JP3217109B2 - 電子写真装置における転写材の裏汚れ防止方法 - Google Patents
電子写真装置における転写材の裏汚れ防止方法Info
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- JP3217109B2 JP3217109B2 JP04455192A JP4455192A JP3217109B2 JP 3217109 B2 JP3217109 B2 JP 3217109B2 JP 04455192 A JP04455192 A JP 04455192A JP 4455192 A JP4455192 A JP 4455192A JP 3217109 B2 JP3217109 B2 JP 3217109B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙などの転写材の供給
時には正規トナーの極性と逆極性の正規転写電圧が、転
写材の非供給時には正規トナーの極性と同極性のクリー
ニング電圧が印加されるプリンタ、複写機等の電子写真
装置において、転写材の裏汚れを防止する方法に関す
る。
時には正規トナーの極性と逆極性の正規転写電圧が、転
写材の非供給時には正規トナーの極性と同極性のクリー
ニング電圧が印加されるプリンタ、複写機等の電子写真
装置において、転写材の裏汚れを防止する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真装置は、感光ドラム等
の像担持体、この像担持体を帯電させる帯電部、画像に
応じて上記像担持体を照射して上像担持体の帯電面に静
電潜像を形成する露光部、この潜像に正規に帯電された
正規トナーを供給してトナー像を形成する現像部、この
トナー像を紙等の転写材に転写する転写ローラ等を備え
ており、作動当初の前回転時、通紙の前後、あるいは連
続通紙時の紙間などの非通紙時には、上記転写ローラを
クリーニングするようにしてある。
の像担持体、この像担持体を帯電させる帯電部、画像に
応じて上記像担持体を照射して上像担持体の帯電面に静
電潜像を形成する露光部、この潜像に正規に帯電された
正規トナーを供給してトナー像を形成する現像部、この
トナー像を紙等の転写材に転写する転写ローラ等を備え
ており、作動当初の前回転時、通紙の前後、あるいは連
続通紙時の紙間などの非通紙時には、上記転写ローラを
クリーニングするようにしてある。
【0003】転写ローラのクリーニングとは、転写ロー
ラへのトナーの付着を防止し、かつ転写時に転写ローラ
に付着した正規トナーを像担持体側に戻すための処理で
あって、転写時とは逆極性の電圧(正規トナーと同極
性)を転写ローラに印加することにより行われている。
ラへのトナーの付着を防止し、かつ転写時に転写ローラ
に付着した正規トナーを像担持体側に戻すための処理で
あって、転写時とは逆極性の電圧(正規トナーと同極
性)を転写ローラに印加することにより行われている。
【0004】図6は従来のクリーニング動作の概要を示
すシーケンス図である。(a)は帯電部への印加電圧V
cを、(b)は露光後の像担持体の帯電電位Vdcを、
(c)は現像部内の現像スリーブに印加される現像バイ
アス電圧Vdを、(d)は上記像担持体の帯電電位Vd
cと上記現像バイアス電圧Vdの電位差Vdc−Vd
を、(e)は転写ローラへの印加電圧Vtを示してい
る。
すシーケンス図である。(a)は帯電部への印加電圧V
cを、(b)は露光後の像担持体の帯電電位Vdcを、
(c)は現像部内の現像スリーブに印加される現像バイ
アス電圧Vdを、(d)は上記像担持体の帯電電位Vd
cと上記現像バイアス電圧Vdの電位差Vdc−Vd
を、(e)は転写ローラへの印加電圧Vtを示してい
る。
【0005】図6に示すように、前回転時には、像担持
体表面の残留トナーが転写ローラに付着しないように、
正規トナー(この場合、現像バイアス電圧Vdとして−
250Vが印加されているので、正規トナーは正極性を
有する。)と同極性の電圧(以下、クリーニング電圧と
いう。)約500Vが転写ローラに印加される。これに
続く各通紙時には、所定の転写を行うべく、正規トナー
とは逆極性の電圧(以下、正規転写電圧と言う。)−2
kVが印加される。また、通紙と通紙の間の非通紙時に
も、前回転時と同様、約500Vのクリーニング電圧が
印加される。
体表面の残留トナーが転写ローラに付着しないように、
正規トナー(この場合、現像バイアス電圧Vdとして−
250Vが印加されているので、正規トナーは正極性を
有する。)と同極性の電圧(以下、クリーニング電圧と
いう。)約500Vが転写ローラに印加される。これに
続く各通紙時には、所定の転写を行うべく、正規トナー
とは逆極性の電圧(以下、正規転写電圧と言う。)−2
kVが印加される。また、通紙と通紙の間の非通紙時に
も、前回転時と同様、約500Vのクリーニング電圧が
印加される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、前回転時及び紙間、つまり非通紙時に帯電部に印
加する電圧Vcを0Vとしている。したがって、非通紙
時の露光後の像担持体の帯電電位は残留電位(−30
V)となる。このとき、像担持体と現像スリーブとの電
位差Vdc−Vdは220Vとなるので、正規トナーに
混じって存在している負極性に帯電されたトナー(以
下、逆帯電トナーと言う。)が像担持体に付着する。こ
のように像担持体に付着した逆帯電トナーは、非通紙時
に転写ローラに約500Vのクリーニング電圧が印加さ
れていることによって、静電力および機械的な付着力に
より転写ローラに付着してしまう。
ては、前回転時及び紙間、つまり非通紙時に帯電部に印
加する電圧Vcを0Vとしている。したがって、非通紙
時の露光後の像担持体の帯電電位は残留電位(−30
V)となる。このとき、像担持体と現像スリーブとの電
位差Vdc−Vdは220Vとなるので、正規トナーに
混じって存在している負極性に帯電されたトナー(以
下、逆帯電トナーと言う。)が像担持体に付着する。こ
のように像担持体に付着した逆帯電トナーは、非通紙時
に転写ローラに約500Vのクリーニング電圧が印加さ
れていることによって、静電力および機械的な付着力に
より転写ローラに付着してしまう。
【0007】この結果、通紙時に転写ローラへの印加電
圧Vtがクリーニング電圧から正規転写電圧(−2k
V)に切り替わった際、この転写ローラに付着した逆帯
電トナーが静電力により転写ローラと反発して、転写材
である紙に付着し、紙の裏面が汚れるという問題があっ
た。この転写材の裏汚れの発生原理を示したのが図7で
ある。
圧Vtがクリーニング電圧から正規転写電圧(−2k
V)に切り替わった際、この転写ローラに付着した逆帯
電トナーが静電力により転写ローラと反発して、転写材
である紙に付着し、紙の裏面が汚れるという問題があっ
た。この転写材の裏汚れの発生原理を示したのが図7で
ある。
【0008】そこで、本発明の目的は、電子写真装置に
おいて、転写材の非供給時に転写部材への逆帯電トナー
の付着を防止して、転写材の裏汚れの問題を解消するこ
とにある。
おいて、転写材の非供給時に転写部材への逆帯電トナー
の付着を防止して、転写材の裏汚れの問題を解消するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の転写材の裏汚れ防止方法は、像担持体と、
この像担持体を帯電させる帯電部と、画像に応じて上記
像担持体を照射して上記像担持体の帯電面に静電潜像を
形成する露光部と、現像バイアス電圧によって正規に帯
電された正規トナーを上記静電潜像に供給してトナー像
を形成する現像部と、上記トナー像を転写材に転写する
転写部材を備え、転写材の供給時には正規トナーの極性
と逆極性の正規転写電圧が、転写材の非供給時には正規
トナーの極性と同極性のクリーニング電圧が上記転写部
材に印加される電子写真装置において、上記転写材の非
供給時に、上記像担持体の現像部位での帯電電位Vdc
と上記現像バイアス電圧Vdとの電位差(Vdc−V
d)が正規トナーの極性とは逆の極性になるように、上
記像担持体の帯電電位Vdcを制御することによって、
上記像担持体に正規トナーの極性とは逆の極性を有する
逆帯電トナーを付着しないようにしている。
め、本発明の転写材の裏汚れ防止方法は、像担持体と、
この像担持体を帯電させる帯電部と、画像に応じて上記
像担持体を照射して上記像担持体の帯電面に静電潜像を
形成する露光部と、現像バイアス電圧によって正規に帯
電された正規トナーを上記静電潜像に供給してトナー像
を形成する現像部と、上記トナー像を転写材に転写する
転写部材を備え、転写材の供給時には正規トナーの極性
と逆極性の正規転写電圧が、転写材の非供給時には正規
トナーの極性と同極性のクリーニング電圧が上記転写部
材に印加される電子写真装置において、上記転写材の非
供給時に、上記像担持体の現像部位での帯電電位Vdc
と上記現像バイアス電圧Vdとの電位差(Vdc−V
d)が正規トナーの極性とは逆の極性になるように、上
記像担持体の帯電電位Vdcを制御することによって、
上記像担持体に正規トナーの極性とは逆の極性を有する
逆帯電トナーを付着しないようにしている。
【0010】上記像担持体の帯電電位と上記現像バイア
ス電圧との電位差が正規トナーの極性とは逆の極性にな
るようにするための像担持体の帯電電位の制御は次のよ
うにして行う。
ス電圧との電位差が正規トナーの極性とは逆の極性にな
るようにするための像担持体の帯電電位の制御は次のよ
うにして行う。
【0011】i) 上記帯電部に常時一定の電圧を印加す
ると共に、転写材が供給されていないときには上記像担
持体を照射する光量を制御する。このような像担持体の
照射光量の制御は、上記露光部に、像担持体に対向する
側にハーフトーンの露光面を有するシャッターを設け、
転写材が供給されていないときには上記シャッターを閉
じ、上記露光面によって反射された光を上記像担持体に
照射することによって行うことができる。
ると共に、転写材が供給されていないときには上記像担
持体を照射する光量を制御する。このような像担持体の
照射光量の制御は、上記露光部に、像担持体に対向する
側にハーフトーンの露光面を有するシャッターを設け、
転写材が供給されていないときには上記シャッターを閉
じ、上記露光面によって反射された光を上記像担持体に
照射することによって行うことができる。
【0012】ii) あるいは、転写材の供給時と非供給
時とで上記帯電部への印加電圧を変えるようにしてもよ
い。
時とで上記帯電部への印加電圧を変えるようにしてもよ
い。
【0013】
【作用】転写材が供給されないとき、像担持体の帯電電
位Vdcと現像バイアス電圧Vdとの電位差(Vdc−
Vd)が正規トナーの極性と反対になるので、この電位
差の程度に応じて正規トナーが像担持体の表面に付着す
る。逆帯電トナーは付着しない。このとき、転写部材に
はクリーニング電圧が印加されているので、像担持体に
付着したトナーは転写部材に付着しない。したがって、
転写材が搬送されてきたとき、この転写材の裏面へのト
ナー付着はなく、裏汚れは発生しない。
位Vdcと現像バイアス電圧Vdとの電位差(Vdc−
Vd)が正規トナーの極性と反対になるので、この電位
差の程度に応じて正規トナーが像担持体の表面に付着す
る。逆帯電トナーは付着しない。このとき、転写部材に
はクリーニング電圧が印加されているので、像担持体に
付着したトナーは転写部材に付着しない。したがって、
転写材が搬送されてきたとき、この転写材の裏面へのト
ナー付着はなく、裏汚れは発生しない。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1は本発明の転写材の裏汚れ防止方法を適用
した複写機の要部の概略側面図であり、同図において、
1は矢印方向に回転し、表面にOPC感光層を有する像
担持体としての感光ドラム、2は感光ドラム1を帯電さ
せるための帯電器、3は内部に現像スリーブ3aを有す
る現像器、5は転写材としての紙、6は転写部材として
の転写ローラ、7は定着器、8は感光ドラム1のための
クリーナー、9は露光用光源としてのランプである。上
記ランプ9は除電ランプとしても使用される。また、1
0、11、12はそれぞれ帯電器2、現像器3および転
写ローラ6に電圧を印加するための電源、14は画像を
含む原稿(図示せず)からの反射光で、感光ドラム1を
画像に応じて照射する。
明する。図1は本発明の転写材の裏汚れ防止方法を適用
した複写機の要部の概略側面図であり、同図において、
1は矢印方向に回転し、表面にOPC感光層を有する像
担持体としての感光ドラム、2は感光ドラム1を帯電さ
せるための帯電器、3は内部に現像スリーブ3aを有す
る現像器、5は転写材としての紙、6は転写部材として
の転写ローラ、7は定着器、8は感光ドラム1のための
クリーナー、9は露光用光源としてのランプである。上
記ランプ9は除電ランプとしても使用される。また、1
0、11、12はそれぞれ帯電器2、現像器3および転
写ローラ6に電圧を印加するための電源、14は画像を
含む原稿(図示せず)からの反射光で、感光ドラム1を
画像に応じて照射する。
【0015】図2は露光部の構造を示している。この露
光部は、上記光源9、レフレクター16、セルフォック
レンズ17、光源カバー18等を備えている。また、原
稿からの反射光14の光路中には、感光ドラム1の長手
方向にシャッター20を設けている。シャッター20
は、この図2に示すように、2つの動作位置、すなわち
開位置aと閉位置bをとり、閉位置bをとったときに
は、シャッター20からの反射光が、開位置aをとった
ときには、原稿からの反射光14が、それぞれ感光ドラ
ム1を照射するようにしている。。
光部は、上記光源9、レフレクター16、セルフォック
レンズ17、光源カバー18等を備えている。また、原
稿からの反射光14の光路中には、感光ドラム1の長手
方向にシャッター20を設けている。シャッター20
は、この図2に示すように、2つの動作位置、すなわち
開位置aと閉位置bをとり、閉位置bをとったときに
は、シャッター20からの反射光が、開位置aをとった
ときには、原稿からの反射光14が、それぞれ感光ドラ
ム1を照射するようにしている。。
【0016】上記シャッター20の露光面(上記感光ド
ラム1に対向する側の面)はハーフトーンになってお
り、これにより、このシャッター20からの反射光が感
光ドラム1を照射したとき、感光ドラム1の帯電電位が
−300Vとなるようにしている。
ラム1に対向する側の面)はハーフトーンになってお
り、これにより、このシャッター20からの反射光が感
光ドラム1を照射したとき、感光ドラム1の帯電電位が
−300Vとなるようにしている。
【0017】図3および図4に示すように、シャッター
20は、原稿スキャン方向(テーブルガラス19の移動
方向)に直交する方向に延びる軸21の回りに回転自在
に設けられた第1回転部材22に取り付けられて、後述
するようにして、この第1回転部材22とともに上記開
位置aと閉位置bとの間を回転する。この第1回転部材
22は、側面23(片方のみ図示)に取り付けられたバ
ネ24によって複写機のフレーム(図示せず)に連結さ
れており、このバネ24の働きによって、シャッター2
0は開位置aまたは閉位置bに保持される。
20は、原稿スキャン方向(テーブルガラス19の移動
方向)に直交する方向に延びる軸21の回りに回転自在
に設けられた第1回転部材22に取り付けられて、後述
するようにして、この第1回転部材22とともに上記開
位置aと閉位置bとの間を回転する。この第1回転部材
22は、側面23(片方のみ図示)に取り付けられたバ
ネ24によって複写機のフレーム(図示せず)に連結さ
れており、このバネ24の働きによって、シャッター2
0は開位置aまたは閉位置bに保持される。
【0018】上記第1回転部材22は、図4に示す駆動
機構によって回転する。駆動機構は、テーブルガラス1
9下面に設けられた押圧突起30(1対のみ図示)と、
上記第1回転部材22の側面23下方に設けられた係合
突起25と、軸31の回りに回転自在に支持された第2
回転部材33とからなる。この第2回転部材33は、上
記テーブルガラス19の押圧突起30に係合する第1係
合部34と、上記第1回転部材22の係合突起25に係
合する逆U形状の第2係合部35とを有し、バネ32に
よって中立位置cに保持される。上記構成の駆動機構
は、次のようにして上記第1回転部材22を回転させ
て、シャッター20を開位置aまたは閉位置bにもって
いく。
機構によって回転する。駆動機構は、テーブルガラス1
9下面に設けられた押圧突起30(1対のみ図示)と、
上記第1回転部材22の側面23下方に設けられた係合
突起25と、軸31の回りに回転自在に支持された第2
回転部材33とからなる。この第2回転部材33は、上
記テーブルガラス19の押圧突起30に係合する第1係
合部34と、上記第1回転部材22の係合突起25に係
合する逆U形状の第2係合部35とを有し、バネ32に
よって中立位置cに保持される。上記構成の駆動機構
は、次のようにして上記第1回転部材22を回転させ
て、シャッター20を開位置aまたは閉位置bにもって
いく。
【0019】いま、複写機は原稿スキャン前の状態にあ
るとする。このとき、シャッター20は閉じられてい
る。ここで、テーブルガラス19が原稿スキャンのため
に図面右側に移動すると、スキャン方向前方の上記押圧
突起30が第2回転部材33の第1係合部34に係合し
押圧して、第2回転部材33を図中時計方向に回転させ
る。この回転によって第2係合部35が上記第1回転部
材22に係合し、この結果、第1回転部材22も時計方向
に回転する。この第1回転部材22の回転によって、シ
ャッター20は図3(A)あるいは図2に示す開位置a
に来る。図3(A)はテーブルガラス19が原稿スキャ
ンのために移動し始めた直後のシャッター20が開いた
状態を示したものであるが、シャッター20は原稿スキ
ャンが終了するまではバネ24の働きによってこの開位
置aに保持される。
るとする。このとき、シャッター20は閉じられてい
る。ここで、テーブルガラス19が原稿スキャンのため
に図面右側に移動すると、スキャン方向前方の上記押圧
突起30が第2回転部材33の第1係合部34に係合し
押圧して、第2回転部材33を図中時計方向に回転させ
る。この回転によって第2係合部35が上記第1回転部
材22に係合し、この結果、第1回転部材22も時計方向
に回転する。この第1回転部材22の回転によって、シ
ャッター20は図3(A)あるいは図2に示す開位置a
に来る。図3(A)はテーブルガラス19が原稿スキャ
ンのために移動し始めた直後のシャッター20が開いた
状態を示したものであるが、シャッター20は原稿スキ
ャンが終了するまではバネ24の働きによってこの開位
置aに保持される。
【0020】一方、テーブルガラス19が図面左方向に
リターンするときには、テーブルガラス19のリターン
方向前方にある押圧突起30が第2回転部材33の第1
係合部34に係合、押圧して第2回転部材33を反時計
方向に回転させることによって、第1回転部材22を反
時計方向に回転させ、バネ24の作用によってシャッタ
ー20を閉位置に位置させる。図3(B)は上記テーブ
ルガラス19がリターンし始めた直後のシャッター20
を示しており、この時点ではシャッター20は閉じられ
ている。テーブルガラス19がリターンし終わるまで、
シャッター20は閉位置bを保持する。
リターンするときには、テーブルガラス19のリターン
方向前方にある押圧突起30が第2回転部材33の第1
係合部34に係合、押圧して第2回転部材33を反時計
方向に回転させることによって、第1回転部材22を反
時計方向に回転させ、バネ24の作用によってシャッタ
ー20を閉位置に位置させる。図3(B)は上記テーブ
ルガラス19がリターンし始めた直後のシャッター20
を示しており、この時点ではシャッター20は閉じられ
ている。テーブルガラス19がリターンし終わるまで、
シャッター20は閉位置bを保持する。
【0021】図5は上記構成の複写機の動作を示すシー
ケンス図である。この図を用いてこの複写機の動作を説
明する。同図において、(a)は帯電器2への印加電圧
Vcを、(b)露光後の感光ドラム1の帯電電位Vdc
を、(c)は現像スリーブ3aへ印加される現像バイア
ス電圧Vdを、(d)は上記感光ドラム1の帯電電位V
dcと現像バイアス電圧Vdとの電位差Vdc−Vd
を、(e)は転写ローラ6への印加電圧Vtを示してい
る。
ケンス図である。この図を用いてこの複写機の動作を説
明する。同図において、(a)は帯電器2への印加電圧
Vcを、(b)露光後の感光ドラム1の帯電電位Vdc
を、(c)は現像スリーブ3aへ印加される現像バイア
ス電圧Vdを、(d)は上記感光ドラム1の帯電電位V
dcと現像バイアス電圧Vdとの電位差Vdc−Vd
を、(e)は転写ローラ6への印加電圧Vtを示してい
る。
【0022】図5(a)に示すように、帯電器2には常
に−1.3kVの電圧が印加されており、これにより、
感光ドラム1のOPC感光層が一様に−700Vに帯電
される。そして、原稿露光時には、上記シャッター20
が開いているので、上記帯電面に原稿からの反射光14
の照射によって静電潜像が形成される。
に−1.3kVの電圧が印加されており、これにより、
感光ドラム1のOPC感光層が一様に−700Vに帯電
される。そして、原稿露光時には、上記シャッター20
が開いているので、上記帯電面に原稿からの反射光14
の照射によって静電潜像が形成される。
【0023】この静電潜像が現像器3に対向する現像部
位に来ると、現像スリーブ3aを介して正極性に帯電し
た正規トナーが上記静電潜像に付着してトナー像が形成
される。なお、上記現像スリーブ3aには、電源11に
よって,−250Vの現像バイアスが常時印加されてい
る(図5(c))。
位に来ると、現像スリーブ3aを介して正極性に帯電し
た正規トナーが上記静電潜像に付着してトナー像が形成
される。なお、上記現像スリーブ3aには、電源11に
よって,−250Vの現像バイアスが常時印加されてい
る(図5(c))。
【0024】次いで、上記トナー像が、転写ローラ6が
感光ドラム1に圧接する転写部位に至ると、これにタイ
ミングを合わせて、紙5がこの転写部位に供給され、同
時に、転写ローラ6に−2kVの正規転写電圧が印加さ
れる(図5(e))。この結果、感光ドラム1上のトナ
ー像が紙6に転移する。
感光ドラム1に圧接する転写部位に至ると、これにタイ
ミングを合わせて、紙5がこの転写部位に供給され、同
時に、転写ローラ6に−2kVの正規転写電圧が印加さ
れる(図5(e))。この結果、感光ドラム1上のトナ
ー像が紙6に転移する。
【0025】その後、トナー像を担持した紙6は定着器
7に搬送される。一方、転写部位において紙6に転写さ
れずに感光ドラム1に残った残留トナーは、クリーナ8
によって、また、感光ドラム1上の残留電荷は、ランプ
9によって解消されて(ただし、−30V程度の残留電
位は残る。)、感光ドラム1は次の工程に入るものとす
る。
7に搬送される。一方、転写部位において紙6に転写さ
れずに感光ドラム1に残った残留トナーは、クリーナ8
によって、また、感光ドラム1上の残留電荷は、ランプ
9によって解消されて(ただし、−30V程度の残留電
位は残る。)、感光ドラム1は次の工程に入るものとす
る。
【0026】一方、非通紙時には、ハーフトーンの露光
面を有するシャッター20が閉じているため、感光ドラ
ム1にはシャッター20の露光面からの反射光12が感
光ドラム1を照射する。上記ハーフトーンの露光面によ
り感光ドラム1を照射する光量がランプからの全光量の
約半分弱に制御されて、感光ドラム1の帯電電位Vdc
は−300Vとなる。したがって、現像バイアス電圧−
250Vとの電位差Vdc−Vdは、図5(d)に示す
ように、正規トナーの極性(正)とは反対の負極性であ
る−50Vとなる。しかもその程度は小さい。したがっ
て、感光ドラム1の現像部位には、正規トナーに混ざっ
て存在している逆帯電トナーは付着せず、正規トナーが
若干付着するにとどまる。
面を有するシャッター20が閉じているため、感光ドラ
ム1にはシャッター20の露光面からの反射光12が感
光ドラム1を照射する。上記ハーフトーンの露光面によ
り感光ドラム1を照射する光量がランプからの全光量の
約半分弱に制御されて、感光ドラム1の帯電電位Vdc
は−300Vとなる。したがって、現像バイアス電圧−
250Vとの電位差Vdc−Vdは、図5(d)に示す
ように、正規トナーの極性(正)とは反対の負極性であ
る−50Vとなる。しかもその程度は小さい。したがっ
て、感光ドラム1の現像部位には、正規トナーに混ざっ
て存在している逆帯電トナーは付着せず、正規トナーが
若干付着するにとどまる。
【0027】このとき、同図(e)に示すように、転写
ローラ6には約500Vのクリーニング電圧が印加され
ているので、感光ドラム1に付着している正規トナー
は、転写部位において、転写ローラ6と反発して、転写
ローラ6に付着しない。したがって次の通紙時、紙6の
裏面汚れは生じない。
ローラ6には約500Vのクリーニング電圧が印加され
ているので、感光ドラム1に付着している正規トナー
は、転写部位において、転写ローラ6と反発して、転写
ローラ6に付着しない。したがって次の通紙時、紙6の
裏面汚れは生じない。
【0028】なお、非通紙時の感光ドラム1の帯電電位
と現像バイアス電圧との電位差Vdc−Vdは、トナー
の経済的な使用の面から、なるべく0Vに近い値に設定
するのが理想的である。
と現像バイアス電圧との電位差Vdc−Vdは、トナー
の経済的な使用の面から、なるべく0Vに近い値に設定
するのが理想的である。
【0029】上記実施例では、転写部材としてローラを
使用したが、ベルトタイプのものを用いてもよい。
使用したが、ベルトタイプのものを用いてもよい。
【0030】また、上記実施例では、露光と除電とを共
通のランプ9によって行うため、シャッター20を設け
て、感光ドラム1を照射する光量を制御したが、露光と
除電とを別々のランプによって行う場合には、シャッタ
ー20を設けず、露光用のランプの光量を適当な方法で
変えるようにしても良い。あるいは、感光ドラム1の帯
電電圧を通紙時と非通紙時とで切り替えられるようにし
てもよい。この場合は、感光ドラム1への照射光の光量
を一定にしておくことができる。要は、非通紙時の感光
ドラム1の帯電電位と現像バイアス電圧との電位差Vd
c−Vdが正規トナーの極性とは反対の極性を有するよ
うに、感光ドラム1の帯電電位Vdcを制御することで
ある。
通のランプ9によって行うため、シャッター20を設け
て、感光ドラム1を照射する光量を制御したが、露光と
除電とを別々のランプによって行う場合には、シャッタ
ー20を設けず、露光用のランプの光量を適当な方法で
変えるようにしても良い。あるいは、感光ドラム1の帯
電電圧を通紙時と非通紙時とで切り替えられるようにし
てもよい。この場合は、感光ドラム1への照射光の光量
を一定にしておくことができる。要は、非通紙時の感光
ドラム1の帯電電位と現像バイアス電圧との電位差Vd
c−Vdが正規トナーの極性とは反対の極性を有するよ
うに、感光ドラム1の帯電電位Vdcを制御することで
ある。
【0031】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、非通紙時において、像担持体の帯電電位と現像バイ
アス電圧との電位差が正規トナーの極性と逆の極性とな
るように、像担持体の帯電電位を制御するようにしたも
のである。したがって、非通紙時、逆帯電トナーが像担
持体に付着するのを防止できる。また、像担持体には正
規トナーが付着することになるが、非通紙時には転写部
材に正規トナーと同極性のクリーニング電圧が印加され
ているため、この正規トナーは転写部材に付着しない。
このように、本発明によれば、非通紙時の転写材へのト
ナー付着を防止できるため、転写部位に転写材が送られ
てきたとき、この転写材の裏面の汚れを防止できる。
は、非通紙時において、像担持体の帯電電位と現像バイ
アス電圧との電位差が正規トナーの極性と逆の極性とな
るように、像担持体の帯電電位を制御するようにしたも
のである。したがって、非通紙時、逆帯電トナーが像担
持体に付着するのを防止できる。また、像担持体には正
規トナーが付着することになるが、非通紙時には転写部
材に正規トナーと同極性のクリーニング電圧が印加され
ているため、この正規トナーは転写部材に付着しない。
このように、本発明によれば、非通紙時の転写材へのト
ナー付着を防止できるため、転写部位に転写材が送られ
てきたとき、この転写材の裏面の汚れを防止できる。
【図1】本発明の方法を適用する電子写真装置(複写
機)の要部の概略側面図である。
機)の要部の概略側面図である。
【図2】図1の電子写真装置の露光部を示した図であ
る。
る。
【図3】(A)は原稿露光時のシャッターの動作位置
(開位置)を、(B)は非通紙時のシャッターの動作位
置(閉位置)を示す図である。
(開位置)を、(B)は非通紙時のシャッターの動作位
置(閉位置)を示す図である。
【図4】上記シャッターの駆動機構の側面図である。
【図5】本発明の一実施例である転写材の裏汚れ防止方
法による動作を示すシーケンス図である。
法による動作を示すシーケンス図である。
【図6】従来の電子写真装置の動作を示すシーケンス図
である。
である。
【図7】転写材の裏汚れの発生原理を説明する図であ
る。
る。
1…感光ドラム(像担持体)、2…帯電器、3…現像
器、5…紙(転写材)、6…転写ローラ、7…定着器、
8…クリーナ、9…ランプ、14…感光ドラム1を照射
する反射光、19…テーブルガラス、20…シャッタ
ー。
器、5…紙(転写材)、6…転写ローラ、7…定着器、
8…クリーナ、9…ランプ、14…感光ドラム1を照射
する反射光、19…テーブルガラス、20…シャッタ
ー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 沢井 宏之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 横田 昌吾 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−247781(JP,A) 特開 平5−53401(JP,A) 特開 平3−156480(JP,A) 特開 昭61−277978(JP,A) 特開 平3−69978(JP,A) 特開 平4−348374(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 G03G 15/02 G03G 15/16 G03G 21/00 - 21/04 G03G 21/14
Claims (3)
- 【請求項1】 像担持体と、この像担持体を帯電させる
帯電部と、画像に応じて上記像担持体を照射して上記像
担持体の帯電面に静電潜像を形成する露光部と、現像バ
イアス電圧によって正規に帯電された正規トナーを上記
静電潜像に供給してトナー像を形成する現像部と、上記
トナー像を転写材に転写する転写部材を備え、転写材の
供給時には正規トナーの極性と逆極性の正規転写電圧
が、転写材の非供給時には正規トナーの極性と同極性の
クリーニング電圧が上記転写部材に印加される電子写真
装置において、 上記帯電部に常時一定の電圧を印加すると共に、上記転
写材の非供給時に、上記像担持体の現像部位での帯電電
位Vdcと上記現像バイアス電圧Vdとの電位差(Vd
c−Vd)が正規トナーの極性とは逆の極性になるよう
に、上記像担持体を照射する光量を制御することにより
上記像担持体の帯電電位Vdcを制御することによっ
て、上記像担持体に正規トナーの極性とは逆の極性を有
する逆帯電トナーを付着しないようにした転写材の裏汚
れ防止方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の転写材の裏汚れ防止方法
において、上記露光部に、上記像担持体に対向する側に
ハーフトーンの露光面を有するシャッターを設け、転写
材が供給されていないときには上記シャッターを閉じ、
上記露光面によって反射された光を上記像担持体に照射
することによって上記光量を制御する転写材の裏汚れ防
止方法。 - 【請求項3】 像担持体と、この像担持体を帯電させる
帯電部と、画像に応じて上記像担持体を照射して上記像
担持体の帯電面に静電潜像を形成する露光部と、現像バ
イアス電圧によって正規に帯電された正規トナーを上記
静電潜像に供給してトナー像を形成する現像部と、上記
トナー像を転写材に転写する転写部材を備え、転写材の
供給時には正規トナーの極性と逆極性の正規転写電圧
が、転写材の非供給時には正規トナーの極性と同極性の
クリーニング電圧が上記転写部材に印加される電子写真
装置において、 上記転写材の非供給時に、上記像担持体の現像部位での
帯電電位Vdcと上記現像バイアス電圧Vdとの電位差
(Vdc−Vd)が正規トナーの極性とは逆の極性にな
るように、上記転写材の供給時とは異なる電圧を上記帯
電部に印加することにより上記像担持体の帯電電位Vd
cを制御することによって、上記像担持体に正規トナー
の極性とは逆の極性を有する逆帯電トナーを付着しない
ようにした転写材の裏汚れ防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04455192A JP3217109B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 電子写真装置における転写材の裏汚れ防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04455192A JP3217109B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 電子写真装置における転写材の裏汚れ防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241456A JPH05241456A (ja) | 1993-09-21 |
JP3217109B2 true JP3217109B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=12694641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04455192A Expired - Fee Related JP3217109B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 電子写真装置における転写材の裏汚れ防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3217109B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6105458B2 (ja) * | 2013-12-06 | 2017-03-29 | 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. | 画像形成装置 |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP04455192A patent/JP3217109B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05241456A (ja) | 1993-09-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |