴール、酢酸メンチル、サビネンハイドレイト等の冷
感剤に添加することにより、それらの作用の持続性や刺
激性を改善することを見いだし、本発明に到達した。
パン−1,2−ジオールの苦みについては、濃度0.0
01〜1%水溶液で評価したところ、濃度0.1%以下
では苦みが急速に減少することを見いだした。またl−
メントールと併用するとさらに苦みが減少すると感じた
パネラーが多数であった。つまり、苦み作用は、2−メ
チル−3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオ
ールの強い冷感作用と対比すると弱く付随的性質に位置
ずけられると判断された。
シ)プロパン−1,2−ジオールを冷感化合物と併用す
ることにより、商品中の濃度において、その苦み作用は
ほとんど障害にならず、歯磨き、チューインガムその
他、口腔用組成物、飲食品、香粧品等において、その清
涼感改善作用を利用できることを見いだした。
(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオールからな
る清涼感改善剤、及び該清涼感改善剤を含有する口腔用
組成物、飲食品または香粧品を提供する。
メチル−3−(lーメントキシ)プロパンー1,2−ジ
オール、すなわち、2−メチル−3−{(1R,2S,
5R)−〔5−メチル−2−(l−メチルエチル)シク
ロヘキシル〕オキシ}プロパン−1,2−ジオール(下
記反応式中、1で示す)は、下記反応式で示すような方
法で合成することができる。
等中で水素化ナトリウムでナトリウム塩とし、それに2
−メチルプロペニルハライド(3)を反応させて3−l
−メントキシ−2−メチル−1−プロペン(4)を作
り、有機過酸によって酸化したのち、これを加水分解し
て2−メチル−3−(1−メントキシ)プロパン−1,
2−ジオール(1)を得る。
ライド(3)及びl−メントール(2)は市販品をその
まま用いることができる。合成法を詳細に説明すると以
下の様になる。付加反応の方法は、特に限定されるもの
ではないが、例えば、l−メントール(2)をトルエ
ン、キシレン等の適当な溶媒に溶解した溶液に、水素化
ナトリウム等の適当な水素化金属又はナトリウム等のア
ルカリ金属を添加し、ここへ2−メチルプロペニルハラ
イド(3)(クロリド、ブロミド等)を適当な溶媒に溶
解した溶液を滴下し反応させることにより行えばよい。
用量は、l−メントール(2)に対し、好ましくは約1
〜2倍当量、特に好ましくは約1.1〜1.5倍当量と
するとよい。アルカリ金属や水素化金属の使用量は、通
常の付加反応における量とすればよく、好ましくはl−
メントール(2)に対し約1〜1.1倍当量とするとよ
い。本発明において用いられる水素化金属としては、水
素化ナトリウム、水素化カリウムが、アルカリ金属とし
てはナトリウムが用いられるが、特に好ましくは水素化
ナトリウムを用いるとよい。また、反応溶媒としては、
トルエン、キシレン、石油エーテル、テトラヒドロフラ
ン等が挙げられるが、特に好ましくはトルエンを用いる
とよい。
反応溶媒の沸点で還流するのがよく、特に好ましくはト
ルエンの沸点110〜111℃近辺に加温し、その温度
を保って約0.5〜3時間反応させるとよい。
メントキシ)−1−プロペン(4)は、精製することな
く、次の酸化反応に付すことができる。
重量の蟻酸、酢酸等の有機酸の溶媒中へ、反応温度を5
0〜70℃に保って、基質に対して1.2〜1.5倍当
量の35%過酸化水素を滴下したのち、さらに1〜5時
間反応させることによって行われる。
の過酸を分解し、水を加えトルエン等の有機溶媒で生成
物を抽出し、抽出物を水洗後、溶媒を回収し、粗酸化物
を得る。この粗酸化物を15〜30重量%の苛性ソーダ
又は苛性カリ等の希アルカリ水溶液中で、1〜5時間加
熱還流することにより、2−メチル−3−(l−メント
キシ)プロパン−1,2−ジオール(1)を得る。
−メチル−3−(1−メントキシプロパン)−1,2−
ジオール(1)は、容易に入手できる原料を用い、容易
な反応操作で合成することができる。
3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(1)
は、公知の冷感化合物に適宜配合して、特に制限される
ことなく、広い範囲において使用することができる。す
なわち、本発明の清涼感改善剤は、例えばさわやかでひ
んやりした冷感または清涼感を持続または増強し、刺激
性を抑制してまろやかにすることができ、公知の冷感化
合物とともに、口腔用組成物、飲食品及び香粧品等に配
合してその商品価値を高めることができる。
の目的とする改善効果により特に限定されないが、一般
に10〜80重量%の範囲で併用すればよい。
成物としては、粉歯磨、潤製歯磨、練歯磨のような歯磨
類、うがい剤、チューインガム等の種々の形態を挙げる
ことができる。このような口腔用組成物においては、冷
感化合物は通常0.1〜4.0重量%配合されるが、本
発明の清涼感改善剤、2−メチル−3−(1−メントキ
シ)プロパン−1,2−ジオールの配合量は、その形態
によって異なるが、全体の約0.01〜3重量%、好ま
しくは0.1〜2重量%とするとよい。
清涼感改善剤のほか、冷感化合物として、通常、ペパー
ミント油、スペアミント油、l−メントール、カルボ
ン、メントン、アネトール、カンファー、1,8−シネ
オールのような香料が用いられるが、その他の成分とし
て、使用目的に応じた任意の成分を配合することができ
る。例えばチューインガムであれば、ガムベースの他
に、砂糖、ステビオサイドのような甘味料、フラボノイ
ドのような有効成分を常法に従って適宜配合することが
できる。同様に、歯磨類、うがい剤等においても製品の
種類に応じた成分を適宜配合することができる。
しては、アイスクリーム、シャーベット、ゼリー、ハー
ドキャンディ、清涼飲料水等を挙げることができる。こ
のような飲食品において、冷感化合物は全体の0.01
〜3重量%、2−メチル−3−l−メントキシプロパン
−1,2−ジオール(1)の配合量は、その形態によっ
て異なるが、全体の約0.01〜3重量%、好ましくは
0.1〜2重量%とするとよい。
改善剤のほか、冷感化合物として、ペパーミント油、ス
ペアミント油、ユーカリ油、l−メントール、メント
ン、1,8−シネオールなどが使用され、例えば炭酸飲
料においてはペパーミント油やl−メントールなどのよ
うな化合物が配合されるが、その他の成分として、使用
目的に応じた任意の成分を用いることができる。例えば
ハードキャンディであれば、グラニュー糖、水飴、水の
ようなベースの他に、サイダー香料のような香料等を常
法に従って適宜配合することができる。同様に、アイス
クリーム、シャーベット、ゼリー、清涼飲料水等におい
ても製品の種類に応じた成分を適宜配合することができ
る。
ような各種化粧水、アフターシェーブローションのよう
な各種ローション、乳液、マッサージクリームや栄養ク
リームのような各種クリーム、アイパック剤やペースト
状洗い流しパック剤のような各種パック剤、ヘアートニ
ック、ポマード、シャンプー、リンス、トリートメン
ト、ヘアークリームのような頭髪用化粧料の他、洗顔剤
その他の石鹸、制汗剤や防臭剤等が挙げられる。
しては、ペパーミント油、スペアミント油、l−メント
ール、メントン、1,8−シネオールなどが使用され、
その配合量は通常、全体の0.01〜5重量%とされて
いるが、2−メチル−3−l−メントキシプロパン−
1,2−ジオールの配合量は、その形態によって異なる
が、全体の0.01〜5重量%、好ましくは0.7〜3
重量%とするとよい。
て任意の成分を用いることができる。例えばクリームで
あれば、乳化剤、香料、防腐剤、顔料他に、必要に応じ
て栄養剤、保湿剤、紫外線防止剤等を常法に従って適宜
配合することができる。同様に、化粧水、ローション、
乳液、パック剤、頭髪用化粧料、石鹸、制汗剤、防臭剤
等においても製品の種類に応じた成分を適宜配合するこ
とができる。
期待される。例えば、エアゾール製剤、ハップ剤、軟膏
剤のような外用剤への配合が期待される。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
用いて行った。 ガスクロマトグラム:5890−A(ヒューレットパッ
カード社製) カラム:Chemical bonded column OV-1 25mm×0.25mm, ID 0.15mm(ジーエルサイエンス株式会
社製) 温度:70〜220℃(4℃/分で昇温) 旋光度:DIP−370型(日本分光工業株式会社) プロトン核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR):AM−40
0型(400MHz)(ブルッカー社製)
ル(1)の合成 1) 2−メチル−3−(l−メントキシ)−1−プロ
ペン(4)の合成 トルエン2000mlと水素化ナトリウム(パラフィン中62重
量%含有) 168g(4.2モル) の溶液へ、l−メントール
(2)624g(4モル) とトルエン 800mlの溶液をトルエン
還流下に 1.5 時間かけて滴下する(トルエンの代わり
にキシレンを使用する場合は 110〜120 ℃の温度範囲に
保って同様に滴下する)。滴下後 30 分同温で反応させ
てから、2-メチルプロペニルクロリド(3)400g(4.4モ
ル) を 105〜110 ℃に保って30分かけて滴下し、その後
4時間同温で反応させる。反応後、溶液を常温まで冷却
してから、メタノール 30ml を加えて攪拌し過剰の水素
化ナトリウムをクエンチし、さらに、水 800mlを加え 1
0 分間攪拌し、静置後トルエン層を分液して分け取る。
次いでトルエン溶液を低真空下に蒸留してトルエンを回
収し、粗製の2-メチル-3-(l-メントキシ)-1-プロペン
(4)990g を得る。高真空下にこれを蒸留して、沸点
76 ℃/2mmHgで精製した2-メチル-3-(l-メントキシ)-1-
プロペン(4)781.2g(93 理論%)を得る。
0,1235,1180,1110,1055,1005,975 MS (m/z,20eV): M+ =210(0),154,139,138,125,97,95,
83,81,57,43 NMR (CDCl3,δppm) :0.77(d,3H,J=7.0), 0.79-1.02(m,3
H), 0.89, 0.92(dd,6H,J=7.0), 1.26(m,1H), 1.34(m,1
H), 1.75(s,3H), 1.59-1.67(m,2H), 1.75(s,3H), 2.07-
2.13(m,1H), 2.22-2.30(dq,1H.J=7.0), 3.03-3.10(dt,1
H,J=10.7), 3.76,4.01(d,2H), 4.84,4.96(s,2H)
プロパン−1,2−ジオール(1)の合成 1)で得られた2−メチル−3−(l−メントキシ)プ
ロペン(4)1.05kg(5モル) と85重量%蟻酸 1.15kg(25
モル) 溶液中へ50℃に保って35重量%過酸化水素水 583
g(6 モル) を4時間かけて滴下し、滴下後さらに2時間
同温で反応させる。反応後、冷水 2000ml を加えて攪拌
し、静置し油層を分液し分け取る。分取した油層を100m
l の冷水で洗浄した後、水酸化ナトリウム 504g(12.6モ
ル) と水2500ml の溶液に加え、2 時間加熱還流して加
水分解する。冷却後、トルエンで油層を抽出し水洗後、
低真空で蒸留してトルエンを回収し、粗製の2-メチル-3
-(l-3-メントキシ) プロパン-1,2- ジオール(1)1.15
kgを得る。これを高真空で蒸留し沸点 125℃/0.9mmHgで
精製した2-メチル-3-(l-メントキシ) プロパン-1,2- ジ
オール(1)650g(53 理論%)を得る。
0,1015,923,850 MS (m/e,20eV):M+ =244,139,138,97,95,85,75(100),7
1,69,57,55 CI-MS M + +1=245 NMR (CDCl3, δppm): 0.76-0.79(dd,3H,J=7.0), 0.81-
1.03(m,3H), 0.89-0.92(dd,6H,J=7.0), 1.12,1.13(ds,3
H ), 1.21-1.27(m,1H), 1.35(m,1H),1.59-1.69(m,2H),
1.75(s,3H), 2.05-2.18(m,2H), 2.50,2.59(dq,1H),2.7
8, 2.87(ds,1H), 3.02-3.10(m,1H), 3.22, 3.33, 3.55,
3.68(m,2H),3.40-3.46, 3.58-3.64(m,2H)
トキシ)プロパン−1,2−ジオール 10.05ppm 水溶液
の調製及び評価 l−メントール 0.995 gと2−メチル−3−(l−メン
トキシ)プロパン−1,2−ジオール 1.005gを 100ml
のメスフラスコに取り、局方エタノールで溶解し 100ml
にフィルアップして、その溶液1mlを 1000ml のメスフ
ラスコに取り、蒸留水で 1000ml とした。
より、上記水溶液 10ml を口に含み、この時を0秒と
し、最強の強さ(清涼感、刺激度)を5段階尺度で評価
した。パネラー10人の平均を取り、評価値とした。そ
の結果を図1に示す。
のメスフラスコに取り、局方エタノールで溶解し100ml
にフィルアップして1%溶液を調製し、その溶液1mlを
1000mlのメスフラスコに取り蒸留水で1000mlとして、10
ppm 水溶液を調製し、同様にして、10人のパネラーに
よる官能試験を行った(比較例1)。結果を図1に併せ
て示す。
メチル−3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジ
オールの1%溶液 0.1mlを、下記の処方に従い調製した
ハンドクリーム 100gに撹拌しながら滴下し、均一に混
ぜ込んで、l−メントール 90ppmと2−メチル−3−
(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール 10ppm
を含有するハンドクリームを調製した。同様に、上記l
−メントール1%溶液1mlを取り、下記のハンドクリー
ム 100gに混ぜ込んだl−メントール 100 ppm含有ハン
ドクリームを調製した。
を0.2g秤り取り、ガーゼに塗布し、パネラーの片方
の手の甲に貼りつけ、他方の手の甲に対照としてブラン
クを貼りつけて、刺激度を4段階尺度により評価した。
結果を表1に示す。
和して練歯磨を作った。練歯磨として使用したところ、
優れた清涼効果( 持続効果) を得た。
り、チューイングガムを作った。l-メントール及び2-メ
チル-3-(l-メントキシ)プロパン-1,2- ジオールを含有
しないものと比較したところ、得られたチューイングガ
ムはコーラフレーバーにサイダーを飲む時の刺激に似た
発泡感が加わり、清涼感が口中に長く残った。
圧で150℃まで加熱処理を行い、冷却し、固化させる
前にB成分を加えてハードキャンデーを作った。l-メン
トール及び2-メチル-3-(l-メントキシ)プロパン-1,2-
ジオールを含有しないものと比較したところ、本発明の
ハードキャンデーはサイダーフレーバーのとげとげしさ
がまろやかになり、サイダーを飲む時の刺激に似た発泡
感が顕著に感じられ、且つ清涼感が持続した。
温で均一に溶解させてA液及びB液を調製し、B液を撹
拌しながら徐々にA液を加えて可溶化した後、ろ過して
化粧水を作った。化粧水として使用したところ、優れた
清涼効果(持続性と刺激の少ない効果)を得た。
−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオールは、
人の皮膚、粘膜に対し、さわやかでひんやりとした冷感
または清涼感を与え、従来の冷感剤に対し持続性を増強
し、このものを冷感剤とともに配合した口腔用組成物、
飲食品及び香粧品は、清涼感が持続し、刺激性が低下
し、商品価値の高められたものとなる。
結果を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 2−メチル−3−(l−メンチルオキ
シ)プロパン−1,2−ジオールからなる清涼感改善
剤。 - 【請求項2】 2−メチル−3−(l−メンチルオキ
シ)プロパン−1,2−ジオールを0.01〜10重量%含
有する口腔用組成物、飲食品または香粧品。 - 【請求項3】 2−メチル−3−(l−メンチルオキ
シ)プロパン−1,2−ジオールを0.01〜10重量%含
有させる口腔用組成物、飲食品または香粧品の清涼感改
善方法。
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