JP3214532B2 - 光情報再生方法及びその装置 - Google Patents
光情報再生方法及びその装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のトラックに沿っ
て記録マークが形成された情報記録媒体から情報を再生
する光情報再生方法及びその装置に関するものである。
て記録マークが形成された情報記録媒体から情報を再生
する光情報再生方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置においては、特開
平1-245433等に開示される通り、半導体レーザから出射
された光を光学系を用いて、光ディスク媒体の一点に絞
り込んで照射し、その一点からの反射光を前記光学系で
集め、光ディテクタに導き、光ディテクタ上で反射光の
光強度、偏光方向の変化を捕え、その一点に記録された
信号を再生していた。
平1-245433等に開示される通り、半導体レーザから出射
された光を光学系を用いて、光ディスク媒体の一点に絞
り込んで照射し、その一点からの反射光を前記光学系で
集め、光ディテクタに導き、光ディテクタ上で反射光の
光強度、偏光方向の変化を捕え、その一点に記録された
信号を再生していた。
【0003】また、High-Density Land/Grove Rexordin
g for Digital Video File System(日本応用物理学会の
論文Jpn .J.Appl.Phys.第32巻(1993)5449頁から5450
頁)に開示されるように、トラック密度を向上させる技
術として3つのレーザビームを用いてクロストークを抑
圧する技術が知られている。
g for Digital Video File System(日本応用物理学会の
論文Jpn .J.Appl.Phys.第32巻(1993)5449頁から5450
頁)に開示されるように、トラック密度を向上させる技
術として3つのレーザビームを用いてクロストークを抑
圧する技術が知られている。
【0004】即ち、図2に示すように、光磁気ディスク
101の複数のトラックに形成された記録ピット102
を再生する際に、3ビーム光磁気ヘッド104によって
3つのビームスポット106,107,108を照射
し、再生データトラック103に3つのビームのうちの
中心のビーム107を位置させる。これらの3つのビー
ムスポットにより得られたメイン信号及び2つのサブ信
号をクロストークキャンセル回路105に入力してクロ
ストークを除去し再生信号を得ている。
101の複数のトラックに形成された記録ピット102
を再生する際に、3ビーム光磁気ヘッド104によって
3つのビームスポット106,107,108を照射
し、再生データトラック103に3つのビームのうちの
中心のビーム107を位置させる。これらの3つのビー
ムスポットにより得られたメイン信号及び2つのサブ信
号をクロストークキャンセル回路105に入力してクロ
ストークを除去し再生信号を得ている。
【0005】しかし、この方法はトラックピッチが約
0.8μmであるのに、レーザビームによって光磁気デ
ィスク101上に形成されるビームスポットの間隔は1
0μm以上であり、図2に示した以上に、トラック方向
にトラックピッチの10倍以上離れたものになる。ま
た、記録ピット102の最小間隔が0.5μmであるこ
とを考えると、ビームスポットは20倍以上記録の最小
間隔からずれていることになる。即ち、再生系ではこの
ビーム間の位置ずれを補償してやる必要があった。
0.8μmであるのに、レーザビームによって光磁気デ
ィスク101上に形成されるビームスポットの間隔は1
0μm以上であり、図2に示した以上に、トラック方向
にトラックピッチの10倍以上離れたものになる。ま
た、記録ピット102の最小間隔が0.5μmであるこ
とを考えると、ビームスポットは20倍以上記録の最小
間隔からずれていることになる。即ち、再生系ではこの
ビーム間の位置ずれを補償してやる必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
ように、一つのディテクタで検出していたので、隣接ト
ラックからのクロストークを抑圧できなくトラック密度
を向上できなかった。
ように、一つのディテクタで検出していたので、隣接ト
ラックからのクロストークを抑圧できなくトラック密度
を向上できなかった。
【0007】また、クロストークの影響を抑圧するため
に3ビームのレーザを使用する方法が提案されている
が、3つの光ビームを持つ高価なかつ特性の良くそろっ
たレーザビームを必要としていると共に、それらのレー
ザビームで形成されるビームスポット間隔に起因する再
生信号の位置ずれを補正する複雑な再生回路系が必要で
あった。
に3ビームのレーザを使用する方法が提案されている
が、3つの光ビームを持つ高価なかつ特性の良くそろっ
たレーザビームを必要としていると共に、それらのレー
ザビームで形成されるビームスポット間隔に起因する再
生信号の位置ずれを補正する複雑な再生回路系が必要で
あった。
【0008】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、隣接
トラックからのクロストークを容易に抑圧できる光情報
再生方法及びその装置を提供することにある。
トラックからのクロストークを容易に抑圧できる光情報
再生方法及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決しようとするための手段】本発明は上記の
目的を達成するために、請求項1では、光ビームを用い
て情報記録媒体上に複数のトラックに沿って形成された
記録マークの情報を再生する光情報再生方法において、
前記情報記録媒体上に、記録マークが隣接トラックに存
在する複数種のパタンからなるクロストーク検出領域を
設け、該クロストーク検出領域に光ビームを照射し、該
クロストーク検出領域から戻ってきた光を前記トラック
の幅方向に空間的に3つに分割し、該分割された光を各
々集光して別々の検出器で検出し、該検出した中央の領
域以外の2つの領域からの信号の各々に演算係数を掛け
て中央の領域からの信号より引き算した出力におけるク
ロストークが、前記複数種のパタンの各々について最小
となるように前記演算係数を決定し、その後、前記情報
記録媒体上に光ビームを照射し、該情報記録媒体から戻
ってきた光を前記トラックの幅方向に空間的に3つに分
割し、該分割された光を各々集光して別々の検出器で検
出し、該検出した中央の領域以外の2つの領域からの信
号の各々に前記演算係数を掛けて中央の領域からの信号
より引き算することにより前記記録マークの情報を再生
する光情報再生方法を提案する。
目的を達成するために、請求項1では、光ビームを用い
て情報記録媒体上に複数のトラックに沿って形成された
記録マークの情報を再生する光情報再生方法において、
前記情報記録媒体上に、記録マークが隣接トラックに存
在する複数種のパタンからなるクロストーク検出領域を
設け、該クロストーク検出領域に光ビームを照射し、該
クロストーク検出領域から戻ってきた光を前記トラック
の幅方向に空間的に3つに分割し、該分割された光を各
々集光して別々の検出器で検出し、該検出した中央の領
域以外の2つの領域からの信号の各々に演算係数を掛け
て中央の領域からの信号より引き算した出力におけるク
ロストークが、前記複数種のパタンの各々について最小
となるように前記演算係数を決定し、その後、前記情報
記録媒体上に光ビームを照射し、該情報記録媒体から戻
ってきた光を前記トラックの幅方向に空間的に3つに分
割し、該分割された光を各々集光して別々の検出器で検
出し、該検出した中央の領域以外の2つの領域からの信
号の各々に前記演算係数を掛けて中央の領域からの信号
より引き算することにより前記記録マークの情報を再生
する光情報再生方法を提案する。
【0010】また、請求項2では、請求項1記載の光情
報再生方法において、前記光の分割領域を隣接トラック
からのクロストークの回折光形状に対応させた光情報再
生方法を提案する。
報再生方法において、前記光の分割領域を隣接トラック
からのクロストークの回折光形状に対応させた光情報再
生方法を提案する。
【0011】また、請求項3では、情報記録媒体に光ビ
ームを照射して該情報記録媒体上に複数のトラックに沿
って形成された記録マークの情報を再生する光情報再生
装置において、前記情報記録媒体から戻ってきた光を前
記トラックの幅方向に空間的に3つに分割する光分割素
子と、該光分割素子によって分割された光を別々に検出
する複数の検出手段と、該複数の検出手段の出力信号を
演算する演算手段とを設け、前記演算手段が、中央の領
域以外の2つの領域からの光を検出する検出手段の出力
信号の各々に演算係数を掛けて中央の領域からの光を検
出する検出手段の出力信号より引き算して前記記録マー
クの情報を再生する機能を有し、かつ前記演算係数とし
て、記録マークが隣接トラックに存在する複数種のパタ
ンからな る前記情報記録媒体上に設けられたクロストー
ク検出領域に光ビームを照射した際の前記演算手段の出
力におけるクロストークが、前記複数種のパタンの各々
について最小となるように決定された演算係数を用いる
光情報再生装置を提案する。
ームを照射して該情報記録媒体上に複数のトラックに沿
って形成された記録マークの情報を再生する光情報再生
装置において、前記情報記録媒体から戻ってきた光を前
記トラックの幅方向に空間的に3つに分割する光分割素
子と、該光分割素子によって分割された光を別々に検出
する複数の検出手段と、該複数の検出手段の出力信号を
演算する演算手段とを設け、前記演算手段が、中央の領
域以外の2つの領域からの光を検出する検出手段の出力
信号の各々に演算係数を掛けて中央の領域からの光を検
出する検出手段の出力信号より引き算して前記記録マー
クの情報を再生する機能を有し、かつ前記演算係数とし
て、記録マークが隣接トラックに存在する複数種のパタ
ンからな る前記情報記録媒体上に設けられたクロストー
ク検出領域に光ビームを照射した際の前記演算手段の出
力におけるクロストークが、前記複数種のパタンの各々
について最小となるように決定された演算係数を用いる
光情報再生装置を提案する。
【0012】また、請求項4では、請求項3記載の光情
報再生装置において、前記光分割素子による光の分割領
域を隣接トラックからのクロストークの回折光の形状に
対応させて設定した光情報再生装置を提案する。
報再生装置において、前記光分割素子による光の分割領
域を隣接トラックからのクロストークの回折光の形状に
対応させて設定した光情報再生装置を提案する。
【0013】
【作用】本発明の請求項1記載の光情報再生方法によれ
ば、演算係数を決定するために、情報記録媒体上におい
て記録マークが隣接トラックに存在する複数種のパタン
からなるクロストーク検出領域が情報記録媒体上に設け
られ、該クロストーク検出領域に光ビームを照射して、
該クロストーク検出領域から戻ってきた光が前記トラッ
クの幅方向に空間的に3つに分割される。さらに、該分
割された光は各々集光されて別々の検出器で検出され
る。次いで、該検出した中央の領域以外の2つの領域か
らの信号の各々に演算係数が掛けられて中央の領域から
の信号より引き算した出力におけるクロストークが前記
複数種のパタンの各々について最小となるように前記演
算係数が決定される。この後、情報を再生するために情
報記録媒体上に光ビームが照射され、該情報記録媒体か
ら戻ってきた光が前記トラックの幅方向に空間的に3つ
に分割される。さらに、該分割された光が各々集光され
て別々の検出器によって検出され、該検出された複数の
信号が演算されて前記記録マークの情報が再生される。
この演算においては、検出した中央の領域以外の2つの
領域からの信号の各々に前記演算係数を掛けて中央の領
域からの信号より引き算することにより前記記録マーク
の情報が再生される。これにより、隣接トラックからの
クロストーク回折光と自トラックの記録マークからの再
生光とが分離して検出される。
ば、演算係数を決定するために、情報記録媒体上におい
て記録マークが隣接トラックに存在する複数種のパタン
からなるクロストーク検出領域が情報記録媒体上に設け
られ、該クロストーク検出領域に光ビームを照射して、
該クロストーク検出領域から戻ってきた光が前記トラッ
クの幅方向に空間的に3つに分割される。さらに、該分
割された光は各々集光されて別々の検出器で検出され
る。次いで、該検出した中央の領域以外の2つの領域か
らの信号の各々に演算係数が掛けられて中央の領域から
の信号より引き算した出力におけるクロストークが前記
複数種のパタンの各々について最小となるように前記演
算係数が決定される。この後、情報を再生するために情
報記録媒体上に光ビームが照射され、該情報記録媒体か
ら戻ってきた光が前記トラックの幅方向に空間的に3つ
に分割される。さらに、該分割された光が各々集光され
て別々の検出器によって検出され、該検出された複数の
信号が演算されて前記記録マークの情報が再生される。
この演算においては、検出した中央の領域以外の2つの
領域からの信号の各々に前記演算係数を掛けて中央の領
域からの信号より引き算することにより前記記録マーク
の情報が再生される。これにより、隣接トラックからの
クロストーク回折光と自トラックの記録マークからの再
生光とが分離して検出される。
【0014】また、請求項2によれば、前記光の分割領
域は隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされ再生対象の信号成分とクロストーク
成分が分離される。
域は隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされ再生対象の信号成分とクロストーク
成分が分離される。
【0015】また、請求項3によれば、情報記録媒体か
ら戻ってきた光が光分割素子によって前記情報記録媒体
上のトラックの幅方向に空間的に3つに分割される。さ
らに、該光分割素子によって3つに分割された光のそれ
ぞれが別々の検出手段によって検出され、該検出手段の
出力信号が演算手段によって演算される。例えば、記録
マークからの信号成分が多い部分とトラック幅方向の両
端の部分とに光が空間的に3つに分割され、演算におい
ては記録マークの部分の検出信号から他の部分の検出信
号が引き算される。また、前記演算では、演算係数とし
て、記録マークが隣接トラックに存在する複数種のパタ
ンからなる前記情報記録媒体上に設けられたクロストー
ク検出領域に光ビームを照射した際の前記演算手段の出
力におけるクロストークが前記複数種のパタンの各々に
ついて最小となるように決定された演算係数を用いて、
前記3つに分割されたうちの中央の領域以外の2つの領
域からの光を検出する検出手段の出力信号の各々に前記
演算係数を掛けて中央の領域からの光を検出する検出手
段の出力信号より引き算して前記記録マークの情報が再
生される。これにより、ノイズや記録マークの信号成分
以外の影響が抑圧される。
ら戻ってきた光が光分割素子によって前記情報記録媒体
上のトラックの幅方向に空間的に3つに分割される。さ
らに、該光分割素子によって3つに分割された光のそれ
ぞれが別々の検出手段によって検出され、該検出手段の
出力信号が演算手段によって演算される。例えば、記録
マークからの信号成分が多い部分とトラック幅方向の両
端の部分とに光が空間的に3つに分割され、演算におい
ては記録マークの部分の検出信号から他の部分の検出信
号が引き算される。また、前記演算では、演算係数とし
て、記録マークが隣接トラックに存在する複数種のパタ
ンからなる前記情報記録媒体上に設けられたクロストー
ク検出領域に光ビームを照射した際の前記演算手段の出
力におけるクロストークが前記複数種のパタンの各々に
ついて最小となるように決定された演算係数を用いて、
前記3つに分割されたうちの中央の領域以外の2つの領
域からの光を検出する検出手段の出力信号の各々に前記
演算係数を掛けて中央の領域からの光を検出する検出手
段の出力信号より引き算して前記記録マークの情報が再
生される。これにより、ノイズや記録マークの信号成分
以外の影響が抑圧される。
【0016】また、請求項4によれば、前記光の分割領
域は隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされ、再生対象の信号成分とクロストー
ク成分が分離される。
域は隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされ、再生対象の信号成分とクロストー
ク成分が分離される。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
明する。
【0018】図1は本発明に係る第1の参考例を示す構
成図である。図において、1は光ディスク、2は光ディ
スク1上にビームスポットを形成する対物レンズ、3は
光を分離するビームスプリッタ、4は例えばミラーから
なるビーム分割素子、44は分割素子搭載部、5は例え
ばレンズからなるビーム整形部、6はレーザ、7,8,
9は集光レンズ、10,11,12は検出器、13は演
算回路である。
成図である。図において、1は光ディスク、2は光ディ
スク1上にビームスポットを形成する対物レンズ、3は
光を分離するビームスプリッタ、4は例えばミラーから
なるビーム分割素子、44は分割素子搭載部、5は例え
ばレンズからなるビーム整形部、6はレーザ、7,8,
9は集光レンズ、10,11,12は検出器、13は演
算回路である。
【0019】以下、本参考例のさらに詳細な構成と動作
を説明する。
を説明する。
【0020】レーザ6から出射された光はビーム整形部
5で平行光に整形され、該平行光は、ビームスプリッタ
3を通過して、対物レンズ2により光ディスク1上の記
録層に集光される。記録層からの反射光は、ビームスプ
リッタ3で方向を変えられ(方向を変えるためには、図
示していないが周知の1/4波長板を挿入したり、PB
Sを用いるなどする)、ビーム分割素子4に向かう。
5で平行光に整形され、該平行光は、ビームスプリッタ
3を通過して、対物レンズ2により光ディスク1上の記
録層に集光される。記録層からの反射光は、ビームスプ
リッタ3で方向を変えられ(方向を変えるためには、図
示していないが周知の1/4波長板を挿入したり、PB
Sを用いるなどする)、ビーム分割素子4に向かう。
【0021】ここで、図3にビーム分割素子4のある断
面でのビームの分割領域を示す。図に示すように、ビー
ム断面を光ディスク1上のビーム進行方向に対して、第
1の領域21、第2の領域22、第3の領域23と分け
る。ここで、第1の領域21、第3の領域23の形状は
再生信号の高域成分が低下しないように、トラック幅方
向に広く中心に向かって狭くなるようにしている。尚、
第1の領域21と第3の領域23は中心部で接する様に
してもよい。
面でのビームの分割領域を示す。図に示すように、ビー
ム断面を光ディスク1上のビーム進行方向に対して、第
1の領域21、第2の領域22、第3の領域23と分け
る。ここで、第1の領域21、第3の領域23の形状は
再生信号の高域成分が低下しないように、トラック幅方
向に広く中心に向かって狭くなるようにしている。尚、
第1の領域21と第3の領域23は中心部で接する様に
してもよい。
【0022】第1の領域21及び第3の領域23は、そ
れぞれ隣接トラックからのクロストークを表す回折光領
域24,25の一部となっており、第1の領域21,第
3の領域23を取り出すことでクロストークの影響を観
測することができる。そこで、第1の領域21及び第3
の領域23の部分にビーム分割素子4を挿入し、光を分
離する。これにより、第2の領域22の光は集光レンズ
7によって検出器10に集光され、また、第1の領域2
1の光は集光レンズ8によって検出器11に集光され、
第3の領域23の光は集光レンズ9によって検出器12
に集光される。検出器10,11及び検出器12の出力
信号は演算回路13に導かれ、これらの出力信号は演算
回路13によって演算される。
れぞれ隣接トラックからのクロストークを表す回折光領
域24,25の一部となっており、第1の領域21,第
3の領域23を取り出すことでクロストークの影響を観
測することができる。そこで、第1の領域21及び第3
の領域23の部分にビーム分割素子4を挿入し、光を分
離する。これにより、第2の領域22の光は集光レンズ
7によって検出器10に集光され、また、第1の領域2
1の光は集光レンズ8によって検出器11に集光され、
第3の領域23の光は集光レンズ9によって検出器12
に集光される。検出器10,11及び検出器12の出力
信号は演算回路13に導かれ、これらの出力信号は演算
回路13によって演算される。
【0023】演算回路13では、検出器10の出力をV
1,検出器11の出力をV2、検出器12の出力をV3
とすると、次の(1) 式に基づく演算が行われ、この演算
結果が信号Oとして出力される。 O=V1−aV2−bV3 (1) ここで、a,bは増幅率であり図3のビーム分割領域の
大きさ、形に依存する。好例としては、信号V1に含ま
れるクロストーク信号成分をVcとしたときに、O<z
V2<2Vcとなるようにaを設定する。また、クロス
トークをほぼ完全に抑圧する良い例としては、0.8V
c<aV2<1.2Vcである。
1,検出器11の出力をV2、検出器12の出力をV3
とすると、次の(1) 式に基づく演算が行われ、この演算
結果が信号Oとして出力される。 O=V1−aV2−bV3 (1) ここで、a,bは増幅率であり図3のビーム分割領域の
大きさ、形に依存する。好例としては、信号V1に含ま
れるクロストーク信号成分をVcとしたときに、O<z
V2<2Vcとなるようにaを設定する。また、クロス
トークをほぼ完全に抑圧する良い例としては、0.8V
c<aV2<1.2Vcである。
【0024】このように、再生系を構成することによっ
て、光ディスク1上の隣接トラックの記録マークからの
信号が、光ディスク1上のフーリエ変換面である平行ビ
ームの強度分布として回折光領域24及び回折光領域2
5に大きくなって現われる。
て、光ディスク1上の隣接トラックの記録マークからの
信号が、光ディスク1上のフーリエ変換面である平行ビ
ームの強度分布として回折光領域24及び回折光領域2
5に大きくなって現われる。
【0025】そこで第1の領域21及び第3の領域23
の信号を第2の領域22の信号より引き算することによ
って、隣接トラックの記録マークの影響を抑圧して再生
することができる。また、ノイズがランダムであり、第
1乃至第3の領域21,22,23に対して均等に現わ
れると考えると、第1の領域21及び第3の領域23の
信号を第2の領域22の信号で引き算することによっ
て、ノイズの影響を相殺することができる。
の信号を第2の領域22の信号より引き算することによ
って、隣接トラックの記録マークの影響を抑圧して再生
することができる。また、ノイズがランダムであり、第
1乃至第3の領域21,22,23に対して均等に現わ
れると考えると、第1の領域21及び第3の領域23の
信号を第2の領域22の信号で引き算することによっ
て、ノイズの影響を相殺することができる。
【0026】即ち、光のレンズによるフーリエ変換作用
を利用して、クロストークを抑圧すると共にノイズを抑
圧でき、光ディスク1上の記録マークを感度良く検出す
ることができる。また、ビームを分割した後に集光レン
ズで検出器上に光を集光しているので、高速の光−電気
変換を行うことができる。また、1つの光ビームを用い
ているので、従来のようなビームスポット間隔に起因す
る再生信号の位置ずれを補正する必要がない。
を利用して、クロストークを抑圧すると共にノイズを抑
圧でき、光ディスク1上の記録マークを感度良く検出す
ることができる。また、ビームを分割した後に集光レン
ズで検出器上に光を集光しているので、高速の光−電気
変換を行うことができる。また、1つの光ビームを用い
ているので、従来のようなビームスポット間隔に起因す
る再生信号の位置ずれを補正する必要がない。
【0027】尚、実際の信号の検出に必要なフォーカス
信号、トラッキング信号は図示しないビームスプリッタ
で分離された光で検出されるが周知の方法を用いること
ができるので、ここではその説明を省略する。
信号、トラッキング信号は図示しないビームスプリッタ
で分離された光で検出されるが周知の方法を用いること
ができるので、ここではその説明を省略する。
【0028】次に、本発明に係る第2の参考例を説明す
る。
る。
【0029】本第2の参考例の装置構成は前述した第1
の参考例と同様であるのでその説明を省略する。また、
第2の参考例と第1の参考例との相違点は、ビーム分割
素子4による光ビームの分割領域形状を変えたことにあ
る。
の参考例と同様であるのでその説明を省略する。また、
第2の参考例と第1の参考例との相違点は、ビーム分割
素子4による光ビームの分割領域形状を変えたことにあ
る。
【0030】即ち、第2の参考例におけるビーム分割素
子4による光ビームの分割領域は、図4に示すように図
3に示した分割領域に比較して、クロストークの回折光
の形にあわせて、分割形状を曲線としている。このよう
にすることで隣接トラックの記録マークからの信号を効
率良く第1及び第3の領域31,33に集めて微小マー
クからの信号を効率良く検出することができる。尚、第
1の領域31と第3の領域33とは中心部で接するよう
にしても良い。
子4による光ビームの分割領域は、図4に示すように図
3に示した分割領域に比較して、クロストークの回折光
の形にあわせて、分割形状を曲線としている。このよう
にすることで隣接トラックの記録マークからの信号を効
率良く第1及び第3の領域31,33に集めて微小マー
クからの信号を効率良く検出することができる。尚、第
1の領域31と第3の領域33とは中心部で接するよう
にしても良い。
【0031】次に、本発明に係る第3の参考例を説明す
る。
る。
【0032】本第3の参考例の装置構成は前述した第1
の参考例と同様であるのでその説明を省略する。また、
第3の参考例と第1の参考例との相違点は、ビーム分割
素子4による光ビームの分割領域形状を変えたことにあ
る。
の参考例と同様であるのでその説明を省略する。また、
第3の参考例と第1の参考例との相違点は、ビーム分割
素子4による光ビームの分割領域形状を変えたことにあ
る。
【0033】即ち、第3の参考例におけるビーム分割素
子4による光ビームの分割領域は、図5に示すように図
3に示した分割素子に比較して、分割形状を直線として
いる。このようにすることでビーム分割素子4の加工を
簡単に行うことができ、且つトラッキングによる影響を
抑圧して微小マークからの信号を効率良く検出すること
ができる。
子4による光ビームの分割領域は、図5に示すように図
3に示した分割素子に比較して、分割形状を直線として
いる。このようにすることでビーム分割素子4の加工を
簡単に行うことができ、且つトラッキングによる影響を
抑圧して微小マークからの信号を効率良く検出すること
ができる。
【0034】次に、本発明に係る第4の参考例を説明す
る。
る。
【0035】図6は本発明に係る第4の参考例を示す構
成図である。図において、前述した第1の参考例と同一
構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
また、第4の参考例と第1の参考例との相違点は、ビー
ム分割素子であるミラー571,572,581,58
2を用いて光ビームを分割すると共に、該分割された光
ビームのそれぞれを同一の集光レンズ53を介して検出
器541,542,543に集光するようにしたことに
ある。
成図である。図において、前述した第1の参考例と同一
構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
また、第4の参考例と第1の参考例との相違点は、ビー
ム分割素子であるミラー571,572,581,58
2を用いて光ビームを分割すると共に、該分割された光
ビームのそれぞれを同一の集光レンズ53を介して検出
器541,542,543に集光するようにしたことに
ある。
【0036】即ち、光ディスク1からの反射光は、対物
レンズ2及びビームスプリッタ3を介して分割素子搭載
部55に達し、その一部が該分割素子搭載部55に搭載
されているミラー571及びミラー581によって例え
ばそれぞれ異なる直角方向に反射される。ミラー57
1,581に照射されない部分の光ビームは集光レンズ
53によって基板54上の検出器542に集光され、電
気信号に変換されて演算回路56に入力される。
レンズ2及びビームスプリッタ3を介して分割素子搭載
部55に達し、その一部が該分割素子搭載部55に搭載
されているミラー571及びミラー581によって例え
ばそれぞれ異なる直角方向に反射される。ミラー57
1,581に照射されない部分の光ビームは集光レンズ
53によって基板54上の検出器542に集光され、電
気信号に変換されて演算回路56に入力される。
【0037】一方、ミラー571によって反射された光
ビームは、ミラー572に照射され、該ミラー572に
よって集光レンズ53に向けて反射され、集光レンズ5
3によって基板54上に検出器542と並んで配置され
た検出器543に集光される。
ビームは、ミラー572に照射され、該ミラー572に
よって集光レンズ53に向けて反射され、集光レンズ5
3によって基板54上に検出器542と並んで配置され
た検出器543に集光される。
【0038】さらに、ミラー581によって反射された
光ビームは、ミラー582に照射され、該ミラー582
によって集光レンズ53に向けて反射され、集光レンズ
53によって基板54上に検出器542と並んで配置さ
れた検出器541に集光される。これらの検出器54
1,542,543によって得られた電気信号は演算回
路56に入力されて演算処理される。
光ビームは、ミラー582に照射され、該ミラー582
によって集光レンズ53に向けて反射され、集光レンズ
53によって基板54上に検出器542と並んで配置さ
れた検出器541に集光される。これらの検出器54
1,542,543によって得られた電気信号は演算回
路56に入力されて演算処理される。
【0039】前述したように、本参考例では分割する素
子を変え、第1の参考例に比較して分割した光を同一の
集光レンズ53を用いて同一基板54上の検出器54
1,542,543に導いている。このように構成する
ことによって検出器541,542,543のノイズ特
性を同じようにし、これらの検出器541,542,5
43の出力信号を演算回路56によって差動で検出する
ことで検出器541,542.543のノイズ特性を抑
圧することができる。さらに、ヘッドをコンパクトに構
成できる。ここでの、クロストークの抑圧方法は第1の
参考例と同様である。また、このときの光の分割形態は
図3、図4、図5に示した様にすればよい。
子を変え、第1の参考例に比較して分割した光を同一の
集光レンズ53を用いて同一基板54上の検出器54
1,542,543に導いている。このように構成する
ことによって検出器541,542,543のノイズ特
性を同じようにし、これらの検出器541,542,5
43の出力信号を演算回路56によって差動で検出する
ことで検出器541,542.543のノイズ特性を抑
圧することができる。さらに、ヘッドをコンパクトに構
成できる。ここでの、クロストークの抑圧方法は第1の
参考例と同様である。また、このときの光の分割形態は
図3、図4、図5に示した様にすればよい。
【0040】次に、本発明に係る第5の参考例を説明す
る。
る。
【0041】図7は本発明に係る第5の参考例を示す構
成図である。図において、前述した第1の参考例と同一
構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
また、第5の参考例と第1の参考例との相違点は、第5
の参考例では、分割する方法を変えたことにある。
成図である。図において、前述した第1の参考例と同一
構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。
また、第5の参考例と第1の参考例との相違点は、第5
の参考例では、分割する方法を変えたことにある。
【0042】即ち、本参考例では、第1の参考例のビー
ム分割素子搭載部44に代えて偏光ビームスプリッタ4
5と2個の1/2波長板46を設けている。この1/2
波長板46は、図3、図4、図5に示すような形状をな
し、再生ビーム中に配置されると共に、1/2波長板4
6の後に偏光ビームスプリッタ45が配置されている。
ム分割素子搭載部44に代えて偏光ビームスプリッタ4
5と2個の1/2波長板46を設けている。この1/2
波長板46は、図3、図4、図5に示すような形状をな
し、再生ビーム中に配置されると共に、1/2波長板4
6の後に偏光ビームスプリッタ45が配置されている。
【0043】これにより、光ディスク1からの反射光
は、その一部(両側部)が1/2波長板46を通過して
偏光ビームスプリッタ45に照射され、1/2波長板4
6によって偏光方向が変えられた光のみが、偏光ビーム
スプリッタ45によって反射され、他の光は集光レンズ
7によって検出器10に集光される。また、偏光ビーム
スプリッタ45によって反射された光は、2個の1/2
波長板46のそれぞれに対応して設けられた集光レンズ
8,9によって検出器11,12に集光される。
は、その一部(両側部)が1/2波長板46を通過して
偏光ビームスプリッタ45に照射され、1/2波長板4
6によって偏光方向が変えられた光のみが、偏光ビーム
スプリッタ45によって反射され、他の光は集光レンズ
7によって検出器10に集光される。また、偏光ビーム
スプリッタ45によって反射された光は、2個の1/2
波長板46のそれぞれに対応して設けられた集光レンズ
8,9によって検出器11,12に集光される。
【0044】従って、1/2波長板46及び偏光ビーム
スプリッタ45によって光ビームを分割することがで
き、分離した後の処理は第1の参考例と同様である。こ
こで、偏光ビームスプリッタ45の他にウォラストン等
のプリズムを用いて光ビームを分離しても良い。
スプリッタ45によって光ビームを分割することがで
き、分離した後の処理は第1の参考例と同様である。こ
こで、偏光ビームスプリッタ45の他にウォラストン等
のプリズムを用いて光ビームを分離しても良い。
【0045】また、第4の参考例と同様に、分離した光
ビームの一方をミラーで反射して、一つの基板上に並べ
て配置された二つの検出器に分離した二つの光ビームの
それぞれを集光するようにもできる。この場合、ウォラ
ストン等のプリズムを用いればミラーを用いる必要がな
く、好例となる。さらに、このときの光の分割形態は、
図3、図4、図5について説明したことと同様にすれば
良い。
ビームの一方をミラーで反射して、一つの基板上に並べ
て配置された二つの検出器に分離した二つの光ビームの
それぞれを集光するようにもできる。この場合、ウォラ
ストン等のプリズムを用いればミラーを用いる必要がな
く、好例となる。さらに、このときの光の分割形態は、
図3、図4、図5について説明したことと同様にすれば
良い。
【0046】次に、本発明に係る第6の参考例を説明す
る。
る。
【0047】以上の参考例はCD等のROM、相変化、
追記の光学系について示したが、光磁気の場合には、次
の様に実現することができる。
追記の光学系について示したが、光磁気の場合には、次
の様に実現することができる。
【0048】図8は本発明に係る第6の参考例を示す構
成図である。本参考例では、再生光がレーザ6から出射
されて、光ディスク1で反射して分割素子搭載部55に
向かうまでは図6に示した第4の参考例と同様であるの
でその説明を省略する。
成図である。本参考例では、再生光がレーザ6から出射
されて、光ディスク1で反射して分割素子搭載部55に
向かうまでは図6に示した第4の参考例と同様であるの
でその説明を省略する。
【0049】また、本参考例では、分割素子搭載部55
の後に偏光ビームスプリッタ71を配置し、分割素子搭
載部55のミラー571,572,581,582によ
って3つに分離された光を、偏光ビームスプリッタ71
によってさらに2つの偏光成分に分離している。即ち、
偏光ビームスプリッタ71によって分離された一方の偏
光成分の光は偏光ビームスプリッタ71を通過して集光
レンズ77に向かい、他方の偏光成分の光は偏光ビーム
スプリッタ71によって反射されて集光レンズ87に向
かう。
の後に偏光ビームスプリッタ71を配置し、分割素子搭
載部55のミラー571,572,581,582によ
って3つに分離された光を、偏光ビームスプリッタ71
によってさらに2つの偏光成分に分離している。即ち、
偏光ビームスプリッタ71によって分離された一方の偏
光成分の光は偏光ビームスプリッタ71を通過して集光
レンズ77に向かい、他方の偏光成分の光は偏光ビーム
スプリッタ71によって反射されて集光レンズ87に向
かう。
【0050】まず、偏光ビームスプリッタ71を通過し
た光について説明する。ここで、図3に示すように、ビ
ーム断面を光ディスク1上のビーム進行方向に対して、
第1領域21、第2の領域22、第3の領域23と分か
れているとする。そして、第1乃至第3の領域21,2
2,23の光は集光レンズ77によって基板79上に並
べて配置された検出器791,792,793に集光さ
れ、各検出器791〜793の出力信号K1,K2,K
3は演算回路78に入力される。
た光について説明する。ここで、図3に示すように、ビ
ーム断面を光ディスク1上のビーム進行方向に対して、
第1領域21、第2の領域22、第3の領域23と分か
れているとする。そして、第1乃至第3の領域21,2
2,23の光は集光レンズ77によって基板79上に並
べて配置された検出器791,792,793に集光さ
れ、各検出器791〜793の出力信号K1,K2,K
3は演算回路78に入力される。
【0051】次に、偏光ビームスプリッタ71によって
反射されて方向を変えた光について説明する。ここで、
図3に示すように、ビーム断面を媒体上のビーム進行方
向に対して、第1の領域21、第2の領域22、第3の
領域23と分けられている。第1乃至第3の領域21,
22,23の光は集光レンズ87によって基板89上に
並べて配置された検出器891,892,893に集光
され、各検出器891〜893の出力信号J1,J2,
J3は演算回路78に入力される。
反射されて方向を変えた光について説明する。ここで、
図3に示すように、ビーム断面を媒体上のビーム進行方
向に対して、第1の領域21、第2の領域22、第3の
領域23と分けられている。第1乃至第3の領域21,
22,23の光は集光レンズ87によって基板89上に
並べて配置された検出器891,892,893に集光
され、各検出器891〜893の出力信号J1,J2,
J3は演算回路78に入力される。
【0052】演算回路78では、検出器791〜793
及び検出器891〜893の各々の出力信号K1〜K
3,J1〜J3を V1=K1−J1,V2=K2−J2,V3=K3−J3 …(2) と引き算する。また、再生信号は上記値を前述した(1)
式に代入して求められる。
及び検出器891〜893の各々の出力信号K1〜K
3,J1〜J3を V1=K1−J1,V2=K2−J2,V3=K3−J3 …(2) と引き算する。また、再生信号は上記値を前述した(1)
式に代入して求められる。
【0053】尚、検出器791〜793及び検出器89
1〜893の信号を始めから(1) 式を用いて計算し、そ
の後検出器791〜793の計算結果及び検出器891
〜893の計算結果を引き算してもよい。また本参考例
では、先に光を分割してから、偏光方向によって二つに
分けたが、先に偏光方向によって2つに分けてから、光
を3分割してもよい。
1〜893の信号を始めから(1) 式を用いて計算し、そ
の後検出器791〜793の計算結果及び検出器891
〜893の計算結果を引き算してもよい。また本参考例
では、先に光を分割してから、偏光方向によって二つに
分けたが、先に偏光方向によって2つに分けてから、光
を3分割してもよい。
【0054】また、このときの光の分割形態は図3、図
4、図5について説明したことと同様にすればよい。
4、図5について説明したことと同様にすればよい。
【0055】以上の参考例は単独で行なっても、組み合
わせて行なってもよい。
わせて行なってもよい。
【0056】次に、本発明の一実施例を説明する。
【0057】図9は本発明の一実施例における光ディス
クを示す構成図である。
クを示す構成図である。
【0058】本実施例の装置構成は前述した第1乃至第
6の参考例に示したと同様の構成を用いることができる
のでその説明を省略する。また、本実施例と第1乃至第
6の参考例との相違点は、光ディスク83上にクロスト
ーク検出領域83を設け、該クロストーク検出領域83
の再生信号に基づいて、前述した演算処理における係数
a,bを求めるようにしたことにある。
6の参考例に示したと同様の構成を用いることができる
のでその説明を省略する。また、本実施例と第1乃至第
6の参考例との相違点は、光ディスク83上にクロスト
ーク検出領域83を設け、該クロストーク検出領域83
の再生信号に基づいて、前述した演算処理における係数
a,bを求めるようにしたことにある。
【0059】即ち、本実施例は、前述した(1) 式の係数
a,bを光ディスクの読み取り時の特性を考慮してダイ
ナミックに追従制御するようにしている。
a,bを光ディスクの読み取り時の特性を考慮してダイ
ナミックに追従制御するようにしている。
【0060】例えば、光ディスク81上に形成されたト
ラック82の一部には、クロストーク検出領域83が設
けられ、クロストーク検出領域83には図10に示すパ
タンが記録されている。初めの3つの記録マーク91,
92,93によって両サイド(トラックn−1及びトラ
ックn+1)からのクロストーク及び自トラックnの出
力を検出し、次の2つの記録マーク941,942及び
951,952のセットによって、記録マークがある場
合のクロストークを検出している。最後の1つの記録マ
ーク961,962,963のセットにより、記録マー
クがある場合の両サイド(トラックn−1及びトラック
n+1)からのクロストークを検出している。
ラック82の一部には、クロストーク検出領域83が設
けられ、クロストーク検出領域83には図10に示すパ
タンが記録されている。初めの3つの記録マーク91,
92,93によって両サイド(トラックn−1及びトラ
ックn+1)からのクロストーク及び自トラックnの出
力を検出し、次の2つの記録マーク941,942及び
951,952のセットによって、記録マークがある場
合のクロストークを検出している。最後の1つの記録マ
ーク961,962,963のセットにより、記録マー
クがある場合の両サイド(トラックn−1及びトラック
n+1)からのクロストークを検出している。
【0061】これらの場合にクロストークが最小となる
ように、例えばゼロフォーカシング方法或いは最小2乗
誤差方法で前述した(1) 式の係数a,bを制御してクロ
ストークの影響を抑圧する。ここで、3つの記録マーク
91,92,93以外に記録マークが存在する場合につ
いてもクロストークを測定している理由は、非線形な系
でも安定なクロストーク抑圧を実現するためである。
ように、例えばゼロフォーカシング方法或いは最小2乗
誤差方法で前述した(1) 式の係数a,bを制御してクロ
ストークの影響を抑圧する。ここで、3つの記録マーク
91,92,93以外に記録マークが存在する場合につ
いてもクロストークを測定している理由は、非線形な系
でも安定なクロストーク抑圧を実現するためである。
【0062】図11に連続するトラックn−1〜n+5
での実施例を示す。ここでは、一つの記録マークが形成
されているところを3ヶ所、2つのマークが連続してい
るところを3ヶ所、またマークがトラックの幅方法にそ
ろって形成されている所を1ヶ所設けている。このよう
にすると3トラック毎に同一パタンを繰り返すことで実
現できる。尚、3トラック以上であればこの方式を拡張
すれば、簡単に実現することができる。
での実施例を示す。ここでは、一つの記録マークが形成
されているところを3ヶ所、2つのマークが連続してい
るところを3ヶ所、またマークがトラックの幅方法にそ
ろって形成されている所を1ヶ所設けている。このよう
にすると3トラック毎に同一パタンを繰り返すことで実
現できる。尚、3トラック以上であればこの方式を拡張
すれば、簡単に実現することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の光情報再生方法によれば、隣接トラックからのクロ
ストーク回折光と自トラックの記録マークからの再生光
とが分離して検出されるので、クロストーク並びにノイ
ズを抑圧でき、情報記録媒体上の記録マークを感度良く
検出することができる。
載の光情報再生方法によれば、隣接トラックからのクロ
ストーク回折光と自トラックの記録マークからの再生光
とが分離して検出されるので、クロストーク並びにノイ
ズを抑圧でき、情報記録媒体上の記録マークを感度良く
検出することができる。
【0064】また、請求項2によれば、前記光の分割領
域が隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされるので、再生対象の信号成分とクロ
ストーク成分が分離され、これらの演算によってさらに
微少な記録マークの信号を検出することができる。
域が隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされるので、再生対象の信号成分とクロ
ストーク成分が分離され、これらの演算によってさらに
微少な記録マークの信号を検出することができる。
【0065】また、請求項3記載の光情報再生装置によ
れば、光分割素子によって隣接トラックからのクロスト
ーク回折光と自トラックの記録マークからの再生光とが
分離して検出されるので、クロストーク並びにノイズを
抑圧でき、情報記録媒体上の記録マークを感度良く検出
することができる。
れば、光分割素子によって隣接トラックからのクロスト
ーク回折光と自トラックの記録マークからの再生光とが
分離して検出されるので、クロストーク並びにノイズを
抑圧でき、情報記録媒体上の記録マークを感度良く検出
することができる。
【0066】また、請求項4によれば、前記光の分割領
域が隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされるので、再生対象の信号成分とクロ
ストーク成分が分離され、これらの演算によってさらに
微少な記録マークの信号を検出することができる。
域が隣接トラックからのクロストークの回折光形状に対
応させたものとされるので、再生対象の信号成分とクロ
ストーク成分が分離され、これらの演算によってさらに
微少な記録マークの信号を検出することができる。
【図1】本発明に係る第1の参考例を示す構成図
【図2】従来例を説明する図
【図3】本発明に係る第1の参考例における再生ビーム
の分割領域を示す図
の分割領域を示す図
【図4】本発明に係る第2の参考例における再生ビーム
の分割領域を示す図
の分割領域を示す図
【図5】本発明に係る第3の参考例における再生ビーム
の分割領域を示す図
の分割領域を示す図
【図6】本発明に係る第4の参考例を示す構成図
【図7】本発明に係る第5の参考例を示す構成図
【図8】本発明に係る第6の参考例を示す構成図
【図9】本発明の一実施例を示す構成図
【図10】本発明のクロストーク検出用の記録マークの
一例を示す図
一例を示す図
【図11】本発明のクロストーク検出用の記録マークの
一例を示す図
一例を示す図
【符号の説明】 1…光ディスク、2…対物レンズ、3…ビームスプリッ
タ、4…ビーム分割素子、44…分割素子搭載部、5…
ビーム整形部、6…レーザ、7,8,9…集光レンズ、
10,11,12…検出器、13…演算回路、21,3
1,41…第1の領域、22,32,42…第2の領
域、23,33,43…第3の領域、45…変更ビーム
スプリッタ、46…1/2波長板、53…集光レンズ、
54…基板、541〜543…検出器、55…分割素子
搭載部、56…演算回路、571,572,581,5
82…ミラー(ビーム分割素子)、71…ビームスプリ
ッタ、77…集光レンズ、78…演算回路、79…基
板、791〜793…検出器、87…集光レンズ、89
…基板、891〜893…検出器、81…光ディスク、
82…トラック、83…クロストーク検出領域、91,
92,93,941,942,951,952,96
1,962,963…記録マーク。
タ、4…ビーム分割素子、44…分割素子搭載部、5…
ビーム整形部、6…レーザ、7,8,9…集光レンズ、
10,11,12…検出器、13…演算回路、21,3
1,41…第1の領域、22,32,42…第2の領
域、23,33,43…第3の領域、45…変更ビーム
スプリッタ、46…1/2波長板、53…集光レンズ、
54…基板、541〜543…検出器、55…分割素子
搭載部、56…演算回路、571,572,581,5
82…ミラー(ビーム分割素子)、71…ビームスプリ
ッタ、77…集光レンズ、78…演算回路、79…基
板、791〜793…検出器、87…集光レンズ、89
…基板、891〜893…検出器、81…光ディスク、
82…トラック、83…クロストーク検出領域、91,
92,93,941,942,951,952,96
1,962,963…記録マーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−36083(JP,A) 特開 平1−224936(JP,A) 特開 昭62−267932(JP,A) 特開 平2−257474(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 11/105
Claims (4)
- 【請求項1】 光ビームを用いて情報記録媒体上に複数
のトラックに沿って形成された記録マークの情報を再生
する光情報再生方法において、前記情報記録媒体上に、記録マークが隣接トラックに存
在する複数種のパタンからなるクロストーク検出領域を
設け、 該クロストーク検出領域に光ビームを照射し、 該クロストーク検出領域から戻ってきた光を前記トラッ
クの幅方向に空間的に3つに分割し、 該分割された光を各々集光して別々の検出器で検出し、 該検出した中央の領域以外の2つの領域からの信号の各
々に演算係数を掛けて中央の領域からの信号より引き算
した出力におけるクロストークが、前記複数種のパタン
の各々について最小となるように前記演算係数を決定
し、 その後、 前記情報記録媒体上に光ビームを照射し、 該情報記録媒体から戻ってきた光を前記トラックの幅方
向に空間的に3つに分割し、 該分割された光を各々集光して別々の検出器で検出し、 該検出した中央の領域以外の2つの領域からの信号の各
々に前記演算係数を掛けて中央の領域からの信号より引
き算することにより前記記録マークの情報を再生するこ
とを特徴とする光情報再生方法。 - 【請求項2】 前記光の分割領域を隣接トラックからの
クロストークの回折光形状に対応させたことを特徴とす
る請求項1記載の光情報再生方法。 - 【請求項3】 情報記録媒体に光ビームを照射して該情
報記録媒体上に複数のトラックに沿って形成された記録
マークの情報を再生する光情報再生装置において、 前記情報記録媒体から戻ってきた光を前記トラックの幅
方向に空間的に3つに分割する光分割素子と、 該光分割素子によって分割された光を別々に検出する複
数の検出手段と、 該複数の検出手段の出力信号を演算する演算手段とを設
け、 前記演算手段が、中央の領域以外の2つの領域からの光
を検出する検出手段の出力信号の各々に演算係数を掛け
て中央の領域からの光を検出する検出手段の出力信号よ
り引き算して前記記録マークの情報を再生する機能を有
し、 かつ前記演算係数として、記録マークが隣接トラックに
存在する複数種のパタンからなる前記情報記録媒体上に
設けられたクロストーク検出領域に光ビームを照射した
際の前記演算手段の出力におけるクロストークが、前記
複数種のパタンの各々について最小となるように決定さ
れた演算係数を用いる ことを特徴とする光情報再生装
置。 - 【請求項4】 前記光分割素子による光の分割領域を隣
接トラックからのクロストークの回折光の形状に対応さ
せて設定したことを特徴とする請求項3記載の光情報再
生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12376694A JP3214532B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 光情報再生方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12376694A JP3214532B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 光情報再生方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07334848A JPH07334848A (ja) | 1995-12-22 |
JP3214532B2 true JP3214532B2 (ja) | 2001-10-02 |
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ID=14868758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12376694A Expired - Fee Related JP3214532B2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 光情報再生方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3214532B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6167918B2 (ja) * | 2013-08-14 | 2017-07-26 | ソニー株式会社 | 光媒体再生装置および光媒体再生方法 |
-
1994
- 1994-06-06 JP JP12376694A patent/JP3214532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07334848A (ja) | 1995-12-22 |
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