JP3213426B2 - 6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体 - Google Patents
6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体Info
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Description
−ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導
体、その製造法、およびその用途に関するものである。
る)は葉酸拮抗系薬物の一つであり、現在この系統にお
いて臨床使用されている唯一の抗腫瘍剤である。このM
TXはジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)に強い阻害活
性を示し、単独で絨毛膜癌、骨肉腫、リンパ性白血病を
中心に使用される。DHFRは腫瘍細胞および正常細胞
に存在し、これらの両方に影響を及ぼすことから、MT
Xは消化管、骨髄、腎臓、肝臓等に強い副作用を示す。
また、MTXの使用によって腫瘍細胞は容易に薬剤耐性
を獲得し、薬効低下などの欠点を持つ。これらはMTX
の臨床使用における制約要因になっている。従来、この
分野における研究、特に、アナログ合成と薬理学研究に
よって多数の葉酸拮抗物質の合成が報告されてきた。こ
れらは、例えばAndre RosowskyによるProgress in Medi
cinal Chemistry, 26, 1-252 (1989) 、Elsevier Scien
cePublishersに包括的かつ詳細に記載されている。これ
ら葉酸拮抗物質の構造的特徴の第一はヘテロ環部にあ
り、既知の葉酸拮抗体についてみると大多数の化合物は
プテリジンの6員環が2個縮合した2環性ヘテロ環構造
を有する点にある。比較的最近、種々のデアザプテリジ
ン化合物、例えば、5−デアザプテリジン、8−デアザ
プテリジン、10−デアザプテリジン、5,8 −ジデアザプ
テリジン、5,10−ジデアザプテリジン、またはこれらの
ジヒドロあるいはテトラヒドロ化合物が多数合成され、
生物活性をもつことが報告されてきた。
される2環性ヘテロ環構造を有する葉酸拮抗物質につい
ては従来あまり知られていない。L.T.Weinstock による
Journal Medicinal Chemistry, 13, 995(1970)にはプテ
リジン環をプリン環に変換した化合物の記載があるがD
HFR阻害や抗腫瘍作用は認められなかったと報告され
ている。一方、MiwaらのJournal Medicinal Chemistry,
34, 555-560(1991)にはピロロ〔2,3 −d〕ピリミジン
環を有するベンゾイルグルタミン酸誘導体が葉酸拮抗作
用を持ち、ヒト腫瘍細胞の増殖に対しMTXより高い阻
害活性を示すことが記載されている。
数の研究がなされてきたが、MTX以後、医薬品として
実用化されるに到ったものは現在のところ存在しない。
従って、この分野の薬物で腫瘍組織に対し選択毒性を備
え、高い治療効果を示すものを見つけ、臨床の場に提供
することは依然強く要望されている。上記実状に鑑み、
本発明は優れた抗腫瘍活性を有する新規な6,7 −ジヒド
ロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体の提供を
目的とする。また該化合物の製造方法および該化合物を
有効成分とする医薬組成物をも提供することを目的とす
る。
解決すべく鋭意研究の結果、グルタミン酸結合の6,7−
ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体が
新規で有用な抗腫瘍剤になりうることを見いだし本発明
を完成した。すなわち本発明は、一般式(1)
す。R2は置換基を有していてもよいインドリンジイル
基、インドールジイル基、インダンジイル基またはイン
デンジイル基を示す。n は0〜4の整数を示す。〕で表
わされる6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリ
ミジン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供
するものである。また、本発明は、一般式(2)
す。R2は置換基を有していてもよいインドリンジイル
基、インドールジイル基、インダンジイル基またはイン
デンジイル基を示す。n は0〜4の整数を示す。〕で表
わされる化合物またはそのカルボキシル基における反応
性誘導体と、一般式(3)
カルボキシル基の保護基を示す〕で表される化合物とを
縮合させて、一般式(4)
同義である。〕で表されるカルボン酸エステル体を得、
ついで、このエステル体を酸またはアルカリの存在下に
加水分解するか、あるいは接触還元を含む水素化分解に
よって遊離のカルボン酸誘導体を得ることを特徴とする
前記一般式(1) で表される6,7 −ジヒドロ−5H−ペンタ
〔d〕ピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容され
る塩の製造法を提供するものである。また、本発明は、
一般式(5)
す。R2は置換基を有していてもよいインドリンジイル
基、インドールジイル基、インダンジイル基またはイン
デンジイル基を示す。n は0〜4の整数を示す。−COOR
5 は保護基でエステル化されていてもよいカルボキシル
基を示す。〕で表される化合物またはその塩を提供する
ものである。更に、本発明は、前記一般式(1) で表され
る6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン
誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分と
する抗腫瘍剤を提供するものである。
は、化合物(1) 、(2) 、(4) および(5) はケト型−エノ
ール型の互換異性体が平衡状態で存在する。本明細書で
は表示の便宜上、エノール型(水酸基型)が記載され、
それに対する命名がなされているが、何れの場合におい
ても本発明化合物はエノール型と共にケト型(オキソ
体、即ちアミド型)も包含するものとする。また、本発
明化合物(1) はL−グルタミン酸部の不斉中心のほか
に、ヘテロ環部の5位及び/又は縮合環R2上に不斉炭素
が存在するが、グルタミン酸部の不斉炭素原子の絶対配
置がS(L型)である以外は、他の不斉中心の絶対配置
はS,RまたはSRの混合物の何れであってもよい。こ
の場合、(1) はジアステレオアイソマーとして或いはそ
れらジアステレオアイソマー混合物として得られ、これ
らは、必要に応じて各成分を分別結晶やクロマトグラフ
ィーなど慣用的な方法によって容易に分離精製する事が
出来る。分離される何れのジアステレオアイソマーも本
発明の範囲内に属する。本発明化合物(1) は一般に粉
末、結晶性固体または結晶として得られる。
していてもよいインドリンジイル基、インドールジイル
基、インダンジイル基、インデンジイル基を示し、その
結合はどこから生じてもよいが、例えば、1,3 −、1,4
−、1,5 −、1,6 −、2,4 −、2,5 −、2,6 −、2,7
−、3,5 −、3,6 −、3,7 −等を挙げることができ、特
に代表的なものを挙げると以下の構造式で表されるもの
である。またこの環上の置換基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピルなどのアルキル基やアルケニル基
等が挙げられる。
としては、炭素数1〜5のアルキル基、置換基を有して
いてもよいベンジル基、置換基を有していてもよいフェ
ニル基、または三置換シリル基などが挙げられる。ここ
でいうアルキル基としては例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、ターシャリーブチル基、ペンチル基などが、置換基
を有していてもよいベンジル基としてはベンジル基、ニ
トロベンジル基、メトキシベンジル基などが、さらに置
換基を有していてもよいフェニル基としてはフェニル
基、メトキシフェニル基、ニトロフェニル基などが、三
置換シリル基としてはターシャリーブチルジメチルシリ
ル基、ターシャリーブチルジフェニルシリル基などが挙
げられる。
説明する。化合物(1) は、下記反応式に示すように式
(2) で示されるカルボン酸またはその反応性誘導体に対
し、式(3) で示されるグルタミン酸誘導体、その無機塩
または脂肪酸塩を縮合させて式(4) で表わされる中間体
を得、ついでこのものを加水分解または水素化分解など
の方法によってカルボキシ基の保護基を除くことにより
得られる。
前記と同義である。〕 上記縮合の方法としてはペプチド形成の慣用的合成技術
を適用する事ができる。例えば化合物(2) にクロル炭酸
エステル類、有機酸無水物類、ジフェニルホスホリルア
チド、ジエチルホスホロシアニデート、カルボニルジイ
ミダゾール、クロルリン酸エステル類あるいはカルボジ
イミド類などカルボン酸の活性化試薬を塩基の存在下ま
たは非存在下で作用させ、ついで化合物(3) を反応させ
ることによって中間体化合物(4) を得ることが出来る。
活性化試薬の化合物(2) に対する使用量は1〜25モル当
量であり、好ましくは1〜5モル当量から選ばれる。活
性化試薬として用いるクロル炭酸エステル類としてはク
ロル炭酸メチルまたはクロル炭酸エチルが、有機酸無水
物類としては無水フルオロ酢酸、無水クロル酢酸などの
応用が、クロルリン酸エステル類としてはジフェニルク
ロロホスフェイト、ジエチルクロロホスフェイトなどが
使用できる。また、ジフェニルホスホロアジデートまた
はその同族体が好ましく、さらにまたカルボジイミド類
としては実用上ジシクロヘキシルカルボジイミドが好ま
しく、そのほかにジフェニルカルボジイミド、1,3 −ジ
パラトリルカルボジイミドまたは1−シクロヘキシル−
3(2−モルホリノエチル)カルボジイミドなどのカル
ボジイミド類の中から適宜選ぶことが出来る。
しく、使用される溶媒は例えば、水、アルコール類(メ
タノール、エタノール、プロパノールなど)、エーテル
類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなど)、ニトリル類(アセトニトリル等)、芳香族炭
化水素(ベンゼン、トルエンなど)、ハロゲン化炭化水
素(ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素な
ど)、アセトン、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシドなどから選ばれ、またこれら溶媒の
適宜混合したものも用いうる。本反応は塩基の存在下ま
たは非存在下で実施され、使用される塩基は、ナトリウ
ムメチラート、ナトリウムエチラート、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
重炭酸ナトリウムなどの無機塩基、またはトリエチルア
ミン、トリメチルアミン、ピリジン、p−ジメチルアミ
ノピリジン、トリエタノールアミンなどの第3級有機塩
基のなかから適宜選ばれる。
(4) は加水分解または水素化分解をおこなう事によって
遊離カルボン酸となし、化合物(1) を得ることが出来
る。加水分解反応は水溶液中または場合によりメタノー
ル、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの水親
和性の有機溶媒中において、塩酸、硫酸、硝酸あるいは
リン酸などの無機酸類の水溶液あるいはトリフルオロ酢
酸、トリクロロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸を用いる
か、或いは水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなど
の水性苛性アルカリ類、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリ
ウムなどの炭酸アルカリ類の水溶液、ナトリウムメトキ
シドまたはナトリウムエトキシドなどの金属アルコキシ
ド類のアルコール溶液を用いておこなう。反応温度は氷
冷下から使用溶媒の沸点、好ましくは10〜70℃の範囲
で、0.5 時間〜約2日間反応させる事により行われる。
アルカリまたは有機塩基が使用される場合、生成物はグ
ルタミン酸部分が酸性塩または中間塩として形成され
る。水素化分解反応はR3、R4が置換されてもよいベンジ
ル基または置換されてもよいフェニル基の場合に好適な
手段であり、下記の如くおこなわれる。即ち、適宜な溶
媒中において、−20℃から使用溶媒の沸点、好ましくは
0〜50℃の範囲の温度で、還元触媒存在下、水素を常圧
又は加圧下で作用させ接触還元をおこなう。使用溶媒と
しては例えば水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルム
アミド、ピリジンなどがあげられ、還元触媒としてはパ
ラジウム、白金、ロジウムなどの単独または担体に担持
された触媒またはラネーニッケルなどが用いられる。
明する。化合物(2) の内、R1がアミノ基である化合物
は、たとえば次に示す反応工程によって製造できる。
およびn は前記と同義である。またY は塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子を示し、R6はメチ
ル基、エチル基、ベンジル基、テトラヒドロピラニル基
などの一般的なエノール保護基を示す。以下に、上記反
応工程について説明する。2−シアノシクロペンテン−
1−オン(7) はシクロペンテノンにトリ低級アルキルア
ルミニウムおよびチオフェノール等の芳香族チオールあ
るいはバルキーな脂肪族チオール、例えば、イソプロピ
ルチオール等を作用させた後、トシルシアニドと反応さ
せ、次いでシリカゲルあるいは BF3−エーテル等のルイ
ス酸を作用させることによって円滑かつ好収率で合成で
きる。この場合、2−シアノシクロペンテン−1−オン
(7) は中間体3−アルキルチオ又は芳香族チオ−2−シ
アノシクロペンタンを経由して生成する。
サイクリックカルボン酸エステル(6)を2−シアノシク
ロペンテン−1−オン(7) と反応させることにより合成
できる。この場合、トリアルキル錫ハイドライド、ある
いはトリフェニル錫ハイドライド等の錫ハイドライドあ
るいはトリアルキルゲルマニウムとアゾビスイソブチロ
ニトリル等のラジカル開始剤の存在下で行われる。3−
置換アルキル−2−シアノシクロペンタン−1−オン
(8) から低級アルキルエノールエーテル(9) への変換は
ジアゾメタンもしくはそのアナログ、2,2 −ジメトキシ
プロパンとパラトルエンスルホン酸、又はオルトギ酸エ
ステルなど一般的な水酸基への保護基導入試薬を作用さ
せることによって達成される。
ルキル−1−シクロペンテン化合物(9) は常圧下または
封管中、加温下にグアニジンあるいはその塩を作用させ
ると目的の2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シク
ロペンタ〔d〕ピリミジン化合物(5,R1=NH2)を与え
る。グアニジンはエノールエーテル(9) に対し過剰(2
〜20倍モル、好ましくは5〜10倍モル)を用い、溶媒は
プロティック溶媒、例えばメタノール、エタノール、メ
トキシエタノール、プロパノール、2−メチル−2−プ
ロパノール等の使用が好ましく、温度は50〜 200℃好ま
しくは100〜185℃、反応時間は8〜70時間が好ましい条
件として挙げられる。但し、高温度、長時間の反応条件
下では直接カルボン酸(2) が得られる場合もある。一般
に、6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジ
ン環をもつカルボン酸(2) は、対応するカルボン酸エス
テル(5) を化合物(4) から化合物(1) の製造法に準じて
酸またはアルカリの存在下において加水分解あるいは接
触還元を含む水素化分解することによって得られる。
化合物は次に示す反応工程で製造出来る。
R6、n およびY は前記と同義であり、R7は炭素数1〜4
の低級アルアルキル基を示す。2−カルボアルコキシ−
2−シクロペンテン−1−オン(10)の合成は公知の方法
で行われる。即ち、M.A.Guaciaroら Tetrahedrons, 4
7, 4661(1978)の方法に従い2−シクロペンテン−1−
オンから合成するか、H.J.Reich らのJ.Am.Chem.Soc.,
97, 5434(1975)の方法に従い、2−カルボエトキシシク
ロペンタノンから合成することによって本発明の目的に
使用できる。ケト体(11)はω−ハロゲノアルキル基結合
のサイクリックカルボン酸エステル(6) を錫ハイドライ
ドとアゾビスイソブチロニトリルの存在下、2−カルボ
アルコキシ−2−シクロペンテン−1−オン(10)と反応
させることによって合成できる。
ルボン酸エステル(11)からエノールエーテル(12)への変
換はジアゾメタンもしくはそのアナログ(トリメチルシ
リルジアゾメタン等)、2,2 −ジメトキシプロパンとパ
ラトルエンスルホン酸、又はオルトギ酸エステルなど一
般的な水酸基への保護基導入試薬を作用させることによ
って円滑に進行する。シクロペンタノン環含有カルボン
酸エステル(11)もしくは1−アルコキシ−3−置換アル
キル−2−カルボアルコキシ−1−シクロペンテン化合
物(12)を溶媒中グアニジンまたはその塩と反応させるこ
とによって2−アミノ−4−ヒドロキシピリミジン環含
有アルカンカルボン酸のエステル(5,R1=OH) に変換
される。溶媒の種類、反応温度、時間は上述のR1がアミ
ノ基の場合とほぼ同様である。
基結合のサイクリックカルボン酸エステル(6) の合成は
以下の方法で行われる。サイクリックカルボン酸エステ
ル(6) において、R2が1,5 −インダンジイル基、n=2
である化合物(化合物(6a))は以下の第1の合成法で合
成することができる。
R8はカルボキシル基の保護基を示す。有機溶媒 (アプロ
チック溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ヘキサン等の炭化水素溶剤、
またはそれらの混液) 中、塩基(t−ブトキシカリウム
/テトラヒドロフラン、水素化ナトリウム、水素化リチ
ウム、フェニルリチウム、1,5 −ジアザビシクロ〔4.3.
0 〕ノン−5−エン(DBN))の存在下にトリアルキル
ホスホノアセテート(トリメチルあるいはトリエチルホ
スホノアセテート等)を加えた混合液に、ケトン基を有
する6・5環カルボン酸エステル(13)をゆっくり加え、
室温または加温下に反応させるとα,β−不飽和カルボ
ン酸エステル(14)が生成する。カルボン酸エステル(13)
はAonoら, Chem.Pharm.Bull., 26, 2475-82(1978) 記載
の方法で得られる。またトリアルキルホスホノアセテー
トの代わりにトリフェニルホスフィンとハロゲノ酢酸エ
ステルからウイッテッヒ試薬を調製し、常法に従ったウ
イッテッヒ反応を行うことによってα, β−不飽和カル
ボン酸エステル(14)が得られる。6・5環を有するα,
β−不飽和カルボン酸エステル(14)は常圧または加圧下
で接触還元を行うことによって対応する飽和カルボン酸
エステル(15)となり、次いで常法に基づく脱エステル化
によって6・5環を有するカルボン酸(16)が得られる。
次いで、カルボキシル基の還元反応を行ない対応するア
ルコール(17a) に変換する。還元剤としては例えばボラ
ンまたはボランアナログ(例えばボラン−ジメチルスル
フィド、ボラン−テトラヒドロフラン、9−ボラビシク
ロ〔3.3.1 〕ノナン等) が、溶媒としては例えばテトラ
ヒドロフラン、エーテル等が使用できる。次に、アルコ
ール(17a) を塩基の存在下、メシル化またはトシル化な
どで代表されるスルホン酸エステル化を行ない、ついで
アプロチック溶媒中、加温下にアルカリ金属ハライドを
作用させハロゲン化するとω−ハロゲノアルキル基結合
のサイクリックカルボン酸エステル(6a)(化合物(6) に
おいてR2が1,5 −インダンジイル基、n=2であり、R5
およびY は前記と同義のもの)が得られる。
ち、R2が1,5 −インダンジイル基、n=3〜4である化
合物(6b)〜(6c)は次に示す第2の合成法で合成できる。
保護基を示し、n'=n−1を示す。即ち、化合物(13)の
カルボニル基はウイッテッヒ反応によってエキソメチレ
ン基に変換され、化合物(18)が得られる。ウイッテッヒ
試薬は保護されたω−ヒドロキシアルキルハライドから
得られるトリフェニル(置換オキシアルキル)ホスホニ
ウム ハロゲニドを用いる。保護基としてはテトラハイ
ドロピラニル、ベンジル、置換シリル(例えば、t−ブ
チルジメチルシリル)等があげられる。エキソメチレン
化合物(18)は常圧又は加圧下で接触還元を行うことによ
って対応する6・5環飽和カルボン酸エステル(19)が得
られる。次いで保護基R9の脱保護処理を行うことによっ
て化合物(17b) 及び(17c) を得ることができる。化合物
(17b) 及び(17c) は、上述の化合物(17a) の場合と同
様、ハロゲン化反応を行うことによって、それぞれω−
ハロゲノアルキル化合物(6b)〔化合物(6)において、R2
は1,5 −インダンジイル基、n=3、R5とY は前記と同
義)及び化合物(6c)〔化合物(6) において、R2は1,5 −
インダンジイル基、n=4、R5とYは前記と同義)に変
換される。
(6) のうち、R2が1,5 −インダンジイル基、n=3であ
る化合物(6b)は次に示す第3の方法でも合成できる。
ち、化合物(13)のカルボニル基を〔2−(1,3−ジオ
キソラン−2−イル)エチル〕トリフェニルホスホニウ
ムブロマイドを用いるウイッテッヒ反応によってエキソ
メチレン基に変換し、エキソメチレン化合物(20)を得
る。化合物(20)を接触還元し、次いで酸処理し、アルデ
ヒド(21)とした後、NaBH4 でアルコール(17b) へ導く。
化合物(17b) は、化合物(17a) の場合と同様、ハロゲン
化反応を行うことによって、ω−ハロゲノアルキル化合
物(6b)〔化合物(6) において、R2は1,5 −インダンジイ
ル基、n=3、R5とY は前記と同義〕に変換される。2
環性環状基を有するカルボン酸エステル(6) において、
R2が1,5 −インデンジイル基、n=2〜3である化合物
(6d),(6e) は、次の方法で合成できる。
=n−2を示す。即ち、化合物(13)に、テトラヒドロフ
ラン、ジエチルエーテルといったエーテル系溶媒中ビニ
ルマグネシウムブロマイドもしくはアリルマグネシウム
ブロマイドを作用させることにより3級アルコール体(2
2a) 又は(22b) が得られる。得られた3級アルコール体
(22a) 又は(22b) を9−BBN でヒドロホウ素化した後、
NaOHおよび過酸化水素で酸化することにより1級アルコ
ール体(23a) 又は(23b) を得る。さらに、得られたアル
コール体(23a) 又は(23b) を硫酸、トシル酸などの酸で
処理し、3級のヒドロキシル基を脱離させ、インデン誘
導体(24a) 又は(24b) を得る。インデン誘導体(24a) 又
は(24b) は化合物(17a) →(6a)の場合と同様にハロゲン
化を行いω−ハロゲノアルキル化合物(6d)(化合物(6)
において、R2が1,5 −インデンジイル基、n=2、R5と
Y は前記と同義)、化合物(6e)(化合物(6) において、
R2が1,5 −インデンジイル基、n=3、R5とY は前記と
同義)に変換できる。
化合物(6f)(化合物(6) において、R2が2,5 −インダン
ジイル基、n=1〜4、R5とY は前記と同義)は2−
(ω−ヒドロキシアルキル)インダン−5−カルボン酸
エステル(25)を出発原料にして上述の方法に基づいて得
ることができる。2−(ω−ヒドロキシアルキル)イン
ダン−5−カルボン酸エステル(25)は特開昭61−27
969号公報記載の方法で合成できる。
の化合物(6g) Y-R2-COOR5 (6g) (上記式中、R2, R5, Y は前述と同義である。)を用い
れば、R2とシクロペンタン環が直接結合した化合物(8)
(n=0)が得られる。化合物(6g)としては、2−ハロ
ゲノインダン−5−カルボン酸エステル、Nが保護され
た2−ハロゲノインドリン−5−カルボン酸エステル等
が挙げられる。前者は2−ヒドロキシメチルインダン−
5−カルボン酸エステルから2−カルボキシ体を経て2
−ハロゲノ体に変換できる(J.Meekら, Organic Synthe
sis, V126(1973))。後者はインドリン−2−オン−5−
カルボン酸エステル(Nozaka Chem. Pharm. Bull., 36,
2259(1988)) を出発原料として合成できる。
ステル(6) において、R2が1,5 −インドールジイル基又
は1,5 −インドリンジイル基、n=2である化合物(6
h),(6i) は次の第1の合成法によって合成される。
はハロゲン原子を示す。インドールカルボン酸エステル
(26)をジメチルホルムアミドなど非プロトン性溶媒中、
塩基の存在下にα−ハロゲノ酢酸エステルを作用させる
と、Nに酢酸エステル基が導入され、化合物(27)が得ら
れる。この反応で用いられる塩基としては、水素化ナト
リウム、水素化カリウムなどが、反応は室温もしくは室
温以下が好適である。化合物(27)は通常の方法でけん化
(メタノール等のアルコール溶媒中1N-NaOHによる。反
応は室温付近)すれば対応するカルボン酸(28)が得られ
る。化合物(28)をエーテル系溶媒中ボラン還元を行う
と、対応するアルコール化合物(29)が得られる。ボラン
試薬としてBH3-THF 、BH3-SMe2などを用い、2〜6倍モ
ルの使用が好適である。温度は室温以下が望ましい。次
いでアルコール化合物(29)を酢酸など適当な溶媒中、Na
BH4 やNaBH3CN を作用させ還元することにより、N−ヒ
ドロキシエチルインドリンカルボン酸エステル(29') に
変換できる。インドリンカルボン酸エステル(26') につ
いても同様の反応を行うことによって、対応するカルボ
ン酸エステル(29') を得ることができる。
テル体(29),(29')は、i)有機塩基の存在下、メタルスル
ホニルクロリド又はトルエンスルホニルクロリドを室温
以下で反応させ、次いでアセトン2−ブタノンなどの溶
媒中、室温又は加熱下でハロゲン化ナトリウム、ハロゲ
ン化リチウム等のハロゲン化アルカリを作用させること
により、対応するN−(ハロゲノエチル)カルボン酸エ
ステル体(6h),(6i) が得られる。またハロゲン化はii)
トリフェニルホスフィン四塩化炭素等、四ハロゲノ炭素
(2〜4倍モル)を室温〜加温下に作用させ、溶媒とし
て四ハロゲノ炭素の兼用又はCH2Cl2、DMF、ベンゼン
を用いる方法、iii)二臭化トリフェニルホスフィン又は
二ヨウ素化トリフェニルホスフィン〔化合物(29)に対し
小過剰)をDMF、DMSO、THF等の中性溶媒中で
反応させる方法によっても円滑に達成できる。
9),(29')から対応するハロゲノエチル体(6h)〔化合物
(6) において、R2は1,5 −インドールジイル基、R5とY
は前記と同義、n=2の場合〕、ハロゲノエチル体(6i)
〔化合物(6) において、R2は1,5−インドリンジイル
基、R5とY は前記と同義、n=2の場合〕が得られる。
ックカルボン酸エステル(6) のうち、R2が1,5 −インド
ールジイル基又は1,5 −インドリンジイル基であり、n
=3又は4である化合物(6j)〜(6m)は次の第2の合成法
によって合成できる。
義である。インドールカルボン酸エステル(26), インド
リンカルボン酸エステル(26') にアルカリ金属メタルハ
イドライドの存在下、保護されたω−ヒドロキシアルキ
ルハライド(30)を作用させることにより、ω−位が保護
されたω−ヒドロキシアルキル化合物(31),(31')が得ら
れる。この場合、保護基としてはテトラハイドロピラニ
ル、ベンジル、置換シリル(例えば、1−ブチルジメチ
ルシリル)等があげられる。化合物(26)あるいは(26')
のN−(ω−ヒドロキシアルキル)置換体である化合物
(32),(32')は化合物(31),(31')の保護基R9の脱保護処理
によって得ることができる。ω−置換アルキルインドー
ルカルボン酸エステル化合物(31),(32) は、一般に適当
な溶媒中NaBH4 やNaBH3CN を用いる還元反応によって対
応のω−置換アルキルインドリンカルボン酸エステル(3
1'),(32') に変換できる。ω−ヒドロキシアルキル化合
物(32)あるいは(32') からω−ハロゲノアルキル化合物
(33)あるいは(33') への変換は上述のハロゲン化方法
(29→6h) に従って達成できる。
ボン酸エステル(26),(26')から対応するハロゲノアルキ
ル体(33)〔化合物(6) において、R2は1,5 −インドール
ジイル基、R5とY は前記と同義、n=3の場合;(6j)、
n=4の場合;(6l)〕、ハロゲノアルキル体(33') 〔化
合物(6) において、R2は1,5 −インドリンジイル基、R5
とY は前記と同義、n=3の場合;(6k)、n=4の場
合;(6m)〕を合成することができる。
本発明の重要中間体である化合物(8) 或いは化合物(11)
の合成に使用される。
ンドリンジイル基の場合(R1, R5,n は前記と同義)、
インドリン環の脱水素によってインドール環に変換する
ことができる。脱水素は化合物(5) をa)アセトフェノン
などのケトン存在下における光照射、b)二酸化マンガン
などの酸化剤存在下における脱水素、c)エーテル系溶媒
中、Pd/CあるいはRuCl2(PPh3)3などの金属触媒の存在下
で加熱する(Tsuji ら, J.Chem. Soc., Chem. Commun.,
1986, 1575)等の方法によって達成される。一方、R2が
インドールジイル基である場合、カルボン酸エステル
(5)(R1, R5,n は前記と同義)は適当な溶媒中、NaBH4
やNaBH3CN を用いる還元反応によって対応するインドリ
ンカルボン酸エステル(5) (R2がインドリンジイル基、
R1, R5 , n は前記と同義)に変換できる。
5 −インドールジイル基、n=2〜4である化合物は以
下の方法によっても合成できる。
同義である。即ち、化合物(34)は化合物(8) の合成方法
と同様な方法により、R9で保護されたω−ヒドロキシハ
ライド(30)を2−シアノシクロペンテン−1−オン(7)
と反応させることにより合成できる。低級アルキルエノ
ールエーテル(35) への変換は化合物(9) の合成法と同
様にして行う。次にエノールエーテル(35)をエタノール
中、水酸化ナトリウム水溶液で加水分解し、1級アルコ
ール体(36)を得る。アルコール体(36)を化合物(6) の合
成法と同様にしてハロゲン化を行いハライド(37)を得
る。次にハライド(37)とカリウムヒドリドで処理した5
−アルコキシカルボニル−インドールを反応させること
により化合物(38)を合成できる。さらに、化合物(38)
は、化合物(9) から化合物(5) への合成法と同様にして
グアニジンあるいはその塩を作用させることにより目的
の6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジ
ン化合物(5')を与える。
薬的に許容しうる塩を生成する。塩生成に好適な酸の例
は、塩酸、硫酸、燐酸、酢酸、クエン酸、マロン酸、サ
ルチル酸、リンゴ酸、フマル酸、マレイン酸、コハク
酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸等である。有機
酸塩又は無機酸塩は通常の方法で遊離塩基型のものに等
量の酸を加えることにより調製される。遊離塩基は有機
酸及び無機酸の塩を塩基で処理することにより再生しう
る。水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニア、重
炭酸ナトリウムの水溶液がこの目的に好適である。ま
た、本発明の化合物は好適な塩基を一種以上の遊離カル
ボキシル基と反応させることにより薬学的に許容可能な
カルボン酸塩を生成する。好適な塩基はアルカリ金属の
水酸化物または炭酸塩、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム及び相当する炭酸塩、ならびにアンモニア、
トリエチルアミン等のアルキルアミンのごとき窒素塩基
をふくむ。
ると、たとえば、 ・N−{1−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕インドール−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{1−〔3−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)プロピ
ル〕インドール−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{1−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕インドリン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{1−〔3−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)プロピ
ル〕インドリン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{1−〔2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)エチル〕インドール−5−カルボニル}−L−
グルタミン酸 ・N−{1−〔2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)エチル〕インドリン−5−カルボニル}−L−
グルタミン酸 ・N−{1−〔3−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)プロピル〕インドール−5−カルボニル}−L
−グルタミン酸 ・N−{1−〔3−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)プロピル〕インドリン−5−カルボニル}−L
−グルタミン酸 ・N−{1−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕インダン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{1−〔3−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)プロピ
ル〕インダン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{1−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕インデン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸・
N−{1−〔3−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H
−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)プロピ
ル〕インデン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{1−〔3−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)プロピル〕インダン−5−カルボニル}−L−
グルタミン酸 ・N−{1−〔2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)エチル〕インダン−5−カルボニル}−L−グ
ルタミン酸 ・N−{1−〔2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)エチル〕インデン−5−カルボニル}−L−グ
ルタミン酸 ・N−{1−〔3−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−6,
7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5
−イル)プロピル〕インデン−5−カルボニル}−L−
グルタミン酸 ・N−〔2−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)インダン−
5−カルボニル〕−L−グルタミン酸 ・N−〔2−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)インデン−
5−カルボニル〕−L−グルタミン酸 ・N−{2−〔(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)メチル〕イ
ンダン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{2−〔(2,4−ジアミノ−6,7 −ジシドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)メチル〕イ
ンデン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−{2−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕インダン−5−カルボニル}−L−グルタミン酸 ・N−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)−1−プロピ
ルインドリン−5−カルボニル〕−L−グルタミン酸 ・N−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)インドリン−
5−カルボニル〕−L−グルタミン酸 ・N−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)インドール−
5−カルボニル〕−L−グルタミン酸 ・N−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)−1−プロピ
ルインドール−5−カルボニル〕−L−グルタミン酸 ・N−{2−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕−1−メチルインドリン−5−カルボニル}−L−
グルタミン酸 ・N−{2−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕−1−メチルインドール−5−カルボニル}−L−
グルタミン酸 などが挙げられる。
の薬理実験例を示す。 実験例1 ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)阻害
活性 測定方法は基本的にはD.K.Misra らの方法(Nature, 18
9, 39−42(1961)に準拠した。また、DHFRはマウス
白血病細胞P388細胞より調製した。調製法はJ.M.Whi-te
ley らの方法(Arch.Biochem.Biophys., 150, 15−22(1
972)) に準拠した。方法はリン酸カリウム緩衝液 (pH7.
5 、75mM) 、メルカプトエタノール(7.5mM) 、NADPH(0.
25mM) からなる溶液に精製したDHFR液を加えて全量
を0.75mlとする。これに本発明化合物の系列希釈液を各
々0.015ml 加え37℃で5分間の予備加温を行なう。次に
ジヒドロ葉酸の25μM 溶液0.015ml を加え、37℃で5分
間の反応を行なう。1分間あたりの339nm の吸光度の減
少を測定しテトラヒドロ葉酸の生成量を求め、対照液
(化合物は加えない)との比較のもとに、各化合物の50
%DHFR阻害濃度(IC50)を算出する。結果を表1に示
す。
胞Colon26 細胞、ヒト鼻咽空癌細胞KB細胞を用いた。RP
MI−1640培地(10%牛胎児血清) に調整された上記各癌
細胞液をピペットを使い、一定量ずつ96穴マイクロプレ
ートに入れる。これらを5%CO2 含有の炭酸ガス培養器
に入れ、37℃、1日培養する。本発明化合物をDMSO
で溶解後、培養液を加え系列希釈液を調製する。これら
の液を培養細胞の入った各穴に一定量ずつ加えた後、37
℃で3日間培養する。生細胞をMTT法で測定し、50%
細胞増殖抑制濃度(IC50)を求める。測定方法はM.C.Alle
yらによる方法(Cancer Research, 48, 589 −601(198
8))に準拠した。結果を表2に示す。
ロ葉酸還元酵素(DHFR)阻害作用を有し、マウス白
血病細胞P388、マウス結腸癌細胞Colon26 、ヒト類表皮
癌細胞KB等に明確な増殖阻害を示す。さらに、白血病細
胞あるいはある種の固形腫瘍細胞を皮下移植されたマウ
スに対し延命作用または腫瘍組織の増殖抑制作用等の治
療効果をもたらし、本発明化合物はヒト腫瘍の治療また
は維持療法に利用価値があると期待できる。従来MTX
で治療されてきた絨毛癌、白血病、女性胸部の腺癌、頭
頸部表皮癌、偏平上皮又は小細胞肺癌および各種リンパ
肉腫をはじめとする腫瘍について治療または維持療法の
ため単独又は他抗腫瘍剤との組み合わせで使用すること
ができる。
許容可能なカルボン酸塩又は酸付加塩の形態にて経口投
与もしくは非経口投与により投与される。投与量は病状
の程度;患者の体重、年令、性別、感受性差;投与方法
(ルート)、投与間隔(スケジュール);有効成分の種
類;医薬製剤の種類、性質等によって異なり、特に限定
されない。しかし、通常1日あたりの投薬量は60kg (1.
62m2/man) の体重の被験者にたいし1mg〜300mg /ma
n 、好ましくは10mg〜150mg /man であり1日1回の連
投、または週1〜3回の間欠投与が行なわれる。
としては錠剤、バッカル剤、カプセル、けん濁液、シロ
ップ、トローチがある。活性化合物の賦形剤に対する各
製剤中の比率(%)は投薬単位の約0.5 〜50%の重量で
あることが便利である。このような活性化合物の量は好
適な投薬量がえられるような量である。錠剤、カプセ
ル、トローチ等はトラガントゴム、アラビアゴム、澱
粉、ゼラチン、のごとき結合剤;リン酸二カルシウム、
各種澱粉、アルギン酸、ステアリン酸等の賦形薬、崩壊
剤、滑剤が添加されてもよい。錠剤、カプセル等は被覆
剤としてメチルセルロース、シェラック、砂糖等で被覆
されてもよい。本発明化合物の非経口治療投与に適した
形態としては注射剤、分散液、乳化液等がある。活性化
合物の溶液はヒドロキシプロピルセルロースのごとき界
面活性剤と混合して水中で調製される。注射剤は無菌の
水性溶液または分散液、および注射溶液の用時調製用−
無菌粉末を含む。担体は水、エタノール、グリセロー
ル、ポリオールそれらの混合物および植物油を含む溶媒
であってもよい。分散液はグリセロール、液体ポリエチ
レングリコール及びそれらの混合物を含む水中および油
中で調製される。注射溶液の用時調製用−無菌粉末の好
ましい調製方法は滅菌濾過された溶液について減圧濃縮
乾燥または凍結乾燥を行ない所望の活性成分とする方法
である。
に具体的に説明するが、本発明は以下の製造例及び実施
例に限定されるものではない。
素ナトリウム(52.1g,0.621mol) およびヨードエタン(9
6.8g, Ca50ml, 0.621mol) を無水DMF250 mlに溶解
し、窒素雰囲気下60℃オイルバス中、12時間攪拌し
た。DMFを減圧下約200ml 留去すると固体となった。
ここにジエチルエーテル500ml 、水250ml を加え攪拌し
溶解させた。水層を更にジエチルエーテル(250ml×2)
で抽出した。有機層を合わせて食塩水(200ml×3)で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後溶媒を留去すると目
的物がほぼ白色の固体(29g, 0.153mol) で得られた。
t,J=7.2Hz), 4.40(2H,q,J=7.2Hz), 6.64-6.68(1H,m),
7.28(1H,t,J=2.8Hz), 7.41(1H,d,J=8.4Hz), 7.92(1H,d
d,J=8.4Hz,1.6Hz), 8.43(1H,d,J=1.6Hz), 8.40-8.60(1
H,br) 製造例21−エトキシカルボニルメチルインドール−5−カルボ
ン酸 エチルエステル 水素化ナトリウムmin.60% mineral oil disp. (6.4g,
Ca.0.161mol)を窒素雰囲気下無水ヘキサン(20ml×3)
で洗浄した後、無水DMF100ml に懸濁しNaCl−氷
浴中攪拌した。ここにインドール−5−カルボン酸 エ
チルエステル(29g,0.153mol)の無水DM
F 200ml溶液を45分かけて滴下した。更に45分氷浴中で
攪拌した後、ブロモ酢酸 エチルエステル(26.9g, Ca.1
8ml, 0.161mol)の無水DMF100ml 溶液を45分かけて滴
下し、室温で30分攪拌した。溶媒を減圧下留去した後、
残渣に酢酸エチル500ml 、水150ml を加え分液ロートに
移して抽出した。水層を更に酢酸エチル(100ml×2)で
抽出した。有機層を合わせて食塩水(150ml×3)で洗
浄、硫酸マグネシムで乾燥した後溶媒を留去すると目的
物(純度95%以上, 37.4g, 0.136mol)が得られた。
t,J=7.2Hz), 1.41(3H,t,J=7.2Hz), 4.22(2H,q,J=7.2H
z), 4.39(2H,q,J=7.2Hz), 4.86(2H,S), 6.66(1H,dd,J=
3.2,0.8Hz), 7.15(1H,d,J=3.2Hz),7.25(1H,d,J=8.8Hz),
7.94(1H,dd,J=8.8,1.6Hz), 8.40(1H,dd,J=1.6,0.8Hz) 製造例3(5−エトキシカルボニルインドール−1−イル)酢酸 1−エトキシカルボニルメチルインドール−5−カルボ
ン酸 エチルエステル(純度95%以上, 37.4g, 0.136mo
l)をエタノール250ml に溶解し氷浴中にて攪拌した。こ
こに1N水酸化ナトリウム溶液150ml を約30分かけて滴
下した後、室温にて更に2時間攪拌した。40℃以下でエ
タノールを留去し、残った水溶液に水を更に350ml 加え
た。これを分液ロートに移して、酢酸エチル(100ml×
3)で抽出し原料に混入していたインドール−5−カル
ボン酸 エチルエステルを除いた。水層をマイヤーに移
し、酢酸エチル 500mlを加え激しく攪拌しつつ1N塩酸
150mlを加えた(生じた白濁、白沈は酢酸エチルに溶解
した)。水層を更に酢酸エチル(100ml×3)で抽出し、
有機層を合わせて食塩水(150ml×3)で洗浄、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後溶媒を留去すると目的物がほぼ白
色の固体(33g, 0.133mol)で得られた。
t,J=7.2Hz), 4.39(2H,q,J=7.2Hz), 4.92(2H,S), 6.67(1
H,d,J=3.2Hz), 7.14(1H,d,J=3.2Hz), 7.25(1H,d,J=8.8H
z), 7.95(1H,dd,J=8.8,1.6Hz), 8.41(1H,d,J=1.6Hz) 製造例41−(2−ヒドロキシエチル)インドール−5−カルボ
ン酸 エチルエステル (5−エトキシカルボニルインドール−1−イル)酢酸
(33g, 0.133mol)を無水THF 200mlに溶解し、窒素雰
囲気下氷浴中攪拌した。ここにボラン−THF錯体1.0M
のTHF400ml 溶液を約40分かけて滴下した後、氷浴を
はずして室温で30分攪拌した。TLCで原料の消失を確
認したら、再び氷冷しメタノール 100mlを約20分かけて
滴下し過剰のボランを分解した。溶媒を留去した後、残
渣をジエチルエーテル500ml に溶解し、食塩水(100ml×
3)で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後溶媒を留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム( 溶出液
n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:1) で精製し
た。目的物のフラクションを濃縮すると白黄色の固体(3
0g, 0.129mol) が得られた。
t,J=7.2Hz), 1.50-1.70(1H,br), 3.95-4.05(2H,m), 4.3
2(2H,t,J=5.2Hz), 4.39(2H,q,J=7.2Hz), 6.62(1H,dd,J=
3.2,0.8Hz),7.23(1H,d,3.2Hz),7.38(1H,d,J=8.8Hz),7.9
2(1H,dd,J=8.8,1.6Hz), 8.41(1H,dd,J=1.6,0.8Hz) 製造例51−(2−ヨードエチル)インドール−5−カルボン酸
エチルエステル 1−(2−ヒドロキシエチル)インドール−5−カルボ
ン酸 エチルエステル(30g, 0.129mol)およびトリエチ
ルアミン(19.4g, 0.192mol) を塩化メチレン400 mlに溶
解し氷冷下攪拌した。ここにメタンスルホニルクロライ
ド(19g, 0.166mol)を塩化メチレン100ml に溶解したも
のを約30分かけて滴下し、さらに1時間攪拌した。1/
2M亜硫酸水素ナトリウム300ml を加え反応を停止し
た。水層を塩化メチレンで更に抽出した。有機層を合わ
せて、食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した後溶
媒を留去するとメシル体が得られた。得られたメシル体
とヨウ化ナトリウム(28g, 0.192mol)をアセトン500ml
に溶解し40〜60℃で約6時間加熱攪拌した。反応液を冷
却し生じた白沈を濾去した。濾液を濃縮し得られた残渣
をシリカゲルカラムで精製し目的物(14.7g, 0.857mmo
l) を得た。
t,J=7.2Hz), 3.46(2H,t,J=7.6Hz), 4.40(2H,q,J=7.2H
z), 4.54(2H,t,J=7.6Hz), 6.63(1H,dd,J=3.2,0.8Hz),
7.19(1H,d,J=3.2Hz), 7.34(1H,d,J=8.8Hz), 7.95(1H,d
d,J=8.8,1.6Hz), 8.41(1H,dd,J=1.6,0.8Hz) 製造例61−〔2−(2−シアノ−3−メトキシ−2−シクロペ
ンテン−1−イル)エチル〕インドール−5−カルボン
酸 エチルエステル 1−(2−ヨードエチル)インドール−5−カルボン酸
エチルエステル(14.7g, 0.857mmol)をベンゼン350ml
に溶解し還流した。ここに2−シアノ−2−シクロペン
テン−1−オン(9.2g, 85.7mmol)のベンゼン100ml 溶液
とトリブチルチンハイドライド(18.8g, 17.3ml) 及びAI
BN(0.35g, 2.1mmol) のベンゼン100ml溶液をそれぞれ
約1時間かけて滴下した。更に15分還流した後、溶媒を
留去し残渣をジエチルエーテル500ml に溶解した。これ
をフッ化ナトリウム水溶液で洗浄し生じた白沈を濾去し
た。有機層を食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥し
た後溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラム
で精製し、1−〔2−(2−シアノ−1−シクロペンテ
ノン−3−イル)エチル〕インドール−5−カルボン酸
エチルエステルが得られた。これをメタノール:アセ
トニトリル=1:1混液50mlに溶解し、N,N−ジイソ
プロピルエチルアミン存在下、Ca.10 %トリメチルシリ
ルジアゾメタン−ヘキサン溶液を加え室温で約2時間攪
拌した。酢酸を加えて反応を停止し、溶媒を留去した。
残渣をジエチルエーテル200ml に溶解し食塩水で洗浄、
硫酸マグネシウムで乾燥した後溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムで精製し、1−〔2−(2−
シアノ−3−メトキシ−2−シクロペンテン−1−イ
ル)エチル〕インドール−5−カルボン酸 エチルエス
テル(0.43g, 1.27mmol)を得た。
t,J=7.2Hz), 1.54-1.70(1H,m), 1.86-1.98(1H,m), 1.99
-2.10(1H,m),2.23-2.54(1H,m), 2.42-2.49(2H,m), 2.80
-2.92(1H,m), 4.04(3H,s),4.27(2H,t,J=7.2Hz), 4.40(2
H,q,J=7.2Hz), 6.61(1H,dd,J=3.2,0.8Hz),7.19(1H,d,J=
3.2Hz), 7.36(1H,d,J=8.4Hz), 7.93(1H,dd,J=8.4,1.6H
z),8.40(1H,d,J=1.6Hz) IR v=2202,1713,1627 cm-1 製造例71−(2−ヒドロキシエチル)インドリン−5−カルボ
ン酸 エチルエステル 1−(2−ヒドロキシエチル)インドール−5−カルボ
ン酸 エチルエステル(22.2g, 95mmol)を氷酢酸500 ml
に溶解し、室温攪拌下水素化シアノホウ素ナトリウム
(36g, 0.573mol)を加え、3時間攪拌した。酢酸を留去
後、残渣を酢酸エチルに溶解しアンモニア水、食塩水で
洗った後硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、
シリカゲルカラムにて精製し目的物(21.8g, 92.7mmol)
を得た。
t,J=7.2Hz), 1.80-1.90(1H,br), 3.04(2H,t,J=8.4Hz),
3.34(2H,t,J=5.4Hz), 3.57(2H,t,J=8.4Hz), 3.80-3.87
(2H,br), 4.31(2H,q,J=7.2Hz),6.45(1H,d,J=8.4Hz), 7.
72(1H,d,J=1.2Hz), 7.82(1H,dd,J=8.4,1.2Hz) 製造例81−(2−ヨードエチル)インドリン−5−カルボン酸
エチルエステル 製造例7で得られたアルコール体(21.8g, 92.7mmol)を
出発原料とし製造例5と同様の方法で目的物(31g, 89.
9mmol)を得た。
(3H,t,J=7.2Hz), 3.06(2H,
t,J=8.4Hz), 3.27(2H,t,J=
7.2Hz), 3.54−3.62(4H,m),
4.31(2H,q,J=7.2Hz), 6.38
(1H,d,J=8.4Hz), 7.72(1H,
d,J=1.2Hz),7.82(1H,dd,J=
8.4,1.2Hz) 製造例91−〔2−(2−シアノ−3−メトキシ−2−シクロペ
ンテン−1−イル)エチル〕インドリン−5−カルボン
酸 エチルエステル 製造例8で得られたヨード体(24.2g, 70mmol)を出発原
料とし、製造例6と同様の方法で目的物(6.8g, 20mmol)
を得た。
t,J=7.2Hz), 1.54-1.68(2H,m), 2.02-2.23(2H,m), 2.48
-2.54(2H,m), 2.92-3.04(1H,m), 3.02(2H,t,J=8.8Hz),
3.17-3.33(2H,m), 3.44-3.60(2H,m), 4.05(3H,s), 4.30
(2H,q,J=7.2Hz), 6.36(1H,d,J=8.4Hz), 7.70(1H,d,J=1.
2Hz), 7.81(1H,dd,J=8.4,1.2Hz) 製造例102−(2−シアノ−3−メトキシ−2−シクロペンテン
−1−イル)−1−プロピルインドリン−5−カルボン
酸 エチルエステル 1−(3−ヨウ化プロピル)インドリン−5−カルボン
酸 エチルエステル(22.5g, 71.0mmol) を無水ベンゼン
に溶解し、加熱還流下で2−シアノ−シクロペンテン−
1−オン(18.0g, 177mmol)の無水ベンゼン溶液ならびに
触媒量のアゾイソブチロニトリル(AIBN)及び水素
化トリブチルスズ(29ml, 108mmol) の無水ベンゼン溶液
を同時に約1時間かけて滴下した。反応終了後、溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、2−(2−シアノ−1シクロペンテノン−3
−イル)−1−プロピルインドリン−5−カルボン酸
エチルエステルを得た。このものとN,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(1ml) をメタノール−アセトニトリル
(1:10)混液に溶解し、これに10重量%のトリメチル
シリルジアゾメタンを加え、室温で4時間攪拌した。反
応溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーによって精製すると、目的物が得られた(3.5
g)。
t,J=7.3Hz), 1.34(3H,t,J=7.1Hz), 1.50-1.75(4H,m),1.
79-1.89(1H,m), 2.46-2.52(1H,m), 2.69(1H,dd,J=7.2,1
6.6Hz),3.04-3.26(2H,m), 3.42-3.48(1H,m), 4.03(3H,
s), 4.20-4.26(1H,m),4.29(2H,q,J=7.1Hz), 6.29(1H,d,
J=8.4Hz), 7.64(1H,s),7.78(1H,dd,J=1.5,8.2Hz) 製造例113−(2−シアノ−3−メトキシ−2−シクロペンテン
−1−イル)プロピルベンゾエイト ブロモプロピルベンゾエイト (17g)及びシアノシクロ
ペンテノン(15g)とをラジカルカップリングさせシア
ノケトン体とした。更にそのものを TMSジアゾメタンで
処理して目的とするエノールエーテル体を2.9 g得た。
(6H,m,5-H2,-CH2 CH2 CH2OBz),2.46-2.52(2H,m,4-H2),2.8
9-2.98(1H,m,1-H),4.05(3H,s,-OMe),4.32-4.37(2H,m,-C
H2CH2C H2 OBz),7.42-7.47(2H,m,ArH),7.54-7.58(1H,m,A
rH),8.03-8.06(2H,m,ArH) 製造例122−シアノ−1−(3−ヒドロキシプロパン−1−イ
ル)−3−メトキシ−2−シクロペンテン 製造例11で得られたベンゾエイト体(2.9g)をエタノ
ール(80ml)に溶解し、1N NaOH 水溶液(20ml)を加
え室温で3時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチルで抽
出し、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付した。溶媒(酢酸エチル−n
−ヘキサン:1−1)で溶出し、目的とする1級アルコ
ール体を1.52g(収率84%)で得た。
(6H,m,5-H2,-CH2 CH2 CH2OH),2.45-2.51(2H,m,4-H2),2.86
-2.94(1H,m,1-H),3.65-3.71(2H,m,-CH2CH2CH2 OH),4.05
(3H,s,-OMe) 製造例132−シアノ−1−(3−ブロムプロパン−1−イル)−
3−メトキシ−2−シクロペンテン 製造例12で得られた1級アルコール体(1.52 g)を、
LiBrを用いてハライドへ変換し、目的物を1.8 g(収率
89%)得た。
(6H,m,5-H2,-CH2 CH2 CH2Br),2.46-2.51(2H,m,4-H2),2.85
-2.93(1H,m,1-H),3.36-3.47(2H,m,-CH2CH2CH2 Br),4.05
(3H,s,-OMe) 製造例141−〔3−(2−シアノ−3−メトキシ−2−シクロペ
ンテン−1−イル)プロピル〕インドール−5−カルボ
ン酸 エチルエステル KH (0.23g, 35重量%の鉱油分散液)のTHF(10ml)
懸濁液に氷冷攪拌下、インドール−5−カルボン酸 エ
チルエステル (0.76g)のTHF(2ml)溶液を滴下し
た。氷冷下、攪拌し、KHが溶解した後、氷冷攪拌下、製
造例13で得られたブロミド体(0.5g)のTHF(2m
l)溶液を滴下し、室温で1時間攪拌した。反応終了
後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付した。溶媒(酢酸エチル−
n−ヘキサン:1−8)で溶出し、目的とするN−アル
キルインドールを0.43g(収率61%)得た。
(9H,m,5-H2,-CH2 CH2 CH2N,-CO2CH2CH3 ),2.40-2.45(2H,m,
4-H2),4.02(3H,s,-OMe),4.37(2H,q,-CH2CH2CH2 N),4.39
(2H,q,-CO2CH2 CH3),6.59(1H,d,J=3.6Hz,インドール3-
H),7.16(1H,d,J=3.6Hz, インドール2-H),7.34(1H,d,J=
8.4Hz,インドール7-H),7.92(1H,dd,J=1.6,8.4Hz,インド
ール8-H),8.39(1H,d,J=1.6Hz, インドール4-H) 実施例11−〔2−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチル〕イ
ンドール−5−カルボン酸 エチルエステル
ノ−3−メトキシ−2−シクロペンテン−1−イル)エ
チル〕インドール−5−カルボン酸 エチルエステル
(0.43g, 1.27mmol) および炭酸グアニジン(1.14g, 6.34
mmol)をエタノール25mlに加えオートクレーブにて160
℃で約14時間加熱攪拌した。沈澱物を濾去しエタノール
で洗った。濾液、洗液を合わせて濃縮し、得られた残渣
をシリカゲルカラムで精製し、1−〔2−(2,4 −ジア
ミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリ
ミジン−5−イル)エチル〕インドール−5−カルボン
酸 エチルエステル(0.37g, 1.0mmol) を得た。
t,J=7.2Hz), 1.79-1.93(2H,m), 2.16-2.28(2H,m), 2.67
(1H,ddd,J=17.6,5.6,3.6Hz), 2.78-2.91(2H,m), 4.13-
4.35(2H,m), 4.32(2H,br-s),4.40(2H,q,J=7.2Hz), 4.72
(2H,br-s), 6.62(1H,dd,J=2.8,0.4Hz), 7.16(1H,d,J=2.
8Hz), 7.34(1H,d,J=8.8Hz), 7.93(1H,dd,J=8.8,1.6Hz),
8.41(1H,dd,J=1.6,0.4Hz) 実施例21−〔2−(2,4 ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチル〕イン
ドール−5−カルボン酸
0.9mmol) をエタノール:THF=1:1混液30mlに溶
解し、1N水酸化ナトリウム5mlを加え窒素雰囲気下約
4時間加熱攪拌した。反応終了後、1N塩酸を加えて中
和した後、有機溶媒を減圧下留去した。生じた白沈を濾
取し少量の蒸留水で洗い、P2O5存在下デシケターで乾燥
し目的物(0.28g, 0.83mmol)を得た。
74(2H,m), 1.88-2.10(2H,m), 2.32-2.44(1H,m), 2.56-
2.70(1H,m),2.99-3.09(1H,m), 4.20(2H,t,J=8.0Hz), 5.
60-5.80(2H,br), 6.11(2H,br-s),6.54(1H,d,J=3.2Hz),
7.46(1H,d,J=3.2Hz), 7.56(1H,d,J=8.8Hz), 7.72(1H,d
d,J=8.8,1.6Hz), 8.18(1H,d,J=1.6Hz) 実施例3N−〔1−〔2−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕インドール−5−カルボニル〕−L−グルタミン酸
0.8mmol) を無水DMF40mlに溶解し氷冷下攪拌した。
ここにL−グルタミン酸ジエチル塩酸塩(0.96g, 4mmo
l) を加え、DPPA(1.1g, 4mmol) 、次いでトリエチ
ルアミン(0.81g, 8mmol) を滴下した。氷浴中更に30分
攪拌した後、室温で約3時間攪拌した。沈澱物を濾去
し、濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
で精製した。得られたジエチルエステル化合物をエタノ
ール20mlに溶解し、これに1N水酸化ナトリウム5mlを
加えて室温で3時間攪拌した。1N塩酸を加えて中和し
た後、エタノールを留去し残渣をシリカゲルカラム(展
開液 クロロホルム:メタノール:酢酸=10:1:1〜
5:1:1)で精製した。希アルカリ溶解−希塩酸添加
による再沈澱操作により白色粉末の目的物(0.14g, 0.3
mmol) を得た。
75(2H,m), 1.90-2.12(4H,m), 2.36(2H,t,J=7.6Hz), 2.3
0-2.47(1H,m), 2.52-2.70(1H,m), 3.02-3.12(1H,m), 4.
23(2H,t,J=7.6Hz), 4.35-4.44(1H,m), 5.80-5.98(2H,b
r), 6.24-6.40(2H,br), 6.54(1H,d,J=3.2Hz), 7.47(1H,
d,J=3.2Hz), 7.53-7.60(1H,m), 7.65-7.71(1H,m), 8.15
(1H,d,J=1.6Hz),8.38(1H,d,J=7.2Hz) 実施例41−〔2−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチル〕イ
ンドリン−5−カルボン酸 エチルエステル
(6.8g, 20mmol) を出発原料とし実施例1と同様の方法
で対応する目的物(5.3g, 14.4mmol) を得た。
t,J=7.2Hz), 1.75-1.93(3H,m), 2.20-2.33(1H,m), 2.64
(1H,ddd,J=17.2,9.6,2.4Hz), 2.84-2.95(1H,m), 2.95-
3.08(1H,m), 3.03(2H,t,J=8.4Hz), 3.12-3.22(1H,m),
3.25-3.39(2H,m), 3.58-3.66(1H,m), 4.32(2H,q,J=7.2H
z), 4.71(2H,br-s), 4.80(2H,q,J=7.2Hz), 6.45(1H,d,J
=8.0Hz), 7.74(1H,d,J=1.2Hz), 7.82(1H,dd,J=8.0,1.2H
z) 実施例51−〔2−(2,4 ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチル〕イン
ドリン−5−カルボン酸
1.7mmol) を出発原料とし実施例2と同様の方法で対応
する目的物(3.3g, 9.7mmol)を得た。
50(1H,m), 1.70-1.86(2H,m), 1.94-2.06(1H,m), 2.39(1
H,ddd,J=16.8,9.6,2.8Hz), 2.58-2.70(1H,m), 2.89(2H,
t,J=8.4Hz), 2.94-3.02(1H,m), 3.06-3.23(2H,m), 3.36
-3.50(2H,m), 5.62(1H,br-s), 5.64(1H,br-s),6.06(2H,
br-s),6.43(1H,d,J=8.4Hz), 7.49(1H,d,J=1.2Hz), 7.60
(1H,dd,J=8.4,1.2Hz) 実施例6N−〔1−〔2−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)エチ
ル〕インドリン−5−カルボニル〕−L−グルタミン酸
7mmol)を出発原料とし実施例3と同様の方法で対応する
目的物(0.86g, 1.7mmol) を得た。
52(1H,m), 1.73-2.10(5H,m), 2.30(2H,t,J=7.2Hz), 2.3
7-2.48(1H,m), 2.61-2.74(1H,m), 2.90(2H,t,J=7.6Hz),
2.95-3.05(1H,m), 3.05-3.24(2H,m), 3.35-3.50(2H,
m), 4.26-4.35(1H,m), 5.80-6.00(2H,br), 6.20-6.40
(2H,br), 6.45(1H,dd,J=8.4,2.0Hz), 7.53(1H,s), 7.57
(1H,d,J=8.4Hz),8.06(1H,d,J=6.8Hz) 実施例72−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペ
ンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)−1−プロピルイン
ドリン−5−カルボン酸 エチルエステル
3−メトキシ−2−シクロペンテン−1−イル)−1−
プロピルインドリン−5−カルボン酸 エチルエステル
(3.1g, 8.7mmol) と炭酸グアニジン(4.7g, 26mmol)とを
エタノールと混合し、窒素雰囲気下、耐圧容器に入れ、
攪拌下に 165℃で21時間加熱攪拌した。反応液を放冷
し、沈澱物を濾去後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで分離精製すると目的物が得
られた(収量640mg)。
×0.5,t,J=7.3Hz), 0.92(3H×0.5,t,J=7.3Hz),1.25(3H,
t,J=7.1Hz), 1.49-1.58(1H,m), 1.61-1.72(2H,m),1.79-
1.90(1H,m), 2.34(1H,dd,J=7.5,16.8Hz), 2.40-2.61(2
H,m),2.67(1H,dd,J=10.4,16.8Hz), 3.11-3.19(1H,m),
3.37-3.45(1H,m),3.57-3.62(1H,m), 4.18(2H,q,J=7.1H
z), 4.39(1H,ddd,J=4.1,7.8,10.1Hz),5.75(2H,br-s),
6.18(1H,br-s), 6.37(1H,d,J=8.4Hz), 6.58(1H,br-s),
7.43(1H,d,J=1.1Hz), 7.62(1H,dd,J=1.6,8.2Hz) 実施例82−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペ
ンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)−1−プロピルイン
ドリン−5−カルボン酸
6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン
−5−イル)−1−プロピルインドリン−5−カルボン
酸エチルエステルをエタノールに溶解し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液(4ml) を加え、5時間加熱還流した。反
応液を濃縮してエタノールを除いた後、1N塩酸を加え
中和することで、目的物を沈澱として得た(収量540m
g)。
H,t,J=7.3Hz), 1.45-1.67(2H,m), 1.73-1.80(1H,m),1.8
7-1.98(1H,m), 2.34(1H,dd,J=8.1,16.8Hz), 2.54-2.61
(1H,m),2.63-2.74(2H,m), 3.06-3.14(1H,m), 3.31-3.42
(1H,m), 3.60-3.64(1H,m),4.32-4.38(1H,m), 6.35(1H,
d,J=8.4Hz), 6.63(2H,br-s), 7.10(2H,br-s),7.40(1H,
s), 7.59(1H,dd,J=1.5,8.2Hz) 実施例9N−〔2−(2,4−ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)−1−プロピ
ルインドリン−5−カルボニル〕−L−グルタミン酸
6,7 −ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン
−5−イル)−1−プロピルインドリン−5−カルボン
酸(510mg) をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解さ
せ、氷冷下、グルタミン酸ジエチルエステル塩酸塩(1.0
g, 4.2mmol) と、アジ化ジフェニルリン酸(0.8ml, 3.7m
mol)と、トリエチルアミン(1.4ml, 10mmol) を加えた。
そのまま、室温で終夜攪拌した後、溶媒を留去し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これ
をエタノールに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(4
ml) を加え、終夜攪拌した。反応液を1N塩酸によって
中和した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
って精製することで目的物を得た(収量150mg)。
t,J=7Hz), 1.4-2.0(8H,m), 2.1-2.7(4H,m), 3.1-3.6(3
H,m),3.9-4.4(2H,m), 5.7(2H,br-s), 6.1(2H,br-s), 6.
3(1H,d,J=8Hz),7.3(1H,s), 7.5(1H,d,J=8Hz), 7.6(1H,b
r-s) 実施例101−〔3−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)プロピル〕
インドール−5−カルボン酸 エチルエステル
アノ−3−メトキシ−2−シクロペンテン−1−イル)
プロピル〕インドール−5−カルボン酸 エチルエステ
ル(1.0g)および炭酸グアニジン(2.6g )をエタノール
(50ml)に加えオートクレーブにて150 ℃で約24時間加
熱攪拌した。沈澱物を濾去しエタノールで洗った。濾
液、洗液を合わせて濃縮し、得られた残渣をシリカゲル
カラムで精製し、1−〔3−(2,4 −ジアミノ−6,7 −
ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−
イル)プロピル〕インドール−5−カルボン酸 エチル
エステル(0.77g)を得た。
(9H,m,6-H2,-CH2 CH2 CH2N,-CO2CH2CH3 ),2.62-2.86(2H,m,
7-H2),3.01-3.09(1H,m,5-H),4.23(2H,dt,J=1.6,6.8Hz,-
CH2CH2C H2 N),4.35(2H,q,-CO2CH2 CH3),6.56-6.58(1H,m,
インドール3-H),7.32(1H,d,J=3.2Hz,インドール2-H),7.
45(1H,d,J=8.4Hz, インドール7-H),7.83(1H,dd,J=1.6,
8.4Hz,インドール6-H),8.29-8.30(1H,m,インドール4-H) 実施例111−〔3−(2,4 ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−5H−シ
クロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)プロピル〕イ
ンドール−5−カルボン酸
ール:THF=1:1混液20mlに溶解し、1N水酸化ナ
トリウム4mlを加え窒素雰囲気下約4時間加熱攪拌し
た。反応終了後、1N塩酸を加えて中和した後、有機溶
媒を減圧下留去した。生じた白沈を濾取し少量の蒸留水
で洗い、P2O5存在下デシケーターで乾燥し目的物(0.54
g)を得た。
(6H,m,6-H2,-CH2 CH2 CH2N),2.64-2.89(2H,m,7-H2),3.05-
3.11(1H,m,5-H),4.24(2H,dt,J=2.4,6.4Hz,-CH2CH2CH
2 N),6.57(1H,d,J=3.2,インドール3-H),7.31(1H,d,J=3.2
Hz, インドール2-H),7.45(1H,d,J=8.4Hz,インドール7-
H),7.84(1H,dd,J=1.6,8.4Hz,インドール6-H),8.3(1H,d,
J=1.6Hz,インドール4-H) 実施例12N−〔1−〔3−(2,4 −ジアミノ−6,7 −ジヒドロ−
5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン−5−イル)プロ
ピル〕インドール−5−カルボニル〕−L−グルタミン
酸
MF40mlに溶解し氷冷下攪拌した。ここにL−グルタミ
ン酸ジエチル塩酸塩を加え、DPPA、次いでトリエチ
ルアミンを滴下した。氷浴中更に30分攪拌した後、室温
で約3時間攪拌した。沈澱物を濾去し、濾液を濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムで精製した。得ら
れたジエチルエステル化合物をエタノール20mlに溶解
し、これに1N水酸化ナトリウム5mlを加えて室温で3
時間攪拌した。1N塩酸を加えて中和した後、エタノー
ルを留去し残渣をシリカゲルカラムで精製した。希アル
カリ溶解−希塩酸添加による再沈澱操作により白色粉末
の目的物(0.13g)を得た。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は水酸基またはアミノ基を示す。R2は置換基
を有していてもよいインドリンジイル基、インドールジ
イル基、インダンジイル基またはインデンジイル基を示
す。n は0〜4の整数を示す。〕で表わされる6,7 −ジ
ヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体また
はその薬理学的に許容される塩。 - 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 〔式中、R1は水酸基またはアミノ基を示す。R2は置換基
を有していてもよいインドリンジイル基、インドールジ
イル基、インダンジイル基またはインデンジイル基を示
す。n は0〜4の整数を示す。〕で表わされる化合物ま
たはそのカルボキシル基における反応性誘導体と、一般
式(3) 【化3】 〔式中、R3およびR4は同一または異なるカルボキシル
基の保護基を示す〕で表される化合物とを縮合させて、
一般式(4) 【化4】 〔式中、R1、R2、R3、R4およびn は前記と同義であ
る。〕で表されるカルボン酸エステル体を得、ついで、
このエステル体を酸またはアルカリの存在下に加水分解
するか、あるいは接触還元を含む水素化分解によって遊
離のカルボン酸誘導体を得ることを特徴とする請求項1
記載の一般式(1) で表される6,7 −ジヒドロ−5H−ペン
タ〔d〕ピリミジン誘導体またはその薬理学的に許容さ
れる塩の製造法。 - 【請求項3】 一般式(5) 【化5】 〔式中、R1は水酸基またはアミノ基を示す。R2は置換基
を有していてもよいインドリンジイル基、インドールジ
イル基、インダンジイル基またはインデンジイル基を示
す。n は0〜4の整数を示す。−COOR5 は保護基でエス
テル化されていてもよいカルボキシル基を示す。〕で表
される化合物またはその塩。 - 【請求項4】 請求項1に記載の6,7 −ジヒドロ−5H−
シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体またはその薬理学
的に許容される塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
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---|---|---|---|
JP03060593A JP3213426B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03060593A JP3213426B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239841A JPH06239841A (ja) | 1994-08-30 |
JP3213426B2 true JP3213426B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=12308510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03060593A Expired - Fee Related JP3213426B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ〔d〕ピリミジン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3213426B2 (ja) |
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US7229986B2 (en) | 2000-05-16 | 2007-06-12 | Takeda Pharmaceutical Company Ltd. | Melanin-concentrating hormone antagonist |
EP2335700A1 (en) | 2001-07-25 | 2011-06-22 | Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. | Hepatitis C virus polymerase inhibitors with a heterobicylic structure |
CA2553879C (en) | 2004-02-20 | 2011-02-22 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Viral polymerase inhibitors |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP03060593A patent/JP3213426B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06239841A (ja) | 1994-08-30 |
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